JP2000173529A - 電子ビーム描画方法及びその装置 - Google Patents

電子ビーム描画方法及びその装置

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JP2000173529A JP10363071A JP36307198A JP2000173529A JP 2000173529 A JP2000173529 A JP 2000173529A JP 10363071 A JP10363071 A JP 10363071A JP 36307198 A JP36307198 A JP 36307198A JP 2000173529 A JP2000173529 A JP 2000173529A
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Hidetoshi Kinoshita
秀俊 木下
Shigeru Wakayama
茂 若山
Masakazu Hayashi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、パターン描画精度をキープしながら
システムの小型化・単純化を実現する。 【解決手段】電子ビーム2を試料13面上に走査して描
画を行う電子ビーム描画装置において、電子光学系の各
構成要素として、静電式照明レンズ20、第1の静電式
成形偏向器21、第2の静電式成形偏向器22、静電式
縮小レンズ24、静電式主偏向対物レンズ25、静電式
副偏向器28、静電式プリ主偏向器29、静電式プリ副
偏向器30などの静電式の各レンズ及び偏向器から構成
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子銃から放出さ
れた電子ビームを成形や偏向し、さらに縮小投影して試
料上に照射し、この試料上に描画を行う電子ビーム描画
方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】このような電子ビーム描画装置によるパ
ターン描画は、光波長より短い電子ビーム(電子線)の
波長レベルの分解能の精度で描画可能であり、高い解像
度でパターンを形成できるものである。
【0003】反面、このパターン描画は、光露光による
マスク描画方式と異なり、完成パターンを小さな分割パ
ターンビームで直接描画するので、描画に時間がかかる
という問題がある。
【0004】それでも、高精度の細線パターンを形成で
きるという特徴を持っていることから、光露光方式のリ
ソグラフィー技術の次の技術、或いはASIC(特定用
途向け集積回路)などの多品種少量生産の半導体製造に
有力なツールとして発展している。
【0005】パターン描画の方法としては、小さな丸形
状の電子ビームをON/OFF制御しながら試料面上に
全面スキャンしてパターンを形成する第1の方法と、ス
テンシアルアパーチャを通過した電子ビームを試料面上
に照射してパターン描画するVSB描画の第2の方法と
がある。
【0006】このうちVSB描画を発展させ、繰り返し
のパターンを1つのブロックとしてステンシルとして準
備し、これを選択描画することで高速描画する一括描画
方式の電子ビーム描画の技術も開発されている。
【0007】図21はこのようなVSB描画方式を用い
た電子ビーム描画装置の代表例を示す構成図である。
【0008】電子銃1から放出される電子ビーム2の光
軸上には、電子光学系として、照明レンズ3、第1の成
形アパーチャ4、投影レンズ5、成形偏向器6、第2の
成形アパーチャ7、縮小レンズ8、対物レンズ9、主偏
向器10、副偏向器11、電子検出器12などが配置さ
れている。
【0009】このうち第1の成形アパーチャ4には、例
えば図22に示すように矩形のアパーチャ4aが形成さ
れ、第2の成形アパーチャ7には、例えば図23に示す
ように菱形と矩形とを組み合わせたセルアパーチャ7a
などの各種形状の複数のアパーチャ7b、7c、…が形
成されている。
【0010】このような構成であれば、半導体ウエハ等
の試料13に対して描画を行う場合、電子銃1から放出
され加速された電子ビーム2は、照明レンズ3により均
一な電子ビームに整えられ、第1の成形アパーチャ4を
通過することで矩形に成形され、投影レンズ5によって
第2の成形アパーチャ7に投影される。
【0011】このとき、電子ビームの第2の成形アパー
チャ7に対する照射位置は、例えばCADデータに従っ
たビームパターン形状及びその面積になるように成形偏
向器6によって制御される。
【0012】例えば、図24に示すように矩形のアパー
チャ4aを通過した矩形の電子ビームを成形偏向器6に
より偏向し、菱形・矩形のセルアパーチャ7aの一辺に
照射させると、例えば三角形状の電子ビーム2aが成形
される。
【0013】この第2の成形アパーチャ7を通過した電
子ビームは、縮小レンズ8及び対物レンズ9によって試
料13面上に縮小投影され、かつこのときの試料13面
上に対する電子ビームの描画位置は、主偏向器10及び
副偏向器11により制御される。
【0014】すなわち、主偏向器10は、試料13に対
して描画照射領域のストライブ内位置を図示しないXY
ステージの位置を参照しながら制御し、かつ副偏向器1
1は、ストライブ内を細かく分割した描画範囲に対して
その位置制御を行う。
【0015】このように制御された電子ビームパターン
を連続的にショットすることで、試料面上にパターンを
形成する。又、パターン描画の前には、電子ビームのア
ライメンと調整を行なっている。
【0016】試料13に電子ビームが照射されると、試
料13からは2次電子や反射電子が発生する。
【0017】対物レンズ9の下方に配置された電子検出
器12は、2次電子や反射電子を検出し、その検出信号
を出力する。
【0018】従って、電子検出器12から出力される検
出信号を処理することで、SEM像の検出やビーム調整
の制御を行っている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】このような電子ビーム
描画装置の電子光学系は、照明レンズ3や投影レンズ
5、縮小レンズ8、対物レンズ9などを電磁レンズで構
成するとともに、成形偏向器6や主偏向器10、副偏向
器11などを静電偏向器で構成するとともに、これらレ
ンズや偏向器の総合的な光学系特性、ビーム制御法で構
築し、かつ機械的な組み立て精度、コンタミネーション
などの影響を十分考慮した構成を余儀なくされている。
【0020】しかるに、電子光学系に電磁レンズを使用
し、光学的に設計から求めた偏向器を電磁レンズと重畳
或いは近傍に配置させるので、電磁レンズの内径を大き
く形成し、この電磁レンズ内部に偏向器を内蔵する複雑
な構造を取っている。
【0021】又、ビーム解像度を高めるために、電子ビ
ームの加速電圧を高くし、高加速度に加速した電子ビー
ムを例えば試料13面のレジストに打ち込む方式を取っ
ている。
【0022】一方、試料13面のレジスト下面には各種
の多層薄膜が形成されているので、電子ビームは、レジ
ストを透過した後、その一部が多層薄膜で反射し、散乱
電子ビームとなって再びレジストを透過して戻る現象が
発生したり、電子ビームパターンのショット粗密バラツ
キ状態により、ビーム照射量の相互干渉が発生する。
【0023】このような現象が発生すると、パターン描
画されたレジストに散乱電子ビームによるボケ露光、い
わゆる近接効果が発生し、描画パターンにぼけが発生す
るとともに解像度が劣化する。
【0024】このため、高い解像度のパターン描画を行
うためには、本来のパターン描画制御の他に、近接効果
を補正キャンセルする目的で、パターン形状に応じた近
接効果補正制御を行うことが余儀なくされている。
【0025】これによって電子光学系や制御手段の面で
も大掛かりなシステムを必要とし、システムが複雑化
し、この複雑化が装置のトラブルを誘発し、結果的にパ
ターン描画の精度が低下するという問題を抱えている。
【0026】さらに、精度及びスループットを高める機
能を盛り込むに従い、益々巨大化したシステムとなって
しまう。
【0027】そこで本発明は、パターン描画精度をキー
プしながらシステムの小型化・単純化が実現できる電子
ビーム描画方法及びその装置を提供することを目的とす
る。
【0028】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、電子
ビームを電子光学系によって少なくとも成形や偏向、縮
小投影して試料上に照射し、この試料上に描画を行う電
子ビーム描画方法において、電子光学系における少なく
とも成形や縮小投影、偏向を行う各構成要素を静電式と
して、試料上に描画を行う電子ビーム描画方法である。
【0029】請求項2によれば、電子ビームに対して少
なくとも成形や偏向し、この後に試料に対して縮小投影
する電子光学系を備えた電子ビーム描画装置において、
電子光学系は、少なくとも成形、縮小投影を行う静電式
の各レンズ、及び電子ビームを偏向する静電式の偏向器
から構成された電子ビーム描画装置である。
【0030】請求項3によれば、請求項2記載の電子ビ
ーム描画装置において、電子光学系は、電子ビームを任
意の形状に調整するためにそれぞれ所定の位置に配置さ
れた複数のアパーチャと、電子ビームを照明用ビームの
電子ビームに調整する静電式照明レンズと、複数のアパ
ーチャの各パターンの組み合わせから成るアパーチャ像
を得るために静電式照明レンズにより調整された電子ビ
ームを偏向してアパーチャに対する照射位置を制御し、
かつアパーチャを通過して得られたパターン像の電子ビ
ームを元の光軸上に戻す少なくとも2つの静電式成形偏
向器と、これら静電式成形偏向器を通過した電子ビーム
を縮小する静電式縮小レンズと、この静電式縮小レンズ
を通過した電子ビームを試料上に縮小投影する静電式又
は電磁式の対物レンズ、及びこの対物レンズにより試料
上に縮小投影される電子ビームを試料上に偏向して描画
する静電式主偏向器から成る主偏向対物レンズと、静電
式主偏向器の走査領域内で電子ビームを偏向する静電式
副偏向器と、試料に電子ビームが照射されたときに発生
する2次電子又は反射電子を検出する電子検出器とを備
えている。
【0031】請求項4によれば、請求項3記載の電子ビ
ーム描画装置において、主偏向対物レンズは、同一円周
上に配置された複数の電極と、これら電極を挟んで対向
配置された各シールド電極とから構成され、複数の電極
に同一電圧を印加して電子ビームを収束させ、かつ複数
の電極に電圧を印加して電子ビームを試料上の任意の位
置に偏向させる電圧制御手段を備えている。
【0032】請求項5によれば、請求項4記載の電子ビ
ーム描画装置において、主偏向対物レンズの複数の電極
に同一電圧を印加し、かつ電子光学系で発生する収差に
応じた補正量を複数の電極に加減印加する収差補正手段
を備えた。
【0033】請求項6によれば、請求項3記載の電子ビ
ーム描画装置において、静電式主偏向器から電子ビーム
の上流側に配置され、電子ビームを偏向して静電式主偏
向器に対して収差を最小に制御する静電式プリ主偏向器
と、静電式副偏向器の電子ビームの上流側に配置され、
電子ビームを偏向して静電式副偏向器に対して収差を最
小に制御する静電式プリ副偏向器とを備えた。
【0034】請求項7によれば、請求項6記載の電子ビ
ーム描画装置において、電子ビームの進行方向に沿って
静電式プリ副偏向器、静電式プリ主偏向器、静電式副偏
向器及び静電式主偏向器を配置し、かつ隣接するこれら
静電式プリ副偏向器、静電式プリ主偏向器、静電式副偏
向器及び静電式主偏向器の各間でそれぞれシールド電極
を共通構造にした。
【0035】請求項8によれば、請求項6記載の電子ビ
ーム描画装置において、静電式主偏向器及び静電式プリ
主偏向器の各両端側には、それぞれ各シールド電極が配
置されている。
【0036】請求項9によれば、請求項6記載の電子ビ
ーム描画装置において、静電式主偏向器と静電式プリ主
偏向器とは、収差を最小に制御するためにそれぞれの制
御電圧の連動比を1:1に成立させるために、プリ主偏
向センタエレクトロードの軸方向長さ又は内径が調整さ
れている。
【0037】請求項10によれば、請求項6記載の電子
ビーム描画装置において、静電式副偏向器と静電式プリ
副偏向器とは、収差を最小に制御するためにそれぞれの
制御電圧の連動比を1:1に成立させるために、プリ副
偏向センタエレクトロードの軸方向長さ又は内径が調整
されている。
【0038】請求項11によれば、請求項6記載の電子
ビーム描画装置において、静電式主偏向器に対する静電
式プリ主偏向器の制御電圧を加算方向に制御し、かつ静
電式副偏向器に対する静電式プリ副偏向器の制御電圧を
減算方向に制御する収差補正手段を備えた。
【0039】請求項12によれば、請求項3記載の電子
ビーム描画装置において、複数のアパーチャのうち不要
なビームをカットするためのアパーチャと静電式縮小レ
ンズとを近接配置し、かつ静電式縮小レンズにおける内
径の大きな方のシールド電極の厚さを内径の小さなシー
ルド電極の厚さの少なくとも2倍以上に形成した。
【0040】請求項13によれば、請求項3記載の電子
ビーム描画装置において、主偏向対物レンズにおける内
径の小さなシールド電極を電子検出器のシールド電極と
隣接配置若しくは共用構造にし、かつ内径の小さなシー
ルド電極の厚さを内径の大きなシールド電極の厚さの少
なくとも2倍以上に形成した。
【0041】請求項14によれば、請求項3記載の電子
ビーム描画装置において、電磁式対物レンズの磁気フィ
ールド中に静電式主偏向器を配置した。
【0042】請求項15によれば、請求項14記載の電
子ビーム描画装置において、電磁式対物レンズを構成す
るコイルの巻回されたポールピースのギャップの中に、
静電式主偏向器が配置された構造である。
【0043】請求項16によれば、請求項15記載の電
子ビーム描画装置において、ポールピースの先端部に
は、非磁性シールドが取り付けられている。
【0044】請求項17によれば、電子ビームに対して
成形、縮小投影を行う静電式の各レンズと、電子ビーム
を偏向する静電式の偏向器と、電子ビームの光軸を調整
する複数のアライメント部とを具備し、複数のアライメ
ント部のうち隣接するアライメント部相互間に配置さ
れ、各アライメント部の相互干渉を防止するシールド部
材を備えている。
【0045】請求項18によれば、請求項17記載の電
子ビーム描画装置において、シールド部材は、レンズ及
び偏向器の少なくとも一方のシールド極を兼ねている。
【0046】請求項19によれば、請求項17記載の電
子ビーム描画装置において、アライメント部は、サドル
型コイルを備えている。
【0047】請求項20によれば、電子ビームを任意の
形状に調整するためにそれぞれ所定の位置に配置された
複数のアパーチャと、電子ビームを照明用ビームの電子
ビームに調整する静電式照明レンズと、複数のアパーチ
ャの各パターンの組み合わせから成るアパーチャ像を得
るために静電式照明レンズにより調整された電子ビーム
を偏向してアパーチャに対する照射位置を制御し、かつ
アパーチャを通過して得られたパターン像の電子ビーム
を元の光軸上に戻す少なくとも2つの静電式成形偏向器
と、これら静電式成形偏向器を通過した電子ビームを縮
小する静電式縮小レンズと、この静電式縮小レンズを通
過した電子ビームを試料上に縮小投影する静電式又は電
磁式の対物レンズ、及びこの対物レンズにより試料上に
縮小投影される電子ビームを試料上に偏向して描画する
静電式主偏向器から成る主偏向対物レンズと、静電式主
偏向器の走査領域内で電子ビームを偏向する静電式副偏
向器と、試料に電子ビームが照射されたときに発生する
2次電子又は反射電子を検出する電子検出器と、電子ビ
ームの光軸を調整する複数のアライメント部と、アライ
メント部相互間に配置され、アライメント部の相互干渉
を防止するシールド部材とを備えている。
【0048】請求項21によれば、請求項20記載の電
子ビーム描画装置において、シールド部材は、レンズ及
び偏向器の少なくとも一方のシールド極を兼ねている。
【0049】請求項22によれば、請求項20記載の電
子ビーム描画装置において、アライメント部は、サドル
型コイルを備えている。
【0050】請求項23によれば、電子ビームを任意の
形状に調整するためにそれぞれ所定の位置に配置された
複数のアパーチャと、電子ビームに対して成形、縮小投
影を行う静電式の各レンズと、電子ビームを偏向する静
電式の偏向器と、電子ビームの光軸を調整する複数のア
ライメント部とを具備し、アライメント部は、電子ビー
ムが照射されたアパーチャから得られたパターン像に基
づいて、アライメントの調整を行う。
【0051】請求項24によれば、請求項23記載の電
子ビーム描画装置において、アパーチャは、各レンズ、
偏向器及びアライメント部から電気的に絶縁されてい
る。
【0052】請求項25によれば、電子ビームに対して
成形、縮小投影を行う静電式の各レンズと、前記電子ビ
ームを偏向する静電式の偏向器を用いて描画を行う電子
ビーム描画方法において、前記電子ビームに成形、縮小
投影、偏向を行うための電圧が印加する第1の電圧印加
工程と、前記第1の電圧印加工程で発生する空間電荷効
果を低減するための前記電圧と逆極性の電圧を印加する
第2の電圧印加工程とを備え、空間電荷効果を低減し、
パターン像のぼけの発生を低減する。
【0053】請求項26によれば、電子ビームに対して
成形、縮小投影を行う静電式の各レンズと、前記電子ビ
ームを偏向する静電式の偏向器とを具備し、前記各レン
ズ及び偏向器のうち少なくとも一つには、前記電子ビー
ムに作用するように所定の電圧が印加される第1の電極
と、この第1の電極に対向配置され前記電圧と逆極性の
電圧が印加される第2の電極とが設け、空間電荷効果を
低減し、パターン像のぼけの発生を低減する。
【0054】請求項27によれば、請求項26記載の電
子ビーム描画装置において、前記第2の電極は、前記第
1の電極に対し、前記電子ビームの進行方向側に設けら
れている。
【0055】請求項28によれば、請求項26記載の電
子ビーム描画装置において、前記第2の電極は、前記各
レンズ及び偏向器のうち対物レンズに設けられている。
【0056】請求項29によれば、請求項26記載の電
子ビーム描画装置において、前記第2の電極に印加する
電圧の絶対値は、前記第1の電極に印加する電圧の絶対
値の0.2〜1.2倍である。
【0057】請求項30によれば、請求項26記載の電
子ビーム描画装置において、前記第2の電極に印加する
電圧の絶対値は、前記第1の電極に印加する電圧の絶対
値の0.5〜1倍である。
【0058】請求項31によれば、電子ビームを任意の
形状に調整するために所定の位置に配置されたアパーチ
ャと、前記電子ビームを照明用ビームの電子ビームに調
整する静電式照明レンズと、前記静電式照明レンズによ
り調整された前記電子ビームを偏向して前記アパーチャ
に対する照射位置を制御し、かつ前記アパーチャを通過
して得られたパターン像の電子ビームを元の光軸上に戻
す少なくとも2つの静電式成形偏向器と、これら静電式
成形偏向器を通過した前記電子ビームを縮小する静電式
縮小レンズと、この静電式縮小レンズを通過した前記電
子ビームを前記試料上に縮小投影する静電式又は電磁式
の対物レンズ、及びこの対物レンズにより前記試料上に
縮小投影される前記電子ビームを前記試料上に偏向して
描画する静電式主偏向器から成る主偏向対物レンズと、
前記静電式主偏向器の走査領域内で前記電子ビームを偏
向する静電式副偏向器とを備え、前記静電式縮小レンズ
及び前記対物レンズの少なくとも一方は、前記電子ビー
ムに作用するように所定の電圧が印加される第1の電極
と、この第1の電極に対向配置され前記電圧と逆極性の
電圧が印加される第2の電極とが設け、空間電荷効果を
低減し、パターン像のぼけの発生を低減する。
【0059】請求項32によれば、請求項31記載の電
子ビーム描画装置において、前記第2の電極は、前記第
1の電極に対し、前記電子ビームの進行方向側に設けら
れている。
【0060】請求項33によれば、請求項31記載の電
子ビーム描画装置において、前記第2の電極は、前記対
物レンズに設けられている。
【0061】請求項34によれば、請求項31記載の電
子ビーム描画装置において、前記第2の電極に印加する
電圧の絶対値は、前記第1の電極に印加する電圧の絶対
値の0.2〜1.2倍である。
【0062】請求項35によれば、請求項31記載の電
子ビーム描画装置において、前記第2の電極に印加する
電圧の絶対値は、前記第1の電極に印加する電圧の絶対
値の0.5〜1倍である。
【0063】請求項36によれば、電子ビームに対して
成形、縮小投影を行う静電式の各レンズと、前記電子ビ
ームを偏向する静電式の偏向器を用いて描画を行う電子
ビーム描画方法において、前記電子ビームをアパーチャ
に設けられたセルを用いて成形する成形工程と、前記電
子ビームを縮小投影工程とを備え、前記縮小投影工程
は、前記アパーチャ上のセルに照射される前記電子ビー
ムの位置に基づいて前記縮小投影工程における縮小率を
制御する。
【0064】請求項37によれば、電子ビームを任意の
形状に調整するために所定の位置に配置されたアパーチ
ャと、前記電子ビームを照明用ビームの電子ビームに調
整する静電式照明レンズと、前記静電式照明レンズによ
り調整された前記電子ビームを偏向して前記アパーチャ
に対する照射位置を制御し、かつ前記アパーチャを通過
して得られたパターン像の電子ビームを元の光軸上に戻
す少なくとも2つの静電式成形偏向器と、これら静電式
成形偏向器を通過した前記電子ビームを縮小する静電式
縮小レンズと、この静電式縮小レンズを通過した前記電
子ビームを前記試料上に縮小投影する静電式又は電磁式
の対物レンズ、及びこの対物レンズにより前記試料上に
縮小投影される前記電子ビームを前記試料上に偏向して
描画する静電式主偏向器から成る主偏向対物レンズと、
前記静電式主偏向器の走査領域内で前記電子ビームを偏
向する静電式副偏向器とを備え、前記アパーチャ上のセ
ルの位置に基づいて、前記投影されるパターン像の縮小
率を制御する制御部とを備えている。
【0065】請求項38によれば、請求項37記載の電
子ビーム描画装置において、前記制御部は、前記静電式
照明レンズの照明倍率を制御するものである。
【0066】請求項39によれば、電子ビームを任意の
形状に調整するために所定の位置に配置されたアパーチ
ャと、前記電子ビームを照明用ビームの電子ビームに調
整する静電式照明レンズと、前記静電式照明レンズによ
り調整された前記電子ビームを偏向して前記アパーチャ
に対する照射位置を制御し、かつ前記アパーチャを通過
して得られたパターン像の電子ビームを元の光軸上に戻
す少なくとも2つの静電式成形偏向器と、これら静電式
成形偏向器を通過した前記電子ビームを縮小する静電式
縮小レンズと、この静電式縮小レンズを通過した前記電
子ビームを前記試料上に縮小投影する静電式又は電磁式
の対物レンズ、及びこの対物レンズにより前記試料上に
縮小投影される前記電子ビームを前記試料上に偏向して
描画する静電式主偏向器から成る主偏向対物レンズと、
前記静電式主偏向器の走査領域内で前記電子ビームを偏
向する静電式副偏向器とを備え、前記アパーチャ上のセ
ルの位置にかかわらず前記投影されるパターン像の大き
さを一定とするように前記セルの位置に基づいて前記セ
ルの大きさが定められている。
【0067】
【発明の実施の形態】(1) 以下、本発明の第1の実施の
形態について図面を参照して説明する。なお、図21と
同一部分には同一符号を付してある。
【0068】図1は電子ビーム描画装置の構成図であ
り、図2は同装置の断面構造を示す図である。
【0069】先ず、全体の配置を説明すると、電子銃1
から放出される電子ビーム2の光軸上には、電子光学系
の各構成要素として、第1の成形アパーチャ4、静電式
照明レンズ20、第1の静電式成形偏向器21、第2の
成形アパーチャ7、第2の静電式成形偏向器22、第3
のアパーチャ23、静電式縮小レンズ24、静電式主偏
向対物レンズ25及び電子検出器12が配置されてい
る。
【0070】このうち静電式主偏向対物レンズ25は、
静電式対物レンズ26と静電式主偏向器27とから構成
されている。
【0071】又、電子ビーム2の光軸において、静電式
主偏向対物レンズ25の上流側には、静電式副偏向器2
8、静電式プリ主偏向器29、静電式プリ副偏向器30
が配置されている。
【0072】次に上記電子光学系の各構成要素について
説明する。
【0073】第1の成形アパーチャ4には、上記同様に
例えば図22に示すように矩形又は円形のセルアパーチ
ャ4aが形成され、第2の成形アパーチャ7には、例え
ば図23に示すように菱形と矩形とを組み合わせたセル
アパーチャ7aなどの各種形状の複数のセルアパーチャ
7b、7c、…が形成されている。
【0074】静電式照明レンズ20は、電子銃1から放
出された電子ビーム2を均一な電子ビーム(照明ビー
ム)に整えるもので、第1の照明レンズ20a及び第2
の照明レンズ20bを光軸上に配置したものとなってい
る。
【0075】これら第1及び第2の照明レンズ20a、
20bは、それぞれ静電式レンズから構成されるもの
で、図3に示すように負電圧を印加した電極(エレクト
ロード)20−1の両側に各電極20−2、20−3を
配置し、これら電極20−2、20−3を共にグラウン
ド(G)に落としたアインツェル型のレンズにより構成
されている。
【0076】このうち第2の照明レンズ20bのクロス
オーバは、第3のアパーチャ23の位置に結像するよう
に構成し、かつ第1及び第2の照明レンズ20a、20
bに対する印加電圧を可変制御することで、照明ビーム
の倍率を任意に選択でき、照明ビームの試料面上での電
流密度を制御する構成となっている。
【0077】第1の静電式成形偏向器21は、各偏向器
21a、21bから成り、試料13面上に所望のアパー
チャ像を得るために静電式照明レンズ20により成形さ
れた電子ビームを偏向し、第2の成形アパーチャ7に対
する照射位置を制御する機能を有している。
【0078】第2の静電式成形偏向器22は、各偏向器
22a、22bから成り、第2のアパーチャ成形7を通
過して得られたアパーチャ像の電子ビームを元の光軸上
に戻す機能を有している。
【0079】これら第1及び第2の静電式成形偏向器2
1、22は、図4に示すように8極の電極31の両側に
各電極32、33を配置し、これら電極32、33を共
にグラウンド(G)に落としたもので、8極の電極31
のそれぞれに各電圧V1〜V8 を独立に印加して、電子
ビームを偏向制御するものとなっている。
【0080】又、これら第1及び第2の静電式成形偏向
器21、22は、例えば各偏向器21a、21b、22
a、22bの構成・形状を同一に設計すると、これら4
つの電圧連動比を、例えば、+Vi :−Vi :−Vi :
+VI や、−Vi :+Vi :+Vi :−VI の組み合わ
せの連動比の電圧で制御でき、共通の制御電圧の極性を
違えた形で制御可能で、電気回路形を簡略化できるもの
である。
【0081】さらに、これら第1及び第2の静電式成形
偏向器21、22には、図2に示すように各シールド電
極34、35、36、及び、37、38、39がそれぞ
れ設けられている。そして、これら第1及び第2の静電
式成形偏向器21、22が連続かつ隣接して配置されて
いる場合には、相互の電場が偏向制御に影響を及ぼさな
いようにシールドで遮断された構造となっている。
【0082】特に低加速の電子銃1を適用した電子光学
系で構成する場合、電子ビーム2のクロスオーバポイン
トで電子のクーロン反発現象が顕著になるため、電子光
学系の長さを極力短く設計することがポイントになるの
で、本発明装置では、その対策として、図2に示すよう
に隣接するシールド電極35、38を共用することで、
隣接偏向器の干渉を防ぐ構成とし、光路長を短小化する
構造にしている。
【0083】静電式縮小レンズ24は、第1及び第2の
静電式成形偏向器21、22を通過した電子ビームを縮
小するものである。
【0084】この静電式縮小レンズ24の上部には、第
3のアパーチャ23が設置されている。この第3のアパ
ーチャ23は、第1及び第2の成形アパーチャ4、7等
で散乱された不要なビームをカットするために設けられ
ている。
【0085】この第3のアパーチャ23は、静電式縮小
レンズ24に対して近接する位置に設けられているの
で、図2に示すように静電式縮小レンズ24に接合した
構造となっている。
【0086】この場合、静電式縮小レンズ24の上側シ
ールド電極24aの厚さは、下側シールド電極24bの
厚さの少なくとも2倍以上の厚さに形成し、これにより
内径が異なったシールド電極を連続させることで生じる
不連続のビーム軌道が発生しない安定した光学系として
いる。
【0087】主偏向対物レンズ25は、上記図4に示す
静電式成形偏向器と同様に、同一円周上に配置された4
倍数の多極に分割された複数の電極と、これら電極を挟
んで対向配置された各シールド電極とから構成され、こ
のうち各シールド電極は共にグラウンドに落とされてい
る。
【0088】そして、この主偏向対物レンズ25は、上
記の如く1つの構造で静電式対物レンズ26と静電式主
偏向器27の双方の機能を有して動作する。そしてこれ
ら静電式対物レンズ26及び静電式主偏向器27には、
電圧制御部40が接続されている。そして、この電圧制
御部40による静電式対物レンズ26と静電式主偏向器
27とに対する電圧制御により、これら静電式対物レン
ズ26と静電式主偏向器27とは次のような機能を有す
る。
【0089】静電式対物レンズ26は、静電式縮小レン
ズ24を通過した電子ビームを試料13上に縮小投影す
るもので、電極に同じ電圧が印加されることによって電
子ビーム2を収束させるものとなる。
【0090】静電式主偏向器27は、静電式対物レンズ
26により試料13上に縮小投影される電子ビームを試
料13上に偏向して描画するもので、電極にレンズ収束
電圧とは別の独立制御電圧が加減演算されて印加され、
電子ビームを試料13の面上の任意の位置に移動させる
ものとなる。
【0091】又、これら静電式対物レンズ26及び静電
式主偏向器27には、第1の収差補正部41が接続され
ている。
【0092】この収差補正部41は、主偏向対物レンズ
25に対しての電子光学系で発生する収差に応じた補正
量を複数の電極に加減印加して主偏向系で発生する収差
を最小化する制御機能を有している。
【0093】上記静電式副偏向器28は、静電式主偏向
器27の走査領域内で電子ビームを微小偏向する機能を
有している。
【0094】静電式プリ主偏向器29は、静電式主偏向
器27に対して電子ビームの上流側に配置され、電子ビ
ーム2を偏向し、試料13面でビーム偏光制御に応じて
発生する各種レンズ収差及び偏向収差を最小に制御する
機能を有している。
【0095】これら静電式主偏向器27及び静電式プリ
主偏向器29は、試料13面のビーム偏向に応じて発生
する各種レンズ収差及び偏向収差を最小にする条件を制
御連動比1:1の制御電圧条件で成立するようにプリ主
偏向センタエレクトロードの軸方向長さ又は内径が調整
されている。
【0096】さらに、これら静電式主偏向器27及び静
電式プリ主偏向器29の両端には、隣接した偏向器の影
響をなくすためにシールド電極27aが設けられてい
る。
【0097】このようにプリ主偏向センタエレクトロー
ドの軸方向の長さ又は内径を設け、かつ静電式プリ主偏
向器29、静電式プリ副偏向器30の両端側にシールド
電極を配置することにより、静電式プリ主偏向器29と
静電式主偏向器27とを同一電圧値の条件で制御でき
る。
【0098】静電式プリ副偏向器30は、電子ビーム2
を偏向し、試料13面のビーム副偏向に応じて発生する
各種レンズ収差及び副偏向収差を最小に制御する機能を
有している。
【0099】上記静電式副偏向器28と静電式プリ副偏
向器30とは、制御連動比1:1の制御電圧条件で成立
するようにプリ副偏向器センタエレクトロードの軸方向
長さ又は内径が調整されている。
【0100】さらに、これら静電式副偏向器28と静電
式プリ副偏向器30の両端には、隣接した偏向器の影響
をなくすために各シールド電極28a、28b、30
a、30bが設けられている。
【0101】このようにプリ副偏向センタエレクトロー
ドの軸方向の長さ又は内径を設け、かつ静電式プリ副偏
向器30、静電式プリ副偏向器30の両端側にシールド
電極を配置することにより、静電式プリ副偏向器30と
静電式副偏向器28とを同一電圧値の条件で制御でき
る。
【0102】又、静電式プリ主偏向器29と静電式プリ
副偏向器30とには、第2の収差補正部42が接続され
ている。
【0103】この第2の収差補正部42は、図5に示す
ように静電式主偏向器27に対する静電式プリ主偏向器
29の制御電圧を加算方向に制御し、かつ図6に示すよ
うに静電式副偏向器28に対する静電式プリ副偏向器3
0の制御電圧を減算方向に制御し、総合的な収差を最小
化する機能を有している。
【0104】ところで、上記静電式プリ副偏向器30、
静電式プリ主偏向器29、静電式副偏向器28及び静電
式主偏向器27は、電子ビーム2の進行方向に沿って配
置されており、これら隣接する静電式プリ副偏向器3
0、静電式プリ主偏向器29、静電式副偏向器28及び
静電式主偏向器27の各間には、それぞれ各シールド電
極30b(29a)、28a(29b)、28b(27
a)が共用するように配置されている。
【0105】このような各シールド電極を用いることに
より相互干渉を防ぐことができ、これより電子光学系全
体の長さを短小化し、レンズ収差、偏向収差を小さくし
ている。
【0106】主偏向対物レンズ25の下方には、上記電
子検出器12が配置されている。そして、この主偏向対
物レンズ25における下側シールド電極43は、図7に
示すように電子検出器12のシールド電極として共用す
る構造になっている。この場合、下側シールド電極43
の厚さは、上側シールド電極28b(27a)の厚さの
少なくとも2倍以上に形成されている。
【0107】次に上記の如く構成された装置の作用につ
いて説明する。
【0108】試料13は、XYテーブル44上に載置さ
れる。
【0109】電子銃1から放出された電子ビーム2は、
矩形又は円形のセルアパーチャを有する第1の成形アパ
ーチャ4に照射され、この第1の成形アパーチャ4を通
過する。
【0110】電子式照明レンズ20は、第1の成形アパ
ーチャ4を通過した電子ビーム2に対し、第2の成形ア
パーチャ7における目的の1個のセルアパーチャに対し
て十分大きく、かつ隣接するセルアパーチャに干渉しな
い大きさのビーム径に拡大する。
【0111】このとき、第2の照明レンズ20bは、電
子ビーム2を第3の成形アパーチャ23の位置に結像す
る。又、第1及び第2の照明レンズ20a、20bの印
加電圧が可変制御されることにより、電子ビーム(ここ
では照明ビーム)2の倍率を任意に選択し、電子ビーム
2の試料面上の電流密度を制御している。
【0112】第1の静電式成形偏向器21は、第1の成
形アパーチャ4と第2の成形アパーチャ7との各セルア
パーチャを組み合わせて所望のアパーチャ像を得るため
に、静電式照明レンズ20からの電子ビーム2を偏向
し、第2の成形アパーチャ7に形成されている各セルア
パーチャのうち目的とするセルアパーチャを選択するよ
うに照射位置を制御する。
【0113】第2の静電式成形偏向器22は、第2のア
パーチャ成形7を通過して得られたアパーチャ像の電子
ビーム2を元の光軸上に振り戻す。
【0114】静電式縮小レンズ24は、第1及び第2の
静電式成形偏向器21、22を通過した電子ビーム2を
縮小する。すなわち、第1の静電式成形偏向器21、第
2の成形アパーチャ7及び第2の静電式成形偏向器22
を通過した電子ビーム2は、第2の成形アパーチャ7を
起点とするセルパターンビームとしてスタートし、電子
光学系の光軸上に振り戻された状態で電子式縮小レンズ
24を通過する。
【0115】そして、主偏向対物レンズ25の静電式対
物レンズ26は、静電式縮小レンズ24を通過した電子
ビームを試料13上に縮小投影し、これと共に静電式主
偏向器27は、静電式対物レンズ26により試料13上
に縮小投影される電子ビーム2を試料13上に偏向して
描画する。
【0116】このとき静電式主偏向器27及び静電式副
偏向器28は、描画パターン位置に対するビーム位置を
制御する。すなわち、静電式主偏向器27は、XYテー
ブル44上に搭載された試料13に対し、描画領域の位
置をXYテーブル44の位置を参照しながら静電式主偏
向器27の走査領域内で電子ビームを微小偏向し、かつ
静電式副偏向器28は、細かく分割した描画範囲に対し
て位置制御を行う。
【0117】さらに、静電式プリ主偏向器29は、電子
ビームを偏向し、試料13面でビーム偏光制御に応じて
発生する各種レンズ収差及び偏向収差を最小に制御し、
静電式プリ副偏向器30は、電子ビーム2を偏向し、試
料13面のビーム副偏向に応じて発生する各種レンズ収
差及び副偏向収差を最小に制御する。
【0118】又、第1の収差補正部41は、主偏向対物
レンズ25の複数の電極に同一電圧を印加して電子ビー
ム2を収束するに対し、電子光学系で発生する収差を主
偏向量に応じて予め求めた補正量を複数の電極に加減印
加して図5に示すように静電式主偏向器27に対する静
電プリ主偏向器29の制御電圧を加算方向に制御し、主
偏向系で発生する収差を最小化する。
【0119】第2の収差補正部42は、図6に示すよう
に静電式副偏向器28に対する静電式プリ副偏向器30
の制御電圧を減算方向に制御し、総合的な収差を最小化
する。
【0120】このようにして所望のアパーチャ像に形成
された電子ビーム2が試料13に照射して、パターンを
形成する。
【0121】なお、描画するジョブと調整するジョブと
は別々に行なわれる。
【0122】電子検出器12は、試料13から発生した
2次電子や反射電子を検出し、その検出信号を出力す
る。
【0123】従って、電子検出器12から出力される検
出信号を処理することで、SEM像の検出やビーム調整
の制御を行っている。
【0124】ここで、電子検出器12には、比較的高い
制御電圧が印加され、さらに球面収差を小さくするため
に主偏向対物レンズ25に対して近接して設置されてい
る。これにより、上記の如く主偏向対物レンズ25にお
ける下側シールド電極43は、図7に示すように電子検
出器12のシールド電極として共用し、かつ下側シール
ド電極43の厚さを上側シールド電極28b(27a)
の厚さの少なくとも2倍以上に形成している。
【0125】これは、内径が小さなシールド電極を電子
光学系の光軸方向であるZ方向の厚さを考慮せずに配置
すると、図8に示すように電場オフセットフィールドΔ
fが発生し、光学特性に狂いを生じるのを防止してい
る。
【0126】このように上記第1の実施の形態において
は、電子光学系における各構成要素を静電式レンズや静
電式偏向器により構成したので、これら静電式レンズや
静電式偏向器に用いるシールド電極を隣接する静電式レ
ンズや静電式偏向器との間で共用できるなどにより、電
子光学系全体の長さを短小化でき、非常に小型の電子ビ
ーム描画装置を実現できる。
【0127】又、静電式レンズや静電式偏向器により構
成することにより、低加速電子ビーム2を対象にした電
子ビーム描画装置に最も適したものとなり、試料13面
での近接効果の影響が無く、複雑な近接効果に対する補
正制御が必要なくなる。
【0128】さらに、電子光学系や制御面でも大幅にシ
ステムの簡素化が図ることができ、描画装置でのトラブ
ルが少なくなり、生産現場に充分対応できる。
【0129】これにより、電子ビーム描画装置の最大の
弱点とされる高スループット処理についても、描画精度
をキープしながら小型、システムの単純化が実現でき、
電子光学系を数台配置した並行制御システムを構築する
ことが可能となり、高スループットな電子ビーム描画装
置を構築できる。 (2) 次に本発明の第2の実施の形態について図面を参照
して説明する。なお、図2と同一部分には同一符号を付
してその詳しい説明は省略する。
【0130】図9は電子ビーム描画装置の構成図であ
る。
【0131】電子光学系の光軸上には、電磁式対物レン
ズ50が設けられている。この電磁式対物レンズ50
は、円柱形状で、その内側に開口部(ギャップ)が形成
されたポールピース51と、このポールピース51に巻
回されたコイル52とから構成されている。
【0132】この電磁式対物レンズ50のポールピース
51のギャップ内には、静電式主偏向器53が内蔵され
た構造となっている。すなわち、電磁式対物レンズ50
の磁場フィールド内に静電式主偏向器53が配置されて
いる。
【0133】このように電磁式対物レンズ50のポール
ピース51のギャップ内に静電式主偏向器53を内蔵し
たので、電磁式対物レンズ50によるレンズ機能と、静
電式主偏向器53による電子ビーム2に対する偏向機能
とをそれぞれ独立して制御する構成となっている。
【0134】又、ポールピース51の先端部には、非磁
性シールド54が取り付けられ、静電式主偏向器53に
よる漏れ電場が他に影響しない構造となっている。
【0135】なお、静電式主偏向器53への制御配線
は、図10に示すようにポールピース51に貫通孔55
を設け、この貫通孔55から配線を引き出して行ってい
る。
【0136】又、ポールピース51には、補助コイル5
6を設け、電磁式対物レンズ50により発生する磁場を
調整するようにしてもよい。
【0137】静電式主偏向器53は、電磁式対物レンズ
50により試料13上に縮小投影される電子ビーム2を
試料13上に偏向して描画するもので、電極にレンズ収
束電圧とは別の独立制御電圧が加減演算されて印加さ
れ、電子ビームを試料13の面上の任意の位置に移動さ
せるものとなる。
【0138】ここで、上記静電式プリ副偏向器30、静
電式プリ主偏向器29、静電式副偏向器28及び静電式
主偏向器53は、電子ビーム2の進行方向に沿って配置
されており、これら隣接する静電式プリ主偏向器29、
静電式副偏向器28及び静電式主偏向器53の各間に
は、それぞれ各シールド電極30b(29a)、28a
(29b)、54が共用するように配置されている。
【0139】このような各シールド電極を共用する構造
により、電子光学系全体の長さを短小化し、レンズ収
差、偏向収差を小さくしている。
【0140】次に上記の如く構成された装置の作用につ
いて説明する。
【0141】電子銃1から放出された電子ビーム2は、
矩形又は円形のセルアパーチャを有する第1の成形アパ
ーチャ4に照射される。
【0142】静電式照明レンズ20は、第1の成形アパ
ーチャ4を通過した電子ビーム2に対し、第2の成形ア
パーチャ7における目的の1個のセルアパーチャに対し
て十分大きく、かつ隣接するセルアパーチャに干渉しな
い大きさのビーム径に拡大する。
【0143】このとき、第2の照明レンズ20bは、電
子ビーム2を第3のアパーチャ23の位置に結像する。
又、第1及び第2の照明レンズ20a、20bの印加電
圧が可変制御されることにより、電子ビーム2の倍率を
任意に選択するとともに試料面上の電流密度を制御す
る。
【0144】第1の静電式成形偏向器21は、第1の成
形アパーチャ4と第2の成形アパーチャ7との各セルア
パーチャを組み合わせて所望のアパーチャ像を得るため
に、静電式照明レンズ20からの電子ビーム2を偏向
し、第2の成形アパーチャ7に形成されている各セルア
パーチャのうち目的とするセルアパーチャを選択するよ
うに照射位置を制御する。
【0145】第2の静電式成形偏向器22は、第2のア
パーチャ成形7を通過して得られたアパーチャ像の電子
ビーム2を元の光軸上に振り戻す。
【0146】第1の静電式成形偏向器21から第2の成
形アパーチャ7及び第2の静電式成形偏向器22を通過
した電子ビーム2は、第2の成形アパーチャ7を起点と
するセルパターンビームとしてスタートし、電子光学系
の光軸上に振り戻された状態で静電式縮小レンズ24を
通過する。この静電式縮小レンズ24を通過した電子ビ
ーム2は、縮小される。
【0147】この電磁式対物レンズ50は、静電式縮小
レンズ24を通過した電子ビームを試料13上に縮小投
影し、これと共に静電式主偏向器53は、電磁式対物レ
ンズ50により試料13上に縮小投影される電子ビーム
2を試料13上に偏向して描画する。
【0148】このとき静電式主偏向器53は、XYテー
ブル44上に搭載された試料13に対し、描画領域の位
置をXYテーブル44の位置を参照しながら静電式主偏
向器53の走査領域内で電子ビームを微小偏向する。
【0149】これと共に、静電式副偏向器28は、細か
く分割した描画範囲に対して位置制御を行う。
【0150】さらに、静電式プリ主偏向器29は、電子
ビームを偏向し、試料13面でビーム偏光制御に応じて
発生する各種レンズ収差及び偏向収差を最小に制御し、
静電式プリ副偏向器30は、電子ビーム2を偏向し、試
料13面のビーム副偏向に応じて発生する各種レンズ収
差及び副偏向収差を最小に制御する。
【0151】このようにして所望のアパーチャ像に形成
された電子ビーム2を試料13に照射してパターンを形
成する。
【0152】電子検出器12は、試料13から発生した
2次電子や反射電子を検出し、その検出信号を出力す
る。この電子検出器12から出力される検出信号を処理
することで、SEM像の検出やビーム調整の制御を行っ
ている。
【0153】このように上記第2の実施の形態において
は、電子光学系における各構成要素を静電式レンズや静
電式偏向器、電磁式対物レンズにより構成したので、上
記第1の実施の形態と同様に、これら静電式レンズや静
電式偏向器に用いるシールド電極を隣接する静電式レン
ズや静電式偏向器との間で共用できるなどにより、電子
光学系全体の長さを短小化でき、非常に小型の電子ビー
ム描画装置を実現できる。
【0154】又、電磁式対物レンズ50のポールピース
51のギャップ内に静電式主偏向器53を内蔵したの
で、電磁式対物レンズ50によるレンズ機能と、静電式
主偏向器53による電子ビーム2に対する偏向機能とを
それぞれ独立して制御できる。
【0155】又、ポールピース51の先端部に非磁性シ
ールド54を取り付けたので、静電式主偏向器53から
発生する漏れ電場を吸収することができ、漏れ電場を隣
接する偏向器などに影響を与えることがない。
【0156】又、静電式主偏向器53への配線をポール
ピース51に貫通孔55を設けて引き出すので、複雑な
配線を簡素化できる。
【0157】又、静電式レンズや静電式偏向器により構
成することにより、低加速電子ビーム2を対象にした電
子ビーム描画装置に最も適したものとなり、試料13面
での近接効果の影響が無く、複雑な近接効果に対する補
正制御が必要なくなる。
【0158】さらに、電子光学系や制御面でも大幅にシ
ステムの簡素化が図ることができ、描画装置でのトラブ
ルが少なくなり、生産現場に充分対応できる。
【0159】これにより、電子ビーム描画装置の最大の
弱点とされる高スループット処理についても、描画精度
をキープしながら小型、システムの単純化が実現でき、
電子光学系を数台配置した並行制御システムを構築する
ことが可能となり、高スループットな電子ビーム描画装
置を構築できる。
【0160】図11は、本発明に係わる電子ビーム描画
装置の第3の実施の形態を示す構成図である。なお、図
11において、上述した図2と同一機能部分には同一符
号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0161】電子ビーム描画装置では、レンズ及びアパ
ーチャの中心位置に電子ビームの光軸合せを行うため
の、4組のアライメント機構60〜90を備えている。
なお、図11の左側には、光軸合せの一例が示されてお
り、一点鎖線Cは中心位置を示している。一方、第2の
成形アパーチャ7の代りに、第2の成形アパーチャ10
0が配置され、第3の成形アパーチャ23の代りに第3
の成形アパーチャ101が配置されている。
【0162】アライメント機構60は、第1の照明レン
ズ20aと第2の照明レンズ20bの間に設けられてい
る。アライメント機構70は、第1の静電式成形偏向器
21の外周側に設けられている。アライメント機構80
は、第2の静電式成形偏向器22の外周側に設けられて
いる。アライメント機構90は、静電式副偏向器28,
静電式プリ主偏向器29,静電式プリ副偏向器30の外
周側に設けられている。
【0163】アライメント機構60は、シフト制御を行
うアライメント部61と、チルト制御を行うアライメン
ト部62と、これら両アライメント部61,62に挟ま
れた位置に配置された磁性材からなるシールド部材63
とを備えている。また、アライメント部61,62はそ
れぞれサドル型のアライメントコイル61a,62aか
ら構成されている。
【0164】アライメント機構70は、シフト制御を行
うアライメント部71と、チルト制御を行うアライメン
ト部72とを備えている。なお、シールド電極34〜3
6は、各アライメント部71,72間のシールド部材を
兼ねた構成となっている。また、アライメント部71,
72はそれぞれサドル型のアライメントコイル71a,
72aから構成されている。
【0165】アライメント機構80は、シフト制御を行
うアライメント部81と、チルト制御を行うアライメン
ト部82とを備えている。なお、シールド電極37〜3
9は、各アライメント部81,82間のシールド部材を
兼ねた構成となっている。また、アライメント部81,
82はそれぞれサドル型のアライメントコイル81a,
82aから構成されている。
【0166】アライメント機構90は、シフト制御を行
うアライメント部91と、チルト制御を行うアライメン
ト部92とを備えている。なお、シールド電極27a,
28a,28b,29a,29b,30a,30bは、
各アライメント部91,92間のシールド部材を兼ねた
構成となっている。また、アライメント部91,92は
それぞれサドル型のアライメントコイル91a,92a
から構成されている。
【0167】第2の成形アパーチャ100及び第3の成
形アパーチャ101は、他の部材とは電気的に絶縁して
配置されている。これら第2及び第3の成形アパーチャ
100,101は、電子ビームが照射されて発生する電
流を検出する電流検出機能を有しており、図示しないモ
ニタ等に接続されアパーチャ穴部の像をモニタ像として
表示することで、アライメントコイルの調整を行う。
【0168】このように構成された電子ビーム描画装置
では、上述した第1の実施の形態における電子ビーム描
画装置と同様に電子ビームによる描画を行う。なお、描
画を行う前に、各アライメント機構60〜90により、
シフト制御及びチルト制御を行うことにより、各レンズ
24,26及び各成形アパーチャ100,101の中心
位置に光軸合せを行う。
【0169】図12の(a),(b)は、アライメント
機構60〜90のうちアライメント機構70について説
明するための図である。すなわち、図12の(a)に示
すように電子ビーム2は、アライメント部71によりシ
フト制御され、次にアライメント部72によりチルト制
御される。そして、静電式縮小レンズ24に入射するこ
とになる。このときの電子ビーム2に作用する磁束密度
曲線は図12の(b)に示すようなものとなる。すなわ
ち、シールド電極(シールド部材)35〜37の位置で
磁場がゼロ磁場になるため、アライメント部71,72
間の干渉がなくなり、独立制御が可能である。
【0170】一方、図13の(a),(b)は比較のた
めの図である。すなわち、図13の(a)に示すよう
に、シールド部材がない場合には、図13の(b)に示
すようにアライメント部71とアライメント部72とが
相互に干渉し、磁場の加減演算が発生する場合がある。
このため、アライメント部71によるシフト量の制御、
アライメント部72によるチルト量の制御を行うと、互
いの制御に影響し、精度よくレンズ24の中心に入射さ
せることが困難になる。
【0171】また、図14〜図17はアライメント機構
60〜90の各アライメント部におけるアライメントコ
イルにそれぞれサドル型コイル、トロイダル型コイルを
用いた場合を比較して示す図である。なお、図14及び
図16がサドル型コイル、図15及び図17がトロイダ
ル型コイルである。
【0172】サドル型コイルにおいては、図14の
(a)に示すようにコア110に対して、巻線111に
図示するような向きに捲回されている。このため、等位
磁力線は図14の(b)及び図16の(a)中Mに示す
ものとなり、電磁力は図14の(b)中Lに示すように
発生する。
【0173】このとき、図16の(b)に示すようにシ
ールド部材112が配置されていると、等位磁力線Mは
シールド部材112により遮断され、磁界強度が零とな
る。
【0174】一方、トロイダル型コイルにおいては、図
15の(a)に示すようにコア113に対して、巻線1
14が図示するような向きに捲回されている。このた
め、電磁力は図15の(b)中Qに示すように発生し、
等位磁力線は図15の(b)及び図17の(a)中Rに
示すようなものとなる。
【0175】このとき、図17の(b)に示すようにシ
ールド部材112が配置されていても、等位磁力線の流
れ方の関係で、シールド部材112を乗り越えて、等位
磁力線が沁み込む現象が発生する。したがって、シール
ド部材を備えたアライメント部としては、トロイダル型
コイルよりもサドル型コイルがより効果的に相互干渉を
防止することができる。
【0176】図18の(a)は、第2のアパーチャ10
0によるアライメントコイルの調整方法を示す図であ
る。すなわち、第2のアパーチャ100は、その表面に
照射された電子ビーム2を電流信号に置き換えてモニタ
に表示する。そして、アライメント機構60、70を電
気処理系により、第2のアパーチャ100上の所定のア
パーチャエリアを電子ビーム2でスキャンする。このと
き、アパーチャ穴部100aをスキャンすると、アパー
チャ穴部100aのモニタ像が得られる。スキャンエリ
アをかえると、アパーチャ穴部100aの位置が移動す
るので、モニタ上の中心にアパーチャ像を移動する。適
正な位置にアパーチャ穴部100aの像が位置するよう
に調整し、さらにレンズ20に電圧を加えてもモニタ像
のセンタ位置が変化しないようにアライメントコイルを
調整することで、アパーチャセンタに対する電子ビーム
2の光軸を合わせ込むことができる。
【0177】図18の(b)は、第3のアパーチャ10
1によるアライメントコイルの調整方法を示す図であ
る。すなわち、第3のアパーチャ101は、その表面に
照射された電子ビーム2を電流信号に置き換えてモニタ
に表示する。そして、アライメント機構80を電気処理
系により、第3のアパーチャ101上の所定のアパーチ
ャエリアを絞った状態の電子ビーム2でスキャンする。
このとき、アパーチャ穴部101aをスキャンすると、
アパーチャ穴部101aのモニタ像が得られる。スキャ
ンエリアをかえると、アパーチャ穴部101aの位置が
移動するので、モニタ上の中心にアパーチャ像を移動す
る。適正な位置にアパーチャ穴部101aの像が位置す
るように、アライメントコイルを調整することで、アパ
ーチャセンタに対する電子ビーム2の光軸を合わせ込む
ことができる。
【0178】上述したように本第3の実施の形態に係る
電子ビーム描画装置によれば、第1の実施の形態に係る
電子ビーム描画装置と同様の効果が得られるとともに、
隣接するアライメント部の相互干渉を防止することでア
ライメント機構60〜90による電子ビームの光軸合せ
を容易、かつ、高精度に行うことができる。
【0179】また、第2及び第3の成形アパーチャ10
0,101を用いることで、アライメント機構60〜8
0の調整を容易に行うことができる。
【0180】さらに、アライメント機構70〜90にお
けるシールド部材は、光学系と独立に設けるのではな
く、光学系のシールド極を兼ねて構成しているので、新
たにシールド部材としての部品を設ける必要がないの
で、部品を省略できるとともに、全体を小型化すること
が可能である。
【0181】図19は、本発明に係わる電子ビーム描画
装置の第4の実施の形態を示す構成図である。なお、図
19において図11と同一機能部分には同一符号を付
し、その詳細な説明は省略する。本電子ビーム描画装置
が上述した第3の実施の形態に係る電子ビーム描画装置
と異なる点は、アライメント機構60〜80の代りにア
ライメント機構110〜130を用いている点にある。
これらアライメント機構110〜130では、各1個の
アライメント部111,121,131を設けるように
している。この場合、被対象レンズや、被対象アパーチ
ャに対して遠ざける位置に配置すれば、小さなアライメ
ントコイル電流で、大きなアライメントパワーが得ら
れ、スペース効率的に有利である。
【0182】図20は、本発明に係わる電子ビーム描画
装置の第5の実施の形態を示す構成図である。なお、図
20において図11と同一機能部分には同一符号を付
し、その詳細な説明は省略する。本電子ビーム描画装置
が上述した第3の実施の形態に係る電子ビーム描画装置
と異なる点は、対物レンズ26の代りに電磁レンズ50
を使用した場合に適用したケースである。
【0183】本実施の形態によれば、第2及び第3の実
施の形態に係る電子ビーム描画装置と同様の効果を得る
ことができる。
【0184】図21は、本発明に係わる電子ビーム描画
装置の第6の実施の形態を示す構成図である。なお、図
21において、上述した図2と同一機能部分には同一符
号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0185】本第6の実施の形態に係る電子ビーム描画
装置と、上述した第1の実施の形態に係る電子ビーム描
画装置とで異なる点は、静電式縮小レンズ24の代りに
静電式縮小レンズ140が設けられ、静電式対物レンズ
26の代りに静電式対物レンズ141が設けられている
点にある。
【0186】静電式縮小レンズ140は、負の電圧が印
加される陰電極(第1の電極)140aと、この陰電極
140aの上流側に設けられた上側シールド電極140
bと、陰電極140aの下流側に設けられた下側シール
ド電極140cと、この下側シールド電極140cと陰
電極140aとの間に設けられた空間電荷効果低減電極
(第2の電極)140dが設けられている。この空間電
荷効果低減電極140dには、所定の正の電圧が印加さ
れている。
【0187】静電式対物レンズ141は、負の電圧が印
加される陰電極(第1の電極)141aと、この陰電極
141aの上流側に設けられた上側シールド電極141
bと、陰電極141aの下流側に設けられた下側シール
ド電極141cと、この下側シールド電極141cと陰
電極140aとの間に設けられた空間電荷効果低減電極
(第2の電極)141dが設けられている。この空間電
荷効果低減電極141dには、所定の正の電圧が印加さ
れている。
【0188】次に空間電荷効果低減電極140d,14
1dの作用について説明する。静電レンズを使用した光
学系では、磁場を利用した電磁レンズとは異なり、電子
ビームは静電レンズ内で減速と加速の動作を通してレン
ズ機能を成立している。電子ビームを使用した光学系で
は、加速電圧が低下するにつれて空間電荷効果が大きく
なり、光学収差が増加し、ビームぼけ量が大きくなる。
【0189】図22の(a),(b)及び図23の
(a)〜(c)は、第2の成形アパーチャ7から試料1
3面上に投影するまでに発生するビームぼけの原理を模
式的に示す図である。すなわち、図22中の(b)中α
は、ビームを示している。このビームαの中には、第2
の成形アパーチャ7からある開き角ビームによって発生
するビームβ(光学収差)が含まれている。ビームαと
ビームβとの差分は静電レンズ内における空間電荷効果
で発生したビームぼけを示している。
【0190】したがって、試料13面におけるビームぼ
け量を小さくするにはビームぼけβ及び空間電荷効果に
よるビームぼけをなるべく小さくする必要がある。すな
わち、空間電荷効果低減電極140d,141dに陰電
極140a,141aと逆の電圧を印加することで空間
電荷効果を低減させることができる。
【0191】図24は対物レンズ141のレンズ効果を
レンズポテンシャルVeで示したものである。図24中
実線γ1は空間電荷効果電極141dに電圧を加えない
場合、破線γ2は陰電極141aに印加した電圧に対
し、正の電圧でその絶対値を0.7倍とした場合、一点
鎖線γ3は陰電極141aに印加した電圧に対し、正の
電圧でその絶対値を1.2倍とした場合を示している。
【0192】上述したγ2,γ3の場合において図22
の(b)中破線δに示すように、空間電荷効果を低減さ
せることができる。なお、陰電極141aに印加した電
圧に対し、正の電圧でその絶対値を0.5〜1倍とした
場合がレンズポテンシャルVeが正とはならないので最
適な範囲となる。また、0.2〜1.2倍の範囲であれ
ば空間電荷効果に対する低減効果を十分に確認すること
ができる。
【0193】上述したように、静電レンズを使用した電
子ビーム描画装置において、空間電荷効果低減電極14
0d,141dを設けることによって、静電レンズ内の
減速動作で発生する空間電荷効果を小さく押さえ、ぼけ
の小さな、解像性に優れた電子ビームを得ることができ
る。
【0194】なお、空間電荷効果低減電極は、陰電極に
対し、電子ビーム2の上流側及び下流側のいずれに設け
てもよいが、下流側がより効果的である。また、静電型
対物レンズ141側のみ設けるようにしてもよい。
【0195】図25は、本発明に係わる電子ビーム描画
装置の第7の実施の形態を示す構成図である。なお、図
25において、上述した図2と同一機能部分には同一符
号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0196】本第7の実施の形態に係る電子ビーム描画
装置では、第1の実施の形態に係る電子ビーム描画装置
に加え、制御部150を有している。制御部150は、
描画パターンを決める描画制御部151と、この描画制
御部151からの信号に基づいて第2の成形アパーチャ
7上の適正なセルを選択するCP選択制御部152と、
このCP制御部152からの信号に基づいて第1の静電
式成形偏向器21及び第2の静電式成形偏向器22を制
御する成形偏向AMP153と、この成形偏向AMP1
53からの信号に基づいて各セルの位置に対応する照明
倍率を格納する照明レンズ励起テーブル154と、この
照明レンズ励起テーブル154で定められた倍率に基づ
いて静電式照明レンズ20を制御する励起制御部155
と、この励起制御部155からの信号を増幅し、静電式
照明レンズ20を駆動するレンズ用AMP156とを備
えている。
【0197】図26及び図27は、第2の成形アパーチ
ャ7上のセルの位置によって電子ビーム描画装置に発生
する電子光学路長の差異が生じ、これにより縮小率の差
異が生じる原理を示す説明図である。
【0198】図26に示すように、描画すべきパターン
に応じて第2の成形アパーチャ7上のセルを選択する場
合において、電子銃1の中心位置C上に位置するセル1
60と、中心位置Cからτ1だけ離間したセル161と
では、中心位置Cに戻るまでの電子光学路長が異なる。
すなわち、セル160の場合はK1、セル161の場合
はK2となる。このため、第2の成形アパーチャ7を照
明したセル161の照明光路κ2は、セル160を照明
した場合の照明光路κ1で形成されるクロスオーバχに
比べてτ2だけ図27中上方にクロスオーバχ′を形成
する。そして、静電式縮小レンズ24により試料13上
にパターン像が形成されたセルパターン像の縮小率はセ
ル160を選択した場合と比べて僅かに大きくなる。
【0199】この変動により試料13上に形成される微
細配線露光におけるパターン線幅では、無視できない大
きさとなり、パターン間のつなぎ精度が低下し、歩留ま
りが低下する虞がある。
【0200】図25に示す電子ビーム描画装置では、上
述した第1の実施の形態に係る電子ビーム描画装置にお
ける動作に加え、セル161の中心位置Cからの距離τ
1により生ずる照明光路が光学上に生ずるτ2の差異を
キャンセルし、縮小率を同一とするために、次のように
制御を行う。すなわち、描画制御部151から目的とす
るパターンの描画の指令をCP選択制御部152に送
る。照明レンズ20の励起条件を、照明レンズ励起テー
ブル154に基づいて照明倍率を適当な値に変更する。
これにより、電子ビーム2は、図28に示すように補正
された補正光路κ3を通って第2の成形アパーチャ7に
到達することになる。セル161により成形された電子
ビーム2は、セル160の場合の光路と同一の光路を通
過し、試料13上にパターン像を結像する。
【0201】このように、本第7の実施の形態に係る電
子ビーム描画装置においては、上述した第1の実施の形
態に係る電子ビーム描画装置と同様の効果が得られると
ともに、セルの位置が中心位置Cから離れている場合で
あっても、投影レンズ(静電式縮小レンズ24及び静電
式対物レンズ25)の動作条件を変更することなく、同
一の縮小率でセルのパターン像を試料13面上に結像さ
せることができる。また、照明レンズ20の照明倍率の
変更はセルの随意選択に追従して高速に行うことができ
るので、描画を高速に行うことができる。
【0202】図29は本発明の第8の実施の形態に係る
電子ビーム描画装置を示す構成図である。なお、図29
において、上述した図25と同一機能部分には同一符号
を付し、その詳細な説明は省略する。
【0203】本第8の実施の形態に係る電子ビーム描画
装置では、第1の実施の形態に係る電子ビーム描画装置
に加え、制御部170を有している。制御部170は、
描画パターンを決める描画制御部171と、この描画制
御部171からの信号に基づいて成形アパーチャ7上の
適正なセルを選択するCP選択制御部172と、このC
P制御部172からの信号に基づいて第1の静電式成形
偏向器21及び第2の静電式成形偏向器22を制御する
成形偏向AMP173と、CP制御部172からの信号
に基づいて静電式縮小レンズ24の縮小倍率を制御する
RLレンズ励起テーブル174と、このRLレンズ励起
テーブル174で定められた倍率に基づいて静電式縮小
レンズ24を制御する励起制御部175と、この励起制
御部175からの信号を増幅し、静電式縮小レンズ24
を駆動するRLレンズ用AMP176とを備えている。
【0204】図29に示す電子ビーム描画装置では、セ
ル161の中心位置Cからの距離τ1により生ずる照明
光路が光学上に生ずるτ2の差異をキャンセルし、縮小
率を同一とするために、次のように制御を行う。すなわ
ち、描画制御部171から目的とするパターンの描画の
指令をCP選択制御部172に送り、セルを選択する。
このCP選択制御部172により所望のセルに電子ビー
ム2が照射されるように成形偏向AMP173を介して
静電式成形偏向器21,22を制御する。なお、セルは
予め縮小率に応じて大きさを調整して形成されている。
【0205】一方、RLレンズ励起テーブル174にお
いて、選択されたセルに対応するような静電式縮小レン
ズ24の縮小率を設定する。この縮小率に応じて励起制
御部175で静電式縮小レンズ24で制御を行いRLレ
ンズ用AMP176を介して静電式縮小レンズ24を駆
動する。
【0206】これにより、電子ビーム2は補正された補
正照明光学路κ4を通って試料13上にパターン像を結
像する。
【0207】このように、本第8の実施の形態に係る電
子ビーム描画装置においては、上述した第1の実施の形
態に係る電子ビーム描画装置と同様の効果が得られると
ともに、セルの位置が中心位置Cから離れた場合であっ
ても、静電式照明レンズ20の動作条件を変更すること
なく、適正な大きさでセルのパターン像を試料13面上
に結像させることができる。また、静電式縮小レンズ2
4による縮小率の変更はセルの随意選択に追従して高速
に行うことができるので、描画を高速に行うことができ
る。
【0208】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々
変形実施可能であるのは勿論である。
【0209】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、パ
ターン描画精度を維持しながらシステムの小型化・単純
化が実現できる電子ビーム描画方法及びその装置を提供
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる電子ビーム描画装置の第1の実
施の形態を示す構成図。
【図2】同装置の外観構造を示す図。
【図3】同装置における静電式レンズの構成図。
【図4】同装置における静電式成形偏向器の構成図。
【図5】静電式主偏向器に対する静電式プリ主偏向器の
制御電圧の加算方向を示す図。
【図6】静電式副偏向器に対する静電式プリ副偏向器の
制御電圧の減算方向を示す図。
【図7】主偏向対物レンズの下側シールド電極と電子検
出器のシールド電極との共用構造を示す図。
【図8】主偏向対物レンズの下側シールド電極を電子検
出器のシールド電極として共用したときの作用を説明す
るための図。
【図9】本発明に係わる電子ビーム描画装置の第2の実
施の形態を示す構成図。
【図10】電磁式対物レンズに内蔵の静電式主偏向器へ
の制御配線を示す図。
【図11】本発明に係わる電子ビーム描画装置の第3の
実施の形態を示す構成図。
【図12】同装置におけるシールド部材の機能を示す説
明図。
【図13】シールド部材がないアライメント部を示す説
明図。
【図14】同装置に組込まれたサドル型コイルを示す説
明図。
【図15】トロイダル型コイルを示す説明図。
【図16】サドル型のアライメントコイルにおけるシー
ルドの機能を示す説明図。
【図17】トロイダル型のアライメントコイルにおける
シールドの機能を示す説明図。
【図18】同装置における光軸合せ機能を示す説明図。
【図19】本発明に係わる電子ビーム描画装置の第4の
実施の形態を示す構成図。
【図20】本発明に係わる電子ビーム描画装置の第5の
実施の形態を示す構成図。
【図21】本発明に係わる電子ビーム描画装置の第6の
実施の形態を示す構成図。
【図22】電子ビームのぼけの作用について示す説明
図。
【図23】電子ビーム描画装置に組込まれた空間電荷効
果低減電極の機能を示す説明図。
【図24】同空間電荷効果低減電極による修正の効果を
示す説明図。
【図25】本発明に係わる電子ビーム描画装置の第7の
実施の形態を示す構成図。
【図26】同電子ビーム描画装置に組込まれた成形アパ
ーチャのセルの位置の違いに基づく光路の違いを示す説
明図。
【図27】同光路の違いに基づく描画の変動を示す説明
図。
【図28】同光路の違いに基づく描画の変動を修正する
原理を示す説明図。
【図29】本発明に係わる電子ビーム描画装置の第8の
実施の形態を示す構成図。
【図30】同電子ビーム描画装置の描画の変動を修正す
る原理を示す説明図。
【図31】従来の電子ビーム描画装置の構成図。
【図32】矩形に形成された第1の成形アパーチャの構
成図。
【図33】菱形・矩形に形成された第2の成形アパーチ
ャの構成図。
【図34】第1及び第2の成形アパーチャによる電子ビ
ームの成形作用を示す模式図。
【符号の説明】
1…電子銃、 4…第1の成形アパーチャ、 7…第2の成形アパーチャ、 12…電子検出器、 20…静電式照明レンズ、 21…第1の静電式成形偏向器、 22…第2の静電式成形偏向器、 23…第3の成形アパーチャ、 24…静電式縮小レンズ、 25…静電式主偏向対物レンズ、 27…静電式対物レンズ、 27…静電式主偏向器、 28…静電式副偏向器、 29…静電式プリ主偏向器、 30…静電式プリ副偏向器、 40…電圧制御部、 41…第1の収差補正部、 42…第2の収差補正部、 50…電磁式対物レンズ、 51…ポールピース、 52…コイル、 53…静電式主偏向器、 54…非磁性シールド 60,70,80,90,120,130…アライメン
ト機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉原 和佳 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 三好 元介 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 山崎 裕一郎 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 木下 秀俊 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33番地 株 式会社東芝生産技術研究所内 (72)発明者 若山 茂 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 林 正和 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33番地 株 式会社東芝生産技術研究所内 Fターム(参考) 2H097 AA03 BA01 BB03 CA16 EA02 KA28 LA10 5C033 GG02 GG04 GG05 5C034 BB02 BB04 BB05 BB07 BB08 BB10 5F056 AA17 CB02 CB07 CB14 CC04 EA04 EA05 EA06

Claims (39)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子ビームを電子光学系によって少なくと
    も成形や偏向、縮小投影して試料上に照射し、この試料
    上に描画を行う電子ビーム描画方法において、 前記電子光学系における少なくとも前記成形や前記縮小
    投影、前記偏向を行う各構成要素を静電式として、前記
    試料上に描画を行うことを特徴とする電子ビーム描画方
    法。
  2. 【請求項2】電子ビームに対して少なくとも成形や偏向
    し、この後に試料に対して縮小投影する電子光学系を備
    えた電子ビーム描画装置において、 前記電子光学系は、少なくとも前記成形、前記縮小投影
    を行う静電式の各レンズ、及び前記電子ビームを偏向す
    る静電式の偏向器から構成されたことを特徴とする電子
    ビーム描画装置。
  3. 【請求項3】前記電子光学系は、電子ビームを任意の形
    状に調整するためにそれぞれ所定の位置に配置された複
    数のアパーチャと、 前記電子ビームを照明用ビームの電子ビームに調整する
    静電式照明レンズと、 前記複数のアパーチャの各パターンの組み合わせから成
    るアパーチャ像を得るために前記静電式照明レンズによ
    り調整された前記電子ビームを偏向して前記アパーチャ
    に対する照射位置を制御し、かつ前記アパーチャを通過
    して得られたパターン像の電子ビームを元の光軸上に戻
    す少なくとも2つの静電式成形偏向器と、 これら静電式成形偏向器を通過した前記電子ビームを縮
    小する静電式縮小レンズと、 この静電式縮小レンズを通過した前記電子ビームを前記
    試料上に縮小投影する静電式又は電磁式の対物レンズ、
    及びこの対物レンズにより前記試料上に縮小投影される
    前記電子ビームを前記試料上に偏向して描画する静電式
    主偏向器から成る主偏向対物レンズと、 前記静電式主偏向器の走査領域内で前記電子ビームを偏
    向する静電式副偏向器と、 前記試料に前記電子ビームが照射されたときに発生する
    2次電子又は反射電子を検出する電子検出器と、を備え
    たことを特徴とする請求項2記載の電子ビーム描画装
    置。
  4. 【請求項4】前記主偏向対物レンズは、同一円周上に配
    置された複数の電極と、これら電極を挟んで対向配置さ
    れた各シールド電極とから構成され、 前記複数の電極に同一電圧を印加して前記電子ビームを
    収束させ、かつ前記複数の電極に電圧を印加して前記電
    子ビームを前記試料上の任意の位置に偏向させる電圧制
    御手段、を備えたことを特徴とする請求項3記載の電子
    ビーム描画装置。
  5. 【請求項5】前記主偏向対物レンズの前記複数の電極に
    同一電圧を印加し、かつ前記電子光学系で発生する収差
    に応じた補正量を前記複数の電極に加減印加する収差補
    正手段を備えたことを特徴とする請求項4記載の電子ビ
    ーム描画装置。
  6. 【請求項6】前記静電式主偏向器から前記電子ビームの
    上流側に配置され、前記電子ビームを偏向して前記静電
    式主偏向器に対して収差を最小に制御する静電式プリ主
    偏向器と、 前記静電式副偏向器の前記電子ビームの上流側に配置さ
    れ、前記電子ビームを偏向して前記静電式副偏向器に対
    して収差を最小に制御する静電式プリ副偏向器と、を備
    えたことを特徴とする請求項3記載の電子ビーム描画装
    置。
  7. 【請求項7】前記電子ビームの進行方向に沿って前記静
    電式プリ副偏向器、前記静電式プリ主偏向器、前記静電
    式副偏向器及び前記静電式主偏向器を配置し、かつ隣接
    するこれら前記静電式プリ副偏向器、前記静電式プリ主
    偏向器、前記静電式副偏向器及び前記静電式主偏向器の
    各間でそれぞれシールド電極を共通構造にしたことを特
    徴とする請求項6記載の電子ビーム描画装置。
  8. 【請求項8】前記静電式主偏向器及び前記静電式プリ主
    偏向器の各両端側には、それぞれ各シールド電極が配置
    されたことを特徴とする請求項6記載の電子ビーム描画
    装置。
  9. 【請求項9】前記静電式主偏向器と前記静電式プリ主偏
    向器とは、前記収差を最小に制御するためにそれぞれの
    制御電圧の連動比を1:1に成立させるために、プリ主
    偏向センタエレクトロードの軸方向長さ又は内径が調整
    されたことを特徴とする請求項6記載の電子ビーム描画
    装置。
  10. 【請求項10】前記静電式副偏向器と前記静電式プリ副
    偏向器とは、前記収差を最小に制御するためにそれぞれ
    の制御電圧の連動比を1:1に成立させるために、プリ
    副偏向センタエレクトロードの軸方向長さ又は内径が調
    整されたことを特徴とする請求項6記載の電子ビーム描
    画装置。
  11. 【請求項11】前記静電式主偏向器に対する前記静電式
    プリ主偏向器の制御電圧を加算方向に制御し、かつ前記
    静電式副偏向器に対する前記静電式プリ副偏向器の制御
    電圧を減算方向に制御する収差補正手段を備えたことを
    特徴とする請求項6記載の電子ビーム描画装置。
  12. 【請求項12】前記複数のアパーチャのうち不要なビー
    ムをカットするための前記アパーチャと前記静電式縮小
    レンズとを近接配置し、かつ前記静電式縮小レンズにお
    ける内径の大きな方のシールド電極の厚さを内径の小さ
    なシールド電極の厚さの少なくとも2倍以上に形成した
    ことを特徴とする請求項3記載の電子ビーム描画装置。
  13. 【請求項13】前記主偏向対物レンズにおける内径の小
    さなシールド電極を前記電子検出器のシールド電極と隣
    接配置若しくは共用構造にし、かつ前記内径の小さなシ
    ールド電極の厚さを内径の大きなシールド電極の厚さの
    少なくとも2倍以上に形成したことを特徴とする請求項
    3記載の電子ビーム描画装置。
  14. 【請求項14】前記電磁式対物レンズの磁気フィールド
    中に前記静電式主偏向器を配置したことを特徴とする請
    求項3記載の電子ビーム描画装置。
  15. 【請求項15】前記電磁式対物レンズを構成するコイル
    の巻回されたポールピースのギャップの中に、前記静電
    式主偏向器が配置された構造であることを特徴とする請
    求項14記載の電子ビーム描画装置。
  16. 【請求項16】前記ポールピースの先端部には、非磁性
    シールドが取り付けられたことを特徴とする請求項15
    記載の電子ビーム描画装置。
  17. 【請求項17】電子ビームに対して成形、縮小投影を行
    う静電式の各レンズと、前記電子ビームを偏向する静電
    式の偏向器と、前記電子ビームの光軸を調整する複数の
    アライメント部とを具備し、 前記複数のアライメント部のうち隣接するアライメント
    部相互間に配置され、各アライメント部の相互干渉を防
    止するシールド部材を備えていることを特徴とする電子
    ビーム描画装置。
  18. 【請求項18】前記シールド部材は、前記レンズ及び偏
    向器の少なくとも一方のシールド極を兼ねていることを
    特徴とする請求項17に記載の電子ビーム描画装置。
  19. 【請求項19】前記アライメント部は、サドル型コイル
    を備えていることを特徴とする請求項17に記載の電子
    ビーム描画装置。
  20. 【請求項20】電子ビームを任意の形状に調整するため
    にそれぞれ所定の位置に配置された複数のアパーチャ
    と、 前記電子ビームを照明用ビームの電子ビームに調整する
    静電式照明レンズと、 前記複数のアパーチャの各パターンの組み合わせから成
    るアパーチャ像を得るために前記静電式照明レンズによ
    り調整された前記電子ビームを偏向して前記アパーチャ
    に対する照射位置を制御し、かつ前記アパーチャを通過
    して得られたパターン像の電子ビームを元の光軸上に戻
    す少なくとも2つの静電式成形偏向器と、 これら静電式成形偏向器を通過した前記電子ビームを縮
    小する静電式縮小レンズと、 この静電式縮小レンズを通過した前記電子ビームを前記
    試料上に縮小投影する静電式又は電磁式の対物レンズ、
    及びこの対物レンズにより前記試料上に縮小投影される
    前記電子ビームを前記試料上に偏向して描画する静電式
    主偏向器から成る主偏向対物レンズと、 前記静電式主偏向器の走査領域内で前記電子ビームを偏
    向する静電式副偏向器と、 前記試料に前記電子ビームが照射されたときに発生する
    2次電子又は反射電子を検出する電子検出器と、 前記電子ビームの光軸を調整する複数のアライメント部
    と、 前記アライメント部相互間に配置され、アライメント部
    の相互干渉を防止するシールド部材とを備えていること
    を特徴とする電子ビーム描画装置。
  21. 【請求項21】前記シールド部材は、前記レンズ及び偏
    向器の少なくとも一方のシールド極を兼ねていることを
    特徴とする請求項20に記載の電子ビーム描画装置。
  22. 【請求項22】前記アライメント部は、サドル型コイル
    を備えていることを特徴とする請求項20に記載の電子
    ビーム描画装置。
  23. 【請求項23】電子ビームを任意の形状に調整するため
    にそれぞれ所定の位置に配置された複数のアパーチャ
    と、 前記電子ビームに対して成形、縮小投影を行う静電式の
    各レンズと、 前記電子ビームを偏向する静電式の偏向器と、 前記電子ビームの光軸を調整する複数のアライメント部
    とを具備し、 前記アライメント部は、前記電子ビームが照射された前
    記アパーチャから得られたパターン像に基づいて、アラ
    イメントの調整を行うことを特徴と電子ビーム描画装
    置。
  24. 【請求項24】前記アパーチャは、前記各レンズ、前記
    偏向器及び前記アライメント部から電気的に絶縁されて
    いることを特徴とする請求項23に記載の電子ビーム描
    画装置。
  25. 【請求項25】電子ビームに対して成形、縮小投影を行
    う静電式の各レンズと、前記電子ビームを偏向する静電
    式の偏向器を用いて描画を行う電子ビーム描画方法にお
    いて、 前記電子ビームに成形、縮小投影、偏向を行うための電
    圧が印加する第1の電圧印加工程と、 前記第1の電圧印加工程で発生する空間電荷効果を低減
    するための前記電圧と逆極性の電圧を印加する第2の電
    圧印加工程とを備えていることを特徴とする電子ビーム
    描画方法。
  26. 【請求項26】電子ビームに対して成形、縮小投影を行
    う静電式の各レンズと、前記電子ビームを偏向する静電
    式の偏向器とを具備し、 前記各レンズ及び偏向器のうち少なくとも一つには、前
    記電子ビームに作用するように所定の電圧が印加される
    第1の電極と、この第1の電極に対向配置され前記電圧
    と逆極性の電圧が印加される第2の電極とが設けられて
    いることを特徴とする電子ビーム描画装置。
  27. 【請求項27】前記第2の電極は、前記第1の電極に対
    し、前記電子ビームの進行方向側に設けられていること
    を特徴とする請求項26に記載の電子ビーム描画装置。
  28. 【請求項28】前記第2の電極は、前記各レンズ及び偏
    向器のうち対物レンズに設けられていることを特徴とす
    る請求項26に記載の電子ビーム描画装置。
  29. 【請求項29】前記第2の電極に印加する電圧の絶対値
    は、前記第1の電極に印加する電圧の絶対値の0.2〜
    1.2倍であることを特徴とする請求項26に記載の電
    子ビーム描画装置。
  30. 【請求項30】前記第2の電極に印加する電圧の絶対値
    は、前記第1の電極に印加する電圧の絶対値の0.5〜
    1倍であることを特徴とする請求項26に記載の電子ビ
    ーム描画装置。
  31. 【請求項31】電子ビームを任意の形状に調整するため
    に所定の位置に配置されたアパーチャと、 前記電子ビームを照明用ビームの電子ビームに調整する
    静電式照明レンズと、 前記静電式照明レンズにより調整された前記電子ビーム
    を偏向して前記アパーチャに対する照射位置を制御し、
    かつ前記アパーチャを通過して得られたパターン像の電
    子ビームを元の光軸上に戻す少なくとも2つの静電式成
    形偏向器と、 これら静電式成形偏向器を通過した前記電子ビームを縮
    小する静電式縮小レンズと、 この静電式縮小レンズを通過した前記電子ビームを前記
    試料上に縮小投影する静電式又は電磁式の対物レンズ、
    及びこの対物レンズにより前記試料上に縮小投影される
    前記電子ビームを前記試料上に偏向して描画する静電式
    主偏向器から成る主偏向対物レンズと、 前記静電式主偏向器の走査領域内で前記電子ビームを偏
    向する静電式副偏向器とを備え、 前記静電式縮小レンズ及び前記対物レンズの少なくとも
    一方は、前記電子ビームに作用するように所定の電圧が
    印加される第1の電極と、この第1の電極に対向配置さ
    れ前記電圧と逆極性の電圧が印加される第2の電極とが
    設けられていることを特徴とする電子ビーム描画装置。
  32. 【請求項32】前記第2の電極は、前記第1の電極に対
    し、前記電子ビームの進行方向側に設けられていること
    を特徴とする請求項31に記載の電子ビーム描画装置。
  33. 【請求項33】前記第2の電極は、前記対物レンズに設
    けられていることを特徴とする請求項31に記載の電子
    ビーム描画装置。
  34. 【請求項34】前記第2の電極に印加する電圧の絶対値
    は、前記第1の電極に印加する電圧の絶対値の0.2〜
    1.2倍であることを特徴とする請求項31に記載の電
    子ビーム描画装置。
  35. 【請求項35】前記第2の電極に印加する電圧の絶対値
    は、前記第1の電極に印加する電圧の絶対値の0.5〜
    1倍であることを特徴とする請求項31に記載の電子ビ
    ーム描画装置。
  36. 【請求項36】電子ビームに対して成形、縮小投影を行
    う静電式の各レンズと、前記電子ビームを偏向する静電
    式の偏向器を用いて描画を行う電子ビーム描画方法にお
    いて、 前記電子ビームをアパーチャに設けられたセルを用いて
    成形する成形工程と、 前記電子ビームを縮小投影工程とを備え、 前記縮小投影工程は、前記アパーチャ上のセルに照射さ
    れる前記電子ビームの位置に基づいて前記縮小投影工程
    における縮小率を制御することを特徴とする電子ビーム
    描画方法。
  37. 【請求項37】電子ビームを任意の形状に調整するため
    に所定の位置に配置されたアパーチャと、 前記電子ビームを照明用ビームの電子ビームに調整する
    静電式照明レンズと、 前記静電式照明レンズにより調整された前記電子ビーム
    を偏向して前記アパーチャに対する照射位置を制御し、
    かつ前記アパーチャを通過して得られたパターン像の電
    子ビームを元の光軸上に戻す少なくとも2つの静電式成
    形偏向器と、 これら静電式成形偏向器を通過した前記電子ビームを縮
    小する静電式縮小レンズと、 この静電式縮小レンズを通過した前記電子ビームを前記
    試料上に縮小投影する静電式又は電磁式の対物レンズ、
    及びこの対物レンズにより前記試料上に縮小投影される
    前記電子ビームを前記試料上に偏向して描画する静電式
    主偏向器から成る主偏向対物レンズと、 前記静電式主偏向器の走査領域内で前記電子ビームを偏
    向する静電式副偏向器とを備え、 前記アパーチャ上のセルの位置に基づいて、前記投影さ
    れるパターン像の縮小率を制御する制御部とを備えてい
    ることを特徴とする電子ビーム描画装置。
  38. 【請求項38】前記制御部は、前記静電式照明レンズの
    照明倍率を制御するものであることを特徴とする請求項
    37に記載の電子ビーム描画装置。
  39. 【請求項39】電子ビームを任意の形状に調整するため
    に所定の位置に配置されたアパーチャと、 前記電子ビームを照明用ビームの電子ビームに調整する
    静電式照明レンズと、 前記静電式照明レンズにより調整された前記電子ビーム
    を偏向して前記アパーチャに対する照射位置を制御し、
    かつ前記アパーチャを通過して得られたパターン像の電
    子ビームを元の光軸上に戻す少なくとも2つの静電式成
    形偏向器と、 これら静電式成形偏向器を通過した前記電子ビームを縮
    小する静電式縮小レンズと、 この静電式縮小レンズを通過した前記電子ビームを前記
    試料上に縮小投影する静電式又は電磁式の対物レンズ、
    及びこの対物レンズにより前記試料上に縮小投影される
    前記電子ビームを前記試料上に偏向して描画する静電式
    主偏向器から成る主偏向対物レンズと、 前記静電式主偏向器の走査領域内で前記電子ビームを偏
    向する静電式副偏向器とを備え、 前記アパーチャ上のセルの位置にかかわらず前記投影さ
    れるパターン像の大きさを一定とするように前記セルの
    位置に基づいて前記セルの大きさが定められていること
    を特徴とする電子ビーム描画装置。
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