JP2005038617A - 高速ディファレンシャル信号伝送用コネクタ付きケーブルハーネスの接続構造 - Google Patents

高速ディファレンシャル信号伝送用コネクタ付きケーブルハーネスの接続構造 Download PDF

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Abstract

【課題】特性インピーダンスの不整合による反射特性の劣化が生ぜず、定在波を発生させず、信号を減衰させず、また伝送エラーを引き起こさないようにした高速ディファレンシャル信号伝送用のコネクタ付きケーブルハーネスの接続構造を提供する。
【解決手段】中心導体(1)の外周に低密度絶縁層(2)を設けた+,−シグナルコア(3), (4)とドレイン導体(5)の外側に金属遮蔽(6)を設け、更にこの外周に絶縁被覆(7)を施したツイナックスケーブル(8)の一対の各々の端部において、露出した中心導体端部とドレイン導体端部に圧着端子(11)を接続し、コネクタ(14)のインシュレータにそれらシグナルコンタクトおよびグランドコンタクトを装着して列設させ、更に2層シュリンクチューブ(12)により、ケーブル端部の絶縁被覆および金属遮蔽が取り除かれた部位の各対を、コネクタ(14)の付け根部まで全長覆って再度一体化して本発明の接続構造(20)とする。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コネクタとケーブルの接続構造に関し、更に詳しくは、高密度実装に対応した画像伝送など500Mbpsを越える高速ディファレンシャル信号伝送用のコネクタ付きケーブルハーネスの接続構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、動画伝送などの高速ディファレンシャル信号伝送に用いられるインターフェースケーブル装置においては、機器の多機能化や高精度化、信号の高速化に伴い、ケーブルは多芯且つ細線化し、コネクタは多極且つ小型化して高速信号の伝送特性に優れたものが求められている。なお下記特許文献1には、「コネクタへのケーブル接続方法及び接続構造並びに接続用補強部材」が記載されているが、高速ディファレンシャル信号伝送用コネクタ付きケーブルハーネスの接続構造については記載されていない。
【0003】
【特許文献1】
特開平09−129307
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
高速ディファレンシャル信号を伝送するアプリケーションが益々増加する中で、軽薄短小化、原材料や加工性を含めた低価格化と優れた高周波特性を兼ね備えたインターフェースケーブル装置を提供することは重要な課題となっている。然しながら、現状のインターフェースケーブル装置においては次のような課題があった。すなわち、電気・電子機器間を接続する為の電気コネクタには多種多様な物があり、またその形状はコンパクト且つ複雑である。
例えば、中心導体の外周に低密度絶縁層を設けたシグナルコアの一対と一本以上のドレイン導体の外側に、金属箔テープを巻回して金属遮蔽を設け、更にこの外周に絶縁被覆を施したツイナックスケーブルをコネクタに接続する際には、一対のシグナルコアの端部で特性インピーダンスを良好に保つことが重要とされている。なお、加工性を考慮すると、一対以上のシグナルコアの端部において絶縁被覆および金属遮蔽をある程度の長さ取り除いたのち、各対毎に(+シグナルコア、−シグナルコア、ドレイン導体で一対)ケーブル導体をコネクタの端子に相互接続する必要がある。然しながら、絶縁被覆および金属遮蔽が取り除かれ、シグナルコアやドレイン導体が露出したケーブル端部は、2本のシグナルコアの間隔が開き、周囲が誘電率の低い空気に覆われる為に特性インピーダンスは顕著に高くなってしまう。このため、高周波成分を多く含んだデジタル信号が入力されると、特性インピーダンスの不整合による反射特性の劣化が生じ、定在波を発生させ信号が減衰してしまうという問題点があった。また、対間の信号干渉(クロストーク)も周波数に比例して増大してしまうという問題点があった。そして、これらは伝送エラーを引き起こす原因となり得るという問題点があった。
【0005】
本発明は、上記従来技術が有する各種問題点を解決するためになされたものであり、高周波成分を多く含んだデジタル信号が入力されても、特性インピーダンスの不整合による反射特性の劣化が生ぜず、定在波を発生させず、信号を減衰させず、また対間の信号干渉も周波数に比例して増大させないことにより伝送エラーを引き起こさないようにした高速ディファレンシャル信号伝送用のコネクタ付きケーブルハーネスの接続構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
第1の観点として本発明は、中心導体(シグナル導体)の外周に低密度絶縁層を設けたシグナルコアの一対(+シグナルコアと−シグナルコア)と一本以上のドレイン導体(接地導体)の外側に、金属箔、金属ラミネートテープまたは金属蒸着テープを螺旋巻き若しくは縦添え(金属面内側)して金属遮蔽を設け、更にこの外周に絶縁被覆を施したツイナックスケーブルの一対以上をコネクタに接続した高速ディファレンシャル信号伝送用コネクタ付きケーブルハーネスの接続構造であって、
前記一対以上のツイナックスケーブルの各々の端部において絶縁被覆および金属遮蔽が必要長剥離され、またそれぞれのシグナルコアの低密度絶縁層が必要長取り除かれて露出した中心導体端部とドレイン導体端部に圧着端子が接続され、前記コネクタのインシュレータ(本体)にシグナルコンタクト(信号端子)およびグランドコンタクト(接地端子)を装着して列設させ、更にシュリンクチューブ(熱収縮チューブ)により、ケーブル端部の絶縁被覆および金属遮蔽が取り除かれた部位の各対が、コネクタの付け根部まで全長覆われ再度一体化されていることを特徴とする高速ディファレンシャル信号伝送用のコネクタ付きケーブルハーネスの接続構造にある。
前記ツイナックスケーブルとしては、フレキシブル性を重視したツイストシールドケーブル、Intra Skewの低減を考慮したパラレルシールドケーブルを適材適所使い分けることができる。またシグナル導体及びドレイン導体としては各種導体を使用することができる。またドレイン導体は一本以上としているが、通常1本ないし2本を多用する。また中心導体の導体サイズはAWG28〜AWG36が有用である。また金属遮蔽(以下、遮蔽と略記する)の金属箔としてはアルミ箔や銅箔、また金属ラミネートテープとしては前記金属箔をプラスチックフィルムにラミネートしたものが使用できる。また絶縁被覆は、樹脂押し出しや接着層付きプラスチックフィルムの螺旋巻き(接着層内側)により行う。前記シュリンクチューブは各種のものが使用でき、材質は一般的なオレフィン系エラストマー、シリコン、PVC、弗素系樹脂等を用いることができる。
また、コネクタにケーブルを接続する手法としては、圧着端子にケーブルのシグナル導体およびドレイン導体を圧着しインシュレータにシグナルコンタクトおよびグランドコンタクトを装着して列設させる方法が一般的であるが、圧接コネクタや半田付けコネクタも使用できる。
上記第1観点の接続構造では、ケーブルハーネスに一対以上のツイナックスケーブルを採用することで、2本のシグナル導体に発生したノイズ成分がレシーバの入力段階で相殺されるため、シングルエンドタイプに比べて確実にデータ伝送を行うことが可能になる。また上記第1観点の接続構造では、ツイナックスケーブル端部の絶縁被覆と遮蔽が必要長取り除かれ、またそれぞれのシグナルコアの低密度絶縁層が必要長取り除かれたシグナル導体端部およびドレイン導体端部に圧着端子が接続されてコネクタに装着された後、ケーブル端部の絶縁被覆と遮蔽が取り除かれた部位をシュリンクチューブでコネクタの付け根まで覆い再度一体化することで、特性インピーダンスが整合され反射特性は改善し、さらに多対の場合は対間の信号干渉(クロストーク)も低減し、高速データ伝送時の信号品質が格段に向上する。
【0007】
第2の観点として本発明は、前記シュリンクチューブが導電性チューブ、または金属箔や金属ラミネートテープ(金属面内側)を内層とした2層チューブであることを特徴とする高速ディファレンシャル信号伝送用のコネクタ付きケーブルハーネスの接続構造にある。
上記第2観点の接続構造では、前記シュリンクチューブとして、導電性チューブ、または2層チューブを用いると、反射特性の改善、対間の信号干渉の低減により効果的であり、高速データ伝送時の信号品質が更に格段に向上する。
【0008】
第3の観点として本発明は、上記各観点の接続構造において、コネクタのシグナルコンタクトおよびグランドコンタクトに対して、一対以上のツイナックスケーブル端部のシグナル導体およびドレイン導体を接続する際、ケーブル構造に合致したピン配列を行い、特性インピーダンスを整合しクロストークを低減したことを特徴とする接続構造にある。
上記第3観点の接続構造では、コネクタの端子にケーブル導体を接続する際には、ケーブル構造に合致したピン配列を行うことで上記各観点の接続構造の効果は更に増す。
【0009】
第4の観点として本発明は、前記高速ディファレンシャル信号伝送が、500Mbpsを越えるデータ伝送であることを特徴とするに上記各観点記載の接続構造にある。
上記第4観点の接続構造では、上記一連の手法により、500Mbpsを越える高速ディファレンシャル信号伝送が確実に行える。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の内容を、図に示す実施の形態により更に詳細に説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の接続構造に用いるツイナックスケーブルの一例を示す断面付き斜視図である。図2は、本発明の接続構造の製造過程(端末アセンブリ方法)の状態を示す略図であり、同図(a)は絶縁被覆および遮蔽剥離後(端部低密度絶縁層も除去)、同図(b)は圧着端子接続およびシュリンクチューブ挿入、同図(c)はコネクタ装着およびシュリンクチューブ一体化(本発明の接続構造)である。図3は、特性比較データ1:Differential eye−patternおよび特性インピーダンスのチャート図表である。また図4は、特性比較データ2:NEXT評価のチャート図表である。
これらの図において、1は中心導体(シグナル導体)、2は低密度絶縁層、3は+シグナルコア、4は−シグナルコア、5はドレイン導体、6は金属遮蔽(外部導体)、7は絶縁被覆、8はツイナックスケーブル、11は圧着端子(ソケット圧着端子)、12は2層シュリンクチューブ、13は汎用シュリンクチューブ、14はコネクタ(ソケットコネクタ)、20は高速ディファレンシャル信号伝送用コネクタ付きケーブルハーネスの接続構造である。
【0011】
−第1の実施の形態−
本発明の接続構造の第1実施形態について図1、2を用いて説明する。
先ず図1を参照して本発明の接続構造に用いるツイナックスケーブルについて説明する。
中心導体(シグナル導体)(1)として、AWG30番線(7/0.102mm)の錫メッキ軟銅撚線を用い、この外周に低密度絶縁層(2)として、発泡PE(ポリエチレン)の押し出し被覆を施して外径0.74mmのシグナルコア(+シグナルコア(3),−シグナルコア (4))とした。次に前記+,−シグナルコア(3),(4)の2芯とドレイン導体(5)の1芯(AWG30番線の錫メッキ軟銅撚線)の合計3芯を一対として撚りピッチ約15mmで撚り合わせ、その上からアルミラミネートプラスチックテープをアルミ面内側で螺旋巻きして金属遮蔽(外部導体)(6)を形成し、さらにその上から接着層付きプラスチックフィルムを接着面内側で螺旋巻きして絶縁被覆(7)を施しツイナックスケーブル(8)を得た。
ここでケーブルのシグナル導体間の特性インピーダンスは100Ωである。また本実施例は、短距離伝送用途で且つケーブルの柔軟性が要求される場合としてツイストシールドケーブルを例に挙げている。
なお、ツイストシールドケーブルのその他の例としては、中心導体(シグナル導体)(1)およびドレイン導体(5)として、AWG36番線(7/0.05mm)の錫メッキ軟銅撚線を用い、また低密度絶縁層(2)として、PFA(四フッ化エチレン‐パーフロロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂)の押し出し被覆を施して外径0.33mmの+,−シグナルコア(3),(4)とし、他のケーブル構造は上記第1実施形態と同様としツイナックスケーブルを得た。
【0012】
次に、本発明の接続構造の製造方法(端末アセンブリ方法)について図2を用いて説明する。
先ず図2(a)に示すように、上記ツイナックスケーブル(8)を必要本数分だけ指定長に切り分けした後、それらケーブルの各々端部において、コネクタ加工時の作業性を考慮して絶縁被覆(7)および遮蔽(6)を端部より長さ20mm前後取り除き、更に+,−シグナルコア(3),(4)の低密度絶縁層(2)を数mm取り除いて中心導体(シグナル導体)(1)を露出させた。
次に、図2(b)に示すように、金属箔を内層とする2層シュリンクチューブ(12)を長さ約20mmに切断し、予め各ケーブル端部に挿入しておく。次いで、各々ケーブルの中心導体(1)とドレイン導体(5)をソケット圧着端子(11)に圧着して接続した。
次に、図2(c)に示すように、上記圧着端子接続およびシュリンクチューブ挿入後のケーブル端部をソケットコネクタ(14)の所定位置に装着した。次に、2層シュリンクチューブ(12)をケーブル端部の絶縁被覆および遮蔽が除去された部位まで(ソケットコネクタ(14)の付け根位置まで)移動してから加熱収縮して、+,−シグナルコア(3),(4)の2芯とドレイン導体(5)1芯毎に各対を一体化させて高速ディファレンシャル信号伝送用コネクタ付きケーブルハーネスの接続構造(20)を製造した。
なお、ソケットコネクタ(14)に圧着端子(11)を装着する際には、ツイナックスケーブルの構造・ピッチ寸法に合致したピン配列を行い、特性インピーダンスを整合しクロストークを低減した。
【0013】
−第2の実施の形態−
本発明の接続構造の第2実施形態について説明する。
上記第1実施形態で用いた2層シュリンクチューブ(12)の替わりに汎用品のオレフィン系エラストマー樹脂のシュリンクチューブ(13)を採用する以外は上記第1実施形態と同様にして本発明の接続構造を製造した。
【0014】
−比較の形態−
比較の形態として、上記第1実施形態のツイナックスケーブル(8)の各々の端部の絶縁被覆(7)および遮蔽(6)を長さ20mm取り除いたままの状態で、シュリンクチューブなしとする以外は上記第1実施形態と同様にして接続構造を製造した。
【0015】
−特性試験−
上記第1、第2実施形態および比較の形態により得られた接続構造についてDifferential eye−pattern及び特性インピーダンスを試験した。なお特性インピーダンスはコネクタ接続部をTDR法(時間領域反射法)で測定したものである。
その結果について、図3のDifferential eye−pattern及び特性インピーダンスのチャート図表および、図4のNEXT評価のチャート図表を用いて説明する。なお、これらのチャート図表において、第1実施形態は▲1▼「2層シュリンクチューブ全長」、第2実施形態は▲2▼「シュリンクチューブ全長」、また比較の形態は▲3▼「[シュリンクチューブなし」と表記している。
▲1▼2層シュリンクチューブで剥離部全長を一体化した場合には、図3のチャート図表から明らかなように、伝送速度が500Mbps〜3Gbpsにおいて、eye−patternの波形、すなわち伝送信号の品質が良好であった。また特性インピーダンスの値も130Ωと良好であった。更に、図4のチャート図表から明らかなように、特性劣化は周波数に比例して顕著に現れず、また漏話特性も18dB at 3Gbpsと良好であった。
▲2▼汎用シュリンクチューブで剥離部全長を一体化した場合には、図3のチャート図表から明らかなように、伝送速度が500Mbps〜3Gbpsにおける伝送信号の品質、特性インピーダンス(145Ω)ともに▲1▼に比べ若干劣る程度で良好であった。更に、図4のチャート図表から明らかなように、特性劣化は周波数に比例して顕著に現れず、また漏話特性も17dB at 3Gbpsと良好であった。
上記汎用シュリンクチューブでも良好な特性が得られることから、導体間距離を変えることで、特性インピーダンスの整合状態が変わり、伝送特性に大きく影響することが分かる。
▲3▼シュリンクチューブ無しの場合には、図3のチャート図表から明らかなように、伝送速度が500Mbpsを越えるとeye−patternの波形、すなわち伝送信号の品質が劣化し始め、3Gbpsでは大きく劣化していた。また特性インピーダンスの値は228Ωと非常に高インピーダンスであった。更に、図4のチャート図表から明らかなように、遮蔽を除去したこと(シュリンクチューブ無し)による特性劣化が周波数に比例して顕著に現れており、また漏話特性も12dB at 3Gbpsと悪かった。
【0016】
【発明の効果】
本発明によると、ケーブルハーネスに一対以上のツイナックスケーブルを採用したことで、レシーバ入力段階での同相ノイズ成分のキャンセル効果により確実なデータ伝送が可能になった。また、ツイナックスケーブルの端部の遮蔽を必要長取り除き、コネクタにケーブル導体を接続した後、ケーブル端部の遮蔽が取り除かれた部位を、各対毎にシュリンクチューブでコネクタの付け根部まで覆い再度一体化したことで、特性インピーダンスが整合されて反射特性が改善し、さらに対間の信号干渉(クロストーク)も低減し、高速データ伝送時の信号品質が格段に向上した。なお、コネクタの端子にケーブル導体を接続する際には、ケーブル構造に合致したピン配列を行うことでその効果は更に増した。
上記一連の手法により、PC(パソコン)と表示装置間の画像データをやり取りする規格であるTMDSに代表される500Mbpsを越える高速ディファレンシャル信号伝送が確実に行えるようになった。従って、本発明は産業上に寄与する効果が極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の接続構造に用いるツイナックスケーブルの一例を示す断面付き斜視図である。
【図2】本発明の接続構造の製造過程(端末アセンブリ方法)の状態を示す略図であり、同図(a)は絶縁被覆および遮蔽剥離後(端部低密度絶縁層も除去)、同図(b)は圧着端子接続およびシュリンクチューブ挿入、同図(c)はコネクタ装着およびシュリンクチューブ一体化(本発明の接続構造)である。
【図3】特性比較データ1:Differential eye−patternおよび特性インピーダンスのチャート図表である。
【図4】特性比較データ2:NEXT評価のチャート図表である。
【符号の説明】
1 中心導体
2 低密度絶縁層
3 +シグナルコア
4 −シグナルコア
5 ドレイン導体
6 遮蔽
7 絶縁被覆
8 ツイナックスケーブル
11 圧着端子(ソケット圧着端子)
12 2層シュリンクチューブ
13 汎用シュリンクチューブ
14 コネクタ(ソケットコネクタ)
20 高速ディファレンシャル信号伝送用コネクタ付きケーブルハーネスの接続構造

Claims (4)

  1. 中心導体(シグナル導体)の外周に低密度絶縁層を設けたシグナルコアの一対(+シグナルコアと−シグナルコア)と一本以上のドレイン導体(接地導体)の外側に、金属箔、金属ラミネートテープまたは金属蒸着テープを螺旋巻き若しくは縦添え(金属面内側)して金属遮蔽を設け、更にこの外周に絶縁被覆を施したツイナックスケーブルの一対以上をコネクタに接続した高速ディファレンシャル信号伝送用コネクタ付きケーブルハーネスの接続構造であって、前記一対以上のツイナックスケーブルの各々の端部において絶縁被覆および金属遮蔽が必要長剥離され、またそれぞれのシグナルコアの低密度絶縁層が必要長取り除かれて露出した中心導体端部とドレイン導体端部に圧着端子が接続され、前記コネクタのインシュレータ(本体)にシグナルコンタクト(信号端子)およびグランドコンタクト(接地端子)を装着して列設させ、更にシュリンクチューブ(熱収縮チューブ)により、ケーブル端部の絶縁被覆および金属遮蔽が取り除かれた部位の各対が、コネクタの付け根部まで全長覆われ再度一体化されていることを特徴とする高速ディファレンシャル信号伝送用のコネクタ付きケーブルハーネスの接続構造。
  2. 前記シュリンクチューブが導電性チューブ、金属箔や金属ラミネートテープ(金属面内側)を内層とした2層チューブであることを特徴とする請求項1記載の高速ディファレンシャル信号伝送用のコネクタ付きケーブルハーネスの接続構造。
  3. 請求項1または2に記載の接続構造において、コネクタのシグナルコンタクトおよびグランドコンタクトに対して、一対以上のツイナックスケーブル端部のシグナル導体およびドレイン導体を接続する際、ケーブル構造に合致したピン配列を行い、特性インピーダンスを整合しクロストークを低減したことを特徴とする高速ディファレンシャル信号伝送用のコネクタ付きケーブルハーネスの接続構造。
  4. 前記高速ディファレンシャル信号伝送が、500Mbpsを越えるデータ伝送であることを特徴とする請求項1、2または3に記載の高速ディファレンシャル信号伝送用のコネクタ付きケーブルハーネスの接続構造。
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