JP2005038006A - 情報共有装置および情報共有処理プログラム - Google Patents

情報共有装置および情報共有処理プログラム Download PDF

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Fumihiko Kozakura
文彦 小櫻
Hiroshi Tsuda
宏 津田
Yoshinori Katayama
佳則 片山
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Abstract

【課題】共有情報の関連付け情報を収集し、これに基づいて情報を管理する。
【解決手段】情報共有装置10では、共有される情報データが、情報データ記憶手段15に格納され、管理手段14によって管理される。共有情報として情報データを登録する際、メタデータ抽出手段12は、情報データに含まれるメタデータを抽出し、この情報データに関するメタデータ群を生成する。このメタデータをより詳しく記述する追加の記述情報が入力されると、メタデータ結合手段13は、追加の記述情報をメタデータに結合し、メタデータを更新する。このようにして、各情報データに関するメタデータ群が登録される。メタデータ群は、情報データの意味的な情報を有しており、メタデータを用いることによって、各情報データを意味的に関連付けることが可能となる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は情報共有装置および情報共有プログラムに関し、特にネットワークを介して接続する装置間で共有される情報を管理する、情報共有装置および情報共有プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
昨今、コンピュータネットワークやパーソナルコンピュータの発達により、社内で生成される文書は電子化され、多量の電子化文書がコンピュータネットワークを介して交換されている。このような文書を社内ネットワーク上で管理するため、グループウェアに代表される情報を共有化するシステムが導入されている。
【0003】
グループウェアは、社内ネットワークに接続するグループ内での情報共有ツールであり、さまざまな情報が蓄積され、共有されなければならない。そして、蓄積された情報はグループにおける情報の核となる。
【0004】
近年このような蓄積情報は増加の一途をたどっており、情報の関連付けを行って文書を整理し、情報の有効利用を図る技術が求められている。
そこで、例えば文書ごとに付与されるIDなど、キーになる値を中心に関連付けを行う手法がある。さらに、非定型の文書に記述された日付情報を抽出し、日付情報に基づいて時間的観点から複数の文書を関連付け、多量の文書を把握できるようにした装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−283365号公報(第3頁−第4頁、第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の情報共有装置では、情報の関連付けができる条件が限定されており、異なるサービス間での情報の共有が十分に行われていないという問題がある。
【0007】
上記の説明の日付情報を抽出し、日付情報に基づいて時間的観点から文書を関連付ける手法では、関連付けは日付情報に関してのみであり、関連付けできる条件が限定されるという問題がある。すなわち、時間的な関連付けを行うことはできるが、文書の内容に基づく情報の関連付けを行うことができない。
【0008】
一例として、掲示板に討論会への案内文書が投稿されていたとする。それを見て参加したいと思った人は、自分のスケジュールを確認し、スケジュールが空いていれば、予定を入れる。これにより、スケジュール情報に討論会への参加が登録される。この操作は、現状のシステムでは自然な流れであるが、スケジュール情報と討論会への案内文書という異なるサービス間の情報の関連付けは行われない。すなわち、スケジュール情報と案内文書との関連付けはスケジュールの登録を行った人の記憶には残るが、情報共有装置には残らない。このため、他の人がスケジュール情報を参照した場合、そのスケジュール情報から参加する討論会の案内文書を参照することは難しい。
【0009】
また、討論会参加をスケジュール情報に設定したが、討論会主催者(案内文書発行者)に参加の通知をしていないケースも想定される。このような場合、案内文書とスケジュール情報とが関連付けられていれば、主催者は関連付けを検索するだけで参加希望者を把握することができるが、関連付けがなされていないため、参加希望者を把握することが難しい。
【0010】
これらの情報の関連付けを行うためには、利用者がスケジュール情報の登録の際に、スケジュール情報と案内文書とを関連付ける情報を登録すればよいが、これでは利用者の負担が大きくなり、実際に行ってもらうことは難しい。
【0011】
このように、従来のグループウェアは、同一グループウェア内での異なるサービス間での情報の共有が十分に行われていないのが現状である。これは、蓄積された貴重な情報が有効利用できていないことを意味する。さらに、サービス間での情報共有だけに留まらず、既存情報を活用した新たなサービスへの展開も困難な状況にある。
【0012】
本発明はこのような点に鑑みてなされたもので、利用者に負担をかけることなく、共有される情報を関連付ける関連付け情報を収集し、これに基づいて情報を管理することが可能な情報共有装置および情報共有処理プログラムを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記課題を解決するために、図1に示すような情報共有装置が提供される。本発明に係る情報共有装置10では、ネットワークを介して接続する装置間で共有される複数の情報データが情報データ記憶手段15に格納され、管理手段14によって管理される。また、制御手段11は、端末装置20の表示手段22の表示制御の他、端末装置20との間のデータ交換を制御している。メタデータ抽出手段12は、情報データが共有情報として登録される際に、情報データから意味的な情報を有するメタデータを抽出する。制御手段11は、抽出されたメタデータが判別可能になるように情報データの表示を制御する。利用者は、表示手段22によってメタデータを確認し、必要であれば、メタデータの意味付けなど、追加の記述情報を設定する。メタデータ結合手段13は、メタデータに関して入力された追加の記述情報をメタデータに結合し、より詳細な情報を有するメタデータを生成する。こうして、記述情報が結合されたメタデータを含む各情報データに関するメタデータ群が生成され、管理手段14により情報データ記憶手段15へ格納される。
【0014】
このような情報共有装置10は、共有される情報データに含まれるメタデータを抽出し、この文書に関するメタデータ群を生成する。さらに、このメタデータをより詳しく記述する追加の記述情報が入力されると、追加の記述情報をメタデータに結合し、メタデータを更新する。このように抽出されたメタデータを用いれば、情報データを意味的に関連付けることができる関連付け情報となる。
【0015】
また、上記課題を解決するために、コンピュータに、装置間で共有される複数の情報データの各情報データに含まれる意味的な情報を有するメタデータを抽出し、情報データの表示要求に応じて情報データから抽出されたメタデータが判別可能になるように情報データの表示を制御し、設定されたメタデータに関する追加の記述情報が入力されると、記述情報をメタデータに結合し、記述情報が結合されたメタデータを含む情報データに関するメタデータ群を所定の記憶手段に格納して情報データとともに管理する処理を実行させる情報共有処理プログラム、が提供される。
【0016】
このような情報共有処理プログラムをコンピュータで実行させると、共有情報の登録の際、登録される情報データに含まれるメタデータが抽出され、メタデータが判別可能となるように情報データの表示が制御される。そして、メタデータを記述する追記の記述情報が入力されると、この記述情報がメタデータに結合され、メタデータに登録される。こうして生成されたメタデータ群は、情報データとともに管理される。生成されたメタデータ群は、情報データを意味的に関連付けるための関連付け情報として利用することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。まず、実施の形態に適用される発明の概念について説明し、その後、実施の形態の具体的な内容を説明する。
【0018】
図1は、本発明の実施の形態に適用される発明の概念図である。
本発明に係る情報共有装置10は、端末装置20との間のデータ交換を制御する制御手段11、情報データからメタデータを抽出するメタデータ抽出手段12、メタデータに記述情報を結合するメタデータ結合手段13、情報データおよびメタデータの管理を行う管理手段14、情報データを記憶する情報データ記憶手段15およびサービス処理を管理するサービス管理手段16および関連する情報データを検索する検索手段17を備え、ネットワークを介して端末装置20と接続する。
【0019】
制御手段11は、ネットワークを介して端末装置20から送られてくる操作や指示の入力情報に基づいてデータ処理を行うとともに、表示手段22の表示を制御する。このとき、必要に応じて、メタデータ抽出手段12、メタデータ結合手段13、サービス管理手段16あるいは検索手段17を起動させ、情報の設定および収集を行う。そして、得られた情報に基づいて、端末装置20へ結果あるいは要求された情報を表示させるためのデータを生成し、ネットワーク経由で端末装置20へ送信する。
【0020】
メタデータ抽出手段12は、共有情報として登録される情報データからメタデータを抽出する。ここで、メタデータは、意味的な情報を有するデータの総称で、意味的な情報として、例えば、データの内容に関する属性、特性、意味付けなどの情報を有する。
【0021】
メタデータ結合手段13は、意味付けや特性、あるいは、メタデータに対応するサービスなど、さらに、データを詳細に記述する追加の記述情報が入力されると、メタデータにこの記述情報を結合し、メタデータを更新する。なお、意味付けなどの追加の記述情報は、自動で設定することが難しいため、利用者に設定させるが、例えば、主な意味付け情報などをメニューリストに表示し、利用者がこれを選択することによって、記述情報が入力されるようにしてもよい。また、サービス対応部6によって、メタデータに基づいて所定のサービスが実行された際に生成される記述情報がさらに追加される場合もある。
【0022】
管理手段14は、情報データ記憶手段15に格納されている共有の情報データあるいはメタデータ群など、共有される様々なデータの管理を行う。
情報データ記憶手段15は、共有される様々な情報データを記憶する。
【0023】
サービス管理手段16は、情報データの利用時に制御手段11によって起動され、メタデータの記述を解析し、対応する情報データを利用するサービス処理を実行する。
【0024】
検索手段17は、情報データの利用時に制御手段11によって起動され、表示されている任意の情報データに関するメタデータを解析し、メタデータに記述された意味情報や関連情報などに基づいて、この情報データに関連する情報データを複合的に検索し、検索結果を制御手段11に通知する。
【0025】
端末装置20は、利用者が共有の情報データを登録あるいは利用する際に用いる装置で、操作や指示を入力する操作手段21と、所定の表示画面を表示する表示手段22を具備する。
【0026】
操作手段21は、利用者が入力する操作や指示に基づく操作情報を生成し、ネットワークを介して制御手段11へ送信する。
表示手段22は、制御手段11の制御に従って、所定の表示画面を表示し、利用者に情報データを提示する。
【0027】
このような構成の情報共有装置10および端末装置20の動作について説明する。
情報共有装置10の情報データ記憶手段15には、ネットワークを介して接続する複数の端末装置20が共有する情報データが格納されており、管理手段14によって管理されている。
【0028】
利用者が所定の情報データを共有情報として登録する場合、情報共有装置10の制御手段11は、この情報データを取得し、メタデータ抽出手段12へ引き渡す。メタデータ抽出手段12は、情報データに含まれるメタデータを抽出し、制御手段11へ送る。制御手段11は、抽出されたメタデータが判別可能になるように、表示手段22による情報データの表示を制御する。例えば、抽出されたメタデータの表示色を他のデータと変えることにより、メタデータがわかるようにする。
【0029】
利用者は、表示を確認し、必要であれば、抽出されたメタデータについて意味付けや対応するサービスと関連付けるため、メタデータに関する記述情報を追加する。予め、一般的な記述情報を情報共有装置10で用意しておき、端末装置20でこれを選択できるようにしてもよい。そして、利用者によって設定されたメタデータの追加の記述情報は、制御手段11経由でメタデータ結合手段13へ送られる。メタデータ結合手段13では、追加の記述情報をメタデータに結合し、より詳細なメタデータを生成する。このようにして、ある情報データについて設定されたメタデータ群は、管理手段14に引き渡され、以降、管理手段14によって管理される。
【0030】
次に、登録された情報データの利用要求があると、制御手段11は、サービス管理手段16、あるいは検索手段17を起動する。制御手段11は、メタデータを解析し、サービス対応付け情報が記述されていれば、制御をサービス管理手段16へ引き継ぎ、対応付けされたサービス処理を実行させる。このとき、他の情報データの表示などの処理が行われる場合には、表示のための情報を制御手段11へ通知し、制御手段11が表示手段22の表示を制御する。制御手段11は、元の情報データと利用された情報データとを関連付ける情報を生成し、メタデータ結合手段13へ通知する。メタデータ結合手段13は、この関連情報をメタデータに結合する。また、端末装置20からの要求に応じて、情報データを検索する必要がある場合は、制御手段11は、検索手段17を起動させる。検索手段17は、メタデータを解析し、表示された情報データに関連する情報データを検索する。関連する情報データを検出した場合には、これを制御手段11へ通知する。制御手段11は、検索手段17より取得した情報を情報データとともに、表示手段22へ要求された情報データを表示する制御を行う。
【0031】
このように、本発明によれば、情報データに含まれるメタデータを自動的に抽出し、必要であれば、意味付けなどの記述情報をメタデータに結合する。このようにして生成されたメタデータは、情報データの内容を意味する情報であり、メタデータを用いることによって、共有される情報データを意味的に関連付けることが可能となる。さらに、メタデータにサービス処理が記述されると、サービスに関する情報間の関連付けもメタデータとして記述される。この結果、サービス間の情報共有が行えるようになり、情報参照の効率が向上する。さらに、情報間の関連情報が含まれているメタデータを利用し、関連する情報データを検索し、表示させることもできる。
【0032】
ところで、情報共有装置10は、コンピュータにアプリケーションプログラムを実行させることにより、所望のデータ処理機能を実現している。図2は、本実施の形態の情報共有装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【0033】
情報共有装置10は、CPU(Central Processing Unit)101によって装置全体が制御されている。CPU101には、バス107を介してRAM(Random Access Memory)102、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)103、グラフィック処理装置104、入力インタフェース105、通信インタフェース106が接続されている。
【0034】
RAM102には、CPU101に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM102には、CPU101による処理に必要な各種データが格納される。HDD103には、OSやアプリケーションのプログラムが格納される。グラフィック処理装置104には、モニタ108が接続されており、CPU101からの命令に従って画像をモニタ108の画面に表示させる。入力インタフェース105には、キーボード109aやマウス109bが接続されており、キーボード109aやマウス109bから送られてくる信号を、バス107を介してCPU101に送信する。通信インタフェース106は、ネットワーク30に接続されており、ネットワーク30を介して端末装置との間でデータの送受信を行う。
【0035】
このようなハードウェア構成によって、本実施の形態の処理機能を実現することができる。なお、図2には、情報共有装置のハードウェア構成を示したが、端末装置のハードウェア構成も同様である。
【0036】
また、図1および図2では、情報共有装置を1台の装置としたが、各処理機能を分散して処理を実行する複数の装置から構成される情報共有サーバ群として構築することもできる。この場合、各装置は、それぞれ上記の説明のようなハードウェア構成をとる。
【0037】
以下、WWW(World Wide Web)ブラウザを利用してグループウェアを構築し、文書データベースやグループ・スケジューリングの共有、電子メールや電子掲示板などの機能を提供する情報共有システムの場合を例にとり、本発明の実施の形態を具体的に説明する。図3は、本実施の形態の情報共有システムの構成図である。
【0038】
本実施の形態の情報共有システムは、情報共有サーバ群10aを構成する表示制御装置110、メタデータ抽出装置120、データ管理装置140およびサービス対応装置160と、グループウェア利用者が使用する端末装置20a、20b、20c、20dがネットワーク30を介して接続している。
【0039】
表示制御装置110は、制御手段11、メタデータ結合手段13および検索手段17として機能し、WWWブラウザを利用して、端末装置20a、20b、20c、20dとの間でデータ交換を行う。このとき、所定の表示画面を表示させるため、例えば、HTML(Hypertext Markup Language)形式の文書ファイルを作成し、ネットワーク30経由で端末装置20a、20b、20c、20dに送信し、そこで表示された画面にしたがって利用者が行った操作をネットワーク30経由で取得する。また、グループウェア利用者によって記述情報が入力された場合に記述情報をメタデータに結合させる他、サービス対応装置160が他の情報データを利用した際に生成される関連情報をメタデータに結合させる処理を行う。さらに、メタデータを用いて、関連する情報データを検索する処理も行う。
【0040】
メタデータ抽出装置120は、メタデータ抽出手段12として機能し、共有される情報データからメタデータを抽出し、表示制御装置110へ伝える。
データ管理装置140は、管理手段14として機能し、情報データとともに、メタデータ群を管理する。
【0041】
サービス対応装置160は、サービス管理手段16として機能し、グループウェア利用者が共有の情報データを利用する際に、メタデータに記述されたサービス処理、あるいは、メタデータの種類や意味情報に応じて用意されているサービス処理を実行する。
【0042】
端末装置20a、20b、20c、20dは、グループウェア利用者が情報共有サーバ群10aにアクセスする際に用いられる。WWWブラウザ機能を有し、表示制御装置110から受信した文書ファイルをブラウズし、グループウェア利用者が表示画面で閲覧できるようにする処理を行う。以下、特に端末装置20aを文書データの登録者の端末とし、その他の端末装置20b、20c、20dを登録された文書データの利用者の端末として説明する。
【0043】
このような構成の情報共有システムの動作について、具体例を用いて説明する。以下、端末装置20aにより「社内討論会の案内」文書が掲示板に登録される場合について説明する。
【0044】
図4は、本実施の形態で共有情報として登録される文書の一例を示している。登録文書200には、文書のタイトル201「社内討論会の案内」の他、文書発行日時202、目的203、開催日時204、開催場所205、申し込みの締切日206および注意事項207の各情報項目が含まれている。登録文書200は、電子化され、情報共有サーバ群10aへ送信される。
【0045】
情報共有サーバ群10aでは、表示制御装置110が電子化された登録文書200を受信し、これをメタデータ抽出装置120へ引き渡す。
メタデータ抽出装置120は、登録文書200を解析し、メタデータを抽出する。文書の意味的な情報を表すメタデータの種別は、文書の性質などに応じて、適宜選択される。ここでは、登録文書200は案内の文書であるので、日付を意味するメタデータと、住所を意味するメタデータとを抽出する。
【0046】
登録文書200では、日付を意味するメタデータとして、文書発行日時202、開催日時204および締切日206の各データ部分が抽出される。また、住所を意味するメタデータとして、開催場所205のデータ部分が抽出される。このとき、例えば、予め設定された日付を意味する文字列パターンと、文書中の文字列を順次比較していくパターンマッチングなどによって対象のデータを抽出する。パターンマッチングを用いれば、非定型の文書からメタデータを抽出することができる。こうして、登録文書200からメタデータが抽出され、登録文書200に関するメタデータ群が生成される。
【0047】
図5は、本実施の形態のメタデータ抽出で生成されるメタデータを示した図である。図5では、メタデータをRDF(Resource Description Framework)形式で表記している。
【0048】
メタデータ210は、文書情報(id)、出現したメタデータ、メタデータの種類が記述されている。
文書情報は、メタデータが生成された文書を識別する識別符号「id=“2003011025059723”」211が記述されている。メタデータ「<日付>2003−01−10</日付>」212は、文書に出現したメタデータ「2003−01−10」は、種類が「日付」であることが記述されている。同様に、「<日付>2003−02−10</日付>」213と、「<日付>2003−01−27</日付>」214も、それぞれに出現したメタデータの種類が「日付」であることが記述されている。一方、「<住所>川崎市中原区上小田中4−1−1</住所>」215は、出現したメタデータ「川崎市中原区上小田中4−1−1」の種類が「住所」であることが記述されている。
【0049】
ここまでのメタデータ抽出処理では、それぞれのメタデータが持つ意味(文書発行日時、開催日時、締切日など)は、まだ記述されていない。生成されたメタデータは、表示制御装置110へ送られる。
【0050】
表示制御装置110は、生成されたメタデータを取得し、登録文書200に含まれるメタデータを判別可能になるように登録文書200を表示する文書ファイルを作成し、端末装置20aへ送信する。
【0051】
図6は、本実施の形態のメタデータ抽出表示画面の一例である。メタデータ抽出表示画面310では、メタデータとして抽出された日付情報に対応する文字列である、文書発行日時を表す文字列311、開催日時を表す文字列312、締切日を表す313が実線で囲まれ、住所情報に対応する開催場所を表す文字列314が破線で囲まれている。このように、メタデータとして抽出された情報に対応する文字列部分の表示を他の部分と変えることにより、メタデータを判別可能にする。さらに、メタデータの種類、ここでは日付あるいは住所、に応じて表示を異なるものにし、メタデータの意味を明示してもよい。なお、メタデータの文字色を変えるなど、メタデータが判別可能であれば、表示方法はどのようなものであってもよい。
【0052】
利用者は、端末装置20aの表示画面によりメタデータを確認し、必要に応じて、その意味付けを行う。ここで、日付情報の意味付けなど、予め登録内容が予測できる意味情報を表示制御装置110で用意しておき、日付情報が指定された場合にその一覧を表示させ、該当する意味情報を選択させるようにすることもできる。これにより、利用者の登録操作を簡単にすることができる。
【0053】
図7は、本実施の形態のメタデータ(日付)意味付け表示画面の一例である。日付情報部分はクリッカブルに設定されている。開催日時を表す文字列312をクリックすると、日付情報に関する意味付けを行うための意味情報のポップアップ・メニュー(以下、メニューとする)321が表示される。メニュー321には、メニュー項目として、「開催日」321a、「締切日」321bなどが表示され、図の例では、「開催日」321aが選択される。選択された意味情報は、対応するメタデータに結合される。同様に、締切日を表す文字列313をクリックし、選択された意味情報をメタデータに結合する。この場合は、「締切日」が意味情報として選択される。
【0054】
選択された意味情報は、端末装置20aより表示制御装置110に送信され、表示制御装置110は、選択された意味情報をデータ管理装置140の管理するメタデータに結合し、メタデータを更新する。
【0055】
ここまでの手順により、メタデータ(日付)にそれぞれの意味情報が結合される。図8は、本実施の形態の意味付け後のメタデータを示した図である。
意味付け後のメタデータ220は、図5に示したメタデータ210に、意味情報に関する記述が結合される。図の例で、メタデータ「<日付 意味=“開催日”>2003−02−10</日付>」221は、図5に示したメタデータ212の種別「日付」に、「意味=“開催日”」の意味情報の記述が結合され、「日付 意味=“開催日”」となっている。これにより、出現したメタデータの種類が「日付」であり、「開催日」を意味することがメタデータに記述される。同様に、メタデータ「<日付 意味=“締切日”>2003−01−27</日付>」222には、「意味=“締切日”」の意味情報の記述が結合されている。
【0056】
更新されたメタデータは、データ管理装置140に引き継がれ、ここで管理される。
上記の説明では、メタデータに意味情報を結合させたが、メタデータに関連して行いたいサービス処理とメタデータとを関連付けるサービス対応付け情報をメタデータに結合させることができる。表示制御装置110は、意味付けの場合と同様に、予め登録内容が予測できるサービス対応付け情報を用意しておき、指定された場合にその一覧を表示させ、該当するサービス対応付け情報を選択させるようにすることもできる。
【0057】
図9は、本実施の形態のメタデータ(サービス付け)表示画面の一例である。ここでも、日付情報部分はクリッカブルに設定されている。例えば、異なる操作を指定するために2つのクリックボタンを有するマウスを用いて、左クリックの場合には、図7に示した意味情報のメニュー321が表示され、右クリックの場合には図9に示したサービス付けのためのサービス対応付け情報のメニュー331が表示されるようにする。
【0058】
図の例では、サービス対応付け情報のメニュー331には、開催日時を表す文字列312の情報に関連するサービスとして、「スケジュール入力」331a、「申し込み入力」331bなどの項目が表示される。この場合、メニュー331から「スケジュール入力」331aが選択されるとする。選択されたサービス対応付け情報は、表示制御装置110に送られ、対応するメタデータに結合される。
【0059】
ここまでの手順により、メタデータ(日付)にサービス対応付け情報が結合される。図10は、本実施の形態のサービス付け後のメタデータを示した図である。
【0060】
サービス付け後のメタデータ230は、図8に示したメタデータ220に、サービス対応付け情報に関する記述が付加されている。図の例では、開催日時を表す文字列312に対応するメタデータ「<日付 意味=“開催日” サービス=“スケジュール入力”>2003−02−10</日付>」231は、図8に示したメタデータ221に、設定されたサービス対応付け情報「スケジュール入力」が結合されたものである。この記述は、出現したメタデータの種類が「日付」であり、「開催日」を意味し、サービス処理として「スケジュール入力」が対応付けられていることを意味する。生成されたメタデータは、データ管理装置140に引き継がれ、ここで管理される。
【0061】
上記の説明では、メタデータ抽出装置120によって抽出されたメタデータに意味情報やサービス対応付け情報などの記述情報を結合するとしたが、文書に含まれる任意の情報がメタデータとして指定されてもよい。ここでは、任意のメタデータにサービス付けを行う場合で説明する。
【0062】
図11は、本実施の形態の任意のメタデータへのサービス付け表示画面の一例である。
メタデータ(任意)抽出・登録表示画面340では、メタデータとして抽出したい任意の文字列(範囲)を表示画面より選択する。図の例では、任意の範囲として、文字列「申し込み入力サービス」341が選択され、メタデータとして抽出される。このとき、表示画面340では、選択された文字列「申し込み入力サービス」341を反転表示するなどして、メタデータ部分を判別可能にする。メタデータに設定された範囲は、表示制御装置110に送られ、任意のメタデータが生成される。
【0063】
さらに、この状態から「申し込み入力サービス」341をクリックすることにより、意味付け、あるいはサービス付けを行うことができる。図11の例では、選択された「申し込み入力サービス」341について、サービス付けを行うためのサービス対応付け情報のメニュー342が表示される。サービス対応付け情報のメニュー342は、図9の場合と同様に、「スケジュール入力」342aと、「申し込み入力」342bが表示され、グループウェア利用者が選択する。この場合には、「申し込み入力」342bを選択することとする。選択されたサービス対応付け情報は、表示制御装置110に送られ、メタデータに結合される。
【0064】
ここまでの手順により、任意のメタデータ「申し込み入力サービス」341にサービス対応付け情報が結合される。図12は、本実施の形態の任意のメタデータを示した図である。
【0065】
任意のサービス付け後のメタデータ240は、図10に示したメタデータ230に、さらに、任意に設定されたメタデータと、このメタデータに関するサービス対応付け情報がメタデータとして記述されている。図の例では、付加されたメタデータ「<任意 場所=“830−820” サービス=“申し込み入力”></任意>」241は、対象の文書データの任意の領域「830−820(選択された文字列“申し込み入力サービス”がある領域)」に、メタデータ種別「任意」が設定され、サービス処理として「申し込み入力」を行うという記述がされている。生成されたメタデータは、データ管理装置140に引き継がれ、ここで管理される。
【0066】
このように、メタデータ抽出装置120によって自動的に抽出されなかったデータを指定し、意味情報やサービス対応付け情報などを記述してメタデータを作成することができる。そして、作成されたメタデータに基づいて、他の情報データと関連付けを行うことができるようになる。
【0067】
次に、本発明に係る情報共有サーバ群のメタデータ登録手順について説明する。図13は、本実施の形態のメタデータ登録手順を示したフローチャートである。図13に示した処理手順は、情報共有処理プログラムをコンピュータに実行させることによって実施される。
【0068】
共有される情報データとして登録されることにより、処理が開始される。
[ステップS11] 登録される文書データを入力する。共有の情報データとして登録される文書データは、グループウェア利用者であって文書データの登録者が利用する端末装置20aから情報共有サーバ群の表示制御装置110に送られてくる。表示制御装置110は、文書データをメタデータ抽出装置120へ引き渡す。
[ステップS12] 入力された文書データからメタデータを抽出する。メタデータ抽出装置120は、例えば、日付に関する日付情報や、住所に関する住所情報など、他の情報データと関連付けることが可能な意味的な情報を備えたデータがメタデータとして抽出される。メタデータは、表示制御装置110へ引き渡される。
[ステップS13] 抽出されたメタデータと意味情報やサービス対応付け情報などの入力情報とを統合したメタデータを生成する。表示制御装置110は、抽出されたメタデータ部分が判別可能となるようにして文書データを登録者の端末装置20aの表示部に表示し、意味付けやサービス付けなどを入力するように指示を促す画面を表示させる。このとき、主な意味情報やサービス対応付け情報を用意しておき、利用者がメタデータ部分を指示したときに意味情報やサービス対応付け情報のメニューを表示し、利用者に選択させる。そして、選択された意味情報やサービス対応付け情報をメタデータと結合する。
[ステップS14] 文書データおよび生成されたメタデータ群をデータ管理装置140の管理する記憶領域に格納する。
【0069】
以上の処理手順により、共有される文書データについてのメタデータが生成され、文書データとともに管理される。
上記の説明では、メタデータに対応付けするサービス処理をメタデータに記述するとしたが、実行されるサービス処理は、メタデータの種別や意味情報に応じてある程度予測することができる。そこで、表示制御装置110にサービス管理情報を具備し、メタデータの記述に応じたサービス処理を実行させるようにすることもできる。
【0070】
図14は、本実施の形態の複数サービス管理情報の一例を示している。図の例では、メタデータの記述に対応するサービス処理が表形式で格納されている。
サービス管理情報400には、メタデータの種別を示すタイプ401、意味情報を示す402、通常状態で実行されるデフォルトサービス403、所定の条件下で実行されるリスト形式サービス404、その他405の項目が登録される。
【0071】
共有情報に登録された登録文書の利用があった場合、表示制御装置110は、利用されている登録文書についてのメタデータを解析し、タイプ401および意味情報402が表に該当するか否かを判断する。例えば、図8および図10に示した締切日に関するメタデータ「<日付 意味=“締切日”>2003−01−27</日付>」222には、サービス対応付け情報が記述されていないが、サービス管理情報400と照合すると、タイプ(日付)と意味情報(締切日)が合致するデフォルトサービス「toDO入力」が検出される。ここで、「toDO入力」サービスとは、所定のサービスを行うアプリケーションプログラムを起動させるサービスである。例えば、ある日時が近づいたら、注意を促す表示画面を表示させるなどの処理を実行させる。
【0072】
同様に、開催場所に関するメタデータ「<住所>川崎市中原区上小田中4−1−1</住所>」215は、サービス管理情報と照合し、タイプ(住所)が一致するデフォルトサービス「地図検索」と、リスト形式サービス「地図検索、地図マーキング」が検出される。
【0073】
なお、デフォルトサービスの記述が実行されるか、リスト形式サービスの記述が実行されるかは、グループウェア利用者の操作によって決めるようにする。例えば、グループウェア利用者がメタデータを左クリックすることにより、デフォルトサービスが起動され、右クリックすることによりリスト形式サービス254が起動されるようにする。
【0074】
このように、予め、サービス対応処理をサービス管理情報に設定しておくことにより、利用者の登録の手間を省くことができる。なお、メタデータにサービス対応付け情報が記述されていた場合には、メタデータの記述が優先される。
【0075】
さらに、サービス対応処理の起動についての設定もサービス起動情報として管理することができる。図15は、本実施の形態のサービス起動情報の一例を示している。
【0076】
サービス起動情報410には、サービス起動の4種類のパターンについて、そのサービスの選択方法411、サービスへ引き渡すパラメータ412、実行タイミング413の項目が登録される。
【0077】
サービス選択方法411は、実行されるサービスが固定であるか、複数のリストから選択する方式であるかを表す。パラメータ412は、メタデータ、あるいはメタデータの属する情報データからサービスを起動する場合に引き渡すパラメータが固定であるか、複数の項目または要素から選択するのかを表す。そして、それぞれの設定に応じて、すぐに実行するのか、選択を待ってから実行するのかという実行タイミング413が決められる。
【0078】
例えば、パターン1は、サービス、パラメータともに「固定」であり、選択する要素がないことから、メタデータをクリックすれば、該当するサービス処理を即実行させる設定となっている。パターン2は、サービスの選択方法が選択式であり、パターン3は、パラメータが選択式であるので、これらの選択項目が設定された後にサービスが実行される設定となっている。パターン4は、サービス選択方法411およびパラメータ412の設定は、上記のパターン1、2、3のいずれの組み合わせでもよいが、サービス処理の実行タイミングは、利用者が実行を選択することにより開始される選択実行の設定となっている。
【0079】
このように、サービス起動の条件をサービス起動情報として管理しておくことにより、利用者の登録の手間を省くことができる。なお、メタデータにサービス起動の条件が記述されていた場合には、メタデータの記述が優先される。
【0080】
次に、メタデータが生成された文書データを他のグループウェア利用者が利用する場合の処理について、具体例を用いて説明する。
グループウェア利用者は、端末装置20b、20c、または20dからメタデータ240が生成された登録文書「社内検討会の案内」200の読み出し要求を行う。表示制御装置110は、読み出し要求を入力すると、データ管理装置140から文書データとともにメタデータを読み出し、メタデータの記述情報を解析し、メタデータの記述情報に応じた文書データの表示を行う。
【0081】
図16は、本実施の形態のメタデータを含めた読み出し文書表示画面の一例である。図の例では、メタデータに対応して実行されるサービス処理に応じて、メタデータ部の表示を変更する。
【0082】
読み出し文書表示画面350では、文書データの内容を表示するとともに、メタデータに記述されたサービス対応付け情報および装置内に保存するサービス管理情報に応じて実行されるサービス処理ごとにメタデータに対応する文字列の表示を変えている。
【0083】
例えば、開催日時を表す文字列351には、メタデータ「<日付 意味=“開催日” サービス=“スケジュール入力”>2003−02−10</日付>」231が設定されている。そこで、「2003−02−10」は、スケジュール入力サービス処理が関連付けられたメタデータであることをグループウェア利用者に通知するため、対応する文字列351を実線で囲んで表示する。同様に、文字列「申し込み入力サービス」354のメタデータ「<任意 場所=“830−820” サービス=“申し込み入力”></任意>」241の記述から、文字列354は、申し込み入力サービス処理が関連付けられていることがわかる。そこで、申し込み入力サービス処理が関連付けられていることを通知するため、文字列354を一点鎖線で囲んで表示する。
【0084】
また、開催場所を表す文字列352のメタデータには、サービス対応付け情報は設定されていないが、メタデータ種別とサービス管理情報400から地図検索のサービス処理が関連付けられることがわかる。そこで、開催場所を表す文字列231には、地図検索のサービス処理が関連付けられていることを通知するため、文字列231を破線で囲んで表示する。同様に、締切日を表す文字列353も、メタデータ種別とサービス管理情報400からtoDO入力サービス処理が関連付けられることがわかる。そこで、締切日を表す文字列353には、toDO入力サービスが関連付けられていることを通知するため、文字列353を二重線で囲んで表示する。
【0085】
グループウェア利用者は、読み出し文書表示画面350から任意のメタデータに対応する文字列を選択することにより、これに関連するサービス処理を起動させることができる。開催日時を表す文字列351をクリックすれば、スケジュール入力サービス処理が起動され、文字列「申し込み入力サービス」354をクリックすれば、申し込み入力サービス処理が起動される。同様に、開催場所を表す文字列352がクリックされれば、地図検索サービス処理が起動され、締切日を表す文字列353をクリックすれば、toDO入力サービス処理が起動される。
【0086】
このように、サービス処理に応じて文書データのメタデータ対応部分の表示を変えることにより、グループウェア利用者がこの文書データに関連したサービス処理を起動しやすくすることができる。
【0087】
なお、上記の説明では、メタデータに対応する文字列をサービス処理に応じた線分で囲むとしたが、サービス処理に応じて文字列の表示色を変えるなど、表示方法は適宜選択される。
【0088】
次に、グループウェア利用者によって、それぞれのメタデータに対応する文字列が選択された場合の処理について説明する。
図17は、本実施の形態のサービス処理で起動されるスケジュール入力画面の一例である。グループウェア利用者が、端末装置に表示された「社内討論会の案内」の表示画面350で、開催日時を表す文字列351をクリックすると、表示制御装置110にこれが伝えられる。表示制御装置110は、メタデータを解析し、スケジュール入力画面を表示させる文書ファイルを端末装置へ送る。文書ファイルの作成にあたっては、「社内討論会の案内」登録文書200について作成されたメタデータ240が参照され、スケジュール入力画面の該当する箇所にデータが設定される。これにより、「社内討論会の案内」の表示画面350がスケジュール入力画面360に遷移する。
【0089】
スケジュール入力画面360は、スケジュールのタイトル361、開始日時362、終了日時363および場所364の各設定項目と、登録365a、キャンセル365bおよびクリア365cの操作ボタンが表示される。各設定項目は、メタデータ240に基づいて設定されており、グループウェア利用者は、スケジュール入力画面360を確認し、登録するかどうかの操作を行う。
【0090】
操作ボタンがクリックされると、操作の内容が表示制御装置110に伝えられる。登録365aが操作された場合、ユーザーIDとともに設定されたスケジュール入力情報(タイトル、開始日時、終了日時、場所、など)がサービス対応装置160に伝えられる。サービス対応装置160は、スケジュール入力情報に基づいて、スケジュールデータを更新し、スケジュール管理処理を行う。
【0091】
このように、本実施の形態では、メタデータによって社内討論会の案内文書とスケジュール入力サービスが関連付けられており、社内討論会の案内文書を読んで参加したいと思った人が、自分のスケジュールにこれを登録するという流れをスムーズに進行させることができる。
【0092】
他のサービス処理について、順次説明する。
図18は、本実施の形態のサービス処理で起動されるtoDO入力画面の一例である。グループウェア利用者が、端末装置に表示された「社内討論会の案内」の表示画面350で、締切日を表す文字列353をクリックすると、表示制御装置110によって、表示画面がtoDO入力画面370に遷移する。
【0093】
toDO入力画面370は、toDOサービスを行うタイトル371および締切日時372の各設定項目と、登録373a、キャンセル373bおよびクリア373cの操作ボタンが表示される。各設定項目は、メタデータ240に基づいて設定されており、グループウェア利用者が入力する手間が省かれる。グループウェア利用者は、toDO画面370を確認し、登録するかどうかの操作を行う。登録365aが操作された場合、ユーザーIDとともに設定されたtoDO入力情報(タイトル、締切日時など)がサービス対応装置160に伝えられる。サービス対応装置160は、入力情報に基づいて、toDO情報データを更新し、toDO情報データに従ってサービス処理を実行する。
【0094】
図19は、本実施の形態のサービス処理で起動される地図検索画面の一例である。グループウェア利用者が、端末装置に表示された「社内討論会の案内」の表示画面350で、住所を表す文字列352をクリックすると、表示制御装置110によって、表示画面が地図検索画面380に遷移する。
【0095】
地図検索画面380は、地図検索される住所381および住所381の周辺地図382と、拡大383a、縮小383bおよび閉じる383cの操作ボタンとが表示される。表示制御装置110は、「社内討論会の案内」文書についてのメタデータ240の住所情報を参照し、住所情報に記述された「川崎市中原区上小田中4−1−1」の地図検索を行い、地図情報を取得しておく。そして、地図検索画面380に遷移させるとき、メタデータに記述された住所情報が住所381に、その周辺地図が周辺地図382の領域に表示されるように表示用の文書ファイルを作成する。これにより、グループウェア利用者の地図を検索する手間を省くことが可能となる。
【0096】
図20は、本実施の形態のサービス処理で起動される申し込み入力画面の一例である。グループウェア利用者が、端末装置に表示された「社内討論会の案内」の表示画面350で、任意に選択された「申し込み入力サービス」の文字列354をクリックすると、表示制御装置110によって、表示画面が申し込み入力画面390に遷移する。
【0097】
申し込み入力画面390は、申し込みを行うグループウェア利用者の所属391および氏名392の各入力設定項目と、申し込み393a、キャンセル393bおよびクリア393cの操作ボタンが表示される。入力設定項目391、392が登録され、操作ボタンが操作されると、登録情報と操作内容が表示制御装置110経由でサービス対応装置160へ伝えられる。サービス対応装置160は、申し込みを管理する情報を更新し、所定のサービス処理を実行する。
【0098】
以上の説明のように、本実施の形態では、掲示板に掲示された「社内討論会の案内」文書について設定されたメタデータに基づいて、関連するサービス処理を行う画面に自動的に遷移させることができる。このとき、必要なデータは、次の画面に引き継がれる。このように、メタデータによって関連付けられた情報に簡単にアクセスさせることが可能となる。
【0099】
さらに、このような手順によって、関連付けされた情報データのサービス処理実行時に、新たな情報が生成された場合、この新たな情報を関連付ける関連情報をメタデータに結合することができる。
【0100】
例えば、上記の説明の実施の形態では、スケジュール入力画面360によって、社内討論会への参加が登録された場合、新たに、スケジュールデータが生成される。図21は、本実施の形態のサービス処理によって更新されたスケジュールデータの一例を示している。
【0101】
スケジュール情報420には、スケジュールIDごとに、スケジュールを設定したユーザーを識別するユーザーID、スケジュールのタイトル、開始日時、終了日時などの項目が登録されている。サービス対応装置160は、表示制御装置110から引き継いだスケジュール入力情報に基づいて、スケジュールデータを更新する。図の例では、スケジュール421の行が追加され、スケジュールID「2003021084729832」として、ユーザーID「84729472」の人物についてタイトル「社内討論会」の会議に、開始日時「2003/2/10 13:00」から参加するというスケジュールが登録される。
【0102】
表示制御装置110は、スケジュール入力画面360によって新たに生成されたスケジュールデータ421を、「社内討論会の案内」文書についてのメタデータ240に結合する。
【0103】
図22は、本実施の形態のサービス処理によって生成されたデータを関連付けるメタデータを示した図である。図22では、図12に示したメタデータ240部分は、省略されている。
【0104】
関連付け後のメタデータ250は、メタデータ240のサービス対応付け情報により起動されたサービス処理によって生成されたスケジュールデータ421を関連付けるメタデータ251が結合されている。メタデータ「<スケジュール>2003021084729832</スケジュール>」251は、スケジュールデータID「2003021084729832」に登録されているスケジュール421が「社内討論会の案内」文書と関連付けられることを表している。
【0105】
同様に、「社内討論会の案内」文書を参照してスケジュールが登録された場合、そのスケジュールデータを関連付けるメタデータが生成され、「社内討論会の案内」文書についてのメタデータ240に結合される。このように、情報間の関係もデータデータとして管理することができる。この結果、サービス間の情報共有が容易になる。
【0106】
なお、上記の説明では、「社内討論会の案内」文書を読み出し、メタデータ240に記述されたサービス処理によって展開されたスケジュール入力画面からスケジューリングを行った場合について説明したが、直接スケジュール入力画面から「社内討論会」への参加をスケジュール設定する場合もある。
【0107】
この場合も、「社内討論会の案内」文書から展開されたスケジュール入力画面からのスケジュール設定と同様に、スケジュール情報420にスケジュールデータが設定される。そこで、スケジュール情報420に設定されたスケジュールの内容をキーとして関連する文書を検索し、関連付けのメタデータを作成することができる。
【0108】
図23は、本実施の形態の掲示板データの一例を示している。掲示板情報430には、投稿された文書を識別する投稿IDごとに、掲示板ID、投稿者ID、タイトル、投稿内容などの情報が登録されている。
【0109】
例えば、スケジュール入力画面より直接スケジュールが設定されスケジュールデータ「スケジュールID=2003021091838959、ユーザーID=92398539、タイトル=社内討論会、・・・」が設定されたとする。表示制御装置110は、例えば、スケジュールデータに含まれるタイトル「社内討論会」をキーとして、掲示板情報430を検索する。すると、投稿ID「2003011087234892」の掲示板データ431が抽出される。そこで、表示制御装置110は、投稿ID「20003011087234982」の「社内討論会の案内」文書と、スケジュールID「2003021091838959」のスケジュールデータとを関連付けるメタデータを生成する。このメタデータを、「社内討論会の案内」文書についてのメタデータ240と結合すれば、図22に示したメタデータ250のスケジュールを関連付けるメタデータと同じものになる。
【0110】
このように、メタデータを利用せずに生成された情報データについても、情報間を関連付けるメタデータを生成し、メタデータとして管理することができる。また、スケジュール入力のサービス処理において生成されたメタデータは、スケジュール情報についてのメタデータに結合することができる。このメタデータを用いれば、スケジュールIDと関連する情報データを利用者に提示することが可能となる。
【0111】
図24は、本実施の形態のメタデータを含めたスケジュール情報表示画面の一例である。
図の例では、スケジュール情報についてのメタデータによって、スケジュールデータ421と、「社内討論会の案内」文書とが関連付けられているとする。スケジュール情報表示画面500には、ユーザーID「84729472(富士通さん)」についての2月10日のスケジュールが表示されている。このうち、スケジュールデータ421に対応するスケジュールを表す文字列「13:00−17:00 社内討論会」501は、メタデータにより「社内討論会の案内」文書と関連付けられている。そこで、表示制御装置110は、文字列「13:00−17:00 社内討論会」501と関連付けられている「社内討論会の案内」文書を参照できるように、「詳細」502キーを表示させる。「詳細」502を操作すると、「社内討論会の案内」文書が表示画面に表示される。
【0112】
このサービス処理は、サービス対応付け情報としてスケジュール情報についてのメタデータに記述されていても、サービス管理情報に登録されていてもよい。また、サービス処理を実行するサービス対応装置160は、同一システム内であることを前提として説明してきたが、サービス処理は、システム外の装置により実行される場合もありうる。この場合、生成された情報データなどを関連付けたメタデータを生成し、関連情報を管理することはできない。しかしながら、元の文書データから外部のサービス処理を起動させるようなメタデータの記述は可能であり、このような粗な関連をメタデータとして管理することはできる。
【0113】
なお、上記の説明では、スケジュール入力サービスについて説明したが、申し込み入力サービスなど、他のサービス処理においても、同様にメタデータを生成、結合することができる。
【0114】
以上の説明のように、本発明によれば、利用者に負担をかけることなく、共有される情報を関連付ける関連情報を収集し、これに基づいて情報を管理することが可能となる。
【0115】
本発明では、共有される情報データ登録時、あるいは登録された情報データ利用時など、様々な場面で情報データ間を関連付けるメタデータが生成される。このようなメタデータを有効利用することにより、新たなサービスを展開することも可能である。以下、メタデータを有効利用したサービスについて、具体例を用いて説明する。
【0116】
図25は、本実施の形態のメタデータを利用した表示画面の一例である。社内討論会の参加者検索画面510は、「社内討論会の案内」文書に関連付けられたメタデータに基づいて、申し込み登録者、スケジュール登録者などを検索し、検索結果を表示画面に表示したものである。
【0117】
表示制御装置110は、データ管理装置140に対して、「社内討論会の案内」文書についてのメタデータに基づいて、関連付けされている情報を検索するように要求する。
【0118】
申し込み者については、例えば、申し込み入力画面より申し込みを行った際に、その申し込み者を含む申し込み情報と、「社内討論会の案内」文書を関連付けるメタデータが生成される。データ管理装置140は、このメタデータに基づいて、「社内討論会の案内」文書に関連付けられた申し込み情報を抽出する。表示制御装置110は、この情報を取得し、申し込み者511の行に、申し込み者の人数と、「詳細リスト」操作ボタン512を表示させる。詳細リスト512が操作されると、抽出された申し込み者の情報の一覧が表示される。
【0119】
参加意思がある人は、申し込みを行ってはいないが、スケジュールに「社内討論会」の予定を登録した人や、「社内討論会の案内」文書を読み出した人をさす。
【0120】
スケジュール登録者がスケジュール入力画面からスケジュールを設定することにより、スケジュール登録者を含むスケジュール情報と、「社内討論会の案内」文書を関連付けるメタデータが生成される。データ管理装置140は、申し込み者と同様の検索を行い、「社内討論会の案内」文書に関連付けられたスケジュール情報を抽出する。表示制御装置110は、この情報を取得し、スケジュール登録者513の行に、スケジュール登録者の人数を表示する。詳細リストについては、申し込み者と同様である。
【0121】
既読興味者514は、「社内討論会の案内」を読み出したが、スケジュール登録も申し込みも行っていない人をさす。表示制御装置110は、例えば、「社内討論会の案内」文書が読み出されたとき、メタデータに「既読未実行情報」を設定する。これは、文書を読み出したが、サービス処理は実行していないことを表し、対応する人物のIDなどの情報が記述される。そして、その後、スケジュール入力サービス、あるいは、申し込み入力サービスなどの指定のサービスにおいて登録がされた場合に、メタデータ中の「既読未実行情報」に登録された人物に関する情報を削除、あるいは「既読実行情報」に変更する。データ管理装置140は、メタデータを検索し、「既読未実行情報」に記述された人物に関する情報を抽出する。表示制御装置110は、この情報を取得し、既読興味者514の行に、既読興味者の人数を表示する。詳細リストについては、申し込み者と同様である。
【0122】
このように、メタデータから「社内討論会の案内」文書に関連付けされている情報データを検索し、参加希望者などの推測を行うことができるなど、新たなサービスを展開することが可能となる。
【0123】
以上、本発明によれば、グループウェアを代表とする情報を共有するシステムにおいて、メタデータを抽出し、意味付けを行いながら、情報間の関係もメタデータとして管理することにより、サービス間の情報共有が容易になるとともに、新たなサービスを簡単に提供できるようになる。
【0124】
なお、上記の処理機能は、クライアントサーバシステムのサーバコンピュータによって実現することができる。その場合、情報共有装置が有すべき機能の処理内容を記述したサーバプログラムが提供される。サーバコンピュータは、クライアントコンピュータからの要求に応答して、サーバプログラムを実行する。これにより、上記処理機能がサーバコンピュータ上で実現され、処理結果がクライアントコンピュータに提供される。
【0125】
処理内容を記述したサーバプログラムは、サーバコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。サーバコンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープなどがある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto−Optical disk)などがある。
【0126】
サーバプログラムを流通させる場合には、たとえば、そのサーバプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。
サーバプログラムを実行するサーバコンピュータは、たとえば、可搬型記録媒体に記録されたサーバプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、サーバコンピュータは、自己の記憶装置からサーバプログラムを読み取り、サーバプログラムに従った処理を実行する。なお、サーバコンピュータは、可搬型記録媒体から直接サーバプログラムを読み取り、そのサーバプログラムに従った処理を実行することもできる。
【0127】
(付記1) ネットワークを介して接続する装置間で共有される情報を管理する情報共有装置において、
前記装置間で共有される複数の情報データを記憶する情報データ記憶手段と、
前記情報データに含まれる意味的な情報を有するメタデータを抽出するメタデータ抽出手段と、
抽出された前記メタデータに関する追加の記述情報が入力されると、前記記述情報を前記メタデータに結合するメタデータ結合手段と、
前記記述情報が結合された前記メタデータを含む前記情報データに関するメタデータ群を前記情報データ記憶手段に格納して前記情報データとともに管理する管理手段と、
前記情報データの表示要求を受け付けると、前記情報データに関する前記メタデータ群を用いて前記メタデータが判別可能になるように前記情報データの表示を制御する制御手段と、
を具備することを特徴とする情報共有装置。
【0128】
(付記2) 前記情報共有装置は、前記メタデータに関する追加の記述情報を示したメニューリストを備え、
前記メタデータ結合手段は、前記情報データから抽出された前記メタデータに関連する記述情報項目を前記メニューリストから選択させ、選択された前記記述情報項目を前記メタデータに結合することを特徴とする付記1記載の情報共有装置。
【0129】
(付記3) 前記メニューリストは、前記メタデータに関連する意味情報のメニューリストであり、
前記メタデータ結合手段は、前記情報データから抽出された前記メタデータに関連する意味情報項目を選択させ、選択された前記意味情報項目を前記メタデータに結合することを特徴とする付記2記載の情報共有装置。
【0130】
(付記4) 前記メニューリストは、前記情報データに関連して利用される前記他の情報データについてのサービス対応付け情報のメニューリストであり、
前記メタデータ結合手段は、前記情報データから抽出された前記メタデータに関連するサービス対応付け情報項目を選択させ、選択された前記サービス対応付け情報項目を前記メタデータに結合することを特徴とする付記2記載の情報共有装置。
【0131】
(付記5) 前記メタデータには、前記メタデータに関連する所定の情報データの利用サービスを前記メタデータに対応付けるサービス対応付け情報が記述され、
前記メタデータに記述された前記サービス対応付け情報に基づいて、前記サービス対応付けがされた前記所定の情報データを利用可能にするサービス処理の実行を管理するサービス管理手段を、
具備することを特徴とする付記1記載の情報共有装置。
【0132】
(付記6) 前記メタデータ結合手段は、前記サービス管理手段によって実行される関連する所定の情報データを用いたサービス処理において前記メタデータに関連する関連情報が生成された場合、前記関連情報を前記メタデータに結合することを特徴とする付記5記載の情報共有装置。
【0133】
(付記7) 前記メタデータ結合手段は、前記サービス対応付け情報を前記メタデータに結合する際に、前記サービス処理を実行する実行条件を付加し、
前記サービス管理手段は、前記サービス処理の実行条件に基づいて前記サービス処理の開始を制御することを特徴とする付記5記載の情報共有装置。
【0134】
(付記8) 前記メタデータについて記述される前記メタデータの種別あるいは前記意味情報に応じて実行されるサービス処理が設定されたサービス管理情報を具備し、
前記サービス管理手段は、さらに、前記サービス管理情報を参照し、前記メタデータに対応するサービス処理が存在する場合には、前記サービス処理を実行させることを特徴とする付記5記載の情報共有装置。
【0135】
(付記9) 前記サービス管理手段は、前記メタデータに前記サービス対応付け情報が記述されている場合には、前記サービス対応付け情報を前記サービス管理情報より優先させてサービス処理を実行することを特徴とする付記8記載の情報共有装置。
【0136】
(付記10) 前記サービス管理手段は、前記メタデータに対応付けされたサービス処理を実行する際に、前記メタデータを含む関連情報を前記対応するサービス処理に引き継ぐことを特徴とする付記5記載の情報共有装置。
【0137】
(付記11) 前記メタデータ結合手段は、
第1の情報データの利用がされた場合、前記第1の情報データについての前記メタデータに基づいて、他の情報データについての前記メタデータを検索し、関連する情報が記述されているメタデータを有する第2の情報データが検出された場合に、前記第1の情報データおよび前記第2の情報データを関連付ける関連情報を生成し、前記第1の情報データまたは前記第2の情報データ、あるいは前記第1の情報データおよび前記第2の情報データについての前記メタデータに結合する、
ことを特徴とする付記1記載の情報共有装置。
【0138】
(付記12) 複数の前記情報データについて蓄えられた前記メタデータ群の記述情報を解析し、任意の前記情報データに関連する関連情報データを前記情報データ記憶手段から検索して抽出する検索手段を具備し、
前記制御手段は、前記情報データに、検索された前記情報データの内容が加味された表示を行う、
ことを特徴とする付記1記載の情報共有装置。
【0139】
(付記13) 前記制御手段は、検索された前記関連情報データについて統計処理を施し、その結果を利用者に提示することを特徴とする付記12記載の情報共有装置。
【0140】
(付記14) 前記制御手段は、前記情報データの読み出し要求を受け付けると、前記情報データについての前記メタデータを抽出し、前記メタデータの記述に応じて、前記情報データに含まれる前記メタデータが識別可能となるように表示制御を行うことを特徴とする付記1記載の情報共有装置。
【0141】
(付記15) 前記制御手段は、前記メタデータに記述された前記メタデータの種別あるいは前記意味情報に応じて前記メタデータの表示を変えることを特徴とする付記14記載の情報共有装置。
【0142】
(付記16) 前記制御手段は、前記メタデータの記述に基づいて、前記メタデータに対応付けされたサービス処理を解析し、前記サービス処理に応じて前記メタデータの表示を変えることを特徴とする付記14記載の情報共有装置。
【0143】
(付記17) 前記メタデータ抽出手段は、利用者によって設定された前記情報データの任意のデータ部分を前記メタデータとして抽出することを特徴とする付記1記載の情報共有装置。
【0144】
(付記18) 前記メタデータ結合手段は、共有される前記情報データが読み出された際に、前記情報データが読み出されたことを示す既読情報を記述したメタデータを前記情報データについてのメタデータ群に追加することを特徴とする付記1記載の情報共有装置。
【0145】
(付記19) 前記メタデータには、前記メタデータに対応付けされた所定の情報データの利用サービスに関するサービス対応付け情報が記述されており、
前記メタデータ結合手段は、前記既読情報にサービス未実行の記述を付加し、
前記サービス管理手段は、前記メタデータに基づいて前記所定の情報データの利用サービスが起動された場合には、前記既読情報のサービス未実行の記述を実行に更新することを特徴とする付記18記載の情報共有装置。
【0146】
(付記20) ネットワークを介して接続する装置間で共有される情報を管理する情報共有処理プログラムにおいて、
コンピュータに、
前記装置間で共有される複数の情報データの各情報データに含まれる意味的な情報を有するメタデータを抽出し、
前記情報データの表示要求に応じて前記情報データから抽出された前記メタデータが判別可能になるように前記情報データの表示を制御し、
設定された前記メタデータに関する追加の記述情報が入力されると、前記記述情報を前記メタデータに結合し、
前記記述情報が結合された前記メタデータを含む前記情報データに関するメタデータ群を所定の記憶手段に格納して前記情報データとともに管理する、
処理を実行させることを特徴とする情報共有処理プログラム。
【0147】
【発明の効果】
以上説明したように本発明では、共有情報として登録される情報データに含まれるメタデータを自動的に抽出し、必要であれば、意味付けや、情報データを関連付けるための記述情報をメタデータに結合する。これらの処理は、共有情報に登録する際に自動的に行われ、生成された情報データに関するメタデータ群は、情報データとともに管理される。このように、共有情報の登録手順の流れの中で関連情報として用いることのできるメタデータを設定でき、メタデータを用いることによって共有される情報データを意味的に関連付けることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に適用される発明の概念図である。
【図2】本実施の形態の情報共有装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【図3】本実施の形態の情報共有システムの構成図である。
【図4】本実施の形態で共有情報として登録される文書の一例を示している。
【図5】本実施の形態のメタデータ抽出で生成されるメタデータを示した図である。
【図6】本実施の形態のメタデータ抽出表示画面の一例である。
【図7】本実施の形態のメタデータ(日付)意味付け表示画面の一例である。
【図8】本実施の形態の意味付け後のメタデータを示した図である。
【図9】本実施の形態のメタデータ(サービス付け)表示画面の一例である。
【図10】本実施の形態のサービス付け後のメタデータを示した図である。
【図11】本実施の形態の任意のメタデータへのサービス付け表示画面の一例である。
【図12】本実施の形態の任意のメタデータを示した図である。
【図13】本実施の形態のメタデータ登録手順を示したフローチャートである。
【図14】本実施の形態の複数サービス管理情報の一例を示している。
【図15】本実施の形態のサービス起動情報の一例を示している。
【図16】本実施の形態のメタデータを含めた読み出し文書表示画面の一例である。
【図17】本実施の形態のサービス処理で起動されるスケジュール入力画面の一例である。
【図18】本実施の形態のサービス処理で起動されるtoDO入力画面の一例である。
【図19】本実施の形態のサービス処理で起動される地図検索画面の一例である。
【図20】本実施の形態のサービス処理で起動される申し込み入力画面の一例である。
【図21】本実施の形態のサービス処理によって更新されたスケジュールデータの一例を示している。
【図22】本実施の形態のサービス処理によって生成されたデータを関連付けるメタデータを示した図である。
【図23】本実施の形態の掲示板データの一例を示している。
【図24】本実施の形態のメタデータを含めたスケジュール情報表示画面の一例である。
【図25】本実施の形態のメタデータを利用した表示画面の一例である。
【符号の説明】
10 情報共有装置
10a 情報共有サーバ群
11 制御手段
12 メタデータ抽出手段
13 メタデータ結合手段
14 管理手段
15 情報データ記憶手段
16 サービス管理手段
17 検索手段
20 端末装置
21 操作手段
22 表示手段
30 ネットワーク
110 表示制御装置
120 メタデータ抽出装置
140 データ管理装置
160 サービス対応装置

Claims (5)

  1. ネットワークを介して接続する装置間で共有される情報を管理する情報共有装置において、
    前記装置間で共有される複数の情報データを記憶する情報データ記憶手段と、
    前記情報データに含まれる意味的な情報を有するメタデータを抽出するメタデータ抽出手段と、
    抽出された前記メタデータに関する追加の記述情報が入力されると、前記記述情報を前記メタデータに結合するメタデータ結合手段と、
    前記記述情報が結合された前記メタデータを含む前記情報データに関するメタデータ群を前記情報データ記憶手段に格納して前記情報データとともに管理する管理手段と、
    前記情報データの表示要求を受け付けると、前記情報データに関する前記メタデータ群を用いて前記メタデータが判別可能になるように前記情報データの表示を制御する制御手段と、
    を具備することを特徴とする情報共有装置。
  2. 前記メタデータには、前記メタデータに関連する所定の情報データの利用サービスを前記メタデータに対応付けるサービス対応付け情報が記述され、
    前記メタデータに記述された前記サービス対応付け情報に基づいて、前記サービス対応付けがされた前記所定の情報データを利用可能にするサービス処理の実行を管理するサービス管理手段を、
    具備することを特徴とする請求項1記載の情報共有装置。
  3. 前記メタデータ結合手段は、
    第1の情報データの利用がされた場合、前記第1の情報データについての前記メタデータに基づいて、他の情報データについての前記メタデータを検索し、関連する情報が記述されているメタデータを有する第2の情報データが検出された場合に、前記第1の情報データおよび前記第2の情報データを関連付ける関連情報を生成し、前記第1の情報データまたは前記第2の情報データ、あるいは前記第1の情報データおよび前記第2の情報データについての前記メタデータに結合する、
    ことを特徴とする請求項1記載の情報共有装置。
  4. 複数の前記情報データについて蓄えられた前記メタデータ群の記述情報を解析し、任意の前記情報データに関連する関連情報データを前記情報データ記憶手段から検索して抽出する検索手段を具備し、
    前記制御手段は、前記情報データに、検索された前記情報データの内容が加味された表示を行う、
    ことを特徴とする請求項1記載の情報共有装置。
  5. ネットワークを介して接続する装置間で共有される情報を管理する情報共有処理プログラムにおいて、
    コンピュータに、
    前記装置間で共有される複数の情報データの各情報データに含まれる意味的な情報を有するメタデータを抽出し、
    前記情報データの表示要求に応じて前記情報データから抽出された前記メタデータが判別可能になるように前記情報データの表示を制御し、
    設定された前記メタデータに関する追加の記述情報が入力されると、前記記述情報を前記メタデータに結合し、
    前記記述情報が結合された前記メタデータを含む前記情報データに関するメタデータ群を所定の記憶手段に格納して前記情報データとともに管理する、
    処理を実行させることを特徴とする情報共有処理プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006301683A (ja) * 2005-04-15 2006-11-02 Media Socket:Kk 電子コミュニケーション処理装置および方法
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