JP2005037976A - 医療情報処理装置、医療情報処理装置の制御方法、および医療情報処理装置の制御プログラム - Google Patents
医療情報処理装置、医療情報処理装置の制御方法、および医療情報処理装置の制御プログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】旧来の問診票やカルテに記録しているかのように迅速かつ容易に操作でき、習熟が容易であり、旧来の紙の問診票やカルテの記録システムと同じ書式で必要な医療情報を入力できる医療情報処理システムを提供する。
【解決手段】データ記録部206に格納されている問診表の書式データをユーザに選択させ、手書きイメージ入力を行なう入力表示部101を用いて、選択された書式データを1層目の表示として表示するとともに、表示された書式データ上にユーザが手書きイメージとして入力した医療情報を2層目の表示として前記1層目の前記書式データの表示上に表示し、手書きイメージとして入力された医療情報を該入力に用いられた書式データと関連づけてデータ記録部206にデータベース情報として記録する。
【選択図】 図2
【解決手段】データ記録部206に格納されている問診表の書式データをユーザに選択させ、手書きイメージ入力を行なう入力表示部101を用いて、選択された書式データを1層目の表示として表示するとともに、表示された書式データ上にユーザが手書きイメージとして入力した医療情報を2層目の表示として前記1層目の前記書式データの表示上に表示し、手書きイメージとして入力された医療情報を該入力に用いられた書式データと関連づけてデータ記録部206にデータベース情報として記録する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は医療情報を入力し、表示し、記録する医療情報処理装置、その制御方法、およびその制御プログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
旧来、医療機関などにおいて、医師(あるいは看護士)が患者に問診を行なう時、カルテ記入時に紙の問診票やカルテに手書きの文字や画像として医療情報を記入し、保存する作業が行なわれていたが、近年になってこのような医療情報を電子化する技術が種々知られている。
【0003】
最も原始的な方式は、問診票やカルテの上の手書きされた医療情報をキーボードやマウスなどのポインティングデバイスなどを用いてデータベースに入力し直したり、あるいは、問診票やカルテ全体あるいはその必要な部分をスキャナなどを用いて読み取り、画像データとして記録する方式であるが、医師が問診時に電子的な入力手段を用いて直接医療情報を入力できるようにした装置も知られている。
【0004】
このような医療情報の入力装置では、迅速かつ容易に医療情報を入力できるよう、手書き入力を行なえるようにしたものがある。たとえば下記の特許文献1においては、キーボードを用いて文字情報を入力できるとともに、マウスを用いて図形入力を行なえ、入力された文字情報および画像情報は相互に関連づけられてデータベースに記録される。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−92168号(図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような医療情報入力装置では、従来の紙の問診票やカルテに対する記録の場合と類似した操作感覚を得られるように配慮すべきである、と考えられる。たとえば、この種の医療情報入力装置は問診そのものを妨げることなく、あたかも旧来の紙の問診票やカルテに記録しているかのように迅速かつ容易に操作できなければならない。
【0007】
また、この種の医療情報入力装置は習熟が困難なシステムであってはならない。たとえば、それまで用いられていた紙の問診票やカルテの記録システムにおけるものと同じような書式で必要な医療情報を入力できるようになっているのが望ましい。
【0008】
上記の特許文献1に記載のシステムは、データベース構造としてXML形式のテキストフォーマットを書式データに用いているが、このように書式データをテキスト形式で作成する情報処理は顧客ごとに行なう必要があり、旧来の紙のシステムと完全に互換性のあるデータベースを低コストで構築するのは困難である。テキストフォーマットを書式データに用いる構成において、システムベンダが既成のデータベース書式を提供することにより低コスト化を行なうことも考えられるが、この手法では旧来の紙のシステムと互換性のあるデータベースを構築するのは難しい。
【0009】
本発明の課題は、上記の事情に鑑み、旧来の問診票やカルテに記録しているかのように迅速かつ容易に操作でき、習熟が容易であり、それまで用いられていた紙の問診票やカルテの記録システムと同じ書式で必要な医療情報を入力できる医療情報処理システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明によれば、医療情報を入力し、表示し、記録する医療情報処理装置、その制御方法、およびその制御プログラムにおいて、書式データ記憶手段に格納されている医療情報の入力に用いる複数の書式データから任意の書式データをユーザに選択させ、
イメージ表示上でユーザが手書きイメージ入力を行なう入力表示手段を用いて、選択された書式データを1層目の表示として表示するとともに、表示された書式データ上にユーザが手書きイメージとして入力した医療情報を2層目の表示として前記1層目の前記書式データの表示上に表示し、
手書きイメージとして入力された医療情報を該入力に用いられた書式データと関連づけてデータ記録手段にデータベース情報として記録する構成を採用した。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を説明する。以下の実施形態では、問診票入力を電子化するための医療情報処理装置を例示する。以下で例示する問診票の書式や入力データはあくまでも一例にすぎず、これら書式や入力データの性質は当業者において適宜変更可能であるのはいうまでもない。
【0012】
本発明では、紙の問診票への記録と極めて類似した操作感覚を得られるよう、ハードウェアに図1に示すようなタブレット型PC(パーソナルコンピュータ)を利用する。
【0013】
この種のタブレット型PC100は、既成品として既に提供されており、入力表示部101がいわゆるタッチパネルのような入力タブレットから構成されている点を除くと、いわゆるノートPCとほぼ同様のハードウェア構成を有する。
【0014】
タブレット型PC100では、キーボードは独立したハードウェアとしては設けられておらず、ユーザ入力は入力表示部101に対してデータ入力ペン102を用いて(あるいは直接指で)手書き入力により文字や図形、画像を入力するか、あるいは入力表示部101上に表示した仮想キーボードを操作することなどにより行なう。
【0015】
図1のタブレット型PC100はデータ転送部103を有し、このデータ転送部103は通常パソコンに使用されているUSBのようなインターフェースにより構成されている。
【0016】
このデータ転送部103を介して、タブレット型PC100は外部装置、たとえば、プリンタ104や電子カルテを記録するためのファイリング装置107に入力された医療情報を送信し、また、外部装置から必要な情報を受信する。
【0017】
ファイリング装置107のような外部装置に対する接続メディアとしては、FD、MO、フラッシュメモリなどの外部記憶装置105や通信回線106(ローカルエリアネットワークや電話回線などを用いたネットワーク通信手段)が考えられる。
【0018】
図2は、図1のタブレット型PC100による医療情報処理装置のシステム構成を示している。
【0019】
図2は、図1の装置のハードウェアおよびソフトウェアにより構成された医療情報入力システムを示しており、図2において符号201はタブレット型PC100のCPUで、CPU201は、プログラムメモリ202(ROM、あるいはハードディスクなどに保存され、実行時、RAMあるいは仮想記憶上に展開される)に格納された後述の制御プログラムを実行することにより医療情報入力システム全体の動作、たとえば、入力表示部101およびデータ入力ペン102によるユーザーインターフェース、データ転送部103を介したデータ入出力などを制御する。
【0020】
符号206はタブレット型PC100内蔵のハードディスクなどから成るデータ記録部で、データ記録部206には符号203、204で示す医療情報がデータベース情報として格納される。符号203、204の医療情報は、本実施形態では独立したデータベースファイルとなっており、患者ID(ID No.)のフィールドにより関連づけられている(リレーショナルデータベース)。
【0021】
これらのうち、符号203は問診データで、各レコード(行方向)は、図示のように患者ID、診療日時、使用書式、および問診イメージデータ2031から構成される。
【0022】
また、被検者(患者)データ204は氏名、性別、年齢、住所、電話番号(あるいはさらに保険証番号など医療上必要なデータ)を格納する各フィールドから成る。これら被検者データ204の氏名、性別、年齢、住所、電話番号などの文字情報は、入力表示部101およびデータ入力ペン102を用いた仮想キーボードから(あるいはデータ転送部103を介して外部装置から)入力される。
【0023】
本実施形態では、医療情報としての問診データの実質部分である問診イメージデータ2031のフィールドは、全てユーザが手書きまたは図形ツールを用いて画像入力し、図形または画像データとして格納する。また、問診イメージデータ2031のフィールドは所定の図形または画像圧縮方式(JPEGやGIF、所定のランレングス圧縮方式、あるいはベクトル方式等)により圧縮された上、格納される。
【0024】
患者ID、診療日時は、診療順序やタブレット型PC100の計時情報を用いて診療セッション毎に自動生成することができる。
【0025】
使用書式(A、B、C…)は、診療開始前にユーザ(医師、看護士などの医療従事者。以下単にユーザと記す)があらかじめ選択する。この書式は、書式データ205として格納される。
【0026】
書式データ205は、たとえばJPEGやGIF形式等の画像イメージファイルとしてデータ記録部206に格納しておく。書式データ205は、システムベンダがあらかじめデフォルトのものをシステムを構成するプログラムの制御データとして格納しておくか、あるいは従来、その医療機関において用いられていた紙の書式をスキャナなどで読み取ることにより生成できるようにしておく。
【0027】
このように書式データ205をイメージ形式で格納する構成によれば、システムエンジニアが書式データを作成する必要がなく、医療機関においてそれまで用いられていた紙の書式を利用して容易かつ安価にデータベース書式を得ることができる。
【0028】
A、B、C…のように示した書式データ205の1つ(AならA)は、必ずしも1画面である必要はなく、複数のイメージファイルから構成されていてもよい。たとえば、後述の例では、1枚目と2枚目の異なるフォームから成る特定の書式が用いられる。このように1枚目と2枚目(以降)が異なるフォームは旧来の紙のファイリングシステムで広く用いられているので、このような書式システムをサポートすることによって旧来のシステムからの移行をスムーズに行なうことができる。
【0029】
本実施形態のシステムでは、1回の診療セッションごとに1レコード(データ203、204の行方向のデータ)が生成される。CPU201は診療セッションの際、あらかじめ選択された書式データ(A、B、C…)205の1つを入力表示部101に1層目(2051)として表示させ、ユーザはデータ入力ペン102(あるいは図形ツール)を用いて入力表示部101の1層目の表示の上に手書き入力を行なう。手書き入力された画像情報は、2層目(2031)として入力表示部101に重畳表示(スプライト表示ないしスーパーインポーズ表示)させる(図2の2層目(2031)の丸印やチェックマークはユーザが入力した手書きイメージを簡略表示したものである)。
【0030】
次に上記のように構成された医療情報入力システム全体の動作につき説明する。図3は動作中の入力表示部101の表示画面の一例を示しており、CPU201で図4のフローチャートに概略を示す制御を行なうことにより医療情報入力システムの動作が制御される。図4の制御手順はCPU201の制御プログラムとしてプログラムメモリ202に格納しておく。
【0031】
タブレット型PC100の電源を入れ、システムを立ち上げると図3に符号301で示すようなメニュー画面を表示させる(図4ステップS401)。ここでは、「MENU」、「書式設定」、「新規ID登録」、「再来者検索」、「終了」の4つのボタンを表示している。
【0032】
このうち、「MENU」ボタンは、他の処理(図示されていない他の医療情報処理、あるいはファイル操作やプリント処理:ステップS423〜S425)を実行するためのメニューを表示させるものである。「書式設定」ボタンは後述の書式設定(ステップS402)に移行するためのボタンである。
【0033】
「新規ID登録」ボタンは、初診の際に操作され、当該患者に一意のID番号を割り当てるとともに、他の書誌事項を入力する登録処理(ステップS406)に移行するためのボタンである。
【0034】
「再来者検索」ボタンは、再診(2度目以降)の診療において、初診時に登録した当該患者のデータを検索する処理(ステップS411)に移行するためのボタンである。「終了」ボタンはシステムの処理を終了(ステップS425)させるためのものである。
【0035】
これらのボタン(後述の同様のボタンも同様)はデータ入力ペン102で(あるいは指先で)クリックすることにより操作される。
【0036】
「書式設定」ボタンを操作すると、書式設定(ステップS402)に移行し、図3の符号302のような画面を入力表示部101に表示(ステップS403)させ、問診票の書式データ、すなわち、図2の書式データ205(A、B、C…)のいずれを用いるかを選択させる。画面302では、6個の書式のデータイメージを縮小表示し、所望のものをデータ入力ペン102でクリックし(ステップS404)、「決定」ボタンを操作(ステップS405)するとその書式データが選択される。ある書式データが選択されると次回選択が行なわれるまでその書式が用いられる。
【0037】
なお、「次へ」、および「戻る」ボタンは6個を超える書式を選択するために設けられているもので、「次」、あるいは「その前」の書式選択画面を表示させるために用いられる。
【0038】
新規に来院した人の問診を行なう場合は、メニュー画面(301)で「新規ID登録」ボタンを操作する。これにより、新規来院被検者登録処理(ステップS406)に移行し、データ登録画面(303)を表示する(ステップS407)。
【0039】
データ登録画面(303)では、前述の被検者データ204として入力するための氏名、性別、年齢、住所、電話番号などの文字情報を入力する文字フィールドを表示し、ユーザの入力を受け付ける。データ登録画面(303)の下部には五十音入力、あるいはさらに漢字変換などを行なうための文字キーパッド310、数字入力のためのテンキーパッド311を表示し、これらのキーパッドを用いて入力を行なう(ステップS408〜S409)。なお、この作業に代えて、あらかじめ別の場所(別のPC)で行ってデータ転送部を使用して来院者データを取り込むようにしてもよい。
【0040】
またデータ登録画面(303)には、実際の問診に移行するための「問診」ボタン3031、前述のメニュー画面(301)に戻るための「MENU」ボタン3032、データ登録処理を終了するための「終了」ボタン3033が設けられている。
【0041】
データ登録画面(303)における登録操作が完了し、内容を確認し終えたら「MENU」ボタン3032、ないし「終了」ボタン3033を操作するとMENU画面に戻る(ステップS410)。データ登録画面(303)で「問診」ボタン3031を操作すると新規問診画面(図5)を表示する。
【0042】
ここで図5は新規問診画面、図6は再診時に表示される問診画面を示している。図5ではある書式の「1枚目」のフォームが用いられ、図6ではその書式の「2枚目」のフォームが用いられている。
【0043】
図5および図6はウィンドウシステムのウィンドウの1つとして問診画面を構成した例を示している。図5および図6のウィンドウ500は編集用のツールバー501、ファイル操作などのためのメニューバー502を有し、さらに本実施形態では符号504、505、510で示すフローティングツールバーを利用できるようにしてある。
【0044】
ウィンドウ500の表示領域503の1層目には、選択された書式データのイメージが表示され、ユーザは画面に表示された問診書式に沿って問診を行い、結果を画面上にデータ入力ペン102で手書き入力することができる(ステップS415、S416)。何か気が付いた点があれば特記事項(図5の書式では下部の欄)として記録していく。図5、図6の符号506は手書き入力された文字、507は手書き入力された記号(画像イメージ)を示している。
【0045】
来院者の言い違いや誤記入があった場合には「クリア」(たとえばツールバー501の「消しゴム」マーク)操作を行ない、入力をクリアする。このクリア方式には、1ストローク前に入力した直前のデータを消去する、あるいは入力モードを選択モードに変更して矩形領域を選択し、「クリア」操作を行なう、などの公知の方式を採用すればよい。また、数秒以上「クリア」操作を維持した場合、当該画面の全入力をクリアする全クリア処理を行なうようにしてもよい。
【0046】
問診が終了すると、終了操作、たとえばツールバー510の「保存」ボタンの操作を行なうことにより、メニュー画面(図3の301)に戻る(ステップS417)。
【0047】
なお、図5および図6のツールバー510には患者ID、患者名のテキスト入力フィールドと「ID」ボタン、および「リスト」ボタンが設けられており、各テキスト入力フィールド部分にテキスト入力を行ない「ID」ボタンまたは「リスト」ボタンを操作することにより、図3の画面304〜306に関して示したのと同等の検索処理を問診データ入力画面から直接実行することができるようになっている(「ID」ボタンの操作では、指定された患者データを表示し、「リスト」ボタンの操作では患者IDないし患者名のテキスト入力フィールドの入力とマッチするデータのリスト表示(たとえば図3の画面305のようなフォーマットを用いる)を行なう。
【0048】
上記のような終了操作が行なわれると、図5ないし図6のようにして手書きイメージとして入力されたイメージデータは、図2の問診イメージデータ2031として前述の所定の圧縮方式で圧縮した上、格納される。通常、データ入力ペン102のようなハードウェアで入力されるのは、複数のxy座標から成る座標数値列であるが、図形または画像圧縮および格納は1ストロークの完成、あるいは上記の終了操作を契機として行なえばよい。
【0049】
図2に示したように問診イメージデータ2031は入力時に使用した書式データと関連づけられているので、後で参照する場合にも入力時に使用した書式データを1層目、入力済みの問診イメージデータ2031を2層目に表示することにより、入力時と全く同じ表示状態を得ることができる(当然、これら1層目と2層目の表示倍率が整合するように制御する)。
【0050】
図7は、特定の患者に対して複数の問診を繰り返すことにより生成された問診データ700〜701の構成を示している。
【0051】
図7の「問診データ」は、相互に入力表示部101の1層目と2層目の表示として重畳表示すべく、関連づけられた書式のイメージデータと、ユーザが手書き入力した(あるいは入力が進行中の)イメージデータ(図2の問診イメージデータ2031)である。
【0052】
図7において符号701〜704は初診時、再診時1、再診時2、再診時3…の過去の問診データで、既にデータ記録部206に格納されている。これらのうち、初診時のみ、特定の書式の1枚目、フォーム1が書式として用いられ、以後、再診時1、再診時2、再診時3…には特定の書式の2枚目のフォーム2が書式として用いられ、問診イメージデータ2031として関連づけられている。符号700は、今回(最新)の問診データで、2枚目のフォーム2が書式として用いられる。
【0053】
図5および図6の初診時、および再診時の問診画面における手書き入力方式の細部については、後でより詳細に説明する。
【0054】
再び図3および図4において、再来院した患者に対して問診を行う時はメニュー画面(図3の301)で「再来者検索」ボタンを操作する
これにより検索画面(図3の符号304、図4のステップS411)を表示する。図示の例では、氏名、性別、年齢をキーとして検索を行なうことができる。氏名と年齢はテキスト入力フィールドからキーパッド(310、311)を用いて文字を入力できる。これらのテキスト入力フィールドはヒストリ処理をサポートするのが望ましく、各フィールドの右端の3角ボタンで過去の入力ヒストリをたどることができる。あるいはさらにこれらのテキスト入力フィールドで補完機能(一部を入力すると残りの部分がヒストリから最長補完される)などをサポートしてもよい。
【0055】
また、検索条件のうち、性別はボタン操作により入力でき、年齢は、「10代、20代…」のようなボタン操作によっても入力できるようになっている。
【0056】
これらの検索条件を指定した上「検索開始」ボタンを操作すると、符号305のようなフォーマットにより、被検者データ204を検索条件に応じて検索し、検索結果(該当する来院者のリスト)を表示する(画面305)。この検索(図4のステップS411)は「再検索」ボタンの操作により繰り返すことができる(検索画面304への復帰:図4のステップS412〜S411)。
【0057】
検索結果の画面305中でリスト中に該当者があれば、ユーザはリストの該当行を選択して「決定」ボタンを操作する。「次へ」ボタンは、1画面を超える検索結果がある場合に有効表示となり、これを操作することにより続く検索結果を同じフォーマットで表示させることができる。
【0058】
検索結果の画面305中でリストの該当行を選択して「決定」ボタンを操作すると、その患者の詳細データを表示する。詳細データの表示には、符号306のような表示画面を用いることができる。
【0059】
詳細表示画面306により、ユーザは本人確認を行なうことができる。ここでは、被検者データ204中の氏名、性別、年齢、住所、電話番号などの詳細データを表示する。なお、符号3061のような表示ボックスを用いて、被検者データ204中のデータのみならず、顔写真やX線撮影イメージなど他のデータベースと関連しているイメージ(あるいは文字)データを表示することもできる。
【0060】
詳細表示画面306を確認の上、もし検索結果が間違っていた場合は「NG」ボタンを操作すると検索結果画面(305)に戻り、OKの場合は「OK」ボタンを操作する(ステップS413)。
【0061】
本人確認が済むと今回の問診を行うが、前回の問診を参酌するかどうかが選択できる(ステップS414)。必要ない場合は「新規問診」を選択すると新規の問診画面(図5)を表示し、前述の方法で問診を行なう。
【0062】
また、「前回問診」を選択すると前回の問診画面になる(図5あるいは図6)。図5および図6の例では初診時のみ図5の書式が用いられ、2回目以後の診療では図6の書式が用いられる。
【0063】
「前回問診」画面の表示には、ステップS418〜S422として示したような処理を行なうことができる。たとえば前の問診結果が見たいときはツールバー501(図5、図6)の「一つ前」ボタン521を選択し、一つ前の問診結果を表示させ、逆に戻したい場合は「一つ後」ボタン522を選択する(ステップS421)。すなわち、図7の問診データ701〜704…700の重畳表示をツールバー501の「一つ前」および「一つ後」の各ボタン(521、522)により切り換えることができる。
【0064】
なお、図5および図6のツールバー501には、「一つ前」ボタン521および「一つ後」ボタン522の他に、初診時の問診データ表示に戻るための「先頭」ボタン520が設けられている。
【0065】
また、この段階から新規問診を行なうべき場合は、適当な操作によりメニュー画面に戻ってから「新規」を選択すれば前述の新規問診画面(図5)を用いて問診ができる(ステップS419)。
【0066】
また、過去の内容を確認しながら問診を進めたいときには「並列」を選択(ステップS420)すると、過去の問診画面と現在の問診データ入力画面(図5、図6)、あるいは過去の複数の問診画面を縮小並列表示する(ステップS422)。この並列表示モードの詳細については後で詳述する。
【0067】
ここで、図5および図6の初診時、および再診時の問診画面における手書き入力方式の細部について説明しておく。
【0068】
本実施形態では、問診中のデータを全てイメージデータとして記録するようにしている。これは、旧来の紙の問診票への記録と同等の操作感覚を得られるようにするためであるが、折角PCを用いながら全てを手書き入力するのではかえって労力の負担が大きくなる可能性もある。
【0069】
そこで、図5および図6の例では、ツールバーの1つとして図形ツールバー505を用意してある。
【0070】
図形ツールバー505は、複数のアイコン5051、5052、5053から構成されている。アイコン5051は、当該診療分野で用いられる略図、シンボル、数式ないし数式様のフォーマット、テーブルの罫線などのような定型の図形/書式イメージを容易に入力できるようにするためのものである。
【0071】
たとえば、図5、図6の例は眼科用のものであり、アイコン5051を操作することにより、これらアイコンそれぞれに割り当てられた被検眼の断面図として頻用される図形(シンボル)をそれぞれ入力することができる。たとえば、図6のイメージ5051a、および5051bは、対応する図形を付与されたアイコン5051を操作することにより入力されたものである。
【0072】
このようなアイコン5051を操作することにより図形を極めて容易に入力することができる。さらに図6に示されるように、これらのイメージ5051a、および5051bとともにさらに手書きのイメージ(507)や文字(506)などを入力できるのはいうまでもない。
【0073】
また、図形ツールバー505には、符号5053で示すアイコンが設けられている。アイコン5053は、定型の書式イメージ(表、文字列など)を入力するためのものである。
【0074】
たとえば、図5では、アイコン5053のうち、「HPF」(眼圧測定結果)と示されたものを操作した場合に入力されるテーブルイメージ5053aが示されている。テーブルイメージ5053aは「Applanation」(眼圧)の標題の下にR(右眼)、L(左眼)の眼圧測定結果を記入するための空白フィールドを有する。アイコン5053によりテーブルイメージ5053aを入力した後、ユーザはデータ入力ペン102を用いてこの空白フィールドに眼圧測定結果を記入するだけで、極めて容易に所定のフォーマットに基づいた眼圧測定結果の記録を行なえる。
【0075】
また、図6では、アイコン5053のうち、「視力」と表示されたものを操作した場合に入力される文字列イメージ5053bが表示されている。文字列イメージ5053bは、数式様の書式で、「視力」を記入する時に用いられる典型的なフォーマットとして構成されている。このように、アイコン5053により文字列イメージ5053bを入力した後、文字列イメージ5053bの空白部分に測定数値を埋めるだけで極めて容易に所定のフォーマットに基づいた眼圧測定結果の記録を行なえる。
【0076】
なお、アイコン5052は、フローティング表示された図形ツールバー505を消去するためのものである。
【0077】
さて、ここで図4の複数の問診画面(図5、図6)を縮小並列表示する処理(ステップS422)の一例を示しておく。
【0078】
本実施形態では、タブレット型PC100の特性を利用して、表示結果の可読性を高めることができる。タブレット型PC100は、操作時の装置の姿勢が一定に保たれなければならない、という(たとえばノートPCにおけるような)制約が緩い。すなわち、タブレット型PC100は、縦長(ポートレート)表示を行なっても、横長(ランドスケープ)表示を行なっても、ユーザに特に大きな負担を与えることなく、本体の姿勢を90度回転させるだけで容易に適切な表示方向を得ることができる。本実施形態では、このようなタブレット型PC100の特性を利用して複数の問診画面を縮小表示する場合、複数の縮小率を緩和するため、以下に示すような表示方式を用いる。
【0079】
図8の左側に示すように、今回の問診データ(あるいは過去の問診データ)801が縦長状態で表示されている状態が通常表示モードであるが、この状態では図7に関連して前述した通り、ツールバー501のボタン521、522により、1画面づつ初診時、再診時〜今回の問診データを切り換えることができる。
【0080】
しかしながら、診療上、過去の問診データを参照しながら今回の問診データ入力を行ないたい、という需要に対してはこれでは不十分であるから、過去および今回の問診データの並列表示を行なえるようになっているのが望ましい。
【0081】
過去および今回の問診データの並列表示の選択は、たとえば図5および図6のユーザーインターフェースでは、メニューバー502の「表示」の中に図10に示すような「並列表示」のようなアイテム1001を設けておき、これを選択することにより行なうことができる。また、通常表示モードへの復帰は、図10の「全画面表示」のようなアイテム1002を選択することにより行なうようにすればよい。
【0082】
並列表示が選択されると、今回の問診データ(あるいは過去の1問診データ)801と前回の問診データ(あるいは適当な方式により選択された過去の問診データ)802を同時に表示領域503に表示するが、その際、図8の右側に示すように問診データ801、802を縮小し、その表示方向を90度回転させて横長状態で左右に並べて表示する。このとき、同時に各ツールバーやメニューバーなどのユーザーインターフェースに必要な表示要素も、同様に90度回転させて表示するのはいうまでもない。
【0083】
このように表示方向を90度回転させて表示しても、ユーザはタブレット型PC100の姿勢を90度回転させるだけで、スムーズに他の問診データ802を参照しながら今回の問診データ801に対する入力を続けることができる。
【0084】
そして、このように問診データの表示方向を90度回転させて表示することにより、並列表示時の画像縮小率が小さくなりすぎず、判読が容易であり、入力表示部101の表示領域503を有効利用することができる。図8の方式によれば、複数の問診データ全体を表示しながらほぼ面積比1:2の縮小で済む。縦長表示のままで並列表示を行なう場合には、複数の問診データ全体を表示する、という条件ではより大きな比率で問診データを縮小しなければならない。
【0085】
なお、図8右側の並列表示モードにおいては、ツールバー501の「一つ前」、「一つ後」の各ボタン521、522の操作をどのように作用させるかに関してはいくつか変形例が考えられる。第1の切り換え方式は、常に問診データの入力時系列上で隣接した複数の(図8の例では2つ)問診データをセットにして、1つづつ(あるいは2つないしそれ以上の問診データを単位としてもよい)画面を切り換えるものである。
【0086】
また第2の切り換え方式は、図8の横長表示において右側に表示した今回の問診データ801は常時表示し、ツールバー501の「一つ前」、「一つ後」の各ボタン521、522の押下に応じて、左側の過去の問診データ802のみを切り換えるようにすることも考えられる。
【0087】
あるいは、第1、第2の切り換え方式をいずれも利用できるようにすることも考えられる。たとえば、図8の横長表示において右側に表示したツールバー501の「一つ前」、「一つ後」の各ボタン521、522を操作した場合は、上記の第1の切り換え方式による画面切り換えを行ない、並列表示モードにおいては、上記の第1の切り換え方式によって左側の過去の問診データ802のみを切り換えるための専用のボタン821、822を設けることができる。
【0088】
また、本実施形態のような手書きイメージとしてデータ入力を行なう装置では、入力したいイメージに対して表示倍率が充分でないケースが往々にしてある。この点に鑑み、図9に示すように入力表示部101の表示領域503の表示倍率を変更することが考えられる。
【0089】
図9では、表示領域503の矩形領域901(図9左側)のサイズが表示領域503の全体表示となるよう(図9右側)拡大している。このような拡大を行なうことにより、たとえば、ごく狭い余白領域を利用して入力を行なう、あるいは、微細なイメージであっても容易に入力することができる。同様に表示倍率は拡大方向のみならず縮小方向に変更することもできる(ズーミング)。
【0090】
このような拡大および縮小表示(ズーミング)のユーザーインターフェースは種々考えられるが、たとえば図10に示した表示メニューに「ズーム +」(拡大)、「100%」(等倍)、「ズーム −」(縮小)のようなアイテム1003、1004、1005を設け、これを選択させることにより行なうことができる。「ズーム +」、「ズーム −」の1003、1005の変倍率は、たとえば数%〜数10%程度(適当なユーザーインターフェースにより変更可能であるのが望ましい)とする。
【0091】
なお、通常、上述の拡大および縮小表示(ズーミング)は、この種の図形処理における慣習によれば表示倍率のみに作用させ、実際に記録する画像データの倍率は変更しないのが普通である(記録画像データの変倍が必要であれば他のユーザーインターフェースを用いて行なう)。
【0092】
以上のようにして、本実施形態によれば、医療情報を記録する医療情報処理装置において、全ての医療情報を手書きイメージとして入力する方式を採用することにより、旧来の紙の記録システムに極めて類似した操作感覚を得ることができる。このため、使用するユーザに対する負担が小さく、スムーズに旧来のシステムから移行でき、容易に習熟することができる。
【0093】
また、過去の医療情報の検索システムを持ち、また、複数の医療情報を表示する場合は、タブレット型PCの特性を利用し、医療情報の表示方向を変更して複数イメージを表示する並列表示モードを利用できるので、医療情報の判読が容易であり、入力表示部の表示領域を有効利用できる、という優れた利点がある。
【0094】
なお、以上では医療情報処理装置におけるセキュリティ(保安)システムについて触れなかったが、重要な医療情報を取り扱うシステムである以上、必要なセキュリティ対策を講じる必要があるのはいうまでもない。たとえば、本システムの作動中、要所要所でパスワードを要求して、データ入力、訂正、表示などの処理を制限する構成が考えられる。
【0095】
また上述の実施形態では、手書き入力された問診データは全て画像情報のまま圧縮して記録保存するものとしたが、入力画面のエリア別にOCR処理などを適宜作用させて、問診データの一部を数値データ、テキストデータ、選択有無の記号(○印、×印、チェックマークなど)などの文字コードに変換して保存するようにしてもよい。
【0096】
たとえば、ユーザやシステム管理者、システム提供者があらかじめ行なった設定処理に基づき特定の書式データ上の所定の矩形領域内をテキスト入力領域と決めておき、この矩形領域内への手書きイメージ入力データをOCR処理して上記のような数値データ、テキストデータ、選択有無の記号のテキストコードに変換し、データベース情報として格納、たとえば図2の構成では問診データ203、ないし被検者データ204の一部として格納することができる。
【0097】
また、あらかじめ特定の書式データ上の所定の矩形領域内をテキスト入力領域に決めておかなくても、図5、図6の図形ツールバー505で入力した図形/書式イメージ(5053a、5053bのようなテーブルイメージや数式様のパターン)など、表示/入力領域が他の部分とはっきり区切られているものに関しては、このような図形ツールバー505により図形/書式イメージを入力した後、その図形/書式イメージ内に入力された手書きイメージ入力データを同様にOCR処理を介してテキストコードに変換し、データベース情報として格納することができる。
【0098】
また、特定領域内に入力したデータに対して作用させる処理は上記のOCR処理によるテキスト変換に限定されることなく、下記のように他の部分と異なる圧縮方式によるイメージ変換、拡大/縮小などの変倍処理、特定色のデータへの変換など任意のデータ変換であってよい。
【0099】
また、手書き入力された問診データは入力が行なわれた入力/表示エリア毎に別フィールドのデータとしてデータベースに記録するようにしてもよい。さらに、カルテや問診票の場合、多くの場合入力画面(書式)に描画用のフィールドが必要であるが、このような重要な描画用のフィールドに入力された画像情報は特別なフォーマットを用いて保存し、再生時に情報が損なわれないように他の部分とは異なる圧縮方法(圧縮率)などで保存するのが望ましい。たとえば、重要な描画用のフィールドに入力された画像情報は、圧縮により劣化が生じない可逆変換方式(LZH、ZIPなど)を用いて圧縮し、他の領域に入力された画像は非可逆変換方式(JPEGなど)を用いて圧縮するといった構成が考えられる。
【0100】
なお、以上では医療情報処理として問診票データの入力/表示/データベース記録を例示したが、問診票データ以外の任意の医療情報の入力/表示/データベース記録に本発明の技術を適用できるのはいうまでもない。
【0101】
本発明の医療情報処理装置は、タブレット型PCのような既成のハードウェアを用いて簡単安価に実現できる。また、本発明の医療情報処理方法をプログラムとしてシステムベンダが提供することにより、本発明の医療情報処理を簡単安価に実施できる。この種のソフトウェア(そのアップデート情報なども含む)はフレキシブルディスク、CDROMなどの記憶媒体を経由して供給する他、もちろんネットワーク経由で直接PCハードウェアにダウンロードすることにより供給することができる。
【0102】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、医療情報を入力し、表示し、記録する医療情報処理装置、その制御方法、およびその制御プログラムにおいて、書式データ記憶手段に格納されている医療情報の入力に用いる複数の書式データから任意の書式データをユーザに選択させ、イメージ表示上でユーザが手書きイメージ入力を行なう入力表示手段を用いて、選択された書式データを1層目の表示として表示するとともに、表示された書式データ上にユーザが手書きイメージとして入力した医療情報を2層目の表示として前記1層目の前記書式データの表示上に表示し、手書きイメージとして入力された医療情報を該入力に用いられた書式データと関連づけてデータ記録手段にデータベース情報として記録する構成を採用しているので、選択した書式を用いて、手書きイメージとして医療情報を入力することにより旧来の問診票やカルテに記録しているかのように迅速かつ容易に操作でき、習熟が容易であり、旧来の問診票やカルテの記録システムと同じ書式で必要な医療情報を入力できる、という優れた効果が得られる。
【0103】
特に、書式データはイメージ形式で格納しておくことができ、この場合には旧来の紙の問診票やカルテの書式を利用して容易かつ安価にデータベース書式を得ることができる、という優れた効果がある。
【0104】
また、手書きイメージとして入力された医療情報と該医療情報の入力に用いられた書式データの組を複数組、前記入力表示手段に同時表示する際に、表示方向を90度変更する構成を採用すれば、特にタブレット型PCのようなハードウェアにおいて、ユーザに特に大きな負担を与えることなく、医療情報の表示可読性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を採用した医療情報処理装置の構成を示した説明図である。
【図2】図1の装置のハードウェアおよびソフトウェアにより構成された医療情報入力システムの構成を示した説明図である。
【図3】図1の装置の表示画面構成を示した説明図である。
【図4】図1の装置のCPUが実行する制御手順を示したフローチャート図である。
【図5】図1の装置の入力表示部のユーザーインターフェースの一例を示した説明図である。
【図6】図1の装置の入力表示部のユーザーインターフェースの一例を示した説明図である。
【図7】図1の装置において時系列順に生成された問診データ群を示した説明図である。
【図8】図1の装置の通常表示モードおよび並列表示モードを示した説明図である。
【図9】図1の装置の拡大表示モードを示した説明図である。
【図10】図1の装置の「表示」メニューの構成を示した説明図である。
【符号の説明】
100 タブレット型PC
101 入力表示部
102 データ入力ペン
103 データ転送部
104 プリンタ
105 外部記憶装置
106 通信回線
107 ファイリング装置
201 CPU
202 プログラムメモリ
204 被検者(患者)データ
205 書式データ
206 データ記録部
310 文字キーパッド
311 テンキーパッド
500 ウィンドウ
501、510 ツールバー
502 メニューバー
505 図形ツールバー
520〜522 ボタン
700〜701、801、802 問診データ
1003、1004、1005 メニューアイテム
2031 問診イメージデータ
5051〜5053 アイコン
5053a テーブルイメージ
【発明の属する技術分野】
本発明は医療情報を入力し、表示し、記録する医療情報処理装置、その制御方法、およびその制御プログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
旧来、医療機関などにおいて、医師(あるいは看護士)が患者に問診を行なう時、カルテ記入時に紙の問診票やカルテに手書きの文字や画像として医療情報を記入し、保存する作業が行なわれていたが、近年になってこのような医療情報を電子化する技術が種々知られている。
【0003】
最も原始的な方式は、問診票やカルテの上の手書きされた医療情報をキーボードやマウスなどのポインティングデバイスなどを用いてデータベースに入力し直したり、あるいは、問診票やカルテ全体あるいはその必要な部分をスキャナなどを用いて読み取り、画像データとして記録する方式であるが、医師が問診時に電子的な入力手段を用いて直接医療情報を入力できるようにした装置も知られている。
【0004】
このような医療情報の入力装置では、迅速かつ容易に医療情報を入力できるよう、手書き入力を行なえるようにしたものがある。たとえば下記の特許文献1においては、キーボードを用いて文字情報を入力できるとともに、マウスを用いて図形入力を行なえ、入力された文字情報および画像情報は相互に関連づけられてデータベースに記録される。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−92168号(図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような医療情報入力装置では、従来の紙の問診票やカルテに対する記録の場合と類似した操作感覚を得られるように配慮すべきである、と考えられる。たとえば、この種の医療情報入力装置は問診そのものを妨げることなく、あたかも旧来の紙の問診票やカルテに記録しているかのように迅速かつ容易に操作できなければならない。
【0007】
また、この種の医療情報入力装置は習熟が困難なシステムであってはならない。たとえば、それまで用いられていた紙の問診票やカルテの記録システムにおけるものと同じような書式で必要な医療情報を入力できるようになっているのが望ましい。
【0008】
上記の特許文献1に記載のシステムは、データベース構造としてXML形式のテキストフォーマットを書式データに用いているが、このように書式データをテキスト形式で作成する情報処理は顧客ごとに行なう必要があり、旧来の紙のシステムと完全に互換性のあるデータベースを低コストで構築するのは困難である。テキストフォーマットを書式データに用いる構成において、システムベンダが既成のデータベース書式を提供することにより低コスト化を行なうことも考えられるが、この手法では旧来の紙のシステムと互換性のあるデータベースを構築するのは難しい。
【0009】
本発明の課題は、上記の事情に鑑み、旧来の問診票やカルテに記録しているかのように迅速かつ容易に操作でき、習熟が容易であり、それまで用いられていた紙の問診票やカルテの記録システムと同じ書式で必要な医療情報を入力できる医療情報処理システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明によれば、医療情報を入力し、表示し、記録する医療情報処理装置、その制御方法、およびその制御プログラムにおいて、書式データ記憶手段に格納されている医療情報の入力に用いる複数の書式データから任意の書式データをユーザに選択させ、
イメージ表示上でユーザが手書きイメージ入力を行なう入力表示手段を用いて、選択された書式データを1層目の表示として表示するとともに、表示された書式データ上にユーザが手書きイメージとして入力した医療情報を2層目の表示として前記1層目の前記書式データの表示上に表示し、
手書きイメージとして入力された医療情報を該入力に用いられた書式データと関連づけてデータ記録手段にデータベース情報として記録する構成を採用した。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を説明する。以下の実施形態では、問診票入力を電子化するための医療情報処理装置を例示する。以下で例示する問診票の書式や入力データはあくまでも一例にすぎず、これら書式や入力データの性質は当業者において適宜変更可能であるのはいうまでもない。
【0012】
本発明では、紙の問診票への記録と極めて類似した操作感覚を得られるよう、ハードウェアに図1に示すようなタブレット型PC(パーソナルコンピュータ)を利用する。
【0013】
この種のタブレット型PC100は、既成品として既に提供されており、入力表示部101がいわゆるタッチパネルのような入力タブレットから構成されている点を除くと、いわゆるノートPCとほぼ同様のハードウェア構成を有する。
【0014】
タブレット型PC100では、キーボードは独立したハードウェアとしては設けられておらず、ユーザ入力は入力表示部101に対してデータ入力ペン102を用いて(あるいは直接指で)手書き入力により文字や図形、画像を入力するか、あるいは入力表示部101上に表示した仮想キーボードを操作することなどにより行なう。
【0015】
図1のタブレット型PC100はデータ転送部103を有し、このデータ転送部103は通常パソコンに使用されているUSBのようなインターフェースにより構成されている。
【0016】
このデータ転送部103を介して、タブレット型PC100は外部装置、たとえば、プリンタ104や電子カルテを記録するためのファイリング装置107に入力された医療情報を送信し、また、外部装置から必要な情報を受信する。
【0017】
ファイリング装置107のような外部装置に対する接続メディアとしては、FD、MO、フラッシュメモリなどの外部記憶装置105や通信回線106(ローカルエリアネットワークや電話回線などを用いたネットワーク通信手段)が考えられる。
【0018】
図2は、図1のタブレット型PC100による医療情報処理装置のシステム構成を示している。
【0019】
図2は、図1の装置のハードウェアおよびソフトウェアにより構成された医療情報入力システムを示しており、図2において符号201はタブレット型PC100のCPUで、CPU201は、プログラムメモリ202(ROM、あるいはハードディスクなどに保存され、実行時、RAMあるいは仮想記憶上に展開される)に格納された後述の制御プログラムを実行することにより医療情報入力システム全体の動作、たとえば、入力表示部101およびデータ入力ペン102によるユーザーインターフェース、データ転送部103を介したデータ入出力などを制御する。
【0020】
符号206はタブレット型PC100内蔵のハードディスクなどから成るデータ記録部で、データ記録部206には符号203、204で示す医療情報がデータベース情報として格納される。符号203、204の医療情報は、本実施形態では独立したデータベースファイルとなっており、患者ID(ID No.)のフィールドにより関連づけられている(リレーショナルデータベース)。
【0021】
これらのうち、符号203は問診データで、各レコード(行方向)は、図示のように患者ID、診療日時、使用書式、および問診イメージデータ2031から構成される。
【0022】
また、被検者(患者)データ204は氏名、性別、年齢、住所、電話番号(あるいはさらに保険証番号など医療上必要なデータ)を格納する各フィールドから成る。これら被検者データ204の氏名、性別、年齢、住所、電話番号などの文字情報は、入力表示部101およびデータ入力ペン102を用いた仮想キーボードから(あるいはデータ転送部103を介して外部装置から)入力される。
【0023】
本実施形態では、医療情報としての問診データの実質部分である問診イメージデータ2031のフィールドは、全てユーザが手書きまたは図形ツールを用いて画像入力し、図形または画像データとして格納する。また、問診イメージデータ2031のフィールドは所定の図形または画像圧縮方式(JPEGやGIF、所定のランレングス圧縮方式、あるいはベクトル方式等)により圧縮された上、格納される。
【0024】
患者ID、診療日時は、診療順序やタブレット型PC100の計時情報を用いて診療セッション毎に自動生成することができる。
【0025】
使用書式(A、B、C…)は、診療開始前にユーザ(医師、看護士などの医療従事者。以下単にユーザと記す)があらかじめ選択する。この書式は、書式データ205として格納される。
【0026】
書式データ205は、たとえばJPEGやGIF形式等の画像イメージファイルとしてデータ記録部206に格納しておく。書式データ205は、システムベンダがあらかじめデフォルトのものをシステムを構成するプログラムの制御データとして格納しておくか、あるいは従来、その医療機関において用いられていた紙の書式をスキャナなどで読み取ることにより生成できるようにしておく。
【0027】
このように書式データ205をイメージ形式で格納する構成によれば、システムエンジニアが書式データを作成する必要がなく、医療機関においてそれまで用いられていた紙の書式を利用して容易かつ安価にデータベース書式を得ることができる。
【0028】
A、B、C…のように示した書式データ205の1つ(AならA)は、必ずしも1画面である必要はなく、複数のイメージファイルから構成されていてもよい。たとえば、後述の例では、1枚目と2枚目の異なるフォームから成る特定の書式が用いられる。このように1枚目と2枚目(以降)が異なるフォームは旧来の紙のファイリングシステムで広く用いられているので、このような書式システムをサポートすることによって旧来のシステムからの移行をスムーズに行なうことができる。
【0029】
本実施形態のシステムでは、1回の診療セッションごとに1レコード(データ203、204の行方向のデータ)が生成される。CPU201は診療セッションの際、あらかじめ選択された書式データ(A、B、C…)205の1つを入力表示部101に1層目(2051)として表示させ、ユーザはデータ入力ペン102(あるいは図形ツール)を用いて入力表示部101の1層目の表示の上に手書き入力を行なう。手書き入力された画像情報は、2層目(2031)として入力表示部101に重畳表示(スプライト表示ないしスーパーインポーズ表示)させる(図2の2層目(2031)の丸印やチェックマークはユーザが入力した手書きイメージを簡略表示したものである)。
【0030】
次に上記のように構成された医療情報入力システム全体の動作につき説明する。図3は動作中の入力表示部101の表示画面の一例を示しており、CPU201で図4のフローチャートに概略を示す制御を行なうことにより医療情報入力システムの動作が制御される。図4の制御手順はCPU201の制御プログラムとしてプログラムメモリ202に格納しておく。
【0031】
タブレット型PC100の電源を入れ、システムを立ち上げると図3に符号301で示すようなメニュー画面を表示させる(図4ステップS401)。ここでは、「MENU」、「書式設定」、「新規ID登録」、「再来者検索」、「終了」の4つのボタンを表示している。
【0032】
このうち、「MENU」ボタンは、他の処理(図示されていない他の医療情報処理、あるいはファイル操作やプリント処理:ステップS423〜S425)を実行するためのメニューを表示させるものである。「書式設定」ボタンは後述の書式設定(ステップS402)に移行するためのボタンである。
【0033】
「新規ID登録」ボタンは、初診の際に操作され、当該患者に一意のID番号を割り当てるとともに、他の書誌事項を入力する登録処理(ステップS406)に移行するためのボタンである。
【0034】
「再来者検索」ボタンは、再診(2度目以降)の診療において、初診時に登録した当該患者のデータを検索する処理(ステップS411)に移行するためのボタンである。「終了」ボタンはシステムの処理を終了(ステップS425)させるためのものである。
【0035】
これらのボタン(後述の同様のボタンも同様)はデータ入力ペン102で(あるいは指先で)クリックすることにより操作される。
【0036】
「書式設定」ボタンを操作すると、書式設定(ステップS402)に移行し、図3の符号302のような画面を入力表示部101に表示(ステップS403)させ、問診票の書式データ、すなわち、図2の書式データ205(A、B、C…)のいずれを用いるかを選択させる。画面302では、6個の書式のデータイメージを縮小表示し、所望のものをデータ入力ペン102でクリックし(ステップS404)、「決定」ボタンを操作(ステップS405)するとその書式データが選択される。ある書式データが選択されると次回選択が行なわれるまでその書式が用いられる。
【0037】
なお、「次へ」、および「戻る」ボタンは6個を超える書式を選択するために設けられているもので、「次」、あるいは「その前」の書式選択画面を表示させるために用いられる。
【0038】
新規に来院した人の問診を行なう場合は、メニュー画面(301)で「新規ID登録」ボタンを操作する。これにより、新規来院被検者登録処理(ステップS406)に移行し、データ登録画面(303)を表示する(ステップS407)。
【0039】
データ登録画面(303)では、前述の被検者データ204として入力するための氏名、性別、年齢、住所、電話番号などの文字情報を入力する文字フィールドを表示し、ユーザの入力を受け付ける。データ登録画面(303)の下部には五十音入力、あるいはさらに漢字変換などを行なうための文字キーパッド310、数字入力のためのテンキーパッド311を表示し、これらのキーパッドを用いて入力を行なう(ステップS408〜S409)。なお、この作業に代えて、あらかじめ別の場所(別のPC)で行ってデータ転送部を使用して来院者データを取り込むようにしてもよい。
【0040】
またデータ登録画面(303)には、実際の問診に移行するための「問診」ボタン3031、前述のメニュー画面(301)に戻るための「MENU」ボタン3032、データ登録処理を終了するための「終了」ボタン3033が設けられている。
【0041】
データ登録画面(303)における登録操作が完了し、内容を確認し終えたら「MENU」ボタン3032、ないし「終了」ボタン3033を操作するとMENU画面に戻る(ステップS410)。データ登録画面(303)で「問診」ボタン3031を操作すると新規問診画面(図5)を表示する。
【0042】
ここで図5は新規問診画面、図6は再診時に表示される問診画面を示している。図5ではある書式の「1枚目」のフォームが用いられ、図6ではその書式の「2枚目」のフォームが用いられている。
【0043】
図5および図6はウィンドウシステムのウィンドウの1つとして問診画面を構成した例を示している。図5および図6のウィンドウ500は編集用のツールバー501、ファイル操作などのためのメニューバー502を有し、さらに本実施形態では符号504、505、510で示すフローティングツールバーを利用できるようにしてある。
【0044】
ウィンドウ500の表示領域503の1層目には、選択された書式データのイメージが表示され、ユーザは画面に表示された問診書式に沿って問診を行い、結果を画面上にデータ入力ペン102で手書き入力することができる(ステップS415、S416)。何か気が付いた点があれば特記事項(図5の書式では下部の欄)として記録していく。図5、図6の符号506は手書き入力された文字、507は手書き入力された記号(画像イメージ)を示している。
【0045】
来院者の言い違いや誤記入があった場合には「クリア」(たとえばツールバー501の「消しゴム」マーク)操作を行ない、入力をクリアする。このクリア方式には、1ストローク前に入力した直前のデータを消去する、あるいは入力モードを選択モードに変更して矩形領域を選択し、「クリア」操作を行なう、などの公知の方式を採用すればよい。また、数秒以上「クリア」操作を維持した場合、当該画面の全入力をクリアする全クリア処理を行なうようにしてもよい。
【0046】
問診が終了すると、終了操作、たとえばツールバー510の「保存」ボタンの操作を行なうことにより、メニュー画面(図3の301)に戻る(ステップS417)。
【0047】
なお、図5および図6のツールバー510には患者ID、患者名のテキスト入力フィールドと「ID」ボタン、および「リスト」ボタンが設けられており、各テキスト入力フィールド部分にテキスト入力を行ない「ID」ボタンまたは「リスト」ボタンを操作することにより、図3の画面304〜306に関して示したのと同等の検索処理を問診データ入力画面から直接実行することができるようになっている(「ID」ボタンの操作では、指定された患者データを表示し、「リスト」ボタンの操作では患者IDないし患者名のテキスト入力フィールドの入力とマッチするデータのリスト表示(たとえば図3の画面305のようなフォーマットを用いる)を行なう。
【0048】
上記のような終了操作が行なわれると、図5ないし図6のようにして手書きイメージとして入力されたイメージデータは、図2の問診イメージデータ2031として前述の所定の圧縮方式で圧縮した上、格納される。通常、データ入力ペン102のようなハードウェアで入力されるのは、複数のxy座標から成る座標数値列であるが、図形または画像圧縮および格納は1ストロークの完成、あるいは上記の終了操作を契機として行なえばよい。
【0049】
図2に示したように問診イメージデータ2031は入力時に使用した書式データと関連づけられているので、後で参照する場合にも入力時に使用した書式データを1層目、入力済みの問診イメージデータ2031を2層目に表示することにより、入力時と全く同じ表示状態を得ることができる(当然、これら1層目と2層目の表示倍率が整合するように制御する)。
【0050】
図7は、特定の患者に対して複数の問診を繰り返すことにより生成された問診データ700〜701の構成を示している。
【0051】
図7の「問診データ」は、相互に入力表示部101の1層目と2層目の表示として重畳表示すべく、関連づけられた書式のイメージデータと、ユーザが手書き入力した(あるいは入力が進行中の)イメージデータ(図2の問診イメージデータ2031)である。
【0052】
図7において符号701〜704は初診時、再診時1、再診時2、再診時3…の過去の問診データで、既にデータ記録部206に格納されている。これらのうち、初診時のみ、特定の書式の1枚目、フォーム1が書式として用いられ、以後、再診時1、再診時2、再診時3…には特定の書式の2枚目のフォーム2が書式として用いられ、問診イメージデータ2031として関連づけられている。符号700は、今回(最新)の問診データで、2枚目のフォーム2が書式として用いられる。
【0053】
図5および図6の初診時、および再診時の問診画面における手書き入力方式の細部については、後でより詳細に説明する。
【0054】
再び図3および図4において、再来院した患者に対して問診を行う時はメニュー画面(図3の301)で「再来者検索」ボタンを操作する
これにより検索画面(図3の符号304、図4のステップS411)を表示する。図示の例では、氏名、性別、年齢をキーとして検索を行なうことができる。氏名と年齢はテキスト入力フィールドからキーパッド(310、311)を用いて文字を入力できる。これらのテキスト入力フィールドはヒストリ処理をサポートするのが望ましく、各フィールドの右端の3角ボタンで過去の入力ヒストリをたどることができる。あるいはさらにこれらのテキスト入力フィールドで補完機能(一部を入力すると残りの部分がヒストリから最長補完される)などをサポートしてもよい。
【0055】
また、検索条件のうち、性別はボタン操作により入力でき、年齢は、「10代、20代…」のようなボタン操作によっても入力できるようになっている。
【0056】
これらの検索条件を指定した上「検索開始」ボタンを操作すると、符号305のようなフォーマットにより、被検者データ204を検索条件に応じて検索し、検索結果(該当する来院者のリスト)を表示する(画面305)。この検索(図4のステップS411)は「再検索」ボタンの操作により繰り返すことができる(検索画面304への復帰:図4のステップS412〜S411)。
【0057】
検索結果の画面305中でリスト中に該当者があれば、ユーザはリストの該当行を選択して「決定」ボタンを操作する。「次へ」ボタンは、1画面を超える検索結果がある場合に有効表示となり、これを操作することにより続く検索結果を同じフォーマットで表示させることができる。
【0058】
検索結果の画面305中でリストの該当行を選択して「決定」ボタンを操作すると、その患者の詳細データを表示する。詳細データの表示には、符号306のような表示画面を用いることができる。
【0059】
詳細表示画面306により、ユーザは本人確認を行なうことができる。ここでは、被検者データ204中の氏名、性別、年齢、住所、電話番号などの詳細データを表示する。なお、符号3061のような表示ボックスを用いて、被検者データ204中のデータのみならず、顔写真やX線撮影イメージなど他のデータベースと関連しているイメージ(あるいは文字)データを表示することもできる。
【0060】
詳細表示画面306を確認の上、もし検索結果が間違っていた場合は「NG」ボタンを操作すると検索結果画面(305)に戻り、OKの場合は「OK」ボタンを操作する(ステップS413)。
【0061】
本人確認が済むと今回の問診を行うが、前回の問診を参酌するかどうかが選択できる(ステップS414)。必要ない場合は「新規問診」を選択すると新規の問診画面(図5)を表示し、前述の方法で問診を行なう。
【0062】
また、「前回問診」を選択すると前回の問診画面になる(図5あるいは図6)。図5および図6の例では初診時のみ図5の書式が用いられ、2回目以後の診療では図6の書式が用いられる。
【0063】
「前回問診」画面の表示には、ステップS418〜S422として示したような処理を行なうことができる。たとえば前の問診結果が見たいときはツールバー501(図5、図6)の「一つ前」ボタン521を選択し、一つ前の問診結果を表示させ、逆に戻したい場合は「一つ後」ボタン522を選択する(ステップS421)。すなわち、図7の問診データ701〜704…700の重畳表示をツールバー501の「一つ前」および「一つ後」の各ボタン(521、522)により切り換えることができる。
【0064】
なお、図5および図6のツールバー501には、「一つ前」ボタン521および「一つ後」ボタン522の他に、初診時の問診データ表示に戻るための「先頭」ボタン520が設けられている。
【0065】
また、この段階から新規問診を行なうべき場合は、適当な操作によりメニュー画面に戻ってから「新規」を選択すれば前述の新規問診画面(図5)を用いて問診ができる(ステップS419)。
【0066】
また、過去の内容を確認しながら問診を進めたいときには「並列」を選択(ステップS420)すると、過去の問診画面と現在の問診データ入力画面(図5、図6)、あるいは過去の複数の問診画面を縮小並列表示する(ステップS422)。この並列表示モードの詳細については後で詳述する。
【0067】
ここで、図5および図6の初診時、および再診時の問診画面における手書き入力方式の細部について説明しておく。
【0068】
本実施形態では、問診中のデータを全てイメージデータとして記録するようにしている。これは、旧来の紙の問診票への記録と同等の操作感覚を得られるようにするためであるが、折角PCを用いながら全てを手書き入力するのではかえって労力の負担が大きくなる可能性もある。
【0069】
そこで、図5および図6の例では、ツールバーの1つとして図形ツールバー505を用意してある。
【0070】
図形ツールバー505は、複数のアイコン5051、5052、5053から構成されている。アイコン5051は、当該診療分野で用いられる略図、シンボル、数式ないし数式様のフォーマット、テーブルの罫線などのような定型の図形/書式イメージを容易に入力できるようにするためのものである。
【0071】
たとえば、図5、図6の例は眼科用のものであり、アイコン5051を操作することにより、これらアイコンそれぞれに割り当てられた被検眼の断面図として頻用される図形(シンボル)をそれぞれ入力することができる。たとえば、図6のイメージ5051a、および5051bは、対応する図形を付与されたアイコン5051を操作することにより入力されたものである。
【0072】
このようなアイコン5051を操作することにより図形を極めて容易に入力することができる。さらに図6に示されるように、これらのイメージ5051a、および5051bとともにさらに手書きのイメージ(507)や文字(506)などを入力できるのはいうまでもない。
【0073】
また、図形ツールバー505には、符号5053で示すアイコンが設けられている。アイコン5053は、定型の書式イメージ(表、文字列など)を入力するためのものである。
【0074】
たとえば、図5では、アイコン5053のうち、「HPF」(眼圧測定結果)と示されたものを操作した場合に入力されるテーブルイメージ5053aが示されている。テーブルイメージ5053aは「Applanation」(眼圧)の標題の下にR(右眼)、L(左眼)の眼圧測定結果を記入するための空白フィールドを有する。アイコン5053によりテーブルイメージ5053aを入力した後、ユーザはデータ入力ペン102を用いてこの空白フィールドに眼圧測定結果を記入するだけで、極めて容易に所定のフォーマットに基づいた眼圧測定結果の記録を行なえる。
【0075】
また、図6では、アイコン5053のうち、「視力」と表示されたものを操作した場合に入力される文字列イメージ5053bが表示されている。文字列イメージ5053bは、数式様の書式で、「視力」を記入する時に用いられる典型的なフォーマットとして構成されている。このように、アイコン5053により文字列イメージ5053bを入力した後、文字列イメージ5053bの空白部分に測定数値を埋めるだけで極めて容易に所定のフォーマットに基づいた眼圧測定結果の記録を行なえる。
【0076】
なお、アイコン5052は、フローティング表示された図形ツールバー505を消去するためのものである。
【0077】
さて、ここで図4の複数の問診画面(図5、図6)を縮小並列表示する処理(ステップS422)の一例を示しておく。
【0078】
本実施形態では、タブレット型PC100の特性を利用して、表示結果の可読性を高めることができる。タブレット型PC100は、操作時の装置の姿勢が一定に保たれなければならない、という(たとえばノートPCにおけるような)制約が緩い。すなわち、タブレット型PC100は、縦長(ポートレート)表示を行なっても、横長(ランドスケープ)表示を行なっても、ユーザに特に大きな負担を与えることなく、本体の姿勢を90度回転させるだけで容易に適切な表示方向を得ることができる。本実施形態では、このようなタブレット型PC100の特性を利用して複数の問診画面を縮小表示する場合、複数の縮小率を緩和するため、以下に示すような表示方式を用いる。
【0079】
図8の左側に示すように、今回の問診データ(あるいは過去の問診データ)801が縦長状態で表示されている状態が通常表示モードであるが、この状態では図7に関連して前述した通り、ツールバー501のボタン521、522により、1画面づつ初診時、再診時〜今回の問診データを切り換えることができる。
【0080】
しかしながら、診療上、過去の問診データを参照しながら今回の問診データ入力を行ないたい、という需要に対してはこれでは不十分であるから、過去および今回の問診データの並列表示を行なえるようになっているのが望ましい。
【0081】
過去および今回の問診データの並列表示の選択は、たとえば図5および図6のユーザーインターフェースでは、メニューバー502の「表示」の中に図10に示すような「並列表示」のようなアイテム1001を設けておき、これを選択することにより行なうことができる。また、通常表示モードへの復帰は、図10の「全画面表示」のようなアイテム1002を選択することにより行なうようにすればよい。
【0082】
並列表示が選択されると、今回の問診データ(あるいは過去の1問診データ)801と前回の問診データ(あるいは適当な方式により選択された過去の問診データ)802を同時に表示領域503に表示するが、その際、図8の右側に示すように問診データ801、802を縮小し、その表示方向を90度回転させて横長状態で左右に並べて表示する。このとき、同時に各ツールバーやメニューバーなどのユーザーインターフェースに必要な表示要素も、同様に90度回転させて表示するのはいうまでもない。
【0083】
このように表示方向を90度回転させて表示しても、ユーザはタブレット型PC100の姿勢を90度回転させるだけで、スムーズに他の問診データ802を参照しながら今回の問診データ801に対する入力を続けることができる。
【0084】
そして、このように問診データの表示方向を90度回転させて表示することにより、並列表示時の画像縮小率が小さくなりすぎず、判読が容易であり、入力表示部101の表示領域503を有効利用することができる。図8の方式によれば、複数の問診データ全体を表示しながらほぼ面積比1:2の縮小で済む。縦長表示のままで並列表示を行なう場合には、複数の問診データ全体を表示する、という条件ではより大きな比率で問診データを縮小しなければならない。
【0085】
なお、図8右側の並列表示モードにおいては、ツールバー501の「一つ前」、「一つ後」の各ボタン521、522の操作をどのように作用させるかに関してはいくつか変形例が考えられる。第1の切り換え方式は、常に問診データの入力時系列上で隣接した複数の(図8の例では2つ)問診データをセットにして、1つづつ(あるいは2つないしそれ以上の問診データを単位としてもよい)画面を切り換えるものである。
【0086】
また第2の切り換え方式は、図8の横長表示において右側に表示した今回の問診データ801は常時表示し、ツールバー501の「一つ前」、「一つ後」の各ボタン521、522の押下に応じて、左側の過去の問診データ802のみを切り換えるようにすることも考えられる。
【0087】
あるいは、第1、第2の切り換え方式をいずれも利用できるようにすることも考えられる。たとえば、図8の横長表示において右側に表示したツールバー501の「一つ前」、「一つ後」の各ボタン521、522を操作した場合は、上記の第1の切り換え方式による画面切り換えを行ない、並列表示モードにおいては、上記の第1の切り換え方式によって左側の過去の問診データ802のみを切り換えるための専用のボタン821、822を設けることができる。
【0088】
また、本実施形態のような手書きイメージとしてデータ入力を行なう装置では、入力したいイメージに対して表示倍率が充分でないケースが往々にしてある。この点に鑑み、図9に示すように入力表示部101の表示領域503の表示倍率を変更することが考えられる。
【0089】
図9では、表示領域503の矩形領域901(図9左側)のサイズが表示領域503の全体表示となるよう(図9右側)拡大している。このような拡大を行なうことにより、たとえば、ごく狭い余白領域を利用して入力を行なう、あるいは、微細なイメージであっても容易に入力することができる。同様に表示倍率は拡大方向のみならず縮小方向に変更することもできる(ズーミング)。
【0090】
このような拡大および縮小表示(ズーミング)のユーザーインターフェースは種々考えられるが、たとえば図10に示した表示メニューに「ズーム +」(拡大)、「100%」(等倍)、「ズーム −」(縮小)のようなアイテム1003、1004、1005を設け、これを選択させることにより行なうことができる。「ズーム +」、「ズーム −」の1003、1005の変倍率は、たとえば数%〜数10%程度(適当なユーザーインターフェースにより変更可能であるのが望ましい)とする。
【0091】
なお、通常、上述の拡大および縮小表示(ズーミング)は、この種の図形処理における慣習によれば表示倍率のみに作用させ、実際に記録する画像データの倍率は変更しないのが普通である(記録画像データの変倍が必要であれば他のユーザーインターフェースを用いて行なう)。
【0092】
以上のようにして、本実施形態によれば、医療情報を記録する医療情報処理装置において、全ての医療情報を手書きイメージとして入力する方式を採用することにより、旧来の紙の記録システムに極めて類似した操作感覚を得ることができる。このため、使用するユーザに対する負担が小さく、スムーズに旧来のシステムから移行でき、容易に習熟することができる。
【0093】
また、過去の医療情報の検索システムを持ち、また、複数の医療情報を表示する場合は、タブレット型PCの特性を利用し、医療情報の表示方向を変更して複数イメージを表示する並列表示モードを利用できるので、医療情報の判読が容易であり、入力表示部の表示領域を有効利用できる、という優れた利点がある。
【0094】
なお、以上では医療情報処理装置におけるセキュリティ(保安)システムについて触れなかったが、重要な医療情報を取り扱うシステムである以上、必要なセキュリティ対策を講じる必要があるのはいうまでもない。たとえば、本システムの作動中、要所要所でパスワードを要求して、データ入力、訂正、表示などの処理を制限する構成が考えられる。
【0095】
また上述の実施形態では、手書き入力された問診データは全て画像情報のまま圧縮して記録保存するものとしたが、入力画面のエリア別にOCR処理などを適宜作用させて、問診データの一部を数値データ、テキストデータ、選択有無の記号(○印、×印、チェックマークなど)などの文字コードに変換して保存するようにしてもよい。
【0096】
たとえば、ユーザやシステム管理者、システム提供者があらかじめ行なった設定処理に基づき特定の書式データ上の所定の矩形領域内をテキスト入力領域と決めておき、この矩形領域内への手書きイメージ入力データをOCR処理して上記のような数値データ、テキストデータ、選択有無の記号のテキストコードに変換し、データベース情報として格納、たとえば図2の構成では問診データ203、ないし被検者データ204の一部として格納することができる。
【0097】
また、あらかじめ特定の書式データ上の所定の矩形領域内をテキスト入力領域に決めておかなくても、図5、図6の図形ツールバー505で入力した図形/書式イメージ(5053a、5053bのようなテーブルイメージや数式様のパターン)など、表示/入力領域が他の部分とはっきり区切られているものに関しては、このような図形ツールバー505により図形/書式イメージを入力した後、その図形/書式イメージ内に入力された手書きイメージ入力データを同様にOCR処理を介してテキストコードに変換し、データベース情報として格納することができる。
【0098】
また、特定領域内に入力したデータに対して作用させる処理は上記のOCR処理によるテキスト変換に限定されることなく、下記のように他の部分と異なる圧縮方式によるイメージ変換、拡大/縮小などの変倍処理、特定色のデータへの変換など任意のデータ変換であってよい。
【0099】
また、手書き入力された問診データは入力が行なわれた入力/表示エリア毎に別フィールドのデータとしてデータベースに記録するようにしてもよい。さらに、カルテや問診票の場合、多くの場合入力画面(書式)に描画用のフィールドが必要であるが、このような重要な描画用のフィールドに入力された画像情報は特別なフォーマットを用いて保存し、再生時に情報が損なわれないように他の部分とは異なる圧縮方法(圧縮率)などで保存するのが望ましい。たとえば、重要な描画用のフィールドに入力された画像情報は、圧縮により劣化が生じない可逆変換方式(LZH、ZIPなど)を用いて圧縮し、他の領域に入力された画像は非可逆変換方式(JPEGなど)を用いて圧縮するといった構成が考えられる。
【0100】
なお、以上では医療情報処理として問診票データの入力/表示/データベース記録を例示したが、問診票データ以外の任意の医療情報の入力/表示/データベース記録に本発明の技術を適用できるのはいうまでもない。
【0101】
本発明の医療情報処理装置は、タブレット型PCのような既成のハードウェアを用いて簡単安価に実現できる。また、本発明の医療情報処理方法をプログラムとしてシステムベンダが提供することにより、本発明の医療情報処理を簡単安価に実施できる。この種のソフトウェア(そのアップデート情報なども含む)はフレキシブルディスク、CDROMなどの記憶媒体を経由して供給する他、もちろんネットワーク経由で直接PCハードウェアにダウンロードすることにより供給することができる。
【0102】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、医療情報を入力し、表示し、記録する医療情報処理装置、その制御方法、およびその制御プログラムにおいて、書式データ記憶手段に格納されている医療情報の入力に用いる複数の書式データから任意の書式データをユーザに選択させ、イメージ表示上でユーザが手書きイメージ入力を行なう入力表示手段を用いて、選択された書式データを1層目の表示として表示するとともに、表示された書式データ上にユーザが手書きイメージとして入力した医療情報を2層目の表示として前記1層目の前記書式データの表示上に表示し、手書きイメージとして入力された医療情報を該入力に用いられた書式データと関連づけてデータ記録手段にデータベース情報として記録する構成を採用しているので、選択した書式を用いて、手書きイメージとして医療情報を入力することにより旧来の問診票やカルテに記録しているかのように迅速かつ容易に操作でき、習熟が容易であり、旧来の問診票やカルテの記録システムと同じ書式で必要な医療情報を入力できる、という優れた効果が得られる。
【0103】
特に、書式データはイメージ形式で格納しておくことができ、この場合には旧来の紙の問診票やカルテの書式を利用して容易かつ安価にデータベース書式を得ることができる、という優れた効果がある。
【0104】
また、手書きイメージとして入力された医療情報と該医療情報の入力に用いられた書式データの組を複数組、前記入力表示手段に同時表示する際に、表示方向を90度変更する構成を採用すれば、特にタブレット型PCのようなハードウェアにおいて、ユーザに特に大きな負担を与えることなく、医療情報の表示可読性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を採用した医療情報処理装置の構成を示した説明図である。
【図2】図1の装置のハードウェアおよびソフトウェアにより構成された医療情報入力システムの構成を示した説明図である。
【図3】図1の装置の表示画面構成を示した説明図である。
【図4】図1の装置のCPUが実行する制御手順を示したフローチャート図である。
【図5】図1の装置の入力表示部のユーザーインターフェースの一例を示した説明図である。
【図6】図1の装置の入力表示部のユーザーインターフェースの一例を示した説明図である。
【図7】図1の装置において時系列順に生成された問診データ群を示した説明図である。
【図8】図1の装置の通常表示モードおよび並列表示モードを示した説明図である。
【図9】図1の装置の拡大表示モードを示した説明図である。
【図10】図1の装置の「表示」メニューの構成を示した説明図である。
【符号の説明】
100 タブレット型PC
101 入力表示部
102 データ入力ペン
103 データ転送部
104 プリンタ
105 外部記憶装置
106 通信回線
107 ファイリング装置
201 CPU
202 プログラムメモリ
204 被検者(患者)データ
205 書式データ
206 データ記録部
310 文字キーパッド
311 テンキーパッド
500 ウィンドウ
501、510 ツールバー
502 メニューバー
505 図形ツールバー
520〜522 ボタン
700〜701、801、802 問診データ
1003、1004、1005 メニューアイテム
2031 問診イメージデータ
5051〜5053 アイコン
5053a テーブルイメージ
Claims (12)
- 医療情報を入力し、表示し、記録する医療情報処理装置において、
医療情報の入力に用いる複数の書式データを格納する書式データ記憶手段と、
前記書式データ記憶手段に格納された書式データから任意の書式データを選択する選択手段と、
選択された書式データを1層目の表示として表示するとともに、表示された書式データ上にユーザが手書きイメージとして入力した医療情報を2層目の表示として前記1層目の前記書式データの表示上に表示する入力表示手段と、
手書きイメージとして入力された医療情報を該入力に用いられた書式データと関連づけてデータベース情報として記録するデータ記録手段を有することを特徴とする医療情報処理装置。 - 前記書式データがイメージ形式で前記書式データ記憶手段に格納されていることを特徴とする請求項1に記載の医療情報処理装置。
- 手書きイメージとして入力された医療情報を図形または画像圧縮方式により圧縮して前記データ記録手段に格納することを特徴とする請求項1に記載の医療情報処理装置。
- 前記データ記録手段のデータベース情報をネットワークないし所定の記憶媒体を経由して外部装置に転送する転送手段を有することを特徴とする請求項1に記載の医療情報処理装置。
- 前記データ記録手段に記録されたデータベース情報を所望の検索条件に基づき検索する検索手段を有し、検索された過去のデータベース情報を前記入力表示手段に表示することを特徴とする請求項1に記載の医療情報処理装置。
- 前記手書きイメージとして入力された医療情報と該医療情報の入力に用いられた書式データの組を複数組、前記入力表示手段に同時表示するとともに、この同時表示の際、表示方向を略90度変更することを特徴とする請求項1に記載の医療情報処理装置。
- 前記入力表示手段、他の入力手段、あるいは外部装置から入力されたデータベース情報を前記データ記録手段中のデータベース情報と関連づけて前記データ記録手段に格納することを特徴とする請求項1に記載の医療情報処理装置。
- 書式データを前記入力表示手段の1層目の表示として表示するとともに、表示された書式データ上にユーザが前記入力表示手段の2層目の表示として表示すべき手書きイメージとして医療情報を入力する際、前記1層目および2層目の表示倍率を調節する変倍手段を有することを特徴とする請求項1に記載の医療情報処理装置。
- 書式データの所定範囲内に手書きイメージ入力された医療情報に所定のデータ変換を作用させた上、前記データ記録手段に格納することを特徴とする請求項1に記載の医療情報処理装置。
- 前記入力表示手段が、医療情報の入力に用いる定型の図形ないし書式イメージを入力するための図形ツールを有することを特徴とする請求項1に記載の医療情報処理装置。
- 医療情報を入力し、表示し、記録する医療情報処理装置の制御方法において、
書式データ記憶手段に格納されている医療情報の入力に用いる複数の書式データから任意の書式データをユーザに選択させ、
イメージ表示上でユーザが手書きイメージ入力を行なう入力表示手段を用いて、選択された書式データを1層目の表示として表示するとともに、表示された書式データ上にユーザが手書きイメージとして入力した医療情報を2層目の表示として前記1層目の前記書式データの表示上に表示し、
手書きイメージとして入力された医療情報を該入力に用いられた書式データと関連づけてデータ記録手段にデータベース情報として記録することを特徴とする医療情報処理装置の制御方法。 - 医療情報を入力し、表示し、記録する医療情報処理装置の制御プログラムにおいて、
書式データ記憶手段に格納されている医療情報の入力に用いる複数の書式データから任意の書式データをユーザに選択させ、
イメージ表示上でユーザが手書きイメージ入力を行なう入力表示手段を用いて、選択された書式データを1層目の表示として表示するとともに、表示された書式データ上にユーザが手書きイメージとして入力した医療情報を2層目の表示として前記1層目の前記書式データの表示上に表示し、
手書きイメージとして入力された医療情報を該入力に用いられた書式データと関連づけてデータ記録手段にデータベース情報として記録するための制御過程を含むことを特徴とする医療情報処理装置の制御プログラム。
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Cited By (2)
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JP2012115592A (ja) * | 2010-12-03 | 2012-06-21 | Shimadzu Corp | 被曝線量演算装置 |
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-
2003
- 2003-07-15 JP JP2003196850A patent/JP2005037976A/ja active Pending
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