JP2005037918A - 課金装置、印刷課金装置およびプリンタ、印刷課金システム、課金プログラム、印刷課金プログラム並びに課金方法、印刷課金方法 - Google Patents
課金装置、印刷課金装置およびプリンタ、印刷課金システム、課金プログラム、印刷課金プログラム並びに課金方法、印刷課金方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】プリンタ管理者による推奨印刷設定を基準としてプリンタユーザが行った印刷設定に対して課金し、これを印刷処理前にプリンタユーザに通知する。これによって消耗品の消費量が少ない印刷が優先的に行われるようになるため、印刷コストの削減と、消耗品切れに起因するプリンタのダウンタイムの発生を回避できる。
【選択図】 図1
Description
このような形態では、ネットワーク管理者等によるネットワークの保守・管理が必要不可欠であり、特に、毎月数千枚から数万枚単位で印刷が行われる共用プリンタの場合は、インクやトナー、印刷用紙等の消耗品を大量に消費することから、消耗品切れによるダウンタイム(Down Time)の回避や印刷コストの削減といった点が重要な課題となっている。そのため、ネットワーク(プリンタ)管理者等は、常にプリンタの使用状態のチェックやメンテナンス等といった管理業務を行う必要がある。
そのため、従来では例えば、以下の特許文献1等に示すように、プリンタ等のOA機器とホストコンピュータとを接続して消耗品の消費量を監視し、その消耗品の終了時を予測して的確な時期に自動的に消耗品のベンダー(供給元)に必要な消耗品を発注するような方法が提案されている。
一方、後者の課題である、ネットワーク管理者がプリンタユーザに対して印刷コスト削減の依頼通知を行う方法では、プリンタユーザや部署毎の意識レベルの違い等によって期待するほどのコスト削減効果が得られ難い。
そこで、本発明はこのような課題を有効に解決するために案出されたものであり、その目的は、印刷コストの削減を可能とした新規な印刷課金装置およびプリンタ、印刷課金システム、印刷課金プログラム並びに印刷課金方法を提供するものである。
課金対象装置の設定の情報を取得する設定情報取得部と、前記設定情報を取得する課金対象装置の推奨設定の情報を認識する推奨設定情報認識部と、前記推奨設定の情報に対する前記設定情報の準拠度を判断する準拠度判断部と、前記準拠度に基づいて課金額を算出する課金額算出部と、前記課金額と前記準拠度とを通知する課金額通知部と、を有することを特徴とするものである。
また、課金対象装置の管理者等がコストのみならず消耗品の残量(在庫量)等に応じて推奨する印刷設定を適宜変更すれば、消耗品切れによるダウンタイムの発生を未然に防止することが可能となる。
プリンタの印刷設定の情報を取得する印刷設定情報取得部と、前記印刷設定の情報を取得するプリンタの推奨印刷設定の情報を認識する推奨印刷設定情報認識部と、前記推奨印刷設定の情報に対する前記印刷設定の情報の準拠度を判断する印刷準拠度判断部と、前記準拠度に基づいて課金額を算出する印刷課金額算出部と、前記課金額と前記準拠度とを通知する課金額通知部と、を有することを特徴とするものである。
また、プリンタの管理者等が印刷コストのみならず消耗品の残量(在庫量)等に応じて推奨する印刷設定を適宜変更すれば、消耗品切れによるダウンタイムの発生を未然に防止することが可能となる。
また、消耗品切れ防止重視設定であって、黒トナーの残量が少なくなってきた場合には、カラートナーを使用する印刷設定を推奨印刷設定としてカラートナーを使用する印刷設定の課金額を低くし、黒トナーを使用する印刷設定の課金額を高くするようにすれば、黒トナーの消費量が抑制されて黒トナー不足によるプリンタのダウンタイムの発生を回避することが可能となる。
発明2に記載の印刷課金装置において、前記推奨印刷設定情報認識部は、前記推奨印刷設定の情報を取得する設定情報取得部と、前記推奨印刷設定の情報を記憶して保持している設定情報保持部とを有することを特徴とするものである。
これによって、前記推奨印刷設定情報認識部は、印刷処理毎に、プリンタ管理者等が推奨する印刷設定の情報を取得する必要がなくなって負担が軽減されると共に、その推奨する印刷設定の情報の内容が変更したときには、その変更後の印刷設定の情報を的確に取得・保存して利用することができる。
発明2または3に記載の印刷課金装置において、前記プリンタの消耗品の残量を検知するプリンタステータス取得部を有することを特徴とするものである。
これによって、プリンタの消耗品の残量を正確に把握してその残量に応じて推奨印刷設定を的確に設定することができるため、いずれかの消耗品切れによるプリンタのダウンタイムの発生をより確実に回避することが可能となる。
発明4に記載の印刷課金装置において、前記プリンタステータス取得部は、MIB(Management Information Base)取得部をさらに有することを特徴とするものである。
これによって、プリンタステータス取得部は、プリンタのMIBに保存されたプリンタのステータス情報を確実に取得することが可能となり、前記プリンタの消耗品の残量をより正確に把握することができる。
発明2〜5のいずれかに記載の印刷課金装置を有することを特徴とするものである。
これによって、発明2等のように印刷コストの削減と消耗品切れによるダウンタイムの発生を未然に防止できることは勿論、プリンタに備え付けのコンピュータシステムや通信手段、記憶手段等の一部、あるいは全部を一時的に借用してその機能を発揮することが可能となるため、低コストで前記発明2〜4の印刷課金装置を実現することが可能となる。
発明6に記載のプリンタにおいて、前記推奨印刷設定を行うプリンタ管理者用インタフェースと、前記印刷設定および前記課金額をそのまま、あるいは前記印刷準拠度と共に表示するプリンタユーザ用インタフェースとのうち、いずれか一方あるいは双方を有することを特徴とするものである。
従って、プリンタユーザー端末やプリンタ管理サーバを用意しなくとも、印刷設定や課金額の通知といった操作をプリンタ単独で行うことが可能となる。
発明6に記載のプリンタに、プリンタ管理サーバと、プリンタユーザ端末とを接続した印刷課金システムであって、 前記プリンタ管理サーバは、前記印刷課金装置の推奨印刷設定情報認識部で取得される推奨印刷設定を行うプリンタ管理者用インタフェースを有し、前記プリンタユーザ端末は、前記印刷課金装置の前記印刷設定情報取得部で取得されるユーザ印刷設定および前記印刷課金額算出部で算出された前記課金額とをそのまま、あるいは前記印刷準拠度と共に表示するプリンタユーザ用インタフェースを有することを特徴とするものである。
コンピュータを、課金対象装置の設定の情報を取得する設定情報取得手段と、前記設定の情報を取得する課金対象装置の推奨設定の情報を認識する推奨設定情報認識手段と、前記推奨設定の情報に対する前記設定の情報の準拠度を判断する準拠度判断手段と、前記準拠度に基づいて課金額を算出する課金額算出手段と、前記課金額と前記準拠度とを通知する課金額通知手段と、して機能させることを特徴とするものである。
コンピュータを、プリンタの印刷設定の情報を取得する印刷設定情報取得手段と、前記印刷設定の情報を取得するプリンタの推奨印刷設定の情報を認識する推奨印刷設定情報認識手段と、前記推奨印刷設定の情報に対する前記印刷設定の情報の準拠度を判断する印刷準拠度判断手段と、前記準拠度に基づいて課金額を算出する印刷課金額算出手段と、前記課金額と前記準拠度とを通知する課金額通知手段と、して機能させることを特徴とするものである。
コンピュータを、プリンタの印刷設定の情報を取得する印刷設定情報取得手段と、前記印刷設定の情報を取得するプリンタの推奨印刷設定の情報を認識する推奨印刷設定情報認識手段と、前記推奨印刷設定の情報に対する前記印刷設定の情報の準拠度を判断する印刷準拠度判断手段と、前記準拠度に基づいて課金額を算出する印刷課金額算出手段と、前記課金額と前記準拠度とを通知する課金額通知手段と、前記印刷設定情報取得手段にユーザ印刷設定を入力するユーザ印刷設定入力手段と、前記推奨印刷設定情報取得手段に推奨印刷設定を入力する推奨印刷設定入力手段と、して機能させることを特徴とするものである。
これによって、推奨印刷設定、ユーザ印刷設定およびその推奨印刷設定に対するユーザ印刷設定の準拠度・課金額等を容易に把握できることは勿論、発明7と同様に、ソフトウェアでその機能を実現することができるため、専用のハードウェアを用意して実現する場合に比較して大幅なコストダウンと装置製作に要する期間の短縮等を図ることが可能となる。
コンピュータを、プリンタの印刷設定の情報を取得する印刷設定情報取得手段と、前記印刷設定の情報を取得するプリンタの推奨印刷設定の情報を認識する推奨印刷設定情報認識手段と、前記推奨印刷設定の情報に対する前記印刷設定の情報の準拠度を判断する印刷準拠度判断手段と、前記準拠度に基づいて課金額を算出する印刷課金額算出手段と、前記課金額と前記準拠度とを通知する課金額通知手段と、前記印刷設定情報取得手段にユーザ印刷設定を入力するユーザ印刷設定入力手段と、前記推奨印刷設定情報取得手段に推奨印刷設定を入力する推奨印刷設定入力手段と、前記プリンタの消耗品の残量を検知するプリンタステータス取得手段、として機能させることを特徴とするものである。
これによって、プリンタの消耗品の残量を正確に把握し、その残量に応じて推奨印刷設定を的確に設定できることは勿論、発明36等と同様に、ソフトウェアでその機能を実現することができるため、専用のハードウェアを用意して実現する場合に比較して大幅なコストダウンと装置製作に要する期間の短縮等を図ることが可能となる。
発明10〜12のいずれか1項に記載の印刷課金プログラムにおいて、前記推奨印刷設定情報認識手段を、前記推奨印刷設定の情報を取得する設定情報取得手段と、当該設定情報取得部で取得した印刷設定の情報を記憶して保持する設定情報保持手段と、して機能させることを特徴とするものである。
発明10〜13のいずれか1項に記載の印刷課金プログラムにおいて、前記コンピュータは、印刷処理を行うプリンタを構成するコンピュータ、または当該プリンタを管理するプリンタ管理サーバのコンピュータ、あるいは前記プリンタを操作するプリンタユーザ端末のコンピュータのいずれかであることを特徴とするものである。
印刷設定を変更できる課金対象装置の実際の設定に応じて課金する方法において、前記課金対象装置の推奨設定の情報と、前記課金対象装置の実際の設定の情報とを取得し、前記推奨設定の情報と前記課金対象装置の設定の情報との内容を照らし合わせて前記推奨設定に対する前記課金対象装置の実際の設定の印刷準拠度を算出し、その後、当該準拠度に基づいて印刷処理に要する課金額を算出し、当該課金額、あるいは当該課金額と前記準拠度とを通知することを特徴とするものである。
これによって、発明1と同様に、課金対象装置のユーザ等のコスト意識が高まって処理コストの削減が期待できると共に、消耗品切れによるダウンタイムの発生を未然に回避することが可能となる。
印刷設定を変更できるプリンタの印刷設定に応じて課金する方法において、前記プリンタの推奨印刷設定の情報と、前記プリンタの実際の印刷設定の情報とを取得し、前記推奨印刷設定の情報と前記プリンタの印刷設定の情報の内容とを照らし合わせて前記推奨印刷設定に対する前記プリンタの実際の印刷設定の印刷準拠度を算出し、その後、当該印刷準拠度に基づいて印刷処理に要する課金額を算出し、当該課金額、あるいは当該課金額と前記準拠度とを通知することを特徴とするものである。
これによって、発明1と同様に、プリンタユーザ等のコスト意識が高まって印刷コストの削減が期待できると共に、消耗品切れによるダウンタイムの発生を未然に回避することが可能となる。
印刷設定を変更できるプリンタの印刷設定に応じて課金する方法において、前記プリンタの推奨印刷設定の情報と、前記プリンタの実際の印刷設定の情報とを取得し、前記推奨印刷設定の情報と前記プリンタの印刷設定の情報の内容とを照らし合わせて前記推奨印刷設定に対する前記プリンタの実際の印刷設定の印刷準拠度を算出し、当該印刷準拠度が前記プリンタに設定された許容準拠度を満たしたときには、前記準拠度に基づいて前記印刷処理に要する課金額を算出して前記課金額をそのまま、あるいは前記準拠度と共に通知し、前記準拠度が前記プリンタに設定された前記許容準拠度に満たないときには、前記準拠度を満たす他のプリンタを検索して通知するようにしたことを特徴とするものである。
印刷設定を変更できるプリンタの印刷設定に応じて課金する方法において、前記プリンタの推奨印刷設定の情報と、前記プリンタの実際の印刷設定の情報とを取得し、前記推奨印刷設定の情報と前記プリンタの印刷設定の情報の内容とを照らし合わせて前記推奨印刷設定に対する前記プリンタの実際の印刷設定の印刷準拠度を算出し、当該印刷準拠度が前記プリンタに設定された許容準拠度を満たしたときには、前記準拠度に基づいて前記印刷処理に要する課金額を算出して前記課金額をそのまま、あるいは前記準拠度と共に通知し、前記準拠度が前記プリンタに設定された前記許容準拠度に満たないときには、予め設定された強制印刷設定により強制印刷を実行するか否かの判断を問い合わせるようにしたことを特徴とするものである。
発明16〜18のいずれか1項に記載の印刷課金方法において、前記推奨印刷設定の内容を任意に変更するようにしたことを特徴とするものである。
前記推奨印刷設定の準拠度は、常に一定でなく消耗品の在庫量や価格などによって変動するのが通常であるため、本発明のように、適宜その変動等にあわせてプリンタ管理者等がその推奨印刷設定の準拠度を任意に変更すれば、より的確に印刷コストの削減やダウンタイムの回避を実現することができる。
発明16〜19のいずれか1項に記載の印刷課金方法において、前記推奨印刷設定に対する実際の印刷設定の印刷準拠度を、設定項目毎に予め設定した準拠度算出比率の総和から求めるようにしたことを特徴とするものである。
後の実施の形態で詳述するように、このように推奨印刷設定に対するユーザ印刷設定の準拠度をその設定項目毎に予め設定された該当比率の総和から求めることによって、コスト削減やダウンタイムの回避といった目的に沿った的確なユーザ印刷設定の準拠度を求めることができる。
発明16〜20のいずれか1項に記載の印刷課金方法において、前記実際の印刷設定の準拠度に応じた課金額は、前記準拠度に対応して作成された印刷課金額テーブルに基づいて算出するようにしたことを特徴とするものである。
これによってユーザ印刷設定の準拠度に応じた課金額を容易かつ迅速・公平に算出することができる。
発明20に記載の印刷課金方法において、前記印刷課金額テーブルの印刷準拠度に対する課金額を変更するようにしたことを特徴とするものである。
これによって、推奨印刷設定の内容や準拠度算出比率を変えなくとも、課金額を適正な額に変更することができる。
発明16〜22のいずれか1項に記載の印刷課金方法において、前記準拠度および課金額の算出は、プリンタ消耗品のいずれか一つが所定量よりも少なくなったときに行うようにしたことを特徴とするものである。
プリンタの印刷設定の情報を取得する印刷設定情報取得部と、前記印刷設定の情報を取得するプリンタの推奨印刷設定の情報を認識する推奨印刷設定情報認識部と、前記推奨印刷設定の情報に対する前記印刷設定の情報の準拠度をCPUの比較演算手段による比較またはCPUの算術演算手段による算術演算により判断する印刷準拠度判断部と、前記準拠度に基づいてCPUの算術演算手段による算術演算により課金額を算出する印刷課金額算出部と、前記課金額と前記準拠度とを通知する課金額通知部と、を有することを特徴とするものである。
これによって、発明2と同様な効果が得られると共に、CPUの比較演算手段等のハードウェアを利用して人間が介在することなく、各機能を自動的に実現することができる。
発明24に記載の印刷課金装置において、前記推奨印刷設定情報認識部は、前記推奨印刷設定の情報を入力ユーザインタフェースまたは通信インタフェースを介して取得する設定情報取得部と、前記推奨印刷設定の情報を記憶して保持している設定情報保持部とを有することを特徴とするものである。
印刷設定を変更できる課金対象装置の印刷設定に応じて課金する方法において、前記課金対象装置の推奨印刷設定の情報と前記推奨印刷設定の情報とをコンピュータの入力ユーザインタフェースまたはコンピュータの通信インタフェースを介して取得し、前記推奨印刷設定情報をコンピュータの記憶媒体に記憶し、前記課金対象装置の印刷設定の情報との内容を照らし合わせて、CPUの比較演算手段による比較またはCPUの算術演算手段による算術演算により前記推奨印刷設定と前記印刷設定との類似度を現す印刷準拠度を算出し、その後、当該印刷準拠度に基づいて印刷処理に要する課金額を算出し、当該課金額、あるいは当該課金額と前記印刷準拠度とを通知することを特徴とするものである。
これによって、発明15と同様な効果が得られると共に、CPUの比較演算手段等のハードウェアを利用して人間が介在することなく、各機能を自動的に実現することができる。
印刷設定を変更できるプリンタの印刷設定に応じて課金する方法において、前記プリンタの推奨印刷設定の情報と前記推奨印刷設定の情報とをコンピュータの入力ユーザインタフェースまたはコンピュータの通信インタフェースを介して取得し、前記推奨印刷設定情報をコンピュータの記憶媒体に記憶し、前記課金対象装置の印刷設定の情報との内容を照らし合わせて、CPUの比較演算手段による比較またはCPUの算術演算手段による算術演算により前記推奨印刷設定と前記印刷設定との類似度を現す印刷準拠度を算出し、その後、当該印刷準拠度に基づいて印刷処理に要する課金額を算出し、当該課金額、あるいは当該課金額と前記印刷準拠度とを通知することを特徴とするものである。
これによって、発明16と同様な効果が得られると共に、CPUの比較演算手段等のハードウェアを利用して人間が介在することなく、各機能を自動的に実現することができる。
印刷設定を変更できるプリンタの印刷設定に応じて課金する方法において、前記プリンタの推奨印刷設定の情報と前記推奨印刷設定の情報とをコンピュータの入力ユーザインタフェースまたはコンピュータの通信インタフェースを介して取得し、前記推奨印刷設定情報をコンピュータの記憶媒体に記憶し、前記課金対象装置の印刷設定の情報との内容を照らし合わせて、CPUの比較演算手段による比較またはCPUの算術演算手段による算術演算により前記推奨印刷設定と前記印刷設定との類似度を現す印刷準拠度を算出し、その後、当該印刷準拠度に基づいて印刷処理に要する課金額を算出し、当該課金額、あるいは当該課金額と前記印刷準拠度とを通知し、前記準拠度が前記プリンタに設定された前記許容準拠度に満たないときには、前記準拠度を満たす他のネットワークに接続されたプリンタ検索用のプロトコル用いて検索して通知するようにしたことを特徴とするものである。
印刷設定を変更できるプリンタの印刷設定に応じて課金する方法において、前記プリンタの推奨印刷設定の情報と前記推奨印刷設定の情報とをコンピュータの入力ユーザインタフェースまたはコンピュータの通信インタフェースを介して取得し、前記推奨印刷設定情報をコンピュータの記憶媒体に記憶し、前記課金対象装置の印刷設定の情報との内容を照らし合わせて、CPUの比較演算手段による比較またはCPUの算術演算手段による算術演算により前記推奨印刷設定と前記印刷設定との類似度を現す印刷準拠度を算出し、当該印刷準拠度が前記プリンタに設定された許容準拠度を満たしたときには、前記準拠度に基づいて前記印刷処理に要する課金額を算出して前記課金額をそのまま、あるいは前記準拠度と共に通知し、前記準拠度が前記プリンタに設定された前記許容準拠度に満たないときには、予め設定された強制印刷設定により強制印刷を実行するか否かの判断を問い合わせるようにしたことを特徴とするものである。
発明26〜29のいずれか1項に記載の印刷課金方法において、前記推奨印刷設定の内容をコンピュータの入力ユーザインタフェースまたはコンピュータの通信インタフェースを介して任意に変更するようにしたことを特徴とするものである。
これによって、発明19と同様な効果が得られると共に、入力ユーザインタフェース等のハードウェアを利用して人間が介在することなく、当該機能を自動的に実現することができる。
プリンタユーザが設定したユーザ印刷設定の情報を取得するプリンタユーザ印刷設定情報取得部と、前記ユーザ印刷設定されるべくプリンタのプリンタ管理者が推奨する推奨印刷設定の情報を認識する推奨印刷設定情報認識部と、前記推奨印刷設定の情報に対する前記ユーザ印刷設定の情報の準拠度を判断する印刷準拠度判断部と、前記準拠度に応じて課金額を算出する印刷課金額算出部と、前記課金額を前記プリンタユーザに通知するか、あるいは前記課金額と前記準拠度とを前記プリンタユーザに通知する課金額通知部と、を有することを特徴とするものである。
また、プリンタ管理者が印刷コストのみならず消耗品の残量(在庫量)等に応じて推奨する印刷設定を適宜変更すれば、消耗品切れによるダウンタイムの発生を未然に防止することが可能となる。
また、消耗品切れ防止重視設定であって、黒トナーの残量が少なくなってきた場合には、カラートナーを使用する印刷設定を推奨印刷設定としてカラートナーを使用する印刷設定の課金額を低くし、黒トナーを使用する印刷設定の課金額を高くするようにすれば、黒トナーの消費量が抑制されて黒トナー不足によるプリンタのダウンタイムの発生を回避することが可能となる。
発明31に記載の印刷課金装置において、前記推奨印刷設定情報認識部は、前記推奨印刷設定の情報を取得する設定情報取得部と、前記推奨印刷設定の情報を記憶して保持している設定情報保持部とを有することを特徴とするものである。
これによって、前記推奨印刷設定情報認識部は、印刷処理毎に、プリンタ管理者が推奨する印刷設定の情報を取得する必要がなくなって負担が軽減されると共に、その推奨する印刷設定の情報の内容が変更したときにはその変更後の印刷設定の情報を的確に取得・保存して利用することができる。
発明31または32に記載の印刷課金装置において、前記プリンタの消耗品の残量を検知するプリンタステータス取得部を有することを特徴とするものである。
これによって、プリンタの消耗品の残量を正確に把握してその残量に応じて推奨印刷設定を的確に設定することができるため、いずれかの消耗品切れによるプリンタのダウンタイムの発生をより確実に回避することが可能となる。
発明31〜33のいずれかに記載の印刷課金装置を有することを特徴とするものである。
これによって、発明31等のように印刷コストの削減と消耗品切れによるダウンタイムの発生を未然に防止できることは勿論、プリンタに備え付けのコンピュータシステムや通信手段、記憶手段等の一部、あるいは全部を一時的に借用してその機能を発揮することが可能となるため、低コストで前記発明31〜33の印刷課金装置を実現することが可能となる。
発明34に記載のプリンタにおいて、前記推奨印刷設定を行うためのプリンタ管理者用インタフェースと、前記ユーザ印刷設定および前記課金額をそのまま、あるいは前記印刷準拠度と共に表示するプリンタユーザ用インタフェースとのうち、いずれか一方あるいは双方を有することを特徴とするものである。
従って、プリンタユーザー端末やプリンタ管理サーバを用意しなくとも、印刷設定や課金額の通知といった操作をプリンタ単独で行うことが可能となる。
発明34または35のいずれかに記載のプリンタに、プリンタ管理サーバと、プリンタユーザ端末とをネットワークを介して接続し、前記プリンタ管理サーバには、前記印刷課金装置の推奨印刷設定情報認識部で取得される推奨印刷設定を行うプリンタ管理者用インタフェースを有すると共に、前記プリンタユーザ端末には、前記印刷課金装置の前記プリンタユーザ印刷設定情報取得部で取得されるユーザ印刷設定および前記印刷課金額算出部で算出された前記課金額とをそのまま、あるいは前記印刷準拠度と共に表示するプリンタユーザ用インタフェースを有することを特徴とするものである。
コンピュータを、プリンタユーザがユーザ印刷設定の情報を取得するプリンタユーザ印刷設定情報取得手段と、前記ユーザ印刷設定されるべくプリンタを管理するプリンタ管理者が推奨する推奨印刷設定の情報を認識する推奨印刷設定情報認識手段と、前記推奨印刷設定の情報に対する前記ユーザ印刷設定の情報の準拠度を判断する印刷準拠度判断手段と、前記準拠度に応じて課金額を算出する印刷課金額算出手段、および前記課金額を前記プリンタユーザに通知する課金額通知手段、として機能させることを特徴とするものである。
コンピュータを、プリンタユーザが設定したユーザ印刷設定の情報を取得するプリンタユーザ印刷設定情報取得手段と、前記ユーザ印刷設定されるべくプリンタを管理するプリンタ管理者が推奨する推奨印刷設定の情報を認識する推奨印刷設定情報認識手段と、前記推奨印刷設定の情報に対する前記ユーザ印刷設定の情報の準拠度を判断する印刷準拠度判断手段と、前記準拠度に応じて課金額を算出する印刷課金額算出手段と、前記課金額を前記プリンタユーザに通知する課金額通知手段と、前記プリンタユーザ印刷設定情報取得手段にユーザ印刷設定を入力するユーザ印刷設定入力手段、および前記推奨印刷設定情報取得手段に推奨印刷設定を入力する推奨印刷設定入力手段、として機能させることを特徴とするものである。
これによって、推奨印刷設定、ユーザ印刷設定およびその推奨印刷設定に対するユーザ印刷設定の準拠度・課金額等を容易に把握できることは勿論、発明7と同様に、ソフトウェアでその機能を実現することができるため、専用のハードウェアを用意して実現する場合に比較して大幅なコストダウンと装置製作に要する期間の短縮等を図ることが可能となる。
コンピュータを、プリンタユーザが設定したユーザ印刷設定の情報を取得するプリンタユーザ印刷設定情報取得手段と、前記ユーザ印刷設定されるべくプリンタを管理するプリンタ管理者が推奨する推奨印刷設定の情報を認識する推奨印刷設定情報認識手段と、前記推奨印刷設定の情報に対する前記ユーザ印刷設定の情報の準拠度を判断する印刷準拠度判断手段と、前記準拠度に応じて課金額を算出する印刷課金額算出手段と、前記課金額を前記プリンタユーザに通知する課金額通知手段と、前記プリンタユーザ印刷設定情報取得手段にユーザ印刷設定の情報を入力するユーザ印刷設定入力手段、および前記推奨印刷設定情報取得手段に推奨印刷設定の情報を入力する推奨印刷設定入力手段、および前記プリンタの消耗品の残量を検知するプリンタステータス取得手段、として機能させることを特徴とするものである。
これによって、プリンタの消耗品の残量を正確に把握し、その残量に応じて推奨印刷設定を的確に設定できることは勿論、発明36等と同様に、ソフトウェアでその機能を実現することができるため、専用のハードウェアを用意して実現する場合に比較して大幅なコストダウンと装置製作に要する期間の短縮等を図ることが可能となる。
発明37〜39のいずれかに記載の印刷課金プログラムにおいて、前記推奨印刷設定情報認識手段を、前記プリンタ管理者が推奨する印刷設定の情報を取得する設定情報取得手段と、当該設定情報取得部で取得した印刷設定の情報を記憶して保持している設定情報保持手段として機能させることを特徴とするものである。
発明37〜40のいずれかに記載の印刷課金プログラムにおいて、前記コンピュータは、印刷処理を行うプリンタを構成するコンピュータ、またはこのプリンタを管理するプリンタ管理サーバのコンピュータ、あるいは、このプリンタを操作するプリンタユーザ端末のコンピュータのいずれかであることを特徴とするものである。
印刷設定を変更できるプリンタを利用するプリンタユーザに対して前記印刷設定に応じて課金する方法において、前記プリンタの管理者が推奨する推奨印刷設定の情報を取得・記憶しておき、前記推奨印刷設定と前記プリンタユーザが実際に設定した印刷設定との内容とを照らし合わせてその推奨印刷設定に対する、プリンタユーザ印刷設定の印刷準拠度を算出し、当該印刷準拠度に基づいて印刷処理に要する課金額を算出し、当該課金額を、あるいは当該課金額および前記準拠度をプリンタユーザに通知することを特徴とするものである。
印刷設定を変更できるプリンタを利用するユーザに対して前記プリンタの印刷設定に応じて課金する方法において、前記プリンタの管理者が推奨する印刷設定の情報を取得・記憶しておき、前記推奨印刷設定の情報と前記プリンタユーザが設定した印刷設定の情報との内容を照らし合わせて前記推奨印刷設定に対する、プリンタユーザ印刷設定の印刷準拠度を算出し、前記印刷準拠度が前記プリンタに設定された許容準拠度を満たした場合には、前記準拠度に基づいて前記印刷処理に要する課金額を算出して前記課金額をそのまま、あるいは前記準拠度と共にプリンタユーザに通知し、前記準拠度が前記プリンタに設定された前記許容準拠度に満たない場合には、前記準拠度を満たす他のプリンタを検索して前記プリンタユーザに通知するようにしたことを特徴とするものである。
印刷設定を変更できるプリンタを利用するユーザに対してその印刷設定に応じて課金する方法において、前記プリンタの管理者が推奨する印刷設定の情報を取得・記憶しておき、前記推奨印刷設定の情報と前記プリンタユーザが実際に設定した印刷設定の情報との内容を照らし合わせて前記推奨印刷設定に対する、プリンタユーザ印刷設定の印刷準拠度を算出し、前記印刷準拠度が前記プリンタに設定された許容準拠度を満たした場合には、前記印刷準拠度に基づいて前記印刷処理に要する課金額を算出して前記課金額をそのまま、あるいは前記印刷準拠度と共にプリンタユーザに通知し、前記算出した準拠度が前記プリンタに設定された許容準拠度に満たない場合には、プリンタ管理者または、プリンタ管理サーバ、プリンタの少なくともいずれかにより設定された強制印刷設定により強制印刷を実行するか否かの判断をプリンタユーザに問い合わせるようにしたことを特徴とするものである。
発明42〜44のいずれかに記載の印刷課金方法において、前記推奨印刷設定の内容をプリンタ管理者が変更するようにしたことを特徴とするものである。
前記推奨印刷設定の準拠度は、常に一定でなく消耗品の在庫量や価格などによって変動するのが通常であるため、本発明のように、適宜その変動等にあわせてプリンタ管理者がその推奨印刷設定の準拠度を任意に変更すれば、より的確に印刷コストの削減やダウンタイムの回避を実現することができる。
発明42〜45のいずれかに記載の印刷課金方法において、前記推奨印刷設定に対するユーザ印刷設定の印刷準拠度を、設定項目毎にプリンタ管理者が予め設定した準拠度算出比率の総和から求めるようにしたことを特徴とするものである。
後の実施の形態で詳述するように、このように推奨印刷設定に対するユーザ印刷設定の準拠度をその設定項目毎に予め設定された該当比率の総和から求めることによって、コスト削減やダウンタイムの回避といった目的に沿った的確なユーザ印刷設定の準拠度を求めることができる。
発明42〜46のいずれかに記載の印刷課金方法において、前記プリンタユーザ印刷設定の準拠度に応じた課金額は、準拠度に対応して作成された印刷課金額テーブルに基づいて算出するようにしたことを特徴とするものである。
これによってユーザ印刷設定の準拠度に応じた課金額を容易かつ迅速・公平に算出することができる。
発明42〜47のいずれかに記載の印刷課金方法において、前記準拠度および課金額の算出は、プリンタ消耗品のいずれか一つが所定量よりも少なくなったときに行うようにしたことを特徴とするものである。
発明47に記載の印刷課金方法において、前記印刷課金額テーブルの印刷準拠度に対する課金額を変更するようにしたことを特徴とするものである。
これによって、推奨印刷設定の内容や準拠度算出比率を変えなくとも、課金額を適正な額に変更することができる。
図1は本発明に係る印刷課金装置100およびこの印刷課金装置100を備えたプリンタ10、並びにこのプリンタ10を備えた印刷課金システムSの全体構成の実施の一形態を示したものである。
図示するように、この印刷課金システムSは、プリンタ10と、プリンタユーザ端末20と、プリンタ管理サーバ30とをLAN等のネットワークNを介して接続したものであり、このプリンタ10を利用するプリンタユーザがそのプリンタユーザ端末20を操作して任意の印刷を実行すると共に、プリンタ管理者がプリンタ管理サーバ30を操作して後述するようにプリンタ10の推奨印刷設定や印刷処理毎にそのプリンタユーザに対する課金額等を適宜算出できるようになっている。
先ず、プリンタユーザ印刷設定情報取得部110は、プリンタユーザ端末20に備えられたプリンタユーザ用インタフェース22を用いてプリンタユーザ自身が行った具体的な印刷設定、例えば、図5の左端欄の設定項目200に示すように、「用紙サイズ」や「印刷色」、「印刷品質」、「分割印刷の有無」、「印刷方向」、「両面印刷の有無」、「印刷枚数」等の他、そのプリンタユーザ名やプリンタユーザ端末20の種別等をネットワークNを介してプリンタ10側に取得する機能を提供するようになっている。
例えば、対象となるプリンタ10に任意に選択可能な複数の設定項目がある場合は、印刷コスト重視の推奨印刷設定の場合であってそのプリンタ10が数種類の印刷用紙を扱える場合には、最も購入単価が安い印刷用紙が推奨印刷設定の内容として選択され、また、消耗品節約重視の推奨印刷設定の場合であって黒トナーの残量が少ない場合には、その黒トナーを用いた際の印刷品質を低下させる設定か、あるいはカラートナーを使用する設定が推奨印刷設定の内容として選択されるようになっている。
次に、印刷準拠度判断部114は、この推奨印刷設定情報認識部112で取得された推奨設定条件に対して、前記プリンタユーザ印刷設定情報取得部110で取得されたプリンタユーザ印刷設定の準拠度を印刷準拠度判断テーブル122を参照して判断するようになっている。
例えば、図示するように、各設定項目毎の比率が、「両面印刷:0.3」、「用紙タイプ:0.1」、「分割印刷:0.2」、「用紙サイズ0.1」、「印刷色:0.2」、「印刷品質:0.1」であって、推奨印刷設定500の内容が図示するような場合では、推奨印刷設定500の内容通りに各設定項目を選択すると、その比率の総和が「1.0」となって推奨印刷内容に対する準拠度が「1.0」と最も高くなる。これに対し、推奨印刷設定500の内容と異なる設定を選択すると、その異なる設定の数や種類によってその準拠度が「0.0」以上「1.0」以下の範囲で適宜増減するようになっている。
次に、印刷課金額算出部116は、この印刷準拠度判断部114で判断された準拠度に応じて、プリンタ管理者らが予め作成した、図6に示すような印刷課金テーブル124に従ってその印刷処理毎にプリンタユーザへ課金する印刷課金額を算出する機能を提供するようになっている。
図1に戻り、課金額通知部118は、前記印刷課金算出部116で算出された課金額をプリンタユーザに対してその印刷処理を実行する前等に通知する機能を提供するものであり、例えば、図7に示すように、プリンタユーザ用インタフェース22の印刷設定プロパティ表示画面上に、その課金額を準拠度と共に表示するようになっている。
また、この印刷課金装置100およびこの印刷課金装置100を備えたプリンタ10を実現するためのハードウェア構成は、図2に示すように、各種制御や演算処理を担う中央演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)40と、主記憶装置(Main Storage)を構成するRAM(Random Access Memory)42と、読み出し専用の記憶装置であるROM(Read Only Memory)44との間をPCI(Peripheral Component Interconnect)バスやISA(Industrial Standard Architecture)バス等からなる各種内外バス48で接続すると共に、このバス48に入出力インタフェース(I/F)46を介して、前述した記憶部(Secondary Storage)11、印刷機能部12、設定操作部13、表示部14、ネットワークNを接続したものである。
先ず、プリンタ管理者は、プリンタ管理者用インタフェース32を介して、プリンタユーザがそのプリンタ10を利用する前に、自己の管理下であって課金対象となるプリンタ10に対して予め所定の推奨印刷設定を行っておく。
これによって、プリンタユーザが自己の印刷設定時において、この「ON」状態の設定を選択すると、準拠度の算出根拠となるそれぞれの比率が獲得でき、反対に「OFF」状態の設定を選択すると、それに設定された比率が一切獲得できないことになる。なお、前述したように、この推奨印刷設定は、プリンタ管理サーバ20側に備えられたプリンタ管理者用インタフェース32によってネットワークNを介して遠隔から実行することも可能である。
そして、図4のフローに示すように、この印刷課金装置100は、先ず、最初のステップS100においてプリンタユーザから印刷要求があるか否かを常時監視し、印刷要求があったと判断したとき(Yes)は、保存していた推奨印刷条件を読み出す(ステップS102)と共に、その印刷要求の印刷条件を解析(ステップS104)し、双方の印設定の内容を比較する(ステップS106)。
次に、このようにしてプリンタユーザの印刷処理要求に対して要する課金額を通知したならば、この印刷課金装置100は、その後、図4のステップS114に移行してプリンタユーザが最初に要求した印刷内容の変更があるか否かを監視し、印刷内容の変更があったと判断した場合(Yes)には、先に通知した準拠度と課金額をクリアにして(ステップS116)から、ステップS104に戻り、再度新たな印刷設定の内容を解析してその準拠度と課金額を算出して通知するといった処理を繰り返すことになる。
一方、このステップS114において、印刷条件の変更がないと判断した場合(No)にはステップS118に移行して、その後、実際に印刷が実行されたか否かを判断し、例えばキャンセル等によって印刷が行われないと判断したとき(No)は、そのまま処理を終了することになるが、実際に印刷が実行された判断したときは(Yes)は、少なくともその印刷を要求したプリンタユーザ名とその印刷処理に要した課金額とを保存(記録)して処理を終了する。
このように本発明は、プリンタ管理者による推奨印刷設定を基準としてプリンタユーザが行う印刷処理に課金し、これをプリンタユーザに通知するようにしたことから、プリンタユーザのコスト意識に強く訴えることができ、印刷コスト削減に大いに寄与することが可能となる。
次に、図8〜図17は本発明の他の実施の形態を示したものであり、以下それぞれの形態について説明する。
すなわち、「用紙タイプ」の設定項目は、「裏紙」を選択した場合にのみ準拠度が高くなり、また、「印刷色」、「印刷品質」の設定項目は、いずれを選択しても準拠度が高くなるようにしたものである。例えば、印刷用紙として裏紙が大量に溜まっている場合や使用期限切れの消耗品の在庫が多くある場合等には、これらを使用する設定を積極的に選択することで課金額が少なくなるような設定としたものである。
これは、上述したように準拠度算出比率の大きい「用紙タイプ」の設定項目で、ユーザが選択した「カセット2(普通紙)」がプリンタ管理者によって推奨設定に含まれていないことに起因する。また、図12に示すように、同じくその印刷設定の内容は図9の印刷設定プロパティと同じであるにもかかわらず、印刷準拠度の判断基準となる印刷準拠度判断テーブル122の推奨印刷設定が図9の例とは異なり、図10のようになっていることから、その印刷準拠度は「0.4」、課金額は「20円」となり、図9のケースに比べてやや安価なものとなる。
次に、図13に示す印刷準拠度判断テーブル122は、図5に示した印刷準拠度判断テーブル122に対して「準拠度算出比率300」の設定のみを変えたものである。
具体的には、「用紙タイプ」の比率を「0.1」→「0.2」へ、「分割印刷」の比率を「0.2」→「0.1」へ、「用紙サイズ」の比率を「0.1」→「0.2」へ、「印刷色」の比率を「0.2」→「0.1」へそれぞれ変動させたものである。
従って、例えば、図14に示すように、その印刷設定の内容は図8のプロパティ22と同じであるにもかかわらず、印刷準拠度の判断基準となる印刷準拠度判断テーブル122の設定比率が図13に示すような内容であれば、その印刷準拠度は「0.5」、課金額は「20円」となり、図8のケースに比べてやや高価なものとなる。
また、図15に示すように、同じくその印刷設定の内容は図9のプロパティ22と同じであるにもかかわらず、印刷準拠度の判断基準となる印刷準拠度判断テーブル122の設定比率が変わっていることから、その印刷準拠度は「0.1」、課金額は「30円」となり、図9のケースに比べてより高価なものとなる。これは、「分割印刷」の比率が「0.2」→「0.1」へ変動したことに起因する。
例えば、図示するように、プリンタ管理者が許容する印刷設定準拠度が「0.5」以上であるのに対し、プリンタユーザからの印刷要求の準拠度が「0.1」であったときは、「印刷不可」の通知(表示)を行ってその印刷設定では印刷が許可されない旨をプリンタユーザに知らせることになる。
そのため、図示するように印刷設定プロパティ内にその印刷制限を強制的に解除するための「印刷制限解除ボタン910」を設けておき、例えば通常の課金額の倍額を支払うこと等を条件としてその「印刷制限解除ボタン910」を押す(クリック)ことで印刷制限が解除されるようにしても良い。
特に、本実施の形態は、プリンタ管理者が推奨する印刷設定を殆ど無視するような非協力的なプリンタユーザに対しては、ペナルティの意味を込めてこのような形態を採用すれば効果的である。さらに、悪質なプリンタユーザに対してはその「印刷制限解除ボタン910」自体を設けないようにしても良い。
例えば、図示するように、印刷を許容する準拠度の最低値が「0.5」である場合において、あるプリンタにおけるプリンタユーザが要求する印刷準拠度が「0.1」のときは、その要求を出したプリンタユーザに対して印刷不可の通知(表示)を行うと同時に、同じネットワークN上でその印刷要求に対して印刷準拠度が「0.5」以上を満たす「プリンタ2」を検索し、その「プリンタ2」で印刷を処理することを促すことになる。
なお、前記実施の形態では、印刷課金装置100をプリンタ10内に一体的に組み込んでその機能の一部を利用するようにしたものであるが、この印刷課金装置100は、プリンタ10とは別個に単独で形成しても良く、また、プリンタユーザ端末20やプリンタ管理サーバ30側に設けても、あるいは各部毎に分散してプリンタ10等に設けるようにして良く、その配置は本実施の形態に限るものではない。
また、これらプリンタ10、プリンタユーザ端末20、プリンタ管理サーバ30等同士を接続するネットワークNとしては、双方向に情報通信可能なものであれば、特に限定されるものではなく、有線LAN(イーサネット(登録商標)等)や無線LAN(IEEE802.11b、11a等)、Bluetooth等のローカルなネットワークの他に、ISDN(Integrated Service Digital Network)やATM(Asynchronous Transfer Mode)、STM(Synchronous Transfer Mode)、フレームリレー、DDX−P等の専用サービス網、WAN、MAN、インターネット等の広域ネットワーク等、あるいはそれらが混在したものであっても良い。
すなわち、前記実施の形態では、プリンタ10を「課金対象装置」とし、そのプリンタユーザによるプリンタ10の使用に対する課金を対象としたものであるのに対し、図18〜図26に示す実施の形態は、前記プリンタ10以外に、ユーザに物品やサービス等を提供するデバイス、ユーザの使用により消耗材が発生するデバイス、例えば、「コーヒーの自動販売機」、「プロジェクタ」、「洗濯機」、「携帯電話」、「冷暖房機器」、「自動車機器」等を「課金対象装置」として適用したものである。
図18の準拠度判断テーブル122aに示すように、コーヒー(ホット)を飲むときの推奨設定が「推奨設定500」の欄の「ON」に示すように、温度設定「70〜85℃」、クリーム使用量「0〜10ml」、砂糖使用量「0〜2g」であって、それぞれの「設定項目200」の「比率300」が、「0.6」、「0.2」、「0.2」であるとした場合に、あるユーザaが実際に設定した条件が温度設定「85℃」、クリーム使用量「10ml」、砂糖使用量「0g」であったときは、いずれの「設定項目200」も「推奨設定500」に該当することから、このケースの準拠度は、設定温度「0.6」+クリーム使用量「0.2」+砂糖使用量「0.2」=「1.0」ということになる。
一方、同じ推奨設定で、別のユーザbが実際に設定した条件が温度設定「90℃」、クリーム使用量「0ml」、砂糖使用量「0g」であったときは、温度設定が「推奨設定500」から外れることから、このケースの準拠度は、「0.0」+「0.2」+「0.2」=「0.4」ということになる。
また、図20の準拠度判断テーブル122bに示すように、この「コーヒーの自動販売機」が「氷」を使用する「アイスコーヒー」を提供するものであれば、さらに「設定項目200」として「氷」を付加し、この「氷」の使用量に対して適当な「比率300」を割り当てることで同様に適当な課金額を算出することが可能となる。
そして、図示するように、「明るさ」を「1000〜1800lm(ルーメン)」の範囲に推奨設定とし、この範囲で使用したときの準拠度を「1.0」、これ以外の範囲で使用したときの準拠度を「0.0」とすることで、「明るさ」に応じた課金額を容易に算出し、その課金額をプロジェクタユーザに課することができる。
そして、図示するように、「(洗剤量÷選択重量)」を「0.3〜0.5%」、「つけ置き時間」を「15〜60分」、「乾燥時間」を「0分(なし)」とした場合を推奨設定とし、各設定項目毎に設定された比率を合算することで、前記実施の形態と同様に、その推奨設定と実際の設定との準拠度を算出し、図示しない課金テーブルに基づいてその準拠度に応じた料金をその洗濯機ユーザに課することが可能となる。
Claims (23)
- 課金対象装置の設定情報を取得する設定情報取得部と、
前記設定情報を取得する課金対象装置の推奨設定情報を認識する推奨設定情報認識部と、
前記推奨設定情報に対する前記設定情報の準拠度を判断する準拠度判断部と、
前記準拠度に基づいて課金額を算出する課金額算出部と、
前記課金額と前記準拠度とを通知する課金額通知部と、
を有することを特徴とする課金装置。 - プリンタの印刷設定の情報を取得する印刷設定情報取得部と、
前記印刷設定の情報を取得するプリンタの推奨印刷設定の情報を認識する推奨印刷設定情報認識部と、
前記推奨印刷設定の情報に対する前記印刷設定の情報の準拠度を判断する印刷準拠度判断部と、
前記準拠度に基づいて課金額を算出する印刷課金額算出部と、
前記課金額と前記準拠度とを通知する課金額通知部と、
を有することを特徴とする印刷課金装置。 - 請求項2に記載の印刷課金装置において、
前記推奨印刷設定情報認識部は、前記推奨印刷設定の情報を取得する設定情報取得部と、前記推奨印刷設定の情報を記憶して保持している設定情報保持部とを有することを特徴とする印刷課金装置。 - 請求項2または3に記載の印刷課金装置において、
前記プリンタの消耗品の残量を検知するプリンタステータス取得部を有することを特徴とする印刷課金装置。 - 請求項4に記載の印刷課金装置において、
前記プリンタステータス取得部は、MIB(Management Information Base)取得部をさらに有することを特徴とする印刷課金装置。 - 請求項2〜5のいずれかに記載の印刷課金装置を有することを特徴とするプリンタ。
- 請求項6に記載のプリンタにおいて、
前記推奨印刷設定を行うプリンタ管理者用インタフェースと、
前記印刷設定および前記課金額をそのまま、あるいは前記印刷準拠度と共に表示するプリンタユーザ用インタフェースとのうち、いずれか一方あるいは双方を有することを特徴とするプリンタ。 - 請求項6に記載のプリンタに、プリンタ管理サーバと、プリンタユーザ端末とを接続した印刷課金システムであって、
前記プリンタ管理サーバは、前記印刷課金装置の推奨印刷設定情報認識部で取得される推奨印刷設定を行うプリンタ管理者用インタフェースを有し、
前記プリンタユーザ端末は、前記印刷課金装置の前記印刷設定情報取得部で取得される印刷設定および前記印刷課金額算出部で算出された前記課金額とをそのまま、あるいは前記印刷準拠度と共に表示するプリンタユーザ用インタフェースを有することを特徴とする印刷課金システム。 - コンピュータを、
課金対象装置の設定情報を取得する設定情報取得手段と、
前記設定情報を取得する課金対象装置の推奨設定情報を認識する推奨設定情報認識手段と、
前記推奨設定情報に対する前記設定情報の準拠度を判断する準拠度判断手段と、
前記準拠度に基づいて課金額を算出する課金額算出手段と、
前記課金額と前記準拠度とを通知する課金額通知手段と、
して機能させることを特徴とする課金プログラム。 - コンピュータを、
プリンタの印刷設定の情報を取得する印刷設定情報取得手段と、
前記印刷設定の情報を取得するプリンタの推奨印刷設定の情報を認識する推奨印刷設定情報認識手段と、
前記推奨印刷設定の情報に対する前記印刷設定の情報の準拠度を判断する印刷準拠度判断手段と、
前記準拠度に基づいて課金額を算出する印刷課金額算出手段と、
前記課金額と前記準拠度とを通知する課金額通知手段と、
して機能させることを特徴とする印刷課金プログラム。 - コンピュータを、
プリンタの印刷設定の情報を取得する印刷設定情報取得手段と、
前記印刷設定の情報を取得するプリンタの推奨印刷設定の情報を認識する推奨印刷設定情報認識手段と、
前記推奨印刷設定の情報に対する前記印刷設定の情報の準拠度を判断する印刷準拠度判断手段と、
前記準拠度に基づいて課金額を算出する印刷課金額算出手段と、
前記課金額と前記準拠度とを通知する課金額通知手段と、
前記印刷設定情報取得手段にユーザ印刷設定を入力するユーザ印刷設定入力手段と、
前記推奨印刷設定情報取得手段に推奨印刷設定を入力する推奨印刷設定入力手段と、
して機能させることを特徴とする印刷課金プログラム。 - コンピュータを、
プリンタの印刷設定の情報を取得する印刷設定情報取得手段と、
前記印刷設定の情報を取得するプリンタの推奨印刷設定の情報を認識する推奨印刷設定情報認識手段と、
前記推奨印刷設定の情報に対する前記印刷設定の情報の準拠度を判断する印刷準拠度判断手段と、
前記準拠度に基づいて課金額を算出する印刷課金額算出手段と、
前記課金額と前記準拠度とを通知する課金額通知手段と、
前記印刷設定情報取得手段にユーザ印刷設定を入力するユーザ印刷設定入力手段と、
前記推奨印刷設定情報取得手段に推奨印刷設定を入力する推奨印刷設定入力手段と、
前記プリンタの消耗品の残量を検知するプリンタステータス取得手段、
として機能させることを特徴とする印刷課金プログラム。 - 請求項10〜12のいずれか1項に記載の印刷課金プログラムにおいて、
前記推奨印刷設定情報認識手段を、前記推奨印刷設定の情報を取得する設定情報取得手段と、当該設定情報取得部で取得した印刷設定の情報を記憶して保持する設定情報保持手段と、
して機能させることを特徴とする印刷課金プログラム。 - 請求項10〜13のいずれか1項に記載の印刷課金プログラムにおいて、
前記コンピュータは、印刷処理を行うプリンタを構成するコンピュータ、または当該プリンタを管理するプリンタ管理サーバのコンピュータ、あるいは前記プリンタを操作するプリンタユーザ端末のコンピュータのいずれかであることを特徴とする印刷課金プログラム。 - 設定を変更できる課金対象装置の設定に応じて課金する方法において、
前記課金対象装置の推奨設定情報と、前記課金対象装置の実際の設定情報とを取得し、前記推奨設定の情報と前記課金対象装置の実際の設定情報との内容を照らし合わせて前記推奨設定に対する前記課金対象装置の実際の設定情報の印刷準拠度を算出し、その後、当該準拠度に基づいて処理に要する課金額を算出し、当該課金額、あるいは当該課金額と前記準拠度とを通知することを特徴とする課金方法。 - 印刷設定を変更できるプリンタの印刷設定に応じて課金する方法において、
前記プリンタの推奨印刷設定の情報と、前記プリンタの実際の印刷設定の情報とを取得し、前記推奨印刷設定の情報と前記プリンタの印刷設定の情報の内容とを照らし合わせて前記推奨印刷設定に対する前記プリンタの実際の印刷設定の印刷準拠度を算出し、その後、当該印刷準拠度に基づいて印刷処理に要する課金額を算出し、当該課金額、あるいは当該課金額と前記準拠度とを通知することを特徴とする印刷課金方法。 - 印刷設定を変更できるプリンタの印刷設定に応じて課金する方法において、
前記プリンタの推奨印刷設定の情報と、前記プリンタの実際の印刷設定の情報とを取得し、前記推奨印刷設定の情報と前記プリンタの印刷設定の情報の内容とを照らし合わせて前記推奨印刷設定に対する前記プリンタの実際の印刷設定の印刷準拠度を算出し、当該印刷準拠度が前記プリンタに設定された許容準拠度を満たしたときには、前記準拠度に基づいて前記印刷処理に要する課金額を算出して前記課金額をそのまま、あるいは前記準拠度と共に通知し、前記準拠度が前記プリンタに設定された前記許容準拠度に満たないときには、前記準拠度を満たす他のプリンタを検索して通知するようにしたことを特徴とする印刷課金方法。 - 印刷設定を変更できるプリンタの印刷設定に応じて課金する方法において、
前記プリンタの推奨印刷設定の情報と、前記プリンタの実際の印刷設定の情報とを取得し、前記推奨印刷設定の情報と前記プリンタの印刷設定の情報の内容とを照らし合わせて前記推奨印刷設定に対する前記プリンタの実際の印刷設定の印刷準拠度を算出し、当該印刷準拠度が前記プリンタに設定された許容準拠度を満たしたときには、前記準拠度に基づいて前記印刷処理に要する課金額を算出して前記課金額をそのまま、あるいは前記準拠度と共に通知し、前記準拠度が前記プリンタに設定された前記許容準拠度に満たないときには、予め設定された強制印刷設定により強制印刷を実行するか否かの判断を問い合わせるようにしたことを特徴とする印刷課金方法。 - 請求項16〜18のいずれか1項に記載の印刷課金方法において、
前記推奨印刷設定の内容を任意に変更するようにしたことを特徴とする印刷課金方法。 - 請求項16〜19のいずれか1項に記載の印刷課金方法において、
前記推奨印刷設定に対する実際の印刷設定の印刷準拠度を、設定項目毎に予め設定した準拠度算出比率の総和から求めるようにしたことを特徴とする印刷課金方法。 - 請求項16〜20のいずれか1項に記載の印刷課金方法において、
前記実際の印刷設定の準拠度に応じた課金額は、前記準拠度に対応して作成された印刷課金額テーブルに基づいて算出するようにしたことを特徴とする印刷課金方法。 - 請求項20に記載の印刷課金方法において、
前記印刷課金額テーブルの印刷準拠度に対する課金額を変更するようにしたことを特徴とする印刷課金方法。 - 請求項16〜22のいずれか1項に記載の印刷課金方法において、
前記準拠度および課金額の算出は、プリンタ消耗品のいずれか一つが所定量よりも少なくなったときに行うようにしたことを特徴とする印刷課金方法。
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