JP2005037299A - 組成の均一度の評価方法及び組成の均一度の評価装置 - Google Patents

組成の均一度の評価方法及び組成の均一度の評価装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005037299A
JP2005037299A JP2003276152A JP2003276152A JP2005037299A JP 2005037299 A JP2005037299 A JP 2005037299A JP 2003276152 A JP2003276152 A JP 2003276152A JP 2003276152 A JP2003276152 A JP 2003276152A JP 2005037299 A JP2005037299 A JP 2005037299A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mixed
droplet
mixed droplet
raw material
uniformity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003276152A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4146310B2 (ja
Inventor
Osamu Yogi
修 與儀
Tomonori Kawakami
友則 川上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hamamatsu Photonics KK
Original Assignee
Hamamatsu Photonics KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hamamatsu Photonics KK filed Critical Hamamatsu Photonics KK
Priority to JP2003276152A priority Critical patent/JP4146310B2/ja
Publication of JP2005037299A publication Critical patent/JP2005037299A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4146310B2 publication Critical patent/JP4146310B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Investigating, Analyzing Materials By Fluorescence Or Luminescence (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

【課題】 微少な混合液滴の組成の均一度を評価することが可能な組成の均一度の評価方法及び評価装置を提供する。
【解決手段】 互いに組成が異なる複数の原料液同士を混合することにより形成された混合液滴における組成の均一度の評価方法において、混合液滴Mから混合液滴Mの何れかの成分の量に応じた強度で到達する光を集光して結像させ混合液滴についての画像情報を取得し、画像情報における混合液滴Mの中心位置を取得し、画像情報における混合液滴Mの中心位置周りにおける光の強度の対称度Δを取得する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、互いに組成が異なる複数の原料液同士を混合することにより形成された混合液滴における組成の均一度の評価方法及び評価装置に関する。
従来より、例えば、特許文献1に記載されているように、複数のキャピラリ毎に蓄えられた原料液と、各キャピラリの先端と対向して配置された基板と、の間にパルス電圧を印加して、各キャピラリの先端から微量な原料液のジェット流をそれぞれ吐出させて混合させ、基板上に混合液滴を形成する方法が知られている。ここで、ジェット流とは、パルス電圧印加によってキャピラリ先端から原料液界面が引出される直径の小さい噴流である。
そして、例えば、特許文献2に記載されているように、このような微少な混合液滴を光学的に分析する装置が知られている。
国際公開第WO03/020418号パンフレット 特開2002−055051号公報
上述のような微少な混合液滴を形成するに当たり、形成された混合液滴において各原料液が均一に混合されているか否か、すなわち、混合液滴の組成の均一度を評価する必要がある。
しかしながら、このような微少な混合液滴の組成の均一度を評価する方法及び装置は知られていない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、微少な混合液滴の組成の均一度を評価することが可能な組成の均一度の評価方法及び評価装置を提供することを目的とする。
本発明にかかる組成の均一度の評価方法は、互いに組成が異なる複数の原料液同士を混合することにより形成された混合液滴における組成の均一度の評価方法において、混合液滴から混合液滴の何れかの成分の量に応じた強度で到達する光を集光して結像させ混合液滴についての画像情報を取得する画像取得工程と、画像情報における混合液滴の中心位置を取得する中心取得工程と、画像情報において、混合液滴の中心位置に対する光の強度の対称性に関する情報を取得する対称性取得工程と、を含む。
また、本発明にかかる組成の均一度の評価装置は、互いに組成が異なる複数の原料液同士を混合することにより形成された混合液滴から混合液滴における何れかの成分の量に応じた強度で到達する光を集光して結像させ混合液滴についての画像情報を取得する画像取得手段と、画像情報における混合液滴の中心位置を取得する中心取得手段と、画像情報において、混合液滴の中心位置に対する光の強度の対称性に関する情報を取得する対称性取得手段と、を有する。
これらの発明によれば、上述の成分の量に応じた光の強度分布の中心位置に対する対称性に関する情報が取得され、この情報は、混合液滴の中心周りにおける上記成分の分布量と考えることができる。そして、混合液滴において上記成分が中心周りに高い対称性で分布していれば、混合液滴における組成の均一度が高いと考えられるので、この中心周りの対称性に関する情報に基づいて、混合液滴における組成の均一度を簡易かつ迅速に評価することができる。
ここで、原料液は、所定の波長の光を吸収する成分を含み、画像取得工程では、混合液滴に対して所定の波長の光を照射し、混合液滴を透過した透過光を集光して結像させて画像情報を取得することが好ましい。
これによれば、画像情報において、混合液滴における所定の波長を吸収する成分の量が多い部分ほど、光の強度が弱くなるので、この成分の分布量が画像情報において好適に把握され、混合液滴における組成の均一度をより精度よく取得できる。
また、原料液は、励起光が照射されると蛍光を発する蛍光色素を含み、画像取得工程では、混合液滴に対して励起光を照射し、励起光の照射により発生して到達する蛍光を集光して結像させて画像情報を取得してもよい。
これによれば、画像情報において、混合液滴における蛍光色素の量が多い部分ほど、光の強度が強くなるので、この蛍光色素の分布量が画像情報において好適に把握され、混合液滴における組成の均一度をより精度よく取得できる。
また、蛍光によって画像情報を取得する場合に、さらに、混合液滴に対して光を照射し、混合液滴を透過した透過光を集光して結像させ混合液滴についての透過光画像情報を取得し、対称性取得工程を行う前に、透過光画像情報に基づいて蛍光画像情報を補正する補正工程を含むことが好ましく、これにより、さらに精度よく、均一度を取得することができる。
また、中心取得工程は、画像情報において混合液滴の外縁形状を取得し、外縁形状を真円を含む楕円に近似し、真円を含む楕円の中心位置を混合液滴の中心位置として取得することが好ましい。
また、中心取得工程は、画像情報において混合液滴が占める領域を取得し、混合液滴の領域の重心を混合液滴の中心位置として取得してもよい。
また、中心取得工程は、画像情報において光の強度分布の重心を取得し、光強度分布の重心位置を混合液滴の中心位置としてとして取得してもよい。
これらによれば、画像情報における混合液滴の中心位置を簡易かつ好適に取得できる。
また、上記の組成の均一度の評価方法において、混合液滴は、複数のキャピラリ毎に蓄えられた原料液とキャピラリの先端と対向して配置された基板との間にパルス電圧を印加し、各キャピラリの先端から原料液をそれぞれ射出させることにより基板上に形成されることが好ましい。
また、上記の組成の均一度の評価装置において、混合液滴を形成するための原料液がそれぞれ蓄えられた複数のキャピラリを有する原料液射出部と、キャピラリの先端と対向して配置され、該各キャピラリの先端からそれぞれ射出される原料液から形成される混合液滴が載置される基板と、各キャピラリに蓄えられた原料液のそれぞれと基板との間にパルス電圧を印加する電圧印加装置と、をさらに有することが好ましい。
これらによれば、微少な混合液滴を好適に形成することができ、このようにして形成された混合液滴の組成の均一度を迅速に測定できる。
また、上記の組成の均一度の評価装置において、複数のキャピラリうち、少なくとも1つのキャピラリの外周に電極が設置されており、この評価装置は、さらに、電極に原料液の電位以上の電位を付与するように電圧印加装置を制御する制御装置を備えることが好ましい。
この場合、制御装置により、電極に原料液の電位以上の電位を付与するように電圧印加装置を制御すると、ノズルの直下に電気力線がより集中する。このため、原料液を被液滴形成物上の所望の位置に的確に配置することが可能となる。このため、その後に原料液を被液滴形成物に向けて吐出する場合に、原料液からなる液滴に的確に混合させることができる。また原料液同士の混合がノズルから吐出される前ではなく吐出後被液滴形成物上で行われるため、各ノズルで原料液の品質が変わることはない。
本発明により、微少な混合液滴の組成の均一度を簡易かつ迅速に評価することができる。これによって、様々な条件で混合液滴を形成し、各々の混合液滴の均一度を評価することにより、良好に混合がなされるために必要な液滴形成条件を容易に把握することができる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る混合液滴の組成の均一度の評価方法及び評価装置の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において、同一または相当要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
(第1実施形態)
まず、図1を参照して、本実施形態に係る組成の均一度の評価装置について説明する。この混合液滴の組成の均一度の評価装置100は、大きく分けて、混合液滴形成部110と、混合液滴均一度評価部120と、を有している。
混合液滴形成部110は、互いに異なる原料液がそれぞれ蓄えられた複数のキャピラリ101,102,103を有する原料液射出部105と、キャピラリ101、102,103内の原料液の各々と電動ステージ3上に載置された光透過性の基板2との間に電圧を印加する電圧印加装置107と、を有している。
原料液射出部105のキャピラリ101,102、103の先端は、電動ステージ3上に載置される基板2と対向するようにされている。また、原料液射出部105は、ガラス製等の各キャピラリ101,102,103内に図2に示すように、電極104を備えており、この電極104がキャピラリ101〜103内の原料液8aと各々接触するようになっている。
そして、電圧印加装置107は、基板2が載置される電動ステージ3と各電極104との間に所定のパルス電圧を印加する。これにより、電動ステージ3上の基板2と各電極液8aとの間にパルス電圧が印加され、キャピラリ101〜103内の原料液8aが各々任意のタイミングで、原料液ジェット流Rとして基板2に向かって射出される。射出された原料液ジェット流Rは、空中で互いに合体して、あるいは、基板上で互いに合体して、混合液滴Mとなる。
ここで、あらかじめ各原料液ジェット流Rを形成する各原料液は、励起光が照射されると互いに異なる波長の蛍光を発する蛍光物質を含んでいる。
一方、図1に戻って、混合液滴均一度評価部120は、基板2を載置する電動ステージ3と、電動ステージ3の移動を制御する電動ステージ制御部108と、基板2の下方から透過照明用の白色光を混合液滴Mに対して照射する透過光用光源4と、ハーフミラー6を有し基板2上の混合液滴Mに対して上方から蛍光発光用の励起光を照射する蛍光励起用光源7と、基板2の混合液滴Mから上方に放射される光を集光して結像させる対物レンズ5と、対物レンズ5によって集光された光のうち所望の波長の光を選択的に透過させる可変電動フィルタ8と、可変電動フィルタ8によって結像される混合液滴Mを含む視野の画像を検出してこの光の強さを含む画像データ(画像情報)を取得するカメラ9と、カメラ9で取得された画像データを画像処理する画像処理装置10と、混合液滴均一度評価部120を制御する制御装置12とを備えている。ここで、対物レンズ5、蛍光励起用光源7、可変電動フィルタ8、カメラ9が画像取得手段115を構成している。
電動ステージ3は、基板2を水平方向に動かして、基板2上に形成された混合液滴Mを、混合液滴均一度評価部120で観察可能な位置、具体的には、対物レンズ5の光軸上の同一位置に移動させる。
透過光用光源4は、透過照明用の白色光を混合液滴Mの裏側から照射し、混合液滴Mや基板2を透過して上方に向かう透過光を生じさせる。
蛍光励起用光源7は、ハーフミラー6及び対物レンズ5を介して基板2上の混合液滴Mに対して励起光を照射する。この励起光は、混合液滴Mが含む原料液の各蛍光成分を励起させるための波長の光である。混合液滴Mに励起光が照射されると、混合液滴Mにおいては、蛍光成分の量に応じた強度の蛍光を発生する。すなわち、蛍光成分の量が多い部分からは高い強度で蛍光が発生する。ここで、蛍光励起用光源7は、原料液の各蛍光物質を励起させるための波長を個別に照射可能となっている。
対物レンズ5は、混合液滴Mや基板2を透過した透過光や、混合液滴Mから発生した蛍光を集光し、ハーフミラー6及び可変電動フィルタ8を介してカメラ9の撮像素子上にこの透過光画像や蛍光画像を結像させる。
可変電動フィルタ8は、対物レンズ5から入射された光から所定の波長の光を選択的に透過させるものであり、この所定の光は、制御装置12によって適宜選択可能となっている。選択可能な波長は、蛍光成分の蛍光波長や、透過光用光源4の白色光源の波長に対応するようにされている。
カメラ9は、対物レンズ5によって集光され、ハーフミラー6及び可変電動フィルタ8を透過して結像する透過光画像や蛍光画像を撮像素子で検出して、混合液滴M及びこの周りの基板2を含む所定の視野の透過光画像データや蛍光画像データを生成する。これらの画像データは、混合液滴Mや基板2等を含む視野内を撮影した画像データであり、各画像データにおける各画素は、視野内の各部から到達した透過光又は蛍光の強度の情報を含んでいる。
ここで、カメラ9は、透過照明用の白色光のみを混合液滴Mに照射したときに得られる透過光画像データと、励起光のみを混合液滴Mに照射したときに得られる蛍光画像データとを、一つの混合液滴Mについて別々に取得する。
次に画像処理装置10の詳細な構成を、図3にブロック図として示す。画像処理装置10は、カメラ9から蛍光画像データ及び透過光画像データを取得する画像データ取得部50と、透過光画像データから混合液滴Mの輪郭線を抽出する輪郭線抽出部52と、抽出された輪郭線に基づいて、蛍光画像データからバックグランドノイズを除去するバックグランドノイズ除去部54と、バックグランドノイズが除去された蛍光画像データから漏れ蛍光を除去する漏れ蛍光除去部56と、漏れ蛍光が除去された蛍光画像データにおける混合液滴Mの中心位置を取得する中心取得部58と、蛍光画像データにおける、取得された中心位置周りの蛍光強度の対称性に関する指標を取得する対称性取得部60と、得られた結果を表示する表示部70と同様の機能を発揮するコンピュータ装置である。ここで、画像処理は、一つの混合液滴Mについて取得された透過光画像データ及び蛍光画像データの組み合わせ毎に行われる。
輪郭抽出部52は、透過光画像データに基づいて、混合液滴Mの輪郭線を抽出する。ここでは、例えば、透過光画像データを2値化し、画素間での微分を取ることにより輪郭線を取得できる。
バックグランドノイズ除去部54は、輪郭抽出部52によって抽出された輪郭線を参照し、蛍光画像データにおいて輪郭線の外側には蛍光を発する物質が存在しないとみなして蛍光画像データのバックグランドノイズを除去する。具体的には、蛍光画像データにおける輪郭線上の画素の蛍光強度を取得し、輪郭線上の画素の蛍光強度を基準にして蛍光画像のバックグランドノイズを除去する。例えば、輪郭線上の画素の蛍光強度の平均値を取得し、蛍光画像データの全画素の光強度のデータからこの平均値を引き算することによって、バックグランドノイズの除去ができる。
漏れ蛍光除去部56は、バックグランドノイズが除去された蛍光画像データに対して漏れ蛍光の除去を行う。通常、蛍光は幅の広いスペクトルを有するため、可変電動フィルタ8の透過波長域とは異なる中心波長を持つ他の蛍光であっても、スペクトルの裾の部分がわずかに可変電動フィルタ8を透過して漏れる場合があるので、このような漏れ蛍光の除去による蛍光画像データの補正が必要となる。代表的な補正方法は、以下の通りである。例えば、2種類の蛍光色素溶液を混合する場合、各蛍光に対するフィルタを透過して取得された蛍光強度の測定値をそれぞれf、gとする。このとき、各蛍光に対する真の蛍光強度をF、Gとすると、f、gは、f = F + aG、g = G + bFであらわすことができる。これらの2式を用い、連立方程式を解いてF、G求めることによって漏れ蛍光補正を行うことができる。ここで、aG、bFは漏れ蛍光を表し、a、bは異なる蛍光に対するフィルタの透過率である。なお、a、bは、実験前に予め測定されている定数である。
中心取得部(中心取得手段)58は、漏れ蛍光が補正された蛍光画像データにおける、混合液滴Mの中心座標を取得する。具体的には、例えば、以下の3つの方法をとることができる。
第1の方法は、蛍光画像データにおける混合液滴Mの外縁形状を取得し、この外縁形状を真円を含む楕円に近似し、その真円を含む楕円の中心位置を混合液滴Mの中心座標とするものである。第2の方法は、蛍光画像データにおいて、蛍光強度分布の重心位置を求めて、この重心を混合液滴Mの中心座標とするものである。第3の方法は、蛍光画像データにおいて混合液滴Mの外縁形状を取得し、この外縁形状の領域の面積重心を取得し、この面積重心を混合液滴Mの中心座標とするものである。
対称性取得部(対称性取得手段)60は、蛍光画像データにおける混合液滴Mの中心座標周りにおける蛍光の強度の対称性を評価する。
具体的には、図4(a)に示すように、得られた蛍光画像において、混合液滴Mの中心座標を原点とする極座標(r,θ)を設定すると、任意のθに対するr軸上の蛍光強度分布曲線は、図4(b)のようになる。すなわち、混合液滴Mは通常中心部分が一番厚いので、中心部分から到達する蛍光の強度がもっとも強くなる場合が多く、この場合上に凸の曲線状の分布曲線となる。ここで、r=0である垂直軸線によって分布曲線を2つの領域に分け、一方側の分布曲線とX軸とによって形成される面積をSR、他方側の分布曲線とX軸とによって形成される面積をSLとする。SLとSRとの差もしくは比の値は蛍光強度分布の中心軸回りの対称性を示す。ここで、θ(0≦θ<π)に対して、均一度としての関数δ(θ)[%]を(1)式のように定義する。
Figure 2005037299
(1)
そして、このδを、θ=0〜πにおいて積分して平均することにより、(2)式のように均一度の指標となる対称度Δをそれぞれの蛍光画像データに対して求めることができる。
Figure 2005037299
(2)
ここで、対称度Δ=0であれば、中心座標周りに対称な濃度分布が混合液滴M内に形成されていることを示しており、これは、混合度が極めて高くほぼ完全に混合されていることを示す。一方、対称度Δ>0であれば、中心周りに非対称な濃度分布が混合液滴M内に形成されていることを示し、特に、対称度Δが大きくなればなるほど不均一度が高い、すなわち、混合が不十分であることを示している。
表示部70は、画像データ取得部50が取得した画像データや、対称性取得部60で取得された対称度Δをディスプレイ等によりオペレータに表示する。
続いて、図1に戻って、制御装置12は、良好な透過光画像データ・蛍光画像データを得るべく、透過光用光源4、蛍光励起用光源7、可変電動フィルタ8、カメラ9、電動ステージ制御部108、画像処理装置10、及び、電圧印加装置107を制御している。
次に、図5のフローチャートを参照して、本実施形態に係る組成の均一度の評価装置100の動作を説明する。
あらかじめ、可変電動フィルタ8を、すべての波長の光を透過可能な状態としておく。
まず、基板2上に混合液滴Mを形成する(ステップS201)。具体的には、電圧印加装置107によってキャピラリ101、102,103内の各原料液8aと、基板2との間にパルス電圧を印加し、キャピラリ101〜103から各原料液の原料液ジェット流Rを基板2に対して射出させて、基板2上に原料液ジェット流Rが混合された混合液滴Mを形成する。詳述すると、図2に示すように、パルス電圧の印加により、キャピラリ101,102,103から原料液8aが静電吸引力により引き出されてテイラーコーン(Taylor Cone)16が形成された後、所定量の原料液がジェット流Rとして吐出され、結果として、基板2上に混合液滴Mが形成される。ここで、キャピラリ101〜103から各原料液ジェット流Rをほぼ同時に射出して基板2に到達する前に空中で原料液ジェット流R同士の混合を行ってもよく、また、キャピラリ101〜103から、順次基板2に向かって各原料液ジェット流Rを個別に射出して、基板2上で混合を行ってもよい。また、ここでは、基板2上に複数の混合液滴Mを形成する。このとき、各原料液は、各々励起光が照射されることにより互いに異なる波長の蛍光を発する蛍光物質を含んでいる。
次に、基板2上の一つの混合液滴Mが対物レンズ5の視野内の所定の位置に入るように電動ステージ3を移動させる(ステップ202)。次に、透過光用光源4を用いて、基板2の背面からその混合液滴Mに対して白色光を照射し(ステップS203)、混合液滴Mからの透過光をカメラ9で検出することにより透過光画像データを取得する(ステップS204)。
続いて、透過光用光源4を消光した後、蛍光励起用光源7から、混合液滴Mに含まれる各原料液の蛍光物質を励起させるための波長の光を出射すると共に、可変電動フィルタ8を当該励起光のみが透過するようにセットする(ステップS205)。そして、混合液滴Mから各々の部分の蛍光成分の量に応じた強さで発光する蛍光をカメラ9で検出して蛍光画像データを取得する(ステップS206)。
つぎに、ステップS207において、一つの混合液滴Mにおけるすべての原料液に対応する蛍光物質に対して蛍光画像データを取得したかどうかを判断し、未取得の蛍光物質に係る蛍光画像データが有れば、再び、ステップS205に戻って、蛍光励起用光源7から異なる励起光を発生すると共に、可変電動フィルタ8を等該励起光に対応する蛍光のみが透過するように再セットし、再びステップS206において、他の蛍光画像データを取得する。なお、このように、一つの混合液滴Mについて透過光画像データや各蛍光画像データを取得している間、混合液滴Mはカメラ9の視野内において固定されているので、透過光画像データ及び蛍光画像データ内における混合液滴Mの位置は、同一となっている。
一方、蛍光画像データが、一つの混合液滴Mにおけるすべての蛍光成分について取得されると、ステップS208において、基板2上のすべての混合液滴Mについて透過光画像データ及び蛍光画像データの組み合わせが取得されたか否かが判断され、データ未取得の混合液滴Mが有れば、ステップS202に戻って、再び他の混合液滴Mの各画像データの取得を行う。
一方、ステップS208において、基板2上のすべての混合液滴Mの透過光画像データ及び蛍光画像データの組み合わせが取得されたと判断された場合には、ステップS209以下の画像処理工程に進む。
まず、ステップS209では、一つの混合液滴Mにかかる画像データの組み合わせにおいて、透過光画像データから混合液滴Mの輪郭線を抽出する。次に、ステップS210へ進んで、当該一つの混合液滴Mに係る各蛍光画像データについて、ステップS209で得られた輪郭線を利用して、バックグランドノイズの除去を行う。続いて、ステップS211において、バックグランドノイズが除去された各蛍光画像データに対して、漏れ蛍光の除去を各々行う。
そして、ステップS212に進んで、すべての混合液滴Mについて蛍光画像データについて補正がなされたか否かを判断し、未補正の蛍光画像データが有れば、ステップS209に戻って、再び蛍光画像データの補整を行う。
一方、すべての混合液滴Mについて蛍光画像の補正がなされたならば、ステップS213に進んで、オペレータから蛍光画像データにおける混合液滴Mの中心の決定方法の選択を入力させる。ここでは、オペレータは、前述の3つの、混合液滴Mの中心位置の決定方法から一つを選択できる。
そして、蛍光画像データにおける混合液滴Mの中心位置の決定方法が選択されると、ステップS214において、選択された混合液滴Mの中心位置の決定方法に従って、一つの混合液滴Mに関して、蛍光画像データにおける混合液滴Mの中心座標を求める。
続いて、ステップS215では、当該一つの混合液滴Mに関する各蛍光画像データについて、ステップS214で取得された中心座標を参照し、中心座標周りの画素の蛍光の強度データについて、中心周りの対称度Δを求める。そして、ステップS216において、すべての混合液滴Mに係る蛍光画像データについて、対称度Δを求めたか否かを判定し、対称度Δが取得されていない混合液滴Mにかかる蛍光画像データが有れば、ステップS214に戻って、各混合液滴Mの各蛍光画像データについて対称度Δを取得する。一方、すべての混合液滴Mについて、各蛍光画像における対称度Δを取得したならば、ステップS217に進んで、このようにして得られた各混合液滴Mに係る対称度Δの統計的処理を行う。例えば、蛍光成分毎に対称度Δの平均値を取得したり、全蛍光成分の対称度Δの平均値を取得したりすることができる。この対称度Δは上述のように、数字が大きくなるほど不均一である、すなわち、混合状態が悪いことを示している。
このように、本実施形態に係る組成の均一度の評価装置及び方法によれば、混合液滴Mの成分の量に応じた強度で混合液滴Mから到達する光を集光して結像させ混合液滴Mについての蛍光画像データを取得し、さらに、蛍光画像データにおける混合液滴Mの中心位置を取得し、蛍光画像データにおける混合液滴の中心位置周りにおける光強度の対称度Δを取得している。
この対称度Δは、混合液滴における中心周りの蛍光物質の分布量の対称性と考えることができる。そして、混合液滴において各蛍光物質が中心周りに高い対称性で分布していれば、混合液滴における組成の均一度が高いと考えられるので、この対称度Δに基づいて、混合液滴における組成の均一度を簡易かつ迅速に評価することができる。とくに、本実施形態のようにして形成される混合液滴Mは非常に体積が小さいために蒸発の影響を受けやすく、形成後の短時間において混合液滴Mの組成の均一度を評価できるので、高精度に均一度を測定できる。
また、混合液滴Mに供給された各原料液は、励起光が照射されると蛍光を発する蛍光色素を含んでおり、混合液滴Mに対して励起光を照射し、励起光の照射により発生した蛍光を検出して混合液滴を含む視野の蛍光画像データを取得している。
これにより、混合液滴Mにおける蛍光色素の量が多い部分ほど、光の強度が強くなるので、混合液滴Mにおける各蛍光成分の分布度が蛍光画像情報において好適に把握され、混合液滴Mにおける組成の均一度がより精度よく取得される。
また、混合液滴Mに対して光を照射し、混合液滴Mを透過した透過光を検出して混合液滴Mを含む視野の透過光画像データを取得し、対称度Δを取得する前に、透過光画像データに基づいて、蛍光画像情報を補正している。このため、さらに精度よく、蛍光画像データに基づいて対称度Δを取得することができる。
また、画像データにおいて混合液滴Mの外縁形状を取得し、外縁形状を真円を含む楕円に近似し、真円を含む楕円の中心位置を混合液滴Mの中心位置とし、または、画像データにおいて混合液滴Mが占める領域を取得し、混合液滴Mの領域の重心を混合液滴Mの中心位置として取得し、または、画像データにおいて光の強度分布の重心を混合液滴Mの中心位置としてとして取得しているので、画像データにおける混合液滴Mの中心位置を簡易かつ好適に取得できる。このため、さらに精度よく、混合液滴の対称度Δが取得されている。
そして、このような技術は、たとえば、微少な混合液滴を用いるコンビナトリアルケミストリーやドラッグスクリーニング等の分野において特に有効である。
次に、本実施形態にかかる均一度の測定についての実施例について説明する。
まず、フルオレセインを含む第1溶液と、ローダミンを含む第2溶液とを準備した。ここで、第1溶液は、溶媒内に、フルオレセインを1.25×10-4mol/L、塩化ナトリウムを1.1×10-2mol/Lの濃度で含有するものである。この溶媒は、95wt%のグリセリン、2.5wt%の水、2.5wt%のエタノールからなる。このとき、第1溶液の粘性係数は、906×10-3Pa・sであった。
一方、第2溶液は、溶媒内に、ローダミンBを1.25×10-4mol/L、塩化ナトリウムを1.1×10-2mol/Lの濃度で含むものである。ここで、溶媒は、95wt%のグリセリン、5wt%の水からなる。また、第2溶液の粘性係数は、616×10-3Pa・sであった。
なお、このような第1溶液や第2溶液は、粘性係数が1×10-3Pa・s程度である水と比べると明らかなように、きわめて粘度が高く、均一に混合することはかなり困難であると予想された。なお、このようにグリセリンを主成分とする第1および第2溶液は蒸発速度がきわめて遅いため、混合液滴が蒸発してその形状や濃度分布等が変化することは考えにくい。
続いて、第1溶液および第2溶液をキャピラリ101,102内に別々に導入し、基板2とキャピラリ101内の第1溶液との間に電圧を印加して、第1溶液を静電引力によって原料液ジェット流Rとして基板2に向かって射出して、基板2上に第1溶液の原料液滴を形成させた。さらに、キャピラリ102内の第2溶液と基板2との間に電圧を印加して、第2溶液を原料液ジェット流Rとして基板2上の第1溶液の原料液滴に対して射出した。これにより、基板2上で第1溶液と第2溶液とが混合された混合液滴MAが形成された。
具体的には、キャピラリ101内から射出した第1溶液の液滴の体積を14pLとし、第2溶液の体積を2.7pLとした混合液滴MAを形成した。さらに、第1溶液の液滴の体積を14pLとし、第2溶液の体積を0.7pLとした混合液滴MBを形成した。このとき、基板2としては、ITO (Indium-Tin Oxide)薄膜付きの石英基板を用いた。ITOは、液滴を静電吸引するときの電極として働く。
そして、このようにして得られた混合液滴MA,MBについて、上述の組成の均一度の評価装置によって組成の均一度の評価を行った。
このようにして得られた、混合液滴MAの透過光画像を図6(a)に、フルオレセインの蛍光画像を図6(b)に、ローダミンBの蛍光画像を図6(c)に各々示す。また、図6(b)の蛍光画像における水平線に沿った蛍光強度のプロファイルを図6(d)に、図6(c)の蛍光画像の水平線に沿った蛍光強度のプロファイルを図6(e)に示す。
また、このようにして得られた、混合液滴MBの透過光画像を図7(a)に、フルオレセインの蛍光画像を図7(b)に、ローダミンBの蛍光画像を図7(c)に各々示す。また、図7(b)の蛍光画像における水平線に沿った蛍光強度のプロファイルを図7(d)に、図7(c)の蛍光画像の水平線に沿った蛍光強度のプロファイルを図7(e)に示す。なお、図6および図7において、蛍光像および蛍光強度プロファイルは、漏れ蛍光補正後の混合液滴MAおよびMBをそれぞれ示している。
ここでは、各蛍光画像における混合液滴MA,MBの重心は、フルオレセインの蛍光画像の蛍光分布の重心位置とした。
混合液滴MAについては、ローダミンBのプロファイルおよびフルオレセインのプロファイルとも良好な対象性を示し、ローダミンB及及びフルオレセインとも、中心周りの蛍光強度の分布はほぼ対称であり、フルオレセインの対称度Δ=0.015であり、また、ローダミンBの対称度Δ=0.015であった。混合状態は比較的よいものと判断された。
一方、混合液滴MBについて、特に、ローダミンBについての対称性が悪く、フルオレセインの対称度Δ=0.015であるのに対し、ローダミンBの対称度Δ=0.045となった。このことは、混合液滴MBにおいて、混合液滴MAよりもローダミンBの成分が中心周りに不均一に存在している、すなわち、混合液滴MBの方が組成の均一度が悪いことを示しており、混合液滴の組成の均一度を簡易かつ好適に定量化することができることが確認された。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る混合液滴の組成の均一度の評価装置200について図8を参照して説明する。本実施形態に係る組成の均一度の評価装置200が、第1実施形態に係る組成の均一度の評価装置と異なる点は、蛍光画像データを取得するための、蛍光励起用光源7、ハーフミラー6、及び、可変電動フィルタ8に代えて、透過光用白色光源21と、透過光用白色光源21からの白色光の内、所定の波長範囲の光のみを透過させて当該波長範囲の光を基板2の裏面から混合液滴Mに照射する透過光用分光器22と、を備えている点である。ここで、対物レンズ5、カメラ9、透過光用分光器22、および透過光用白色光源21が、画像取得手段115を構成している。
ここで、所定の波長範囲の光とは、混合液滴Mに含まれる各原料液成分の吸収波長に対応する単色光である。
これに対応して、カメラ9は、混合液滴Mを透過して対物レンズ5によって集光され結像された透過光の画像を検出して混合液滴Mを含む視野の透過光画像データを取得する。
さらに、これに対応して、図9に示すように、画像処理装置10において、画像データ取得部50はカメラ9から透過光画像データを取得し、輪郭線抽出部52は透過光画像データから画像内の混合液滴Mの輪郭を取得し、吸光度分布取得部150は混合液滴Mの輪郭よりも外側の領域の透過光強度を参照光(混合液滴Mなしの場合のベースライン)として吸光度分布画像データを取得する。さらに、画像処理装置10においては、このように取得された吸光度分布データに対して、上述の中心取得部58によって混合液滴Mにおける中心を決定し、対称性取得部60によって対称度Δを求めて組成の均一度の定量化を行って、表示部70で結果を表示する。
ここで、中心取得部58では、各単色光における透過光画像データにおける、混合液滴Mの中心座標を取得する。具体的には、例えば、以下の3つの方法をとることができる。
第1には、輪郭線抽出部52で取得された輪郭線を、真円を含む楕円に近似し、その真円を含む楕円の中心位置を混合液滴Mの中心座標とすることができる。第2には、輪郭線で囲まれる領域を取得し、この領域の面積重心を取得し、この面積重心を混合液滴Mの中心座標とすることができる。第3には、吸光分布データにおいて、吸収度分布の重心を求めて、この重心を液滴の中心座標とすることができる。
なお、良好な透過画像データを得るため、透過光用白色光源21、透過光用分光器22、カメラ9、及び、画像処理装置10は、制御装置12によってコントロールされている。
次に、図10のフローチャートを参照して、混合液滴Mの組成の均一度の評価装置の動作を説明する。
最初に、第1実施形態と同様にして基板2上に混合液滴Mを複数形成する(ステップS201)。ここでは、原料液射出部105の各キャピラリに蓄えられ、原料液ジェット流Rとして混合液滴Mに供給される各原料液は、各々互いに異なる波長の光を吸収する物質を各々含んでいる。
次に、混合液滴Mにおいて、混合液滴Mの成分の分布を吸光度によって識別するために、各原料液毎の固有の吸収波長を、オペレータが指定する(ステップS401)。次に、基板2の内の混合液滴Mが対物レンズ5の視野内の所定の位置に入るように電動ステージ3を移動させる(ステップS202)。次に、透過光用白色光源21からの光を透過光用分光器22によって上述の固有の吸収波長に対応する単色光とした後(ステップS404)、基板2の背面から混合液滴Mに対してその波長の単色光を照射し(ステップS405)、混合液滴Mからの透過光をカメラ9で検出し、透過光画像データを取得する(ステップS406)。
そして、ステップS407において、当該混合液滴Mに関してすべての原料液の吸光成分に対応する波長による透過光画像データを取得したかどうかを判断し、未取得の波長に係る透過光画像データが有れば、再び、ステップS404に戻って、透過光用分光器22によって異なる波長の単色光を選択して、再びステップS405において、透過光画像データを取得する。なお、このように、一つの混合液滴Mについて各波長の単色光で透過光画像データを取得している間、混合液滴Mはカメラ9の視野内において固定されているので、各波長についての透過光画像データにおける混合液滴Mの位置は、同一となる。
一方、透過光画像データが、一つの混合液滴Mにおけるすべての波長について取得されると、ステップS408において、基板2上のすべての混合液滴Mについて透過光画像データが取得されたか否かが判断され、データ未取得の混合液滴Mが有れば、ステップ202に戻って、再び他の混合液滴Mのデータの取得を行う。
一方、ステップS408において、すべての混合液滴Mの画像データが取得されたと判断された場合には、ステップS409以下の画像処理工程に進む。
まず、ステップS409では、一つの混合液滴Mに係る各々の波長の透過光画像データの内から、混合液滴Mの輪郭線がもっとも明瞭である透過光画像データに対応する波長の種類をオペレータが選択する(ステップS409)。次に、一つの混合液滴Mに係る各波長の透過光画像データを選択し(ステップS410)、当該各波長の透過光画像データからステップS409で選択された波長に係る透過光画像データを選択し、混合液滴Mの輪郭線を取得する(ステップS411)。次に、各波長に係る透過光画像データから一つの透過光画像データを選択し(ステップS412)、当該透過光画像データのうちの混合液滴Mの輪郭外の部分の光の強度を参照光として、吸光度分布画像データを作成する(ステップS413)。
そして、ステップS414に進んで、すべての波長の透過光画像データについて吸光度分布画像データが形成されたか否かを判断し、未取得の波長に係る透過光画像データが有れば、ステップS412に戻って、各波長ごとに吸光度分布画像データを作成する。
一方、すべての波長について吸光度分布画像データが取得されていれば、ステップS415に進んで、すべての混合液滴Mについて、吸光度分布画像が取得されているか否かを判断し、未取得に係る混合液滴Mが有れば、ステップS410に戻って、残りの混合液滴Mについて、各波長毎に吸光度分布画像データを取得する。
一方、すべての混合液滴Mについて、吸光度分布画像データが得られている場合には、ステップS416に進んで、オペレータから混合液滴Mの中心の決定方法の選択を入力させる。ここでは、オペレータは、上述の3つの、液滴の中心位置の決定方法から一つを選択できる。
続いて、ステップS417において、選択された方法を用いて、各混合液滴M毎に吸光度分布画像データの中心座標を取得し(ステップS417)、続いて、各混合液滴M毎の各吸光度分布画像データ毎に、中心周りの吸光度の均一性に係る対称度Δを求める(ステップS418)。そして、ステップS419において、すべての混合液滴Mについてこの対称度Δが取得されたか否かを判定し、未取得の混合液滴Mが有れば、ステップS417に戻って、他の混合液滴について対称度Δを算出する一方、すべての混合液滴について対称度Δが算出されていた場合には、ステップS420に進んで、全混合液滴Mについて、混合状態評価の対称度Δを統計処理して(ステップ420)、混合液滴M内の組成が均一であるかどうかの総合的な評価を行う。
本実施形態によれば、原料液が、所定の波長の光を吸収する成分を含み、混合液滴Mに対してこの所定の波長の光を照射し、混合液滴Mを透過した透過光を検出して混合液滴Mを含む視野の吸収画像データ(画像情報に対応)を取得している。そして、吸収画像データにおいて、混合液滴Mにおける所定の波長を吸収する成分の量が多い部分ほど、光の強度が弱くなるので、この成分の分布量が吸収画像データにおいて好適に把握され、混合液滴Mにおける組成の均一度を第1実施形態と同様に精度よく取得でき、上記第1実施形態と同様の作用効果を奏する。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態に係る混合液滴の組成の均一度の評価装置について説明する。本実施形態に係る組成の均一度の評価装値が、第一実施形態と異なる点は、混合液滴形成部110における原料液射出部105のキャピラリ101,102,103及び制御装置12のみであるので、他の説明は省略する。
図11に示すように、本実施形態において、キャピラリ101,102,103は、外周にさらに外部電極320を備えている。
ここで、外部電極320の構成材料は、導電性を有するものであれば特に制限されないが、かかる構成材料としては、腐食の防止という理由から、金や白金が好ましい。また外部電極320は、例えばキャピラリ102等の先端に上記構成材料を蒸着することにより形成することができる。
また、本実施形態において、制御装置12は、混合液滴Mを形成するにあたり、例えば原料液8aと基板2との間に印加したパルス電圧以上の電圧を電極320と電動ステージ3との間に印加するように、電圧印加装置107を制御する。
すると、外部電極320の先端に現われた静電誘導電荷321は、希釈液表面の静電誘導電荷361の電荷分布をノズル中心部で最も高くなるように偏らせるため、その電荷密度の高い部分、つまり原料液表面の中心部と電動ステージ3との間に大きな静電力が作用する。その結果、テイラーコーン16はノズル端面の内径部分にとどまり、かつその形状はより先鋭的に変形する。これは、電気力線がノズル中心部により集中した結果である。このため、液滴Mが形成される位置を極めて安定なものにすることができる。言い換えるならば、基板2上の所望の位置に、液滴Mをより的確に形成することができる。
そして、一旦液滴Mを基板2上に形成すれば、本実施形態では液滴Mに他のキャピラリから原料液を的確に打ち込むことができるため、例えば、所望の濃度の混合液滴Mを所望の位置に的確に形成できることになる。
また本実施形態によれば、テイラーコーン16が形成されるものの、それはキャピラリ102等の内径部分にとどまるため、その先端部分が鋭くなり、吐出時の液体の切れがよくなる。このため、原料液8aと電動ステージ3との距離を小さくでき、比較的小さな電圧でも駆動することができる。その効果により、原料液8aと電動ステージ3との間において放電の心配がなくなり、混合液滴形成部110の信頼性を向上させることができる。またキャピラリ102等の先端と電動ステージ3との間隔を狭めることにより、混合液滴形成部110の小型化も可能となる。
ここで、液滴の形成に際して、原料液8aと電動ステージ3との間に印加したパルス電圧より大きな電圧を外部電極320と電動ステージ3との間に印加することが好ましい。この場合、外部電極320の先端に現われた静電誘導電荷321は、原料液表面の静電誘導電荷361の電荷分布をノズル中心部で最も高くなるように偏らせるため、その電荷密度の高い部分、つまり原料液表面の中心部と電動ステージ3との間に大きな静電力が作用する。このため、混合液滴Mが形成される位置を一層安定なものにすることができる。また、外部電極320は、キャピラリ101,102,103のすべてに設けることが好ましいが、何れかに設けられていればよい。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形態様をとることが可能である。例えば、上記実施形態では、光の強度の対称性に関する情報として、対称度Δを取得しているがこれに限られない。
また、第3実施形態に係る外部電極320や制御装置12を第二実施形態に適用しても良いことはいうまでもない。
第1実施形態に係る組成の均一度の評価装置を示す概略構成図である。 図1のキャピラリ及び基板2の拡大図である。 図1の画像処理装置を示すブロック図である。 図4(a)は、対称性取得部において混合液滴に対して適用する座標を示す概念図、図4(b)は、図4(a)におけるr軸に沿った光強度のプロファイルを示す概念図である。 第1実施形態に係る組成の均一度の評価を行う場合のフロー図である。 図6(a)は、混合液滴MAの透過光画像データ、図6(b)は混合液滴MAのフルオロセインに由来する蛍光画像データ、図6(c)は、混合液滴MAのローダミンBに由来する蛍光画像データ、図6(d)は、図6(b)の水平線に沿った蛍光強度のプロファイルを示す図、図6(e)は、図6(c)の水平線に沿った蛍光強度のプロファイルを示す図である。 図7(a)は、混合液滴MBの透過光画像データ、図7(b)は混合液滴MBのフルオロセインに由来する蛍光画像データ、図7(c)は、混合液滴MBのローダミンBに由来する蛍光画像データ、図7(d)は、図7(b)の水平線に沿った蛍光強度のプロファイルを示す図、図7(e)は、図7(c)の水平線に沿った蛍光強度のプロファイルを示す図である。 第2実施形態に係る組成の均一度の評価装置を示す概略構成図である。 図7の画像処理装置を示すブロック図である。 第2実施形態に係る組成の均一度の評価を行う場合のフロー図である。 第3実施形態に係る組成の均一度の評価装置におけるキャピラリ及び基板2の拡大図である。
符号の説明
2…基板、9…カメラ、104…電極、320…外部電極、12…制御装置、58…中心取得部(中心取得手段)、60…対称性取得部(対称性取得手段)、R…原料液滴ジェット流、M…混合液滴、100,200…組成の均一度の評価装置、105…原料液射出部、107…電圧印加装置、115…画像取得手段。

Claims (11)

  1. 互いに組成が異なる複数の原料液同士を混合することにより形成された混合液滴における組成の均一度の評価方法において、
    前記混合液滴から前記混合液滴の何れかの成分の量に応じた強度で到達する光を集光して結像させ前記混合液滴についての画像情報を取得する画像取得工程と、
    前記画像情報における前記混合液滴の中心位置を取得する中心取得工程と、
    前記画像情報において、前記混合液滴の中心位置に対する前記光の強度の対称性に関する情報を取得する対称性取得工程と、
    を含む組成の均一度の評価方法。
  2. 前記原料液は、所定の波長の光を吸収する成分を含み、
    前記画像取得工程では、前記混合液滴に対して前記所定の波長の光を照射し、前記混合液滴を透過して到達する透過光を集光して結像させて前記画像情報を取得する請求項1に記載の組成の均一度の評価方法。
  3. 前記原料液は、励起光が照射されると蛍光を発する蛍光色素を含み、
    前記画像取得工程では、前記混合液滴に対して前記励起光を照射し、前記励起光の照射により発生して到達する蛍光を集光して結像させて前記画像情報を取得する請求項1の組成の均一度の評価方法。
  4. さらに、前記混合液滴に対して光を照射し、前記混合液滴を透過した透過光を集光して結像させ前記混合液滴についての透過光画像情報を取得する行程を含み、
    前記対称性取得工程を行う前に、前記透過光画像情報に基づいて、前記画像情報を補正する補正工程を含む請求項3に記載の組成の均一度の評価方法。
  5. 前記中心取得工程は、前記画像情報において前記混合液滴の外縁形状を取得し、前記外縁形状を真円を含む楕円に近似し、前記真円を含む楕円の中心位置を前記混合液滴の中心位置として取得する請求項1〜4の何れか一項に記載の均一度の評価方法。
  6. 前記中心取得工程は、前記画像情報において前記混合液滴が占める領域を取得し、前記混合液滴の領域の重心を前記混合液滴の中心位置として取得する請求項1〜4の何れか一項に記載の組成の均一度の評価方法。
  7. 前記中心取得工程は、前記画像情報において前記光の強度分布の重心を取得し、前記光の強度分布の重心位置を前記混合液滴の中心位置として取得する請求項1〜4の何れか一項に記載の組成の均一度の評価方法。
  8. 前記混合液滴は、複数のキャピラリ毎に蓄えられた前記原料液と前記キャピラリの先端と対向して配置された基板との間にパルス電圧を印加し、前記各キャピラリの先端から前記原料液をそれぞれ射出させることにより、前記基板上に形成される、請求項1〜7の何れか一項に記載の組成の均一度の評価方法。
  9. 互いに組成が異なる複数の原料液同士を混合することにより形成された混合液滴から前記混合液滴における何れかの成分の量に応じた強度で到達する光を集光して結像させ前記混合液滴についての画像情報を取得する画像情報取得手段と、
    前記画像情報における前記混合液滴の中心位置を取得する中心取得手段と、
    前記画像情報において、前記混合液滴の中心位置に対する前記光の強度の対称性に関する情報を取得する対称性取得手段と、
    を有する組成の均一度の評価装置。
  10. 前記混合液滴を形成するための前記原料液がそれぞれ蓄えられた複数のキャピラリを有する原料液射出部と、
    前記キャピラリの先端と対向して配置され、該各キャピラリの先端からそれぞれ射出される前記原料液から形成される前記混合液滴が載置される基板と、
    前記各キャピラリに蓄えられた前記原料液のそれぞれと前記基板との間にパルス電圧を印加する電圧印加装置と、
    をさらに有する、請求項9に記載の組成の均一度の評価装置。
  11. 前記複数のキャピラリうち、少なくとも1つのキャピラリの外周に電極が設置されており、
    前記液滴形成装置は、さらに、前記電極に前記原料液の電位以上の電位を付与するように前記電圧印加装置を制御する制御装置を有する請求項10に記載の混合液の液滴形成装置。
JP2003276152A 2003-07-17 2003-07-17 組成の均一度の評価方法及び組成の均一度の評価装置 Expired - Fee Related JP4146310B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003276152A JP4146310B2 (ja) 2003-07-17 2003-07-17 組成の均一度の評価方法及び組成の均一度の評価装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003276152A JP4146310B2 (ja) 2003-07-17 2003-07-17 組成の均一度の評価方法及び組成の均一度の評価装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005037299A true JP2005037299A (ja) 2005-02-10
JP4146310B2 JP4146310B2 (ja) 2008-09-10

Family

ID=34212568

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003276152A Expired - Fee Related JP4146310B2 (ja) 2003-07-17 2003-07-17 組成の均一度の評価方法及び組成の均一度の評価装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4146310B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007010340A (ja) * 2005-06-28 2007-01-18 Olympus Corp カメラ装置
JPWO2013137247A1 (ja) * 2012-03-12 2015-08-03 三菱レイヨン株式会社 蛍光検出装置及び蛍光検出方法
WO2017014196A1 (ja) * 2015-07-17 2017-01-26 コニカミノルタ株式会社 目的生体物質の解析方法および解析システム
CN112368706A (zh) * 2018-07-10 2021-02-12 索尼公司 信息处理装置、信息处理方法和程序

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09251535A (ja) * 1996-03-14 1997-09-22 Konica Corp 2次元多階調画像におけるパタン検出方法及び装置
JP2001133398A (ja) * 2000-10-10 2001-05-18 Olympus Optical Co Ltd 凝集像判定方法および装置
JP2002055051A (ja) * 2000-08-11 2002-02-20 Hamamatsu Photonics Kk 液体含有物質分析装置及び液体含有物質分析方法
JP2002197442A (ja) * 2000-12-26 2002-07-12 Sumitomo Chem Co Ltd 印刷物の自動評価装置
JP2002521660A (ja) * 1998-07-23 2002-07-16 アクシス−シールド・エーエスエー 凝集検定
JP2002355090A (ja) * 1997-02-27 2002-12-10 Cellomics Inc 細胞に基づくスクリーニングシステム
WO2003020418A1 (fr) * 2001-08-30 2003-03-13 Hamamatsu Photonics K.K. Procede de production de gouttes de melange de liquides, et dispositif de production de gouttes de melange de liquides
JP2003107081A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Olympus Optical Co Ltd 画像解析方法、装置、及び記録媒体

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09251535A (ja) * 1996-03-14 1997-09-22 Konica Corp 2次元多階調画像におけるパタン検出方法及び装置
JP2002355090A (ja) * 1997-02-27 2002-12-10 Cellomics Inc 細胞に基づくスクリーニングシステム
JP2002521660A (ja) * 1998-07-23 2002-07-16 アクシス−シールド・エーエスエー 凝集検定
JP2002055051A (ja) * 2000-08-11 2002-02-20 Hamamatsu Photonics Kk 液体含有物質分析装置及び液体含有物質分析方法
JP2001133398A (ja) * 2000-10-10 2001-05-18 Olympus Optical Co Ltd 凝集像判定方法および装置
JP2002197442A (ja) * 2000-12-26 2002-07-12 Sumitomo Chem Co Ltd 印刷物の自動評価装置
WO2003020418A1 (fr) * 2001-08-30 2003-03-13 Hamamatsu Photonics K.K. Procede de production de gouttes de melange de liquides, et dispositif de production de gouttes de melange de liquides
JP2003107081A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Olympus Optical Co Ltd 画像解析方法、装置、及び記録媒体

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007010340A (ja) * 2005-06-28 2007-01-18 Olympus Corp カメラ装置
JPWO2013137247A1 (ja) * 2012-03-12 2015-08-03 三菱レイヨン株式会社 蛍光検出装置及び蛍光検出方法
WO2017014196A1 (ja) * 2015-07-17 2017-01-26 コニカミノルタ株式会社 目的生体物質の解析方法および解析システム
JPWO2017014196A1 (ja) * 2015-07-17 2018-04-26 コニカミノルタ株式会社 目的生体物質の解析方法および解析システム
CN112368706A (zh) * 2018-07-10 2021-02-12 索尼公司 信息处理装置、信息处理方法和程序

Also Published As

Publication number Publication date
JP4146310B2 (ja) 2008-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20230117082A1 (en) Analysis devices, analysis kits, and analysis systems
US20140353522A1 (en) Apparatus and methodology for flow fluorescence microscopic imaging
US10651009B2 (en) Method for inspecting a sample using an assembly comprising a scanning electron microscope and a light microscope
JP6919181B2 (ja) 液滴分注装置、液滴分注方法、及び被着対象物の製造方法
US20140097358A1 (en) Method and Apparatus for Imaging a Structure Marked with a Fluorescent Dye
EP3270097B1 (en) Measurement system, measurement method, and measurement program
US10451553B2 (en) Fluorescence spectrometer
JP2015535593A (ja) 光学レンズを用いることなく試料の光学的分析を行う容器及びシステム
JP6888289B2 (ja) 液滴形成装置、液滴形成方法、及び分注装置
JP2007198845A (ja) キャピラリ電気泳動装置及び電気泳動方法
JP4146310B2 (ja) 組成の均一度の評価方法及び組成の均一度の評価装置
KR100894128B1 (ko) 물질 도입 장치 및 물질 도입 방법
JP4074136B2 (ja) 蛍光寿命分布画像測定装置およびその測定方法
JP7353623B2 (ja) 粒子分別装置及び粒子分別方法
CN108291873B (zh) 用于对试样的以荧光记号标记的结构高分辨率成像的方法和设备
US11624694B2 (en) Method for examining a liquid which contains at least one cell and/or at least one particle
JP7172212B2 (ja) 粒子計数装置、粒子計数方法、及び粒子含有試料
TW201036710A (en) Method for evaluating discharge amount of liquid droplet discharging device
JP2003185424A (ja) ノズルの同軸度測定方法
JP2008039747A (ja) 液滴吐出装置及び液滴吐出方法
JP2013079833A (ja) ノズル装置
US20230398538A1 (en) Device with a dispenser for dispensing a liquid sample
US20230204403A1 (en) Method for determining a lower boundary surface and/or an upper boundary surface of a liquid located in a container
JP5272633B2 (ja) 注入装置
JP2023114770A (ja) 液滴観察方法、液滴観察装置、液滴観察プログラムおよび記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060323

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080325

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080416

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080617

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080619

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110627

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120627

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120627

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130627

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130627

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140627

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees