JP2005037064A - 冷凍装置用プレート形配管系統部品及びその製造方法 - Google Patents

冷凍装置用プレート形配管系統部品及びその製造方法 Download PDF

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Yoshinori Kitamura
義則 北村
Yoshitaka Yamamoto
善貴 山本
Hirobumi Hiraide
博文 平出
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Abstract

【課題】 1対のプレート部材を貼り合わせて接合することによって内部に冷媒が流れる冷媒配管系統が形成された冷凍装置用プレート形冷媒配管系統部品の接合部分のシール性を向上させる。
【解決手段】 プレート形冷媒配管系統部品61は、1対のプレート部材62、63に凹凸部を成形して、1対のプレート部材62、63の少なくとも一方の接合面の中央部近傍を1対のプレート部材62、63の他方の接合面に向かって膨出するように湾曲させ、互いを貼り合わせて外周部同士を固定した状態で接合することによって製造されている。プレート形冷媒配管系統部品61には、内部に冷媒が流れる圧縮機吸入管系統64、レシーバ系統65、及び液側フィルタ系統66が形成されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、冷凍装置用プレート形冷媒配管系統部品及びその製造方法、特に、1対のプレート部材を貼り合わせて接合することによって内部に冷媒が流れる冷媒配管系統が形成された冷凍装置用プレート形冷媒配管系統部品及びその製造方法に関する。
従来、空気調和装置等の冷凍装置の冷媒配管系統は、銅管で各種機能部品や圧力容器を接続して構成されている。このように、銅管を用いて冷媒配管系統を構成する場合には、人手による作業を中心とした銅管の曲げ加工、端末加工やろう付け等の多くの製造工程が必要となるため、製造コストが高い。また、銅管を用いる場合、その最小曲げ半径の制約等により、冷凍装置内において冷媒配管系統が占有する容積のコンパクト化が限界に達している。
これに対して、凹凸部がプレス成形されたアルミニウム製の1対のプレート部材を貼り合わせて真空炉内でろう付け接合することによって冷媒配管系統部品を構成する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、銅や銅合金製、又は、アルミニウムやアルミニウム合金製の1対のプレート部材を貼り合わせて拡散接合して高圧水による膨管加工を行うことによって冷媒配管系統部品を構成する方法が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
前者の方法で得られた冷媒配管系統部品では、銅管を用いる場合に比べて人手による工程が減少するため、工程は簡単化されるが、接合部分のシール性や耐圧強度が十分に得られない場合がある。特に、近年、環境対策や高性能化のために、高圧条件下で作動する冷媒を使用した冷凍装置が採用され始めており、この場合には、接合部分のシール性や耐圧強度をさらに高めなければならない。
一方、後者の方法で得られた冷媒配管系統部品では、人手による作業は少なくなるが、1対のプレート部材の接合面を研磨及び清浄する工程や接合後に膨管加工を行う部位に剥離剤を塗布する工程が必要となり、前者の方法に比べて製造工程が複雑である。また、膨管加工を行う関係上、板厚の大きなプレート部材には適用できないため、十分な耐圧強度が得られない場合がある。
特開平4−98057号公報 特開平6−137478号公報
本発明の課題は、1対のプレート部材を貼り合わせて接合することによって内部に冷媒が流れる冷媒配管系統が形成された冷凍装置用プレート形冷媒配管系統部品の接合部分のシール性を向上させることにある。
請求項1に記載の冷凍装置用プレート形冷媒配管系統部品は、1対のプレート部材に凹凸部を成形して、1対のプレート部材の少なくとも一方の接合面の中央部近傍を1対のプレート部材の他方の接合面に向かって膨出するように湾曲させ、互いを貼り合わせて外周部同士を固定した状態で接合することにより、内部に冷媒が流れる冷媒配管系統が形成されている。
この冷凍装置用プレート形冷媒配管系統部品では、1対のプレート部材に凹凸部を成形し、1対のプレート部材の少なくとも一方の接合面の中央部近傍を1対のプレート部材の他方の接合面に向かって膨出するように湾曲させ、互いを貼り合わせて外周部同士を固定しているため、1対のプレート部材の接合面に、プレート部材が元の湾曲された形状に戻ろうとする力が作用して、1対のプレート部材の接合面の密着度が増加する。そして、1対のプレート部材は、接合面の密着度が増加した状態で接合されている。このように、冷凍装置用プレート形冷媒配管系統部品では、1対のプレート部材の接合面の密着度が増加した状態で接合されているため、1対のプレート部材の接合部分のシール性を向上させることができる。
請求項2に記載の冷凍装置用プレート形冷媒配管系統部品は、請求項1において、1対のプレート部材の外周部同士は、かしめ又はレーザー溶接により固定されている。
この冷凍装置用プレート形冷媒配管系統部品では、固定のための別部材が不要である。
請求項3に記載の冷凍装置用プレート形冷媒配管系統部品は、請求項1又は2において、1対のプレート部材は、鋼からなる。
この冷凍装置用プレート形冷媒配管系統部品では、銅や銅合金、又は、アルミニウムやアルミニウム合金を使用する場合に比べて、耐圧強度を向上させることができる。
請求項4に記載の冷凍装置用プレート形冷媒配管系統部品は、請求項1〜3のいずれかにおいて、1対のプレート部材の少なくとも一方の接合面の中央部近傍を1対のプレート部材の他方の接合面に向かって膨出するように湾曲させる成形は、1対のプレート部材の弾性限度内で行われている。
この冷凍装置用プレート形冷媒配管系統部品では、1対のプレート部材の少なくとも一方の接合面の中央部近傍を1対のプレート部材の他方の接合面に向かって膨出するように湾曲させる成形をプレート部材の弾性限度内で行っているため、互いを貼り合わせて外周部を固定した際に、1対のプレート部材の接合面に対して、1対のプレート部材が元の湾曲された形状に戻ろうとする力を十分に作用させることができる。これにより、1対のプレート部材の接合面の密着度をさらに増加させることができる。
請求項5に記載の冷凍装置用プレート形冷媒配管系統部品は、請求項1〜4のいずれかにおいて、1対のプレート部材は、炉中ろう付けにより接合されている。
この冷凍装置用プレート形冷媒配管系統部品では、複数の接合部分を同時に接合できるため、1対のプレート部材を接合する際の作業性を向上させることができる。
請求項6に記載の冷凍装置用プレート形冷媒配管系統部品は、請求項1〜4のいずれかにおいて、1対のプレート部材は、レーザー溶接により接合されている。
この冷凍装置用プレート形冷媒配管系統部品では、溶接ビードが1対のプレート部材の両方に現れるため、1対のプレート部材の接合状態を目視にて確認しつつ接合作業を進めることが可能となり、1対のプレート部材を接合する際の作業性を向上させることができる。
請求項7に記載の冷凍装置用プレート形冷媒配管系統部品の製造方法は、1対のプレート部材を貼り合わせて接合することによって内部に冷媒が流れる冷媒配管系統が形成された冷凍装置用プレート形冷媒配管系統部品の製造方法であって、成形工程と、固定工程と、接合工程とを備えている。成形工程は、1対のプレート部材に冷媒配管系統を形成するための凹凸部を成形し、1対のプレート部材の少なくとも一方の接合面の中央部近傍を1対のプレート部材の他方の接合面に向かって膨出するように湾曲させる。固定工程は、1対のプレート部材を貼り合わせて、互いの外周部同士を固定する。接合工程は、1対のプレート部材を接合して冷媒配管系統を形成する。
この冷凍装置用プレート形冷媒配管系統部品の製造方法では、成形工程において、1対のプレート部材に凹凸部を成形し、1対のプレート部材の少なくとも一方の接合面の中央部近傍を1対のプレート部材の他方の接合面に向かって膨出するように湾曲させ、固定工程において、互いを貼り合わせて外周部同士を固定しているため、1対のプレート部材の接合面に、プレート部材が元の湾曲された形状に戻ろうとする力が作用して、1対のプレート部材の接合面の密着度が増加する。そして、1対のプレート部材は、接合工程において、接合面の密着度が増加した状態で接合されている。このように、冷凍装置用プレート形冷媒配管系統部品の製造方法では、1対のプレート部材の接合面の密着度が増加した状態で接合することができるため、1対のプレート部材の接合部分のシール性を向上させることができる。
請求項8に記載の冷凍装置用プレート形冷媒配管系統部品の製造方法は、請求項7において、1対のプレート部材の外周部同士は、かしめ又はレーザー溶接により固定されている。
この冷凍装置用プレート形冷媒配管系統部品の製造方法では、固定のための別部材が不要である。
請求項9に記載の冷凍装置用プレート形冷媒配管系統部品の製造方法は、請求項7又は8において、1対のプレート部材の少なくとも一方の接合面の中央部近傍を1対のプレート部材の他方の接合面に向かって膨出するように湾曲させる成形は、1対のプレート部材の弾性限度内で行われている。
この冷凍装置用プレート形冷媒配管系統部品の製造方法では、成形工程において、1対のプレート部材の少なくとも一方の接合面の中央部近傍を1対のプレート部材の他方の接合面に向かって膨出するように湾曲させる成形をプレート部材の弾性限度内で行っているため、固定工程において、互いを貼り合わせて外周部を固定した際に、1対のプレート部材の接合面に対して、1対のプレート部材が元の湾曲された形状に戻ろうとする力を十分に作用させることができる。これにより、1対のプレート部材の接合面の密着度をさらに増加させることができる。
請求項10に記載の冷凍装置用プレート形冷媒配管系統部品の製造方法は、請求項7〜9のいずれかにおいて、1対のプレート部材は、炉中ろう付けにより接合されている。
この冷凍装置用プレート形冷媒配管系統部品の製造方法では、複数の接合部分を同時に接合できるため、接合工程の作業性を向上させることができる。
請求項11に記載の冷凍装置用プレート形冷媒配管系統部品の製造方法は、請求項7〜9のいずれかにおいて、1対のプレート部材は、レーザー溶接により接合されている。
この冷凍装置用プレート形冷媒配管系統部品の製造方法では、溶接ビードが1対のプレート部材の両方に現れるため、1対のプレート部材の接合状態を目視にて確認しつつ接合作業を進めることが可能となり、接合工程の作業性を向上させることができる。
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
請求項1にかかる発明では、1対のプレート部材に凹凸部を成形し、1対のプレート部材の少なくとも一方の接合面の中央部近傍を1対のプレート部材の他方の接合面に向かって膨出するように湾曲させ、互いを貼り合わせて外周部同士を固定しているため、1対のプレート部材の接合面の密着度が増加し、1対のプレート部材の接合部分のシール性を向上させることができる。
請求項2にかかる発明では、1対のプレート部材の外周部同士が、かしめ又はレーザー溶接により固定されているため、固定のための別部材が不要である。
請求項3にかかる発明では、1対のプレート部材が鋼からなるため、銅又は銅合金やアルミニウム又はアルミニウム合金を使用する場合に比べて、耐圧強度を向上させることができる。
請求項4にかかる発明では、1対のプレート部材の少なくとも一方の接合面の中央部近傍を1対のプレート部材の他方の接合面に向かって膨出するように湾曲させる成形をプレート部材の弾性限度内で行っているため、1対のプレート部材の接合面の密着度をさらに増加させることができる。
請求項5にかかる発明では、1対のプレート部材が炉中ろう付けにより接合されているため、複数の接合部分を同時に接合することができ、1対のプレート部材を接合する際の作業性を向上させることができる。
請求項6にかかる発明では、1対のプレート部材がレーザー溶接により接合されているため、1対のプレート部材の接合状態を目視にて確認しつつ接合作業を進めることが可能となり、1対のプレート部材を接合する際の作業性を向上させることができる。
請求項7にかかる発明では、成形工程において、1対のプレート部材に凹凸部を成形し、1対のプレート部材の少なくとも一方の接合面の中央部近傍を1対のプレート部材の他方の接合面に向かって膨出するように湾曲させ、固定工程において、互いを貼り合わせて外周部同士を固定しているため、1対のプレート部材の接合面の密着度が増加し、1対のプレート部材の接合部分のシール性を向上させることができる。
請求項8にかかる発明では、1対のプレート部材の外周部同士が、かしめ又はレーザー溶接により固定されているため、固定のための別部材が不要である。
請求項9にかかる発明では、成形工程において、1対のプレート部材の少なくとも一方の接合面の中央部近傍を1対のプレート部材の他方の接合面に向かって膨出するように湾曲させる成形をプレート部材の弾性限度内で行っているため、1対のプレート部材の接合面の密着度をさらに増加させることができる。
請求項10にかかる発明では、1対のプレート部材が炉中ろう付けにより接合されているため、複数の接合部分を同時に接合することができ、1対のプレート部材を接合する際の作業性を向上させることができる。
請求項11にかかる発明では、1対のプレート部材がレーザー溶接により接合されているため、1対のプレート部材の接合状態を目視にて確認しつつ接合作業を進めることが可能となり、1対のプレート部材を接合する際の作業性を向上させることができる。
以下、本発明の冷凍装置用プレート形冷媒配管系統部品及びその製造方法の実施形態について、図面に基づいて説明する。
(1)空気調和装置の冷媒回路の構成
図1は、本発明の一実施形態にかかる冷凍装置としての空気調和装置1の概略冷媒回路を示す図である。空気調和装置1は、冷房運転及び暖房運転が可能であり、主に、利用側熱交換器51と、圧縮機21と、四路切換弁22と、熱源側熱交換器23と、膨張回路24とを備えており、これらの機器が冷媒配管を介して接続されて冷媒回路1aを構成している。また、本実施形態において、空気調和装置1は、分離型の空気調和装置であり、主に、利用側熱交換器51を有する利用ユニット3と、圧縮機21と四路切換弁22と熱源側熱交換器23と膨張回路24とを有する熱源ユニット2と、両ユニット2、3間を接続する液冷媒連絡管4及びガス冷媒連絡管5とから構成されている。そして、熱源ユニット2と冷媒連絡管4、5とは、熱源ユニット2に設けられた液側閉鎖弁25及びガス側閉鎖弁26を介して接続されている。
圧縮機21は、低圧のガス冷媒を圧縮して吐出するための機器であり、その吸入側が圧縮機吸入管8を介して四路切換弁22に接続されており、吐出側が圧縮機吐出管9を介して四路切換弁22に接続されている。圧縮機吸入管8には、圧力センサ27が接続されている。また、圧縮機吐出管9には、圧力スイッチ28、逆止弁29及びマフラー30が接続されている。
四路切換弁22は、冷房運転と暖房運転との切り換えに使用される弁であり、冷房運転時には圧縮機吐出管9と熱源側熱交換器23のガス側に接続された第1ガス冷媒管10とを接続するとともに圧縮機吸入管8とガス側閉鎖弁26に接続された第2ガス冷媒管11とを接続する機能と、暖房運転時には圧縮機吐出管9と第2ガス冷媒管11とを接続するとともに圧縮機吸入管8と第1ガス冷媒管10とを接続する機能とを有している。第2ガス冷媒管11には、フィルタ31が接続されている。
熱源側熱交換器23は、室外空気や水を熱源として冷媒を凝縮又は蒸発させるための熱交換器である。
利用側熱交換器51は、室内空気と冷媒との熱交換を行って、室内空気を冷却又は加熱するための熱交換器である。
膨張回路24は、利用側熱交換器51と熱源側熱交換器23との間に接続されており、ブリッジ回路32と、ブリッジ回路32に接続される連絡回路33とから構成されている。具体的には、膨張回路24は、液側閉鎖弁25に接続された第1液冷媒管12と、熱源側熱交換器23に接続された第2液冷媒管13とに接続されている。第1液冷媒管12には、フィルタ34が接続されている。
ブリッジ回路32は、第1液冷媒管12及び第2液冷媒管13に接続されており、第1液冷媒管12及び第2液冷媒管13の一方から連絡回路33を介して第1液冷媒管12及び第2液冷媒管13の他方へ冷媒を流通させることが可能である。具体的には、ブリッジ回路32は、冷房運転時には、第2液冷媒管13(すなわち、熱源側熱交換器23側)からの冷媒を連絡回路33に流入させた後、連絡回路33を介して、第1液冷媒管12(すなわち、利用側熱交換器51側)に冷媒を流通させることが可能である。また、ブリッジ回路32は、暖房運転時には、第1液冷媒管12からの冷媒を連絡回路33に流入させた後、連絡回路33を介して、第2液冷媒管13に冷媒を流通させることが可能である。ブリッジ回路32は、第1液冷媒管12及び第2液冷媒管13と連絡回路33の入口とに接続された流入回路35と、第1液冷媒管12及び第2液冷媒管13と連絡回路33の出口とに接続された流出回路36とから構成されている。流入回路35は、第1液冷媒管12から連絡回路33への冷媒の流通のみを許容する逆止弁35aと、第2液冷媒管13から連絡回路33への冷媒の流通のみを許容する逆止弁35bとを有しており、第1液冷媒管12及び第2液冷媒管13の一方から連絡回路33に冷媒を流通させる機能を有している。流出回路36は、連絡回路33から第1液冷媒管12への冷媒の流通のみを許容する逆止弁36aと、連絡回路33から第2液冷媒管13への冷媒の流通のみを許容する逆止弁36bとを有しており、連絡回路33から第1液冷媒管12及び第2液冷媒管13の他方に冷媒を流通させる機能を有している。
連絡回路33は、液冷媒を一時的に溜めることが可能なレシーバ37を有している。レシーバ37の入口は流入回路35に接続されたレシーバ入口管14に接続されており、レシーバ37の出口は、流出回路36に接続されたレシーバ出口管15に接続されている。レシーバ入口管14には、キャピラリチューブ38と、キャピラリチューブ38に並列に接続された電磁弁39とが接続されている。レシーバ出口管15には、レシーバ37に溜まった冷媒を流出回路36に流通及び遮断させるとともに弁開度の調節が可能な電動膨張弁40が接続されている。
(2)プレート形冷媒配管系統部品の構造
冷媒回路1aの熱源ユニット2側の一部は、図2、図3及び図4に示すように、1対のプレート部材62、63を貼り合わせて接合することによって内部に冷媒が流れる冷媒配管系統が形成されたプレート形冷媒配管系統部品61として一体化されている。ここで、図2は、プレート形冷媒配管系統部品61の正面図である。図3は、プレート形冷媒配管系統部品61の側面図である。図4は、プレート形冷媒配管系統部品61の上面図である。
プレート形冷媒配管系統部品61は、本実施形態において、図1、図5及び図6に示されるように、圧縮機吸入管系統64と、レシーバ系統65と、液側フィルタ系統66とを有している。ここで、図5は、冷媒回路1aのガス側部分の冷媒配管系統を示す模式図であって、本実施形態においてプレート形冷媒配管系統部品61に組み込まれた部分を示している。図6は、冷媒回路1aの液側部分の冷媒配管系統を示す模式図であって、本実施形態においてプレート形冷媒配管系統部品61に組み込まれた部分を示している。尚、図5及び図6において、プレート形冷媒配管系統部品61に組み込まれた冷媒配管系統の部分は実線で示され、プレート形冷媒配管系統部品61に組み込まれていない部分は破線で示されている。また、図5及び図6における丸印は、プレート形冷媒配管系統部品61と機能部品又は冷媒配管との接続位置を示している。
圧縮機吸入管系統64は、図5に示されるように、圧縮機吸入管8の一部であるガス管部67と、第1ガス冷媒管10の一部であるガス管部68と、第2ガス冷媒管11の一部であるガス管部69とを構成している。ガス管部67は、四路切換弁22に接続される接続口67aと、圧力センサ27を接続するための接続口67bと、圧縮機21に接続される接続口67cとを有している。ガス管部68は、四路切換弁22に接続される接続口68aと、熱源側熱交換器23に接続される接続口68bとを有している。ガス管部69は、四路切換弁22に接続される接続口69aと、フィルタ31に接続される接続口69bとを有している。
レシーバ系統65は、図6に示されるように、膨張回路24の連絡回路33の一部を構成している。より具体的には、レシーバ系統65は、連絡回路33のレシーバ入口管14の一部である液管部70と、レシーバ37と、連絡回路33のレシーバ出口管15の一部である液管部71及び液管部72とを構成している。液管部70は、キャピラリチューブ38の出口に接続される接続口70aと、電磁弁39の出口に接続される接続口70bとを有している。液管部71は、電動膨張弁40の入口に接続される接続口71aを有している。液管部72は、電動膨張弁40の出口に接続される接続口72aと、ブリッジ回路32に接続される接続口72bとを有している。
液側フィルタ系統66は、図6に示されるように、第1液冷媒管12の一部である液管部73とフィルタ34とを構成している。液管部73は、ブリッジ回路32に接続される接続口73aと、液側閉鎖弁25に接続される接続口73bとを有している。
プレート形冷媒配管系統部品61には、図2、図3及び図4に示すように、冷媒配管系統64、65、66を形成するための凹凸部や孔部が成形された1対のプレート部材62、63を貼り合わせて炉中ろう付けにより接合することによって、圧縮機吸入管系統64と、レシーバ系統65と、液側フィルタ系統66とが一体に形成されている。ここで、プレート形冷媒配管系統部品61の正面側部分を構成するプレート部材をプレート部材62とし、プレート形冷媒配管系統部品61の背面側部分を構成するプレート部材をプレート部材63とする。プレート部材62、63としては、銅や銅合金、アルミニウムやアルミニウム合金、又は、炭素鋼やステンレス鋼等の鋼を使用することが可能であるが、本実施形態においては、強度面を考慮して鋼を使用している。
プレート形冷媒配管系統部品61は、正面視における形状が「L」の字が左右反転された形状を有しており、図2の紙面左側に圧縮機吸入管系統64が配置され、図2の紙面右側にレシーバ系統65が配置され、図2の紙面右上側に液側フィルタ系統66が配置されている。
まず、圧縮機吸入管系統64について説明する。ガス管部67は、図2の紙面左側において、上下方向に延びるように形成されている。ガス管部67の上側の端部には、プレート部材62、63の上端面間において開口する接続口67aが形成されている。ガス管部67の下側の端部には、プレート部材62側(正面側)に開口する接続口67cが形成されている。また、ガス管部67の上下方向の中間付近には、プレート部材62側に開口する接続口67bが形成されている。ガス管部68は、ガス管部67の上側の端部(具体的には、図2におけるガス管部67の紙面右側)に沿って上下方向に延びるように形成されている。ガス管部68の上側の端部には、プレート部材62、63の上端面間において開口する接続口68aが形成されている。ガス管部68の下側の端部には、プレート部材62側に開口する接続口68bが形成されている。ガス管部69は、ガス管部67の上側の端部(具体的には、図2におけるガス管部67の紙面左側)に沿って上下方向に延びるように形成されている。ガス管部69の上側の端部には、プレート部材62、63の上端面間において開口する接続口69aが形成されている。ガス管部69の下側の端部には、プレート部材62側に開口する接続口69bが形成されている。
次に、レシーバ系統65について説明する。レシーバ37は、図2の紙面右下側に形成されている。液管部70は、図2において、レシーバ37の上部から上方に向かって延びるように形成されている。液管部70には、プレート部材62側に開口する接続口70a及び接続口70bが形成されている。液管部71は、液管部71の側方(具体的には、図2における液管部70の左側)において、レシーバ37から上方に向かって延びるように形成されている。液管部71の上側の端部には、プレート部材62、63の上端面間において開口する接続口71aが形成されている。液管部72は、液管部71の上側の端部の側方(具体的には、図2における液管部71の右側)に上下方向に延びるように形成されている。液管部72の上側の端部には、プレート部材62、63の上端面間において開口する接続口72aが形成されている。液管部72の下側の端部には、プレート部材62側(正面側)に開口する接続口72bが形成されている。
次に、液側フィルタ系統66について説明する。フィルタ34は、図2において、液管部70と液管部72との間に形成されている。フィルタ34は、図7に示すように、プレート部材62とプレート部材63の接合によって内部に中空の空間Sを有する本体部74と、空間Sをプレート部材62側の空間Sとプレート部材63側の空間Sとに分けるように配置されたフィルタ部75とを有している。本体部74は、フィルタ部75を支持する部分であり、プレート部材62側に開口する接続口73aと、プレート部材63側(背面側)に開口する接続口73bとを有している。つまり、本体部74は、液管部73としても機能している。フィルタ部75は、金網等からなる長円形状のフィルタエレメント75aと、フィルタエレメント75aの外周部を支持する補強枠75bとから構成されている。そして、フィルタ部75は、プレート部材62の接合面とプレート部材63の接合面との間に挟まれるように配置されており、プレート部材62とプレート部材63とのろう付けと同時に接合されている。より具体的には、プレート部材63にはプレート部材62との間に補強枠75bの板厚に相当する隙間を形成するための挟持部76が形成されており、この挟持部76とプレート部材62との間にフィルタ部75の補強枠75bが挟み込まれて、ろう付けされている。尚、挟持部76は、プレート部材62に形成されていてもよいし、プレート部材62、63の両方に形成されていてもよい。
さらに、プレート形冷媒配管系統部品61は、プレート部材62の外周部とプレート部材63の外周部とを互いに固定するための固定部77を有している。固定部77は、本実施形態において、複数個あり、プレート部材62とプレート部材63とが互いに貼り合わされた状態で、プレート部材63の外周部がプレート部材62の外周部にかしめられた部分である。
(3)プレート形冷媒配管系統部品の製造方法
次に、プレート形冷媒配管系統部品61の製造方法について、図8及び図9を用いて説明する。ここで、図8及び図9は、プレート形冷媒配管系統部品61の製造方法の固定工程を説明するためにプレート形冷媒配管系統部品61の断面を模式的に示す図である。
プレート形冷媒配管系統部品61は、1対のプレート部材62、63に各冷媒配管系統64、65、66を形成するための凹凸部を成形して、1対のプレート部材62、63の少なくとも一方の接合面の中央部近傍を1対のプレート部材62、63の他方の接合面に向かって膨出するように湾曲させ、互いを貼り合わせて外周部同士を固定した状態で接合することにより製造されている。このようなプレート形冷媒配管系統部品61の製造方法は、成形工程と、固定工程と、接合工程とを備えている。
まず、成形工程について説明する。成形工程では、1対のプレート部材62、63に各冷媒配管系統64、65、66を形成するための凹凸部や孔部を成形する。この凹凸部や孔部の成形は、プレス加工やバーリング加工等によって行われる。また、プレート部材63には、図8に示されるように、その外周部がプレート部材62側に向かって折り曲げられた複数の固定部77が形成されている。
そして、図8に示されるように、成形工程では、プレート部材62の接合面の中央部近傍をプレート部材63の接合面に向かって膨出するように湾曲させ、プレート部材63の接合面の中央部近傍をプレート部材62の接合面に向かって膨出するように湾曲させる。尚、このプレート部材62、63を湾曲させる成形は、1対のプレート部材62、63の少なくとも一方の接合面の中央部近傍を1対のプレート部材62、63の他方の接合面に向かって膨出するように湾曲させればよいため、上記のように、両プレート部材62、63に施してもよいし、プレート部材62、63の一方のみに施してもよい。また、このプレート部材62、63を湾曲させる成形は、凹凸部や孔部の成形の後に行ってもよいし、凹凸部や孔部の成形と同時に行ってもよい。さらに、このプレート部材62、63を湾曲させる成形は、プレート部材62、63の弾性限度内で行われている。
次に、固定工程について説明する。固定工程では、1対のプレート部材62、63を貼り合わせる。このとき、1対のプレート部材62、63は、成形工程において湾曲成形されているため、図8に示されるように、矢印Bの方向にプレート部材62、63に力を加えながら貼り合わせることになる。
そして、図9に示されるように、プレート部材63の固定部77によってプレート部材62の外周部をかしめることによって、1対のプレート部材62、63の外周部同士を固定する。このとき、1対のプレート部材62、63は、矢印Bの方向にプレート部材62、63に力を加えながら貼り合わされており、かつ、互いの外周部が固定されているため、1対のプレート部材62、63の接合面に、プレート部材62、63が元の湾曲された形状に戻ろうとする力が作用して、1対のプレート部材62、63の接合面の密着度が増加している。また、プレート部材62、63を湾曲させる成形は、プレート部材62、63の弾性限度内で行われているため、1対のプレート部材62、63を互いを貼り合わせて外周部を固定した際に、1対のプレート部材62、63の接合面に対して、1対のプレート部材62、63が元の湾曲された形状に戻ろうとする力を十分に作用させることができるため、1対のプレート部材62、63の接合面の密着度がさらに増加している。
次に、接合工程について説明する。接合工程では、1対のプレート部材62、63を炉中ろう付けにより接合して、各冷媒配管系統64、65、66を形成する。このとき、固定工程において、1対のプレート部材62、63は、接合面の密着度が増加した状態になっているため、炉中ろう付けにより接合した後のプレート部材62、63の接合部分のシール性が向上している。尚、炉中ろう付けに使用される炉としては、還元炉や真空炉が用いられる。
以上の製造方法により、図2〜図4に示されるプレート形冷媒配管系統部品61が製造されている。
(4)プレート形冷媒配管系統部品及びその製造方法の特徴
本実施形態のプレート形冷媒配管系統部品及びその製造方法には、以下のような特徴がある。
(A)1対のプレート部材の接合部分のシール性を向上することが可能な製造方法
本実施形態のプレート形冷媒配管系統部品61の製造方法では、成形工程において、1対のプレート部材62、63に凹凸部や孔部を成形し、1対のプレート部材62、63の少なくとも一方の接合面の中央部近傍を1対のプレート部材62、63の他方の接合面に向かって膨出するように湾曲させ、固定工程において、互いを貼り合わせて外周部同士を固定しているため、1対のプレート部材62、63の接合面に、プレート部材62、63が元の湾曲された形状に戻ろうとする力が作用して、1対のプレート部材62、63の接合面の密着度が増加する。そして、1対のプレート部材62、63は、接合工程において、接合面の密着度が増加した状態で接合されている。このように、プレート形冷媒配管系統部品61の製造方法では、1対のプレート部材62、63の接合面の密着度が増加した状態で接合することができるため、1対のプレート部材62、63の接合部分のシール性を向上させることができるようになっている。これにより、R410AやR32等のような高圧条件下で作動する冷媒を使用する空気調和装置においても、本実施形態を適用することが可能になる。
また、成形工程において、1対のプレート部材62、63の少なくとも一方の接合面の中央部近傍を1対のプレート部材62、63の他方の接合面に向かって膨出するように湾曲させる成形をプレート部材62、63の弾性限度内で行っているため、固定工程において、互いを貼り合わせて外周部を固定した際に、1対のプレート部材62、63の接合面に対して、1対のプレート部材62、63が元の湾曲された形状に戻ろうとする力を十分に作用させることができる。これにより、1対のプレート部材62、63の接合面の密着度をさらに増加させることができるようになっている。
さらに、1対のプレート部材62、63は、炉中ろう付けにより接合されており、複数の接合部分を同時に接合できるため、接合工程の作業性が向上している。
(B)材料選択によりシール性及び耐圧強度を向上させた構造
本実施形態のプレート形冷媒配管系統部品61を構成する1対のプレート部材62、63は、鋼からなるため、銅や銅合金又はアルミニウムやアルミニウム合金を使用する場合に比べて、プレート形冷媒配管系統部品61の耐圧強度が高くなっている。
また、鋼は、銅や銅合金又はアルミニウムやアルミニウム合金に比べて、塑性変形が生じにくいため、本実施形態のように、1対のプレート部材62、63の材料として鋼を使用する場合には、1対のプレート部材62、63の接合面の密着度の向上にも寄与している。
(5)変形例1
前記実施形態のプレート形冷媒配管系統部品61では、図9に示されるように、1対のプレート部材62、63の外周部同士がかしめにより固定されているが、図10に示されるように、1対のプレート部材62、63の外周部同士がレーザー溶接により固定されていてもよい(図10に示される溶接ビード78参照)。
この場合においても、プレート部材62、63の外周部同士を固定するための別部材が不要であるため、製造工程が複雑にすることなく、1対のプレート部材62、63の接合部分のシール性を向上させることができるようになっている。
(6)変形例2
変形例1のプレート形冷媒配管系統部品61では、図10に示されるように、1対のプレート部材62、63の外周部同士の固定のみにレーザー溶接を使用しているが、図11に示されるように、1対のプレート部材62、63の接合面の接合についてもレーザー溶接を使用してもよい。
この場合、炉中ろう付けのように複数の接合部分を同時に接合することができないが、溶接ビードが1対のプレート部材62、63の両方に現れるため(図11に示される溶接ビード79参照)、1対のプレート部材62、63の接合状態を目視にて確認しつつ接合作業を進めることが可能となり、接合工程の作業性が向上する。
(7)変形例3
前記実施形態のプレート形冷媒配管系統部品61では、図2〜図4に示されるように、接続口67a、68a、69a、71a、72aがプレート部材62、63の上端面間において開口するように形成されており、接続口73bがプレート部材63側に開口するように形成されているが、図12に示されるように、全ての接続口をプレート部材62側に開口するように形成してもよい。以下、本変形例3のプレート形冷媒配管系統部品61について、図2〜図4に示されるプレート形冷媒配管系統部品61と異なる点を中心に説明する。
まず、圧縮機吸入管系統64について説明する。ガス管部67の上側の端部には、プレート部材62側に開口する接続口67aが形成されている。ガス管部68の上側の端部には、プレート部材62側に開口する接続口68aが形成されている。ガス管部69の上側の端部には、プレート部材62側に開口する接続口69aが形成されている。
次に、レシーバ系統65について説明する。液管部71の上側の端部には、プレート部材62側に開口する接続口71aが形成されている。液管部72の上側の端部には、プレート部材62側に開口する接続口72aが形成されている。このように、図2〜図4に示されるプレート形冷媒配管系統部品61とは異なり、レシーバ系統65に含まれる接続口の全てがプレート部材62側に開口するように形成されている。
次に、液側フィルタ系統66について説明する。フィルタ34は、図13に示すように、プレート部材62とプレート部材63の接合によって内部に中空の空間Sを有する本体部74と、空間Sをプレート部材62側の空間Sとプレート部材63側の空間Sとに分けるように配置されたフィルタ部75とを有している。本体部74は、フィルタ部75を支持する部分であり、プレート部材62側に開口する接続口73aと、プレート部材63側に開口する接続口73bとを有している。接続口73bは、図7に示される接続口とは異なり、フィルタ部75が配置されていない位置(図12において、フィルタ部75の上側の位置)において、プレート部材62側に開口するように形成されている。そして、本体部74の空間Sは、接続口73bと連通するように形成されている。
このように、本変形例のプレート形冷媒配管系統部品61では、図2〜図4に示されるプレート形冷媒配管系統部品とは異なり、全ての冷媒配管系統64、65、66に含まれる接続口の全てがプレート部材62側に開口するように形成されているため、各接続口に対して冷媒配管や機能部品を接続する際の作業性が向上している。
また、本変形例のプレート形冷媒配管系統部品61では、図2〜図4に示されるプレート形冷媒配管系統部品とは異なり、プレート部材62、63の端面間に形成されていた接続口67a、68a、69a、71a、72aが全てプレート部材62側に開口するように形成されており、プレート部材62、63の外周部同士をかしめ固定するための固定部77の数が減少しているため、固定工程において、プレート部材62、63の外周部同士を固定する際の作業性が向上している。
(8)他の実施形態
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
(A)
前記実施形態及び変形例では、本発明を空気調和装置に適用したが、これに限定されず、他の冷凍装置にも適用可能である。
(B)
プレート形冷媒配管系統部品として組み込まれる冷媒配管系統の種類は、前記実施形態及び変形例に限定されず、種々の冷媒配管系統を組み込むことが可能である。例えば、マフラーを含む圧縮機吐出管をプレート形冷媒配管系統部品として組み込むことも可能である。また、プレート形冷媒配管系統部品における冷媒配管系統の配置も前記実施形態及び変形例に限定されない。
(C)
前記実施形態及び変形例では、1対のプレート部材の外周部同士をかしめにより固定し1対のプレート部材の接合面をろう付けにより接合した例、1対のプレート部材の外周部同士をレーザー溶接により固定し1対のプレート部材の接合面をろう付けにより接合した例、及び1対のプレート部材の外周部同士及び接合面をレーザー溶接により固定及び接合した例について説明したが、1対のプレート部材の外周部同士をかしめにより固定し1対のプレート部材の接合面をレーザー溶接により接合するようにしてもよい。
本発明を利用すれば、1対のプレート部材を貼り合わせて接合することによって内部に冷媒が流れる冷媒配管系統が形成された冷凍装置用プレート形冷媒配管系統部品の接合部分のシール性を向上させることができる。
本発明の一実施形態にかかる冷凍装置としての空気調和装置の概略冷媒回路を示す図である。 プレート形冷媒配管系統部品の正面図である。 プレート形冷媒配管系統部品の側面図である。 プレート形冷媒配管系統部品の上面図である。 冷媒回路のガス側部分の冷媒配管系統を示す模式図であって、プレート形冷媒配管系統部品に組み込まれた部分を示している。 冷媒回路の液側部分の冷媒配管系統を示す模式図であって、プレート形冷媒配管系統部品に組み込まれた部分を示している。 図2のA−A断面図であって、フィルタを示す図である。 プレート形冷媒配管系統部品の製造方法の固定工程を説明するためにプレート形冷媒配管系統部品の断面を模式的に示す図である。 プレート形冷媒配管系統部品の製造方法の固定工程を説明するためにプレート形冷媒配管系統部品の断面を模式的に示す図である。 変形例1のプレート形冷媒配管系統部品の固定及び接合状態を説明するためにプレート形冷媒配管系統部品の断面を模式的に示す図である。 変形例2のプレート形冷媒配管系統部品の固定及び接合状態を説明するためにプレート形冷媒配管系統部品の断面を模式的に示す図である。 変形例3のプレート形冷媒配管系統部品の正面図である。 図12のA−A断面図であって、フィルタを示す図である。
符号の説明
61 プレート形冷媒配管系統部品
62、63 プレート部材
64 圧縮機吸入管系統
65 レシーバ系統
66 液側フィルタ系統

Claims (11)

  1. 1対のプレート部材(62、63)に凹凸部を成形して、前記1対のプレート部材の少なくとも一方の接合面の中央部近傍を前記1対のプレート部材の他方の接合面に向かって膨出するように湾曲させ、互いを貼り合わせて外周部同士を固定した状態で接合することにより、内部に冷媒が流れる冷媒配管系統(64、65、66)が形成された、冷凍装置用プレート形冷媒配管系統部品(61)。
  2. 前記1対のプレート部材(62、63)の外周部同士は、かしめ又はレーザー溶接により固定されている、請求項1に記載の冷凍装置用プレート形冷媒配管系統部品(61)。
  3. 前記1対のプレート部材(62、63)は、鋼からなる、請求項1又は2に記載の冷凍装置用プレート形冷媒配管系統部品(61)。
  4. 前記1対のプレート部材(62、63)の少なくとも一方の接合面の中央部近傍を前記1対のプレート部材の他方の接合面に向かって膨出するように湾曲させる成形は、前記1対のプレート部材の弾性限度内で行われている、請求項1〜3のいずれかに記載の冷凍装置用プレート形冷媒配管系統部品(61)。
  5. 前記1対のプレート部材(62、63)は、炉中ろう付けにより接合されている、請求項1〜4のいずれかに記載の冷凍装置用プレート形冷媒配管系統部品(61)。
  6. 前記1対のプレート部材(62、63)は、レーザー溶接により接合されている、請求項1〜4のいずれかに記載の冷凍装置用プレート形冷媒配管系統部品(61)。
  7. 1対のプレート部材(62、63)を貼り合わせて接合することによって内部に冷媒が流れる冷媒配管系統(64、65、66)が形成された冷凍装置用プレート形冷媒配管系統部品(61)の製造方法であって、
    前記1対のプレート部材に前記冷媒配管系統を形成するための凹凸部を成形し、前記1対のプレート部材の少なくとも一方の接合面の中央部近傍を前記1対のプレート部材の他方の接合面に向かって膨出するように湾曲させる成形工程と、
    前記1対のプレート部材を貼り合わせて、互いの外周部同士を固定する固定工程と、
    前記1対のプレート部材を接合して前記冷媒配管系統を形成する接合工程と、
    を備えた冷凍装置用プレート形冷媒配管系統部品の製造方法。
  8. 前記固定工程において、前記1対のプレート部材(62、63)の外周部同士は、かしめ又はレーザー溶接により固定されている、請求項7に記載の冷凍装置用プレート形冷媒配管系統部品の製造方法。
  9. 前記成形工程において、前記1対のプレート部材(62、63)の少なくとも一方の接合面の中央部近傍を前記1対のプレート部材の他方の接合面に向かって膨出するように湾曲させる成形は、前記1対のプレート部材の弾性限度内で行われている、請求項7又は8に記載の冷凍装置用プレート形冷媒配管系統部品の製造方法。
  10. 前記接合工程において、前記1対のプレート部材(62、63)は、炉中ろう付けにより接合されている、請求項7〜9のいずれかに記載の冷凍装置用プレート形冷媒配管系統部品の製造方法。
  11. 前記接合工程において、前記1対のプレート部材(62、63)は、レーザー溶接により接合されている、請求項7〜9のいずれかに記載の冷凍装置用プレート形冷媒配管系統部品の製造方法。
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