JP2005035668A - 包装体加工装置及び包装体加工法 - Google Patents

包装体加工装置及び包装体加工法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005035668A
JP2005035668A JP2004098087A JP2004098087A JP2005035668A JP 2005035668 A JP2005035668 A JP 2005035668A JP 2004098087 A JP2004098087 A JP 2004098087A JP 2004098087 A JP2004098087 A JP 2004098087A JP 2005035668 A JP2005035668 A JP 2005035668A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
package
blade
cut
packaging body
resin film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004098087A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005035668A5 (ja
Inventor
Shizuo Kikuchi
静雄 菊地
Hiroshi Uchida
博 内田
Katsuji Horikawa
勝司 堀川
Toshishige Tanaka
要茂 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Corp
Nippon Chemi Con Corp
K&U Systems Co Ltd
Original Assignee
Nippon Chemi Con Corp
Asahi Kasei Life and Living Corp
K&U Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Chemi Con Corp, Asahi Kasei Life and Living Corp, K&U Systems Co Ltd filed Critical Nippon Chemi Con Corp
Priority to JP2004098087A priority Critical patent/JP2005035668A/ja
Publication of JP2005035668A publication Critical patent/JP2005035668A/ja
Publication of JP2005035668A5 publication Critical patent/JP2005035668A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Auxiliary Devices For And Details Of Packaging Control (AREA)

Abstract

【課題】 薄肉のプラスチック容器が該プラスチック容器に密着する樹脂フィルムにより包装されてなる包装体の前記樹脂フィルムに開封を容易にするための切り口を入れる際に、プラスチック容器に穴を空けることなく確実に樹脂フィルムに切り口を入れることができる包装体加工装置及び方法を提供すること。
【解決手段】 加工位置に供給された包装体200の被加工面210に曲線刃を有する刃物124を所定の圧力で押し当て、切っ先が被加工面内で円弧を描くように刃物を回転させて樹脂フィルムに切り口を入れる刃物駆動手段110を少なくとも有する包装体加工装置。これにより、プラスチック容器に穴を空けることなく確実に樹脂フィルムに切り口を入れることができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、内容物の収められたプラスチック容器が該プラスチック容器に密着する樹脂フィルムにより包装されてなる包装体の前記樹脂フィルムに、開封を容易にするための切り口を入れる包装体加工装置及び方法に関する。
内部に食品等の内容物が収められた薄肉のプラスチック容器を、液漏れ防止や、内容物の劣化抑制等を目的として、プラスチック容器に密着する樹脂フィルムによりさらに包装して包装体としたものが、市場に多く流通している。
このような包装体の代表的な例としては、スーパーやコンビニエンスストアにて販売されている弁当や総菜、調理麺等が挙げられ、樹脂フィルムによりプラスチック容器を包装する際には、熱収縮性のポリオレフィン系の樹脂フィルム等を用いてプラスチック容器を覆った後、加熱して樹脂フィルムをシュリンクさせる方法が多く採られている。
包装体の開封時には、樹脂フィルムをプラスチック容器から剥がす必要があるが、樹脂フィルムがプラスチック容器に密着している包装体の場合、単に包装がなされている状態では剥がすことは容易ではない。そのため、包装体の開封を容易にするために様々なイージーオープン方式が考えられている。
例えば、登録実用新案第3049364号公報(特許文献1)に開示されているように、樹脂フィルムとプラスチック容器との間に包装破り紐を介在させておき、この包装破り紐を引っ張ることで樹脂フィルムを破り取る方法、特開平8−282724号公報(特許文献2)に開示されているように、特定の位置に開封用の粘着テープを貼着しておき、開封時にこれを引っ張る方法、特開平6−24476号公報(特許文献3)や、特開平10−167321号公報(特許文献4)に開示されているように、樹脂フィルムに切り口を入れ、この上に開封用ラベルを貼着しておいて、開封時にこのラベルを剥がすことで切り口部分から樹脂フィルムを引き裂く方法等がある。
登録実用新案第3049364号公報 特開平8−282724号公報 特開平6−24476号公報 特開平10−167321号公報
しかしながら、特許文献1や2にあるように、開封のみを目的とした部分を特別に設けることは、それだけでコスト増につながるだけでなく、余分な構成を有することで美観を損ねることもある。
一方、特許文献3や4に開示された方法は、開封用ラベルを品質表示ラベル等で兼用することができる点で、特許文献1や2の方法に比して優れているといえる。
しかしながら、プラスチック容器に密着する樹脂フィルムのみに上記のような切り口を入れることが難しい問題がある。
例えば、プラスチック容器に密着している樹脂フィルムに刃物を押し付けて直線的に動かしたのでは、樹脂フィルムを単独で切断しにくく、プラスチック容器まで切り込んでしまって穴を開けやすくなる。そのため、樹脂フィルムを吸引し、樹脂フィルムをプラスチック容器から引き離して切り口を入れることも考えられるが、吸引時にプラスチック容器も一緒に吸引してしまうことが多く、確実性が得られない問題がある。
また、包装前に予め樹脂フィルムの所定の位置に切り口を入れておく方法も考えられていたが、熱収縮時に内部エアーがこの部分だけから早く抜けてしまい、熱収縮後の仕上がりに影響して美しい仕上がりが得られないことや、プラスチック容器への巻き付け時や収縮時に張力が加わることにより、樹脂フィルムが破断しやすくなる問題がある。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、薄肉のプラスチック容器が該プラスチック容器に密着する樹脂フィルムにより包装されてなる包装体の前記樹脂フィルムに開封を容易にするための切り口を入れる際に、プラスチック容器に穴を空けることなく確実に樹脂フィルムに切り口を入れることができる包装体加工装置及び包装体加工法を提供することを目的とする。
1. 薄肉のプラスチック容器が該プラスチック容器に密着する樹脂フィルムにより包装されてなる包装体の前記樹脂フィルムに、開封を容易にするための切り口を入れる包装体加工装置であって、
加工位置に供給された包装体の被加工面に曲線刃を有する刃物を所定の圧力で押し当て、切っ先が前記被加工面内で円弧を描くように刃物を回転させて樹脂フィルムに切り口を入れる刃物駆動手段を少なくとも有する包装体加工装置。
尚、被加工面内で円弧を描くとは、幾何学的な意味での面内ということであり、被加工面上における軌跡、即ち切り口の形状が円弧を描くことを意味するものではない。
2. 前記刃物駆動手段は、刃物が取り付けられた刃物取り付け部と、刃物の押し当て動作を行うための押し当て駆動手段とを含み、押し当て駆動手段の駆動力を弾性体を介して刃物取り付け部に伝えることを特徴とする1に記載の包装体加工装置。
3. 前記加工位置を通して包装体を移動させる包装体誘導手段を有することを特徴とする1又は2に記載の包装体加工装置。
4. 包装体の位置情報に基づいて、前記包装体誘導手段による包装体の移動速度と、前記刃物駆動手段の動作タイミングとを制御する制御手段を有することを特徴とする3に記載の包装体加工装置。
5. 包装体の被加工面を前記加工位置において所定の高さに揃えるための包装体押さえ手段を有することを特徴とする1から4のいずれか1に記載の包装体加工装置。
6. 刃物が、中心軸に対して斜めに切断された一端側の縁部が曲線刃を構成する、加熱可能な棒材であることを特徴とする1から5のいずれか1に記載の包装体加工装置。
7. 薄肉のプラスチック容器が該プラスチック容器に密着する樹脂フィルムにより包装されてなる包装体の前記樹脂フィルムに、開封を容易にするための切り口を入れる包装体加工法であって、
包装体の被加工面に曲線刃を有する刃物を所定の圧力で押し当て、切っ先が前記被加工面内で円弧を描くように前記刃物を回転させて樹脂フィルムに切り口を入れる包装体加工法。
8. 包装体を被加工面に平行に所定の速度で移動させながら切り口を入れていくことを特徴とする7に記載の包装体加工法。
9. 樹脂フィルムに切り口を入れる際に、被加工面を押さえて所定の高さに揃えておくことを特徴とする7又は8に記載の包装体加工法。
本発明によれば、薄肉のプラスチック容器が該プラスチック容器に密着する樹脂フィルムにより包装されてなる包装体の前記樹脂フィルムに開封を容易にするための切り口を入れる際に、プラスチック容器に穴を空けることなく確実に樹脂フィルムに切り口を入れることができる。
また、切り口が直線状でなく、切り口の両端を結ぶ線分と切り口とで一定以上の面積部分を囲む曲線状であることにより、樹脂フィルムの上記囲まれた面積部分がラベルを引き剥がす時にこれに伴って持ち上げられやすいため、確実に樹脂フィルムを引き裂くことができる。特に切り口が単なる半円ではなく、これが延びた形状であれば、ラベルを引き剥がす際に樹脂フィルムの破れが開始される切り口の端同士の間隔が広いため、より広い面積で樹脂フィルムが裂かれて持ち上げられることとなり、樹脂フィルムを効率的に引き剥がすことができる。
図1は本発明の包装体加工装置の一実施形態を示す概略斜視図、図2は図1に示される刃物駆動手段の拡大斜視図、図3は図2に示される刃物付近の拡大図で、(a)は平面図、(b)は側面図、図4は刃物の他の形状例を示す図で、(a)は平面図、(b)は側面図、図5は図1に示される包装体加工装置の動作説明図である。
図1に示されるように、本包装加工装置100は、包装体200を移動させて所定の加工位置へと誘導する包装体誘導手段150と、包装体200を包み込んでいる樹脂フィルムに切り口を形成するための刃物駆動手段110と、包装体誘導手段150と刃物駆動手段110の作動を制御する制御手段160とを備えたものとなっている。
包装体誘導手段150は、載置された包装体200を移動させるコンベアー151と、包装体200を正確に加工位置に誘導し、且つ加工位置において包装体200をホールドして切り口を入れる際に包装体が位置ずれを起こさないようにしておくグリップコンベアー152とからなっている。上記刃物駆動手段110は、加工位置においてグリップコンベアー152でホールドされる包装体200の上方に位置している。
また、制御手段160は、コンベアー151で移送される包装体200の位置を検出する検知器161と、この検知器161からの位置情報に基づいて包装体誘導手段150とはもの駆動手段110の作動を制御する制御部162で構成されている。
前工程から移送されてきた包装体200は、検知器161により得られた位置情報に基づいて、制御部162によって移動速度が制御されながらコンベアー151により運ばれ、グリップコンベアー152により包装体200の移動方向と直交する方向の位置が正確に定められて、定められた加工位置に正確に誘導されてグリップされる。また、やはり検知器161により得られた位置情報に基づいて、制御部162によって刃物駆動手段110が動作され、上記グリップコンベアー152によってコンベアー151上にグリップされた包装体200の被加工面210(図3参照)に切り口が入れられる。加工が終了した包装体200は速やかに移送され、次の包装体200が同様に供給されてくる。
図2及び図3に示されるように、刃物駆動手段110は、曲線刃を有する刃物124を備えたもので、この曲線刃を有する刃物124は、ほぼ垂直な第1回転軸122の下端に設けられた円筒形の刃物取り付け部123に取り付けられている。また、図3に明示されているように、第1回転軸122は、刃物取り付け部123の中心軸位置に取り付けられている一方、刃物124は、刃物取り付け部123の外周面の一部を平坦に切削することで形成された、第1回転軸122の中心とずれた位置の取り付け面129に下向きに取り付けられている。即ち、刃物124は、第1回転軸122から偏心して取り付けられている。従って第1回転軸122が回転することにより、刃物124の切っ先は円弧を描いて移動するものとなっている。
本発明における曲線刃を有する刃物124としては、図4に示されるような円形のものを用いても良い。また、図示されるような全円形の刃物124だけでなく、円弧部分を刃部とした半円形や扇形の刃物124とすることもできる。これらの全円形、半円形、扇形の刃物124の場合の切っ先は最下端部をいう。なお、図4において図3と同じ符号は同様の部材を示す。
図3に示されるように、刃物取り付け部123を下端に有する第1回転軸122は、刃物124を包装体200に押し当てるための押し当て駆動手段120によって上下に移動される押し当て部材121を貫通して上方に延びており、上端が、回転駆動が直接与えられる第2回転軸133にカップリング140を介して連結されている。押し当て駆動手段120には価格面からエアシリンダーが好ましく使用できるが、その他の流体駆動シリンダーや、ボールねじ、リニアモーター等を用いることもできる。第1回転軸122は、押し当て部材121に対して上下にスライド自在かつ回転自在となっている。
第1回転軸122は、押し当て部材121よりも上の部分にストッパー126を有しており、このストッパー126が押し当て部材121に当接することで、押し当て部材121に吊り下げられた状態で保持されており、押し当て部材121と共に上下に移動可能となっている。
カップリング140は、円筒形をなし、上端に第2回転軸133の下端が固定されていると共に、下端側から、第1回転軸122の上端が上下にスライド自在に差し込まれている。また、カップリング140の周側壁の相対向する位置には、軸方向に長いガイド穴128が形成されており、第1回転軸122の上端部を貫通するピン127の両端がそれぞれこのガイド穴128内に挿入されている。つまり、第1回転軸122は、ピン127をガイド穴128内でガイド穴128の長さ方向に滑らせながら、カップリングに対して上下にスライド可能となっている。また、後述するように第2回転軸133が回転した場合には、ピン127がガイド穴128の側壁に係止されることで、第2回転軸133の回転が第1回転軸122に伝えられることになる。
下端部が第1回転軸122とカップリング140を介して連結されている第2回転軸133の上端部は、保持板135を貫通して延び、該保持板135上に保持された回転機構を構成するラック131と噛み合うピニオン132が取り付けられている。つまり、回転駆動手段130から与えられる往復駆動力は、ラック131とピニオン132とで回転駆動力に変換され、第2回転軸133を回転させるものとなっている。回転駆動手段130としては、価格面からエアシリンダーが好ましく使用されるが、その他の流体駆動シリンダーや、ボールねじ、リニアモーター等を用いることもできる。また、回転機構による第2回転軸133及び第1回転軸122の回転は、後述するような形状の切り口を形成できれば足るので、1/4〜2/3回転程度である。
押し当て部材121と刃物取り付け部123との間には例えばスプリング125等の弾性体が挟まれている。加工時に、押し当て部材121の下降と共に、カップリング140に対して第1回転軸122の上端部がスライドして第1回転軸122が下降し、これによって刃物124が包装体200に当接して第1回転軸122の下降が止まると、押し当て部材121が第1回転軸122に対してスライドしながら更に下降し、スプリング125を圧縮し、この圧縮されたスプリング125の反発力によって刃物124が包装体200に押し付けられることになる。
刃物124を包装体200の被加工面210に押し当てる圧力は、包装体200を構成する樹脂フィルムとプラスチック容器の材料と厚さにより決められるものであるが、上記のようにスプリング125等の弾性体を介し、該弾性体に所定量の歪みを与えるようにして刃物124を被加工面210に押し当てることで、包装体200の被加工面が多少上下していても、刃物124の押し当て圧力を所望の圧力に近い一定の範囲内で安定させ、より確実に樹脂フィルムのみに切り口を入れることができるようになる。尚、本発明における弾性体はスプリング125に限られるものではなく、ゴムや空気バネ装置等を用いることもできる。
また、本発明においては、包装体200の被加工面210を加工位置において所定の高さに揃えるための包装体押さえ手段170を有することが好ましく、これらは刃物124の両隣に配置されていることが好ましい。一般に本発明が加工対象とする弁当等の包装体200は、上下方向の寸法バラツキが大きく、これに刃物124を所定の圧力で押し当てることは難しいが、包装体押さえ手段170を有していれば、上記形態の刃物駆動手段110の構成において、弾性体を歪ませる押し当て部材121の変位量は包装体200毎に変えずにほぼ一定で設定しておけば良いため、確実に樹脂フィルムのみに切り口を入れるための刃物駆動手段110の制御が容易となる。
さらに好ましくは、不図示の磁石が刃物の近傍に配置されていることである。これにより、万一刃物124の刃先が刃こぼれした場合でも、これを吸着し、包装体200上に刃こぼれした刃が残されないようにすることができる。
次に、図5を用いて、本発明の包装体加工装置100の一連の動作について更に詳しく説明する。
まず図5(a)のように、包装体200がコンベアー151により運ばれてきて、検知器161により検知される位置に到達すると、図1に示すように検知信号が制御部162に送られる。この段階ではまだ刃物駆動手段110は動作する必要はないが、この時点で刃物124の下降動作、或いは微小な下降による準備動作等を開始しておき、加工速度の向上を図っても良い。
次に図5(b)のように、包装体200が加工位置に供給されたら、押し当て駆動手段120により押し当て部材121を押し下げ、スプリング125を介して刃物124を包装体200の被加工面210に押し当てる。包装体200が加工位置に供給されたか否かについては、図5(a)の検知結果、包装体誘導手段150による移動速度、及び経過時間から計算して判断できるが、この位置判断の方法についてはこれに限られるものではない。
被加工面210に刃物124が押し当てられた状態で、図2で説明した回転駆動手段130、ラック131及びピニオン132で構成された回転機構を利用して第1回転軸122を回転させることにより、刃物124の切っ先が被加工面内で円弧を描くように刃物124を回転させて、包装体200の樹脂フィルムに切り口を入れる。この際、図5(b)と図5(c)とで包装体200が変位していることからも分かるように、包装体200を移動させながら刃物124を回転させて切り口を入れることが好ましい。本発明においては、加工位置において包装体200を停止させた状態で刃物124を回転させても樹脂フィルムのみに切り口を設けることは可能であるが、包装体200を移動させながら加工することにより、より確実に樹脂フィルムのみに切り口を入れることができるようになる。また、包装体200を移動させながら切り口を設ける方法をとると、加工位置において包装体200を完全に停止させる必要がなく、加工速度をより高めることもできる。
切っ先が被加工面210内で円弧を描くように刃物124を回転させて切り口を入れることにより、樹脂フィルムのみを切ることができるのは、回転により樹脂フィルムが部分的に捻られ、樹脂フィルムを徴少ながらもプラスチック容器から剥がしながら切断が進行していくためと考えられる。また、包装体200を移動させながら加工を行うとさらに確実に樹脂フィルムのみを切ることができるのは、上記の理由に加えて、刃物124の切っ先が樹脂フィルムを引きずる作用によって、さらに樹脂フィルムをプラスチック容器から剥がす量が多くなっているためとも考えられる。
加工完了後は、図5(d)に示すように、押し当て駆動手段120により押し当て部材121を上昇させ、第1回転軸122が有するストッパー126を持ち上げることで刃物124を被加工面210から引き離し、コンベアー151により包装体200を移送する。
図6は包装体に入れられる切り口の形状を説明するための図で、(a)は包装体の斜視図、(b)は切り口の形状の例を示すための(a)におけるA部の拡大平面図である。
特に弁当等の食品を内容物とする場合、通常、包装体200には価格や使用材料等を表示するラベル300が貼られる。ラベル300には、このように開封を目的としたものではないものが兼用できるため、包装体製造のコストの増加を抑えることができる。
220は包装体200上においてラベル300を貼付する位置のラベル貼付領域を表している。本発明により入れられる切り口は、このラベル貼付領域220内において図6(b)各図において示されるように、半円((b)−1)、半円が包装体200の加工時移動方向に延びた形状((b)−2)、或いは(b)−2の切り口の両端がさらに加工時移動方向に延びた形状((b)−3)等となる。図6(b)−3の形状の切り口は、刃物124(図3、図4参照)が包装体200の被加工面210(図3参照)上に押し当てられてから回転を開始するまでの間包装体200を移動させ、回転が終了してからも少しの間刃物124を包装体200から引き離さずに包装体200を移動させることで形成できる。
このように、切り口が直線状でなく、切り口の両端を結ぶ線分と切り口とで一定以上の面積部分を囲むような曲線状であることにより、樹脂フィルムの上記囲まれた面積部分がラベル300を引き剥がす時にこれに伴って持ち上げられやすいため、確実に樹脂フィルムを引き裂くことができる。特に図6(b)−2、図6(b)3のように単なる半円ではなく、これが延びた形状である方が、ラベル300を引き剥がす際に樹脂フィルムの破れが開始される切り口の端同士の間隔が広いため、より広い面積で樹脂フィルムが裂かれて持ち上げられることとなり、樹脂フィルムを効率的に引き剥がすことができる。
尚、ラベル300は、その外縁の一部に非接着領域を有し、その部分を掴んで容易にプラスチック容器から引き離すことができるようにしておくと良い。
本発明は、加工対象である包装体200を構成するプラスチック容器が、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ塩化ビニル(PVC)等からなり、厚さが0.02〜0.2mm程度のものである場合に好ましく適用されるが、これに限られるものではなく、少なくともこれより強く及び/又は厚いものであれば何ら問題なく本発明の装置及び方法が適用される。
また、樹脂フィルムについては、材料はストレッチフィルム、熱収縮性フィルム等、プラスチック容器に密着して包装体200を形成できるものであれば特に制限はないが、包装体200の生産性やコストを考慮すると、熱収縮性フィルムが好ましく用いられる。具体的には例えば、高圧法低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチレン−αオレフィン共重合体(線状低密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレンおよび左記以外のX線法による結晶化度が30%以下の軟質樹脂等で、チーグラー系触媒と呼ばれている従来の触媒を用いて得られるものの他、通称シングルサイト系触媒と呼ばれている触媒で重合されたものを含む)、ポリプロピレン系樹脂(ホモおよび、コモノマーとしてエチレン、ブテン等の少なくとも1種のαオレフィンとの共重合体)、ポリブテン系樹脂(ホモおよび、エチレンまたはプロピレン等の少なくとも1種のαオレフィンとの共重合体)、ポリ4メチルペンテン系樹脂、結晶性1,2ポリブタジエン、上記エチレン−αオレフィン共重合体とは異なるαオレフィン共重合体よりなる軟質重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−脂肪族不飽和カルボン酸共重合体、エチレン−脂肪族不飽和カルボン酸エステル共重合体、ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンとのブロック共重合体およびその二重結合の少なくとも一部を水素添加処理した等の誘導体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリアミド樹脂、ポリエステル系樹脂、およびこれらの変性重合体(酸変性、イオン化等)、等が挙げられ、これらの中から選ばれた1種または2種以上の樹脂を混合したブレンド樹脂またはこれらの樹脂を主体として(50重量%以上含むことを意味する)、上記以外の樹脂を混合したブレンド樹脂を用いることができる。また、熱収縮性フィルムは電離性放射線、好ましくは電子線にて照射架橋処理されたものでも良く、易開封性の点において該照射架橋処理されたものが好ましく使用できる。さらに、熱収縮性フィルムは単層でも多層でもよく、また少なくとも1つの層に防曇剤、可塑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、滑剤、着色剤、界面活性剤、アンチブロッキング剤、無機フィラー、粘着付与剤等を含ませることができ、またコロナ処理やプラズマ処理、各種コーティング処理を施しておいても良い。樹脂フィルムの厚さは、通常5〜100μmのものであるが、省資源および廃棄物の減量化という観点からは好ましくは5〜50μm、より好ましくは5〜30μmである。
図7は刃物の他の例とその取り付け状態を示す側面図、図8は刃物の他の例とその取り付け状態を示す正面図、図9は図7及び図9に示される刃物が包装体に押し付けられた状態の側面図である。なお、図7〜図9において、図3と同じ符号は同様の部材を示す。
図示されるように、本例の刃物124は、中心軸に対して斜めに切断された一端側(下端側)の縁部が曲線刃を構成する、鉄等の熱伝導率のよい金属棒材で構成されている。この刃物を構成する棒材の軸方向に直角方向の断面形状は、適度な曲率の曲線刃を得やすいことから、円形であることが好ましいが、楕円形等とすることもできる。また、刃物124内には、棒状のヒーター171が内蔵されており、加熱可能となっている。
本例の刃物124は、板状の刃物取り付け部123の中央部に上端が固定されて垂下されており、この刃物取り付け部123の左右上面側に突設された刃物支持軸172の上端部が、側面コ字形をなす刃物支持部173の下辺部を上下にスライド可能に貫通している。各刃物支持軸172の上端縁には、それぞれ頭部174が形成されており、この頭部174が刃物支持部123の下辺部上面に係止されていることで、刃物124は、刃物取り付け部123及び刃物支持軸172を介して刃物支持部173に吊り下げられている。
上記刃物取り付け部123と刃物支持部173との間には、刃物支持軸172が挿入された状態で、スプリング125等の弾性体が挟み込まれている。また、本例における第1回転軸122は、押し当て部材121に固定されており、刃物支持部173は、第1回転軸122及び/又は押し当て部材121に固定されている。従って、前記の例と同様にして押し当て部材121が下降し、刃物124が包装体200(図3参照)に当接した後は、刃物支持部173が刃物支持軸172に対してスライドしつつスプリング125を圧縮し、図9に示されるような状態となって、スプリング125の反発力によって刃物124を包装体200に押し付けるものとなっている。包装体200への押し付け後の回転は、前述の例と同様である。
上記のようなヒーター171で加熱可能な棒材で構成された刃物124とすると、曲線刃を構成する、斜めに切断された一端側の縁部を薄く鋭利に研ぎ澄ませておかなくても、熱によって包装体200の樹脂フィルムに切り口を形成することができ、鋭利な研ぎ刃を用いた場合のような刃こぼれの恐れを解消することができる。また、刃物124の加熱温度は、切り口を形成する樹脂フィルムの種類や厚みによっても相違するが、樹脂フィルムがポリエチレンの場合、230〜350℃程度である。
ポリスチレンからなる厚さ0.1mmの蓋を有し、寸法がおおよそ205mm×205mm×50mmの弁当箱(薄肉のプラスチック容器)を、旭化成株式会社製「サンテックSフィルム」(樹脂フィルム)でハンドシュリンクラップした包装体を用意し、本発明の包装体加工装置を用いて樹脂フィルムに切り口を入れ、該切り口を覆うようにラベルを貼付した。
この条件で、加工速度50個/分で100個の包装体に切り口を入れて製品を作成し、開封したところ、100個全てにおいて開封は良好になされ、プラスチック容器にまで穴の空いたものは全くなかった。
本発明の包装体加工装置の一実施形態を示す概略斜視図である。 図2は図1に示される刃物駆動手段の拡大斜視図である。 図2に示される刃物付近の拡大図で、(a)は平面図、(b)は側面図である。 刃物の他の形状例を示す図で、(a)は平面図、(b)は側面図である。 図1に示される包装体加工装置の動作説明図である。 包装体に入れられる切り口の形状の説明図で、(a)は包装体の斜視図、(b)は切り口の形状の例を示す(a)におけるA部の拡大平面図である。 図7は刃物の他の例とその取り付け状態を示す側面図である。 刃物の他の例とその取り付け状態を示す正面図である。 図7及び図9に示される刃物が包装体に押し付けられた状態の側面図である。
符号の説明
100 包装体加工装置
110 刃物駆動手段
120 押し当て駆動手段
121 押し当て部材
122 第1回転軸
123 刃物取り付け部
124 刃物
125 スプリング
126 ストッパー
127 ピン
128 ガイド穴
129 取り付け面
130 回転駆動手段
131 ラック
132 ピニオン
133 第2回転軸
135 保持板
140 カップリング
150 包装体誘導手段
151 コンベアー
152 グリップコンベアー
160 制御手段
161 検知器
162 制御部
170 包装体押さえ手段
171 ヒーター
172 刃物支持軸
173 刃物支持部
174 頭部
200 包装体
210 被加工面
220 ラベル貼付領域
300 ラベル

Claims (9)

  1. 薄肉のプラスチック容器が該プラスチック容器に密着する樹脂フィルムにより包装されてなる包装体の前記樹脂フィルムに、開封を容易にするための切り口を入れる包装体加工装置であって、
    加工位置に供給された包装体の被加工面に曲線刃を有する刃物を所定の圧力で押し当て、切っ先が前記被加工面内で円弧を描くように刃物を回転させて樹脂フィルムに切り口を入れる刃物駆動手段を少なくとも有する包装体加工装置。
  2. 前記刃物駆動手段は、刃物が取り付けられた刃物取り付け部と、刃物の押し当て動作を行うための押し当て駆動手段とを含み、押し当て駆動手段の駆動力を弾性体を介して刃物取り付け部に伝えることを特徴とする請求項1に記載の包装体加工装置。
  3. 前記加工位置を通して包装体を移動させる包装体誘導手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の包装体加工装置。
  4. 包装体の位置情報に基づいて、前記包装体誘導手段による包装体の移動速度と、前記刃物駆動手段の動作タイミングとを制御する制御手段を有することを特徴とする請求項3に記載の包装体加工装置。
  5. 包装体の被加工面を前記加工位置において所定の高さに揃えるための包装体押さえ手段を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の包装体加工装置。
  6. 刃物が、中心軸に対して斜めに切断された一端側の縁部が曲線刃を構成する、加熱可能な棒材であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の包装体加工装置。
  7. 薄肉のプラスチック容器が該プラスチック容器に密着する樹脂フィルムにより包装されてなる包装体の前記樹脂フィルムに、開封を容易にするための切り口を入れる包装体加工法であって、
    包装体の被加工面に曲線刃を有する刃物を所定の圧力で押し当て、切っ先が前記被加工面内で円弧を描くように前記刃物を回転させて樹脂フィルムに切り口を入れる包装体加工法。
  8. 包装体を被加工面に平行に所定の速度で移動させながら切り口を入れていくことを特徴とする請求項6に記載の包装体加工法。
  9. 樹脂フィルムに切り口を入れる際に、被加工面を押さえて所定の高さに揃えておくことを特徴とする請求項7又は8に記載の包装体加工法。
JP2004098087A 2003-06-23 2004-03-30 包装体加工装置及び包装体加工法 Pending JP2005035668A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004098087A JP2005035668A (ja) 2003-06-23 2004-03-30 包装体加工装置及び包装体加工法

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003177789 2003-06-23
JP2004098087A JP2005035668A (ja) 2003-06-23 2004-03-30 包装体加工装置及び包装体加工法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005035668A true JP2005035668A (ja) 2005-02-10
JP2005035668A5 JP2005035668A5 (ja) 2007-05-24

Family

ID=34220117

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004098087A Pending JP2005035668A (ja) 2003-06-23 2004-03-30 包装体加工装置及び包装体加工法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005035668A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109229642A (zh) * 2018-08-28 2019-01-18 深圳市思榕科技有限公司 切易撕口设备
CN109733695A (zh) * 2019-01-30 2019-05-10 彭文丽 一种易撕口加工设备及工艺
CN112758440A (zh) * 2020-12-15 2021-05-07 温州宝丰包装科技有限公司 一种包装盒用自动封口机

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5915031A (ja) * 1982-06-30 1984-01-26 大王製紙株式会社 開口用ミシン目を有する包装袋、その製造方法および装置
JPS5928499U (ja) * 1982-08-11 1984-02-22 凸版印刷株式会社 多層材料で形成される液体容器にストロ−插入孔の切れ目を切設する装置
JPH0665203U (ja) * 1993-02-17 1994-09-13 茨木精機株式会社 包装体の開封手段及びその施工装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5915031A (ja) * 1982-06-30 1984-01-26 大王製紙株式会社 開口用ミシン目を有する包装袋、その製造方法および装置
JPS5928499U (ja) * 1982-08-11 1984-02-22 凸版印刷株式会社 多層材料で形成される液体容器にストロ−插入孔の切れ目を切設する装置
JPH0665203U (ja) * 1993-02-17 1994-09-13 茨木精機株式会社 包装体の開封手段及びその施工装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109229642A (zh) * 2018-08-28 2019-01-18 深圳市思榕科技有限公司 切易撕口设备
CN109229642B (zh) * 2018-08-28 2020-07-24 深圳市思榕科技有限公司 切易撕口设备
CN109733695A (zh) * 2019-01-30 2019-05-10 彭文丽 一种易撕口加工设备及工艺
CN112758440A (zh) * 2020-12-15 2021-05-07 温州宝丰包装科技有限公司 一种包装盒用自动封口机
CN112758440B (zh) * 2020-12-15 2022-05-24 温州宝丰包装科技有限公司 一种包装盒用自动封口机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7395927B2 (en) Pocket tape with alternating adhesive and non-adhesive zones and overlying carrier tape
WO2009099629A2 (en) Cutting blades and assemblies
US7313900B2 (en) Method and apparatus for manufacturing an easy-to-open package
EP3209570B1 (en) Process for forming a sleeve on a container
JP5659824B2 (ja) 包装袋
EP3209569B1 (en) Apparatus for forming a sleeve on a container
US9580195B2 (en) Process for forming a sleeve on a container
JP2005035668A (ja) 包装体加工装置及び包装体加工法
EP2436605A2 (en) Bag sealing tape, and banding device and banding method using the bag sealing tape
JP2020122987A (ja) 熱伝導シートの転写方法および転写装置
CN101480364A (zh) 使用粘合剂贴片的方法
CN1333672A (zh) 具有捏手的粘性表面保护片
EP3445664B1 (en) Apparatus for forming a sleeve on a container
KR20180032266A (ko) 절취가 편리한 절취선을 포함하는 포장 용기
JPH1111497A (ja) 易剥離性包装袋
WO2015170378A1 (ja) 包装体の開封部形成装置及び開封用粘着テープ
CN1705593A (zh) 易开封性包装袋
US5819616A (en) Apparatus and method for providing a release tab on lined tape
JP2000301017A (ja) ペットボトルの再生処理装置
JPH0999975A (ja) 開封が容易なパッケージ
JP2016020234A (ja) 連続帯状体の繋ぎ装置
JP2004106876A (ja) 包装用シート材の製法及びこの製法により作られた包装用シート並びにこの包装用シート材により作製された包装体

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070329

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070329

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20070402

A977 Report on retrieval

Effective date: 20091210

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20091215

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100406