JP2005035606A - ゆで卵包装袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】 包装袋から取り出したゆで卵を、無理して一口で食べたり、口の中で噛み切って残りの半分を包装袋の中に戻すような食べにくさを解消するもので、ゆで卵包装袋からゆで卵を取り出す際に、予め包装袋の中で食べ易い大きさにカットしてから取り出せるようにすることである。
【解決手段】 ゆで卵11を密封収納する袋状体12と、前記ゆで卵11の取り出し方向とほぼ直交するように袋状体12の内部に配置された線状体13とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明はゆで卵を食べ易い大きさで取り出すことのできるゆで卵包装袋に関する。
従来、ゆで卵の包装袋として、例えば特許文献1に記載のものが知られている。このゆで卵包装袋1は、図7に示されるように、殻付ゆで卵2を収納する袋状の包装体3に、卵殻を剥離されたゆで卵が収納される付帯袋4を設けたものである。包装体3は2枚のシートの周縁を開封容易な粘着剤で密封するもので、殻付ゆで卵2をその全面に塗着させた強い粘着剤を介して密着させている。包装体3の上端には2枚のシートを開封し易いように、つまみ部5が設けられている。また、包装体3と付帯袋4との境目には弱い粘着剤で仕切られている他、切り離し易いようにミシン目6が入っている。
このような構造からなるゆで卵の包装袋1にあっては、ゆで卵を食べる時には、包装体3の上から卵殻に十分なひび割れを発生させてから上端のつまみ部5を両手で持って2枚のシートを順に引き裂く。殻付ゆで卵2のひび割れた卵殻はシートに塗着された強い粘着剤に密着され、食用部分のみが取り出される。そして、更にシートを剥がしていくと、付帯袋4との間を仕切る弱い粘着部分が剥がされて、殻が取り除かれたゆで卵が付帯袋4の中に自然落下する。そして、更に包装体3と付帯袋4とをミシン目6に沿って切り離して包装体3の方は捨て、付帯袋4を手に持ってゆで卵を食べることができる。
このように、上記従来のゆで卵包装袋1にあっては、卵殻を除去したゆで卵を直接に手で持つことがないので、衛生的に食べることができるものの、ゆで卵をその形状のままで取り出すことになるため、食べにくいものとなっていた。即ち、ゆで卵丸々一つを口の中に入れ、無理して一口で食べてしまうか、それが難しい場合には口の中で半分の大きさに噛み切って一方を先ず食べ、他方を付帯袋4の中に一旦戻さなければならなかった。
特開平8−131126号公報
本発明が解決しようとする問題点は、包装袋から取り出したゆで卵を、無理して一口で食べたり、口の中で噛み切って残りの半分を包装袋の中に戻すような食べにくさを解消するもので、ゆで卵包装袋からゆで卵を取り出す際に、予め包装袋の中で食べ易い大きさにカットしてから取り出せるようにすることである。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係るゆで卵包装袋は、ゆで卵を密封収納する袋状体と、前記ゆで卵の取り出し方向とほぼ直交するように袋状体の内部に配置された線状体とを備えることを特徴とする。
この発明によれば、ゆで卵の取り出し方向と直交するように線状体を配置したので、ゆで卵を取り出す際に、この線状体にゆで卵を交わらせるだけで、ゆで卵を半分にカットした状態で取り出すことができる。
また、本発明の袋状体は、例えば複数のプラスチックシートを重ね、その周囲をシールすることで袋状に形成したものであり、殻を除去したゆで卵の収納部分から離れた位置には袋状体の一部を開封してゆで卵の取出口を形成するための開封補助部が設けられている。プラスチックシートは、例えば透明のポリエチレンシートを用いることができ、食品安全性の高いものが望ましい。また、前記開封補助部は、例えばシール部分に設けた切込みが望ましい。
また、本発明の線状体は、前記ゆで卵の収納部部分と開封補助部との間に配置されているのが望ましい。さらに、本発明の線状体は、その両端部が袋状体の対向するシール部分にそれぞれ固定され、直線性を保持した状態で袋状体の内部に配置されているのが望ましい。直線性を保持させることで線状体に張力が生じ、ゆで卵を線状体に押し付けた時にも線状体が弛むことないので、ゆで卵のカットがスムーズに行える。
上記線状体は、食品安全性や切断性などを考慮した場合、ナイロン糸などのプラスチック製の糸が望ましいものである。
本発明のゆで卵包装袋は、袋からゆで卵を取り出す際に、予め包装袋の中で半分にカットされた状態で取り出すことができるので、従来のように無理して一口で食べたり、口の中で半分に噛み切る等の必要もないので、非常に食べ易いものとなった。特に、駅の売店で買ったゆで卵を電車内で食べる場合や、野外で利用する場合にも非常に簡便なものとなり、さらに二人で半分ずつに分けて食べる場合にも抵抗感がなく分け合うことができる。
図1は、本発明に係るゆで卵包装袋10の全体形状を示したものである。このゆで卵包装袋10は、殻を除去したゆで卵11を密封収納する長方形状の袋状体12と、この袋状体12の内部に配置された線状体13とを備える。
前記袋状体12は、長方形状の2枚の透明プラスチックシートを重ね、その全周に熱溶着によるシール部14を設けることによって袋状に形成したものである。そして、この袋状体12の本体部分がゆで卵11の収納部分となり、この収納部分から離れた上端付近のシール部14には三角形状の切込み部15が設けられている。
この切込み部15は、図2に示されるように、袋状体12の上部を横方向に開封してゆで卵11の取出口16を形成するための開封補助部である。なお、この切込み部15の形状は、上記の三角形状に限られないこと勿論である。
前記の袋状体12の内部に配置される線状体13は、図3に矢印Cで示されたゆで卵11の取り出し方向とほぼ直交するように、ゆで卵11の収納部分と切込み部15との間に配置される。この実施形態では袋状体12がほぼ矩形状に形成されていることから、袋状体12の上辺17または下辺18とほぼ平行に配置される。そして、配置された線状体13の両端部13a,13bが袋状体12の左右辺19,20のシール部14に一体に固定されることで、袋状体12内での線状体13の直線性が保持されることになる。この線状体13には、例えばナイロン糸などのプラスチック製の糸や木綿糸、絹糸など天然素材の糸の他、細い金属ワイヤなどを使用することができる。特に、ナイロン糸は強度的に優れている他、袋状体12の周囲をシールする際に、一緒に熱溶着することができるので、取り扱い面でも優れたものである。線状体13の両端部13a,13bが熱溶着されることで、シール部14の当該固定部分から空気漏れするなどのおそれはない。なお、線状体13が配置される箇所は、ゆで卵11の収納部分と切込み部15との間であれば特に制約を受けることはないが、切込み部15に余りに近すぎると、袋状体12から取り出すときに多少の取り出しにくさを感ずることがある。
上記構成からなるゆで卵包装袋10には、ゆで卵11が以下のようにして密封封止される。先ず、上辺17を除いた下辺18及び左右辺19,20がシールされている袋状体12を用意する。この袋状体12には線状体13が既に配置されている。次に、袋状体12の上辺17の開口から殻を除去したゆで卵11を入れ、袋状体12の本体部分に収納する。その時、ゆで卵11に線状体13で傷付けないように注意する。ゆで卵11を収納した後、内部の空気を抜きながら袋状体12の上辺17をシールして、図1に示されるようなゆで卵包袋10を完成させる。袋状体12内の空気を抜いて内部の真空が保たれた状態でゆで卵11が密封封止されるので、袋状体12を構成している上下のプラスチックシートがゆで卵11に密着する。そのため、ゆで卵11が袋状体12の中で動いてしまうことがない。駅の売店などではこの状態で販売される。
次に、ゆで卵包装袋10に密封収納されたゆで卵11の取り出し方法を図2乃至図6に基づいて説明する。先ず、図2に示されるように、袋状体12の上辺17の角部をつまんで横方向に引っ張り、切込み部15に導かれるようにして袋状体12の上部を横方向に開封し、ゆで卵11の取出口16を設ける。
取出口16を設けることで袋状体12の中に空気が入り、ゆで卵11が動き得るようになる。次に、図3の矢印Cに示されるように、ゆで卵11を取出口16に向けて押し上げるようにして移動させる。すると直線状に張られた線状体13にゆで卵11の頂部が当たるので、さらにゆで卵11を押し上げて移動させることで、図4及び図5に示されるように、線状体13がゆで卵11のほぼ中心を水平方向にカットしながら移動する。そして、図6に示されるように、線状体13を通過したゆで卵11は、ほぼ同じ大きさに二つにカットされた状態で取出口16から取り出すことができる。
本発明に係るゆで卵包装袋は、駅の売店で買ったゆで卵を電車内で食べる場合や、野外で利用する場合にも非常に簡便なものである。
本発明に係るゆで卵包装袋にゆで卵を収納した状態を示す斜視図である。 上記のゆで卵包装袋を開封した状態を示す斜視図である。 上記のゆで卵包装袋からゆで卵を取出す途中の状態を示す斜視図である。 上記図3におけるA−A線に沿った断面図である。 上記図3におけるB−B線に沿った断面図である。 上記のゆで卵包装袋からゆで卵を取出した状態を示す斜視図である。 従来のゆで卵包装袋の一例を示す正面図である。
符号の説明
10 ゆで卵包装袋
11 ゆで卵
12 袋状体
13 線状体
14 シール部
15 切込み部(開封補助部)
16 取出口

Claims (5)

  1. ゆで卵を密封収納する袋状体と、
    前記ゆで卵の取り出し方向とほぼ直交するように袋状体の内部に配置された線状体とを備えることを特徴とするゆで卵包装袋。
  2. 前記袋状体は、複数のプラスチックシートを重ね、その周囲をシールすることで袋状に形成したものであり、殻を除去したゆで卵の収納部分から離れた位置には袋状体の一部を開封してゆで卵の取出口を形成するための開封補助部が設けられている請求項1記載のゆで卵包装袋。
  3. 前記線状体は、前記ゆで卵の収納部分と開封補助部との間に配置されている請求項2記載のゆで卵包装袋。
  4. 前記線状体は、その両端部が袋状体の対向するシール部分にそれぞれ固定され、直線性を保持した状態で袋状体の内部に配置されている請求項1又は3記載のゆで卵包装袋。
  5. 前記線状体は、プラスチック製の糸からなる請求項1、3、4のいずれか記載のゆで卵包装袋。
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JP2010247848A (ja) * 2009-04-13 2010-11-04 Daisey Machinery Co Ltd 袋詰め包装方法及び袋詰め包装品
JP2017222409A (ja) * 2016-06-16 2017-12-21 大日本印刷株式会社 外力を加えることによって変形される固形物を収容するための袋
CN111891549A (zh) * 2020-08-27 2020-11-06 杜迅 一种多间隔的分类式食品包装袋

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