JP2005035060A - 中空成形機の型締装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】タイバー14〜16と、前方支持プレート2及び後方支持プレート3と、成形金型6,7を取付けた前方プラテン4及び後方プラテン5と、前方プラテン及び後方プラテンを等距離に移動・保持するパーティングライン保持機構8と、型締力発生機構10とを備えた型締駆動機構9とを備えている。前記型締力発生機構が、シャフト97及び皿ばね100を皿ばね配置部101に内蔵し、シャフト97のアーム側に内蔵した皿ばねを緩・圧可能にする皿ばね調整ナット102をネジ嵌合し、皿ばね調整ナットにナット回動機構110を付設するとともに、シャフトの後端側に皿ばね配置部の後端部が当接する後部ナット104を固定する構成とした。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、中空成形機の型締装置に関し、詳しくは成形金型の形状などに対応して成形金型に必要な型締力・保圧力を効果的に付与できるようにした中空成形機の型締装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
中空成形品を成形する中空成形機は、押出機のダイスから吐出されたパリソンを成形金型内に導入して、パリソン内にエアを吹き込んで成形金型の内面に刻設したキャビティに膨出させて中空成形品を成形するものであり、成形金型を型閉あるいは型開するための型締装置が備えてある。
【0003】
前記型締装置は、適宜の可動台に水平方向へ移動可能に挿通した複数本のタイバーと、タイバーの前方端に固着された前方プラテン支持プレートと、タイバーの後方端に固着された後方支持プレートと、成形金型が取付けられ、かつタイバーにスライドカラーを介して摺動可能に挿通されている前方プラテン及び後方プラテンと、前方プラテン及び後方プラテンを互いに等距離で所定のパーティングラインに移動して保持させるパーティングライン保持機構と、型締力発生機構とを有している。また、前記後方プラテンと後方支持プレート間においてスライドカラーを介してタイバーに移動可能に挿通して対面する一対の成形金型に型閉・保圧・型開の動作をさせる型締駆動機構とを備えている。
【0004】
この型締装置では、本体ベースに固定設置したスライドベースの上面にガイドレールを敷設し、ガイドレールに適宜の可動台を摺動可能に載設し、この可動台に複数本例えば3本のタイバーを逆三角形の配置で水平、かつ軸方向へ移動可能に挿通・支持し、これらのタイバーの一方端には前方プラテン支持プレートが、他方端には後方支持プレートが各々直交して固着してある。
【0005】
そして、一対のプラテンのうち、前方プラテンは、タイバーに摺動可能に挿通された前方スライドカラーに連結されているとともに、前方プラテン支持プレートの上端部に軸を介して回動可能に連結したブラケットに面接触して取着してある。また、後方プラテンは、タイバーに摺動可能に挿通された後方スライドカラーに連結されているとともに、詳しく後記する型締駆動機構の前方リンクアームに軸を介して回動可能に連結したブラケットに面接触して取着してある。これら前方プラテンおよび後方プラテンには一対の成形金型が対面状態で取付けてある。
【0006】
前記パーティングライン保持機構は、前方及び後方プラテンの各々のスライドカラーに支体を介して板状や棒状ラックが水平方向に伸長して設けられ、このラックは可動台に回転自在に軸支されたピニオンに対面して噛み合いしている。したがって、ピニオンが回転すると、ラックはそれぞれ等長にて左右方向(前方プラテン及び後方プラテンの方向)へ移動し、その結果、一対のプラテンおよびプラテンに取付けられている成形金型が互いにその中央部にあるパーティングラインP.Lに向けて移動する機構となっている。
【0007】
また、前記後方プラテンと後方支持プレートとの間には、対面する一対の成形金型に型閉・型締・保圧・型開の動作をさせる型締駆動機構が介在・連結してある。
【0008】
前記型締駆動機構は、駆動軸に連結した電動モータにより回転するデイスクとこれに直径方向で相対向して回動可能に連結した一対のリンクアームとからなるスライドブロックで構成してある。デイスクは、スライドブロックに軸を中心に回転可能に支承され、スライドブロックは、タイバーに水平方向へ移動可能に挿通してあるスライドカラーに直立して連結してある。
【0009】
このデイスクには、軸を介して一方のリンクアームの一端が回動可能に連結され、この他端は後方プラテンの裏面に取着したブラケットを介して回動可能に連結してある。また、前記の軸に直径方向で相対向する軸を介して他方のリンクアームの一端が回動可能に連結され、この他端には型締力発生機構が設けてある。
【0010】
型締力発生機構は、他方のリンクアームの他端部に軸を介してシャフトを回動可能に連結し、シャフトは後方支持プレートの上端部に設けた皿ばね配置部に軸方向に移動可能に挿入され、皿ばね配置部内にはシャフトに貫通した複数枚の皿ばねを互いに緩・圧可能に凹面を向き合わせて配置・収納し、前方の締付ナット及び後方の固定ナットで締着して構成してある。
【0011】
そして、必要に応じて、この前方の締付ナットや後方の固定ナットの締付の調整などによって、皿ばねの圧縮による復元力の発生程度や型締力・保圧力の調節をおこなっている。
【0012】
この型締駆動機構に備えた電動モータを制御・回転させると、電動モータの出力軸と直結された駆動軸が回動してディスクが回転し、一対のリンクアームをタイバーに平行にした状態、換言すると、一対のリンクアームが直径方向で相対向して直線状に整列するまでの動きにより、プラテン支持プレートが移動し、スライドカラーを介し一対の成形金型を保持した一方のプラテンが相対する他方のプラテン側へ移動する。
【0013】
この一方のプラテンの他方のプラテン側へ移動と、プラテン支持プレートの移動により、一対のラック板が互いに右方及び左方へ移動してピニオンが回転し、一対の成形金型の移動が等しく規制され、パーティングラインP.Lに対して一対の成形金型は等距離で移動しながら接近する動作により、一対の成形金型は、型開状態から型閉状態に移行する。
【0014】
この移行で一対の成形金型が型閉状態になると、スライドカラーを介しスライドブロックがタイバーを移動し、リンクアーム及びブラケットが後方のプラテン支持プレート側へ押されて、型締力発生機構を構成するシャフトを皿ばね配置部内へ押し込む。これによって、シャフトに嵌挿したブッシュを介して前方の締付ナットが皿ばねを押圧して撓ませると、皿ばね配置部の後方外面を、型開状態の際には皿ばね配置部の後方外面に当接されていた後方の固定ナットが、皿ばね配置部の後方外面から離間される。これによって、シャフトに嵌挿したブッシュを介して前方の締付ナットが皿ばねを押圧して撓ませることにより、その撓ませた皿ばねの復元力が、皿ばねの一方は直線状になった一対のリンクアームを介して一方のプラテンを、皿ばねの他方は後方支持プレート、タイバー、前方プラテン支持プレートを介して他方のプラテンに押圧して型締・保圧するものである。
【0015】
したがって、一対の成形金型は、タイバーのそれぞれの両端部に連結されたプラテン支持プレートに挟まれて、皿ばねの圧縮による復元力で互いに型締・保圧される。ここで、型締力・保圧力を発生させるときのプラテン支持プレート、タイバーなどの撓みによる弾性エネルギーは、皿ばねを撓ませるエネルギーと釣り合うものである。
【0016】
この中空成形機による中空成形品の成形は、押出機のダイスから吐出されたパリソンを成形金型内に導入し、導入後に成形金型を型締駆動機構の電動モータを駆動して成形金型に型締力・保圧力を付与して型閉すると共に、成形金型内のパリソンにエアを吹き込んで成形金型の内面に刻設したキャビティによって中空成形品を成形し、所定時間だけ成形金型を型閉した状態で保持した後、成形金型を型開きして成形された中空成形品を成形金型より取り出し、中空成形品の成形を終了する。
【0017】
【特許文献1】
特開平7−32366号公報(第4頁〜第5頁、図1、図2、図3)
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の中空成形機の型締装置にあって、型締力・保圧力の調整は、通常、中空成形機の設計時、製造時あるいは組立時、試運転時に、使用者より成形する中空成形品及び使用する成形金型の種類・形状やその成形条件などを聴取・打合せして、型締装置や型締力発生機構の構造、皿ばねの種類・形状の選択、さらには前方の締付ナットや後方の固定ナットの締付の調整などによって、皿ばねの圧縮による復元力の発生程度や型締力・保圧力の調節をおこなっている。そのため、一旦締め付けナットや固定ナットの締め付け力で調整された皿ばねの復元力は、使用者における調整が極めて困難である。
【0019】
しかし、近年、中空成形品に対する適正な型締力を設定し、成形金型のバリ(余剰樹脂部)の切断部(バリ喰い切り部)に不必要な型締力が掛からないようにすることで、成形金型の精度を維持できるとともに、成形金型の使用年限を延長できることより使用者が成形時に自ら型締力を調節できることが要望されている。
【0020】
本発明は、良好な品質の中空成形品を成形させるとともに、成形金型の型締力・保圧力が容易に調整でき、しかも、成形金型の種類・形状の変更にも対応できる中空成形機の型締装置を提供するにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記従来の技術的課題を解決するために、請求項1に記載の発明にあっては、とりわけ、型締力発生機構は、型締駆動機構のリンクアームに回動自在に接続したシャフトに複数枚の皿ばねが圧縮可能に挿通されていると共に、シャフト及び皿ばねを、後方支持プレートの上端に設けた皿ばね配置部に内蔵し、シャフトのアーム側に、内蔵した皿ばねを緩・圧可能にする皿ばね調整ナットをネジ嵌合し、皿ばね調整ナットにナット回動機構を付設するとともに、シャフトの後端側に皿ばね配置部の後端部が当接する締着体を固定したことを特徴としている。
【0022】
請求項2に記載の発明にあっては、とりわけ、型締力発生機構は、型締駆動機構のリンクアームに回動自在に接続したシャフトに複数枚の皿ばねが圧縮可能に挿通されていると共に、シャフト及び皿ばねを、後方支持プレートの上端に設けた皿ばね配置部に内蔵し、シャフトのアーム側に、内蔵した皿ばねを緩・圧可能にする皿ばね調整ナットをネジ嵌合し、シャフトの後端側に成形金型の型閉動作時に形成される間隙内にスペーサを挿入するとともに、成形金型の型開動作時にスペーサを介して皿ばね配置部に当接する締着体を固定したことを特徴としている。
【0023】
請求項3に記載の発明は、請求項2記載の中空成形機の型締装置において、前記型締力発生機構の間隙は、スペーサを遊嵌可能な大きさに設定されていることを特徴としている。
【0024】
請求項4に記載の発明は、請求項2又は請求項3の中空成形機の型締装置において、型締力発生機構の皿ばね調整ナットに、ナット回動機構を付設したことを特徴としている。
【0025】
請求項5に記載の発明は、請求項2、請求項3又は請求項4の中空成形機の型締装置において、型締力発生機構のスペーサに、着脱機構を装着したことを特徴としている。
【0026】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5の中空成形機の型締装置において、型締力発生機構の皿ばね調整ナットに、皿ばね調整ナットの回動制御機能を有するナット回動機構を付設したことを特徴としている。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる中空成形機の型締装置の実施形態を図面に基づいて詳述する。
【0028】
図1〜図3は第1の実施形態の型締装置を示し、適宜の可動台13に挿通した複数本のタイバー14,15,16と、タイバー14,15,16に固着された前方プラテン支持プレート2と後方支持プレート3と、タイバー14,15に摺動可能に挿通されたスライドカラー42,43,52,53に連結し、一対の成形金型6,7が取付けてある前方プラテン4および後方プラテン5と、前方プラテン4および後方プラテン5を互いに等距離で移動して保持させるパーティングライン保持機構8と、対面する一対の成形金型6,7を型閉・型締・保圧・型開の動作をさせる型締駆動機構9を備えている。
【0029】
この型締装置では、本体ベース1に固定設置したスライドベース11の上面にガイドレール12を敷設し、ガイドレール12に適宜の可動台13を摺動可能に載設し、この可動台13に複数本例えば3本のタイバー14,15,16を逆三角形の配置で水平、かつ軸方向へ移動可能に挿通・支持し、これらのタイバー14,15,16の一方端には前方プラテン支持プレート2が直交して固着され、他方端には後方支持プレート3が直交して固着されている。
【0030】
前記前方プラテン4は、タイバー14,15に摺動可能に挿通された前方スライドカラー42,43に連結し、前方プラテン支持プレート2の上端部に軸21を介して回動可能に連結したブラケット41に支持・接触して取着してある。
【0031】
また、後方プラテン5は、タイバー14,15に摺動可能に挿通された後方スライドカラー52,53に連結されているとともに、詳しくは、後記する型締駆動機構9の前方リンクアーム91に軸911を介して回動可能に連結したブラケット51に支持・接触して取着してある。これら前方プラテン4および後方プラテン5に、一対の成形金型6,7が対面状態で取付けてある。
【0032】
パーティングライン保持機構8は、前方プラテン4および後方プラテン5の各々のスライドカラー42,43,52,53に支持体を介して一対の板状や棒状ラック81,81が水平方向に伸長して設けられ、一対のラック81,81はそれぞれ可動台13に回転自在に軸支されたピニオン82に対面して噛み合いしている。
【0033】
前記型締駆動機構9は、後方プラテン5と後方支持プレート3との間に介在・連結してあり、対面する一対の成形金型6,7に型閉・型締・保圧・型開の動作をさせるものである。
【0034】
この型締駆動機構9は、駆動軸93に連結した電動モータ(図示せず)により回転するデイスク94とこれに直径方向で相対向して回動可能に連結した一対のリンクアーム91,92とからなるスライドブロック95で構成してある。
【0035】
前記デイスク94は、スライドブロック95に軸93を中心に回転可能に支承され、スライドブロック95は、タイバー14,15に水平方向へ移動可能に挿通してあるスライドカラー96に直立して連結してある。
【0036】
また、前記デイスク94には、軸を介して一方のリンクアーム91の一端が回動可能に連結され、これの他端は後方プラテン5の裏面に取着したブラケット51を介して回動可能に連結してある。また、前記の軸に直径方向で相対向する軸を介して他方のリンクアーム92の一端が回動可能に連結され、これの他端には型締力発生機構10が設けてある。
【0037】
前記型締力発生機構10は、シャフト97を他方のリンクアーム92の他端部に軸921及びブラケット971を介して皿ばね配置部101内へ押し込み可能に連結してあり、このシャフト97は、後方支持プレート3の上端部に設けた皿ばね配置部101に軸方向に移動可能に挿入され、皿ばね配置部101内には、シャフト97に貫通した複数枚の皿ばね100を互いに緩・圧可能に凹面を向き合わせて配置・収納してある。
【0038】
また、シャフト97のリンクアーム92側には、皿ばね100を緩・圧可能にする前方の皿ばね調整ナット102がブッシュ103を介して皿ばね100を皿ばね配置部101の内側に当接させてネジ嵌合され、シャフト97の後端側に、皿ばね配置部101の後端部が当接する締着体としての後部ナット104がネジ嵌合して構成してある。
【0039】
この皿ばね調整ナット102には、ベルト111などの連結体とサーボモータ112などの電動機とからなるナット回動機構110が付設してある。
【0040】
このナット回動機構は、ベルトやギヤ群などの連結体とサーボモータやギヤードモータなどの電動機で構成し、これに皿ばね調整ナットの回動制御機能を備えると、後述するように、これらを制御しながら皿ばねに所望の復元力を付与することができるので好適であるが、皿ばね調整ナットの回動制御機能を備えることなく、ベルトやギヤ群などの連結体とサーボモータやギヤードモータなどの電動機だけで構成してあってもよい。
【0041】
また、これ以外、大小のギヤ群を連結しこれにハンドルを備えたもの、皿ばね調整ナットに直接的に管状や棒状の把持部を設けたもの、皿ばね調整ナットにスパナやパイプレンチなどの治具・工具挿入用の穴を穿設したものや六角状の掛かり部を設したものであっても良い。
【0042】
なお、後部ナットは、リング状締着体とし、回り止めピンの挿着や溶接による固定であっても良い。
【0043】
以下、この実施形態の型締装置の動作を図1〜図3に基づいて説明する。
【0044】
この型締装置による、成形金型の型閉状態は、型締装置に付設した型締駆動機構9の電動モータ(図示せず)を制御・回転させると、電動モータに連結した駆動軸93が回転し、この回転でデイスク94が回転して一対のリンクアーム91,92を相対向して直線状態になるように動く。この動きによって、前方プラテン4および前方プラテン支持プレート2と後方支持プレート3が、図の左方へ移動する。同時に、後方プラテン5が図の右方へ移動し、プラテン4,5に連結したパーティングライン保持機構8の一対のラック81,81が互いに右方及び左方へ移動してピニオン82が回転する。この結果、プラテン4,5に取付けてある成形金型6,7が互いに中央部にあるパーティングラインP.Lに向けて移動して成形金型6,7が型閉状態となる。
【0045】
そして、リンクアーム92が、図2の左方へ押されてシャフト97を皿ばね配置部101へ押し込み、図2に示すように、後部ナット104を皿ばね配置部101の端部から離間させる。これによって、シャフト97に嵌挿したブッシュ103を介して皿ばね調整ナット102が皿ばね100を押圧して撓ませる。これにより、その撓ませた皿ばね100の復元力により、皿ばね100の一方が、直線状になった一対のリンクアーム92,91を介して一方のプラテン5を押圧し、皿ばね100の他方が、後方支持プレート3、タイバー15,14、16及び前方プラテン支持プレート2を介して他方のプラテン4に押圧して一対の成形金型6,7を型閉・型締・保圧の状態にする。
【0046】
即ち、一対の成形金型6,7が、パーティングラインP.Lで互いに接触して型閉状態になると、リンクアーム92は図2の左方へ押されてシャフト97を皿ばね配置部101へ押し込み、図2に示すように、後部ナット104を皿ばね配置部101の端部から離間させる。これによって、シャフト97に嵌挿したブッシュ103を介して皿ばね調整ナット102が皿ばね100を押圧して撓ませる。この撓ませた皿ばね100の復元力が、リンクアーム92及び後方支持プレート3、タイバー15,14、16や前方プラテン支持プレート2を介してプラテン4を押圧し、また、リンクアーム91を介してプラテン5をそれぞれ押圧して一対の成形金型6,7が型閉・型締・保圧の状態になる。
【0047】
また、この型締装置による、成形金型の型開状態は、型締装置に付設した型締駆動機構9の電動モータ(図示せず)を制御・回転させると電動モータに連結した駆動軸93が回転し、この回転でデイスク94が回転して一対のリンクアーム91,92を屈曲状態になるように動き、前方プラテン4および前方プラテン支持プレート2と後方支持プレート3とが図の右方へ移動し、同時に、後方プラテン5が図の左方へ移動し、プラテン4,5に連結したパーティングライン保持機構8の一対のラック81,81が互いに左方及び右方へ移動してピニオン82が回転し、結果、プラテン4,5に取付けてある成形金型6,7が互いに中央部にあるパーティングラインP.Lより離れて移動して成形金型6,7が型開状態となる。
【0048】
そして、リンクアーム92が、図1の右方への移行でシャフト97を皿ばね配置部101より抜き出し、図1に示すように、後部ナット104を皿ばね配置部101の端部に当接させ(型閉状態時の後部ナット104を皿ばね配置部101の端部から離間されていた分だけ移動させ)、シャフト97に嵌挿した皿ばね100の押圧による撓みを開放させて、一対の成形金型6,7を型閉状態から型開状態にする。
【0049】
同時に、リンクアーム92に連結しているシャフト97が皿ばね配置部101より若干抜き出され、この抜き出しにより、後部ナット104が皿ばね配置部101の端部に当接された分(換言すると型閉状態時の後部ナット104を皿ばね配置部101の端部から離間されていた分)だけ皿ばね100の撓みが解除され、皿ばね100にプリロード(予圧)が掛かった状態になる。
【0050】
この型締装置において、成形金型の種類や形状が変更された際の型締力・保圧力の調整について説明する。
【0051】
先ず、図1に示す成形金型の型開状態で所定の一対の成形金型あるいはそれに代わる成形金型と同じ寸法を有する一対の測定用型を前方プラテン4および後方プラテン5に取り付ける。
【0052】
続いて、型締装置に付設した型締駆動機構9の電動モータ(図示せず)を制御し回転させてディスク94を回転させ、この回転で、一対のリンクアーム91,92が相対向して直線状態になるまで動き、これにより、前方プラテン4及び前方プラテン支持プレート2と後方支持プレート3が図5の左方へ移動する。また、スライドカラー52,53を介し成形金型7を保持したプラテン5が図5の右方へ移動して、図2に示すように、リンクアーム92が、図2の左方へ押されてシャフト97を皿ばね配置部101へ押し込む。これによって、後部ナット104を皿ばね配置部101の端部から離間させ、シャフト97に嵌挿したブッシュ103を介して皿ばね調整ナット102が皿ばね100を押圧して撓ませ、その撓ませた皿ばね100の復元力が、直線状になった一対のリンクアーム92,91を介してプラテン4,5を押圧して一対の成形金型6,7を型閉状態にする。
【0053】
この状態で、皿ばね調整ナット102を、皿ばね調整ナット102に付設してあるタイミングベルト111とサーボモータ112からなるナット回動機構110のサーボモータ112を作動させて締める方向(あるいは弛める方向)に回動して皿ばね100に締付力を与え、皿ばね100が所定の復元力になるように皿ばね調整ナット102を調整する。
【0054】
なお、皿ばね調整ナットの回動は、皿ばね調整ナットの状況によっては、皿ばね調整ナットに大小のギヤ群を連結しこれにハンドルを備えたもの、または皿ばね調整ナットに直接的に管状や棒状の把持部を設けたもの、あるいは皿ばね調整ナットにスパナやパイプレンチなどの治具・工具挿入用の穴を穿設したものや六角状の掛かり部を設したものなどで行っても良い。
【0055】
また、皿ばね調整ナットの回動の調整は、成形金型あるいは測定用型に装着したロードセル、ストレインゲージ(歪み計)などの測定器、あるいは厚み計、計数目盛や経験則によって行われる。
【0056】
次いで、型締装置に付設した型締駆動機構9の電動モータ(図示せず)を制御・回転させてデイスク94を回転させ、この回転で、一対のリンクアーム91,92を屈曲状態になるように動き、これにより、前方プラテン4及び前方プラテン支持プレート2と後方支持プレート3とが図の右方へ移動し、後方プラテン5が図の左方へ移動する。これにより、プラテン4,5に連結したパーティングライン保持機構8の一対のラック81,81が、互いに左方及び右方へ移動してピニオン82が回転する。
【0057】
同時に、リンクアーム92が図の右方への移行でシャフト97を皿ばね配置部101より抜き出し、図1に示すように、後部ナット104を皿ばね配置部101の端部に当接させ、換言すると、型閉状態時の後部ナット104を皿ばね配置部101の端部から離間されていた分だけ移動して当接させ、成形金型6,7を型開状態にして、皿ばね100にプリロード(予圧)が掛かった状態とする。
【0058】
なお、プリロード(予圧)は、成形金型を型閉状態にして、皿ばね調整ナットを調整して皿ばねに所定の復元力を掛けた後、成形金型を型開状態にして、シャフト及び後部ナットを後部ナット端部と皿ばね配置部端部からの離間分だけ戻して、後部ナットを皿ばね配置部に当接した際に皿ばねに生ずる圧力である。このプリロード(予圧)が所定の復元力に限りなく近い程、皿ばね、電動機などの型締装置に対する負荷が小さくなることより好ましく、通常は、後部ナット端部と皿ばね配置部端部からの離間の程度(0.1〜1mm)で管理している。
【0059】
この一連の作業により成形金型の種類や形状が変更された際に皿ばねに所望の復元力を付与、換言すると型締力・保圧力が調整される。
【0060】
図4〜図8は第2の実施形態の型締装置であって、基本の構成は前記の図1、図2に示す実施形態と同様で、適宜の可動台13に挿通した複数本のタイバー14,15,16と、タイバー14,15,16に固着された前方プラテン支持プレート2と後方支持プレート3と、タイバー14,15に摺動可能に挿通されたスライドカラー42,43,52,53に連結し、一対の成形金型6,7が取付けてある前方プラテン4および後方プラテン5と、前方プラテン4および後方プラテン5を互いに等距離で移動して保持させるパーティングライン保持機構8と、対面する一対の成形金型6,7を型閉・型締・保圧・型開の動作をさせる型締駆動機構9とを備えている。
【0061】
前記型締駆動機構9は、後方プラテン5と後方支持プレート3との間に介在・連結してあり、対面する一対の成形金型6,7に型閉・型締・保圧・型開の動作をさせるものである。
【0062】
この型締駆動機構9は、駆動軸93に連結した電動モータ(図示せず)により回転するデイスク94とこれに直径方向で相対向して回動可能に連結した一対のリンクアーム91,92とからなるスライドブロック95で構成してある。デイスク94は、スライドブロック95に軸93を中心に回転可能に支承され、スライドブロック95は、タイバー14,15に水平方向へ移動可能に挿通してあるスライドカラー96に直立して連結してある。
【0063】
デイスク94には、軸を介して一方のリンクアーム91の一端が回動可能に連結され、これの他端は後方プラテン5の裏面に取着したブラケット50を介して回動可能に連結してある。また、前記の軸に直径方向で相対向する軸を介して他方のリンクアーム92の一端が回動可能に連結され、これの他端には型締力発生機構10が設けてある。
【0064】
前記型締力発生機構10は、他方のリンクアーム92の他端部に軸921及びブラケット971を介してシャフト97を皿ばね配置部101内へ押し込み可能に連結し、シャフト97は後方支持プレート3の上端部に設けた皿ばね配置部101に軸方向に移動可能に挿入されている。皿ばね配置部101内には、シャフト97に貫通した複数枚の皿ばね100を互いに緩・圧可能に凹面を向き合わせて配置・収納し、シャフト97のリンクアーム92側には、皿ばね100を緩・圧可能にする前方の皿ばね調整ナット102がブッシュ103を介して皿ばね100を皿ばね配置部101の内側に当接させてネジ嵌合されている。前記シャフト97の後端側に、成形金型6,7の型閉動作時、詳しくは型締駆動機構の一対のリンクアーム91,92を屈曲状態から相対向して直線状態にする過程(あるいは直線状態にした状態)で、スペーサ挿入用の間隙106を皿ばね配置部101端面と後部ナット104間に形成するようにして、 締着体としての後部ナット104がネジ嵌合して構成してある。
【0065】
なお、後部ナットは、環状締着体とし、回り止めピンの挿着や溶接による固定であっても良いが、スペーサがシャフト後端から抜き差しできるリング状(タイプ)の場合には、ナットや回り止めピンの挿着による締着体が好ましい。
【0066】
また、107は、スペーサ105用のハウジングで、皿ばね配置部101の端面に設けられている。
【0067】
図6及び図7は、間隙に対する抜き差しを容易にするための着脱機構としてのエアシリンダ108を装着したスペーサを示す図である。なお、着脱機構は油圧シリンダであってもよい。
【0068】
この間隙106内には、これを取り外して皿ばね調整ナット102の回動を行い易くするためのスペーサ105が挿入され、成形金型6,7の型開動作時には、図4に示すように挿入したスペーサ105を中間にして皿ばね配置部101端面とスペーサ105と後部ナット104とが相互に当接した状態になる。
【0069】
この間隙は、挿入されていたスペーサを取り外して成形金型を型開状態にすると、皿ばね配置部内の皿ばねに掛かっていたプリロード(予圧)が開放状態になり、皿ばね調整ナットが容易に回動できるようにするものである。(図8)
そして、間隙は、リンクアームやデイスクなど型締駆動機構に合わせて選択されるが、図5に示すように間隙106を挿入したスペーサ105より若干大きな寸法(例えば0.1〜1mm)にすると、一対のリンクアーム91,92を直線状態にする際、プリロード(予圧)が掛かったところより、大きくした寸法分だけシャフト97を皿ばね配置部101内への押し込むことで、必要な型締力が得られ、より小さな負荷で一対のリンクアーム91,92を直線状態にすることができるので好適である。
【0070】
スペーサは、間隙内にシャフトに対して軸(縦)方向あるいは径(横)方向から差し込み・引出しができる、硬質合成樹脂製や金属製のリング状あるいは2っ割形状などで形成され、前記の目的で間隙内を充填することで、皿ばね配置部内の皿ばねを撓ませる距離を狭め、型締力発生機構に構成されている皿ばねの復元力を充分に発揮させるものである。
【0071】
以下、この実施形態の型締装置の動作を図4〜図8に基づいて説明する。
【0072】
この別の実施形態の型締装置も前記の図1、図2に示す実施形態と同様、この型締装置による、成形金型の型閉状態は、型締装置に付設した型締駆動機構の電動モータ(図示せず)を制御し回転させると電動モータに連結した駆動軸93が回転し、この回転でディスク94が回転して一対のリンクアーム91,92が相対向して直線状態になように動き、前方プラテン及び前方プラテン支持プレート2と後方支持プレート3とが図の左方へ移動する。
【0073】
同時に、後方プラテン5が図の右方へ移動し、プラテン4,5に連結したパーティングライン保持機構8の一対のラック81,81が互いに右方及び左方へ移動してピニオン82が回転し、結果、プラテン4,5に取付けてある成形金型6,7が互いに中央部にあるパーティングラインP.Lに向けて移動して成形金型6,7が型閉状態となる。
【0074】
そして、リンクアーム92が、図5の左方へ押されてシャフト97を皿ばね配置部101へ押し込み、図5に示すように、後部ナット104を皿ばね配置部101の端部から離間させ、シャフト97に嵌挿したブッシュ103を介して皿ばね調整ナット102が皿ばね100を押圧して撓ませる。これにより、その撓ませた皿ばね100の復元力が、皿ばね100の一方は直線状になった一対のリンクアーム92,91を介して一方のプラテン5を、皿ばね100の他方は後方支持プレート3、タイバー15,14、16、前方プラテン支持プレート2を介して他方のプラテン4に押圧して一対の成形金型6,7を型閉・型締・保圧の状態にする。
【0075】
即ち、一対の成形金型6,7が、パーティングラインP.Lで互いに接触して型閉状態になると、リンクアーム92が図5の左方へ押されてシャフト97を皿ばね配置部101へ押し込み、図5に示すように、後部ナット104を皿ばね配置部101の端部から離間させ、シャフト97に嵌挿したブッシュ103を介して皿ばね調整ナット102が皿ばね100を押圧して撓ませる。これにより、その撓ませた皿ばね100の復元力が、リンクアーム92及び後方支持プレート3、タイバー15,14、16、前方プラテン支持プレート2を介してプラテン4を、また、リンクアーム91を介してプラテン5を押圧して一対の成形金型6,7が型閉・型締・保圧の状態になる。
【0076】
また、この型締装置による成形金型の型開状態は、まず、型締装置に付設した型締駆動機構9の電動モータ(図示せず)を制御・回転させると電動モータに連結した駆動軸93が回転する。この回転でデイスク94が回転して一対のリンクアーム91,92を屈曲状態になるように動き、前方プラテン4および前方プラテン支持プレート2と後方支持プレート3とが図の右方へ移動する。同時に、後方プラテン5が図の左方へ移動し、プラテン4,5に連結したパーティングライン保持機構8の一対のラック81,81が互いに左方及び右方へ移動してピニオン82が回転し、結果、プラテン4,5に取付けてある成形金型6,7が互いに中央部にあるパーティングラインP.Lより離れて移動して成形金型6,7が型開状態となる。
【0077】
そして、リンクアーム92が、図4の右方への移行でシャフト97を皿ばね配置部101より抜き出し、図4に示すように、後部ナット104を皿ばね配置部101の端部に当接させ(型締状態時の後部ナット104を皿ばね配置部101の端部から離間されていた分だけ移動させ)、シャフト97に嵌挿した皿ばね100の押圧による撓みを開放させて、一対の成形金型6,7を型締状態から型開状態にする。
【0078】
同時に、リンクアーム92に連結しているシャフト97が皿ばね配置部101より若干抜き出され、この抜き出しにより、後部ナット104が皿ばね配置部101の端部に当接された分(換言すると型締状態時の後部ナット104を皿ばね配置部101の端部から離間されていた分)だけ皿ばね100の撓みが解除され、皿ばね100にプリロード(予圧)が掛かった状態になる。
【0079】
この型締装置において、成形金型の種類や形状が変更された際の型締力・保圧力の調整について説明する。
【0080】
先ず、図4に示す成形金型の型開状態で所定の一対の成形金型あるいはそれに代わる成形金型と同じ寸法を有する一対の測定用型を前方プラテン4および後方プラテン5に取り付ける。
【0081】
続いて、型締装置に付設した型締駆動機構9の電動モータ(図示せず)を制御し回転させてディスク94を回転させ、この回転で、一対のリンクアーム91,92が相対向して直線状態になるまでの動く。これにより、前方プラテン4及び前方プラテン支持プレート2と後方支持プレート3が、図2の左方へ移動し、スライドカラー52,53を介し成形金型7を保持したプラテン5が、図2の右方へ移動し、図5に示すように、リンクアーム92が図5の左方へ押されてシャフト97を皿ばね配置部101へ押し込む。これによって、後部ナット104を皿ばね配置部101の端部から離間させ、シャフト97に嵌挿したブッシュ103を介して皿ばね調整ナット102が皿ばね100を押圧して撓ませ、その撓ませた皿ばね100の復元力が、直線状になった一対のリンクアーム92,91を介してプラテン4,5を押圧して一対の成形金型6,7を型閉状態にする。
【0082】
同時に、リンクアーム92が、図5の左方へ押されてシャフト97を皿ばね配置部101へ押し込み、シャフト97に嵌挿したブッシュを介して皿ばね調整ネジが皿ばね100を押圧して撓ませる。これにより、後部ナット104、スペーサ105及び皿ばね配置部101が相互の圧接から開放され、後部ナット104と皿ばね配置部101との間に挿入されているスペーサ105が間隙106より脱着できる状態になる。
【0083】
この状態で、スペーサ105を、工具を用いて後部ナット104と皿ばね配置部101との間より取り外しする。
【0084】
なお、スペーサをシャフト後端から抜き差しできるタイプとし、後部ナットをシャフトの後端まで移行あるいは抜き去るとスペーサが着脱し易い状態となり、また、図6及び図7に示すエアシリンダ108あるいは油圧シリンダなどの着脱機構を装着したスペーサを使用すると一層着脱がし易い状態となる。
【0085】
スペーサ105を取り外した状態で、皿ばね調整ナット102を、皿ばね調整ナット102に付設してあるタイミングベルト111とサーボモータ112からなるナット回動機構110のサーボモータ112を作動させて締める方向(あるいは弛める方向)に回動して皿ばねに締付力を与る。これにより、皿ばね100に所定の復元力になるように皿ばね調整ナット102を調整する。
【0086】
なお、皿ばね調整ナットの回動は、皿ばね調整ナットの状況によっては、皿ばね調整ナットに大小のギヤ群を連結しこれにハンドルを備えたもの、または皿ばね調整ナットに直接的に管状や棒状の把持部を設けたもの、あるいは皿ばね調整ナットにスパナやパイプレンチなどの治具・工具挿入用の穴を穿設したものや六角状の掛かり部を設したものなどで行っても良い。
【0087】
また、皿ばね調整ナットの回動の調整は、成形金型あるいは測定用型に装着したロードセル、ストレインゲージ(歪み計)などの測定器、あるいは厚み計、計数目盛や経験則によって行われる。
【0088】
ここで、スペーサ105を取り外した状態で、型締装置に付設した型締駆動機構9の電動モータ(図示せず)を制御し回転させると、ディスク94が回転する。この回転で、一対のリンクアーム91,92が屈曲状態になるように動き、これにより、前方プラテン4及び前方プラテン支持プレート2と後方支持プレート3が図2の左方へ移動し、後方プラテン5が図の左方へ移動し、プラテン4,5に連結したパーティングライン保持機構8の一対のラック81,81が互いに左方及び右方へ移動してピニオン82が回転する。
【0089】
同時に、図8に示すように、リンクアーム92が図の右方への移行でシャフト97を皿ばね配置部101より抜き出し、後部ナット104が皿ばね配置部101の端部に近接し、換言すると型締状態時の後部ナット104を皿ばね配置部101の端部から離間されていた分が移動して近接し、成形金型6,7を型開状態にして、皿ばね100にプリロード(予圧)が解除され、シャフト97に嵌挿したブッシュ103を介して皿ばね100を押圧して撓ませていた皿ばね100の復元力を開放した状態になる。
【0090】
皿ばねを所定の復元力に調整した後、型締装置に付設した型締駆動機構の電動モータ(図示せず)を制御し回転させると、電動モータに連結した駆動軸93が回転する。この回転でディスク94が回転して一対のリンクアーム91,92が相対向して直線状態になるように動き、前方プラテン及び前方プラテン支持プレート2と後方支持プレート3とが図の左方へ移動する。
【0091】
同時に、後方プラテン5が図の右方へ移動し、プラテン4,5に連結したパーティングライン保持機構8の一対のラック81,81が互いに右方及び左方へ移動してピニオン82が回転する。この結果、プラテン4,5に取付けてある成形金型6,7が互いに中央部にあるパーティングラインP.Lに向けて移動して成形金型6,7が型閉状態とし、同時に、リンクアーム92が図5の左方へ押されてシャフト97を皿ばね配置部101へ押し込み、シャフト97に嵌挿したブッシュを介して皿ばね調整ネジが皿ばね100を押圧して撓ませることにより、後部ナット104と皿ばね配置部101との間に形成される間隙106内に、後部ナット104とを離間させてスペーサ105を挿入する。
【0092】
なお、スペーサ105の挿入は、工具で行うがエアシリンダ108あるいは油圧シリンダなどの着脱機構を使用すると行うと一層容易に行うことができる。
【0093】
さらに続けて、型締装置に付設した型締駆動機構9の電動モータ(図示せず)を制御・回転させてデイスク94を回転させる。この回転で、一対のリンクアーム91,92を屈曲状態になるように動く。これにより、前方プラテン4及び前方プラテン支持プレート2と後方支持プレート3とが図の右方へ移動し、後方プラテン5が図の左方へ移動し、プラテン4,5に連結したパーティングライン保持機構8の一対のラック81,81が互いに左方及び右方へ移動してピニオン82が回転する。
【0094】
同時に、リンクアーム92が図の右方への移行でシャフト97を皿ばね配置部101より抜き出し、図4に示すように、後部ナット104をスペーサ105の端部に当接させ、換言すると、型閉状態時の後部ナット104をスペーサ105の端部から離間されていた分だけ移動して当接させ、成形金型6,7を型開状態にして、皿ばね100にプリロード(予圧)が掛かった状態とする。
【0095】
この一連の作業により成形金型の種類や形状が変更された際に皿ばねに所望の復元力を付与、換言すると型締力・保圧力が調整される。
【0096】
ここで図9に示す製品Sを例に型締力の算出及びそれを用いた型締めについて説明する。
【0097】
先ず、
【式1】と
【式2】により、製品Sのバリ切断面積(mm2)と製品投
影面積(mm2)を算出し、これらより
【式3】と
【式4】により、バリ切断部に必要な型締力(Kg)と吹込力に対して必要な型締反力(Kg)を算出し、こ
れらより
【式5】で製品Sに必要な型締力(Kg)を求める。
【0098】
【式1】バリ切断面積(A1)=(L1+L2+L3+L4・・・Ln)×tL1+L2+L3+L4=製品Sの各個所に発生するバリの長さ(mm)の合計
t=成形金型のバリ切断部の刃厚(mm)
≒製品Sの切断部の肉厚(mm)
【0099】
【0100】
【0101】
【0102】
【式5】製品Sに必要な型締力(F0)=F1+F2
この
【式5】で求めた製品Sに必要な型締力(F0)を用い、成形金型あるいは測定用型を型閉状態とし、これら成形金型あるいは測定用型に取り付けたロードセルを測定しながらこの型締力(F0)になるように皿ばね調整ナットを回動して皿ばねに所望の復元力を付与させることにより、製品Sの成形に必要な型締力・保圧力が現出するものである。
【0103】
なお、製品によって、型締力(F0)の代わりに
【式3】で求めたバリ切断部に必要な型締力(F1)を用いてもよい。
【0104】
ここで使用した各式あるいは算出された型締力を、成形金型、あるいは測定用型に装着したロードセルと皿ばね調整ナットに装着した電動モータとに連結された制御器に入力し、電動モータを駆動させて皿ばね調整ナットを回動して皿ばね調整ナットを調整する、前記の式あるいは算出型締力を用いた型締力の自動調整方法にすることもできる。
【0105】
また、必要な型締力と皿ばね調整ナットの回転数との関係式(あるいはグラフ)を求め、この関係式(あるいはグラフ)に基づいて電動モータで皿ばね調整ナットの回転数を制御をすることもできる。
【0106】
本発明の中空成形機の型締装置における型締力発生機構を、以上のように構成したが、この型締力発生機構は、以下のような構成であっても良い。
【0107】
型締力発生機構を、型締駆動機構のリンクアームに回動自在に接続したシャフトに複数枚の皿ばねを圧縮可能に挿通するとともに、シャフト及び皿ばねを後方支持プレートの上端に設けた皿ばね配置部に内蔵し、シャフトのアーム側に内蔵した皿ばねを緩・圧可能にする皿ばね調整ナットをネジ嵌合し、シャフトの後端側に成形金型の型閉動作時にスペーサが遊嵌可能な間隙を形成するとともに、成形金型の型開動作終了時にスペーサを介して皿ばね配置部に当接する締着体が固定した構成にする。
【0108】
型締力発生機構を、このような構成にすることにより、形成した間隙内換言すると皿ばね配置部と締着体との間に遊嵌可能に挿入されているスペーサが工具を用いてあるいは用いることなく容易に取り外しすることができ、皿ばね調整ナットが回動できるようになるとともに、皿ばねに所定の復元力を付与、換言すると型締力・保圧力を調整できるものである。
【0109】
しかも、型閉動作時の間隙を、挿入したスペーサより若干大きな寸法にすると、リンクアームを直線状態にする際、プリロード(余圧)が掛かったところより、大きくした寸法分だけシャフトを皿ばね配置部内への押し込むことで、必要な型締力が得られ、より小さな負荷でリンクアームを直線状態にすることができるものである。
【0110】
また、型締力発生機構を、型締駆動機構のリンクアームに回動自在に接続したシャフトに複数枚の皿ばねを圧縮可能に挿通するとともに、シャフト及び皿ばねを後方支持プレートの上端に設けた皿ばね配置部に内蔵し、シャフトのアーム側に、内蔵した皿ばねを緩・圧可能にする皿ばね調整ナットをネジ嵌合し、シャフトの後端側に、成形金型の型閉動作時に形成されるスペーサが嵌挿可能な間隙、好ましくはスペーサが遊嵌可能な間隙にスペーサを挿入し、成形金型の型開動作終了時にスペーサを介して皿ばね配置部に当接する締着体が固定されているとともに、皿ばね調整ナットにナット回動機構を付設した構成にする。
【0111】
型締力発生機構を、このような構成にすることにより、形成した間隙内換言すると後部ネジと皿ばね配置部との間に挿入されているスペーサが工具を用いてあるいは用いることなく取り外しすることができるとともに、スペーサを取り外した後に皿ばね調整ナットが皿ばね調整ナットに付設したナット回動機構で容易に回動でき、皿ばねに所定の復元力を容易に付与、換言すると型締力・保圧力を容易に調整できるものである。
【0112】
さらにまた、型締力発生機構が、型締駆動機構のリンクアームに回動自在に接続したシャフトに複数枚の皿ばねを圧縮可能に挿通するとともに、シャフト及び皿ばねを後方支持プレートの上端に設けた皿ばね配置部に内蔵し、シャフトのアーム側に、内蔵した皿ばねを緩・圧可能にする皿ばね調整ナットをネジ嵌合し、シャフトの後端側に、成形金型の型閉動作時に形成されるスペーサが嵌挿可能な間隙、好ましくはスペーサが遊嵌可能な間隙にスペーサを挿入し、成形金型の型開動作終了時にスペーサを介して皿ばね配置部に当接する締着体が固定されているとともに、このスペーサにエアシリンダあるいは油圧シリンダ等の着脱機構を装着した構成にする。
【0113】
型締力発生機構を、このような構成にすることにより、形成した間隙内換言すると後部ネジと皿ばね配置部との間に挿入されているスペーサーが機械的に脱着できるので、容易に取り外しできるとともに、作業性が向上するものである。
【0114】
なお、スペーサーが遊嵌可能に挿入されているとエアシリンダあるいは油圧シリンダ等の着脱機構との働きによって一層容易に取り外しすることができ、また皿ばね調整ナットにナット回動機構を付設してあるとエアシリンダあるいは油圧シリンダ等の着脱機構とナット回動機構双方の働きにより皿ばねの調整作業が一層容易に行うことができるものである。
【0115】
またさらに、型締力発生機構を、型締駆動機構のリンクアームに回動自在に接続したシャフトに複数枚の皿ばねを圧縮可能に挿通するとともに、シャフト及び皿ばねを後方支持プレートの上端に設けた皿ばね配置部に内蔵し、シャフトのアーム側に、内蔵した皿ばねを緩・圧可能にする皿ばね調整ナットをネジ嵌合し、シャフトの後端側に、成形金型の型閉動作時に形成されるスペーサが嵌挿可能な間隙、好ましくはスペーサが遊嵌可能な間隙に、エアシリンダあるいは油圧シリンダ等の着脱機構を装着したあるいは装着されていないスペーサを挿入し、成形金型の型開動作終了時にスペーサを介して皿ばね配置部に当接する締着体が固定されているとともに、皿ばね調整ナットに皿ばね調整ナットの回動制御機能を有するナット回動機構を付設した構成にする。
【0116】
型締力発生機構を、このような構成にすることにより、皿ばね調整ナットの回動・調整が、精緻に、かつ確実に行うことができるものである。
【0117】
回動制御機能としては、皿ばねに歪み計を付設し、予め把握してある歪み量と中空成形品の形状・寸法やバリ(余剰樹脂部)の切断程度や使用樹脂の種類等との関係を制御器に記憶させ、これらの形状・寸法、バリの切断程度、使用樹脂の種類等を必要に応じて制御器に入力し、制御器に連結した電動モータを作動させて皿ばね調整ネジを回動させて、皿ばねに所定の復元力を付与させるものである。
【0118】
以上、成形金型の種類や形状を変更した際について説明したが、成形途中で成形金型などの不具合に依存して皿ばねに所望の復元力に調整する際においても、成形金型などの不具合を直した後、成形金型の種類や形状を変更したと同様にして皿ばねに所定の復元力を調整することできものである。
【0119】
また、成形金型の形状が変更した際にスペーサをその成形金型の形状に合ったものと入れ替えるとともに、皿ばね調整ナットを調整、あるいは調整することなくして型締力・保圧力を成形金型の形状に対応させ、中空成形品の形状・寸法等に合わせた復元力にすることもできるものである。
【0120】
あるいは、皿ばねが挿通されたシャフトなどに歪み計を付設し、予め把握してある歪み量と中空成形品の形状・寸法やバリ(樹脂余剰部)の切断程度や使用樹脂の種類等との関係を制御器に記憶させ、これらの形状・寸法、バリの切断程度、使用樹脂の種類等を必要に応じて制御器に入力し、制御器に連結した電動モータを作動させて皿ばね調整ネジを回動させて、皿ばねに所定の復元力を付与させることもできるものである。
【0121】
さらにまた、この型締力発生機構を解体し、皿ばね配置部内のシャフトに挿通した皿ばねを、成形する中空成形品の形状・寸法等に合わせた皿ばねに取り替えることも可能である。
【0122】
以上、本発明は、中空成形機の型締装置の型締力発生機構が、型締駆動機構のリンクアームに回動自在に接続したシャフトに複数枚の皿ばねを圧縮可能に挿通するとともに、シャフト及び皿ばねを後方支持プレートの上端に設けた皿ばね配置部に内蔵し、シャフトのアーム側に、内蔵した皿ばねを緩・圧可能にする皿ばね調整ナットをネジ嵌合し、皿ばね調整ナットにナット回動機構を付設するとともに、シャフトの後端側に皿ばね配置部の後端部が当接する締着体を固定した構成にしてあるので、皿ばね調整ナットをナット回動機構で回動することで、皿ばねに所定の復元力を容易に付与、換言すると型締力・保圧力が容易に調整できるものである。
【0123】
または、型締力発生機構が、型締駆動機構のリンクアームに回動自在に接続したシャフトに複数枚の皿ばねを圧縮・移動可能に挿通するとともに、シャフト及び皿ばねを後方支持プレートの上端に設けた皿ばね配置部に内蔵し、シャフトのアーム側に、内蔵した皿ばねを緩・圧可能にする皿ばね調整ナットをネジ嵌合し、シャフトの後端側に、成形金型の型閉動作時に形成される間隙内にスペーサを挿入するとともに、成形金型の型開動作時にスペーサを介して皿ばね配置部に当接する締着体が固定した構成としてあるので、間隙内のスペーサを抜き取ることで、皿ばね調整ナットが容易に回動することができ、皿ばねに所定の復元力の付与が容易に、換言すると型締力・保圧力の調整が容易にできるものである。
【0124】
【発明の効果】
本発明の中空成形機の型締装置は、中空成形機の組立時や試運転時は勿論のこと、使用者が成形作業時に自ら成形金型の型締力・保圧力が容易に調整できるとともに、良好な品質の中空成形品を成形することができるものである。しかも、成形金型の種類・形状が変更しても皿ばね調整ナットで対応して型締力・保圧力をバランスよく調整して、精緻な中空成形品を成形することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の型締装置の型開状態を示す正面図。
【図2】本発明の型締装置の型閉状態を示す正面図。
【図3】本発明の型締装置の要部側面図。
【図4】本発明の型締装置の別の実施形態の型開状態を示す正面図。
【図5】本発明の型締装置の別の実施形態の型閉状態を示す正面図。
【図6】本発明の型締装置の別の実施形態の要部側面図。
【図7】本発明の型締装置の別の実施形態の要部側面図。
【図8】本発明の型締装置の別の実施形態の要部側面図。
【図9】本発明の型締力の算出に用いた製品の正面図。
【符号の説明】
1…本体ベース
2…前方プラテン支持プレート
3…後方支持プレート
4…前方プラテン
5…後方プラテン
6・7…成形金型
8…パーティングライン保持機構
9…型締駆動機構
10…型締発生機構
11…スライドベース
12…ガイドレール
13…可動台
14〜16…タイバー
100…皿ばね
101…皿ばね配置部
102…皿ばね調整ナット
106…間隙
110…ナット回動機構
Claims (6)
- 可動台に水平方向へ移動可能に挿通したタイバーと、
該タイバーの前方端に固着された前方プラテン支持プレートと、
前記タイバーの後方端に固着された後方支持プレートと、
成形金型が取付けられ、かつ前記タイバーにスライドカラーを介して摺動可能に挿通されている前方プラテン及び後方プラテンと、
前記前方プラテン及び後方プラテンを互いに等距離で所定のパーティングラインに移動して保持させるパーティングライン保持機構と、
型締力発生機構と、
前記後方プラテンと後方支持プレート間においてスライドカラーを介してタイバーに移動可能に挿通されている型締駆動機構と、
を備えた中空成形機の型締装置であって、
前記型締力発生機構は、前記型締駆動機構のリンクアームに回動自在に接続したシャフトに複数枚の皿ばねが圧縮可能に挿通されていると共に、前記シャフト及び皿ばねを前記後方支持プレートの上端に設けた皿ばね配置部に内蔵し、シャフトのアーム側に、内蔵した皿ばねを緩・圧可能にする皿ばね調整ナットをネジ嵌合し、皿ばね調整ナットにナット回動機構を付設すると共に、シャフトの後端側に皿ばね配置部の後端部が当接する締着体を固定したことを特徴とする中空成形機の型締装置。 - 可動台に水平方向へ移動可能に挿通したタイバーと、
該タイバーの前方端に固着された前方プラテン支持プレートと、
前記タイバーの後方端に固着された後方支持プレートと、
成形金型が取付けられ、かつ前記タイバーにスライドカラーを介して摺動可能に挿通されている前方プラテン及び後方プラテンと、
前記前方プラテン及び後方プラテンを互いに等距離で所定のパーティングラインに移動して保持させるパーティングライン保持機構と、
型締力発生機構と、
前記後方プラテンと後方支持プレート間においてスライドカラーを介してタイバーに移動可能に挿通されている型締駆動機構と、
を備えた中空成形機の型締装置であって、
前記型締力発生機構は、前記型締駆動機構のリンクアームに回動自在に接続したシャフトに複数枚の皿ばねが圧縮可能に挿通されていると共に、前記シャフト及び皿ばねを、後方支持プレートの上端に設けた皿ばね配置部に内蔵し、前記シャフトのアーム側に、内蔵した皿ばねを緩・圧可能にする皿ばね調整ナットをネジ嵌合し、シャフトの後端側に成形金型の型閉動作時に形成される間隙内にスペーサを挿入するとともに、成形金型の型開動作時にスペーサを介して皿ばね配置部に当接する締着体を固定したことを特徴とする中空成形機の型締装置。 - 前記の型締力発生機構の間隙を、スペーサを遊嵌可能な大きさに設定したことを特徴とする請求項2に記載の中空成形機の型締装置。
- 前記型締力発生機構の皿ばね調整ナットに、ナット回動機構を付設したことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の中空成形機の型締装置。
- 前記型締力発生機構を構成するスペーサに、着脱機構を装着したことを特徴とする請求項2、請求項3又は請求項4に記載の中空成形機の型締装置。
- 前記型締力発生機構を構成する皿ばね調整ナットに、皿ばね調整ナットの回動制御機能を有するナット回動機構を付設したことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5に記載の中空成形機の型締装置。
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