JP2005034908A - 鋼板のスケール除去装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】鋼板100の表面にノズル1から水を噴射し、該噴射された水の衝撃によって前記鋼板100のスケールを除去するスケール除去装置であって、前記ノズル1として、前記鋼板100に対する水の衝撃面における長手方向両端部での衝撃力が、該長手方向略中央部での衝撃力に対してほぼ同等となるように水を噴射可能なノズル1を使用するとともに、前記鋼板100表面と前記ノズル1の先端との対向距離を100mm以上175mm以下に設定した。
【選択図】図1
Description
例えば、特許文献1に記載の技術では、水の噴射圧力から鋼板表面に対する水の衝撃力(以下単に衝撃力という)を推定する式を基にして、スケールを除去するために必要な衝撃力を決定している。
また、例えば特許文献3に記載の技術では、鋼板表面に達した高圧水の衝突エネルギーを算出して、スケールの除去を行なう装置が提案されている。
また、スケールのなかでも、特に赤スケール(Si含有量が多い鋼(Si>0.15重量%)で生成される、ファイアライト(Fe2SiO4)を多く含んだ剥離しにくいスケール)は、鋼の成分のみならず加熱条件等の操業因子によってもスケール剥離度が大きく変化する。そのため、成分影響のみ考慮して圧力源の高圧化や水量を増加させるなどの手段によっても、赤スケールを効率良く効果的に除去するために適切な条件を設定してスケール除去を行なうのは容易ではない。
具体的には、特許文献4に開示したように、水を噴射して鋼板のスケールを除去するに際し、噴射された水のスケール除去能力(B1)、B1=f1(F、S、T)として、B1とスケール剥離難度(B2)との関係から単位衝撃力Sの条件を定める。そして、この単位衝撃力Sと経済性とを考慮して、B1の式に関与するパラメータを一定の条件をもって決定し、水を噴射するようにしている。
ここで、F:鋼板表面での噴射された水の総衝撃力[N]
F=f3(D、P0)…(1)
S:鋼板表面での噴射された水の単位衝撃力[Pa]
S=f4(P0、D、H、β)…(2)
T:スケール除去時間[sec]
まず、鋼板の表面へ噴射された水に関し、図1に示す水滴モデルを仮定すると、上記式(1)および式(2)に示された噴射された水の総衝撃力(F)と単位衝撃力(S)は、下記式(1)’および式(2)’のように表すことができる。
そして、上記定量評価による考察から、スプレー厚み(液滴衝突面での厚み)を出来るだけ小さくすることによってスケール除去能力を向上させることができることに注目し、スプレー厚み(液滴衝突面での厚み)を出来るだけ小さくすることによってスケール除去能力を向上させることができることを見出した。
すなわち、請求項1に係る発明は、鋼板の表面にノズルから水を噴射し、該噴射された水の衝撃によって前記鋼板のスケールを除去するスケール除去装置であって、前記ノズルとして、前記鋼板に対する水の衝撃面における長手方向両端部での衝撃力が、該長手方向略中央部での衝撃力に対してほぼ同等となるように水を噴射可能なノズルを使用するとともに、前記鋼板表面と前記ノズルの先端との対向距離を100mm以上175mm以下に設定したことを特徴としている。
請求項2に係る発明によれば、前記ノズルは、スプレー厚み(液滴衝突面での厚み)を出来るだけ小さくしうるノズルである。すなわち、ノズル孔が、先端部の凹面で開口した吐出孔と、この吐出孔に至るテーパ部と、径大部とを備えることによって、低い吐出圧や低い吐出流量であってもスプレー厚みを小さくすることで衝撃力を高めることができ、スケール除去性能を改善できる。そのため、鋼板の温度低下も大きく抑制できる。したがって、このノズルによれば、より効果的にスケールを除去することができる。
図2は本発明に係る鋼板のスケール除去装置の一例を示す概略構成図である。
同図に示すように、鋼板の圧延工程は、圧延材(鋼板)100を加熱する加熱炉50と、加熱炉50から取り出された圧延材100からスケールを除去するために加熱炉50出側(HSB)に設置された加熱炉出側デスケラ60と、それに続いて粗圧延を行なう粗圧延機70と、それに続いて仕上げ圧延を行なう仕上げ圧延機80とから構成されている。
図3〜図5に示すように、本発明のスケール除去装置に用いられるノズル1は、ケーシング2と、ノズルケース11と、ノズルチップ12とから主に構成されている。そして、これらの部材によってノズル1の軸線方向に流路(又はノズル孔)が形成されている。
なお、この例では、ケーシング2は、ノズルケース11に対してねじによって固定可能な第1のケーシング2aと、この第1のケーシング2aに対してねじによって固定可能な第2のケーシング2bとから構成されている。
ケーシング2の流路は、第2のケーシング2bの上流側端部(流入口)から整流ユニット4の下流端に至り、かつ実質的に同じ内径の円筒状流路P1と、前記整流ユニット4の下流端から下流方向に向かって第1のケーシング2aの途中部に至り、かつ緩やかな傾斜でテーパ状に狭まる傾斜流路(環状傾斜流路)P2と、この傾斜流路の下流端から下流方向に向かって延び、かつ実質的に同じ内径の円筒状流路P3とを備えている。この例では、傾斜流路(環状傾斜流路)P2を形成する傾斜壁(テーパ部)のテーパ角は、例えば5〜10°程度に形成されている。
図6から判るように、ノズル1では、従来のノズルに比べて約34%スプレー厚みが薄くなっている。そのため、同一の条件で鋼板のスケール除去を行なえば、上述した単位衝撃力Sを用いてスケール除去能力を定量評価する関係式から判るように、スプレー厚みが薄くなれば、衝突面積Aを小さくすることができる。そのため、単位衝撃力Sを大きくすることができる。したがって、このノズル1は、水を吐出させ、熱間圧延などの鋼板表面のスケールを除去するためのスケール除去用ノズルとして好適に使用することができる。
φ:2tan−1[(t−d)/2H]
(式中、t(mm)は壊食厚み、d(mm)はノズル吐出孔の短径、H(mm)はスプレー距離又は噴射距離を示す。)
圧延に先立って圧延材100を加熱炉50にて、1100〜1400℃の高温に加熱する。このとき、加熱炉50内は、一般に酸化雰囲気であるため、圧延材100の表面にはスケールが生成する。スケールは、酸化鉄を主体とし、加熱炉50から取り出された時点での圧延材100表面のスケール厚みは1〜2mm程度になる。そのため、スケールが鋼片100表面に付着したままで圧延を行なうと、圧延材100の表面にスケールが食い込み、スケール疵と呼ばれる表面欠陥を生じてしまう。そこで、圧延前にまず、加熱炉出側デスケラ60での加熱炉出側デスケノズル61にて、高圧水を鋼片100表面に噴射してスケールを除去する。続いて、粗圧延、さらに仕上げ圧延が行われるが、それぞれの工程での粗圧延入側(RSB)、仕上げ圧延入側(FSB)においてもデスケノズル61、62によって、スケールの除去をおこなうことができる。
そして、本発明に係る鋼板のスケール除去装置では、上述したノズル1を使用するとともに、鋼板の表面に対するノズル1先端の吐出孔を適切な距離(100mm〜175mm)に設定している。そのため、経済的かつ効果的にスケール除去を行なうことができる。
すなわち、吐出孔15と鋼板との距離を100mm以上175mm以下で、ノズル1から水を吐出させて鋼板(例えば、低Si鋼板又は普通鋼板)表面のスケールを除去すれば、効果的にスケール除去をすることができる。そのため、スケール除去に必要な水の量を削減しても従来に比べてスケール除去の能力を維持または向上させることができる。また、鋼板の温度低下も大きく抑制できる。
なお、本発明は種々の鋼板表面のスケール除去に利用でき、鋼板の種類は特に制限されない。例えば鋼板はSi含有量の多い高Si鋼板であってもよいが、Si含有量の少ない低Si鋼(例えば、Si0.5重量%以下(0.2〜0.5重量%程度)の普通鋼など)のスケール除去にも有効に利用できる。
例えば、ノズル先端部の凹面は、前記断面U字状溝(断面湾曲面)に限らず、湾曲凹面(開口部側が広がり、上流部側が狭まった湾曲面、例えば、球面状の凹部面、楕円面状の凹部面、茶碗状凹部面、ラッパ状凹部などの湾曲凹面など)であってもよい。さらに、ノズル先端部の凹面は、湾曲状又は直線状に傾斜した側壁を有する凹部で形成してもよい。また、その他の部分についても本発明の要旨を逸脱しなければ、適宜変更可能である。
図7は本発明におけるスケール除去装置に使用されるノズル先端部の他の例を示す部分概略斜視図であり、図8は図7のノズルの先端部を示す概略断面図である。この例では、ノズルケース21に装着された超硬合金製のノズルチップ22の先端部には、楕円形状の凹部24(又は環状凹部)が形成され、この凹部24は、ノズルの先端部から上流側にいくにつれて半径方向の内方へ直線状又は湾曲して傾斜した(又は狭まる)傾斜側壁24aと、この傾斜側壁の上流端から軸線方向に延びる周壁24bとを備えている。そして、このような凹部24の中央部には、前記楕円形状凹部24の長軸と軸線を同じくして楕円形状の吐出孔25が開口している。この吐出孔(又は前記周壁の上流端)25から上流方向には、前記と同様に、テーパ状環状側壁(又はテーパ側壁)26により所定のテーパ角で拡がるテーパ状流路(又は円錐状流路)P5と、ブシュ又は環状側壁27によりほぼ同じ内径で延びる流路(径大流路又は径大部)P4(又はP4〜P1)とが形成されている。
さらに、吐出孔の全周にわたって、周壁により所定の厚みを確保できるとともに、テーパ部(又はテーパ側壁)と傾斜側壁との角度を大きく形成でき厚肉化できるので、吐出孔を含めてノズル孔の耐摩耗性を改善できる。また、吐出孔の全周にわたって傾斜側壁が形成され、吐出孔が深部に位置するので、ノズルからの吐出流が鋼板などから跳ね返っても、吐出孔やその周辺に衝突するおそれが少なくなる。そのため、ノズルの耐久性を改善できる。
吐出孔は、前記特定の楕円形状に限らず、扇平状など種々の形状の吐出孔が採用できるが、通常、楕円形状である。例えば、楕円形状の吐出孔において、長径と短径との割合は、例えば、長径/短径=1.2〜3、好ましくは1.2〜2.5、さらに好ましくは1.4〜2程度であってもよい。
前記テーパ部は、所定の角度で直線状に傾斜していてもよく、異なる複数の傾斜角で傾斜していてもよく、また、湾曲して傾斜していてもよい。
この例では、ノズルケース31に装着されたノズルチップ32には、吐出孔から上流方向に延びるテーパ部(テーパ側壁)36が形成されており、このテーパ部は、2つのテーパ部、例えば、テーパ角(傾斜角度)θ1の大きな第1のテーパ部(円錐状側壁)36aと、この第1のテーパ部の上流端に連なって第1のテーパ部36aよりもテーパ角(傾斜角度)θ2が小さな第2のテーパ部(円錐台状側壁)36bとで構成されている。なお、第1のテーパ部36aのテーパ角θ1は50〜90°(例えば50〜80°)程度、第2のテーパ部36bのテーパ角θ2は20〜55°(例えば30〜50°)程度に形成してもよい。また、第2のテーパ部36bの上流端からは、ブシュ又は環状壁37で形成された円筒状流路が連なっている。
さらにまた、筒状ケーシングの上流側端部は、前記平坦な端面に限らず、湾曲端面又は膨出状端面を形成してもよい。
この例では、筒状ケーシング42の上流側の端部はノーズ状又は頭部状の湾曲端部として形成されており、筒状ケーシング42の端部の周面及び湾曲面には、軸方向に延びる複数のスリット43が所定間隔をおいて周方向に形成されている。このようなケーシングのスリットでも、円滑に水を流入させ、吐出孔から均一で高い衝突力分布で吐出流を噴出できる。
具体的には、上述したように、前記スプレー距離は、200mm以下(好ましくは100〜175mm、さらに好ましくは125〜150mm)とするのが好適である。また、吐出流量は、小さな吐出流量、例えば20〜100L/分(例えば、50〜80L/分)程度であっても高いスケール除去性能を実現できる。
実際に本発明に係るノズルおよび比較のために従来のノズルをそれぞれスケール除去装置に組み込んだ。そして、それぞれのノズルについて表1に示す3条件を設定し、単位衝撃力と単位アルミ壊食量との関係を調べた。結果を表1および図11に実施例(a)〜(c)および比較例(p)〜(q)として示す。
なお、吐出孔の短径D2に対して第1のケーシングの途中部まで延びる円筒状流路(径大部)の内径D1の割合(D1/D2)は4.8である。前記スタビライザは、上流側及び下流側にそれぞれ先端部が上流側及び下流側に向いた円錐状部材を備えている。
実施例(d)〜(f)では、上記の実施例1にて使用した本発明に係るノズルを使用した。そして、スプレーの噴出圧15MPa及び吐出流量66L/分に設定するとともに、スプレー距離150mm及びアルミニウム(Al)壊食時間900秒(実施例(d))、スプレー距離130mm及びアルミニウム壊食時間900秒(実施例(e))、スプレー距離100mm及びアルミニウム壊食時間600秒(実施例(f))の条件で、アルミニウムJIS−5050について、アルミニウム壊食量(30秒当たりの換算値)と衝突力分布を調べた。
結果を表2に示すとともに、実施例(d)〜(f)における吐出流の幅方向の衝突力分布を図14〜16にそれぞれ示し、比較例(s)〜(u)における吐出流の幅方向の衝突力分布を図17〜19にそれぞれ示す。
特に実施例(d)〜(f)(ノズル1)では、シャープでしかも均一な衝突力分布を実現している。すなわち、ノズル1は、吐出流の衝撃力分布において、長手方向(幅方向)の両側ではシャープな立ち上がりを示しており、さらに、長手方向(幅方向)の全体にわたってほぼ均一な衝撃力を示している。したがって、ノズル1は、衝撃力分布において、吐出流の長手方向(幅方向)の広範囲にわたり均一で高い衝撃力が得られることが判る。この点、比較例(s)〜(u)(従来のノズル)では、長手方向(幅方向)の中央部の衝撃力は高いものの、側部にいくにつれて衝撃力が小さくなる山形状の衝撃力分布を示しており、衝撃力分布の点で大きく異なることが判る。
そして、各圧延工程に配置されるスケール除去装置に実施例1にて使用したノズル1を用いて、デスケーリング圧力を15MPa、デスケーリング水量がそれぞれ111L/分(HSB)、66L/分(RSB)、34〜66L/分(FSB)、またスプレー距離は、125〜150mm(HSB)、250〜370mm(RSB)、110〜145mm(FSB)にて操業した。なお、比較例(v)としては、実施例1にて使用した従来のノズルを用意し、流量は56L/分〜111L/分、スプレー距離は110〜535mmの条件(図13にて例示した従来の一般的な条件)にて比較をした。
2 ケーシング
4 整流ユニット
11、21、31 ノズルケース
12、22、32 ノズルチップ
14 湾曲溝
15、25 吐出孔
16、26 テーパ部(又は円錐状傾斜壁)
36a、36b テーパ部
17、27、37 ブシュ(又は環状側壁)
18 径大部
24 凹部
30 ポンプ
40 アキュムレータ
50 加熱炉
60 加熱路出側デスケラ
61、62、63 デスケノズル
70 粗圧延機
80 仕上げ圧延機
100 圧延材(鋼板)
P1 円筒状流路
P2 傾斜流路
P3 円筒状流路
P4 円筒状流路
P5 円錐状流路
Claims (2)
- 鋼板の表面にノズルから水を噴射し、該噴射された水の衝撃によって前記鋼板のスケールを除去するスケール除去装置であって、
前記ノズルとして、前記鋼板に対する水の衝撃面における長手方向両端部での衝撃力が、該長手方向略中央部での衝撃力に対してほぼ同等となるように水を噴射可能なノズルを使用するとともに、
前記鋼板表面と前記ノズルの先端との対向距離を100mm以上175mm以下に設定したことを特徴とする鋼板のスケール除去装置。 - 前記ノズルは、その先端部が凹面状に開口した吐出孔と、該吐出孔から所定のテーパ角をもって延びるテーパ部と、該テーパ部に連なって軸方向に連続する径大部とを有することを特徴とする請求項1に記載の鋼板のスケール除去装置。
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