JP2005033244A - カラー画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】処理が比較的簡単で、かつ特殊原稿であるか否かを正確に検出し得るカラー画像処理装置を提供する。
【解決手段】原稿コピー時に、原稿画像を読み取り(ステップST1)、読み取った原稿画像のエッジ部分を検出し(ステップST2)、更にエッジ閉領域のサイズを検出する(ステップST3)。また、読み取った原稿画像中に触覚認識用パターンがあるか否か判定し(ステップST4)、触覚認識用パターンありの場合に、エッジ閉領域サイズ及び触覚認識用パターンの形状、位置、数を紙幣テーブル6aに記憶している紙幣データと比較し、原稿画像が紙幣か否か判定する(ステップST5、ST6)。
【選択図】 図5
【解決手段】原稿コピー時に、原稿画像を読み取り(ステップST1)、読み取った原稿画像のエッジ部分を検出し(ステップST2)、更にエッジ閉領域のサイズを検出する(ステップST3)。また、読み取った原稿画像中に触覚認識用パターンがあるか否か判定し(ステップST4)、触覚認識用パターンありの場合に、エッジ閉領域サイズ及び触覚認識用パターンの形状、位置、数を紙幣テーブル6aに記憶している紙幣データと比較し、原稿画像が紙幣か否か判定する(ステップST5、ST6)。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、カラー複写機、カラーファクシミリ装置、カラー複合機などのカラー画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、カラー画像処理装置では高精度の印字が可能となり、紙幣や有価証券等をコピーし、偽造物を作成することも可能である。このような偽造を防止するために、スキャンした画像が偽造防止画像か否かを検出し、偽造防止画像である場合に、正常な画像出力を阻止する、例えば、画像出力を中止、あるいは強制的に変更した内容の画像を出力することが行われている。従来、紙幣等の特殊原稿を判別するのに、特殊原稿の形状サイズと同一の画像領域が存在するか否かに基づいて判別することが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−217131号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記した特許文献1に記載の技術では、特殊原稿サイズと同一画像領域が存在するか否かに基づいて判別するので、判別処理が簡単であるが、正確さに欠ける。一方、同一の画像領域が存在する場合、更にパターン画像が一致するか否かを比較するとなると、処理に手間を要するという問題がある。
【0005】
この発明は上記問題点に着目してなされたものであって、処理が比較的簡単で、かつ特殊原稿であるか否かを正確に検出し得るカラー画像処理を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明のカラー画像処理装置は、原稿を読み取ってスキャン画像を取得する原稿画像読取手段と、スキャン画像からエッジ部分を抽出し、エッジで囲まれる閉領域のサイズを検出する手段と、スキャン画像中に触覚認識用パターンが含まれているか否かを判定する手段とを備えている。 この発明のカラー画像処理装置では、更に、前記触覚認識用パターンとエッジ部分との位置関係を判定する手段を備えても良い。
【0007】
また、この発明のカラー画像処理装置では、前記位置関係を判定する手段は、触覚認識用パターンから所定距離にエッジ部分が存在するか否かを判定するものであっても良い。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態により、この発明を更に詳細に説明する。この実施形態に係るカラー画像読取装置の構成例のブロック図を図1に示す。
【0009】
図1において、MPU1(中央処理装置)は、当該装置全体を制御する機能を有する。また、MPU1は、後述するように、スキャン画像からエッジ部分を抽出し、エッジで囲まれる閉領域のサイズを検出し、更にスキャン画像に触覚認識用パターンが含まれているか否か判定する機能を有する。
【0010】
このMPU1には、システムバス9を介して画像読取部2、操作部3、表示部4、ROM5、RAM6、プリンタ7、LANI/F8が接続されている。
【0011】
画像読取部2は、後記の3ラインセンサを備え、原稿画を読み取ってスキャン画像を取得する。具体的には、3ラインセンサの出力をアナログ増幅するとともに、デジタルデータを多値化出力する。操作部3は、コピーの開始等を指示するスタートキー、コピー枚数や部数等を入力するためのテンキー等を有する。表示部4は、操作部3の操作により入力されたコピー枚数や部数、プリンタ7のトナー残量等の種々の情報を表示する。この表示部4としては、例えばLCD(液晶表示装置)が用いられる。
【0012】
ROM5は、この装置全体の動作を制御するためのプログラム等を予め記憶してある。RAM6は、MPU1による制御に必要なデータ及び制御動作時に一時記憶が必要なデータ等を記憶する。このRAM6には、紙幣や有価証券等の偽造防止物に関するデータを記憶する紙幣テーブル6aを有する。プリンタ7は、画像読取部2により取得したスキャン画像データ又は外部処理装置(PC)から受信した画像データを用紙にカラー又はモノクロで印字する。LANI/F8は、LANに接続するためのポートであり、これにより外部処理装置(PC)等に接続される。画像読取部2は、図2に示すように、R信号処理部11Rと、G信号処理部11と、B信号処理部11Bと、第1の色変換部17と、画像処理部18と、第2の色変換部19と、2値化回路20とを備えている。
【0013】
R信号処理部11Rは、ラインイメージセンサ12Rと、アナログフロントエンド(AFE)回路13Rと、A/D変換部14Rと、シェーディング補正回路15Rと、ライン補正メモリ16Rとを備えている。G信号処理部11Gは、ラインイメージセンサ12Gと、アナログフロントエンド回路13Gと、A/D変換部14Gと、シェーディング補正回路15Gと、ライン補正メモリ16Gとを備えている。また、B信号処理部11Bは、ラインイメージセンサ12Bと、アナログフロントエンド回路13Bと、A/D変換部14Bと、シェーディング補正回路15Bとを備えている。ここで、B信号処理部11Bにライン補正メモリを備えていないのは、B信号を基準にして他のR信号、G信号を遅延するためである。なお、各シェーディング補正回路15R、15G、15Bには、それぞれシェーディング補正データを記憶するためのシェーディングRAMを備えている。
【0014】
ラインイメージセンサ12Rは、多数の撮像素子を並設したCCDで構成され、タイミング信号が加えられるたびに、原稿の1走査ラインの画像のR信号を分離して読み取り、読み取った1走査ラインの画像データを出力する。原稿と相対移動することにより、所定間隔をおいて、次の1走査ラインの画像のR信号を順次に読み取る。アナログフロントエンド回路13Rは、ラインイメージセンサ12Rの出力を受けて、アナログ増幅する。A/D変換部14Rは、アナログフロントエンド回路13Rのアナログ出力を受け、デジタル信号に変換する。シェーディング補正回路15Rは、ここではシェーディングRAMを含み、シェーディングRAMには基準板(白基準板)読み取り時のA/D変換部14Rの出力をシェーディング補正データとして記憶している。シェーディング補正回路15Rは、原稿読み取り時のA/D変換部14Rの出力をシェーディング補正データにより補正して出力する。ライン補正メモリ16Rは、シェーディング補正回路15Rの出力を受けて、所定ライン分遅延させて出力する。他のG信号処理部11G、B信号処理部11Bを構成する各回路も同様である。
【0015】
仮に、ラインイメージセンサ12R、12G、12Bのそれぞれの間隔が4走査ライン分に相当するとすれば、シェーディング補正回路15Rから1走査ラインのR信号が出力されてから、4ライン分遅れてシェーディング補正回路15Gから1走査ラインのG信号が出力され、更に4ライン分遅れてシェーディング補正回路15Bから1走査ラインのB信号が出力される。従って、R信号はライン補正メモリ16Rで8ライン分遅延されて、G信号はライン補正メモリ17Gで4ライン分遅延されて、それぞれ第1の色変換部17に入力される。そのため、第1の色変換部17に入力されるR,G,Bの各信号は同一走査ライン上のものとなる。
【0016】
第1の色変換部17では、R,G,B空間の色信号が均等色空間であるL* ,a* ,b* 空間の色信号に変換される。第1の色変換部17でL* ,a* ,b* 空間に変換されたデータは、画像処理部19を経て、第2の色変換部19に入力される。第2の色変換部19では、色信号L、a、bを多値のCMYK空間の色信号に変換する。そして、多値のCMYK信号は2値化回路20で2値化され、RAM6に記憶され、またプリンタ7に供給される。 この実施形態カラー画像読取装置では、紙幣を読み取ってコピーして偽造しようとした場合、これを検知してプリントを禁止することができる。
【0017】
日本の紙幣は、図3に示すように、千円、二千円、五千円、一万円の各札があり、それぞれの文字、及び絵柄が相違するとともに、各サイズ(例えば千円はa1×b1)が相違する。また、各札は、それぞれ触覚認識用パターンC1、C2、C3、C4を有する。これら触覚認識用のパターンC1〜C4は視覚障害者が触れた場合に紙幣の種類を認識できるようにするための凹凸である。各札毎にパターンC1〜C4における凹凸の個数、位置が相違している。また、この触覚認識用パターンC1〜C4の周囲d1〜d4の各パターンは、互いにそれぞれ相違する。
【0018】
この実施形態では、上記各札の特性を利用して、紙幣の辺縁部分に設けられた触覚による認識パターンと、その周辺部分の画像パターンと(認識パターンとエッジの相対位置)、紙幣のエッジ部分を示す線(紙幣のサイズ)とによって、紙幣か否かを検出している。
【0019】
RAM6の紙幣テーブル6aに、図4に示すように、各紙幣千円札、……、一万円札毎に、それぞれの特徴である触覚パターンの形状、位置、個数が記憶されている。触覚認識用パターンの位置は、縦、横のエッジまで、あるいは頂点までの距離を記憶している。触覚認識用パターンが複数個ある場合は、相対位置も記憶している。また、各紙幣のサイズも記憶されている。画像読取部2で読み取った原稿画像が紙幣であるか否かは、読み取った原稿画像のエッジ部分で囲まれるサイズ及び触覚認識用パターンと、紙幣テーブル6aに記憶されている紙幣サイズ及び触覚認識用パターンとを比較して判定する。
【0020】
次に、この実施形態カラー画像読取装置のコピー時の処理動作を図5に示すフロー図を参照して説明する。操作部3のコピースタートキーが操作され、この処理ルーチンに入ると、ステップST1において、画像読取部2で原稿画像の読み取りが実行される。次に、ステップST2へ移行する。ステップST2においては、画像読取部2で読み取られた原稿画像中より、エッジ部分を検出する。次に、ステップST3へ移行する。
【0021】
ステップST3においては、検出したエッジの閉領域のサイズを検出する。続いて、ステップST4へ移行する。ステップST4においては、原稿画像中に触覚認識用パターンがあるか否か判定する。触覚認識用パターンがあれば、ステップST5へ移行する。一方、触覚認識用パターンがなければ、ステップST7へ移行する。ステップST7においては、触覚認識用パターンなし、つまり原稿画像は紙幣でない、ということで、原稿画像のプリントをプリンタ7で実行する。
【0022】
ステップST5においては、原稿画像のエッジ閉領域のサイズ、触覚認識用パターンを紙幣テーブル6aに記憶されている紙幣データと比較し、原稿画像が紙幣であるか否か判定する。ステップST6において、判定結果が紙幣の場合には、ステップST8へ移行する。一方、紙幣でないと判定された場合は、ステップST6へ移行する。ステップST5においては、偽造防止の処理を実行する。偽造防止の処理は、プリントを中止することであっても良いし、原稿画像に特定の画像パターンを付加してプリントするものであっても良い。ここで行う偽造防止判定は、L*,a*,b空間の画像データにおけるL成分のデータに基づいて行う。これにより、簡単な処理で精度の高い判定が行える。なお、Lは明度成分、a、bは色成分である。
【0023】
また、変形例として、R,G,B空間から輝度成分と色成分とからなる色空間に変換し、その輝度成分に基づいて偽造防止判定を行うこともできる。
【0024】
【発明の効果】
この発明によれば、スキャン画像からエッジ部分を抽出して、エッジで囲まれる閉領域のサイズを検出するとともに、スキャン画像中に触覚認識用パターンが含まれるか判定し、これらエッジ閉領域サイズと触覚認識用パターンの有無とに基づいて、特殊原稿か否かを判定するので、判定用に記憶すべき参照データの容量が少なくて済み、比較的処理が簡単で、正確に判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態であるカラー画像読取装置の構成を示すブロック図である。
【図2】同実施形態カラー画像読取装置のカラー画像読取部の構成を示すブロック図である。
【図3】各種の紙幣を説明するための図である。
【図4】上記実施形態カラー画像読取装置の各種紙幣の特徴を記憶するメモリを説明する図である。
【図5】同実施形態カラー画像読取装置のコピー処理を説明するフロー図である。
【符号の説明】
1 MPU
2 画像読取部
3 操作部
4 表示部
5 ROM
6 RAM
6a 紙幣テーブル
7 プリンタ
8 LANI/F
9 システムバス
11R、11G、11B 信号処理部
12R、12G、12B ラインイメージセンサ
13R、13G、13B AFE回路
14R、14G、14B A/D変換器
15R、15G、15B シェーディング補正回路
16R、16G ライン補正メモリ
17 第1の色変換部
18 画像処理部
19 第2の色変換部
20 2値化回路
【発明の属する技術分野】
この発明は、カラー複写機、カラーファクシミリ装置、カラー複合機などのカラー画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、カラー画像処理装置では高精度の印字が可能となり、紙幣や有価証券等をコピーし、偽造物を作成することも可能である。このような偽造を防止するために、スキャンした画像が偽造防止画像か否かを検出し、偽造防止画像である場合に、正常な画像出力を阻止する、例えば、画像出力を中止、あるいは強制的に変更した内容の画像を出力することが行われている。従来、紙幣等の特殊原稿を判別するのに、特殊原稿の形状サイズと同一の画像領域が存在するか否かに基づいて判別することが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−217131号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記した特許文献1に記載の技術では、特殊原稿サイズと同一画像領域が存在するか否かに基づいて判別するので、判別処理が簡単であるが、正確さに欠ける。一方、同一の画像領域が存在する場合、更にパターン画像が一致するか否かを比較するとなると、処理に手間を要するという問題がある。
【0005】
この発明は上記問題点に着目してなされたものであって、処理が比較的簡単で、かつ特殊原稿であるか否かを正確に検出し得るカラー画像処理を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明のカラー画像処理装置は、原稿を読み取ってスキャン画像を取得する原稿画像読取手段と、スキャン画像からエッジ部分を抽出し、エッジで囲まれる閉領域のサイズを検出する手段と、スキャン画像中に触覚認識用パターンが含まれているか否かを判定する手段とを備えている。 この発明のカラー画像処理装置では、更に、前記触覚認識用パターンとエッジ部分との位置関係を判定する手段を備えても良い。
【0007】
また、この発明のカラー画像処理装置では、前記位置関係を判定する手段は、触覚認識用パターンから所定距離にエッジ部分が存在するか否かを判定するものであっても良い。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態により、この発明を更に詳細に説明する。この実施形態に係るカラー画像読取装置の構成例のブロック図を図1に示す。
【0009】
図1において、MPU1(中央処理装置)は、当該装置全体を制御する機能を有する。また、MPU1は、後述するように、スキャン画像からエッジ部分を抽出し、エッジで囲まれる閉領域のサイズを検出し、更にスキャン画像に触覚認識用パターンが含まれているか否か判定する機能を有する。
【0010】
このMPU1には、システムバス9を介して画像読取部2、操作部3、表示部4、ROM5、RAM6、プリンタ7、LANI/F8が接続されている。
【0011】
画像読取部2は、後記の3ラインセンサを備え、原稿画を読み取ってスキャン画像を取得する。具体的には、3ラインセンサの出力をアナログ増幅するとともに、デジタルデータを多値化出力する。操作部3は、コピーの開始等を指示するスタートキー、コピー枚数や部数等を入力するためのテンキー等を有する。表示部4は、操作部3の操作により入力されたコピー枚数や部数、プリンタ7のトナー残量等の種々の情報を表示する。この表示部4としては、例えばLCD(液晶表示装置)が用いられる。
【0012】
ROM5は、この装置全体の動作を制御するためのプログラム等を予め記憶してある。RAM6は、MPU1による制御に必要なデータ及び制御動作時に一時記憶が必要なデータ等を記憶する。このRAM6には、紙幣や有価証券等の偽造防止物に関するデータを記憶する紙幣テーブル6aを有する。プリンタ7は、画像読取部2により取得したスキャン画像データ又は外部処理装置(PC)から受信した画像データを用紙にカラー又はモノクロで印字する。LANI/F8は、LANに接続するためのポートであり、これにより外部処理装置(PC)等に接続される。画像読取部2は、図2に示すように、R信号処理部11Rと、G信号処理部11と、B信号処理部11Bと、第1の色変換部17と、画像処理部18と、第2の色変換部19と、2値化回路20とを備えている。
【0013】
R信号処理部11Rは、ラインイメージセンサ12Rと、アナログフロントエンド(AFE)回路13Rと、A/D変換部14Rと、シェーディング補正回路15Rと、ライン補正メモリ16Rとを備えている。G信号処理部11Gは、ラインイメージセンサ12Gと、アナログフロントエンド回路13Gと、A/D変換部14Gと、シェーディング補正回路15Gと、ライン補正メモリ16Gとを備えている。また、B信号処理部11Bは、ラインイメージセンサ12Bと、アナログフロントエンド回路13Bと、A/D変換部14Bと、シェーディング補正回路15Bとを備えている。ここで、B信号処理部11Bにライン補正メモリを備えていないのは、B信号を基準にして他のR信号、G信号を遅延するためである。なお、各シェーディング補正回路15R、15G、15Bには、それぞれシェーディング補正データを記憶するためのシェーディングRAMを備えている。
【0014】
ラインイメージセンサ12Rは、多数の撮像素子を並設したCCDで構成され、タイミング信号が加えられるたびに、原稿の1走査ラインの画像のR信号を分離して読み取り、読み取った1走査ラインの画像データを出力する。原稿と相対移動することにより、所定間隔をおいて、次の1走査ラインの画像のR信号を順次に読み取る。アナログフロントエンド回路13Rは、ラインイメージセンサ12Rの出力を受けて、アナログ増幅する。A/D変換部14Rは、アナログフロントエンド回路13Rのアナログ出力を受け、デジタル信号に変換する。シェーディング補正回路15Rは、ここではシェーディングRAMを含み、シェーディングRAMには基準板(白基準板)読み取り時のA/D変換部14Rの出力をシェーディング補正データとして記憶している。シェーディング補正回路15Rは、原稿読み取り時のA/D変換部14Rの出力をシェーディング補正データにより補正して出力する。ライン補正メモリ16Rは、シェーディング補正回路15Rの出力を受けて、所定ライン分遅延させて出力する。他のG信号処理部11G、B信号処理部11Bを構成する各回路も同様である。
【0015】
仮に、ラインイメージセンサ12R、12G、12Bのそれぞれの間隔が4走査ライン分に相当するとすれば、シェーディング補正回路15Rから1走査ラインのR信号が出力されてから、4ライン分遅れてシェーディング補正回路15Gから1走査ラインのG信号が出力され、更に4ライン分遅れてシェーディング補正回路15Bから1走査ラインのB信号が出力される。従って、R信号はライン補正メモリ16Rで8ライン分遅延されて、G信号はライン補正メモリ17Gで4ライン分遅延されて、それぞれ第1の色変換部17に入力される。そのため、第1の色変換部17に入力されるR,G,Bの各信号は同一走査ライン上のものとなる。
【0016】
第1の色変換部17では、R,G,B空間の色信号が均等色空間であるL* ,a* ,b* 空間の色信号に変換される。第1の色変換部17でL* ,a* ,b* 空間に変換されたデータは、画像処理部19を経て、第2の色変換部19に入力される。第2の色変換部19では、色信号L、a、bを多値のCMYK空間の色信号に変換する。そして、多値のCMYK信号は2値化回路20で2値化され、RAM6に記憶され、またプリンタ7に供給される。 この実施形態カラー画像読取装置では、紙幣を読み取ってコピーして偽造しようとした場合、これを検知してプリントを禁止することができる。
【0017】
日本の紙幣は、図3に示すように、千円、二千円、五千円、一万円の各札があり、それぞれの文字、及び絵柄が相違するとともに、各サイズ(例えば千円はa1×b1)が相違する。また、各札は、それぞれ触覚認識用パターンC1、C2、C3、C4を有する。これら触覚認識用のパターンC1〜C4は視覚障害者が触れた場合に紙幣の種類を認識できるようにするための凹凸である。各札毎にパターンC1〜C4における凹凸の個数、位置が相違している。また、この触覚認識用パターンC1〜C4の周囲d1〜d4の各パターンは、互いにそれぞれ相違する。
【0018】
この実施形態では、上記各札の特性を利用して、紙幣の辺縁部分に設けられた触覚による認識パターンと、その周辺部分の画像パターンと(認識パターンとエッジの相対位置)、紙幣のエッジ部分を示す線(紙幣のサイズ)とによって、紙幣か否かを検出している。
【0019】
RAM6の紙幣テーブル6aに、図4に示すように、各紙幣千円札、……、一万円札毎に、それぞれの特徴である触覚パターンの形状、位置、個数が記憶されている。触覚認識用パターンの位置は、縦、横のエッジまで、あるいは頂点までの距離を記憶している。触覚認識用パターンが複数個ある場合は、相対位置も記憶している。また、各紙幣のサイズも記憶されている。画像読取部2で読み取った原稿画像が紙幣であるか否かは、読み取った原稿画像のエッジ部分で囲まれるサイズ及び触覚認識用パターンと、紙幣テーブル6aに記憶されている紙幣サイズ及び触覚認識用パターンとを比較して判定する。
【0020】
次に、この実施形態カラー画像読取装置のコピー時の処理動作を図5に示すフロー図を参照して説明する。操作部3のコピースタートキーが操作され、この処理ルーチンに入ると、ステップST1において、画像読取部2で原稿画像の読み取りが実行される。次に、ステップST2へ移行する。ステップST2においては、画像読取部2で読み取られた原稿画像中より、エッジ部分を検出する。次に、ステップST3へ移行する。
【0021】
ステップST3においては、検出したエッジの閉領域のサイズを検出する。続いて、ステップST4へ移行する。ステップST4においては、原稿画像中に触覚認識用パターンがあるか否か判定する。触覚認識用パターンがあれば、ステップST5へ移行する。一方、触覚認識用パターンがなければ、ステップST7へ移行する。ステップST7においては、触覚認識用パターンなし、つまり原稿画像は紙幣でない、ということで、原稿画像のプリントをプリンタ7で実行する。
【0022】
ステップST5においては、原稿画像のエッジ閉領域のサイズ、触覚認識用パターンを紙幣テーブル6aに記憶されている紙幣データと比較し、原稿画像が紙幣であるか否か判定する。ステップST6において、判定結果が紙幣の場合には、ステップST8へ移行する。一方、紙幣でないと判定された場合は、ステップST6へ移行する。ステップST5においては、偽造防止の処理を実行する。偽造防止の処理は、プリントを中止することであっても良いし、原稿画像に特定の画像パターンを付加してプリントするものであっても良い。ここで行う偽造防止判定は、L*,a*,b空間の画像データにおけるL成分のデータに基づいて行う。これにより、簡単な処理で精度の高い判定が行える。なお、Lは明度成分、a、bは色成分である。
【0023】
また、変形例として、R,G,B空間から輝度成分と色成分とからなる色空間に変換し、その輝度成分に基づいて偽造防止判定を行うこともできる。
【0024】
【発明の効果】
この発明によれば、スキャン画像からエッジ部分を抽出して、エッジで囲まれる閉領域のサイズを検出するとともに、スキャン画像中に触覚認識用パターンが含まれるか判定し、これらエッジ閉領域サイズと触覚認識用パターンの有無とに基づいて、特殊原稿か否かを判定するので、判定用に記憶すべき参照データの容量が少なくて済み、比較的処理が簡単で、正確に判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態であるカラー画像読取装置の構成を示すブロック図である。
【図2】同実施形態カラー画像読取装置のカラー画像読取部の構成を示すブロック図である。
【図3】各種の紙幣を説明するための図である。
【図4】上記実施形態カラー画像読取装置の各種紙幣の特徴を記憶するメモリを説明する図である。
【図5】同実施形態カラー画像読取装置のコピー処理を説明するフロー図である。
【符号の説明】
1 MPU
2 画像読取部
3 操作部
4 表示部
5 ROM
6 RAM
6a 紙幣テーブル
7 プリンタ
8 LANI/F
9 システムバス
11R、11G、11B 信号処理部
12R、12G、12B ラインイメージセンサ
13R、13G、13B AFE回路
14R、14G、14B A/D変換器
15R、15G、15B シェーディング補正回路
16R、16G ライン補正メモリ
17 第1の色変換部
18 画像処理部
19 第2の色変換部
20 2値化回路
Claims (3)
- 原稿を読み取ってスキャン画像を取得する原稿画像読取手段と、スキャン画像からエッジ部分を抽出し、エッジで囲まれる閉領域のサイズを検出する手段と、スキャン画像中に触覚認識用パターンが含まれているか否かを判定する手段とを備えたことを特徴とするカラー画像処理装置。
- 前記触覚認識用パターンとエッジ部分との位置関係を判定する手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のカラー画像処理装置。
- 前記位置関係を判定する手段は、触覚認識用パターンから所定距離にエッジ部分が存在するか否かを判定するものであることを特徴とする請求項2記載のカラー画像処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003192629A JP2005033244A (ja) | 2003-07-07 | 2003-07-07 | カラー画像処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003192629A JP2005033244A (ja) | 2003-07-07 | 2003-07-07 | カラー画像処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005033244A true JP2005033244A (ja) | 2005-02-03 |
Family
ID=34204356
Family Applications (1)
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-
2003
- 2003-07-07 JP JP2003192629A patent/JP2005033244A/ja active Pending
Cited By (3)
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JP2006345530A (ja) * | 2005-06-08 | 2006-12-21 | Samsung Electronics Co Ltd | 画像形成防止文書の検出装置及び方法 |
CN100431332C (zh) * | 2005-06-08 | 2008-11-05 | 三星电子株式会社 | 用于检测安全文件的装置和方法 |
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