JP2600626Y2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2600626Y2
JP2600626Y2 JP2572092U JP2572092U JP2600626Y2 JP 2600626 Y2 JP2600626 Y2 JP 2600626Y2 JP 2572092 U JP2572092 U JP 2572092U JP 2572092 U JP2572092 U JP 2572092U JP 2600626 Y2 JP2600626 Y2 JP 2600626Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は原稿を画像処理して記録
媒体に画像形成する画像処理装置に関し、特に、紙幣、
有価証券等のカラー原稿を忠実に複写することを防ぐた
めの悪用複写防止機能を備えた複写機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カラー複写機の性能の向上と共
に、紙幣あるいは株券、債券等の有価証券、定期券、催
しものの入賞券、金券等を複写を防止する機能を有する
複写機の開発の必要性が高くなっている。
【0003】従来の複写機の複写防止機能に関する技術
としては、大きく分けて、原稿側に正常な複写を防止す
る機能を付与する技術と画像読取/検出装置にて複写禁
止原稿を検知し正常に複写動作させない機能を付与する
技術に分けられる。
【0004】前者の原稿側に正常な複写を防止する機能
としては、金属粉を原稿に混入する方法等の方法であ
り、後者の画像読取/検出装置にて複写禁止原稿を検知
し正常に複写動作させない機能を付与する技術は原稿の
読み取りデータとメモリ内の基本データを比較して、複
写をして良い原稿かどうかを判断して、複写を禁止す
る、出力用紙を未定着にする、用紙の出力状態を正常時
とは変える等の処理をする方法が知られている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし、前記原稿側の
正常複写防止機能はともかく、画像読取/検出装置側の
正常な複写防止機能は特定の原稿の基本データを記憶す
る膨大な容量を持つメモリと読み取り原稿画像との比較
判断のための手段等が必要であり、コストが高くなる欠
点があった。
【0006】そこで、本考案の目的はすべてのカラー画
像処理装置に設置できる比較的低コストで円形画像を検
出できる画像処理装置、より詳しくは紙幣等の判定がで
きる画像処理装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案の目的は次の構成
によって達成される。すなわち、請求項1の考案は原稿
画像を画素単位で読み取り、該読み取り画像を画像処理
して出力する画像処理装置において、原稿画像の中か
ら、特定色を有し且つ特定の大きさを有する円形画像を
検出する検出手段と、検出手段が検出した円形画像の円
内における特定色を有する画素数をカウントする円内画
素カウント手段と、円内画素数カウント手段がカウント
した特定色の画素数が所定の範囲内にあると判断する
と、原稿画像が特定色の特定円形画像を含むと判定する
特定色の特定円形画像判定手段と、原稿画像に対して判
定手段の判定に応じた処理を施して出力する画像処理手
段とを備えた構成にある。 また請求項2の考案は原稿画
像を画素単位で読み取り、該読み取り画像を画像処理し
て出力する画像処理装置において、原稿画像の中から、
特定色を有し且つ特定の大きさを有する円形画像を検出
する検出手段と、検出手段が検出した円形画像の円内領
域の濃度ヒストグラムを作成する手段と、作成された濃
度ヒストグラムに基づいて原稿画像が特定色の特定円形
画像を含むとか否かを判定する特定色の特定円形画像判
定手段と、原稿画像に対して前記判定手段の判定に応じ
た処理を施して出力する画像処理手段とを備えた構成に
ある。 更に請求項3の考案は原稿画像を画素単位で読み
取り、該読み取り画像を画像処理して出力する画像処理
装置において、原稿画像の中から、特定色を有し且つ特
定の大きさを有する円形画像を検出する検出手段と、検
出手段が検出した円形画像の円内における特定方向の濃
度プロファイルを作成する手段と、作成された濃度プロ
ファイルに基づいて原稿画像が特定色の特定円形画像を
含むとか否かを判定する特定色の特定円形画像判定手段
と、原稿画像に対して判定手段の判定に応じた処理を施
して出力する画像処理手段とを備えた構成にある。
【0008】
【作用】検出手段により原稿画像の中から、特定色を有
し且つ特定の大きさを有する円形画像を検出すると、円
内画素カウント手段が円形画像の円内における特定色を
有する画素数をカウントし、そのカウント値に基づい
特定色の特定円形画像判定手段は特定色の画素数が
所定の範囲内にあるか否かを判断する。即ち、特定色の
特定円形画像判定手段は上記特定色の画素数が所定の範
囲内にあると判断すると、原稿画像が特定色の特定円形
画像を含むと判定する。 検出手段により検出した特定色
の特定円形画像は円形画像の円内領域の濃度ヒストグラ
ムまたは円形画像の円内における特定方向の濃度プロフ
ァイルによっても同様に判定することができる。 本考案
によれば、比較的低コストで円形画像の検出ができ、ま
た、特に紙幣等の朱印を検出できる。したがって、比較
的低コストで正常な画像処理防止機能が得られるので、
低価格のカラー画像処理装置にも、紙幣等を複写する等
の画像処理装置の悪用を未然に防ぐ機能を付加すること
ができる。
【0009】
【実施例】本考案は外郭が円形の画像を検出するための
画像処理装置である。円形画像は画像処理装置の原稿読
み取り面への原稿のセット方向に無関係に、円形画像と
して読み取りができるので、当該画像識別のための手段
が比較的簡単に構成できることに着目したものである。
【0010】本考案の実施例を図面と共に説明する。図
1は本考案に係る画像処理装置の一実施例の制御回路の
ブロック図である。なお、本実施例では赤色を特定色、
円形画像を直径14.5mmの円として、その特定色の
円内の画素数により円形画像を判定するものである。画
像処理装置は原稿画像を画素単位でスキャナーで読み取
り、この読み取り画像を画像処理して出力するよう構成
されており、原稿画像の特定色を検出するための特定色
検出手段1と、主走査方向ライン上の検出特定色画像信
号を細線化する主走査方向検出信号細線化回路3と、こ
の主走査方向検出信号細線化回路3により細線化された
検出信号から円の直径相当の所定距離ピッチ位置(1
4.5mm)の主走査方向ライン上の特定色画素信号を
検出をするための主走査方向14.5mmピッチ信号検
出回路4と、この特定色の画像情報を記憶するためのバ
ッファメモリ2と、主走査方向検出信号細線化回路3と
主走査方向14.5mmピッチ信号検出回路4とで検出
された両検出画素信号が円の直径の両端位置に相当する
と仮定した場合の円の中心位置を算出する円の中心位置
算出回路9と該中心位置算出回路9の算出した円の中心
位置を中心に主走査方向から所定角度回転させた斜め方
向又は副走査方向の少なくともいずれかの方向のライン
上の円の直径の両側位置に対応する特定色の検出画素信
号情報がバッファメモリ2の記憶画像情報内にあること
を検出するための斜め方向14.5mmピッチ信号検出
回路5と、この斜め方向14.5mmピッチ信号検出回
路5で画像情報の検出があると前記一連の検出手段で検
出された特定色の画像の外郭は円形画像から形成されて
いると判定する特定色の円形画像判定手段からなってい
る。
【0011】本実施例の円形画像判定手段はバッファメ
モリ2の記憶画像情報の円内の特定色画素数をカウント
する特定色円内画素数カウント回路6と、この特定色円
内画素数カウント回路6のカウント値が予め記憶手段内
に記憶されている特定数の範囲内にあると比較、判断す
る比較器7から構成されており、前記一連の検出回路で
検出された特定色の画像の外郭は特定の円形画像から形
成されていると判定し、その結果を出力回路8に出力す
る。
【0012】図2を用いて、本実施例における円形画像
の判定の手順を詳しく説明する。まず、該特定色検出手
段1により主走査方向で特定色画像信号の検出があると
(図2(1))、当該特定色の画像信号が複数画素信号
からなるものでも主走査方向検出信号細線化回路3によ
り、一本の画素信号に細線化する。この検出信号の細線
化は主走査方向所定距離ピッチ信号検出回路4が主走査
方向のライン上の円の直径(例えばd0mm)に相当す
る所定距離分先の主走査方向の画素信号の検出(図2
(2))を有効にするためである。つまり、最初の特定
色画素信号検出(図2(1))からd0mmピッチ分を
越える先まで、その特定色が連続して検出された状態が
続く場合にも、図2(1)で示す最初の特定色画素信号
を細線化しておけば、d0mmピッチ分先(図2
(2))の主走査方向所定距離ピッチ信号検出回路4で
も画素検出信号が検出されることになり、円の直径相当
のd0mmピッチの特定色の画像信号として誤検出され
ることがなくなるのである。
【0013】また、特定色検出手段1により特定色画像
信号の検出があると、この特定色の画像情報は画素単位
でバッファメモリ2に記憶されるので、主走査方向所定
距離ピッチ信号検出回路3により画素が検出されると
(図2(2))、主走査方向検出信号細線化回路3と主
走査方向所定距離ピッチ信号検出回路4とで検出された
両検出画素信号(図2(1)と図2(2))が円の直径
の両端位置に相当すると仮定した場合の円の中心位置x
0を中心に主走査方向から所定角度回転させた斜め方向
ライン上の円の直径d0mmに相当する両側位置に対応
する特定色の検出画素信号情報をバッファメモリ2内の
蓄積情報内から捜す。
【0014】バッファメモリ2の記憶画像情報内に斜め
方向ライン上の円の直径d0mmに相当する両側位置に
対応する特定色の検出画素信号があることを斜め方向所
定距離ピッチ信号検出回路5が検出すると(図2
(3))、特定色の円形画像判定手段は特定色の画像の
外郭は円形画像から形成されていると判定することがで
きる。また、副走査方向と斜め方向の両方向で所定距離
ピッチ信号を検出すれば、さらに精度の良い判定が行え
る。
【0015】さらに、円形画像判定手段が斜め方向所定
距離ピッチ信号検出回路5で画像情報の検出があると、
円内画素数カウント回路6により、カウントされるバッ
ファメモリ2の記憶画像情報の円内の特定色画素数が予
めバッファメモリ2内に記憶されている特定数の範囲内
にあると比較、判断すると前記一連の検出手段で検出さ
れた特定色の画像の外郭は、たとえば紙幣の朱印のよう
な特定の円形画像から形成されていると判定することも
できる。
【0016】日本銀行の発行する紙幣には表面、裏面と
も円形の朱印が印刷されている。表面側の朱印は直径1
4.5mm、裏面の朱印は直径13.5mmのものであ
り、その朱印の模様は表面、裏面では異なっている。し
かも、紙幣の額面に関係なく表面側の朱印は直径14.
5mm、裏面の朱印は直径13.5mmのものであるの
で、朱印識別のための装置は非常に簡易なもので良く、
すべての額面の紙幣の識別が同一の装置で行える。本実
施例は紙幣の朱印の読み取りにより、原稿が紙幣である
と認識すると正常な複写を行わない機能を有する複写機
に適用することが有効である。
【0017】本実施例の適用される画像処理装置の一例
であるデジタルカラー複写機の全体の構成図を図5に示
す。カラー複写機は、ベースマシン30が、上面に原稿
を載置するプラテンガラス31、画像入力装置32、電
気系制御収納部33、画像出力装置34、用紙トレイ3
5、ユーザインタフェース(U/I)36から構成さ
れ、オプションとして、エディットパッド61、オート
ドキュメントフィーダ(ADF)62、ソータ63、及
びフィルムプロジェクタ(F/P)64とミラーユニッ
ト(M/U)65からなるフィルム画像読取装置を備え
たものである。
【0018】画像入力装置32は、イメージングユニッ
ト37、それを駆動するためのワイヤ38、駆動プーリ
39等からなり、イメージングユニット37内のカラー
フィルタで光の原色B(青)、G(緑)、R(赤)に色
分解してCCDラインセンサを用いて読み取ったカラー
原稿の画像情報を多階調のデジタル画像信号BGRに変
換して画像処理装置に出力するものである。画像処理装
置は、電気系制御収納部33に収納され、BGRの画像
信号を入力して色や階調、精細度その他画質、再現性を
高めるために各種の変換、補正処理、さらには編集処理
等の種々の処理を行ない、また、前記処理信号に基づき
トナーの原色Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シ
アン)、K(黒または墨)へ変換し、プロセスカラーの
階調トナー信号をオン/オフの2値化トナー信号に変換
して画像出力装置34に出力するものである。画像出力
装置34は、スキャナ40、感材ベルト41を有し、レ
ーザ出力部40aにおいて画像信号を光信号に変換し、
ポリゴンミラー40b、F/θレンズ40c及び反射ミ
ラー40dを介して感材ベルト41上に原稿画像に対応
した潜像を形成させ、用紙トレイ35から搬送した用紙
に画像を転写しカラーコピーを排出するものである。
【0019】画像出力装置34は、感材ベルト41が駆
動プーリ41aによって駆動され、その周囲にクリーナ
41b、帯電器41c、YMCKの各現像器41d及び
転写器41eが配置され、この転写器41eに対向して
転写装置42が設けられている。そして、用紙トレイ3
5から用紙搬送路35aを経て送られてくる用紙をくわ
え込み、4色フルカラーコピーの場合には、転写装置4
2を4回転させて用紙にYMCKの各潜像を転写させた
後、用紙を転写装置42から真空搬送装置43を経て定
着器45で定着させ排出する。SSI(シングルシート
インサータ)35bは、用紙搬送路35aに手差しで用
紙を選択的に供給するものである。
【0020】ユーザインタフェース36は、ユーザが所
望の機能を選択してその実行条件を指示するものであ
り、カラーディスプレイ51とハードコントロールパネ
ル52を備え、さらに赤外線タッチボード53を組み合
せて画面のソフトボタンで直接指示できるようにしてい
る。
【0021】電気系制御収納部33は、上記の画像入力
装置32、画像出力装置34、ユーザインタフェース3
6、画像処理装置、フィルムプロジェクタ64等の各処
理単位毎に分けて構成された複数の制御基板、さらに
は、画像出力装置34、自動原稿送り装置62、ソータ
63等の機構の動作を制御するためのMCB基板(マシ
ンコントロールボード)、これら全体を制御するSYS
基板を収納するものである。
【0022】また、図5の複写機の制御装置を図6に示
す。画像入力部100は、副走査方向(ページシンク方
向)に直角に配置されたR,G,B3本のラインセンサ
からなる縮小型センサを有し、タイミング生成回路12
からのタイミング信号に同期して走査されて画像読み取
りを行っている。読み込まれた画像データは、シェーデ
ィング補正回路11で種々の要因による各画素間のバラ
ンスに対してシェーディング補正された後、ギャップ補
正回路13で各ラインセンサ間のギャップ補正が行われ
る。このギャップ補正は、FIFO14でギャップに相
当する分だけ読み取った画像データを遅延させ、同一位
置のR,G,B画像信号が同一時刻に得られるようにす
るためのものである。
【0023】ENL(Equivalent Neutral Lightness)
15でグレイバランスが行なわれ、色変換、色編集、領
域生成、画素密度変換等をするための編集処理部400
からのネガポジ反転信号により、画素毎にグレーのとり
方を逆にしてネガポジ反転し、例えば、或る指定領域の
みネガポジを反転できる。また、マトリックス回路16
aでは外部とのインターフェースを取り易くするために
編集処理部400からの制御信号によりグレイバランス
させたR,G,B画像信号をL’,a’,b’画像信号
に変換する。また、セレクタ17ではマトリックス回路
16aの出力、または外部の計算機とのインターフェー
スであるメモリシステム200からの画像データを選択
的に取り出す。セレクタ17は下地濃度以下の画素につ
いては飛ばしてコピー品質を良くするための下地除去回
路18と原稿サイズを検出して記憶しておくための原稿
検知回路19が接続されている。
【0024】また、マトリックス回路16bでは編集処
理部400で色編集されたL’,a’,b’の画像信号
をY,M,Cのトナー色に変換し、絵文字分離回路20
では色編集した画像データを複数の画素をブロック化し
て、色文字/黒文字/絵柄(文字/中間調)の領域識別
をする。下色除去回路21では墨板の生成とモノカラー
/フルカラーモード信号と墨に応じて等量のY,M,C
の除去を行って、プロセスカラーの画像データを出力
し、さらに色相判定を行って色相信号(Hue)を生成
する。そして、色相信号はFIFO22aに一旦記憶さ
れ、また絵柄の中間調画像信号および黒文字と色文字の
文字用画像信号からなる画像データは、FIFO22b
に一旦記憶される。この色相信号は絵文字分離回路20
からの絵文字分離結果に基づく信号と共にエリアデコー
ダ24にてデコードされ、この制御信号に基づいてフィ
ルタ25、乗算器26、TRC27の各処理部が動作
し、FIFO22bから出される画像データの処理が実
行される。
【0025】縮拡回路23aでは、縮小拡大があった場
合にも画像に対する領域制御情報の実行領域がずれない
ように縮拡し、必要に応じて縮拡領域制御情報がエリア
デーコーダ24でデコードされて各部の処理に供され
る。また、エリアデーコーダ24では編集コマンドや領
域識別、色相からそれぞれのパラメータの切り換え信号
を生成する。縮拡回路23bで縮小または拡大された画
像データはフィルタ25でモアレ除去、エッジ強調がさ
れ、乗算器26とTRC27で各色成分に対する係数と
変換テーブルを適宜選択することにより、色文字、黒文
字、絵柄に対しての色調整、濃度調整が行われ、乗算器
26では画像データの演算を行い、TRC27の変換テ
ーブルを補正する。TRC27はIOT34の特性に合
わせて濃度調整をするためのものであり、PAL29で
は現像プロセスや領域識別によつて、TRC27の変換
テーブルを切り換えられ、調製された画像データはメモ
リシステムに記憶されるか、ROS300のスクリーン
生成部28でドット展開され、網点画像にして出力され
る。
【0026】次に、本実施例では上記カラー複写機を用
いて、紙幣の朱印の読み取りにより、原稿が紙幣である
と認識すると正常な複写を行わない機能について説明す
る。そのための紙幣朱印判定機構である制御ブロック図
を図1に示す。
【0027】まず、日本銀行の発行する紙幣の表面の朱
印の判定を行う手順の概略を説明する。この朱印判定
は、主走査方向(CCDの走査方向)の原稿面の読み取
りスキャンにより、朱印(赤色)の検出を開始すると、
それ以後検出する赤色情報をバッファメモリ2に記憶さ
せる。そして、朱印の直径に相当する二点位置の赤色を
それぞれ検出すると、この赤色は円の直径位置の二点を
それぞれ検出したものと仮定して、その中心位置を前記
二点間の中心位置を算出する。そして、主走査方向から
所定角度回転させた直径の両端位置に赤色情報が前記バ
ッファメモリ2内に記憶されていれば、前記検出赤色信
号は円形のものとした仮定が正しいことになる。
【0028】さらに、紙幣朱印内には「日本銀行」等の
文字があるので、バッファメモリ2内の記憶画像である
円形内の画素数Nをカウントして、画素数Nが予め算出
されている、前記「日本銀行」等の文字に相当する画素
数に一致すると、この検出円形赤色情報は紙幣の朱印に
よるものであること判定できる。
【0029】図1の制御ブロック図で赤色検出手段1が
検出した画像信号はバッファメモリ2に格納される。そ
れと並行して主走査方向検出信号細線化回路3がその主
走査方向の検出信号を細線化する。この細線化は次の主
走査方向14.5mmピッチ信号検出回路4で信号検出
を容易にするために行う。
【0030】また、円形赤色画素情報が格納されたバッ
ファメモリ2では、主走査方向14.5mmピッチ信号
が検出された時、副走査方向及び斜め方向の14.5m
mピッチ信号の検出に必要な分のメモリがあれば充分で
あり、容量は非常に小さいもので良く、バッファメモリ
2の低コスト化ができる。すなわち、装置の分解能がそ
れぞれ600、400、200dpmであるときには主
走査方向のメモリ容量はそれぞれ約7087、472
4、2362画素分であり、副走査方向のメモリ容量は
それぞれ約343、228、114画素分で良い。
【0031】赤色検出手段1と主走査方向14.5mm
ピッチ信号検出回路4がいずれも赤色画素を検出する
と、この両者の検出手段1、4が検出した画素は円の直
径の両端であるとして当該円の中心位置を算出回路9で
算出する。当該円の中心x0(図2)から主走査方向を
基準に所定角度、例えば副走査方向あるいは主走査方向
から45度斜め方向回転させた位置の14.5mmピツ
チの円周位置に相当する赤色画素情報がバッファメモリ
2内に格納されているかとうかを斜め方向14.5mm
ピッチ信号検出回路5が検出する。斜め方向14.5m
mピッチ信号検出回路5が2つ以上の所定回転角度にお
ける赤色情報を検出すると、検出精度が高くなる。
【0032】斜め方向14.5mmピッチ信号検出回路
5でも赤色画素情報が検出されると、赤色円内画素数カ
ウント回路6がこの円形内の赤色画素数をカウントし、
紙幣の朱印内の文字相当分の画素数があるかとうかを、
比較器7により比較、判定する。この比較器7での画素
数の判定は上下しきい値(th1とth2)内にあれば、
判定結果出力回路8が紙幣の朱印であることを出力す
る。
【0033】図3には、上記紙幣朱印判定のためのフロ
ーチャートを示す。本実施例の紙幣朱印判定のための機
構を、例えば、モノクロ原稿の複写時、またはカラー原
稿画像のモノクロ複写処理時には動作させないようにす
ることで、朱印判定の不要な場合には迅速に目的の複写
が行えるようにすることが望ましい。したがって、紙幣
の朱印判定機構の動作はフルカラー複写時または3色複
写時に限定しても良い。
【0034】また、紙幣に磁性インクを使用している場
合はこの紙幣がプラテン上にセットされるとき、プラテ
ンカバー内に設置されている磁気検出器により、紙幣を
検出させ、これと前記紙幣の朱印判定機構を組み合わせ
ることかできる。このとき、まず磁気検出器での紙幣の
磁性検出信号の受信があって、初めて、紙幣の朱印判定
機構を作動させると、より頻繁に行われる原稿の悪用で
ない複写動作を迅速に行うことができる。また、この磁
気検出後に行う、紙幣の朱印判定機構の動作は、赤色の
14.5mmピッチの円の判定または単に14.5mm
ピッチの円の判定を行うことのみで十分高い確率で紙幣
の判定が可能である。なお、前記磁気検知器はプラテン
カバーの全面に配置する必要はなく、磁性インクの印刷
幅より少し短い間隔で要所要所に配置するだけで良い。
【0035】さらに、プラテンカバー内の磁気検知器が
反応すると、前記紙幣の朱印判定機構を作動させるまで
もなく、等倍(100%)倍率の複写はできないように
しても良い。
【0036】このほか磁気検知器が反応すると、用紙ト
レイ中に設置されているセンサ等により用紙の紙質を検
知して、紙幣用の紙であると複写機の動作を停止させる
等のことを行うこともできる。また、このとき、紙幣に
使用されている色領域のみ色目を変える等の加工を施し
て出力すること、匂い付きのトナーで出力することでな
どの行えるようにしても良い。当然ながらこれらの動作
は複数組み合わせることもできる。
【0037】また、前記動作と組み合わせる等の方法で
複写される用紙のグロスを上げて出力することあるいは
両面コピー時にレジロール付近で裏面の印刷の有無をフ
ォトセンサ等でチェックすること(特にマニュアル操作
時に)あるいは両面コピーの判定にフィードローラの摩
擦(滑り)を検知して、悪用複写の危険性があるとき
は、複写停止等の動作に移ることもできる。
【0038】さらに、紙幣等の原稿に固有の濃度または
印字パターンのヒストグラム、例えば複数の濃度領域の
各濃度領域における検出画素数をメモリ内に格納してお
き、これを基に、検出対象原稿が紙幣等の悪用複写すべ
きでない原稿であるか否かをチェックすることも有効で
ある。このとき、前記ヒストグラムは原稿の特定領域ま
たは全面領域に行うことができる。
【0039】同様に、紙幣等の原稿に固有の濃度または
印字パターンのプロファイル、例えば原稿の長手方向の
各座標軸に直交する方向の濃度変化をメモリ内に格納し
ておき、これを基に、検出対象原稿のチェックすること
も有効である。このとき、前記プロファイルは原稿の特
定領域または全面領域に行うことができる。
【0040】また、紙幣の特定人物像についての特徴点
をメモリ内に蓄積させておき、この特徴点についての読
み取り情報が入力されると紙幣であると判定する機構を
設けても良い。紙幣の場合は透かしに特徴があるので、
この透かしの特徴点を前記人物像と同様の処理ができる
ようにしてもよい。
【0041】また、本実施例の紙幣朱印判定機構を図4
のように画像出力手段内に設けて置くと、画像入力手段
内部のスキャナー信号のみならず、画像出力手段内に直
接送信される外部の機器から送信されてくるスキャナー
信号分でも、紙幣朱印判定機構を経由させることができ
る。
【0042】また、本実施例の紙幣朱印判定機構で紙幣
の朱印の判定があると、複写用紙の表と裏の書き出しタ
イミングを乱数表等を用いて、ランダムに行うこともで
きる。複写用紙の表裏で書き出しタイミングが予測性な
しに変化すると偽造紙幣の作成は不可能になることを利
用するものである。
【0043】さらに、本実施例の紙幣朱印判定機構で紙
幣の朱印の判定があると、複写用紙には必ず紙幣として
使用不能になる印字、例えば「コピーです」、「使用不
能です」等のロゴマークの印字を少なくとも複写用紙の
表か裏に自動的に入れる構成を採用すると、紙幣の複写
物の悪用はできなくなる。
【0044】なお、このようなロゴマークは複写直後ま
たは複写機のスタンバイ時に用紙に複写機メーカ等のロ
ゴマークを印字機構により入れることで、当該用紙は原
稿からコピーされたものであることを明示すると紙幣等
の悪用複写の防止ができる。この全複写物に複写機メー
カ等のロゴマークを印字することで、著作権保護にも役
立つものとなる。特に、高性能化したカラー複写機によ
り、写真集等からそれと同等の品質の複写物を手軽に得
ることができるようになったので、ロゴマークを複写物
に印字することは意味があることである。
【0045】本実施例は紙幣朱印判定機構を中心に原稿
の悪用複写防止のための手段について述べたが、本考案
は紙幣朱印判定機構に限らず、前述の各種の原稿悪用複
写防止手段の単独、または複数の組み合わで、目的に応
じた最適なものを選択することができる。
【0046】また、本考案の対象となる原稿は紙幣ある
いは株券、債券等の有価証券、定期券、催しものの入場
券、金券等である。本考案の画像処理装置は複写機のみ
ならず、ファクシミリ、プリンター等にも適用できる。
【0047】
【考案の効果】本考案によれば、比較的低コストで円形
画像の検出ができ、また、特に紙幣等の朱印を検出でき
る。したがって、比較的低コストで正常な画像処理防止
機能が得られるので、低価格のカラー画像処理装置に
も、紙幣等を複写する等の画像処理装置の悪用を未然に
防ぐ機能を付加することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る画像処理装置の一実施例の制御回
路のブロック図である。
【図2】円形画像を検出のための概念図である。
【図3】紙幣判定のためのフローチャートの図である。
【図4】同心円判定機構の設置位置を示す図である。
【図5】カラー複写機の全体図である。
【図6】カラー複写機の制御回路図である。
【符号の説明】
1 赤色検出手段 2 バッファメモリ 3 主走査方向検出信号細線化回路 4 主走査方向14.5mmピッチ信号検出回路 5 斜め方向14.5mmピッチ信号検出回路 6 赤色円内画素数カウント回路 7 比較器 8 判定結果出力回路 9 円の中心算出回路。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−159843(JP,A) 特開 昭60−179881(JP,A) 特開 平3−229377(JP,A) 特開 平2−210591(JP,A) 特開 昭59−93465(JP,A) 特開 平2−288468(JP,A) 特開 平2−55379(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 1/40 - 1/409 H04N 1/46 H04N 1/60 G06T 7/00

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿画像を画素単位で読み取り、該読み
    取り画像を画像処理して出力する画像処理装置におい
    て、 前記原稿画像の中から、特定色を有し且つ特定の大きさ
    を有する円形画像を検出する検出手段と、 前記検出手段が検出した円形画像の円内における前記特
    定色を有する画素数をカウントする円内画素カウント手
    段と、 前記円内画素数カウント手段がカウントした特定色の画
    素数が所定の範囲内にあると判断すると、前記原稿画像
    が特定色の特定円形画像を含むと判定する特定色の特定
    円形画像判定手段と、 前記原稿画像に対して前記判定手段の判定に応じた処理
    を施して出力する画像処理手段と、 を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 原稿画像を画素単位で読み取り、該読み
    取り画像を画像処理して出力する画像処理装置におい
    て、 前記原稿画像の中から、特定色を有し且つ特定の大きさ
    を有する円形画像を検出する検出手段と、 前記検出手段が検出した円形画像の円内領域の濃度ヒス
    トグラムを作成する手段と、 作成された前記濃度ヒストグラムに基づいて、前記原稿
    画像が特定色の特定円形画像を含むとか否かを判定する
    特定色の特定円形画像判定手段と、 前記原稿画像に対して前記判定手段の判定に応じた処理
    を施して出力する画像処理手段と、 を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 原稿画像を画素単位で読み取り、該読み
    取り画像を画像処理して出力する画像処理装置におい
    て、 前記原稿画像の中から、特定色を有し且つ特定の大きさ
    を有する円形画像を検 出する検出手段と、 前記検出手段が検出した円形画像の円内における特定方
    向の濃度プロファイルを作成する手段と、 作成された前記濃度プロファイルに基づいて、前記原稿
    画像が特定色の特定円形画像を含むとか否かを判定する
    特定色の特定円形画像判定手段と、 前記原稿画像に対して前記判定手段の判定に応じた処理
    を施して出力する画像処理手段と、 を備えたことを特徴とする画像処理装置。
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