JP2005032014A - データ処理装置、データ処理装置の起動プログラム、データ処理装置の起動方法 - Google Patents

データ処理装置、データ処理装置の起動プログラム、データ処理装置の起動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の処理モジュールを含むデータ処理装置において、処理モジュール間の通信に関する通信パラメータの不整合により起動不具合が生じた場合でも、データ処理装置の動作を確保する。
【解決手段】処理モジュールにより実行される処理プログラムの更新時に、更新前の処理プログラムから通信パラメータが抽出され、更新後の処理プログラムと更新前の処理プログラムの通信パラメータが合成された処理プログラムが作成され、記憶部に格納される。その後の処理プログラムの起動時に、更新後の処理プログラムの通信パラメータを用いた起動が行われ、この起動が異常である場合には、更新前の通信パラメータを用いて再起動が行われる。
【選択図】図6

Description

本発明は、演算処理部、記憶部などを有する処理モジュールを複数含んで構成されたデータ処理装置、例えばプリンタ装置、コピー装置、ファックス装置、スキャナ装置などに関する。また、本発明は、各処理モジュールにより実行される処理プログラムを起動するための起動プログラム及び起動方法に関する。
プリンタ装置内には、プリンタ装置に必要な各機能の実現するために、基板上に演算処理装置(Central Processing Unit:以下、CPUと呼ぶ)、読み出し専用メモリ(Read Only Memory:以下、ROMと呼ぶ)などを搭載して構成された処理モジュールが複数設けられている。各処理モジュールの機能は、例えば、プリンタ装置の全体的な制御、タッチパネル等のユーザインターフェースの制御、印刷処理の制御などである。各処理モジュールでは、CPUがROMに格納された処理プログラムを実行することで、他の処理モジュールと通信を行いつつ、各処理モジュールに特有な処理が行われる。
各処理モジュールの処理プログラムは開発が進められており、新しいバージョンの処理プログラムが完成すると、この処理プログラムはユーザに配布される。ユーザは新しいバージョンの処理プログラムを入手して、各自、処理プログラムを更新してプリンタ装置を使用する。なお、関連技術の従来文献として以下のものがある。
特開平11−065781号公報 特開2002−157139号公報 特開平10−97390号公報 特開2000−28495号公報 特開平8−278927号公報
しかしながら、処理プログラムを更新すると、プリンタ装置が起動しなくなってしまう場合がある。このトラブルの原因は、処理プログラムを更新することで、処理プログラムごとに設定された通信パラメータが変更されて処理モジュール間で不整合が生じ、更新された処理モジュールと他の処理モジュールとの通信に不具合が生じるためである。
起動不具合が生じる状況を、図13に一例を挙げて説明する。処理プログラムの更新前には全ての処理モジュールの通信パラメータは同じである。この状態で、処理プログラムの更新により一つの処理モジュールの通信速度が9600bpsから19200bpsに変更されると、通信速度が整合しない状態となる。これにより、処理モジュール間の通信が不可能となり、各処理モジュールが他の処理モジュールを認識できず、プリンタ装置が起動しなくなる。
このような事態となった時には、プリンタ装置を起動できないため、処理プログラムのバージョンを元に戻して、全ての処理モジュールの通信パラメータを整合させることもできない。このため、プリンタ装置の保守を行うサービスマンが、起動不具合の発生原因となった処理モジュールを、適切なバージョンの処理プログラムが格納された処理モジュールに交換して対応する必要がある。このような対応は、交換費用や時間損失が大きい。
なお、上記課題の説明においては、プリンタ装置の場合について説明したが、上述した課題は、他のデータ処理装置、例えばデジタルコピー装置、FAX装置、スキャナ装置などでも発生し得る。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、データ処理装置において通信パラメータの不整合による起動不具合が生じた場合でも、データ処理装置の動作を確保することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、演算処理部と、処理プログラムを格納した記憶部と、を有する処理モジュールであって、前記演算処理部が前記処理プログラムを実行することにより、他の処理モジュールと通信を行いつつ、所定の機能を実現する処理モジュールを複数含んで構成されたデータ処理装置において、前記処理プログラムを更新後の起動時に、更新後の処理プログラムの通信パラメータを用いて起動を行う第一の起動手段と、前記第一の起動手段による起動が異常であると判定された場合に、前記更新前の処理プログラムの通信パラメータを用いて再起動を行う第二の起動手段と、を備えたものである。このように、更新後の処理プログラムの通信パラメータを用いた起動に不具合があるとき、更新前の処理プログラムの通信パラメータを用いて起動することにより、データ処理装置をより確実に起動することができる。なお、通信パラメータとは、データ処理装置の起動不具合の原因となるあらゆる種類のパラメータであり、例えばシリアル通信であれば、通信速度、データ長、パリティ種類、フロー制御、ストップビット種類などであり、Ethernet(登録商標)などに代表されるLANでは宛先アドレスや送信元アドレスなどである。
上述した本発明の一態様においては、前記第一の起動手段は、前記更新後の処理プログラムの通信パラメータを用いて、更新後の処理プログラムの起動を行い、前記第二の起動手段は、前記更新前の処理プログラムの通信パラメータを用いて、更新後の処理プログラムの起動を行う。この態様では、更新後の処理プログラムには本来適合しない更新前の処理プログラムの通信パラメータを用いて起動を行うものの、処理プログラムの更新処理を再度行うなどの簡易な処理であれば問題なく行うことができるため、有効である。また、この態様では、前記更新前の処理プログラムの通信パラメータのみを、前記更新前の処理プログラムから抽出し、前記記憶部に格納すればよいため、記憶部の記憶領域を節約する観点から特に好ましい。
また、本発明の別の態様においては、前記第一の起動手段は、前記更新後の処理プログラムの通信パラメータを用いて、更新後の処理プログラムの起動を行い、前記第二の起動手段は、前記更新前の処理プログラムの通信パラメータを用いて、更新前の処理プログラムの起動を行う。この態様では、更新前の処理プログラム全体を保存しておく必要があるため、記憶部の記憶容量が十分大きい場合に好適である。
また、前記更新前の処理プログラムの通信パラメータとしては、更新直前の処理プログラムの通信パラメータ、又は前記処理モジュールに初期設定された処理プログラムの通信パラメータの少なくとも一方を用いればよい。また、より確実にデータ処理装置の起動を行うためには、前記更新前の処理プログラムの通信パラメータが、更新直前の処理プログラムの通信パラメータと、前記処理モジュールに初期設定された処理プログラムの通信パラメータと、を含み、前記第二の起動手段は、前記更新直前の処理プログラムの通信パラメータを用いて再起動を行い、この再起動が異常であると判定された場合に、前記初期設定された処理プログラムの通信パラメータを用いて再起動を行うことが好ましい。
また、前記更新後の処理プログラムの通信パラメータは、起動時用の第一登録パラメータとして前記記憶部に格納され、前記更新前の通信パラメータは、前記異常判定後の再起動時用の第二登録パラメータとして前記記憶部に格納され、前記第一の起動手段は、前記第一登録パラメータを用いて起動を行い、この起動が正常であると判定された場合に、前記更新後の処理プログラムの通信パラメータを前記第二登録パラメータとして前記記憶部に格納し、他の処理モジュールにおいて起動が異常であると判定された場合に、前記第二の起動手段は、前記第二登録パラメータを用いた起動を行うことが好ましい。これにより、他の処理モジュールの起動不具合により再起動する場合に、起動不具合を生じなかった処理モジュールでは、常に更新後の通信パラメータを用いて起動を行うことができる。
また、本発明のデータ処理装置は、前記第二の起動手段による起動が正常に行われた場合に、ユーザに対して警告を行う警告手段を備えることが好ましい。これにより、起動の異常をユーザに認識させることができる。また、更新前の処理プログラムの通信パラメータが格納される記憶部は、処理プログラムの更新対象である処理モジュールの記憶部でもよいし、他の処理モジュールの記憶部でもよい。
また、本発明は、データ処理装置を構成する複数の処理モジュールに格納された処理プログラムを起動するための起動プログラムにおいて、更新後の処理プログラムの通信パラメータを用いて起動を行う第一の起動工程と、第一の起動工程による起動が異常と判定された場合に、更新前の処理プログラムの通信パラメータを用いて再起動を行う第二の起動工程と、を含むものである。
また、本発明は、処理プログラムを実行して、他の処理モジュールと通信を行いつつ、所定の機能を実現する処理モジュールを複数含んで構成されたデータ処理装置の起動方法であって、更新後の処理プログラムの通信パラメータを用いて起動を行う第一の起動ステップと、前記第一の起動ステップにおける起動が異常である場合に、更新前の処理プログラムの通信パラメータを用いて再起動を行う第二の起動ステップと、を含む方法である。
なお、本発明は、データ処理を行う様々な装置、例えばプリンタ装置、コピー装置、ファックス装置、スキャナ装置などに適用することができる。
本発明は、処理プログラムを更新後の起動時に、更新後の処理プログラムの通信パラメータを用いて起動を行い、この起動が異常であると判定された場合に、更新前の処理プログラムの通信パラメータを用いて再起動を行う。これにより、データ処理装置をより安定して起動することができる。
以下に、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、以下の説明では、データ処理装置がプリンタ装置である場合を一例として説明する。
図1には、本発明の第一の実施形態に係るプリンタシステム10の構成の概略が示されている。このプリンタシステム10は、大別して、プリンタ装置18と、このプリンタ装置18に通信線14を介して接続されたパーソナルコンピュータ12と、で構成されている。また、プリンタ装置18はネットワークに接続されている。
プリンタ装置18には、基板上にCPU、ROMなどを搭載して構成された処理モジュール20,50,60が複数設けられている。各処理モジュール20,50,60のROMにはその処理モジュールに特有の処理プログラムが格納されており、各CPUが同一基板上のROMに格納された処理プログラムを実行することにより、プリンタ装置18に必要な処理を行う。具体的には、コントローラモジュール20は、プリンタ装置18の全体的な制御やイメージ画像データの生成処理を行う。ユーザインターフェース(User Interface:以下、UIと呼ぶ)制御モジュール50は、タッチパネルや押しボタンなどを含むユーザインターフェースの制御を行う。イメージ出力端末(Image Output Terminal:以下、IOTと呼ぶ)制御モジュール60は、イメージ画像データを記録用紙に印刷するための制御を行う。
コントローラモジュール20は、プリンタ装置18内に延設された通信線40,42を介してUI制御モジュール50、IOT制御モジュール60に接続されている。各処理モジュール20,50,60が処理プログラムを実行する際には、処理モジュール間で必要なデータのやり取りが行われる。
次に、図2を参照して、コントローラモジュール20の構成を説明する。コントローラモジュール20は、基板上に、CPU22と、電源オフ時にもデータが消去されない不揮発性メモリ(Non Volatile RAM:以下、NVRAMと呼ぶ)24と、データを書き換え可能なフラッシュROM26と、CPU22の作業領域であるDRAM(Dynamic Random Access Memory)32と、このDRAMを制御するDRAMコントローラ30と、ネットワークに接続されたイーサネットコントローラ28と、ネットワーク経由で送られてくるプリントデータからイメージ画像データを生成する画像処理回路34と、が搭載され構成されている。
上述したコントローラモジュール20の各構成は、基板上に配設されたPCIバスを介して互いに接続されている。また、CPU22は、通信線14,40を介してパーソナルコンピュータ12、UI制御モジュール50に接続されている。また、画像処理回路34は、通信線42を介してIOT制御モジュール60に接続されている。
上記のNVRAM24、フラッシュROM26及びDRAM32は、プログラムやデータなどを一時的又は恒久的に記憶する記憶手段である。これらの記憶手段24,26,32の記憶領域には図3に示すようにアドレス(000000h〜FFFFFFh)が割り付けられており、CPU22に管理されている。フラッシュROM26には、プリンタ装置18全体を制御するための処理プログラムが格納されている。
図4に示すように、NVRAM24の記憶領域には、処理プログラムの起動時に利用されるダウンロードフラグ、複数のパラメータ配列ポインタ[0]〜[2]、その他ユーザ、サービスマンにより設定された動作情報などが格納される。各パラメータ配列ポインタ[0]〜[2]はそれぞれ、フラッシュROM26内に格納された複数の通信パラメータからなる通信パラメータ群の先頭アドレスを指示するデータである。その指示する通信パラメータ群は状況により変更されるが、処理プログラムが更新された直後には、各パラメータ配列ポインタ[0]〜[2]はそれぞれ(0)更新された最新の処理プログラムに含まれる通信パラメータ群の先頭アドレスを指示するデータ、(1)更新前の処理プログラムに含まれる通信パラメータ群の先頭アドレスを指示するデータ、(2)コントローラモジュール20の製造時に初期的に設定された処理プログラムに含まれる通信パラメータ群の先頭アドレスを指示するデータが格納される。また、パラメータ配列ポインタに通信パラメータ群が対応しない場合には、パラメータ配列ポインタには無効を意味する“xx000000h”が格納される。なお、パラメータ配列ポインタ[0]により指示される通信パラメータ群は、処理プログラムの起動時用に登録された登録パラメータであり、パラメータ配列ポインタ[1]及び[2]により指示される通信パラメータ群は、処理プログラムの再起動時用に登録された登録パラメータである。
また、ダウンロードフラグには、プリンタ装置18の起動時又は再起動時に使用されるパラメータ配列を特定するために、いずれか一つのパラメータ配列ポインタを指定するデータが設定される。具体的には、ダウンロードフラグには“0”、“1”、“2”、“3”のいずれかが設定される。ダウンロードフラグが“0”又は“1”に設定された場合には、パラメータ配列ポインタ[0]に指示された通信パラメータ群が指定される。ダウンロードフラグが“2”に設定された場合には、パラメータ配列ポインタ[1]に指示された通信パラメータ群が指定される。ダウンロードフラグが“3”に設定された場合には、パラメータ配列ポインタ[2]に指示された通信パラメータ群が指定される。
以上の説明では、コントローラモジュール20についてその構成を説明した。本実施形態のプリンタ装置18には、その他にUI制御モジュール50及びIOT制御モジュール60が設けられているが、これらの処理モジュール50,60はCPU、NVRAM、フラッシュROM、DRAMなどを有し、コントローラモジュール20と同様な構成であるため、説明を省略する。
次に、図5のフローチャートを参照して、プリンタ装置18がバージョンアップされた新規の処理プログラムをパーソナルコンピュータ12からダウンロードして、処理プログラムの更新を行う処理について説明する。
ユーザがパーソナルコンピュータ12を利用してダウンロード指令をプリンタ装置18に送信すると、プリンタ装置18のコントローラモジュール20はダウンロード指令を取り込み(S501)、処理プログラムを更新するための更新プログラムをフラッシュROM26から読み出し、DRAM32に展開する(S502)。その後、この更新プログラムによる処理が開始されると、コントローラモジュール20はダウンロードフラグを“1”に設定する(S503)。そして、ダウンロード指令に含まれる更新対象の処理モジュールを特定するモジュール特定データを参照し、このデータが指定する処理モジュールがコントローラモジュール20自体であるか否かを判定する(S504)。
コントローラモジュール20自体が特定されている場合には、コントローラモジュール20は現状の更新前の処理プログラムに含まれる通信パラメータ群を、NVRAM24からDRAM32に退避する(S505)。ここで、退避された更新前の通信パラメータ群には、製造時に初期設定された処理プログラム用の通信パラメータ群と、現状の更新直前の処理プログラム用の通信パラメータ群が含まれる。次に、パーソナルコンピュータ12から新規の処理プログラムをダウンロードして取得し、DRAM32に展開する(S506)。
次に、フラッシュROM26に十分な空き容量があるか否かを調べ(S507)、空き容量が十分な場合には、ダウンロードにより取得された新規の処理プログラムと、初期設定された通信パラメータ群及び更新直前の通信パラメータ群を合成した処理プログラムを生成し(S508)、フラッシュROM26に書き込む(S509)。ここで、合成された処理プログラムが書き込まれたフラッシュROM26の記憶領域を図6に示す。フラッシュROM26には、多数の処理指令を含む処理プログラム本体、処理プログラムのバージョン情報、更新後の処理プログラムの通信パラメータ群、更新前の処理プログラムの通信パラメータ群、初期の処理プログラムの通信パラメータ群が格納されている。なお、この合成は、通信パラメータ群をプリンタ装置18からパーソナルコンピュータ12に送信して、パーソナルコンピュータ12が行ってもよい。一方、ステップS507において、空き容量が不十分であると判定された場合には、処理プログラムの合成は行わず、処理プログラムをそのままフラッシュROM26に書き込む(S509)。次に、上記3つの通信パラメータ群の先頭アドレスを、NVRAM24にパラメータ配列ポインタ[0]〜[2]として設定する(S510)。
また、ステップS504において、モジュール特定データにより、コントローラモジュール20以外の処理モジュール50,60が特定されている場合には、ダウンロード指令を、UI制御モジュール50及びIOT制御モジュール60に転送する(S511)。以上の処理を終了すると、さらにダウンロード指令があるか否かを判定し(S512)、ダウンロード指令が追加して送られてくる場合には、ステップS504の処理に戻る。ダウンロード指令が送られてこない場合には、処理プログラムが更新された旨を表示し、プリンタ装置18の主電源を一度オフしてから起動処理を行う(S513)。
以上の更新処理の説明では、コントローラモジュール20を一例として説明したが、UI制御モジュール50、IOT制御モジュールにおいても同じ更新プログラムが格納されており、同様な処理が行われる。
次に、図7のフローチャートを参照して、プリンタ装置18が起動時及び再起動時に行う起動処理について説明する。
ユーザによりプリンタ装置18の主電源がオンされると、各処理モジュール20,50,60はフラッシュROM26に格納された処理プログラムの一部である起動プログラムをDRAM32に展開し、起動処理を開始する(S701)。各処理モジュール20,50,60のCPU22は、NVRAM24に格納されたダウンロードフラグを読み出し、このダウンロードフラグに対応したパラメータ配列ポインタを読み出す。そして、このパラメータ配列ポインタにより指示される通信パラメータ群をフラッシュROM26から読み出した後、更新後の処理プログラム全体を起動する(S702)。
CPU22は処理プログラムが、他の処理モジュール20,50,60とのバージョンの不整合を発生することなく、正常に起動したか否かを判定し(S703)、正常な起動が判定された場合には、ダウンロードフラグが1以下であるか又は2以上であるかを判定することにより、その起動に使用された通信パラメータ群がNVRAM24に格納された処理プログラムの正規の通信パラメータ群か、又は処理プログラムに適合していない通信パラメータ群であるかを判定する(S704)。
ステップS704において、更新後の通信パラメータ群により起動されたことが判定された場合には、処理プログラムの更新処理において“1”に設定されたダウンロードフラグを解除して“0”に設定する(S705)。そして、パラメータ配列ポインタ[0]の設定値をパラメータ配列ポインタ[1]にコピーする(S706)。すなわち、起動時用に登録された登録パラメータ(パラメータ配列ポインタ[0]により指定される通信パラメータ群)を、再起動時用に登録された登録パラメータ(パラメータ配列ポインタ[1]により指定される通信パラメータ群)として格納する。このステップS705の処理は、他の処理モジュール20,50,60の処理プログラムの更新が行われて、その処理プログラムの更新により起動が異常と判定された場合に、その後の再起動において更新前の通信パラメータ群が用いられることを防止する処理である。これにより、起動に異常に発生しなかった処理モジュールでは、その後も更新後の通信パラメータ群を用いて再起動が行われる。
一方、ステップS704において、処理プログラムに適合しない更新前の通信パラメータ群を用いて起動されたことが判定された場合には、図8に示す警告を表示する。この警告では、処理モジュール20,50,60間で処理プログラムのバージョン不整合が発生している旨、及びその対応策を示すメッセージが表示される(S707)。その後、プリンタ装置18は通常の処理を行う(S708)。
また、ステップS703において、他の処理モジュール20,50,60とバージョン不整合が発生して、正常に起動していないと判定された場合には、ステップS709に進み、ダウンロードフラグの設定値が“0”であるか否かを判定する。ここで、ダウンロードフラグの設定値が“0”である場合には、少なくとも一回は更新後の通信パラメータ群を用いて正常に起動しており、各処理モジュール20,50,60の通信パラメータ群に起動不具合の原因はない。よって、それ以外に起動不具合の原因があるため、図9に示すサービスエンジニアによる対応を促すメッセージを表示する(S713)。
一方、ステップS709においてダウンロードフラグの設定値が“1”以上であると判定された場合には、処理プログラムを更新する前の通信パラメータ群を用いることにより、再起動に成功する可能性がある。そこで、パラメータ配列ポインタ[1],[2]の設定値が“xx000000h”であるか否かを調べ、他の使用可能な通信パラメータ群の有無を判定する(S710)。ここで、他に使用可能な通信パラメータ群が有ると判定された場合には、ダウンロードフラグをインクリメント(+1)し、NVRAM24に再格納する(S711)。そして、図10に示すバージョン不整合の発生、再起動処理の実行を知らせるメッセージを表示し(S712)、ユーザにより“OK”が選択されるとステップS702に進み、更新前の通信パラメータを用いて更新後の処理プログラムの再起動を行う。ステップS702以降の処理では、ダウンロードフラグの設定値が“2”である場合には、更新直前の通信パラメータ群を用いて再起動処理を試みる。更新直前の通信パラメータ群を用いても起動不具合が生じるため、ダウンロードフラグの設定値を“3”にインクリメントされた場合には、初期設定された通信パラメータ群を用いて再起動処理を試みる。
ステップS710において、他に使用可能な通信パラメータ群が無いと判定された場合には、ステップS713に進み、図9に示すサービスエンジニアによる対応を促すメッセージを表示する(S713)。
次に、上記の実施形態の変形例について説明する。上記の実施形態では、いずれかの処理モジュール20,50,60において処理プログラムの更新処理が行われると、更新前の通信パラメータ群はその処理モジュール20,50,60のフラッシュROM26に格納された。しかし、更新前の通信パラメータ群の格納先は、その処理モジュール20,50,60自体に限られず、他の処理モジュール20,50,60のフラッシュROM26であってもよい。例えば、図11に示すように、コントローラモジュール20の処理プログラム更新前の通信パラメータ群をUI制御モジュール50のフラッシュROM26に格納し、UI制御モジュール50の処理プログラム更新前の通信パラメータ群をIOT制御モジュール60のフラッシュROM26に格納し、IOT制御モジュール60の更新前の通信パラメータ群をコントローラモジュール20のフラッシュROM26に格納してもよい。この場合の各処理モジュール20,50,60のフラッシュROM26の記憶領域の状況を図12に示す。処理プログラムの一部として他の処理モジュール20,50,60の通信パラメータ群が格納される。各処理モジュール20,50,60は起動時には必要に応じて、自己の通信パラメータ群の格納先である他の処理モジュール20,50,60のフラッシュROM26から、更新前の通信パラメータ群の読み出し処理を行う。
また、上記の実施形態の別の変形例について説明する。上記の実施形態では、いずれかの処理モジュール20,50,60において処理プログラムの更新処理が行われると、更新前の処理プログラムから通信パラメータ群のみを抽出した。しかし、通信パラメータ群のみを抽出したのは、フラッシュROM26の記憶容量の考慮したものであり、フラッシュROM26の記憶容量が十分に大きい場合には、通信パラメータ群だけでなく、更新前の処理プログラム全体をフラッシュROM26に格納してもよい。すなわち、更新前の処理プログラムを、起動不具合時に用いる予備的な処理プログラムとして設定しておき、更新後の処理プログラムの起動時に、更新後の処理プログラムの通信パラメータ群を用いた更新後の処理プログラムの起動が異常であると判定された場合に、更新前の処理プログラムの通信パラメータを用いて更新前の処理プログラムを起動してもよい。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、等価な範囲で様々な変形が可能である。
本発明の実施形態に係るプリンタシステムの構成の概略を示す構成図である。 コントローラモジュールの構成を示す構成図である。 コントローラモジュールの記憶領域を示す説明図である。 NVRAMの記憶領域を示す説明図である。 更新プログラムの処理を示すフローチャートである。 フラッシュROMの記憶領域を示す説明図である。 起動プログラムの処理を示すフローチャートである。 画面表示される警告メッセージを示す説明図である。 画面表示される警告メッセージを示す説明図である。 画面表示される警告メッセージを示す説明図である。 変形例における通信パラメータ群の格納先を示す説明図である。 変形例におけるフラッシュROMの記憶領域を示す説明図である。 処理プログラムの更新前後の通信パラメータ群を示す説明図である。
符号の説明
10 プリンタシステム、12 パーソナルコンピュータ、14 通信線、18 プリンタ装置、20 コントローラモジュール、22 CPU、24 NVRAM、26 フラッシュROM、28 イーサネットコントローラ、30 DRAMコントローラ、32 DRAM、34 画像処理回路、40,42 通信線、50 UI制御モジュール、60 IOT制御モジュール。

Claims (10)

  1. 演算処理部と、処理プログラムを格納した記憶部と、を有する処理モジュールであって、前記演算処理部が前記処理プログラムを実行することにより、他の処理モジュールと通信を行いつつ、所定の機能を実現する処理モジュールを複数含んで構成されたデータ処理装置において、
    前記処理プログラムを更新後の起動時に、更新後の処理プログラムの通信パラメータを用いて起動を行う第一の起動手段と、
    前記第一の起動手段による起動が異常であると判定された場合に、前記更新前の処理プログラムの通信パラメータを用いて再起動を行う第二の起動手段と、
    を備えたことを特徴とするデータ処理装置。
  2. 請求項1に記載のデータ処理装置であって、
    前記第一の起動手段は、前記更新後の処理プログラムの通信パラメータを用いて、更新後の処理プログラムの起動を行い、
    前記第二の起動手段は、前記更新前の処理プログラムの通信パラメータを用いて、更新後の処理プログラムの起動を行うことを特徴とするデータ処理装置。
  3. 請求項2に記載のデータ処理装置であって、
    前記更新前の処理プログラムの通信パラメータは、前記更新前の処理プログラムから抽出され、前記記憶部に格納されたことを特徴とするデータ処理装置。
  4. 請求項1に記載のデータ処理装置であって、
    前記第一の起動手段は、前記更新後の処理プログラムの通信パラメータを用いて、更新後の処理プログラムの起動を行い、
    前記第二の起動手段は、前記更新前の処理プログラムの通信パラメータを用いて、更新前の処理プログラムの起動を行うことを特徴とするデータ処理装置。
  5. 請求項1に記載のデータ処理装置であって、
    前記更新前の処理プログラムの通信パラメータは、更新直前の処理プログラムの通信パラメータ、又は前記処理モジュールに初期設定された処理プログラムの通信パラメータの少なくとも一方であることを特徴とするデータ処理装置。
  6. 請求項1に記載のデータ処理装置であって、
    前記更新前の処理プログラムの通信パラメータは、更新直前の処理プログラムの通信パラメータと、前記処理モジュールに初期設定された処理プログラムの通信パラメータと、を含み、
    前記第二の起動手段は、前記更新直前の処理プログラムの通信パラメータを用いて再起動を行い、この再起動が異常であると判定された場合に、前記初期設定された処理プログラムの通信パラメータを用いて再起動を行うことを特徴とするデータ処理装置。
  7. 請求項1に記載のデータ処理装置であって、
    前記更新後の処理プログラムの通信パラメータは、起動時用の第一登録パラメータとして前記記憶部に格納され、前記更新前の通信パラメータは、前記異常判定後の再起動時用の第二登録パラメータとして前記記憶部に格納され、
    前記第一の起動手段は、前記第一登録パラメータを用いて起動を行い、この起動が正常であると判定された場合に、前記更新後の処理プログラムの通信パラメータを前記第二登録パラメータとして前記記憶部に格納し、
    他の処理モジュールにおいて起動が異常であると判定された場合に、前記第二の起動手段は、前記第二登録パラメータを用いた起動を行うことを特徴とするデータ処理装置。
  8. 請求項1に記載のデータ処理装置であって、
    前記第二の起動手段による起動が正常に行われた場合に、ユーザに対して警告を行う警告手段を備えたことを特徴とするデータ処理装置。
  9. データ処理装置を構成する複数の処理モジュールに格納された処理プログラムを起動するための起動プログラムにおいて、
    更新後の処理プログラムの通信パラメータを用いて起動を行う第一の起動工程と、
    第一の起動工程による起動が異常と判定された場合に、更新前の処理プログラムの通信パラメータを用いて再起動を行う第二の起動工程と、
    を含むことを特徴とするデータ処理装置の起動プログラム。
  10. 処理プログラムを実行して、他の処理モジュールと通信を行いつつ、所定の機能を実現する処理モジュールを複数含んで構成されたデータ処理装置の起動方法であって、
    更新後の処理プログラムの通信パラメータを用いて起動を行う第一の起動ステップと、
    前記第一の起動ステップにおける起動が異常である場合に、更新前の処理プログラムの通信パラメータを用いて再起動を行う第二の起動ステップと、
    を含むことを特徴とするデータ処理装置の起動方法。
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