JP2005031947A - 役務提供支援システム、外字情報登録提供装置及び役務提供支援方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】外字情報を含む多種多様な役務を提供支援できると共に、役務利用者による役務の反復利用を促進できるようにする。
【解決手段】外字情報を含む任意の役務を提供支援するシステム100であって、外字情報121を登録しこの外字情報121を提供するサーバ10と、このサーバ10から提供される外字情報121を付加した役務の提供を管理するオフコン20と、このサーバ10に対して外字情報121を登録する情報処理装置30と、これらサーバ10,オフコン20及び情報処理装置30を接続する通信手段40とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】外字情報を含む任意の役務を提供支援するシステム100であって、外字情報121を登録しこの外字情報121を提供するサーバ10と、このサーバ10から提供される外字情報121を付加した役務の提供を管理するオフコン20と、このサーバ10に対して外字情報121を登録する情報処理装置30と、これらサーバ10,オフコン20及び情報処理装置30を接続する通信手段40とを備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外字を生成するための外字情報をネットワーク上で登録及び提供すると共に、この外字情報を含む任意の役務を提供するシステム等に適用して好適な役務提供支援システム、外字情報登録提供装置及び役務提供支援方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンピュータ等の情報処理装置における文字処理は、字形(グリフ:glyph)に付番されたコード番号に基づいて実行され、このコード番号としては、JIS漢字コード(情報交換用符号化漢字集合:JIS X 0208:1997)のような公的規格により標準化された文字コード(符号化文字集合)が用いられる。
【0003】
このような公的規格により標準化された文字コードでは、特に、人名及び地名等を正確に記載するために必要な文字が欠けてしまう。このため、標準化された文字コードに含まれない文字、即ち、外部文字(外字)が必要な場合、この外字を生成するための外字情報を作成し、この外字情報に外字コード番号を付番することによって、外字の使用を可能にしている。
【0004】
しかしながら、上述のような外字コード(符号化外字集合)において、外字は、標準化された文字コードに使用されない未定義領域又は保留領域に、情報処理装置のユーザ、フォントメーカー又はシステム開発者等により個別に割り当てられてきたため、外字に付番された外字コード番号を共通化できない。このため、外字コード番号から一意に文字を決定できないので、複数の情報処理装置の間で文字情報を交換する場合に、字体の再現性が保障されない外字を代用文字に換えたり、例外処理したりしなければならない。この例外処理に起因する問題は、情報処理装置の負荷増大ばかりではなく、最近の情報通信ネットワークの急速な発達に伴って、この情報通信ネットワークを維持するためのインフラ整備の大きな障害にまでなりつつある。
【0005】
そこで、複数の情報処理装置が個別に有する外字情報の全てを新たな外字コードに変換して記憶する外字変換サーバを設け、これら複数の情報処理装置の間で外字を含む文字情報を共通して使用する場合、この外字変換サーバを介して文字情報を交換することによって、各情報処理装置の既存のシステムを保持してコスト負担を抑制しながら、LAN(Local Area Network)を介した外字情報の共通使用を可能とする変換システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−342313号公報(第3−5頁、第1図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来方式の外字情報の変換システムによれば、外字情報を必須とする地方自治体等の内部における外字情報の利用のみを想定していたため、一般に開放されたネットワーク上の情報処理装置では外字情報を共通使用できなかった。従って、外字情報の使用により付加価値を増大できるような役務を提供する情報処理装置に外字情報を共通使用可能に提供することができなかった。このため、外字情報の付加により価値を増した多種多様な役務を提供することによって、役務利用者による役務の反復利用を促進することができなかった。
【0008】
そこで、本発明は上述した問題を解決したものであって、外字情報を含む多種多様な役務を提供支援できると共に、役務利用者による役務の反復利用を促進できるようにした役務提供支援システム、外字情報登録提供装置及び役務提供支援方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る役務提供支援システムは、外字情報を含む任意の役務を提供支援するシステムであって、外字情報を登録しこの外字情報を提供する外字情報登録提供装置と、この外字情報登録提供装置から提供される外字情報を付加した役務の提供を管理する役務提供管理装置と、この外字情報登録提供装置に対して外字情報を登録する情報処理装置と、これら外字情報登録提供装置と役務提供管理装置と情報処理装置とを接続する通信手段とを備えることを特徴とするものである。
【0010】
本発明に係る役務提供支援システムによれば、外字情報を含む任意の役務を提供支援する場合に、外字情報登録提供装置と役務提供管理装置と情報処理装置とが通信手段により接続され、この情報処理装置により外字情報が外字情報登録提供装置に対して登録される。この外字情報が外字情報登録提供装置から役務提供管理装置に提供され、この役務提供管理装置により任意の役務に付加される。
【0011】
従って、外字情報登録提供装置に登録された外字情報を複数の役務提供管理装置で繰り返し共通利用できるように提供できるため、外字情報を含む多種多様な役務を提供支援できる。よって、役務利用者による役務の反復利用を促進できる。
【0012】
本発明に係る外字情報登録提供装置は、任意の情報処理装置と通信手段を通じて接続可能な外字情報登録提供装置において、この通信手段を通じて外字情報の登録を受け付ける登録受付手段と、この登録受付手段により受け付けられた外字情報を登録する登録手段と、この登録手段に登録された外字情報を提供管理する情報提供管理手段とを備えることを特徴とするものである。
【0013】
本発明に係る外字情報登録提供装置によれば、任意の情報処理装置と接続可能な通信手段を通じて、外字情報の登録が登録受付手段により受け付けられる。この登録受付手段により受け付けられた外字情報が、登録手段により登録され、情報提供管理手段により提供管理される。
【0014】
従って、登録された外字情報を繰り返し共通利用できるように通信手段を通じて任意の情報処理装置に提供できるので、この外字情報を新たな付加価値として多種多様な役務に与えることができるようになる。このため、役務利用者による役務の反復利用を促進できる。
【0015】
本発明に係る役務提供支援方法は、外字情報を含む任意の役務を提供支援する方法であって、一方で、役務利用者から外字情報の登録を受け付けると共に、この外字情報を登録し、他方で、役務利用者から役務の利用を受け付けると共に、登録された外字情報の提供を受け、提供された外字情報を役務に付加し、この外字情報を付加した役務を提供管理することを特徴とするものである。
【0016】
本発明に係る役務提供支援方法によれば、外字情報を含む任意の役務を提供支援する場合に、外字情報登録提供装置に登録された外字情報を複数の役務提供管理装置で繰り返し共通利用できるように提供できるので、外字情報を含む多種多様な役務を提供支援できる。従って、役務利用者による役務の反復利用を促進できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照しながら、本発明に係る役務提供支援システム、外字情報登録提供装置及び役務提供支援方法の実施形態について説明する。
【0018】
図1は、本発明の実施形態としての役務提供支援システム100の構成例を示す概念図であり、図2は、外字情報登録提供装置10の構成例を示すブロック図である。
【0019】
本実施形態では、外字情報を含む任意の役務を提供支援する場合に、外字情報を登録しこの外字情報を提供する外字情報登録提供装置を備え、外字情報を付加した役務の提供を役務提供管理装置により管理する。
【0020】
これによって、外字情報登録提供装置に登録された外字情報を複数の役務提供管理装置によって繰り返し共通利用できるように提供できると共に、外字情報を含む多種多様な役務を提供支援できるようにしたものである。
【0021】
図1の役務提供支援システム100は、外字情報を含む任意の役務をネットワーク上で提供支援できるシステムである。この役務提供支援システム100は、外字を生成するための外字情報をネットワーク上で登録及び提供すると共に、この外字情報を含む任意の役務を提供するシステム等に適用して好適である。
【0022】
役務提供支援システム100は、図1に示すように、外字情報登録提供装置10、複数の役務提供管理装置20、複数の情報処理装置30及び外字情報登録提供装置10と複数の役務提供管理装置20と情報処理装置30とを夫々接続する通信手段40で構成される。
【0023】
外字情報登録提供装置10は、図2に示すように、登録受付手段11、登録手段12、情報提供管理手段13及び表示操作手段14を備え、これらがバス15により相互に接続されたコンピュータ・システムであって、任意の情報処理装置と通信手段40を通じて接続可能である。
【0024】
登録受付手段11は、IEEE802.3規格準拠のイーサポート(Ether Port)のようなネットワークインタフェイス(NI/F:Network Interface)であって、外字情報登録提供装置10を通信手段40に接続する。この登録受付手段11は、通信手段40を通じて外字情報の登録を受け付ける。
【0025】
登録手段12は、不揮発性メモリ等の電子記録媒体又はHDD(Hard Disk Drive)等の大容量磁気記録媒体からなる記憶装置である。この登録手段12は、シフトJISコード、Unicode(Universal multi−octet coded character set:ISO/IEC10646)、EUC(Extended Unix(R) Code)及びTRON(The Real−time Operating−system Nucleus)コードのような公的又は私的に規格化された文字コード(符号化文字集合)にない複数の外字を生成(画像形成)するための外字情報121と、この外字情報121に外字情報登録提供装置10の内部コードを対応させた基準文字コード122とを格納し、登録受付手段11により受け付けられた外字情報121を登録する。
【0026】
また、登録手段12は、例えば、漢字「邊」のように多数の異体字が外字として存在する文字に対して、都道府県別等の地域別に使用例を集計した結果に基づいて、都道府県等の地域別に各異体字を出現頻度順に配列した情報を、図3に示すような外字使用例情報Dとして格納する。
【0027】
情報提供管理手段13は、CPU(Central Processing Unit)131、RAM(Random Access Memory)132及びROM(Read Only Memory)133を有し、CPU131が、RAM132をワークエリアとして使用しながらROM133に格納された制御プログラムを実行することによって、登録手段12に登録された外字情報121を提供管理する。
【0028】
表示操作手段14は、キーボード及びマウス等の入力装置と、液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)及び透明タッチパネルからなる操作機能を有する表示装置とを備え、登録受付手段11、登録手段12及び情報提供管理手段13の動作状態を表示すると共に、各種入力操作を受け付ける。
【0029】
役務提供管理装置20は、任意の企業及び店舗等(以下、法人ユーザと記載)が外字情報登録提供装置(以下、サーバと記載)10に接続するために使用するオフィスコンピュータ(オフコン:Office Computer)等であって、IEEE802.3規格準拠のイーサポートのようなNI/F(図示せず)を備え、このNI/Fによって、役務提供管理装置(以下、オフコンと記載)20は、通信手段40を通じてサーバ10に接続する。このオフコン20は、サーバ10から提供される外字情報121を付加した役務(サービス:Service)の提供を管理する。
【0030】
情報処理装置30は、役務利用者(以下、個人ユーザと記載)がサーバ10にアクセス(接続)するために使用するパーソナルコンピュータ(PC:Personal Computer)等であって、ITU−T勧告に基づく通信規格をサポートする通信モデム又はIEEE802.3規格準拠のNIC(Network Interface Card)のようなNI/F(図示せず)を備え、このNI/Fによって、情報処理装置(パーソナルコンピュータ:以下、パソコンと記載)30は、通信手段40を介してサーバ10に接続する。このパソコン30は、個人ユーザに操作されることによって、サーバ10に対して外字情報を登録する。
【0031】
通信手段40は、IEEE802.3規格準拠の10BASE−Tのようなイーサケーブル(Ether Cable)で構築されるLAN(Local Area Network)40a,40bと、光ケーブル等から構築されるIP(Internet Protocol)網40c及びITU−T勧告による通信規格をサポートする通信モデム等を介して接続される一般公衆電話網等とからなる双方向通信可能なネットワークである。
【0032】
この通信手段(以下、ネットワークと記載)40は、サーバ10の登録受付手段11とオフコン20及びパソコン30のNI/Fとにイーサケーブル(Ether Cable)等により接続されることによって、サーバ10とオフコン20及びパソコン30とを双方向通信可能に夫々接続する。
【0033】
本実施形態では、上述したオフコン20として、法人ユーザであるM百貨店でサービス業務の管理に使用されるオフコン20aと、他の法人ユーザであるY運送店で運送業務の管理に使用されるオフコン20bとを想定し、パソコン30として、個人ユーザであるAユーザが使用するパソコン30a及びBユーザが使用するパソコン30bを想定する。
【0034】
サーバ10の情報提供管理手段13は、M百貨店のオフコン20aにユーザID「ABC」を、Y運送店のオフコン20bにユーザID「DEF」を、Aユーザのパソコン30aにユーザID「aaa」を、Bユーザのパソコン30bにユーザID「bbb」を識別番号として予め発行してあり、オフコン20aでは文字コードAを使用し、オフコン20bでは文字コードBを使用し、パソコン30aでは文字コードCを使用しているものとする。
【0035】
このように構成された役務提供支援システム100において、サーバ10の情報提供管理手段13は、外字情報121に基づいて生成される外字(文字)に対応させた基準文字コード122を登録手段12に記憶し、外字情報121を任意の情報処理装置、例えば、オフコン20aに提供する際に、このオフコン20aが有する文字コードAから外字を抽出し、ここで抽出された外字と外字情報121に基づく外字(基準文字)とを同定すると共に、この同定に際して重複の認められた外字をオフコン20aの文字コードAから排除し、このような同定及び排除がなされた文字コードAで未使用のコード番号を検索し、ここに検索された未使用のコード番号に、この文字コードAにない文字(外字)を対応させて追加し、このように文字を追加された文字コードAと基準文字コード122とを関連付けて登録手段12に記憶する。
【0036】
このとき例えば、図4に示すように、オフコン20aが有する文字コードAにおいて、この文字コードAのユーザ定義領域(保留領域)に割り当てられた全ての外字を抽出し、抽出した外字(抽出外字)の画像ファイルIMを形成する。
【0037】
この画像ファイルIMを形成する方法は、抽出外字を予め規定したフォントサイズ(Font Size)で複合機CMの画像形成装置等により用紙に印刷し、この用紙に印刷された外字画像を複合機CMの読取装置(スキャナ)等で読み取ったり、抽出外字を画像表示するための外字情報をビットマップに転写し、図5に示すようなビットマップフォント(Bit−map Font)BFを生成したりする。
【0038】
このビットマップフォントBFでは、オンビット(On Bit)の画素(ピクセル:Pixel)に数値「1」が与えられ、オフビット(Off Bit)の画素には数値「0」が与えられる。図5に示したビットマップフォントBFは、縦方向50画素かつ横方向50画素の総計2500画素で任意の外字を含む文字を表示又は形成できるように、ビットマップを縦方向に50行、横方向に50列で構成される2500の格子状領域に分割して模式的に示したものである。このようなビットマップフォントに基づいて、予め規定したフォントサイズで抽出外字の画像ファイルIMを形成する。
【0039】
このようにして形成された抽出外字の画像ファイルIMを、図4に示したように、オフコン20aの文字コードAと共に、ネットワーク40aを介してサーバ10に送信する。これによりサーバ10は、オフコン20aが有する外字を生成するための外字情報を登録手段12に登録された外字情報121と比較できるようになる。
【0040】
サーバ10の情報提供管理手段13は、オフコン20aから取得した外字情報、即ち、被比較情報と外字情報121とから、図5に示したようなビットマップフォントを夫々生成し、被比較情報から生成されたビットマップフォントと外字情報121から生成されたビットマップフォントとの間で減算処理を実行する。これによって、被比較情報と外字情報121とで隻数が合致するアドレスには「0」が与えられ、合致しなかったアドレスには「1」又は「−1」が減算結果として与えられる。
【0041】
このように、ビットマップフォントの減算後に「1」又は「−1」が与えられたアドレス値を算出比較することによって、複数の外字情報121と複数の被比較情報とを比較し、「1」又は「−1」が与えられたアドレス値の少ない順、即ち、外字情報121に対する近似度が高い順に被比較情報を複数選択し、これら複数の被比較情報に基づいて、オフコン20aが有する複数の外字を基準文字に近似する順に、図6に示すように、表示操作手段14により文字同定画面Pに同一文字候補として表示する。
【0042】
この文字同定画面Pは、基準文字に関する情報の表示領域を示すための表題「基準文字コードの文字」T1と、同一文字候補に関する情報の表示領域を示すための表題「対象となるシステムの同一文字候補」T2とを、表示領域の端部に容易に視認できるように表示する。
【0043】
表題T1に属する表示領域には、基準文字コード122により基準文字IM1に対応されたコード番号「0001」番CN1と、基準文字IM1と、他の基準文字を表示するための「前」釦B1及び「次」釦B2と、同一文字候補を同定するための「同定チェック」釦B3とが表示される。
【0044】
表題T2に属する表示領域には、同一文字候補として抽出された複数の外字IM2,IM3,IM4,IM5に文字コードAにより夫々付番されたコード番号CAと、これら複数の同一文字候補IM2,IM3,IM4,IM5と、これら複数の同一文字候補IM2,IM3,IM4,IM5と基準文字IM1との近似度を百分率で示した適合率P1と、これら複数の同一文字候補IM2,IM3,IM4,IM5の中から同定する文字を選択するためのチェックボックスCHとが表示される。
【0045】
ここで同一文字候補IM2,IM3が、基準文字IM1と同一文字であるとサーバ10のオペレータにより判断された場合、この同一文字候補IM2,IM3のチェックボックスCH1,CH2に、表示操作手段14を介してオペレータによりチェックマークが入力され、「同定チェック」釦B3が選択される。
【0046】
これによって、適合率が85%で同定された外字IM2のコード番号「0523」番CA1が、基準文字IM1に基準文字コード122により付番されたコード番号「0001」番CN1と関連付けて情報提供管理手段13により登録手段12に記憶(登録)される。
【0047】
情報提供管理手段13は、オフコン20aが個別に有する文字コードAと基準文字コード122とを関連付けて記憶する際に、更に、このオフコン20aに予め発行してあったユーザID「ABC」を関連付けて登録手段12に記憶する。
【0048】
適合率が70%で同定された外字IM3は、外字IM2よりも適合率が低く、かつ、外字IM2との重複が認められたので、情報提供管理手段13により文字コードAから排除される。これによって、外字(重複文字)IM3を生成するための外字情報がオフコン20aから削除されると共に、この外字IM3に付番されたコード番号「5555」番CA2は、未使用のコード番号となる。
【0049】
このように文字同定及び重複文字の排除を実行することによって、外字情報を重複して記憶してあった記憶容量を開放して有効活用できると共に、未使用のコード番号を増大できる。従って、より多くの外字フォントをオフコン20aにインストールできるようになる。
【0050】
続いて、「前」釦B1又は「次」釦B2が表示操作手段14を介して選択され、基準文字コード122により他のコード番号に対応させた基準文字に関する文字同定を実行する。これによって、基準文字コード122に対応させた複数の基準文字に基づいて、オフコン20aにインストールされた複数の外字を連続して文字同定できると共に、重複文字を効率的に排除できる。
【0051】
また、この文字同定において、例えば、基準文字コード122でコード番号「0002」番CN2に対応する基準文字が同定されなかった場合、この「0002」番CN2の基準文字はオフコン20aでは欠けた文字、即ち、欠字となる。
【0052】
このような文字同定及び重複文字の排除を、M百貨店のオフコン20aでの場合と同様に、Y運送店のオフコン20bに対しても実行することによって、サーバ10の情報提供管理手段13は、図7(a)に示すように、これら複数のオフコン20a,20bが夫々個別に有する独自の文字コードA及び文字コードBと基準文字コード122との文字コード変換表Tを作成できると共に、この文字コード変換表Tを登録手段12に保存できる。
【0053】
この文字コード変換表Tによって、基準文字コード122によりコード番号「0001」番CN1に対応させた文字が、例えば、M百貨店で使用されるオフコン20aでは文字コードAによりコード番号「0523」番CA1を付番され、Y運送店で使用されるオフコン20bでは文字コードBによりコード番号「3829」番CB1を付番されていることを把握できる。
【0054】
同様に、基準文字コード122によりコード番号「0002」番CN2に対応させた文字は、オフコン20a,20bにはインストールされていないため、欠字NC1,NC2となっていることを把握できる。
【0055】
情報提供管理手段13は、図7(b)に示すように、オフコン20aの文字コードAで未使用のコード番号を検索し、例えば、コード番号「5555」番CA2は重複文字IM3の排除により未使用となったから、この未使用のコード番号「5555」番CA2に、この文字コードAにない外字、即ち、基準文字コード122によりコード番号「0002」番CN2を付番された基準文字を対応させて追加する。
【0056】
情報提供管理手段13は、図3に示した外字使用例情報Dに基づく出現頻度が高い文字から順に、文字コードAの未使用のコード番号に対応させて文字を追加する。
【0057】
従って、例えば、未使用のコード番号が「5555」番CA2のみであるとき、コード番号「0002」番CN2を付番された基準文字よりも出現頻度の高い文字が文字コードAにない場合、情報提供管理手段13は、より出現頻度の高い文字をコード番号「5555」番CA2に対応させて文字コードAに追加する。このため、未使用のコード番号の数に制限がある場合であっても、使用頻度の低い文字を追加して、この未使用のコード番号を無駄にしてしまうことがなくなる。
【0058】
情報提供管理手段13は、オフコン20aが文字を使用する地域での外字使用例情報に基づいて、このオフコン20aに追加する文字を選別する。例えば、M百貨店がA県に出店していた場合、M百貨店の顧客はA県の住民である確率が高い。よって、図3に示したように、A県の住民により使用されて出現頻度が高くなった文字から順に未使用のコード番号に対応させることができるように、このA県での外字使用例情報D100に基づいて、文字コードAに追加する文字を選別する。
【0059】
これによって、未使用のコード番号の数に制限があったり、追加する文字を生成するための文字情報(外字情報)を記憶するための記憶容量に制限があったりする場合であっても、オフコン20aで使用される確率の高い文字を選択して文字コードAに追加できるので、オフコン20aに外字を効率的にインストールできる。
【0060】
情報提供管理手段13は、オフコン20aに対して定められた予算に基づいて、このオフコン20aに追加する文字を選別する。M百貨店が、例えば、外字フォントのインストールのために60万円/年の予算を準備してあり、サーバ10から提供される外字フォントが6千円/1文字・年である場合であって、オフコン20aに100文字分以上の未使用のコード番号が存在するとき、情報提供管理手段13は、図3に示した外字使用例情報Dに基づいて、出現頻度の高い外字から順に100文字を選別して文字コードAに追加する。
【0061】
これによって、M百貨店がオフコン20aへの外字フォントのインストール及びオフコン20aのメンテナンス等のために準備した予算の範囲内で提供可能な数の文字を、使用可能性が高いと推測される文字から順に選別して文字コードAに追加できる。
【0062】
情報提供管理手段13は、オフコン20aに備えられた文字処理能力に基づいて、このオフコン20aに追加する文字を選別する。オフコン20aのようなコンピュータシステムが文字を用紙上に印刷(画像形成)する場合、図5に示したようなビットマップフォントが生成される。
【0063】
図5に示したビットマップフォントBFは、2500画素で文字を表示又は形成するが、オフコン20aの文字処理能力が、例えば、縦方向32画素かつ横方向32画素の総計1024画素迄の画素数で文字を印刷するように解像度を制限されている場合、画数の多い文字を正確に印刷できない。
【0064】
従って、オフコン20aに備えられた文字処理能力に基づいて追加する文字を選別することによって、画数の多い文字が、黒い顔料(インク又はトナー)を使用して印刷するとき、黒く潰れた塊のように印刷されて判読するのが困難になってしまうような状況を防止できる。
【0065】
情報提供管理手段13は、このように文字を追加したオフコン20aの文字コードAと基準文字コード122とを関連付けて記憶した後、この文字コードAと基準文字コード122との間での文字交換を検証する。これにより情報提供管理手段13は、オフコン20aに正しく文字を追加できたか否かを確認できる。
【0066】
同様にして、サーバ10の情報提供管理手段13は、オフコン20bの文字コードBで未使用のコード番号を検索し、例えば、文字コードBでコード番号「4948」番が未使用であった場合、図7(b)に示すように、この未使用のコード番号「4948」番CB2を、この文字コードBにない外字、即ち、基準文字コード122によりコード番号「0002」番CN2を付番された基準文字に対応させて文字コードBに追加すると共に、文字コード変換表Tを更新する。
【0067】
これによりサーバ10は、同一文字に夫々個別のコード番号を付番して使用する複数のオフコン20a,20bの間での文字交換を仲介できるので、例えば、Aユーザのようなサービス利用者が外字を記載した名刺をM百貨店に大量注文し、出来上がった外字記載名刺の配達(配送)をY運送店に発注依頼するような場合に、この名刺の記載に使用した外字を配達伝票の記載等にも共通使用できる。
【0068】
外字使用の配達伝票は、代用文字を使用した場合と比較して、表札等の記載との目視による比較同定が瞬時に可能であるため、配達先の特定が簡便化される。従って、誤配達等を減少できると共に、配達効率も向上できる。
【0069】
なお、上述した文字コード変換表Tは、サーバ10の登録手段12に保存(登録)されるだけではなく、役務提供支援システム100に含まれるオフコン20及びパソコン30のようなネットワーク40上の任意の情報処理装置に保存されても良い。また、この文字コード変換表Tを磁気記録媒体等に書き込むことによって、この文字コード変換表Tを役務提供支援システム100外部に保存することもできる。この文字コード変換表Tを保存する際に、この文字コード変換表Tへのアクセスに対して電子的認証要求及び時間制限等を設定することによって、この文字コード変換表Tへのアクセスを、特定の利用者、アクセスルート及び/又は時間等に制限するように運用できる。
【0070】
次に、サーバ10が、Aユーザのようなサービス利用者になり得る個人ユーザから使用頻度の高い外字情報121の登録を受け付け、この外字情報121を個人ユーザに提供すると共に、この外字情報121を法人ユーザにも提供する例について、以下に説明する。
【0071】
この例では、Aユーザが、サーバ10から予め発行されたユーザID「aaa」を用いてパソコン30aによりサーバ10にアクセスしてポストカードを注文する際に、このポストカードの宛名記載に使用する外字情報121をサーバ10の登録手段12に登録すると共に、この登録した外字情報121を提供される。そして、Aユーザにより登録された外字情報121が、法人ユーザであるM百貨店に提供される。
【0072】
サーバ10は、上述したように、公知のコンピュータ・システムにより構築可能であって、ウェブサーバ(Web Server)として、外字情報121をネットワーク上で提供可能なウェブサイト(Web Site)を運営できる。
【0073】
Aユーザのパソコン30aには、パソコン30aとサーバ10とが双方向通信できるように、ウェブブラウザ(Web Browser)がインストールされる。また、このパソコン30aは、表示手段31aと入力手段32aとを備える。表示手段31aは、LCDのような画像表示機能を有する表示装置であり、入力手段32aは、キーボード及びマウス等の入力装置である。
【0074】
パソコン30aは、表示手段31a及び入力手段32aを備えることによって、サーバ10から送出されるデータをウェブブラウザにより読み込み、このデータに基づいてウェブページ(Web Page)を表示手段31aにより表示したり、サーバ10に送出するための各種設定情報等を入力手段32aによりウェブページ上で入力したりできるようになる。即ち、サーバ10は、入力手段32aによるウェブページ上での各種入力に応じて,表示手段31aによりウェブページの表示を切り換えることによって、パソコン30aとインタラクティブに情報通信する。
【0075】
サーバ10により運営されるウェブサイトでは、外字情報121を含む文字情報に基づいて作成される文書、例えば、名刺、ポストカード及び熨斗紙のように、人名等を正確に記載することが望まれる文書を正しく作成及び印刷するサービス等を提供する。
【0076】
Aユーザがパソコン30aにインストールされたウェブブラウザを介してサーバ10にアクセスすると、パソコン30aは、このサーバ10から送出されるデータをウェブブラウザにより読み込み、このデータに基づくウェブページを表示手段31aにより表示する。
【0077】
このようなウェブページ上で、Aユーザがポストカードのデザインを選択すると、サーバ10の情報提供管理手段13は、任意の外字とこの外字の画像と共に、この外字が正しく文字表示されたか否かを入力するための選択入力釦をhtml(Hyper Text Markup Language)押釦枠として載せたウェブページのデータをパソコン30aに送出する。
【0078】
このサーバ10から送出されたデータに基づいて、表示手段31aは、例えば図8に示すように、ウェブブラウザの使用言語及びフォントを選択するための選択ボックスV1と共に、任意の外字D1及びこの外字の画像D2と、この外字が正しく文字表示されたか否かを入力するための選択入力釦K1,K2を載せたウェブページWP1を表示する。
【0079】
パソコン30aのフォント及び言語の設定が選択ボックスV1から入力手段32aにより選択されると、ここで選択されたフォント及び言語の設定情報がローカル設定としてサーバ10に送出されるので、サーバ10は、ここで選択されたフォントを作成したメーカーにより一般に配布された任意の外字フォントのコード番号と、このコード番号に対応する外字の画像を表示するための外字情報121とをパソコン30aに送出する。
【0080】
これにより表示手段31aは、この選択されたフォントによる外字のフォント表示D1と画像表示D2とをウェブページWP1に掲載するように表示を切り換える。このウェブページWP1で、質問「この文字が下の画像と同じ文字に見えますか?」Q1に対する回答として、「いいえ」釦K1又は「はい」釦K2が選択され、この選択情報がパソコン30aからサーバ10に送出されると、サーバ10は、この選択情報に基づいて、パソコン30aに外字フォントがインストールされているか否かを判断できる。
【0081】
次に、サーバ10の情報提供管理手段13は、ポストカードに文字を印刷するためのフォントの種類を複数から選択するためのフォント選択釦を載せたウェブページのデータをパソコン30aに送出する。このサーバ10から送出されたデータに基づいて、表示手段31aは、図9に示すように、フォントの種類を複数から選択するためのフォント選択釦を載せたウェブページWP2を表示する。
【0082】
このウェブページWP2は、ゴシック、明朝、楷書、行書及び特太(ボールド)等のフォント見本と、これら複数のフォントの中から1つのフォントを選択するためのフォント選択釦とを兼ねる複数の釦画像K4と、「今の設定を変えない」釦K3とを同時に掲載する。このウェブページWP2によって、Aユーザは、ポストカードに文字を印刷するためのフォントの種類を、フォントを確認しながら選択できる。
【0083】
ウェブページWP2において、フォント選択釦K4又は「今の設定を変えない」釦K3の何れかがAユーザにより選択されると、サーバ10の情報提供管理手段13は、複数から選択されたフォントの種類に関する設定情報を、AユーザのユーザID「aaa」と関連付けて登録手段12に保存するための保存釦を載せたウェブページのデータをパソコン30aに送出する。
【0084】
このサーバ10から送出されたデータに基づいて、表示手段31aは、選択されたフォントの種類に関する設定情報を、ユーザID「aaa」と関連付けてサーバ10に保存するための保存釦を載せたウェブページWP3を表示する。
【0085】
ウェブページWP3は、図10に示すように、選択されたフォントの種類を通知するメッセージM1と共に、保存釦を兼ねた設定確認のための「了承して注文する」釦K5及び設定変更のための「設定を変える」釦K6を掲載する。これによりAユーザは、ポストカードの印刷に使用されるフォントを確認できると共に、フォントが気に入らない場合には、「設定を変える」釦K6を選択してウェブページWP2に戻り、フォントの選択を何度でも繰り返すことができる。
【0086】
また、サーバ10は、Aユーザによる「了承して注文する」釦K5の選択に基づいて、パソコン30aのフォントの種類に関する設定情報を、ユーザID「aaa」と関連付けて登録手段12に保存できる。
【0087】
ウェブページWP3の「了承して注文する」釦K5が選択されると、サーバ10の情報提供管理手段13は、ウェブページWP2にて選択されたフォントの種類に関する設定情報をパソコン30aに保存するための保存釦を載せたウェブページのデータをパソコン30aに送出する。このサーバ10から送出されたデータに基づいて、表示手段31aは、図11に示すように、複数から選択されたフォントの種類に関する設定情報をパソコン30aに保存するための保存釦K7を載せたウェブページWP4を表示する。
【0088】
このウェブページWP4は、Aユーザにより選択されたフォントの種類を確認すると共に、このフォント及び言語の設定をパソコン30aに保存するか否かを問うメッセージM2と、「はい」釦K7及び「いいえ」釦K8とを掲載する。
【0089】
ここで「はい」釦K7がAユーザにより選択されると、情報提供管理手段13は、「はい」釦K7による保存要求を受け付け、このフォントの種類に関する設定情報をパソコン30aのウェブブラウザにより作成されるクッキー(Cookie)に保存する。
【0090】
これによりサーバ10は、パソコン30aのフォントの種類に関する設定情報を必要に応じてクッキーから読み出すことができるようになる。セキュリティ上の理由等によって、Aユーザがサーバ10によるクッキーへの書込みを望まない場合、「いいえ」釦K8を選択してフォント及び言語の設定のパソコン30aへの保存を禁止する。
【0091】
なお、Aユーザは、パソコン30aのような特定の情報処理装置に限定されずに、情報処理機能を備えた複数の多様な情報機器類から、ユーザID「aaaa」を用いてサーバ10にアクセスできるので、様々な情報機器を使用する度に、フォント等の設定を変更すると共に、この設定情報をクッキーに保存できる。従って、インターネットカフェ又は図書館等において、不特定多数の情報利用者により不特定多数の情報機器が使用されるような場合であっても、このような情報機器の中から不作為に選定されたパソコン等によって、Aユーザは、サーバ10による外字情報登録提供サービスを受けることができる。
【0092】
ウェブページWP4で「はい」釦K7又は「いいえ」釦K8が選択されると、図12に示すように、外字の使用要求をサーバ10に送出するためのウェブページWP5が表示手段31aにより表示される。
【0093】
このウェブページWP5で、宛名の入力カラムI1に、例えば、「わたなべじゅんいち」とキーボード32aにより入力した後に、キーボード32aの入力キー「Enter」等で「渡邊淳一」と変換してから「送信」釦K9を選択すると、この入力カラムI1に入力された「渡邊淳一」の文字コードの配列(コード番号)が、パソコン30aからサーバ10に送信される。
【0094】
サーバ10は、パソコン30aから送信された文字コードの配列を受信すると、この文字コードの配列に対応する文字を拡大して画像表示するための画像ファイルをパソコン30aに送出することによって、ウェブページWP5上に拡大画像「渡邊淳一」D3を載せるように表示を切り換える。
【0095】
このウェブページWP5において、サーバ10は、外字の使用要求を促すメッセージM3を、例えば、「パソコンで変換されない漢字(外字)を使用する場合は、その漢字の下のチェックボックスにチェックをして変換ボタンを押してください。」のように表示することによって、このパソコン30aで変換されない漢字、即ち、このパソコン30aに外字フォントがインストールされていない外字に変換する漢字のチェックボックス(入力カラム)にチェックマークを入力するように促す。
【0096】
外字の使用要求がない場合、「このままでよい」釦K10を選択するが、ここでは、漢字「邊」の下に設けられたチェックボックスI2をマウス32aによるクリック等で選択してチェックマークを入力し、「変換」釦K11を選択する。これによりパソコン30aは、「邊」の異体字である外字の使用要求をサーバ10に送信する。
【0097】
サーバ10の情報提供管理手段13は、このパソコン30aからの外字の使用要求を登録受付手段11により受け付けると、この外字を生成するための外字情報121に基づいて外字を画像表示するためのウェブページのデータをパソコン30aに送出する。これによりサーバ10は、外字を生成するための外字情報121をAユーザに開示する。
【0098】
パソコン30aの表示手段31aは、図13に示すように、このサーバ10から開示された外字情報121に基づいて外字を画像表示するためのウェブページWP6を表示する。このウェブページWP6は、「邊」の複数の異体字D4と、これら複数の異体字D4の中から所望の外字を選択するためのチェックボックスと、「キャンセル」釦K12、「さらに他の文字を候補する」釦K13及び「変換」釦K14とを掲載する。
【0099】
Aユーザは、「邊」の複数の異体字D4の中に所望の変換候補が表示されない場合、「キャンセル」釦K12を選択して外字の使用要求を取り下げたり、「さらに他の文字を候補する」釦K13を選択したりできるが、ここでは所望の外字F1の下に設けられたチェックボックスI3にチェックをしてから「変換」釦K14を選択する。これによって、この外字F1を生成するための外字情報121の使用要求がパソコン30aからサーバ10に送出(送信)される。
【0100】
サーバ10の登録受付手段11が、パソコン30aからの外字情報121の使用要求を受け付けると、情報提供管理手段13は、このAユーザから使用要求が有った外字情報121を含む宛名をユーザID「aaa」と関連付けて付番登録するための登録釦を載せたウェブページのデータをパソコン30aに送出する。これにより表示手段31aは、図14に示すようなウェブページWP7を表示する。
【0101】
このウェブページWP7は、Aユーザにより選択された外字F1を含む宛名D5と、この宛名D5を承認するための「OK」釦K15と、この宛名D5を付番登録するための「登録」釦K16と、ウェブページWP6に戻るための「キャンセル」釦K17と、登録済外字情報121の呼出方法を通知するメッセージM4とを掲載する。
【0102】
このウェブページWP7において、「登録」釦K16がAユーザにより選択されると、サーバ10の情報提供管理手段13は、この「登録」釦K16による外字情報121の登録要求を登録受付手段11を介して受け付け、この外字F1を含む宛名D5を、ユーザID「aaa」と関連付けて登録手段12に付番登録すると共に、この外字F1を生成するための外字情報121とこの外字情報121に対応させたコード番号とを保存するための釦を載せたウェブページのデータをパソコン30aに送出する。
【0103】
これによりパソコン30aの表示手段31aは、図15に示すようなウェブページWP8を表示する。このウェブページWP8は、外字フォントF1aと共に、この外字フォントF1aをパソコン30aに保存するための「はい」釦K18と、外字フォントF1aを保存しないことを選択するための「いいえ」釦K19とを掲載する。
【0104】
このウェブページWP8において、「はい」釦K18がAユーザにより選択され、その選択情報がパソコン30aからサーバ10に送信されると、サーバ10の情報提供管理手段13は、基準文字コード122にて外字F1に対応するコード番号、例えば、図16に示すように、「0002」番CN2にAユーザ用に予め準備した任意の数式を適用してコード番号「1556」番CC1を生成し、このコード番号「1556」番CC1と外字F1を生成するための外字情報121とをパソコン30aに送出する。これによりパソコン30aは、ポストカードの宛名記載に使用する外字フォントF1aを繰り返し利用できるようになる。
【0105】
サーバ10の情報提供管理手段13は、基準文字コード122によるコード番号「0002」番CN2と、パソコン30aの文字コードCによるコード番号「1556」番CC1とを、ユーザID「aaa」と関連付けて登録手段12に記憶する。これによって、文字コード変換表Tは、図16に示したように更新される。
【0106】
また、情報提供管理手段13は、コード番号「0002」番CN2の外字F1に対して、法人ユーザによる登録の有無を文字コード変換表Tに基づいて検索すると共に、この外字F1を使用したサービスの提供を法人ユーザから案内することに対する許諾(許可)を得るためのウェブページのデータをパソコン30aに送出する。これによりパソコン30aの表示手段31aは、図17に示すようなウェブページWP9を表示する。
【0107】
このウェブページWP9は、外字情報121を付加したサービスを提供可能な法人ユーザ、例えば、M百貨店にAユーザのメールアドレス(Email Address)等の個人情報を提供することに対する許諾を得るためのメッセージ「M百貨店からダイレクトメールを御送りしてもよろしいですか?」M5と、許諾するための「はい」釦K20と、拒絶するための「いいえ」釦K21とを掲載する。
【0108】
Aユーザが、ウェブページWP9に掲載された「はい」釦K20をマウス32aによるクリック等で選択すると、この許諾情報がサーバ10の登録受付手段11により受け付けられる。これにより情報提供管理手段13は、Aユーザに関する個人情報をM百貨店に提供するための許可をAユーザから得たことになるので、外字情報121を付加したサービスを紹介するダイレクトメールをM百貨店からAユーザに送信できるように、Aユーザのメールアドレス等の必要な情報をオフコン20aに送信する。
【0109】
M百貨店は、例えば、年賀状、名刺及び熨斗紙等を代用文字ではなく外字で記載できることを、ダイレクトメールによりAユーザに申し出ることができる。これによりAユーザは、例えば、御歳暮に添付する熨斗紙を、図18(a)に示すような代用文字F2による記載ではなく、図18(b)に示すような外字F1による正しい記載で作成するサービスを、M百貨店からネットワーク40c経由で購入することができる。
【0110】
また、この御歳暮の配達をY運送店に依頼する場合、この外字情報121を付加したサービスの内容を、M百貨店のオフコン20aからY運送店のオフコン20bに、上述したようにネットワーク40上でサーバ10を介して送受信できる。
【0111】
従って、M百貨店が、Aユーザから電子メール等によりネットワーク40上で御歳暮の購入及び配達のサービスを受け付け、サーバ10によりオフコン20aにインストールされた複数の外字の中からAユーザによりサーバ10に登録された外字F1を用いて熨斗紙を記載し、この外字記載の熨斗紙を御歳暮に添付してY運送店に配達をネットワーク40上で依頼するという一連のサイクルを、迅速かつ円滑に実施できる。
【0112】
このように、Aユーザにより使用されている外字F1を、オフコン20a,20bでも繰り返し共通利用できるように、この外字F1を生成するための外字情報121をM百貨店及びY運送店にサーバ10により提供すると共に、提供した外字情報121を文字コード変換表Tにより集中的に管理することによって、M百貨店及びY運送店は、この外字情報121を付加したサービスの提供をオフコン20a,20bにより管理できるようになる。
【0113】
次に、この役務提供支援システム100の動作例を、本発明に係る役務提供支援方法の一例として、図19乃至図22に示したフローチャートを参照しながら説明する。
【0114】
この例では、一方で、サーバ10により運営されるウェブサイトが、ポストカードに宛名を記載するための外字情報121、即ち、外字F1の登録をAユーザのパソコン30aから受け付けて登録し、他方で、M百貨店のオフコン20aが、外字情報121を付加したサービスの利用、即ち、外字F1を用いて記載した熨斗紙を付けた御歳暮の配達をAユーザから受け付けると共に、この外字F1をサーバ10から提供(インストール)され、この外字F1で熨斗紙を印刷して御歳暮に付加し、Aユーザに指示された配送先への配達をY運送店に依頼することを前提条件とする。
【0115】
これを前提として、先ず、図19に示すフローチャートのステップS11で、サーバ10の情報提供管理手段13は、AユーザにユーザID「aaa」を識別番号として発行する。このユーザID「aaa」によるパソコン30aからのアクセスに対して、ステップS12で、情報提供管理手段13は、図8に示したウェブページWP1を表示手段31aにより表示するようにデータを送出し、パソコン30aのシステム環境を調査する。
【0116】
次のステップS13で、情報提供管理手段13は、図9に示したウェブページWP2を表示手段31aにより表示するようにデータを送出し、Aユーザにフォントの選択を促す。これらのウェブページWP1,WP2によりサーバ10は、パソコン30aのローカル設定を把握できるので、パソコン30aにおいて外字を生成する際に必要となる使用言語及びフォントの種類等に関する設定情報を取得できる。
【0117】
次に、ステップS14で、情報提供管理手段13は、図10に示したウェブページWP3を表示手段31aにより表示するようにデータを送出し、ポストカードの印刷に使用するフォントの種類を確認するようにAユーザに促す。ここでAユーザがフォントの種類に関する設定情報を確認すると(Yes)、次のステップS15に進む。一方、Aユーザがフォントの種類に関する設定情報の変更を選択した場合(No)、ステップS13に戻ってフォントを再選択する。
【0118】
サーバ10の情報提供管理手段13は、ステップS15で、図11に示したウェブページWP4を表示手段31aにより表示するようにデータを送出し、言語及びフォントの種類に関する設定情報のパソコン30aへの保存に対する了承確認をメッセージ表示する。ここで、Aユーザがフォント及び言語の設定保存を了承した場合(Yes)、次のステップS16に進み、情報提供管理手段13は、この設定情報をパソコン30aのウェブブラウザにより作成されるクッキーに保存し、次のステップS17に進む。一方、Aユーザがフォント及び言語の設定保存を了承しなかった場合(No)、ステップS16をスキップし、この設定情報をパソコン30aに保存せずにステップS17に進む。
【0119】
このステップS17で、情報提供管理手段13は、図12に示したウェブページWP5を表示手段31aにより表示するようにデータを送出し、ポストカードの印刷に必要な情報の入力を促す。ここで入力カラムI1に宛名が入力されて「送信」釦K9が選択されると、ステップS18で、入力カラムI1に入力された文字に対応する文字コードの配列が、パソコン30aからサーバ10に送信される。サーバ10の登録受付手段11が、この文字コードの配列を受信すると、ステップS19で、情報提供管理手段13は、登録受付手段11により受信されて受け付けられた文字コードの配列に対応する文字を拡大して画像表示するように、ウェブページWP5の表示を切り換える。
【0120】
次に、図20に示すフローチャートのステップS20に移行して、サーバ10の情報提供管理手段13は、メッセージM3をウェブページWP5上に掲載することによって、外字の使用要求の有無を確認する。Aユーザが「このままでよい」釦K10を選択して外字の使用を要求しない場合(No)、ステップS30に進み、拡大画像D3により確認された宛名をポストカードに印刷するように受け付けて注文を完了して終了する。一方、Aユーザが外字の使用を要求した場合(Yes)、次のステップS21に進み、情報提供管理手段13は、パソコン30aからの外字の使用要求を登録受付手段11を介して受け付け、ステップS22で、図13に示したウェブページWP6を表示手段31aにより表示するようにデータを送出することによって、Aユーザに外字情報121を開示する。
【0121】
Aユーザは、次のステップS23で、サーバ10から開示された外字情報121に基づいて形成された外字画像D4の中に所望の外字が存在する場合(Yes)、その外字のチェックボックスをチェックしてから「変換」釦K14を選択することによって、外字情報121の使用要求をサーバ10に送出してステップS24に進む。ここで、Aユーザが「さらに他の文字を候補する」釦K13を選択した場合、ウェブページWP6の外字画像D4が変更されるので、Aユーザは、変更された外字画像D4の中に所望の外字が存在するか否かを、ステップS23で判断する。この外字画像D4の中に所望の外字が存在しない場合(No)、Aユーザは、「キャンセル」釦K12を選択することによりステップS20に戻る。そして、このステップS20で、外字の使用を要求するか否かを再判断する。
【0122】
外字情報121の使用要求をサーバ10に送出してステップS24に進み、この使用要求がサーバ10の登録受付手段11により受け付けられると、ステップS25で、情報提供管理手段13は、図14に示したウェブページWP7を表示手段31aにより表示するようにデータを送出する。これにより情報提供管理手段13は、宛名D5の確認と、この宛名D5の付番登録をAユーザに促す。
【0123】
次のステップS26で、Aユーザが外字情報121の登録を選択せずに「OK」釦K15を選択した場合(No)、ステップS27をスキップしてステップS28に進む。一方、Aユーザが外字情報121を登録するように「登録」釦K16を選択した場合(Yes)、ステップS27に進み、情報提供管理手段13は、この外字情報121を登録手段12に付番登録してからステップS28に進む。
【0124】
このステップS28で、情報提供管理手段13は、図17に示したウェブページWP9を表示手段31aにより表示するようにデータを送出することによって、外字情報121を付加したサービスを提供可能なM百貨店にAユーザの個人情報等を提供することに対する諾否をAユーザに問う。
【0125】
AユーザがウェブページWP9で「はい」釦K20を選択し、Aユーザが登録した外字情報121のM百貨店への提供を許可した場合(Yes)、次のステップS29に進み、この許諾(許可)情報がサーバ10の登録受付手段11により受け付けられる。これにより情報提供管理手段13は、外字情報121を付加したサービスを紹介するダイレクトメール等をM百貨店からAユーザに送信できるように、Aユーザのメールアドレス等の必要な情報をオフコン20aに送信する。
【0126】
一方、AユーザがウェブページWP9で「いいえ」釦K21を選択した場合(No)、ステップS29をスキップしてステップS30に進み、登録された外字F1を使用した宛名をポストカードに印刷するように受け付けて注文を完了して終了する。
【0127】
次に、上述した外字F1を生成するための外字情報121が、M百貨店で使用されるオフコン20aの文字コードAにサーバ10により提供される場合、図21に示すフローチャートのステップS101で、サーバ10の情報提供管理手段13は、オフコン20aの文字コードAを取得し、ステップS102で、この文字コードAから全ての外字を抽出する。
【0128】
次のステップS103で、図4に示したように、抽出された外字(抽出外字)の画像を形成し、ステップS104で、これら抽出外字の画像を読み込む。そして、ステップS105で、これら抽出外字を生成するための被比較情報と登録手段12に記憶された外字情報121とを、図5に示したように、ビットマップに夫々転写して減算処理を施して比較することによって、図6に示したような文字同定画面Pにおいて、抽出外字と外字情報121に基づいて生成される文字(基準文字)とを同定すると共に、この同定に際して重複の認められた外字(重複外字)を排除する。
【0129】
次に、ステップS106で、上述した文字同定及び重複外字の排除を終了した文字コードAにおいて未使用のコード番号を検索し、ステップS107で、検索された未使用のコード番号に、この文字コードAにない基準文字を対応させて追加し、ステップS108で、この文字コードAと基準文字コード122とを関連付けて登録手段12に記憶して終了する。
【0130】
これによって、M百貨店のオフコン20aは、重複外字を排除して使用可能範囲が拡張された文字コードAの未使用領域(ユーザ定義領域)に、サーバ10から基準文字を提供されてインストールできるので、Aユーザにより登録された外字F1に関する情報をサーバ10から提供されたとき、この外字F1を文字コードAに未だ追加していなかった場合であっても、新たに追加することができるようになる。
【0131】
このようにM百貨店が、Aユーザにより登録された外字F1に関する情報をサーバ10から提供された後、この外字F1を生成するための外字情報121を付加したサービスをAユーザに提供する場合の外字情報付加例について、以下に説明する。
【0132】
この例では、外字情報121を付加したサービスとして、外字F1を使用して記載した熨斗紙を付けた御歳暮の購入及び配達の注文をAユーザから受け付け、このサービスをAユーザに提供すると共に、このサービスの一部、即ち、御歳暮の配送を、別の法人ユーザであるY百貨店に依頼することを前提とする。
【0133】
この前提条件において、図22に示すフローチャートのステップS201で、M百貨店は、外字情報121を付加したサービスの提供を紹介するためのダイレクトメールを、オフコン20aからAユーザのパソコン30aに、ネットワーク40を通じて送信する。
【0134】
このダイレクトメールにより紹介されたサービスの中から、次のステップS202で、御歳暮の購入及び配達がAユーザによりパソコン30aを使用して発注されると共に、御歳暮に添付する熨斗紙への外字F1を使用した宛名記載が依頼される。
【0135】
次のステップS203で、オフコン20aは、図18(b)に示したように、熨斗紙の記載に外字情報121を付加することによって正しい宛名を記載し、ステップS204で、この外字情報121が付加された御歳暮の配達を、Y運送店に依頼し、ステップS205で、この依頼を受けたY運送店により御歳暮を配達して終了する。
【0136】
このように本実施形態としての役務提供支援システム100による役務提供支援方法によれば、法人ユーザであるM百貨店は、年賀状、名刺及び熨斗紙等を代用文字ではなく外字で記載できることを、ダイレクトメールによりAユーザに申し出ることができる。
【0137】
これによりAユーザは、例えば、御歳暮に添付する熨斗紙を、図18(a)に示すような代用文字F2による記載ではなく、図18(b)に示すような外字F1による正しい記載で作成するサービスを、M百貨店からネットワーク40c経由で購入することができる。
【0138】
また、この御歳暮の配達をY運送店に依頼する場合、この外字情報121を付加したサービスの内容を、M百貨店のオフコン20aからY運送店のオフコン20bに、上述したようにネットワーク40上でサーバ10を介して送受信できる。
【0139】
従って、M百貨店が、Aユーザから電子メール等によりネットワーク40上で御歳暮の購入及び配達のサービスを受け付け、サーバ10によりオフコン20aにインストールされた複数の外字の中からAユーザによりサーバ10に登録された外字F1を用いて熨斗紙を記載し、この外字記載の熨斗紙を御歳暮に添付してY運送店に配達をネットワーク40上で依頼するという一連のサイクルを、迅速かつ円滑に実施できる。このため、外字情報121を付加したサービスのAユーザのような個人ユーザによる反復利用を促進できる。
【0140】
このように、Aユーザにより使用されている外字F1を、オフコン20a,20bでも繰り返し共通利用できるように、この外字F1を生成するための外字情報121をM百貨店及びY運送店にサーバ10により提供すると共に、提供した外字情報121を文字コード変換表Tにより集中的に管理することによって、M百貨店及びY運送店は、この外字情報121を付加したサービスの提供をオフコン20a,20bにより管理できるようになる。
【0141】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る役務提供支援システム及び役務提供支援方法によれば、外字情報を含む任意の役務を提供支援する場合に、外字情報を登録しこの外字情報を提供する外字情報登録提供装置を備え、外字情報を付加した役務の提供を役務提供管理装置により管理するものである。
【0142】
この構成によって、外字情報登録提供装置に登録された外字情報を複数の役務提供管理装置で繰り返し共通利用できるように提供できるので、外字情報を含む多種多様な役務を提供支援できる。従って、役務利用者による役務の反復利用を促進できる。
【0143】
本発明に係る外字情報登録提供装置によれば、任意の情報処理装置と通信手段を通じて接続可能な外字情報登録提供装置において、この通信手段を通じて登録受付手段により受け付けられて登録手段に登録された外字情報を提供管理する情報提供管理手段を備えるものである。
【0144】
この構成によって、登録された外字情報を繰り返し共通利用できるように通信手段を通じて任意の情報処理装置に提供できるので、この外字情報を新たな付加価値として多種多様な役務に与えることができるようになる。従って、役務利用者による役務の反復利用を促進できる。
【0145】
本発明は、外字を生成するための外字情報をネットワーク上で登録及び提供すると共に、この外字情報を含む任意の役務を提供するシステム等に適用して極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】役務提供支援システム100の構成例を示す概念図である。
【図2】外字情報登録提供装置10の構成例を示すブロック図である。
【図3】地域別の外字使用例情報Dの一例を示す図である。
【図4】オフコン20による外字画像形成例を示す概念図である。
【図5】サーバ10による外字情報のビットマップへの転写例を示す模式図である。
【図6】サーバ10による文字同定画面の表示例を示す概念図である。
【図7】(a)は外字情報提供前の文字コード変換表Tを示し、(b)は外字情報提供後の文字コード変換表Tを示す概念図である。
【図8】パソコン30aによるウェブページWP1の表示例を示す図である。
【図9】パソコン30aによるウェブページWP2の表示例を示す図である。
【図10】パソコン30aによるウェブページWP3の表示例を示す図である。
【図11】パソコン30aによるウェブページWP4の表示例を示す図である。
【図12】パソコン30aによるウェブページWP5の表示例を示す図である。
【図13】パソコン30aによるウェブページWP6の表示例を示す図である。
【図14】パソコン30aによるウェブページWP7の表示例を示す図である。
【図15】パソコン30aによるウェブページWP8の表示例を示す図である。
【図16】更新後の文字コード変換表Tを示す概念図である。
【図17】パソコン30aによるウェブページWP9の表示例を示す図である。
【図18】(a)は外字情報付加前の役務を示し、(b)は外字情報付加後の役務を示す模式図である。
【図19】役務提供支援システム100の動作例を示すフローチャート(その1)である。
【図20】役務提供支援システム100の動作例を示すフローチャート(その2)である。
【図21】サーバ10による外字情報提供例を示すフローチャートである。
【図22】オフコン20aによる外字情報付加例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 外字情報登録提供装置
11 登録受付手段
12 登録手段
13 情報提供管理手段
14 表示操作手段
15 バス
20 役務提供管理装置
30 情報処理装置
40 通信手段
100 役務提供支援システム
121 外字情報
122 基準文字コード
【発明の属する技術分野】
本発明は、外字を生成するための外字情報をネットワーク上で登録及び提供すると共に、この外字情報を含む任意の役務を提供するシステム等に適用して好適な役務提供支援システム、外字情報登録提供装置及び役務提供支援方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンピュータ等の情報処理装置における文字処理は、字形(グリフ:glyph)に付番されたコード番号に基づいて実行され、このコード番号としては、JIS漢字コード(情報交換用符号化漢字集合:JIS X 0208:1997)のような公的規格により標準化された文字コード(符号化文字集合)が用いられる。
【0003】
このような公的規格により標準化された文字コードでは、特に、人名及び地名等を正確に記載するために必要な文字が欠けてしまう。このため、標準化された文字コードに含まれない文字、即ち、外部文字(外字)が必要な場合、この外字を生成するための外字情報を作成し、この外字情報に外字コード番号を付番することによって、外字の使用を可能にしている。
【0004】
しかしながら、上述のような外字コード(符号化外字集合)において、外字は、標準化された文字コードに使用されない未定義領域又は保留領域に、情報処理装置のユーザ、フォントメーカー又はシステム開発者等により個別に割り当てられてきたため、外字に付番された外字コード番号を共通化できない。このため、外字コード番号から一意に文字を決定できないので、複数の情報処理装置の間で文字情報を交換する場合に、字体の再現性が保障されない外字を代用文字に換えたり、例外処理したりしなければならない。この例外処理に起因する問題は、情報処理装置の負荷増大ばかりではなく、最近の情報通信ネットワークの急速な発達に伴って、この情報通信ネットワークを維持するためのインフラ整備の大きな障害にまでなりつつある。
【0005】
そこで、複数の情報処理装置が個別に有する外字情報の全てを新たな外字コードに変換して記憶する外字変換サーバを設け、これら複数の情報処理装置の間で外字を含む文字情報を共通して使用する場合、この外字変換サーバを介して文字情報を交換することによって、各情報処理装置の既存のシステムを保持してコスト負担を抑制しながら、LAN(Local Area Network)を介した外字情報の共通使用を可能とする変換システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−342313号公報(第3−5頁、第1図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来方式の外字情報の変換システムによれば、外字情報を必須とする地方自治体等の内部における外字情報の利用のみを想定していたため、一般に開放されたネットワーク上の情報処理装置では外字情報を共通使用できなかった。従って、外字情報の使用により付加価値を増大できるような役務を提供する情報処理装置に外字情報を共通使用可能に提供することができなかった。このため、外字情報の付加により価値を増した多種多様な役務を提供することによって、役務利用者による役務の反復利用を促進することができなかった。
【0008】
そこで、本発明は上述した問題を解決したものであって、外字情報を含む多種多様な役務を提供支援できると共に、役務利用者による役務の反復利用を促進できるようにした役務提供支援システム、外字情報登録提供装置及び役務提供支援方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る役務提供支援システムは、外字情報を含む任意の役務を提供支援するシステムであって、外字情報を登録しこの外字情報を提供する外字情報登録提供装置と、この外字情報登録提供装置から提供される外字情報を付加した役務の提供を管理する役務提供管理装置と、この外字情報登録提供装置に対して外字情報を登録する情報処理装置と、これら外字情報登録提供装置と役務提供管理装置と情報処理装置とを接続する通信手段とを備えることを特徴とするものである。
【0010】
本発明に係る役務提供支援システムによれば、外字情報を含む任意の役務を提供支援する場合に、外字情報登録提供装置と役務提供管理装置と情報処理装置とが通信手段により接続され、この情報処理装置により外字情報が外字情報登録提供装置に対して登録される。この外字情報が外字情報登録提供装置から役務提供管理装置に提供され、この役務提供管理装置により任意の役務に付加される。
【0011】
従って、外字情報登録提供装置に登録された外字情報を複数の役務提供管理装置で繰り返し共通利用できるように提供できるため、外字情報を含む多種多様な役務を提供支援できる。よって、役務利用者による役務の反復利用を促進できる。
【0012】
本発明に係る外字情報登録提供装置は、任意の情報処理装置と通信手段を通じて接続可能な外字情報登録提供装置において、この通信手段を通じて外字情報の登録を受け付ける登録受付手段と、この登録受付手段により受け付けられた外字情報を登録する登録手段と、この登録手段に登録された外字情報を提供管理する情報提供管理手段とを備えることを特徴とするものである。
【0013】
本発明に係る外字情報登録提供装置によれば、任意の情報処理装置と接続可能な通信手段を通じて、外字情報の登録が登録受付手段により受け付けられる。この登録受付手段により受け付けられた外字情報が、登録手段により登録され、情報提供管理手段により提供管理される。
【0014】
従って、登録された外字情報を繰り返し共通利用できるように通信手段を通じて任意の情報処理装置に提供できるので、この外字情報を新たな付加価値として多種多様な役務に与えることができるようになる。このため、役務利用者による役務の反復利用を促進できる。
【0015】
本発明に係る役務提供支援方法は、外字情報を含む任意の役務を提供支援する方法であって、一方で、役務利用者から外字情報の登録を受け付けると共に、この外字情報を登録し、他方で、役務利用者から役務の利用を受け付けると共に、登録された外字情報の提供を受け、提供された外字情報を役務に付加し、この外字情報を付加した役務を提供管理することを特徴とするものである。
【0016】
本発明に係る役務提供支援方法によれば、外字情報を含む任意の役務を提供支援する場合に、外字情報登録提供装置に登録された外字情報を複数の役務提供管理装置で繰り返し共通利用できるように提供できるので、外字情報を含む多種多様な役務を提供支援できる。従って、役務利用者による役務の反復利用を促進できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照しながら、本発明に係る役務提供支援システム、外字情報登録提供装置及び役務提供支援方法の実施形態について説明する。
【0018】
図1は、本発明の実施形態としての役務提供支援システム100の構成例を示す概念図であり、図2は、外字情報登録提供装置10の構成例を示すブロック図である。
【0019】
本実施形態では、外字情報を含む任意の役務を提供支援する場合に、外字情報を登録しこの外字情報を提供する外字情報登録提供装置を備え、外字情報を付加した役務の提供を役務提供管理装置により管理する。
【0020】
これによって、外字情報登録提供装置に登録された外字情報を複数の役務提供管理装置によって繰り返し共通利用できるように提供できると共に、外字情報を含む多種多様な役務を提供支援できるようにしたものである。
【0021】
図1の役務提供支援システム100は、外字情報を含む任意の役務をネットワーク上で提供支援できるシステムである。この役務提供支援システム100は、外字を生成するための外字情報をネットワーク上で登録及び提供すると共に、この外字情報を含む任意の役務を提供するシステム等に適用して好適である。
【0022】
役務提供支援システム100は、図1に示すように、外字情報登録提供装置10、複数の役務提供管理装置20、複数の情報処理装置30及び外字情報登録提供装置10と複数の役務提供管理装置20と情報処理装置30とを夫々接続する通信手段40で構成される。
【0023】
外字情報登録提供装置10は、図2に示すように、登録受付手段11、登録手段12、情報提供管理手段13及び表示操作手段14を備え、これらがバス15により相互に接続されたコンピュータ・システムであって、任意の情報処理装置と通信手段40を通じて接続可能である。
【0024】
登録受付手段11は、IEEE802.3規格準拠のイーサポート(Ether Port)のようなネットワークインタフェイス(NI/F:Network Interface)であって、外字情報登録提供装置10を通信手段40に接続する。この登録受付手段11は、通信手段40を通じて外字情報の登録を受け付ける。
【0025】
登録手段12は、不揮発性メモリ等の電子記録媒体又はHDD(Hard Disk Drive)等の大容量磁気記録媒体からなる記憶装置である。この登録手段12は、シフトJISコード、Unicode(Universal multi−octet coded character set:ISO/IEC10646)、EUC(Extended Unix(R) Code)及びTRON(The Real−time Operating−system Nucleus)コードのような公的又は私的に規格化された文字コード(符号化文字集合)にない複数の外字を生成(画像形成)するための外字情報121と、この外字情報121に外字情報登録提供装置10の内部コードを対応させた基準文字コード122とを格納し、登録受付手段11により受け付けられた外字情報121を登録する。
【0026】
また、登録手段12は、例えば、漢字「邊」のように多数の異体字が外字として存在する文字に対して、都道府県別等の地域別に使用例を集計した結果に基づいて、都道府県等の地域別に各異体字を出現頻度順に配列した情報を、図3に示すような外字使用例情報Dとして格納する。
【0027】
情報提供管理手段13は、CPU(Central Processing Unit)131、RAM(Random Access Memory)132及びROM(Read Only Memory)133を有し、CPU131が、RAM132をワークエリアとして使用しながらROM133に格納された制御プログラムを実行することによって、登録手段12に登録された外字情報121を提供管理する。
【0028】
表示操作手段14は、キーボード及びマウス等の入力装置と、液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)及び透明タッチパネルからなる操作機能を有する表示装置とを備え、登録受付手段11、登録手段12及び情報提供管理手段13の動作状態を表示すると共に、各種入力操作を受け付ける。
【0029】
役務提供管理装置20は、任意の企業及び店舗等(以下、法人ユーザと記載)が外字情報登録提供装置(以下、サーバと記載)10に接続するために使用するオフィスコンピュータ(オフコン:Office Computer)等であって、IEEE802.3規格準拠のイーサポートのようなNI/F(図示せず)を備え、このNI/Fによって、役務提供管理装置(以下、オフコンと記載)20は、通信手段40を通じてサーバ10に接続する。このオフコン20は、サーバ10から提供される外字情報121を付加した役務(サービス:Service)の提供を管理する。
【0030】
情報処理装置30は、役務利用者(以下、個人ユーザと記載)がサーバ10にアクセス(接続)するために使用するパーソナルコンピュータ(PC:Personal Computer)等であって、ITU−T勧告に基づく通信規格をサポートする通信モデム又はIEEE802.3規格準拠のNIC(Network Interface Card)のようなNI/F(図示せず)を備え、このNI/Fによって、情報処理装置(パーソナルコンピュータ:以下、パソコンと記載)30は、通信手段40を介してサーバ10に接続する。このパソコン30は、個人ユーザに操作されることによって、サーバ10に対して外字情報を登録する。
【0031】
通信手段40は、IEEE802.3規格準拠の10BASE−Tのようなイーサケーブル(Ether Cable)で構築されるLAN(Local Area Network)40a,40bと、光ケーブル等から構築されるIP(Internet Protocol)網40c及びITU−T勧告による通信規格をサポートする通信モデム等を介して接続される一般公衆電話網等とからなる双方向通信可能なネットワークである。
【0032】
この通信手段(以下、ネットワークと記載)40は、サーバ10の登録受付手段11とオフコン20及びパソコン30のNI/Fとにイーサケーブル(Ether Cable)等により接続されることによって、サーバ10とオフコン20及びパソコン30とを双方向通信可能に夫々接続する。
【0033】
本実施形態では、上述したオフコン20として、法人ユーザであるM百貨店でサービス業務の管理に使用されるオフコン20aと、他の法人ユーザであるY運送店で運送業務の管理に使用されるオフコン20bとを想定し、パソコン30として、個人ユーザであるAユーザが使用するパソコン30a及びBユーザが使用するパソコン30bを想定する。
【0034】
サーバ10の情報提供管理手段13は、M百貨店のオフコン20aにユーザID「ABC」を、Y運送店のオフコン20bにユーザID「DEF」を、Aユーザのパソコン30aにユーザID「aaa」を、Bユーザのパソコン30bにユーザID「bbb」を識別番号として予め発行してあり、オフコン20aでは文字コードAを使用し、オフコン20bでは文字コードBを使用し、パソコン30aでは文字コードCを使用しているものとする。
【0035】
このように構成された役務提供支援システム100において、サーバ10の情報提供管理手段13は、外字情報121に基づいて生成される外字(文字)に対応させた基準文字コード122を登録手段12に記憶し、外字情報121を任意の情報処理装置、例えば、オフコン20aに提供する際に、このオフコン20aが有する文字コードAから外字を抽出し、ここで抽出された外字と外字情報121に基づく外字(基準文字)とを同定すると共に、この同定に際して重複の認められた外字をオフコン20aの文字コードAから排除し、このような同定及び排除がなされた文字コードAで未使用のコード番号を検索し、ここに検索された未使用のコード番号に、この文字コードAにない文字(外字)を対応させて追加し、このように文字を追加された文字コードAと基準文字コード122とを関連付けて登録手段12に記憶する。
【0036】
このとき例えば、図4に示すように、オフコン20aが有する文字コードAにおいて、この文字コードAのユーザ定義領域(保留領域)に割り当てられた全ての外字を抽出し、抽出した外字(抽出外字)の画像ファイルIMを形成する。
【0037】
この画像ファイルIMを形成する方法は、抽出外字を予め規定したフォントサイズ(Font Size)で複合機CMの画像形成装置等により用紙に印刷し、この用紙に印刷された外字画像を複合機CMの読取装置(スキャナ)等で読み取ったり、抽出外字を画像表示するための外字情報をビットマップに転写し、図5に示すようなビットマップフォント(Bit−map Font)BFを生成したりする。
【0038】
このビットマップフォントBFでは、オンビット(On Bit)の画素(ピクセル:Pixel)に数値「1」が与えられ、オフビット(Off Bit)の画素には数値「0」が与えられる。図5に示したビットマップフォントBFは、縦方向50画素かつ横方向50画素の総計2500画素で任意の外字を含む文字を表示又は形成できるように、ビットマップを縦方向に50行、横方向に50列で構成される2500の格子状領域に分割して模式的に示したものである。このようなビットマップフォントに基づいて、予め規定したフォントサイズで抽出外字の画像ファイルIMを形成する。
【0039】
このようにして形成された抽出外字の画像ファイルIMを、図4に示したように、オフコン20aの文字コードAと共に、ネットワーク40aを介してサーバ10に送信する。これによりサーバ10は、オフコン20aが有する外字を生成するための外字情報を登録手段12に登録された外字情報121と比較できるようになる。
【0040】
サーバ10の情報提供管理手段13は、オフコン20aから取得した外字情報、即ち、被比較情報と外字情報121とから、図5に示したようなビットマップフォントを夫々生成し、被比較情報から生成されたビットマップフォントと外字情報121から生成されたビットマップフォントとの間で減算処理を実行する。これによって、被比較情報と外字情報121とで隻数が合致するアドレスには「0」が与えられ、合致しなかったアドレスには「1」又は「−1」が減算結果として与えられる。
【0041】
このように、ビットマップフォントの減算後に「1」又は「−1」が与えられたアドレス値を算出比較することによって、複数の外字情報121と複数の被比較情報とを比較し、「1」又は「−1」が与えられたアドレス値の少ない順、即ち、外字情報121に対する近似度が高い順に被比較情報を複数選択し、これら複数の被比較情報に基づいて、オフコン20aが有する複数の外字を基準文字に近似する順に、図6に示すように、表示操作手段14により文字同定画面Pに同一文字候補として表示する。
【0042】
この文字同定画面Pは、基準文字に関する情報の表示領域を示すための表題「基準文字コードの文字」T1と、同一文字候補に関する情報の表示領域を示すための表題「対象となるシステムの同一文字候補」T2とを、表示領域の端部に容易に視認できるように表示する。
【0043】
表題T1に属する表示領域には、基準文字コード122により基準文字IM1に対応されたコード番号「0001」番CN1と、基準文字IM1と、他の基準文字を表示するための「前」釦B1及び「次」釦B2と、同一文字候補を同定するための「同定チェック」釦B3とが表示される。
【0044】
表題T2に属する表示領域には、同一文字候補として抽出された複数の外字IM2,IM3,IM4,IM5に文字コードAにより夫々付番されたコード番号CAと、これら複数の同一文字候補IM2,IM3,IM4,IM5と、これら複数の同一文字候補IM2,IM3,IM4,IM5と基準文字IM1との近似度を百分率で示した適合率P1と、これら複数の同一文字候補IM2,IM3,IM4,IM5の中から同定する文字を選択するためのチェックボックスCHとが表示される。
【0045】
ここで同一文字候補IM2,IM3が、基準文字IM1と同一文字であるとサーバ10のオペレータにより判断された場合、この同一文字候補IM2,IM3のチェックボックスCH1,CH2に、表示操作手段14を介してオペレータによりチェックマークが入力され、「同定チェック」釦B3が選択される。
【0046】
これによって、適合率が85%で同定された外字IM2のコード番号「0523」番CA1が、基準文字IM1に基準文字コード122により付番されたコード番号「0001」番CN1と関連付けて情報提供管理手段13により登録手段12に記憶(登録)される。
【0047】
情報提供管理手段13は、オフコン20aが個別に有する文字コードAと基準文字コード122とを関連付けて記憶する際に、更に、このオフコン20aに予め発行してあったユーザID「ABC」を関連付けて登録手段12に記憶する。
【0048】
適合率が70%で同定された外字IM3は、外字IM2よりも適合率が低く、かつ、外字IM2との重複が認められたので、情報提供管理手段13により文字コードAから排除される。これによって、外字(重複文字)IM3を生成するための外字情報がオフコン20aから削除されると共に、この外字IM3に付番されたコード番号「5555」番CA2は、未使用のコード番号となる。
【0049】
このように文字同定及び重複文字の排除を実行することによって、外字情報を重複して記憶してあった記憶容量を開放して有効活用できると共に、未使用のコード番号を増大できる。従って、より多くの外字フォントをオフコン20aにインストールできるようになる。
【0050】
続いて、「前」釦B1又は「次」釦B2が表示操作手段14を介して選択され、基準文字コード122により他のコード番号に対応させた基準文字に関する文字同定を実行する。これによって、基準文字コード122に対応させた複数の基準文字に基づいて、オフコン20aにインストールされた複数の外字を連続して文字同定できると共に、重複文字を効率的に排除できる。
【0051】
また、この文字同定において、例えば、基準文字コード122でコード番号「0002」番CN2に対応する基準文字が同定されなかった場合、この「0002」番CN2の基準文字はオフコン20aでは欠けた文字、即ち、欠字となる。
【0052】
このような文字同定及び重複文字の排除を、M百貨店のオフコン20aでの場合と同様に、Y運送店のオフコン20bに対しても実行することによって、サーバ10の情報提供管理手段13は、図7(a)に示すように、これら複数のオフコン20a,20bが夫々個別に有する独自の文字コードA及び文字コードBと基準文字コード122との文字コード変換表Tを作成できると共に、この文字コード変換表Tを登録手段12に保存できる。
【0053】
この文字コード変換表Tによって、基準文字コード122によりコード番号「0001」番CN1に対応させた文字が、例えば、M百貨店で使用されるオフコン20aでは文字コードAによりコード番号「0523」番CA1を付番され、Y運送店で使用されるオフコン20bでは文字コードBによりコード番号「3829」番CB1を付番されていることを把握できる。
【0054】
同様に、基準文字コード122によりコード番号「0002」番CN2に対応させた文字は、オフコン20a,20bにはインストールされていないため、欠字NC1,NC2となっていることを把握できる。
【0055】
情報提供管理手段13は、図7(b)に示すように、オフコン20aの文字コードAで未使用のコード番号を検索し、例えば、コード番号「5555」番CA2は重複文字IM3の排除により未使用となったから、この未使用のコード番号「5555」番CA2に、この文字コードAにない外字、即ち、基準文字コード122によりコード番号「0002」番CN2を付番された基準文字を対応させて追加する。
【0056】
情報提供管理手段13は、図3に示した外字使用例情報Dに基づく出現頻度が高い文字から順に、文字コードAの未使用のコード番号に対応させて文字を追加する。
【0057】
従って、例えば、未使用のコード番号が「5555」番CA2のみであるとき、コード番号「0002」番CN2を付番された基準文字よりも出現頻度の高い文字が文字コードAにない場合、情報提供管理手段13は、より出現頻度の高い文字をコード番号「5555」番CA2に対応させて文字コードAに追加する。このため、未使用のコード番号の数に制限がある場合であっても、使用頻度の低い文字を追加して、この未使用のコード番号を無駄にしてしまうことがなくなる。
【0058】
情報提供管理手段13は、オフコン20aが文字を使用する地域での外字使用例情報に基づいて、このオフコン20aに追加する文字を選別する。例えば、M百貨店がA県に出店していた場合、M百貨店の顧客はA県の住民である確率が高い。よって、図3に示したように、A県の住民により使用されて出現頻度が高くなった文字から順に未使用のコード番号に対応させることができるように、このA県での外字使用例情報D100に基づいて、文字コードAに追加する文字を選別する。
【0059】
これによって、未使用のコード番号の数に制限があったり、追加する文字を生成するための文字情報(外字情報)を記憶するための記憶容量に制限があったりする場合であっても、オフコン20aで使用される確率の高い文字を選択して文字コードAに追加できるので、オフコン20aに外字を効率的にインストールできる。
【0060】
情報提供管理手段13は、オフコン20aに対して定められた予算に基づいて、このオフコン20aに追加する文字を選別する。M百貨店が、例えば、外字フォントのインストールのために60万円/年の予算を準備してあり、サーバ10から提供される外字フォントが6千円/1文字・年である場合であって、オフコン20aに100文字分以上の未使用のコード番号が存在するとき、情報提供管理手段13は、図3に示した外字使用例情報Dに基づいて、出現頻度の高い外字から順に100文字を選別して文字コードAに追加する。
【0061】
これによって、M百貨店がオフコン20aへの外字フォントのインストール及びオフコン20aのメンテナンス等のために準備した予算の範囲内で提供可能な数の文字を、使用可能性が高いと推測される文字から順に選別して文字コードAに追加できる。
【0062】
情報提供管理手段13は、オフコン20aに備えられた文字処理能力に基づいて、このオフコン20aに追加する文字を選別する。オフコン20aのようなコンピュータシステムが文字を用紙上に印刷(画像形成)する場合、図5に示したようなビットマップフォントが生成される。
【0063】
図5に示したビットマップフォントBFは、2500画素で文字を表示又は形成するが、オフコン20aの文字処理能力が、例えば、縦方向32画素かつ横方向32画素の総計1024画素迄の画素数で文字を印刷するように解像度を制限されている場合、画数の多い文字を正確に印刷できない。
【0064】
従って、オフコン20aに備えられた文字処理能力に基づいて追加する文字を選別することによって、画数の多い文字が、黒い顔料(インク又はトナー)を使用して印刷するとき、黒く潰れた塊のように印刷されて判読するのが困難になってしまうような状況を防止できる。
【0065】
情報提供管理手段13は、このように文字を追加したオフコン20aの文字コードAと基準文字コード122とを関連付けて記憶した後、この文字コードAと基準文字コード122との間での文字交換を検証する。これにより情報提供管理手段13は、オフコン20aに正しく文字を追加できたか否かを確認できる。
【0066】
同様にして、サーバ10の情報提供管理手段13は、オフコン20bの文字コードBで未使用のコード番号を検索し、例えば、文字コードBでコード番号「4948」番が未使用であった場合、図7(b)に示すように、この未使用のコード番号「4948」番CB2を、この文字コードBにない外字、即ち、基準文字コード122によりコード番号「0002」番CN2を付番された基準文字に対応させて文字コードBに追加すると共に、文字コード変換表Tを更新する。
【0067】
これによりサーバ10は、同一文字に夫々個別のコード番号を付番して使用する複数のオフコン20a,20bの間での文字交換を仲介できるので、例えば、Aユーザのようなサービス利用者が外字を記載した名刺をM百貨店に大量注文し、出来上がった外字記載名刺の配達(配送)をY運送店に発注依頼するような場合に、この名刺の記載に使用した外字を配達伝票の記載等にも共通使用できる。
【0068】
外字使用の配達伝票は、代用文字を使用した場合と比較して、表札等の記載との目視による比較同定が瞬時に可能であるため、配達先の特定が簡便化される。従って、誤配達等を減少できると共に、配達効率も向上できる。
【0069】
なお、上述した文字コード変換表Tは、サーバ10の登録手段12に保存(登録)されるだけではなく、役務提供支援システム100に含まれるオフコン20及びパソコン30のようなネットワーク40上の任意の情報処理装置に保存されても良い。また、この文字コード変換表Tを磁気記録媒体等に書き込むことによって、この文字コード変換表Tを役務提供支援システム100外部に保存することもできる。この文字コード変換表Tを保存する際に、この文字コード変換表Tへのアクセスに対して電子的認証要求及び時間制限等を設定することによって、この文字コード変換表Tへのアクセスを、特定の利用者、アクセスルート及び/又は時間等に制限するように運用できる。
【0070】
次に、サーバ10が、Aユーザのようなサービス利用者になり得る個人ユーザから使用頻度の高い外字情報121の登録を受け付け、この外字情報121を個人ユーザに提供すると共に、この外字情報121を法人ユーザにも提供する例について、以下に説明する。
【0071】
この例では、Aユーザが、サーバ10から予め発行されたユーザID「aaa」を用いてパソコン30aによりサーバ10にアクセスしてポストカードを注文する際に、このポストカードの宛名記載に使用する外字情報121をサーバ10の登録手段12に登録すると共に、この登録した外字情報121を提供される。そして、Aユーザにより登録された外字情報121が、法人ユーザであるM百貨店に提供される。
【0072】
サーバ10は、上述したように、公知のコンピュータ・システムにより構築可能であって、ウェブサーバ(Web Server)として、外字情報121をネットワーク上で提供可能なウェブサイト(Web Site)を運営できる。
【0073】
Aユーザのパソコン30aには、パソコン30aとサーバ10とが双方向通信できるように、ウェブブラウザ(Web Browser)がインストールされる。また、このパソコン30aは、表示手段31aと入力手段32aとを備える。表示手段31aは、LCDのような画像表示機能を有する表示装置であり、入力手段32aは、キーボード及びマウス等の入力装置である。
【0074】
パソコン30aは、表示手段31a及び入力手段32aを備えることによって、サーバ10から送出されるデータをウェブブラウザにより読み込み、このデータに基づいてウェブページ(Web Page)を表示手段31aにより表示したり、サーバ10に送出するための各種設定情報等を入力手段32aによりウェブページ上で入力したりできるようになる。即ち、サーバ10は、入力手段32aによるウェブページ上での各種入力に応じて,表示手段31aによりウェブページの表示を切り換えることによって、パソコン30aとインタラクティブに情報通信する。
【0075】
サーバ10により運営されるウェブサイトでは、外字情報121を含む文字情報に基づいて作成される文書、例えば、名刺、ポストカード及び熨斗紙のように、人名等を正確に記載することが望まれる文書を正しく作成及び印刷するサービス等を提供する。
【0076】
Aユーザがパソコン30aにインストールされたウェブブラウザを介してサーバ10にアクセスすると、パソコン30aは、このサーバ10から送出されるデータをウェブブラウザにより読み込み、このデータに基づくウェブページを表示手段31aにより表示する。
【0077】
このようなウェブページ上で、Aユーザがポストカードのデザインを選択すると、サーバ10の情報提供管理手段13は、任意の外字とこの外字の画像と共に、この外字が正しく文字表示されたか否かを入力するための選択入力釦をhtml(Hyper Text Markup Language)押釦枠として載せたウェブページのデータをパソコン30aに送出する。
【0078】
このサーバ10から送出されたデータに基づいて、表示手段31aは、例えば図8に示すように、ウェブブラウザの使用言語及びフォントを選択するための選択ボックスV1と共に、任意の外字D1及びこの外字の画像D2と、この外字が正しく文字表示されたか否かを入力するための選択入力釦K1,K2を載せたウェブページWP1を表示する。
【0079】
パソコン30aのフォント及び言語の設定が選択ボックスV1から入力手段32aにより選択されると、ここで選択されたフォント及び言語の設定情報がローカル設定としてサーバ10に送出されるので、サーバ10は、ここで選択されたフォントを作成したメーカーにより一般に配布された任意の外字フォントのコード番号と、このコード番号に対応する外字の画像を表示するための外字情報121とをパソコン30aに送出する。
【0080】
これにより表示手段31aは、この選択されたフォントによる外字のフォント表示D1と画像表示D2とをウェブページWP1に掲載するように表示を切り換える。このウェブページWP1で、質問「この文字が下の画像と同じ文字に見えますか?」Q1に対する回答として、「いいえ」釦K1又は「はい」釦K2が選択され、この選択情報がパソコン30aからサーバ10に送出されると、サーバ10は、この選択情報に基づいて、パソコン30aに外字フォントがインストールされているか否かを判断できる。
【0081】
次に、サーバ10の情報提供管理手段13は、ポストカードに文字を印刷するためのフォントの種類を複数から選択するためのフォント選択釦を載せたウェブページのデータをパソコン30aに送出する。このサーバ10から送出されたデータに基づいて、表示手段31aは、図9に示すように、フォントの種類を複数から選択するためのフォント選択釦を載せたウェブページWP2を表示する。
【0082】
このウェブページWP2は、ゴシック、明朝、楷書、行書及び特太(ボールド)等のフォント見本と、これら複数のフォントの中から1つのフォントを選択するためのフォント選択釦とを兼ねる複数の釦画像K4と、「今の設定を変えない」釦K3とを同時に掲載する。このウェブページWP2によって、Aユーザは、ポストカードに文字を印刷するためのフォントの種類を、フォントを確認しながら選択できる。
【0083】
ウェブページWP2において、フォント選択釦K4又は「今の設定を変えない」釦K3の何れかがAユーザにより選択されると、サーバ10の情報提供管理手段13は、複数から選択されたフォントの種類に関する設定情報を、AユーザのユーザID「aaa」と関連付けて登録手段12に保存するための保存釦を載せたウェブページのデータをパソコン30aに送出する。
【0084】
このサーバ10から送出されたデータに基づいて、表示手段31aは、選択されたフォントの種類に関する設定情報を、ユーザID「aaa」と関連付けてサーバ10に保存するための保存釦を載せたウェブページWP3を表示する。
【0085】
ウェブページWP3は、図10に示すように、選択されたフォントの種類を通知するメッセージM1と共に、保存釦を兼ねた設定確認のための「了承して注文する」釦K5及び設定変更のための「設定を変える」釦K6を掲載する。これによりAユーザは、ポストカードの印刷に使用されるフォントを確認できると共に、フォントが気に入らない場合には、「設定を変える」釦K6を選択してウェブページWP2に戻り、フォントの選択を何度でも繰り返すことができる。
【0086】
また、サーバ10は、Aユーザによる「了承して注文する」釦K5の選択に基づいて、パソコン30aのフォントの種類に関する設定情報を、ユーザID「aaa」と関連付けて登録手段12に保存できる。
【0087】
ウェブページWP3の「了承して注文する」釦K5が選択されると、サーバ10の情報提供管理手段13は、ウェブページWP2にて選択されたフォントの種類に関する設定情報をパソコン30aに保存するための保存釦を載せたウェブページのデータをパソコン30aに送出する。このサーバ10から送出されたデータに基づいて、表示手段31aは、図11に示すように、複数から選択されたフォントの種類に関する設定情報をパソコン30aに保存するための保存釦K7を載せたウェブページWP4を表示する。
【0088】
このウェブページWP4は、Aユーザにより選択されたフォントの種類を確認すると共に、このフォント及び言語の設定をパソコン30aに保存するか否かを問うメッセージM2と、「はい」釦K7及び「いいえ」釦K8とを掲載する。
【0089】
ここで「はい」釦K7がAユーザにより選択されると、情報提供管理手段13は、「はい」釦K7による保存要求を受け付け、このフォントの種類に関する設定情報をパソコン30aのウェブブラウザにより作成されるクッキー(Cookie)に保存する。
【0090】
これによりサーバ10は、パソコン30aのフォントの種類に関する設定情報を必要に応じてクッキーから読み出すことができるようになる。セキュリティ上の理由等によって、Aユーザがサーバ10によるクッキーへの書込みを望まない場合、「いいえ」釦K8を選択してフォント及び言語の設定のパソコン30aへの保存を禁止する。
【0091】
なお、Aユーザは、パソコン30aのような特定の情報処理装置に限定されずに、情報処理機能を備えた複数の多様な情報機器類から、ユーザID「aaaa」を用いてサーバ10にアクセスできるので、様々な情報機器を使用する度に、フォント等の設定を変更すると共に、この設定情報をクッキーに保存できる。従って、インターネットカフェ又は図書館等において、不特定多数の情報利用者により不特定多数の情報機器が使用されるような場合であっても、このような情報機器の中から不作為に選定されたパソコン等によって、Aユーザは、サーバ10による外字情報登録提供サービスを受けることができる。
【0092】
ウェブページWP4で「はい」釦K7又は「いいえ」釦K8が選択されると、図12に示すように、外字の使用要求をサーバ10に送出するためのウェブページWP5が表示手段31aにより表示される。
【0093】
このウェブページWP5で、宛名の入力カラムI1に、例えば、「わたなべじゅんいち」とキーボード32aにより入力した後に、キーボード32aの入力キー「Enter」等で「渡邊淳一」と変換してから「送信」釦K9を選択すると、この入力カラムI1に入力された「渡邊淳一」の文字コードの配列(コード番号)が、パソコン30aからサーバ10に送信される。
【0094】
サーバ10は、パソコン30aから送信された文字コードの配列を受信すると、この文字コードの配列に対応する文字を拡大して画像表示するための画像ファイルをパソコン30aに送出することによって、ウェブページWP5上に拡大画像「渡邊淳一」D3を載せるように表示を切り換える。
【0095】
このウェブページWP5において、サーバ10は、外字の使用要求を促すメッセージM3を、例えば、「パソコンで変換されない漢字(外字)を使用する場合は、その漢字の下のチェックボックスにチェックをして変換ボタンを押してください。」のように表示することによって、このパソコン30aで変換されない漢字、即ち、このパソコン30aに外字フォントがインストールされていない外字に変換する漢字のチェックボックス(入力カラム)にチェックマークを入力するように促す。
【0096】
外字の使用要求がない場合、「このままでよい」釦K10を選択するが、ここでは、漢字「邊」の下に設けられたチェックボックスI2をマウス32aによるクリック等で選択してチェックマークを入力し、「変換」釦K11を選択する。これによりパソコン30aは、「邊」の異体字である外字の使用要求をサーバ10に送信する。
【0097】
サーバ10の情報提供管理手段13は、このパソコン30aからの外字の使用要求を登録受付手段11により受け付けると、この外字を生成するための外字情報121に基づいて外字を画像表示するためのウェブページのデータをパソコン30aに送出する。これによりサーバ10は、外字を生成するための外字情報121をAユーザに開示する。
【0098】
パソコン30aの表示手段31aは、図13に示すように、このサーバ10から開示された外字情報121に基づいて外字を画像表示するためのウェブページWP6を表示する。このウェブページWP6は、「邊」の複数の異体字D4と、これら複数の異体字D4の中から所望の外字を選択するためのチェックボックスと、「キャンセル」釦K12、「さらに他の文字を候補する」釦K13及び「変換」釦K14とを掲載する。
【0099】
Aユーザは、「邊」の複数の異体字D4の中に所望の変換候補が表示されない場合、「キャンセル」釦K12を選択して外字の使用要求を取り下げたり、「さらに他の文字を候補する」釦K13を選択したりできるが、ここでは所望の外字F1の下に設けられたチェックボックスI3にチェックをしてから「変換」釦K14を選択する。これによって、この外字F1を生成するための外字情報121の使用要求がパソコン30aからサーバ10に送出(送信)される。
【0100】
サーバ10の登録受付手段11が、パソコン30aからの外字情報121の使用要求を受け付けると、情報提供管理手段13は、このAユーザから使用要求が有った外字情報121を含む宛名をユーザID「aaa」と関連付けて付番登録するための登録釦を載せたウェブページのデータをパソコン30aに送出する。これにより表示手段31aは、図14に示すようなウェブページWP7を表示する。
【0101】
このウェブページWP7は、Aユーザにより選択された外字F1を含む宛名D5と、この宛名D5を承認するための「OK」釦K15と、この宛名D5を付番登録するための「登録」釦K16と、ウェブページWP6に戻るための「キャンセル」釦K17と、登録済外字情報121の呼出方法を通知するメッセージM4とを掲載する。
【0102】
このウェブページWP7において、「登録」釦K16がAユーザにより選択されると、サーバ10の情報提供管理手段13は、この「登録」釦K16による外字情報121の登録要求を登録受付手段11を介して受け付け、この外字F1を含む宛名D5を、ユーザID「aaa」と関連付けて登録手段12に付番登録すると共に、この外字F1を生成するための外字情報121とこの外字情報121に対応させたコード番号とを保存するための釦を載せたウェブページのデータをパソコン30aに送出する。
【0103】
これによりパソコン30aの表示手段31aは、図15に示すようなウェブページWP8を表示する。このウェブページWP8は、外字フォントF1aと共に、この外字フォントF1aをパソコン30aに保存するための「はい」釦K18と、外字フォントF1aを保存しないことを選択するための「いいえ」釦K19とを掲載する。
【0104】
このウェブページWP8において、「はい」釦K18がAユーザにより選択され、その選択情報がパソコン30aからサーバ10に送信されると、サーバ10の情報提供管理手段13は、基準文字コード122にて外字F1に対応するコード番号、例えば、図16に示すように、「0002」番CN2にAユーザ用に予め準備した任意の数式を適用してコード番号「1556」番CC1を生成し、このコード番号「1556」番CC1と外字F1を生成するための外字情報121とをパソコン30aに送出する。これによりパソコン30aは、ポストカードの宛名記載に使用する外字フォントF1aを繰り返し利用できるようになる。
【0105】
サーバ10の情報提供管理手段13は、基準文字コード122によるコード番号「0002」番CN2と、パソコン30aの文字コードCによるコード番号「1556」番CC1とを、ユーザID「aaa」と関連付けて登録手段12に記憶する。これによって、文字コード変換表Tは、図16に示したように更新される。
【0106】
また、情報提供管理手段13は、コード番号「0002」番CN2の外字F1に対して、法人ユーザによる登録の有無を文字コード変換表Tに基づいて検索すると共に、この外字F1を使用したサービスの提供を法人ユーザから案内することに対する許諾(許可)を得るためのウェブページのデータをパソコン30aに送出する。これによりパソコン30aの表示手段31aは、図17に示すようなウェブページWP9を表示する。
【0107】
このウェブページWP9は、外字情報121を付加したサービスを提供可能な法人ユーザ、例えば、M百貨店にAユーザのメールアドレス(Email Address)等の個人情報を提供することに対する許諾を得るためのメッセージ「M百貨店からダイレクトメールを御送りしてもよろしいですか?」M5と、許諾するための「はい」釦K20と、拒絶するための「いいえ」釦K21とを掲載する。
【0108】
Aユーザが、ウェブページWP9に掲載された「はい」釦K20をマウス32aによるクリック等で選択すると、この許諾情報がサーバ10の登録受付手段11により受け付けられる。これにより情報提供管理手段13は、Aユーザに関する個人情報をM百貨店に提供するための許可をAユーザから得たことになるので、外字情報121を付加したサービスを紹介するダイレクトメールをM百貨店からAユーザに送信できるように、Aユーザのメールアドレス等の必要な情報をオフコン20aに送信する。
【0109】
M百貨店は、例えば、年賀状、名刺及び熨斗紙等を代用文字ではなく外字で記載できることを、ダイレクトメールによりAユーザに申し出ることができる。これによりAユーザは、例えば、御歳暮に添付する熨斗紙を、図18(a)に示すような代用文字F2による記載ではなく、図18(b)に示すような外字F1による正しい記載で作成するサービスを、M百貨店からネットワーク40c経由で購入することができる。
【0110】
また、この御歳暮の配達をY運送店に依頼する場合、この外字情報121を付加したサービスの内容を、M百貨店のオフコン20aからY運送店のオフコン20bに、上述したようにネットワーク40上でサーバ10を介して送受信できる。
【0111】
従って、M百貨店が、Aユーザから電子メール等によりネットワーク40上で御歳暮の購入及び配達のサービスを受け付け、サーバ10によりオフコン20aにインストールされた複数の外字の中からAユーザによりサーバ10に登録された外字F1を用いて熨斗紙を記載し、この外字記載の熨斗紙を御歳暮に添付してY運送店に配達をネットワーク40上で依頼するという一連のサイクルを、迅速かつ円滑に実施できる。
【0112】
このように、Aユーザにより使用されている外字F1を、オフコン20a,20bでも繰り返し共通利用できるように、この外字F1を生成するための外字情報121をM百貨店及びY運送店にサーバ10により提供すると共に、提供した外字情報121を文字コード変換表Tにより集中的に管理することによって、M百貨店及びY運送店は、この外字情報121を付加したサービスの提供をオフコン20a,20bにより管理できるようになる。
【0113】
次に、この役務提供支援システム100の動作例を、本発明に係る役務提供支援方法の一例として、図19乃至図22に示したフローチャートを参照しながら説明する。
【0114】
この例では、一方で、サーバ10により運営されるウェブサイトが、ポストカードに宛名を記載するための外字情報121、即ち、外字F1の登録をAユーザのパソコン30aから受け付けて登録し、他方で、M百貨店のオフコン20aが、外字情報121を付加したサービスの利用、即ち、外字F1を用いて記載した熨斗紙を付けた御歳暮の配達をAユーザから受け付けると共に、この外字F1をサーバ10から提供(インストール)され、この外字F1で熨斗紙を印刷して御歳暮に付加し、Aユーザに指示された配送先への配達をY運送店に依頼することを前提条件とする。
【0115】
これを前提として、先ず、図19に示すフローチャートのステップS11で、サーバ10の情報提供管理手段13は、AユーザにユーザID「aaa」を識別番号として発行する。このユーザID「aaa」によるパソコン30aからのアクセスに対して、ステップS12で、情報提供管理手段13は、図8に示したウェブページWP1を表示手段31aにより表示するようにデータを送出し、パソコン30aのシステム環境を調査する。
【0116】
次のステップS13で、情報提供管理手段13は、図9に示したウェブページWP2を表示手段31aにより表示するようにデータを送出し、Aユーザにフォントの選択を促す。これらのウェブページWP1,WP2によりサーバ10は、パソコン30aのローカル設定を把握できるので、パソコン30aにおいて外字を生成する際に必要となる使用言語及びフォントの種類等に関する設定情報を取得できる。
【0117】
次に、ステップS14で、情報提供管理手段13は、図10に示したウェブページWP3を表示手段31aにより表示するようにデータを送出し、ポストカードの印刷に使用するフォントの種類を確認するようにAユーザに促す。ここでAユーザがフォントの種類に関する設定情報を確認すると(Yes)、次のステップS15に進む。一方、Aユーザがフォントの種類に関する設定情報の変更を選択した場合(No)、ステップS13に戻ってフォントを再選択する。
【0118】
サーバ10の情報提供管理手段13は、ステップS15で、図11に示したウェブページWP4を表示手段31aにより表示するようにデータを送出し、言語及びフォントの種類に関する設定情報のパソコン30aへの保存に対する了承確認をメッセージ表示する。ここで、Aユーザがフォント及び言語の設定保存を了承した場合(Yes)、次のステップS16に進み、情報提供管理手段13は、この設定情報をパソコン30aのウェブブラウザにより作成されるクッキーに保存し、次のステップS17に進む。一方、Aユーザがフォント及び言語の設定保存を了承しなかった場合(No)、ステップS16をスキップし、この設定情報をパソコン30aに保存せずにステップS17に進む。
【0119】
このステップS17で、情報提供管理手段13は、図12に示したウェブページWP5を表示手段31aにより表示するようにデータを送出し、ポストカードの印刷に必要な情報の入力を促す。ここで入力カラムI1に宛名が入力されて「送信」釦K9が選択されると、ステップS18で、入力カラムI1に入力された文字に対応する文字コードの配列が、パソコン30aからサーバ10に送信される。サーバ10の登録受付手段11が、この文字コードの配列を受信すると、ステップS19で、情報提供管理手段13は、登録受付手段11により受信されて受け付けられた文字コードの配列に対応する文字を拡大して画像表示するように、ウェブページWP5の表示を切り換える。
【0120】
次に、図20に示すフローチャートのステップS20に移行して、サーバ10の情報提供管理手段13は、メッセージM3をウェブページWP5上に掲載することによって、外字の使用要求の有無を確認する。Aユーザが「このままでよい」釦K10を選択して外字の使用を要求しない場合(No)、ステップS30に進み、拡大画像D3により確認された宛名をポストカードに印刷するように受け付けて注文を完了して終了する。一方、Aユーザが外字の使用を要求した場合(Yes)、次のステップS21に進み、情報提供管理手段13は、パソコン30aからの外字の使用要求を登録受付手段11を介して受け付け、ステップS22で、図13に示したウェブページWP6を表示手段31aにより表示するようにデータを送出することによって、Aユーザに外字情報121を開示する。
【0121】
Aユーザは、次のステップS23で、サーバ10から開示された外字情報121に基づいて形成された外字画像D4の中に所望の外字が存在する場合(Yes)、その外字のチェックボックスをチェックしてから「変換」釦K14を選択することによって、外字情報121の使用要求をサーバ10に送出してステップS24に進む。ここで、Aユーザが「さらに他の文字を候補する」釦K13を選択した場合、ウェブページWP6の外字画像D4が変更されるので、Aユーザは、変更された外字画像D4の中に所望の外字が存在するか否かを、ステップS23で判断する。この外字画像D4の中に所望の外字が存在しない場合(No)、Aユーザは、「キャンセル」釦K12を選択することによりステップS20に戻る。そして、このステップS20で、外字の使用を要求するか否かを再判断する。
【0122】
外字情報121の使用要求をサーバ10に送出してステップS24に進み、この使用要求がサーバ10の登録受付手段11により受け付けられると、ステップS25で、情報提供管理手段13は、図14に示したウェブページWP7を表示手段31aにより表示するようにデータを送出する。これにより情報提供管理手段13は、宛名D5の確認と、この宛名D5の付番登録をAユーザに促す。
【0123】
次のステップS26で、Aユーザが外字情報121の登録を選択せずに「OK」釦K15を選択した場合(No)、ステップS27をスキップしてステップS28に進む。一方、Aユーザが外字情報121を登録するように「登録」釦K16を選択した場合(Yes)、ステップS27に進み、情報提供管理手段13は、この外字情報121を登録手段12に付番登録してからステップS28に進む。
【0124】
このステップS28で、情報提供管理手段13は、図17に示したウェブページWP9を表示手段31aにより表示するようにデータを送出することによって、外字情報121を付加したサービスを提供可能なM百貨店にAユーザの個人情報等を提供することに対する諾否をAユーザに問う。
【0125】
AユーザがウェブページWP9で「はい」釦K20を選択し、Aユーザが登録した外字情報121のM百貨店への提供を許可した場合(Yes)、次のステップS29に進み、この許諾(許可)情報がサーバ10の登録受付手段11により受け付けられる。これにより情報提供管理手段13は、外字情報121を付加したサービスを紹介するダイレクトメール等をM百貨店からAユーザに送信できるように、Aユーザのメールアドレス等の必要な情報をオフコン20aに送信する。
【0126】
一方、AユーザがウェブページWP9で「いいえ」釦K21を選択した場合(No)、ステップS29をスキップしてステップS30に進み、登録された外字F1を使用した宛名をポストカードに印刷するように受け付けて注文を完了して終了する。
【0127】
次に、上述した外字F1を生成するための外字情報121が、M百貨店で使用されるオフコン20aの文字コードAにサーバ10により提供される場合、図21に示すフローチャートのステップS101で、サーバ10の情報提供管理手段13は、オフコン20aの文字コードAを取得し、ステップS102で、この文字コードAから全ての外字を抽出する。
【0128】
次のステップS103で、図4に示したように、抽出された外字(抽出外字)の画像を形成し、ステップS104で、これら抽出外字の画像を読み込む。そして、ステップS105で、これら抽出外字を生成するための被比較情報と登録手段12に記憶された外字情報121とを、図5に示したように、ビットマップに夫々転写して減算処理を施して比較することによって、図6に示したような文字同定画面Pにおいて、抽出外字と外字情報121に基づいて生成される文字(基準文字)とを同定すると共に、この同定に際して重複の認められた外字(重複外字)を排除する。
【0129】
次に、ステップS106で、上述した文字同定及び重複外字の排除を終了した文字コードAにおいて未使用のコード番号を検索し、ステップS107で、検索された未使用のコード番号に、この文字コードAにない基準文字を対応させて追加し、ステップS108で、この文字コードAと基準文字コード122とを関連付けて登録手段12に記憶して終了する。
【0130】
これによって、M百貨店のオフコン20aは、重複外字を排除して使用可能範囲が拡張された文字コードAの未使用領域(ユーザ定義領域)に、サーバ10から基準文字を提供されてインストールできるので、Aユーザにより登録された外字F1に関する情報をサーバ10から提供されたとき、この外字F1を文字コードAに未だ追加していなかった場合であっても、新たに追加することができるようになる。
【0131】
このようにM百貨店が、Aユーザにより登録された外字F1に関する情報をサーバ10から提供された後、この外字F1を生成するための外字情報121を付加したサービスをAユーザに提供する場合の外字情報付加例について、以下に説明する。
【0132】
この例では、外字情報121を付加したサービスとして、外字F1を使用して記載した熨斗紙を付けた御歳暮の購入及び配達の注文をAユーザから受け付け、このサービスをAユーザに提供すると共に、このサービスの一部、即ち、御歳暮の配送を、別の法人ユーザであるY百貨店に依頼することを前提とする。
【0133】
この前提条件において、図22に示すフローチャートのステップS201で、M百貨店は、外字情報121を付加したサービスの提供を紹介するためのダイレクトメールを、オフコン20aからAユーザのパソコン30aに、ネットワーク40を通じて送信する。
【0134】
このダイレクトメールにより紹介されたサービスの中から、次のステップS202で、御歳暮の購入及び配達がAユーザによりパソコン30aを使用して発注されると共に、御歳暮に添付する熨斗紙への外字F1を使用した宛名記載が依頼される。
【0135】
次のステップS203で、オフコン20aは、図18(b)に示したように、熨斗紙の記載に外字情報121を付加することによって正しい宛名を記載し、ステップS204で、この外字情報121が付加された御歳暮の配達を、Y運送店に依頼し、ステップS205で、この依頼を受けたY運送店により御歳暮を配達して終了する。
【0136】
このように本実施形態としての役務提供支援システム100による役務提供支援方法によれば、法人ユーザであるM百貨店は、年賀状、名刺及び熨斗紙等を代用文字ではなく外字で記載できることを、ダイレクトメールによりAユーザに申し出ることができる。
【0137】
これによりAユーザは、例えば、御歳暮に添付する熨斗紙を、図18(a)に示すような代用文字F2による記載ではなく、図18(b)に示すような外字F1による正しい記載で作成するサービスを、M百貨店からネットワーク40c経由で購入することができる。
【0138】
また、この御歳暮の配達をY運送店に依頼する場合、この外字情報121を付加したサービスの内容を、M百貨店のオフコン20aからY運送店のオフコン20bに、上述したようにネットワーク40上でサーバ10を介して送受信できる。
【0139】
従って、M百貨店が、Aユーザから電子メール等によりネットワーク40上で御歳暮の購入及び配達のサービスを受け付け、サーバ10によりオフコン20aにインストールされた複数の外字の中からAユーザによりサーバ10に登録された外字F1を用いて熨斗紙を記載し、この外字記載の熨斗紙を御歳暮に添付してY運送店に配達をネットワーク40上で依頼するという一連のサイクルを、迅速かつ円滑に実施できる。このため、外字情報121を付加したサービスのAユーザのような個人ユーザによる反復利用を促進できる。
【0140】
このように、Aユーザにより使用されている外字F1を、オフコン20a,20bでも繰り返し共通利用できるように、この外字F1を生成するための外字情報121をM百貨店及びY運送店にサーバ10により提供すると共に、提供した外字情報121を文字コード変換表Tにより集中的に管理することによって、M百貨店及びY運送店は、この外字情報121を付加したサービスの提供をオフコン20a,20bにより管理できるようになる。
【0141】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る役務提供支援システム及び役務提供支援方法によれば、外字情報を含む任意の役務を提供支援する場合に、外字情報を登録しこの外字情報を提供する外字情報登録提供装置を備え、外字情報を付加した役務の提供を役務提供管理装置により管理するものである。
【0142】
この構成によって、外字情報登録提供装置に登録された外字情報を複数の役務提供管理装置で繰り返し共通利用できるように提供できるので、外字情報を含む多種多様な役務を提供支援できる。従って、役務利用者による役務の反復利用を促進できる。
【0143】
本発明に係る外字情報登録提供装置によれば、任意の情報処理装置と通信手段を通じて接続可能な外字情報登録提供装置において、この通信手段を通じて登録受付手段により受け付けられて登録手段に登録された外字情報を提供管理する情報提供管理手段を備えるものである。
【0144】
この構成によって、登録された外字情報を繰り返し共通利用できるように通信手段を通じて任意の情報処理装置に提供できるので、この外字情報を新たな付加価値として多種多様な役務に与えることができるようになる。従って、役務利用者による役務の反復利用を促進できる。
【0145】
本発明は、外字を生成するための外字情報をネットワーク上で登録及び提供すると共に、この外字情報を含む任意の役務を提供するシステム等に適用して極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】役務提供支援システム100の構成例を示す概念図である。
【図2】外字情報登録提供装置10の構成例を示すブロック図である。
【図3】地域別の外字使用例情報Dの一例を示す図である。
【図4】オフコン20による外字画像形成例を示す概念図である。
【図5】サーバ10による外字情報のビットマップへの転写例を示す模式図である。
【図6】サーバ10による文字同定画面の表示例を示す概念図である。
【図7】(a)は外字情報提供前の文字コード変換表Tを示し、(b)は外字情報提供後の文字コード変換表Tを示す概念図である。
【図8】パソコン30aによるウェブページWP1の表示例を示す図である。
【図9】パソコン30aによるウェブページWP2の表示例を示す図である。
【図10】パソコン30aによるウェブページWP3の表示例を示す図である。
【図11】パソコン30aによるウェブページWP4の表示例を示す図である。
【図12】パソコン30aによるウェブページWP5の表示例を示す図である。
【図13】パソコン30aによるウェブページWP6の表示例を示す図である。
【図14】パソコン30aによるウェブページWP7の表示例を示す図である。
【図15】パソコン30aによるウェブページWP8の表示例を示す図である。
【図16】更新後の文字コード変換表Tを示す概念図である。
【図17】パソコン30aによるウェブページWP9の表示例を示す図である。
【図18】(a)は外字情報付加前の役務を示し、(b)は外字情報付加後の役務を示す模式図である。
【図19】役務提供支援システム100の動作例を示すフローチャート(その1)である。
【図20】役務提供支援システム100の動作例を示すフローチャート(その2)である。
【図21】サーバ10による外字情報提供例を示すフローチャートである。
【図22】オフコン20aによる外字情報付加例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 外字情報登録提供装置
11 登録受付手段
12 登録手段
13 情報提供管理手段
14 表示操作手段
15 バス
20 役務提供管理装置
30 情報処理装置
40 通信手段
100 役務提供支援システム
121 外字情報
122 基準文字コード
Claims (25)
- 外字情報を含む任意の役務を提供支援するシステムであって、
前記外字情報を登録し当該外字情報を提供する外字情報登録提供装置と、
前記外字情報登録提供装置から提供される外字情報を付加した役務の提供を管理する役務提供管理装置と、
前記外字情報登録提供装置に対して外字情報を登録する情報処理装置と、
前記外字情報登録提供装置と役務提供管理装置と情報処理装置とを接続する通信手段と
を備えることを特徴とする役務提供支援システム。 - 前記外字情報登録提供装置は、
前記外字情報に基づいて生成される文字に対応させた基準文字コードを記憶し、
前記外字情報を役務提供管理装置に提供する際に、
前記役務提供管理装置が有する文字コードから外字を抽出し、
抽出された前記外字と前記文字とを同定すると共に、当該同定に際して重複の認められた外字を前記文字コードから排除し、
前記同定及び排除がなされた前記文字コードと前記基準文字コードとを関連付けて記憶すること
を特徴とする請求項1に記載の役務提供支援システム。 - 前記外字情報登録提供装置は、
前記文字コードと前記基準文字コードとを関連付けて記憶する際に、
当該文字コードで未使用のコード番号を検索し、
検索された前記未使用のコード番号に前記文字コードにない前記文字を対応させて追加すること
を特徴とする請求項2に記載の役務提供支援システム。 - 前記外字情報登録提供装置は、
複数の前記役務提供管理装置に識別番号を夫々発行し、
前記文字コードと前記基準文字コードとを関連付けて記憶する際に、
更に、前記識別番号を関連付けて記憶すること
を特徴とする請求項2又は3に記載の役務提供支援システム。 - 前記外字情報登録提供装置は、
前記文字を追加する際に、
外字使用例情報に基づく出現頻度が高い前記文字から順に前記未使用のコード番号に対応させること
を特徴とする請求項3に記載の役務提供支援システム。 - 前記外字情報登録提供装置は、
前記文字を追加する際に、
前記役務提供管理装置が役務提供を実施する地域での前記外字使用例情報に基づいて、当該役務提供管理装置に追加する前記文字を選別すること
を特徴とする請求項5に記載の役務提供支援システム。 - 前記外字情報登録提供装置は、
前記文字を追加する際に、
前記役務提供管理装置に対して定められた予算に基づいて、当該役務提供管理装置に追加する前記文字を選別すること
を特徴とする請求項3に記載の役務提供支援システム。 - 前記外字情報登録提供装置は、
前記文字を追加する際に、
前記役務提供管理装置に備えられた文字処理能力に基づいて、当該役務提供管理装置に追加する前記文字を選別すること
を特徴とする請求項3に記載の役務提供支援システム。 - 前記外字情報登録提供装置は、
前記文字コードと前記基準文字コードとを関連付けて記憶した後、
当該文字コードと当該基準文字コードとの間での文字交換を検証すること
を特徴とする請求項2又は3に記載の役務提供支援システム。 - 任意の情報処理装置と通信手段を通じて接続可能な外字情報登録提供装置において、
前記通信手段を通じて前記外字情報の登録を受け付ける登録受付手段と、
前記登録受付手段により受け付けられた外字情報を登録する登録手段と、
前記登録手段に登録された外字情報を提供管理する情報提供管理手段と
を備えることを特徴とする外字情報登録提供装置。 - 前記情報提供管理手段は、
前記外字情報に基づいて生成される文字に対応させた基準文字コードを前記登録手段に記憶し、
前記外字情報を前記情報処理装置に提供する際に、
前記情報処理装置が有する文字コードから外字を抽出し、
抽出された前記外字と前記文字とを同定すると共に、当該同定に際して重複の認められた外字を前記文字コードから排除し、
前記同定及び排除がなされた前記文字コードと前記基準文字コードとを関連付けて記憶すること
を特徴とする請求項10に記載の外字情報登録提供装置。 - 前記情報提供管理手段は、
前記文字コードと前記基準文字コードとを関連付けて記憶する際に、
当該文字コードで未使用のコード番号を検索し、
検索された前記未使用のコード番号に前記文字コードにない前記文字を対応させて追加すること
を特徴とする請求項11に記載の外字情報登録提供装置。 - 前記情報提供管理手段は、
複数の前記情報処理装置に識別番号を夫々発行し、
前記文字コードと前記基準文字コードとを関連付けて記憶する際に、
更に、前記識別番号を関連付けて記憶すること
を特徴とする請求項11又は12に記載の外字情報登録提供装置。 - 前記情報提供管理手段は、
前記文字を追加する際に、
外字使用例情報に基づく出現頻度が高い前記文字から順に前記未使用のコード番号に対応させること
を特徴とする請求項12に記載の外字情報登録提供装置。 - 前記情報提供管理手段は、
前記文字を追加する際に、
前記情報処理装置が前記文字を使用する地域での前記外字使用例情報に基づいて、当該情報処理装置に追加する前記文字を選別すること
を特徴とする請求項14に記載の外字情報登録提供装置。 - 前記情報提供管理手段は、
前記文字を追加する際に、
前記情報処理装置に対して定められた予算に基づいて、当該情報処理装置に追加する前記文字を選別すること
を特徴とする請求項12に記載の外字情報登録提供装置。 - 前記情報提供管理手段は、
前記文字を追加する際に、
前記情報処理装置に備えられた文字処理能力に基づいて、当該情報処理装置に追加する前記文字を選別すること
を特徴とする請求項12に記載の外字情報登録提供装置。 - 前記情報提供管理手段は、
前記文字コードと前記基準文字コードとを関連付けて記憶した後、
当該文字コードと当該基準文字コードとの間での文字交換を検証すること
を特徴とする請求項11又は12に記載の外字情報登録提供装置。 - 外字情報を含む任意の役務を提供支援する方法であって、
一方で、役務利用者から前記外字情報の登録を受け付けると共に、当該外字情報を登録し、
他方で、役務利用者から役務の利用を受け付けると共に、登録された前記外字情報の提供を受け、
提供された前記外字情報を役務に付加し、当該外字情報を付加した役務を提供管理すること
を特徴とする役務提供支援方法。 - 前記外字情報の提供を受ける際に、
外字を抽出し、
抽出された前記外字と前記外字情報に基づいて生成される文字とを同定すると共に、当該同定に際して重複の認められた前記外字を排除すること
を特徴とする請求項19に記載の役務提供支援方法。 - 前記同定及び排除後に、未使用のコード番号を検索し、
検索された前記未使用のコード番号に前記文字を対応させて追加すること
を特徴とする請求項20に記載の役務提供支援方法。 - 前記文字を追加する際に、
外字使用例情報に基づく出現頻度が高い前記文字から順に前記未使用のコード番号に対応させること
を特徴とする請求項21に記載の役務提供支援方法。 - 前記文字を追加する際に、
前記役務利用者に関する地域での前記外字使用例情報に基づいて追加する前記文字を選別すること
を特徴とする請求項22に記載の役務提供支援方法。 - 前記文字を追加する際に、
追加する前記文字を予算に基づいて選別すること
を特徴とする請求項21に記載の役務提供支援方法。 - 前記文字を追加する際に、
追加する前記文字を文字処理能力に基づいて選別すること
を特徴とする請求項21に記載の役務提供支援方法。
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JP2003195792A JP2005031947A (ja) | 2003-07-11 | 2003-07-11 | 役務提供支援システム、外字情報登録提供装置及び役務提供支援方法 |
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JP2003195792A JP2005031947A (ja) | 2003-07-11 | 2003-07-11 | 役務提供支援システム、外字情報登録提供装置及び役務提供支援方法 |
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JP2013182434A (ja) * | 2012-03-01 | 2013-09-12 | Nec System Technologies Ltd | 外字取得端末、外字提供サーバ装置、外字取得システム、外字取得方法、及びプログラム |
JP2014191741A (ja) * | 2013-03-28 | 2014-10-06 | Dainippon Printing Co Ltd | 外字登録装置及びidカード作成システム |
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2003
- 2003-07-11 JP JP2003195792A patent/JP2005031947A/ja active Pending
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