JP2004355574A - 外字登録情報提供システム、外字情報登録装置及び情報処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の異体字の間の相違点の把握を容易にすると共に、複数の異体字からの外字の選択時間を短縮する。
【解決手段】任意の外字の登録を受け付けて外字情報を提供するシステムであって、異体字を含む外字を画像形成するための外字情報を情報利用者に開示して使用要求を受け付けた外字情報を登録する外字情報登録装置10と、この外字情報登録装置10に外字の使用要求を送信して外字情報を登録する情報処理装置20と、この情報処理装置20と外字情報登録装置10とを接続する通信手段30とを備え、この外字情報登録装置10は、異体字に関する外字情報から相違部分を抽出すると共に、この相違部分を強調して異体字に関する外字情報を情報利用者に開示する。
【選択図】 図1
【解決手段】任意の外字の登録を受け付けて外字情報を提供するシステムであって、異体字を含む外字を画像形成するための外字情報を情報利用者に開示して使用要求を受け付けた外字情報を登録する外字情報登録装置10と、この外字情報登録装置10に外字の使用要求を送信して外字情報を登録する情報処理装置20と、この情報処理装置20と外字情報登録装置10とを接続する通信手段30とを備え、この外字情報登録装置10は、異体字に関する外字情報から相違部分を抽出すると共に、この相違部分を強調して異体字に関する外字情報を情報利用者に開示する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外字情報を複数の情報利用者により共通して登録利用可能な外字登録利用サービスをネットワーク上で提供するウェブサイトの運営及び利用に適用して好適な外字登録情報提供システム、外字情報登録装置及び情報処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンピューター等の情報処理装置における文字処理は、字形(グリフ:glyph)に付番されたコード番号に基づいて実行され、このコード番号としては、JIS漢字コード(情報交換用符号化漢字集合:JIS X 0208:1997)のような公的規格により標準化された文字コード(符号化文字集合)が用いられる。
【0003】
このような公的規格により標準化された文字コードでは、特に、人名及び地名等を正確に記載するために必要な文字が欠けてしまう。このため、標準化された文字コードに含まれない文字、即ち、外部文字(外字)が必要な場合、この外字を画像として形成するための外字情報を作成し、この外字情報に外字コード番号を付番することによって、外字の使用を可能にしている。
【0004】
しかしながら、上述のような外字コードにおいて、外字は、標準化された文字コードに使用されないユーザー定義領域に、情報処理装置のユーザー、フォントメーカー又はシステム開発者等により個別に割り当てられてきたため、外字に付番された外字コード番号を共通化できない。このため、外字コード番号から一意に文字を決定できないので、複数の情報処理装置の間で文字情報を交換する場合に、外字の使用は字体の再現性が保障されないため、外字を代用文字に換えたり、例外処理したりしなければならない。この例外処理に起因する問題は、情報処理装置の負荷増大ばかりではなく、最近の情報通信ネットワークの急速な発達に伴って、この情報通信ネットワークを維持するためのインフラ整備の大きな障害にまでなりつつある。
【0005】
そこで、複数の情報処理装置が個別に有する外字情報の全てを新たな外字コードに変換して記憶する外字変換サーバーを設け、これら複数の情報処理装置の間で外字を含む文字情報を共通して使用する場合、この外字変換サーバーを介して文字情報を交換することによって、各情報処理装置の既存のシステムを保持してコスト負担を抑制しながら、ネットワークを介した外字情報の共通使用を可能とする変換システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−342313号公報(第3−5頁、第1図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来方式の外字情報の変換システムによれば、複数の類似文字(異体字)の中から最適な外字を選択する場合、表示装置に表示された複数の異体字の間の極僅かな相違点を目視により判別しなければならなかったため、外字の選択を効率的に実行できなかった。特に、多数の異体字が存在する外字の選択においては、これら多数の異体字の間の相違点の把握が容易ではなかった。
【0008】
そこで、本発明は上述した問題を解決したものであって、複数の異体字の間の相違点の検出を容易にできると共に、複数の異体字からの外字の選択時間を短縮できるようにした外字登録情報提供システム、外字情報登録装置及び情報処理方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る第1の外字登録情報提供システムは、任意の外字の登録を受け付けて外字情報を提供するシステムであって、異体字を含む外字を画像形成するための外字情報を情報利用者に開示して使用要求を受け付けた外字情報を登録する外字情報登録装置と、この外字情報登録装置に外字の使用要求を送信して外字情報を登録する情報処理装置と、この情報処理装置と外字情報登録装置とを接続する通信手段とを備え、この外字情報登録装置は、異体字に関する外字情報から相違部分を抽出すると共に、この相違部分を強調して異体字に関する外字情報を情報利用者に開示することを特徴とするものである。
【0010】
本発明に係る第1の外字登録情報提供システムによれば、任意の外字の登録を受け付けて外字情報を提供する場合に、情報利用者からの外字の使用要求が情報処理装置により通信手段を介して外字情報登録装置に送信される。この情報利用者からの外字の使用要求に基づいて、異体字を画像形成するための外字情報の相違部分が外字情報登録装置により抽出されると共に、この相違部分が強調されて異体字に関する外字情報が情報利用者に開示される。
【0011】
従って、複数の異体字の特徴となる部分を容易に把握できるので、所望の外字を短時間で選択できる。よって、この外字を画像形成するための外字情報の登録及び提供を効率良く実行できるため、システム全体のパフォーマンスが向上する。
【0012】
本発明に係る第2の外字登録情報提供システムは、任意の外字の登録を受け付けて外字情報を提供するシステムであって、異体字を含む外字を画像形成するための外字情報を情報利用者に開示して使用要求を受け付けた外字情報を登録する外字情報登録装置と、この外字情報登録装置に外字の使用要求を送信して外字情報を登録する情報処理装置と、この情報処理装置と外字情報登録装置とを接続する通信手段とを備え、この外字情報登録装置は、異体字の画数分布での分布領域を選択可能に異体字に関する外字情報を開示することを特徴とするものである。
【0013】
本発明に係る第2の外字登録情報提供システムによれば、任意の外字の登録を受け付けて外字情報を提供する場合に、異体字の画数分布が外字情報登録装置により導出される。この外字情報登録装置に情報利用者からの外字の使用要求が情報処理装置により通信手段を介して送信され、この使用要求に基づいて、異体字の画数分布での分布領域を選択可能に異体字に関する外字情報が外字情報登録装置により情報利用者に開示される。
【0014】
従って、一度に開示する異体字の数を低減できると共に、画数分布で所望の外字を含む領域に分布する異体字を選択的に表示できるので、所望の外字を短時間で選択できる。よって、この外字を画像形成するための外字情報の登録及び提供を効率良く実行できるため、システム全体のパフォーマンスが向上する。
【0015】
本発明に係る第3の外字登録情報提供システムは、任意の外字の登録を受け付けて外字情報を提供するシステムであって、異体字を含む外字を画像形成するための外字情報を情報利用者に開示して使用要求を受け付けた外字情報を登録する外字情報登録装置と、この外字情報登録装置に外字の使用要求を送信して外字情報を登録する情報処理装置と、この情報処理装置と外字情報登録装置とを接続する通信手段とを備え、この外字情報登録装置は、異体字に関する外字情報を開示すると共に、選択候補外の異体字に対する除外要求を受け付けることを特徴とするものである。
【0016】
本発明に係る第3の外字登録情報提供システムによれば、任意の外字の登録を受け付けて外字情報を提供する場合に、情報利用者からの外字の使用要求が情報処理装置により通信手段を介して外字情報登録装置に送信される。この情報利用者からの外字の使用要求に基づいて、異体字に関する外字情報が外字情報登録装置により開示されると共に、選択候補外の異体字に対する除外要求が受け付けられる。
【0017】
従って、複数の異体字を少数の選択候補に絞り込むことができるので、所望の外字を短時間で選択できる。よって、この外字を画像形成するための外字情報の登録及び提供を効率良く実行できるため、システム全体のパフォーマンスが向上する。
【0018】
本発明に係る第1の外字情報登録装置は、情報利用者から外字の登録を受け付け、この情報利用者に外字情報を提供する装置であって、異体字を含む外字を画像形成するための外字情報を情報利用者に開示して使用要求を受け付ける入力手段と、この入力手段によって受け付けられた情報利用者からの使用要求に係る外字情報を登録する記憶手段と、これら入力手段及び記憶手段の入出力を制御する制御手段とを備え、この制御手段は、異体字に関する外字情報から抽出された相違部分を強調して外字情報を開示するように記憶手段の読出しを制御することを特徴とするものである。
【0019】
本発明に係る第1の外字情報登録装置によれば、情報利用者から外字の登録を受け付け、この情報利用者に外字情報を提供する場合に、情報利用者からの外字の使用要求が入力手段により受け付けられる。この情報利用者からの外字の使用要求に基づいて、異体字を含む外字を画像形成するための外字情報の相違部分が抽出されると共に、この相違部分が強調されて外字情報が情報利用者に開示されるように記憶手段の読出しが制御手段により制御される。
【0020】
従って、複数の異体字の特徴となる部分を容易に把握できるので、所望の外字を短時間で選択できる。よって、この外字を画像形成するための外字情報の登録及び提供を効率良く実行できる。
【0021】
本発明に係る第2の外字情報登録装置は、情報利用者から外字の登録を受け付け、この情報利用者に外字情報を提供する装置であって、異体字を含む外字を画像形成するための外字情報を情報利用者に開示して使用要求を受け付ける入力手段と、この入力手段によって受け付けられた情報利用者からの使用要求に係る外字情報を登録する記憶手段と、これら入力手段及び記憶手段の入出力を制御する制御手段とを備え、この制御手段は、異体字の画数分布での分布領域を選択可能に異体字に関する外字情報を開示するように記憶手段の読出しを制御することを特徴とするものである。
【0022】
本発明に係る第2の外字情報登録装置によれば、情報利用者から外字の登録を受け付け、この情報利用者に外字情報を提供する場合に、異体字の画数分布が外字情報登録装置により導出され、情報利用者からの外字の使用要求が入力手段により受け付けられる。この情報利用者からの外字の使用要求に基づいて、異体字の画数分布での分布領域を選択可能に異体字に関する外字情報が外字情報登録装置により情報利用者に開示されるように記憶手段の読出しが制御手段により制御される。
【0023】
従って、一度に開示する異体字の数を低減できると共に、画数分布で所望の外字を含む領域に分布する異体字を選択的に表示できるので、所望の外字を短時間で選択できる。よって、この外字を画像形成するための外字情報の登録及び提供を効率良く実行できる。
【0024】
本発明に係る第3の外字情報登録装置は、情報利用者から外字の登録を受け付け、この情報利用者に外字情報を提供する装置であって、異体字を含む外字を画像形成するための外字情報を情報利用者に開示して使用要求を受け付ける入力手段と、この入力手段によって受け付けられた情報利用者からの使用要求に係る外字情報を登録する記憶手段と、これら入力手段及び記憶手段の入出力を制御する制御手段とを備え、この制御手段は、異体字に関する外字情報を開示すると共に、選択候補外の異体字に対する除外要求を受け付けるように記憶手段の読出しを制御することを特徴とするものである。
【0025】
本発明に係る第3の外字情報登録装置によれば、情報利用者から外字の登録を受け付け、この情報利用者に外字情報を提供する場合に、情報利用者からの外字の使用要求が入力手段により受け付けられる。この情報利用者からの外字の使用要求に基づいて、異体字に関する外字情報が外字情報登録装置により開示されると共に、選択候補外の異体字に対する除外要求が受け付けられるように記憶手段の読出しが制御手段により制御される。
【0026】
従って、複数の異体字を少数の選択候補に絞り込むことができるので、所望の外字を短時間で選択できる。このため、この外字を画像形成するための外字情報の登録及び提供を効率良く実行できる。
【0027】
本発明に係る第1の情報処理方法は、任意の外字を情報処理する方法であって、予め複数の外字を集め、ここに集められた外字に関して異体字を含む外字を画像形成するための外字情報を各々作成し、ここに作成された外字情報を情報利用者に開示して使用要求を受け付ける際に、異体字に関する外字情報から相違部分を抽出し、ここに抽出された相違部分を強調して外字情報を開示すると共に、情報利用者による使用要求を受け付け、ここに情報利用者から使用要求を受け付けた外字情報を登録し、ここに登録された外字情報を情報利用者に提供することを特徴とするものである。
【0028】
本発明に係る第1の情報処理方法によれば、任意の外字を情報処理する場合に、複数の異体字の特徴となる部分を容易に把握できるので、所望の外字を素早く選択できる。従って、この外字を画像形成するための外字情報の登録及び提供並びに外字入力を効率良く実行できる。
【0029】
本発明に係る第2の情報処理方法は、任意の外字を情報処理する方法であって、予め複数の外字を集め、ここに集められた外字に関して異体字を含む外字を画像形成するための外字情報を各々作成し、ここに作成された外字情報に関して異体字の画数分布を導出し、ここに画数分布を導出された外字情報を情報利用者に開示して使用要求を受け付ける際に、画数分布での分布領域を選択可能に異体字に関する外字情報を開示すると共に、情報利用者による使用要求を受け付け、ここに情報利用者から使用要求を受け付けた外字情報を登録し、ここに登録された外字情報を情報利用者に提供することを特徴とするものである。
【0030】
本発明に係る第2の情報処理方法によれば、任意の外字を情報処理する場合に、一度に開示する異体字の数を低減できると共に、画数分布で所望の外字を含む領域に分布する異体字を選択的に開示できる。従って、外字の選択に要する時間を短縮できるので、この外字を画像形成するための外字情報の登録及び提供並びに外字入力を効率化できる。
【0031】
本発明に係る第3の情報処理方法は、任意の外字を情報処理する方法であって、予め複数の外字を集め、ここに集められた外字に関して異体字を含む外字を画像形成するための外字情報を各々作成し、ここに作成された外字情報を情報利用者に開示して使用要求を受け付ける際に、異体字に関する外字情報を開示すると共に、選択候補外の異体字に対する除外要求を受け付け、この除外要求の受付後に選択候補となった異体字に関する外字情報の使用要求を受け付け、ここに使用要求を受け付けた外字情報を登録し、ここに登録された外字情報を情報利用者に提供することを特徴とするものである。
【0032】
本発明に係る第3の情報処理方法によれば、任意の外字を情報処理する場合に、複数の異体字を少数の選択候補に絞り込むことができるので、外字の選択が容易になる。従って、外字の選択に要する時間を短縮できるため、この外字を画像形成するための外字情報の登録及び提供並びに外字入力を効率化できる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る外字登録情報提供システム、外字情報登録装置及び情報処理方法について説明する。
【0034】
[第1の実施形態:ポストカードの注文]
図1は、本発明の実施形態としての外字登録情報提供システム100の構成例を示す図であり、図2は、本発明の実施形態としての外字情報登録装置10の構成例を示す図である。
【0035】
この第1の実施形態では、任意の外字の登録を受け付けて外字情報を提供する場合に、異体字を含む外字を画像形成するための外字情報を情報利用者に開示して使用要求を受け付ける外字情報登録装置を備え、この外字情報登録装置によって、下記の(1)乃至(3)の3種類の方法から選択された開示方法により外字情報を開示する。
【0036】
(1)異体字に関する外字情報から相違部分を抽出すると共に、この相違部分を強調して異体字に関する外字情報を情報利用者に開示する(第1の情報処理方法)。
(2)異体字の画数分布での分布領域を選択可能にこの異体字に関する外字情報を開示する(第2の情報処理方法)。
(3)異体字に関する外字情報を開示すると共に、選択候補外の異体字に対する除外要求を受け付ける(第3の情報処理方法)。
【0037】
これにより外字の選択を容易にしたものである。
【0038】
図1の外字登録情報提供システム100は、複数の情報利用者によりネットワーク上で外字情報を共用及び交換できるシステムである。この外字登録情報提供システム100は、外字情報を複数の情報利用者により共通して登録利用可能な外字情報登録利用サービスをネットワーク上で提供するウェブサイトの運営及び利用に適用して好適である。
【0039】
外字登録情報提供システム100は、図1に示すように、外字情報登録装置10、複数の情報処理装置20及びこれら複数の情報処理装置20と外字情報登録装置10とを夫々接続する通信手段30で構成される。
【0040】
外字情報登録装置10は、図2に示すように、少なくとも、入力手段11、記憶手段12及び制御手段13を備え、これらがバス14により相互に接続されたコンピューター・システムである。
【0041】
入力手段11は、IEEE802.3規格準拠のイーサポート(Ether Port)のようなネットワークインターフェイス(NI/F:Network Interface)であって、外字情報登録装置10を通信手段30に接続する。この入力手段11は、異体字を含む外字(外部文字)を画像形成するための外字情報を情報利用者に送出して開示すると共に、情報利用者から外字情報の使用要求を入力されて受け付ける。
【0042】
記憶手段12は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の電子記録媒体又はHDD(Hard Disk Drive)等の大容量磁気記録媒体からなる記憶装置である。この記憶手段12は、異体字を含む外字を画像形成するための外字情報に外字情報登録装置10の内部コードを対応させた外字コード(符号化外字集合)と、シフトJISコード、Unicode(Universal multi−octet coded character set:ISO/IEC10646)、EUC(Extended Unix(R) Code)及びTRON(The Real−time Operating−system Nucleus)コードのような公的又は私的に規格化された文字コード(符号化文字集合)とを格納し、入力手段11により受け付けられた情報利用者からの使用要求に係る外字情報を登録する。
【0043】
この記憶手段12は、更に、予め導出された異体字の画数分布情報と、都道府県別のような地域別の外字使用例情報とを格納する。この異体字の画数分布情報は、異体字の総画数、偏の画数及び旁の画数を用いて導出された3種類の画数分布を包含している。また、地域別の外字使用例情報は、例えば、「邊」のように、多数の異体字が存在する漢字について、都道府県別等で外字の使用例を集計した結果に基づいて、各異体字を地域別に、例えば図3に示すように、都道府県別に出現頻度順に配列した情報である。
【0044】
制御手段13は、CPU(Central Processing Unit)13a、RAM13b及びROM(Read Only Memory)13cを有し、CPU13aが、RAM13bをワークエリアとして使用しながらROM13cに格納された制御プログラムを実行することによって、入力手段11及び記憶手段12の入出力を制御する。これにより制御手段13は、情報利用者により選択可能な上記(1)乃至(3)のいずれかの開示方法によって、異体字に関する外字情報を情報利用者に開示すると共に、この情報利用者から外字情報の使用要求を受け付けて登録するように記憶手段12の読出しを制御する。
【0045】
このように外字情報登録装置10は、公知のコンピューター・システムにより構築可能であり、外字情報をネットワーク上で提供可能なウェブサイト(Web Site)を運営するためのウェブサーバー(Web Server)として機能する。
【0046】
情報処理装置20は、図1に示したように、情報利用者(ユーザー)が外字情報登録装置(以下、サーバーと記載)10にアクセス(接続)するために使用するパーソナルコンピュータ(PC:Personal Computer)等であって、ITU−T勧告に基づく通信規格をサポートする通信モデム又はIEEE802.3規格準拠のNIC(Network Interface Card)のようなNI/F(図示せず)を備え、このNI/Fによって、情報処理装置(パーソナルコンピューター:以下、パソコンと記載)20は、通信手段30を介してサーバー10に接続する。このパソコン20は、ユーザーに操作されることによって、サーバー10に外字の使用要求を送信して外字情報を登録する。
【0047】
通信手段30は、IEEE802.3規格準拠の10BASE−Tのようなイーサケーブル(Ether Cable)で構築されるLAN(Local Area Network)、光ケーブル等から構築されるIP(Internet Protocol)網、及びITU−T勧告による通信規格をサポートする通信モデム等を介して接続される一般公衆電話網等からなる双方向通信可能なネットワークである。この通信手段(ネットワーク)30は、サーバー10の入力手段(NI/F)11及びパソコン20のNI/Fにイーサケーブル(Ether Cable)等により接続されることによって、サーバー10とパソコン20とを双方向通信可能に接続する。
【0048】
このように構成された外字登録情報提供システム100において、パソコン20には、サーバー10と双方向通信するためのソフトウエアとして、ウェブブラウザ(Web Browser)がインストールされる。また、このパソコン20は、表示手段21と入力手段22とを備える。表示手段21は、LCD(Liquid Crystal Display)のような画像表示機能を有する表示装置であり、入力手段22は、キーボード及びマウス等の入力装置である。これらを備えることによって、パソコン20は、サーバー10から送出されるデータをウェブブラウザにより読み込み、このデータに基づいてウェブページ(Web Page)を表示手段21により表示したり、サーバー10に送出するための各種設定情報等をウェブページ上で入力したりできるようになる。即ち、サーバー10は、入力手段22によるウェブページ上での各種入力に応じて表示手段21によるウェブページの表示を切り換えることによって、パソコン20とインタラクティブに情報通信する。
【0049】
サーバー10の制御手段13は、ユーザーに識別番号としてユーザーIDを付与する。即ち、ユーザーは、サーバー10により運営されるウェブサイト(情報提供者)からユーザーIDを付与され、このユーザーIDを用いて、パソコン20によりサーバー10にアクセスする。ユーザーIDは、Aユーザーには「aaa」、Bユーザーには「bbb」のように、各ユーザーで異なるように与えられ、これら複数のユーザーがサーバー10にアクセスする際の識別番号として機能する。ユーザーIDがサーバー10により認識されてサーバー10へのアクセスに成功すると、パソコン20とサーバー10との双方向通信が可能となる。
【0050】
このサーバー10によるウェブサイトでは、外字情報を含む文字情報に基づいて作成される文書、例えば、名刺、ポストカード及び熨斗紙のような人名等を正確に記載することが望まれる文書を正しく印刷したり、代用文字を使用することなく正しい宛名が記載されたメールの送受信をサポートしたりするサービスを提供できる。
【0051】
この第1の実施形態では、Aユーザーが、予めユーザーID「aaa」を付与され、このユーザーIDを用いてパソコン20aによりサーバー10にアクセスし、正しい宛名で印刷されたポストカードを注文する場合について説明する。なお、ポストカードのデザインは既に選択されており、選択されたデザインのポストカードに記載する宛名を正確に印刷する際に必要となる外字情報の登録利用を想定する。
【0052】
Aユーザーがパソコン20aにインストールされたウェブブラウザを介してサーバー10にアクセスすると、パソコン20aは、このサーバー10から送出されるデータをウェブブラウザにより読み込み、このデータに基づくウェブページを表示手段21aにより表示する。
【0053】
このようなウェブページ上で、Aユーザーがポストカードのデザインを選択すると、サーバー10の制御手段13は、任意の外字とこの外字の画像と共に、この外字が正しく文字表示されたか否かを入力するための選択入力釦をhtml(Hyper Text Markup Language)押釦枠として載せたウェブページのデータをパソコン20aに送出する。このサーバー10から送出されたデータに基づいて、表示手段21aは、例えば図4に示すように、任意の外字D1とこの外字の画像D2と共に、この外字が正しく文字表示されたか否かを入力するための選択入力釦K1,K2を載せたウェブページWP1を表示する。
【0054】
ウェブページWP1では、パソコン20aで外字画像を生成するために必要な情報の選択入力をAユーザーに促すために、このパソコン20aの使用言語及びフォント等のローカル設定を検証するための質問Q1と共に、選択項目V1がhtml選択ボックス枠として表示される。また、Aユーザーがパソコン20aでの使用言語又はフォントを知らない場合のために、「オプションタブのフォントメニューをご覧下さい」等のメッセージM1が、ウェブページWP1上に同時に表示される。このメッセージM1は、パソコン20aのシステム環境の検出によって、このパソコン20aにインストールされたウェブブラウザ及びOS(Operating System)並びにこれらのバージョン(Version)等に応じた内容に変更される。
【0055】
パソコン20aのフォント及び言語の設定が入力手段22aにより選択入力されると、ここで選択されたフォント及び言語の設定情報がローカル設定としてサーバー10に送出され、サーバー10は、このローカル設定に応じて、任意の外字コード番号と、この外字コード番号に対応する外字情報とをパソコン20aに送出する。これによりウェブページWP1は、パソコン20aにより選択されたフォントで表示された外字D1と、外字情報に基づいて画像表示された外字画像D2とを同時に掲載できる。
【0056】
Aユーザーがパソコン20aに外字フォントをインストールしていない場合、サーバー10から送出された外字コード番号に対応する外字フォントがないので、フォント表示の外字D1は、図4のように文字化けする。よって、質問「この文字が下の画像と同じ文字に見えますか?」Q2に対する回答として「いいえ」釦K1が選択されるようにマウス等によりクリックされる。Aユーザーがパソコン20aに外字フォントをインストールしていた場合、外字D1と外字画像D2とは同じように表示されるので、質問Q2に対する回答として「はい」釦K2が選択される。
【0057】
このようにサーバー10は、外字をフォントと画像との両方で同時に表示すると共に、外字が正しくフォント表示されたか否かを「はい」又は「いいえ」の選択入力釦K1,K2により入力し得るようなページ構成となるように、このウェブページWP1のデータをパソコン20aに送出する。これによりサーバー10は、パソコン20aの使用言語及びフォントの種類並びに外字所有の有無のようなシステム環境を検証できる。
【0058】
ウェブページWP1で「いいえ」釦K1又は「はい」釦K2が選択されると、サーバー10の制御手段13は、ポストカードに文字を印刷するためのフォント、即ち、外字を表示するフォントの種類を複数から選択するためのフォント選択釦を載せたウェブページのデータをパソコン20aに送出する。このサーバー10から送出されたデータに基づいて、表示手段21aは、図5に示すように、フォントの種類を複数から選択するためのフォント選択釦を載せたウェブページWP2を表示するように表示を切り換える。
【0059】
このウェブページWP2には、メッセージ「フォントを選んでください」M2の表示と共に、ゴシック、明朝、楷書、行書及び特太(ボールド)等のフォント見本であって、且つ、これら複数のフォントの中から1つのフォントを選択するためのフォント選択釦とを兼ねる複数のhtml押釦と、設定不変更を選択するための「今の設定を変えない」釦K3とが同時に掲載される。このウェブページWP2によって、Aユーザーはポストカードに文字を印刷するためのフォントの種類を、フォントを見ながら選択できる。
【0060】
ここで選択されたフォントの設定は、文字を画像として表示する際にも反映される。例えば、Aユーザーが「Cゴシックを選ぶ」釦K4を選択すると、外字画像D2等がCゴシックの形状で画像表示されるようになる。
【0061】
ウェブページWP2において、フォント選択釦又は設定不変更釦K3の何れかが選択されると、サーバー10の制御手段13は、複数から選択されたフォントの種類に関する設定情報を、AユーザーのユーザーID「aaa」と関連付けて記憶手段12に保存するための保存釦を載せたウェブページのデータをパソコン20aに送出する。このサーバー10から送出されたデータに基づいて、表示手段21aは、図6に示すように、複数から選択されたフォントの種類に関する設定情報を、ユーザーID「aaa」と関連付けてサーバー10に保存するための保存釦K5を載せたウェブページWP3を表示する。
【0062】
ウェブページWP3は、AユーザーがCゴシックを選択したので、メッセージ「ここで注文するポストカードはCゴシックで印刷されます」M3を表示すると共に、保存釦を兼ねた設定確認釦K5と設定変更釦K6とを掲載する。これによりAユーザーは、ポストカードの印刷に使用されるフォントを確認できると共に、選択したフォントが気に入らない場合には、設定変更釦K6を選択してウェブページWP2に戻り、フォントの選択を何度でも繰り返すことができる。よって、注文されたポストカードがAユーザーの期待とは異なるフォントで印刷されるような状況を未然に回避できる。
【0063】
また、サーバー10は、保存釦K5からの保存確認によって、パソコン20aのフォントの種類に関する設定情報を、ユーザーID「aaa」と関連付けて記憶手段12に保存できる。よって、サーバー10は、パソコン20aの使用フォントをローカルの設定情報の一項目として外字データベースに蓄積できるため、パソコン20aのシステム環境を何度も繰り返し調査する必要がなく、Aユーザーからのアクセスに対して即座に情報提供可能な環境を構築できるようになる。
【0064】
ウェブページWP3の保存釦K5が選択されると、サーバー10の制御手段13は、ウェブページWP2において複数から選択されたフォントの種類に関する設定情報をパソコン20aに保存するための保存釦を載せたウェブページのデータをパソコン20aに送出する。このサーバー10から送出されたデータに基づいて、表示手段21aは、図7に示すように、複数から選択されたフォントの種類に関する設定情報をパソコン20aに保存するための保存釦K7を載せたウェブページWP4を表示する。
【0065】
このウェブページWP4は、Aユーザーにより選択されたフォントの種類を確認するメッセージM4と共に、このフォント及び言語の設定をパソコン20aに記憶するか否かを問うメッセージと保存釦「はい」K7及び不保存釦「いいえ」K8とを掲載する。
【0066】
ここで保存釦K7が選択されると、サーバー10の制御手段13は、保存釦K7による保存要求を受け付け、このフォントの種類に関する設定情報をパソコン20aのウェブブラウザにより作成されるクッキー(Cookie)に保存する。これによりサーバー10は、パソコン20aのフォントの種類に関する設定情報を必要に応じてクッキーから読み出すことができるようになる。セキュリティ上の理由等によって、Aユーザーが、サーバー10によるクッキーへの書き込みを望まない場合、「いいえ」釦K8を選択してフォント及び言語の設定のパソコン20aへの記憶を禁止する。
【0067】
ウェブページWP4で「はい」釦K7又は「いいえ」釦K8が選択されると、図8に示すように、外字の使用要求をサーバー10に送出するためのウェブページWP5に表示が切り換えられる。このウェブページWP5で、宛名の入力カラムI1に、例えば、「わたなべじゅんいち」とキーボードにより入力した後に、キーボードの入力キー「Enter」等で「渡邊淳一」と変換してから送信釦K9を選択すると、この入力カラムI1に入力された「渡邊淳一」の文字に対応する標準化された文字コード番号が、サーバー10に送信される。
【0068】
サーバー10は、パソコン20aから送出された文字コード番号を受信すると、この文字コード番号に対応する文字を拡大して画像表示するための画像ファイルを送出することによって、ウェブページWP5上に拡大画像「渡邊淳一」D3を載せるように表示を切り換える。そして、メッセージ「パソコンで変換されない漢字(外字)を使用する場合は、その漢字の下のチェックボックスにチェックをして変換ボタンを押してください」M5を表示することによって、このパソコン20aで変換されない漢字、即ち、このパソコン20aにインストールされていない外字に変換する漢字のチェックボックス(入力カラム)にチェックマークを入力するように促す。
【0069】
外字の使用要求がない場合、不変更釦K10を選択するが、ここでは、漢字「邊」の下に設けられたチェックボックスI2をマウスによるクリック等で選択してチェックマークを入力し、変換釦K11を選択する。これによりパソコン20aは、「邊」の異体字である外字の使用要求をサーバー10に送信する。
【0070】
サーバー10の制御手段13は、このウェブブラウザによるAユーザーからの外字の使用要求を受け付けると、この外字を画像形成するための外字情報の開示方法を3種類の方法から選択可能なウェブページのデータをパソコン20aに送出する。これによりパソコン20aの表示手段21aは、図9に示すように、ウェブページWP6を表示する。
【0071】
このウェブページWP6に掲載された3種類の選択釦の中から「候補を順に見る」釦K12が選択された場合、サーバー10の制御手段13は、異体字に関する外字情報から相違部分を抽出すると共に、この相違部分を強調して異体字に関する外字情報をAユーザーに開示するように記憶手段12の読出しを制御する。また、「画数で探す釦」K13が選択された場合、制御手段13は、異体字の画数分布での分布領域を選択可能に、この異体字に関する外字情報を開示するように記憶手段12の読出しを制御する。更にまた、「消去法で探す」K14が選択された場合、制御手段13は、異体字に関する外字情報を開示すると共に、選択候補外の異体字に対する除外要求を受け付けるように記憶手段12の読出しを制御する。
【0072】
これによりサーバー10は、外字を画像形成するための外字情報をAユーザーにより選択された方法で開示する。なお、ここで外字の使用要求をキャンセル釦K15により取り消してウェブページWP5に戻ることも可能である。以下、これら3種類の外字情報の開示方法について説明する。
【0073】
(1)候補を順に見る場合:第1の外字登録情報提供システム
ウェブページWP6において、「候補を順に見る」釦K12がAユーザーにより選択された場合、サーバー(第1の外字情報登録装置)10の制御手段13は、Aユーザーにより登録された住所情報を参照し、Aユーザーが所属する地域の外字使用例情報に基づいて、Aユーザーから使用要求が有った外字の異体字の出現頻度順を決定する。このとき制御手段13は、例えば、ユーザーID発行の際に、Aユーザーがサーバー10の記憶手段12に登録した住所情報又はウェブサイト運営者に申告した住所情報若しくはOS等のインストール又はサポート登録等の際にAユーザーによりパソコン20aに保存(登録)された住所情報等を参照する。
【0074】
これにより制御手段13は、Aユーザーによって登録された住所情報に基づく地域の外字使用例情報により「邊」の異体字の出現頻度順を決定し、この地域の外字使用例情報に基づく異体字の出現頻度順に、この異体字に関する外字情報を表示手段21aにより表示するためのウェブページのデータを送出する。そして、表示手段21aは、制御手段13により送出されたデータに基づいて、地域別の外字使用例情報に基づく「邊」の異体字の出現頻度順に、この異体字に関する外字情報を掲載したウェブページWP7を、図10に示すように表示する。
【0075】
このウェブページWP7は、「邊」の複数の異体字の外字画像D4と、これら複数の異体字の夫々に配されたチェックボックスI3と、これら複数の異体字における相違部分の強調方法を4種類から選択するための選択釦K16,K17,K18,K19と、他候補要求釦K20、キャンセル釦K21及び変換釦K22とを掲載する。このウェブページWP7で最初に表示される外字画像D4は、上述したように、図3に示した地域別の外字使用例情報に基づいて、Aユーザーが所属する地域で出現頻度が高い側から順に選択された「邊」の異体字の画像である。このように、Aユーザーが所属する地域で出現頻度が高い順に異体字を表示することによって、多数の異体字の中からAユーザーが所望する外字を早期に表示できる確率を高めることができるので、外字の選択に要する時間を短縮できる。
【0076】
なお、図10は、4種類の異体字が表示された例を示すが、この異体字の掲載個数は、ウェブページWP7の表示枠(ウィンドウ)の大きさに基づいて、掲載可能な個数が制御手段13により選択される。
【0077】
ここで強調選択釦K16,K17,K18,K19の中から「全ての違いを強調」釦K16が、Aユーザーにより選択されると、制御手段13は、外字画像D4を画像形成するための外字情報から相違部分を抽出すると共に、抽出された相違部分を強調して外字情報を表示するためのウェブページのデータを送出する。パソコン20aは、この制御手段13により送出されたデータをウェブブラウザにより読み込んで、このデータに基づいて表示手段21aによるウェブページWP7の表示を切り換える。これにより表示手段21aは、異体字に関する外字情報から抽出された相違部分を変色強調又は点滅強調して外字情報を開示するウェブページWP7を表示する。また、この強調選択釦K16の周縁部も変色強調されるので、「全ての違いを強調」する開示方法が選択されたことを判別できる。
【0078】
ウェブページWP7の外字画像D4において、中抜きで表示された部分が、これら4種類の異体字での相違部分である。これらの中抜き部分が、表示手段21aにより、例えば、黒から赤に変色されたり、点滅されたりする。これによって、複数の異体字の特徴となる部分を即座に把握できるので、所望の外字を素早く選択できる。
【0079】
強調選択釦K16,K17,K18,K19の中から「偏の違いを強調」釦K17がAユーザーにより選択されると、制御手段13は、これら複数の異体字における偏の相違部分を抽出すると共に、抽出された相違部分を強調して外字情報を表示するためのウェブページのデータを送出する。このデータに基づいて、外字画像D4における偏の相違部分が、変色強調又は点滅強調されて表示手段21aにより表示される。これによって、例えば、所望の外字の特徴となる部分が偏にあることがAユーザーにより予め認識されているような場合、異体字の特徴をより短時間で把握して所望の外字を選択できるようになる。
【0080】
強調選択釦K16,K17,K18,K19の中から「旁の違いを強調」釦K18がAユーザーにより選択された場合も同様に、制御手段13は、これら複数の異体字における旁の相違部分を抽出すると共に、抽出された相違部分を強調して外字情報を表示するためのウェブページのデータを送出し、このデータに基づいて、外字画像D4における旁の相違部分が変色強調又は点滅強調されるので、所望の外字の特徴となる部分が旁にあることがAユーザーにより予め認識されているような場合、より迅速に異体字の特徴を把握して所望の外字を選択できるようになる。
【0081】
一方、強調選択釦K16,K17,K18,K19の中から「相違部分を拡大」釦K19がAユーザーにより選択された場合、制御手段13は、異体字に関する外字情報から相違部分を抽出すると共に、この相違部分を拡大強調するためのウェブページのデータを送出する。これにより表示手段21aは、図11に示すように、この相違部分を拡大強調するためのウェブページWP8を表示するように表示を切り換える。このウェブページWP8では、外字画像D4における相違部分が拡大表示される。また、「相違部分を拡大」釦K19の周縁部が変色表示されるので、拡大強調が選択されたことを判別できる。このウェブページWP8によって、Aユーザーは、複数の異体字の相違部分を拡大画像D5により容易に視認できるので、所望の外字の選択に要する時間を短縮できる。
【0082】
図10に示したウェブページWP7において、最初に表示された外字画像D4に所望の外字が候補として含まれていない場合、Aユーザーは、「更に他の文字を変換する」釦K20を選択することによって、最初に開示された所定数の異体字の次に出現頻度が高い所定数の異体字に関する外字情報の開示要求をサーバー10に送信する。
【0083】
ウェブページWP7に掲載された外字画像D4の中に所望の外字が含まれていた場合、この外字に対応するチェックボックスI3をマウスによるクリック等で選択してチェックマークを書き込み、変換釦K22を選択する。これによって、チェックボックスI3により選択された外字を画像形成するための外字情報の使用要求がパソコン20aからサーバー10に送信される。
【0084】
一方、このような外字の選択作業を中止する場合、ウェブページWP7のキャンセル釦K21を選択する。これによって、図9に示したウェブページWP6に戻ることができるので、外字の選択作業の途中であっても、外字の開示方法を他の方法に切り換えることができる。
【0085】
サーバー10の入力手段11がAユーザーからの外字情報の使用要求を受け付けると、制御手段13は、このAユーザーから使用要求が有った外字情報に基づく外字画像と共に、この外字情報をユーザーID「aaa」と関連付けて付番登録するための登録釦を載せたウェブページのデータをパソコン20aに送出する。これにより表示手段21aは、図12に示すように、このサーバー10により使用要求を受け付けられた外字情報に基づく外字画像F1と共に、この外字情報をユーザーID「aaa」と関連付けて付番登録するための登録釦K23を載せたウェブページWP9を表示する。
【0086】
このウェブページWP9において、登録釦K23が選択されると、制御手段13は、この登録釦K23による登録要求を受け付け、メッセージM6のように、この外字情報に「外字5番」と付番すると共に、この外字情報をAユーザー(パソコン20a)に付与したユーザーID「aaa」の従属下の外字5番に登録するように記憶手段12を制御する。
【0087】
このとき、例えば表1に示すように、外字画像F1に内部コード番号として付番された外字コード番号「4897563210」が「渡」「淳」及び「一」の文字コード番号(表1には記載せず)と共に、ユーザーID「aaa」と関連付けて登録され、外字登録情報変換テーブルT1がサーバー10の記憶手段12で更新される。この外字画像F1に付番された外字コード番号「4897563210」は、標準化された文字コードと重複しないように選択される。
【0088】
【表1】
【0089】
外字登録情報変換テーブルT1は、複数のユーザーの使用フォント及びOS等のシステム環境についての情報と、これら複数のユーザーにより登録された外字情報に対応する外字コード番号とを、各ユーザーのユーザーIDと夫々関連付けて記憶することによりデータベース化された複数のユーザー間での外字情報の変換表である。制御手段13は、外字を画像形成するための外字情報と、この外字の代用文字、例えば「邊」に対しては標準化された文字コードに属する「辺」等とを関連付けて記憶手段12の外字登録情報変換テーブルT1に記憶(保存)するので、ユーザーが外字の使用を選択しない場合、その外字を代用文字で置き換えることができる。
【0090】
図12に示したウェブページWP9において、Aユーザーが外字画像F1を含む宛名D6を外字5番に登録するように登録釦K23を選択すると、「渡」、外字画像F1、「淳」、「一」の順にこれらの文字コード番号及び外字コード番号が、AユーザーのユーザーID「aaa」の従属下の外字5番に登録される。
【0091】
ウェブページWP9の入力カラムI4への入力「外登5」に続けて送信釦K24が選択されると、外字5番に登録された外字情報に基づいて画像を表示するように、Aユーザーのパソコン20aからサーバー10に外字情報の使用要求が送出される。この外字情報の使用要求をサーバー10の入力手段11が受信すると、制御手段13は、ユーザーID「aaa」の従属下に登録された外字情報を検索し、このユーザーID「aaa」の外字5番に格納された文字コード番号及び外字コード番号を拾い出し、このユーザーID「aaa」に関連付けて保存されたCゴシックのフォント(字体)で、宛名D6を画像表示できるように図形ファイル(画像ファイル)を生成し、この図形ファイルをパソコン20aに送出する。これによりサーバー10は、パソコン20aから登録が有った宛名D6の画像をAユーザーからの要求に応じて提供できるので、Aユーザーは、パソコン20aに外字フォントをインストールしなくても所望の外字を必要に応じて繰り返し使用できるようになる。
【0092】
ウェブページWP9では、外字画像F1を含む宛名D6の登録を中止するキャンセル釦K25と、外字情報の登録前に「外字登録の一覧を見る」ための確認釦K26も掲載する。これによって、外字情報の登録、中止及び確認を一画面で選択できるようになるので、外字登録情報提供システム100を使用する際の使い勝手が向上する。このウェブページWP9で、OK釦K27を選択すると、ポストカードの注文に必要な情報の入力が完了する。
【0093】
ウェブページWP9において、登録釦K23の選択により新たに外字情報が登録されると、サーバー10の制御手段13は、この外字情報を保存するための保存釦を載せたウェブページのデータをパソコン20aに送出する。このサーバー10から送出されたデータに基づいて、表示手段21aは、図13に示すように、この外字登録された外字情報に基づいて画像形成するための図形ファイルをパソコン20aに保存する保存釦K28を載せたウェブページWP10を表示する。
【0094】
このウェブページWP10において、質問「この外字登録した図形ファイルをパソコンに記憶させますか?」Q3に従って、Aユーザーが「はい」釦K28を選択すると、制御手段13は、この保存釦K28による保存要求を受け付け、ウェブページWP9で新たに登録された宛名D6の図形ファイルを、パソコン20aのウェブブラウザにより作成されるクッキーに保存する。これによりAユーザーは、サーバー10にアクセスしなくても、この宛名D6をパソコン20aで使用できるようになる。ここで「いいえ」釦K29を選択すると、図形ファイルのパソコン20aへの保存を拒絶できるので、サーバー10によるクッキーへの書き込み禁止等のセキュリティ設定にも対応可能である。
【0095】
図12に示したウェブページWP9の確認釦K26を選択すると、図14に示すように、外字登録の一覧を表示するためのウェブページWP11に表示が切り換えられる。このウェブページWP11は、メッセージ「お客様の外字登録は10個までです。あと5個登録できますが、それ以上は、以前のものを削除しなければ新しく登録はできません。」M7のように、登録可能な外字情報の数を通知すると共に、登録済みの外字情報に基づく画像の夫々に対して削除マークを入力するためのチェックボックスを表示する。
【0096】
ここで例えば、外字2番に登録された「鈴木****」の左側のチェックボックスI5にチェックマークを入力してから削除釦K30を選択することによって、この外字情報「鈴木****」を削除できる。従って、ウェブページWP11により登録済の外字情報を確認できると共に、登録済の外字情報の要/不要を容易に判断できるので、不要となった外字情報を簡単に削除できる。このため、サーバー10の記憶手段12及びパソコン20aの記憶容量を効率的に使用できる。
【0097】
このウェブページWP11は、メッセージ「外字増加サービスに登録いただくと、100個まで登録できるようになります」M8のようなオプションの案内と、このオプションに登録するための「外字増加サービスに登録」選択釦K31とを合わせて掲載する。これによって、多数の外字を必要としているユーザーと、少数の外字しか必要ではないユーザーとを判別し、各ユーザーの要求に応じて外字情報を提供できるようになる。
【0098】
このように、候補を順に見る場合、制御手段13は、異体字に関する外字情報から相違部分を抽出すると共に、この相違部分を変色強調又は拡大強調により強調して異体字に関する外字情報をAユーザーに開示するので、異体字が10個以上の多数に及ぶ場合であっても、各異体字の特徴となる部分を容易に把握できる。従って、所望の外字を短時間で簡単に選択できるので、選択した外字を画像形成するための外字情報の登録、この外字情報の提供によるポストカードの印刷注文及び登録した外字情報の入力等を効率良く実行できる。
【0099】
(2)画数で探す場合:第2の外字登録情報提供システム
図9に示したウェブページWP6において、「画数で探す」釦K13がAユーザーにより選択された場合、サーバー10(第2の外字情報登録装置)の制御手段13は、Aユーザーから外字の使用要求を受け付けた異体字に関して、予め導出して記憶手段12に格納した画数分布を参照し、この異体字の画数分布での分布領域を選択可能に、この異体字に関する外字情報を開示するためのウェブページのデータを送出する。このサーバー10から送出されたデータをパソコン20aは読み込み、図15に示すように、このデータに基づくウェブページWP12を表示手段21aにより表示する。
【0100】
このウェブページWP12は、Aユーザーから使用要求を受け付けた「邊」の複数の異体字の外字画像D7と、これら複数の異体字の夫々に配されたチェックボックスI6と、異体字の配列方法を3種類から選択するための配列選択釦K32,K33,K34と、次候補として、より少ない又はより多い画数の異体字の表示を要求するための次候補要求釦K35,K36と、これら複数の異体字の相違部分を強調表示するための強調選択釦K37と、キャンセル釦K38及び変換釦K39とを掲載する。このように表示手段21aは、異体字の画数分布での分布領域を、より少ない画数側又はより多い画数側の所定数の異体字を表示するように、次候補要求釦K35,K36により選択可能に、この異体字に関する外字情報を開示するためのウェブページWP12を表示する。
【0101】
制御手段13は、この異体字の画数分布の中央部に分布する異体字に関する外字情報を最初に開示するためのウェブページのデータを送出する。よって、ウェブページWP12には、「邊」の異体字を画数に基づいて配列させた画数分布の中央部に分布する所定数の異体字が、外字画像D7として最初に画像表示される。この最初に画像表示される異体字の数は、このウェブページWP12の表示枠の大きさに基づいて、この表示枠内に表示可能な個数が制御手段13により決定される。
【0102】
「邊」の異体字を画数に基づいて配列させるための画数分布は、これら複数の異体字の総画数、偏の画数又は旁の画数を用いて導出された3種類の画数分布のいずれか1つを、配列選択釦K32,K33,K34により選択して適用する。これらの配列選択釦K32,K33,K34の中から、「総画数」釦K32が選択された場合、「邊」の複数の異体字が、総画数の少ない異体字から総画数の多い異体字へと順に配列されて、外字画像D7として表示される。
【0103】
これによって、所望の外字の画数と外字画像D7として表示された異体字の画数とを視覚により直感的に比較できる。このため、所望の外字の画数を含む分布領域に分布する異体字、即ち、より少ない画数又はより多い画数の異体字が表示されるように、「より少ない画数」釦K35又は「より多い画数」釦K36により表示の切換を選択できるので、短時間で所望の外字を表示させることが可能になる。従って、外字を素早く選択できる。
【0104】
同様に、「偏の画数」釦K33又は「旁の画数」釦K34が選択された場合、「邊」の複数の異体字が、これらの偏又は旁の画数の少ない異体字から多い異体字へと順に配列されて、外字画像D7として表示される。例えば、「邊」の異体字の中から、旁の部分の画数がより多い外字を選択したいような場合、「旁の画数」釦K34を選択し、これら複数の異体字の配列を旁の画数分布に基づいて変更できる。これによって、所望の外字の旁の画数と外字画像D7として表示された複数の異体字の旁の画数とを視覚により直感的に比較できるため、所望の外字の画数を含む分布領域に分布する異体字が表示されるように、「より少ない画数」釦K35又は「より多い画数」釦K36により表示される異体字の分布領域を選択できる。従って、短時間で所望の外字を表示させることが可能になるため、外字を素早く選択できる。
【0105】
類似した異体字の数が多く、画数分布の分布領域の選択のみでは、各異体字の特徴を把握して外字を選択することが困難な場合、「相違部分を強調」釦K37を選択することによって、外字画像D7として表示された異体字の間の相違部分を、変色強調又は点滅強調により強調表示できる。従って、画数分布における分布領域の選択による候補数の制限に加えて、相違部分の強調表示による視認性の向上効果もあるため、より短時間で所望の外字を選択できるようになる。
【0106】
このウェブページWP12では、キャンセル釦K38を選択することによって、外字の選択を中止すると共に、図9に示したウェブページWP6に戻ることができる。よって、外字の選択中であっても、外字の開示方法を他の方法に切り換えたり、ウェブページWP6で更にキャンセル釦K15を選択して、外字の使用要求を撤回したりできる。
【0107】
ウェブページWP12に掲載された外字画像D7の中に所望の外字F1が含まれていた場合、この外字F1に対応するチェックボックスI61をマウスによるクリック等で選択してチェックマークを書き込み、変換釦K39を選択する。これによって、チェックボックスI61により選択された外字F1を画像形成するための外字情報の使用要求がパソコン20aからサーバー10に送信される。サーバー10の入力手段11がAユーザーからの外字情報の使用要求を受け付けた後の処理は、上述した候補を順に見る場合と同じであるので、説明を省略する。
【0108】
このように、外字を画数で探す場合、異体字の画数分布での分布領域を選択可能に、この異体字に関する外字情報をAユーザーに開示するので、異体字の総数が10個以上の多数に及ぶ場合であっても、ウェブページ上で1度に開示する異体字の数を低減できると共に、所望の外字の画数を含む分布領域にある異体字を選択的に表示できる。従って、所望の外字を少数の有望候補の中から簡単に選択できるので、選択した外字を画像形成するための外字情報の登録、この外字情報の提供によるポストカードの印刷注文及び登録した外字情報の入力等を効率良く実行できる。
【0109】
(3)消去法で探す場合:第3の外字登録情報提供システム
図9に示したウェブページWP6において、「消去法で探す」釦K14がAユーザーにより選択された場合、サーバー(第3の外字情報登録装置)10の制御手段13は、異体字に関する外字情報を表示すると共に、選択候補外の異体字に対する除外要求を受け付けるためのウェブページのデータをパソコン20aに送出する。この制御手段13により送出されたデータに基づいて、パソコン20aの表示手段21aは、図16に示すように、ウェブページWP13を表示する。
【0110】
このウェブページWP13は、メッセージ「正しい文字の候補とならないものを選んでください」M9及び「未チェックの文字は**文字あります。」M10と、Aユーザーから使用要求が有った「邊」の複数の異体字の外字画像D8と、これら複数の異体字の夫々に配されたチェックボックスI7と、選択候補外の異体字に対する除外要求を送信するための送信釦K40と、他候補要求釦K41,K42と、キャンセル釦K43とを掲載する。図16では、9種類の異体字が表示されているが、この異体字の表示個数は、ウェブページWP13の表示枠の大きさに基づいて、表示可能な個数が制御手段13により選択される。
【0111】
このウェブページWP13において、メッセージM9に従って、所望の外字とは異なる異体字に配されたチェックボックスI71,I72,I73にマウスによるクリック等によりチェックマークを書き込んでから送信釦K40を選択すると、このチェックマークによりチェックされた異体字に対する除外要求が、パソコン20aからサーバー10に送信される。このサーバー10の入力手段11が、パソコン20aから送信された除外要求を受け付けると、制御手段13は、除外要求を受け付けた異体字の表示を抑制すると共に、これらの異体字を除く異体字の数を表示するためのウェブページのデータを送出する。
【0112】
これにより表示手段21aは、チェックボックスI71,I72,I73による除外要求が受け付けられた異体字の表示を抑制することにより、これらの異体字を選択候補外として外字画像D8から削除すると共に、これらの異体字の数を異体字の総数から減算し、残りの未チェックの異体字の数を表示するようにメッセージM10の内容を変更する。Aユーザーは、このメッセージM10により選択候補となり得る異体字の数を確認しながら、選択候補外の異体字を除外できるので、所望の外字の選択候補を容易に少数に絞り込むことができる。
【0113】
異体字の数が10個以上の多数であって、1ページのウェブページで表示できない場合、「前候補」釦K41又は「次候補」釦K42を選択することによって、既に閲覧済みの異体字又は未閲覧の異体字を表示するように、サーバー10に表示の切換要求を送信できる。よって、多数の異体字が複数のページに亘って分割表示されるような場合であっても、これら複数のページの表示を切り替えながら正しい文字の候補とならない異体字をチェックして除外できるので、候補数を簡単に絞り込むことができる。
【0114】
このようにウェブページWP13において、正しい文字の候補となる異体字の数を充分に絞り込んだ後、キャンセル釦K43を選択してウェブページWP6に戻り、例えば、「画数で探す」釦K13を選択することによって、図17に示すように、異体字の画数の大小の選択肢により次の所定数までの異体字を表示するためのウェブページWP14に表示が切り換えられる。このウェブページWP14は、「画数で探す」釦K13の選択によって、サーバー10の制御手段13からパソコン20aに送出されたデータに基づいて表示され、図15に示したウェブページWP12に、正しい文字の候補となる異体字の数を通知するメッセージM10を掲載した構成となっている。このページ構成によって、Aユーザーは、消去法により限定された数の候補の中から所望の外字を選択できるので、より短い時間で所望の外字を選択できる。
【0115】
このウェブページWP14による外字F1の選択と、この外字F1を画像形成するための外字情報の使用要求の送信後の処理は、上述した画数で探す場合と同じであるので、説明を省略する。
【0116】
このように、異体字に関する外字情報を開示すると共に、選択候補外の異体字に対する除外要求を受け付ける消去法により外字を探す場合、異体字の総数が10個以上の多数に及ぶ場合であっても、これら多数の異体字を少数の選択候補に絞り込むことができるので、ウェブページ上に表示する異体字の数を削減できる。従って、所望の外字の視認選択に要する時間を短縮できるので、選択した外字を画像形成するための外字情報の登録、この外字情報の提供によるポストカードの印刷注文及び登録した外字情報の入力等を効率良く実行できる。
【0117】
なお、サーバー10の制御手段13は、ウェブページWP13を表示するためのデータを送出する際に、上述した候補を順に見る場合と同様に、Aユーザーにより登録された住所情報を参照し、Aユーザーが所属する地域の外字使用例情報によって、Aユーザーから使用要求が有った外字の異体字の出現頻度順を決定し、この地域の外字使用例情報に基づく異体字の出現頻度順に、この異体字に関する外字情報を表示手段21aにより表示するためのウェブページのデータを送出することもできる。
【0118】
これにより表示手段21aは、地域別の外字使用例情報に基づいて「邊」の異体字の出現頻度順に、この異体字に関する外字情報を掲載したウェブページWP13を表示するが、このとき最初に表示される外字画像D8は、図3に示した地域別の外字使用例情報に基づいて、Aユーザーが所属する地域での出現頻度が低い側から順に選択された「邊」の異体字の画像である。よって、ウェブページWP13は、選択候補となる確率が低い異体字を優先的に表示できるので、選択候補外の複数の異体字をまとめて除外できるため、10個以上の多数の異体字の中から所望の外字を選択する際の作業効率を向上できる。
【0119】
次に、この第1の実施形態としての外字登録情報提供システム100の動作例を、本発明に係る情報処理方法の実施形態として、図18乃至図23に示したフローチャートを参照しながら説明する。図18及び図19は、外字登録情報提供システム100の動作例を示すフローチャートであり、図20乃至図23は、この外字登録情報提供システム100による外字情報の開示例を示すフローチャートである。
【0120】
この実施形態では、Aユーザーがサーバー10により運営されるウェブサイトにポストカードを注文する際に、上述した3種類の開示方法からいずれかの方法を選択し、その開示方法により開示される異体字に関する外字情報の中から、ポストカードに正確な宛名を印刷するために必要な外字情報を選択して登録利用することを前提条件とする。
【0121】
これを前提として、先ず、図18(a)に示すフローチャートのステップS11で、標準化された文字コードにない複数の異体字を含む外字を集める。また、これら複数の異体字を地域別に出現頻度順に配列した外字使用例情報を作成する。これら複数の異体字を含む外字に関して、次のステップS12で、これらの外字を画像形成するための外字情報を各々作成する。作成された外字情報に関して、次のステップS13で、異体字の総画数、偏の画数及び旁の画数を用いて画数分布を導出する。次のステップS14で、これら異体字を含む外字に関する外字情報と、地域別の外字使用例情報と、異体字の画数分布とをサーバー10の記憶手段12に格納する。これによって、ネットワーク30上でサーバー10により外字情報を提供するウェブサイトの運営準備を完了する。
【0122】
このサーバー10により運営されるウェブサイトにAユーザーがアクセスしてポストカードを注文できるように、図18(b)に示すフローチャートのステップS21で、サーバー10の制御手段13は、Aユーザーに会員番号としてユーザーID「aaa」を発行すると共に、このユーザーID「aaa」とAユーザーの住所情報とを関連付けて記憶手段12に登録する。
【0123】
このユーザーID「aaa」を用いたパソコン20aからのアクセスに対して、次のステップS22で、制御手段13は、図4に示したウェブページWP1を表示手段21aにより表示するようにデータを送出し、このウェブページWP1を介してAユーザーが使用するパソコン20aのシステム環境を調査する。次のステップS23で、制御手段13は、図5に示したウェブページWP2を表示手段21aにより表示するようにデータを送出し、このウェブページWP2を介してAユーザーにフォントの選択を促す。
【0124】
これらのウェブページWP1,WP2によって、サーバー10はパソコン20aのローカル設定を把握できるので、パソコン20aにおいて外字画像を生成する際に必要となる使用言語及びフォントの種類等に関する設定情報を取得できる。
【0125】
次に、ステップS24で、制御手段13は、図6に示したウェブページWP3を表示手段21aにより表示するようにデータを送出し、このウェブページWP3を介してポストカードの印刷に使用するフォントの種類を確認するようにAユーザーに促す。ここでAユーザーがフォントの種類に関する設定情報を確認すると(Yes)、次のステップS25に進む。一方、Aユーザーがフォントの種類に関する設定情報の変更を選択した場合(No)、ステップS23に戻り、ウェブページWP2でフォントを再選択する。
【0126】
サーバー10の制御手段13は、ステップS25で、図7に示したウェブページWP4を表示手段21aにより表示するようにデータを送出し、このウェブページWP4を介して言語及びフォントの種類に関する設定情報のパソコン20aへの保存に対する了承確認をメッセージ表示する。ここでAユーザーがフォント及び言語の設定保存を了承した場合(Yes)、次のステップS26で、制御手段13は、この設定情報をパソコン20aのウェブブラウザにより作成されるクッキーに保存し、次のステップS27に進む。一方、Aユーザーがフォント及び言語の設定保存を了承しなかった場合(No)、ステップS26をスキップし、この設定情報をパソコン20aには保存せずにステップS27に進む。
【0127】
ステップS27で、制御手段13は、図8に示したウェブページWP5を表示手段21aにより表示するようにデータを送出し、このウェブページWP5上で、宛名のようなポストカードの印刷に必要な情報の入力を促す。ここで入力カラムI1に宛名が入力されて送信釦K9が選択されると、次のステップS28で、入力カラムI1に入力された文字に対応する文字コード番号がサーバー10に送信される。サーバー10の入力手段11が、これらの文字コード番号を受信すると、次のステップS29で、制御手段13は、受信した文字コード番号に対応する文字を拡大して画像表示するように、ウェブページWP5の表示を切り換える。
【0128】
次に、図19に示すフローチャートのステップS30に移行して、制御手段13は、メッセージM5をウェブページWP5上に表示することによって、外字の使用要求の有無を確認する。Aユーザーが「このままでよい」釦K10を選択し、外字の使用を要求しない場合(No)、ステップS36に進み、拡大画像D3により確認された文字でポストカードに宛名を印刷するように注文の受付を完了して終了する。一方、Aユーザーが、チェックボックスにチェックをして変換釦K11により外字の使用を要求した場合(Yes)、この外字の使用要求がパソコン20aからサーバー10に送信され、次のステップS31で、サーバー10の入力手段11により受け付けられる。この入力手段11により使用要求が受け付けられた外字に関して、その異体字を画像形成するための外字情報が、次のステップS32で、制御手段13によりAユーザーに開示される。
【0129】
この実施形態では、上述した3種類の開示方法、即ち、(1)候補を順に見る方法、(2)画数で探す方法、又は(3)消去法で探す方法から選択される開示方法により外字情報が開示される。
【0130】
例えば、図20に示すサブルーチンをコールし、このフローチャートのステップS201で、制御手段13により送出されたデータに基づいて、図9に示したウェブページWP6が表示手段21aにより表示されるので、このウェブページWP6に掲載された選択釦K12,K13,K14により外字情報の開示方法を選択する。選択釦K12又は選択釦K14によって、(1)候補を順に見る方法、又は(3)消去法で探す方法が選択された場合、次のステップS202に進み、制御手段13は、記憶手段12に登録されたAユーザーの住所情報を参照し、ステップS203で、この住所情報に基づく地域の外字使用例情報を検索する。この検索結果に基づいて、ステップS204で、異体字の出現頻度順を決定する。
【0131】
次に、ステップS205で、先に選択された開示方法を参照し、候補を順に見る場合(1)、ステップS206に進み、Aユーザーの住所情報に基づく地域の外字使用例情報により決定された異体字の出現頻度順に最初の候補を開示するウェブページWP7を表示手段21aにより表示する。これによりウェブページWP7は、Aユーザーの所属する地域で使用頻度が高い異体字に関する外字情報を優先的に開示するようになるので、より短時間で外字を選択できる確率を高くできる。
【0132】
次に、図21に示すフローチャートのステップS207に移行して、ウェブページWP7において、複数の強調選択釦K16,K17,K18,K19のいずれかの釦により強調表示が選択された場合(Yes)、ステップS208に進み、最初の候補として開示された異体字に関する外字情報から相違部分を抽出し、ステップS209で、この相違部分を強調表示するようにウェブページWP7の表示を切り換える。強調選択釦K16,K17,K18,K19のいずれも選択されなかった場合(No)、ステップS208及びステップS209をスキップしてステップS210に進む。
【0133】
ステップS210で、ウェブページWP7のチェックボックスへのチェックと変換釦K22とにより外字の候補が決定された場合(Yes)、次のステップS211に進み、この外字を画像形成するための外字情報の使用要求をサーバー10に送出して外字情報の開示を終了し、図19に示したメインルーチンのステップS32に戻る。一方、外字の候補が決定されない場合(No)、ステップS212に進む。
【0134】
このステップS212で、ウェブページWP7のキャンセル釦K21の選択によって、他の変換候補が要求されなかった場合(No)、外字情報の使用要求をサーバー10に送出せずに外字情報の開示を終了し、図19に示したメインルーチンのステップS32に戻る。一方、ウェブページWP7の次候補要求釦K20により他の変換候補が要求された場合(Yes)、次のステップS213に進み、次に出現頻度が高い異体字を候補として開示するように、外字画像D4の表示を切り換えてステップS207に戻る。
【0135】
このように、ステップS207乃至ステップS213のループを、ステップS210での候補決定又はステップS212での外字情報の使用要求のキャンセルにより図19に示したメインルーチンのステップS32に戻るまで繰り返す。
【0136】
図20に示したフローチャートのステップS205で、消去法で探す方法が選択されていた場合(3)、ステップS220に進み、図16に示したウェブページWP13を表示手段21aにより表示することによって、Aユーザーの住所情報に基づく地域の外字使用例情報により決定された異体字の出現頻度順に最初の候補を開示する。これによりウェブページWP7は、Aユーザーの所属する地域で使用頻度が低い異体字に関する外字情報を優先的に開示できるようになる。このため、候補とならない複数の異体字の除外要求を一度に受け付けて、これら複数の異体字の表示を抑制できるので、候補となり得る異体字の個数を効率良く低減できる。
【0137】
次に、ステップS221で、ウェブページWP13上にメッセージM10を表示して異体字の総数を通知する。次に、図22に示すフローチャートのステップS222に移行して、異体字の除外要求がウェブページWP13のチェックボックスI7へのチェックと送信釦K40とによりパソコン20aからサーバー10に送出された場合(Yes)、次のステップS223に進み、このパソコン20aからの除外要求がサーバー10の入力手段11により受け付けられると、制御手段13は、除外要求されて候補外となった異体字の表示を抑制すると共に、メッセージM10の内容を変更するようにウェブページWP13の表示を切り換えるためのデータを送出する。
【0138】
次のステップS224で、チェックボックスI7のチェックによる除外要求がなく、候補となり得る異体字の数をメッセージM10により表示する。これによって、候補となり得る未チェックの異体字の数を確認しながら、複数の異体字を少数の候補にまで絞り込むことができるので、所望の外字を容易に選択できるようになる。
【0139】
次に、ステップS225で、ウェブページWP13の他候補要求釦K41,K42により他の変換候補が要求された場合(Yes)、ステップS226に進み、次に出現頻度が高い異体字を候補として開示するように、外字画像D8の表示を切り換えてステップS222に戻る。キャンセル釦K43が選択されて他の変換候補が要求されなかった場合(No)、消去法による外字情報の開示を終了し、図20に示したフローチャートのステップS201に戻る。
【0140】
このステップS201で、消去法以外での外字情報の開示方法を選択する。候補を順に見る場合(1)については上述したので、説明を省略する。図9に示したウェブページWP6の選択釦K13により画数で探す方法が選択された場合(2)、図23に示すフローチャートのステップS230に移行し、図17に示したウェブページWP14のように、記憶手段12に格納された異体字の画数分布で中央部に分布する異体字D7を最初の候補として表示手段21aにより表示する。このウェブページWP14では、消去法により異体字数が既に削減されているので、未チェックの異体字の数を通知するメッセージM10も表示される。
【0141】
次のステップS231で、配列選択釦K32,K33,K34のいずれかにより配列選択された場合(Yes)、次のステップS232に進み、選択された釦に応じて、異体字の総画数、偏の画数又は旁の画数を用いて導出された画数分布に基づく配列に、外字画像D7での異体字の配列が変更される。
【0142】
次に、ステップS233で、強調選択釦K37により強調表示が選択された場合(Yes)、ステップS234に進み、最初の候補として開示された異体字に関する外字情報から相違部分を抽出し、ステップS235で、この相違部分を強調表示するように制御手段13から送出されたデータに基づいてウェブページWP14の表示を表示手段21aにより切り換える。強調選択釦K37が選択されなかった場合(No)、ステップS234及びステップS235をスキップしてステップS236に進む。
【0143】
ステップS236で、ウェブページWP14のチェックボックスI6へのチェックと変換釦K39とにより外字の候補が決定された場合(Yes)、次のステップS237に進み、この外字を画像形成するための外字情報の使用要求をパソコン20aからサーバー10に送出して外字情報の開示を終了し、図19に示したメインルーチンのステップS32に戻る。一方、外字の候補が決定されない場合(No)、ステップS238に進む。
【0144】
このステップS238で、ウェブページWP14のキャンセル釦K38が選択され、他の変換候補が要求されなかった場合(No)、外字情報の使用要求をサーバー10に送出せずに外字情報の開示を終了し、図19に示したメインルーチンのステップS32に戻る。一方、ウェブページWP14の次候補要求釦K35,K36によって、より少ない又はより多い画数の異体字に関する外字情報の開示が要求された場合(Yes)、次のステップS239に進み、より少ない又はより多い画数の異体字を候補として表示するように、外字画像D7の表示を切り換えてステップS231に戻る。
【0145】
このように、ステップS231乃至ステップS239のループを、ステップS236で候補が決定されるか、又はステップS238で外字情報の使用要求が取り消されて、図19に示したメインルーチンのステップS32に戻るまで繰り返す。
【0146】
このように図19に示したメインルーチンのステップS32で、3種類の開示方法のいずれかにより外字情報が開示された後、ステップS33で、外字情報の使用要求がパソコン20aからサーバー10に送信され、サーバー10の入力手段11により受信されたか否かが、制御手段13により判断される。外字情報の使用要求が送受信されなかった場合(No)、ステップS30に戻り、外字の使用要求を送信するか否かをAユーザーが再判断する。外字情報の使用要求が送受信された場合(Yes)、次のステップS34に進む。
【0147】
このステップS34で、外字情報の使用要求が入力手段11により受け付けられると、ステップS35で、制御手段13は、図12に示したウェブページWP9を表示手段21aにより表示するようにデータを送出する。これにより制御手段13は、使用要求が有った外字情報に基づいて画像形成された宛名D6の確認をAユーザーに促すと共に、この外字情報を記憶手段12に登録するか否かをAユーザーに確認する。
【0148】
Aユーザーが外字情報の登録を選択せずにOK釦K27を選択した場合(No)、ステップS36に進み、サーバー10は、この外字情報を登録せずに、宛名D6をポストカードに印刷するように注文を受け付けて終了する。Aユーザーが外字情報の登録釦K23を選択した場合(Yes)、ステップS37に進み、制御手段13は、この外字情報を記憶手段12に付番登録する。
【0149】
このようにして付番登録された外字情報は、ウェブページWP9の入力カラムI4に登録番号を入力してから送信釦K24を選択することによって、記憶手段12から容易に呼び出すことができる。従って、このウェブページWP9を介して登録した外字情報によって、外字を繰り返し利用することができる。
【0150】
次に、ステップS38で登録済の外字情報を呼び出すか否かを判断し、Aユーザーが登録済の外字情報を要求する場合(Yes)、次のステップS39に進み、例えば、「外字登録の一覧を見る」釦K26が選択されると、制御手段13は、図14に示したウェブページWP11のデータを送出することによって、登録済の外字情報をパソコン20aに提供する。また、制御手段13は、ウェブページWP9の入力カラムI4に外登1乃至5を入力されることによっても、この要求された外字情報をAユーザーに提供する。
【0151】
このようにして使用要求が有った外字情報を提供した後、次のステップS40に進む。Aユーザーが登録した外字情報を使用要求しない場合(No)、このステップS39をスキップしてステップS40に進む。
【0152】
このステップS40で、制御手段13は、図13に示したウェブページWP10を表示手段21aにより表示するようにデータを送出することによって、登録された宛名D6の図形ファイルをパソコン20aに記憶させるか否か、Aユーザーに判断を促す。Aユーザーが「はい」釦K28により図形ファイルの保存を選択した場合(Yes)、制御手段13は、次のステップS41で、この図形ファイルをパソコン20aに保存してから、ステップS36に進み、この図形ファイルにより画像形成される宛名D6でポストカードを印刷するように注文受付を完了して終了する。Aユーザーが「いいえ」釦K29を選択し、図形ファイルの保存を選択しなかった場合(No)、ステップS41をスキップしてステップS36に進み、この図形ファイルは保存せずに、注文受付を完了して終了する。
【0153】
このように本実施形態の外字登録情報提供システム100では、Aユーザーは3種類の外字情報の開示方法から選択した方法によって、多数の異体字の中から所望の外字を短時間で容易に選択できるので、サーバー10により運営されるウェブサイトにおいて、宛名等が外字により正しく印刷されたポストカード及び名刺等を素早く簡単に注文できる。
【0154】
なお、上述した外字情報の登録において、登録される情報は特に限定されず、外字を画像形成するための外字情報だけではなく、公的又は私的に規格化された文字コードに属する内字(内部文字)、図形、記号及び他言語の文字を含む全ての図形文字を生成(画像形成)するための情報を登録できる。また、このような文字選択方法は、外字の選択に適しているが、通常の文字選択の方法に用いても良い。
【0155】
[第2の実施形態:電子メールの送受信]
[1] ウェブブラウザからの電子メールの送信例
この第2の実施形態では、Aユーザーが、ユーザーID「aaa」を用いてパソコン20aによりサーバー10にアクセスし、外字を含む文章が記載された電子メール(Email)をBユーザーに送信する場合に、上述した外字情報の開示方法を用いて登録した外字情報を利用する。これによって、外字フォントがなくても外字を使用できると共に、付番登録された外字情報を複数のパソコン20a,20bの間で共通使用可能に提供できるようにしたものである。なお、この第2の実施形態としての外字登録情報提供システム100の構成は、上述した第1の実施形態と同様なので、説明を省略する。
【0156】
Aユーザーがウェブブラウザを介してサーバー10にアクセスし、新規メール作成を選択すると、サーバー10の制御手段13は、例えば、図24に示すようなウェブページWP15のデータをパソコン20aに送出する。これによりパソコン20aの表示手段21aは、このウェブページWP15を外字使用メール作成画面として表示する。このウェブページWP15において、「フォント選択」カラムV2によりフォントを選択し、「決定」釦K44をマウスによるクリック等で選択することによりフォントを決定する。このようにして選択されたフォントにより「本文に使用できる外字登録の一覧」V3等も表示が切り換えられるので、これらの表示によりフォントの状態を確認できる。
【0157】
ウェブページWP15の宛先入力カラムI8、タイトル入力カラムI9及び本文入力カラムI10に夫々必要事項を入力する際に、所望の外字の入力箇所で、この外字を画像形成するための外字情報に対応する登録番号の「挿入」釦を選択する。例えば、本文の入力時に、Bユーザーの名前を外字を用いて記載する場合、外字5番の登録、即ち「外登5」の右横の「挿入」釦K45を選択する。
【0158】
これによって、この所望の外字に付番された登録番号をサーバー10から取得し、この外字が必要な位置に配することができる。また、本文のリフレッシュ用の「変換」釦K46を選択することによって、この登録番号下の外字情報に基づいて外字を画像表示できるので、作成中の電子メール(以下、メールと記載)の文面と外字を含むフォントの状態とを必要に応じて確認できる。よって、Aユーザーは、サーバー10から提供される外字情報を利用して、Bユーザーの名前を外字により正しく記載したメールを作成できる。
【0159】
サーバー10の制御手段13は、上述のようなAユーザーにより登録された外字情報を含むメールをBユーザーに送信する際に、この外字情報に付番された登録番号を記憶手段12から取得してBユーザーに提供する。従って、Bユーザーは、メール受信後に、この登録番号から外字情報を短時間で簡単に検索できるので、AユーザーとBユーザーとは共に、外字フォントをインストールしていなくても、外字を共通使用できるようになる。
【0160】
入力カラムI8,I9,I10への入力終了後、「送信方法選択」カラムV4のチェックボックスI11,I12,I13の何れかにチェックマークを入力することによって、このメールの送信方法を「通常」、「htmlメール」又は「外字互換」から選択する。
【0161】
通常の送信方法は、サーバー10で推奨の方式である。この通常の送信方法では、Bユーザーは、Aユーザーによりウェブブラウザから送信されたメールを介してサーバー10にアクセスすることによって、このメールに使用された外字情報をサーバー10の記憶手段12から取得する。html(Hyper Text Markup Language)メールでの送信方法では、Bユーザーは、Aユーザーによりhtml形式で作成されて送信されたファイルをメールソフトで開いてメールを復元し、このhtmlファイルに埋め込まれた外字情報へのリンクを介してサーバー10にアクセスすることによって、このメールに使用された外字情報をサーバー10の記憶手段12から取得する。外字互換での送信方法では、外字を標準化された文字コードに属する代用文字で表示する。即ち、この送信方法では、Aユーザーは外字による表示を選択しないので、メールの作成に使用された外字情報と関連付けて記憶手段12に保存された代用文字により外字を置換する。
【0162】
これらの送信方法の中の何れかを選択してから送信釦K47を選択することによって、Aユーザーにより作成されたメールは、このメールの作成に使用された外字情報の登録番号及びユーザーID「aaa」が埋め込まれた状態でパソコン20aからBユーザーのアドレスに送信される。このように、Aユーザーは、パソコン20aに外字フォントをインストールしなくても、外字を含むメールをコード化された電子データとしてBユーザーに送信できる。
【0163】
次に、この外字登録情報提供システム100によるメールの送信例を、図25に示したフローチャートを参照しながら説明する。図25は、この第2の実施形態としての外字登録情報提供システム100によるAユーザーからBユーザーへのメール送信例を示すフローチャートである。
【0164】
この実施形態では、サーバー10により運営されるウェブサイトを利用して、外字を含む文章で構成されたメールをAユーザーからBユーザーに送信する場合に、Aユーザーがサーバー10に予め登録した外字情報を利用することを前提条件とする。
【0165】
これを前提として、先ず、図25に示すフローチャートのステップS51で、Aユーザーはパソコン20aによりウェブブラウザを用いて外字メール作成画面としてウェブページWP15を開く。次に、ステップS52で、ウェブページWP15の選択カラムV2によりメールの作成に使用するフォントを選択する。次のステップS53で、決定釦K44によりフォントを決定し、次のステップS54で、入力カラムI8にメールの宛先、即ち、Bユーザーの電子メールアドレス(Email address)を入力する。次のステップS55で、入力カラムI9にタイトルを、例えば「お礼」のように入力し、次のステップS56で、入力カラムI10に所望の文章を入力することにより本文を作成する。
【0166】
次のステップS57で、例えば、本文に記載した文章中の必要箇所において、所望の外字登録番号(ここでは外登5)に対応する挿入釦K45を選択することにより外字情報を挿入する。次のステップS58で、変換釦K46を選択して作成した文面及びフォントの状況を確認し、次のステップS59で、チェックボックスI11乃至I13の何れかにチェックマークを入力することにより選択カラムV4から送信方法を選択する。このとき、選択された送信方法のチェックボックスは、例えばチェックボックスI11のように内部に小丸印が挿入されたり、色調が反転したりして、どの送信方法が選択されたか明瞭に判別できるように表示される。最後に、ステップS60で、送信釦K47を選択することによって、このメールをBユーザーに送信して終了する。
【0167】
このように、本実施形態の外字登録情報提供システム100でのメール送信例によれば、外字使用メール作成のためのウェブページWP15において、登録済の外字情報を利用して外字を含むメールを簡便に作成できると共に、メール作成者及び受信者のシステム環境に適した送信方法を複数から選択できる。
【0168】
[2] 電子メールの受信例(その1)
図26は、上述した通常の送信方法で送信されたメールのメールソフトによる受信通知P1の一例を示す。このメールの受信通知P1には、受信したメールの全体を1枚の画像で表示するためのファイルにアクセスするURL(Uniform Resource Locator)A1と、受信したメールを文章と画像とで表示するためのファイルにアクセスするURLA2とがリンクとして貼り付けられており、これらのURLA1,A2には、AユーザーのユーザーID「aaa」のような外字情報を取得するために必要な情報が埋め込まれている。
【0169】
この受信通知P1によりBユーザーがAユーザーからのメールの受信を認識し、URLA1を選択してパソコン20bからサーバー10へのアクセスに成功した場合、サーバー10の制御手段13は、図27(a)に示すようなウェブページWP16のデータをパソコン20bに送出する。これによりパソコン20bの表示手段21bは、このウェブページWP16を表示するように表示を切り換えるので、Bユーザーは、AユーザーからのメールをAユーザーが選択したフォントでの画像表示により読むことができる。このときパソコン20bは、メールの全文面を画像データとしてサーバー10から提供されるため、パソコン20bとサーバー10との間の通信量は多いが、メールの文面がAユーザーの意図通りのフォントで表示されるので、見た目に違和感がなく、読み易い文面となる。
【0170】
一方、URLA2を選択してパソコン20bからサーバー10へのアクセスに成功した場合、サーバー10の制御手段13は、図27(b)に示すようなウェブページWP17のデータをパソコン20bに送出する、これにより表示手段21bは、このウェブページWP17を表示するように表示を切り換えるので、Bユーザーは、文字コードから変換された文章M11と外字画像F1とで構成された文面のメールを読むことができる。
【0171】
このとき、外字画像F1以外の文章M11はサーバー10から文字コード番号として送信され、この文章M11に外字画像F1が埋め込まれる。このため、Bユーザーの使用フォントがAユーザーの選択フォントと異なる場合、このBユーザーの使用フォントに変換された文章M11と外字画像F1との間にフォントの相違に起因する違和感が認められることになり、読み難い文面となる可能性がある。しかしながら、この文章M11と外字画像F1とによる表示方法は、パソコン20bとサーバー10との間の通信量が少なくてすむため、ナローバンドによる接続通信に適している。
【0172】
図28は、Aユーザーからhtmlメールで送信され、Bユーザーにより受信されたメールの表示手段21bによる表示例を示す。Bユーザーがメールソフトでhtmlメールを開くと、Bユーザーの使用フォントで表示された文章M11の中に外字情報の登録番号、即ち、外字画像F1へのリンクが埋め込まれたメールP2が表示される。この外字画像F1へのリンクからサーバー10へのアクセスに成功し、メールソフトの要求に応じてサーバー10から外字情報に基づく画像ファイルが転送されると、この画像ファイルが文章M11の中に挿入される。これによりメールの全文面が、図28(a)に示す受信メールP2aのように、外字を含めて正しく表示される。一方、サーバー10へのアクセスに失敗すると、パソコン20bのメールソフトは、外字画像F1を表示するための画像ファイルをサーバー10の記憶手段12から取得できないので、図28(b)に示す受信メールP2bのように、外字画像F1の部分が空欄F2に置き換えられた文面が表示される。
【0173】
このhtmlメールによる送信方法においても、外字画像F1以外の文章M11はサーバー10から文字コード番号として送信(送出)され、この文章M11に外字画像F1が挿入される。このため、Bユーザーの使用フォントがAユーザーの選択フォントと異なる場合、このBユーザーの使用フォントに変換された文章M11と外字画像F1とでフォントが相違してしまうため、このフォントの相違に起因して違和感のある読み難い文面となる可能性がある。しかしながら、このhtmlメールを文章M11と外字画像F1とで表示する方法は、パソコン20bとサーバー10との間の通信量が少なくてすむため、やはりナローバンドでの通信に適している。
【0174】
図29は、Aユーザーから外字互換メールで送信され、Bユーザーにより受信されたメールP3の表示手段21bによる表示例を示す。この表示例では、Bユーザーがメールソフトを用いて受信メールP3を開くと、図29に示すように、Aユーザーが使用した外字画像F1を代用文字F3で置換した文面と共に、外字により正しく記載された文面を表示する方法が表示される。これによりBユーザーは、サーバー10にアクセスできない場合であっても、この受信メールP3の内容を代用文字F3での表示により把握できる。
【0175】
また、Bユーザーは、受信メールP3の全体を1枚の画像で表示するためのファイルにリンクされたURLA1と、受信メールP3を文章と画像とで表示するためのファイルにリンクされたURLA2との何れかによりサーバー10にアクセスし、図27に示したように、外字画像F1を含む文面でのメールを読むことができるようになる。
【0176】
次に、この第2の実施形態としての外字登録情報提供システム100による第1の電子メール受信例を、図30乃至図32に示したフローチャートを参照しながら説明する。図30乃至図32は、この外字登録情報提供システム100によりAユーザーから送信されたメールをBユーザーが受信する例を示すフローチャートであって、図30は通常の送信方法で送信されたメールの受信例を示すフローチャートであり、図31はhtmlメールで送信されたメールの受信例を示すフローチャートであり、図32は外字互換メールで送信されたメールの受信例を示すフローチャートである。
【0177】
この実施形態では、サーバー10により運営されるウェブサイトを利用して、Aユーザーから送信された外字を含むメールをBユーザーが受信する場合に、このメールの受信通知P1にリンクとして貼り付けられたURL又はこのメールの文章中に埋め込まれたリンクによって、外字情報をサーバー10の記憶手段12から取得してメールを正しく表示することを前提条件とする。なお、メールの受信は、通常のメール送受信機能を備えたメールソフト又はウェブブラウザ等により通知されるものとする。
【0178】
(1)通常(推奨)の送信方法で送信された電子メールの表示例
上述の前提条件において、先ず、図30に示すフローチャートのステップS101で、Bユーザーはパソコン20bにインストールされたメールソフトを起動し、図26のような外字メールの受信通知P1によりメール受信を確認する。次に、ステップS102で、パソコン20bが高速で情報通信可能なブロードバンドを利用してネットワーク30にアクセスしている場合(Yes)、ステップS103aに進み、ブロードバンド利用の場合には画像表示が推奨されているので、次のステップS104aで、画像表示用のリンクが埋め込まれたURLA1をクリックすることにより選択し、次のステップS105aで、このURLA1に埋め込まれたリンクを辿りサーバー10にアクセスして外字情報を含むメールのデータを取得する。
【0179】
最後のステップS106aで、サーバー10の記憶手段12から取得したデータに基づいてメール全体を1枚の画像で表示するためのウェブページWP16を表示手段21bにより表示して終了する。
【0180】
一方、パソコン20bが高速での情報通信の困難なナローバンドを利用してネットワーク30にアクセスしている場合(ステップS102でNo)、ステップS103bに進み、ナローバンド利用の場合には文章と画像とによる表示が推奨されているので、次のステップS104bで、文章及び画像による表示用のリンクが埋め込まれたURLA2をクリックすることにより選択し、次のステップS105bで、このURLA2に埋め込まれたリンクを辿ってサーバー10にアクセスすることによって、外字情報を含む文字コード番号からなるメールのデータをサーバー10の記憶手段12から取得する。
【0181】
最後のステップS106bで、このメールのデータに含まれる文字コード番号をパソコン20bの使用フォントに変換し、図27(b)のウェブページWP17の文章M11を生成すると共に、この文章M11に外字情報に基づいて形成された外字画像F1を挿入する。これによって、サーバー10から提供されたメールのデータに基づいて、このメールを文章と外字画像とで表示するためのウェブページWP17を表示手段21bにより表示して終了する。
【0182】
このように、本実施形態の外字登録情報提供システム100を利用して通常の送信方法で送信されたメールの表示例によれば、受信メールに外字が含まれ、且つ、外字フォントをパソコン20bにインストールしていない場合であっても、外字を含む文面をメール送信者の意図したとおりに正しく表示できる。また、受信メールの表示を画像による表示又は文章と画像による表示から選択できるので、メール受信者のシステム環境によっては、通信量が少ない文章及び画像での表示を選択することによりサーバー10へのアクセスに対するパソコン20bでのシステム負荷及び通信費を軽減できる。
【0183】
(2)htmlメールで送信された電子メールの表示例
この例は、Aユーザーが、ウェブページWP15の選択カラムV4で、htmlメールをメールの送信方法として選択した場合である。上述の前提条件において、Bユーザーは、図31に示すフローチャートのステップS101で、パソコン20bにインストールされたメールソフトを起動してメール受信を確認する。次に、ステップS110で、メールとして受信したhtmlファイルをメールソフトで開き、このhtmlメールを、パソコン20bの使用フォントで生成された文章M11の中に外字情報へのリンクが埋め込まれた状態で表示する。
【0184】
次のステップS111で、このリンクによりサーバー10へのアクセスを試み、次のステップS112で、サーバー10へのアクセスに成功した場合(Yes)、ステップS113aに進み、外字を画像表示するための図形ファイルをサーバー10に要求し、このサーバー10から転送されてきた図形ファイルに基づいて外字画像F1を文章M11に挿入する。最後にステップS114で、図28(a)に示したように、文章M11と外字画像F1とからなるメールP2aを表示手段21bにより表示して終了する。
【0185】
ステップS112で、サーバー10へのアクセスに失敗した場合(No)、ステップS113bに進み、外字画像F1の代わりに文章M11に空白(空欄)F2を挿入し、最後のステップS114で、図28(b)に示したように、この文章M11の中に空欄F2が挿入されたメールP2bを表示手段21bにより表示して終了する。
【0186】
このように、本実施形態の外字登録情報提供システム100によりhtmlメールで送信されたメールの表示例によれば、受信メールに外字が含まれ、且つ、外字フォントをインストールしていない場合であっても、この外字を含むメールを通常のメールソフトで表示できる。従って、文章M11と外字画像F1とのフォントが統一されない場合、違和感のある読み難い文面で表示される可能性はあるものの、パソコン20bとサーバー10との通信量が少ないため、パソコン20bのシステム負荷を軽減できると共に、通信費も抑制できる。
【0187】
(3)外字互換で送信された電子メールの表示例
この例は、Aユーザーが、ウェブページWP15の選択カラムV4で、外字互換メールをメールの送信方法として選択した場合である。上述の前提条件において、Bユーザーは、図32に示すフローチャートのステップS101で、パソコン20bにインストールされたメールソフトを起動することによりメールP3の受信を確認する。次に、ステップS110aで、この外字互換メールで送信されたメールP3をメールソフトで開くことにより、図29に示したように、外字情報に基づく外字画像F1を代用文字F3で置換し、この代用文字F3を含む文章M11と共に、この代用文字F3を外字により正しく表示するための方法をパソコン20bの使用フォントで表示手段21bにより表示する。
【0188】
次のステップS102で、パソコン20bがブロードバンドを利用してネットワーク30にアクセスしている場合(Yes)、ステップS103aに進み、ブロードバンド利用の場合には画像表示が推奨されているので、次のステップS104aで、画像表示用のファイルへのリンクが埋め込まれたURLA1を選択し、次のステップS105aで、このURLA1に埋め込まれたリンクからサーバー10にアクセスして外字情報を含むメールP3のデータを取得する。
【0189】
最後のステップS106aで、サーバー10から取得したデータに基づいてメール全体を1枚の画像で表示するためのウェブページWP16を、図27(a)のように表示手段21bにより表示して終了する。
【0190】
一方、パソコン20bがナローバンドを利用してネットワーク30にアクセスしている場合(ステップS102でNo)、ステップS103bに進み、ナローバンド利用の場合には文章と画像とによる表示が推奨されているので、次のステップS104bで、文章及び画像による表示用のリンクが埋め込まれたURLA2をクリックすることにより選択し、次のステップS105bで、このURLA2に埋め込まれたリンクからサーバー10にアクセスすることによって、外字情報を含む文字コード番号からなるメールのデータをサーバー10から取得する。
【0191】
最後のステップS106bで、このメールのデータに含まれる文字コード番号をパソコン20bの使用フォントに変換し、図27(b)のウェブページWP17の文章M11を生成すると共に、この文章M11に外字画像F1を挿入する。これによって、サーバー10から提供されたメールのデータに基づいて、このメールP3を文章M11と外字画像F1とで表示するためのウェブページWP17を表示手段21bにより表示して終了する。
【0192】
このように、本実施形態の外字登録情報提供システム100により外字変換メールで送信されたメールの表示例によれば、受信メールP3に外字が含まれ、且つ、外字フォントをインストールしていない場合であっても、外字を代用文字F3で置換してメール内容を表示できるので、ネットワーク30の通信不良又はサーバー10の定期メンテナンスによるシステムダウン等により、Bユーザーがサーバー10にアクセスできない場合であっても、受信メールP3の内容を把握できる。また、受信メールP3の表示を画像による表示又は文章と画像による表示から選択できるので、メール受信者のシステム環境によっては、通信量が少ない文章と画像による表示を選択してサーバー10へのアクセスに対するシステム負荷を軽減できる。
【0193】
[3] 電子メールの受信例(その2)
この実施形態では、Bユーザーは、Aユーザーと同様に、サーバー10により運営されるウェブサイトの会員であって、ユーザーID「bbb」を予め付与されており、このユーザーID「bbb」を用いてパソコン20bからサーバー10にアクセスし、Aユーザーから送信されたメールに含まれる外字情報をサーバー10から取得して表示手段20bにより表示すると共に、このメールの作成に使用された外字情報を、Bユーザーの外字登録エリア、即ち、サーバー10の記憶手段12に格納された外字登録情報変換テーブルT1のBユーザーのためのエリアに登録する。これによって、このAユーザーにより付番登録された外字情報をBユーザーとの間で共通使用可能に提供できるようにしたものである。
【0194】
図24のウェブページWP15によって、例えば、Aユーザーが外字を含むメールをBユーザーに通常の送信方法で送信し、Bユーザーが、図26に示したメール受信通知P1のURLA1を選択した場合、サーバー10の制御手段13は、Aユーザーからの使用要求に係る外字情報をBユーザーに提供すると共に、このBユーザーからの外字情報の登録要求を受け付けて、この外字情報を記憶手段12に登録するための登録釦を載せたウェブページのデータをパソコン20bに送出する。これにより表示手段21bは、図33に示すように、外字情報D6及び登録釦K48を載せたウェブページWP18を表示する。
【0195】
ウェブページWP18によって、制御手段13は、Aユーザーからの使用要求を受け付けてAユーザーの登録エリアに外字5番として付番登録した外字情報D6をBユーザーに提供すると共に、登録釦K48によるBユーザーからの登録要求を受け付けて、この同一の外字情報D6を、Bユーザーに付与されたユーザーID「bbb」と関連付けて、例えば、外字登録情報変換テーブルT1に示したように、Bユーザーの登録エリアのユーザーID「bbb」の従属下に外字3番のように登録する。
【0196】
これによりBユーザーは、Aユーザーから送信されたメールを正確な外字での表示により読むことができると共に、このAユーザーにより使用された外字を容易に再利用できるようにBユーザー自身の登録エリアに登録できる。従って、Aユーザー及びBユーザー共に、夫々のパソコン20a,20bに外字フォントをインストールせずに、必要な外字を共用できるので、外字を含むメールのような文字情報を文字化け等の不都合を生じることなく電子データとして交換できる。
【0197】
次に、この外字登録情報提供システム100による第2の電子メール受信例を、図34に示したフローチャートを参照しながら説明する。図34は、本実施形態の外字登録情報提供システム100によりAユーザーから送信されたメールをBユーザーのパソコン20bにより受信して表示する例を示すフローチャートである。
【0198】
この実施形態では、サーバー10により運営されるウェブサイトを利用して、Aユーザーから通常の送信方法で送信された外字を含むメールをBユーザーが受信する場合に、このメールの受信通知P1にリンクとして埋め込まれたURLにより外字情報を含むメールのデータをサーバー10から取得して正しくメールを表示すると共に、このメールの作成に使用された外字情報をBユーザーの外字登録エリアに登録することを前提条件とする。なお、上述したように、Aユーザー及びBユーザーは共に、サーバー10により運営されるウェブサイトの会員としてユーザーIDを付与されているものとする。
【0199】
これを前提として、先ず、図34のステップS101で、Bユーザーは、図26のメール受信通知P1によりメール受信を認識する。次に、ステップS102で、Bユーザーのパソコン20bがブロードバンドを利用してネットワーク30にアクセスしている場合(Yes)、ステップS103aに進み、メール受信通知P1において画像表示が推奨されているので、次のステップS104aで、画像表示用のリンクが埋め込まれたURLA1を選択し、次のステップS105aで、このURLA1に埋め込まれたリンクを介してサーバー10にアクセスし、外字情報を含むメールのデータを取得する。
【0200】
次のステップS106aで、サーバー10から取得したデータに基づいて、メール全体を1枚の画像で表示するためのウェブページWP16をパソコン20bの表示手段21bにより表示する。そして、最後のステップS107で、このメールの本文に使用された外字情報D6を登録するための登録釦K48等をウェブページWP18に掲載して終了する。
【0201】
一方、パソコン20bがナローバンドを利用してネットワーク30にアクセスしている場合(ステップS102でNo)、ステップS103bに進み、メール受信通知P1において文章と画像とによる表示が推奨されているので、次のステップS104bで、文章及び画像による表示用のリンクが埋め込まれたURLA2を選択し、次のステップS105bで、このURLA2に埋め込まれたリンクからサーバー10にアクセスすることによって、外字情報と文字コード番号とからなるメールのデータをサーバー10から取得する。
【0202】
次に、ステップS106bで、このメールのデータに含まれる文字コード番号をパソコン20bの使用フォントに変換し、図27(b)のウェブページWP17のように文章M11を生成すると共に、この文章M11に外字情報に基づいて形成された外字画像F1を挿入する。最後に、ステップS107で、このメールを文章M11と外字画像F1とで表示するためのウェブページをサーバー10から取得したメールのデータに基づいて表示すると共に、このメールの本文に使用された外字画像F1を登録するための登録釦等をウェブページに掲載して終了する。
【0203】
このように、本実施形態の外字登録情報提供システム100による第2の電子メールの受信例によれば、Aユーザーにより使用された外字情報を容易に再利用できるようにBユーザー自身の登録エリアに登録できる。従って、Aユーザー及びBユーザー共に、夫々のパソコン20a,20bに外字フォントをインストールしなくても必要な外字を共通して使用できるので、外字を含むメールのような文字情報を文字化け等の不都合を生じることなくコード化された電子データとして交換できる。
【0204】
[4] htmlエディターからの電子メールの送信例
このhtmlエディターからの電子メールの送信例では、Aユーザーが文章M11の中に外字情報の登録番号をサーバー10へのリンクとして嵌め込んだメールをhtmlエディターにより作成してBユーザーに送信し、このメールをBユーザーが受信し、外字情報の登録番号を介してサーバー10から外字画像F1を取得してパソコン20bの表示手段21bにより表示する。これにより外字画像F1を含むメールをAユーザー及びBユーザーの双方で読めるようにしたものである。
【0205】
Aユーザーは、一般のhtmlエディターをパソコン20aにインストールし、このhtmlエディターの編集画面において、例えば、図13に示したウェブページWP10でパソコン20aに記憶させた図形ファイルの登録番号を、この図形ファイルのサーバー10における登録エリアへのリンクとして、文字コード番号の間に嵌め込む。このようにして作成されたhtmlファイルと、このhtmlファイルに嵌め込まれた図形ファイル等とからなる複数のファイルを、htmlエディターからメールとしてBユーザーに送信(転送)する。
【0206】
Bユーザーは、複数のファイルが添付されたAユーザーからのメールを受信し、この複数のファイルの中のhtmlファイルをウェブブラウザを用いて開くことによって、Aユーザーにより作成されたメールを再現する。そして、この再現されたメールに嵌め込まれた図形ファイルの登録番号をリンクとしてサーバー10にアクセスすることによって、サーバー10に図形ファイルの転送を要求する。図35は、このようにして再現されたメールP4の表示手段21bによる表示例を示す。
【0207】
この表示例では、htmlファイルのアドレスA3と共に、このメールP4の文面が文章M11と外字画像F1とで表示される。この文章M11はパソコン20bの使用フォントで表示されるが、外字画像F1はAユーザーにより登録されたフォントで表示される。従って、Bユーザーが、Aユーザーにより嵌め込まれた外字画像F1と同じフォントを所持していない場合、文章M11と外字画像F1とは異なるフォントで表示されてしまうため、違和感を伴う表示となる。また、Aユーザーによるメール作成時に、htmlエディターでの編集作業における負担が大きく、メール送信時に複数ファイルを送信する手間がかかるため、作業効率が若干劣る。
【0208】
しかしながら、この実施形態による電子メールの送受信では、Aユーザーがローカルに保存した外字情報の登録番号を、サーバー10に保存された図形ファイルへのリンクとして埋め込むことができると共に、この登録番号以外の文章も文字コード番号により送信できるので、Aユーザー及びBユーザー共に通信量を抑制してメールの送受信を実行できる。また、Aユーザーがサーバー10にアクセスできない場合であっても、ローカルに保存した外字情報の登録番号を用いてメールを送信できる。
【0209】
次に、このhtmlエディターからの電子メールの送信例と、その受信メールの表示例とを、図36に示したフローチャートを参照しながら説明する。図36(a)は、Aユーザーがhtmlエディターでメールを作成してBユーザーに送信する例を示すフローチャートであり、図36(b)は、このメールを表示手段21bにより表示する例を示すフローチャートである。
【0210】
この実施形態では、Aユーザーが、サーバー10から提供された外字情報をパソコン20aに保存し、このパソコン20aに保存された外字情報の登録番号をhtmlエディターによりhtmlファイルに嵌め込んでメールP4を作成し、このメールP4をhtmlエディターからBユーザーに送信することを前提条件とする。なお、htmlエディターによりhtmlファイルに嵌め込まれる外字情報の登録番号は、この外字情報に基づく外字画像をサーバー10に要求する際に、このサーバー10へのリンクとして使用されるものとする。
【0211】
これを前提として、先ず、図36(a)に示すフローチャートのステップS121で、Aユーザーは、htmlエディターを起動して編集画面を開き、次のステップS122で、この編集画面の所望の箇所に、パソコン20aに保存された外字情報の登録番号をサーバー10へのリンクとして埋め込む。次のステップS123で、メールP4として作成したhtmlファイルと、このhtmlファイルに嵌め込んだ図形ファイル等とからなる複数のファイルを、htmlエディターを介してBユーザーに転送する。これによって、AユーザーによるメールP4の送信を終了する。
【0212】
このようにしてAユーザーからBユーザーにメールP4が送信されると、Bユーザーは、先ず、図36(b)に示すフローチャートのステップS131で、Aユーザーからメールとして転送された複数のファイルを受信する。次のステップS132で、Bユーザーは、これらの複数のファイルの中からhtmlファイルを開き、次のステップS133で、Aユーザーが作成したとおりのメールP4を再現する。次のステップS134で、この再現されたメールP4に嵌め込まれた外字情報の登録番号をリンクとしてサーバー10にアクセスし、サーバー10に外字画像F1の転送を要求する。最後のステップS135で、サーバー10から転送された外字画像F1を文章M11の中に挿入することによって、このメールP4の文面を、図35に示したように表示手段21bにより表示して終了する。
【0213】
このhtmlエディターによる電子メールの作成及び送信では、外字情報の登録番号と、この登録番号以外の文章とを文字コード番号により送信できるので、メール送受信時の通信量を、AユーザーとBユーザーの双方共に抑制できる。また、Aユーザーがサーバー10にアクセスできない場合であっても、パソコン20aに保存した外字情報の登録番号を用いて外字を含むメールを作成及び送信できる。
【0214】
なお、htmlエディターの代わりに、通常のワープロソフト又はアドビ社のアクロバット(R)のようなPDF(Portable Document Format)ファイル編集用のソフトウエアを用い、パソコン20aのようなローカルに保存した図形ファイルをPDFファイルの編集によりフォントの間に埋め込んでメールを作成した場合、htmlエディターによるメール作成と同様のメール作成者への作業負担が生じる。また、メール送信側と受信側とで同じワープロソフト又はPDFファイル編集ソフトをパソコン20にインストールする必要がある。しかしながら、メールとして作成した文書ファイル又はPDFファイルのみを送受信すればよいので、メール送受信時の手間を削減できる。
【0215】
通常のワープロソフト又はPDFファイル編集ソフトにより外字を含むメールを作成する場合、ローカルに保存された外字画像そのものを文章中に埋め込むので、メール送信者はサーバー10にアクセスせずに外字画像を含むメールを作成できると共に、このメールをメール受信者もサーバー10にアクセスせずに正しく表示して読むことができる。また、PDFファイル編集ソフトでメールを作成した場合、メール作成に使用されたフォントをメール受信者が所持していなくても、このフォントを正確に再現できる。従って、ワープロソフトでは、文章と外字画像とのフォント相違に起因して違和感を生じ得るが、このような違和感の発生をPDFファイル編集ソフトを使用すると完全に防止できる。
【0216】
なお、本発明に係る実施形態として説明したウェブページ等に表示されるメッセージ及び選択釦等の表示は、特に制限されるものではなく、本実施形態で用いた表現と同様の内容を理解し得るように表示されるものであれば、本実施形態と同じ作用効果を有する。
【0217】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る第1の外字登録情報提供システムによれば、任意の外字の登録を受け付けて外字情報を提供する場合に、異体字を含む外字を画像形成するための外字情報を情報利用者に開示して使用要求を受け付けると共に登録する外字情報登録装置を備え、異体字に関する外字情報から抽出された相違部分を強調して情報利用者に外字情報を開示するものである。
【0218】
この構成によって、複数の異体字の特徴となる部分を容易に把握できるので、所望の外字を素早く選択できる。従って、この外字を画像形成するための外字情報の登録及び提供並びに外字入力を効率化できるため、システム全体のパフォーマンスが向上する。
【0219】
本発明に係る第2の外字登録情報提供システムによれば、任意の外字の登録を受け付けて外字情報を提供する場合に、異体字を含む外字を画像形成するための外字情報を情報利用者に開示して使用要求を受け付けると共に登録する外字情報登録装置を備え、異体字の画数分布での分布領域を選択可能に、この異体字に関する外字情報を開示するものである。
【0220】
この構成によって、一度に開示する異体字の数を低減できると共に、画数分布で所望の外字を含む領域に分布する異体字を選択的に表示できるので、外字の選択に要する時間を短縮できる。従って、この外字を画像形成するための外字情報の登録及び提供並びに外字入力を効率化できるため、システム全体のパフォーマンスが向上する。
【0221】
本発明に係る第3の外字登録情報提供システムによれば、任意の外字の登録を受け付けて外字情報を提供する場合に、異体字を含む外字を画像形成するための外字情報を情報利用者に開示して使用要求を受け付けると共に登録する外字情報登録装置を備え、異体字に関する外字情報を開示すると共に、選択候補外の異体字に対する除外要求を受け付けるものである。
【0222】
この構成によって、複数の異体字を少数の選択候補に絞り込むことができるので、外字の選択が容易になる。従って、この外字を画像形成するための外字情報の登録及び提供並びに外字入力を効率化できるため、システム全体のパフォーマンスが向上する。
【0223】
本発明に係る第1の外字情報登録装置によれば、情報利用者から外字の登録を受け付け、この情報利用者に外字情報を提供する場合に、異体字を含む外字を画像形成するための外字情報を登録する記憶手段の入出力を制御する制御手段を備え、異体字に関する外字情報から抽出された相違部分を強調して外字情報を開示するものである。
【0224】
この構成によって、複数の異体字の特徴となる部分を容易に把握できるので、所望の外字を素早く選択できる。従って、この外字を画像形成するための外字情報の登録及び提供並びに外字入力を効率良く実行できる。
【0225】
本発明に係る第2の外字情報登録装置によれば、情報利用者から外字の登録を受け付け、この情報利用者に外字情報を提供する場合に、異体字を含む外字を画像形成するための外字情報を登録する記憶手段の入出力を制御する制御手段を備え、異体字の画数分布での分布領域を選択可能にして、この異体字に関する外字情報を開示するものである。
【0226】
この構成によって、開示する異体字の数を低減できると共に、画数分布で所望の外字を含む領域に分布する異体字を選択的に開示できるので、外字の選択に要する時間を短縮できる。従って、この外字を画像形成するための外字情報の登録及び提供並びに外字入力を効率良く実行できる。
【0227】
本発明に係る第3の外字情報登録装置によれば、情報利用者から外字の登録を受け付け、この情報利用者に外字情報を提供する場合に、異体字を含む外字を画像形成するための外字情報を登録する記憶手段の入出力を制御する制御手段を備え、異体字に関する外字情報を開示すると共に、選択候補外の異体字に対する除外要求を受け付けるものである。
【0228】
この構成によって、複数の異体字を少数の選択候補に絞り込むことができるので、外字の選択を簡便化できる。従って、この外字を画像形成するための外字情報の登録及び提供並びに外字入力を効率良く実行できる。
【0229】
本発明に係る第1の情報処理方法によれば、異体字を含む外字を画像形成するための外字情報を情報利用者に開示して使用要求を受け付ける際に、この異体字に関する外字情報から抽出された相違部分を強調して外字情報を開示すると共に、情報利用者による使用要求を受け付けるようになされる。
【0230】
この構成によって、複数の異体字の特徴となる部分を容易に把握できるので、所望の外字を素早く選択できる。従って、この外字を画像形成するための外字情報の登録及び提供並びに外字入力を効率良く実行できる。
【0231】
本発明に係る第2の情報処理方法によれば、異体字を含む外字を画像形成するための外字情報を情報利用者に開示して使用要求を受け付ける際に、異体字の画数分布での分布領域を選択可能に異体字に関する外字情報を開示すると共に、情報利用者による使用要求を受け付けるようになされる。
【0232】
この構成によって、一度に開示する異体字の数を低減できると共に、画数分布で所望の外字を含む領域に分布する異体字を選択的に開示できる。従って、外字の選択に要する時間を短縮できるので、この外字を画像形成するための外字情報の登録及び提供並びに外字入力を効率化できる。
【0233】
本発明に係る第3の情報処理方法によれば、異体字を含む外字を画像形成するための外字情報を情報利用者に開示して使用要求を受け付ける際に、異体字に関する外字情報を開示すると共に、選択候補外の異体字に対する除外要求を受け付けるようになされる。
【0234】
この構成によって、複数の異体字を少数の選択候補に絞り込むことができるので、外字の選択が容易になる。従って、外字の選択に要する時間を短縮できるため、この外字を画像形成するための外字情報の登録及び提供並びに外字入力を効率化できる。
【0235】
本発明は、外字情報を複数の情報利用者により共通して登録利用可能な外字情報登録利用サービスをネットワーク上で提供するウェブサイトの運営及び利用に適用して極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】外字登録情報提供システム100の構成例を示す概念図である。
【図2】外字情報登録装置10の構成例を示すブロック図である。
【図3】地域別の外字使用例情報の一例を示す図である。
【図4】パソコン20aによるウェブページWP1の表示例を示す図である。
【図5】パソコン20aによるウェブページWP2の表示例を示す図である。
【図6】パソコン20aによるウェブページWP3の表示例を示す図である。
【図7】パソコン20aによるウェブページWP4表示例を示す図である。
【図8】パソコン20aによるウェブページWP5の表示例を示す図である。
【図9】パソコン20aによるウェブページWP6の表示例を示す図である。
【図10】パソコン20aによるウェブページWP7の表示例を示す図である。
【図11】パソコン20aによるウェブページWP8の表示例を示す図である。
【図12】パソコン20aによるウェブページWP9の表示例を示す図である。
【図13】パソコン20aによるウェブページWP10の表示例を示す図である。
【図14】パソコン20aによるウェブページWP11の表示例を示す図である。
【図15】パソコン20aによるウェブページWP12の表示例を示す図である。
【図16】パソコン20aによるウェブページWP13の表示例を示す図である。
【図17】パソコン20aによるウェブページWP14の表示例を示す図である。
【図18】外字登録情報提供システム100の動作例を示すフローチャート(その1)である。
【図19】外字登録情報提供システム100の動作例を示すフローチャート(その2)である。
【図20】外字情報の開示例を示すフローチャート(その1)である。
【図21】外字情報の開示例を示すフローチャート(その2)である。
【図22】外字情報の開示例を示すフローチャート(その3)である。
【図23】外字情報の開示例を示すフローチャート(その4)である。
【図24】パソコン20aによるウェブページWP15の表示例を示す図である。
【図25】パソコン20aによるメール送信例を示すフローチャートである。
【図26】パソコン20bによるメール受信通知P1の表示例を示す図である。
【図27】(a)はパソコン20bによるウェブページWP16の表示例、(b)はパソコン20bによるウェブページWP17の表示例を示す図である。
【図28】パソコン20bによる受信メールP2の表示例を示す図である。
【図29】パソコン20bによる受信メールP3の表示例を示す図である。
【図30】パソコン20bによる受信メールの表示例を示すフローチャート(その1)である。
【図31】パソコン20bによる受信メールの表示例を示すフローチャート(その2)である。
【図32】パソコン20bによる受信メールの表示例を示すフローチャート(その3)である。
【図33】パソコン20bによるウェブページWP18の表示例を示す図である。
【図34】パソコン20bによる受信メールの表示例を示すフローチャート(その4)である。
【図35】パソコン20bによる受信メールP4の表示例を示す図である。
【図36】パソコン20bによる受信メールの表示例を示すフローチャート(その5)である。
【符号の説明】
10 外字情報登録装置
11 入力手段
12 記憶手段
13 制御手段
14 バス
20 情報処理装置
21 表示手段
22 入力手段
30 通信手段
100 外字登録情報提供システム
WP ウェブページ
【発明の属する技術分野】
本発明は、外字情報を複数の情報利用者により共通して登録利用可能な外字登録利用サービスをネットワーク上で提供するウェブサイトの運営及び利用に適用して好適な外字登録情報提供システム、外字情報登録装置及び情報処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンピューター等の情報処理装置における文字処理は、字形(グリフ:glyph)に付番されたコード番号に基づいて実行され、このコード番号としては、JIS漢字コード(情報交換用符号化漢字集合:JIS X 0208:1997)のような公的規格により標準化された文字コード(符号化文字集合)が用いられる。
【0003】
このような公的規格により標準化された文字コードでは、特に、人名及び地名等を正確に記載するために必要な文字が欠けてしまう。このため、標準化された文字コードに含まれない文字、即ち、外部文字(外字)が必要な場合、この外字を画像として形成するための外字情報を作成し、この外字情報に外字コード番号を付番することによって、外字の使用を可能にしている。
【0004】
しかしながら、上述のような外字コードにおいて、外字は、標準化された文字コードに使用されないユーザー定義領域に、情報処理装置のユーザー、フォントメーカー又はシステム開発者等により個別に割り当てられてきたため、外字に付番された外字コード番号を共通化できない。このため、外字コード番号から一意に文字を決定できないので、複数の情報処理装置の間で文字情報を交換する場合に、外字の使用は字体の再現性が保障されないため、外字を代用文字に換えたり、例外処理したりしなければならない。この例外処理に起因する問題は、情報処理装置の負荷増大ばかりではなく、最近の情報通信ネットワークの急速な発達に伴って、この情報通信ネットワークを維持するためのインフラ整備の大きな障害にまでなりつつある。
【0005】
そこで、複数の情報処理装置が個別に有する外字情報の全てを新たな外字コードに変換して記憶する外字変換サーバーを設け、これら複数の情報処理装置の間で外字を含む文字情報を共通して使用する場合、この外字変換サーバーを介して文字情報を交換することによって、各情報処理装置の既存のシステムを保持してコスト負担を抑制しながら、ネットワークを介した外字情報の共通使用を可能とする変換システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−342313号公報(第3−5頁、第1図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来方式の外字情報の変換システムによれば、複数の類似文字(異体字)の中から最適な外字を選択する場合、表示装置に表示された複数の異体字の間の極僅かな相違点を目視により判別しなければならなかったため、外字の選択を効率的に実行できなかった。特に、多数の異体字が存在する外字の選択においては、これら多数の異体字の間の相違点の把握が容易ではなかった。
【0008】
そこで、本発明は上述した問題を解決したものであって、複数の異体字の間の相違点の検出を容易にできると共に、複数の異体字からの外字の選択時間を短縮できるようにした外字登録情報提供システム、外字情報登録装置及び情報処理方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る第1の外字登録情報提供システムは、任意の外字の登録を受け付けて外字情報を提供するシステムであって、異体字を含む外字を画像形成するための外字情報を情報利用者に開示して使用要求を受け付けた外字情報を登録する外字情報登録装置と、この外字情報登録装置に外字の使用要求を送信して外字情報を登録する情報処理装置と、この情報処理装置と外字情報登録装置とを接続する通信手段とを備え、この外字情報登録装置は、異体字に関する外字情報から相違部分を抽出すると共に、この相違部分を強調して異体字に関する外字情報を情報利用者に開示することを特徴とするものである。
【0010】
本発明に係る第1の外字登録情報提供システムによれば、任意の外字の登録を受け付けて外字情報を提供する場合に、情報利用者からの外字の使用要求が情報処理装置により通信手段を介して外字情報登録装置に送信される。この情報利用者からの外字の使用要求に基づいて、異体字を画像形成するための外字情報の相違部分が外字情報登録装置により抽出されると共に、この相違部分が強調されて異体字に関する外字情報が情報利用者に開示される。
【0011】
従って、複数の異体字の特徴となる部分を容易に把握できるので、所望の外字を短時間で選択できる。よって、この外字を画像形成するための外字情報の登録及び提供を効率良く実行できるため、システム全体のパフォーマンスが向上する。
【0012】
本発明に係る第2の外字登録情報提供システムは、任意の外字の登録を受け付けて外字情報を提供するシステムであって、異体字を含む外字を画像形成するための外字情報を情報利用者に開示して使用要求を受け付けた外字情報を登録する外字情報登録装置と、この外字情報登録装置に外字の使用要求を送信して外字情報を登録する情報処理装置と、この情報処理装置と外字情報登録装置とを接続する通信手段とを備え、この外字情報登録装置は、異体字の画数分布での分布領域を選択可能に異体字に関する外字情報を開示することを特徴とするものである。
【0013】
本発明に係る第2の外字登録情報提供システムによれば、任意の外字の登録を受け付けて外字情報を提供する場合に、異体字の画数分布が外字情報登録装置により導出される。この外字情報登録装置に情報利用者からの外字の使用要求が情報処理装置により通信手段を介して送信され、この使用要求に基づいて、異体字の画数分布での分布領域を選択可能に異体字に関する外字情報が外字情報登録装置により情報利用者に開示される。
【0014】
従って、一度に開示する異体字の数を低減できると共に、画数分布で所望の外字を含む領域に分布する異体字を選択的に表示できるので、所望の外字を短時間で選択できる。よって、この外字を画像形成するための外字情報の登録及び提供を効率良く実行できるため、システム全体のパフォーマンスが向上する。
【0015】
本発明に係る第3の外字登録情報提供システムは、任意の外字の登録を受け付けて外字情報を提供するシステムであって、異体字を含む外字を画像形成するための外字情報を情報利用者に開示して使用要求を受け付けた外字情報を登録する外字情報登録装置と、この外字情報登録装置に外字の使用要求を送信して外字情報を登録する情報処理装置と、この情報処理装置と外字情報登録装置とを接続する通信手段とを備え、この外字情報登録装置は、異体字に関する外字情報を開示すると共に、選択候補外の異体字に対する除外要求を受け付けることを特徴とするものである。
【0016】
本発明に係る第3の外字登録情報提供システムによれば、任意の外字の登録を受け付けて外字情報を提供する場合に、情報利用者からの外字の使用要求が情報処理装置により通信手段を介して外字情報登録装置に送信される。この情報利用者からの外字の使用要求に基づいて、異体字に関する外字情報が外字情報登録装置により開示されると共に、選択候補外の異体字に対する除外要求が受け付けられる。
【0017】
従って、複数の異体字を少数の選択候補に絞り込むことができるので、所望の外字を短時間で選択できる。よって、この外字を画像形成するための外字情報の登録及び提供を効率良く実行できるため、システム全体のパフォーマンスが向上する。
【0018】
本発明に係る第1の外字情報登録装置は、情報利用者から外字の登録を受け付け、この情報利用者に外字情報を提供する装置であって、異体字を含む外字を画像形成するための外字情報を情報利用者に開示して使用要求を受け付ける入力手段と、この入力手段によって受け付けられた情報利用者からの使用要求に係る外字情報を登録する記憶手段と、これら入力手段及び記憶手段の入出力を制御する制御手段とを備え、この制御手段は、異体字に関する外字情報から抽出された相違部分を強調して外字情報を開示するように記憶手段の読出しを制御することを特徴とするものである。
【0019】
本発明に係る第1の外字情報登録装置によれば、情報利用者から外字の登録を受け付け、この情報利用者に外字情報を提供する場合に、情報利用者からの外字の使用要求が入力手段により受け付けられる。この情報利用者からの外字の使用要求に基づいて、異体字を含む外字を画像形成するための外字情報の相違部分が抽出されると共に、この相違部分が強調されて外字情報が情報利用者に開示されるように記憶手段の読出しが制御手段により制御される。
【0020】
従って、複数の異体字の特徴となる部分を容易に把握できるので、所望の外字を短時間で選択できる。よって、この外字を画像形成するための外字情報の登録及び提供を効率良く実行できる。
【0021】
本発明に係る第2の外字情報登録装置は、情報利用者から外字の登録を受け付け、この情報利用者に外字情報を提供する装置であって、異体字を含む外字を画像形成するための外字情報を情報利用者に開示して使用要求を受け付ける入力手段と、この入力手段によって受け付けられた情報利用者からの使用要求に係る外字情報を登録する記憶手段と、これら入力手段及び記憶手段の入出力を制御する制御手段とを備え、この制御手段は、異体字の画数分布での分布領域を選択可能に異体字に関する外字情報を開示するように記憶手段の読出しを制御することを特徴とするものである。
【0022】
本発明に係る第2の外字情報登録装置によれば、情報利用者から外字の登録を受け付け、この情報利用者に外字情報を提供する場合に、異体字の画数分布が外字情報登録装置により導出され、情報利用者からの外字の使用要求が入力手段により受け付けられる。この情報利用者からの外字の使用要求に基づいて、異体字の画数分布での分布領域を選択可能に異体字に関する外字情報が外字情報登録装置により情報利用者に開示されるように記憶手段の読出しが制御手段により制御される。
【0023】
従って、一度に開示する異体字の数を低減できると共に、画数分布で所望の外字を含む領域に分布する異体字を選択的に表示できるので、所望の外字を短時間で選択できる。よって、この外字を画像形成するための外字情報の登録及び提供を効率良く実行できる。
【0024】
本発明に係る第3の外字情報登録装置は、情報利用者から外字の登録を受け付け、この情報利用者に外字情報を提供する装置であって、異体字を含む外字を画像形成するための外字情報を情報利用者に開示して使用要求を受け付ける入力手段と、この入力手段によって受け付けられた情報利用者からの使用要求に係る外字情報を登録する記憶手段と、これら入力手段及び記憶手段の入出力を制御する制御手段とを備え、この制御手段は、異体字に関する外字情報を開示すると共に、選択候補外の異体字に対する除外要求を受け付けるように記憶手段の読出しを制御することを特徴とするものである。
【0025】
本発明に係る第3の外字情報登録装置によれば、情報利用者から外字の登録を受け付け、この情報利用者に外字情報を提供する場合に、情報利用者からの外字の使用要求が入力手段により受け付けられる。この情報利用者からの外字の使用要求に基づいて、異体字に関する外字情報が外字情報登録装置により開示されると共に、選択候補外の異体字に対する除外要求が受け付けられるように記憶手段の読出しが制御手段により制御される。
【0026】
従って、複数の異体字を少数の選択候補に絞り込むことができるので、所望の外字を短時間で選択できる。このため、この外字を画像形成するための外字情報の登録及び提供を効率良く実行できる。
【0027】
本発明に係る第1の情報処理方法は、任意の外字を情報処理する方法であって、予め複数の外字を集め、ここに集められた外字に関して異体字を含む外字を画像形成するための外字情報を各々作成し、ここに作成された外字情報を情報利用者に開示して使用要求を受け付ける際に、異体字に関する外字情報から相違部分を抽出し、ここに抽出された相違部分を強調して外字情報を開示すると共に、情報利用者による使用要求を受け付け、ここに情報利用者から使用要求を受け付けた外字情報を登録し、ここに登録された外字情報を情報利用者に提供することを特徴とするものである。
【0028】
本発明に係る第1の情報処理方法によれば、任意の外字を情報処理する場合に、複数の異体字の特徴となる部分を容易に把握できるので、所望の外字を素早く選択できる。従って、この外字を画像形成するための外字情報の登録及び提供並びに外字入力を効率良く実行できる。
【0029】
本発明に係る第2の情報処理方法は、任意の外字を情報処理する方法であって、予め複数の外字を集め、ここに集められた外字に関して異体字を含む外字を画像形成するための外字情報を各々作成し、ここに作成された外字情報に関して異体字の画数分布を導出し、ここに画数分布を導出された外字情報を情報利用者に開示して使用要求を受け付ける際に、画数分布での分布領域を選択可能に異体字に関する外字情報を開示すると共に、情報利用者による使用要求を受け付け、ここに情報利用者から使用要求を受け付けた外字情報を登録し、ここに登録された外字情報を情報利用者に提供することを特徴とするものである。
【0030】
本発明に係る第2の情報処理方法によれば、任意の外字を情報処理する場合に、一度に開示する異体字の数を低減できると共に、画数分布で所望の外字を含む領域に分布する異体字を選択的に開示できる。従って、外字の選択に要する時間を短縮できるので、この外字を画像形成するための外字情報の登録及び提供並びに外字入力を効率化できる。
【0031】
本発明に係る第3の情報処理方法は、任意の外字を情報処理する方法であって、予め複数の外字を集め、ここに集められた外字に関して異体字を含む外字を画像形成するための外字情報を各々作成し、ここに作成された外字情報を情報利用者に開示して使用要求を受け付ける際に、異体字に関する外字情報を開示すると共に、選択候補外の異体字に対する除外要求を受け付け、この除外要求の受付後に選択候補となった異体字に関する外字情報の使用要求を受け付け、ここに使用要求を受け付けた外字情報を登録し、ここに登録された外字情報を情報利用者に提供することを特徴とするものである。
【0032】
本発明に係る第3の情報処理方法によれば、任意の外字を情報処理する場合に、複数の異体字を少数の選択候補に絞り込むことができるので、外字の選択が容易になる。従って、外字の選択に要する時間を短縮できるため、この外字を画像形成するための外字情報の登録及び提供並びに外字入力を効率化できる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る外字登録情報提供システム、外字情報登録装置及び情報処理方法について説明する。
【0034】
[第1の実施形態:ポストカードの注文]
図1は、本発明の実施形態としての外字登録情報提供システム100の構成例を示す図であり、図2は、本発明の実施形態としての外字情報登録装置10の構成例を示す図である。
【0035】
この第1の実施形態では、任意の外字の登録を受け付けて外字情報を提供する場合に、異体字を含む外字を画像形成するための外字情報を情報利用者に開示して使用要求を受け付ける外字情報登録装置を備え、この外字情報登録装置によって、下記の(1)乃至(3)の3種類の方法から選択された開示方法により外字情報を開示する。
【0036】
(1)異体字に関する外字情報から相違部分を抽出すると共に、この相違部分を強調して異体字に関する外字情報を情報利用者に開示する(第1の情報処理方法)。
(2)異体字の画数分布での分布領域を選択可能にこの異体字に関する外字情報を開示する(第2の情報処理方法)。
(3)異体字に関する外字情報を開示すると共に、選択候補外の異体字に対する除外要求を受け付ける(第3の情報処理方法)。
【0037】
これにより外字の選択を容易にしたものである。
【0038】
図1の外字登録情報提供システム100は、複数の情報利用者によりネットワーク上で外字情報を共用及び交換できるシステムである。この外字登録情報提供システム100は、外字情報を複数の情報利用者により共通して登録利用可能な外字情報登録利用サービスをネットワーク上で提供するウェブサイトの運営及び利用に適用して好適である。
【0039】
外字登録情報提供システム100は、図1に示すように、外字情報登録装置10、複数の情報処理装置20及びこれら複数の情報処理装置20と外字情報登録装置10とを夫々接続する通信手段30で構成される。
【0040】
外字情報登録装置10は、図2に示すように、少なくとも、入力手段11、記憶手段12及び制御手段13を備え、これらがバス14により相互に接続されたコンピューター・システムである。
【0041】
入力手段11は、IEEE802.3規格準拠のイーサポート(Ether Port)のようなネットワークインターフェイス(NI/F:Network Interface)であって、外字情報登録装置10を通信手段30に接続する。この入力手段11は、異体字を含む外字(外部文字)を画像形成するための外字情報を情報利用者に送出して開示すると共に、情報利用者から外字情報の使用要求を入力されて受け付ける。
【0042】
記憶手段12は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の電子記録媒体又はHDD(Hard Disk Drive)等の大容量磁気記録媒体からなる記憶装置である。この記憶手段12は、異体字を含む外字を画像形成するための外字情報に外字情報登録装置10の内部コードを対応させた外字コード(符号化外字集合)と、シフトJISコード、Unicode(Universal multi−octet coded character set:ISO/IEC10646)、EUC(Extended Unix(R) Code)及びTRON(The Real−time Operating−system Nucleus)コードのような公的又は私的に規格化された文字コード(符号化文字集合)とを格納し、入力手段11により受け付けられた情報利用者からの使用要求に係る外字情報を登録する。
【0043】
この記憶手段12は、更に、予め導出された異体字の画数分布情報と、都道府県別のような地域別の外字使用例情報とを格納する。この異体字の画数分布情報は、異体字の総画数、偏の画数及び旁の画数を用いて導出された3種類の画数分布を包含している。また、地域別の外字使用例情報は、例えば、「邊」のように、多数の異体字が存在する漢字について、都道府県別等で外字の使用例を集計した結果に基づいて、各異体字を地域別に、例えば図3に示すように、都道府県別に出現頻度順に配列した情報である。
【0044】
制御手段13は、CPU(Central Processing Unit)13a、RAM13b及びROM(Read Only Memory)13cを有し、CPU13aが、RAM13bをワークエリアとして使用しながらROM13cに格納された制御プログラムを実行することによって、入力手段11及び記憶手段12の入出力を制御する。これにより制御手段13は、情報利用者により選択可能な上記(1)乃至(3)のいずれかの開示方法によって、異体字に関する外字情報を情報利用者に開示すると共に、この情報利用者から外字情報の使用要求を受け付けて登録するように記憶手段12の読出しを制御する。
【0045】
このように外字情報登録装置10は、公知のコンピューター・システムにより構築可能であり、外字情報をネットワーク上で提供可能なウェブサイト(Web Site)を運営するためのウェブサーバー(Web Server)として機能する。
【0046】
情報処理装置20は、図1に示したように、情報利用者(ユーザー)が外字情報登録装置(以下、サーバーと記載)10にアクセス(接続)するために使用するパーソナルコンピュータ(PC:Personal Computer)等であって、ITU−T勧告に基づく通信規格をサポートする通信モデム又はIEEE802.3規格準拠のNIC(Network Interface Card)のようなNI/F(図示せず)を備え、このNI/Fによって、情報処理装置(パーソナルコンピューター:以下、パソコンと記載)20は、通信手段30を介してサーバー10に接続する。このパソコン20は、ユーザーに操作されることによって、サーバー10に外字の使用要求を送信して外字情報を登録する。
【0047】
通信手段30は、IEEE802.3規格準拠の10BASE−Tのようなイーサケーブル(Ether Cable)で構築されるLAN(Local Area Network)、光ケーブル等から構築されるIP(Internet Protocol)網、及びITU−T勧告による通信規格をサポートする通信モデム等を介して接続される一般公衆電話網等からなる双方向通信可能なネットワークである。この通信手段(ネットワーク)30は、サーバー10の入力手段(NI/F)11及びパソコン20のNI/Fにイーサケーブル(Ether Cable)等により接続されることによって、サーバー10とパソコン20とを双方向通信可能に接続する。
【0048】
このように構成された外字登録情報提供システム100において、パソコン20には、サーバー10と双方向通信するためのソフトウエアとして、ウェブブラウザ(Web Browser)がインストールされる。また、このパソコン20は、表示手段21と入力手段22とを備える。表示手段21は、LCD(Liquid Crystal Display)のような画像表示機能を有する表示装置であり、入力手段22は、キーボード及びマウス等の入力装置である。これらを備えることによって、パソコン20は、サーバー10から送出されるデータをウェブブラウザにより読み込み、このデータに基づいてウェブページ(Web Page)を表示手段21により表示したり、サーバー10に送出するための各種設定情報等をウェブページ上で入力したりできるようになる。即ち、サーバー10は、入力手段22によるウェブページ上での各種入力に応じて表示手段21によるウェブページの表示を切り換えることによって、パソコン20とインタラクティブに情報通信する。
【0049】
サーバー10の制御手段13は、ユーザーに識別番号としてユーザーIDを付与する。即ち、ユーザーは、サーバー10により運営されるウェブサイト(情報提供者)からユーザーIDを付与され、このユーザーIDを用いて、パソコン20によりサーバー10にアクセスする。ユーザーIDは、Aユーザーには「aaa」、Bユーザーには「bbb」のように、各ユーザーで異なるように与えられ、これら複数のユーザーがサーバー10にアクセスする際の識別番号として機能する。ユーザーIDがサーバー10により認識されてサーバー10へのアクセスに成功すると、パソコン20とサーバー10との双方向通信が可能となる。
【0050】
このサーバー10によるウェブサイトでは、外字情報を含む文字情報に基づいて作成される文書、例えば、名刺、ポストカード及び熨斗紙のような人名等を正確に記載することが望まれる文書を正しく印刷したり、代用文字を使用することなく正しい宛名が記載されたメールの送受信をサポートしたりするサービスを提供できる。
【0051】
この第1の実施形態では、Aユーザーが、予めユーザーID「aaa」を付与され、このユーザーIDを用いてパソコン20aによりサーバー10にアクセスし、正しい宛名で印刷されたポストカードを注文する場合について説明する。なお、ポストカードのデザインは既に選択されており、選択されたデザインのポストカードに記載する宛名を正確に印刷する際に必要となる外字情報の登録利用を想定する。
【0052】
Aユーザーがパソコン20aにインストールされたウェブブラウザを介してサーバー10にアクセスすると、パソコン20aは、このサーバー10から送出されるデータをウェブブラウザにより読み込み、このデータに基づくウェブページを表示手段21aにより表示する。
【0053】
このようなウェブページ上で、Aユーザーがポストカードのデザインを選択すると、サーバー10の制御手段13は、任意の外字とこの外字の画像と共に、この外字が正しく文字表示されたか否かを入力するための選択入力釦をhtml(Hyper Text Markup Language)押釦枠として載せたウェブページのデータをパソコン20aに送出する。このサーバー10から送出されたデータに基づいて、表示手段21aは、例えば図4に示すように、任意の外字D1とこの外字の画像D2と共に、この外字が正しく文字表示されたか否かを入力するための選択入力釦K1,K2を載せたウェブページWP1を表示する。
【0054】
ウェブページWP1では、パソコン20aで外字画像を生成するために必要な情報の選択入力をAユーザーに促すために、このパソコン20aの使用言語及びフォント等のローカル設定を検証するための質問Q1と共に、選択項目V1がhtml選択ボックス枠として表示される。また、Aユーザーがパソコン20aでの使用言語又はフォントを知らない場合のために、「オプションタブのフォントメニューをご覧下さい」等のメッセージM1が、ウェブページWP1上に同時に表示される。このメッセージM1は、パソコン20aのシステム環境の検出によって、このパソコン20aにインストールされたウェブブラウザ及びOS(Operating System)並びにこれらのバージョン(Version)等に応じた内容に変更される。
【0055】
パソコン20aのフォント及び言語の設定が入力手段22aにより選択入力されると、ここで選択されたフォント及び言語の設定情報がローカル設定としてサーバー10に送出され、サーバー10は、このローカル設定に応じて、任意の外字コード番号と、この外字コード番号に対応する外字情報とをパソコン20aに送出する。これによりウェブページWP1は、パソコン20aにより選択されたフォントで表示された外字D1と、外字情報に基づいて画像表示された外字画像D2とを同時に掲載できる。
【0056】
Aユーザーがパソコン20aに外字フォントをインストールしていない場合、サーバー10から送出された外字コード番号に対応する外字フォントがないので、フォント表示の外字D1は、図4のように文字化けする。よって、質問「この文字が下の画像と同じ文字に見えますか?」Q2に対する回答として「いいえ」釦K1が選択されるようにマウス等によりクリックされる。Aユーザーがパソコン20aに外字フォントをインストールしていた場合、外字D1と外字画像D2とは同じように表示されるので、質問Q2に対する回答として「はい」釦K2が選択される。
【0057】
このようにサーバー10は、外字をフォントと画像との両方で同時に表示すると共に、外字が正しくフォント表示されたか否かを「はい」又は「いいえ」の選択入力釦K1,K2により入力し得るようなページ構成となるように、このウェブページWP1のデータをパソコン20aに送出する。これによりサーバー10は、パソコン20aの使用言語及びフォントの種類並びに外字所有の有無のようなシステム環境を検証できる。
【0058】
ウェブページWP1で「いいえ」釦K1又は「はい」釦K2が選択されると、サーバー10の制御手段13は、ポストカードに文字を印刷するためのフォント、即ち、外字を表示するフォントの種類を複数から選択するためのフォント選択釦を載せたウェブページのデータをパソコン20aに送出する。このサーバー10から送出されたデータに基づいて、表示手段21aは、図5に示すように、フォントの種類を複数から選択するためのフォント選択釦を載せたウェブページWP2を表示するように表示を切り換える。
【0059】
このウェブページWP2には、メッセージ「フォントを選んでください」M2の表示と共に、ゴシック、明朝、楷書、行書及び特太(ボールド)等のフォント見本であって、且つ、これら複数のフォントの中から1つのフォントを選択するためのフォント選択釦とを兼ねる複数のhtml押釦と、設定不変更を選択するための「今の設定を変えない」釦K3とが同時に掲載される。このウェブページWP2によって、Aユーザーはポストカードに文字を印刷するためのフォントの種類を、フォントを見ながら選択できる。
【0060】
ここで選択されたフォントの設定は、文字を画像として表示する際にも反映される。例えば、Aユーザーが「Cゴシックを選ぶ」釦K4を選択すると、外字画像D2等がCゴシックの形状で画像表示されるようになる。
【0061】
ウェブページWP2において、フォント選択釦又は設定不変更釦K3の何れかが選択されると、サーバー10の制御手段13は、複数から選択されたフォントの種類に関する設定情報を、AユーザーのユーザーID「aaa」と関連付けて記憶手段12に保存するための保存釦を載せたウェブページのデータをパソコン20aに送出する。このサーバー10から送出されたデータに基づいて、表示手段21aは、図6に示すように、複数から選択されたフォントの種類に関する設定情報を、ユーザーID「aaa」と関連付けてサーバー10に保存するための保存釦K5を載せたウェブページWP3を表示する。
【0062】
ウェブページWP3は、AユーザーがCゴシックを選択したので、メッセージ「ここで注文するポストカードはCゴシックで印刷されます」M3を表示すると共に、保存釦を兼ねた設定確認釦K5と設定変更釦K6とを掲載する。これによりAユーザーは、ポストカードの印刷に使用されるフォントを確認できると共に、選択したフォントが気に入らない場合には、設定変更釦K6を選択してウェブページWP2に戻り、フォントの選択を何度でも繰り返すことができる。よって、注文されたポストカードがAユーザーの期待とは異なるフォントで印刷されるような状況を未然に回避できる。
【0063】
また、サーバー10は、保存釦K5からの保存確認によって、パソコン20aのフォントの種類に関する設定情報を、ユーザーID「aaa」と関連付けて記憶手段12に保存できる。よって、サーバー10は、パソコン20aの使用フォントをローカルの設定情報の一項目として外字データベースに蓄積できるため、パソコン20aのシステム環境を何度も繰り返し調査する必要がなく、Aユーザーからのアクセスに対して即座に情報提供可能な環境を構築できるようになる。
【0064】
ウェブページWP3の保存釦K5が選択されると、サーバー10の制御手段13は、ウェブページWP2において複数から選択されたフォントの種類に関する設定情報をパソコン20aに保存するための保存釦を載せたウェブページのデータをパソコン20aに送出する。このサーバー10から送出されたデータに基づいて、表示手段21aは、図7に示すように、複数から選択されたフォントの種類に関する設定情報をパソコン20aに保存するための保存釦K7を載せたウェブページWP4を表示する。
【0065】
このウェブページWP4は、Aユーザーにより選択されたフォントの種類を確認するメッセージM4と共に、このフォント及び言語の設定をパソコン20aに記憶するか否かを問うメッセージと保存釦「はい」K7及び不保存釦「いいえ」K8とを掲載する。
【0066】
ここで保存釦K7が選択されると、サーバー10の制御手段13は、保存釦K7による保存要求を受け付け、このフォントの種類に関する設定情報をパソコン20aのウェブブラウザにより作成されるクッキー(Cookie)に保存する。これによりサーバー10は、パソコン20aのフォントの種類に関する設定情報を必要に応じてクッキーから読み出すことができるようになる。セキュリティ上の理由等によって、Aユーザーが、サーバー10によるクッキーへの書き込みを望まない場合、「いいえ」釦K8を選択してフォント及び言語の設定のパソコン20aへの記憶を禁止する。
【0067】
ウェブページWP4で「はい」釦K7又は「いいえ」釦K8が選択されると、図8に示すように、外字の使用要求をサーバー10に送出するためのウェブページWP5に表示が切り換えられる。このウェブページWP5で、宛名の入力カラムI1に、例えば、「わたなべじゅんいち」とキーボードにより入力した後に、キーボードの入力キー「Enter」等で「渡邊淳一」と変換してから送信釦K9を選択すると、この入力カラムI1に入力された「渡邊淳一」の文字に対応する標準化された文字コード番号が、サーバー10に送信される。
【0068】
サーバー10は、パソコン20aから送出された文字コード番号を受信すると、この文字コード番号に対応する文字を拡大して画像表示するための画像ファイルを送出することによって、ウェブページWP5上に拡大画像「渡邊淳一」D3を載せるように表示を切り換える。そして、メッセージ「パソコンで変換されない漢字(外字)を使用する場合は、その漢字の下のチェックボックスにチェックをして変換ボタンを押してください」M5を表示することによって、このパソコン20aで変換されない漢字、即ち、このパソコン20aにインストールされていない外字に変換する漢字のチェックボックス(入力カラム)にチェックマークを入力するように促す。
【0069】
外字の使用要求がない場合、不変更釦K10を選択するが、ここでは、漢字「邊」の下に設けられたチェックボックスI2をマウスによるクリック等で選択してチェックマークを入力し、変換釦K11を選択する。これによりパソコン20aは、「邊」の異体字である外字の使用要求をサーバー10に送信する。
【0070】
サーバー10の制御手段13は、このウェブブラウザによるAユーザーからの外字の使用要求を受け付けると、この外字を画像形成するための外字情報の開示方法を3種類の方法から選択可能なウェブページのデータをパソコン20aに送出する。これによりパソコン20aの表示手段21aは、図9に示すように、ウェブページWP6を表示する。
【0071】
このウェブページWP6に掲載された3種類の選択釦の中から「候補を順に見る」釦K12が選択された場合、サーバー10の制御手段13は、異体字に関する外字情報から相違部分を抽出すると共に、この相違部分を強調して異体字に関する外字情報をAユーザーに開示するように記憶手段12の読出しを制御する。また、「画数で探す釦」K13が選択された場合、制御手段13は、異体字の画数分布での分布領域を選択可能に、この異体字に関する外字情報を開示するように記憶手段12の読出しを制御する。更にまた、「消去法で探す」K14が選択された場合、制御手段13は、異体字に関する外字情報を開示すると共に、選択候補外の異体字に対する除外要求を受け付けるように記憶手段12の読出しを制御する。
【0072】
これによりサーバー10は、外字を画像形成するための外字情報をAユーザーにより選択された方法で開示する。なお、ここで外字の使用要求をキャンセル釦K15により取り消してウェブページWP5に戻ることも可能である。以下、これら3種類の外字情報の開示方法について説明する。
【0073】
(1)候補を順に見る場合:第1の外字登録情報提供システム
ウェブページWP6において、「候補を順に見る」釦K12がAユーザーにより選択された場合、サーバー(第1の外字情報登録装置)10の制御手段13は、Aユーザーにより登録された住所情報を参照し、Aユーザーが所属する地域の外字使用例情報に基づいて、Aユーザーから使用要求が有った外字の異体字の出現頻度順を決定する。このとき制御手段13は、例えば、ユーザーID発行の際に、Aユーザーがサーバー10の記憶手段12に登録した住所情報又はウェブサイト運営者に申告した住所情報若しくはOS等のインストール又はサポート登録等の際にAユーザーによりパソコン20aに保存(登録)された住所情報等を参照する。
【0074】
これにより制御手段13は、Aユーザーによって登録された住所情報に基づく地域の外字使用例情報により「邊」の異体字の出現頻度順を決定し、この地域の外字使用例情報に基づく異体字の出現頻度順に、この異体字に関する外字情報を表示手段21aにより表示するためのウェブページのデータを送出する。そして、表示手段21aは、制御手段13により送出されたデータに基づいて、地域別の外字使用例情報に基づく「邊」の異体字の出現頻度順に、この異体字に関する外字情報を掲載したウェブページWP7を、図10に示すように表示する。
【0075】
このウェブページWP7は、「邊」の複数の異体字の外字画像D4と、これら複数の異体字の夫々に配されたチェックボックスI3と、これら複数の異体字における相違部分の強調方法を4種類から選択するための選択釦K16,K17,K18,K19と、他候補要求釦K20、キャンセル釦K21及び変換釦K22とを掲載する。このウェブページWP7で最初に表示される外字画像D4は、上述したように、図3に示した地域別の外字使用例情報に基づいて、Aユーザーが所属する地域で出現頻度が高い側から順に選択された「邊」の異体字の画像である。このように、Aユーザーが所属する地域で出現頻度が高い順に異体字を表示することによって、多数の異体字の中からAユーザーが所望する外字を早期に表示できる確率を高めることができるので、外字の選択に要する時間を短縮できる。
【0076】
なお、図10は、4種類の異体字が表示された例を示すが、この異体字の掲載個数は、ウェブページWP7の表示枠(ウィンドウ)の大きさに基づいて、掲載可能な個数が制御手段13により選択される。
【0077】
ここで強調選択釦K16,K17,K18,K19の中から「全ての違いを強調」釦K16が、Aユーザーにより選択されると、制御手段13は、外字画像D4を画像形成するための外字情報から相違部分を抽出すると共に、抽出された相違部分を強調して外字情報を表示するためのウェブページのデータを送出する。パソコン20aは、この制御手段13により送出されたデータをウェブブラウザにより読み込んで、このデータに基づいて表示手段21aによるウェブページWP7の表示を切り換える。これにより表示手段21aは、異体字に関する外字情報から抽出された相違部分を変色強調又は点滅強調して外字情報を開示するウェブページWP7を表示する。また、この強調選択釦K16の周縁部も変色強調されるので、「全ての違いを強調」する開示方法が選択されたことを判別できる。
【0078】
ウェブページWP7の外字画像D4において、中抜きで表示された部分が、これら4種類の異体字での相違部分である。これらの中抜き部分が、表示手段21aにより、例えば、黒から赤に変色されたり、点滅されたりする。これによって、複数の異体字の特徴となる部分を即座に把握できるので、所望の外字を素早く選択できる。
【0079】
強調選択釦K16,K17,K18,K19の中から「偏の違いを強調」釦K17がAユーザーにより選択されると、制御手段13は、これら複数の異体字における偏の相違部分を抽出すると共に、抽出された相違部分を強調して外字情報を表示するためのウェブページのデータを送出する。このデータに基づいて、外字画像D4における偏の相違部分が、変色強調又は点滅強調されて表示手段21aにより表示される。これによって、例えば、所望の外字の特徴となる部分が偏にあることがAユーザーにより予め認識されているような場合、異体字の特徴をより短時間で把握して所望の外字を選択できるようになる。
【0080】
強調選択釦K16,K17,K18,K19の中から「旁の違いを強調」釦K18がAユーザーにより選択された場合も同様に、制御手段13は、これら複数の異体字における旁の相違部分を抽出すると共に、抽出された相違部分を強調して外字情報を表示するためのウェブページのデータを送出し、このデータに基づいて、外字画像D4における旁の相違部分が変色強調又は点滅強調されるので、所望の外字の特徴となる部分が旁にあることがAユーザーにより予め認識されているような場合、より迅速に異体字の特徴を把握して所望の外字を選択できるようになる。
【0081】
一方、強調選択釦K16,K17,K18,K19の中から「相違部分を拡大」釦K19がAユーザーにより選択された場合、制御手段13は、異体字に関する外字情報から相違部分を抽出すると共に、この相違部分を拡大強調するためのウェブページのデータを送出する。これにより表示手段21aは、図11に示すように、この相違部分を拡大強調するためのウェブページWP8を表示するように表示を切り換える。このウェブページWP8では、外字画像D4における相違部分が拡大表示される。また、「相違部分を拡大」釦K19の周縁部が変色表示されるので、拡大強調が選択されたことを判別できる。このウェブページWP8によって、Aユーザーは、複数の異体字の相違部分を拡大画像D5により容易に視認できるので、所望の外字の選択に要する時間を短縮できる。
【0082】
図10に示したウェブページWP7において、最初に表示された外字画像D4に所望の外字が候補として含まれていない場合、Aユーザーは、「更に他の文字を変換する」釦K20を選択することによって、最初に開示された所定数の異体字の次に出現頻度が高い所定数の異体字に関する外字情報の開示要求をサーバー10に送信する。
【0083】
ウェブページWP7に掲載された外字画像D4の中に所望の外字が含まれていた場合、この外字に対応するチェックボックスI3をマウスによるクリック等で選択してチェックマークを書き込み、変換釦K22を選択する。これによって、チェックボックスI3により選択された外字を画像形成するための外字情報の使用要求がパソコン20aからサーバー10に送信される。
【0084】
一方、このような外字の選択作業を中止する場合、ウェブページWP7のキャンセル釦K21を選択する。これによって、図9に示したウェブページWP6に戻ることができるので、外字の選択作業の途中であっても、外字の開示方法を他の方法に切り換えることができる。
【0085】
サーバー10の入力手段11がAユーザーからの外字情報の使用要求を受け付けると、制御手段13は、このAユーザーから使用要求が有った外字情報に基づく外字画像と共に、この外字情報をユーザーID「aaa」と関連付けて付番登録するための登録釦を載せたウェブページのデータをパソコン20aに送出する。これにより表示手段21aは、図12に示すように、このサーバー10により使用要求を受け付けられた外字情報に基づく外字画像F1と共に、この外字情報をユーザーID「aaa」と関連付けて付番登録するための登録釦K23を載せたウェブページWP9を表示する。
【0086】
このウェブページWP9において、登録釦K23が選択されると、制御手段13は、この登録釦K23による登録要求を受け付け、メッセージM6のように、この外字情報に「外字5番」と付番すると共に、この外字情報をAユーザー(パソコン20a)に付与したユーザーID「aaa」の従属下の外字5番に登録するように記憶手段12を制御する。
【0087】
このとき、例えば表1に示すように、外字画像F1に内部コード番号として付番された外字コード番号「4897563210」が「渡」「淳」及び「一」の文字コード番号(表1には記載せず)と共に、ユーザーID「aaa」と関連付けて登録され、外字登録情報変換テーブルT1がサーバー10の記憶手段12で更新される。この外字画像F1に付番された外字コード番号「4897563210」は、標準化された文字コードと重複しないように選択される。
【0088】
【表1】
【0089】
外字登録情報変換テーブルT1は、複数のユーザーの使用フォント及びOS等のシステム環境についての情報と、これら複数のユーザーにより登録された外字情報に対応する外字コード番号とを、各ユーザーのユーザーIDと夫々関連付けて記憶することによりデータベース化された複数のユーザー間での外字情報の変換表である。制御手段13は、外字を画像形成するための外字情報と、この外字の代用文字、例えば「邊」に対しては標準化された文字コードに属する「辺」等とを関連付けて記憶手段12の外字登録情報変換テーブルT1に記憶(保存)するので、ユーザーが外字の使用を選択しない場合、その外字を代用文字で置き換えることができる。
【0090】
図12に示したウェブページWP9において、Aユーザーが外字画像F1を含む宛名D6を外字5番に登録するように登録釦K23を選択すると、「渡」、外字画像F1、「淳」、「一」の順にこれらの文字コード番号及び外字コード番号が、AユーザーのユーザーID「aaa」の従属下の外字5番に登録される。
【0091】
ウェブページWP9の入力カラムI4への入力「外登5」に続けて送信釦K24が選択されると、外字5番に登録された外字情報に基づいて画像を表示するように、Aユーザーのパソコン20aからサーバー10に外字情報の使用要求が送出される。この外字情報の使用要求をサーバー10の入力手段11が受信すると、制御手段13は、ユーザーID「aaa」の従属下に登録された外字情報を検索し、このユーザーID「aaa」の外字5番に格納された文字コード番号及び外字コード番号を拾い出し、このユーザーID「aaa」に関連付けて保存されたCゴシックのフォント(字体)で、宛名D6を画像表示できるように図形ファイル(画像ファイル)を生成し、この図形ファイルをパソコン20aに送出する。これによりサーバー10は、パソコン20aから登録が有った宛名D6の画像をAユーザーからの要求に応じて提供できるので、Aユーザーは、パソコン20aに外字フォントをインストールしなくても所望の外字を必要に応じて繰り返し使用できるようになる。
【0092】
ウェブページWP9では、外字画像F1を含む宛名D6の登録を中止するキャンセル釦K25と、外字情報の登録前に「外字登録の一覧を見る」ための確認釦K26も掲載する。これによって、外字情報の登録、中止及び確認を一画面で選択できるようになるので、外字登録情報提供システム100を使用する際の使い勝手が向上する。このウェブページWP9で、OK釦K27を選択すると、ポストカードの注文に必要な情報の入力が完了する。
【0093】
ウェブページWP9において、登録釦K23の選択により新たに外字情報が登録されると、サーバー10の制御手段13は、この外字情報を保存するための保存釦を載せたウェブページのデータをパソコン20aに送出する。このサーバー10から送出されたデータに基づいて、表示手段21aは、図13に示すように、この外字登録された外字情報に基づいて画像形成するための図形ファイルをパソコン20aに保存する保存釦K28を載せたウェブページWP10を表示する。
【0094】
このウェブページWP10において、質問「この外字登録した図形ファイルをパソコンに記憶させますか?」Q3に従って、Aユーザーが「はい」釦K28を選択すると、制御手段13は、この保存釦K28による保存要求を受け付け、ウェブページWP9で新たに登録された宛名D6の図形ファイルを、パソコン20aのウェブブラウザにより作成されるクッキーに保存する。これによりAユーザーは、サーバー10にアクセスしなくても、この宛名D6をパソコン20aで使用できるようになる。ここで「いいえ」釦K29を選択すると、図形ファイルのパソコン20aへの保存を拒絶できるので、サーバー10によるクッキーへの書き込み禁止等のセキュリティ設定にも対応可能である。
【0095】
図12に示したウェブページWP9の確認釦K26を選択すると、図14に示すように、外字登録の一覧を表示するためのウェブページWP11に表示が切り換えられる。このウェブページWP11は、メッセージ「お客様の外字登録は10個までです。あと5個登録できますが、それ以上は、以前のものを削除しなければ新しく登録はできません。」M7のように、登録可能な外字情報の数を通知すると共に、登録済みの外字情報に基づく画像の夫々に対して削除マークを入力するためのチェックボックスを表示する。
【0096】
ここで例えば、外字2番に登録された「鈴木****」の左側のチェックボックスI5にチェックマークを入力してから削除釦K30を選択することによって、この外字情報「鈴木****」を削除できる。従って、ウェブページWP11により登録済の外字情報を確認できると共に、登録済の外字情報の要/不要を容易に判断できるので、不要となった外字情報を簡単に削除できる。このため、サーバー10の記憶手段12及びパソコン20aの記憶容量を効率的に使用できる。
【0097】
このウェブページWP11は、メッセージ「外字増加サービスに登録いただくと、100個まで登録できるようになります」M8のようなオプションの案内と、このオプションに登録するための「外字増加サービスに登録」選択釦K31とを合わせて掲載する。これによって、多数の外字を必要としているユーザーと、少数の外字しか必要ではないユーザーとを判別し、各ユーザーの要求に応じて外字情報を提供できるようになる。
【0098】
このように、候補を順に見る場合、制御手段13は、異体字に関する外字情報から相違部分を抽出すると共に、この相違部分を変色強調又は拡大強調により強調して異体字に関する外字情報をAユーザーに開示するので、異体字が10個以上の多数に及ぶ場合であっても、各異体字の特徴となる部分を容易に把握できる。従って、所望の外字を短時間で簡単に選択できるので、選択した外字を画像形成するための外字情報の登録、この外字情報の提供によるポストカードの印刷注文及び登録した外字情報の入力等を効率良く実行できる。
【0099】
(2)画数で探す場合:第2の外字登録情報提供システム
図9に示したウェブページWP6において、「画数で探す」釦K13がAユーザーにより選択された場合、サーバー10(第2の外字情報登録装置)の制御手段13は、Aユーザーから外字の使用要求を受け付けた異体字に関して、予め導出して記憶手段12に格納した画数分布を参照し、この異体字の画数分布での分布領域を選択可能に、この異体字に関する外字情報を開示するためのウェブページのデータを送出する。このサーバー10から送出されたデータをパソコン20aは読み込み、図15に示すように、このデータに基づくウェブページWP12を表示手段21aにより表示する。
【0100】
このウェブページWP12は、Aユーザーから使用要求を受け付けた「邊」の複数の異体字の外字画像D7と、これら複数の異体字の夫々に配されたチェックボックスI6と、異体字の配列方法を3種類から選択するための配列選択釦K32,K33,K34と、次候補として、より少ない又はより多い画数の異体字の表示を要求するための次候補要求釦K35,K36と、これら複数の異体字の相違部分を強調表示するための強調選択釦K37と、キャンセル釦K38及び変換釦K39とを掲載する。このように表示手段21aは、異体字の画数分布での分布領域を、より少ない画数側又はより多い画数側の所定数の異体字を表示するように、次候補要求釦K35,K36により選択可能に、この異体字に関する外字情報を開示するためのウェブページWP12を表示する。
【0101】
制御手段13は、この異体字の画数分布の中央部に分布する異体字に関する外字情報を最初に開示するためのウェブページのデータを送出する。よって、ウェブページWP12には、「邊」の異体字を画数に基づいて配列させた画数分布の中央部に分布する所定数の異体字が、外字画像D7として最初に画像表示される。この最初に画像表示される異体字の数は、このウェブページWP12の表示枠の大きさに基づいて、この表示枠内に表示可能な個数が制御手段13により決定される。
【0102】
「邊」の異体字を画数に基づいて配列させるための画数分布は、これら複数の異体字の総画数、偏の画数又は旁の画数を用いて導出された3種類の画数分布のいずれか1つを、配列選択釦K32,K33,K34により選択して適用する。これらの配列選択釦K32,K33,K34の中から、「総画数」釦K32が選択された場合、「邊」の複数の異体字が、総画数の少ない異体字から総画数の多い異体字へと順に配列されて、外字画像D7として表示される。
【0103】
これによって、所望の外字の画数と外字画像D7として表示された異体字の画数とを視覚により直感的に比較できる。このため、所望の外字の画数を含む分布領域に分布する異体字、即ち、より少ない画数又はより多い画数の異体字が表示されるように、「より少ない画数」釦K35又は「より多い画数」釦K36により表示の切換を選択できるので、短時間で所望の外字を表示させることが可能になる。従って、外字を素早く選択できる。
【0104】
同様に、「偏の画数」釦K33又は「旁の画数」釦K34が選択された場合、「邊」の複数の異体字が、これらの偏又は旁の画数の少ない異体字から多い異体字へと順に配列されて、外字画像D7として表示される。例えば、「邊」の異体字の中から、旁の部分の画数がより多い外字を選択したいような場合、「旁の画数」釦K34を選択し、これら複数の異体字の配列を旁の画数分布に基づいて変更できる。これによって、所望の外字の旁の画数と外字画像D7として表示された複数の異体字の旁の画数とを視覚により直感的に比較できるため、所望の外字の画数を含む分布領域に分布する異体字が表示されるように、「より少ない画数」釦K35又は「より多い画数」釦K36により表示される異体字の分布領域を選択できる。従って、短時間で所望の外字を表示させることが可能になるため、外字を素早く選択できる。
【0105】
類似した異体字の数が多く、画数分布の分布領域の選択のみでは、各異体字の特徴を把握して外字を選択することが困難な場合、「相違部分を強調」釦K37を選択することによって、外字画像D7として表示された異体字の間の相違部分を、変色強調又は点滅強調により強調表示できる。従って、画数分布における分布領域の選択による候補数の制限に加えて、相違部分の強調表示による視認性の向上効果もあるため、より短時間で所望の外字を選択できるようになる。
【0106】
このウェブページWP12では、キャンセル釦K38を選択することによって、外字の選択を中止すると共に、図9に示したウェブページWP6に戻ることができる。よって、外字の選択中であっても、外字の開示方法を他の方法に切り換えたり、ウェブページWP6で更にキャンセル釦K15を選択して、外字の使用要求を撤回したりできる。
【0107】
ウェブページWP12に掲載された外字画像D7の中に所望の外字F1が含まれていた場合、この外字F1に対応するチェックボックスI61をマウスによるクリック等で選択してチェックマークを書き込み、変換釦K39を選択する。これによって、チェックボックスI61により選択された外字F1を画像形成するための外字情報の使用要求がパソコン20aからサーバー10に送信される。サーバー10の入力手段11がAユーザーからの外字情報の使用要求を受け付けた後の処理は、上述した候補を順に見る場合と同じであるので、説明を省略する。
【0108】
このように、外字を画数で探す場合、異体字の画数分布での分布領域を選択可能に、この異体字に関する外字情報をAユーザーに開示するので、異体字の総数が10個以上の多数に及ぶ場合であっても、ウェブページ上で1度に開示する異体字の数を低減できると共に、所望の外字の画数を含む分布領域にある異体字を選択的に表示できる。従って、所望の外字を少数の有望候補の中から簡単に選択できるので、選択した外字を画像形成するための外字情報の登録、この外字情報の提供によるポストカードの印刷注文及び登録した外字情報の入力等を効率良く実行できる。
【0109】
(3)消去法で探す場合:第3の外字登録情報提供システム
図9に示したウェブページWP6において、「消去法で探す」釦K14がAユーザーにより選択された場合、サーバー(第3の外字情報登録装置)10の制御手段13は、異体字に関する外字情報を表示すると共に、選択候補外の異体字に対する除外要求を受け付けるためのウェブページのデータをパソコン20aに送出する。この制御手段13により送出されたデータに基づいて、パソコン20aの表示手段21aは、図16に示すように、ウェブページWP13を表示する。
【0110】
このウェブページWP13は、メッセージ「正しい文字の候補とならないものを選んでください」M9及び「未チェックの文字は**文字あります。」M10と、Aユーザーから使用要求が有った「邊」の複数の異体字の外字画像D8と、これら複数の異体字の夫々に配されたチェックボックスI7と、選択候補外の異体字に対する除外要求を送信するための送信釦K40と、他候補要求釦K41,K42と、キャンセル釦K43とを掲載する。図16では、9種類の異体字が表示されているが、この異体字の表示個数は、ウェブページWP13の表示枠の大きさに基づいて、表示可能な個数が制御手段13により選択される。
【0111】
このウェブページWP13において、メッセージM9に従って、所望の外字とは異なる異体字に配されたチェックボックスI71,I72,I73にマウスによるクリック等によりチェックマークを書き込んでから送信釦K40を選択すると、このチェックマークによりチェックされた異体字に対する除外要求が、パソコン20aからサーバー10に送信される。このサーバー10の入力手段11が、パソコン20aから送信された除外要求を受け付けると、制御手段13は、除外要求を受け付けた異体字の表示を抑制すると共に、これらの異体字を除く異体字の数を表示するためのウェブページのデータを送出する。
【0112】
これにより表示手段21aは、チェックボックスI71,I72,I73による除外要求が受け付けられた異体字の表示を抑制することにより、これらの異体字を選択候補外として外字画像D8から削除すると共に、これらの異体字の数を異体字の総数から減算し、残りの未チェックの異体字の数を表示するようにメッセージM10の内容を変更する。Aユーザーは、このメッセージM10により選択候補となり得る異体字の数を確認しながら、選択候補外の異体字を除外できるので、所望の外字の選択候補を容易に少数に絞り込むことができる。
【0113】
異体字の数が10個以上の多数であって、1ページのウェブページで表示できない場合、「前候補」釦K41又は「次候補」釦K42を選択することによって、既に閲覧済みの異体字又は未閲覧の異体字を表示するように、サーバー10に表示の切換要求を送信できる。よって、多数の異体字が複数のページに亘って分割表示されるような場合であっても、これら複数のページの表示を切り替えながら正しい文字の候補とならない異体字をチェックして除外できるので、候補数を簡単に絞り込むことができる。
【0114】
このようにウェブページWP13において、正しい文字の候補となる異体字の数を充分に絞り込んだ後、キャンセル釦K43を選択してウェブページWP6に戻り、例えば、「画数で探す」釦K13を選択することによって、図17に示すように、異体字の画数の大小の選択肢により次の所定数までの異体字を表示するためのウェブページWP14に表示が切り換えられる。このウェブページWP14は、「画数で探す」釦K13の選択によって、サーバー10の制御手段13からパソコン20aに送出されたデータに基づいて表示され、図15に示したウェブページWP12に、正しい文字の候補となる異体字の数を通知するメッセージM10を掲載した構成となっている。このページ構成によって、Aユーザーは、消去法により限定された数の候補の中から所望の外字を選択できるので、より短い時間で所望の外字を選択できる。
【0115】
このウェブページWP14による外字F1の選択と、この外字F1を画像形成するための外字情報の使用要求の送信後の処理は、上述した画数で探す場合と同じであるので、説明を省略する。
【0116】
このように、異体字に関する外字情報を開示すると共に、選択候補外の異体字に対する除外要求を受け付ける消去法により外字を探す場合、異体字の総数が10個以上の多数に及ぶ場合であっても、これら多数の異体字を少数の選択候補に絞り込むことができるので、ウェブページ上に表示する異体字の数を削減できる。従って、所望の外字の視認選択に要する時間を短縮できるので、選択した外字を画像形成するための外字情報の登録、この外字情報の提供によるポストカードの印刷注文及び登録した外字情報の入力等を効率良く実行できる。
【0117】
なお、サーバー10の制御手段13は、ウェブページWP13を表示するためのデータを送出する際に、上述した候補を順に見る場合と同様に、Aユーザーにより登録された住所情報を参照し、Aユーザーが所属する地域の外字使用例情報によって、Aユーザーから使用要求が有った外字の異体字の出現頻度順を決定し、この地域の外字使用例情報に基づく異体字の出現頻度順に、この異体字に関する外字情報を表示手段21aにより表示するためのウェブページのデータを送出することもできる。
【0118】
これにより表示手段21aは、地域別の外字使用例情報に基づいて「邊」の異体字の出現頻度順に、この異体字に関する外字情報を掲載したウェブページWP13を表示するが、このとき最初に表示される外字画像D8は、図3に示した地域別の外字使用例情報に基づいて、Aユーザーが所属する地域での出現頻度が低い側から順に選択された「邊」の異体字の画像である。よって、ウェブページWP13は、選択候補となる確率が低い異体字を優先的に表示できるので、選択候補外の複数の異体字をまとめて除外できるため、10個以上の多数の異体字の中から所望の外字を選択する際の作業効率を向上できる。
【0119】
次に、この第1の実施形態としての外字登録情報提供システム100の動作例を、本発明に係る情報処理方法の実施形態として、図18乃至図23に示したフローチャートを参照しながら説明する。図18及び図19は、外字登録情報提供システム100の動作例を示すフローチャートであり、図20乃至図23は、この外字登録情報提供システム100による外字情報の開示例を示すフローチャートである。
【0120】
この実施形態では、Aユーザーがサーバー10により運営されるウェブサイトにポストカードを注文する際に、上述した3種類の開示方法からいずれかの方法を選択し、その開示方法により開示される異体字に関する外字情報の中から、ポストカードに正確な宛名を印刷するために必要な外字情報を選択して登録利用することを前提条件とする。
【0121】
これを前提として、先ず、図18(a)に示すフローチャートのステップS11で、標準化された文字コードにない複数の異体字を含む外字を集める。また、これら複数の異体字を地域別に出現頻度順に配列した外字使用例情報を作成する。これら複数の異体字を含む外字に関して、次のステップS12で、これらの外字を画像形成するための外字情報を各々作成する。作成された外字情報に関して、次のステップS13で、異体字の総画数、偏の画数及び旁の画数を用いて画数分布を導出する。次のステップS14で、これら異体字を含む外字に関する外字情報と、地域別の外字使用例情報と、異体字の画数分布とをサーバー10の記憶手段12に格納する。これによって、ネットワーク30上でサーバー10により外字情報を提供するウェブサイトの運営準備を完了する。
【0122】
このサーバー10により運営されるウェブサイトにAユーザーがアクセスしてポストカードを注文できるように、図18(b)に示すフローチャートのステップS21で、サーバー10の制御手段13は、Aユーザーに会員番号としてユーザーID「aaa」を発行すると共に、このユーザーID「aaa」とAユーザーの住所情報とを関連付けて記憶手段12に登録する。
【0123】
このユーザーID「aaa」を用いたパソコン20aからのアクセスに対して、次のステップS22で、制御手段13は、図4に示したウェブページWP1を表示手段21aにより表示するようにデータを送出し、このウェブページWP1を介してAユーザーが使用するパソコン20aのシステム環境を調査する。次のステップS23で、制御手段13は、図5に示したウェブページWP2を表示手段21aにより表示するようにデータを送出し、このウェブページWP2を介してAユーザーにフォントの選択を促す。
【0124】
これらのウェブページWP1,WP2によって、サーバー10はパソコン20aのローカル設定を把握できるので、パソコン20aにおいて外字画像を生成する際に必要となる使用言語及びフォントの種類等に関する設定情報を取得できる。
【0125】
次に、ステップS24で、制御手段13は、図6に示したウェブページWP3を表示手段21aにより表示するようにデータを送出し、このウェブページWP3を介してポストカードの印刷に使用するフォントの種類を確認するようにAユーザーに促す。ここでAユーザーがフォントの種類に関する設定情報を確認すると(Yes)、次のステップS25に進む。一方、Aユーザーがフォントの種類に関する設定情報の変更を選択した場合(No)、ステップS23に戻り、ウェブページWP2でフォントを再選択する。
【0126】
サーバー10の制御手段13は、ステップS25で、図7に示したウェブページWP4を表示手段21aにより表示するようにデータを送出し、このウェブページWP4を介して言語及びフォントの種類に関する設定情報のパソコン20aへの保存に対する了承確認をメッセージ表示する。ここでAユーザーがフォント及び言語の設定保存を了承した場合(Yes)、次のステップS26で、制御手段13は、この設定情報をパソコン20aのウェブブラウザにより作成されるクッキーに保存し、次のステップS27に進む。一方、Aユーザーがフォント及び言語の設定保存を了承しなかった場合(No)、ステップS26をスキップし、この設定情報をパソコン20aには保存せずにステップS27に進む。
【0127】
ステップS27で、制御手段13は、図8に示したウェブページWP5を表示手段21aにより表示するようにデータを送出し、このウェブページWP5上で、宛名のようなポストカードの印刷に必要な情報の入力を促す。ここで入力カラムI1に宛名が入力されて送信釦K9が選択されると、次のステップS28で、入力カラムI1に入力された文字に対応する文字コード番号がサーバー10に送信される。サーバー10の入力手段11が、これらの文字コード番号を受信すると、次のステップS29で、制御手段13は、受信した文字コード番号に対応する文字を拡大して画像表示するように、ウェブページWP5の表示を切り換える。
【0128】
次に、図19に示すフローチャートのステップS30に移行して、制御手段13は、メッセージM5をウェブページWP5上に表示することによって、外字の使用要求の有無を確認する。Aユーザーが「このままでよい」釦K10を選択し、外字の使用を要求しない場合(No)、ステップS36に進み、拡大画像D3により確認された文字でポストカードに宛名を印刷するように注文の受付を完了して終了する。一方、Aユーザーが、チェックボックスにチェックをして変換釦K11により外字の使用を要求した場合(Yes)、この外字の使用要求がパソコン20aからサーバー10に送信され、次のステップS31で、サーバー10の入力手段11により受け付けられる。この入力手段11により使用要求が受け付けられた外字に関して、その異体字を画像形成するための外字情報が、次のステップS32で、制御手段13によりAユーザーに開示される。
【0129】
この実施形態では、上述した3種類の開示方法、即ち、(1)候補を順に見る方法、(2)画数で探す方法、又は(3)消去法で探す方法から選択される開示方法により外字情報が開示される。
【0130】
例えば、図20に示すサブルーチンをコールし、このフローチャートのステップS201で、制御手段13により送出されたデータに基づいて、図9に示したウェブページWP6が表示手段21aにより表示されるので、このウェブページWP6に掲載された選択釦K12,K13,K14により外字情報の開示方法を選択する。選択釦K12又は選択釦K14によって、(1)候補を順に見る方法、又は(3)消去法で探す方法が選択された場合、次のステップS202に進み、制御手段13は、記憶手段12に登録されたAユーザーの住所情報を参照し、ステップS203で、この住所情報に基づく地域の外字使用例情報を検索する。この検索結果に基づいて、ステップS204で、異体字の出現頻度順を決定する。
【0131】
次に、ステップS205で、先に選択された開示方法を参照し、候補を順に見る場合(1)、ステップS206に進み、Aユーザーの住所情報に基づく地域の外字使用例情報により決定された異体字の出現頻度順に最初の候補を開示するウェブページWP7を表示手段21aにより表示する。これによりウェブページWP7は、Aユーザーの所属する地域で使用頻度が高い異体字に関する外字情報を優先的に開示するようになるので、より短時間で外字を選択できる確率を高くできる。
【0132】
次に、図21に示すフローチャートのステップS207に移行して、ウェブページWP7において、複数の強調選択釦K16,K17,K18,K19のいずれかの釦により強調表示が選択された場合(Yes)、ステップS208に進み、最初の候補として開示された異体字に関する外字情報から相違部分を抽出し、ステップS209で、この相違部分を強調表示するようにウェブページWP7の表示を切り換える。強調選択釦K16,K17,K18,K19のいずれも選択されなかった場合(No)、ステップS208及びステップS209をスキップしてステップS210に進む。
【0133】
ステップS210で、ウェブページWP7のチェックボックスへのチェックと変換釦K22とにより外字の候補が決定された場合(Yes)、次のステップS211に進み、この外字を画像形成するための外字情報の使用要求をサーバー10に送出して外字情報の開示を終了し、図19に示したメインルーチンのステップS32に戻る。一方、外字の候補が決定されない場合(No)、ステップS212に進む。
【0134】
このステップS212で、ウェブページWP7のキャンセル釦K21の選択によって、他の変換候補が要求されなかった場合(No)、外字情報の使用要求をサーバー10に送出せずに外字情報の開示を終了し、図19に示したメインルーチンのステップS32に戻る。一方、ウェブページWP7の次候補要求釦K20により他の変換候補が要求された場合(Yes)、次のステップS213に進み、次に出現頻度が高い異体字を候補として開示するように、外字画像D4の表示を切り換えてステップS207に戻る。
【0135】
このように、ステップS207乃至ステップS213のループを、ステップS210での候補決定又はステップS212での外字情報の使用要求のキャンセルにより図19に示したメインルーチンのステップS32に戻るまで繰り返す。
【0136】
図20に示したフローチャートのステップS205で、消去法で探す方法が選択されていた場合(3)、ステップS220に進み、図16に示したウェブページWP13を表示手段21aにより表示することによって、Aユーザーの住所情報に基づく地域の外字使用例情報により決定された異体字の出現頻度順に最初の候補を開示する。これによりウェブページWP7は、Aユーザーの所属する地域で使用頻度が低い異体字に関する外字情報を優先的に開示できるようになる。このため、候補とならない複数の異体字の除外要求を一度に受け付けて、これら複数の異体字の表示を抑制できるので、候補となり得る異体字の個数を効率良く低減できる。
【0137】
次に、ステップS221で、ウェブページWP13上にメッセージM10を表示して異体字の総数を通知する。次に、図22に示すフローチャートのステップS222に移行して、異体字の除外要求がウェブページWP13のチェックボックスI7へのチェックと送信釦K40とによりパソコン20aからサーバー10に送出された場合(Yes)、次のステップS223に進み、このパソコン20aからの除外要求がサーバー10の入力手段11により受け付けられると、制御手段13は、除外要求されて候補外となった異体字の表示を抑制すると共に、メッセージM10の内容を変更するようにウェブページWP13の表示を切り換えるためのデータを送出する。
【0138】
次のステップS224で、チェックボックスI7のチェックによる除外要求がなく、候補となり得る異体字の数をメッセージM10により表示する。これによって、候補となり得る未チェックの異体字の数を確認しながら、複数の異体字を少数の候補にまで絞り込むことができるので、所望の外字を容易に選択できるようになる。
【0139】
次に、ステップS225で、ウェブページWP13の他候補要求釦K41,K42により他の変換候補が要求された場合(Yes)、ステップS226に進み、次に出現頻度が高い異体字を候補として開示するように、外字画像D8の表示を切り換えてステップS222に戻る。キャンセル釦K43が選択されて他の変換候補が要求されなかった場合(No)、消去法による外字情報の開示を終了し、図20に示したフローチャートのステップS201に戻る。
【0140】
このステップS201で、消去法以外での外字情報の開示方法を選択する。候補を順に見る場合(1)については上述したので、説明を省略する。図9に示したウェブページWP6の選択釦K13により画数で探す方法が選択された場合(2)、図23に示すフローチャートのステップS230に移行し、図17に示したウェブページWP14のように、記憶手段12に格納された異体字の画数分布で中央部に分布する異体字D7を最初の候補として表示手段21aにより表示する。このウェブページWP14では、消去法により異体字数が既に削減されているので、未チェックの異体字の数を通知するメッセージM10も表示される。
【0141】
次のステップS231で、配列選択釦K32,K33,K34のいずれかにより配列選択された場合(Yes)、次のステップS232に進み、選択された釦に応じて、異体字の総画数、偏の画数又は旁の画数を用いて導出された画数分布に基づく配列に、外字画像D7での異体字の配列が変更される。
【0142】
次に、ステップS233で、強調選択釦K37により強調表示が選択された場合(Yes)、ステップS234に進み、最初の候補として開示された異体字に関する外字情報から相違部分を抽出し、ステップS235で、この相違部分を強調表示するように制御手段13から送出されたデータに基づいてウェブページWP14の表示を表示手段21aにより切り換える。強調選択釦K37が選択されなかった場合(No)、ステップS234及びステップS235をスキップしてステップS236に進む。
【0143】
ステップS236で、ウェブページWP14のチェックボックスI6へのチェックと変換釦K39とにより外字の候補が決定された場合(Yes)、次のステップS237に進み、この外字を画像形成するための外字情報の使用要求をパソコン20aからサーバー10に送出して外字情報の開示を終了し、図19に示したメインルーチンのステップS32に戻る。一方、外字の候補が決定されない場合(No)、ステップS238に進む。
【0144】
このステップS238で、ウェブページWP14のキャンセル釦K38が選択され、他の変換候補が要求されなかった場合(No)、外字情報の使用要求をサーバー10に送出せずに外字情報の開示を終了し、図19に示したメインルーチンのステップS32に戻る。一方、ウェブページWP14の次候補要求釦K35,K36によって、より少ない又はより多い画数の異体字に関する外字情報の開示が要求された場合(Yes)、次のステップS239に進み、より少ない又はより多い画数の異体字を候補として表示するように、外字画像D7の表示を切り換えてステップS231に戻る。
【0145】
このように、ステップS231乃至ステップS239のループを、ステップS236で候補が決定されるか、又はステップS238で外字情報の使用要求が取り消されて、図19に示したメインルーチンのステップS32に戻るまで繰り返す。
【0146】
このように図19に示したメインルーチンのステップS32で、3種類の開示方法のいずれかにより外字情報が開示された後、ステップS33で、外字情報の使用要求がパソコン20aからサーバー10に送信され、サーバー10の入力手段11により受信されたか否かが、制御手段13により判断される。外字情報の使用要求が送受信されなかった場合(No)、ステップS30に戻り、外字の使用要求を送信するか否かをAユーザーが再判断する。外字情報の使用要求が送受信された場合(Yes)、次のステップS34に進む。
【0147】
このステップS34で、外字情報の使用要求が入力手段11により受け付けられると、ステップS35で、制御手段13は、図12に示したウェブページWP9を表示手段21aにより表示するようにデータを送出する。これにより制御手段13は、使用要求が有った外字情報に基づいて画像形成された宛名D6の確認をAユーザーに促すと共に、この外字情報を記憶手段12に登録するか否かをAユーザーに確認する。
【0148】
Aユーザーが外字情報の登録を選択せずにOK釦K27を選択した場合(No)、ステップS36に進み、サーバー10は、この外字情報を登録せずに、宛名D6をポストカードに印刷するように注文を受け付けて終了する。Aユーザーが外字情報の登録釦K23を選択した場合(Yes)、ステップS37に進み、制御手段13は、この外字情報を記憶手段12に付番登録する。
【0149】
このようにして付番登録された外字情報は、ウェブページWP9の入力カラムI4に登録番号を入力してから送信釦K24を選択することによって、記憶手段12から容易に呼び出すことができる。従って、このウェブページWP9を介して登録した外字情報によって、外字を繰り返し利用することができる。
【0150】
次に、ステップS38で登録済の外字情報を呼び出すか否かを判断し、Aユーザーが登録済の外字情報を要求する場合(Yes)、次のステップS39に進み、例えば、「外字登録の一覧を見る」釦K26が選択されると、制御手段13は、図14に示したウェブページWP11のデータを送出することによって、登録済の外字情報をパソコン20aに提供する。また、制御手段13は、ウェブページWP9の入力カラムI4に外登1乃至5を入力されることによっても、この要求された外字情報をAユーザーに提供する。
【0151】
このようにして使用要求が有った外字情報を提供した後、次のステップS40に進む。Aユーザーが登録した外字情報を使用要求しない場合(No)、このステップS39をスキップしてステップS40に進む。
【0152】
このステップS40で、制御手段13は、図13に示したウェブページWP10を表示手段21aにより表示するようにデータを送出することによって、登録された宛名D6の図形ファイルをパソコン20aに記憶させるか否か、Aユーザーに判断を促す。Aユーザーが「はい」釦K28により図形ファイルの保存を選択した場合(Yes)、制御手段13は、次のステップS41で、この図形ファイルをパソコン20aに保存してから、ステップS36に進み、この図形ファイルにより画像形成される宛名D6でポストカードを印刷するように注文受付を完了して終了する。Aユーザーが「いいえ」釦K29を選択し、図形ファイルの保存を選択しなかった場合(No)、ステップS41をスキップしてステップS36に進み、この図形ファイルは保存せずに、注文受付を完了して終了する。
【0153】
このように本実施形態の外字登録情報提供システム100では、Aユーザーは3種類の外字情報の開示方法から選択した方法によって、多数の異体字の中から所望の外字を短時間で容易に選択できるので、サーバー10により運営されるウェブサイトにおいて、宛名等が外字により正しく印刷されたポストカード及び名刺等を素早く簡単に注文できる。
【0154】
なお、上述した外字情報の登録において、登録される情報は特に限定されず、外字を画像形成するための外字情報だけではなく、公的又は私的に規格化された文字コードに属する内字(内部文字)、図形、記号及び他言語の文字を含む全ての図形文字を生成(画像形成)するための情報を登録できる。また、このような文字選択方法は、外字の選択に適しているが、通常の文字選択の方法に用いても良い。
【0155】
[第2の実施形態:電子メールの送受信]
[1] ウェブブラウザからの電子メールの送信例
この第2の実施形態では、Aユーザーが、ユーザーID「aaa」を用いてパソコン20aによりサーバー10にアクセスし、外字を含む文章が記載された電子メール(Email)をBユーザーに送信する場合に、上述した外字情報の開示方法を用いて登録した外字情報を利用する。これによって、外字フォントがなくても外字を使用できると共に、付番登録された外字情報を複数のパソコン20a,20bの間で共通使用可能に提供できるようにしたものである。なお、この第2の実施形態としての外字登録情報提供システム100の構成は、上述した第1の実施形態と同様なので、説明を省略する。
【0156】
Aユーザーがウェブブラウザを介してサーバー10にアクセスし、新規メール作成を選択すると、サーバー10の制御手段13は、例えば、図24に示すようなウェブページWP15のデータをパソコン20aに送出する。これによりパソコン20aの表示手段21aは、このウェブページWP15を外字使用メール作成画面として表示する。このウェブページWP15において、「フォント選択」カラムV2によりフォントを選択し、「決定」釦K44をマウスによるクリック等で選択することによりフォントを決定する。このようにして選択されたフォントにより「本文に使用できる外字登録の一覧」V3等も表示が切り換えられるので、これらの表示によりフォントの状態を確認できる。
【0157】
ウェブページWP15の宛先入力カラムI8、タイトル入力カラムI9及び本文入力カラムI10に夫々必要事項を入力する際に、所望の外字の入力箇所で、この外字を画像形成するための外字情報に対応する登録番号の「挿入」釦を選択する。例えば、本文の入力時に、Bユーザーの名前を外字を用いて記載する場合、外字5番の登録、即ち「外登5」の右横の「挿入」釦K45を選択する。
【0158】
これによって、この所望の外字に付番された登録番号をサーバー10から取得し、この外字が必要な位置に配することができる。また、本文のリフレッシュ用の「変換」釦K46を選択することによって、この登録番号下の外字情報に基づいて外字を画像表示できるので、作成中の電子メール(以下、メールと記載)の文面と外字を含むフォントの状態とを必要に応じて確認できる。よって、Aユーザーは、サーバー10から提供される外字情報を利用して、Bユーザーの名前を外字により正しく記載したメールを作成できる。
【0159】
サーバー10の制御手段13は、上述のようなAユーザーにより登録された外字情報を含むメールをBユーザーに送信する際に、この外字情報に付番された登録番号を記憶手段12から取得してBユーザーに提供する。従って、Bユーザーは、メール受信後に、この登録番号から外字情報を短時間で簡単に検索できるので、AユーザーとBユーザーとは共に、外字フォントをインストールしていなくても、外字を共通使用できるようになる。
【0160】
入力カラムI8,I9,I10への入力終了後、「送信方法選択」カラムV4のチェックボックスI11,I12,I13の何れかにチェックマークを入力することによって、このメールの送信方法を「通常」、「htmlメール」又は「外字互換」から選択する。
【0161】
通常の送信方法は、サーバー10で推奨の方式である。この通常の送信方法では、Bユーザーは、Aユーザーによりウェブブラウザから送信されたメールを介してサーバー10にアクセスすることによって、このメールに使用された外字情報をサーバー10の記憶手段12から取得する。html(Hyper Text Markup Language)メールでの送信方法では、Bユーザーは、Aユーザーによりhtml形式で作成されて送信されたファイルをメールソフトで開いてメールを復元し、このhtmlファイルに埋め込まれた外字情報へのリンクを介してサーバー10にアクセスすることによって、このメールに使用された外字情報をサーバー10の記憶手段12から取得する。外字互換での送信方法では、外字を標準化された文字コードに属する代用文字で表示する。即ち、この送信方法では、Aユーザーは外字による表示を選択しないので、メールの作成に使用された外字情報と関連付けて記憶手段12に保存された代用文字により外字を置換する。
【0162】
これらの送信方法の中の何れかを選択してから送信釦K47を選択することによって、Aユーザーにより作成されたメールは、このメールの作成に使用された外字情報の登録番号及びユーザーID「aaa」が埋め込まれた状態でパソコン20aからBユーザーのアドレスに送信される。このように、Aユーザーは、パソコン20aに外字フォントをインストールしなくても、外字を含むメールをコード化された電子データとしてBユーザーに送信できる。
【0163】
次に、この外字登録情報提供システム100によるメールの送信例を、図25に示したフローチャートを参照しながら説明する。図25は、この第2の実施形態としての外字登録情報提供システム100によるAユーザーからBユーザーへのメール送信例を示すフローチャートである。
【0164】
この実施形態では、サーバー10により運営されるウェブサイトを利用して、外字を含む文章で構成されたメールをAユーザーからBユーザーに送信する場合に、Aユーザーがサーバー10に予め登録した外字情報を利用することを前提条件とする。
【0165】
これを前提として、先ず、図25に示すフローチャートのステップS51で、Aユーザーはパソコン20aによりウェブブラウザを用いて外字メール作成画面としてウェブページWP15を開く。次に、ステップS52で、ウェブページWP15の選択カラムV2によりメールの作成に使用するフォントを選択する。次のステップS53で、決定釦K44によりフォントを決定し、次のステップS54で、入力カラムI8にメールの宛先、即ち、Bユーザーの電子メールアドレス(Email address)を入力する。次のステップS55で、入力カラムI9にタイトルを、例えば「お礼」のように入力し、次のステップS56で、入力カラムI10に所望の文章を入力することにより本文を作成する。
【0166】
次のステップS57で、例えば、本文に記載した文章中の必要箇所において、所望の外字登録番号(ここでは外登5)に対応する挿入釦K45を選択することにより外字情報を挿入する。次のステップS58で、変換釦K46を選択して作成した文面及びフォントの状況を確認し、次のステップS59で、チェックボックスI11乃至I13の何れかにチェックマークを入力することにより選択カラムV4から送信方法を選択する。このとき、選択された送信方法のチェックボックスは、例えばチェックボックスI11のように内部に小丸印が挿入されたり、色調が反転したりして、どの送信方法が選択されたか明瞭に判別できるように表示される。最後に、ステップS60で、送信釦K47を選択することによって、このメールをBユーザーに送信して終了する。
【0167】
このように、本実施形態の外字登録情報提供システム100でのメール送信例によれば、外字使用メール作成のためのウェブページWP15において、登録済の外字情報を利用して外字を含むメールを簡便に作成できると共に、メール作成者及び受信者のシステム環境に適した送信方法を複数から選択できる。
【0168】
[2] 電子メールの受信例(その1)
図26は、上述した通常の送信方法で送信されたメールのメールソフトによる受信通知P1の一例を示す。このメールの受信通知P1には、受信したメールの全体を1枚の画像で表示するためのファイルにアクセスするURL(Uniform Resource Locator)A1と、受信したメールを文章と画像とで表示するためのファイルにアクセスするURLA2とがリンクとして貼り付けられており、これらのURLA1,A2には、AユーザーのユーザーID「aaa」のような外字情報を取得するために必要な情報が埋め込まれている。
【0169】
この受信通知P1によりBユーザーがAユーザーからのメールの受信を認識し、URLA1を選択してパソコン20bからサーバー10へのアクセスに成功した場合、サーバー10の制御手段13は、図27(a)に示すようなウェブページWP16のデータをパソコン20bに送出する。これによりパソコン20bの表示手段21bは、このウェブページWP16を表示するように表示を切り換えるので、Bユーザーは、AユーザーからのメールをAユーザーが選択したフォントでの画像表示により読むことができる。このときパソコン20bは、メールの全文面を画像データとしてサーバー10から提供されるため、パソコン20bとサーバー10との間の通信量は多いが、メールの文面がAユーザーの意図通りのフォントで表示されるので、見た目に違和感がなく、読み易い文面となる。
【0170】
一方、URLA2を選択してパソコン20bからサーバー10へのアクセスに成功した場合、サーバー10の制御手段13は、図27(b)に示すようなウェブページWP17のデータをパソコン20bに送出する、これにより表示手段21bは、このウェブページWP17を表示するように表示を切り換えるので、Bユーザーは、文字コードから変換された文章M11と外字画像F1とで構成された文面のメールを読むことができる。
【0171】
このとき、外字画像F1以外の文章M11はサーバー10から文字コード番号として送信され、この文章M11に外字画像F1が埋め込まれる。このため、Bユーザーの使用フォントがAユーザーの選択フォントと異なる場合、このBユーザーの使用フォントに変換された文章M11と外字画像F1との間にフォントの相違に起因する違和感が認められることになり、読み難い文面となる可能性がある。しかしながら、この文章M11と外字画像F1とによる表示方法は、パソコン20bとサーバー10との間の通信量が少なくてすむため、ナローバンドによる接続通信に適している。
【0172】
図28は、Aユーザーからhtmlメールで送信され、Bユーザーにより受信されたメールの表示手段21bによる表示例を示す。Bユーザーがメールソフトでhtmlメールを開くと、Bユーザーの使用フォントで表示された文章M11の中に外字情報の登録番号、即ち、外字画像F1へのリンクが埋め込まれたメールP2が表示される。この外字画像F1へのリンクからサーバー10へのアクセスに成功し、メールソフトの要求に応じてサーバー10から外字情報に基づく画像ファイルが転送されると、この画像ファイルが文章M11の中に挿入される。これによりメールの全文面が、図28(a)に示す受信メールP2aのように、外字を含めて正しく表示される。一方、サーバー10へのアクセスに失敗すると、パソコン20bのメールソフトは、外字画像F1を表示するための画像ファイルをサーバー10の記憶手段12から取得できないので、図28(b)に示す受信メールP2bのように、外字画像F1の部分が空欄F2に置き換えられた文面が表示される。
【0173】
このhtmlメールによる送信方法においても、外字画像F1以外の文章M11はサーバー10から文字コード番号として送信(送出)され、この文章M11に外字画像F1が挿入される。このため、Bユーザーの使用フォントがAユーザーの選択フォントと異なる場合、このBユーザーの使用フォントに変換された文章M11と外字画像F1とでフォントが相違してしまうため、このフォントの相違に起因して違和感のある読み難い文面となる可能性がある。しかしながら、このhtmlメールを文章M11と外字画像F1とで表示する方法は、パソコン20bとサーバー10との間の通信量が少なくてすむため、やはりナローバンドでの通信に適している。
【0174】
図29は、Aユーザーから外字互換メールで送信され、Bユーザーにより受信されたメールP3の表示手段21bによる表示例を示す。この表示例では、Bユーザーがメールソフトを用いて受信メールP3を開くと、図29に示すように、Aユーザーが使用した外字画像F1を代用文字F3で置換した文面と共に、外字により正しく記載された文面を表示する方法が表示される。これによりBユーザーは、サーバー10にアクセスできない場合であっても、この受信メールP3の内容を代用文字F3での表示により把握できる。
【0175】
また、Bユーザーは、受信メールP3の全体を1枚の画像で表示するためのファイルにリンクされたURLA1と、受信メールP3を文章と画像とで表示するためのファイルにリンクされたURLA2との何れかによりサーバー10にアクセスし、図27に示したように、外字画像F1を含む文面でのメールを読むことができるようになる。
【0176】
次に、この第2の実施形態としての外字登録情報提供システム100による第1の電子メール受信例を、図30乃至図32に示したフローチャートを参照しながら説明する。図30乃至図32は、この外字登録情報提供システム100によりAユーザーから送信されたメールをBユーザーが受信する例を示すフローチャートであって、図30は通常の送信方法で送信されたメールの受信例を示すフローチャートであり、図31はhtmlメールで送信されたメールの受信例を示すフローチャートであり、図32は外字互換メールで送信されたメールの受信例を示すフローチャートである。
【0177】
この実施形態では、サーバー10により運営されるウェブサイトを利用して、Aユーザーから送信された外字を含むメールをBユーザーが受信する場合に、このメールの受信通知P1にリンクとして貼り付けられたURL又はこのメールの文章中に埋め込まれたリンクによって、外字情報をサーバー10の記憶手段12から取得してメールを正しく表示することを前提条件とする。なお、メールの受信は、通常のメール送受信機能を備えたメールソフト又はウェブブラウザ等により通知されるものとする。
【0178】
(1)通常(推奨)の送信方法で送信された電子メールの表示例
上述の前提条件において、先ず、図30に示すフローチャートのステップS101で、Bユーザーはパソコン20bにインストールされたメールソフトを起動し、図26のような外字メールの受信通知P1によりメール受信を確認する。次に、ステップS102で、パソコン20bが高速で情報通信可能なブロードバンドを利用してネットワーク30にアクセスしている場合(Yes)、ステップS103aに進み、ブロードバンド利用の場合には画像表示が推奨されているので、次のステップS104aで、画像表示用のリンクが埋め込まれたURLA1をクリックすることにより選択し、次のステップS105aで、このURLA1に埋め込まれたリンクを辿りサーバー10にアクセスして外字情報を含むメールのデータを取得する。
【0179】
最後のステップS106aで、サーバー10の記憶手段12から取得したデータに基づいてメール全体を1枚の画像で表示するためのウェブページWP16を表示手段21bにより表示して終了する。
【0180】
一方、パソコン20bが高速での情報通信の困難なナローバンドを利用してネットワーク30にアクセスしている場合(ステップS102でNo)、ステップS103bに進み、ナローバンド利用の場合には文章と画像とによる表示が推奨されているので、次のステップS104bで、文章及び画像による表示用のリンクが埋め込まれたURLA2をクリックすることにより選択し、次のステップS105bで、このURLA2に埋め込まれたリンクを辿ってサーバー10にアクセスすることによって、外字情報を含む文字コード番号からなるメールのデータをサーバー10の記憶手段12から取得する。
【0181】
最後のステップS106bで、このメールのデータに含まれる文字コード番号をパソコン20bの使用フォントに変換し、図27(b)のウェブページWP17の文章M11を生成すると共に、この文章M11に外字情報に基づいて形成された外字画像F1を挿入する。これによって、サーバー10から提供されたメールのデータに基づいて、このメールを文章と外字画像とで表示するためのウェブページWP17を表示手段21bにより表示して終了する。
【0182】
このように、本実施形態の外字登録情報提供システム100を利用して通常の送信方法で送信されたメールの表示例によれば、受信メールに外字が含まれ、且つ、外字フォントをパソコン20bにインストールしていない場合であっても、外字を含む文面をメール送信者の意図したとおりに正しく表示できる。また、受信メールの表示を画像による表示又は文章と画像による表示から選択できるので、メール受信者のシステム環境によっては、通信量が少ない文章及び画像での表示を選択することによりサーバー10へのアクセスに対するパソコン20bでのシステム負荷及び通信費を軽減できる。
【0183】
(2)htmlメールで送信された電子メールの表示例
この例は、Aユーザーが、ウェブページWP15の選択カラムV4で、htmlメールをメールの送信方法として選択した場合である。上述の前提条件において、Bユーザーは、図31に示すフローチャートのステップS101で、パソコン20bにインストールされたメールソフトを起動してメール受信を確認する。次に、ステップS110で、メールとして受信したhtmlファイルをメールソフトで開き、このhtmlメールを、パソコン20bの使用フォントで生成された文章M11の中に外字情報へのリンクが埋め込まれた状態で表示する。
【0184】
次のステップS111で、このリンクによりサーバー10へのアクセスを試み、次のステップS112で、サーバー10へのアクセスに成功した場合(Yes)、ステップS113aに進み、外字を画像表示するための図形ファイルをサーバー10に要求し、このサーバー10から転送されてきた図形ファイルに基づいて外字画像F1を文章M11に挿入する。最後にステップS114で、図28(a)に示したように、文章M11と外字画像F1とからなるメールP2aを表示手段21bにより表示して終了する。
【0185】
ステップS112で、サーバー10へのアクセスに失敗した場合(No)、ステップS113bに進み、外字画像F1の代わりに文章M11に空白(空欄)F2を挿入し、最後のステップS114で、図28(b)に示したように、この文章M11の中に空欄F2が挿入されたメールP2bを表示手段21bにより表示して終了する。
【0186】
このように、本実施形態の外字登録情報提供システム100によりhtmlメールで送信されたメールの表示例によれば、受信メールに外字が含まれ、且つ、外字フォントをインストールしていない場合であっても、この外字を含むメールを通常のメールソフトで表示できる。従って、文章M11と外字画像F1とのフォントが統一されない場合、違和感のある読み難い文面で表示される可能性はあるものの、パソコン20bとサーバー10との通信量が少ないため、パソコン20bのシステム負荷を軽減できると共に、通信費も抑制できる。
【0187】
(3)外字互換で送信された電子メールの表示例
この例は、Aユーザーが、ウェブページWP15の選択カラムV4で、外字互換メールをメールの送信方法として選択した場合である。上述の前提条件において、Bユーザーは、図32に示すフローチャートのステップS101で、パソコン20bにインストールされたメールソフトを起動することによりメールP3の受信を確認する。次に、ステップS110aで、この外字互換メールで送信されたメールP3をメールソフトで開くことにより、図29に示したように、外字情報に基づく外字画像F1を代用文字F3で置換し、この代用文字F3を含む文章M11と共に、この代用文字F3を外字により正しく表示するための方法をパソコン20bの使用フォントで表示手段21bにより表示する。
【0188】
次のステップS102で、パソコン20bがブロードバンドを利用してネットワーク30にアクセスしている場合(Yes)、ステップS103aに進み、ブロードバンド利用の場合には画像表示が推奨されているので、次のステップS104aで、画像表示用のファイルへのリンクが埋め込まれたURLA1を選択し、次のステップS105aで、このURLA1に埋め込まれたリンクからサーバー10にアクセスして外字情報を含むメールP3のデータを取得する。
【0189】
最後のステップS106aで、サーバー10から取得したデータに基づいてメール全体を1枚の画像で表示するためのウェブページWP16を、図27(a)のように表示手段21bにより表示して終了する。
【0190】
一方、パソコン20bがナローバンドを利用してネットワーク30にアクセスしている場合(ステップS102でNo)、ステップS103bに進み、ナローバンド利用の場合には文章と画像とによる表示が推奨されているので、次のステップS104bで、文章及び画像による表示用のリンクが埋め込まれたURLA2をクリックすることにより選択し、次のステップS105bで、このURLA2に埋め込まれたリンクからサーバー10にアクセスすることによって、外字情報を含む文字コード番号からなるメールのデータをサーバー10から取得する。
【0191】
最後のステップS106bで、このメールのデータに含まれる文字コード番号をパソコン20bの使用フォントに変換し、図27(b)のウェブページWP17の文章M11を生成すると共に、この文章M11に外字画像F1を挿入する。これによって、サーバー10から提供されたメールのデータに基づいて、このメールP3を文章M11と外字画像F1とで表示するためのウェブページWP17を表示手段21bにより表示して終了する。
【0192】
このように、本実施形態の外字登録情報提供システム100により外字変換メールで送信されたメールの表示例によれば、受信メールP3に外字が含まれ、且つ、外字フォントをインストールしていない場合であっても、外字を代用文字F3で置換してメール内容を表示できるので、ネットワーク30の通信不良又はサーバー10の定期メンテナンスによるシステムダウン等により、Bユーザーがサーバー10にアクセスできない場合であっても、受信メールP3の内容を把握できる。また、受信メールP3の表示を画像による表示又は文章と画像による表示から選択できるので、メール受信者のシステム環境によっては、通信量が少ない文章と画像による表示を選択してサーバー10へのアクセスに対するシステム負荷を軽減できる。
【0193】
[3] 電子メールの受信例(その2)
この実施形態では、Bユーザーは、Aユーザーと同様に、サーバー10により運営されるウェブサイトの会員であって、ユーザーID「bbb」を予め付与されており、このユーザーID「bbb」を用いてパソコン20bからサーバー10にアクセスし、Aユーザーから送信されたメールに含まれる外字情報をサーバー10から取得して表示手段20bにより表示すると共に、このメールの作成に使用された外字情報を、Bユーザーの外字登録エリア、即ち、サーバー10の記憶手段12に格納された外字登録情報変換テーブルT1のBユーザーのためのエリアに登録する。これによって、このAユーザーにより付番登録された外字情報をBユーザーとの間で共通使用可能に提供できるようにしたものである。
【0194】
図24のウェブページWP15によって、例えば、Aユーザーが外字を含むメールをBユーザーに通常の送信方法で送信し、Bユーザーが、図26に示したメール受信通知P1のURLA1を選択した場合、サーバー10の制御手段13は、Aユーザーからの使用要求に係る外字情報をBユーザーに提供すると共に、このBユーザーからの外字情報の登録要求を受け付けて、この外字情報を記憶手段12に登録するための登録釦を載せたウェブページのデータをパソコン20bに送出する。これにより表示手段21bは、図33に示すように、外字情報D6及び登録釦K48を載せたウェブページWP18を表示する。
【0195】
ウェブページWP18によって、制御手段13は、Aユーザーからの使用要求を受け付けてAユーザーの登録エリアに外字5番として付番登録した外字情報D6をBユーザーに提供すると共に、登録釦K48によるBユーザーからの登録要求を受け付けて、この同一の外字情報D6を、Bユーザーに付与されたユーザーID「bbb」と関連付けて、例えば、外字登録情報変換テーブルT1に示したように、Bユーザーの登録エリアのユーザーID「bbb」の従属下に外字3番のように登録する。
【0196】
これによりBユーザーは、Aユーザーから送信されたメールを正確な外字での表示により読むことができると共に、このAユーザーにより使用された外字を容易に再利用できるようにBユーザー自身の登録エリアに登録できる。従って、Aユーザー及びBユーザー共に、夫々のパソコン20a,20bに外字フォントをインストールせずに、必要な外字を共用できるので、外字を含むメールのような文字情報を文字化け等の不都合を生じることなく電子データとして交換できる。
【0197】
次に、この外字登録情報提供システム100による第2の電子メール受信例を、図34に示したフローチャートを参照しながら説明する。図34は、本実施形態の外字登録情報提供システム100によりAユーザーから送信されたメールをBユーザーのパソコン20bにより受信して表示する例を示すフローチャートである。
【0198】
この実施形態では、サーバー10により運営されるウェブサイトを利用して、Aユーザーから通常の送信方法で送信された外字を含むメールをBユーザーが受信する場合に、このメールの受信通知P1にリンクとして埋め込まれたURLにより外字情報を含むメールのデータをサーバー10から取得して正しくメールを表示すると共に、このメールの作成に使用された外字情報をBユーザーの外字登録エリアに登録することを前提条件とする。なお、上述したように、Aユーザー及びBユーザーは共に、サーバー10により運営されるウェブサイトの会員としてユーザーIDを付与されているものとする。
【0199】
これを前提として、先ず、図34のステップS101で、Bユーザーは、図26のメール受信通知P1によりメール受信を認識する。次に、ステップS102で、Bユーザーのパソコン20bがブロードバンドを利用してネットワーク30にアクセスしている場合(Yes)、ステップS103aに進み、メール受信通知P1において画像表示が推奨されているので、次のステップS104aで、画像表示用のリンクが埋め込まれたURLA1を選択し、次のステップS105aで、このURLA1に埋め込まれたリンクを介してサーバー10にアクセスし、外字情報を含むメールのデータを取得する。
【0200】
次のステップS106aで、サーバー10から取得したデータに基づいて、メール全体を1枚の画像で表示するためのウェブページWP16をパソコン20bの表示手段21bにより表示する。そして、最後のステップS107で、このメールの本文に使用された外字情報D6を登録するための登録釦K48等をウェブページWP18に掲載して終了する。
【0201】
一方、パソコン20bがナローバンドを利用してネットワーク30にアクセスしている場合(ステップS102でNo)、ステップS103bに進み、メール受信通知P1において文章と画像とによる表示が推奨されているので、次のステップS104bで、文章及び画像による表示用のリンクが埋め込まれたURLA2を選択し、次のステップS105bで、このURLA2に埋め込まれたリンクからサーバー10にアクセスすることによって、外字情報と文字コード番号とからなるメールのデータをサーバー10から取得する。
【0202】
次に、ステップS106bで、このメールのデータに含まれる文字コード番号をパソコン20bの使用フォントに変換し、図27(b)のウェブページWP17のように文章M11を生成すると共に、この文章M11に外字情報に基づいて形成された外字画像F1を挿入する。最後に、ステップS107で、このメールを文章M11と外字画像F1とで表示するためのウェブページをサーバー10から取得したメールのデータに基づいて表示すると共に、このメールの本文に使用された外字画像F1を登録するための登録釦等をウェブページに掲載して終了する。
【0203】
このように、本実施形態の外字登録情報提供システム100による第2の電子メールの受信例によれば、Aユーザーにより使用された外字情報を容易に再利用できるようにBユーザー自身の登録エリアに登録できる。従って、Aユーザー及びBユーザー共に、夫々のパソコン20a,20bに外字フォントをインストールしなくても必要な外字を共通して使用できるので、外字を含むメールのような文字情報を文字化け等の不都合を生じることなくコード化された電子データとして交換できる。
【0204】
[4] htmlエディターからの電子メールの送信例
このhtmlエディターからの電子メールの送信例では、Aユーザーが文章M11の中に外字情報の登録番号をサーバー10へのリンクとして嵌め込んだメールをhtmlエディターにより作成してBユーザーに送信し、このメールをBユーザーが受信し、外字情報の登録番号を介してサーバー10から外字画像F1を取得してパソコン20bの表示手段21bにより表示する。これにより外字画像F1を含むメールをAユーザー及びBユーザーの双方で読めるようにしたものである。
【0205】
Aユーザーは、一般のhtmlエディターをパソコン20aにインストールし、このhtmlエディターの編集画面において、例えば、図13に示したウェブページWP10でパソコン20aに記憶させた図形ファイルの登録番号を、この図形ファイルのサーバー10における登録エリアへのリンクとして、文字コード番号の間に嵌め込む。このようにして作成されたhtmlファイルと、このhtmlファイルに嵌め込まれた図形ファイル等とからなる複数のファイルを、htmlエディターからメールとしてBユーザーに送信(転送)する。
【0206】
Bユーザーは、複数のファイルが添付されたAユーザーからのメールを受信し、この複数のファイルの中のhtmlファイルをウェブブラウザを用いて開くことによって、Aユーザーにより作成されたメールを再現する。そして、この再現されたメールに嵌め込まれた図形ファイルの登録番号をリンクとしてサーバー10にアクセスすることによって、サーバー10に図形ファイルの転送を要求する。図35は、このようにして再現されたメールP4の表示手段21bによる表示例を示す。
【0207】
この表示例では、htmlファイルのアドレスA3と共に、このメールP4の文面が文章M11と外字画像F1とで表示される。この文章M11はパソコン20bの使用フォントで表示されるが、外字画像F1はAユーザーにより登録されたフォントで表示される。従って、Bユーザーが、Aユーザーにより嵌め込まれた外字画像F1と同じフォントを所持していない場合、文章M11と外字画像F1とは異なるフォントで表示されてしまうため、違和感を伴う表示となる。また、Aユーザーによるメール作成時に、htmlエディターでの編集作業における負担が大きく、メール送信時に複数ファイルを送信する手間がかかるため、作業効率が若干劣る。
【0208】
しかしながら、この実施形態による電子メールの送受信では、Aユーザーがローカルに保存した外字情報の登録番号を、サーバー10に保存された図形ファイルへのリンクとして埋め込むことができると共に、この登録番号以外の文章も文字コード番号により送信できるので、Aユーザー及びBユーザー共に通信量を抑制してメールの送受信を実行できる。また、Aユーザーがサーバー10にアクセスできない場合であっても、ローカルに保存した外字情報の登録番号を用いてメールを送信できる。
【0209】
次に、このhtmlエディターからの電子メールの送信例と、その受信メールの表示例とを、図36に示したフローチャートを参照しながら説明する。図36(a)は、Aユーザーがhtmlエディターでメールを作成してBユーザーに送信する例を示すフローチャートであり、図36(b)は、このメールを表示手段21bにより表示する例を示すフローチャートである。
【0210】
この実施形態では、Aユーザーが、サーバー10から提供された外字情報をパソコン20aに保存し、このパソコン20aに保存された外字情報の登録番号をhtmlエディターによりhtmlファイルに嵌め込んでメールP4を作成し、このメールP4をhtmlエディターからBユーザーに送信することを前提条件とする。なお、htmlエディターによりhtmlファイルに嵌め込まれる外字情報の登録番号は、この外字情報に基づく外字画像をサーバー10に要求する際に、このサーバー10へのリンクとして使用されるものとする。
【0211】
これを前提として、先ず、図36(a)に示すフローチャートのステップS121で、Aユーザーは、htmlエディターを起動して編集画面を開き、次のステップS122で、この編集画面の所望の箇所に、パソコン20aに保存された外字情報の登録番号をサーバー10へのリンクとして埋め込む。次のステップS123で、メールP4として作成したhtmlファイルと、このhtmlファイルに嵌め込んだ図形ファイル等とからなる複数のファイルを、htmlエディターを介してBユーザーに転送する。これによって、AユーザーによるメールP4の送信を終了する。
【0212】
このようにしてAユーザーからBユーザーにメールP4が送信されると、Bユーザーは、先ず、図36(b)に示すフローチャートのステップS131で、Aユーザーからメールとして転送された複数のファイルを受信する。次のステップS132で、Bユーザーは、これらの複数のファイルの中からhtmlファイルを開き、次のステップS133で、Aユーザーが作成したとおりのメールP4を再現する。次のステップS134で、この再現されたメールP4に嵌め込まれた外字情報の登録番号をリンクとしてサーバー10にアクセスし、サーバー10に外字画像F1の転送を要求する。最後のステップS135で、サーバー10から転送された外字画像F1を文章M11の中に挿入することによって、このメールP4の文面を、図35に示したように表示手段21bにより表示して終了する。
【0213】
このhtmlエディターによる電子メールの作成及び送信では、外字情報の登録番号と、この登録番号以外の文章とを文字コード番号により送信できるので、メール送受信時の通信量を、AユーザーとBユーザーの双方共に抑制できる。また、Aユーザーがサーバー10にアクセスできない場合であっても、パソコン20aに保存した外字情報の登録番号を用いて外字を含むメールを作成及び送信できる。
【0214】
なお、htmlエディターの代わりに、通常のワープロソフト又はアドビ社のアクロバット(R)のようなPDF(Portable Document Format)ファイル編集用のソフトウエアを用い、パソコン20aのようなローカルに保存した図形ファイルをPDFファイルの編集によりフォントの間に埋め込んでメールを作成した場合、htmlエディターによるメール作成と同様のメール作成者への作業負担が生じる。また、メール送信側と受信側とで同じワープロソフト又はPDFファイル編集ソフトをパソコン20にインストールする必要がある。しかしながら、メールとして作成した文書ファイル又はPDFファイルのみを送受信すればよいので、メール送受信時の手間を削減できる。
【0215】
通常のワープロソフト又はPDFファイル編集ソフトにより外字を含むメールを作成する場合、ローカルに保存された外字画像そのものを文章中に埋め込むので、メール送信者はサーバー10にアクセスせずに外字画像を含むメールを作成できると共に、このメールをメール受信者もサーバー10にアクセスせずに正しく表示して読むことができる。また、PDFファイル編集ソフトでメールを作成した場合、メール作成に使用されたフォントをメール受信者が所持していなくても、このフォントを正確に再現できる。従って、ワープロソフトでは、文章と外字画像とのフォント相違に起因して違和感を生じ得るが、このような違和感の発生をPDFファイル編集ソフトを使用すると完全に防止できる。
【0216】
なお、本発明に係る実施形態として説明したウェブページ等に表示されるメッセージ及び選択釦等の表示は、特に制限されるものではなく、本実施形態で用いた表現と同様の内容を理解し得るように表示されるものであれば、本実施形態と同じ作用効果を有する。
【0217】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る第1の外字登録情報提供システムによれば、任意の外字の登録を受け付けて外字情報を提供する場合に、異体字を含む外字を画像形成するための外字情報を情報利用者に開示して使用要求を受け付けると共に登録する外字情報登録装置を備え、異体字に関する外字情報から抽出された相違部分を強調して情報利用者に外字情報を開示するものである。
【0218】
この構成によって、複数の異体字の特徴となる部分を容易に把握できるので、所望の外字を素早く選択できる。従って、この外字を画像形成するための外字情報の登録及び提供並びに外字入力を効率化できるため、システム全体のパフォーマンスが向上する。
【0219】
本発明に係る第2の外字登録情報提供システムによれば、任意の外字の登録を受け付けて外字情報を提供する場合に、異体字を含む外字を画像形成するための外字情報を情報利用者に開示して使用要求を受け付けると共に登録する外字情報登録装置を備え、異体字の画数分布での分布領域を選択可能に、この異体字に関する外字情報を開示するものである。
【0220】
この構成によって、一度に開示する異体字の数を低減できると共に、画数分布で所望の外字を含む領域に分布する異体字を選択的に表示できるので、外字の選択に要する時間を短縮できる。従って、この外字を画像形成するための外字情報の登録及び提供並びに外字入力を効率化できるため、システム全体のパフォーマンスが向上する。
【0221】
本発明に係る第3の外字登録情報提供システムによれば、任意の外字の登録を受け付けて外字情報を提供する場合に、異体字を含む外字を画像形成するための外字情報を情報利用者に開示して使用要求を受け付けると共に登録する外字情報登録装置を備え、異体字に関する外字情報を開示すると共に、選択候補外の異体字に対する除外要求を受け付けるものである。
【0222】
この構成によって、複数の異体字を少数の選択候補に絞り込むことができるので、外字の選択が容易になる。従って、この外字を画像形成するための外字情報の登録及び提供並びに外字入力を効率化できるため、システム全体のパフォーマンスが向上する。
【0223】
本発明に係る第1の外字情報登録装置によれば、情報利用者から外字の登録を受け付け、この情報利用者に外字情報を提供する場合に、異体字を含む外字を画像形成するための外字情報を登録する記憶手段の入出力を制御する制御手段を備え、異体字に関する外字情報から抽出された相違部分を強調して外字情報を開示するものである。
【0224】
この構成によって、複数の異体字の特徴となる部分を容易に把握できるので、所望の外字を素早く選択できる。従って、この外字を画像形成するための外字情報の登録及び提供並びに外字入力を効率良く実行できる。
【0225】
本発明に係る第2の外字情報登録装置によれば、情報利用者から外字の登録を受け付け、この情報利用者に外字情報を提供する場合に、異体字を含む外字を画像形成するための外字情報を登録する記憶手段の入出力を制御する制御手段を備え、異体字の画数分布での分布領域を選択可能にして、この異体字に関する外字情報を開示するものである。
【0226】
この構成によって、開示する異体字の数を低減できると共に、画数分布で所望の外字を含む領域に分布する異体字を選択的に開示できるので、外字の選択に要する時間を短縮できる。従って、この外字を画像形成するための外字情報の登録及び提供並びに外字入力を効率良く実行できる。
【0227】
本発明に係る第3の外字情報登録装置によれば、情報利用者から外字の登録を受け付け、この情報利用者に外字情報を提供する場合に、異体字を含む外字を画像形成するための外字情報を登録する記憶手段の入出力を制御する制御手段を備え、異体字に関する外字情報を開示すると共に、選択候補外の異体字に対する除外要求を受け付けるものである。
【0228】
この構成によって、複数の異体字を少数の選択候補に絞り込むことができるので、外字の選択を簡便化できる。従って、この外字を画像形成するための外字情報の登録及び提供並びに外字入力を効率良く実行できる。
【0229】
本発明に係る第1の情報処理方法によれば、異体字を含む外字を画像形成するための外字情報を情報利用者に開示して使用要求を受け付ける際に、この異体字に関する外字情報から抽出された相違部分を強調して外字情報を開示すると共に、情報利用者による使用要求を受け付けるようになされる。
【0230】
この構成によって、複数の異体字の特徴となる部分を容易に把握できるので、所望の外字を素早く選択できる。従って、この外字を画像形成するための外字情報の登録及び提供並びに外字入力を効率良く実行できる。
【0231】
本発明に係る第2の情報処理方法によれば、異体字を含む外字を画像形成するための外字情報を情報利用者に開示して使用要求を受け付ける際に、異体字の画数分布での分布領域を選択可能に異体字に関する外字情報を開示すると共に、情報利用者による使用要求を受け付けるようになされる。
【0232】
この構成によって、一度に開示する異体字の数を低減できると共に、画数分布で所望の外字を含む領域に分布する異体字を選択的に開示できる。従って、外字の選択に要する時間を短縮できるので、この外字を画像形成するための外字情報の登録及び提供並びに外字入力を効率化できる。
【0233】
本発明に係る第3の情報処理方法によれば、異体字を含む外字を画像形成するための外字情報を情報利用者に開示して使用要求を受け付ける際に、異体字に関する外字情報を開示すると共に、選択候補外の異体字に対する除外要求を受け付けるようになされる。
【0234】
この構成によって、複数の異体字を少数の選択候補に絞り込むことができるので、外字の選択が容易になる。従って、外字の選択に要する時間を短縮できるため、この外字を画像形成するための外字情報の登録及び提供並びに外字入力を効率化できる。
【0235】
本発明は、外字情報を複数の情報利用者により共通して登録利用可能な外字情報登録利用サービスをネットワーク上で提供するウェブサイトの運営及び利用に適用して極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】外字登録情報提供システム100の構成例を示す概念図である。
【図2】外字情報登録装置10の構成例を示すブロック図である。
【図3】地域別の外字使用例情報の一例を示す図である。
【図4】パソコン20aによるウェブページWP1の表示例を示す図である。
【図5】パソコン20aによるウェブページWP2の表示例を示す図である。
【図6】パソコン20aによるウェブページWP3の表示例を示す図である。
【図7】パソコン20aによるウェブページWP4表示例を示す図である。
【図8】パソコン20aによるウェブページWP5の表示例を示す図である。
【図9】パソコン20aによるウェブページWP6の表示例を示す図である。
【図10】パソコン20aによるウェブページWP7の表示例を示す図である。
【図11】パソコン20aによるウェブページWP8の表示例を示す図である。
【図12】パソコン20aによるウェブページWP9の表示例を示す図である。
【図13】パソコン20aによるウェブページWP10の表示例を示す図である。
【図14】パソコン20aによるウェブページWP11の表示例を示す図である。
【図15】パソコン20aによるウェブページWP12の表示例を示す図である。
【図16】パソコン20aによるウェブページWP13の表示例を示す図である。
【図17】パソコン20aによるウェブページWP14の表示例を示す図である。
【図18】外字登録情報提供システム100の動作例を示すフローチャート(その1)である。
【図19】外字登録情報提供システム100の動作例を示すフローチャート(その2)である。
【図20】外字情報の開示例を示すフローチャート(その1)である。
【図21】外字情報の開示例を示すフローチャート(その2)である。
【図22】外字情報の開示例を示すフローチャート(その3)である。
【図23】外字情報の開示例を示すフローチャート(その4)である。
【図24】パソコン20aによるウェブページWP15の表示例を示す図である。
【図25】パソコン20aによるメール送信例を示すフローチャートである。
【図26】パソコン20bによるメール受信通知P1の表示例を示す図である。
【図27】(a)はパソコン20bによるウェブページWP16の表示例、(b)はパソコン20bによるウェブページWP17の表示例を示す図である。
【図28】パソコン20bによる受信メールP2の表示例を示す図である。
【図29】パソコン20bによる受信メールP3の表示例を示す図である。
【図30】パソコン20bによる受信メールの表示例を示すフローチャート(その1)である。
【図31】パソコン20bによる受信メールの表示例を示すフローチャート(その2)である。
【図32】パソコン20bによる受信メールの表示例を示すフローチャート(その3)である。
【図33】パソコン20bによるウェブページWP18の表示例を示す図である。
【図34】パソコン20bによる受信メールの表示例を示すフローチャート(その4)である。
【図35】パソコン20bによる受信メールP4の表示例を示す図である。
【図36】パソコン20bによる受信メールの表示例を示すフローチャート(その5)である。
【符号の説明】
10 外字情報登録装置
11 入力手段
12 記憶手段
13 制御手段
14 バス
20 情報処理装置
21 表示手段
22 入力手段
30 通信手段
100 外字登録情報提供システム
WP ウェブページ
Claims (55)
- 任意の外字の登録を受け付けて当該外字情報を提供するシステムであって、
異体字を含む前記外字を画像形成するための外字情報を情報利用者に開示して使用要求を受け付けた当該外字情報を登録する外字情報登録装置と、
前記外字情報登録装置に外字の使用要求を送信して外字情報を登録する情報処理装置と、
前記情報処理装置と前記外字情報登録装置とを接続する通信手段とを備え、
前記外字情報登録装置は、
前記異体字に関する外字情報から相違部分を抽出すると共に、当該相違部分を強調して当該異体字に関する外字情報を前記情報利用者に開示すること
を特徴とする外字登録情報提供システム。 - 前記情報処理装置は、
前記外字情報登録装置から送出されるデータを読み込んで当該データに基づくウェブページを表示する表示手段を備え、
前記外字情報登録装置は、
前記相違部分を強調して前記表示手段により前記外字情報を表示するためのウェブページのデータを送出すること
を特徴とする請求項1に記載の外字登録情報提供システム。 - 前記外字情報登録装置は、
前記相違部分を変色強調して表示するためのウェブページのデータを送出すること
を特徴とする請求項2に記載の外字登録情報提供システム。 - 前記外字情報登録装置は、
前記相違部分を点滅強調して表示するためのウェブページのデータを送出すること
を特徴とする請求項2に記載の外字登録情報提供システム。 - 前記外字情報登録装置は、
前記相違部分を拡大強調して表示するためのウェブページのデータを送出すること
を特徴とする請求項2に記載の外字登録情報提供システム。 - 前記情報処理装置は、
前記外字情報登録装置から送出されるデータを読み込んで当該データに基づくウェブページを表示する表示手段を備え、
前記相違部分を強調して前記外字情報を開示するためのウェブページを前記表示手段により表示すること
を特徴とする請求項1に記載の外字登録情報提供システム。 - 前記表示手段は、
前記相違部分を変色強調して前記外字情報を開示するためのウェブページを表示すること
を特徴とする請求項6に記載の外字登録情報提供システム。 - 前記表示手段は、
前記相違部分を点滅強調して前記外字情報を開示するためのウェブページを表示すること
を特徴とする請求項6に記載の外字登録情報提供システム。 - 前記表示手段は、
前記相違部分を拡大強調して前記外字情報を開示するためのウェブページを表示すること
を特徴とする請求項6に記載の外字登録情報提供システム。 - 前記相違部分は、前記異体字における偏の相違部分であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の外字登録情報提供システム。
- 前記相違部分は、前記異体字における旁の相違部分であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の外字登録情報提供システム。
- 前記外字情報登録装置は、
地域別の外字使用例情報に基づいて異体字の出現頻度順に当該異体字に関する外字情報を表示するためのウェブページのデータを送出すること
を特徴とする請求項2に記載の外字登録情報提供システム。 - 前記外字情報登録装置は、
前記情報利用者により前記外字情報登録装置又は前記情報処理装置に登録された住所情報に基づく地域の外字使用例情報により前記異体字の出現頻度順を決定すること
を特徴とする請求項12に記載の外字登録情報提供システム。 - 前記表示手段は、
地域別の外字使用例情報に基づいて異体字の出現頻度順に前記外字情報を掲載したウェブページを表示すること
を特徴とする請求項6に記載の外字登録情報提供システム。 - 任意の外字の登録を受け付けて当該外字情報を提供するシステムであって、
異体字を含む前記外字を画像形成するための外字情報を情報利用者に開示して使用要求を受け付けた当該外字情報を登録する外字情報登録装置と、
前記外字情報登録装置に外字の使用要求を送信して外字情報を登録する情報処理装置と、
前記情報処理装置と前記外字情報登録装置とを接続する通信手段とを備え、
前記外字情報登録装置は、
異体字の画数分布での分布領域を選択可能に当該異体字に関する外字情報を開示すること
を特徴とする外字登録情報提供システム。 - 前記情報処理装置は、
前記外字情報登録装置から送出されるデータを読み込んで当該データに基づくウェブページを表示する表示手段を備え、
前記外字情報登録装置は、
異体字の画数分布での分布領域を選択可能に当該異体字に関する外字情報を前記表示手段により表示するためのウェブページのデータを送出すること
を特徴とする請求項15に記載の外字登録情報提供システム。 - 前記外字情報登録装置は、
前記画数分布の中央部に分布する異体字に関する外字情報を最初に表示するためのウェブページのデータを送出すること
を特徴とする請求項16に記載の外字登録情報提供システム。 - 前記情報処理装置は、
前記外字情報登録装置から送出されるデータを読み込んで当該データに基づくウェブページを表示する表示手段を備え、
異体字の画数分布での分布領域を選択可能に当該異体字に関する外字情報を開示するためのウェブページを前記表示手段により表示すること
を特徴とする請求項15に記載の外字登録情報提供システム。 - 前記表示手段は、
前記画数分布の中央部に分布する異体字に関する外字情報を最初に開示するためのウェブページを表示すること
を特徴とする請求項18に記載の外字登録情報提供システム。 - 前記画数分布は、前記異体字の総画数を用いて導出されたこと
を特徴とする請求項15乃至19のいずれかに記載の外字登録情報提供システム。 - 前記画数分布は、前記異体字における偏の画数を用いて導出されたこと
を特徴とする請求項15乃至19のいずれかに記載の外字登録情報提供システム。 - 前記画数分布は、前記異体字における旁の画数を用いて導出されたこと
を特徴とする請求項15乃至19のいずれかに記載の外字登録情報提供システム。 - 任意の外字の登録を受け付けて当該外字情報を提供するシステムであって、
異体字を含む前記外字を画像形成するための外字情報を情報利用者に開示して使用要求を受け付けた当該外字情報を登録する外字情報登録装置と、
前記外字情報登録装置に外字の使用要求を送信して外字情報を登録する情報処理装置と、
前記情報処理装置と前記外字情報登録装置とを接続する通信手段とを備え、
前記外字情報登録装置は、
前記異体字に関する外字情報を開示すると共に、選択候補外の異体字に対する除外要求を受け付けること
を特徴とする外字登録情報提供システム。 - 前記情報処理装置は、
前記外字情報登録装置から送出されるデータを読み込んで当該データに基づくウェブページを表示する表示手段を備え、
前記外字情報登録装置は、
前記異体字に関する外字情報を表示すると共に、選択候補外の異体字に対する除外要求を受け付けるためのウェブページのデータを送出すること
を特徴とする請求項23に記載の外字登録情報提供システム。 - 前記外字情報登録装置は、
前記除外要求を受け付けた異体字を除く異体字の数を表示するためのウェブページのデータを送出すること
を特徴とする請求項24に記載の外字登録情報提供システム。 - 前記外字情報登録装置は、
前記除外要求を受け付けた異体字に関する外字情報の表示を抑制すること
を特徴とする請求項24に記載の外字登録情報提供システム。 - 前記外字情報登録装置は、
地域別の外字使用例情報に基づいて異体字の出現頻度順に前記外字情報を表示するためのウェブページのデータを送出すること
を特徴とする請求項24に記載の外字登録情報提供システム。 - 前記外字情報登録装置は、
前記情報利用者により前記外字情報登録装置又は前記情報処理装置に登録された住所情報に基づく地域の外字使用例情報により前記異体字の出現頻度順を決定すること
を特徴とする請求項27に記載の外字登録情報提供システム。 - 前記情報処理装置は、
前記外字情報登録装置から送出されるデータを読み込んで当該データに基づくウェブページを表示する表示手段を備え、
前記異体字に関する外字情報を開示すると共に、選択候補外の異体字に対する除外要求を受け付けるためのウェブページを前記表示手段により表示すること
を特徴とする請求項23に記載の外字登録情報提供システム。 - 前記表示手段は、
前記除外要求を受け付けた異体字を除く異体字の数を載せたウェブページを表示すること
を特徴とする請求項29に記載の外字登録情報提供システム。 - 前記表示手段は、
地域別の外字使用例情報に基づいて異体字の出現頻度順に前記外字情報を掲載したウェブページを表示すること
を特徴とする請求項29に記載の外字登録情報提供システム。 - 情報利用者から外字の登録を受け付け、当該情報利用者に外字情報を提供する装置であって、
異体字を含む前記外字を画像形成するための外字情報を情報利用者に開示して使用要求を受け付ける入力手段と、
前記入力手段によって受け付けられた前記情報利用者からの使用要求に係る外字情報を登録する記憶手段と、
前記入力手段及び記憶手段の入出力を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、
前記異体字に関する外字情報から抽出された相違部分を強調して当該外字情報を開示するように前記記憶手段の読出しを制御すること
を特徴とする外字情報登録装置。 - 前記制御手段は、
前記相違部分を強調して前記外字情報を表示するためのウェブページのデータを送出すること
を特徴とする請求項32に記載の外字情報登録装置。 - 前記制御手段は、前記相違部分を変色強調することを特徴とする請求項33に記載の外字情報登録装置。
- 前記制御手段は、前記相違部分を点滅強調することを特徴とする請求項33に記載の外字情報登録装置。
- 前記制御手段は、前記相違部分を拡大強調することを特徴とする請求項33に記載の外字情報登録装置。
- 前記相違部分は、前記異体字における偏の相違部分であることを特徴とする請求項32乃至36のいずれかに記載の外字情報登録装置。
- 前記相違部分は、前記異体字における旁の相違部分であることを特徴とする請求項32乃至36のいずれかに記載の外字情報登録装置。
- 前記制御手段は、
地域別の外字使用例情報に基づいて異体字の出現頻度順に前記外字情報を表示するためのウェブページのデータを送出すること
を特徴とする請求項33に記載の外字情報登録装置。 - 前記制御手段は、
前記情報利用者により登録された住所情報に基づく地域の外字使用例情報により前記異体字の出現頻度順を決定すること
を特徴とする請求項39に記載の外字情報登録装置。 - 情報利用者から外字の登録を受け付け、当該情報利用者に外字情報を提供する装置であって、
異体字を含む前記外字を画像形成するための外字情報を情報利用者に開示して使用要求を受け付ける入力手段と、
前記入力手段によって受け付けられた前記情報利用者からの使用要求に係る外字情報を登録する記憶手段と、
前記入力手段及び記憶手段の入出力を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、
異体字の画数分布での分布領域を選択可能に当該異体字に関する外字情報を開示するように前記記憶手段の読出しを制御すること
を特徴とする外字情報登録装置。 - 前記制御手段は、
異体字の画数分布での分布領域を選択可能に当該異体字に関する外字情報を表示するためのウェブページのデータを送出すること
を特徴とする請求項41に記載の外字情報登録装置。 - 前記制御手段は、
前記画数分布の中央部に分布する異体字に関する外字情報を最初に表示するためのウェブページを送出すること
を特徴とする請求項42に記載の外字情報登録装置。 - 前記画数分布は、前記異体字の総画数を用いて導出されたことを特徴とする請求項41乃至43のいずれかに記載の外字情報登録装置。
- 前記画数分布は、前記異体字における偏の画数を用いて導出されたことを特徴とする請求項41乃至43のいずれかに記載の外字情報登録装置。
- 前記画数分布は、前記異体字における旁の画数を用いて導出されたことを特徴とする請求項41乃至43のいずれかに記載の外字情報登録装置。
- 情報利用者から外字の登録を受け付け、当該情報利用者に外字情報を提供する装置であって、
異体字を含む前記外字を画像形成するための外字情報を情報利用者に開示して使用要求を受け付ける入力手段と、
前記入力手段によって受け付けられた前記情報利用者からの使用要求に係る外字情報を登録する記憶手段と、
前記入力手段及び記憶手段の入出力を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、
前記異体字に関する外字情報を開示すると共に、選択候補外の異体字に対する除外要求を受け付けるように前記記憶手段の読出しを制御すること
を特徴とする外字情報登録装置。 - 前記制御手段は、
前記異体字に関する外字情報を表示すると共に、選択候補外の異体字に対する除外要求を受け付けるためのウェブページのデータを送出すること
を特徴とする請求項47に記載の外字情報登録装置。 - 前記制御手段は、
前記除外要求を受け付けた異体字を除く異体字の数を表示するためのウェブページのデータを送出すること
を特徴とする請求項48に記載の外字情報登録装置。 - 前記制御手段は、
前記除外要求を受け付けた異体字の表示を抑制すること
を特徴とする請求項48に記載の外字情報登録装置。 - 前記制御手段は、
地域別の外字使用例情報に基づいて異体字の出現頻度順に前記外字情報を表示するためのウェブページのデータを送出すること
を特徴とする請求項48に記載の外字情報登録装置。 - 前記制御手段は、
情報利用者により登録された住所情報に基づく地域の外字使用例情報により前記異体字の出現頻度順を決定すること
を特徴とする請求項51に記載の外字情報登録装置。 - 任意の外字を情報処理する方法であって、
予め複数の前記外字を集め、
集められた前記外字に関して異体字を含む当該外字を画像形成するための外字情報を各々作成し、
作成された前記外字情報を情報利用者に開示して使用要求を受け付ける際に、
前記異体字に関する外字情報から相違部分を抽出し、
抽出された前記相違部分を強調して前記外字情報を開示すると共に、前記情報利用者による使用要求を受け付け、
前記情報利用者から使用要求を受け付けた外字情報を登録し、
登録された前記外字情報を前記情報利用者に提供すること
を特徴とする情報処理方法。 - 任意の外字を情報処理する方法であって、
予め複数の前記外字を集め、
集められた前記外字に関して異体字を含む当該外字を画像形成するための外字情報を各々作成し、
作成された前記外字情報に関して異体字の画数分布を導出し、
前記画数分布を導出された前記外字情報を情報利用者に開示して使用要求を受け付ける際に、
前記画数分布での分布領域を選択可能に前記異体字に関する外字情報を開示すると共に、前記情報利用者による使用要求を受け付け、
前記情報利用者から使用要求を受け付けた外字情報を登録し、
登録された前記外字情報を前記情報利用者に提供すること
を特徴とする情報処理方法。 - 任意の外字を情報処理する方法であって、
予め複数の前記外字を集め、
集められた前記外字に関して異体字を含む当該外字を画像形成するための外字情報を各々作成し、
作成された前記外字情報を情報利用者に開示して使用要求を受け付ける際に、
前記異体字に関する外字情報を開示すると共に、選択候補外の異体字に対する除外要求を受け付け、
前記除外要求の受付後に選択候補となった前記異体字に関する外字情報の使用要求を受け付け、
前記使用要求を受け付けた外字情報を登録し、
登録された前記外字情報を前記情報利用者に提供すること
を特徴とする情報処理方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003155787A JP2004355574A (ja) | 2003-05-30 | 2003-05-30 | 外字登録情報提供システム、外字情報登録装置及び情報処理方法 |
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JP2003155787A JP2004355574A (ja) | 2003-05-30 | 2003-05-30 | 外字登録情報提供システム、外字情報登録装置及び情報処理方法 |
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Cited By (4)
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---|---|---|---|---|
JP2010240133A (ja) * | 2009-04-06 | 2010-10-28 | Kurasu Meister:Kk | 手相鑑定装置 |
JP2013182434A (ja) * | 2012-03-01 | 2013-09-12 | Nec System Technologies Ltd | 外字取得端末、外字提供サーバ装置、外字取得システム、外字取得方法、及びプログラム |
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JP7200474B2 (ja) | 2017-09-14 | 2023-01-10 | 日本電気株式会社 | 変換補助装置、変換補助システム、変換補助方法及びコンピュータプログラム |
-
2003
- 2003-05-30 JP JP2003155787A patent/JP2004355574A/ja active Pending
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