JP2005031837A - 表示器、そのプログラム、そのプログラムを記録した記録媒体、データ、および、そのデータを記録した記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】透明オブジェクト21obは、予め定められた動作として、自らの親となるオブジェクト24obの描画オブジェクト(22ob・23ob)のうち、デバイスの状態に応じた順位の描画オブジェクト(22ob・23ob)を表示すると共に、順位は、デバイスの状態毎に予め設定されている。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プログラマブル表示器で読み取られる作画プログラムのデータ、および、このデータを有する作画プログラムを備えたプログラマブル表示器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、各種のデバイスを制御するプログラマブル・ロジック・コントローラ(以下、PLCと称する。)が知られている。上記PLCは、制御プログラムが書き込み可能な制御装置であって、この制御プログラムに従い、センサ等のPLCに接続された各種の制御対象機器(デバイス)の動作を制御している。
【0003】
また、上記PLCには、プログラマブル表示器(グラフィック操作パネル、パネルコンピュータ)が接続される。このプログラマブル表示器(以下、表示器と称する。)は、表示画面、操作用入力スイッチ、PLCとのインターフェイス、画面上での操作入力のような制御のためのプログラムメモリ等を備えた操作用の表示器である。
【0004】
一般に、上記表示器は、上記表示画面にグラフィック表示を行なうため、例えば、操作盤、スイッチ、および、表示灯としての機能を備えることができる。さらに、表示器は、上記制御対象機器の可動状況や制御対象機器への作業指示といった管理用の各種モニタとしての機能、制御対象機器の制御に関する各種設定値を入力(変更)する端末としての機能を備えている。
【0005】
さらに、近年、表示器は、PLCと接続されて使用されるに留まらず、各種周辺機器等のデバイスと直接接続されるようになってきており、統合的な操作パネルとなりつつある。
【0006】
このような表示器で表示される画面(以下、制御画面と称する)は、パーソナルコンピュータ(作画装置)等において、画面作成ソフトウェア(作画エディタ)を用いて、ユーザが独自に作成できるようになっている。また、上記作画エディタにより提供されるスイッチ、ランプ、テンキー、メータ表示器、グラフ表示器等の部品(以下、パーツと称する)を用いて、所望の制御画面を簡単に作成できるようになっている。
【0007】
そして、作成された制御画面は、作画データとして表示器に転送されて記憶される。さらに、PLCの稼動時には、上記表示器は、PLCとの間で送受信されるデータに基づいて、制御対象機器の動作状態に応じて制御画面上に上記パーツに対応した描画オブジェクトを表示させる。
【0008】
ここで、上記パーツと描画オブジェクトとの関係について、ランプを例に挙げて説明する。
【0009】
上記ランプのパーツは、PLCに接続されるランプ装置の点灯状態を表示器上で示すために、ランプのオン/オフ状態に応じて、その状態に応じた表示を行なうように関連付けがなされた機能ブロックである。
【0010】
図8は、上記ランプのパーツ80を示したブロック図である。ここで、パーツ80は、制御部81、点灯状態描画データ82、および、消灯状態描画データ83を有する機能ブロックである。
【0011】
上記パーツ80においては、制御部81が、PLCを介してランプ装置のランプ点滅状態を受信した場合には、上記制御部81は、ランプ装置がオン(点灯)状態であれば点灯状態描画データ82を指定し、ランプ装置がオフ(消灯)状態であれば消灯状態描画データ83を指定する。ただし、制御部81は、描画データを選択的に指定するのみであって、この指定によって、実際の画像(すなわち、描画オブジェクト)が表示されるわけではない。
【0012】
つまり、上記描画オブジェクトの表示は、上記パーツ80を有する制御画面が、作画データとして表示器に転送され、かつ、上記作画データが表示器によりロードされることにより可能となる。つまり、表示器上において、初めて各描画データ82・83に対応する描画オブジェクトの表示がなされる。
【0013】
具体的には、図9に示すとおり、表示器90における表示画面91内の所定の位置および所定の領域に、ランプ装置の状態に応じて、例えばランプが点灯している描画オブジェクト92が表示される。なお、所定の位置および所定の領域に描画オブジェトが表示されるのは、上記パーツが、属性として位置および領域の情報を有しているためである。
【0014】
ところで、上記パーツは、一般に、作画エディタ内に記憶されている。つまり、ユーザが作画エディタに備えられたパーツを選択し、制御画面を作成している。例えば、上記ランプの図柄が実際のランプ装置と異なる場合には、例えば、実際のランプ装置に近い図柄のパーツが選択される。
【0015】
しかしながら、作画エディタにより提供されるパーツの数には限りがある。それゆえ、限られた範囲内でしか、ユーザはパーツを選択できない。特に、ユーザが、これらパーツでは問題があると判断した場合、備え付けのパーツは使わず、新たなパーツを用意する必要が生じる。
【0016】
この新たなパーツをユーザが用意する際には、描画データ82・83の変更はもとより、上記制御部81と同様な機能を有する制御部も作成しなければならない。このように、描画オブジェクトの変更のみを行ないたい場合であっても、制御部も作成しなければならない。つまり、パーツ全体を作成する必要があった。このため、パーツの作成は、非常に手間がかかるものであった。
【0017】
そこで、特許文献1には、上記描画データ82・83を、ユーザが所望とするBMP形式やJPEG形式等の画像データに置き換え、表示器上で、上記画像データに対応する画像を表示する技術が開示されている。
【0018】
【特許文献1】
特開2001−202128(公開日:平成13年7月27日)
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1の技術では、BMP形式やJPEG形式の画像データは利用できるものの、例えば、作画エディタ等のドローソフトで作成された描画データは利用できない。
【0020】
また、上記特許文献1では、上記BMP形式等の画像データへの変更を、作画エディタに新たな機能を追加することにより実現している。このため、機能の追加には限度があり、スイッチもしくはランプ等の単純な機能のみを有するパーツに限定されてしまう。つまり、複雑な機能を有するパーツまでは扱うことは困難である。
【0021】
また、描画オブジェクを編集可能とすることも考えられるが、この場合には、メーカは、上記の編集を可能とする機能を有した新たな作画エディタを作成しなければならない。加えて、メーカは、上記新たな作画エディタを、ユーザに配布しなければならない。つまり、メーカにとって、手間がかかってしまう。
【0022】
本発明は、上記の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、既存の作画エディタを用いて、描画オブジェクトを他の描画オブジェクトに容易に変更可能な表示器、および、パーツのデータを提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本発明の表示器は、上記の課題を解決するため、グループ化可能なオブジェクトによって実現される手段であって、予め定められたデバイスの状態に応じて、予め定められた動作を行なう監視手段を備えている表示器において、前記監視手段は、前記予め定められた動作として、自らの親となるオブジェクトの子オブジェクトのうち、デバイスの状態に応じた順位の子オブジェクトを表示すると共に、前記順位は、デバイスの状態毎に予め設定されていることを特徴としている。
【0024】
上記の構成によれば、監視手段は、親オブジェクトの子オブジェクトのうち、デバイスの状態に応じた順位の子オブジェクトを表示するため、デバイスの状態に応じた表示を行なうことができる。
【0025】
また、上記監視手段は、親オブジェクトにおける順位によって、デバイスの各状態において表示されるオブジェクト(子オブジェクト)を決定するため、上記監視手段を実現するオブジェクトと共にグループ化するオブジェクトを変更することにより、デバイスの各状態の表示を変更できる。
【0026】
さらに、グループ化されたオブジェクトを実現するためのプログラムを生成可能な作画装置が通常有している機能、すなわち、複数のオブジェクトをグループ化し、それらの親オブジェクトにおける各オブジェクトの順位を決定する機能によって、各状態において表示されるオブジェクトを決定している。
【0027】
したがって、新たな作画装置、すなわち、デバイスの各状態において表示されるオブジェクトを変更するための新たな操作を受け付け、当該操作に応じて、これらのオブジェクトを変更する機能を持った作画装置を作成することなく、デバイスの各状態において表示されるオブジェクトを変更でき、各状態において表示されるオブジェクトを変更可能なシステムを構築する際の手間を軽減できる。
【0028】
なお、上記順位は、親オブジェクト内における子オブジェクトの順位(絶対順位)であってもよいし、また、親オブジェクト内における、監視手段に対する子オブジェクトの順位(相対的順位)であってもよい。
【0029】
ところで、上記表示器は、ハードウェアで実現してもよいが、プログラムをコンピュータに実行させて実現してもよい。これらのプログラムがコンピュータで実行されると、当該コンピュータを上記表示器として動作させることができる。
【0030】
また、上記プログラムを記録媒体に記録しておき、このプログラムをコンピュータにロードされ、かつ実行されることによっても、当該コンピュータを上記表示器として動作させることができる。
【0031】
本発明のデータは、上記の課題を解決するために、パーツを生成するパーツ生成手段と、指定された複数のパーツをグループ化するグループ化手段と、指定されたパーツの属性の内容を設定する属性設定手段と、表示器に含まれるコンピュータによって読み取られた場合に、前記コンピュータを、前記パーツ生成手段が生成したパーツに対応し、しかも、予め定められた動作を行なうオブジェクトとして動作させるプログラムを生成するプログラム生成手段とを有する作画装置によって読み取り可能なデータであって、前記パーツ生成手段は、前記データに対応するパーツを生成可能であり、前記オブジェクトは、グループ化された複数のパーツに対応する複数のオブジェクトを子オブジェクトとする親オブジェクトの子オブジェクトであり、前記オブジェクトの属性値は、前記オブジェクトに対応するパーツの属性値を示す値であり、前記属性設定手段が設定可能なパーツの属性を示す属性情報と、前記パーツに対応するオブジェクトの前記動作を示す動作情報とを含む構造をもったデータにおいて、前記属性情報には、デバイスを示すデバイス属性の情報が含まれており、前記動作情報には、前記予め定められた動作として、デバイス属性が示すデバイスの状態を読み取る動作と、当該デバイスの状態に応じて、自らの親となるオブジェクトの子オブジェクトのうち、デバイスの状態に応じた順位の子オブジェクトを表示する動作とを示す情報が含まれており、前記順位は、デバイスの状態毎に予め設定されていることを特徴としている。
【0032】
上記の構成によれば、上記データが作画装置に読み込まれると、この作画装置のパーツ生成手段は、上記データに対応するパーツを生成可能になる。また、上記パーツ生成手段がデータに対応されるパーツを生成し、上記属性設定手段が当該パーツの属性の内容を設定し、上記グループ化手段が上記データに対応するパーツを含む複数のパーツをグループ化した後、上記プログラム生成手段は、これらのパーツに対応するオブジェクトとして、表示器のコンピュータを動作させるプログラムを生成する。さらに、上記プログラムが上記表示器のコンピュータによって読み取られると、このコンピュータは、上記パーツに対応するオブジェクトとして動作する。
【0033】
ここで、上記属性情報には、デバイス属性を示すデータが含まれているため、上記属性設定手段は、デバイス属性の値を設定できる。また、上記オブジェクトは、上記グループ化された複数のパーツに対応するオブジェクトを子オブジェクトとする親オブジェクトの子オブジェクトであり、上記オブジェクトの属性値は、当該オブジェクトに対応するパーツの属性値を示す値である。
【0034】
さらに、上記動作情報には、上記予め定められた動作として、デバイス属性が示すデバイスの状態を読み取る動作と、当該デバイスの状態に応じて、自らの親となるオブジェクトの子オブジェクトのうち、デバイスの状態に応じた順位の子オブジェクトを表示する動作とを示す情報が含まれており、上記順位は、デバイスの状態毎に予め設定されている。
【0035】
それゆえ、上記プログラムの実行によって生成されるオブジェクトは、デバイス属性が示すデバイスの状態を読み取り、当該デバイスの状態に応じて、自らの親となるオブジェクトの子オブジェクトのうち、デバイスの状態に応じた順位の子オブジェクトを表示できる。
【0036】
したがって、上記表示器と同様に、オブジェクトを変更する機能を新たに持った作画装置を作成することなく、デバイスの各状態において表示されるオブジェクトを変更でき、各状態において表示されるオブジェクトを変更可能なシステムを構築する際の手間を軽減できる。
【0037】
なお、上記順位は、親オブジェクト内における子オブジェクトの順位(絶対順位)であってもよいし、また、親オブジェクト内における、監視手段に対する子オブジェクトの順位(相対的順位)であってもよい。
【0038】
また、上記データを記録媒体に記録しておき、このデータを作画装置に読み取らせることにより、このデータに対応するパーツの生成が可能となる。さらに、作画装置により、上記パーツに対応するオブジェクトとして、表示器のコンピュータを動作させるプログラムを生成できる。また、このプログラムが表示器のコンピュータに読み取られると、このコンピュータを、上記パーツに対応するオブジェクトとして動作させることができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について、図1から図7基づいて説明すると、以下のとおりである。
【0040】
本実施形態の作画装置は、例えば、図2に示すような、制御用ホストコンピュータ(作画装置)7の一機能として実現される。
【0041】
図2に示すように、上記制御用ホストコンピュータ7を備えた制御システム1は、ターゲットシステム2を制御するプログラマブル・ロジック・コントローラ(以下、PLCと称す。)3と、シリアルケーブル4を介してPLC3に接続され、多くの場合、ターゲットシステム2の近傍でターゲットシステム2のオペレータにより操作されるプログラマブル表示器5(以下、表示器5と称する)と、上記制御用ホストコンピュータ7および各表示器5間を接続するネットワーク6とが設けられている。
【0042】
上記ターゲットシステム2は、例えば、バルブやモータなど、指示に応じた動作を行なう制御対象機器、あるいは、例えば、流量センサや温度センサなど、ターゲットシステム2各部の状態を検出するセンサなどのデバイス8を備えている。そして、上記PLC3は、各デバイス8と通信しながら、あらかじめ格納された制御プログラムに従って、各デバイス8を制御している。なお、当該制御プログラムは、例えば、制御用ホストコンピュータ7から表示器5を介して配信するなどして、各PLC3に伝送される。
【0043】
上記表示器5は、画像データに基づいて入力および画面表示を制御可能な表示器であって、シリアルケーブル4に接続されるPLC側通信処理部51と、ネットワーク6に接続されるネットワーク側通信処理部52と、両者の通信を中継するプロトコル変換部53とに加えて、作画データ等を記憶する記憶装置54と、作画データやオペレータの操作や通信結果などに基づいてディスプレイ(画像表示装置)56への表示処理を行なう表示処理部55とを備えている。
【0044】
ここで、上記PLC3は、シリアルケーブル4を介して、表示器5と接続されており、当該PLC3が通信可能な専用プロトコルで、表示器5と通信する。一方、上記ネットワーク6は、例えば、イーサネット(登録商標)などのLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)であり、各表示器5や制御用ホストコンピュータ7は、共通プロトコルであるTCP/IPプロトコルによって相互に通信している。そこで、上記の専用プロトコルと共通プロトコルとが互いに異なる場合、上記プロトコル変換部53によって、両プロトコルを相互に変換する。
【0045】
また、ディスプレイ56は、液晶パネルやELパネルのような平板型表示素子によって構成されている。そして、ディスプレイ56上には、入力を行なうためのタッチパネルが設けられている。
【0046】
一方、上記制御用ホストコンピュータ7は、制御システム1全体の監視制御を行なう表示処理部71と、ネットワーク6に接続される共通プロトコルインタフェース部(以下、共通プロトコルインタフェース部と称する。)74と、共通プロトコルインタフェース部74およびネットワーク6を介して各表示器5と通信して、表示処理部71などの要求に応じるサーバ部73とを備えている。また、制御用ホストコンピュータ7は、多くの場合、表示器5よりも離れた場所から、ターゲットシステム2やPLC3あるいは表示器5の状態をディスプレイ(表示手段)72に表示したり、あるいは、それらの機器を制御したりできる。
【0047】
また、上記制御用ホストコンピュータ7には、表示器5の作画データを作成する作画エディタ部70と、作成した作画データ等を格納する記憶装置75とが設けられており、各表示器5の表示/制御動作を規定する作画データは、作画エディタ部70で集約して作成(修正)された後、サーバ部73、共通プロトコルインタフェース部74およびネットワーク6を介して、各表示器5へ配布される。
【0048】
本実施形態の制御用ホストコンピュータ7では、CPUが、ROM等の記憶装置75、RAM46等のメモリに格納された各種のアプリケーションプログラムを実行し、ディスプレイ72等のハードウェアを制御することにより、各種の機能を実現する機能ブロックとして作画エディタ部70、および表示処理部71、サーバ部73、共通プロトコルインタフェース部74、記憶装置75を形成している。
【0049】
上記の構成では、まず、制御システム1の使用者は、制御用ホストコンピュータ7の作画エディタ部70を操作し、ターゲットシステム2の実情や表示器5のオペレータの習熟度や好みに合わせて、作画データを作成・修正する。つぎに、作成された作画データは、例えば、シミュレーションや接続試験などによって、正常に動くことが確認された後、表示器5に配信されて、表示器5が作画データに応じた表示を開始する。
【0050】
このように、表示器5で表示される作画データを、制御用ホストコンピュータ7で一括して管理できるため、多くの場所で並行して管理する場合に比べて、作画データの管理が容易である。
【0051】
上記作画エディタ部70は、図3に示すとおり、編集部11、パーツ記憶部12、および、表示部13を備えている。なお、上記編集部11およびパーツ記憶部12も、記憶装置75と同様に機能ブロックである。
【0052】
また、上記編集部11は、同図に示すとおり、パーツ生成部(パーツ生成手段)61、グループ作成部(グループ化手段)62、属性設定部(属性設定手段)63、および、プログラム生成部(プログラム生成手段)64を備えている。
【0053】
上記パーツ生成部61は、後述する、パーツ記憶部12に記憶されたパーツを編集部11内に取り込み、記憶部75内にパーツを生成する。より詳細には、パーツ生成部61は、そのパーツを示すデータを新たに記憶部75に記憶する。
【0054】
上記グループ作成部62は、ユーザから、例えば、後述する透明パーツや描画パーツ等の複数のパーツに関してグループ化の指示を受け付けると、それらのパーツを含むグループパーツ(親パーツ)を作成して、この親パーツを記憶装置75に記憶させる。なお、上記グループ作成部62は、同時に、上記グループ化を解除する機能も有している。
【0055】
上記属性設定部63は、ユーザの指示を受け、ユーザが、あるパーツの、ある属性の属性値の変更を指示すると、その属性値(属性の内容)を、ユーザが指示した値に変更する。なお、変更した値は、記憶装置75に記憶される。
【0056】
上記プログラム生成部64は、表示器5に含まれるコンピュータ(表示処理部55)によってロードされ、かつ実行された場合に、このコンピュータを、上記パーツに対応し、さらに、予め定められた動作を行なうオブジェクトとして動作させるプログラム(作画データ)を生成する。
【0057】
上記パーツ記憶部12は、後述する、各種の透明パーツおよび各種の描画パーツを記憶している機能ブロックである。
【0058】
上記表示部13は、上記パーツ生成部61が、記憶装置75内に生成したパーツを、ディスプレイ72に表示させる機能ブロックである。
【0059】
このように、上記作画エディタ部70を備えた作画装置では、ユーザの指示に応じて、作成したパーツに対応する作画データが作成される。
【0060】
上記作画エディタ部70が作画データを表示器5にダウンロードすると、上記表示器5の表示処理部55は、上記作画データを読み取って、オブジェクトを生成し、各オブジェクトは、それぞれに設定された属性の値を参照しながら、予め定められた動作を行なう。
【0061】
ここで、上述したように、表示器5の表示処理部55が生成したオブジェクトは、それぞれパーツに対応しており、オブジェクトの属性値は、それに対応するパーツの属性値と同一である。また、親パーツに対応するグループオブジェクト(親オブジェクト)は、親パーツの子パーツに対応するオブジェクトを子オブジェクトとして含んでいる。さらに、各子オブジェクトの親オブジェクトにおける順番は、子パーツ(グループ化されたパーツ)の親パーツにおける順番と同一である。
【0062】
したがって、作画エディタ部70が、予め定められた形状の図形を画面に表示するオブジェクトに対応するパーツと、デバイスの状態に応じた形状の図形を画面に表示するオブジェクトに対応するパーツとを生成すると共に、それに対応する作画データを生成し、表示器5へダウンロードすることによって、表示器5は、上記予め定められた形状の図形と、デバイスの状態に応じた形状の図形とを画面に表示できる。
【0063】
さらに、本実施形態に係る作画エディタ部70において、描画オブジェクトを他の描画オブジェクトに容易に変更するために、上記パーツ記憶部12には、透明パーツを生成するためのデータが記憶されており、上記パーツ生成部61は、透明パーツを生成することができる。
【0064】
ここで、まず、上記透明パーツについて説明する。
【0065】
上記透明パーツは、作画装置で読取可能なデータで構成されている。このデータには、透明パーツの属性を示す属性情報と、透明パーツに対応するオブジェクトの動作を示す動作情報とが含まれている。
【0066】
ここで、上記属性情報には、デバイスを示すデバイス属性の情報が含まれている。また、上記動作情報には、デバイスの状態に応じて、透明パーツに対応するオブジェクトの親となるオブジェクトについての子オブジェクトのうち、デバイスの状態に応じた順位の子オブジェクトを表示する動作を示す情報を含んでいる。また、上記順位は、デバイスの状態毎に予め設定されている。
【0067】
そして、表示器5の表示処理部55が、上記プログラム生成部64が生成した透明パーツに対応する作画データを読み取ることにより、透明パーツに対応するオブジェクト(透明オブジェクト・監視手段)が生成される。
【0068】
次に、描画パーツについて説明する。描画パーツとは、描画パーツ単体では、何れのパーツとも関連を持たず、単に、図柄の情報を有する描画データである。また、この描画パーツも、作画装置で読取可能なデータで構成されている。そして、表示器5の表示処理部55が、上記プログラム生成部64が生成した描画パーツに対応する作画データを読み取ることにより、描画パーツに対応するオブジェクト(描画オブジェクト)が生成される。
【0069】
ここで、上記作画エディタ部70で新たなパーツを作成する際の一例を、図4を基にして説明する。また、ランプパーツを作成する場合を例に挙げる。
【0070】
まず、上記パーツ生成部61が、ユーザの指示に応じ、ランプ用の透明パーツ21をパーツ記憶部12から呼び出す。そして、上記表示部13が、この透明パーツ21をディスプレイ72に表示する。次に、上記パーツ生成部61が、ユーザの指示に応じ、予めパーツ記憶部12に記憶しておいたランプ用の描画パーツ群の中から、ユーザが所望とするランプ点灯時の描画パーツ22とランプ消灯時の描画パーツ23とを呼び出す。そして、上記表示部13が、これらの描画パーツ22・23を表示する。
【0071】
そして、表示部13により、例えば、透明パーツ21の背面に、ランプ消灯時の描画パーツ23を表示し、さらに、このランプ消灯時の描画パーツ23の背面に、ランプ点灯時の描画パーツ22を表示させる。つまり、ディスプレイ72の表示画面に対して垂直な方向(Z方向)に、配置位置で順位付けを行なう。なお、説明の便宜上、最背面のパーツから順に、1位,2位,3位とする。
【0072】
この後、グループ作成部62により、これら、透明パーツ21、ランプ点灯時の描画パーツ22、および、ランプ消灯時の描画パーツ23をグループ化することにより、ランプパーツである親パーツ24が作成される。
【0073】
この場合には、親パーツ24内では、2個の子パーツである描画パーツ22・23が存在し、点灯時の描画パーツ22が第1位、消灯時の描画パーツ23が2位、透明パーツ自身が3位となっている。
【0074】
また、上記表示処理部55が、プログラム生成部64が生成した親パーツ24に対応する作画データを読み取ることにより、図1に示すように、親パーツ24に対応するオブジェクト(親オブジェクト)24obが生成される。
【0075】
この場合、親オブジェクト24ob内では、2個の子オブジェクトである描画オブジェクトが存在し、点灯時の描画パーツ22に対応する描画オブジェクト22obが第1位、消灯時の描画パーツが23に対応する描画オブジェクト23obが2位、透明パーツに対応する透明オブジェクト21obが3位となっている。また、親オブジェクト24obは、これらの情報をリストとして有しており、かつ、このリストの内容は、透明パーツに対応する透明オブジェクト21obにより参照される。なお、同図の破線は、各オブジェクトとリストとの対応関係を示している。
【0076】
ここで、ランプ装置のランプがオン状態のときには、1位のパーツを指定するように、オフ状態のときには、2位のパーツを指定するように、予め透明パーツ21に動作情報を持たせておく。
【0077】
上記のように透明パーツ21に動作情報を持たせることにより、予め透明パーツ21に対応する透明オブジェクト21obは、ランプ装置のランプがオン状態のときには、1位のパーツに対応するオブジェクトを指定し、オフ状態のときには、2位のパーツに対応するオブジェクトを指定する。
【0078】
それゆえ、透明パーツ21に対応する透明オブジェクト21obは、ランプ装置のランプがオン状態のときには、点灯時の描画パーツ22に対応する描画オブジェクト22obを指定し、オフ状態のときには、消灯時の描画パーツ23に対応する描画オブジェクト23obを指定することができる。
【0079】
したがって、表示器5のディスプレイ56には、ランプ装置のランプの点滅状態に応じて、ユーザが選んだ描画パーツ22・23に対応した描画オブジェクト(22ob・23ob)が択一的に表示される。つまり、ランプ装置のランプが点滅しているときには、描画パーツ22に対応する描画オブジェクト22obが表示され、ランプが消灯しているときには、描画パーツ23に対応する描画オブジェクト23obが表示される。
【0080】
次に、表示器5に表された描画オブジェクトの図柄が問題であるとユーザが判断し、別の図柄に変更する場合について説明する。つまり、作画エディタ部70のパーツ生成部61で生成した描画パーツを、他の描画パーツに変更する場合について説明する。
【0081】
この場合には、まず、グループ化作成部62が、ユーザの指示に応じて、上記グループ化を解除する。つまり、親パーツ24を消滅させ、透明パーツ21、点灯時の描画パーツ22、および、消灯時の描画パーツ23の関連付けを一旦解消する。
【0082】
その後、描画パーツ22・23を共に他の描画パーツに変更したい場合には、パーツ生成部61により、ディスプレイ72上から描画パーツ22・23を削除し、新たに、上記パーツ生成部61により、ディスプレイ72上に他の点灯時の描画パーツと他の消灯時の描画パーツを呼び出す。そして、上記表示部13により、所定の順、つまり、透明パーツ21の背面に他の消灯時の描画パーツを表示させ、かつ、上記他の消灯時の描画パーツの背面に上記他の点灯時の描画パーツを表示させる。この後、グループ作成部62により、透明パーツ21、上記点灯時の描画パーツ、および、他の消灯時の描画パーツをグループ化し、新たな親パーツを作成する。
【0083】
そして、上記新たな親パーツを有する制御画面が、作画データとして表示器5に転送され、かつ、上記作画データが表示器5の表示処理部55で実行されることにより、表示器5のディスプレイ56上には、ランプ装置のランプの点滅状態に応じて、上記他の点灯時の描画パーツに対応した描画オブジェクト、あるいは、上記他の消灯時の描画パーツに対応した描画オブジェクトが択一的に表示可能となる。
【0084】
ところで、上記パーツ記憶部12に、ユーザが所望とする描画パーツが存在しない場合もある。この場合の手続きについて、以下説明する。なお、以下では、説明の簡略化のため、点灯時の描画パーツ22のみを変更する例について,説明する。なお、これに限定されるものではない。
【0085】
まず、パーツ生成部61は、ユーザの指示に応じて、別途、点灯時の描画パーツを作成する。この場合には、描画パーツは、BMP形式やJPEG形式の画像データに限らず、作画エディタ等のドローソフトで作成された描画データでもよい。
【0086】
そして、描画パーツの作成後、パーツ生成部61は、この描画パーツを、パーツ記憶部12に記憶させる。次に、グループ作成部62により、既存の親パーツ24のグループ化を一旦解除する。つまり、親パーツ24を消滅させ、透明パーツ21、点灯時の描画パーツ22、および、消灯時の描画パーツ23の関連付けを一旦解消する。
【0087】
その後、パーツ生成部61は、ユーザの指示に応じて、表示画面から既存の点灯時の描画パーツ22を削除し、新たに、パーツ記憶部12からユーザ自らが作成した点灯時の描画パーツを呼び出す。そして、表示部13により、ディスプレイ72上で、上述した所定の順に配列する。この後、グループ作成部62により、透明パーツ21、上記ユーザが作成した点灯時の描画パーツ、および、他の消灯時の描画パーツ23をグループ化し、新たな親パーツを作成する。
【0088】
そして、上記新たな親パーツを有する制御画面が、作画データとして表示器5に転送され、かつ、上記作画データが表示器5の表示処理部55で実行されることにより、表示器5のディスプレイ56上には、ランプ装置のランプの点滅状態に応じて、上記ユーザが自ら作成した点灯時の描画パーツに対応した描画オブジェクト、あるいは、上記消灯時の描画パーツに対応した描画オブジェクトが択一的に表示可能となる。
【0089】
このように、本実施の形態では、必要とする透明パーツと描画パーツとをグループ化して、親パーツを作成することにより、この親パーツが、ランプ装置の点灯状態を表示器上で示すために、ランプのオン/オフ状態に応じて、その状態に応じた表示を行なうように関連付けがなされた機能ブロックとなる。これにより、上記親パーツは、結果的に、従来の技術で説明したランプのパーツ80(図8参照)と同じ機能を果たすことになる。
【0090】
ところで、上記の説明においては、ランプ装置のランプがオン状態のときには、1位のパーツを指定するように、オフ状態のときには、2位のパーツを指定するように、予め透明パーツ21の動作情報を設定しておいた。つまり、透明パーツは、親パーツ内の絶対的順位に基づいてパーツを指定するように、透明パーツの動作情報を設定した。
【0091】
しかしながら、これに限定されるものではない。つまり、親パーツ内において、透明パーツ21自身を基準にした順位、つまり相対順位に基づいて、パーツを指定するように、透明パーツの動作情報を設定してもよい。具体的には、ランプ装置のランプがオン状態のときには、透明パーツ21の2つ上の順位のパーツを指定するように、オフ状態のときには、透明パーツ21の1つ上の順位のパーツを指定するように、予め透明パーツ21の動作情報を設定する。このような設定によっても、絶対順位の場合と同様な効果が得られる。
【0092】
また、上記の例では、グループ化して作成された親パーツ24内に、1つだけ透明パーツ21を含んだ場合について説明した。しかしながら、複数の異なる透明パーツを含む親パーツを作成してもよい。ここで、親パーツ内に、互いに異なる透明パーツを2つ含んだ場合であって、かつ、親パーツ内において相対順位に基づいてパーツを指定する場合について、図5を基に説明する。
【0093】
なお、説明の便宜上、以下では、上記透明パーツを2つ含んだ親パーツを、親パーツ24’として示す。また、上記透明パーツ21を、ランプ用透明パーツ21として記載する。
【0094】
また、上述していなかったが、親パーツに複数の透明パーツが包含される場合には、この親パーツを作成する際に、最前面の透明パーツが最初に動作するように、親パーツに動作情報を持たせておく。
【0095】
上記親パーツ24’は、図5に示すとおり、表示画面の最前面から順に、ボタン用透明パーツ25、ボタン押下時描画パーツ26、上記ランプ用透明パーツ21、点灯時の描画パーツ22、および、消灯時の描画パーツ23を有している。
【0096】
上記ボタン用透明パーツ25に対応する透明オブジェクトは、PLCを介して、ランプ装置のボタンのオン/オフ状態を受信した場合には、ボタンがオン状態であるかオフ状態であるかを判断するものである。
【0097】
ここで、ボタン用透明パーツ25の方が、ランプ用透明パーツ21よりも前面にあるため、まず、ボタン用透明パーツ25に対応する透明オブジェクトが、親パーツ24’に対応する親オブジェクトのリスト内容を取得する。
【0098】
この場合には、ボタン用透明パーツ25に対応する透明オブジェクトが、親パーツ24’に対応する親オブジェクトのリスト内容から、親パーツ24’に対応する親オブジェクト内では、描画パーツ22・23・26に対応する3つの描画オブジェクトが存在し、透明パーツ21・25に対応する2つの透明オブジェクトが存在するという情報を得る。
【0099】
同時に、点灯時の描画パーツ22に対応する描画オブジェクトが第1位、消灯時の描画パーツ23に対応する描画オブジェクトが2位、ランプ用透明パーツ21に対応する透明オブジェクトが3位、ボタン押下時描画パーツ26に対応する描画オブジェクトが4位、ボタン用透明パーツ25に対応する透明オブジェクトが5位であるという情報を得る。
【0100】
その後、上記ボタン用透明パーツ25に対応する透明オブジェクトが、ランプ装置から受けた情報の判断の結果に基づき、予め設定された順位の描画パーツに対応する描画オブジェクトを選択する。
【0101】
ここで、ランプ装置のボタンが押下でない状態のときには、ボタン用透明パーツ25の2つ上の順位のパーツを指定するように、押下状態のときには、ボタン用透明パーツ25の1つ上の順位のパーツを指定するように、予めボタン用透明パーツ25の動作情報を設定しておく。
【0102】
このようにボタン用透明パーツ25に動作情報を持たせることにより、ボタン用透明パーツ25に対応するオブジェクトは、ランプ装置のボタンが押下状態のときには、ボタン押下時描画パーツ26に対応する描画オブジェクトを指定し、押下状態以外のときには、ランプ用透明パーツ21に対応する透明オブジェクトを指定することができる。
【0103】
また、ランプ用透明パーツ21に対応する透明オブジェクトが指定された場合には、ランプ用透明パーツ21に対応するオブジェクトは、親パーツ24’に対応する親オブジェクトのリスト内容を取得する。そして、この場合には、ランプ用透明パーツ21に対応する透明オブジェクトが、上記リスト内容から、親パーツ24’に対応する親オブジェクト内では、上述したように、描画パーツ22・23・26に対応する3つの描画オブジェクトが存在し、透明パーツ21・25に対応する2つの透明オブジェクトが存在するという情報を得る。
【0104】
同時に、点灯時の描画パーツ22に対応する描画オブジェクトが第1位、消灯時の描画パーツ23に対応する描画オブジェクトが2位、ランプ用透明パーツ21に対応する透明オブジェクトが3位、ボタン押下時描画パーツ26に対応する描画オブジェクトが4位、ボタン用透明パーツ25に対応する透明オブジェクトが5位であるという情報を得る。
【0105】
ところで、上記ランプ用透明パーツ21には、上述したように、ランプ装置のランプがオン状態のときには、2つ上の順位のパーツを指定するように、オフ状態のときには、1つ上の順位のパーツを指定するように、動作情報が設定されている。
【0106】
それゆえ、ランプ用透明パーツ21に対応する透明オブジェクトは、ランプ装置のランプがオン状態のときには、点灯時の描画パーツ22に対応する描画オブジェクトを指定し、オフ状態のときには、消灯時の描画パーツに対応する描画オブジェクトを指定することができるようになる。
【0107】
そして、上記親パーツ24’を有する制御画面が、作画データとして表示器5に転送され、かつ、上記作画データが表示器5の表示処理部55で実行されることにより、表示器5のディスプレイ56には、ランプ装置のボタンの押下時にはランプ押下時描画パーツに対応した描画オブジェクトが表示される。一方、ランプ装置のボタンが押下されていない時には、ランプ装置のランプの点滅状態に応じて、描画パーツ22・23に対応した描画オブジェクトが択一的に表示される。
【0108】
なお、上述した、親パーツが2つの透明パーツを備えた場合の説明では、相対順位を用いたが、絶対順位を用いても行なうこともできる。この場合には、ランプ用透明パーツ21、点灯時の描画パーツ22、および、消灯時の描画パーツ23をグループ作成部62によりグループ化し、親パーツ(第1親パーツと称する)を作成する。そして、この第1親パーツ、ボタン押下時描画パーツ26、ボタン用透明パーツ25をグループ化して、さらに、上位の親パーツ(第2親パーツと称する)を作成する。なお、この場合には、表示部13の表示画面の最前面から順に、ボタン用透明パーツ25、ボタン押下時描画パーツ26、第1親パーツを配しておく。
【0109】
以上の構成とすることにより、まず、ボタン用透明パーツ25に対応するオブジェクトが、第2親パーツに対応するオブジェクトのリスト内容を取得する。
【0110】
この場合には、ボタン用透明パーツ25に対応するオブジェクトが、第2親パーツに対応するオブジェクトのリスト内容から、第2親パーツに対応するオブジェクト内では、1つの描画パーツ(ボタン押下時描画パーツ26)に対応するオブジェクト、1つの透明パーツ(ボタン用透明パーツ25)に対応するオブジェクト、および、1つの親パーツ(第2親パーツ)に対応するオブジェクトが存在するという情報を得る。同時に、第1親パーツに対応するオブジェクトが1位、ボタン押下時描画パーツ26に対応するオブジェクトが2位、ボタン用透明パーツ25に対応するオブジェクトが3位であるという情報を得る。
【0111】
その後、上記ボタン用透明パーツ25に対応するオブジェクトが、ランプ装置から受けた情報の判断の結果に基づき、予め設定された順位のパーツに対応するオブジェクトを選択する。
【0112】
ここで、上述したように、予めボタン用透明パーツ25には、ランプ装置のボタンが押下でない状態のときには、ボタン用透明パーツ25の2つ上の順位のパーツを指定するように、押下状態のときには、ボタン用透明パーツ25の1つ上の順位のパーツを指定するように、動作情報が設定されている。
【0113】
これにより、ボタン用透明パーツ25に対応するオブジェクトは、ランプ装置のボタンが押下状態のときには、ボタン押下時描画パーツ26に対応する描画オブジェクトを指定し、押下状態以外のときには、第1親パーツに対応する親オブジェクトを指定することができる。
【0114】
ここで、第1親パーツに対応するオブジェクトが指定された場合には、第1親パーツ内のランプ用透明パーツ21に対応する透明オブジェクトが、第1親パーツに対応する親オブジェクトのリスト内容を取得する。そして、この場合には、第1親パーツに対応する親オブジェクトのリスト内容から、第1親パーツに対応する親オブジェクト内では、描画パーツ22・23に対応する2つの描画オブジェクトが存在し、点灯時の描画パーツ22に対応する描画オブジェクトが第1位、消灯時の描画パーツに対応する描画オブジェクトが2位、透明パーツに対応する描画オブジェクトが3位であるという情報を得る。
【0115】
その後、上記透明パーツ21に対応する透明オブジェクトが、ランプ装置から受けた情報の判断の結果に基づき、予め設定された順位の描画パーツに対応する描画オブジェクトを選択する。これ以降の動作は、上記親パーツ24に対応するオブジェクトの場合と同じであるため、記載を省略する。
【0116】
以上のように、親パーツを階層化させることによって、絶対順位を用いることができる。ただし、相対順位の場合で有っても、上述したように、親パーツを階層化させてもよい。
【0117】
次に、本実施の形態を用いたパーツ作成の他の一例として、アナログ時計パーツの作成について、図6を基に説明する。
【0118】
まず、上記パーツ生成部61が、ユーザの指示に応じて、アナログ時計用の透明パーツ31を、パーツ記憶部12から呼び出す。そして、表示部13が、このアナログ時計用の透明パーツ31をディスプレイ72に表示する。次に、上記パーツ生成部61が、ユーザの指示に応じて、予めパーツ記憶部12に記憶しておいたアナログ時計用の描画パーツ群の中から、ユーザが所望とする、秒針の描画パーツ32、長針の描画パーツ33、短針の描画パーツ34、および、文字盤の描画パーツ35を生成する。
【0119】
そして、表示部13により、例えば、アナログ時計用の透明パーツ31の背面に順に、秒針の描画パーツ32、長針の描画パーツ33、短針の描画パーツ34、および、文字盤の描画パーツ35を表示させる。
【0120】
この後、これら、アナログ時計用の透明パーツ31、秒針の描画パーツ32、長針の描画パーツ33、短針の描画パーツ34、および、文字盤の描画パーツ35をグループ作成部62によってグループ化することにより、アナログ時計パーツである親パーツ36が作成される。
【0121】
また、この親パーツ36内での順位は、アナログ時計用の透明パーツ31が5位、秒針の描画パーツ32が4位、長針の描画パーツ33が3位、短針の描画パーツ34が2位、および、文字盤の描画パーツ35が1位となる。
【0122】
また、上記アナログ時計用の透明パーツ31に対応する透明オブジェクトに、(1)1つ上の順位の描画パーツに対応する描画オブジェクトを、この描画オブジェクトの中心を軸として、1秒間に6°時計方向に回転させる機能を、(2)2つ上の順位の描画パーツに対応する描画オブジェクトを、この描画オブジェクトの中心を軸として、に1分当り6°時計方向に回転させる機能を、(3)3つ上の順位の描画パーツに対応する描画オブジェクトを、この描画オブジェクトの中心を軸として1時間当り30°時計方向に回転させる機能を持たせる。
【0123】
さらに、アナログ時計用の透明パーツ31に対応する透明オブジェクトに、自身より上位のパーツについて、ディスプレイ72の表示画面に平行な方向(つまり、上記Z方向と垂直な方向)の配置を整える機能を持たせておいてもよい。また、この場合には、アナログ時計用の透明パーツ31に対応する透明オブジェクトに、各描画パーツの中心を合わせる機能を持たせておく。
【0124】
以上により、所望とするアナログ時計のパーツが完成する。ここで、ユーザが、例えば文字盤のデザインのみを変えたいと考えた場合には、以下の処理を行なえばよい。まず、グループ作成部62により、一旦グループ化を解除する。次に、パーツ生成部61により、ユーザの指示に応じて、パーツ記憶部12から他の文字盤パーツを選択させ、文字盤の描画パーツを交換する。そして、再度、グループ作成部62により、グループ化を行なう。これにより、文字盤のデザインのみを変更できる。
【0125】
もし、パーツ記憶部12に所望とする文字盤の描画パーツが存在しない場合には、ユーザが作画ソフト等を用いて文字盤の描画パーツのみを作成し、既に設定されている文字盤の描画パーツを、この作成した文字盤の描画パーツに変更すればよい。
【0126】
以上のように、透明パーツに対応するオブジェクトは、デバイス属性が示すデバイスの状態を読み取り、当該デバイスの状態に応じて、自らの親となるオブジェクトの子オブジェクトのうち、デバイスの状態に応じた順位の子オブジェクトを表示できる。
【0127】
したがって、オブジェクトを変更する機能を新たに持った作画装置を作成することなく、デバイスの各状態において表示されるオブジェクトを変更でき、各状態において表示されるオブジェクトを変更可能なシステムを構築する際の手間を軽減できる。
【0128】
ところで、上記の説明においては、グループ作成部62により、グループ化を行なって親パーツを作成した。このような場合、親パーツに包含される、透明パーツの属性、描画パーツの属性を変更しようとすると、一旦、グループ化を解除しなければならない。さらに、上記属性を変更した後には、再度グループ化を行なう必要がある。つまり、属性の変更の都度、グループ化の解除と、グループ化とを行なう必要がある。
【0129】
とりわけ、上述したような、第1親パーツ、ボタン押下時描画パーツ26、ボタン用透明パーツ25をグループ化して、さらに、上位の親パーツ(第2親パーツと称する)を作成した場合であって、かつ、第1親パーツ内に包含される例えば点灯時の描画パーツ22の属性を変更する場合には、ユーザは、グループ化の解除を2回、および、グループ化を2回行なわなければならない。
【0130】
すなわち、まず、第2親パーツのグループ化を解除し、次いで、第1親パーツのグループ化を解除しなければならない。そして、点灯時の描画パーツ22の属性を変更した後、第1親パーツをグループ化により作成し、次いで、第2親パーツをグループ化により作成しなければならない。
【0131】
そこで、以下においては、上記のようなグループ化の解除およびグループ化を行なうことなく、親パーツに含まれるパーツの属性の変更が可能な作画装置について説明する。なお、以下において、上位公開とは、子パーツの属性を、親パーツの属性を表示している状態で表示することをいう。
【0132】
なお、上記透明パーツの属性としては、例えば、デバイスに関する属性が挙げられる。つまり、透明パーツが、例えば、ランプ装置の表示制御に関する機能を果たすのか、それとも、アナログ時計の表示制御に関する機能を果たすのかを指定する属性が挙げられる。また、描画パーツの属性としては、例えば、描画パーツの、表示色、線種、線の太さ等の属性が挙げられる。
【0133】
まず、この場合には、作画エディタ部70の機能を拡張しておく。なお、以下では、この機能を拡張した作画エディタを作画エディタ部70’と称する。
【0134】
上記作画エディタ部70’は、図7に示すように、上記編集部11、パーツ記憶部12、および表示部13以外に、属性指定部(属性指定手段)41、フラグ書換部(フラグ書換手段)42、フラグ認識部(フラグ判定手段)43、属性表示部(属性表示手段)44、および属性編集部(属性編集手段)45を備えておく。なお、この作画エディタ部70’は、RAM46と接続されている。
【0135】
上記属性指定部41は、ユーザによって書き換えられた、上位公開することを示すフラグが付された属性に関する情報を受信する。つまり、属性指定部41は、パーツの各属性について、それぞれに、上位公開するか否かの指示を受け付ける。
【0136】
上記フラグ書換部42は、属性指定部41に入力された上位公開する属性についての情報が格納されている記憶装置75において、フラグを上位公開することを示すフラグに書き換える。
【0137】
上記フラグ認識部43は、フラグ書換部42によって、上位公開することを示すフラグに書き換えられた属性の有無を認識し、属性表示部44にその結果を通知する。
【0138】
上記属性表示部44は、ユーザに指定されたパーツを表示する場合には、パーツに付されているすべての属性を記憶装置75から読み出してRAM46に記憶させ、属性名と属性値とを表示する。
【0139】
また、上記属性表示部44は、親パーツが作成された場合には、記憶装置75からグループ化の対象となったパーツを読み出してRAM46に記憶させ、このパーツに属する属性の中から、まず、各パーツに共通する属性であって、その内容が共通する属性を抽出して、その属性名と属性値とをディスプレイ72に表示させる。そして、フラグ認識部43で認識された上位公開フラグが付された属性について、属性名と属性値とを表示する。
【0140】
なお、ここでは、その属性がどのパーツの属性であるかを示すために、属性名に、属性表示部44が表示している親パーツから、そのパーツへの相対パスを付して表示している。
【0141】
なお、相対パスとは、属性を表示している親パーツから、属性が付されているパーツへ到達するように、子パーツを選択した場合に、経過したパーツの名前(名前属性の属性値)と、到着したパーツの名前と、必要に応じて各パーツの名前の間に配したセパレータとからなる文字列をいう。
【0142】
上記属性編集部45は、属性表示部44によってディスプレイ72に表示された属性値の設定を、ユーザの指定した属性値に変更する。また、上記RAM46は、各パーツにおいて表示される属性に関する情報を、記憶装置75から取り出してテーブル形式で記憶している。
【0143】
ここで、上記のような構成を備えた本実施形態の作画装置により、指定した属性を上位公開する処理について説明すれば以下のとおりである。
【0144】
なお、ここでは、上記ランプのパーツを例に挙げて説明する。つまり、ランプ用の透明パーツ21、点灯時の描画パーツ22、および、消灯時の描画パーツ23をグループ化して、親パーツ24を作成した場合における、上位公開処理について説明する。
【0145】
まず、上位公開する属性を指定する場合には、ユーザによって、パーツに付されている属性の中から、親パーツに上位公開する属性が指定されて、その属性が上記属性指定部41に入力される。
【0146】
次に、上記属性指定部41が、各パーツに付されている属性に関する情報を格納している記憶装置75から、入力された属性の情報を取り出し、RAM46に保存する。その後、上記属性編集部45が、上位公開する属性の情報として付されたフラグを、上位公開することを示すフラグに書き換える。
【0147】
ここで、上位公開するようにフラグが書き換えられた属性を、上位公開する処理について説明する。
【0148】
上記編集部11のグループ作成部62が、ユーザによって、親パーツを構成するために選択された複数のパーツ(つまり、透明パーツや描画パーツ)をグループ化する。
【0149】
次に、上記属性表示部44が、グループ化された複数のパーツに共通する属性であって、その内容が共通する属性を抽出して、その属性名と属性値とをディスプレイ72に表示させる。そして、次に、上記フラグ認識部43が、フラグが付された属性がないか、RAM46中を確認する。
【0150】
ここで、上記フラグ認識部43が、フラグ付きの属性がないと判定した場合には、上記各パーツに共通する属性のみを属性表示部44が親パーツに公開して処理を終了する。一方、上記フラグ認識部43が、フラグ付きの属性があると判定した場合には、上記属性表示部44が、その属性を上位層である親パーツ中に上位公開して、処理を終了する。
【0151】
これにより、ユーザは、複数の描画パーツをグループ化して上位層となる親パーツを作成した場合であっても、親パーツの表示画面から、下位層のパーツ(透明パーツおよび描画パーツ)に付された属性を表示できる。
【0152】
また、親パーツ中に上位公開された場合には、上位層の親パーツを表示する画面に公開された下位層のパーツに付された属性を表示する画面上で、下位層のパーツ名とその属性名とが表示される。
【0153】
これにより、ユーザは、上位層の親パーツを表示する画面において、上位公開された属性が、下位層のパーツのうち、どのパーツに属する属性であるかを認識できる。よって、上位公開した属性に関する情報が格納されているパーツをすぐに認識できるため、上位公開を解除したい場合には、ユーザは容易にその属性が付されたパーツの画面を開いて上位公開の指定を解除することができる。
【0154】
さらに、上記のような処理によって、上位公開された属性の属性値の設定を変更する処理について説明する。
【0155】
まず、ユーザが上位公開された親パーツの表示画面に表示された属性の中から設定変更する属性を指定すると、上記属性編集部45は、その指定操作によって、その属性値が変更される属性を特定する。
【0156】
次に、上記属性編集部45が、RAM46に格納されたテーブルにおいて、その属性を付されたパーツに関する情報が記録された部分にアクセスし、さらに、そのパーツに付されている属性に関する情報が記録された部分にアクセスして、設定変更する属性値をディスプレイ72へ表示する。
【0157】
ここで、ユーザによって、設定変更する値が入力されると、属性編集部45は、RAM46に格納された属性値に関するデータを入力された値に書き換え、設定変更後の属性値をディスプレイ72に表示させる。
【0158】
これにより、ユーザは、設定変更する属性が付されているパーツまで戻って設定変更する必要が無くなり、上位公開された表示画面上から属性値の変更をすることが可能になるため、操作性をさらに向上させることができる。
【0159】
また、上記の説明においては、図1にも示したとおり、親オブジェクトに子オブジェクトが含まれている例を挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、親オブジェクトと子オブジェクトとが別々の記憶領域に記憶されていてもよい。この場合であっても、子オブジェクトが親オブジェクトに含まれている他のオブジェクトを取得できれば、同様の効果を得ることができる。
【0160】
ところで、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである作画プログラムとしても達成可能である。
【0161】
また、上記の実施形態では、作画装置および表示器を構成する各部材(オブジェクトも含む)が、「CPUなどの演算手段がROMやRAMなどの記録媒体に格納されたプログラムコードを実行することで実現される機能ブロックである」場合を例にして説明したが、同様の処理を行なうハードウェアで実現してもよい。また、処理の一部を行うハードウェアと、当該ハードウェアの制御や残余の処理を行なうプログラムコードを実行する上記演算手段とを組み合わせても実現することもできる。さらに、上記各部材のうち、ハードウェアとして説明した部材であっても、処理の一部を行なうハードウェアと、当該ハードウェアの制御や残余の処理を行うプログラムコードを実行する上記演算手段とを組み合わせても実現することもできる。なお、上記演算手段は、単体であってもよいし、装置内部のバスや種々の通信路を介して接続された複数の演算手段が共同してプログラムコードを実行してもよい。
【0162】
上記演算手段によって直接実行可能なプログラムコード自体、または、後述する解凍などの処理によってプログラムコードを生成可能なデータとしてのプログラムは、当該プログラム(プログラムコードまたは上記データ)を記録媒体に格納し、当該記録媒体を配付したり、あるいは、上記プログラムを、有線または無線の通信路を介して伝送するための通信手段で送信したりして配付され、上記演算手段で実行される。
【0163】
ここで、プログラムを配付する際の記録媒体は、取外し可能である方が好ましいが、プログラムを配付した後の記録媒体は、取外し可能か否かを問わない。また、上記記録媒体は、プログラムが記憶されていれば、書換え(書き込み)可能か否か、揮発性か否か、記録方法および形状を問わない。記録媒体の一例として、磁気テープやカセットテープなどのテープ、あるいは、フロッピー(登録商標)ディスクやハードディスクなどの磁気ディスク、または、CD−ROMや光磁気ディスク(MO)、ミニディスク(MD)やデジタルビデオディスク(DVD)などのディスクが挙げられる。また、記録媒体は、ICカードや光カードのようなカード、あるいは、マスクROMやEPROM、EEPROMまたはフラッシュROMなどのような半導体メモリであってもよい。あるいは、CPUなどの演算手段内に形成されたメモリであってもよい。
【0164】
なお、上記プログラムコードは、上記各処理の全手順を上記演算手段へ指示するコードであってもよいし、所定の手順で呼び出すことで、上記各処理の一部または全部を実行可能な基本プログラム(例えば、オペレーティングシステムやライブラリなど)が既に存在していれば、当該基本プログラムの呼び出しを上記演算手段へ指示するコードやポインタなどで、上記全手順の一部または全部を置き換えてもよい。
【0165】
また、上記記録媒体にプログラムを格納する際の形式は、例えば、実メモリに配置した状態のように、演算手段がアクセスして実行可能な格納形式であってもよいし、実メモリに配置する前で、演算手段が常時アクセス可能なローカルな記録媒体(例えば、実メモリやハードディスクなど)にインストールした後の格納形式、あるいは、ネットワークや搬送可能な記録媒体などから上記ローカルな記録媒体にインストールする前の格納形式などであってもよい。また、プログラムは、コンパイル後のオブジェクトコードに限るものではなく、ソースコードや、インタプリトまたはコンパイルの途中で生成される中間コードとして格納されていてもよい。いずれの場合であっても、圧縮された情報の解凍、符号化された情報の復号、インタプリト、コンパイル、リンク、または、実メモリへの配置などの処理、あるいは、各処理の組み合わせによって、上記演算手段が実行可能な形式に変換可能であれば、プログラムを記録媒体に格納する際の形式に拘わらず、同様の効果を得ることができる。
【0166】
【発明の効果】
本発明の表示器は、以上のように、前記監視手段は、前記予め定められた動作として、自らの親となるオブジェクトの子オブジェクトのうち、デバイスの状態に応じた順位の子オブジェクトを表示すると共に、前記順位は、デバイスの状態毎に予め設定されている構成である。
【0167】
それゆえ、新たな作画装置、すなわち、デバイスの各状態において表示されるオブジェクトを変更するための新たな操作を受け付け、当該操作に応じて、これらのオブジェクトを変更する機能を持った作画装置を作成することなく、デバイスの各状態において表示されるオブジェクトを変更でき、各状態において表示されるオブジェクトを変更可能なシステムを構築する際の手間を軽減できるという効果を奏する。
【0168】
ところで、上記表示器は、ハードウェアで実現してもよいが、プログラムをコンピュータに実行させて実現してもよい。これらのプログラムがコンピュータで実行されると、当該コンピュータを上記表示器として動作させることができるという効果を奏する。
【0169】
また、上記プログラムを記録媒体に記録しておき、このプログラムをコンピュータにロードすることによっても、当該コンピュータを上記表示器として動作させることができるという効果を奏する。
【0170】
本発明のデータは、以上のように、前記属性情報には、デバイスを示すデバイス属性の情報が含まれており、前記動作情報には、前記予め定められた動作として、デバイス属性が示すデバイスの状態を読み取る動作と、当該デバイスの状態に応じて、自らの親となるオブジェクトの子オブジェクトのうち、デバイスの状態に応じた順位の子オブジェクトを表示する動作とを示す情報が含まれており、前記順位は、デバイスの状態毎に予め設定されている構成である。
【0171】
それゆえ、上記表示器と同様に、オブジェクトを変更する機能を新たに持った作画装置を作成することなく、デバイスの各状態において表示されるオブジェクトを変更でき、各状態において表示されるオブジェクトを変更可能なシステムを構築する際の手間を軽減できるという効果を奏する。
【0172】
また、上記データを記録媒体に記録しておき、このデータを作画装置に読み取らせることにより、このデータに対応するパーツの生成が可能となるという効果を奏する。さらに、作画装置により、上記パーツに対応するオブジェクトとして、表示器のコンピュータを動作させるプログラムを生成できる。また、このプログラムが表示器のコンピュータに読み取られると、このコンピュータを、上記パーツに対応するオブジェクトとして動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る親パーツに対応するオブジェクトを示した機能ブロック図である。
【図2】本実施の形態に係る制御システムの構成を概略的に示す機能ブロック図である。
【図3】上記制御システムの制御用ホストコンピュータ内における作画エディタ部の構成を概略的に示す機能ブロック図である。
【図4】上記制御用ホストコンピュータのディスプレイ上に表示される親パーツの構成を示した図である。
【図5】上記ディスプレイ上に表示される他の親パーツの構成を示した図である。
【図6】上記ディスプレイ上に表示される更に他の親パーツの構成を示した図である。
【図7】上記制御システムの制御用ホストコンピュータ内における作画エディタ部の構成を概略的に示す機能ブロック図である。
【図8】従来の構成を有するパーツを示す機能ブロック図である。
【図9】上記従来の構成のパーツに対応する描画オブジェクトの表示例を示した図である。
【符号の説明】
1 制御システム
3 プログラマブル・ロジック・コントローラ
5 プログラマブル表示器(表示器)
7 制御用ホストコンピュータ
8 デバイス
11 編集部
12 パーツ記憶部
13 表示部
21・25・26・31 透明パーツ
22・23・26・32・33・34・35 描画パーツ
24・24’・36 親パーツ
21ob 透明オブジェクト(監視手段)
22ob・23ob 描画オブジェクト
24ob 親オブジェクト
54 記憶装置
55 表示処理部
56 ディスプレイ
61 パーツ生成部(パーツ生成手段)
62 グループ作成部(グループ化手段)
63 属性設定部(属性設定手段)
64 プログラム生成部(プログラム生成手段)
70 作画エディタ部
71 表示処理部
72 ディスプレイ
75 記憶装置
Claims (5)
- グループ化可能なオブジェクトによって実現される手段であって、予め定められたデバイスの状態に応じて、予め定められた動作を行なう監視手段を備えている表示器において、
前記監視手段は、前記予め定められた動作として、自らの親となるオブジェクトの子オブジェクトのうち、デバイスの状態に応じた順位の子オブジェクトを表示すると共に、
前記順位は、デバイスの状態毎に予め設定されていることを特徴とする表示器。 - 請求項1に記載の表示器の各手段として、コンピュータを動作させるプログラム。
- 請求項2に記載のプログラムを記録したコンピュータに読み取り可能な記録媒体。
- パーツを生成するパーツ生成手段と、指定された複数のパーツをグループ化するグループ化手段と、指定されたパーツの属性の内容を設定する属性設定手段と、表示器に含まれるコンピュータによって読み取られた場合に、前記コンピュータを、前記パーツ生成手段が生成したパーツに対応し、しかも、予め定められた動作を行なうオブジェクトとして動作させるプログラムを生成するプログラム生成手段とを有する作画装置によって読み取り可能なデータであって、
前記パーツ生成手段は、前記データに対応するパーツを生成可能であり、
前記オブジェクトは、グループ化された複数のパーツに対応する複数のオブジェクトを子オブジェクトとする親オブジェクトの子オブジェクトであり、前記オブジェクトの属性値は、前記オブジェクトに対応するパーツの属性値を示す値であり、
前記属性設定手段が設定可能なパーツの属性を示す属性情報と、前記パーツに対応するオブジェクトの前記動作を示す動作情報とを含む構造をもったデータにおいて、
前記属性情報には、デバイスを示すデバイス属性の情報が含まれており、
前記動作情報には、前記予め定められた動作として、デバイス属性が示すデバイスの状態を読み取る動作と、当該デバイスの状態に応じて、自らの親となるオブジェクトの子オブジェクトのうち、デバイスの状態に応じた順位の子オブジェクトを表示する動作とを示す情報が含まれており、前記順位は、デバイスの状態毎に予め設定されていることを特徴とするデータ。 - 請求項4に記載のデータを記録したコンピュータに読み取り可能な記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003194104A JP2005031837A (ja) | 2003-07-09 | 2003-07-09 | 表示器、そのプログラム、そのプログラムを記録した記録媒体、データ、および、そのデータを記録した記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003194104A JP2005031837A (ja) | 2003-07-09 | 2003-07-09 | 表示器、そのプログラム、そのプログラムを記録した記録媒体、データ、および、そのデータを記録した記録媒体 |
Publications (1)
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003194104A Pending JP2005031837A (ja) | 2003-07-09 | 2003-07-09 | 表示器、そのプログラム、そのプログラムを記録した記録媒体、データ、および、そのデータを記録した記録媒体 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2005031837A (ja) |
-
2003
- 2003-07-09 JP JP2003194104A patent/JP2005031837A/ja active Pending
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