JP2005031495A - レンズキャップおよびカメラ - Google Patents

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浩武 池田
Masao Kobayashi
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Abstract

【課題】レンズ鏡筒14を繰り出すとき、係合部31と鏡筒収納部15との係合部分に無理な負荷をかけずに自動的に取り外せるレンズキャップ21を提供する。
【解決手段】レンズキャップ本体22の半径方向に操作部材23を移動可能に設け、操作部材23をばね27で外径方向Bへ付勢する。操作部材23には、外径方向Bへの移動によって鏡筒収納部15の内周側に係合する係合部31を設ける。操作部材23には、鏡筒収納部15から繰り出されるレンズ鏡筒14と当接するガイド部32を設ける。鏡筒収納部15から繰り出されるレンズ鏡筒14がガイド部32に当接することで、手動で操作部材23を操作した場合と同様に、操作部材23の係合部31を内径方向Aへ移動させて鏡筒収納部15から係合解除させる。係合部31と鏡筒収納部15との係合部分に無理な負荷をかけずに、レンズキャップ21を自動的に取り外せる。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮影時にレンズ鏡筒が沈胴位置から繰り出されるとともに非撮影時にレンズ鏡筒が沈胴位置に収納される鏡筒収納部の先端側に着脱されるレンズキャップ、およびこのレンズキャップを用いたカメラに関する。
従来、カメラなどのレンズの保護に用いられるレンズキャップは、キャップ本体を有し、このキャップ本体に2個の対向する操作部材がそれぞれ半径方向に移動可能に設けられているとともにばねで外径方向に付勢され、各操作部材に設けられている係合部がレンズ鏡胴の内周側の2箇所に係合可能としている。さらに、2個の操作部材に連動して、2個の操作部材に直交する方向に摺動する2個の対向する摺動部材がそれぞれ半径方向に摺動可能に設けられており、レンズキャップ本体は、これら2個の摺動部材の係合部と2個の操作部材の係合部とを含めてレンズ鏡胴の内周側の4箇所に係合可能としている。
このレンズキャップの装着操作は、レンズキャップ本体の2個の操作部材を操作者の指でばねの付勢に抗して内径方向へ押し込み、操作部材および摺動部材の係合部の直径をレンズ鏡筒の内径より小さくした状態で、レンズキャップ本体をレンズ鏡筒の先端側に被着させる。そこで、2個の操作部材の内径方向へ押し込みを解除することにより、ばねの付勢で操作部材および摺動部材が外径方向に移動し、操作部材および摺動部材の係合部がレンズ鏡筒の内周側に係合して装着できる。
レンズキャップの離脱操作は、装着動作と同様に、レンズキャップ本体の2個の操作部材を換作者の指でばねの付勢に抗して押し込み、操作部材および摺動部材の係合部の直径をレンズ鏡筒の内径より小さくして係合を解除する。そこで、レンズキャップ本体をレンズ鏡筒から取り外すことができる(例えば、特許文献1参照)。
ところで、撮影時にレンズ鏡筒が鏡筒収納部内の沈胴位置から繰り出されるとともに非撮影時にレンズ鏡筒が鏡筒収納部内の沈胴位置に収納されるレンズ鏡筒が沈胴式のカメラに用いられるレンズキャップでは、撮影時にレンズキャップを取り外し忘れた場合、鏡筒収納部内の沈胴位置から繰り出されるレンズ鏡筒がレンズキャップに当たってしまう。
上述したレンズキャップでは、レンズ鏡筒が沈胴式のカメラに用いることを想定していないが、仮にそのレンズキャップをレンズ鏡筒が沈胴式のカメラに用いた場合、ばねの付勢力で係合部が鏡筒収納部の内周側に確実に係合していると、レンズキャップの係合部と鏡筒収納部との係合部分に強い負荷がかかり、両方とも破損するおそれがある。しかも、レンズ鏡筒の繰出用モータが負荷によって動作停止となるとともに、電源用電池がショートにより発熱するおそれがある。
そこで、レンズキャップを取り外し忘れた場合でも、撮影時には自動的に外れるようにした弾性変形可能なレンズキャップが提案されている。すなわち、弾性変形可能なレンズキャップでは、弾性変形可能なレンズキャップ本体の周縁部に、鏡筒収納部の内周側に係合する2個の対向する係合部と、これら2個の係合部から離間した位置に鏡筒収納部から繰り出されるレンズ鏡筒が当接して押圧される1個の突起部が設けられている。
このレンズキャップの装着操作は、カメラの電源がオフされてレンズ鏡筒が鏡筒収納部内の沈胴位置に収納状態となった揚合のみレンズキャップの装着が可能であり、レンズキャップ本体の2個の係合部を操作者の指で挟んで押圧し、レンズキャップ本体を弾性変形させてその直径を小さくすることにより、レンズキャップ本体を鏡筒収納部の先端側に被着させる。そこで、2個の係合部の押圧を解除することにより、レンズキャップ本体の弾性によって係合部を鏡筒収納部の内周側に係合させて装着できる。
手動でのレンズキャップの離脱換作は、レンズキャップ本体の2個の係合部を操作者の指で挟んで押圧し、レンズキャップ本体の弾性変形を用いてその直径を小さくすることにより離脱できる。
自動でのレンズキャップ離脱換作、すなわちレンズキャップが係合した状態でカメラのパワースイッチをオンした場合は、繰り出されるレンズ鏡筒の先端がレンズキャップ本体の突起部に当接し、この突起部を押圧することにより、レンズキャップ本体が変形し、レンズキャップ本体の係合部が鏡筒収納部から外れてレンズキャップを離脱できる。このとき、突起部は、2個の係合部から離間した位置に設けられているため、モーメント力が大きくなり、繰り出されるレンズ鏡筒の押圧力によって係合部の係合を解除できる(例えば、特許文献2参照)。
特開昭60−227236号公報(第2頁、第3図) 特開2000−235213号公報(第3頁、図1)
上述したように、レンズキャップ本体の半径方向に移動可能に設けた係合部をばねで付勢するレンズキャップでは、レンズ鏡筒が沈胴式のカメラに用いることを想定していないが、仮にそのレンズキャップをレンズ鏡筒が沈胴式のカメラに用いた場合、ばねの付勢力で係合部が鏡筒収納部の内周側に確実に係合していると、レンズキャップの係合部と鏡筒収納部との係合部分に強い負荷がかかり、両方とも破損するおそれがある。しかも、レンズ鏡筒の繰出用モータが負荷によって動作停止となるとともに、電源用電池がショートにより発熱するおそれがある。
また、レンズ鏡筒の繰出時に自動的に外れるようにした弾性変形可能なレンズキャップでは、レンズ鏡筒の繰り出しに連動してレンズキャップの係合を解除するとき、レンズキャップを変形させて無理やり外しており、すなわち、手動でレンズキャップを取り外す場合のように、2個の係合部を押圧操作して無理な負荷をかけずに解除するのではなく、両方の係合部に無理な負荷がかかった状態で外しており、レンズキャップの摩耗、破損の原因となる問題がある。
レンズキャップの装着状態で簡単に外れるのを防止するために、レンズキャップの装着時の係合力量を強くした場合には、レンズ鏡筒の繰出時に自動的に外れにくくなり、また、レンズキャップの装着状態で簡単に外れるのを防止するために、2個以上の係合部を設けた場合には、係合部と突起部との位置関係が近くなってモーメント力が小さくなるため、レンズ鏡筒の繰出時に自動的に外れにくくなり、そのため、係合を解除するためのモータ負荷が増大し、場合によってはモータの停止、電池のショートにより発熱するおそれがある。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、レンズ鏡筒が繰り出されるときに係合部と鏡筒収納部との係合部分に無理な負荷がかからずに自動的に外すことができるレンズキャップおよびカメラを提供することを目的とする。
請求項1記載のレンズキャップは、撮影時にレンズ鏡筒が沈胴位置から繰り出されるとともに非撮影時にレンズ鏡筒が沈胴位置に収納される鏡筒収納部の先端側に着脱されるレンズキャップであって、レンズキャップ本体と、このレンズキャップ本体に対して前記鏡筒収納部に係合する係合方向に付勢された係合部と、この係合部を係合解除方向に移動させる操作部と、前記鏡筒収納部から繰り出されるレンズ鏡筒との当接によって係合部を係合解除方向へ移動させて鏡筒収納部から係合解除させるガイド部とを具備しているものである。
そして、この構成では、鏡筒収納部から繰り出されるレンズ鏡筒がガイド部に当接することで、手動で操作部を操作した場合と同様に、係合部を係合解除方向へ移動させて鏡筒収納部から係合解除させるため、係合部と鏡筒収納部との係合部分に無理な負荷がかからずに、レンズキャップを自動的に取り外せる。
請求項2記載のレンズキャップは、撮影時にレンズ鏡筒が沈胴位置から繰り出されるとともに非撮影時にレンズ鏡筒が沈胴位置に収納される鏡筒収納部の先端側に着脱されるレンズキャップであって、レンズキャップ本体と、このレンズキャップ本体の半径方向に移動可能に設けられ、外径方向への移動によって前記鏡筒収納部の内周側に係合する係合部を有する操作部材と、この操作部材を外径方向へ付勢する付勢手段と、前記鏡筒収納部から繰り出されるレンズ鏡筒との当接によって係合部を内径方向へ移動させて鏡筒収納部から係合解除させるガイド部とを具備しているものである。
そして、この構成では、鏡筒収納部から繰り出されるレンズ鏡筒がガイド部に当接することで、手動で操作部材を操作した場合と同様に、操作部材の係合部を内径方向へ移動させて鏡筒収納部から係合解除させるため、係合部と鏡筒収納部との係合部分に無理な負荷がかからずに、レンズキャップを自動的に取り外せる。
請求項3記載のレンズキャップは、請求項2記載のレンズキャップにおいて、ガイド部は、レンズ鏡筒の繰出方向に対して傾斜する傾斜面であって操作部材に設けられているものである。
そして、この構成では、ガイド部を、レンズ鏡筒の繰出方向に対して傾斜する傾斜面として操作部材に設けたため、簡単に構成される。
請求項4記載のレンズキャップは、撮影時にレンズ鏡筒が沈胴位置から繰り出されるとともに非撮影時にレンズ鏡筒が沈胴位置に収納される鏡筒収納部の先端側に着脱されるレンズキャップであって、レンズキャップ本体と、このレンズキャップ本体の半径方向に移動可能に設けられ、内径方向への移動によって前記鏡筒収納部の外周側に係合する係合部と、この係合部を内径方向へ付勢する付勢手段と、前記レンズキャップ本体の半径方向に移動可能に設けられた操作部材と、この操作部材の内径方向への移動によって係合部を外径方向へ移動させて鏡筒収納部から係合解除させるリンクと、前記鏡筒収納部から繰り出されるレンズ鏡筒との当接によって係合部を外径方向へ移動させて鏡筒収納部から係合解除させるガイド部とを具備しているものである。
そして、この構成では、鏡筒収納部から繰り出されるレンズ鏡筒がガイド部に当接することで、手動で操作部材を操作した場合と同様に、係合部を外径方向へ移動させて鏡筒収納部から係合解除させるため、係合部と鏡筒収納部との係合部分に無理な負荷がかからずに、レンズキャップを自動的に取り外せる。
請求項5記載のレンズキャップは、請求項4記載のレンズキャップにおいて、ガイド部は、レンズ鏡筒の繰出方向に対して傾斜する傾斜面であってリンクに設けられているものである。
そして、この構成では、ガイド部を、レンズ鏡筒の繰出方向に対して傾斜する傾斜面としてリンクに設けたため、簡単に構成される。
請求項6記載のレンズキャップは、撮影時にレンズ鏡筒が沈胴位置から繰り出されるとともに非撮影時にレンズ鏡筒が沈胴位置に収納される鏡筒収納部の先端側に着脱されるレンズキャップであって、レンズキャップ本体と、このレンズキャップ本体に一体に形成され、前記鏡筒収納部の外周側に係合する係合部を有する可動部と、前記レンズキャップ本体を弾性変形させて可動部を外径方向へ移動させるとともに係合部を鏡筒収納部から係合解除させる操作部と、前記鏡筒収納部から繰り出されるレンズ鏡筒との接触によって可動部を外径方向へ移動させて係合部を鏡筒収納部から係合解除させるガイド部とを具備しているものである。
そして、この構成では、鏡筒収納部から繰り出されるレンズ鏡筒がガイド部に当接することで、手動で操作部を操作した場合と同様に、可動部を外径方向へ移動させて係合部を鏡筒収納部から係合解除させるため、係合部と鏡筒収納部との係合部分に無理な負荷がかからずに、レンズキャップを自動的に取り外せる。
請求項7記載のレンズキャップは、請求項6記載のレンズキャップにおいて、ガイド部は、レンズ鏡筒の繰出方向に対して傾斜する傾斜面であって可動部に設けられているものである。
そして、この構成では、ガイド部を、レンズ鏡筒の繰出方向に対して傾斜する傾斜面として可動部に設けたため、簡単に構成される。
請求項8記載のカメラは、鏡筒収納部、および撮影時に鏡筒収納部内の沈胴位置から繰り出されるとともに非撮影時に鏡筒収納部内の沈胴位置に収納されるレンズ鏡筒を有するカメラ本体と、鏡筒収納部の先端側に着脱される請求項1ないし7いずれか記載のレンズキャップとを具備しているものである。
そして、この構成では、鏡筒収納部の先端側に着脱される請求項1ないし7いずれか記載のレンズキャップを備えたため、レンズキャップを取り外し忘れた場合でも、手動で取り外す場合と同様に、レンズキャップを無理なく自動的に取り外せる。
請求項1記載のレンズキャップによれば、鏡筒収納部から繰り出されるレンズ鏡筒がガイド部に当接することで、手動で操作部を操作した場合と同様に、係合部を係合解除方向へ移動させて鏡筒収納部から係合解除させることができるため、係合部と鏡筒収納部との係合部分に無理な負荷がかからずに、レンズキャップを自動的に取り外すことができる。
請求項2記載のレンズキャップによれば、鏡筒収納部から繰り出されるレンズ鏡筒がガイド部に当接することで、手動で操作部材を操作した場合と同様に、操作部材の係合部を内径方向へ移動させて鏡筒収納部から係合解除させることができるため、係合部と鏡筒収納部との係合部分に無理な負荷がかからずに、レンズキャップを自動的に取り外すことができる。
請求項3記載のレンズキャップによれば、請求項2記載のレンズキャップの効果に加えて、ガイド部を、レンズ鏡筒の繰出方向に対して傾斜する傾斜面として操作部材に設けたため、簡単に構成できる。
請求項4記載のレンズキャップによれば、鏡筒収納部から繰り出されるレンズ鏡筒がガイド部に当接することで、手動で操作部材を操作した場合と同様に、係合部を外径方向へ移動させて鏡筒収納部から係合解除させることができるため、係合部と鏡筒収納部との係合部分に無理な負荷がかからずに、レンズキャップを自動的に取り外すことができる。
請求項5記載のレンズキャップによれば、請求項4記載のレンズキャップの効果に加えて、ガイド部を、レンズ鏡筒の繰出方向に対して傾斜する傾斜面としてリンクに設けたため、簡単に構成できる。
請求項6記載のレンズキャップによれば、鏡筒収納部から繰り出されるレンズ鏡筒がガイド部に当接することで、手動で操作部を操作した場合と同様に、可動部を外径方向へ移動させて係合部を鏡筒収納部から係合解除させることができるため、係合部と鏡筒収納部との係合部分に無理な負荷がかからずに、レンズキャップを自動的に取り外すことができる。
請求項7記載のレンズキャップによれば、請求項6記載のレンズキャップの効果に加えて、ガイド部を、レンズ鏡筒の繰出方向に対して傾斜する傾斜面として可動部に設けたため、簡単に構成できる。
請求項8記載のカメラによれば、鏡筒収納部の先端側に着脱される請求項1ないし7いずれか記載のレンズキャップを備えたため、レンズキャップを取り外し忘れた場合でも、手動で取り外す場合と同様に、レンズキャップを無理なく自動的に取り外すことができる。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。
まず、本発明の第1の実施の形態を図1ないし図3を参照して説明する。
沈胴式のカメラ11は、カメラ本体12を有し、このカメラ本体12の前面に円筒状のレンズ部13が形成され、このレンズ部13にレンズユニットを備えたレンズ鏡筒14とこのレンズ鏡筒14を収納する鏡筒収納部15が設けられている。レンズ鏡筒14は、図示しないレンズ鏡筒駆動モータの駆動によって、図3(a)に示すように、非撮影時に鏡筒収納部15の先端15aより内側の沈胴位置に繰り込まれて収納され、また、図3(b)に示すように、撮影時に鏡筒収納部15内の沈胴位置からこの鏡筒収納部15の先端15aより前方へ突出する撮影位置に繰り出される。なお、以下、レンズ鏡筒14を繰り出す方向を繰出方向C、繰込む方向を繰込方向Dという。
鏡筒収納部15の先端15a側の内周面には、レンズキャップ係合用の被係合部16が形成されている。
また、カメラ11のレンズ鏡筒14が沈胴位置に収納された鏡筒収納部15の先端15aには、鏡筒収納部15の前面を覆ってカバーするレンズキャップ21が着脱可能に装着されている。
このレンズキャップ21は、円盤状のレンズキャップ本体22を有し、このレンズキャップ本体22の裏面側においてレンズキャップ本体22の中心Oに対して対称な2箇所には、レンズキャップ本体22の半径方向に移動可能に操作部材23がそれぞれ取り付けられている。各操作部材23は、レンズキャップ本体22に形成された一対の取付部24間でその取付部24に形成された摺動溝25に係合して半径方向に移動可能に取り付けられている。なお、以下、操作部材23が、レンズキャップ本体22の中心Oへ向かう内側方向を内径方向A、レンズキャップ本体22の中心Oから外側へ向かう外側方向を外径方向Bという。
操作部材23の内側にはレンズキャップ本体22の裏面から突設された突起26との間に操作部材23を外径方向Bへ向けて付勢する付勢手段としてのばね27が装着されている。操作部材23の内径方向Aの端部で各取付部24に係合する両側には、その取付部24との当接によって、ばね27の付勢で外径方向Bへ向けて移動する操作部材23を所定位置で停止させるストッパ28が形成されている。
操作部材23の外径方向Bの端部には、レンズキャップ本体22の外周部から突出する操作部29が形成されている。操作部材23の裏面側に鏡筒収納部15の内側に進入可能とする突出部30が形成され、この突出部30の外径方向Bの端部には操作部材23の外径方向Bへの移動によって鏡筒収納部15の被係合部16に係合する係合部31が形成されている。したがって、第1の実施の形態では、内径方向Aは係合部31が鏡筒収納部15の被係合部16から係合解除される係合解除方向であり、外径方向Bは係合部31が鏡筒収納部15の被係合部16に係合する係合方向である。
操作部材23の突出部30のレンズ鏡筒14の先端14aに臨む裏面側には鏡筒収納部15から繰り出されるレンズ鏡筒14との当接によって係合部31を内径方向Aへ移動させて鏡筒収納部15の被係合部16から係合解除させるガイド部32が形成されている。ガイド部32には、レンズ鏡筒14の繰出方向Cに対して傾斜する傾斜面32aが形成されている。レンズ鏡筒14の繰出方向Cに対する傾斜面32aの角度θ1は45°〜60°に設定されている。
レンズキャップ本体22には、ストラップ33が取り付けられていてカメラ本体12に繋ぎ止められている。
次に、第1の実施の形態の作用を説明する。
まず、レンズキャップ21の装着操作について説明する。
図3(b)に示すレンズ鏡筒14の撮影位置において、カメラ本体12の電源をオフすることにより、図示しないレンズ鏡筒駆動モータによってレンズ鏡筒14が繰込方向Dに繰り込まれて図3(a)に示すレンズ鏡筒14の沈胴位置(非撮影位置)となる。すなわち、レンズ鏡筒14の先端14aは、鏡筒収納部15の先端15aに対し、レンズキャップ21が装着されたときに、そのレンズキャップ21に当接しない位置まで繰り込まれる。
図2において、ストラップ33によりカメラ本体12に繋ぎ止められているレンズキャップ21の2個の対向する操作部材23の操作部30を撮影者が指で挟み、ばね27による付勢に抗してレンズキャップ本体22の中心Oへ向けた内径方向Aへ押圧し、2個の対向する操作部材23の係合部31の外径を鏡筒収納部15の先端15aの内周面の内径より小さくする。この状態のまま、レンズキャップ本体22を鏡筒収納部15の前面に被着して、2個の対向する操作部材23の係合部31を鏡筒収納部15の内周側に挿入する。レンズキャップ本体22が鏡筒収納部15の先端15aに当接したところで指を離すことにより、図1(a)および図3(a)に示すように、ばね27の付勢によって2個の対向する操作部材23が外径方向Bに移動して係合部31が鏡筒収納部15の被係合部16に係合し、レンズキャップ21を鏡筒収納部15に装着できる。
次に、手動でのレンズキャップ21の離脱操作について説明する。
図1(a)において、レンズキャップ21の2個の対向する操作部材23を撮影者が指で挟み、ばね27による付勢に抗してレンズキャップ本体22の中心Oへ向けた内径方向Aへ押圧し、2個の対向する操作部材23の係合部31の外径を鏡筒収納部15の先端15aの内周面の内径より小さくし、操作部材23の係合部31を鏡筒収納部15の被係合部16から離反させて係合解除させる。そこで、レンズキャップ21を繰出方向Cへ移動させて鏡筒収納部15から取り外すことができる。
なお、この後、カメラ本体12の電源をオンすることにより、レンズ鏡筒駆動モータの駆動によってレンズ鏡筒14が繰出方向Cに繰り出されて撮影位置となる。
次に、撮影時のレンズ鏡筒14の繰出動作に伴うレンズキャップ21の自動離脱動作について説明する。
図1(a)において、鏡筒収納部15からレンズキャップ21を手動で取り外さないまま、カメラ本体12の電源をオンすることにより、図1(b)に示すように、レンズ鏡筒14が繰出方向Cに繰り出される。レンズ鏡筒14の先端14aの内周部が操作部材23のガイド部32の傾斜面32aに当接する。さらにレンズ鏡筒14が繰出方向Cに繰り出されることにより、図1(c)に示すように、レンズ鏡筒14の先端14aの内周部で操作部材23のガイド部32の傾斜面32aを押圧し、操作部材23をレンズキャップ本体22の中心Oへ向けた内径方向Aへ移動させる。このとき、レンズ鏡筒14の先端14aの内周部が面取りされており、傾斜面32aの角度θ1はレンズ鏡筒14の繰出方向Cに対して操作部材23を内径方向Aへ移動させるために有効な力量を発生するような角度45°〜60°に設定されているため、操作部材23を内径方向Aへ向けて円滑に移動させることができる。
そのため、操作部材23の係合部31が内径方向Aへ移動し、鏡筒収納部15の被係合部16から係合解除されるので、繰り出されるレンズ鏡筒14でレンズキャップ21が鏡筒収納部15から押し出されて取り外される。この取り外されたレンズキャップ21はストラップ33によってカメラ本体12に繋ぎ止められているため落下することはない。そして、レンズ鏡筒14は撮影位置まで繰出方向Cに繰り出されて停止する。
このように、鏡筒収納部15から繰り出されるレンズ鏡筒14がガイド部32に当接することで、手動で操作部材23を操作した場合と同様に、操作部材23の係合部31を内径方向Aへ移動させて鏡筒収納部15の被係合部16から係合解除させることができるため、係合部31と鏡筒収納部15の被係合部16との係合部分に無理な負荷がかからずに、レンズキャップ21を自動的に取り外すことができる。
しかも、手動で操作部材23を操作した場合と同様に係合部31を移動させるため、この係合部31と被係合部16との間に摩耗が生じにくいので、係合部31および被係合部16とも耐久性が向上し、さらに、摩耗による摩耗粉が生じにくいので、レンズ鏡筒14に対する摩耗粉の影響が少なくなり、性能の劣化を防ぐことができる。
さらに、手動で操作部材23を操作した場合と同様に係合部31を移動させて取り外せるため、レンズ鏡筒駆動モータの負荷が小さくなり、電池の消耗を少なくすることができる。
また、手動で操作部材23を操作した場合と同様に係合部31を移動させて取り外せるため、レンズキャップ21の装着時の係合部31が被係合部16に係合する係合力量を強くすることが可能となり、レンズキャップ21の脱落を防ぐことができる。
また、従来のレンズキャップにガイド部32を設けるなど、一部形状変更するだけで、容易に対応できる。すなわち、ガイド部32は、レンズ鏡筒14の繰出方向Cに対して傾斜する傾斜面32aとして操作部材23に設けたため、簡単に構成できる。
次に、本発明の第2の実施の形態を図4ないし図7を参照して説明する。
沈胴式のカメラ11は、カメラ本体12を有し、このカメラ本体12の前面に円筒状のレンズ部13が形成され、このレンズ部13にレンズユニットを備えたレンズ鏡筒14とこのレンズ鏡筒14を収納する鏡筒収納部15が設けられている。レンズ鏡筒14は、図示しないレンズ鏡筒駆動モータの駆動によって、図7(a)に示すように、非撮影時に鏡筒収納部15の先端15aより内側の沈胴位置に繰り込まれて収納され、また、図7(b)に示すように、撮影時に鏡筒収納部15内の沈胴位置からこの鏡筒収納部15の先端15aより前方へ突出する撮影位置に繰り出される。
鏡筒収納部15の先端15a側の外周面には、レンズキャップ係合用の被係合部17が形成されている。
また、カメラ11のレンズ鏡筒14が沈胴位置に収納された鏡筒収納部15の先端15aには、鏡筒収納部15の前面を覆ってカバーするレンズキャップ21が着脱可能に装着されている。
このレンズキャップ21は、円盤状のレンズキャップ本体22を有し、このレンズキャップ本体22には円盤状のキャップ部22aおよびこのキャップ部22aの周縁部から裏面側に突出するリング部22bが一体に形成されている。レンズキャップ本体22の裏面側において、レンズキャップ本体22の中心Oに対して対称な2箇所には、操作部材23がレンズキャップ本体22に形成された摺動溝40に係合してレンズキャップ本体22の半径方向に移動可能に取り付けられている。操作部材23の外径方向Bの端部にはレンズキャップ本体22の外周部から突出する操作部41が形成され、内径方向Aの端部両側からレンズキャップ本体22の内周部に沿って湾曲する一対の押動部42がそれぞれ形成されている。
操作部材23の内側には、係合部材43がレンズキャップ本体22の半径方向に独立して移動可能に取り付けられている。この係合部材43の裏面側には係合片44が突設され、この係合片44の先端に係合部材43の内径方向Aへの移動によって鏡筒収納部15の被係合部17に係合する係合部45が形成されている。係合部材43にはレンズキャップ本体22の裏面から突設された突起46との間に係合部材43を内径方向Aへ向けて付勢する付勢手段としてのばね47が装着されている。したがって、第2の実施の形態では、内径方向Aは係合部45が鏡筒収納部15の被係合部17に係合する係合方向であり、外径方向Bは係合部45が鏡筒収納部15の被係合部17から係合解除される係合解除方向である。
レンズキャップ本体22の裏面には、操作部材23の内径方向Aへの移動によって係合部45を外径方向Bへ移動させて鏡筒収納部15の被係合部17から係合解除させる一対のリンク48が取り付けられている。これら各リンク48は、回転軸49によってレンズキャップ本体22の裏面に回動可能に取り付けられ、一端に設けられた長孔50が係合部材43から突設されたピン51に係合され、他端が操作部材23の押動部42の先端42aに当接されている。したがって、操作部材23の内径方向Aへの移動によって一対のリンク48を介して係合部材43が外径方向Bに移動し、また、ばね47の付勢によって係合部材43が内径方向Aに移動することで一対のリンク48を介して操作部材43が外径方向Bに移動する。
各リンク48の他端側でレンズ鏡筒14の先端14aに対向する位置には、鏡筒収納部15から繰り出されるレンズ鏡筒14の先端14aとの当接によってリンク48を回動させるとともに係合部材43を外径方向Bへ移動させて鏡筒収納部15の被係合部17から係合解除させるガイド部52が形成されている。このガイド部52には、図6に示すように、レンズ鏡筒14の繰出方向Cに対して傾斜する傾斜面52aが形成されている。レンズ鏡筒14の繰出方向Cに対する傾斜面52aの角度θ2は45°〜60°に設定されている。
レンズキャップ本体22には、ストラップ33が取り付けられていてカメラ本体12に繋ぎ止められている。
次に、第2の実施の形態の作用を説明する。
まず、レンズキャップ21の装着動作について説明する。
図7(b)に示すレンズ鏡筒14の撮影位置において、カメラ本体12の電源をオフすることにより、図示しないレンズ鏡筒駆動モータによってレンズ鏡筒14が繰込方向Dに繰り込まれ、図7(a)に示すレンズ鏡筒14の沈胴位置(非撮影位置)となる。すなわち、レンズ鏡筒14の先端14aは、鏡筒収納部15の先端15aに対し、レンズキャップ21が装着されたときに、そのレンズキャップ21に当接しない位置まで繰り込まれる。
図4(b)において、ストラップ33によりカメラ本体12に繋ぎ止められているレンズキャップ21の2個の対向する操作部材23の操作部41を撮影者が指で挟み、レンズキャップ本体22の中心Oへ向けた内径方向Aへ押圧し、一対のリンク48を介して係合部材43をばね47の付勢に抗して外径方向Bへ移動させ、係合部45の内径を鏡筒収納部15の被係合部17の外径より大きくする。この状態のまま、レンズキャップ本体22を鏡筒収納部15の前面に被着して、係合部材43の係合部45を鏡筒収納部15の被係合部17の外側域に配置する。レンズキャップ本体22が、鏡筒収納部15に当接したところで指を離すことにより、図4(a)に示すように、ばね47の付勢によって係合部材43が内径方向Aに移動し、係合部45が被係合部17に係合し、レンズキャップ21を鏡筒収納部15に装着できる。
次に、手動でのレンズキャップ21の離脱操作について説明する。
図4において、レンズキャップ21の2個の対向する操作部材23を撮影者が指で挟み、レンズキャップ本体22の中心Oへ向けた内径方向Aへ押圧し、一対のリンク48を介して係合部材43をばね47の付勢に抗して外径方向Bへ移動させ、係合部45の内径を鏡筒収納部15の被係合部17の外径より大きくし、係合部材43の係合部45を鏡筒収納部15の被係合部17から離反させて係合解除させる。そこで、レンズキャップ21を繰出方向Cへ移動させて鏡筒収納部15から取り外すことができる。
なお、この後、カメラ本体12の電源をオンすることにより、レンズ鏡筒駆動モータの駆動によってレンズ鏡筒14が繰出方向Cに繰り出されて撮影位置となる。
次に、撮影時のレンズ鏡筒14の繰出動作に伴うレンズキャップ21の自動離脱動作について説明する。
図4において、鏡筒収納部15からレンズキャップ21を手動で取り外さないまま、カメラ本体12の電源をオンすることにより、レンズ鏡筒14が繰出方向Cに繰り出され、図6(a)に示すように、レンズ鏡筒14の先端14aの内周部が一対のリンク48のガイド部52の傾斜面52aに当接する。さらにレンズ鏡筒14が繰出方向Cに繰り出されることにより、図6(b)に示すように、レンズ鏡筒14の先端14aの内周部で一対のリンク48のガイド部52の傾斜面52aを押圧するため、一対のリンク48の他端がレンズキャップ本体22の中心Oへ向けた内径方向Aへ回動するとともに一対のリンク48の一端が外径方向Bへ回動し、これら一対のリンク48の一端で係合部材43をばねの付勢に抗して外径方向Bへ移動させる。このとき、レンズ鏡筒14の先端14aの内周部が面取りされており、傾斜面52aの角度θ2はレンズ鏡筒14の繰出方向Cに対してリンク48を内径方向Aへ移動させるために有効な力量を発生するような角度45°〜60°に設定されているため、リンク48を介して係合部材43を外径方向Bへ向けて円滑に移動させることができる。
そのため、図5に示すように、係合部材43の係合部45が外径方向Bへ移動し、鏡筒収納部15の被係合部17から係合解除されるので、繰り出されるレンズ鏡筒14でレンズキャップ21が鏡筒収納部15から押し出されて取り外される。この取り外されたレンズキャップ21はストラップ33によってカメラ本体12に繋ぎ止められているため落下することはない。そして、レンズ鏡筒14は撮影位置まで繰出方向Cに繰り出されて停止する。
このように、鏡筒収納部15から繰り出されるレンズ鏡筒14がガイド部52に当接することで、手動で操作部材23を操作した場合と同様に、係合部45を外径方向Bへ移動させて鏡筒収納部15の被係合部17から係合解除させることができるため、係合部45と鏡筒収納部15の被係合部17との係合部分に無理な負荷がかからずに、レンズキャップ21を自動的に取り外すことができる。
しかも、手動で操作部材23を操作した場合と同様に係合部45を移動させるため、この係合部45と被係合部17との間に摩耗が生じにくいので、係合部45および被係合部17とも耐久性が向上し、さらに、摩耗による摩耗粉が生じにくいので、レンズ鏡筒14に対する摩耗粉の影響が少なくなり、性能の劣化を防ぐことができる。特に、被係合部17が鏡筒収納部15の外周部に設けられているので、レンズ鏡筒14に対する摩耗粉の影響をより効果的に低減できる。
さらに、手動で操作部材23を操作した場合と同様に係合部45を移動させて取り外せるため、レンズ鏡筒駆動モータの負荷が小さくなり、電池の消耗を少なくすることができる。
また、手動で操作部材23を操作した場合と同様に係合部45を移動させて取り外せるため、レンズキャップ21の装着時の係合部45が被係合部17に係合する係合力量を強くすることが可能となり、レンズキャップ21の脱落を防ぐことができる。
また、従来のレンズキャップにガイド部52を設けるなど、一部形状変更するだけで、容易に対応できる。すなわち、ガイド部52を、レンズ鏡筒14の繰出方向Cに対して傾斜する傾斜面52aとしてリンク48に設けたため、簡単に構成できる。
次に、本発明の第3の実施の形態を図8ないし図11を参照して説明する。
沈胴式のカメラ11は、カメラ本体12を有し、このカメラ本体12の前面に円筒状のレンズ部13が形成され、このレンズ部13にレンズユニットを備えたレンズ鏡筒14とこのレンズ鏡筒14を収納する鏡筒収納部15が設けられている。レンズ鏡筒14は、図示しないレンズ鏡筒駆動モータの駆動によって、図11(a)に示すように、非撮影時に鏡筒収納部15の先端15aより内側の沈胴位置に繰り込まれて収納され、また、図11(b)に示すように、撮影時に鏡筒収納部15内の沈胴位置からこの鏡筒収納部15の先端15aより前方へ突出する撮影位置に繰り出される。
鏡筒収納部15の先端15a側の外周面には、レンズキャップ係合用の被係合部17が形成されている。
また、カメラ11のレンズ鏡筒14が沈胴位置に収納された鏡筒収納部15の先端15aには、鏡筒収納部15の前面を覆ってカバーするレンズキャップ21が着脱可能に装着されている。
このレンズキャップ21は、弾性を有する材質で形成されたレンズキャップ本体22を有し、このレンズキャップ本体22には円盤状のキャップ部22aおよびこのキャップ部22aの周縁部から裏面側に突出するリング部22bが一体に形成されている。リング部22bの位置であってレンズキャップ本体22の中心Oに対して対称な2箇所には、リング部22bに形成された一対のスリット60によってリング部22bから分離されるとともにキャップ部22aに変形対応部61を介して一体に形成された可動部62が形成されている。
レンズキャップ本体22のキャップ部22aの表面中央は操作部63として構成され、この操作部63を前方から押圧することにより、レンズキャップ本体22が弾性変形するとともに変形対応部61を介して可動部62の先端が外径方向Bへ拡開移動し、また、押圧を解除することにより、レンズキャップ本体22が元の形状に戻るとともに変形対応部61を介して可動部62の先端が内径方向Aに移動する。
可動部62の先端の内周面側には、可動部62の内径方向Aへの移動によって鏡筒収納部15の被係合部17に係合する係合部64が形成されている。可動部62の先端から係合部64にかけて傾斜面である導入面65が形成されている。したがって、第3の実施の形態では、内径方向Aは係合部64が鏡筒収納部15の被係合部17に係合する係合方向であり、外径方向Bは係合部64が鏡筒収納部15の被係合部17から係合解除される係合解除方向である。
可動部62の中間の内周面側には、鏡筒収納部15から繰り出されるレンズ鏡筒14の先端14aとの当接によって可動部62の先端を外径方向Bへ移動させて係合部64を鏡筒収納部15の被係合部17から係合解除させるガイド部66が形成されている。このガイド部66の先端には、レンズ鏡筒14の先端14aと当接し、レンズ鏡筒14の繰出方向Cに対して傾斜する傾斜面66aが形成されている。
導入面65および傾斜面66aは、レンズ鏡筒14の繰出方向Cに対する角度θ3が60°〜70°に設定されている。
レンズキャップ本体22には、ストラップ33が取り付けられていてカメラ本体12に繋ぎ止められている。
次に、第3の実施の形態の作用を説明する。
まず、レンズキャップ21の装着動作について説明する。
図11(b)に示すレンズ鏡筒14の撮影位置において、カメラ本体12の電源をオフすることにより、図示しないレンズ鏡筒駆動モータによってレンズ鏡筒14が繰込方向Dに繰り込まれ、図11(a)に示すレンズ鏡筒14の沈胴位置(非撮影位置)となる。すなわち、レンズ鏡筒14の先端14aは、鏡筒収納部15の先端15aに対し、レンズキャップ21が装着されたときに、そのレンズキャップ21に当接しない位置まで繰り込まれる。
図10に示すように、ストラップ33によりカメラ本体12に繋ぎ止められているレンズキャップ21を撮影者が手に持ち、鏡筒収納部15の先端外周部とレンズキャップ21の可動部62の先端の傾斜面66aが当接するように、レンズキャップ21を鏡筒収納部15の前面に被着する。レンズキャップ本体22の中央の操作部63を指で繰込方向Dへ押圧し、レンズキャップ本体22が湾曲するように弾性変形するとともに可動部62が外径方向Bへ押し広げられ、その状態でレンズキャップ本体22を繰込方向Dに移動させ、可動部62の係合部64が被係合部17の外側域に位置したところで、レンズキャップ本体22の中央の操作部63に対する押圧を解除することにより、図8(a)に示すように、レンズキャップ本体22の弾性によってレンズキャップ本体22および可動部62が元の状態に戻り、係合部64が被係合部17に係合し、レンズキャップ21を鏡筒収納部15に装着できる。
次に、手動でのレンズキャップ21の離脱操作について説明する。
図8(a)において、レンズキャップ本体22の可動部62以外の外周部を2本の指で挟んで持ったまま、他の指でレンズキャップ本体22の中央の操作部63を繰込方向Dへ押庄することにより、レンズキャップ本体22が湾曲するように弾性変形するとともに可動部62が外径方向Bへ押し広がるように移動し、係合部64の内径が鏡筒収納部15の被係合部17の外径より大きくなり、係合が解除される。そこで、レンズキャップ21を繰出方向Cへ移動させて鏡筒収納部15から取り外すことができる。
なお、この後、カメラ本体12の電源をオンすることにより、レンズ鏡筒駆動モータの駆動によってレンズ鏡筒14が繰出方向Cに繰り出されて撮影位置となる。
次に、撮影時のレンズ鏡筒14の繰出動作に伴うレンズキャップ21の自動離脱動作について説明する。
図8(a)において、鏡筒収納部15からレンズキャップ21を手動で取り外さないまま、カメラ本体12の電源をオンすることにより、レンズ鏡筒14が繰出方向Cに繰り出され、図8(b)に示すように、レンズ鏡筒14の先端14aの外周部がガイド部66の傾斜面66aに当接する。さらにレンズ鏡筒14が繰出方向Cに繰り出されることにより、図8(c)に示すように、レンズ鏡筒14の先端14aの外周部でガイド部66の傾斜面66aを押圧するため、可動部62が外径方向Bへ押し広げられる。このとき、レンズ鏡筒14の先端14aの外周部が面取りされており、傾斜面66aの角度θ3はレンズ鏡筒14の繰出方向Cに対して可動部62を外径方向Bへ移動させるために有効な力量を発生するような角度60°〜70°に設定されているため、可動部62を外径方向Bへ向けて円滑に移動させることができる。
そのため、係合部64が外径方向Bへ移動し、鏡筒収納部15の被係合部17から係合解除されるので、繰り出されるレンズ鏡筒14でレンズキャップ21が鏡筒収納部15から押し出されて取り外される。この取り外されたレンズキャップ21はストラップ33によってカメラ本体12に繋ぎ止められているため落下することはない。そして、レンズ鏡筒14は撮影位置まで繰出方向Cに繰り出されて停止する。
このように、鏡筒収納部15から繰り出されるレンズ鏡筒14がガイド部66に当接することで、手動で操作部63を操作した場合と同様に、可動部62を外径方向Bへ移動させて係合部64を鏡筒収納部15から係合解除させることができるため、係合部64と鏡筒収納部15の被係合部17との係合部分に無理な負荷がかからずに、レンズキャップ21を自動的に取り外すことができる。
しかも、手動で操作部63を操作した場合と同様に係合部64を移動させるため、この係合部64と被係合部17との間に摩耗が生じにくいので、係合部64および被係合部17とも耐久性が向上し、さらに、摩耗による摩耗粉が生じにくいので、レンズ鏡筒14に対する摩耗粉の影響が少なくなり、性能の劣化を防ぐことができる。特に、被係合部17が鏡筒収納部15の外周部に設けられているので、レンズ鏡筒14に対する摩耗粉の影響をより効果的に低減できる。
さらに、手動で操作部63を操作した場合と同様に係合部64を移動させて取り外せるため、レンズ鏡筒駆動モータの負荷が小さくなり、電池の消耗を少なくすることができる。
また、手動で操作部63を操作した場合と同様に係合部64を移動させて取り外せるため、レンズキャップ21の装着時の係合部64が被係合部17に係合する係合力量を強くすることが可能となり、レンズキャップ21の脱落を防ぐことができる。
また、従来のレンズキャップにガイド部66を設けるなど、一部形状変更するだけで、容易に対応できる。すなわち、ガイド部66を、レンズ鏡筒14の繰出方向Cに対して傾斜する傾斜面66aとして可動部62に設けたため、簡単に構成できる。
本発明の第1の実施の形態を示すレンズキャップおよびカメラを示し、(a)は係合部の係合状態の断面図、(b)は係合部の係合解除開始状態の断面図、(c)は係合部の係合解除完了状態の断面図である。 同上レンズキャップの背面図である。 同上レンズキャップおよびカメラを示し、(a)はレンズキャップの装着状態の断面図、(b)はレンズ鏡筒の繰り出し状態の断面図である。 本発明の第2の実施の形態を示すレンズキャップおよびカメラを示し、(a)は係合部の係合状態の断面図、(b)は係合部の係合状態の背面図である。 同上レンズキャップおよびカメラを示し、(a)は係合部の係合解除状態の断面図、(b)は係合部の係合解除状態の背面図である。 同上図5(b)のX−X位置の断面図を示し、(a)は係合部の係合解除開始状態の断面図、(b)は係合部の係合解除完了状態の断面図である。 同上レンズキャップおよびカメラを示し、(a)はレンズキャップの装着状態の断面図、(b)はレンズ鏡筒の繰り出し状態の断面図である。 本発明の第3の実施の形態を示すレンズキャップおよびカメラを示し、(a)は係合部の係合状態の断面図、(b)は係合部の係合解除開始状態の断面図、(c)は係合部の係合解除完了状態の断面図である。 同上レンズキャップの背面図である。 同上レンズキャップの手動装着開始状態の断面図である。 同上レンズキャップおよびカメラを示し、(a)はレンズキャップの装着状態の断面図、(b)はレンズ鏡筒の繰り出し状態の断面図である。
符号の説明
11 カメラ
12 カメラ本体
14 レンズ鏡筒
15 鏡筒収納部
21 レンズキャップ
22 レンズキャップ本体
23 操作部材
27 付勢手段としてのばね
29 操作部
31 係合部
32 ガイド部
32a 傾斜面
41 操作部
45 係合部
47 付勢手段としてのばね
48 リンク
52 ガイド部
52a 傾斜面
62 可動部
63 操作部
64 係合部
66 ガイド部
66a 傾斜面
A 内径方向
B 外径方向
C 繰出方向

Claims (8)

  1. 撮影時にレンズ鏡筒が沈胴位置から繰り出されるとともに非撮影時にレンズ鏡筒が沈胴位置に収納される鏡筒収納部の先端側に着脱されるレンズキャップであって、
    レンズキャップ本体と、
    このレンズキャップ本体に対して前記鏡筒収納部に係合する係合方向に付勢された係合部と、
    この係合部を係合解除方向に移動させる操作部と、
    前記鏡筒収納部から繰り出されるレンズ鏡筒との当接によって係合部を係合解除方向へ移動させて鏡筒収納部から係合解除させるガイド部と
    を具備していることを特徴とするレンズキャップ。
  2. 撮影時にレンズ鏡筒が沈胴位置から繰り出されるとともに非撮影時にレンズ鏡筒が沈胴位置に収納される鏡筒収納部の先端側に着脱されるレンズキャップであって、
    レンズキャップ本体と、
    このレンズキャップ本体の半径方向に移動可能に設けられ、外径方向への移動によって前記鏡筒収納部の内周側に係合する係合部を有する操作部材と、
    この操作部材を外径方向へ付勢する付勢手段と、
    前記鏡筒収納部から繰り出されるレンズ鏡筒との当接によって係合部を内径方向へ移動させて鏡筒収納部から係合解除させるガイド部と
    を具備していることを特徴とするレンズキャップ。
  3. ガイド部は、レンズ鏡筒の繰出方向に対して傾斜する傾斜面であって操作部材に設けられている
    ことを特徴とする請求項2記載のレンズキャップ。
  4. 撮影時にレンズ鏡筒が沈胴位置から繰り出されるとともに非撮影時にレンズ鏡筒が沈胴位置に収納される鏡筒収納部の先端側に着脱されるレンズキャップであって、
    レンズキャップ本体と、
    このレンズキャップ本体の半径方向に移動可能に設けられ、内径方向への移動によって前記鏡筒収納部の外周側に係合する係合部と、
    この係合部を内径方向へ付勢する付勢手段と、
    前記レンズキャップ本体の半径方向に移動可能に設けられた操作部材と、
    この操作部材の内径方向への移動によって係合部を外径方向へ移動させて鏡筒収納部から係合解除させるリンクと、
    前記鏡筒収納部から繰り出されるレンズ鏡筒との当接によって係合部を外径方向へ移動させて鏡筒収納部から係合解除させるガイド部と
    を具備していることを特徴とするレンズキャップ。
  5. ガイド部は、レンズ鏡筒の繰出方向に対して傾斜する傾斜面であってリンクに設けられている
    ことを特徴とする請求項4記載のレンズキャップ。
  6. 撮影時にレンズ鏡筒が沈胴位置から繰り出されるとともに非撮影時にレンズ鏡筒が沈胴位置に収納される鏡筒収納部の先端側に着脱されるレンズキャップであって、
    レンズキャップ本体と、
    このレンズキャップ本体に一体に形成され、前記鏡筒収納部の外周側に係合する係合部を有する可動部と、
    前記レンズキャップ本体を弾性変形させて可動部を外径方向へ移動させるとともに係合部を鏡筒収納部から係合解除させる操作部と、
    前記鏡筒収納部から繰り出されるレンズ鏡筒との接触によって可動部を外径方向へ移動させて係合部を鏡筒収納部から係合解除させるガイド部と
    を具備していることを特徴とするレンズキャップ。
  7. ガイド部は、レンズ鏡筒の繰出方向に対して傾斜する傾斜面であって可動部に設けられている
    ことを特徴とする請求項6記載のレンズキャップ。
  8. 鏡筒収納部、および撮影時に鏡筒収納部内の沈胴位置から繰り出されるとともに非撮影時に鏡筒収納部内の沈胴位置に収納されるレンズ鏡筒を有するカメラ本体と、
    鏡筒収納部の先端側に着脱される請求項1ないし7いずれか記載のレンズキャップと
    を具備していることを特徴とするカメラ。
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