JP2005031242A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005031242A
JP2005031242A JP2003194352A JP2003194352A JP2005031242A JP 2005031242 A JP2005031242 A JP 2005031242A JP 2003194352 A JP2003194352 A JP 2003194352A JP 2003194352 A JP2003194352 A JP 2003194352A JP 2005031242 A JP2005031242 A JP 2005031242A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
power supply
image forming
power
forming apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003194352A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4437900B2 (ja
Inventor
Satoru Komatsubara
悟 小松原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2003194352A priority Critical patent/JP4437900B2/ja
Publication of JP2005031242A publication Critical patent/JP2005031242A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4437900B2 publication Critical patent/JP4437900B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】本発明は、定着温度制御を位相制御で行う際の電源周波数の取得時間を短縮して、短時間に安定して立ち上げを行う画像形成装置を提供する。
【解決手段】デジタル複写装置1は、用紙上のトナー像を所定の電源周波数の電源を用いて位相制御法で所定の定着温度に温度制御される定着部25で用紙に定着させるに際して、電源投入時または省エネルギーモードからの復帰直後に位相制御で用いる電源周波数として所定の見込み周波数を設定し、当該設定周波数で定着部25の位相制御による温度制御を開始し、定着部25の温度制御と並行して電源周波数の判定処理を行って、当該電源周波数の判定結果を定着部25の位相制御による温度制御に利用する見込み周波数温度制御処理を行う。したがって、電圧変動等のハードウェア的な副作用を抑制しつつ、立ち上げ動作開始から定着温度制御開始までの時間を短縮することができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置に関し、詳細には、立ち上げ開始時の定着温度制御を位相制御で行う際の電源周波数の取得にかかる時間を短縮して、短時間に安定して立ち上げを行う画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開2000−322137号公報
【特許文献2】
特開2001−331057号公報
近年、環境保全の目的から、機器のエネルギ消費効率向上が重要になってきている。また、ユザー側にとっても、使用してないときの機器のエネルギ消費は経済的にも無駄である。
【0003】
そこで、複写装置、ファクシミリ装置、プリンタ及びコピー機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能等の複数の機能を備えた複合装置(マルチファンクション装置)等の画像形成装置においても、省エネルギモードを備えたものが従来から出現しており、画像形成動作時以外の待機状態において、省エネルギモードに移行して、操作パネル上の液晶ディスプレイを非表示にしたり、定着設定温度を下げる等により、必要最小限のユニットについてのみ電力を供給し、画像形成動作時にしか使用しないユニットへの電力供給を停止することで、画像形成装置としてのシステム全体の消費電力を低減させている。
【0004】
そして、省エネルギー効率をさらに向上させるために、不要な制御部への通電を遮断したり、通電している場合であっても、CPUクロックの周波数を落とす等の方法も採用されるようになってきている。
【0005】
一方、画像形成装置においては、省エネルギーモードから通常モードへの復帰時に要する時間、すなわち、復帰時間の短縮も求められている。
【0006】
ところが、省エネルギー効率を向上させるために、制御部への通電を遮断すると、通電を再開した場合に初期化動作が必要であるため、復帰時間が長くなり、復帰時間の短縮という課題に対しては不利な処理方法である。
【0007】
そこで、従来、制御部への通電を遮断することにより復帰時間が長くなる分、定着部や作像部の復帰動作を短縮する等の方法を用いて、相反する課題を両立させている。
【0008】
そして、従来、定着部としてはヒータにより加熱される定着ローラを用いるものが多く、定着ローラの熱源としては、ハロゲンランプ(ヒータ)が多く使われている。
【0009】
ところが、ハロゲンランプ(ヒータ)は、消費電力が大きく、ヒータ点灯時に流れる突入電流が大きいため、ヒータに商用電源を接続して用いる場合には、商用電源ラインの電圧降下が発生して、同じ電源ラインに接続されている他の機器に悪影響(フリッカー現象)を発生させるという問題があった。
【0010】
この大きな突入電流の発生を回避する方法としては、特許文献1及び特許文献2に示されているように、従来から、商用電源のゼロクロス点でヒータを点灯または消灯させ、通電時の位相角を変化して制御する位相制御方法が知られている。
【0011】
そして、最近では、常に位相制御を行うと高調波電流が発生するというデメリットがあるため、図12に示すように、単純なオン・オフ制御方法と位相制御方法を組み合わせた制御方法が用いられるようになっている。
【0012】
この制御方法は、図12に示すように、ヒータの点灯時のみ徐々に点灯デューティ(2つのゼロクロス点の間隔時間のうちヒータに通電する時間の割合)を上げながら、すなわち、位相角を小さくしながら、位相制御を行い、全点灯に移行した後は、所定時間全点灯を行った後に消灯するというソフトスタート方式といわれる制御方法である。なお、この制御方法においては、場合によって、消灯時にも位相制御を行う場合もある。
【0013】
この位相制御を行うためには、ゼロクロス点の間隔時間に合った最適な位相角でヒータの点灯制御を行う必要がある。
【0014】
そのため、ゼロクロス点の間隔時間を知る必要があり、ゼロクロス点の間隔時間を知るためには、電源周波数を知る必要がある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来技術にあっては、充分な省エネルギーを図りつつ、復帰時間を速くして、利用性を向上させる上で、改良の必要があった。
【0016】
すなわち、画像形成装置において、省エネルギー効率を向上させるために、制御部への通電を遮断すると、通電を再開した場合に初期化動作が必要であるため、復帰時間が長くなる。
【0017】
一方、制御部への通電を遮断することにより復帰時間が長くなる分、定着部や作像部の復帰動作を短縮する等の方法を用いている。
【0018】
そして、従来、定着部の温度制御をヒータへの通電を位相制御で行っており、位相制御を行うためには、ゼロクロス点の間隔時間に合った最適な位相角でヒータの点灯制御を行う必要があるため、ゼロクロス点の間隔時間を知る必要があり、ゼロクロス点の間隔時間を知るためには、電源周波数を知る必要がある。
【0019】
ところが、省エネルギー効率を向上させるために、従来のように制御部への通電を遮断すると、商用電源の周波数が分からないため、画像形成装置の電源復帰時に、商用電源の周波数を測定する必要があり、その分、復帰時間が長くなるという問題があった。
【0020】
そこで、本発明は、電源投入時の立ち上げ動作及び省エネルギーモードからの復帰動作時に電源周波数判定の時間を極力短くして、立ち上げ時間の短縮を図るとともに、位相制御を行って電圧降下等のハードウェア的な影響を回避して、省エネルギー効率を向上させつつ利用性を向上させる画像形成装置を提供することを目的としている。
【0021】
具体的には、請求項1記載の発明は、画像データに基づいて用紙にトナー像を形成し、当該用紙上のトナー像を所定の電源周波数の電源を用いて少なくとも位相制御法で所定の定着温度に温度制御される定着手段で当該用紙に定着させるに際して、電源投入時または消費電力を削減する省エネルギモードであって復帰時に位相制御で用いる電源周波数の判定処理を必要とする大規模省エネルギーモードからの復帰直後に位相制御で用いる電源周波数として所定の周波数を設定し、当該設定周波数で定着手段の位相制御による温度制御を開始し、当該定着手段の温度制御と並行して電源周波数の判定処理を行って、当該電源周波数の判定結果を定着手段の位相制御による温度制御に利用する見込み周波数温度制御処理を行うことにより、立ち上げ後直ぐに周波数判定を行うことなく、所定の周波数を設定して定着温度制御を開始し、全点灯制御に移行した後に周波数判定を行って、当該周波数判定の結果を利用し、電圧変動等のハードウェア的な副作用を抑制しつつ、立ち上げ動作開始から定着温度制御開始までの時間を短縮して、立ち上げ時間を短縮させる画像形成装置を提供することを目的としている。
【0022】
請求項2記載の発明は、複数回の電源周波数の判定処理の判定結果を電源周波数判定履歴として記憶し、電源投入時また復帰直後に電源周波数判定履歴に基づいて電源周波数として見込まれる見込み周波数を決定し、当該決定した見込み周波数を見込み周波数温度制御処理の設定周波数として設定することにより、立ち上げ後直ぐには周波数判定を行わずに、以前の周波数判定結果の履歴から割り出した見込みの周波数を用いて定着温度制御を開始し、全点灯制御に移行した後に周波数判定を行って、当該周波数判定の結果を利用し、電圧変動等のハードウェア的な副作用をより一層抑制しつつ、立ち上げ動作開始から定着温度制御開始までの時間を短縮して、立ち上げ時間を短縮させる画像形成装置を提供することを目的としている。
【0023】
請求項3記載の発明は、複数回の電源周波数の判定処理で検出した所定時間内のゼロクロス点検出回数をゼロクロス点検出回数履歴として記憶し、電源投入時または復帰直後にゼロクロス点検出回数履歴に基づいて電源周波数として見込まれる見込み周波数を決定し、当該決定した見込み周波数を見込み周波数温度制御処理の設定周波数として、設定することにより、立ち上げ後直ぐには周波数判定を行わずに、以前の周波数判定結果でのゼロクロス点検出回数の履歴から割り出した見込みの周波数を用いて定着温度制御を開始し、全点灯制御に移行した後に周波数判定を行って、当該周波数判定の結果を利用し、電圧変動等のハードウェア的な副作用をより一層抑制しつつ、立ち上げ動作開始から定着温度制御開始までの時間を短縮して、立ち上げ時間を短縮させる画像形成装置を提供することを目的としている。
【0024】
請求項4記載の発明は、電源周波数判定履歴に基づいて電源の安定性を判定して、当該電源安定性判定結果で電源が安定していると判定すると、見込み周波数温度制御処理を実施することにより、立ち上げ後直ぐには周波数判定を行わずに、以前の周波数判定結果の履歴から電源周波数の安定度を判断して、安定している場合のみ見込み周波数温度制御を開始し、全点灯制御に移行した後に周波数判定を行って、当該周波数判定の結果を利用し、電圧変動等のハードウェア的な副作用をより一層抑制しつつ、立ち上げ動作開始から定着温度制御開始までの時間を極力短縮して、立ち上げ時間を短縮させる画像形成装置を提供することを目的としている。
【0025】
請求項5記載の発明は、ゼロクロス点検出回数履歴に基づいて電源の安定性を判定して、当該電源安定性判定結果で電源が安定していると判定すると、見込み周波数温度制御処理を実施することにより、立ち上げ後直ぐには周波数判定を行わずに、以前のゼロクロス点検出回数履歴から電源周波数の安定度を判断して、安定している場合のみ見込み周波数温度制御を開始し、全点灯制御に移行した後に周波数判定を行って、当該周波数判定の結果を利用し、電圧変動等のハードウェア的な副作用をより一層抑制しつつ、立ち上げ動作開始から定着温度制御開始までの時間を極力短縮して、立ち上げ時間を短縮させる画像形成装置を提供することを目的としている。
【0026】
請求項6記載の発明は、電源周波数の判定処理を実施すると、当該電源周波数判定処理で判定した電源周波数を記憶し、見込み周波数温度制御処理において、記憶している直前の電源周波数を設定周波数として設定することにより、立ち上げ後直ぐには周波数測定を行わずに、直前に測定した周波数を設定周波数として、温度制御を開始し、全点灯制御に移行した後に周波数測定を行って、電圧変動等のハードウェア的な副作用を抑制しつつ、立ち上げ動作開始から定着温度制御開始までの時間を極力短縮して、立ち上げ時間を短縮させる画像形成装置を提供することを目的としている。
【0027】
請求項7記載の発明は、省エネルギーモードからの復帰時に、当該復帰要因に基づいて、電源周波数の判定処理の実施タイミングを、見込み周波数に基づく定着手段の温度制御と並行して実施する並行実施タイミングと復帰直後のタイミングのいずれかに決定することにより、ユーザが画像形成装置の傍で処理が終了するのを待っているような状況では立ち上げ時間を短縮し、その他の状況では従来のように電源周波数の測定を先に行って定着温度制御を開始して、より安定した動作を行うとともに、利用性の良好な画像形成装置を提供することを目的としている。
【0028】
請求項8記載の発明は、省エネルギーモードからの復帰時に、当該復帰要因と当該省エネルギーモードからの復帰時の定着手段の温度に基づいて、電源周波数の判定処理の実施タイミングを、見込み周波数に基づく定着手段の温度制御と並行して実施する並行実施タイミングと復帰直後のタイミングのいずれかに決定することにより、ユーザが画像形成装置の傍で処理が終了するのを待っているような状況や目標温度に定着温度制御する時間が長くかかる場合には、立ち上げ時間を短縮し、その他の状況では従来のように電源周波数の測定を先に行って定着温度制御を開始して、より安定した動作を行うとともに、利用性の良好な画像形成装置を提供することを目的としている。
【0029】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の画像形成装置は、画像データに基づいて用紙にトナー像を形成し、当該用紙上のトナー像を所定の電源周波数の電源を用いて少なくとも位相制御法で所定の定着温度に温度制御される定着手段で当該用紙に定着させるとともに、消費電力を削減する省エネルギモードであって復帰時に前記位相制御で用いる前記電源周波数の判定処理を必要とする大規模省エネルギーモードを有する画像形成装置であって、電源投入時または前記大規模省エネルギーモードからの復帰直後に前記位相制御で用いる前記電源周波数として所定の周波数を設定し、当該設定周波数で前記定着手段の位相制御による温度制御を開始し、当該定着手段の温度制御と並行して前記電源周波数の判定処理を行って、当該電源周波数の判定結果を前記定着手段の位相制御による温度制御に利用する見込み周波数温度制御処理を行うことにより、上記目的を達成している。
【0030】
上記構成によれば、画像データに基づいて用紙にトナー像を形成し、当該用紙上のトナー像を所定の電源周波数の電源を用いて少なくとも位相制御法で所定の定着温度に温度制御される定着手段で当該用紙に定着させるに際して、電源投入時または消費電力を削減する省エネルギモードであって復帰時に位相制御で用いる電源周波数の判定処理を必要とする大規模省エネルギーモードからの復帰直後に位相制御で用いる電源周波数として所定の周波数を設定し、当該設定周波数で定着手段の位相制御による温度制御を開始し、当該定着手段の温度制御と並行して電源周波数の判定処理を行って、当該電源周波数の判定結果を定着手段の位相制御による温度制御に利用する見込み周波数温度制御処理を行うので、立ち上げ後直ぐに周波数判定を行うことなく、所定の周波数を設定して定着温度制御を開始し、全点灯制御に移行した後に周波数判定を行って、当該周波数判定の結果を利用することができ、電圧変動等のハードウェア的な副作用を抑制することができるとともに、立ち上げ動作開始から定着温度制御開始までの時間を短縮して、立ち上げ時間を短縮させることができる。
【0031】
この場合、例えば、請求項2に記載するように、前記画像形成装置は、複数回の前記電源周波数の判定処理の判定結果を電源周波数判定履歴として記憶し、電源投入時または前記復帰直後に前記電源周波数判定履歴に基づいて前記電源周波数として見込まれる見込み周波数を決定し、当該決定した見込み周波数を前記見込み周波数温度制御処理の前記設定周波数として設定するものであってもよい。
【0032】
上記構成によれば、複数回の電源周波数の判定処理の判定結果を電源周波数判定履歴として記憶し、電源投入時また復帰直後に電源周波数判定履歴に基づいて電源周波数として見込まれる見込み周波数を決定し、当該決定した見込み周波数を見込み周波数温度制御処理の設定周波数として設定するので、立ち上げ後直ぐには周波数判定を行わずに、以前の周波数判定結果の履歴から割り出した見込みの周波数を用いて定着温度制御を開始し、全点灯制御に移行した後に周波数判定を行って、当該周波数判定の結果を利用することができ、電圧変動等のハードウェア的な副作用をより一層抑制することができるとともに、立ち上げ動作開始から定着温度制御開始までの時間を短縮して、立ち上げ時間を短縮させることができる。
【0033】
また、例えば、請求項3に記載するように、前記画像形成装置は、複数回の前記電源周波数の判定処理で検出した所定時間内のゼロクロス点検出回数をゼロクロス点検出回数履歴として記憶し、電源投入時または前記復帰直後に前記ゼロクロス点検出回数履歴に基づいて前記電源周波数として見込まれる見込み周波数を決定し、当該決定した見込み周波数を前記見込み周波数温度制御処理の前記設定周波数として、設定するものであってもよい。
【0034】
上記構成によれば、複数回の電源周波数の判定処理で検出した所定時間内のゼロクロス点検出回数をゼロクロス点検出回数履歴として記憶し、電源投入時または復帰直後にゼロクロス点検出回数履歴に基づいて電源周波数として見込まれる見込み周波数を決定し、当該決定した見込み周波数を見込み周波数温度制御処理の設定周波数として、設定するので、立ち上げ後直ぐには周波数判定を行わずに、以前の周波数判定結果でのゼロクロス点検出回数の履歴から割り出した見込みの周波数を用いて定着温度制御を開始し、全点灯制御に移行した後に周波数判定を行って、当該周波数判定の結果を利用することができ、電圧変動等のハードウェア的な副作用をより一層抑制することができるとともに、立ち上げ動作開始から定着温度制御開始までの時間を短縮して、立ち上げ時間を短縮させることができる。
【0035】
さらに、例えば、請求項4に記載するように、前記画像形成装置は、前記電源周波数判定履歴に基づいて電源の安定性を判定して、当該電源安定性判定結果で電源が安定していると判定すると、前記見込み周波数温度制御処理を実施するものであってもよい。
【0036】
上記構成によれば、電源周波数判定履歴に基づいて電源の安定性を判定して、当該電源安定性判定結果で電源が安定していると判定すると、見込み周波数温度制御処理を実施するので、立ち上げ後直ぐには周波数判定を行わずに、以前の周波数判定結果の履歴から電源周波数の安定度を判断して、安定している場合のみ見込み周波数温度制御を開始し、全点灯制御に移行した後に周波数判定を行って、当該周波数判定の結果を利用することができ、電圧変動等のハードウェア的な副作用をより一層抑制することができるとともに、立ち上げ動作開始から定着温度制御開始までの時間を極力短縮して、立ち上げ時間を短縮させることができる。
【0037】
また、例えば、請求項5に記載するように、前記画像形成装置は、前記ゼロクロス点検出回数履歴に基づいて電源の安定性を判定して、当該電源安定性判定結果で電源が安定していると判定すると、前記見込み周波数温度制御処理を実施するものであってもよい。
【0038】
上記構成によれば、ゼロクロス点検出回数履歴に基づいて電源の安定性を判定して、当該電源安定性判定結果で電源が安定していると判定すると、見込み周波数温度制御処理を実施するので、立ち上げ後直ぐには周波数判定を行わずに、以前のゼロクロス点検出回数履歴から電源周波数の安定度を判断して、安定している場合のみ見込み周波数温度制御を開始し、全点灯制御に移行した後に周波数判定を行って、当該周波数判定の結果を利用することができ、電圧変動等のハードウェア的な副作用をより一層抑制することができるとともに、立ち上げ動作開始から定着温度制御開始までの時間を極力短縮して、立ち上げ時間を短縮させることができる。
【0039】
さらに、例えば、請求項6に記載するように、前記画像形成装置は、前記電源周波数の判定処理を実施すると、当該電源周波数判定処理で判定した電源周波数を記憶し、前記見込み周波数温度制御処理において、前記記憶している直前の電源周波数を前記設定周波数として設定するものであってもよい。
【0040】
上記構成によれば、電源周波数の判定処理を実施すると、当該電源周波数判定処理で判定した電源周波数を記憶し、見込み周波数温度制御処理において、記憶している直前の電源周波数を設定周波数として設定するので、立ち上げ後直ぐには周波数測定を行わずに、直前に測定した周波数を設定周波数として、温度制御を開始することができ、全点灯制御に移行した後に周波数測定を行って、電圧変動等のハードウェア的な副作用を抑制することができるとともに、立ち上げ動作開始から定着温度制御開始までの時間を極力短縮して、立ち上げ時間を短縮させることができる。
【0041】
また、例えば、請求項7に記載するように、前記画像形成装置は、前記省エネルギーモードからの復帰時に、当該復帰要因に基づいて、前記電源周波数の判定処理の実施タイミングを、前記見込み周波数に基づく前記定着手段の温度制御と並行して実施する並行実施タイミングと前記復帰直後のタイミングのいずれかに決定するものであってもよい。
【0042】
上記構成によれば、省エネルギーモードからの復帰時に、当該復帰要因に基づいて、電源周波数の判定処理の実施タイミングを、見込み周波数に基づく定着手段の温度制御と並行して実施する並行実施タイミングと復帰直後のタイミングのいずれかに決定するので、ユーザが画像形成装置の傍で処理が終了するのを待っているような状況では立ち上げ時間を短縮することができ、その他の状況では従来のように電源周波数の測定を先に行って定着温度制御を開始して、より安定した動作を行うことができるとともに、利用性を向上させることができる。
【0043】
さらに、例えば、請求項8に記載するように、前記画像形成装置は、前記省エネルギーモードからの復帰時に、当該復帰要因と当該省エネルギーモードからの復帰時の前記定着手段の温度に基づいて、前記電源周波数の判定処理の実施タイミングを、前記見込み周波数に基づく前記定着手段の温度制御と並行して実施する並行実施タイミングと前記電源投入時また復帰直後のタイミングのいずれかに決定するものであってもよい。
【0044】
上記構成によれば、省エネルギーモードからの復帰時に、当該復帰要因と当該省エネルギーモードからの復帰時の定着手段の温度に基づいて、電源周波数の判定処理の実施タイミングを、見込み周波数に基づく定着手段の温度制御と並行して実施する並行実施タイミングと復帰直後のタイミングのいずれかに決定するので、ユーザが画像形成装置の傍で処理が終了するのを待っているような状況や目標温度に定着温度制御する時間が長くかかる場合には、立ち上げ時間を短縮することができ、その他の状況では従来のように電源周波数の測定を先に行って定着温度制御を開始して、より安定した動作を行うことができるとともに、利用性を向上させることができる。
【0045】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0046】
図1〜図4は、本発明の画像形成装置の第1の実施の形態を示す図であり、本実施の形態は、請求項1に対応するものである。
【0047】
図1は、本発明の画像形成装置の第1の実施の形態を適用したデジタル複写装置1の正面概略構成図である。
【0048】
図1において、デジタル複写装置1は、本体筐体2の上部に圧板兼用のADF(Auto Document Fieder)3が開閉可能に配設されており、当該ADF3の下部の本体筐体2内には、画像読取部4が配設されている。本体筐体2内の画像読取部4の下方には、インナー1ビントレイ5、中継ユニット6、排紙部7、画像形成ユニット8及び給紙ユニット9等が配設されており、本体筐体2の右側面には、自動両面ユニット10と手差しトレイ11が、また、本体筐体2の左側面には、フィニッシャ12と排紙トレイ13がそれぞれ配設されている。
【0049】
画像読取部4は、図示しないコンタクトガラス上にセットされたシート状またはブック状の原稿に読取光を照射して、原稿で反射された反射光をCCD(Charge Coupled Device )に入射して、CCDで光電変換することで、原稿の画像を読み取る。
【0050】
ADF3は、画像読取部4のコンタクトガラス上に開閉可能に配設され、原稿トレイ3aにセットされた複数枚の原稿を1枚ずつ画像読取部4のコンタクトガラスとは異なる読取位置に搬送する。
【0051】
画像読取部4は、ADF3から読取位置に搬送されて当該読取位置を通過する原稿に読取光を照射して、当該原稿の画像を読み取り、ADF3は、画像読取部4で画像の読み取られた原稿をADF3の下部の排紙トレイ3bに排出する。
【0052】
画像形成部8は、図1の反時計方向に回転駆動される感光体21を中心に、画像書込部22、現像部23及び転写部24等が配設され、さらに、定着部(定着手段)25及び図示しない帯電部やクリーニング部等が配設されている。画像読取部4は、帯電部で一様に帯電された感光体21上に、画像書込部22が画像読取部4で読み取った原稿の画像データに基づいて変調した書込光を照射して、静電潜像を形成する。画像読取部4は、この静電潜像の形成された感光体21に現像部23からトナーを供給して現像し、感光体21上のトナー画像を転写部24と感光体21との間に給紙ユニット9から搬送されてくる用紙30に転写して、トナー画像の転写の完了した用紙30を定着部25に搬送する。定着部25は、トナー画像の転写された用紙30を搬送しつつ加熱・加圧して定着させ、定着の完了した用紙30を排紙部7に送り出す。
【0053】
給紙ユニット9は、それぞれ複数枚の用紙30の収納される複数の給紙トレイ31〜34、レジストローラ対35、各給紙トレイ31〜34に設けられた給紙ローラ31a〜34a及び複数のローラ36等を備え、選択された給紙トレイ31〜34内の用紙30を給紙ローラ31a〜34aで1枚ずつ分離して、ローラ36でレジストローラ対35に搬送する。レジストローラ対35は、感光体21上のトナー画像とのタイミング調整を行って、用紙30を転写部24と感光体21との間に搬送する。
【0054】
上記排紙部7は、定着部25でトナー画像の定着の完了した用紙30をインナー1ビントレイ5、中継ユニット6及び自動両面ユニット10とにその搬送経路を切り換えて送り出す。
【0055】
中継ユニット6は、排紙部7から送り出されてきた用紙30を、インナー1ビントレイ5の下部の排紙トレイ6aまたはフィニッシャ12に送り出し、フィニッシャ12は、フィニッシャ処理が指定されているときには、画像形成された用紙30に最終的にステープル処理やパンチ処理を行って、排紙トレイ13上に排出し、フィニッシャ処理が指定されていないときには、そのまま排紙トレイ13上に用紙30を排出する。
【0056】
自動両面ユニット10には、片面に画像形成された用紙30が排紙部7から送られ、自動両面ユニット10は、当該片面に画像形成された用紙30の表裏面を反転させてレジストローラ対35に送り出す。
【0057】
レジストローラ対35は、自動両面ユニット10から送られてきた用紙30をタイミング調整して、再度、画像形成部8の感光体21と転写部24との間に送り出し、画像形成部8で裏面、すなわち、画像形成されていない面に画像形成して、両面に画像形成する。
【0058】
排紙部7は、両面に画像形成されて用紙30をインナー1ビントレイ5または中継ユニット6に送り出す。
【0059】
すなわち、デジタル複写装置1は、ADF3を開いてコンタクトガラス上にセットされた原稿またはADF3にセットされて画像読取部4の読取位置に搬送される原稿の画像を画像読取部4で読み取り、画像形成部8が、当該画像読取部4の読み取った原稿の画像データに基づいて、画像書込部22によって感光体21に静電潜像を形成して、当該静電潜像を現像部23でトナー画像に可視像化して、感光体21の回転に伴って、トナー画像を転写部24に搬送する。一方、デジタル複写装置1は、複数の給紙トレイ31〜34のうちの選択された給紙トレイ31〜34から用紙30を最上の用紙30から順に1枚ずつレジストローラ対35に送り出し、レジストローラ35が感光体21上のトナー画像とタイミング調整して、用紙30を転写部24と感光体21の間に送り出す。デジタル複写装置1は、感光体21上のトナー画像を用紙30に転写させ、トナー画像の転写された用紙30を定着部25で定着させて、排紙部7を介してインナー1ビントレイ5、中継ユニット6及び自動両面ユニット10のいずれかへ送る。中継ユニット6は、排紙部7から送られてきた用紙30を、インナー1ビントレイ5の下部の排紙トレイ6aまたはフィニッシャ12に送り出し、フィニッシャ12は、フィニッシャ処理が指定されているときには、画像形成された用紙30に最終的にステープル処理やパンチ処理を行って、排紙トレイ13上に排出し、フィニッシャ処理が指定されていないときには、そのまま排紙トレイ13上に用紙30を排出する。
【0060】
デジタル複写装置1は、待機状態時に消費電力を削減するために、主要各部への電源の供給を停止したり、供給電力を削減する省エネルギモードを備えており、この省エネルギモード時に、ADF3の原稿トレイ3aに原稿がセットされると、省エネルギモードを解除して、待機状態に復帰して、画像読取部4での原稿の読み取りを可能とする。
【0061】
この状態で、操作部で、アプリケーションが選択されて、原稿の読み取りの詳細な設定が行行われて、スタートボタンが押下されると、デジタル複写装置1は、ADF3が、原稿トレイ3a上の原稿を図1の矢印の方向に搬送し、画像読取部4で原稿の読み取りを行う。また、デジタル複写装置1は、省エネルギモード時に、画像読取部4上の圧板を兼用するADF3が開けられると、上記同様に、省エネルギモードを解除して、原稿の読み取りを可能とする。
【0062】
そして、デジタル複写装置1は、その要部回路ブロックが、図2のように示すことができ、エンジン制御部100、システム制御部200及び電源部300等を備えている。
【0063】
エンジン制御部100は、主に、エンジンメイン制御部110、画像読取部4のCCD制御部120、画像処理部130、画像形成部8の画像書込部22のLD制御部140を備えている。
【0064】
エンジンメイン制御部110は、CPU(Central Processing Unit )111、ROM(Read Only Memory)112、RAM(Random Access Memory)113、ASIC(Application Specific Integrated Circuit )114及び不揮発メモリ115等を備え、画像読取部4による画像読取動作(スキャナ動作)、画像形成部8による画像形成動作(プロッタ動作)及びその他の周辺機の動作制御を行う。
【0065】
不揮発メモリ115は、定着制御に必要な最低限のパラメータを定着制御用情報として格納しており、省エネルギーモードからの復帰時にCPU111により定着制御用情報が読み出される。すなわち、ハードウェアのコストダウンのためは、メインに使用する不揮発メモリとして、後述するように、NVRAM214がシステム制御部200のプリンタコントローラ210にのみ搭載されており、主電源がオフ(OFF)されても記憶しておきたいエンジン制御に必要な各種パラメータの設定情報をこのシステム制御部200のNVRAM214に保存して、電源投入の度にシステム制御部200からエンジン制御部100内のRAM113にダウンロードする。ところが、このダウンロード操作が終わってから定着部25の定着制御を開始すると、ウォームアップ時間に大きな影響を及ぼして、その分定着可能となるまでの待ち時間が長くなる。
【0066】
そこで、エンジン制御部100内にも不揮発メモリ115を設け、定着制御に必要な最低限のパラメータを保存して、ウォームアップ時間を短くしている。ただし、エンジン制御部100の不揮発メモリ115は、コスト的な面からEEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM )で代用される場合もある。
【0067】
CCD制御部120は、ASIC121を備え、画像読取部4のCCD122の動作を制御して、原稿の画像を読み取って、ASIC121で必要な画像処理を施して、画像データを画像処理部130に出力する。
【0068】
画像処理部130は、ASIC131を備え、CCD制御部120から入力される画像データに各種画像処理を施してLD制御部140に出力する。
【0069】
LD制御部140は、ASIC141を備え、画像書込部22の光源であるLD142の動作を制御して、LD142から画像形成部8の感光体21に画像データに基づいて変調した書込光を照射させる。
【0070】
システム制御部200は、デジタル複写装置1にFAX機能等の複合機能を実現するためのアプリケーション拡張ユニットである外部アクセスコントロ−ラであり、プリンタコントローラ210及びFAX制御部220等を備えている。
【0071】
プリンタコントローラ210は、CPU211、ROM212、RAM213、NVRAM(Nonvolatile Random Access Memory)214及びASIC215等を備えており、プリンタコントローラ210は、プリンタ機能及びコピー・FAX・プリンタの複合動作モードを制御する。
【0072】
電源部300は、システム制御部200とエンジン制御部100のそれぞれに独立に電源を供給し、システム制御部200は、常時通電されるが、エンジン制御部100への通電は、システム制御部200によって管理される。すなわち、本実施の形態のデジタル複写装置1は、省エネルギーモードとして複数のレベルを有しているが、最も省エネルギー効果の大きいレベルの省エネルギモード(大規模省エネルギモード)では、エンジン制御部100を非通電状態にして、省エネルギ効果を向上させている。また、エンジン制御部100が非通電状態であっても原稿セット等の省エネルギーモードを解除を期待する操作が発生したときに、省エネルギーモード(すなわち、エンジン制御部100への通電再開)を解除できるように、ADF3への原稿セットの有無や圧板の開閉等をシステム制御部が監視可能な構成になっている。
【0073】
次に、本実施の形態の作用を説明する。まず、デジタル複写装置1のエンジン制御部100が通電開始から待機状態に移行する処理について、図3に基づいて説明する。
【0074】
デジタル複写装置1は、主電源が投入されたり、省エネルギモードが解除されて、エンジン制御部100に動作電圧が供給されると、CPU111の内部及び周辺回路の初期化を行い(ステップS101)、エンジン制御部100は、内部RAM113の初期化に移り(ステップS102)、その後、エンジン制御部100の不揮発メモリ115から必要な設定情報、特に、定着制御用情報を受信してRAM113に格納する(ステップS103)。
【0075】
すなわち、デジタル複写装置1が、不揮発メモリとして、システム制御部200のNVRAM214のみにしか搭載されていないと、主電源がOFF(オフ)されても記憶しておきたいエンジン制御に必要な各種パラメータの設定情報は、このシステム制御部200のNVRAM214にのみ保存されることとなるため、電源投入の度に、システム制御部200のNVRAM214に格納されている設定情報をエンジン制御部100が受信してRAM113に格納する処理が必要となる。ところが、本実施の形態のデジタル複写装置1は、エンジン制御部100に不揮発メモリ115を設けて、この不揮発メモリ115に、必要な設定情報、特に、定着制御に必要な最低限のパラメータを保存して、定着部25のウォームアップ時間を短くしている。
【0076】
次に、エンジン制御部100は、エンジン制御部100の不揮発性メモリ115から定着制御用の情報を取得すると、商用電源周波数の測定を行う(ステップS104)。すなわち、商用電源周波数は、50Hzか60Hzであるので、この商用電源周波数の測定では、デジタル複写装置1、特に、定着部25の使用している商用電源の周波数が50Hzと60Hzのいずれであるかを確認している。
【0077】
なお、図3には示していないが、エンジン制御部100は、商用電源周波数の測定を所定時間内にゼロクロス点に入った回数から50Hzか60Hzかを判定するが、何らかの原因で、所定時間に全くゼロクロス点に入らなかった場合や電源不安定のためにゼロクロス点に入った回数が異常に多かった場合は、エラーと判定して、次のステップには進まずに、デジタル複写装置1を、予め設定されている異常状態に遷移させる。
【0078】
ステップS104で、電源周波数に異常がなく、商用電源の周波数の測定を行うと、エンジン制御部100は、定着部25のウォームアップを開始して、定着ヒータの温度制御を開始する(ステップS105)。すなわち、エンジン制御部100は、ROM112内に格納されている50Hzと60Hzの各周波数用の位相角データを用いて位相制御を行って、定着ヒータの温度制御を行う。
【0079】
エンジン制御部100は、定着ヒータの温度制御を開始すると、システム制御部200のNVRAM214から定着制御以外で必要なデータをダウンロード(受信)し(ステップS106)、必要な全てのデータのダウンロードを完了すると、画像形成部8のクリーニング等のその他の初期化動作を開始して(ステップS107)、全ての初期化動作が完了するのを待って(ステップS108)、待機状態に移行する。
【0080】
そして、本実施の形態のデジタル複写装置1は、電源投入時または省エネルギーモードからの復帰時の見込み周波数温度制御を伴う立ち上げ動作処理を、図4に示すように実行する。
【0081】
すなわち、デジタル複写装置1は、図4に示すように、主電源が投入されたり、省エネルギモードが解除されて、エンジン制御部100に動作電圧が供給されると、CPU111の内部及び周辺回路の初期化を行い(ステップS201)、エンジン制御部100は、内部RAM113の初期化に移り(ステップS202)、その後、エンジン制御部100の不揮発メモリ115から必要な設定情報、特に、定着制御用情報を受信してRAM113に格納する(ステップS203)。
【0082】
次に、エンジン制御部100は、商用電源周波数として、所定の周波数を設定する(ステップS204)。すなわち、上述のように、商用電源周波数は、50Hzか60Hzであるので、この商用電源周波数の設定では、例えば、50Hzと60Hzのいずれか、または、50Hzと60Hzの中間の周波数を設定する。
【0083】
エンジン制御部100は、商用電源周波数の設定を行うと、定着部25のウォームアップを開始して、定着ヒータの温度制御を開始する(ステップS205)。
【0084】
エンジン制御部100は、ROM112内に格納されている50Hzと60Hzの各周波数用の位相角データを用いて位相制御を行って、定着ヒータの温度制御を行うが、このとき、設定周波数が実際の商用電源周波数とは全く異なる周波数である場合がある。このように設定周波数が実際の商用電源周波数と全く異なる周波数である場合、定着ヒータの温度を位相制御で行うと、デューティの設定によっては、位相角データとしては、定着ヒータをほんの少し点灯させているつもりであっても、実際には、点灯していない事態も発生する。
【0085】
そこで、エンジン制御部100は、ヒータ点灯時のみ位相制御を行い、その後は、全点灯に移行する。この場合、エンジン制御部100は、立ち上げ動作時は、全点灯に移行すると、定着ヒータが目標温度に到達するまでの間は、全点灯制御を行い、この全点灯制御を行っている間に、後述するように、商用電源周波数の測定を行う。
【0086】
そして、エンジン制御部100は、定着ヒータの温度制御を開始すると、システム制御部200のNVRAM214から定着制御以外で必要なデータをダウンロード(受信)し(ステップS206)、商用電源周波数の測定を開始する(ステップS207)。
【0087】
エンジン制御部100は、必要な全てのデータのダウンロードを完了し、商用電源周波数の測定を完了すると、画像形成部8のクリーニング等のその他の初期化動作を開始して(ステップS208)、全ての初期化動作が完了するのを待って(ステップS209)、待機状態に移行する。
【0088】
このように、本実施の形態のデジタル複写装置1は、画像データに基づいて用紙にトナー像を形成し、当該用紙上のトナー像を所定の電源周波数の電源を用いて少なくとも位相制御法で所定の定着温度に温度制御される定着部25で当該用紙に定着させるに際して、電源投入時または消費電力を削減する省エネルギモードであって復帰時に位相制御で用いる電源周波数の判定処理を必要とする大規模省エネルギーモードからの復帰直後に位相制御で用いる電源周波数として所定の周波数を設定し、当該設定周波数で定着部25の位相制御による温度制御を開始し、当該定着部25の温度制御と並行して電源周波数の判定処理を行って、当該電源周波数の判定結果を定着部25の位相制御による温度制御に利用する見込み周波数温度制御処理を行っている。
【0089】
したがって、立ち上げ後直ぐに周波数判定を行うことなく、所定の周波数を設定して定着温度制御を開始し、全点灯制御に移行した後に周波数判定を行って、当該周波数判定の結果を利用することができ、電圧変動等のハードウェア的な副作用を抑制することができるとともに、立ち上げ動作開始から定着温度制御開始までの時間を短縮して、立ち上げ時間を短縮させることができる。
【0090】
図5は、本発明の画像形成装置の第2の実施の形態を適用したデジタル複写装置による電源投入時または省エネルギーモードからの復帰時の見込み周波数温度制御を伴う立ち上げ動作処理を示すフローチャートである。
【0091】
なお、本実施の形態は、上記第1の実施の形態のデジタル複写装置1と同様のデジタル複写装置に適用したものであり、本実施の形態の説明においては、必要に応じて、上記第1の実施の形態の説明で用いた符号をそのまま用いて説明する。
【0092】
本実施の形態のデジタル複写装置1は、電源投入時または省エネルギーモードからの復帰時に測定した電源周波数を周波数判定結果履歴としてエンジン制御部100の不揮発メモリ115に保存して、当該周波数判定結果履歴に基づいて、見込み周波数を電源周波数として設定して定着ヒータの制御を開始する。
【0093】
すなわち、本実施の形態のデジタル複写装置1は、図5に示すように、主電源が投入されたり、省エネルギモードが解除されて、エンジン制御部100に動作電圧が供給されると、CPU111の内部及び周辺回路の初期化を行い(ステップS301)、エンジン制御部100は、内部RAM113の初期化に移り(ステップS302)、その後、エンジン制御部100の不揮発メモリ115から必要な設定情報、特に、定着制御用情報を受信してRAM113に格納する(ステップS303)。
【0094】
次に、エンジン制御部100は、商用電源周波数として、エンジン制御部100の不揮発メモリ115に保存されている周波数判定結果履歴に基づいて見込み周波数を決定して、当該決定した見込み周波数を商用電源周波数として設定する(ステップS304)。すなわち、後述するように、デジタル複写装置1は、電源投入時または省エネルギーモードからの復帰時に測定した電源周波数(50Hzまたは60Hz)を周波数判定結果履歴として、例えば、数回分の周波数判定結果をエンジン制御部100の不揮発メモリ115に周波数判定結果履歴として保存し、当該周波数判定結果履歴に基づいて、見込み周波数を設定する。この場合、商用電源周波数は、50Hzか60Hzであるので、この商用電源周波数の設定では、例えば、周波数判定結果履歴が単純に多い方の周波数を見込み周波数として設定し、また、周波数判定結果がばらついていると、上記第1の実施の形態の場合と同様に、50Hzと60Hzの中間の周波数を設定する。
【0095】
エンジン制御部100は、商用電源周波数として見込み周波数を設定すると、定着部25のウォームアップを開始して、定着ヒータの温度制御を開始する(ステップS305)。
【0096】
エンジン制御部100は、ROM112内に格納されている50Hzと60Hzの各周波数用の位相角データを用いて位相制御を行って、定着ヒータの温度制御を行うが、このとき、設定周波数が実際の商用電源周波数とは全く異なる周波数である場合がある。このように設定周波数が実際の商用電源周波数と全く異なる周波数である場合、定着ヒータの温度を位相制御で行うと、デューティの設定によっては、位相角データとしては、定着ヒータをほんの少し点灯させているつもりであっても、実際には、点灯していない事態も発生する。
【0097】
そこで、エンジン制御部100は、ヒータ点灯時のみ位相制御を行い、その後は、全点灯に移行する。この場合、エンジン制御部100は、立ち上げ動作時は、全点灯に移行すると、定着ヒータが目標温度に到達するまでの間は、全点灯制御を行い、この全点灯制御を行っている間に、後述するように、商用電源周波数の測定を行う。
【0098】
そして、エンジン制御部100は、定着ヒータの温度制御を開始すると、システム制御部200のNVRAM214から定着制御以外で必要なデータをダウンロード(受信)し(ステップS306)、商用電源周波数の測定を開始する(ステップS307)。
【0099】
エンジン制御部100は、必要な全てのデータのダウンロードを完了し、商用電源周波数の測定を完了すると、測定した電源周波数、すなわち、周波数測定結果を周波数判定結果履歴としてエンジン制御部100の不揮発メモリ115に保存し(ステップS308)、画像形成部8のクリーニング等のその他の初期化動作を開始して(ステップS309)、全ての初期化動作が完了するのを待って(ステップS310)、待機状態に移行する。
【0100】
このように、本実施の形態のデジタル複写装置1は、複数回の電源周波数の判定処理の判定結果をエンジン制御部100の不揮発メモリ115に電源周波数判定履歴として記憶し、電源投入時また復帰直後に電源周波数判定履歴に基づいて電源周波数として見込まれる見込み周波数を決定し、当該決定した見込み周波数を見込み周波数温度制御処理の設定周波数として設定している。
【0101】
したがって、立ち上げ後直ぐには周波数判定を行わずに、以前の周波数判定結果の履歴から割り出した見込みの周波数を用いて定着温度制御を開始し、全点灯制御に移行した後に周波数判定を行って、当該周波数判定の結果を利用することができ、電圧変動等のハードウェア的な副作用をより一層抑制することができるとともに、立ち上げ動作開始から定着温度制御開始までの時間を短縮して、立ち上げ時間を短縮させることができる。
【0102】
図6は、本発明の画像形成装置の第3の実施の形態を適用したデジタル複写装置による電源投入時または省エネルギーモードからの復帰時の見込み周波数温度制御を伴う立ち上げ動作処理を示すフローチャートである。
【0103】
なお、本実施の形態は、上記第1の実施の形態のデジタル複写装置1と同様のデジタル複写装置に適用したものであり、本実施の形態の説明においては、必要に応じて、上記第1の実施の形態の説明で用いた符号をそのまま用いて説明する。
【0104】
本実施の形態のデジタル複写装置1は、電源投入時または省エネルギーモードからの復帰時に電源周波数を測定した際の所定時間内のゼロクロス点検出回数をゼロクロス点検出回数履歴としてエンジン制御部100の不揮発メモリ115に保存して、当該ゼロクロス点検出回数履歴に基づいて、見込み周波数を電源周波数として設定して定着ヒータの制御を開始する。
【0105】
すなわち、本実施の形態のデジタル複写装置1は、図6に示すように、主電源が投入されたり、省エネルギモードが解除されて、エンジン制御部100に動作電圧が供給されると、CPU111の内部及び周辺回路の初期化を行い(ステップS401)、エンジン制御部100は、内部RAM113の初期化に移り(ステップS402)、その後、エンジン制御部100の不揮発メモリ115から必要な設定情報、特に、定着制御用情報を受信してRAM113に格納する(ステップS403)。
【0106】
次に、エンジン制御部100は、商用電源周波数として、エンジン制御部100の不揮発メモリ115に保存されているゼロクロス点検出回数履歴に基づいて見込み周波数を決定して、当該決定した見込み周波数を商用電源周波数として設定する(ステップS404)。すなわち、後述するように、デジタル複写装置1は、電源投入時または省エネルギーモードからの復帰時の電源周波数(50Hzまたは60Hz)の測定時の所定時間内のゼロクロス点の検出回数をゼロクロス点検出回数履歴として、例えば、数回分のゼロクロス点検出回数をエンジン制御部100の不揮発メモリ115にゼロクロス点検出回数履歴として保存し、当該ゼロクロス点検出回数履歴に基づいて、見込み周波数を設定する。この場合、商用電源周波数は、50Hzか60Hzであるので、この商用電源周波数の設定では、例えば、ゼロクロス点検出回数履歴が単純に多い方のゼロクロス点検出回数から導かれる周波数を見込み周波数として設定し、また、ゼロクロス点検出回数結果がばらついていると、上記第1の実施の形態の場合と同様に、50Hzと60Hzの中間の周波数を設定する。
【0107】
エンジン制御部100は、商用電源周波数として見込み周波数を設定すると、定着部25のウォームアップを開始して、定着ヒータの温度制御を開始する(ステップS405)。
【0108】
エンジン制御部100は、ROM112内に格納されている50Hzと60Hzの各周波数用の位相角データを用いて位相制御を行って、定着ヒータの温度制御を行うが、このとき、設定周波数が実際の商用電源周波数とは全く異なる周波数である場合がある。このように設定周波数が実際の商用電源周波数と全く異なる周波数である場合、定着ヒータの温度を位相制御で行うと、デューティの設定によっては、位相角データとしては、定着ヒータをほんの少し点灯させているつもりであっても、実際には、点灯していない事態も発生する。
【0109】
そこで、エンジン制御部100は、ヒータ点灯時のみ位相制御を行い、その後は、全点灯に移行する。この場合、エンジン制御部100は、立ち上げ動作時は、全点灯に移行すると、定着ヒータが目標温度に到達するまでの間は、全点灯制御を行い、この全点灯制御を行っている間に、後述するように、商用電源周波数の測定を行う。
【0110】
そして、エンジン制御部100は、定着ヒータの温度制御を開始すると、システム制御部200のNVRAM214から定着制御以外で必要なデータをダウンロード(受信)し(ステップS406)、商用電源周波数の測定を開始する(ステップS407)。
【0111】
エンジン制御部100は、必要な全てのデータのダウンロードを完了し、商用電源周波数の測定を完了すると、当該商用電源周波数の測定での所定時間内のゼロクロス点検出回数を、上述のように、エンジンメイン制御部110の不揮発メモリ115にゼロクロス点検出回数履歴として保存し(ステップS408)、画像形成部8のクリーニング等のその他の初期化動作を開始して(ステップS409)、全ての初期化動作が完了するのを待って(ステップS410)、待機状態に移行する。
【0112】
このように、本実施の形態のデジタル複写装置1は、複数回の電源周波数の判定処理で検出した所定時間内のゼロクロス点検出回数をエンジン制御部100の不揮発メモリ115にゼロクロス点検出回数履歴として記憶し、電源投入時または復帰直後にゼロクロス点検出回数履歴に基づいて電源周波数として見込まれる見込み周波数を決定し、当該決定した見込み周波数を見込み周波数温度制御処理の設定周波数として、設定している。
【0113】
したがって、立ち上げ後直ぐには周波数判定を行わずに、以前の周波数判定結果でのゼロクロス点検出回数の履歴から割り出した見込みの周波数を用いて定着温度制御を開始し、全点灯制御に移行した後に周波数判定を行って、当該周波数判定の結果を利用することができ、電圧変動等のハードウェア的な副作用をより一層抑制することができるとともに、立ち上げ動作開始から定着温度制御開始までの時間を短縮して、立ち上げ時間を短縮させることができる。
【0114】
図7は、本発明の画像形成装置の第4の実施の形態を適用したデジタル複写装置による電源投入時または省エネルギーモードからの復帰時の見込み周波数温度制御を伴う立ち上げ動作処理を示すフローチャートである。
【0115】
なお、本実施の形態は、上記第1の実施の形態のデジタル複写装置1と同様のデジタル複写装置に適用したものであり、本実施の形態の説明においては、必要に応じて、上記第1の実施の形態の説明で用いた符号をそのまま用いて説明する。
【0116】
本実施の形態のデジタル複写装置1は、電源投入時または省エネルギーモードからの復帰時に測定した電源周波数を周波数判定結果履歴としてエンジン制御部100の不揮発メモリ115に保存して、当該周波数判定結果履歴から電源が安定していると判定すると、当該周波数判定結果履歴に基づいて、見込み周波数を電源周波数として設定して定着ヒータの制御を開始し、当該周波数判定結果履歴から電源が安定していないと判定すると、先に電源周波数測定を行って当該測定した周波数を電源周波数として設定して定着ヒータの制御を開始する。
【0117】
すなわち、本実施の形態のデジタル複写装置1は、図7に示すように、主電源が投入されたり、省エネルギモードが解除されて、エンジン制御部100に動作電圧が供給されると、CPU111の内部及び周辺回路の初期化を行い(ステップS501)、エンジン制御部100は、内部RAM113の初期化に移り(ステップS502)、その後、エンジン制御部100の不揮発メモリ115から必要な設定情報、特に、定着制御用情報を受信してRAM113に格納する(ステップS503)。
【0118】
次に、エンジン制御部100は、この定着制御用情報に含まれている周波数判定結果履歴から商用電源の状態が安定しているか否かチェックし(ステップS504)、安定していると、商用電源周波数として、当該周波数判定結果履歴に基づいて見込み周波数を決定して、当該決定した見込み周波数を商用電源周波数として設定する(ステップS505)。すなわち、後述するように、デジタル複写装置1は、電源投入時または省エネルギーモードからの復帰時に測定した電源周波数(50Hzまたは60Hz)を周波数判定結果履歴として、例えば、数回分の周波数判定結果をエンジン制御部100の不揮発メモリ115に周波数判定結果履歴として保存し、当該周波数判定結果履歴に基づいて、見込み周波数を設定する。この場合、商用電源周波数は、50Hzか60Hzであるので、この商用電源周波数の設定では、例えば、周波数判定結果履歴が単純に多い方の周波数を見込み周波数として設定し、また、周波数判定結果がばらついていると、上記第1の実施の形態の場合と同様に、50Hzと60Hzの中間の周波数を設定する。
【0119】
エンジン制御部100は、商用電源周波数として見込み周波数を設定すると、定着部25のウォームアップを開始して、定着ヒータの温度制御を開始する(ステップS506)。
【0120】
エンジン制御部100は、ROM112内に格納されている50Hzと60Hzの各周波数用の位相角データを用いて位相制御を行って、定着ヒータの温度制御を行うが、このとき、設定周波数が実際の商用電源周波数とは全く異なる周波数である場合がある。このように設定周波数が実際の商用電源周波数と全く異なる周波数である場合、定着ヒータの温度を位相制御で行うと、デューティの設定によっては、位相角データとしては、定着ヒータをほんの少し点灯させているつもりであっても、実際には、点灯していない事態も発生する。
【0121】
そこで、エンジン制御部100は、ヒータ点灯時のみ位相制御を行い、その後は、全点灯に移行する。この場合、エンジン制御部100は、立ち上げ動作時は、全点灯に移行すると、定着ヒータが目標温度に到達するまでの間は、全点灯制御を行い、この全点灯制御を行っている間に、後述するように、商用電源周波数の測定を行う。
【0122】
そして、エンジン制御部100は、定着ヒータの温度制御を開始すると、システム制御部200のNVRAM214から定着制御以外で必要なデータをダウンロード(受信)し(ステップS507)、商用電源周波数の測定を開始する(ステップS508)。
【0123】
エンジン制御部100は、必要な全てのデータのダウンロードを完了し、商用電源周波数の測定を完了すると、測定した電源周波数、すなわち、周波数測定結果を周波数判定結果履歴としてエンジン制御部100の不揮発メモリ115に保存し(ステップS509)、画像形成部8のクリーニング等のその他の初期化動作を開始して(ステップS510)、全ての初期化動作が完了するのを待って(ステップS511)、待機状態に移行する。
【0124】
ステップS504で、この定着制御用情報に含まれている周波数判定結果履歴から商用電源の状態が安定していないときには、エンジン制御部100は、電源周波数の簡易測定を行って(ステップS512)、当該簡易測定した周波数を見込み周波数として設定して定着ヒータの温度制御を行う(ステップS513)。なお、この電源周波数の簡易測定では、周波数の測定にかかる時間が立ち上げ時間に影響するため、電源周波数の測定時間を極力短くする必要がある。そこで、本実施の形態のデジタル複写装置1では、短時間で電源周波数の測定を行う簡易測定を行い、このときの測定結果については、不揮発メモリ115に履歴として保存することはしない。
【0125】
また、エンジン制御部100は、このときの定着ヒータの温度制御においては、上記同様に、ヒータ点灯時のみ位相制御を行い、その後は、全点灯に移行する。この場合、エンジン制御部100は、立ち上げ動作時は、全点灯に移行すると、定着ヒータが目標温度に到達するまでの間は、全点灯制御を行い、この全点灯制御を行っている間に、後述するように、商用電源周波数の測定を行う。
【0126】
そして、エンジン制御部100は、定着ヒータの温度制御を開始すると、システム制御部200のNVRAM214から定着制御以外で必要なデータをダウンロード(受信)し(ステップS514)、商用電源周波数の測定を開始する(ステップS515)。
【0127】
エンジン制御部100は、必要な全てのデータのダウンロードを完了し、通常の商用電源周波数の測定を完了すると、測定した電源周波数、すなわち、周波数測定結果を周波数判定結果履歴としてエンジン制御部100の不揮発メモリ115に保存し(ステップS509)、画像形成部8のクリーニング等のその他の初期化動作を開始して(ステップS510)、全ての初期化動作が完了するのを待って(ステップS511)、待機状態に移行する。
【0128】
このように、本実施の形態のデジタル複写装置1は、電源周波数判定履歴に基づいて電源の安定性を判定して、当該電源安定性判定結果で電源が安定していると判定すると、見込み周波数温度制御処理を実施している。
【0129】
したがって、立ち上げ後直ぐには周波数判定を行わずに、以前の周波数判定結果の履歴から電源周波数の安定度を判断して、安定している場合のみ見込み周波数温度制御を開始し、全点灯制御に移行した後に周波数判定を行って、当該周波数判定の結果を利用することができ、電圧変動等のハードウェア的な副作用をより一層抑制することができるとともに、立ち上げ動作開始から定着温度制御開始までの時間を極力短縮して、立ち上げ時間を短縮させることができる。
【0130】
図8は、本発明の画像形成装置の第5の実施の形態を適用したデジタル複写装置による電源投入時または省エネルギーモードからの復帰時の見込み周波数温度制御を伴う立ち上げ動作処理を示すフローチャートである。
【0131】
なお、本実施の形態は、上記第1の実施の形態のデジタル複写装置1と同様のデジタル複写装置に適用したものであり、本実施の形態の説明においては、必要に応じて、上記第1の実施の形態の説明で用いた符号をそのまま用いて説明する。
【0132】
本実施の形態のデジタル複写装置1は、電源投入時または省エネルギーモードからの復帰時に電源周波数を測定した際の所定時間内のゼロクロス点検出回数をゼロクロス点検出回数履歴としてエンジン制御部100の不揮発メモリ115に保存して、当該ゼロクロス点検出回数履歴から電源が安定していると判定すると、当該ゼロクロス点検出回数履歴に基づいて、見込み周波数を設定して定着ヒータの制御を開始し、当該ゼロクロス点検出回数履歴から電源が安定していないと判定すると、先に電源周波数測定を行って当該測定した周波数で定着ヒータの制御を開始する。
【0133】
すなわち、本実施の形態のデジタル複写装置1は、図8に示すように、主電源が投入されたり、省エネルギモードが解除されて、エンジン制御部100に動作電圧が供給されると、CPU111の内部及び周辺回路の初期化を行い(ステップS601)、エンジン制御部100は、内部RAM113の初期化に移り(ステップS602)、その後、エンジン制御部100の不揮発メモリ115から必要な設定情報、特に、定着制御用情報を受信してRAM113に格納する(ステップS603)。
【0134】
次に、エンジン制御部100は、この定着制御用情報に含まれているゼロクロス点検出回数履歴から商用電源の状態が安定しているか否か判定し(ステップS604)、安定していると判定すると、商用電源周波数として、エンジン制御部100の不揮発メモリ115に保存されている当該ゼロクロス点検出回数履歴に基づいて見込み周波数を決定して、当該決定した見込み周波数を商用電源周波数として設定する(ステップS605)。すなわち、後述するように、デジタル複写装置1は、電源投入時または省エネルギーモードからの復帰時の電源周波数(50Hzまたは60Hz)の測定時の所定時間内のゼロクロス点の検出回数をゼロクロス点検出回数履歴として、例えば、数回分のゼロクロス点検出回数をエンジン制御部100の不揮発メモリ115にゼロクロス点検出回数履歴として保存し、当該ゼロクロス点検出回数履歴に基づいて、見込み周波数を設定する。この場合、商用電源周波数は、50Hzか60Hzであるので、この商用電源周波数の設定では、例えば、ゼロクロス点検出回数履歴が単純に多い方のゼロクロス点検出回数から導かれる周波数を見込み周波数として設定し、また、ゼロクロス点検出回数結果がばらついていると、上記第1の実施の形態の場合と同様に、50Hzと60Hzの中間の周波数を設定する。
【0135】
エンジン制御部100は、商用電源周波数として見込み周波数を設定すると、定着部25のウォームアップを開始して、定着ヒータの温度制御を開始する(ステップS606)。
【0136】
エンジン制御部100は、ROM112内に格納されている50Hzと60Hzの各周波数用の位相角データを用いて位相制御を行って、定着ヒータの温度制御を行うが、このとき、設定周波数が実際の商用電源周波数とは全く異なる周波数である場合がある。このように設定周波数が実際の商用電源周波数と全く異なる周波数である場合、定着ヒータの温度を位相制御で行うと、デューティの設定によっては、位相角データとしては、定着ヒータをほんの少し点灯させているつもりであっても、実際には、点灯していない事態も発生する。
【0137】
そこで、エンジン制御部100は、ヒータ点灯時のみ位相制御を行い、その後は、全点灯に移行する。この場合、エンジン制御部100は、立ち上げ動作時は、全点灯に移行すると、定着ヒータが目標温度に到達するまでの間は、全点灯制御を行い、この全点灯制御を行っている間に、後述するように、商用電源周波数の測定を行う。
【0138】
そして、エンジン制御部100は、定着ヒータの温度制御を開始すると、システム制御部200のNVRAM214から定着制御以外で必要なデータをダウンロード(受信)し(ステップS607)、商用電源周波数の測定を開始する(ステップS608)。
【0139】
エンジン制御部100は、必要な全てのデータのダウンロードを完了し、商用電源周波数の測定を完了すると、当該商用電源周波数の測定での所定時間内のゼロクロス点検出回数を、上述のように、エンジンメイン制御部110の不揮発メモリ115にゼロクロス点検出回数履歴として保存し(ステップS609)、画像形成部8のクリーニング等のその他の初期化動作を開始して(ステップS610)、全ての初期化動作が完了するのを待って(ステップS611)、待機状態に移行する。
【0140】
ステップS604で、この定着制御用情報に含まれているゼロクロス点検出回数履歴から商用電源の状態が安定していないときには、エンジン制御部100は、電源周波数の簡易測定を行って(ステップS612)、当該簡易測定した周波数を見込み周波数として設定して定着ヒータの温度制御を行う(ステップS613)。なお、この電源周波数の簡易測定では、周波数の測定にかかる時間が立ち上げ時間に影響するため、電源周波数の測定時間を極力短くする必要がある。そこで、本実施の形態のデジタル複写装置1では、短時間で電源周波数の測定を行う簡易測定を行い、このときの測定結果では、ゼロクロスを取得して不揮発メモリ115にゼロクロス点検出回数履歴として保存することはしない。
【0141】
また、エンジン制御部100は、このときの定着ヒータの温度制御においては、上記同様に、ヒータ点灯時のみ位相制御を行い、その後は、全点灯に移行する。この場合、エンジン制御部100は、立ち上げ動作時は、全点灯に移行すると、定着ヒータが目標温度に到達するまでの間は、全点灯制御を行い、この全点灯制御を行っている間に、後述するように、商用電源周波数の測定を行う。
【0142】
そして、エンジン制御部100は、定着ヒータの温度制御を開始すると、システム制御部200のNVRAM214から定着制御以外で必要なデータをダウンロード(受信)し(ステップS614)、通常の商用電源周波数の測定を開始する(ステップS615)。
【0143】
エンジン制御部100は、必要な全てのデータのダウンロードを完了し、通常の商用電源周波数の測定を完了すると、当該商用電源周波数の測定での所定時間内のゼロクロス点検出回数を、上述のように、エンジンメイン制御部110の不揮発メモリ115にゼロクロス点検出回数履歴として保存し(ステップS609)、画像形成部8のクリーニング等のその他の初期化動作を開始して(ステップS610)、全ての初期化動作が完了するのを待って(ステップS611)、待機状態に移行する。
【0144】
このように、本実施の形態のデジタル複写装置1は、ゼロクロス点検出回数履歴に基づいて電源の安定性を判定して、当該電源安定性判定結果で電源が安定していると判定すると、見込み周波数温度制御処理を実施している。
【0145】
したがって、立ち上げ後直ぐには周波数判定を行わずに、以前のゼロクロス点検出回数履歴から電源周波数の安定度を判断して、安定している場合のみ見込み周波数温度制御を開始し、全点灯制御に移行した後に周波数判定を行って、当該周波数判定の結果を利用することができ、電圧変動等のハードウェア的な副作用をより一層抑制することができるとともに、立ち上げ動作開始から定着温度制御開始までの時間を極力短縮して、立ち上げ時間を短縮させることができる。
【0146】
図9は、本発明の画像形成装置の第6の実施の形態を適用したデジタル複写装置による電源投入時または省エネルギーモードからの復帰時の見込み周波数温度制御を伴う立ち上げ動作処理を示すフローチャートである。
【0147】
なお、本実施の形態は、上記第1の実施の形態のデジタル複写装置1と同様のデジタル複写装置に適用したものであり、本実施の形態の説明においては、必要に応じて、上記第1の実施の形態の説明で用いた符号をそのまま用いて説明する。
【0148】
本実施の形態のデジタル複写装置1は、電源投入時または省エネルギーモードからの復帰時に測定した電源周波数を直前周波数としてエンジン制御部100の不揮発メモリ115に保存して、当該直前周波数を電源周波数として設定して定着ヒータの制御を開始する。
【0149】
すなわち、本実施の形態のデジタル複写装置1は、図9に示すように、主電源が投入されたり、省エネルギモードが解除されて、エンジン制御部100に動作電圧が供給されると、CPU111の内部及び周辺回路の初期化を行い(ステップS701)、エンジン制御部100は、内部RAM113の初期化に移り(ステップS702)、その後、エンジン制御部100の不揮発メモリ115から必要な設定情報、特に、定着制御用情報を受信してRAM113に格納する(ステップS703)。
【0150】
次に、エンジン制御部100は、商用電源周波数として、エンジン制御部100の不揮発メモリ115に保存されている直前周波数を取得して、当該直前周波数を電源周波数として設定する(ステップS704)。すなわち、後述するように、デジタル複写装置1は、電源投入時または省エネルギーモードからの復帰時に測定した電源周波数(50Hzまたは60Hz)を直前周波数としてエンジン制御部100の不揮発メモリ115に保存し、当該直前周波数を商用電源の見込み周波数として設定する。
【0151】
エンジン制御部100は、見込み周波数として直前周波数を設定すると、定着部25のウォームアップを開始して、定着ヒータの温度制御を開始する(ステップS705)。
【0152】
エンジン制御部100は、ROM112内に格納されている50Hzと60Hzの各周波数用の位相角データを用いて位相制御を行って、定着ヒータの温度制御を行うが、このとき、設定周波数である直前周波数が実際の商用電源周波数とは異なる周波数である場合がある。このように設定周波数が実際の商用電源周波数と異なる周波数である場合、定着ヒータの温度を位相制御で行うと、デューティの設定によっては、位相角データとしては、定着ヒータをほんの少し点灯させているつもりであっても、実際には、点灯していない事態も発生する。
【0153】
そこで、エンジン制御部100は、ヒータ点灯時のみ位相制御を行い、その後は、全点灯に移行する。この場合、エンジン制御部100は、立ち上げ動作時は、全点灯に移行すると、定着ヒータが目標温度に到達するまでの間は、全点灯制御を行い、この全点灯制御を行っている間に、後述するように、商用電源周波数の測定を行う。
【0154】
そして、エンジン制御部100は、定着ヒータの温度制御を開始すると、システム制御部200のNVRAM214から定着制御以外で必要なデータをダウンロード(受信)し(ステップS706)、商用電源周波数の測定を開始して、必要な全てのデータのダウンロードを完了し、商用電源周波数の測定を完了すると、測定した電源周波数を直前周波数としてエンジン制御部100の不揮発メモリ115に保存する(ステップS707)。
【0155】
エンジン制御部100は、商用電源周波数の測定を完了すると、画像形成部8のクリーニング等のその他の初期化動作を開始して(ステップS708)、全ての初期化動作が完了するのを待って(ステップS709)、待機状態に移行する。
【0156】
このように、本実施の形態のデジタル複写装置1は、電源周波数の判定処理を実施すると、当該電源周波数判定処理で判定した電源周波数を記憶し、見込み周波数温度制御処理において、記憶している直前の電源周波数を設定周波数として設定している。
【0157】
したがって、立ち上げ後直ぐには周波数測定を行わずに、直前に測定した周波数を設定周波数として、温度制御を開始することができ、全点灯制御に移行した後に周波数測定を行って、電圧変動等のハードウェア的な副作用を抑制することができるとともに、立ち上げ動作開始から定着温度制御開始までの時間を極力短縮して、立ち上げ時間を短縮させることができる。
【0158】
図10は、本発明の画像形成装置の第7の実施の形態を適用したデジタル複写装置による電源投入時または省エネルギーモードからの復帰時の見込み周波数温度制御を伴う立ち上げ動作処理を示すフローチャートである。
【0159】
なお、本実施の形態は、上記第1の実施の形態のデジタル複写装置1と同様のデジタル複写装置に適用したものであり、本実施の形態の説明においては、必要に応じて、上記第1の実施の形態の説明で用いた符号をそのまま用いて説明する。
【0160】
本実施の形態のデジタル複写装置1は、立ち上げ時に、立ち上げモードが時間優先モードに設定されているかチェックして、時間優先モードに設定されていると、所定の電源周波数をエンジン制御部100の不揮発メモリ115に保存して、当該所定の周波数を電源周波数として設定して定着ヒータの制御を開始し、時間優先モードに設定されていないときには、電源周波数の測定を行って、当該測定した周波数を電源周波数として設定して定着ヒータの制御を行う。
【0161】
すなわち、本実施の形態においても、最も省エネルギー効果が大きい省エネルギーモードでは「エンジン制御部100が非通電状態」であるオールOFFモード」であり、このようなオールOFFモードからの復帰過程は、デジタル複写装置1の主電源投入時と同じ過程を踏むことになる。このオールOFFモードからの復帰要因は、スタンドアロンの複写機の場合には、操作パネル上のキー操作等のユーザの操作によるものしか有り得ないが、デジタル複写装置1が、マルチファンクション機能を備えている場合には、ファクシミリ受信やプリントジョブ受付等要因が多岐に渡り、ユーザの操作によってオールOFFモードから復帰する際には、ユーザがコピー動作終了までその場にいる場合が多いと想定されるため、立ち上げに要する時間は極力短い方が好ましいが、逆に、ファクシミリ受信やプリントジョブ受付等では、立ち上げに要する時間にある程度の余裕を持たせることができる。
【0162】
そこで、本実施の形態のデジタル複写装置1は、立ち上げモードを立ち上げ時間を優先させる時間優先モードと非時間優先モードを設定して、時間優先モードでは、所定の電源周波数をエンジン制御部100の不揮発メモリ115に保存して、当該所定の周波数を電源周波数として設定して定着ヒータの制御を開始し、時間優先モードに設定されていないときには、電源周波数の測定を行って、当該測定した周波数を電源周波数として設定して定着ヒータの制御を行う。そして、この時間優先モードと非時間優先モードとは、例えば、オールOFFモードからの復帰モードは、時間優先モードとし、デジタル複写装置1の主電源投入時の立ち上げは、非時間優先モードとする。
【0163】
そして、システム制御部200は如何なる省エネルギーモードであっても常に通電状態であるため、エンジン制御部100が起動してシステム制御部200との通信が確立してからシステム制御部200から起動要因(主電源投入時かオールOFFモードからの復帰か)を通知してもらい、主電源投入時の場合は、常に時間優先モードとし、オールOFFモードからの復帰の場合は、その復帰要因を併せてシステム制御部100から通知してもらって、復帰要因が、ユーザの操作(操作パネルの操作、スキャナ圧板またはADF3のリフトアップ等)である場合は、立ち上げモードを時間優先モードとし、復帰要因が、ファクシミリ受信やプリントジョブ受付の場合は、非時間優先モードとする。
【0164】
すなわち、本実施の形態のデジタル複写装置1は、図10に示すように、主電源が投入されたり、省エネルギモードが解除されて、エンジン制御部100に動作電圧が供給されると、CPU111の内部及び周辺回路の初期化を行い(ステップS801)、エンジン制御部100は、内部RAM113の初期化に移り(ステップS802)、その後、エンジン制御部100の不揮発メモリ115から必要な設定情報、特に、定着制御用情報を受信してRAM113に格納する(ステップS803)。
【0165】
次に、エンジン制御部100は、上述のようにして、立ち上げモードが時間優先モードであるかチェックし(ステップS804)、時間優先モードであると、商用電源周波数として、エンジン制御部100の不揮発メモリ115に保存されている所定の周波数を取得して、当該所定の周波数を電源周波数として設定する(ステップS805)。
【0166】
この所定の周波数としては、例えば、第1の実施の形態のように、商用電源周波数は、50Hzか60Hzであるので、この商用電源周波数の設定では、50Hzと60Hzのいずれか、または、50Hzと60Hzの中間の周波数を設定する。または、第2の実施の形態等のように、復帰時に測定した電源周波数の周波数判定結果履歴に基づいて決定した周波数、または、第3の実施の形態等のように、復帰時に測定した電源のゼロクロス点検出回数履歴に基づいて決定した周波数、あるいは、第6の実施の形態のように、直前周波数であってもよい。
【0167】
エンジン制御部100は、商用電源周波数として所定の周波数を設定すると、定着部25のウォームアップを開始して、定着ヒータの温度制御を開始する(ステップS806)。
【0168】
エンジン制御部100は、ROM112内に格納されている50Hzと60Hzの各周波数用の位相角データを用いて位相制御を行って、定着ヒータの温度制御を行うが、このとき、設定周波数である所定の周波数が実際の商用電源周波数とは異なる周波数である場合がある。このように設定周波数が実際の商用電源周波数と異なる周波数である場合、定着ヒータの温度を位相制御で行うと、デューティの設定によっては、位相角データとしては、定着ヒータをほんの少し点灯させているつもりであっても、実際には、点灯していない事態も発生する。
【0169】
そこで、エンジン制御部100は、ヒータ点灯時のみ位相制御を行い、その後は、全点灯に移行する。この場合、エンジン制御部100は、立ち上げ動作時は、全点灯に移行すると、定着ヒータが目標温度に到達するまでの間は、全点灯制御を行い、この全点灯制御を行っている間に、後述するように、商用電源周波数の測定を行う。
【0170】
そして、エンジン制御部100は、定着ヒータの温度制御を開始すると、システム制御部200のNVRAM214から定着制御以外で必要なデータをダウンロード(受信)し(ステップS807)、商用電源周波数の測定を開始する(ステップS808)。
【0171】
エンジン制御部100は、必要な全てのデータのダウンロードを完了し、通常の商用電源周波数の測定を完了すると、画像形成部8のクリーニング等のその他の初期化動作を開始して(ステップS809)、全ての初期化動作が完了するのを待って(ステップS810)、待機状態に移行する。
【0172】
そして、ステップS804で、立ち上げモードが時間優先モードでないとき、すなわち、非時間優先モードであると、エンジン制御部100は、商用電源周波数の測定を行い(ステップS811)、当該商用電源周波数の測定で取得した電源周波数を用いて、定着部25のウォームアップを開始して、定着ヒータの温度制御を開始する(ステップS812)。
【0173】
エンジン制御部100は、定着ヒータの温度制御を開始すると、システム制御部200のNVRAM214から定着制御以外で必要なデータをダウンロード(受信)し(ステップS813)、画像形成部8のクリーニング等のその他の初期化動作を開始して(ステップS809)、全ての初期化動作が完了するのを待って(ステップS810)、待機状態に移行する。
【0174】
このように、本実施の形態のデジタル複写装置1は、省エネルギーモードからの復帰時に、当該復帰要因に基づいて、電源周波数の判定処理の実施タイミングを、見込み周波数に基づく定着部25の温度制御と並行して実施する並行実施タイミングと復帰直後のタイミングのいずれかに決定している。
【0175】
したがって、ユーザがデジタル複写装置1の傍で処理が終了するのを待っているような状況では立ち上げ時間を短縮することができ、その他の状況では従来のように電源周波数の測定を先に行って定着温度制御を開始して、より安定した動作を行うことができるとともに、利用性を向上させることができる。
【0176】
図11は、本発明の画像形成装置の第8の実施の形態を適用したデジタル複写装置による電源投入時または省エネルギーモードからの復帰時の見込み周波数温度制御を伴う立ち上げ動作処理を示すフローチャートである。
【0177】
なお、本実施の形態は、上記第1の実施の形態のデジタル複写装置1と同様のデジタル複写装置に適用したものであり、本実施の形態の説明においては、必要に応じて、上記第1の実施の形態の説明で用いた符号をそのまま用いて説明する。
【0178】
本実施の形態のデジタル複写装置1は、立ち上げ時に、立ち上げモードが時間優先モードに設定されているか、また、定着ヒータの温度が所定の温度T1℃よりも低いかをチェックして、時間優先モードに設定されていて、定着ヒータが所定の温度T1℃よりも低いと、所定の電源周波数をエンジン制御部100の不揮発メモリ115に保存して、当該所定の周波数を電源周波数として設定して定着ヒータの制御を開始し、時間優先モードに設定されていないか、定着ヒータが所定の温度T1℃以上であると、電源周波数の測定を行って、当該測定した周波数を電源周波数として設定して定着ヒータの制御を行う。
【0179】
すなわち、本実施の形態においても、最も省エネルギー効果が大きい省エネルギーモードでは「エンジン制御部100が非通電状態」であるオールOFFモード」であり、このようなオールOFFモードからの復帰過程は、デジタル複写装置1の主電源投入時と同じ過程を踏むことになる。このオールOFFモードからの復帰要因は、スタンドアロンの複写機の場合には、操作パネル上のキー操作等のユーザの操作によるものしか有り得ないが、デジタル複写装置1が、マルチファンクション機能を備えている場合には、ファクシミリ受信やプリントジョブ受付等要因が多岐に渡り、ユーザの操作によってオールOFFモードから復帰する際には、ユーザがコピー動作終了までその場にいる場合が多いと想定されるため、立ち上げに要する時間は極力短い方が好ましいが、逆に、ファクシミリ受信やプリントジョブ受付等では、立ち上げに要する時間にある程度の余裕を持たせることができる。
【0180】
そこで、本実施の形態のデジタル複写装置1は、立ち上げモードを立ち上げ時間を優先させる時間優先モードと非時間優先モードを設定して、時間優先モードでは、所定の電源周波数をエンジン制御部100の不揮発メモリ115に保存して、当該所定の周波数を電源周波数として設定して定着ヒータの制御を開始し、時間優先モードに設定されていないときには、電源周波数の測定を行って、当該測定した周波数を電源周波数として設定して定着ヒータの制御を行う。そして、この時間優先モードと非時間優先モードとは、例えば、オールOFFモードからの復帰モードは、時間優先モードとし、デジタル複写装置1の主電源投入時の立ち上げは、非時間優先モードとする。
【0181】
また、立ち上げ目標時間をtx、電源周波数の周波数測定所要時間をthとしたとき、立ち上げ動作所要時間が(tx−th)以下であると、電源周波数測定を実行してから定着ヒータの点灯を開始しても立ち上げ目標時間tx内に立ち上げることができる。一方、定着立ち上げ時間については、立ち上げ開始時の定着部25の温度(定着ヒータの温度)を測定することで、定着目標温度に到達するまでの時間を予測することができる。
【0182】
そこで、本実施の形態のデジタル複写装置1は、立ち上げ動作所要時間が(tx−th)以下という条件を満たす立ち上げ開始時の定着部25の温度(目標時間内立ち上げ可能温度)をT1℃と設定し、時間優先モードであるときに、立ち上げ開始時の定着部25の温度が目標時間内立ち上げ可能温度T1℃よりも高いと、目標温度までの到達時間が短くて済むため、電源周波数の測定を行ってから定着ヒータの温度制御を開始する。一方、デジタル複写装置1は、立ち上げ開始時の定着部25の温度が、目標時間内立ち上げ可能温度T1℃よりも低いと、所定の周波数を電源周波数として設定して定着ヒータの制御を開始する。
【0183】
すなわち、本実施の形態のデジタル複写装置1は、図11に示すように、主電源が投入されたり、省エネルギモードが解除されて、エンジン制御部100に動作電圧が供給されると、CPU111の内部及び周辺回路の初期化を行い(ステップS901)、エンジン制御部100は、内部RAM113の初期化に移り(ステップS902)、その後、エンジン制御部100の不揮発メモリ115から必要な設定情報、特に、定着制御用情報を受信してRAM113に格納する(ステップS903)。
【0184】
次に、エンジン制御部100は、上述のようにして、立ち上げモードが時間優先モードであるかチェックし(ステップS904)、時間優先モードであると、定着温度が上記目標時間内立ち上げ可能温度T1℃よりも低いかどうかチェックする(ステップS905)。
【0185】
ステップS905で、定着温度が目標時間内立ち上げ可能温度T1℃よりも低いと、エンジン制御部100は、先に商用電源周波数の測定を行うと、目標時間内に立ち上げを完了することができないと判断して、商用電源周波数として、エンジン制御部100の不揮発メモリ115に保存されている所定の周波数を取得して、当該所定の周波数を電源周波数として設定する(ステップS906)。
【0186】
この所定の周波数としては、例えば、第1の実施の形態のように、商用電源周波数は、50Hzか60Hzであるので、この商用電源周波数の設定では、50Hzと60Hzのいずれか、または、50Hzと60Hzの中間の周波数を設定する。または、第2の実施の形態等のように、復帰時に測定した電源周波数の周波数判定結果履歴に基づいて決定した周波数、または、第3の実施の形態等のように、復帰時に測定した電源のゼロクロス点検出回数履歴に基づいて決定した周波数、あるいは、第6の実施の形態のように、直前周波数であってもよい。
【0187】
エンジン制御部100は、商用電源周波数として所定の周波数を設定すると、定着部25のウォームアップを開始して、定着ヒータの温度制御を開始する(ステップS907)。
【0188】
エンジン制御部100は、ROM112内に格納されている50Hzと60Hzの各周波数用の位相角データを用いて位相制御を行って、定着ヒータの温度制御を行うが、このとき、設定周波数である所定の周波数が実際の商用電源周波数とは異なる周波数である場合がある。このように設定周波数が実際の商用電源周波数と異なる周波数である場合、定着ヒータの温度を位相制御で行うと、デューティの設定によっては、位相角データとしては、定着ヒータをほんの少し点灯させているつもりであっても、実際には、点灯していない事態も発生する。
【0189】
そこで、エンジン制御部100は、ヒータ点灯時のみ位相制御を行い、その後は、全点灯に移行する。この場合、エンジン制御部100は、立ち上げ動作時は、全点灯に移行すると、定着ヒータが目標温度に到達するまでの間は、全点灯制御を行い、この全点灯制御を行っている間に、後述するように、商用電源周波数の測定を行う。
【0190】
そして、エンジン制御部100は、定着ヒータの温度制御を開始すると、システム制御部200のNVRAM214から定着制御以外で必要なデータをダウンロード(受信)し(ステップS908)、商用電源周波数の測定を開始する(ステップS909)。
【0191】
エンジン制御部100は、必要な全てのデータのダウンロードを完了し、通常の商用電源周波数の測定を完了すると、画像形成部8のクリーニング等のその他の初期化動作を開始して(ステップS910)、全ての初期化動作が完了するのを待って(ステップS911)、待機状態に移行する。
【0192】
そして、ステップS905で、定着温度が目標時間内立ち上げ可能温度T1℃以上であると、エンジン制御部100は、目標温度までの到達時間が短くて済み、先に商用電源の測定を行っても目標時間内に立ち上げが完了すると判断して、商用電源周波数の測定を行い(ステップS912)、当該商用電源周波数の測定で取得した電源周波数を用いて、定着部25のウォームアップを開始して、定着ヒータの温度制御を開始する(ステップS913)。
【0193】
エンジン制御部100は、定着ヒータの温度制御を開始すると、システム制御部200のNVRAM214から定着制御以外で必要なデータをダウンロード(受信)し(ステップS914)、画像形成部8のクリーニング等のその他の初期化動作を開始して(ステップS910)、全ての初期化動作が完了するのを待って(ステップS911)、待機状態に移行する。
【0194】
また、ステップS804で、立ち上げモードが時間優先モードでないとき、すなわち、非時間優先モードであると、エンジン制御部100は、ステップS912に移行して、上記同様に処理する(ステップS912〜S914、S910、S911)。
【0195】
このように、本実施の形態のデジタル複写装置1は、省エネルギーモードからの復帰時に、当該復帰要因と当該省エネルギーモードからの復帰時の定着部25の温度に基づいて、電源周波数の判定処理の実施タイミングを、見込み周波数に基づく定着部25の温度制御と並行して実施する並行実施タイミングと復帰直後のタイミングのいずれかに決定している。
【0196】
したがって、ユーザがデジタル複写装置1の傍で処理が終了するのを待っているような状況や目標温度に定着温度制御する時間が長くかかる場合には、立ち上げ時間を短縮することができ、その他の状況では従来のように電源周波数の測定を先に行って定着温度制御を開始して、より安定した動作を行うことができるとともに、利用性を向上させることができる。
【0197】
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0198】
例えば、上記各実施の形態においては、画像形成装置として、デジタル複写装置1に適用した場合について説明したが、画像形成装置としては、デジタル複写装置1に限るものではなく、消費電力の削減を行う省エネルギモードを備えた画像形成装置一般、例えば、ファクシミリ装置、プリンタ装置等についても同様に適用することができる。
【0199】
【発明の効果】
請求項1記載の発明の画像形成装置によれば、画像データに基づいて用紙にトナー像を形成し、当該用紙上のトナー像を所定の電源周波数の電源を用いて少なくとも位相制御法で所定の定着温度に温度制御される定着手段で当該用紙に定着させるに際して、電源投入時または消費電力を削減する省エネルギモードであって復帰時に位相制御で用いる電源周波数の判定処理を必要とする大規模省エネルギーモードからの復帰直後に位相制御で用いる電源周波数として所定の周波数を設定し、当該設定周波数で定着手段の位相制御による温度制御を開始し、当該定着手段の温度制御と並行して電源周波数の判定処理を行って、当該電源周波数の判定結果を定着手段の位相制御による温度制御に利用する見込み周波数温度制御処理を行うので、立ち上げ後直ぐに周波数判定を行うことなく、所定の周波数を設定して定着温度制御を開始し、全点灯制御に移行した後に周波数判定を行って、当該周波数判定の結果を利用することができ、電圧変動等のハードウェア的な副作用を抑制することができるとともに、立ち上げ動作開始から定着温度制御開始までの時間を短縮して、立ち上げ時間を短縮させることができる。
【0200】
請求項2記載の発明の画像形成装置によれば、複数回の電源周波数の判定処理の判定結果を電源周波数判定履歴として記憶し、電源投入時また復帰直後に電源周波数判定履歴に基づいて電源周波数として見込まれる見込み周波数を決定し、当該決定した見込み周波数を見込み周波数温度制御処理の設定周波数として設定するので、立ち上げ後直ぐには周波数判定を行わずに、以前の周波数判定結果の履歴から割り出した見込みの周波数を用いて定着温度制御を開始し、全点灯制御に移行した後に周波数判定を行って、当該周波数判定の結果を利用することができ、電圧変動等のハードウェア的な副作用をより一層抑制することができるとともに、立ち上げ動作開始から定着温度制御開始までの時間を短縮して、立ち上げ時間を短縮させることができる。
【0201】
請求項3記載の発明の画像形成装置によれば、複数回の電源周波数の判定処理で検出した所定時間内のゼロクロス点検出回数をゼロクロス点検出回数履歴として記憶し、電源投入時または復帰直後にゼロクロス点検出回数履歴に基づいて電源周波数として見込まれる見込み周波数を決定し、当該決定した見込み周波数を見込み周波数温度制御処理の設定周波数として、設定するので、立ち上げ後直ぐには周波数判定を行わずに、以前の周波数判定結果でのゼロクロス点検出回数の履歴から割り出した見込みの周波数を用いて定着温度制御を開始し、全点灯制御に移行した後に周波数判定を行って、当該周波数判定の結果を利用することができ、電圧変動等のハードウェア的な副作用をより一層抑制することができるとともに、立ち上げ動作開始から定着温度制御開始までの時間を短縮して、立ち上げ時間を短縮させることができる。
【0202】
請求項4記載の発明の画像形成装置によれば、電源周波数判定履歴に基づいて電源の安定性を判定して、当該電源安定性判定結果で電源が安定していると判定すると、見込み周波数温度制御処理を実施するので、立ち上げ後直ぐには周波数判定を行わずに、以前の周波数判定結果の履歴から電源周波数の安定度を判断して、安定している場合のみ見込み周波数温度制御を開始し、全点灯制御に移行した後に周波数判定を行って、当該周波数判定の結果を利用することができ、電圧変動等のハードウェア的な副作用をより一層抑制することができるとともに、立ち上げ動作開始から定着温度制御開始までの時間を極力短縮して、立ち上げ時間を短縮させることができる。
【0203】
請求項5記載の発明の画像形成装置によれば、ゼロクロス点検出回数履歴に基づいて電源の安定性を判定して、当該電源安定性判定結果で電源が安定していると判定すると、見込み周波数温度制御処理を実施するので、立ち上げ後直ぐには周波数判定を行わずに、以前のゼロクロス点検出回数履歴から電源周波数の安定度を判断して、安定している場合のみ見込み周波数温度制御を開始し、全点灯制御に移行した後に周波数判定を行って、当該周波数判定の結果を利用することができ、電圧変動等のハードウェア的な副作用をより一層抑制することができるとともに、立ち上げ動作開始から定着温度制御開始までの時間を極力短縮して、立ち上げ時間を短縮させることができる。
【0204】
請求項6記載の発明の画像形成装置によれば、電源周波数の判定処理を実施すると、当該電源周波数判定処理で判定した電源周波数を記憶し、見込み周波数温度制御処理において、記憶している直前の電源周波数を設定周波数として設定するので、立ち上げ後直ぐには周波数測定を行わずに、直前に測定した周波数を設定周波数として、温度制御を開始することができ、全点灯制御に移行した後に周波数測定を行って、電圧変動等のハードウェア的な副作用を抑制することができるとともに、立ち上げ動作開始から定着温度制御開始までの時間を極力短縮して、立ち上げ時間を短縮させることができる。
【0205】
請求項7記載の発明の画像形成装置によれば、省エネルギーモードからの復帰時に、当該復帰要因に基づいて、電源周波数の判定処理の実施タイミングを、見込み周波数に基づく定着手段の温度制御と並行して実施する並行実施タイミングと復帰直後のタイミングのいずれかに決定するので、ユーザが画像形成装置の傍で処理が終了するのを待っているような状況では立ち上げ時間を短縮することができ、その他の状況では従来のように電源周波数の測定を先に行って定着温度制御を開始して、より安定した動作を行うことができるとともに、利用性を向上させることができる。
【0206】
請求項8記載の発明の画像形成装置によれば、省エネルギーモードからの復帰時に、当該復帰要因と当該省エネルギーモードからの復帰時の定着手段の温度に基づいて、電源周波数の判定処理の実施タイミングを、見込み周波数に基づく定着手段の温度制御と並行して実施する並行実施タイミングと復帰直後のタイミングのいずれかに決定するので、ユーザが画像形成装置の傍で処理が終了するのを待っているような状況や目標温度に定着温度制御する時間が長くかかる場合には、立ち上げ時間を短縮することができ、その他の状況では従来のように電源周波数の測定を先に行って定着温度制御を開始して、より安定した動作を行うことができるとともに、利用性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の第1の実施の形態を適用したデジタル複写装置の正面概略構成図。
【図2】図1のデジタル複写装置の要部回路ブロック構成図。
【図3】図1のデジタル複写装置のエンジン制御部による通電開始から待機状態に移行するまでの処理を示すフローチャート。
【図4】図1のデジタル複写装置による見込み周波数温度制御を伴う立ち上げ動作処理を示すフローチャート。
【図5】本発明の画像形成装置の第2の実施の形態を適用したデジタル複写装置による見込み周波数温度制御を伴う立ち上げ動作処理を示すフローチャート。
【図6】本発明の画像形成装置の第3の実施の形態を適用したデジタル複写装置による見込み周波数温度制御を伴う立ち上げ動作処理を示すフローチャート。
【図7】本発明の画像形成装置の第4の実施の形態を適用したデジタル複写装置による見込み周波数温度制御を伴う立ち上げ動作処理を示すフローチャート。
【図8】本発明の画像形成装置の第5の実施の形態を適用したデジタル複写装置による見込み周波数温度制御を伴う立ち上げ動作処理を示すフローチャート。
【図9】本発明の画像形成装置の第6の実施の形態を適用したデジタル複写装置による見込み周波数温度制御を伴う立ち上げ動作処理を示すフローチャート。
【図10】本発明の画像形成装置の第7の実施の形態を適用したデジタル複写装置による見込み周波数温度制御を伴う立ち上げ動作処理を示すフローチャート。
【図11】本発明の画像形成装置の第8の実施の形態を適用したデジタル複写装置による見込み周波数温度制御を伴う立ち上げ動作処理を示すフローチャート。
【図12】定着ヒータの単純なオン・オフ制御方法と位相制御方法を組み合わせた制御方法の説明図。
【符号の説明】
1 デジタル複写装置
2 本体筐体
3 ADF
3a 原稿トレイ
3b 排紙トレイ
4 画像読取部
5 インナー1ビントレイ
6 中継ユニット
6a 排紙トレイ
7 排紙部
8 画像形成ユニット
9 給紙ユニット
10 自動両面ユニット
11 手差しトレイ
12 フィニッシャ
13 排紙トレイ
21 感光体
22 画像書込部
23 現像部
24 転写部
25 定着部
30 用紙
31〜34 給紙トレイ
31a〜34a 給紙ローラ
35 レジストローラ対
36 ローラ
100 エンジン制御部
110 エンジンメイン制御部
111 CPU
112 ROM
113 RAM
114 ASIC
115 不揮発メモリ
120 CCD制御部
121 ASIC
130 画像処理部
131 ASIC
140 LD制御部
141 ASIC
142 LD
200 システム制御部
210 プリンタコントローラ
211 CPU
212 ROM
213 RAM
214 NVRAM
215 ASIC
220 FAX制御部
300 電源部

Claims (8)

  1. 画像データに基づいて用紙にトナー像を形成し、当該用紙上のトナー像を所定の電源周波数の電源を用いて少なくとも位相制御法で所定の定着温度に温度制御される定着手段で当該用紙に定着させるとともに、消費電力を削減する省エネルギモードであって復帰時に前記位相制御で用いる前記電源周波数の判定処理を必要とする大規模省エネルギーモードを有する画像形成装置であって、電源投入時または前記大規模省エネルギーモードからの復帰直後に前記位相制御で用いる前記電源周波数として所定の周波数を設定し、当該設定周波数で前記定着手段の位相制御による温度制御を開始し、当該定着手段の温度制御と並行して前記電源周波数の判定処理を行って、当該電源周波数の判定結果を前記定着手段の位相制御による温度制御に利用する見込み周波数温度制御処理を行うことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記画像形成装置は、複数回の前記電源周波数の判定処理の判定結果を電源周波数判定履歴として記憶し、電源投入時または前記復帰直後に前記電源周波数判定履歴に基づいて前記電源周波数として見込まれる見込み周波数を決定し、当該決定した見込み周波数を前記見込み周波数温度制御処理の前記設定周波数として設定することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記画像形成装置は、複数回の前記電源周波数の判定処理で検出した所定時間内のゼロクロス点検出回数をゼロクロス点検出回数履歴として記憶し、電源投入時または前記復帰直後に前記ゼロクロス点検出回数履歴に基づいて前記電源周波数として見込まれる見込み周波数を決定し、当該決定した見込み周波数を前記見込み周波数温度制御処理の前記設定周波数として、設定することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記画像形成装置は、前記電源周波数判定履歴に基づいて電源の安定性を判定して、当該電源安定性判定結果で電源が安定していると判定すると、前記見込み周波数温度制御処理を実施することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  5. 前記画像形成装置は、前記ゼロクロス点検出回数履歴に基づいて電源の安定性を判定して、当該電源安定性判定結果で電源が安定していると判定すると、前記見込み周波数温度制御処理を実施することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  6. 前記画像形成装置は、前記電源周波数の判定処理を実施すると、当該電源周波数判定処理で判定した電源周波数を記憶し、前記見込み周波数温度制御処理において、前記記憶している直前の電源周波数を前記設定周波数として設定することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  7. 前記画像形成装置は、前記省エネルギーモードからの復帰時に、当該復帰要因に基づいて、前記電源周波数の判定処理の実施タイミングを、前記見込み周波数に基づく前記定着手段の温度制御と並行して実施する並行実施タイミングと前記復帰直後のタイミングのいずれかに決定することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記画像形成装置は、前記省エネルギーモードからの復帰時に、当該復帰要因と当該省エネルギーモードからの復帰時の前記定着手段の温度に基づいて、前記電源周波数の判定処理の実施タイミングを、前記見込み周波数に基づく前記定着手段の温度制御と並行して実施する並行実施タイミングと前記電源投入時また復帰直後のタイミングのいずれかに決定することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の画像形成装置。
JP2003194352A 2003-07-09 2003-07-09 画像形成装置 Expired - Fee Related JP4437900B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003194352A JP4437900B2 (ja) 2003-07-09 2003-07-09 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003194352A JP4437900B2 (ja) 2003-07-09 2003-07-09 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005031242A true JP2005031242A (ja) 2005-02-03
JP4437900B2 JP4437900B2 (ja) 2010-03-24

Family

ID=34205545

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003194352A Expired - Fee Related JP4437900B2 (ja) 2003-07-09 2003-07-09 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4437900B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007047211A (ja) * 2005-08-05 2007-02-22 Ricoh Co Ltd 定着ヒータ制御装置、定着ヒータ制御方法、および画像形成装置
EP1921510A2 (en) * 2006-11-08 2008-05-14 Murata Machinery Ltd. Image forming device and method of initializing the same
JP2009288725A (ja) * 2008-05-30 2009-12-10 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
KR101239955B1 (ko) * 2007-09-03 2013-03-06 삼성전자주식회사 화상형성장치 및 그 정착부 제어방법
JP2013142733A (ja) * 2012-01-09 2013-07-22 Konica Minolta Inc 画像形成装置
US8792797B2 (en) 2011-03-04 2014-07-29 Ricoh Company, Ltd. Fixing device, image forming apparatus, and heater control method
JP2014191267A (ja) * 2013-03-28 2014-10-06 Kyocera Document Solutions Inc 定着装置およびそれを備えた画像形成装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007047211A (ja) * 2005-08-05 2007-02-22 Ricoh Co Ltd 定着ヒータ制御装置、定着ヒータ制御方法、および画像形成装置
EP1921510A2 (en) * 2006-11-08 2008-05-14 Murata Machinery Ltd. Image forming device and method of initializing the same
US7953337B2 (en) 2006-11-08 2011-05-31 Murata Machinery, Ltd. Image forming device and method of initializing the same
EP1921510A3 (en) * 2006-11-08 2013-09-11 Murata Machinery, Ltd. Image forming device and method of initializing the same
KR101239955B1 (ko) * 2007-09-03 2013-03-06 삼성전자주식회사 화상형성장치 및 그 정착부 제어방법
JP2009288725A (ja) * 2008-05-30 2009-12-10 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
US8792797B2 (en) 2011-03-04 2014-07-29 Ricoh Company, Ltd. Fixing device, image forming apparatus, and heater control method
JP2013142733A (ja) * 2012-01-09 2013-07-22 Konica Minolta Inc 画像形成装置
JP2014191267A (ja) * 2013-03-28 2014-10-06 Kyocera Document Solutions Inc 定着装置およびそれを備えた画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4437900B2 (ja) 2010-03-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5019814B2 (ja) 画像形成装置および電力制御方法
EP2927753A1 (en) Fixing device and image forming apparatus
US20120134708A1 (en) Image forming apparatus including dehumidification heater and control method for image forming apparatus including dehumidification heater
JP4922842B2 (ja) 定着装置、画像形成装置、温度制御方法、プログラム及び記憶媒体
JP2005253285A (ja) 電源制御装置、発熱装置、定着装置、画像形成装置、電源制御方法および電源制御プログラム
JP4437900B2 (ja) 画像形成装置
JP2005091965A (ja) 画像形成装置
JP2020046579A (ja) 電源装置及び画像形成装置
JP2008003469A (ja) 加熱装置および画像形成装置
US20160252852A1 (en) Image forming apparatus
JP6242123B2 (ja) 画像形成装置、及び画像形成装置の制御方法
JP2007226061A (ja) 画像形成装置
JP2013195580A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP2009225377A (ja) 画像処理装置
JP2003345171A (ja) 定着温度制御方法,定着装置および画像形成装置
JP2009186601A (ja) 定着装置制御装置および画像形成装置
JP2008209824A (ja) 画像形成装置およびプログラム
JP2004264397A (ja) 画像形成装置
JP2006072236A (ja) 画像形成装置及びその制御方法
JP2003084629A (ja) 画像形成装置
JP2005077454A (ja) 画像形成装置
JP2010009058A (ja) 画像形成装置
JP2009025743A (ja) 画像形成装置及び画像形成プログラム
JP5054641B2 (ja) 画像形成装置
JP2007298834A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060622

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20060627

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080804

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080909

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090120

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090316

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090703

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090818

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091225

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091225

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130115

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130115

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140115

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees