JP2005031213A - 感光体カートリッジ、画像形成装置および感光体カートリッジの組立方法 - Google Patents

感光体カートリッジ、画像形成装置および感光体カートリッジの組立方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005031213A
JP2005031213A JP2003193981A JP2003193981A JP2005031213A JP 2005031213 A JP2005031213 A JP 2005031213A JP 2003193981 A JP2003193981 A JP 2003193981A JP 2003193981 A JP2003193981 A JP 2003193981A JP 2005031213 A JP2005031213 A JP 2005031213A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
lower frame
upper frame
cartridge
protrusion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003193981A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Ishii
亮 石井
Tsutomu Suzuki
務 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2003193981A priority Critical patent/JP2005031213A/ja
Priority to EP04016000A priority patent/EP1496409B1/en
Priority to DE602004024619T priority patent/DE602004024619D1/de
Priority to AT04016000T priority patent/ATE452353T1/de
Priority to US10/885,615 priority patent/US7106992B2/en
Priority to KR1020040052845A priority patent/KR100983444B1/ko
Priority to CNU2004200659398U priority patent/CN2731504Y/zh
Priority to CNB2004100636390A priority patent/CN100480896C/zh
Publication of JP2005031213A publication Critical patent/JP2005031213A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)

Abstract

【課題】上フレームおよび下フレームの簡易な組み付けおよび分解が可能である感光体カートリッジ、その感光体カートリッジを備える画像形成装置、および、その感光体カートリッジの組み付け方法を提供すること。
【解決手段】ドラムカートリッジ26の上フレーム53と下フレーム52との組み付けにおいて、前側において、互いに反対方向に延びる上側係合部81の突部83と、下側係合部69の突部71とを重ね合わすことにより、上フレーム53と下フレーム52とを係合させ、後側において、段付きねじ88のねじ止めにより上フレーム53を下フレーム52に対して固定して位置決めする。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、感光体カートリッジ、その感光体カートリッジを備える画像形成装置、および、その感光体カートリッジの組立方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、レーザプリンタなどの画像形成装置には、感光ドラムを有するドラムカートリッジが、着脱自在に装着されている。
【0003】
ドラムカートリッジでは、感光ドラムが回転可能に支持される樹脂製の下フレームに、スコロトロン型帯電器が設けられる樹脂製の上フレームが組み付けられている。
【0004】
このような樹脂製の上フレームと樹脂製の下フレームとの組み付けは、通常、樹脂製部品同士の組み付けでよく用いられるフック(たとえば、特許文献1参照。)を、上フレームおよび下フレームにそれぞれ形成して、これらフックの係合によりワンタッチ止めするようにしている。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−116288号公報
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このようなワンタッチ止めによって、上フレームと下フレームとを組み付ける場合には、落下などの衝撃により容易に外れないように、フックを強固に係合させる必要がある。一方、フックを強固に係合させると、上フレームおよび下フレームの取り外しが困難となり、また、これらを強引に取り外そうとすると、上フレームおよび下フレームに損傷を生じるおそれがある。
【0006】
そこで、本発明は、上フレームおよび下フレームの簡易な組み付けおよび分解が可能である感光体カートリッジ、その感光体カートリッジを備える画像形成装置、および、その感光体カートリッジの組み付け方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、画像形成装置本体に着脱自在に装着され、感光体を備える感光体カートリッジにおいて、下フレームと、前記下フレームの上方に配置され、前記下フレームに装着される上フレームとを備え、前記上フレームは、前記下フレームに係合する上側係合部を備え、前記下フレームは、前記上フレームに係合する下側係合部を備え、前記上側係合部および前記下側係合部は、前記上フレームが前記下フレームに装着された状態において、互いに反対方向に延びており、前記上側係合部と、前記下側係合部とが重なり合うことにより、前記上フレームと前記下フレームとが係合することを特徴としている。
【0008】
このような構成によると、上フレームと下フレームとの組み付けにおいては、互いに反対方向に延びる上側係合部および下側係合部を重ね合わすことにより、上フレームと下フレームとを係合すればよく、また、取り外しにおいては、これら上側係合部および下側係合部の重ね合わせを外して、上フレームと下フレームとの係合を解除すればよい。これによって、上フレームおよび下フレームの簡易な組み付けおよび分解を達成することができる。
【0009】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記上側係合部と前記下側係合部とは、前記上フレームが前記下フレームに装着された状態で、それぞれ前記感光体カートリッジの装着方向と平行な方向へ延びていることを特徴としている。
【0010】
このような構成によると、上側係合部および下側係合部は、感光体カートリッジの装着方向と平行な方向において互いに重ね合わされるので、上フレームと下フレームとが、感光体カートリッジの装着方向と平行な方向に外れることを阻止することができる。
【0011】
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記上側係合部は、突部を一体に有し、前記下側係合部は、突部を一体に有し、前記上側係合部の突部と、前記下側係合部の突部とが重なり合うことにより、前記上フレームと前記下フレームとが係合することを特徴としている。
【0012】
このような構成によると、下側係合部の突部と上側係合部の突部との重なり合いにより、上フレームと下フレームとが係合するので、上フレームと下フレームとをしっかりと係合させることができる。
【0013】
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記下フレームの突部が、前記感光体の長手方向両側に設けられ、前記上フレームの突部が、前記下フレームの突部に対応して、それぞれ設けられていることを特徴としている。
【0014】
このような構成によると、感光体の長手方向両側において、下側係合部の突部と上側係合部の突部とが重なり合うので、上フレームと下フレームとをしっかりと係合させることができる。
【0015】
また、請求項5に記載の発明は、請求項3または4に記載の発明において、前記下フレームの突部および前記上フレームの突部は、感光体カートリッジにおける前記感光体の長手方向と直交する方向の一方側に設けられていることを特徴としている。
【0016】
このような構成によると、感光体カートリッジにおける感光体の長手方向と直交する方向の一方側において、下フレームの突部と上フレームの突部とを重ね合わすことができる。そのため、感光体の長手方向と直交する方向の一方側における上フレームと下フレームとの係合を達成することができる。
【0017】
また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記下フレームと前記上フレームとは、感光体カートリッジにおける前記感光体の長手方向と直交する方向の他方側において、ねじにより固定されていることを特徴としている。
【0018】
このような構成によると、感光体カートリッジにおける感光体の長手方向と直交する方向の他方側において、下フレームと上フレームとが、ねじにより固定される。そのため、感光体の長手方向と直交する方向の両側において、上フレームと下フレームとの係合を達成することができる。
【0019】
また、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、前記ねじが、回転力が入力される頭部と、ねじ山が形成される螺合部と、前記頭部と螺合部との間に設けられ、前記螺合部より大径かつ前記頭部より小径に形成される段部とを備えており、前記下フレームおよび前記上フレームのいずれか一方には、前記段部を受け入れる前記段部と実質的に同径の受入部が設けられ、他方には、前記螺合部が螺合される螺着部が設けられていることを特徴としている。
【0020】
このような構成によると、ねじは、段部が受入部に受け入れられた状態で、実質的に遊びなく位置決めされるので、精度のよいねじ止めを達成することができる。
【0021】
また、請求項8に記載の発明は、請求項5ないし7のいずれかに記載の発明において、前記下フレームと前記上フレームとは、感光体カートリッジにおける前記感光体の長手方向と直交する方向の他方側において、互いに前記感光体の長手方向と直交する方向に重ね合わされるオーバーラップ部を備えていることを特徴としている。
【0022】
このような構成によると、オーバーラップ部によって、感光体カートリッジにおける感光体の長手方向と直交する方向の他方側における下フレームと上フレームとの間の位置決めと、それらの間からの異物の侵入の防止を図ることができる。
【0023】
また、請求項9に記載の発明は、請求項5ないし8のいずれかに記載の発明において、前記下フレームの突部の下面と、前記上フレームの突部の上面とを接触させた状態で、その接触部分を回転中心として、前記下フレームに対して前記上フレームを回転させることにより、前記下フレームと前記上フレームとは、感光体カートリッジにおける前記感光体の長手方向と直交する方向の他方側において対向することを特徴としている。
【0024】
このような構成によると、一方側において、下フレームの突部の下面と上フレームの突部の上面とを接触させた状態で、その接触部分を回転中心として下フレームに対して上フレームを回転させれば、他方側において、下フレームと上フレームとが対向する。そのため、他方側において下フレームと上フレームとを、簡易かつ円滑に組み付けることができる。
【0025】
また、請求項10に記載の発明は、請求項4ないし9のいずれかに記載の発明において、前記上フレームおよび前記下フレームの少なくともいずれか一方には、前記突部の前記感光体の長手方向と平行する方向の移動を規制する規制部が設けられていることを特徴としている。
【0026】
このような構成によると、規制部が突部の感光体の長手方向と平行する方向の移動を規制するので、組み付けにおいて、突部の感光体の長手方向と平行する方向のぶれを防止することができる。そのため、上フレームと下フレームとの円滑な組み付けを達成することができる。
【0027】
また、請求項11に記載の発明は、請求項1ないし10のいずれかに記載の発明において、前記下フレームに、前記感光体が支持されていることを特徴としている。
【0028】
このような構成によると、感光体を下フレームによってしっかりと支持することができる。
【0029】
また、請求項12に記載の発明は、請求項1ないし11のいずれかに記載の発明において、帯電器を備え、前記上フレームに、前記帯電器が支持されていることを特徴としている。
【0030】
このような構成によると、帯電器が上フレームに支持されているので、上フレームを下フレームに組み付けることにより、帯電器を組み付けることができる。
【0031】
また、請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の発明において、前記下フレームには、前記感光体をクリーニングするクリーニング部材を収容するクリーニングユニットが設けられており、前記クリーニングユニットには、前記上フレームに対して付勢力を付与する付勢部材が設けられていることを特徴としている。
【0032】
このような構成によると、上フレームと下フレームとの位置決めを、付勢部材の付勢力によって達成することができる。
【0033】
また、請求項14に記載の発明は、画像形成装置であって、プロセス装置が着脱自在に装着される画像形成装置において、前記プロセス装置は、画像形成装置本体に着脱自在に装着され、感光体を備える感光体カートリッジと、前記感光体カートリッジに着脱自在に装着され、現像剤担持体を備える現像剤カートリッジとを備えており、前記感光体カートリッジは、下フレームと、前記下フレームの上方に配置され、前記下フレームに装着される上フレームとを備え、前記上フレームは、前記下フレームに係合する上側係合部を備え、前記下フレームは、前記上フレームに係合する下側係合部を備え、前記上側係合部および前記下側係合部は、前記上フレームが前記下フレームに装着された状態において、互いに反対方向に延びる突部を備え、前記上側係合部の突部と、前記下側係合部の突部とが重なり合うことにより、前記上フレームと前記下フレームとが係合することを特徴としている。
【0034】
このような構成によると、上フレームと下フレームとの組み付けにおいては、互いに反対方向に延びる上側係合部の突部および下側係合部の突部を重ね合わすことにより、上フレームと下フレームとを係合すればよく、また、取り外しにおいては、これら上側係合部の突部および下側係合部の突部の重ね合わせを外して、上フレームと下フレームとの係合を解除すればよい。これによって、上フレームおよび下フレームの簡易な組み付けおよび分解を達成することができる。
【0035】
また、請求項15に記載の発明は、画像形成装置本体に着脱自在に装着され、感光体を備える感光体カートリッジの組立方法において、前記感光体カートリッジは、下フレームと、前記下フレームの上方に配置され、前記下フレームに装着される上フレームとを備え、前記上フレームは、前記下フレームに係合する上側係合部を備え、前記下フレームは、前記上フレームに係合する下側係合部を備え、前記上側係合部および前記下側係合部は、前記上フレームが前記下フレームに装着された状態において、互いに反対方向に延び、互いに重なり合うことにより、前記上フレームと前記下フレームとを係合させる突部を備え、前記下フレームの突部の下面と、前記上フレームの突部の上面とを接触させた状態で、その接触部分を回転中心として、前記下フレームに対して前記上フレームを回転させることにより、前記下フレームと前記上フレームとを、感光体カートリッジにおける前記感光体の長手方向と直交する方向の他方側において係合させることを特徴としている。
【0036】
このような方法によると、下フレームの突部の下面と、上フレームの突部の上面とを接触させた状態で、その接触部分を回転中心として、下フレームに対して上フレームを回転させれば、下フレームと上フレームとを、感光体カートリッジにおける感光体の長手方向と直交する方向の他方側において係合させることができる。そのため、簡易かつ円滑な組み付けを達成することができる。
【0037】
また、請求項16に記載の発明は、請求項15に記載の発明において、前記下フレームの突部および前記上フレームの突部は、感光体カートリッジにおける前記感光体の長手方向と直交する方向の一方側に設けられていることを特徴としている。
【0038】
このような構成によると、感光体カートリッジにおける感光体の長手方向と直交する方向の一方側において、下フレームの突部と上フレームの突部とを重ね合わすことができる。そのため、感光体の長手方向と直交する方向の一方側における上フレームと下フレームとの係合を達成することができる。
【0039】
また、請求項17に記載の発明は、請求項16に記載の発明において、前記下フレームと前記上フレームとを、感光体カートリッジにおける前記感光体の長手方向と直交する方向の他方側において、ねじにより固定することを特徴としている。
【0040】
このような方法によると、感光体カートリッジにおける感光体の長手方向と直交する方向の他方側において、下フレームと上フレームとが、ねじにより固定される。そのため、感光体の長手方向と直交する方向の両側において、上フレームと下フレームとの係合を達成することができる。
【0041】
また、請求項18に記載の発明は、請求項17に記載の発明において、前記下フレームの突部と前記上フレームの突部との係合により、前記上フレームと前記下フレームとを固定し、ねじ止めにより前記上フレームを前記下フレームに対して位置決めすることを特徴としている。
【0042】
このような方法によると、下フレームの突部と上フレームの突部とを係合させて上フレームと下フレームとを固定し、ねじ止めにより上フレームを下フレームに対して位置決めするので、精度のよい組み付けを達成することができる。
【0043】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の画像形成装置としてのレーザプリンタの一実施形態を示す要部側断面図である。図1において、レーザプリンタ1は、画像形成装置本体としての本体フレーム2内に、用紙3を給紙するためのフィーダ部4や、給紙された用紙3に画像を形成するための画像形成部5などを備えている。
【0044】
フィーダ部4は、本体フレーム2内の底部に、着脱可能に装着される給紙トレイ6と、給紙トレイ6内に設けられた用紙押圧板7と、給紙トレイ6の一端側(以下、一端側を前側、その反対側を後側とする。)端部の上方に設けられる給紙ローラ8および給紙パット9と、給紙ローラ8に対し用紙3の搬送方向の下流側に設けられる紙粉取りローラ10および11と、紙粉取りローラ10および11に対し用紙3の搬送方向の下流側に設けられるレジストローラ12とを備えている。
【0045】
用紙押圧板7は、用紙3を積層状にスタック可能とされ、給紙ローラ8に対して遠い方の端部において揺動可能に支持されることによって、近い方の端部が上下方向に移動可能とされている。また、その裏側から図示しないばねによって上方向に付勢されている。そのため、用紙押圧板7は、用紙3の積層量が増えるに従って、給紙ローラ8に対して遠い方の端部を支点として、ばねの付勢力に抗して下向きに揺動される。給紙ローラ8および給紙パット9は、互いに対向状に配設され、給紙パット9の裏側に設けられるばね13によって、給紙パット9が給紙ローラ8に向かって押圧されている。
【0046】
用紙押圧板7上の最上位にある用紙3は、用紙押圧板7の裏側から図示しないばねによって給紙ローラ8に向かって押圧され、その給紙ローラ8の回転によって給紙ローラ8と給紙パット9とで挟まれた後、1枚毎に給紙される。
【0047】
給紙された用紙3は、紙粉取りローラ10および11によって、紙粉が取り除かれた後、レジストローラ12に送られる。レジストローラ12は、1対のローラからなり、用紙3をレジスト後に、画像形成位置に送るようにしている。なお、画像形成位置は、用紙3に感光ドラム27上のトナー像を転写する転写位置であって、本実施形態では、感光ドラム27と転写ローラ30との接触位置とされる。
【0048】
なお、このフィーダ部4は、さらに、マルチパーパストレイ14と、マルチパーパストレイ14上に積層される用紙3を給紙するためのマルチパーパス側給紙ローラ15およびマルチパーパス側給紙パット25とを備えている。マルチパーパス側給紙ローラ15およびマルチパーパス側給紙パット25は、互いに対向状に配設され、マルチパーパス側給紙パット25の裏側に設けられるばね25aによって、マルチパーパス側給紙パット25がマルチパーパス側給紙ローラ15に向かって押圧されている。
【0049】
マルチパーパストレイ14上に積層される用紙3は、マルチパーパス側給紙ローラ15の回転によってマルチパーパス側給紙ローラ15とマルチパーパス側給紙パット25とで挟まれた後、1枚毎に給紙される。
【0050】
画像形成部5は、スキャナ部16、プロセス装置としてのプロセスユニット17および定着部18を備えている。
【0051】
スキャナ部16は、本体フレーム2内の上部に設けられ、レーザ発光部(図示せず。)、回転駆動されるポリゴンミラー19、レンズ20および21、反射鏡22、23および24を備えている。レーザ発光部からの発光される画像データに基づくレーザビームは、鎖線で示すように、ポリゴンミラー19、レンズ20、反射鏡22および23、レンズ21、反射鏡24の順に通過あるいは反射して、プロセスユニット17の感光ドラム27の表面上に高速走査にて照射される。
【0052】
プロセスユニット17は、スキャナ部16の下方に設けられる。このプロセスユニット17は、本体フレーム2に対して着脱自在に装着される感光体カートリッジとしてのドラムカートリッジ26と、ドラムカートリッジ26に収容される現像剤カートリッジとしての現像カートリッジ28とを備えている。
【0053】
現像カートリッジ28は、ドラムカートリッジ26に対して着脱自在に収容されており、現像剤担持体としての現像ローラ31、層厚規制ブレード32、供給ローラ33、トナーホッパ34を備えている。
【0054】
トナーホッパ34内には、現像剤として、正帯電性の非磁性1成分のトナーが充填されている。このトナーとしては、重合性単量体、たとえば、スチレンなどのスチレン系単量体や、アクリル酸、アルキル(C1〜C4)アクリレート、アルキル(C1〜C4)メタアクリレートなどのアクリル系単量体を、懸濁重合などの公知の重合方法によって共重合させることにより得られる重合トナーが使用されている。このような重合トナーは、略球状をなし、流動性が極めて良好であり、高画質の画像形成を達成することができる。
【0055】
なお、このようなトナーには、カーボンブラックなどの着色剤やワックスなどが配合されるとともに、流動性を向上させるために、シリカなどの外添剤が添加されている。その粒子径は、約6〜10μm程度である。
【0056】
そして、トナーホッパ34内のトナーは、トナーホッパ34の中心に設けられる回転軸35に支持されるアジテータ36により攪拌されて、トナーホッパ34の側部に開口されたトナー供給口37から放出される。また、このアジテータ36は、図示しないモータからの動力の入力により、矢印方向(時計方向)に回転駆動される。なお、トナーホッパ34の両側壁には、トナーの残量検知用の窓38が設けられており、回転軸35に支持されたクリーナ39によって清掃される。
【0057】
トナー供給口37の側方位置には、供給ローラ33が回転可能に設けられており、また、この供給ローラ33に対向して、現像ローラ31が回転可能に設けられている。これら供給ローラ33と現像ローラ31とは、そのそれぞれがある程度圧縮するような状態で互いに当接されている。
【0058】
供給ローラ33は、金属製のローラ軸に、導電性の発泡材料からなるローラが被覆されている。この供給ローラ33は、図示しないモータからの動力の入力により、矢印方向(反時計方向)に回転駆動される。
【0059】
また、現像ローラ31は、金属製のローラ軸に、導電性のゴム材料からなるローラが被覆されている。より具体的には、現像ローラ31のローラは、カーボン微粒子などを含む導電性のウレタンゴムまたはシリコーンゴムからなるローラ本体の表面に、フッ素が含有されているウレタンゴムまたはシリコーンゴムのコート層が被覆されている。なお、現像ローラ31には、現像時に現像バイアスが印加される。また、この現像ローラ31は、図示しないモータからの動力の入力により、矢印方向(反時計方向)に回転駆動される。
【0060】
また、現像ローラ31の近傍には、層厚規制ブレード32が設けられている。この層厚規制ブレード32は、金属の板ばね材からなるブレード本体の先端部に、絶縁性のシリコーンゴムからなる断面半円形状の押圧部40を備えている。層厚規制ブレード32は、現像ローラ31の近くにおいて現像カートリッジ28に支持されて、押圧部40がブレード本体の弾性力によって現像ローラ31上に圧接されている。
【0061】
そして、トナー供給口37から放出されるトナーは、供給ローラ33の回転により、現像ローラ31に供給され、この時、供給ローラ33と現像ローラ31との間で正に摩擦帯電される。さらに、現像ローラ31上に供給されたトナーは、現像ローラ31の回転に伴って、層厚規制ブレード32の押圧部40と現像ローラ31との間に進入し、一定厚さの薄層として現像ローラ31上に担持される。
【0062】
ドラムカートリッジ26は、カートリッジフレーム51と、そのカートリッジフレーム51内に設けられる感光体としての感光ドラム27、帯電器としてのスコロトロン型帯電器29、転写ローラ30およびクリーニングブラシ64とを備えている。
【0063】
カートリッジフレーム51は、図2に示すように、下フレーム52と、下フレーム52の上方に配置され、下フレーム52に装着される上フレーム53とを備えている。
【0064】
下フレーム52は、現像カートリッジ28を収容するカートリッジ収容部54と、感光ドラム27および転写ローラ30を収容するドラム収容部77とを一体的に備えている。
【0065】
カートリッジ収容部54は、現像カートリッジ28を受ける底板55と、その底板55の幅方向(前後方向と直交する方向、以下同じ。)両側から屈曲して立ち上がる両側板56とを一体的に備えており、上方が開放される略コ字状に形成されている。
【0066】
底板55は、前側が、現像カートリッジ28の形状に沿うように、湾曲状に形成されている。なお、この底板55の下側には、一方(上側)のレジストローラ12が回転可能に支持されている。
【0067】
両側板56には、現像カートリッジ28の筐体から幅方向外側に突出する現像ローラ31のローラ軸57を受け入れる現像カートリッジ案内溝58が形成されている。この現像カートリッジ案内溝58は、上端縁が広く開口され、後方に略U字状に延びるように形成されている。
【0068】
そして、現像カートリッジ28は、現像ローラ31のローラ軸57が、現像カートリッジ案内溝58に受け入れられて案内され、現像カートリッジ案内溝58の最後方部分において位置決めされる。この状態において、現像ローラ31と感光ドラム27とが対向して互いに接触される。
【0069】
ドラム収容部77は、転写ローラ30を受ける転写ローラ受け部59と、その転写ローラ受け部59の幅方向両側において、対向配置される1対の側板60とを一体的に備えており、上方が開放される略コ字状に形成されている。
【0070】
なお、カートリッジ収容部54の各側板56と、ドラム収容部77の各側板60とは、連続して一体的に形成されており、図5に示すように、幅方向において、凹凸なく平板状に形成されている。
【0071】
転写ローラ受け部59は、図2に示すように、前後方向に延びる平板状の前側ガイド板61および後側ガイド板62と、それらの間において下方に向かって凹状に形成される転写ローラ収容部63とを備えている。
【0072】
前側ガイド板61および後側ガイド板62は、後述するように、転写位置の前後において用紙3を案内する。
【0073】
転写ローラ収容部63には、幅方向に沿って転写ローラ30が設けられている。この転写ローラ30は、転写ローラ収容部63の両側に設けられる両側板60において回転可能に支持されている。この転写ローラ30は、金属製のローラ軸に、導電性のゴム材料からなるローラが被覆されており、転写時には、転写バイアスが印加される。また、この転写ローラ30は、図示しないモータからの動力の入力により、矢印方向(反時計方向、図1参照)に回転駆動される。
【0074】
また、各側板60の間には、感光ドラム27が回転可能に支持されている。この感光ドラム27は、転写ローラ30の上方において、この転写ローラ30に対向配置されている。
【0075】
この感光ドラム27は、筒状のドラム本体65と、ドラム本体65を支持し、そのドラム本体65の軸心に設けられる金属製のドラム軸66とを備えている。ドラム本体65は、アルミニウム製の素管からなり、その表面には、ポリカーボネートなどから構成される正帯電性の感光層が形成されている。
【0076】
ドラム軸66は、図5に示すように、互いに対向する各側板60に設けられる挿通孔67に挿通された状態で、固定状に支持されている。このドラム軸66の軸方向両側の位置決め部材としての軸端部68は、各側板60からドラム軸66の軸方向外側へ突出している。
【0077】
また、ドラム本体65の内周面とドラム軸66との間には、図示しない板ばねが設けられている。この板ばねは、ドラム本体65の回転時には、ドラム本体65の内周面と相対的に摺動する。
【0078】
なお、後述する固定部98において固定される一方の軸端部68近傍には、本体フレーム2に設けられた図示しない駆動ギヤからの動力が入力されるギヤ112が配置されている。このギヤ112は、一方のドラム本体65の端部に固定されており、感光ドラム27が各側板60の間に支持された状態で、一方の側板60とドラム本体65との間に配置されている。これによって、図示しない駆動ギヤからの動力がギヤ112に入力され、感光ドラム27のドラム本体65は、矢印方向(時計方向、図1参照)に回転駆動される。なお、駆動ギヤおよびギヤ112は、共にはす歯ギヤからなり、駆動ギヤとギヤ112との噛み合わせによりドラム本体65を、一方の側板60の方向へ付勢する付勢力が発生する。
【0079】
また、他方の軸端部68には、樹脂製のフリクション部材111が配置されている。このフリクション部材111は、円筒状をなし、他方のドラム本体65の端部に圧入されており、感光ドラム27が各側板60の間に支持された状態で、他方の側板60とドラム本体65との間に配置されている。このフリクション部材111は、ドラム本体65と一体的に回転され、プロセスユニット17が本体フレーム2に装着された状態において、一方の軸端部68から押圧されると、他方の側板60に弾接される。
【0080】
また、このフリクション部材111と対向する他方の側板60には、フリクション部材111と摺擦するフェルト部材111aが設けられている。このフェルト部材111aは、フェルト布からなり、必要によりグリースが含浸されている。
【0081】
そして、ドラム本体65の回転時には、フリクション部材111とフェルト部材111aとが摺擦して、ドラム65の円滑な回転が確保される。そのため、ドラム本体65の変形、他方の側板60の削れ、および、異音の発生などを防止することができる。
【0082】
また、各側板60の上端部前側には、図2に示すように、上フレーム53と係合するための下側係合部69が設けられている。この下側係合部69は、略L字状をなし、各側板60の上端部から上方に延びる縦板部70と、縦板部70の上端部から前方に向かって延びる突部71とが一体的に形成されている。
【0083】
また、各側板60の上端部後側には、ドラム収容部77の幅方向内側に膨出するねじ固定部72が設けられている。このねじ固定部72は、後述する段付きねじ88の螺合部90が螺着される略凹状の螺着部73が設けられている。
【0084】
また、このねじ固定部72の前側下端部からは、前方斜め下方に延びるブラシ支持板74が一体的に形成されている。このブラシ支持板74に、クリーニングブラシ64が設けられている。
【0085】
クリーニングブラシ64は、ブラシホルダ75およびブラシ76を備えている。ブラシホルダ75は、各ブラシ支持板74の間に架設されており、ブラシ76は、このブラシホルダ75に、感光ドラム27のドラム本体65と対向接触するように設けられている。
【0086】
また、上フレーム53は、図2に示すように、下フレーム52のドラム収容部77の上方を覆う上板78と、上板78の後端部から下方に屈曲して形成される後板79と、上板78の前端部から下方に屈曲して形成される前板80とを一体的に備えている。
【0087】
上板78の前後方向途中には、感光ドラム27と所定間隔を隔てて対向するスコロトロン型帯電器29が、幅方向にわたって設けられている。このスコロトロン型帯電器29は、上フレーム53が下フレーム52に組み付けられた状態で、感光ドラム27の上方に、感光ドラム27に接触しないように所定間隔を隔てて対向配置される。このスコロトロン型帯電器29は、タングステンなどの帯電用ワイヤからコロナ放電を発生させる正帯電用のスコロトロン型の帯電器であり、感光ドラム27の表面を一様に正極性に帯電させる。
【0088】
また、上板78の前端部であって幅方向両側には、下フレーム52の下側係合部69と係合する上側係合部81が設けられている。この上側係合部81は、略T字状をなし、前板80に沿って下方に延びる縦杆部82と、縦杆部82の上下方向途中から後方に向かって延びる突部83とが一体的に形成されている。
【0089】
また、上板78の前端部であって幅方向両側には、図3に示すように、この上側係合部81の縦杆部82を挟むように規制部としての1対の規制板85が設けられている。この規制板85は、縦杆部82を幅方向において挟むように設けられており、後述するように、上フレーム53が下フレーム52に組み付けられた状態で、下側係合部69の突部71と上側係合部81の突部83との係合が、幅方向にずれることを規制するようにしている。
【0090】
また、上板78の後端部であって幅方向両側には、ねじ取付部84が設けられている。このねじ取付部84は、図3および図4(c)に示すように、段付きねじ88の頭部89を受ける平板状の台座部86と、その台座部86に穿孔され、段付きねじ88の段部91と実質的に同径で形成される受入部としての受入孔87とが設けられている。
【0091】
そして、上フレーム53は、下フレーム52に対して、図4に示すようにして組み付けられている。
【0092】
すなわち、上フレーム53の下フレーム52に対する組み付けは、図4(a)に示すように、まず、前側において、下フレーム52の下側係合部69の突部71の下面と、上フレーム53の上側係合部81の突部83の上面とを接触させた状態で、その接触部分を回転中心として、図4(b)に示すように、下フレーム52に対して上フレーム53を回転させることにより、後側において、図4(c)に示すように、下フレーム52のねじ固定部72と、上フレーム53のねじ取付部84とを対向状に重ね合わる。
【0093】
その後、段付きねじ88を、ねじ取付部84の受入孔87を介してねじ固定部72の螺着部73に螺着させる。これによって、上フレーム53が下フレーム52に対して段付きねじ88により固定され、その固定により、上フレーム53が下フレーム52に対して位置決めされる。
【0094】
より具体的には、この段付きねじ88は、回転力が入力される頭部89と、ねじ山が形成される螺合部90と、頭部89と螺合部90との間に設けられ螺合部90より大径かつ頭部89より小径に形成される段部91とが一体的に形成されている。そして、この段付きねじ88の螺合部90を、頭部89に回転力を入力することで螺着部73に螺着させれば、頭部89が台座部86に受けられ、受入孔87に段部91が実質的に遊びなく嵌合される。
【0095】
そして、このドラムカートリッジ26では、このように上フレーム53が下フレーム52に組み付けられた状態において、上側係合部81の突部83と下側係合部69の突部71とが、ドラムカートリッジ26の本体フレーム2に対する装着方向である前後方向において、互いに反対方向に延びるように重ね合わされており、これによって、上フレーム53と下フレーム52とが係合されている。
【0096】
また、このように組み付けられた状態では、下フレーム52のねじ固定部72の後壁と、上フレーム53の後板79とが、互いに前後方向に重ね合わされるオーバーラップ部92が形成される。
【0097】
そして、このように下フレーム52に対して上フレーム53が組み付けられたドラムカートリッジ26には、カートリッジ収容部54に現像カートリッジ28が収容された状態(つまり、プロセスユニット17として)、本体フレーム2に装着される。
【0098】
次に、プロセスユニット17の本体フレーム2に対する装着について説明する。
【0099】
本体フレーム2は、図1に示すように、プロセスユニット17を着脱させるための前カバー93と、前カバー93が開放されることにより形成される空間として設けられるプロセス収容部94と、プロセス収容部94における幅方向両側に設けられる当接部材としてのガイド板95(図5参照)とを備えている。
【0100】
前カバー93は、本体フレーム2の前面を被覆するように設けられている。この前カバー93は、下端部がヒンジ96を介して本体フレーム2に回動可能に支持されている。そのため、前カバー93は、ヒンジ96を支点として、仮想線で示すように前方に開き、プロセス収容部94を開放する開位置と、プロセス収容部94を閉鎖する閉位置とに揺動可能とされている。
【0101】
また、ガイド板95は、図5に示すように、本体フレーム2におけるプロセス収容部94の幅方向両側にそれぞれ設けられている。各ガイド板95は、側板104と、その側板104の周端部から幅方向外側に屈曲する脚板105とを一体的に備えている。また、ガイド板95の前端部において、側板104は、後方から前方へ向かって幅方向外側へ傾斜する傾斜面として形成されている。
【0102】
側板104には、図6に示すように、ドラム軸66を案内するための案内部97と、ドラム軸66を固定するための固定部98とが形成されており、一方(上側)のレジストローラ12を、他方(下側)のレジストローラ12に付勢するための押圧ばね103が設けられている。
【0103】
案内部97は、側板104に対して幅方向外方に向かって窪む凹溝として形成されている。より具体的には、案内部97は、凹面107と、凹面107の周端部から幅方向内側に向かって屈曲する周端面108とにより形成されており、側面視において、ガイド板95の前端部から上端部にわたる脚板105が開放され、後方の固定部98へ向かって次第に幅狭となるように延びる受入凹溝99と、その受入凹溝99から前後方向の後方に向かって延びる位置決め凹溝100とが、連続するように形成されている。
【0104】
固定部98は、位置決め凹溝100の後端部に設けられている。この固定部98は、位置決め凹溝100と連続するように、側板104に対して幅方向外方に向かって窪む凹溝として形成されている。より具体的には、固定部98は、凹面109と、凹面109の周端部から幅方向内側に向かって屈曲する周端面110とにより形成されており、側面視において、ドラム軸66が、ほぼ遊びなく周端面110に嵌合する略半円状に形成されている。
【0105】
また、一方のガイド板95においては、図5に示すように、案内部97の凹面107は、固定部98の凹面109に対して幅方向外側に配置されており、固定部98の凹面109に連続する案内部97の凹面107が、前側から後側の固定部98へ向かって幅方向内側に傾斜する傾斜面106として形成されている。
【0106】
なお、他方のガイド板95においては、案内部97の凹面107と、固定部98の凹面109とは、幅方向において面一となるように、同じ位置に配置されている。
【0107】
また、この他方のガイド板95における固定部98の凹面109には、感光ドラム27を電気的に接地するためのアース電極109aが設けられている。このアース電極109aは、線ばね状をなし、後述するように、ドラム軸66の軸端部68を、一方の側板60の方向へ付勢する。
【0108】
また、固定部98の近傍には、図6に示すように、固定部98に挿入されるドラム軸66の軸端部68を、固定部98の後方の端縁部に押圧して固定するための固定ばね102が設けられている。この固定ばね102は、その一端が側板104に固定され、その他端が固定部98の後方の端縁部と前後方向に対向して、固定部98に挿入される軸端部68を、後方の端縁部に付勢するように設けられている。
【0109】
また、押圧ばね103は、案内部97の下方に設けられており、図8が参照されるように、プロセスユニット17が本体フレーム2に装着された状態において、一方(上側)のレジストローラ12を、他方(下側)のレジストローラ12に向けて付勢する。
【0110】
そして、プロセスユニット17を、本体フレーム2に装着するには、まず、前カバー93を開位置に回動させて、プロセス収容部94を開放する。その後、プロセスユニット17を、前カバー93の開放口からプロセス収容部94に挿入する。このとき、図7に示すように、ドラムカートリッジ26の各側板60から軸方向外側へ突出する感光ドラム27のドラム軸66の軸端部68は、案内部97の受入凹溝99に受け入れられ、その受入凹溝99に沿って位置決め凹溝100へ案内される。
【0111】
そして、図8に示すように、軸端部68が、固定ばね102を乗り越えて固定部98に挿入されると、軸端部68は、固定ばね102によって、固定部98の後方の端縁部に押圧され固定される。
【0112】
これによって、軸端部68は、固定部98の後方の端縁部の周端面110に嵌合されるので、プロセスユニット17の前後方向および上下方向の位置決めが達成される。
【0113】
また、一方のガイド板95では、図5に示すように、軸端部68の固定部98への挿入時に、軸端部68の端面が、案内部97の傾斜面106と摺動して幅方向内側に案内され、固定部98の凹面109と当接されるので、これによって、プロセスユニット17の幅方向の位置決めが達成される。
【0114】
すなわち、この状態においては、一方のガイド板95に当接する一方の軸端部68が、案内部98の傾斜面106から固定部98の凹面109に至ると、固定部98の凹面109によって幅方向内方に押圧されるので、ドラム軸66の他方の軸端部68に設けられるフリクション部材111が、他方の側板60に弾接され、これによって、プロセスユニット17の幅方向が位置決めされる。
【0115】
また、このようにプロセスユニット17が本体フレーム2に装着された状態においては、他方のドラム軸66の軸端部68の端面に、本体フレーム2のアース電極109aが接触される。これによって、ドラム本体65は、図示しない板ばね、ドラム軸66、アース電極109aを介して本体フレーム2へ電気的に接地される。また、このアース電極109aは、上記したように、線ばね状であるため、他方のドラム軸66の軸端部68の端面を、一方の側板60の方向へ付勢する。そのため、ドラム軸66は、一方のガイド板95の固定部98の凹面109において、確実に位置決めされる。
【0116】
また、このようなプロセスユニット17の本体フレーム2に対する装着においては、カートリッジフレーム51は、本体フレーム2のガイド板95に当接することなく、所定間隔を隔てた状態が維持される。
【0117】
なお、実際には、他方の側板60には、スコロトロン型帯電器29のグリッド電極への給電用電極(図示せず)、スコロトロン型帯電器29の帯電ワイヤへの給電用電極(図示せず)および転写ローラ30への給電用電極(図示せず)が設けられており、これら各給電用電極のみが、本体フレーム2の各電極と接触する。なお、これら各給電用電極も、線ばね状に形成されているので、カートリッジフレーム51を一方の側板60の方向へ付勢する。そのため、カートリッジフレーム51は、より一層、がたつきが防止され、位置決め精度が向上された状態で、本体フレーム2に対して装着される。
【0118】
加えて、ドラム本体65に設けられたギヤ112と、本体フレーム2に設けられた駆動ギヤとは、共にはす歯ギヤからなるので、これらの噛み合わせによりドラム本体65を、一方の側板60の方向へ付勢する付勢力が発生する。そのため、カートリッジフレーム51の幅方向のがたつき防止の他に、カートリッジフレーム51を取り出す方向へのがたつきの防止も図られている。
【0119】
そして、プロセスユニット17が本体フレーム2に装着された状態において、感光ドラム27の表面は、感光ドラム27の回転に伴なって、まず、スコロトロン型帯電器29によって一様に正極性に帯電された後、次いで、スキャナ部16からのレーザビームにより露光され静電潜像が形成される。その後、現像ローラ31と対向した時に、現像ローラ31の回転により、現像ローラ31上に担持されかつ正帯電されているトナーが、感光ドラム27に対向して接触する時に、感光ドラム27の表面上に形成される静電潜像、すなわち、一様に正帯電されている感光ドラム27の表面のうち、レーザビームによって露光され電位が下がっている露光部分に供給され、選択的に担持されることによってトナー像が形成され、これによって反転現像が達成される。
【0120】
その後、感光ドラム27の表面上に担持されたトナー像は、用紙3が感光ドラム27と転写ローラ30との間を通る間に、転写ローラ30に印加される転写バイアスによって、用紙3に転写される。
【0121】
定着部18は、図1に示すように、プロセスユニット17の側方下流側に設けられ、加熱ローラ41、加熱ローラ41を押圧する押圧ローラ42、および、これら加熱ローラ41および押圧ローラ42の下流側に設けられる1対の搬送ローラ43を備えている。加熱ローラ41は、金属製で加熱のためのハロゲンランプを備えており、図示しないモータからの動力の入力により、矢印方向(時計方向)に回転駆動される。また、押圧ローラ42は、この加熱ローラ41を押圧した状態で、この加熱ローラ41に従動して矢印方向(反時計方向)に回転される。そして、定着部18では、プロセスユニット17において用紙3上に転写されたトナーを、用紙3が加熱ローラ41と押圧ローラ42との間を通過する間に熱定着させ、その後、その用紙3を搬送ローラ43によって、排紙パス44に搬送するようにしている。排紙パス44に送られた用紙3は、排紙ローラ45に送られて、その排紙ローラ45によって排紙トレイ46上に排紙される。
【0122】
また、このレーザプリンタ1には、用紙3の両面に画像を形成するために、反転搬送部47が設けられている。この反転搬送部47は、排紙ローラ45と、反転搬送パス48と、フラッパ49と、複数の反転搬送ローラ50とを備えている。
【0123】
排紙ローラ45は、1対のローラからなり、正回転および逆回転の切り換えができるように構成されている。この排紙ローラ45は、上記したように、排紙トレイ46上に用紙3を排紙する場合には、正方向に回転するが、用紙3を反転させる場合には、逆方向に回転する。
【0124】
反転搬送パス48は、排紙ローラ45から転写位置の下方に設けられる複数の反転搬送ローラ50まで用紙3を搬送することができるように、上下方向に沿って設けられており、その上流側端部が、排紙ローラ45の近くに配置されるとともに、その下流側端部が、反転搬送ローラ50の近くに配置されている。
【0125】
フラッパ49は、排紙パス44と反転搬送パス48との分岐部分に臨むように、揺動可能に設けられており、図示しないソレノイドの励磁または非励磁により、排紙ローラ45によって反転された用紙3の搬送方向を、排紙パス44に向かう方向から、反転搬送パス48に向かう方向に切り換えることができるように構成されている。
【0126】
反転搬送ローラ50は、給紙トレイ6の上方において、略水平方向に複数設けられており、最も上流側の反転搬送ローラ50が、反転搬送パス48の後端部の近くに配置されるとともに、最も下流側の反転搬送ローラ50が、レジストローラ12の下方に配置されるように設けられている。
【0127】
そして、用紙3の両面に画像を形成する場合には、この反転搬送部47が、次のように動作される。すなわち、一方の面に画像が形成された用紙3が搬送ローラ43によって排紙パス44から排紙ローラ45に送られてくると、排紙ローラ45は、用紙3を挟んだ状態で正回転して、この用紙3を一旦外側(排紙トレイ46側)に向けて搬送し、用紙3の大部分が外側に送られ、用紙3の後端が排紙ローラ45に挟まれた時に、正回転を停止する。次いで、排紙ローラ45は、逆回転し、フラッパ49が、用紙3が反転搬送パス48に搬送されるように、搬送方向を切り換えて、用紙3を前後逆向きの状態で反転搬送パス48に搬送するようにする。なお、フラッパ49は、用紙3の搬送が終了すると、元の状態、すなわち、搬送ローラ43から送られる用紙3を排紙ローラ45に送る状態に切り換えられる。次いで、反転搬送パス48に逆向きに搬送された用紙3は、反転搬送ローラ50に搬送され、この反転搬送ローラ50から、上方向に反転されて、レジストローラ12に送られる。レジストローラ12に搬送された用紙3は、裏返しの状態で、再び、所定のレジスト後に、画像形成位置に向けて送られ、これによって、用紙3の両面に画像が形成される。
【0128】
そして、このレーザプリンタ1では、上記したように、プロセスユニット17の本体フレーム2に対する装着時においては、ドラム軸66の軸端部68が、本体フレーム2のガイド板95の案内部97において案内された後、固定部98において固定される。そして、固定された状態では、金属製のドラム軸66の軸端部68の固定部98の周端面110に対する嵌合によって、本体フレーム2に対するプロセスユニット17の前後方向および上下方向の位置決めが達成され、さらには、一方のガイド板95における凹面109に対する軸端部68の当接によって、幅方向の位置決めが達成される。そのため、ドラムカートリッジ26のカートリッジフレーム51を本体フレーム2に当接させることなく、プロセスユニット17を本体フレーム2に対して位置決めすることができる。その結果、本体フレーム2に対する着脱時においても、カートリッジフレーム51に傷がつきにくく、かつ、精度のよい位置決めを達成することができる。
【0129】
また、プロセスユニット17の本体フレーム2に対する装着時には、ドラム軸66の一方の軸端部68が、案内部97において、前方から後方へ向かって、幅方向内側に傾斜する傾斜面106に沿って案内される。そのため、プロセスユニット17の本体フレーム2に対する円滑な装着を達成することができる。
【0130】
また、金属製のドラム軸66の軸端部68は、カートリッジフレーム51の各側板60からドラム軸66の軸方向両外側へ突出しているので、その両側において、しっかりと位置決めすることができる。
【0131】
また、このプロセスユニット17では、金属製のドラム軸66の軸端部68が、本体フレーム2に対する位置決め部材を兼ねるので、部品点数の低減化および装置構成の簡略化を図ることができる。
【0132】
また、このプロセスユニット17では、プロセスユニット17の本体フレーム2に対する装着状態において、他方のドラム軸66の軸端部68の端面が、本体フレーム2のアース電極109aに接触して電気的に接地される。そのため、感光ドラム27に安定した静電潜像を形成することができる。
【0133】
また、ドラムカートリッジ26のカートリッジフレーム51では、上フレーム53を下フレーム52に装着すれば、上フレーム53に設けられるスコロトロン型帯電器29を、下フレーム52の感光ドラム27に対向配置させることができる。そのため、プロセスユニット17の組み付け性の向上を図ることができる。
【0134】
また、ドラムカートリッジ26のカートリッジフレーム51において、上フレーム53と下フレーム52との組み付けは、互いに反対方向に延びる上側係合部81の突部83と、下側係合部69の突部71とを重ね合わすことにより、上フレーム53と下フレーム52とを係合すればよく、また、取り外しにおいては、これら上側係合部81の突部83と下側係合部69の突部71との重ね合わせを外して、上フレーム53と下フレーム52との係合を解除すればよい。これによって、上フレーム53および下フレーム52の簡易な組み付けおよび分解を達成することができる。
【0135】
また、上側係合部81の突部83と下側係合部69の突部71とは、前後方向、つまり、ドラムカートリッジ26の装着方向において互いに重ね合わされるので、上フレーム53と下フレーム52とが、ドラムカートリッジ26の装着方向に外れることを阻止することができる。
【0136】
また、このように、上側係合部81の突部83と下側係合部69の突部71との重なり合いにより、上フレーム53と下フレーム52とを係合させれば、上フレーム53と下フレーム52とをしっかりと係合させることができる。
【0137】
また、このドラムカートリッジ26では、幅方向両側において、下側係合部69の突部71と上側係合部81の突部83とが重なり合うので、上フレーム53と下フレーム52とをしっかりと係合させることができる。
【0138】
また、下側係合部69の突部71と上側係合部81の突部83とは、ドラムカートリッジ26における前側において重ね合わすことができる。そのため、ドラムカートリッジ26の前側における上フレーム53と下フレーム52との係合を達成することができる。
【0139】
さらに、このドラムカートリッジ26では、ドラムカートリッジ26における後側において、下フレーム52と上フレーム53とが、段付きねじ88により固定される。そのため、ドラムカートリッジ26の前後方向の両側において、上フレーム53と下フレーム52との係合を達成することができる。
【0140】
また、前側において、下フレーム52の下側係合部69の突部71と、上フレーム53の上側係合部81の突部83とを係合させて、上フレーム53と下フレーム52とを固定し、後側において、段付きねじ88のねじ止めにより上フレーム53を下フレーム52に対して位置決めできるので、精度のよい組み付けを達成することができる。
【0141】
しかも、段付きねじ88は、段部91が受入孔87に受け入れられた状態で、実質的に遊びなく位置決めされるので、精度のよいねじ止めを達成することができる。
【0142】
また、上フレーム53が下フレーム52に組み付けられた状態においては、下フレーム52のねじ固定部72の後壁と、上フレーム53の後板79とが、互いに前後方向に重ね合わされるオーバーラップ部92が形成される。そのため、このオーバーラップ部92によって、ドラムカートリッジ26の後側における下フレーム52と上フレーム53との間の位置決めと、それらの間からの異物の侵入の防止を図ることができる。
【0143】
また、このドラムカートリッジ26の上フレーム53の下フレーム52に対する組み付けは、前側において、下フレーム52の下側係合部69の突部71の下面と、上フレーム53の上側係合部81の突部83の上面とを接触させた状態で、その接触部分を回転中心として、下フレーム52に対して上フレーム53を回転させて、下フレーム52と上フレーム53とを、後側において係合させ、段付きねじ88によってねじ止めすることにより達成されている。そのため、簡易かつ円滑な組み付けを達成することができる。
【0144】
また、上フレーム53において、上側係合部81の縦杆部82を挟むようにして設けられる1対の規制板85が、突部83の幅方向の移動を規制するので、組み付けにおいて、下側係合部69の突部71と上側係合部81の突部83との係合が、幅方向のぶれることを防止することができる。そのため、上フレーム53と下フレーム52との円滑な組み付けを達成することができる。
【0145】
また、このドラムカートリッジ26においては、下フレーム52に、感光ドラム27が支持されており、また、上フレーム53に、スコロトロン型帯電器29が支持されている。そのため、感光ドラム27を下フレーム52によってしっかりと支持することができ、上フレーム53を下フレーム52に組み付けることにより、スコロトロン型帯電器29を組み付けることができる。
【0146】
なお、上記の説明では、ドラムカートッジ26として、クリーニングブラシ64を備えるものを例示したが、ドラムカートッジ26として、たとえば、図9に示すように、クリーニングユニット121を備えるものであってもよい。なお、図9において、上記と同様の部材には、同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0147】
すなわち、このドラムカートッジ26も、上記と同様に、カートリッジフレーム51と、そのカートリッジフレーム51内に設けられる感光ドラム27、スコロトロン型帯電器29、転写ローラ30を備え、クリーニングブラシ64の代わりに、クリーニングユニット121が設けられている。
【0148】
カートリッジフレーム51は、上記と同様に、下フレーム52と上フレーム53とを備えている。
【0149】
下フレーム52は、上記と同様に、現像カートリッジ28を収容するカートリッジ収容部54と、感光ドラム27および転写ローラ30を収容するドラム収容部77とを一体的に備えている。カートリッジ収容部54には、上記と同様に、現像カートリッジ28が収容され(図示せず)、ドラム収容部77には、上記と同様に、感光ドラム27および転写ローラ30が支持されている。
【0150】
そして、ドラム収容部77の各側板60の前端部には、上フレーム53と係合するための下側係合部69が設けられている。この下側係合部69は、前側が開放され前後方向に延びる略凹をなし、その上側部分が突部71とされている。
【0151】
また、各側板60の上端部後側には、上記と同様に、ドラム収容部77の幅方向内側に膨出する図示しないねじ固定部が設けられている。
【0152】
また、下フレーム52の後端部には、クリーニングユニット121が設けられている。このクリーニングユニット121は、クリーニング上フレーム122と、クリーニング下フレーム123と、1次クリーニングローラ124と、2次クリーニングローラ125と、スポンジスクレーパ126と、紙粉貯留部127とを備えている。
【0153】
下フレーム52の前端部には、クリーニング下フレーム123を支持するためのクリーニングホルダ板128が設けられており、そのクリーニングホルダ板128の上に、クリーニング下フレーム123が支持されている。また、クリーニング下フレーム123は、クリーニングホルダ板128の上に支持されるクリーニング下フレーム123を、上方から被覆するように、クリーニング下フレーム123に組み付けられている。
【0154】
1次クリーニングローラ124は、感光ドラム27の後側において、感光ドラム27と対向状に接触するように配置され、クリーニング下フレーム123に回転可能に支持されている。また、この1次クリーニングローラ124には、1次クリーニングバイアスが印加される。
【0155】
また、2次クリーニングローラ125は、1次クリーニングローラ124の後側において、1次クリーニングローラ124と対向状に接触するように配置され、クリーニング下フレーム123に回転可能に支持されている。また、この2次クリーニングローラ125には、2次クリーニングバイアスが印加される。
【0156】
また、スポンジスクレーパ126は、2次クリーニングローラ125の上方において、2次クリーニングローラ125と対向状に接触するように配置され、クリーニング上フレーム122に回転可能に支持されている。
【0157】
また、紙粉貯留部127は、2次クリーニングローラ125の後側におけるクリーニング上フレーム122とクリーニング下フレーム123とで囲まれる空間として設けられている。
【0158】
そして、このクリーニングユニット121では、トナーを、用紙3へ転写する時には、感光ドラム27上のトナーを1次クリーニングローラ124へ吸引すべく、感光ドラム27の表面電位よりも低いバイアス(負極性のバイアス)が、1次クリーニングローラ124に印加される。すると、感光ドラム27に残存するトナーが、1次クリーニングローラ124に一時的に捕捉される。
【0159】
一方、トナーが用紙3へ転写されない時、つまり、連続して送られる用紙3と用紙3の間隔に相当する間には、感光ドラム27上の紙粉を1次クリーニングローラ124へ吸引すべく、感光ドラム27の表面電位よりも高いバイアス(正極性のバイアス)が、1次クリーニングローラ124に印加される。すると、1次クリーニングローラ124に一時的に捕捉されているトナーは感光ドラム27に戻され、転写時に用紙3から感光ドラム27に付着した紙粉が、1次クリーニングローラ124に捕捉される。感光ドラム27に戻されたトナーは、現像ローラ31によって回収される。
【0160】
そして、1次クリーニングローラ124に捕捉された紙粉は、2次クリーニングローラ125と対向した時に、常に2次クリーニングローラ125へ電気的に捕捉される。2次クリーニングローラ125に捕捉された紙粉は、スポンジスクレーパ126と対向した時に、そのスポンジスクレーパ126によって掻き取られ、紙粉貯留部127に溜められる。
【0161】
すなわち、このクリーニングユニット121では、1次クリーニングローラ124によって、感光ドラム27上の残存トナーおよび紙粉が電気的に吸引される。1次クリーニングローラ124に吸引されたトナーは感光ドラム27上へ電気的に戻される一方、1次クリーニングローラ124に吸引された紙粉は2次クリーニングローラ125によって電気的に吸引され、2次クリーニングローラ125に捕捉される。そのため、クリーナレス現像方式によって残存トナーの回収と並行して効率的に紙粉を除去することができ、紙粉除去性能の向上を図ることができる。
【0162】
また、上フレーム53は、上記と同様に、下フレーム52のドラム収容部77の上方を覆う上板78と、上板78の後端部から下方に屈曲形成される後板79と、上板78の前端部から下方に屈曲形成される前板80とを一体的に備えている。
【0163】
上板78の前後方向途中には、上記と同様に、感光ドラム27と所定間隔を隔てて対向するスコロトロン型帯電器29が、幅方向にわたって設けられている。
【0164】
そして、上板78の前端部であって幅方向両側には、下フレーム52の下側係合部69と係合する上側係合部81が設けられている。この上側係合部81は、略L字状をなし、前板80に沿って下方に延びる縦杆部82と、縦杆部82の下端部近傍から後方やや斜め下に向かって延びる突部83とが一体的に形成されている。
【0165】
また、上板78の後端部であって幅方向両側には、図示しないねじ取付部が設けられている。
【0166】
そして、上フレーム53の下フレーム52に対する組み付けは、上記と同様にまず、前側において、下フレーム52の下側係合部69の突部71の下面(角面)と、上フレーム53の上側係合部81の突部83の上面とを接触させた状態で、その接触部分を回転中心として、下フレーム52に対して上フレーム53を回転させることにより、後側において、下フレーム52のねじ固定部と、上フレーム53のねじ取付部とを対向状に重ね合わせ、これらをねじ止めすることにより、達成される。
【0167】
なお、上フレーム53が下フレーム52に組み付けられた状態では、下フレーム52の下側係合部69の突部71の下面と、上フレーム53の上側係合部81の突部83の上面とは、互いに平行に当接せず、下側係合部69の突部71の下面の角面と、上フレーム53の上側係合部81の突部83の上面が、傾斜状に当接する。
【0168】
また、このクリーニングユニット121のクリーニング上フレーム122には、上フレーム53に当接するばね129が設けられている。このばね129は、上フレーム53に当接して、上フレーム53の上側係合部69の突部83を上方やや斜め後側に付勢している。
【0169】
そのため、上フレーム53を下フレーム52に組み付けるときには、このばね129の付勢力により、下側係合部69の突部71と上側係合部81の突部83との間における、がたつきを低減した状態で、ねじ止めすることができる。
【0170】
また、上記の実施形態では、段付きねじ88によって、上フレーム53と下フレーム52とを精度よく固定したが、この図9に示すドラムカートリッジ26では、ばね129によって上フレーム53を斜め後方へ付勢するので、上フレーム53と下フレーム52との位置決めを、このばね129の付勢力によって達成することができる。そのため、上記の実施形態のように、段付きねじ88を用いる必要がない。
【0171】
また、この図9に示すドラムカートリッジ26においても、上フレーム53と下フレーム52との組み付けは、互いに反対方向に延びる上側係合部81の突部83と、下側係合部69の突部71とを重ね合わすことにより、上フレーム53と下フレーム52とを係合すればよく、また、取り外しにおいては、これら上側係合部81の突部83と下側係合部69の突部71との重ね合わせを外して、上フレーム53と下フレーム52との係合を解除すればよい。これによって、上フレーム53および下フレーム52の簡易な組み付けおよび分解を達成することができる。
【0172】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1に記載の発明によれば、上フレームおよび下フレームの簡易な組み付けおよび分解を達成することができる。
【0173】
請求項2に記載の発明によれば、上フレームと下フレームとが、感光体カートリッジの装着方向と平行な方向に外れることを阻止することができる。
【0174】
請求項3に記載の発明によれば、上フレームと下フレームとをしっかりと係合させることができる。
【0175】
請求項4に記載の発明によれば、上フレームと下フレームとをしっかりと係合させることができる。
【0176】
請求項5に記載の発明によれば、感光体の長手方向と直交する方向の一方側における上フレームと下フレームとの係合を達成することができる。
【0177】
請求項6に記載の発明によれば、感光体の長手方向と直交する方向の両側において、上フレームと下フレームとの係合を達成することができる。
【0178】
請求項7に記載の発明によれば、精度のよいねじ止めを達成することができる。
【0179】
請求項8に記載の発明によれば、下フレームと上フレームとの間の位置決めと、それらの間からの異物の侵入の防止を図ることができる。
【0180】
請求項9に記載の発明によれば、他方側において下フレームと上フレームとを、簡易かつ円滑に組み付けることができる。
【0181】
請求項10に記載の発明によれば、上フレームと下フレームとの円滑な組み付けを達成することができる。
【0182】
請求項11に記載の発明によれば、感光体を下フレームによってしっかりと支持することができる。
【0183】
請求項12に記載の発明によれば、上フレームを下フレームに組み付けることにより、帯電器を組み付けることができる。
【0184】
請求項13に記載の発明によれば、上フレームと下フレームとの位置決めを、付勢部材の付勢力によって達成することができる。
【0185】
請求項14に記載の発明によれば、上フレームおよび下フレームの簡易な組み付けおよび分解を達成することができる。
【0186】
請求項15に記載の発明によれば、簡易かつ円滑な組み付けを達成することができる。
【0187】
請求項16に記載の発明によれば、感光体の長手方向と直交する方向の一方側における上フレームと下フレームとの係合を達成することができる。
【0188】
請求項17に記載の発明によれば、感光体の長手方向と直交する方向の両側において、上フレームと下フレームとの係合を達成することができる。
【0189】
請求項18に記載の発明によれば、精度のよい組み付けを達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置としてのレーザプリンタの一実施形態を示す要部側断面図である。
【図2】図1に示すレーザプリンタのドラムカートリッジを示す要部断面図である。
【図3】図2に示すドラムカートリッジの上フレームの平面図である。
【図4】図2に示すドラムカートリッジにおいて、上フレームを下フレームに組み付ける状態を説明するための説明図であって、
(a)は、下フレームの下側係合部の突部の下面と、上フレームの上側係合部の突部の上面とを接触させた状態、
(b)は、下フレームに対して上フレームを回転させた状態、
(c)は、下フレームのねじ固定部と、上フレームのねじ取付部とを対向状に重ね合わた状態を示す。
【図5】図2に示すドラムカートリッジの本体フレームに対する組み付け状態を示す要部平断面図である。
【図6】図5に示す本体フレームのガイド板の側面図である。
【図7】図5に示す本体フレームのガイド板の側面図(現像カートリッジの装着途中の状態)である。
【図8】図5に示す本体フレームのガイド板の側面図(現像カートリッジが装着された状態)である。
【図9】ドラムカートリッジの他の実施形態(クリーニングユニットを備える態様)を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 レーザプリンタ
2 本体フレーム
17 プロセスユニット
26 ドラムカートリッジ
27 感光ドラム
29 スコロトロン型帯電器
31 現像ローラ
52 下フレーム
53 上フレーム
69 下側係合部
71 突部
81 上側係合部
83 突部
84 ねじ取付部
85 規制板
87 受入孔
88 段付きねじ
89 頭部
90 螺合部
91 段部
92 オーバーラップ部
129 ばね

Claims (18)

  1. 画像形成装置本体に着脱自在に装着され、感光体を備える感光体カートリッジにおいて、
    下フレームと、前記下フレームの上方に配置され、前記下フレームに装着される上フレームとを備え、
    前記上フレームは、前記下フレームに係合する上側係合部を備え、
    前記下フレームは、前記上フレームに係合する下側係合部を備え、
    前記上側係合部および前記下側係合部は、前記上フレームが前記下フレームに装着された状態において、互いに反対方向に延びており、
    前記上側係合部と、前記下側係合部とが重なり合うことにより、前記上フレームと前記下フレームとが係合することを特徴とする、感光体カートリッジ。
  2. 前記上側係合部と前記下側係合部とは、前記上フレームが前記下フレームに装着された状態で、それぞれ前記感光体カートリッジの装着方向と平行な方向へ延びていることを特徴とする、請求項1に記載の感光体カートリッジ。
  3. 前記上側係合部は、突部を一体に有し、
    前記下側係合部は、突部を一体に有し、
    前記上側係合部の突部と、前記下側係合部の突部とが重なり合うことにより、前記上フレームと前記下フレームとが係合することを特徴とする、請求項2に記載の感光体カートリッジ。
  4. 前記下フレームの突部が、前記感光体の長手方向両側に設けられ、
    前記上フレームの突部が、前記下フレームの突部に対応して、それぞれ設けられていることを特徴とする、請求項3に記載の感光体カートリッジ。
  5. 前記下フレームの突部および前記上フレームの突部は、感光体カートリッジにおける前記感光体の長手方向と直交する方向の一方側に設けられていることを特徴とする、請求項3または4に記載の感光体カートリッジ。
  6. 前記下フレームと前記上フレームとは、感光体カートリッジにおける前記感光体の長手方向と直交する方向の他方側において、ねじにより固定されていることを特徴とする、請求項5に記載の感光体カートリッジ。
  7. 前記ねじが、回転力が入力される頭部と、ねじ山が形成される螺合部と、前記頭部と螺合部との間に設けられ、前記螺合部より大径かつ前記頭部より小径に形成される段部とを備えており、
    前記下フレームおよび前記上フレームのいずれか一方には、前記段部を受け入れる前記段部と実質的に同径の受入部が設けられ、他方には、前記螺合部が螺合される螺着部が設けられていることを特徴とする、請求項6に記載の感光体カートリッジ。
  8. 前記下フレームと前記上フレームとは、感光体カートリッジにおける前記感光体の長手方向と直交する方向の他方側において、互いに前記感光体の長手方向と直交する方向に重ね合わされるオーバーラップ部を備えていることを特徴とする、請求項5ないし7のいずれかに記載の感光体カートリッジ。
  9. 前記下フレームの突部の下面と、前記上フレームの突部の上面とを接触させた状態で、その接触部分を回転中心として、前記下フレームに対して前記上フレームを回転させることにより、前記下フレームと前記上フレームとは、感光体カートリッジにおける前記感光体の長手方向と直交する方向の他方側において対向することを特徴とする、請求項5ないし8のいずれかに記載の感光体カートリッジ。
  10. 前記上フレームおよび前記下フレームの少なくともいずれか一方には、前記突部の前記感光体の長手方向と平行する方向の移動を規制する規制部が設けられていることを特徴とする、請求項4ないし9のいずれかに記載の感光体カートリッジ。
  11. 前記下フレームに、前記感光体が支持されていることを特徴とする、請求項1ないし10のいずれかに記載の感光体カートリッジ。
  12. 帯電器を備え、
    前記上フレームに、前記帯電器が支持されていることを特徴とする、請求項1ないし11のいずれかに記載の感光体カートリッジ。
  13. 前記下フレームには、前記感光体をクリーニングするクリーニング部材を収容するクリーニングユニットが設けられており、
    前記クリーニングユニットには、前記上フレームに対して付勢力を付与する付勢部材が設けられていることを特徴とする、請求項12に記載の感光体カートリッジ。
  14. プロセス装置が着脱自在に装着される画像形成装置において、
    前記プロセス装置は、画像形成装置本体に着脱自在に装着され、感光体を備える感光体カートリッジと、前記感光体カートリッジに着脱自在に装着され、現像剤担持体を備える現像剤カートリッジとを備えており、
    前記感光体カートリッジは、下フレームと、前記下フレームの上方に配置され、前記下フレームに装着される上フレームとを備え、
    前記上フレームは、前記下フレームに係合する上側係合部を備え、
    前記下フレームは、前記上フレームに係合する下側係合部を備え、
    前記上側係合部および前記下側係合部は、前記上フレームが前記下フレームに装着された状態において、互いに反対方向に延びる突部を備え、
    前記上側係合部の突部と、前記下側係合部の突部とが重なり合うことにより、前記上フレームと前記下フレームとが係合することを特徴とする、画像形成装置。
  15. 画像形成装置本体に着脱自在に装着され、感光体を備える感光体カートリッジの組立方法において、
    前記感光体カートリッジは、下フレームと、前記下フレームの上方に配置され、前記下フレームに装着される上フレームとを備え、
    前記上フレームは、前記下フレームに係合する上側係合部を備え、
    前記下フレームは、前記上フレームに係合する下側係合部を備え、
    前記上側係合部および前記下側係合部は、前記上フレームが前記下フレームに装着された状態において、互いに反対方向に延び、互いに重なり合うことにより、前記上フレームと前記下フレームとを係合させる突部を備え、
    前記下フレームの突部の下面と、前記上フレームの突部の上面とを接触させた状態で、その接触部分を回転中心として、前記下フレームに対して前記上フレームを回転させることにより、前記下フレームと前記上フレームとを、感光体カートリッジにおける前記感光体の長手方向と直交する方向の他方側において係合させることを特徴とする、感光体カートリッジの組立方法。
  16. 前記下フレームの突部および前記上フレームの突部は、感光体カートリッジにおける前記感光体の長手方向と直交する方向の一方側に設けられていることを特徴とする、請求項15に記載の感光体カートリッジの組立方法。
  17. 前記下フレームと前記上フレームとを、感光体カートリッジにおける前記感光体の長手方向と直交する方向の他方側において、ねじにより固定することを特徴とする、請求項16に記載の感光体カートリッジの組立方法。
  18. 前記下フレームの突部と前記上フレームの突部との係合により、前記上フレームと前記下フレームとを固定し、ねじ止めにより前記上フレームを前記下フレームに対して位置決めすることを特徴とする、請求項17に記載の感光体カートリッジの組立方法。
JP2003193981A 2003-07-09 2003-07-09 感光体カートリッジ、画像形成装置および感光体カートリッジの組立方法 Pending JP2005031213A (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003193981A JP2005031213A (ja) 2003-07-09 2003-07-09 感光体カートリッジ、画像形成装置および感光体カートリッジの組立方法
EP04016000A EP1496409B1 (en) 2003-07-09 2004-07-07 Cartridge for image forming apparatus
DE602004024619T DE602004024619D1 (de) 2003-07-09 2004-07-07 Kassette für Bildaufzeichnungsvorrichtung
AT04016000T ATE452353T1 (de) 2003-07-09 2004-07-07 Kassette für bildaufzeichnungsvorrichtung
US10/885,615 US7106992B2 (en) 2003-07-09 2004-07-08 Process device, photosensitive body cartridge, photosensitive body cartridge assembling method, and image forming apparatus
KR1020040052845A KR100983444B1 (ko) 2003-07-09 2004-07-08 프로세스 장치, 감광 본체 카트리지, 감광 본체 카트리지조립 방법 및 화상 형성 장치
CNU2004200659398U CN2731504Y (zh) 2003-07-09 2004-07-09 处理装置,感光体盒和成像设备
CNB2004100636390A CN100480896C (zh) 2003-07-09 2004-07-09 感光体盒,感光体盒组装方法和成像设备

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003193981A JP2005031213A (ja) 2003-07-09 2003-07-09 感光体カートリッジ、画像形成装置および感光体カートリッジの組立方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005031213A true JP2005031213A (ja) 2005-02-03

Family

ID=34205266

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003193981A Pending JP2005031213A (ja) 2003-07-09 2003-07-09 感光体カートリッジ、画像形成装置および感光体カートリッジの組立方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005031213A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3997817B2 (ja) 現像装置および画像形成装置
JP4345731B2 (ja) 現像カートリッジ、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP4581913B2 (ja) 画像形成装置
JP4893260B2 (ja) 画像形成装置
JP4296497B2 (ja) 画像形成装置
JP2006208838A (ja) プロセスカートリッジ、現像カートリッジおよび画像形成装置
JP2005258344A (ja) 現像カートリッジ、像担持体カートリッジ、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2008276273A (ja) プロセスカートリッジ、現像カートリッジおよび画像形成装置
JP2006072285A (ja) プロセスカートリッジ、感光体カートリッジ、現像カートリッジおよび画像形成装置
JP4671094B2 (ja) 画像形成装置
JP4306509B2 (ja) 画像形成装置
JP3671949B2 (ja) 画像形成装置
US7106992B2 (en) Process device, photosensitive body cartridge, photosensitive body cartridge assembling method, and image forming apparatus
JP2003084645A (ja) 画像形成装置及び感光体ユニット
JP2005326788A (ja) 画像形成装置およびプロセスカートリッジ
JP2004109319A (ja) プロセス装置、現像器、画像形成装置および異物除去部材
JP2005031214A (ja) プロセス装置および画像形成装置
JP2003084648A (ja) 画像形成装置及び感光体ユニット
JP2005031213A (ja) 感光体カートリッジ、画像形成装置および感光体カートリッジの組立方法
JP4899886B2 (ja) プロセスカートリッジ
JP4389153B2 (ja) 感光体カートリッジおよび画像形成装置
JP4066973B2 (ja) シート供給装置及び画像形成装置
JP4366633B2 (ja) 帯電器フレーム、感光体カートリッジおよび画像形成装置
JP2005024811A (ja) 現像カートリッジ
JP4899887B2 (ja) プロセスユニットおよび画像形成装置