JP2005030900A - 金属帯の端部検出装置およびそれを備えるブラッシング装置 - Google Patents

金属帯の端部検出装置およびそれを備えるブラッシング装置 Download PDF

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Abstract

【課題】作動不良の発生が防止され、検出精度の再現性に優れる金属帯の端部検出装置を提供する。
【解決手段】金属帯の端部検出装置20は、流体Wを射出する射出手段22と、射出手段から射出される流体を受容する受容手段23であって、流体が入射する入射孔24を有するケーシング25と、ケーシングに収容され入射孔から入射される流体の作用によって移動可能なように設けられる検出片27とを備える受容手段と、受容手段に装着され、金属帯21の端部位置21cをケーシングの内部空間26において移動する検出片の位置に基づいて検出して出力するスイッチ28とを含み、ケーシングの内寸法diと検出片の外寸法doとの差Δdが、1.5〜3.0mmになるように構成され、またスイッチは、受容手段とは別体の装着板40を介して受容手段に装着される。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属帯の端部検出装置およびそれを備えるブラッシング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
金属帯の1種であるたとえば鋼帯の製造に係る工程には、たとえば圧延、熱処理、酸洗、研磨、幅裁断など種々の加工工程がある。鋼帯を加工するに際しては、加工装置いわゆる加工ラインにおける鋼帯の走行方向に対する直交方向、すなわち鋼帯の幅方向において、鋼帯が所定の位置を走行するように鋼帯自体の幅方向の位置制御、または鋼帯の幅方向位置の変動に対して鋼帯を加工する加工手段を追随させるように位置制御が行なわれている。このような位置制御には、一般的に、鋼帯の端部の位置を検出する端部検出装置が用いられ、端部検出装置による検出出力を制御手段にフィードバックする制御が行なわれている。
【0003】
たとえば、鋼帯の表面をブラッシングするブラッシング装置にも、鋼帯の端部検出装置が用いられている。ブラッシング装置では、鋼帯の幅寸法よりも大きいロール長さを有するブラシロールが使用されるので、位置制御を全く実行しない場合、鋼帯の幅方向の端部を超える部分に位置するブラシロールの領域では、鋼帯との摩擦がないので磨耗せず、鋼帯の幅寸法内の部分に位置するブラシロールの領域のみ鋼帯との摩擦によって磨耗するという偏磨耗状態が生じる。このように偏磨耗の生じたブラッシングロールを用いて、次第に幅寸法の大きい鋼帯のブラッシングを行なうと、鋼帯の表面にブラッシングされる領域と、ブラッシングされない領域とが発生するので、位置制御を全く実行しない場合には、ブラッシング可能な鋼帯の幅寸法を順次小さくなるような工程計画しか組むことができず生産効率が低下するという問題がある。
【0004】
したがって、ブラッシング装置にも前述のように鋼帯の端部検出装置が設けられ、端部位置の検出出力に応答してブラシロールを、鋼帯の端部位置に対応して往復移動させることによって、その偏磨耗の防止が図られている。ブラッシング装置に設けられる金属帯の端部検出装置の従来技術として、本願出願人らは、ブラッシング処理時における金属粉と洗浄水との影響を受け難く、金属帯との接触による損傷を受けることのない装置を提案している(特許文献1参照)。
【0005】
図8は、従来技術の金属帯の端部検出装置1の構成を簡略化して示す部分断面側面図である。端部検出装置1は、大略、射出部2および受容部3を備えて構成される。射出部2には、図示しない送水ポンプによって加圧されパイプを介して水が送られる。射出部2に送られた水は、受容部3に向けて、すなわち図8では下から上に向けて線状流として射出される。図8(a)は、射出部2から射出されるの射出水Wが、金属帯4に遮られることなく受容部3に入射している状態を示す。図8(b)は、射出水Wが、金属帯4の端部に遮られて受容部3に入射していない状態を示す。
【0006】
受容部3は、高周波誘導式の近接スイッチ5と、下端部6aが開放され上端部6bに逃し孔7が形成された筒体6と、樹脂などの非導電物質からなる保持体8および保持体8の内部に設けられ金属などの導電物質9を備える検出片10と、逃し孔7に接続されるU字管11とを含む構成である。なお検出片10は、筒体6の内部空間に移動可能に収容され、筒体6内での上下動を滑らかにするために、上下部分にフランジ部10a,10bが形成される。
【0007】
近接スイッチ5には、高周波誘導式のものが用いられる。近接スイッチ5は、該スイッチ内部の発振器(図示せず)によって近傍に高周波磁場を生成し、近傍に導電物質があれば高周波磁場が導電物質の表面に渦電流を発生させる。この渦電流に起因するエネルギ損失に応じた発振器の発振レベルの変化によって、導電物質の有無を検出することができる。
【0008】
近接スイッチ5は、円柱状の形状を有し、その外周面には、雄ねじが刻設される。筒体6の周壁には貫通孔が形成され、さらに貫通孔の直径と同寸法の内径を有する円筒状の補強部材12が筒体6の貫通孔が形成される部位に連なるように固設される。筒体6の周壁に形成される貫通孔と補強部材12の内周とによって構成される装着孔13には、その装着孔13に臨む内面に雌ねじが刻設され、この雌ねじ部に近接スイッチ5の雄ねじ部を螺合させることによって、近接スイッチ5が装着される。装着された近接スイッチ外周面の雄ねじ部に、筒体6の外方側からロックナット14を螺合させ締付けることによって、近接スイッチ5の固定が行なわれる。
【0009】
図8(a)に示すように、射出部2からの射出水Wが、金属帯4の端部によって遮られることなく受容部3に入射されているとき、射出水Wによって検出片10が筒体6の上部に押上げられ、導電物質9は近接スイッチ5から離れて位置している。一方、図8(b)に示すように、射出水Wが、金属帯4の端部によって遮られて受容部3に入射されないとき、検出片10が筒体6の最下部に位置し、導電物質9は近接スイッチ5の近傍に位置する。したがって、図8に示すように、近接スイッチ5が、検出片10内部に備えられる導電物質9の位置を検出することによって、受容部3に射出部2から射出された水Wが到達しているか否か、すなわち金属帯4の端部が端部検出装置1の射出部2と受容部3との間に位置しているか否かを判断することができる。
【0010】
なお筒体6の上端部6bに形成される逃し孔7は、射出水Wによって押上げられて筒体6の上部に密着した検出片10が、射出水Wが入射しなくなった場合に、すみやかに落下できるようにするためのものである。また逃し孔7に連なって設けられるU字管11は、ブラッシング時に散水される洗浄水が筒体6の内部に入らないようにする機能も有する。
【0011】
前述のような従来技術の金属帯の端部検出装置1には、以下のような種々の問題がある。従来技術では、筒体6の内寸法と検出片10のフランジ部10a,10bとによって形成される間隙の大きさに関する適正値が明らかにされていないので、間隙が小さい場合、筒体6の内壁とフランジ部10a,10bとが引掛りを起こして作動不良を発生したり、ブラッシングによって発生する金属粉や射出部2から射出される水Wに含まれるごみなどが間隙に集積されて検出片10の作動不良を発生する問題がある。間隙が大きい場合、筒体6内における検出片10の傾きが生じて作動不良を発生する問題がある。
【0012】
また近接スイッチ5を装着孔13に形成される雌ねじ部に単に螺合させることによって装着するので、作業者が螺合による近接スイッチ5の進退方向の好適な装着位置を認識することが難しく、近接スイッチ5の脱着毎に装着位置にばらつきが発生する。この装着位置が不適な場合には、検出片10の作動不良または検出不良が発生するという問題がある。すなわち近接スイッチ5と検出片10との距離が近過ぎて両者が接触すると、検出片10が移動できず作動不良を発生する。一方、図9は、近接スイッチ5と検出片10との距離Gが離れ過ぎた場合を示す部分断面側面図である。近接スイッチ5には、所定の検出能を発現するための検出対象物との好適な距離が機種毎に仕様で定められている。この好適な距離は、たとえば8mm以下程度の範囲であり、近接スイッチ5と検出片10との距離Gが、仕様にある最大距離を超えると検出不良が発生し、精度よく金属帯の端部を検出することができなくなる。
【0013】
【特許文献1】
特開2003−136391号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、作動不良の発生が防止され、検出精度の再現性に優れる金属帯の端部検出装置およびそれを備えるブラッシング装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、金属帯の幅方向の端部の位置を検出し、該検出信号を出力する金属帯の端部検出装置において、
金属帯の一方の表面から他方の表面に向う方向に流体を射出する射出手段と、
射出手段に対向するように設けられ射出手段から射出される流体を受容する受容手段であって、金属帯の一方の表面から他方の表面に向う方向に延びるように設けられ流体が入射する入射孔を有するケーシングと、ケーシングの内部空間に収容され入射孔から入射される流体の作用によって移動可能なように設けられる検出片とを備える受容手段と、
受容手段に装着されるスイッチであって、流体が金属帯の端部によって遮られて受容手段に入射されない場合と、流体が金属帯の端部によって遮られることなく受容手段に入射される場合とのいずれであるかを、ケーシングの内部空間において移動する検出片の位置に基づいて検出し、該検出信号を出力するスイッチとを含み、
前記流体が前記射出手段から射出される方向に対して直交する方向における前記ケーシングの内寸法diと前記検出片の外寸法doとの差Δd(=di−do)が、1.5mm以上、3.0mm以下になるように構成されることを特徴とする金属帯の端部検出装置である。
【0016】
本発明に従えば、ケーシングの内寸法diと検出片の外寸法doとの差Δdが好適範囲に設定されるので、流体の作用によって検出片がケーシング内を移動するに際し、検出片が、ケーシング内を円滑に移動することができるとともに、金属粉などの塵埃がケーシングと検出片とで形成される間隙に集積しにくくなり、作動不良および検出精度不良の発生が防止される。
【0017】
また本発明は、前記スイッチは、前記受容手段とは別体に構成される装着板に予め装着され、装着板を介して受容手段に装着されることを特徴とする。
【0018】
本発明に従えば、装着板に予め装着されるスイッチが装着板の受容手段を臨む表面から突出する距離が、一定の所望の値になるように設定し、次に装着板を受容手段に装着した際における装着板の受容手段を臨む表面と受容手段との距離、すなわち装着板の受容手段を臨む表面と受容手段のケーシング内に収容される検出片との距離が一定の所望の値になるように設定しておくことができる。このように、装着板に予め位置決めして固設されるスイッチを、受容手段に装着された状態で検出片との距離が一定の所望の値になるように設定される装着板を介して受容手段に装着することによって、スイッチの検出片を臨む先端と検出片との間隔を常に一定の所望の値になるようにすることができる。したがって、受容手段とスイッチとをメンテナンスするべく、スイッチを受容手段から繰返し脱着した場合においても、スイッチと検出片との距離が常に一定の値に保持されるので、スイッチによる検出片の検出精度の再現性を著しく高めることが可能になる。
【0019】
また本発明は、前記受容手段のケーシングには、前記検出片の移動方向に平行な方向に延びる長孔またはスリットが複数形成されることを特徴とする。
【0020】
また本発明は、前記複数形成される長孔またはスリットのうち少なくとも1つが、幅4mm以上になるように形成されることを特徴とする。
【0021】
本発明に従えば、受容手段のケーシング内に侵入した金属粉などの塵埃が、長孔またはスリットから容易に排出されるので、ケーシングと検出片とで形成される間隙に集積しにくくなり、一層作動不良および検出精度不良の発生が防止される。また長孔またはスリットのうち少なくとも1つを幅4mm以上に形成しておくことによって、比較的大きな塵埃がケーシング内に侵入した場合であっても、容易に排出することができる。
【0022】
また本発明は、前記のいずれかの金属帯の端部検出装置と、金属帯をブラッシングするブラシロールと、ブラシロールが回転自在に支持されるブラシロールスタンドと、ブラシロールスタンドを金属帯の幅方向に移動させる移動手段と、金属帯の端部検出装置による金属帯の幅方向端部の検出出力に応答し、ブラシロールスタンドの移動方向を反転させるように移動手段の動作を制御する制御手段とを含むことを特徴とするブラッシング装置である。
【0023】
本発明に従えば、ブラッシング装置は、前述の金属帯の端部検出装置を備えるので、金属帯の端部位置検出に際し、作動不良および検出精度不良を生じることがなく、生産効率を向上し、優れたメンテナンス性を発現することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の一形態である金属帯の端部検出装置20の構成を簡略化して示す正面図であり、図2は図1に示す金属帯の端部検出装置20の側部断面図であり、図3は図1に示す金属帯の端部検出装置20の部分分解側面図である。
【0025】
金属帯の端部検出装置20(以後、単に端部検出装置20と略称する)は、金属帯21の一方の表面21a(以後、便宜上裏面21aと呼ぶことがある)から他方の表面21b(以後、便宜上単に表面21bと呼ぶことがある)に向う方向に流体Wを射出する射出手段22と、射出手段22に対向するように設けられ射出手段22から射出される流体Wを受容する受容手段23であって、金属帯21の裏面21aから表面21bに向う方向に延びるように設けられ流体Wが入射する入射孔24を有するケーシング25と、ケーシング25の内部空間26に収容され入射孔24から入射される流体Wの作用によって移動可能なように設けられる検出片27とを備える受容手段23と、受容手段23に装着されるスイッチ28であって、流体Wが金属帯21の端部21cによって遮られて受容手段23に入射されない場合と、流体Wが金属帯21の端部21cによって遮られることなく受容手段23に入射される場合とのいずれであるかを、ケーシング25の内部空間26において移動する検出片27の位置に基づいて検出し、該検出信号を出力するスイッチ28とを含んで構成される。
【0026】
本実施の形態では、金属帯21は鋼帯21について例示する。端部検出装置20は、たとえば加工ライン内を走行する鋼帯21の幅方向の端部の位置を検出し、その検出信号を出力する。
【0027】
射出手段22は、図示を省くけれども、流体Wの供給源である貯留槽と、貯留槽に収容される流体Wを加圧送給するポンプと、流体Wの搬送路を成す管路と、流体Wを線状流として噴射するノズルとを含む。本実施の形態では、流体Wとして水が用いられる。したがって、射出手段は、前述の構成に限定されるものではなく、上水道の管路に噴射ノズルが直結される構成などであってもよい。また流体Wは、水に限定されることなく、検出片27に対して力を作用させてケーシング25内で移動させることのできるものであればよく、たとえば空気などの気体であってもよい。
【0028】
受容手段23のケーシング25は、たとえば合成樹脂などからなる管によって構成される。合成樹脂には、たとえばポリ塩化ビニル(略称PVC)が好適に用いられる。このケーシング25を構成する管の内寸法、すなわち流体Wが射出手段22から射出される方向に対して直交する方向における内径はdiに、管の壁厚はt1に設定される。ケーシング25の一方の端面には、前述の入射孔24が形成され、他方の開口端面は、流体Wの逃し孔29が形成される蓋体30によって覆われ、蓋体30の逃し孔29には流体Wの排出管として機能するU字管31が連結される。
【0029】
またケーシング25には、管の軸線方向すなわち後述する検出片27の移動方向に延びる長孔32が複数形成される。図4は、ケーシング25に形成される長孔32の斜視図である。本実施の形態では、ケーシング25の円周方向に約120度ピッチで3つの長孔32a,32b,32cが形成される。形成される長孔の数は、特に限定されることはないけれども、ケーシング25内に侵入する塵埃の排出能とケーシング25の強度低下とを勘案して適宜定められる。
【0030】
3つ形成される長孔32a,32b,32cのそれぞれの幅w1,w2,w3のうち少なくとも1つが、幅4mm以上になるように形成される。長孔32の幅は、すべてが4mm未満であってもよいけれども、少なくとも1つの幅を4mm以上になるように形成することによって、寸法の大きな塵埃や集積して寸法の大きくなった塵埃を、ケーシング25外へ速やかに排出することが可能になる。さらにケーシング25の軸線方向における長孔32の長さL1は、検出片27のケーシング25内における移動可能距離、すなわちストローク以上になるように形成されることが好ましい。
【0031】
再び図1〜図3に戻って、ケーシング25の円周壁には、スイッチ28を挿入するための第1貫通孔33が形成される。ケーシング25の第1貫通孔33が形成される部位には、第1貫通孔33の直径と同一寸法の第2貫通孔34が形成された補強部材35が第2貫通孔34と第1貫通孔33とを連通させるように設けられる。この第1貫通孔33と第2貫通孔34とがスイッチ28の装着孔36を構成する。
【0032】
さらに補強部材35のケーシング軸線方向外方には、補強部材35に関して対称位置に2つの支持部材37a,37bが設けられる。スイッチ28の後述する装着板40からの突出距離L2と、支持部材37a,37bのケーシング半径方向の厚みt2とケーシング25の壁厚t1との和st(=t1+t2)との差ΔL(=L2−st)が所望の好適な距離、すなわちスイッチ28の設計仕様で好適とされる高い検出精度を発現できる距離になるように設定される。
【0033】
検出片27は、ケーシング25の軸線方向に延び、ケーシング25の内径diよりも小さい径を有する円筒状の検出片本体27aと、その両端付近に形成されるフランジ部27b,27cとを備える移動部材である。この検出片本体27aとフランジ部27b,27cとは、たとえば合成樹脂などの非導電性素材によって構成される。フランジ部27b,27cの外径はdoに設定され、前述のケーシング25の内径diと、この外径doとの差Δd(=di−do)は、1.5mm以上、3.0mm以下になるように形成される。
【0034】
差Δdが、1.5mm未満では、検出片27がケーシング25の内壁に引掛る作動不良が発生し易くなる。差Δdが3.0mmを超えると、検出片27がケーシング25の内部において傾斜するので、やはり検出片27がケーシング25の内壁に引掛る作動不良が発生し易くなる。したがって、差Δdを1.5〜3.0mmとした。
【0035】
また検出片本体27aには、ケーシング25の軸線方向に延びる長さのうち、ケーシング25の入射孔24寄りの約1/3の長さにわたって導電部材39が設けられる。
【0036】
また検出片本体27aの逃し孔29を臨む端部であって、フランジ部27cの形成される端部は封止され、検出片本体27aの入射孔24を臨む端部は、フランジ部27bが設けられて封止される。射出手段22から射出され、鋼帯21に遮られることなく受容手段23の入射孔24から入射した流体Wは、フランジ部27bに衝突して検出片27に押圧力を作用させるので、検出片27は、重力に抗して鋼帯21の裏面21aから表面21bに向う方向に、すなわち図2では上方に向ってケーシング25内で移動することができる。
【0037】
入射孔24からケーシング25の内部空間26へ入射された流体Wは、逃し孔29を介してU字管31を通って排出されるとともに、ケーシング25に形成される長孔32を通って排出される。したがって、流体Wがケーシング25内に入射されなくなった場合、ケーシング25内の流体Wが速やかに排出されるので、検出片27が、速やかにケーシング25の入射孔24寄りの位置へ復帰することができる。
【0038】
本実施の形態では、スイッチ28には前述と同様の高周波誘導式の近接スイッチが用いられる。したがって、スイッチ28は、スイッチ28近傍における導電物質の有無を検出することができる。スイッチ28は、略円柱状の形状を有し、その外周面には、雄ねじが刻設されて雄ねじ部が形成される。スイッチ28は、装着板40に形成される貫通孔に刻設される雌ねじ部に螺合され、装着板40の受容手段23を臨む側の表面40aから突出する距離L2が、一定の所望の値になるように設定した後、前記表面40aの反対側からロックナット41をスイッチ28の雄ねじ部に螺合させ、さらに締付けることによって、装着板40に予め装着されるとともに固設される。スイッチ28の固設された装着板40は、装着板40を挿通する安全ボルト42を、支持部材37a,37bに形成される雌ねじ部へ螺合させることによって、受容手段23に装着される。
【0039】
このように装着板40を介してスイッチ28を受容手段23へ装着することによって、前述したスイッチ28の装着板40からの突出距離L2と、支持部材37a,37bのケーシング半径方向の厚みt2とケーシング25の壁厚t1との和stとの差ΔL、すなわちケーシング25の内部空間26に対するスイッチ28の挿入距離ΔLを、常に一定になるように設定することができる。したがって、受容手段23とスイッチ28とをメンテナンスするべく、受容手段23に対してスイッチ28を繰返し脱着した場合においても、スイッチ28と検出片27との距離が常に一定の値に保持されるので、スイッチ28による検出片27の検出精度の再現性を著しく高めることが可能になる。
【0040】
なおスイッチ28は、ケーブル43によって後述する制御手段54に接続され、ケーブル43を通して制御手段54へ信号を送ることができる。
【0041】
以下に端部検出装置20の動作について説明する。鋼帯21の端部21cが、射出手段22と受容手段23との間に存在しないとき、射出手段22から射出される流体Wは、鋼帯21によって遮られることなく受容手段23へ入射する。入射孔24から受容手段23のケーシング25内へ入射した流体Wは、検出片27に対して押圧力を作用させることによって、検出片27を重力に抗して逃し孔29寄りの位置まで移動させる。このとき検出片27に設けられる導電部材39がスイッチ28の近傍に位置するので、スイッチ28は、導電部材39の検出信号を出力する。
【0042】
一方、鋼帯21の端部21cが、射出手段22と受容手段23との間に存在するとき、射出手段22から射出される流体Wは、鋼帯21によって遮られて受容手段23へ入射しない。受容手段23のケーシング25内へ流体Wが入射しないとき、検出片27に対して流体Wの押圧力が作用しないので、検出片27が入射孔24寄りの位置に復帰した状態にある。このとき検出片27に設けられる導電部材39がスイッチ28の近傍に位置しないので、スイッチ28は、導電部材39の検出信号を出力しない。
【0043】
このように、スイッチ28が導電部材39の存在の有無を検出する出力に基づいて、鋼帯21の端部21cが、端部検出装置20を構成する射出手段22と受容手段23との間に存在するか否かを検出することが可能になる。
【0044】
図5は本発明の他の実施の形態であるブラッシング装置50の構成を簡略化して示す正面図であり、図6は図5に示すブラッシング装置50に備わる端部検出装置20装着部付近の拡大正面図である。
【0045】
鋼帯21のブラッシング装置50は、大略、端部検出装置20と、鋼帯21をブラッシングする一対のブラシロール51a,51b(総称するときは51と表記する)と、ブラシロール51が回転自在に支持されるブラシロールスタンド52と、ブラシロールスタンド52を鋼帯21の幅方向に移動させる移動手段53と、端部検出装置20による鋼帯21の幅方向端部の検出出力に応答し、ブラシロールスタンド52の移動方向を反転させるように移動手段53の動作を制御する制御手段54とを含む。
【0046】
ブラシロール51a,51bは、それぞれブラシロール軸55a,55bの外周面にたとえばステンレスワイヤなどを植毛したものである。ブラシロール軸55a,55bには、それぞれ電動機56が連結され、電動機56によってブラシロール51が回転駆動される。
【0047】
鋼帯幅方向におけるブラシロール51の両端部に、端部検出装置20がそれぞれ設けられる。ブラシロールスタンド52に、ブラシロール51に対して平行に支持梁59が設けられる。支持梁59には、装着位置調整部材60を介して支持アーム61が装着される。装着位置調整部材60は、支持アーム61の支持梁59に対する装着位置を、ブラシロール51に対して平行な方向に関して調整することができる。支持アーム61に端部検出装置20が装着されるので、端部検出装置20の装着位置をブラシロール51に対して平行な方向に関して調整することができる。端部検出装置20の装着位置は、通常前述のように鋼帯幅方向におけるブラシロール51の両端部である。
【0048】
ブラシロールスタンド52の基底部57には、リニアベアリング58が設けられる。ブラシロールスタンド52は、リニアベアリング58を介して、ブラシロール51や端部検出装置20などとともに一体的に基台62のブラシロールスタンド52を臨む面に敷設されるガイドレール63上に載置される。
【0049】
移動手段53は、変速可能なサーボモータ64と駆動機構部65とを含む。駆動機構部65は、リニアベアリング58を備え、リニアベアリング58を介して基台62に敷設されるガイドレール66上に載置される。駆動機構部65は、送りねじ機構を備え、送りねじ機構がサーボモータ64に連結されるので、サーボモータ64の回転駆動力が駆動機構部65に伝達される。このことによって、駆動機構部65が、ガイドレール66に案内されて鋼帯21の幅方向に移動することができる。さらにブラシロールスタンド52は、ロッド67を介して駆動機構部65に連結されるので、駆動機構部65の移動に従って鋼帯21の幅方向に移動可能に構成される。
【0050】
制御手段54は、駆動機構部65に設けられる処理回路である。制御手段54は、ブラシロール51の端部に設けられる端部検出装置20に接続され、端部検出装置20による鋼帯21の幅方向端部の検出出力に応答し、ブラシロールスタンド52の移動方向を反転させるように移動手段53の動作を制御する。
【0051】
以下ブラッシング装置50の動作について説明する。図7は、ブラシロール51の往復動作を説明する図である。なお図7では、煩雑化を避けるために、鋼帯21と、1つのブラシロール51bと、簡略化した端部検出装置20のみを図示する。
【0052】
図7(a)では、鋼帯21のブラッシング処理を開始する前の初期状態を示す。端部検出装置20がブラシロール51bの両端部にそれぞれ配置され、鋼帯21とブラシロール51bとの相対的な位置関係は、鋼帯21がブラシロール51bのほぼ中央に位置する状態である。ここで、便宜上図7の紙面に向って左方に配置される端部検出装置を参照符20aで表し、紙面に向って右方に配置される端部検出装置を参照符20bで表す。ブラッシング装置50の運転が開始されると、ブラシロールスタンド52、すなわちブラシロールスタンド52に支持されるブラシロール51bが鋼帯21の幅方向に移動しながらブラッシング処理が行なわれる。
【0053】
ブラッシング装置50の運転が開始されると同時に、端部検出装置20a,20bの受容手段23に向けて射出手段22から流体Wの射出が開始される。図7(a)に示すように鋼帯21がブラシロール51bのほぼ中央に位置する場合、射出手段22から射出される流体Wは、鋼帯21によって遮られることなく受容手段23の入射孔24からケーシング25内に入射して検出片27を押上げる。したがって、2つの端部検出装置20a,20bのスイッチ28は導電部材39の存在を検出、すなわち2つの端部検出装置20a,20bは、鋼帯21の端部21c,21dが端部検出装置20の射出手段22と受容手段23との間に存在しないという検出信号を制御手段54へ出力する。2つの端部検出装置20a,20bから制御手段54へ出力される検出信号が、ともに鋼帯21の端部が射出手段22と受容手段23との間に存在しないものであるとき、制御手段54は、ブラシロール51bの現状の移動方向を維持するように移動手段53の動作を制御する。
【0054】
図7(b)に示すように、ブラシロール51bが図7(b)中の矢符71に示す方向に移動し、鋼帯21の紙面に向って左方の端部21cがブラシロール51bの端部に位置する場合、端部検出装置20bは、前述の図7(a)の場合と同様に動作し、端部検出装置20aでは、射出手段22から射出される流体Wが鋼帯21に遮られて受容手段23に入射しなくなるので、検出片27がケーシング25の入射孔24寄りの位置に復帰する。したがって、端部検出装置20aでは、スイッチ28は導電部材39の存在を検出せず、鋼帯21が端部検出装置20aの射出手段22と受容手段23との間に存在するという検出信号を制御手段54へ出力する。
【0055】
このように2つの端部検出装置20a,20bから制御手段54へ出力される検出信号のうち、一方の端部検出装置20aが鋼帯21の端部21cの存在を検出する信号であり、他方の端部位置検出装置20bが鋼帯21の端部21dの存在を検出しない信号であるとき、制御手段54は、ブラシロール51bの移動方向を図7(b)中の矢符71で示す方向と反対方向へ反転させるように移動手段53の動作を制御する。
【0056】
ブラシロール51bの移動方向を反転させた結果、図7(c)に示すようにブラシロール51bが、図7(c)中の矢符72に示す方向に移動し、鋼帯21の紙面に向って右方の端部21dがブラシロール51bの端部に位置する場合、2つの端部検出装置20a,20bは、前述の図7(b)の場合とそれぞれ逆の動作をする。すなわち端部検出装置20aは、鋼帯21の端部21cを不検出の信号を制御手段54へ出力し、端部検出装置20bは、鋼帯21の端部21dの検出信号を制御手段54へ出力する。このように2つの端部検出装置20a,20bから制御手段54へ出力される検出信号のうち、他方の端部検出装置20bが鋼帯21の端部21dの存在を検出する信号であり、一方の端部検出装置20aが鋼帯21の端部21cの存在を検出しない信号であるとき、制御手段54は、ブラシロール51bの移動方向を図7(c)中の矢符72で示す方向と反対方向へ反転させるように移動手段53の動作を制御する。
【0057】
以降、鋼帯21のいずれかの端部が端部検出装置20によって検出される毎に、ブラシロール51の移動方向の反転動作が繰返されることによって、ブラシロール51が往復運動し、鋼帯21のブラッシング処理におけるブラシロール51の偏磨耗が防止される。この端部検出装置20を備えるブラッシング装置50では、鋼帯21の蛇行による幅方向の位置変動および鋼帯21の幅寸法変化にも対応することができる。
【0058】
(実施例)
以下本発明の実施例について説明する。本発明の端部検出装置20を備えるブラッシング装置50を実施例の装置として準備した。比較例として図8に示す端部検出装置1を備えるブラッシング装置を準備した。実施例の端部検出装置20と比較例の端部検出装置1との諸寸法を合わせて表1に示す。実施例および比較例のいずれの端部検出装置1,20においても、流体Wには上水を使用し、射出手段から射出される水圧を0.15MPaとした。
【0059】
【表1】
Figure 2005030900
【0060】
実施例のブラッシング装置50と比較例のブラッシング装置とに、ステンレス鋼帯を通板させてブラッシング処理する操業を3ケ月間行なった。それぞれの装置における3ケ月間の累積ブラッシング処理量は、ほぼ60,000トンであった。3ケ月の操業期間中における端部検出装置1,20の作動不良発生回数を計数し、性能評価を行なった。
【0061】
評価結果は、次のようであった。実施例の端部検出装置20では、3ケ月の操業期間中、作動不良が全く発生しなかったけれども、比較例の端部検出装置1では、3ケ月の操業期間中、2〜3回/月の頻度で作動不良が発生した。
【0062】
【発明の効果】
本発明によれば、金属帯の幅方向の端部の位置を検出し、該検出信号を出力する金属帯の端部検出装置において、流体が射出手段から射出される方向に対して直交する方向における受容手段のケーシングの内寸法diと、ケーシングの内部空間に収容される検出片の外寸法doとの差Δdが、1.5mm以上、3.0mm以下になるように構成される。このようにケーシングの内寸法diと検出片の外寸法doとの差Δdが好適範囲に設定されるので、流体の作用によって検出片がケーシング内を移動するに際し、検出片が、ケーシング内を円滑に移動することができるとともに、金属粉などの塵埃がケーシングと検出片とで形成される間隙に集積しにくくなり、作動不良および検出精度不良の発生が防止される。
【0063】
また本発明によれば、スイッチは、受容手段とは別体に構成される装着板に予め装着され、装着板を介して受容手段に装着される。このことによって、装着板に予め装着されるスイッチが装着板の受容手段を臨む表面から突出する距離が、一定の所望の値になるように設定し、次に装着板を受容手段に装着した際における装着板の受容手段を臨む表面と受容手段との距離、すなわち装着板の受容手段を臨む表面と受容手段のケーシング内に収容される検出片との距離が一定の所望の値になるように設定しておくことができる。このように、装着板に予め位置決めして固設されるスイッチを、受容手段に装着された状態で検出片との距離が一定の所望の値になるように設定される装着板を介して受容手段に装着することによって、スイッチの検出片を臨む先端と検出片との間隔を常に一定の所望の値になるようにすることができる。したがって、受容手段とスイッチとをメンテナンスするべく、スイッチを受容手段から繰返し脱着した場合においても、スイッチと検出片との距離が常に一定の値に保持されるので、スイッチによる検出片の検出精度の再現性を著しく高めることが可能になる。
【0064】
また本発明によれば、受容手段のケーシングには、検出片の移動方向に平行な方向に延びる長孔またはスリットが複数形成され、好ましくは複数形成される長孔またはスリットのうち少なくとも1つが、幅4mm以上になるように形成される。このことによって、受容手段のケーシング内に侵入した金属粉などの塵埃が、長孔またはスリットから容易に排出されるので、ケーシングと検出片とで形成される間隙に集積しにくくなり、一層作動不良および検出精度不良の発生が防止される。また長孔またはスリットのうち少なくとも1つを幅4mm以上に形成しておくことによって、比較的大きな塵埃がケーシング内に侵入した場合であっても、容易に排出することができる。
【0065】
また本発明によれば、金属帯のブラッシング装置は、金属帯の端部検出装置と、金属帯をブラッシングするブラシロールと、ブラシロールが回転自在に支持されるブラシロールスタンドと、ブラシロールスタンドを金属帯の幅方向に移動させる移動手段と、金属帯の端部検出装置による金属帯の幅方向端部の検出出力に応答し、ブラシロールスタンドの移動方向を反転させるように移動手段の動作を制御する制御手段とを含んで構成される。このようにブラッシング装置は、前述の金属帯の端部検出装置を備えるので、金属帯の端部位置検出に際し、作動不良および検出精度不良を生じることがなく、生産効率を向上し、優れたメンテナンス性を発現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である金属帯の端部検出装置20の構成を簡略化して示す正面図である。
【図2】図1に示す金属帯の端部検出装置20の側部断面図である。
【図3】図1に示す金属帯の端部検出装置20の部分分解側面図である。
【図4】ケーシング25に形成される長孔32の斜視図である。
【図5】本発明の他の実施の形態であるブラッシング装置50の構成を簡略化して示す正面図である。
【図6】図5に示すブラッシング装置50に備わる端部検出装置20装着部付近の拡大正面図である。
【図7】ブラシロール51の往復動作を説明する図である。
【図8】従来技術の金属帯の端部検出装置1の構成を簡略化して示す部分断面側面図である。
【図9】近接スイッチ5と検出片10との距離Gが離れ過ぎた場合を示す部分断面側面図である。
【符号の説明】
20 端部検出装置
21 鋼帯
22 射出手段
23 受容手段
24 入射孔
25 ケーシング
27 検出片
28 スイッチ
29 逃し孔
31 U字管
32 長孔
36 支持部材
39 導電部材
40 装着板
41 ロックナット
50 ブラッシング装置
51 ブラシロール
52 ブラシロールスタンド
53 移動手段
54 制御手段
56 電動機
64 サーボモータ
65 駆動機構部

Claims (5)

  1. 金属帯の幅方向の端部の位置を検出し、該検出信号を出力する金属帯の端部検出装置において、
    金属帯の一方の表面から他方の表面に向う方向に流体を射出する射出手段と、
    射出手段に対向するように設けられ射出手段から射出される流体を受容する受容手段であって、金属帯の一方の表面から他方の表面に向う方向に延びるように設けられ流体が入射する入射孔を有するケーシングと、ケーシングの内部空間に収容され入射孔から入射される流体の作用によって移動可能なように設けられる検出片とを備える受容手段と、
    受容手段に装着されるスイッチであって、流体が金属帯の端部によって遮られて受容手段に入射されない場合と、流体が金属帯の端部によって遮られることなく受容手段に入射される場合とのいずれであるかを、ケーシングの内部空間において移動する検出片の位置に基づいて検出し、該検出信号を出力するスイッチとを含み、
    前記流体が前記射出手段から射出される方向に対して直交する方向における前記ケーシングの内寸法diと前記検出片の外寸法doとの差Δd(=di−do)が、1.5mm以上、3.0mm以下になるように構成されることを特徴とする金属帯の端部検出装置。
  2. 前記スイッチは、
    前記受容手段とは別体に構成される装着板に予め装着され、装着板を介して受容手段に装着されることを特徴とする請求項1記載の金属帯の端部検出装置。
  3. 前記受容手段のケーシングには、
    前記検出片の移動方向に平行な方向に延びる長孔またはスリットが複数形成されることを特徴とする請求項1または2記載の金属帯の端部検出装置。
  4. 前記複数形成される長孔またはスリットのうち少なくとも1つが、幅4mm以上になるように形成されることを特徴とする請求項3記載の金属帯の端部検出装置。
  5. 前記請求項1〜4のいずれかに記載の金属帯の端部検出装置と、
    金属帯をブラッシングするブラシロールと、
    ブラシロールが回転自在に支持されるブラシロールスタンドと、
    ブラシロールスタンドを金属帯の幅方向に移動させる移動手段と、
    金属帯の端部検出装置による金属帯の幅方向端部の検出出力に応答し、ブラシロールスタンドの移動方向を反転させるように移動手段の動作を制御する制御手段とを含むことを特徴とするブラッシング装置。
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