JP2005030528A - 2重渦巻き型クランプ金具 - Google Patents

2重渦巻き型クランプ金具 Download PDF

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Abstract

【課題】
クランプバンドの引張強度と引き絞り操作性に優れ、しかも弛緩量が必要最少限度に抑制された2重渦巻き型クランプ金具を提供する。
【解決手段】
クランプバンド(11)の内側重合部分(11a)と外側重合部分(11b)から外向きに切り起された第1工具係止爪(18)と第2工具係止爪(22)へ、引き絞り式操作工具(F)を差し入れ係止させることにより、上記クランプバンドの口径を強制的に収縮変形させた時、その内側重合部分から外向きに切り起された凸状チャンネル型の第1固定爪(17)と、外側重合部分から逆な内向きに切り起された凹状チャンネル型の第2固定爪(21)とが、その相互間に介在する中間重合部分(11c)の工具逃し入れ用連通孔(24)を通じて、一定量(L2)だけ互いに喰い付き係止し合うように関係設定した。【選択図】 図8

Description

本発明はゴムや合成樹脂などの可塑物から成る流体給送用ホースを初め、防塵用ベローズ、軸継手用ブーツ、その他の被固定物を、各種機器の接続円周面へ半永久的に締結固定するための2重渦巻き型クランプ金具に関する。
本発明者はこの種の2重渦巻き型クランプ金具について、既に実公平7−50631号とこれを改良した特許第2898613号並びに特許第2947466号を取得しており、更には後二者を優先権主張の基礎としたアメリカ特許第5797168号やヨーロッパ特許第0828107号なども取得している。
上記特許第2898613号発明を代表例に挙げて言えば、これではその特許明細書と図面に記載されている通り、一定長さ(L)の金属帯板材料(M)から成るクランプバンド(11)を、その巻き曲げ一端側となる内側重合部分(11a)と同じく巻き曲げ他端側となる外側重合部分(11b)とが、中間重合部分(11c)を介して一定量(X)だけ3重にオーバーラップする全体的な2重の円形渦巻き状態に巻き曲げ立体化してある。
そのため、その部分的な一定量(X)だけ2重にオーバーラップする1重の円形リング状態として巻き曲げ立体化したにとどまる構成のクランプ金具(例えば本発明者が提案した特許第2652136号や実公平7−47671号など)と比較した場合、約半分の小さな引き絞り操作力(締付けトルク)のもとで、クランプバンド(11)の口径を軽快・円滑に収縮変形させることができ、しかもその極めて高い真円度を保つクランプバンド(11)により、被固定物(10)を各種機器(31)の接続円周面(32)へ均一な全面密着状態に安定良く締結固定し得る利点がある。
更に、上記公知発明ではクランプバンド(11)の2重オーバーラップ状態に保たれた外接帯域(X1)と内接帯域(X2)のうち、その外接帯域(X1)から内向き折曲状態に切り起した複数個の浮かし脚片(23)を内接帯域(X2)へ弾力的に接触させるか、又は逆に内接帯域(X2)から外向き折曲状態に切り起した複数個の浮かし脚片(23)を外接帯域(X1)へ弾力的に接触させることによって、上記クランプバンド(11)自身に直径方向の伸縮バネ力を蓄積させている。
そのため、被固定物(10)が元来弾力性のない硬質な合成樹脂材料から成る防塵用ベローズや軸継手用ブーツなどであっても、又その被固定物(10)が弾力性に富むゴム材料から成る流体給送用ホースなどとして、その経時的な老化により弾力性の消失してしまうことが起っても、上記浮かし脚片(23)をクランプバンド(11)の伸縮バネ要素として、これが被固定物(10)の硬さ変化や太さ変化を吸収する作用により、やはり被固定物(10)を各種機器(31)の接続円周面(32)へ常時均一な全面密着状態に締結固定することができ、しかも全体的な扁平状態を保つことにより、回転力や振動、衝撃を受ける車両などの機器にも支障なく使用し得る利点があると言える。
ところが、その後も鋭意研究を重ねてきた結果、上記公知発明の構成ではそのクランプバンド(11)の伸縮バネ要素となる浮かし脚片(23)の有無に拘らず、根本的にクランプバンド(11)の内側重合部分(11a)と外側重合部分(11b)とが3重のオーバーラップ状態を保つ一定量(X)の中間重合部分(11c)において、その外側重合部分(11b)から内向き陥没状態に曲げ出された第1固定爪(18)と、中間重合部分(11c)から逆な外向き隆起状態に曲げ出された第2固定爪(22)とが、互いに喰い付き係止し合うことによって、そのクランプバンド(11)を円形渦巻き状態に締結固定するようになっており、上記第2固定爪(22)が内側重合部分(11a)に設置されていないため、次の諸問題がある。
即ち、上記公知発明に係るクランプ金具の言わば宿命として、そのクランプバンド(11)の内側重合部分(11a)と外側重合部分(11b)とを引き絞り式操作工具(P)により引き絞り操作すると、第1固定爪(18)と第2固定爪(22)とが一旦互いに乗り越える如く変移して、その乗り越えた後に喰い付き係止し合う関係上、その喰い付き係止し合う状態(被固定物(10)の締結固定状態)が上記乗り越えてからスプリングバックする分量だけ爾後的に弛緩することとなる。
この点、上記公知発明の構成では第2固定爪(22)が中間重合部分(11c)から外向き隆起状態に曲げ出されており、クランプバンド(11)の1周目において外側重合部分(11b)の第1固定爪(18)と喰い付き係止し合うようになっているため、そのクランプバンド(11)の機械的な締結固定手段としては1重巻きのクランプ金具と異ならず、折角の2重渦巻き型クランプ金具であると雖も、上記爾後的な弛緩量が未だ多い。
そうすると、流体給送用ホースなどの弾力性に富む厚肉なゴム材料から成る被固定物(10)であれば、その厚肉な弾性材料によって上記弛緩量を吸収し得るのでともかく、その被固定物(10)が特に弾力性のない硬質な合成樹脂材料から成形された薄肉な防塵用ベローズや軸継手用ブーツなどである場合には、上記弛緩量がクランプ金具としての致命的な欠陥を惹起することになる。
例えば、上記第1、2固定爪(18)(22)の喰い付き係止量を今0.5mmとして、これ以上の0.6mmだけ相互の乗り越え状に変移させる場合を想定すると、その第1、2固定爪(18)(22)はクランプバンド(11)の円周方向に沿って、計算上約0.19mmだけスプリングバックするが、その約0.19mmの爾後的な弛緩量は硬質な合成樹脂材料から約1.0〜1.5mmの厚みに成形される通例である防塵用ベローズや軸継手用ブーツなどの被固定物(10)にとって、過大な数値となる結果、その被固定物(10)の安定・確固な緊締状態を得られないことが起るのである。
又、クランプバンド(11)の口径を被固定物(10)の太さ変化に応じた多品種として製造する場合、上記第1固定爪(18)と第2固定爪(22)との間隔距離を変えなければならないが、その第2固定爪(22)はクランプバンド(11)の中間重合部分(11c)から外向き隆起状態に曲げ出されているため、その曲げ出し加工位置を正確に決定する計算が非常に難かしく、少しでも位置狂いを生ずると、もはや外側重合部分(11b)の第1固定爪(18)と確固に安定良く緊締することができず、その意味からも致命的なクランプ金具となってしまうのであり、多品種の量産効果に劣る。
更に、この種2重渦巻き型クランプ金具の場合1重巻きのそれに比して、クランプバンド(11)が2周巻き曲げ立体化されている分だけ、その内側重合部分(11a)と外側重合部分(11b)とを多く引き絞り操作しなければならないが、上記公知発明の構成では第1固定爪(18)と第2固定爪(22)との喰い付き係止し合う個所がクランプバンド(11)の1箇所であるに過ぎず、その余の仮り止め手段を具備していないため、上記クランプバンド(11)を目的とする最終口径に達するまで、一挙に収縮変形させる必要があり、その引き絞り操作を行ない難いばかりでなく、万一の係止ミスによって、クランプバンド(11)が勢い良く弾撥的に拡開してしまい、操作手を負傷する危険もある。
本発明はこのような諸問題を解決するために、一定長さにカットされた金属帯板材料から成るクランプバンドを、その巻き曲げ一端側となる内側重合部分と同じく巻き曲げ他端側となる外側重合部分とが中間重合部分を介して、一定量だけ3重にオーバーラップする全体的な2重の円形渦巻き状態に巻き曲げ立体化し、
そのクランプバンドの口径を強制的に収縮変形させることにより、ゴムや合成樹脂などの可塑物から成る流体給送用ホースや防塵用ベローズ、軸継手用ブーツ、その他の被固定物を、各種機器の接続円周面へ締結固定する2重渦巻き型クランプ金具において、
上記内側重合部分の切り離し一端のみを金属帯板材料自身の一定幅よりも狭い一定幅のパイロットノーズとして切り欠くと共に、同じく内側重合部分の切り離し一端側から順次遠く離隔した位置には第2固定爪受け入れ孔と第1工具受け入れ孔とを並列状態に開口分布させて、その第2固定爪受け入れ孔における上記パイロットノーズと隣り合う側の開口エッジから凸状チャンネル型の第1固定爪を、上記第1工具受け入れ孔における第2固定爪受け入れ孔と隣り合う側の開口エッジからやはり凸状チャンネル型の第1工具係止爪を、各々一定高さだけ外向き隆起状態に曲げ出す一方、
上記外側重合部分にはその切り離し他端側から順次第1固定爪受け入れ孔と第2工具受け入れ孔とを並列状態に開口分布させて、その第1固定爪受け入れ孔における上記切り離し他端側の開口エッジから凹状チャンネル型の第2固定爪を一定深さだけ内向き陥没状態に曲げ出すと共に、上記第2工具受け入れ孔における第1固定爪受け入れ孔と隣り合う側の開口エッジから凸状チャンネル型の第2工具係止爪を一定高さだけ外向き隆起状態に曲げ出し、
上記中間重合部分には内側重合部分のパイロットノーズを逃し入れるノーズ受け入れ孔と、同じく内側重合部分の上記第1固定爪並びに第1工具係止爪を逃し入れる工具逃し入れ用連通孔とを並列状態に開口分布させて、
上記内側重合部分の第1工具係止爪と外側重合部分の第2工具係止爪とが並び立つ相互間へ、引き絞り式操作工具の作用爪を各々差し入れ係止させて、その一対の作用爪を引き絞り操作することにより、上記クランプバンドの口径を強制的に収縮変形させた時、
その内側重合部分の第1固定爪と外側重合部分の第2固定爪とが、その相互間に介在する中間重合部分の工具逃し入れ用連通孔を通じて、一定量だけ互いに喰い付き係止し合うように関係設定したことを特徴とするものである。
本発明の請求項1に特定具体化された上記構成によれば、そのクランプバンドの機械的な締結固定手段となる第1固定爪が、内側重合部分からの凸状チャンネル型として外向き隆起状態に曲げ出されており、その外側重合部分から内向き陥没状態に曲げ出された凹状チャンネル型の第2固定爪と、中間重合部分の工具逃し入れ用連通孔を通じて、互いに一定量だけ喰い付き係止し合うようになっているため、その第1、2固定爪が乗り越えた後にスプリングバックするとしても、その爾後的な弛緩量を必要最少限度に抑制することができ、しかも優れた引張強度を発揮し得るのである。
その結果、本発明の2重渦巻き型クランプ金具を各種被固定物に対して、一切の制約なく広範囲に適用することができ、例えば弾力性のない硬質な合成樹脂材料から約1.0〜1.5mmの薄肉に成形された防塵用ベローズや軸継手用ブーツなどの被固定物であっても、これを弛緩のおそれなく安定・確固に緊締し得る効果がある。
又、本発明の上記第1固定爪はクランプバンドにおける内側重合部分の切り離し一端側から外向き隆起状態に曲げ出されているため、そのクランプバンドの口径が大小変化するクランプ金具の多品種を製造するに当っても、上記第1固定爪と第2固定爪との間隔距離を言わば1重巻きのクランプ金具と同じく、極めて容易に正しく長短調整することができ、その第1、2固定爪の曲げ出し加工位置を決定するための計算上、一切の困難を生じない結果、その多品種の製造効果に優れる。
特に、請求項2の構成を採用するならば、上記内側重合部分の第1固定爪と外側重合部分の第2固定爪とを、中間重合部分に開口する工具逃し入れ用連通孔の内部において、その中間重合部分の一定厚みをほぼ2等分する平面上での喰い付き係止し合う状態に保つことができ、これによって内側重合部分と外側重合部分とが中間重合部分へ、自づと引き寄せ密着されることになるため、クランプバンドの全体的な扁平度と真円度に富む締結状態を得られる効果がある。
請求項3の構成を採用するならば、第1、2固定爪が一定量だけ互いに喰い付き係止し合って、クランプバンドの最終口径に締結固定された時、中間重合部分の突っ張りキーが内側重合部分の突っ張りキー用受け止めエッジに受け止められるように関係設定されているため、その突っ張りキーの突っ張り拘束作用により、第1、2固定爪の係止状態をますます安定裡に施錠することができ、その不慮に解除してしまうおそれがない。
請求項4の構成を採用するならば、クランプバンドの口径を操作工具により引き絞り操作する過程において、その外側重合部分の第2固定爪を中間重合部分の第2固定爪用仮り止めエッジへ、一旦仮り止め状態に喰い付き係止させることができ、その仮り止め状態に保たれた中途口径から、目的とする最終口径までの引き絞り量は常に一定となるため、1重巻きのクランプ金具に比して引き絞り量の多い2重渦巻き型クランプ金具であっても、その引き絞り操作を円滑に便利良く行なえる効果がある。
更に、請求項5の構成を採用するならば、そのクランプバンドにおける外接帯域と内接帯域との相互間に介在する複数の浮かし脚片を伸縮バネ要素として、被固定物の太さ変化や硬さ変化を自づと弾力的に吸収又は調整作用することができ、各種被固定物への対応性とその全面密着状態の確保に役立つ。
以下、図面に基いて本発明の構成を具体的に詳述すると、図1、2はその第1実施形態に係るクランプ金具の展開平板状態(材料加工状態)を示しており、又図3〜12は同じく巻き曲げ立体化した製品(図例では口径が約35mmのクランプ金具)とその使用状態を示している。
クランプ金具の材料としては、約0.5〜1.0mmの一定厚み(T)(図例では0.5mm)と約7〜10mmの一定幅(W)(図例では9mm)を有するSUS301、304、316又は430のステンレス鋼板(図例ではSUS316)やその他の金属帯板(M)が採用され、その予じめの長尺な材料から目的とする流体給送用ホースや防塵用ベローズ、軸継手用ブーツなどの被固定物(10)が備えている太さに応じた一定長さ(L)(図例では250mm)として、適当な定寸にカットされる。
(11)はこのような定寸にカットされた上記金属帯板材料(M)から、正面視の円形リング状をなす2重に巻き曲げ立体化されることにより、被固定物(10)の締付け作用に言わば直接奉仕するクランプバンドであって、その巻き曲げ一端側に対して巻き曲げ他端側が間接的に外接する如く、一定量(X)(図例では約27mm)だけ部分的な3重のオーバーラップ状態に保たれている。
つまり、クランプバンド(11)はその巻き曲げ一端側を内側重合部分(11a)とし、同じく巻き曲げ他端側を外側重合部分(11b)として、その中間位置での一定量(X)だけ3重にオーバーラップすることとなる全体的な2重の円形渦巻き状態に巻き曲げ立体化されているのである。
(11c)はその一定量(X)の3重オーバーラップ個所において、上記内側重合部分(11a)と外側重合部分(11b)との相互間に介在する中間重合部分を示しているが、その中間重合部分(11c)は図7〜9のように、上記一定量(X)の3重オーバーラップ個所からクランプバンド(11)の巻き曲げ一端側へ移行連続することによって、上記外側重合部分(11b)に内接する2重のオーバーラップ状態となり、同じく3重オーバーラップ個所からクランプバンド(11)の逆な巻き曲げ他端側へ移行連続することによって、上記内側重合部分(11a)に外接する2重のオーバーラップ状態となる。
上記クランプバンド(11)は言うまでもなく金属帯板材料(M)自身の一定幅(W)を具備しているが、その内側重合部分(11a)の切り離し一端のみが金属帯板材料(M)における両サイドエッジの対称な切り欠きにより、そのクランプバンド(11)の一定幅(W)に対する約3分の1弱の狭い一定幅(W1)(図例では3mm)を有する先導用パイロットノーズ(12)として形成されている。そのパイロットノーズ(12)の張り出し長さ(L1)は約7〜10mm(図例では7mm)に寸法化されている。
(13)は上記パイロットノーズ(12)の張り出し基端部付近に位置しつつ、そのクランプバンド(11)の内側重合部分(11a)に開口形成された巻き曲げ成形用の係止ピン受け入れ孔であり、これはフォーミングマシン(図示省略)におけるクランプバンド巻き曲げ成形用芯金ロールの円周面から一体的に植立する係止ピンを受け入れ、その係止ピンとの係止状態のもとで、芯金ロールが回転駆動されることにより、上記クランプバンド(11)を円形渦巻き状態に巻き曲げ立体化するために使われる。
その場合、上記係止ピン受け入れ孔(13)としては平面視の円形や楕円形に開口させてもさしつかえないが、特にそのパイロットノーズ(12)と隣り合う側の開口エッジをクランプバンド(11)の長手中心線と直交するストレートな線分の突っ張りキー用受け止めエッジ(14)として、その係止ピン受け入れ孔(13)を図1〜3のような平面視の細長い半円形や四角形に打ち抜くことにより、中間重合部分(11c)の後述する突っ張りキーを安定良く受け止め得るように関係設定することが好ましい。
同じくクランプバンド(11)における内側重合部分(11a)の切り離し一端側から、上記係止ピン受け入れ孔(13)よりも順次遠く離隔した位置には、第2固定爪受け入れ孔(15)と第1工具受け入れ孔(16)とが並列状態に開口分布されている。
茲に、第2固定爪受け入れ孔(15)と第1工具受け入れ孔(16)は何れもクランプバンド(11)の長手中心線上に延在する平面視の楕円形をなしているが、その第2固定爪受け入れ孔(15)における上記係止ピン受け入れ孔(13)と隣り合う側の開口エッジは、図8、9、11のような横断面の凸状チャンネル型をなす第1固定爪(17)として、金属帯板材料(M)における一定厚み(T)の約1.5〜2.0倍に相当する一定高さ(H1)(図例では約1mm)だけ外向き隆起状態に曲げ出されている。
又、第1工具受け入れ孔(16)における上記第2固定爪受け入れ孔(15)と隣り合う側の開口エッジは、図8〜10のような横断面の凸状チャンネル型をなす第1工具係止爪(18)として、金属帯板材料(M)における一定厚み(T)の約1.5〜2.5倍に相当する一定高さ(H2)(図例では約1.2mm)だけ外向き隆起状態に曲げ出されており、後述する引き絞り式操作工具(F)の引き絞り力(クランプバンドの口径収縮力)に対抗し得る補強ビードとして働くようになっている。
他方、上記内側重合部分(11a)へ3重のオーバーラップ状態に外接することとなるクランプバンド(11)の外側重合部分(11b)には、その切り離し他端側から順次に第1固定爪受け入れ孔(19)と第2工具受け入れ孔(20)とがやはり並列状態に開口分布されている。
このような第1固定爪受け入れ孔(19)と第2工具受け入れ孔(20)も平面視の楕円形を呈しているが、その第1固定爪受け入れ孔(19)における上記切り離し他端側の開口エッジは、図8、9、11のような横断面の凹状チャンネル型をなす第2固定爪(21)として、金属帯板材料(M)における一定厚み(T)の約1.5〜2.0倍に相当する一定深さ(D1)(図例では約1mm)だけ内向き陥没状態に曲げ出されている。
つまり、クランプバンド(11)の内側重合部分(11a)から外向き隆起状態に曲げ出された凸状チャンネル型の上記第1固定爪(17)と、同じく外側重合部分(11b)から内向き陥没状態に曲げ出された凹状チャンネル型の第2固定爪(21)は、クランプバンド(11)の機械的な締結手段をなし、その爪先同志が逆向きの雌雄関係として、中間重合部分(11c)の後述する工具逃し入れ用連通孔を通じて、一定量(L2)(図例では約0.5mm)だけオーバーラップ状態に喰い付き係止し合うようになっているのである。
又、第2工具受け入れ孔(20)における上記第1固定爪受け入れ孔(19)と隣り合う側の開口エッジは、図8、9のような上記内側重合部分(11a)の第1工具係止爪(18)と並び立つ凸状チャンネル型の第2工具係止爪(22)として、金属帯板材料(M)における一定厚み(T)の約1.5〜2.0倍に相当する一定高さ(H3)(図例では約1mm)だけ、やはり外向き隆起状態に曲げ出されており、これも上記第1工具係止爪(18)と同じ趣旨の補強ビードとして機能する。
(23)は上記内側重合部分(11a)と外側重合部分(11b)との一定量(X)だけ3重にオーバーラップする個所に存在する中間重合部分(11c)へ、そのクランプバンド(11)の長手中心線上に延在する平面視の楕円形として細長く開口形成されたノーズ受け入れ孔であり、上記内側重合部分(11a)のパイロットノーズ(12)を逃し入れることによって、そのクランプバンド(11)の内周面(締付け作用面)を無段差の平滑状態に保つ。(L3)はそのノーズ受け入れ孔(23)の開口長さ(図例では20mm)を示しており、上記パイロットノーズ(12)の張り出し長さ(L1)よりもかなり長く寸法化されている。
更に、上記ノーズ受け入れ孔(23)から外側重合部分(11b)の存在する側へ寄った中間重合部分(11c)には、そのノーズ受け入れ孔(23)と並列する工具逃し入れ用連通孔(24)が、やはり平面視の細長い楕円形として開口形成されており、これは上記内側重合部分(11a)の第2固定爪受け入れ孔(15)並びに第1工具受け入れ孔(16)と連通して、その連通孔(24)の内部へ上記第1固定爪(17)と第1工具係止爪(18)を逃し入れる。(L4)はその工具逃し入れ用連通孔(24)の開口長さを示しており、図例では30mmに寸法化されている。
そのため、後述の操作工具(F)によるクランプバンド(11)の引き絞り操作時、その中間重合部分(11c)とこれに2重のオーバーラップ状態として内接される内側重合部分(11a)とが、相対的に横方向(被固定物の軸線方向)へ位置ズレ遊動するおそれはない。
尚、上記係止ピン受け入れ孔(13)や第1、2固定爪受け入れ孔(19)(15)、第1、2工具受け入れ孔(16)(20)、ノーズ受け入れ孔(23)並びに工具逃し入れ用連通孔(24)は、その悉くほぼ同一の開口幅(W2)(図例では4mm)として、クランプバンド(11)の一定幅(W)に対する約3分の1強に寸法化されている。
上記の構成によれば、凸状チャンネル型の第1工具係止爪(18)が金属帯板材料(M)の一定厚み(T)に対する約1.5〜2.5倍の一定高さ(H2)として、クランプバンド(11)の内側重合部分(11a)から中間重合部分(11c)の工具逃し入れ用連通孔(24)を通じ、外向き隆起状態に曲げ出されているため、そのクランプバンド(11)の外側重合部分(11b)からやはり外向き隆起状態に曲げ出された凸状チャンネル型第2工具係止爪(22)との並び立つ相互間へ、引き絞り式操作工具(F)の後述する作用爪を確実に安定良く差し入れ係止させることができる。
そして、そのクランプバンド(11)を引き絞り操作すれば、上記内側重合部分(11a)から外向き隆起状態に曲げ出された凸状チャンネル型の第1固定爪(17)と、上記外側重合部分(11b)から内向き陥没状態に曲げ出された凹状チャンネル型の第2固定爪(21)とが、上記中間重合部分(11c)の工具逃し入れ用連通孔(24)を通じて、一定量(L2)だけ互いに喰い付き係止し合うこととなり、その内側重合部分(11a)と外側重合部分(11b)とが機械的に締結一体化されるのである。
又、上記クランプバンド(11)の中間重合部分(11c)に内接する内側重合部分(11a)のパイロットノーズ(12)は、その中間重合部分(11c)のノーズ受け入れ孔(23)へ逃し入れられることになるほか、同じく内側重合部分(11a)から外向き隆起状態に曲げ出された上記第1固定爪(17)と第1工具係止爪(18)も、上記中間重合部分(11c)の工具逃し入れ用連通孔(24)へ逃し入れられることになる結果、2重渦巻き型のクランプ金具であると雖も、その全体的に著しく扁平化することができ、しかもクランプバンド(11)の内周面(締付け作用面)を高度な真円リング状態と無段差の平滑状態に保てるのである。
先には、中間重合部分(11c)のノーズ受け入れ孔(23)と工具逃し入れ用連通孔(24)が平面視の細長い楕円形として開口されている旨を説明したが、その工具逃し入れ用連通孔(24)におけるノーズ受け入れ孔(23)と隣り合う側の開口エッジを、上記係止ピン受け入れ孔(13)の突っ張りキー用受け止めエッジ(14)と同じく、特にクランプバンド(11)の長手中心線と直交するストレートな線分の第2固定爪用仮り止めエッジ(25)として打ち抜くことが好ましい。
そうすれば、クランプバンド(11)の外側重合部分(11b)から内向き陥没状態に曲げ出された凹状チャンネル型の第2固定爪(21)が上記したように、中間重合部分(11c)の工具逃し入れ用連通孔(24)へ逃し入れられることになる関係上、その連通孔(24)の第2固定爪用仮り止めエッジ(25)へ上記第2固定爪(21)を、一旦仮り止め状態に喰い付き係止させることができ、操作工具(F)によるクランプバンド(11)の引き絞り操作過程において、そのクランプバンド(11)を目的する最終口径に達しない中途での仮り止め状態に保てるのである。
そして、その仮り止め状態にある中途の口径から、目的とする最終口径に達するまでの引き絞り量を常に一定として、更に引き絞り操作を続行することにより、上記内側重合部分(11a)の第1固定爪(17)と外側重合部分(11b)の第2固定爪(21)とを喰い付き係止させて、クランプバンド(11)の最終口径を容易に便利良く得ることができる。
又、上記ノーズ受け入れ孔(23)における工具逃し入れ用連通孔(24)と隣り合う側の開口エッジを、上記内側重合部分(11a)に開口する係止ピン受け入れ孔(13)の突っ張りキー用受け止めエッジ(14)と喰い付き係止し得る位置関係の突っ張りキー(26)として、金属帯板材料(M)の一定厚み(T)にほぼ相当する一定深さ(D2)(図例では0.5mm)だけ、斜め内向き陥没状態に曲げ出すことにより、上記内側重合部分(11a)の第1固定爪(17)と外側重合部分(11b)の第2固定爪(21)とが互いに喰い付き係止し合って、クランプバンド(11)の最終口径に締結固定された時、上記中間重合部分(11c)の突っ張りキー(26)が内側重合部分(11a)の突っ張りキー用受け止めエッジ(14)に受け止められるように設定することが望ましい。
そうすれば、その突っ張りキー(26)の突っ張り拘束作用によって、上記第1、2固定爪(17)(21)の喰い付き係止状態を不慮に解除しないように施錠することができ、クランプ金具としての信頼性と引き絞り操作上の安全性がますます向上する。
このような本発明の2重渦巻き型クランプ金具は、これを上記ステンレス鋼板やその他の金属帯板材料(M)から次の通りに量産することができる。
即ち、その予じめの長尺な金属帯板材料(M)を移送ラインに沿い、一方向へ自動間歇的に順送する過程において、第1プレス打ち抜き加工金型(P1)による上記クランプバンド(11)のパイロットノーズ(12)、係止ピン受け入れ孔(13)、第1、2固定爪受け入れ孔(15)(19)並びに第1、2工具受け入れ孔(16)(20)の打ち抜き加工と、第2プレス打ち抜き加工金型(P2)による上記クランプバンド(11)のノーズ受け入れ孔(23)並びに工具逃し入れ用連通孔(24)の打ち抜き加工とを行なう。その第1、2プレス打ち抜き加工金型(P1)(P2)の2種を用いた打ち抜き加工状態は、図13〜15に示す通りである。
その後、同じく金属帯板材料(M)をプレス曲げ起し加工金型(図示省略)に通過させて、上記クランプバンド(11)の第1、2固定爪(17)(21)、第1、2工具係止爪(18)(22)並びに突っ張りキー(26)の曲げ起し加工を行なう。その曲げ起し加工状態は、図16、17に示す通りであるが、その際第1固定爪(17)と第1、2工具係止爪(18)(22)が凸状チャンネル型として、外向きに曲げ起されるに反し、凹状チャンネル型の第2固定爪(21)と突っ張りキー(26)は逆な内向きに曲げ起されることになる。
そして、上記長尺な金属帯板材料(M)を引き続き、図13〜17の符号(C−C)で示す位置から切り離す如くカットすることにより、クランプバンド(11)としての必要な一定長さ(L)に寸法化し、最後にその未だ展開平板状態にある一定長さ(L)のクランプバンド(11)を、上記移送ラインから図外のフォーミングマシンへ送り込んで、そのフォーミングマシンにより上記内側重合部分(11a)と外側重合部分(11b)とが中間重合部分(11c)を介して、一定量(X)だけ3重にオーバーラップすることとなる全体的な2重の円形渦巻き状態に巻き曲げ立体化して、図3〜5のような製品に仕上げるわけである。
その場合、図13に示す如く、クランプバンド(11)の内側重合部分(11a)から外向きに曲げ起された第1固定爪(17)と、同じく外側重合部分(11b)から逆な内向きに曲げ起された第2固定爪(21)との間隔距離(Y)を長く、又は短く相違変化させることにより、目的とする被固定物(10)の太さに応じた口径の各種クランプ金具を容易に得ることができる。
つまり、本発明の上記第1固定爪(17)はクランプバンド(11)における内側重合部分(11a)の切り離し一端付近から、外向き隆起状態に曲げ出されているため、そのクランプバンド(11)の口径が大小変化するクランプ金具の多品種を製造するに当り、上記第1固定爪(17)と第2固定爪(21)との間隔距離(Y)を言わば1重巻きのクランプ金具と同じく、極めて容易に長短調整することができ、その計算上の困難を一切生じない。上記プレス加工金型を一々改変する必要がなくなることとも相俟って、被固定物(10)の太さ変化に対する対応性とクランプ金具の量産性に著しく優れる。
次に、図18〜30は本発明の第2〜5実施形態を示している。クランプバンド(11)の中間重合部分(11c)が一定量(X)の3重オーバーラップ個所から、その巻き曲げ一端側と巻き曲げ他端側との双方へ移行連続することによって、内側重合部分(11a)並びに外側重合部分(11b)と各々2重のオーバーラップ状態に保たれる旨を上記したが、その2重のオーバーラップ個所に対応位置する上記中間重合部分(11c)の工具逃し入れ用連通孔(24)から、外側重合部分(11b)の第2工具受け入れ孔(20)に到達するまでの外接帯域(X1)には、その外接帯域(X1)での全体的に点在分布する図18〜22のような複数の浮かし脚片(27)を、金属帯板材料(M)における一定厚み(T)の約1〜2倍に相当する一定深さ(D3)(図例では約1mm)だけ、斜め内向き折曲状態に切り起しても良い。
つまり、その複数の浮かし脚片(27)が切り起し分布された外接帯域(X1)を、ここに2重のオーバーラップ状態として内接される上記中間重合部分(11c)のノーズ受け入れ孔(23)から内側重合部分(11a)の第1工具受け入れ孔(16)に到達するまでの内接帯域(X2)と一定間隙(S)を保つべく、その内接帯域(X2)から浮かすことによって、クランプバンド(11)の直径方向に沿う伸縮バネ力を蓄積させるのである。
そうすれば、被固定物(10)が元来弾力性のない硬質な合成樹脂材料から成形された防塵用ベローズや軸継手用ブーツなどであっても、又その被固定物(10)が弾力性のあるゴム材料から成る流体給送用ホースなどとして、その経時的な老化により弾力性の消失してしまうことが起っても、上記浮かし脚片(27)をクランプバンド(11)自身の伸縮バネ要素として、これが被固定物(10)の太さ変化や硬さ変化を吸収する作用により、そのクランプバンド(11)を被固定物(10)へ常時全面的に密着させ得る利点がある。
この点、図18〜22の第2実施形態では金属帯板材料(M)の長手中心線上へ、平面視のほぼコ字型切り込み線(28)を一定間隔ピッチでの点在分布状態に付与して、その切り込み線(28)から浮かし脚片(27)を上記突っ張りキー(26)と同じ斜め内向きに曲げ起すと共に、その曲げ起し先端部を上記外接帯域(X1)と2重にオーバーラップする内接帯域(X2)へ、弾力的に接触させている。
但し、クランプバンド(11)の上記一定量(X)だけ3重にオーバーラップする部分を除く2重のオーバーラップ個所において、その外接帯域(X1)と内接帯域(X2)との相互間に介在する複数の浮かし脚片(27)が、クランプバンド(11)自身の伸縮バネ要素として、被固定物(10)の太さ変化や硬さ変化を自づと弾力的に吸収又は調整作用し、その被固定物(10)へクランプバンド(11)が全面的に密着する緊締力を発揮し得るならば、図23〜25の第3実施形態のように複数の浮かし脚片(27)を図18〜22の上記第2実施形態と同じく、外接帯域(X1)から斜め内向きに切り起すと共に、その浮かし脚片(27)の複数を逃し入れる極めて細長い脚片受け入れ孔(29)の1個又は複数を、上記外接帯域(X1)と2重にオーバーラップする内接帯域(X2)へ、やはりその金属帯板材料(M)の長手中心線上に沿って開口形成しても良い。
これによれば、複数の浮かし脚片(27)がその脚片受け入れ孔(29)へ逃し入れられるようになっているため、後述の操作工具(F)によるクランプバンド(11)の引き絞り操作時、その2重のオーバーラップ状態をなす内接帯域(X2)と外接帯域(X1)とが、相対的に横方向(被固定物の軸線方向)へ位置ズレ遊動するおそれがなく、しかも上記脚片受け入れ孔(29)の打ち抜きによって、2重渦巻き型クランプ金具のクランプバンド(11)を合理的に軽量化できる利点もある。
又、図26〜28の第4実施形態から明白なように、金属帯板材料(M)の両サイドエッジへ平面視の向かい合う対称なL字型切り込み線(30)を、一定間隔ピッチでの点在分布する並列状態に付与して、その一対づつの切り込み線(30)から浮かし脚片(27)を斜め内向きに曲げ起すほか、同じく金属帯板材料(M)の長手中心線上に位置する1個又は複数の横ズレ防止片(31)を、そのクランプバンド(11)の上記内接帯域(X2)から外向き折曲状態に切り起して、両サイドエッジに点在分布する上記浮かし脚片(27)の相互間へ介在させることも可能である。
これによれば、被固定物(10)に対するクランプバンド(11)の通し込みセット時や、その準備後の操作工具(F)によるクランプバンド(11)の引き絞り操作時、上記2重のオーバーラップ状態をなす内接帯域(X2)と外接帯域(X1)とが、相対的に横方向(被固定物の軸線方向)へ位置ズレ遊動するおそれを、その横ズレ防止片(31)によってやはり効果的に防止できる利点がある。
更に、上記第2〜4実施形態では複数の浮かし脚片(27)を、クランプバンド(11)の2重にオーバーラップする外接帯域(X1)から斜め内向き折曲状態に切り起しているが、図29、30の第5実施形態に示す如く、上記浮かし脚片(27)を逆にクランプバンド(11)の内接帯域(X2)から斜め外向きに切り起して、その切り起し先端部を上記外接帯域(X1)へ弾力的に接触させても良い。
図26〜30の第4、5実施形態では金属帯板材料(M)の両サイドエッジへ、浮かし脚片(27)を一対づつの対称な並列状態に設置しているが、一定間隔ピッチでの交互する千鳥配列状態として、その金属帯板材料(M)の両サイドエッジから斜め内向き又は外向きに曲げ起してもさしつかえない。
尚、第2〜5実施形態におけるその他の構成は図1〜17の上記第1実施形態と実質的に同一であるため、その図18〜30に図1〜17との対応符号に記入するにとどめて、その詳細な説明を省略する。
何れにしても、本発明のクランプ金具は2重渦巻き型として、そのクランプバンド(11)の内側重合部分(11a)と外側重合部分(11b)とが中間位置での一定量(X)だけ3重のオーバーラップ状態を保つ全体的な2重に巻き曲げ立体化された製品であるため、これを用いて、流体給送用ホースや防塵用ベローズ、軸継手用ブーツ、その他の被固定物(10)を、これと対応する各種機器(A)の接続円周面(32)へ締結固定するに当っては、上記クランプバンド(11)を被固定物(10)へ図31のように通し込みセットする。但し、そのクランプバンド(11)は切り離し両端を有する開放型であるため、これを被固定物(10)へ直径方向(横方向)から差し入れる如く、巻き掛けセットすることも不可能ではない。
このような被固定物(10)へセットされた準備当初、クランプバンド(11)の内側重合部分(11a)と外側重合部分(11b)とは弛緩状態にオーバーラップしており、その内側重合部分(11a)の第2固定爪受け入れ孔(15)と第1工具受け入れ孔(16)がこれに外接する中間重合部分(11c)の工具逃し入れ用連通孔(24)と連通する。
そして、その第2固定爪受け入れ孔(15)の開口エッジから外向き隆起状態に曲げ出された凸状チャンネル型の第1固定爪(17)と同じく、第1工具受け入れ孔(16)の開口エッジから外向き隆起状態に曲げ出された凸状チャンネル型の第1工具係止爪(18)も上記工具逃し入れ用連通孔(24)を通じて、クランプバンド(11)の外側重合部分(11b)における第2工具受け入れ孔(20)の開口エッジからやはり外向き隆起状態に曲げ出された凸状チャンネル型の第2工具係止爪(22)と互いに逆向く姿勢状態として、その第1、2工具係止爪(18)(22)が並び立つことになる。
そこで、図31のような引き絞り式操作工具(F)の先端部に具備された一対の作用爪(33)を、上記クランプバンド(11)の第1、2工具係止爪(18)(22)へ外側から差し入れ係止させた上、その操作工具(F)における一対のハンドル(34)を強く握り締めて、上記作用爪(33)の一対を組立枢軸(35)の支点廻りに引き絞り操作するのである。
そうすれば、上記クランプバンド(11)の口径が図31のような準備当初の弛緩状態から強制的に収縮変形されて、その内側重合部分(11a)の切り離し一端をなす先導用パイロットノーズ(12)が、これに外接する中間重合部分(11c)のノーズ受け入れ孔(23)へ進入することとなる一方、同じく内側重合部分(11a)から外向き隆起状態に曲げ出された凸状チャンネル型の第1固定爪(17)と、外側重合部分(11b)から逆な内向き陥没状態に曲げ出された凹状チャンネル型の第2固定爪(21)とが、その相互間に介在する中間重合部分(11c)の工具逃し入れ用連通孔(24)を通じて、図33のように乗り越える如く変移し、その最終的に一定量(L2)だけ喰い付き係止し合う結果となり、茲に被固定物(10)が図6〜12からも明白なように、各種機器(A)の接続円周面(32)へ均一な全面密着状態として、安定良く締結固定されるのである。その締結固定後、上記操作工具(F)の作用爪(33)をクランプバンド(11)から外側へ抜き出すことは言うまでもない。
その場合、内側重合部分(11a)から外向き隆起状態に曲げ出された第1固定爪(17)の一定高さ(H1)と、外側重合部分(11b)から逆な内向き陥没状態に曲げ出された第2固定爪(21)の一定深さ(D1)とを、何れも金属帯板材料(M)における一定厚み(T)の約1.5〜2.0倍に寸法化するならば、その第1、2固定爪(17)(21)は中間重合部分(11c)に開口する工具逃し入れ用連通孔(24)の内部において、しかも中間重合部分(11c)の一定厚みをほぼ2等分する平面上での互いに喰い付き係止し合うことになり、その中間重合部分(11c)へ内側重合部分(11a)と外側重合部分(11b)とを引き寄せ密着させることができる結果、全体的な扁平度と真円度に富む締結固定状態を得られる。
このように、本発明の2重渦巻き型クランプ金具では冒頭に述べた公知発明のそれと異なり、クランプバンド(11)の内側重合部分(11a)から外向き隆起状態に曲げ出された凸状チャンネル型の第1固定爪(17)と、外側重合部分(11b)から逆な内向き陥没状態に曲げ出された凹状チャンネル型の第2固定爪(21)とが、特に中間重合部分(11c)に開口する工具逃し入れ用連通孔(24)を通じ、その連通孔(24)の内部において一定量(L2)だけ喰い付き係止し合うようになっているため、上記第1、2固定爪(17)(21)が互いに乗り越えた後スプリングバックするとしても、そのクランプバンド(11)の爾後的な弛緩量を必要最少限度として合理的に抑制することができ、優れた引張強度も得られるのである。
図34は先に例示した厚み(T):0.5mm、幅(W):9mm、長さ(L):250mmを備えたSUS316のステンレス鋼板から、約35mmの口径に巻き曲げ立体化した本発明の2重渦巻き型クランプ金具と、同じく冒頭に述べた公知発明(特許第2898613号発明、但しその伸縮バネ要素となる浮かし脚片を具備しない原形状態)のそれとを供試品とし、その3個づつをオリエンテック・コーポレーションの引張試験機「UCT−25T」により、比較試験した結果の荷重−伸び線図(S−S曲線図)であり、同図の実線(イ)は本発明の平均値を、点線(ロ)は公知発明の平均値を各々示している。
この試験結果から明白なように、公知発明の2重渦巻き型クランプ金具では最大荷重点6678Nにおいて、伸びが2.2mmであるに比し、本発明のそれでは最大荷重点8478Nにおいて、伸びが1.75mmとなり、そのクランプバンド(11)の爾後的な弛緩量が極めて僅少に改善されており、高い引張強度を発揮している。そのため、本発明のクランプ金具ではその適用される被固定物(10)の制約を受けることがなく、その被固定物(10)が元来弾力性のない硬質な合成樹脂材料から、約1.0〜1.5mmの薄肉に成形された防塵用ベローズや軸継手用ブーツなどであっても、これを各種機器(A)の接続円周面(32)へ弛緩のおそれなく、全面密着状態に緊締固定することができる。
更に言えば、好ましい構成として上記した通り、中間重合部分(11c)に開口する工具逃し入れ用連通孔(24)の開口エッジを、第2固定爪用仮り止めエッジ(25)として造形しておくならば、クランプバンド(11)が目的とする最終口径に達するまでの中途過程において、その外側重合部分(11b)の凹状チャンネル型第2固定爪(21)を図32のように、上記中間重合部分(11c)の仮り止めエッジ(25)へ一旦喰い付かせた仮り止め状態に保つことができるため、その仮り止め状態にあるクランプバンド(11)の中途口径から、目的とする最終口径までの引き絞り量が常に一定化されることとも相俟って、1重巻きのクランプ金具に比して引き絞り量が多い2重渦巻き型のクランプ金具であっても、その引き絞り操作を円滑に便利良く行なえ、第1、2固定爪(17)(21)の係止ミスも予防し得ることなる。
又、上記中間重合部分(11c)に開口するノーズ受け入れ孔(23)の開口エッジを突っ張りキー(26)として、その中間重合部分(11c)から一定深さ(D2)だけ斜め内向き陥没状態に曲げ出す一方、内側重合部分(11a)に開口する係止ピン受け入れ孔(13)の開口エッジを、その突っ張りキー(26)の受け止めエッジ(14)として造形し、上記第1、2固定爪(17)(21)が一定量(L2)だけ互いに喰い付き係止し合って、クランプバンド(11)の最終口径に締結固定された時、上記中間重合部分(11c)の突っ張りキー(26)が図8、9、12、33のように、内側重合部分(11a)の突っ張りキー用受け止めエッジ(14)に受け止められる関係として設定しておくならば、その突っ張り拘束作用によって第1、2固定爪(17)(21)の係止状態が解除されるおそれを予防でき、ますます安定・確固な施錠状態を得られることになる。
本発明の第1実施形態に係るクランプ金具の展開平板状態を示す一部切り欠き平面図である。 図1の2−2線断面図である。 図1の巻き曲げ立体化した製品を示す斜面図である。 図3の正面図である。 図3の締結状態を示す斜面図である。 被固定物への使用状態を示す半欠截断面図である。 図6の一部拡大平面図である。 図7の8−8線に沿う拡大断面図である。 図8の一部を抽出して示す拡大断面図である。 図8の10−10線に沿う拡大断面図である。 図8の11−11線に沿う拡大断面図である。 図9の12−12線矢視方向から見た部分底面図である。 金属帯板材料に対するクランプ金具の打ち抜き加工状態を示す平面図である。 図13の一部を抽出して示す拡大平面図である。 図14の15−15線断面図である。 クランプ金具の打ち抜き加工に続く曲げ起し加工状態を示す図14に対応する拡大平面図である。 図16の17−17線断面図である。 本発明の第2実施形態を示す図3に対応する斜面図である。 図18の正面図である。 図18の使用状態を示す断面図である。 第2実施形態の展開平板状態を示す図1に対応する一部切り欠き平面図である。 図21の22−22線断面図である。 本発明の第3実施形態を示す図3に対応する斜面図である。 図23の締結状態を示す斜面図である。 図23の使用状態を示す断面図である。 本発明の第4実施形態を示す図3に対応する斜面図である。 図26の使用状態を示す断面図である。 図27の28−28線に沿う拡大断面図である。 本発明の第5実施形態を示す図3に対応する斜面図である。 図29の使用状態を示す断面図である。 被固定物に対するクランプ金具の通し込みセット状態と、その引き絞り式操作工具の係止状態を示す正面図である。 図31からの引き絞り操作による中途過程での仮り止め状態を示す正面図である。 図32から引き絞り操作を続行した最終的な締結状態の正面図である。 本発明と公知発明とを比較試験した結果の荷重−伸び線図である。
符号の説明
(10)・被固定物
(11)・クランプバンド
(11a)・内側重合部分
(11b)・外側重合部分
(11c)・中間重合部分
(12)・パイロットノーズ
(13)・係止ピン受け入れ孔
(14)・突っ張りキー用受け止めエッジ
(15)・第2固定爪受け入れ孔
(16)・第1工具受け入れ孔
(17)・第1固定爪
(18)・第1工具係止爪
(19)・第1固定爪受け入れ孔
(20)・第2工具受け入れ孔
(21)・第2固定爪
(22)・第2工具係止爪
(23)・ノーズ受け入れ孔
(24)・工具逃し入れ用連通孔
(25)・第2固定爪用仮り止めエッジ
(26)・突っ張りキー
(27)・浮かし脚片
(29)・脚片受け入れ孔
(31)・横ズレ防止片
(32)・接続円周面
(33)・作用爪
(A)・各種機器
(F)・操作工具
(M)・金属帯板材料
(L2)・喰い付き係止量
(X)・3重オーバーラップ量
(X1)・外接帯域
(X2)・内接帯域

Claims (5)

  1. 一定長さ(L)にカットされた金属帯板材料(M)から成るクランプバンド(11)を、その巻き曲げ一端側となる内側重合部分(11a)と同じく巻き曲げ他端側となる外側重合部分(11b)とが中間重合部分(11c)を介して、一定量(X)だけ3重にオーバーラップする全体的な2重の円形渦巻き状態に巻き曲げ立体化し、
    そのクランプバンド(11)の口径を強制的に収縮変形させることにより、ゴムや合成樹脂などの可塑物から成る流体給送用ホースや防塵用ベローズ、軸継手用ブーツ、その他の被固定物(10)を、各種機器(A)の接続円周面(32)へ締結固定する2重渦巻き型クランプ金具において、
    上記内側重合部分(11a)の切り離し一端のみを金属帯板材料(M)自身の一定幅(W)よりも狭い一定幅(W1)のパイロットノーズ(12)として切り欠くと共に、同じく内側重合部分(11a)の切り離し一端側から順次遠く離隔した位置には第2固定爪受け入れ孔(15)と第1工具受け入れ孔(16)とを並列状態に開口分布させて、その第2固定爪受け入れ孔(15)における上記パイロットノーズ(12)と隣り合う側の開口エッジから凸状チャンネル型の第1固定爪(17)を、上記第1工具受け入れ孔(16)における第2固定爪受け入れ孔(15)と隣り合う側の開口エッジからやはり凸状チャンネル型の第1工具係止爪(18)を、各々一定高さ(H1)(H2)だけ外向き隆起状態に曲げ出す一方、
    上記外側重合部分(11b)にはその切り離し他端側から順次第1固定爪受け入れ孔(19)と第2工具受け入れ孔(20)とを並列状態に開口分布させて、その第1固定爪受け入れ孔(19)における上記切り離し他端側の開口エッジから凹状チャンネル型の第2固定爪(21)を一定深さ(D1)だけ内向き陥没状態に曲げ出すと共に、上記第2工具受け入れ孔(20)における第1固定爪受け入れ孔(19)と隣り合う側の開口エッジから凸状チャンネル型の第2工具係止爪(22)を一定高さ(H3)だけ外向き隆起状態に曲げ出し、
    上記中間重合部分(11c)にはけ内側重合部分(11a)のパイロットノーズ(12)を逃し入れるノーズ受け入れ孔(23)と、同じく内側重合部分(11a)の上記第1固定爪(17)並びに第1工具係止爪(18)を逃し入れる工具逃し入れ用連通孔(24)とを並列状態に開口分布させて、
    上記内側重合部分(11a)の第1工具係止爪(18)と外側重合部分(11b)の第2工具係止爪(22)とが並び立つ相互間へ、引き絞り式操作工具(F)の作用爪(33)を各々差し入れ係止させて、その一対の作用爪(33)を引き絞り操作することにより、上記クランプバンド(11)の口径を強制的に収縮変形させた時、
    その内側重合部分(11a)の第1固定爪(17)と外側重合部分(11b)の第2固定爪(21)とが、その相互間に介在する中間重合部分(11c)の工具逃し入れ用連通孔(24)を通じて、一定量(L2)だけ互いに喰い付き係止し合うように関係設定したことを特徴とする2重渦巻き型クランプ金具。
  2. 第2固定爪(21)の曲げ出し高さ(H1)と第2固定爪(21)の曲げ出し深さ(D1)とを、何れも金属帯板材料(M)における一定厚み(T)の約1.5〜2.0倍に寸法化したことを特徴とする請求項1記載の2重渦巻き型クランプ金具。
  3. 内側重合部分(11a)におけるパイロットノーズ(12)と第2固定爪受け入れ孔(15)との相互間へ、クランプバンド巻き曲げ成形用の係止ピン受け入れ孔(13)を開口させて、そのパイロットノーズ(12)と隣り合う側の開口エッジをクランプバンド(11)の長手中心線と直交するストレートな線分の突っ張りキー用受け止めエッジ(14)として形成する一方、
    第1、2固定爪(17)(21)が一定量(L2)だけ互いに喰い付き係止し合った時、上記突っ張りキー用受け止めエッジ(14)によって受け止められる突っ張りキー(26)を、中間重合部分(11c)のノーズ受け入れ孔(23)における工具逃し入れ用連通孔(24)と隣り合う側の開口エッジから、一定深さ(D2)だけ斜め内向き陥没状態に曲げ出したことを特徴とする請求項1記載の2重渦巻き型クランプ金具。
  4. 中間重合部分(11c)の工具逃し入れ用連通孔(24)におけるノーズ受け入れ孔(23)と隣り合う側の開口エッジを、クランプバンド(11)の長手中心線と直交するストレートな線分の第2固定爪用仮り止めエッジ(25)として形成し、
    操作工具(F)によるクランプバンド(11)の引き絞り操作過程において、外側重合部分(11b)の第2固定爪(21)をその第2固定爪用仮り止めエッジ(25)へ一旦仮り止め状態に喰い付き係止させ得るように定めたことを特徴とする請求項1記載の2重渦巻き型クランプ金具。
  5. クランプバンド(11)の一定量(X)だけ3重にオーバーラップする部分を除く2重のオーバーラップ個所では、その外接帯域(X1)と内接帯域(X2)との向かい合う相互間に介在する複数の浮かし脚片(27)により、そのクランプバンド(11)自身に直径方向の伸縮バネ力を蓄積させたことを特徴とする請求項1記載の2重渦巻き型クランプ金具。
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