JP2005030500A - 軸受装置及び該軸受装置を備えた建設機械 - Google Patents

軸受装置及び該軸受装置を備えた建設機械 Download PDF

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守 柏
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Abstract

【課題】隙間調整機構を軸受装置の外側に配置することにより、装置全体を小型、軽量化し、がたつき等を容易に調整できるようにする。
【解決手段】ボス22,23をブラケット24,25の間に配置し、これらの部材を連結ピン26により回転可能に連結する。また、連結ピン26の突出端部26Bには筒状スペーサ31を介してストッパ30を取付け、そのピン挿嵌穴30Cの深さ寸法Dを突出端部26Bの突出寸法Tよりも大きく形成する。そして、ピン挿嵌穴30C内のシム板32を必要に応じてシム収容穴30Dに収容し、その枚数に応じてストッパ30を軸方向に移動させることにより、各部材間の隙間を調整する。これにより、隙間調整機構29をブラケット24の外側に配置して軸受装置21を小型化でき、またストッパ30等を着脱するだけで隙間調整を簡単に行うことができる。
【選択図】図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば油圧ショベル、油圧クレーン等のピン結合部に好適に用いられる軸受装置及び該軸受装置を備えた建設機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、建設機械の作業装置等には、その各部位を回動可能に連結する軸受装置が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この種の従来技術による軸受装置は、筒状のボスと、該ボスの軸方向両側に配置された一対のブラケットと、これらのボスとブラケットとを回動可能に連結する連結ピンとを備えている。
【0004】
ここで、連結ピンは、軸方向の両側が各ブラケットから外側に突出し、これらの突出部位には鍔状またはキャップ状の抜止め部が設けられている。また、各ブラケットのうち一方のブラケットには、ボスと各ブラケットとの間の隙間を調整する隙間調整機構が設けられ、この隙間調整機構は、ボスの端面とブラケットの内側面との間に配置された隙間調整リングを備えている。この場合、隙間調整リングは、例えば環状の金属板等からなり、軸方向に一定の厚さを有している。
【0005】
そして、軸受装置の隙間を調整するときには、例えば隙間調整リングとブラケットの内側面との間に必要な枚数のシムを配置し、これらのシム全体の厚さ分だけ隙間調整リングの軸方向位置をボス側に移動させることにより、隙間調整リングとボスとの間で軸方向の隙間寸法を調整するものである。
【0006】
【特許文献1】
特開平7−331689号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術では、ボスの端面とブラケットの内側面との間に隙間調整リングを設ける構成としている。しかし、この場合には、左,右のブラケット間に隙間調整リングが配置されることになる。
【0008】
このため、従来技術では、ボスを小型化しない限り、各ブラケット間の間隔寸法が隙間調整リングの厚さ分だけ大きくなり、装置全体が軸方向に大型化するという問題がある。しかも、高強度の金属材料等からなる連結ピンをブラケットの間隔寸法に応じて長尺に形成しなければならず、装置全体の重量が増大し、コストアップが生じるばかりでなく、これらを組立てるときの作業性が低下する。
【0009】
また、従来技術の軸受装置にあっては、前述したように各ブラケットの間隔寸法や連結ピンの軸方向寸法を予め隙間調整リングに適合した寸法等に形成し、ブラケットにはねじ穴等を形成して隙間調整リングを取付ける必要がある。
【0010】
このため、例えば隙間調整機構を搭載せずに製造された軸受装置に対して、何らかの理由により隙間調整を行う必要が生じたとしても、従来技術の隙間調整機構を後から搭載するのは困難であり、既存の軸受装置に対して隙間調整機構の適用が制限されるという問題もある。
【0011】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、隙間調整機構を含めて装置全体を小型化しつつ、ボスとブラケットとの間の隙間を円滑に調整でき、例えば装置の製造後でも隙間調整機構を搭載できるようにした軸受装置及び該軸受装置を備えた建設機械を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために本発明は、筒状のボスと、該ボスの軸方向両側に配置された一対のブラケットと、前記ボスと各ブラケットとを回動可能に連結する連結ピンと、前記各ブラケットのうち少なくとも一方のブラケットに設けられ前記ボスとブラケットとの間の隙間を調整する隙間調整機構とを備えてなる軸受装置に適用される。
【0013】
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、連結ピンには、一方のブラケットの外側面から突出した突出端部を設け、隙間調整機構は、前記連結ピンの突出端部の外周側に挿嵌される筒部内に隔壁が設けられたストッパと、該ストッパの挿嵌位置を調整するために該ストッパの隔壁と前記連結ピンの端面との間に介在して設けられた1枚または複数枚のシムとにより構成し、前記ストッパの筒部の開口端から前記隔壁まで延びるピン挿嵌穴の深さ寸法を前記連結ピンの突出端部の突出寸法よりも大きくする構成としたことにある。
【0014】
このように構成することにより、連結ピンの突出端部には、一方のブラケットの外側からストッパを取付けることができ、このストッパをブラケットの外側面に当接させることにより、ボスとブラケットとを連結ピンに対して抜止め状態で取付けることができる。そして、例えば連結ピンとストッパとの間に介在するシムの枚数、厚さ等を変更することにより、ボスとブラケットとの間の隙間を調整することができる。
【0015】
また、例えば軸受装置が摩耗していない初期状態において、連結ピンに挿嵌したストッパを一方のブラケットに当接させたときに、ストッパの隔壁と連結ピンの端面との間には、ピン挿嵌穴と突出端部との寸法差に応じた空間を形成することができる。従って、ピン挿嵌穴内には、例えば軸受装置の使用時に想定される最大摩耗量に対応した空間を予め確保しておくことができ、この空間に配置したシムを取去ることにより、ストッパの挿嵌位置を出荷時の初期位置から最大磨耗量に対応した位置まで移動させることができる。
【0016】
また、請求項2の発明によると、ストッパの隔壁にはシムを複数枚設け、該各シムのうち隙間調整に用いる一部または全部のシムをピン挿嵌穴内に配置し、残余のシムがある場合には当該残余のシムを前記隔壁に対して連結ピンと軸方向の反対側から取付ける構成としている。
【0017】
これにより、各シムのうち必要に応じた枚数のシムをストッパのピン挿嵌穴内に配置でき、その枚数に応じてストッパの挿嵌位置を軸方向で調整することができる。また、このときの隙間調整では使用しない残余のシムを、ストッパの外側に取付けて保管しておくことができる。
【0018】
また、請求項3の発明によると、ストッパの隔壁は筒部の軸方向の途中部位に配設し、前記筒部内には前記隔壁を挟んでピン挿嵌穴と軸方向の反対側にシム収容穴を設け、該シム収容穴内には残余のシムを収容する構成としている。これにより、隙間調整に使用しない余ったシムをストッパのシム収容穴内に収容しておくことができ、このシムを障害物との接触等から保護することができる。
【0019】
また、請求項4の発明によると、連結ピンの突出端部は端面に向けて縮径する縮径部位として形成し、前記突出端部の外周側には筒状スペーサを設け、前記ストッパの筒部は該筒状スペーサを介して前記突出端部の外周側に嵌合させる構成としている。
【0020】
これにより、軸受装置の組立時には、連結ピンを縮径した突出端部側から各ブラケットの間に挿通でき、この挿通作業を容易に行うことができる。また、この縮径した突出端部には、例えば一定の外径寸法を有する筒状スペーサ等を介してストッパを取付けることができる。このため、ストッパが連結ピンに対して異なる軸方向位置に移動する場合でも、筒状スペーサによってストッパの筒部と連結ピンの突出端部とを隙間がない状態で嵌合させることができ、例えば径方向の外力等に対してストッパの取付状態を安定させることができる。
【0021】
また、請求項5の発明によると、各ブラケットの間にはボスを軸方向に複数個設け、これらのボスとブラケットとを連結ピンにより回転可能に連結する構成としている。これにより、連結ピンは、複数個のボスと一対のブラケットとからなる4個以上の部材を回転可能に連結でき、これらの部材間の隙間寸法を隙間調整機構によって調整することができる。
【0022】
一方、請求項6の発明に係る建設機械は、車体と、該車体に俯仰動可能に設けられピン結合部を有する作業装置とを備え、前記作業装置のピン結合部を請求項1ないし5のいずれかに記載の軸受装置により構成している。これにより、軸受装置を建設機械の作業装置に適用することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態による軸受装置及び該軸受装置を備えた建設機械を、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0024】
ここで、図1ないし図9は第1の実施の形態を示し、本実施の形態では、油圧ショベルに適用した場合を例に挙げて述べる。
【0025】
図中、1は油圧ショベルで、該油圧ショベル1は、走行体2上に旋回体3が旋回可能に搭載され、該旋回体3のベース部分を構成する旋回フレーム3Aには、キャブ、建屋カバー、カウンタウェイト等が搭載されている。
【0026】
4は旋回フレーム3Aの前部側に俯仰動可能に設けられた作業装置で、該作業装置4は、基端側が旋回フレーム3Aに俯仰動可能に連結されたブーム5と、該ブーム5の先端側に俯仰動可能に連結されたアーム6と、該アーム6の先端側に回動可能に連結されたバケット7と、ブーム5、アーム6、バケット7をそれぞれ作動させるブームシリンダ8、アームシリンダ9、バケットシリンダ10と、後述のバケットリンク11,12、軸受装置21とを含んで構成されている。
【0027】
ここで、ブームシリンダ8は、旋回フレーム3Aとブーム5との間に連結され、アームシリンダ9は、ブーム5とアーム6との間に連結されている。また、バケットシリンダ10は、チューブ10Aの基端側がアーム6に連結され、ロッド10Bの先端側は、バケットリンク11を介してバケット7に連結されると共に、他のバケットリンク12を介してアーム6の先端側に連結されている。
【0028】
11はバケットシリンダ10のロッド10Bとバケット7との間に設けられた一対の内側バケットリンクで、該各内側バケットリンク11は、例えば細長い金属部材等からなり、車体の幅方向(図3中の左,右方向)に離間してロッド10Bの左,右両側に配置されている。また、内側バケットリンク11は、基端側が後述の軸受装置21を介してロッド10Bと外側バケットリンク12とに回動可能にピン結合され、先端側がバケット7に回動可能にピン結合されている。
【0029】
12は例えば車体の幅方向に対して各内側バケットリンク11の外側に配置された一対の外側バケットリンクで、該各外側バケットリンク12は、例えば細長い金属板等からなり、バケットシリンダ10のロッド10Bと内側バケットリンク11の基端側とをアーム6に連結している。
【0030】
ここで、作業装置4の各連結部位(ピン結合部)には、本実施の形態による軸受装置が装備されており、例えばバケットシリンダ10とバケットリンク11,12とのピン結合部には、以下に示す軸受装置21が設けられている。
【0031】
21は作業装置4に設けられた軸受装置で、該軸受装置21は、図2ないし図4に示す如く、バケットシリンダ10のロッド10Bと、内側バケットリンク11と、外側バケットリンク12とを1箇所で回動可能にピン結合するものであり、後述のシリンダボス22、リンクボス23、ブラケット24,25、連結ピン26、隙間調整機構29等を含んで構成されている。
【0032】
22はバケットシリンダ10のロッド10Bの先端側に設けられたボスとしてのシリンダボスで、該シリンダボス22は、図3に示す如く、例えば筒状の取付アイ等として形成され、その軸方向両側の端面はリンクボス23と摺動する環状の摺動面22Aとなっている。また、シリンダボス22の内周側には、例えば金属筒等からなるブッシュ22Bが嵌合されている。
【0033】
23は各内側バケットリンク11の基端側に設けられた他のボスとしての一対のリンクボスで、該各リンクボス23は筒状に形成され、シリンダボス22の軸方向両側に離間して配置されている。そして、リンクボス23の軸方向両側の端面は、シリンダボス22またはブラケット24,25と摺動する環状の摺動面23Aとなっている。また、リンクボス23の内周側にはブッシュ23Bが嵌合されている。
【0034】
24,25は各外側バケットリンク12の端部側に設けられた一対のブラケットで、該ブラケット24,25は、例えば平坦な金属板等により形成され、ボス22,23の軸方向両側に離間して配置されている。
【0035】
また、ブラケット24,25のうち、例えば図3中の右側に位置する一方のブラケット24は、各バケットリンク12の外側に面した外側面24Aと、リンクボス23と摺動する内側面24Bとを有している。そして、ブラケット24には、後述する連結ピン26の中間軸部26Aが挿通されるピン挿通孔24Cが形成されている。また、左側に位置する他方のブラケット25も同様に、外側面25A、内側面25B及びピン挿通孔25Cを有している。
【0036】
26は例えば高強度の金属材料等により一体に形成された連結ピンで、該連結ピン26は、その軸方向中間部位に位置する中間軸部26Aと、該中間軸部26Aの一端側に形成され、ブラケット24の外側面24Aから所定の突出寸法T(図5参照)をもって軸方向に突出した突出端部26Bと、中間軸部26Aの他端側に拡径して形成され、ブラケット25のピン挿通孔25Cを取囲む位置で外側面25Aに当接する鍔部26Cとにより構成されている。
【0037】
ここで、中間軸部26Aは、ボス22,23のブッシュ22B,23B内に摺動可能に挿通されると共に、ブラケット24,25のピン挿通孔24C,25C内にそれぞれ挿通されている。これにより、連結ピン26は、シリンダボス22、リンクボス23及びブラケット24,25を互いに回転可能に連結している。
【0038】
また、突出端部26Bは、軸方向一側の端面26Dに向けて略円錐状(テーパ状)に縮径する縮径部位として形成されている。これにより、軸受装置21の組立時には、例えば連結ピン26を突出端部26B側からブラケット24,25のピン挿通孔24C,25C間に容易に挿通できる構成となっている。また、連結ピン26の端面26D側には、後述の取付ねじ33(図2参照)が螺着される例えば3個のねじ穴27が設けられている。
【0039】
一方、鍔部26Cは、図3、図4に示す如く、中間軸部26Aよりも大径で非円形の外形状をもって形成され、その非円形部位は、ブラケット25の外側面25Aに固着された略コ字状の回転規制突起28に係合されている。そして、鍔部26Cは、ボス22,23とブラケット24,25とを連結ピン26の軸方向他側に対して抜止めすると共に、回転規制突起28と協働して連結ピン26がブラケット25のピン挿通孔25C内で回転するのを規制している。
【0040】
29は連結ピン26の突出端部26B側に設けられた隙間調整機構で、該隙間調整機構29は、後述のストッパ30、筒状スペーサ31、シム32、取付ねじ33等により構成されている。そして、隙間調整機構29は、シリンダボス22とリンクボス23との摺動面22A,23Aの間、及びリンクボス23の摺動面23Aとブラケット24,25の内側面24B,25Bとの間に形成される隙間の軸方向寸法を調整し、これらのがたつきを抑制するものである。
【0041】
30はブラケット24の外側から連結ピン26の突出端部26Bに挿嵌して設けられたストッパで、該ストッパ30は、図5、図7に示す如く、例えば金属材料等からなり、内部が仕切られた円筒状に形成されている。そして、ストッパ30は、その内部に配置されるシム32の枚数に応じて異なる軸方向位置(挿嵌位置)に保持され、これらの位置でボス22,23、ブラケット24,25等の部材を連結ピン26の鍔部26Cとストッパ30との間に抜止めすることにより、各部材間の隙間を調整するものである。
【0042】
ここで、ストッパ30は、連結ピン26の軸方向に延びる円筒状の筒部30Aと、該筒部30A内に設けられ、筒部30A内の空間を軸方向の途中部位で仕切る略円板状の隔壁30Bと、該隔壁30Bを底部として筒部30A内に設けられ、連結ピン26の突出端部26B、筒状スペーサ31及びシム32が挿嵌される有底のピン挿嵌穴30Cと、筒部30A内に設けられ、隔壁30Bを挟んでピン挿嵌穴30Cと軸方向の反対側に配置された有底のシム収容穴30Dと、隔壁30Bに設けられた例えば3箇所のねじ挿通孔30E(図7参照)とにより構成されている。
【0043】
そして、筒部30Aは、後述する筒状スペーサ31の周壁部31Aを介して連結ピン26の突出端部26Bの外周に挿嵌されると共に、ブラケット24のピン挿通孔24Cの径方向外側で外側面24Aに当接し、ボス22,23、ブラケット24,25等の部材を連結ピン26の軸方向一側に対して抜止めしている。また、隔壁30Bは、取付ねじ33により各シム32と筒状スペーサ31の底壁部31Bとを介して連結ピン26の端面26Dに締着され、これらの部材と一緒に連結ピン26に対して取付け、取外し可能となっている。
【0044】
また、ピン挿嵌穴30Cは、図5に示す如く、筒部30Aの開口端から隔壁30Bまで軸方向に延びる有底の凹部として形成され、その軸方向の深さ寸法Dは、下記数1の式に示すように、連結ピン26の突出端部26Bの突出寸法Tよりも大きく形成されている。
【0045】
【数1】
Figure 2005030500
【0046】
そして、これらの寸法差(D−T)は、例えば軸受装置21の使用時に想定される最大摩耗量よりも大きな寸法値に設定されている。これにより、軸受装置21の使用時には、ストッパ30を、出荷時の初期位置から最も摩耗した状態に対応する最大位置まで軸方向に大きく移動させることができ、軸受装置21の隙間調整を長期間にわたって行うことができる。
【0047】
一方、シム収容穴30Dは、後述の如く隙間調整時に余ったシム32′と、各取付ねじ33の頭部側とを収容する有底の凹部として形成され、これらを障害物との接触等から保護するものである。
【0048】
31はストッパ30のピン挿嵌穴30C内に位置して連結ピン26の突出端部26Bに設けられた筒状スペーサで、該筒状スペーサ31は、例えば金属材料等により有底の円筒状に形成されており、筒状の周壁部31Aと、該周壁部31Aの軸方向一側に設けられた底壁部31Bと、該底壁部31Bに設けられた例えば3箇所のねじ挿通孔31C(図7参照)とにより構成されている。
【0049】
ここで、周壁部31Aは、一定の外径寸法をもって軸方向に延びると共に、その内周側は連結ピン26の突出端部26Bの外形に対応して略円錐状に形成されている。そして、周壁部31Aは、連結ピン26の突出端部26Bの外周側に密着状態で嵌合され、その外周側にはストッパ30の筒部30Aが摺動可能に挿嵌されている。また、底壁部31Bは連結ピン26の端面26Dに当接すると共に、ストッパ30の隔壁30Bとの間に各シム32を挟持している。
【0050】
32は1枚または複数枚のシム(例えば5枚とした場合を図示)で、該各シム32は、例えば所定の厚さを有する環状の金属板等からなり、連結ピン26の端面26Dとストッパ30の隔壁30Bとの間に介在し、その枚数に応じてボス22,23、ブラケット24,25等の隙間寸法を調整するものである。
【0051】
ここで、シム32は、図5、図8、図9に示す如く、例えばボス22,23、ブラケット24,25等の摩耗状態に応じて必要な枚数(0〜5枚)のシム32がストッパ30のピン挿嵌穴30C内に配置され、これらは連結ピン26の端面26Dとストッパ30の隔壁30Bとの間で隙間調整に用いられる。また、このときの隙間調整に使用されない残余のシム32′は、取付ねじ33により隔壁30Bに対して連結ピン26(ピン挿嵌穴30C)と軸方向の反対側から取付けられ、ストッパ30のシム収容穴30D内に収容された状態となる。
【0052】
33は隙間調整機構29を連結ピン26に取付ける例えば3本の取付ねじで、該各取付ねじ33は、図2、図5に示す如く、ストッパ30、筒状スペーサ31、シム32(32′)にそれぞれ設けられたねじ挿通孔30E,31C等を介して連結ピン26のねじ穴27に螺着され、これらの部材を連結ピン26の端面26D側に取付け、取外し可能に固定している。
【0053】
本実施の形態に適用される油圧ショベル1は上述の如き構成を有するもので、次にその作動について説明する。
【0054】
まず、油圧ショベル1を出荷するときに、軸受装置21は、図5に示す如く、例えば全てのシム32をストッパ30のピン挿嵌穴30C内に配置した状態で組立てられており、この状態でボス22,23、ブラケット24,25等の隙間寸法は、ストッパ30によって適正な大きさに設定されている。
【0055】
そして、油圧ショベル1の出荷後には、作業装置4のブーム5、アーム6、バケット7等を作動させることにより、土砂等の掘削作業を行うことができる。この場合、バケット7が作動するときには、バケットシリンダ10とバケットリンク11,12とが軸受装置21を中心として回動し、シリンダボス22とリンクボス23、及びリンクボス23とブラケット24,25とは、それぞれ擦れ合ったり、衝突を繰返すことになる。
【0056】
このため、ボス22,23の摺動面22A,23Aやブラケット24,25の内側面24B,25Bは、油圧ショベル1の稼動時間に応じて摩耗後退し、これらの部材間の隙間が増大することにより、例えばストッパ30とブラケット24との間には、図6に示す如く、摩耗による隙間Sが生じた状態となる。
【0057】
そこで、この場合には、図7に示す如く、軸受装置21の隙間調整を行う。この調整作業では、まず各取付ねじ33を弛めてストッパ30、筒状スペーサ31、各シム32等の部品を連結ピン26から取外した後に、ストッパ30のピン挿嵌穴30C内に配置されたシム32のうち隙間Sの寸法に対応する枚数(例えば2枚)のシム32′を抜取り、これをシム収容穴30D内に移動させる。
【0058】
そして、図8に示すように、取付ねじ33を用いて各部品を連結ピン26に再び締着すると、ストッパ30の軸方向位置が各シム32′の厚さ分だけブラケット24側に移動した状態となるため、摩耗による隙間Sを隙間調整機構29によって吸収でき、軸受装置21のがたつき等を防止することができる。
【0059】
また、例えば軸受装置21の摩耗が進行したときには、図9に示す如く、さらに必要な枚数のシム32′をストッパ30のピン挿嵌穴30Cからシム収容穴30D内に移動させることにより、摩耗の進行状態に応じて隙間調整を適切に行うことができる。
【0060】
かくして、本実施の形態によれば、ストッパ30を、ブラケット24の外側で各シム32を介して連結ピン26の突出端部26Bに設ける構成としたので、隙間調整機構29を各ブラケット24,25の外側に配置することができる。
【0061】
これにより、従来技術のように隙間調整機構を各ブラケットの間に配置する必要がなくなるから、ブラケット24,25の間隔や連結ピン26の長さを小さく抑えることができる。従って、軸受装置21をコンパクトに形成できるだけでなく、作業装置4や油圧ショベル1の小型、軽量化を促進することができる。
【0062】
そして、軸受装置21が摩耗したときには、ブラケット24,25の外側でストッパ30等を取外してシム32を移動させるだけで、摩耗等による隙間Sを隙間調整機構29によって確実に吸収でき、軸受装置21を分解することなく、隙間の調整作業を簡単に行うことができる。
【0063】
これにより、ブラケット24,25間に3個のボス22,23を連結しているために摩耗、がたつきが生じ易い場合でも、これらの隙間を常に適切な大きさに保持でき、軸受装置21が早期に摩耗し易い油圧ショベル1の作業装置4等を良好な状態で作動させることができる。
【0064】
この場合、ストッパ30のピン挿嵌穴30Cの深さ寸法Dを、連結ピン26の突出端部26Bの突出寸法Tよりも大きくしたので、ストッパ30の隔壁30Bと連結ピン26の端面26Dとの間には、例えば軸受装置21の使用時に想定される最大摩耗量に対応した空間を予め確保しておくことができる。そして、この空間に配置した各シム32を順次取去ることにより、ストッパ30を初期位置から最大磨耗量に対応した位置まで大きく移動させることができ、軸受装置21の隙間調整を出荷時の初期状態から摩耗量が限界となる状態まで長期間にわたって確実に行うことができる。
【0065】
また、ストッパ30の筒部30Aを筒状スペーサ31を介して連結ピン26の突出端部26Bに隙間なく嵌合させたので、例えばストッパ30に径方向の外力等が加わるときには、この外力を取付ねじ33だけでなく、突出端部26Bの全長によっても受承することができる。これにより、例えば油圧ショベル1による掘削作業中にストッパ30が障害物等と接触した場合でも、取付ねじ33が応力集中等により損傷するのを防止でき、耐久性を高めることができる。
【0066】
そして、この場合には、ストッパ30の筒部30Aを、一定の外径寸法をもつ筒状スペーサ31を介して連結ピン26の突出端部26Bに嵌合させたので、ストッパ30がシム32の枚数に応じて異なる挿嵌位置(軸方向位置)に移動する場合でも、筒状スペーサ31は、それぞれの軸方向位置において筒部30Aと突出端部26Bとを常に隙間がない状態で安定的に嵌合させることができる。
【0067】
また、各シム32のうち隙間調整に使用しないシム32′をストッパ30のシム収容穴30D内で隔壁30Bの外側に取付けるようにしたので、余っているシム32′を紛失することなく、シム収容穴30D内に収容して安定的に保管することができる。また、シム32′や取付ねじ33が障害物と接触するのをシム収容穴30Dによって防止でき、これらを保護することができる。
【0068】
さらに、この不使用のシム32′を、共通の取付ねじ33を用いてストッパ30、筒状スペーサ31、使用中のシム32等と一緒に連結ピン26に取付けたので、取付用の部品点数を削減して取付構造を簡略化することができる。
【0069】
また、本実施の形態では、連結ピン26を抜止めする部品と、軸受装置21の隙間調整を行う部品とをストッパ30として共通化している。このため、例えば連結ピンの突出端側に抜止め部材等が取付けられた既存の軸受装置であれば、この抜止め部材等に代えてストッパ30、シム32等を取付けるだけで、隙間調整機構29を容易に搭載することができ、既存の軸受装置等に対しても隙間調整機構29の適用範囲を広げることができる。
【0070】
次に、図10は本発明による第2の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、軸方向の両側が開口した筒状スペーサを用いる構成としたことにある。なお、本実施の形態では、前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0071】
41は第1の実施の形態による隙間調整機構29に代えて軸受装置21に設けられた隙間調整機構で、該隙間調整機構41は、第1の実施の形態とほぼ同様に、後述のストッパ42、筒状スペーサ43、シム32等により構成されている。
【0072】
42は連結ピン26の突出端部26Bに嵌合された筒状のストッパで、該ストッパ42は、第1の実施の形態とほぼ同様に、筒部42A、隔壁42B、ピン挿嵌穴42C、シム収容穴42D等により構成され、各取付ねじ33′を用いて連結ピン26の端面26Dに取付けられている。この場合、ストッパ42の筒部42Aと取付ねじ33′とは、第1の実施の形態と比較して軸方向に短尺に形成されている。
【0073】
43はストッパ42のピン挿嵌穴42C内に位置して連結ピン26の突出端部26Bに設けられた筒状スペーサで、該筒状スペーサ43は、例えば軸方向の両側が開口した円筒状の金属材料等からなり、底壁部をもたない形状となっている。また、筒状スペーサ43は、第1の実施の形態とほぼ同様に、一定の外径寸法をもって軸方向に延びると共に、その内周側は連結ピン26の突出端部26Bの外形に対応した略円錐状に形成されている。
【0074】
そして、ストッパ42の筒部42Aは、筒状スペーサ43を介して連結ピン26の突出端部26Bの外周側に嵌合されている。また、各シム32は、ストッパ42の隔壁42Bと、連結ピン26及び筒状スペーサ43の端面(端面26D等)との間に挟持されている。
【0075】
かくして、このように構成される本実施の形態でも、第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。特に、本実施の形態では、筒状スペーサ43の軸方向両側を開口させる構成としたので、その底壁部等を形成しない分だけ隙間調整機構41を軸方向に小型化することができる。
【0076】
次に、図11は本発明による第3の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、筒状スペーサを廃止する構成としたことにある。なお、本実施の形態では、前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0077】
51は第1の実施の形態による隙間調整機構29に代えて軸受装置21に設けられた隙間調整機構で、該隙間調整機構51は、第1の実施の形態とほぼ同様に、後述のストッパ52と、シム32とを備え、連結ピン26′の端部側に設けられているものの、筒状スペーサ31を廃止した構成となっている。
【0078】
ここで、連結ピン26′は、第1の実施の形態とほぼ同様に、中間軸部26A′、突出端部26B′、端面26D′、鍔部(図示せず)等により形成されている。しかし、突出端部26B′は一定の外径寸法をもって軸方向に延びている。
【0079】
52は連結ピン26′の突出端部26B′に嵌合された筒状のストッパで、該ストッパ52は、第1の実施の形態とほぼ同様に、筒部52A、隔壁52B、ピン挿嵌穴52C、シム収容穴52D等により構成され、各取付ねじ33′を用いて連結ピン26′の端面26D′に取付けられている。
【0080】
そして、ストッパ52の筒部52Aは、連結ピン26′の突出端部26B′の外周側に直接嵌合され、これと摺接している。また、シム32は、ストッパ52の隔壁52Bと連結ピン26′の端面26D′との間に挟持されている。
【0081】
かくして、このように構成される本実施の形態でも、第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。特に、本実施の形態では、ストッパ52を連結ピン26′の外周側に直接嵌合する構成としたので、筒状スペーサ等の部品点数を削減して隙間調整機構51の構造を簡略化することができる。
【0082】
なお、前記各実施の形態では、隙間調整機構29,41,51に対して、全部で5枚のシム32を装備する構成とした。しかし、本発明の隙間調整機構に装備されるシムの枚数は実施の形態に限定されるものではなく、例えば1枚〜4枚のシムを装備したり、6枚以上のシムを装備する構成としてもよい。
【0083】
また、第1の実施の形態では、各シム32のうち2枚または4枚のシム32′をストッパ30のシム収容穴30D内に収容する場合を例示し、その他の枚数のシムを収容する場合については図示を省略した。しかし、本発明では、必要に応じて任意の枚数のシム32をシム収容穴30D内に収容できるのは勿論であり、例えば全てのシム32を収容する構成としてもよい。
【0084】
また、実施の形態では、油圧ショベル1の作業装置4において、バケットシリンダ10とバケットリンク11,12とを連結する軸受装置21を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、作業装置4の構成部品を回動可能に連結する任意のピン結合部に適用することができる。
【0085】
さらに、本発明は、油圧ショベル1に限らず、例えば油圧クレーン、ホイルローダ、リフトトラック等を含めた各種の建設機械や、建設機械以外の産業機械、農業機械等にも広く適用できるものである。
【0086】
【発明の効果】
以上詳述した通り、請求項1の発明によれば、ストッパを、一方のブラケットの外側で連結ピンの突出端部に設け、そのピン挿嵌穴の深さ寸法を突出端部の突出寸法よりも大きくする構成としたので、隙間調整機構を各ブラケットの外側で連結ピンの突出端部にコンパクトに配置でき、各ブラケットの間隔や連結ピンの長さを小さく抑えて軸受装置を小型、軽量化することができる。また、軸受装置の摩耗時には、各ブラケットの外側でストッパを取外してシムを抜取るだけで、調整作業を簡単に行うことができる。また、連結ピンの突出端部とピン挿嵌穴との寸法差を予め適切に設定しておくことにより、軸受装置の出荷時から摩耗量が限界となるまで長期間にわたって隙間調整を確実に行うことができる。
【0087】
また、請求項2の発明によれば、各シムのうち隙間調整に用いる一部のシムをストッパのピン挿嵌穴内に配置し、残余のシムを隔壁に対して連結ピンと軸方向の反対側から取付ける構成としたので、ピン挿嵌穴内に配置するシムの枚数に応じて隙間調整を容易に行うことができる。また、残余のシムをピン挿嵌穴の外側で隔壁に固定でき、これを紛失することなく安定的に保管することができる。
【0088】
また、請求項3の発明によれば、ストッパの筒部内には隔壁を挟んでピン挿嵌穴と軸方向の反対側にシム収容穴を設け、該シム収容穴内には残余のシムを収容する構成としたので、余ったシムをストッパのシム収容穴内に安定的に収容でき、このシムを障害物との接触等から保護することができる。
【0089】
また、請求項4の発明によれば、連結ピンの縮径した突出端部には、筒状スペーサを介してストッパの筒部を嵌合させる構成としたので、ストッパがシムの枚数等に応じて異なる軸方向位置に移動する場合でも、筒状スペーサは、ストッパの筒部と連結ピンの突出端部とを常に隙間がない状態で安定的に嵌合させることができる。そして、例えばストッパに径方向の外力等が加わる場合でも、この外力を筒状スペーサを介して連結ピンの外周側により一定の長さ範囲で安定的に受承でき、ストッパの損傷等を防止することができる。
【0090】
また、請求項5の発明によれば、複数個のボスと各ブラケットとを連結ピンにより回転可能に連結する構成としたので、各ブラケット間に複数個のボスを連結しているために摩耗、がたつきが生じ易い場合でも、これらの隙間寸法をストッパ、シム等を着脱するだけの簡単な調整作業によって常に適切な大きさに保持することができる。
【0091】
一方、請求項6の発明によれば、建設機械に設けられた作業装置のピン結合部を軸受装置により構成したので、コンパクトな隙間調整機構を搭載した軸受装置を建設機械の作業装置に適用でき、作業装置を含めて建設機械の車両を小型、軽量化することができる。そして、ピン結合部が早期に摩耗し易い建設機械の作業装置において、そのがたつき等を簡単に調整でき、作業装置を良好な状態で作動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に適用される油圧ショベルを示す正面図である。
【図2】図1中のa部を拡大して示す軸受装置の正面図である。
【図3】図2中の矢示III−III方向からみた軸受装置の拡大断面図である。
【図4】軸受装置を図3中の矢示IV−IV方向からみた背面図である。
【図5】図3中の隙間調整機構等を示す要部拡大断面図である。
【図6】ブラケットとストッパとの間に摩耗による隙間が生じた状態を示す軸受装置の要部拡大断面図である。
【図7】隙間調整を行うためにストッパ等を取外してシムを移動させる状態を示す要部拡大断面図である。
【図8】シムの移動により隙間を調整した状態を示す要部拡大断面図である。
【図9】図8と異なる枚数のシムを移動して隙間を調整した状態を示す要部拡大断面図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態による軸受装置を図5と同様位置からみた要部拡大断面図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態による軸受装置を図5と同様位置からみた要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 油圧ショベル(建設機械)
2 走行体(車体)
3 旋回体(車体)
4 作業装置
5 ブーム
6 アーム
7 バケット
8,9,10 シリンダ
10A チューブ
10B ロッド
11,12 バケットリンク
21 軸受装置
22 シリンダボス(ボス)
23 リンクボス(ボス)
24,25 ブラケット
24A,25A 外側面
24B,25B 内側面
26,26′ 連結ピン
26A,26A′ 中間軸部
26B,26B′ 突出端部
26C 鍔部
26D,26D′ 端面
29,41,51 隙間調整機構
30,42,52 ストッパ
30A,42A,52A 筒部
30B,42B,52B 隔壁
30C,42C,52C ピン挿嵌穴
30D,42D,52D シム収容穴
31,43 筒状スペーサ
32,32′ シム
D 深さ寸法
T 突出寸法

Claims (6)

  1. 筒状のボスと、該ボスの軸方向両側に配置された一対のブラケットと、前記ボスと各ブラケットとを回動可能に連結する連結ピンと、前記各ブラケットのうち少なくとも一方のブラケットに設けられ前記ボスとブラケットとの間の隙間を調整する隙間調整機構とを備えてなる軸受装置において、
    前記連結ピンには、前記一方のブラケットの外側面から突出した突出端部を設け、
    前記隙間調整機構は、前記連結ピンの突出端部の外周側に挿嵌される筒部内に隔壁が設けられたストッパと、該ストッパの挿嵌位置を調整するために該ストッパの隔壁と前記連結ピンの端面との間に介在して設けられた1枚または複数枚のシムとにより構成し、
    前記ストッパの筒部の開口端から前記隔壁まで延びるピン挿嵌穴の深さ寸法を前記連結ピンの突出端部の突出寸法よりも大きくする構成としたことを特徴とする軸受装置。
  2. 前記ストッパの隔壁には前記シムを複数枚設け、該各シムのうち隙間調整に用いる一部または全部のシムを前記ピン挿嵌穴内に配置し、残余のシムがある場合には当該残余のシムを前記隔壁に対して前記連結ピンと軸方向の反対側から取付ける構成としてなる請求項1に記載の軸受装置。
  3. 前記ストッパの隔壁は前記筒部の軸方向の途中部位に配設し、前記筒部内には前記隔壁を挟んで前記ピン挿嵌穴と軸方向の反対側にシム収容穴を設け、該シム収容穴内には前記残余のシムを収容する構成としてなる請求項2に記載の軸受装置。
  4. 前記連結ピンの突出端部は端面に向けて縮径する縮径部位として形成し、前記突出端部の外周側には筒状スペーサを設け、前記ストッパの筒部は該筒状スペーサを介して前記突出端部の外周側に嵌合させる構成としてなる請求項1,2または3に記載の軸受装置。
  5. 前記各ブラケットの間には前記ボスを軸方向に複数個設け、これらのボスとブラケットとを前記連結ピンにより回転可能に連結する構成としてなる請求項1,2,3または4に記載の軸受装置。
  6. 車体と、該車体に俯仰動可能に設けられピン結合部を有する作業装置とを備え、前記作業装置のピン結合部を請求項1ないし5のいずれかに記載の軸受装置により構成してなる建設機械。
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