JP2005030371A - 燃料タンクの放熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 エンジンからの戻り燃料を放熱器で常温近くまで冷却した後、燃料タンクの残存燃料に含ませることにより、燃料タンク内の燃料温度の上昇および燃料蒸気の発生を抑制することを目的とする。
【解決手段】 燃料を収容する燃料タンクと、エンジンからの戻り燃料を燃料タンクへ戻す戻し管と、燃料タンクの上部に戻し管からの戻り燃料を冷却する放熱器を備えることにより、燃料タンク内の燃料温度の上昇を少なく、燃料蒸気の発生も少なくする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料タンクの放熱に関し、燃料の放熱を行う燃料タンクの放熱装置に関する。
従来、自動車等の車両に装備される燃料タンク内で発生する燃料蒸発ガスを低減するために燃料の放熱ができる燃料タンクが知られている。下記に記載する特許文献1に示される。図5(特許文献1の図1)に示すように、燃料タンク本体10は、燃料を収容する内側タンク殻26と、この内側タンク殻26の外側に配置された外側タンク殻28と、によって二層タンク構造となっており、隣接する内側タンク殻26と外側タンク殻28との間にはタンク殻間空間30が形成されている。外側タンク殻28の内面には、全面に渡って断熱材70が配設されている。この断熱材70によって燃料タンク本体10の外部の熱が、タンク殻間空間30に伝わりにくくなっている。図6(特許文献1の図2)に示すように、内側タンク殻26の外面には、所定の位置に放熱部材72が設けられている。放熱部材72は、内側タンク殻26と一体で成形され、内側タンク殻26の外面から垂直に立設された複数の放熱フィン74が互いに所定間隔をあけて配置される。この放熱部材72によって、内側タンク殻26内の熱がタンク殻間空間30に放出される技術が提案されている。
特開2000−130271(第3頁、図1、図2)
従来では、燃料タンク本体10内では、ポンプユニット66等の作動によって熱が発生し、燃料の温度が上昇しようとすることがある。また、いわゆるリターン燃料は、燃料タンク本体10内の燃料よりも高温である場合が多いため、このリターン燃料の流入によっても、燃料タンク本体10内の燃料の温度が上昇しようとすることがある。いずれの場合であっても、燃料タンク本体10内の燃料の熱がタンク殻空間30に放出されるので、燃料タンク本体10内の燃料の温度上昇が防止され、ベーパの発生か抑えられるようになっている。とくに、内側タンク殻26には、放熱部材72が設けられおり、燃料タンク本体10内の燃料の熱が効率的にタンク殻間空間30に放出されるようになっている。
解決しようとする問題は、燃料の温度を内側タンク殻26を介して放熱部材72から放熱するだけでは、エンジンが高温時には、エンジンから受ける高温のリターン燃料が燃料タンクに戻ってくるため、内側タンク殻26および放熱部材72からの放熱だけでは不十分である。その結果、燃料蒸気(ベーパ)の発生を十分に抑制することは困難となる問題がある。本発明は、エンジンからの戻り燃料の温度を放熱器で常温近くまで冷却した後、燃料タンクの残存燃料に含ませることにより、燃料タンク内の燃料温度の上昇および燃料蒸気の発生を抑制することを目的とする。
第1の発明は、燃料を収容する燃料タンクと、エンジンからの戻り燃料を燃料タンクヘ戻す戻し管と、前記燃料タンクの上部に前記戻し管からの戻り燃料の潜熱を放熱する放熱器を備えた燃料タンクの放熱装置において、前記放熱器が戻り燃料の潜熱を吸熱する吸熱体を備えたことを特徴とする。
第2の発明は、請求項1に記載の燃料タンクの放熱装置において、前記吸熱器が前記燃料タンクの外側上面に配設されたことを特徴とする
第3の発明は、請求項1に記載の燃料タンクの放熱装置において、前記放熱器が前記燃料タンクの内側上面に配設されたことを特徴とする。
第4の発明は、請求項1乃至3に記載の燃料タンクの放熱装置において、前記吸熱体が多孔の板であることを特徴とする。
上記第1から第4の発明の効果として、吸熱体にたまった燃料は多孔の板を通してゆっくりと滴下する。このようにして吸熱体を通過した燃料は燃料タンクの燃料室に戻される。吸熱体を通過する間に燃料の潜熱は容器に伝熱されて大気へ放熱し、燃料タンク内の燃料温度はかなり低下される。燃料タンク内の燃料は温度上昇が少なく、燃料蒸気の発生も少なくなる。
本発明の実施例1について、図1を用いて詳細に説明する。車両の車体の下部には燃料タンク1が固定される。燃料タンクlは、上部タンク殻2と下部タンク殻3とが接合されて機密に形成される。形成材料は、合成樹脂または金属である。燃料タンク1には給油口4が設けられ、ガソリン燃料が供給できるようになっている。電動の燃料ポンプ5が燃料タンク1の底面に取付けられる。燃料ポンプ5の出口には、管路6が接続され、その他端6aには内燃機関(以下、エンジンという)7に設けられたフューエルレール8の一端が接続される。フューエルレール8の他端には、プレッシャレギュレータ8aが接続され、プレッシャレギュレータ8aにより燃料ポンプ5から圧送された燃料が所定の一定圧力に制御される。プレシャレギュレータ8aの他端は戻し管10に接続される。フューエルレール8には複数個の燃料噴射弁9が取付けられ、エンジン7の燃料要求量に応じて電子制御装置により燃料噴射弁9を制御してエンジン7に燃料が供給される。戻し管10の他端は燃料タンク1の上面に設けられた放熱器11に接続される。
放熱器11は、以下のように構成される。放熱器11は、燃料タンク1の上面に断熱材12を介して設置される。断熱材12は放熱器11からの熱が燃料タンク1に伝熱しないようになっている。放熱器11は、箱型の容器13からなり内部に吸熱体14が設けられる。吸熱体14は、板状の網14a、14b、14cを垂直方向に隙間をあけて3層設ける。吸熱体14の周縁15は、容器13の内壁に接合して固定される。網14a、14b、14c間は、燃料の重みで撓まないように伝熱性の材料からなるリブ16が複数箇所に設けられる。網14a、14b、14cと容器13の上壁間には伝熱板17が複数箇所に垂直に設けられ、網14a、14b、14cが撓まないように接合し支持される。伝熱板17は燃料が左右方向に行き来できるように孔18が複数箇所に設けられる。網14a、14b、14cを貫通してオーバーフローパイプ19が設けられ、網14aおよび14cより少し突出している。容器13の上面には放熱用のフィン20が複数設けられる。容器13の下端には戻り管21が設けられ、燃料タンク1の燃料室1aの上部に連通している。
つぎに作用について説明する。燃料タンク1には車両が走行するために必要な燃料が充填される。この燃料は燃料ポンプ5により管路6を経由してフューエルレール8に圧送されプレッシャレギュレータ8aにより調圧される。圧送された燃料は必要量がエンジン7により消費され、余った燃料が戻し管10を経由して放熱器11へ戻される。車両が走行中は、エンジン7は高温になっており、戻り燃料はエンジン7から熱を受け燃料温度が上昇する。この燃料は戻し管10の開口10aから放出され網14a上を覆う。網14a、14b、14cの網目の大きさは戻り燃料量と燃料が落ちる量との兼ね合いで決定される。即ち、最大リターン燃料が蓄積されない程度の網目の大きさに設定される。もし、リターン燃料が多すぎる場合があるときには、オーバーフローパイプ19より溢れ出し、網14a上に必要量以上たまらないようになっている。
網14a上にたまった燃料は網目を通してゆっくりと滴下する。滴下した燃料はさらに次の網14bの網目をゆっくりと滴下する。このようにして網14cを通過した燃料は戻り管21を経由して燃料タンク1の燃料室1aに戻される。網14a、14b、14cを通過する間に燃料の潜熱は網14a、14b、14cに伝えられ、さらに、網14a、14b、14cから容器13に伝熱される。そして、フィン20より大気へ放熱し燃料タンク1内に落ちる燃料温度は室温近くまで低下された状態で燃料タンク1の燃料室1aに落ちるため、燃料室1aに残存する燃料は温度上昇が少なく、燃料蒸気の発生が少なくなる。
つぎに、実施例2について、図2を用いて説明する。実施例1とは一部異なるので、異なる部分について説明する。燃料タンク1の上部タンク殻2に取付穴23があけられる。ここに、図1で示した放熱器11の容器13の底板をなくした状態の放熱器11aを容器13aの上端が少し出る程度に放熱器11aが取付孔23に固定される。放熱器11aは底板のない点以外は容器13と同一である。
つぎに作用について説明する。戻し燃料が戻し管10の開口10aより放出されると、網14a、14b、14cを経由してゆっくりと下方の網を伝って移動し、網14cの全面より燃料タンク1の燃料室1aに落下する。網14a、14b、14cを通過する間に燃料の潜熱は網14a、14b、14cに伝えられ、網14a、14b、14cからリブ16および伝熱板17を容器13に伝熱される。そして、燃料室1aに残存する燃料は温度上昇が少なく、燃料蒸気の発生も少ない。
つぎに実施例3について、図3を用いて説明する。放熱器11bを燃料タンク1の上部タンク殻2の内側に設けたものである。上部タンク殻2の内側に側板13bを設ける。側板13bと上部タンク殻2の側面との間に吸熱体14を設け固定される。また、複数のフィン24は燃料タンク1の外周面に適宜間隔で設ける。燃料ポンプ5および戻し管10の位置を燃料タンク1の中央に設けたが、この位置に限定する必要がない。実施例2の放熱器11aの構造を実施例3に組み替えてもよい。
つぎに作用について説明する。リターン燃料が戻し管10の開口10aより放出されると吸熱体14である網14a、14b、14cを経由してゆっくりと下方へ伝って移動し、網14cの全面より燃料タンク1の燃料室1aに落下する。網14a、14b、14cを通過する間に燃料の潜熱は吸熱体14に伝えられ吸熱体14から上部タンク殻2に伝熱される。燃料室1a内に残存する燃料は温度上昇が少なく、燃料蒸気の発生も少ない。放熱器11bを燃料タンク1の上部タンク殻2の内面に設けたので構造がコンパクトになる。
つぎに、実施例4について、図4を用いて説明する。実施例3とは一部異なるので、異なる部分について説明する。実施例4は実施例3の横方向の長さが短くなったものである。燃料タンク1の横方向長さの約1/2である。
つぎに、作用について説明する。作用は実施例3と同じである。
なお、本発明は発明の思想を逸脱しない範囲で次のように変更することも可能である。放熱体に網を用いたが、濾紙または小孔をあけた板でもよい。
本発明の活用例として、自動車用の燃料タンクを想定したが、ディーゼルエンジン、作業用車両やゴルフカートなどの車両の燃料タンクにも適用できるものである。
実施例1の燃料タンク系統の概略断面図である。 実施例2の燃料タンク系統の概略断面図である。 実施例3の燃料タンク系統の概略断面図である。 実施例4の燃料タンク系統の概略断面図である。 従来の燃料タンク系統の概略断面図である。 放熱手段を拡大して示した図5のII−II線断面図である。
符号の説明
1:燃料タンク
10:戻し管
11:放熱器
14:吸熱体

Claims (4)

  1. 燃料を収容する燃料タンクと、エンジンからの戻り燃料を燃料タンクへ戻す戻し管と、前記燃料タンクの上部に前記戻し管からの戻り燃料からの潜熱を放熱する放熱器を備えた燃料タンクの放熱装置において、
    前記放熱器が戻り燃料の潜熱を吸熱する吸熱体を備えたことを特徴とする燃料タンクの放熱装置。
  2. 前記放熱器が前記燃料タンクの外側上面に配設されたことを特徴とする請求項1に記載の燃料タンクの放熱装置。
  3. 前記放熱器が前記燃料タンクの内側上面に配設されたことを特徴とする請求項1に記載の燃料タンクの放熱装置。
  4. 前記吸熱体が多孔の板であることを特徴とする請求項1乃至3に記載の燃料タンクの放熱装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2880386A1 (fr) * 2004-12-30 2006-07-07 Renault Sas Agencement pour le montage d'un refroidisseur de carburant sur la caisse d'un vehicule
JP2007132321A (ja) * 2005-11-14 2007-05-31 Mikuni Corp 船舶用エンジンのベーパセパレータタンク
DE102009033381A1 (de) 2009-07-16 2011-01-20 Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft Kraftstofftank mit einer Kühleinrichtung #
JP2017160828A (ja) * 2016-03-09 2017-09-14 株式会社豊田自動織機 燃料戻り装置
JP2022515224A (ja) * 2018-12-21 2022-02-17 カウテックス テクストロン ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト 自動車の燃料容器、及び自動車の燃料容器を製造する方法、及び燃料容器のための補強部材

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