JP2005317620A - 油入電力機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 放熱器の有効利用を図り、冷却効率の高い自冷式の油入電力機器を提供する。【解決手段】 この油入電力機器は、本体容器2内に、通電によって発熱する機器本体4を収納すると共に絶縁油6を充満させて成る。そして、本体容器2の最上部に接続されていて温度が上昇した絶縁油6を本体容器2の最上部から本体容器2外の上方へと導出する導出管8と、導出管8を覆う保温材10と、本体容器2よりも上部に設けられていて導出管8を通して導出された絶縁油6を一旦溜める油溜り12と、油溜り12から絶縁油6を分配されて放熱によって絶縁油6を冷却する1個以上の放熱器14と、油溜り12と放熱器14の上部との間を接続して油溜り12から放熱器14へと絶縁油6を導く上部配管16と、放熱器14の下部と本体容器2の下部付近との間を接続して放熱器14で冷却された絶縁油6を本体容器2の下部付近内に導く下部配管18とを備えている。
【選択図】 図1
【選択図】 図1
Description
この発明は、例えば変圧器、リアクトル、コンデンサ、整流器等のように、本体容器内に、通電によって発熱する機器本体および絶縁と冷却のための絶縁油を収納して成る油入電力機器に関し、より具体的には、その冷却効率を高める手段に関する。
この種の油入電力機器の従来例を図7に示す。この油入電力機器は、本体容器2内に、通電によって発熱する機器本体4を収納すると共に絶縁油6を充満させており、かつ、放熱によって絶縁油6を冷却する1個以上の放熱器(ラジエータ)14を備えている。放熱器14は、その高さ方向における中心と、本体容器2または機器本体4の高さ方向における中心とがほぼ同じ高さになるように設けられていて、放熱器14の上部と本体容器2の上部付近は上部配管30で接続されており、放熱器14の下部と本体容器2の下部付近は下部配管32で接続されている。
放熱器14は、通常は例えば図8に示すように、複数枚の中空の放熱パネル146を上部集合管142および下部集合管144で互いに接続した構造をしている。そして、前記上部配管30が上部集合管142に、前記下部配管32が下部集合管144にそれぞれ接続フランジ34、36を介して接続されている。
このような油入電力機器においては、本体容器2内の絶縁油6は、機器本体4の発生熱を吸収して加熱されて高温になり比重を減じて本体容器2内を上昇し、上部配管30を介して放熱器14に導かれ、放熱器14において放熱によって冷却され、比重を増して放熱器14内を下降し、下部配管32を介して本体容器2の下部付近内に導入され、再び機器本体4の発生熱を吸収して機器本体4を冷却する。上記のような、絶縁油6の吸熱および放熱のサイクルが繰り返され、本体容器2内の機器本体4が冷却される。
また、特許文献1には、上記のような放熱器14を改良したものとして、下端が本体容器に接続され絶縁油(冷却媒体)が上昇する複数の放熱管から成る第1の放熱器と、上端が上記第1の放熱器の上端に接続され下端が本体容器に接続され絶縁油が下降する複数の放熱管から成る第2の放熱器とで構成されている放熱器(熱交換器)を、本体容器の上部に配置している冷却装置が提案されている。
上記図7に示した従来の油入電力機器においては、温度差によって生じる絶縁油6の比重差による自然対流を利用するため、放熱器14の下部付近には冷却された絶縁油が滞留することになり、その部分は放熱作用を殆ど奏しないので、放熱器14の放熱面積の一部分しか放熱面として有効に活用されず、放熱効果が小さいという課題がある。
一方、上記特許文献1に記載の冷却装置においては、絶縁油(冷却媒体)の往路とも言える第1の放熱器内で、冷却されながら比重を増す絶縁油を上方に押し上げる必要があり、このことが絶縁油の循環駆動力(絶縁油自身が循環する力)を弱め、冷却装置全体の冷却効率を下げてしまうという課題がある。また、絶縁油の復路とも言える第2の放熱器内では、第1の放熱器内で既に冷却されある程度温度の低下した絶縁油を更に冷却することになり、絶縁油の温度を十分に低下させたい場合には効果はあるが、一定の面積の放熱面からの総放熱量の確保を目的とする場合には、あまり効果的とは言えない。絶縁油が高温のうちにできるだけ広い面積で大気に対して放熱する方が放熱効果が大きいのに、それができないからである。従って、放熱面が有効に活用されず、放熱効果が小さいという課題がある。
そこでこの発明は、放熱器の有効利用を図り、冷却効率の高い自冷式の油入電力機器を提供することを主たる目的としている。
この発明に係る油入電力機器は、本体容器内に、通電によって発熱する機器本体を収納すると共に絶縁油を充満させて成るものであって、前記本体容器の最上部に接続されていて温度が上昇した前記絶縁油を前記本体容器の最上部から当該本体容器外の上方へと導出する導出管と、当該導出管を覆う保温材と、前記本体容器よりも上部に設けられていて前記導出管を通して導出された前記絶縁油を一旦溜める油溜りと、当該油溜りから前記絶縁油を分配されて放熱によって当該絶縁油を冷却する1個以上の放熱器と、前記油溜りと当該放熱器の上部との間を接続して当該油溜りから当該放熱器へと前記絶縁油を導く上部配管と、前記放熱器の下部と前記本体容器の下部付近との間を接続して当該放熱器で冷却された前記絶縁油を前記本体容器の下部付近内に導く下部配管とを備えることを特徴としている。
この油入電力機器においては、本体容器内の絶縁油は、機器本体の発生熱を吸収して加熱されて高温になり、比重を減じて本体容器内を上昇し、導出管内へと導出され、導出管内を更に上昇し、上部の油溜りに導入され一旦溜められる。このとき、導出管内を上昇する高温の絶縁油は、導出管が保温材で覆われていて保温されるために、導出管内では温度低下が殆どなく、比重の増大が殆どない。よって、高温の絶縁油は滞りなく導出管内を上昇し、絶縁油の循環駆動力が殆ど低下しない。
上部の油溜りに一旦溜められた高温の絶縁油は、上部配管を介して各放熱器の上部に分配され、そこで、放熱によって冷却され比重を増して放熱器内を下降し、下部配管を介して本体容器の下部付近内に導入され、再び、機器本体の発生熱を吸収する。そして、上記のような、絶縁油の吸熱および放熱のサイクルが繰り返され、本体容器内の機器本体が冷却される。
なお、上記放熱器は、その高さ方向における中心が、上記機器本体の高さ方向における中心よりも高い位置になるように配置していても良い。そのようにすると、放熱器内に、機器本体周辺よりも温度の高い絶縁油をより多く満たすことができる。
また、上記本体容器内を上昇する上記絶縁油を上記導出管内へ導く1枚以上の整流板を、上記本体容器内の当該本体容器と上記導出管との接続部分またはその近傍に向けて設けていても良い。そのようにすると、機器本体の熱を吸収し、比重を減じて浮力を得た高温の絶縁油が、整流板によって導出管内に効率良く導かれる。
また、上記整流板を設けることに代えて、上記本体容器の上部を、上記本体容器と上記導出管との接続部分に向かって狭まる錐体状にしていても良い。そのようにすると、機器本体の熱を吸収し、比重を減じて浮力を得た高温の絶縁油が、錐体状をした本体容器上部に沿って流れて、導出管内に効率良く導かれる。
請求項1に記載の発明によれば、機器本体の発生熱を吸収して上昇する高温の絶縁油は、導出管が保温材で覆われていて保温されるために、高温が保たれたまま、循環駆動力が阻害されることなく効率良く上部の油溜りに供給され、更にこの高温の絶縁油が各放熱器に供給される。この結果、高温の絶縁油の不要な滞留がなくなってその循環効率が高まるので、放熱器の放熱面の有効利用を図ることができ、高い放熱効果を得ることができる。その結果、この油入電力機器の冷却効率が向上する。
上記のようにして冷却効率が向上することによって、機器本体の発熱量を同一とするならば、放熱器の小型化や数の減少が可能になり、ひいては当該油入電力機器の小型化が可能になる。あるいは、放熱器の大きさや数を同一とするならば、機器本体の発熱量が増大してもそれに対応することができるので、当該油入電力機器の寸法を大きくしなくてもその容量増大を図ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、放熱器の高さ方向における中心が、機器本体の高さ方向における中心よりも高い位置になるように放熱器が配置されていることによって、放熱器には機器本体付近に比べて比重の小さい、即ち温度の高い絶縁油がより多く満たされることになり、放熱器の放熱面のより有効利用を図ることができる。その結果、より高い放熱効果を得ることができ、ひいてはこの油入電力機器の冷却効率がより向上する。
請求項3に記載の発明によれば、高温の絶縁油が、整流板によって導出管内に効率良く導かれるので、絶縁油の循環効率がより高まり、冷却効率がより向上する。
請求項4に記載の発明によれば、高温の絶縁油が、錐体状をした本体容器上部に沿って流れて効率良く導出管内に導かれるので、絶縁油の循環効率がより高まり、冷却効率がより向上する。
図1は、この発明に係る油入電力機器の一実施形態を示す一部切欠き側面図であり、図2は、図1の油入電力機器の平面図である。図7および図8に示した従来例と同一または相当する部分には同一符号を付し、以下においては当該従来例との相違点を主に説明する。
この実施形態における油入電力機器は、本体容器2内に通電によって(より具体的には、通電による損失によって)発熱する機器本体4を収納すると共に、絶縁油6を充満させている。そして、本体容器2の最上部から、本体容器2外の上方へと絶縁油6を導出する導出管8を備えている。この導出管8は、保温材10によって覆われている。更に、導出管8を通して導かれた絶縁油6を一旦溜める油溜り12と、この油溜り12から絶縁油6の分配を受けて放熱によって絶縁油6を冷却する1個以上(図示例では6個)の放熱器14とを備えている。油溜り12は、より具体的には、各放熱器14よりも高い位置に配置されている。即ち、後述する油量調整装置を設けない場合は、油溜り12がこの油入電力機器の最上部に位置しており、油量調整装置を設ける場合はそれが最上部に位置することになる。
更に、この油入電力機器は、油溜り12と各放熱器14の上部との間を接続していて、油溜り12から各放熱器14へと絶縁油6を導く上部配管16と、各放熱器14の下部と本体容器2の下部付近との間を接続していて各放熱器14から本体容器2の下部付近内へと絶縁油6を導く下部配管18とを備えている。この本体容器2、導出管8、油溜り12、上部配管16、放熱器14および下部配管18で形成される循環経路内に絶縁油6を充満させている。
機器本体4は、例えば、この油入電力機器が変圧器の場合は変圧器本体、リアクトルの場合はリアクトル本体、コンデンサの場合はコンデンサ本体、整流器の場合は整流器本体である。
導出管8は、絶縁油6の上昇をできるだけ妨げないような形状であることが好ましい。例えば、図1、図6に示すような直管状、または、図4に示すような滑らかに曲がった管状のものが好ましい。導出管8の本数は、図示例のように2本に限定されるものではない。循環させたい絶縁油6の量に応じて適宜選定すれば良い。寸法についても同様である。
保温材10の材質は、例えばグラスファイバー、発泡スチロール、発泡ポリエチレン等である。
油溜り12は、形状、寸法は任意であるが、導出管8や上部配管16よりも大きくしている。より具体的には、例えば図1の例のように油溜り12の形状が直方体状ならば、導出管8の直径と上部配管16の直径とのどちらよりも、当該油溜り12のいずれの辺も大きくしている。また油溜り12の形状が、図4に示す例のように円筒状ならば、導出管8の直径と上部配管16の直径のどちらよりも、当該油溜り12の直径を大きくしている。
放熱器14は、この実施形態では図3に示すように、複数枚の中空の放熱パネル146を上部集合管142と下部集合管144とで接続した構造をしている。これはパネル式放熱器とも呼ばれる。放熱パネル146の面積や数は、必要とする放熱容量に応じて適宜選定すれば良い。また、放熱器14の数は、図2に示す例のように6個に限定されるものではない。この数も、必要とする放熱容量に応じて適宜選定すれば良い。後述する他の実施形態においても同様である。
なお、図示は省略しているが、温度変化等による絶縁油6の体積変化を吸収して、絶縁油6が、本体容器2内を含む循環経路内に充満している状態を保つ油量調整装置(これはコンサベータとも呼ばれる。)を設けるのが好ましい。そのようにすれば、絶縁油6の体積変化によって、絶縁油6の循環経路内に空間が生じて伝熱効率がひいては冷却効率が低下するのを防止することができると共に、循環経路内の過大な圧力上昇を防止することができる。
この油入電力機器においては、本体容器2内の絶縁油6は、機器本体4の発生熱を吸収して加熱され、例えば50℃〜90℃程度の高温になり、比重を減じて本体容器2内を上昇する。上昇した高温の絶縁油6は、本体容器2最上部から導出管8へと導出され、導出管8内を更に上昇する。導出管8内を上昇した高温の絶縁油6は、上部の油溜り12に一旦溜められる。油溜り12に一旦溜められた高温の絶縁油6は、油溜り12から上部配管16を介して各放熱器14の上部に分配され、各放熱器14で放熱によって冷却され温度が下がり、比重を増して各放熱器14内を下降する。各放熱器14内を下降した絶縁油6は、下部配管18を介して本体容器2の下部付近内に導入される。本体容器2内に導入された絶縁油6は再び機器本体4の発生熱を吸収する。
上記のような絶縁油6による機器本体4の発生熱の吸収および放熱器14での放熱のサイクルが繰り返されることによって、本体容器2内の機器本体4が冷却される。
この油入電力機器によれば、機器本体4の発生熱を吸収して上昇する高温の絶縁油6は、導出管8が保温材10で覆われていて保温されるために、高温が保たれたまま循環駆動力が阻害されることなく効率良く上部の油溜り12に供給され、更に各放熱器14の上部に供給される。そのため、高温の絶縁油6の不要な滞留がなくなってその循環効率が高まるので、各放熱器14の有効利用を図ることができ、高い放熱効果を得ることができる。その結果、この油入電力機器の冷却効率が向上する。
上記のようにして冷却効率が向上することによって、機器本体4の発熱量を同一とするならば、放熱器14の小型化(より具体的には、各放熱器14を構成する放熱パネル146の数を減少させることや当該放熱パネル146を小型化してその面積を小さくすること)や放熱器14の数を減少させることが可能になり、ひいては当該油入電力機器の小型化が可能となる。あるいは、放熱器14の大きさや数を同一とするならば、機器本体4の発熱量が増大してもそれに対応することができるので、当該油入電力機器の寸法を大きくしなくてもその容量増大を図ることができる。
前記特許文献1に記載の冷却装置においては、前述したように絶縁油(冷却媒体)の往路とも言える第1の放熱器内で、冷却されながら比重を増す絶縁油を上方に押し上げる必要があり、このことが絶縁油の循環駆動力(絶縁油自身が循環する力)を弱め冷却装置全体の冷却効率を下げてしまうという課題があった。また、絶縁油の復路とも言える第2の放熱器内では、第1の放熱器内で既に冷却されある程度温度の低下した絶縁油を更に冷却することになるので放熱面が有効に活用されず放熱効果が小さいという課題があった。
これに対して、この油入電力機器においては、往路では保温材10で覆われた導出管8を通して油溜り12に向けて一気に高温の絶縁油6を導出し、復路では上部配管16を介して全ての放熱器14の上部に一斉に高温の絶縁油6を供給(分配)する構造を採用しており、これによって、各放熱器14に高温の絶縁油6を速やかに送ることができるので、放熱器14全面を高温の絶縁油6で満たすことができ結果的に有効放熱面積を大きく取ることができ、各放熱器14の冷却効率は高くなる。更に、復路においては、冷却による絶縁油6の比重の増大につれて絶縁油6が移動する方向が下方向に統一されているので、特許文献1に記載の技術に比べて絶縁油6の循環効率も高くなる。
また、油入電力機器が複数の放熱器14を備えている場合は、各放熱器14には互いの輻射熱や大気への放熱効率の影響によって放熱量に差が生じて各放熱器14間に絶縁油6の流量差が生じることが起こり得るけれども、その場合でも、この油入電力機器は、高温の絶縁油6を一旦溜める油溜り12を備えていることによって、この油溜り12から各放熱器14の放熱量に見合った絶縁油6を各放熱器14に効率良く供給(分配)することがより容易になる。よって、各放熱器14の有効利用を図ることができ、その結果、放熱器14全体の放熱量が増して、この油入電力機器の冷却効率が向上する。
また、この油入電力機器においては、図1に示しているように、各放熱器14の高さ方向における中心H2 が、機器本体4の高さ方向における中心H1 よりも高くなるように、より好ましくは十分に高くなるように(例えば、放熱器14の高さ方向における中心H2 が機器本体4もしくは本体容器2の上部付近またはそれよりも上に位置するように)、各放熱器14を配置するのが好ましい。
そのようにすると、各放熱器14に機器本体4付近よりも比重の小さい絶縁油6、即ち機器本体4付近よりも高温の絶縁油6をより多く満たすことができる。よって、各放熱器14の放熱面をより有効に活用することができ、より高い放熱効果が得られる。ひいてはこの油入電力機器の冷却効率をより向上させることができる。
また、図1に示しているように、本体容器2内を上昇する高温の絶縁油6が矢印Aのように導出管8に向かって流入しやすいように、本体容器2内から導出管8に向かって狭まる流路を形成する例えば2枚の整流板20を、本体容器2と導出管8との接続部付近に設けても良い。2枚の整流板20は、断面を見ると、図1に示すようにハ字状をしている。この整流板20は2枚に限定されず、何枚でも良い。例えば、図4に示す例のように斜めになった1枚でも良いし、3枚以上としてそれら全体で導出管8に向かって狭まる錐体状を形成しているようなものでも良い。
上記のような整流板20を設けると、本体容器2内を上昇する高温の絶縁油6が整流板20によって導出管8内に効率良く導かれる。よって絶縁油6の循環効率が高まり油入電力機器のより高い冷却効率が得られる。
また、図示はしていないが、上記のような整流板20を設ける代わりに、本体容器2の上部を導出管8との接続部分に向かって狭まる錐体状にしても良い。
そのようにすると、本体容器2内を上昇する高温の絶縁油6が、本体容器2の上部の形状に沿って流れ、導出管8内に効率良く導かれる。よって整流板20を用いた実施形態の場合と同様に絶縁油6の循環効率が高まり、油入電力機器のより高い冷却効率が得られる。
また、図4に示す実施形態のように、放熱器14を本体容器2の片側にのみ設けて、導出管8、油溜り12等を放熱器14側に寄せて設けても良い。
そのようにすると、図1に示す実施形態に比べて、放熱器14周りの設置面積が小さくて済むので、油入電力機器全体の設置面積が小さくて済むという利点がある。また、油溜り12は、放熱器14が本体容器2の両側にある場合と比べて小さくて済むという利点もある。これは、本体容器2の片側にのみ設けられた放熱器14に絶縁油6を供給すれば良いために、図1に示すように本体容器2の両側に設けられた放熱器14に絶縁油6を供給する場合に比べて、油溜り12の幅が小さくて済むからである。
上記図4の実施形態において、整流板20を本体容器2と導出管8との接続部分に設ける場合は、例えば、図4に示しているように、当該接続部分に向かって狭まる流路を形成するように1枚の整流板20を設ければ良い。
また、図6に示す実施形態のように、各放熱器14を油溜り12の直下近くに設けて、上部配管16を十分に短い直管としても良い。そのようにすると、上部配管16の流路抵抗が減り、各放熱器14への高温の絶縁油6の分配の効果が更に良くなり、油入電力機器の冷却効率が更に良くなる。
2 本体容器
4 機器本体
6 絶縁油
8 導出管
10 保温材
12 油溜り
14 放熱器
16 上部配管
18 下部配管
20 整流板
4 機器本体
6 絶縁油
8 導出管
10 保温材
12 油溜り
14 放熱器
16 上部配管
18 下部配管
20 整流板
Claims (4)
- 本体容器内に、通電によって発熱する機器本体を収納すると共に絶縁油を充満させて成る油入電力機器であって、
前記本体容器の最上部に接続されていて温度が上昇した前記絶縁油を前記本体容器の最上部から当該本体容器外の上方へと導出する導出管と、
当該導出管を覆う保温材と、
前記本体容器よりも上部に設けられていて前記導出管を通して導出された前記絶縁油を一旦溜める油溜りと、
当該油溜りから前記絶縁油を分配されて放熱によって当該絶縁油を冷却する1個以上の放熱器と、
前記油溜りと当該放熱器の上部との間を接続して当該油溜りから当該放熱器へと前記絶縁油を導く上部配管と、
前記放熱器の下部と前記本体容器の下部付近との間を接続して当該放熱器で冷却された前記絶縁油を前記本体容器の下部付近内に導く下部配管とを備えることを特徴とする油入電力機器。 - 前記放熱器の高さ方向における中心が、前記機器本体の高さ方向における中心よりも高い位置になるように、前記放熱器が配置されている請求項1記載の油入電力機器。
- 前記本体容器内を上昇する前記絶縁油を前記導出管内へ導く1枚以上の整流板を、前記本体容器内の当該本体容器と前記導出管との接続部分またはその近傍に向けて設けている請求項1または2記載の油入電力機器。
- 前記本体容器の上部を、当該本体容器と前記導出管との接続部分に向かって狭まる錐体状にしている請求項1または2記載の油入電力機器。
Priority Applications (1)
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2004
- 2004-04-27 JP JP2004131197A patent/JP2005317620A/ja active Pending
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Legal Events
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Effective date: 20061129 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20090407 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090804 |