JP6427852B2 - 蓄熱剤の蓄放熱速度の調整方法 - Google Patents

蓄熱剤の蓄放熱速度の調整方法 Download PDF

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Description

本発明は、蓄熱装置に関し、より詳細には、液相と固相との間の相変化するタイプの潜熱利用蓄熱剤を用いる蓄熱装置にあって、必要な蓄熱容量を確保するのに、蓄熱容器自体の大型化を抑制するとともに省エネルギー化を確保しつつ、蓄放熱開始から終了まで蓄放熱速度を調整することが可能な蓄熱装置に関する。
従来から潜熱利用の蓄熱剤が多方面で利用されている。
潜熱利用の蓄熱剤は、蓄熱剤の固相と液相との間の相変化における潜熱を利用するタイプであり、潜熱利用は、蓄熱器の小型化には有効な手段のひとつであるが、潜熱蓄熱剤(PCM)自体の熱抵抗のために高出力化は容易でなく、そのために、PCMを流動化させないスタティック方式と、PCM自体を流動化させる方法やPCMのマイクロカプセル化等のダイナミック方式とが提案されている。
スタティック方式の一態様としては、内部に蓄熱剤が充填された小型の密閉樹脂製容器を複数個、容器内に配置したうえで、容器内に熱媒流体を外部に取り出し可能に充填することにより、各密閉樹脂製容器の外表面が熱媒流体と蓄熱剤との伝熱面を構成する態様で、熱媒流体から蓄熱剤に蓄熱し、蓄熱剤から熱媒流体に放熱することが行われてきた。
しかしながら、このような利用態様は、樹脂製容器の密閉性ゆえに蓄熱特性の劣化を防止することが可能であるが、以下の点で、そもそも、経済性と熱交換効率の確保との両立を達成しているとはいえない。
すなわち、蓄熱剤が少量ずつ、つまり小さい熱容量しかない蓄熱剤が、厚みに亘る熱通過率がその材質ゆえに低い密閉樹脂製容器に区分けされていることから、密閉樹脂製容器を複数必要とする割には、熱交換効率が良好とはいえない。
それに対して、特許文献1には、蓄熱剤をマイクロカプセルに封入して、流動させるダイナミック式が開示されている。
図1において、1は蓄熱材としての水Wを収容した氷蓄熱槽、2は冷凍機、3は空調機器、4は熱交換器であり、氷蓄熱槽1内には冷凍機の冷媒を循環させる管路の一部をなすコイル状冷却管5が配設されている。また、熱交換器4は、内部に氷蓄熱槽1内の水を作用流体として循環させる配管7の熱交換部7aが配置し、該熱交換部7aを介して当該作用流体と空調機器3からの熱交換媒体(冷媒又はエアー)との熱交換を行うようになっている。そして、氷蓄熱槽1の水中には網籠8が浸漬されており、この網籠8内に冷熱蓄熱用マイクロカプセルMCが収容されている。なお、網籠8は、水Wを自由に流通させるが、冷熱蓄熱用マイクロカプセルMCの外部への流出を阻止する網目粗さに設定されている。
この氷蓄熱空調システムでは、夜間において、安価な夜間電力を利用して冷凍機2を稼働することにより、氷蓄熱槽1内の水Wをコイル状冷却管5内の冷媒との熱交換で冷却して該冷却管5の周りに管状に氷を生成させるが、その氷生成の前段階の冷却過程で冷熱蓄熱用マイクロカプセルMCに内包されている冷熱媒体を相変化(通常は凝固)させるから、その冷熱媒体の潜熱と水Wの潜熱によって冷熱エネルギーを貯蔵することになる。そして、昼間の冷房のために空調機器3を稼働させる際には、冷熱媒体の逆方向への相変化と解氷によって放出される冷熱エネルギーが熱交換器4での熱交換によって空調機器3の熱交換媒体に付与され、もって昼間には少ない電力消費で大きな冷房作用が得られる。
しかしながら、マイクロカプセル方式においては、蓄熱剤を薄膜のマイクロカプセル内に封入することから、蓄熱剤の密封性およびマイクロカプセル自体の耐久性に問題があり、これらの問題点を解決するマイクロカプセルの製造方法は実用的に確立されておらず、たとえば、食品材料内にマイクロカプセルを充填する際には、深刻な問題となる。
さらに、マイクロカプセル方式においては、少量の蓄熱剤をマイクロカプセルに封入する態様を採用することから、薄肉のマイクロカプセルを用いるとはいえ、蓄熱剤の充填率が低く、蓄熱容量を確保するのに必要な蓄熱剤を充填するとすれば、蓄熱容器自体の大型化が引き起こされる。
またさらに、特許文献1において、蓄熱剤は水を対象としており、水の場合には、液相(水)から固相(氷)へ相変化する過程において、蓄熱剤は、液相部分と固相部分とに二分され、蓄放熱中において、液相部分においては、自然対流による熱伝達が行われる一方、固相部分においては、熱伝導による熱伝達が行われ、蓄熱剤全体として、自然対流が抑制されて熱伝導主体による熱伝達形態となることは、完全固相とならない限り生じない。
それに対して、特許文献2には、蓄熱剤を蓄熱容器に開放する開放タイプが開示されている。
図1に示すように、蓄熱剤を小型の密閉樹脂製容器から大容器に移し、大容器に直接蓄熱剤を充填したうえで、金属製熱交換チューブを利用するものであり、供給水配管系2と、潜熱蓄熱材配管系3と、冷媒配管系4で構成され、供給水配管系2は、蓄熱槽5内に配設されるコイルユニット6と、給水管7と、給湯部8とを有し、潜熱蓄熱材配管系3は、蓄熱槽5の外側を通り、潜熱蓄熱材が流通する蓄熱材配管11からなり、蓄熱材配管11の流入口18は蓄熱槽の下部に、蓄熱材配管11の吐出口19は蓄熱槽5の上部にそれぞれ配設され、蓄熱材配管には、蓄熱材用ポンプ12が備わり、冷媒配管系4は、冷媒を移送するための移送手段16を備えた冷媒配管13からなり、冷媒は冷媒配管13内を循環し、蓄熱槽5とは別に、冷媒と潜熱蓄熱材との熱交換を行う熱交換器17が備わる。
このような構成によれば、蓄熱槽とは別に、冷媒と潜熱蓄熱材との熱交換を行う熱交換器が備わるため、蓄熱槽の下側の低温となった潜熱蓄熱材と、高温の冷媒を熱交換することになり、大温度差の熱交換を実現でき、それにより、潜熱蓄熱剤と供給水との熱交換開始からすぐに、凝固した潜熱蓄熱剤を介しての熱伝導のみによる熱交換作用となるのを防止することが可能で、熱交換効率を高めることができる。また、潜熱蓄熱材は、温められた後蓄熱槽の上部から戻されるので、蓄熱槽内に積極的に温度成層を形成することができる。したがって、蓄熱槽内を仕切って融点の異なる潜熱蓄熱槽を配して温度成層を形成する必要がなく、蓄熱槽の構造が簡単になるとともに、省スペース化を図ることができる。
しかしながら、潜熱蓄熱材は、溶媒とともに蓄熱槽5内に充填され、流動性を示すもののみを対象としており、潜熱蓄熱材は、蓄熱槽5の下部から徐々に凝固していき、最終的には、槽内全体の潜熱蓄熱材が固化するまで槽内保有熱(潜熱+顕熱)が回収されるが、液相と固相との間の2相状態における蓄熱剤に特化した技術的問題について、なんらの言及もなされていない。

特許第5234721号 特開2009−74750号
以上の技術的問題点に鑑み、本発明の目的は、液相と固相との間の相変化するタイプの潜熱利用蓄熱剤を用いる蓄熱装置にあって、必要な蓄熱容量を確保するのに、蓄熱容器自体の大型化を抑制するとともに省エネルギー化を確保しつつ、蓄放熱開始から終了まで蓄放熱速度を調整することが可能な蓄熱装置を提供することにある。
上記課題を達成するために、本発明の蓄熱装置は、
潜熱利用蓄熱剤が内部に充填される蓄熱容器を有し、
該蓄熱容器内には、内部に熱媒流体が流れ、外周面が蓄熱剤と熱媒流体との間の伝熱面を構成する金属製熱交換チューブが配置され、
前記熱交換チューブは、外周面に、前記熱交換チューブの延び方向に互いに間隔を隔てた複数のフィンを有するとともに、前記蓄熱容器の側面、頂面または底面を液密状に貫通するように設けられ、
前記熱交換チューブの延び方向に隣接する前記フィンの間に介在する蓄熱剤において、前記フィンから最も遠い蓄熱剤の部位と、対応するフィンとの距離が、要求される蓄放熱速度に応じて設定される、構成としている。
以上の構成を有する蓄熱装置によれば、潜熱蓄熱剤が液相から固相へと相変化するとともに、蓄熱剤と熱媒体との間の熱交換形態が自然対流から熱伝導へシフトする過程で、自然対流において伝熱面積拡大機能を有するフィンを熱伝導の際に活用して、熱交換チューブの延び方向に隣接するフィンの間に介在する蓄熱剤において、フィンから最も遠い蓄熱剤の部位と対応するフィンとの距離を調整することにより、成長可能な固相の厚みを抑制することにより、自然対流による熱伝達が低下するとともに、固相による熱抵抗が増加する過程において、固相を通じての熱伝導の弊害を小さくすることが可能であり、特に、熱交換チューブの延び方向に隣接するフィンのピッチを要求される蓄放熱速度に応じて設定することにより、蓄放熱速度を調整することを通じて、必要な蓄熱容量を確保するのに、強制対流に依存することなく、蓄熱容器自体の大型化を抑制するとともに省エネルギー化を確保しつつ、蓄放熱開始から終了まで蓄放熱速度を調整することが可能である。
また、前記熱交換チューブは、多段に蛇行状に折り曲げ形成した複数のチューブが、フィンプレートを貫通するプレートフィンアンドチューブ式で構成され、隣接する前記フィンプレート間の間隔は、前記複数のチューブの隣接するチューブ同士の間隔より狭く設定されるのがよい。
また、前記フィンのピッチは、要求される蓄放熱速度および蓄熱剤の種類に応じて定めるのがよい。
さらに、前記複数のフィンは、前記熱交換チューブの前記外周面に沿う向きに延びる部分と、前記熱交換チューブの前記外周面に交差する向きに延びる部分とにより立体格子状に構成されるのでもよい。
さらにまた、前記フィンは、等ピッチ間隔に配置されるのがよい。
加えて、前記潜熱利用蓄熱剤は、液相と固相と間の相変化の過程で、ゲル状を呈するのがよい。
さらに、前記潜熱利用蓄熱剤は、パルミチン酸メチルでもよい。
本発明に係る蓄熱装置の第1実施形態を、図面を参照しながら、以下に詳細に説明する。
本実施形態では、蓄熱装置16の蓄熱容器3内に充填される蓄熱剤2として、潜熱製蓄熱剤である脂肪酸エステル系のパステルMを用いている。
有機系の潜熱製蓄熱剤としては、他に、たとえば、ポリエチレングリコール系としてPEG1000、またはパルミチン酸メチルでもよい。
いずれにせよ、潜熱利用蓄熱剤が、液相と固相と間の相変化の過程で、ゲル状を呈するものであっても、後に詳細に説明するように、放熱する際の熱交換速度の低下を抑制することが可能である。
このような蓄熱装置16の第1実施形態が図1に示されており、蓄熱剤2が蓄熱装置16の蓄熱容器3内に直接投入され、蓄熱剤2中に熱交換器の熱交換部6が浸漬されている。熱交換部6は導管として金属製のチューブ7が用いられ、そのチューブ7には同様に金属製のフィン8が配設されている。これらチューブ7やフィン8は熱伝導率の高い金属素材から構成され、極力薄く構成されている。またフィン8のピッチも小さく構成されている。74は蓄熱剤注入口、75は蓄熱剤排出口である。
熱交換部6の内部に熱媒流体を流すことにより、熱交換部6のチューブ7やフィン8からなる伝熱面を介して蓄熱剤2に直接熱媒流体の熱を蓄熱可能になっている。一方、熱交換部6のチューブ7やフィン8からなる伝熱面を介して直接熱媒流体に蓄熱剤2の熱を放熱可能となっている。
より詳細には、熱交換部6は、図1に示すように、多段に蛇行状折り曲げ形成した複数のチューブ7がフィンプレートを貫通するプレートフィンアンドチューブ7式の熱交換器で形成してあり、複数の水平部と上下方向に隣接する水平部の端同士を連結する複数のU管部とにより蛇行状に構成される。
蓄熱容器3には、熱交換器の導入配管10及び導出配管11が蓄熱容器3側部を貫通するように配設され、導入配管10及び導出配管11が蓄熱剤2中に浸漬された熱交換部6に連絡されている。
複数のフィン8が、チューブ7の延び方向に所定の等間隔P(ピッチ)で上下プレートフィンとして設けられ、より詳細には、各上下プレートフィンは、複数のチューブ7の水平部により支持されている。
熱交換チューブ7の延び方向に隣接するフィン8の間に介在する蓄熱剤2において、フィン8から最も遠い蓄熱剤の部位と対応するフィン8との距離を要求される蓄放熱速度に応じて設定する。
隣接するフィンプレート間の間隔Pは、複数のチューブ7の隣接するチューブ7同士の間隔より狭く設定されるのがよい。フィンのピッチPは、要求される蓄放速度および蓄熱剤の種類に応じて定める。
これにより、蓄熱容器3内の蓄熱剤2を用いて放熱する際、液相から固相に相変化する過程において、蓄熱剤2がゲル状になる場合において、図2に示すように、固体は、隣接するフィンの間に構成されるスペースにおいて、温度の低いチューブ7の外周面45あるいはフィンの表面から内方に向かって、環状に成長し、固体の厚みTを形成し、最終的にスペース全体が固相となる。この場合、たとえば、水のように、液相から固相に相変化する際、水と氷とに分かれた状態で最終的に全体が氷となるのとは異なり、液相と固相とが混合したゲル状態となっている。その際、固体が成長するにつれて、チューブ7内の熱媒体と蓄熱剤との間の熱交換形態は、自然対流による熱伝達から、熱伝導による熱伝達に移行するところ、それにより、蓄放熱速度は、熱伝導による熱伝達に移行するほど低下する。
この点、図3に示すように、隣接するフィンの間隔を狭くするほど、成長する固体の厚みTを抑制することが可能であり、以って、熱伝導による熱伝達の弊害を低下させることが可能である。
より具体的には、 図3に示すように、蓄熱剤2が凝固―融解間の潜熱利用タイプであって、放熱する過程において、蓄熱剤2が液相から固相へと相変化するまでに、蓄熱剤2全体がいわゆるゲル状態にある場合には、フィンのピッチを調整することにより、蓄放熱速度が調整可能である。
より詳細には、図3において、曲線Aは、フィンを設けない場合、曲線Bは、フィンピッチが大きい場合、曲線Cがフィンピッチが小さい場合である。蓄熱剤2が液相から固相と相変化する過程において、熱媒と蓄熱剤2との熱交換は、自然対流による熱伝達からゲル化に伴う熱伝導による熱伝達に移行するところ、曲線Aのように、フィンを設けない場合には、固体が成長するにつれて、熱伝導による熱伝達に移行することから、蓄放熱速度は、低下するが、曲線Bおよび曲線Cに示すように、フィンのピッチを狭めるほど成長する固体の厚みTを抑制することが可能であり、それにより、熱伝導による熱伝達の弊害を低下させ、たとえば、蓄放熱容量の低下を重視しないのであれば、蓄放熱の全過程において、蓄放熱速度を一定に保持することも可能である。
このように、本来は、蓄熱剤2とチューブ7内の熱媒体との間の自然対流による熱伝達を促進する観点から伝熱面積拡大のために設けるフィンを利用して、そのフィンの配置を工夫することにより、液相と固相との間の相変化中にゲル状態となる蓄熱剤2にあって、自然対流による熱伝達から、熱伝導による熱伝達に移行することにより、蓄放熱速度が必然的に低下するところ、このような蓄放熱速度の低下を抑制し、積極的に、蓄放熱速度の調整を可能とするものである。
蓄熱容器3には、蓄熱容器3側部の内周面と近接若しくは当接状態で蓄熱剤2の上表面を覆う落とし蓋9が配設され、落とし蓋9は蓄熱剤2の上表面の上下動に追従して移動するようになっている。そのため、蓄熱剤2による空気中の水分や酸素の吸収、蓄熱剤2の潜熱温度の変化、潜熱温度グライドの発生を極力防止できるとともに、劣化を伴う蓄熱剤2の特性の変化を抑制できる。同時に、蓄熱剤2の体積変化による蓄熱装置16の破損を防止できることになる。
熱交換器の導入配管10及び導出配管11が容器側部を貫通するように配設されているため、蓄熱剤2の体積変化による落とし蓋9の上下動が、導入配管10及び導出配管11の構造に影響を与えないようにしている。
落とし蓋9は、蓄熱剤2の上表面に浮遊させる落し蓋であり、落とし蓋9の周側面と蓄熱容器3の内周面との間の気密性を調整するための隙間調整手段として、蓄熱容器3の内側面はフッ素樹脂加工処理されており、落とし蓋9側面と蓄熱容器3側部の内周面との間に、2ミリ以下の隙間を調整したうえで、蓄熱容器3の内において落とし蓋9のスムーズな上下動が可能になっている。フッ素樹脂加工処理とは、蓄熱容器3の内周面にフッ素樹脂4を塗布する処理に加えて、フッ素樹脂コーティングされたシートを貼るなど、落とし蓋9側面との摩擦を低減させる処理である。また実施形態では示していないが、落とし蓋9側面にフッ素樹脂加工処理することも可能である。
なお、潜熱利用蓄熱剤2が有機系の場合、時間経過とともに蓄熱剤2の特性が劣化、あるいは吸湿、酸化、腐敗による蓄熱剤2自体の劣化を防止する観点から、落とし蓋9の周側面と蓄熱容器3の内周面との間隔は、2ミリ以下であるのが好ましい。
潜熱製蓄熱剤2は、その比重が0.85程度であることから、落とし蓋9を浮遊状態にして上下動させるためにその比重が蓄熱剤2の比重に比較して小さく設定される必要があり、内部に空洞を設け軽量化した金属蓋が用いられている。その他、落とし蓋9として適した素材として、松、桜、コルクなど比重の小さい素材などが適している。
この場合、落とし蓋9として適した素材として、蓄熱剤2の液中に浮遊するのでなく、蓄熱剤2の液面より落とし蓋9の上面が上に位置する程度のものを選択する必要がある。
以上の構成を有する蓄熱装置16によれば、潜熱利用蓄熱剤2が内部に充填される蓄熱容器3において、蓄熱容器3内には、内部に熱媒流体が流れ、外周面45が蓄熱剤2と熱媒流体との間の伝熱面を構成する金属製熱交換チューブ7が配置されており、伝熱面を介して、熱媒流体から蓄熱剤2へ蓄熱し、あるいは蓄熱剤2から熱媒流体へ放熱することが可能である。
その際、潜熱蓄熱剤2が液相から固相へと相変化するとともに、蓄熱剤2と熱媒体との間の熱交換形態が自然対流から熱伝導へシフトする過程で、自然対流において伝熱面積拡大機能を有するフィン8を熱伝導の際に活用して、熱交換チューブ7の延び方向に隣接するフィン8の間に介在する蓄熱剤2において、フィン8から最も遠い蓄熱剤2の部位と対応するフィン8との距離を調整することにより、成長可能な固相の厚みTを抑制することにより、自然対流による熱伝達が低下するとともに、固相による熱抵抗が増加する過程において、固相を通じての熱伝導の弊害を小さくすることが可能であり、特に、熱交換チューブ7の延び方向に隣接するフィン8のピッチを要求される蓄放熱速度に応じて設定することにより、蓄放熱速度を調整することを通じて、必要な蓄熱容量を確保するのに、強制対流に依存することなく、蓄熱容器自体の大型化を抑制するとともに省エネルギー化を確保しつつ、蓄放熱開始から終了まで蓄放熱速度を調整することが可能である。
なお、場合により、放熱初期の固相の目立った成長がない状況において、ポンプや攪拌装置により蓄熱剤2を強制対流させて熱通過率をさらに向上させてもよい。
さらに、蓄熱剤2の比重より小さく、液相の蓄熱剤2の液面から上方に突出する態様で液相の蓄熱剤2に浮遊可能な落とし蓋9がさらに設けられ、落とし蓋9は、蓄熱剤2の体積変動に応じて、浮遊したまま上下方向に移動可能なように、その周側面は、蓄熱容器3の内周面に対して摺動可能に係合し、落とし蓋9の周側面と蓄熱容器3の内周面との間の気密性を調整するための気密性調整手段が設けられることから、蓄熱剤2の種類に応じて、落とし蓋9の周側面と蓄熱容器3の内周面との間の気密性を調整することで、精度の高い加工技術を必要とすることなしに、蓄熱特性の劣化を有効に防止することが可能である一方、落とし蓋9を蓄熱容器3の内周面に対して密閉固定するとすれば、蓄熱容器3、特にその内部の保守点検が不便であり、手間を要するとともに、保守点検のたびに落とし蓋9の装着、脱着を繰り返すことから、蓄熱容器3の耐久性が劣化するところ、このような問題を引き起こすことなしに、耐久性を維持するとともに保守点検が容易となる。
以下に、本発明の第2実施形態について、図4を参照しながら説明する。以下の説明において、第1実施形態と同様な構成要素については、同様な参照番号を付することによりその説明は省略し、以下では、本実施形態の特徴部分について詳細に説明する。
本発明の第2実施形態の特徴は、熱源用の流路と受熱用の流路とを別々に設けた点と、複数のフィン8が、熱交換チューブ7の外周面45に沿う向きに延びる部分と、熱交換チューブ7の外周面45に交差する向きに延びる部分とにより立体格子状に構成される点とにある。
より詳細には、第1実施形態においては熱媒流体の流路が1系統であり、熱源と受熱の両流体を同じ流路を用いて交互に流して熱交換を行うところ、たとえば、熱源と受熱の両流体の成分や汚染度が異なる場合には、同じ流路を用いることにより混合するのを未然に防止する必要があり、本実施形態においては、熱源用の流路と、受熱用の流路とを別々に設け、2系統としている。
より具体的には、図4に示すように、蓄熱容器3の上部空間において長手方向に延びる複数のコイルヘッダーが設けられ、1つのコイルヘッダーは、蓄熱容器の側面に設けた放熱管流入開口50に連通し、蓄熱剤2から放熱を受ける熱媒体を流入する放熱往管52であり、1つのコイルヘッダーは、蓄熱容器の側面に設けた放熱管流出開口54に連通し、蓄熱剤2から放熱を受ける熱媒体が流出する放熱復管56であり、1つのコイルヘッダーは、蓄熱容器の側面に設けた蓄熱管流入開口58に連通し、蓄熱剤2に蓄熱する熱媒体を流入する蓄熱往管60であり、1つのコイルヘッダーは、蓄熱容器の側面に設けた蓄熱管流出開口62に連通し、蓄熱剤2に蓄熱する熱媒体が流出する蓄熱復管64であり、第1実施形態と同様なフィンアンドチューブ形式の放熱用チューブ7Aおよび蓄熱用チューブ7Bが、コイルヘッダーの長手方向に所定間隔を隔てて交互に設けられ、1つの放熱用チューブ7Aは、放熱往管52と放熱復管56との間において、複数の上下部と隣接する上下部の端同士を連結する複数のU管部とにより蛇行状に構成され、同様に、1つの蓄熱用チューブ7Bは、蓄熱往管60と蓄熱復管64との間において、複数の上下部と隣接する上下部の端同士を連結する複数のU管部とにより蛇行状に構成されている。
複数のフィン8について、熱交換チューブ7の外周面45に沿う向きに延びる部分は、第1実施形態と同様に、それぞれ上下方向に延在する上下プレートフィン8Vであり、一方、熱交換チューブ7の外周面45に交差する向きに延びる部分は、上下プレートフィン8Vに直交するように水平方向に延在し、熱交換チューブ7により支持され、上下プレートフィン8Vを支持する水平プレートフィン8Hである。これにより、複数のフィン8が蓄熱容器3内で格子状に設けられ、隣接する水平プレートフィン8Hと隣接する上下プレートフィン8Vとにより、蓄熱容器3の長手方向に延びるスペースが多数形成され、それにより、第1実施形態に比して、蓄熱剤が液相から固相へと相変化する過程において、固相の成長によって伝熱面と液相との距離が拡大するのを抑制し、以って固体の厚みTの制限により、固体成長に伴う熱伝導による熱伝達の弊害をより改善可能である。
この場合、第1実施形態に比して、熱交換用チューブ7を密に配置することになることから、チューブ7の外周面45から成長する固相の厚みTをも抑制し、以って、固体成長に伴う熱伝導による熱伝達のさらなる弊害改善に寄与させることが可能である。
図5に示すように、蓄熱容器内において、フィン8を水平向きでなく、鉛直向きに配置する一方、熱交換チューブ7を鉛直向きでなく水平方向に配置することにより、蓄熱容器内への蓄熱剤の充填を容易にしてもよい。
以上、本発明の実施形態を詳細に説明したが、本発明の範囲から逸脱しない範囲内において、当業者であれば、種々の修正あるいは変更が可能である。
たとえば、本実施形態において、蓄熱剤としては、液相と固相との間の相変化する過程でゲル状となるタイプを前提に説明したが、蓄熱剤の利用帯域において、液相と固相との間で相変化する限り、固相を通じての熱伝導の弊害を生じることから、ゲル状になるならないに係わらず、本発明は有効である。
たとえば、本実施形態において、蓄熱装置の用途について言及していないが、体積変動を引き起こす潜熱利用蓄熱剤2が内部に充填される蓄熱容器3を必要とする限り、多種の用途、たとえば、冷凍装置において、負荷冷却器のデフロストに用いられる蓄熱装置として利用してもよく、さらには、 蓄熱剤2により加熱した熱媒体を直接用いる暖房用途にも適し、この場合には、余分な温度制御を必要とせずに、高コスト化を引き起こすことなしに、放熱時において、熱媒の流量を変動させずに、できる限り一定の熱媒温度を出力することに資する。
たとえば、熱交換チューブ7は、第1実施形態において、蓄熱容器3の側面を液密状に貫通するものとして説明したが、それに限定されることなく、蓄熱容器3の底面、または、上下変動可能な落とし蓋9を設けないのであれば、蓄熱容器3の頂面に設けてもよい。
本発明の第1実施形態に係る蓄熱装置の斜視図(A)および断面図(B)である。 本発明の第1実施形態に係る蓄熱装置において、蓄熱剤2が液相から固相へ相変化する過程を示す部分概念図である。 本発明の第1実施形態に係る蓄熱装置において、フィンのピッチによる蓄熱剤2の蓄放熱速度の変化を示す概念図である。 本発明の第2実施形態に係る蓄熱装置の正面図(A)および側面図(B)である。 本発明の第2実施形態の変形例の斜視図である。
L 液相蓄熱剤
S 固相蓄熱剤
P フィンピッチ
T 固体の厚み
1 蓄熱装置
3 蓄熱容器
4 フッ素樹脂
6 熱交換部
7 チューブ
8 フィン
9 落とし蓋
10 導入配管
11 導出配管
45 外周面
50 放熱管流入開口
52 放熱往管
54 放熱管流出開口
56 放熱復管
58 蓄熱管流入開口
60 蓄熱往管
62 蓄熱管流出開口
64 蓄熱復管

Claims (7)

  1. 潜熱利用蓄熱剤が内部に充填される蓄熱容器内に、内部に熱媒流体が流れ、外周面が蓄熱剤と熱媒流体との間の伝熱面を構成する金属製熱交換チューブを配置するとともに、前記熱交換チューブの外周面に、前記熱交換チューブの延び方向に互いに間隔を隔てた複数のフィンを設ける段階において、
    液相と固相との間の相変化過程でゲル状態を形成する蓄熱剤を用いる場合、前記熱交換チューブの延び方向に隣接する前記フィンの間に介在する蓄熱剤について、前記フィンから最も遠い蓄熱剤の部位と、対応するフィンとの距離を調整することにより、蓄放熱速度を調整する段階を有する、ことを特徴とする蓄熱剤の蓄放熱速度の調整方法。
  2. 前記熱交換チューブは、多段に蛇行状に折り曲げ形成した複数のチューブが、フィンプレ
    ートを貫通するプレートフィンアンドチューブ式で構成され、
    隣接する前記フィンプレート間の間隔を前記複数のチューブの隣接するチューブ同
    士の間隔より狭く設定する段階を有する、請求項1に記載の蓄熱剤の蓄放熱速度の調整方法。
  3. 前記フィンのピッチを、要求される蓄放速度および蓄熱剤の種類に応じて定める段階を有する、請求
    項1または請求項2に記載の蓄熱剤の蓄放熱速度の調整方法。
  4. 前記複数のフィンを、前記熱交換チューブの前記外周面に沿う向きに延びる部分と、前
    記熱交換チューブの前記外周面に交差する向きに延びる部分とにより立体格子状に構成する段階を有する、請求項2に記載の蓄熱剤の蓄放熱速度の調整方法。
  5. 前記フィンを等ピッチ間隔に配置する段階を有する、請求項2に記載の蓄熱剤の蓄放熱速度の調整方法。
  6. 前記潜熱利用蓄熱剤は、液相と固相と間の相変化の過程で、ゲル状を呈する、請求項1
    ないし請求項5のいずれか1項に記載の蓄熱剤の蓄放熱速度の調整方法。
  7. 前記潜熱利用蓄熱剤は、パルミチン酸メチルである、請求項6に記載の蓄熱剤の蓄放熱速度の調整方法。
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