JP2016142514A - 蓄熱装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明の蓄熱装置1は、硫酸ナトリウム水溶液を、蓄熱材Hとして蓄熱槽2に収容し、且つ蓄熱槽2と目的の熱交換器3との間で、水やブライン等の熱媒体Bを循環させ、熱媒体Bを介して蓄熱材Hに熱を蓄えたり、蓄えた熱を蓄熱材Hから回収するものであり、蓄熱材Hを、複数の容器4に充填・密閉した状態で蓄熱槽2に収容し、また容器4は、蓄熱材Hが個々の容器表面に接触しながら流動するように蓄熱槽2に収容することを特徴とする。
【選択図】図1
Description
しかしながら、このような方法で蓄熱操作を繰り返すと硫酸ナトリウムの結晶が分離し蓄熱槽の底に沈殿して、設定した凝固温度を外れてしまい、目的の冷房装置に不都合な状況となる(例えば特許文献1参照)。また、硫酸ナトリウム水溶液は、腐食性が弱いとはいえ、全く腐食性がないわけではなく、熱交換器が長時間継続して使用できない可能性がある。
硫酸ナトリウムを主成分とする水溶液を、蓄熱材として蓄熱槽に収容し、且つ当該蓄熱槽と目的の熱交換器との間で、水またはブラインを循環させ、水またはブラインを介して蓄熱材に熱を蓄えたり、蓄えた熱を蓄熱材から回収するようにした蓄熱装置において、
前記蓄熱材は、複数の容器に充填・密閉された状態で蓄熱槽に収容されるものであり、また当該容器は、水またはブラインが個々の容器表面に接触しながら流動するように蓄熱槽に収容されることを特徴として成るものである。
前記蓄熱材は、大きさ、形状、材質、厚み、数量等を異ならせた複数の容器に充填・密閉された状態で蓄熱槽に収容されることを特徴として成るものである。
前記蓄熱材は、使用目的により容器群ごとまたは容器ごとに濃度が異なるように調整され、一つの蓄熱槽が複数の相変化温度を有するように構成されることを特徴として成るものである。
前記容器に充填・密閉された蓄熱材を融解させる際には、温水または温ブラインを蓄熱槽の上部から供給し、蓄熱槽内で熱交換した水またはブラインを蓄熱槽の下部から取り出すものであり、
一方、前記蓄熱材を凝固させる際には、冷水または冷ブラインを蓄熱槽の下部から供給し、蓄熱槽内で熱交換した水またはブラインを蓄熱槽の上部から取り出すようにしたことを特徴として成るものである。
前記蓄熱槽内の水またはブラインの循環経路に、加熱または冷却の熱源用熱交換器を直接、設けたことを特徴として成るものである。
前記蓄熱槽内の水またはブラインの一部または全部を、直接、冷房・暖房用熱交換器に送って循環させ、冷房・暖房に使用するようにしたことを特徴として成るものである。
前記蓄熱槽に蓄えられた温熱または冷熱は、水またはブラインの循環により取り出し、ヒートポンプの熱源として暖房または冷房に利用するようにしたことを特徴として成るものである。
また本発明により適宜の温度の冷水や温水を安定して得ることができる。例えば、本蓄熱装置を冷房用に使用するときには、10℃で相変化する濃度の硫酸ナトリウム水溶液を容器に入れて使用し、容器の全表面積を充分にとって蓄熱槽中の熱媒体(水)を撹拌すれば、8℃程度の冷水を供給して、蓄冷することができ、12℃程度の冷水を安定して得ることができる。また暖房用に使用するときには、32℃で相変化する濃度の硫酸ナトリウム水溶液を容器に入れて使用し、34℃程度の温水を供給して蓄熱することができ、30℃程度の温水を安定して得ることができる。
また、相変化温度を、蓄熱槽内に設置される容器の高さ方向において徐々に異ならせるようにした場合には、蓄熱槽内における融解・凝固を均一に近い状態で行うことができ、効率の良い熱交換が行える。
因みに、上記「使用目的」とは、例えば上述したように冷房と暖房を一つの蓄熱槽で行う場合や、蓄熱槽内における融解・凝固を均一に近い状態で行う場合等を総称するものである。
すなわち、循環する水またはブラインは、原則として温度の低下とともに比重が大きくなり、自然に沈降する力が働く(例外的に水の場合、約4℃〜0℃の間で逆の現象がおきるが、本発明の使用範囲では4℃以下の状態で使用する可能性はほとんどない)。ここで例えば蓄熱槽(蓄熱材)に熱を蓄える際、蓄熱槽の上部から温水または温ブライン(ここでの「温」は蓄熱材の相変化温度と比較して「温かい」という意味)を供給すると、温水または温ブラインは蓄熱材を温めて、自らは冷却される。このため冷却された水またはブラインは、比重が大きくなり、自然に蓄熱槽の下部(底)に降下するようになる。従って、冷却により沈降してきた水またはブラインを蓄熱槽の下部(底)から取り出す本発明は、水またはブラインを有効に冷却することになり、また水またはブラインの循環に要する動力も少なくて済むものである。一方、蓄熱槽から熱を回収する際には、低温の水またはブラインを蓄熱槽の下部(底)から供給して、温まった水またはブラインを蓄熱槽の上部から回収するため、同様に効率の良い熱回収が図れる。
また、蓄熱槽への蓄熱や蓄熱槽からの熱回収時に、蓄熱槽内における熱媒体(水またはブライン)の流動方向を特定することにより、蓄熱材容器の隙間にできる循環流路に水またはブラインを均一に行き渡らせることができ、水またはブラインの温度ムラを少なくして、蓄熱材の使用効率を向上させることができる。
すなわち、水またはブラインは、上述したように温めれば比重が小さくなり、冷やせば比重が大きくなるので、蓄熱槽内で水またはブラインが上下方向に流動する経路(図4参照)に、上記熱交換器を設ければ、比重差に基づく上昇作用や下降作用を、水またはブラインの循環に利用することができ、より効率よく水またはブラインを循環させることができる。
また蓄熱槽2には、当該容器4の表面に接触するように水またはブラインを流し(流動させ)、水またはブラインを介して蓄熱材Hに熱を蓄えたり、蓄えた熱を蓄熱材Hから回収するものである。このため本明細書では水またはブラインを総じて熱媒体Bとする。
なお、蓄熱槽2に容器4を収容する際には、容器4が熱媒体Bに浸かるように(水没するように)設置するものであり、具体的な収容形態(設置態様)については後述する。
また蓄熱槽2の上部や下部には容器4を収容せず、できる限り容器4内の熱媒体Bが均一に流動(循環)できるようなスペースを確保する(これについても後述)。
そして、蓄熱材Hへの蓄熱及び蓄熱材Hからの熱回収は、上述したように熱媒体B(水またはブライン)を、蓄熱槽2と目的の熱交換器3との間で循環させ、熱媒体Bを介して、熱の出し入れ行うものである。
なお、蓄熱材Hとして硫酸ナトリウムを主成分とする水溶液(硫酸ナトリウム水溶液)を適用するのは、凝固温度(相変化温度)を約10℃〜32℃に調整でき、冷房・暖房が効率よく行えるためである。
また容器4の形状は、蓄熱槽2に容器4を多数詰め込んでも容器4と容器4の間に隙間ができるような形状、例えば球形、円筒形、七角柱等のようにすることが好ましい。これは、上記形状の容器4を蓄熱槽2に多数詰め込んでも、容器4同士の間に形成される隙間によって、熱媒体B(水またはブライン)が容器4に接触しながら、容易に循環できるためである。
また容器4の大きさは、凝固・融解の操作が繰り返され、硫酸ナトリウムの結晶が乖離(分離)しても、次のサイクルで融解して硫酸ナトリウム水溶液の濃度が変化しないような大きさにすることが好ましい。
また、大きな容器4に入っており球形に近く、重量に対して相対的に表面積の小さい蓄熱材Hは、融解・凝固するのに時間が掛かるため、主にこれを通常の冷房運転時に作用させれば、安定した負荷状態で長い時間、冷却・加熱能力を保つことができる。
なお、図1(b)・(c)において、白抜きしたバルブ記号は、開放状態(熱媒体Bの連通状態)を示し、黒塗りしたバルブ記号は、閉鎖状態(熱媒体Bの非連通状態)を示す。
以下、冷房と暖房の運転状況について説明する。
冷房運転を実施するには、一例として図1(b)に示すように、バルブV1を閉鎖し、バルブV2を開放する一方、バルブV3を開放し、バルブV4を閉鎖する。因みに、バルブV1とバルブV2は、いずれか一方が開放なら他方は閉鎖するように制御されるものであり、これはバルブV3とバルブV4においても同様である。
冷房運転の場合、熱媒体Bは、目的の熱交換器3において室内空気を冷却することで、室内空気から熱を奪い、自らは加熱される(温まる)。なお、ここでの「加熱」や「温」は、蓄熱材Hの相変化温度と比較して温かいことを示す。そして、この温まった熱媒体Bが、ポンプPの駆動により、バルブV2を経由して蓄熱槽2に供給される。この際、熱媒体Bは、蓄熱槽2の上部から供給される。
そして、蓄熱槽2に送り込まれた熱媒体Bは、蓄熱槽2内を下降して行きながら、蓄熱材Hが充填・密閉された容器4の表面に接触し、容器表面を介して蓄熱材Hと熱交換を行う。すなわち、この場合には、熱媒体Bは、蓄熱材Hを温めることで、自らは冷却される。一方、蓄熱材Hは、熱媒体Bから熱が加えられて徐々に融解する。
そして、蓄熱槽2内で冷却された熱媒体Bは、ポンプPの作用により、蓄熱槽2の下部(底)から取り出され、次いで、バルブV3を経由してポンプPに流入する(このような循環経路となる)。
すなわち、循環する水またはブライン等の熱媒体Bは、原則として温度の低下とともに比重が大きくなり、自然に沈降する力が働く(例外的に水の場合、約4℃〜0℃の間で逆の現象が起きるが、本発明の使用範囲では4℃以下の状態で使用する可能性はほとんどない)。そのため冷却を受けて自然に沈降してくる熱媒体B(冷水または冷ブライン)を、蓄熱槽2の下部(底)から取り出すようにすれば、熱媒体Bが有効に冷却されるとともに循環に要するポンプPの動力も少なくて済むものである。
また、このように熱媒体Bを循環させると、容器4の隙間にできる循環流路に熱媒体Bを均一に行き渡らせることができ、熱媒体Bの温度ムラを少なくして、蓄熱材Hの使用効率を向上させることができる。
なお、この冷房運転は、目的の熱交換器3の作用に着眼した表現であるが、蓄熱槽2の作用に着眼すると蓄熱(暖房時のための蓄熱)と言える。
暖房運転を実施するには、一例として図1(c)に示すように、バルブV1を開放し、バルブV2を閉鎖する一方、バルブV3を閉鎖し、バルブV4を開放する。
熱媒体Bは、目的の熱交換器3において、室内空気に熱を与え、室内空気を加熱することで、自らは冷却される(冷やされる)。この冷やされた熱媒体B(冷水または冷ブライン)が、ポンプPの駆動により、バルブV4を経由して蓄熱槽2に供給される(流入する)。この際、熱媒体Bは、蓄熱槽2の下部(底)から供給される。
そして、蓄熱槽2に送り込まれた熱媒体Bは、蓄熱槽2内を上昇して行く間に、蓄熱材Hが充填・密閉された容器4の表面に接触し、容器表面を介して蓄熱材Hと熱交換を行う。すなわち、この場合には、熱媒体Bは、蓄熱材Hから熱を奪い加熱される。一方、蓄熱材Hは、熱媒体Bに熱が奪われるため、徐々に冷却され凝固して行く。
また蓄熱槽2内で加熱された熱媒体B(温水または温ブライン)は、ポンプPの作用により、蓄熱槽2の上部から取り出され、バルブV1を経由してポンプPに流入する(循環する)。
なお、この暖房運転は、目的の熱交換器3の作用に着眼した表現であるが、蓄熱槽2の作用に着眼すると蓄熱(冷房時のための蓄熱)と言える。
蓄熱材Hを詰めた容器4は蓄熱槽2に密に収容されるが、その際、容器4と容器4の間に隙間を設けるように収容するものである。これは容器4と容器4の間に形成される隙間が熱媒体Bの流路となり、熱媒体Bを各容器4の表面に満遍なく接触させながら流動(循環)させるためである。つまり容器4と容器4の間に形成される隙間が、熱媒体Bを各容器4に接触させながら流す際の流路となるのである。
例えば図1(a)に示すように、蓄熱槽2内を、容器4を収容する収容スペース21と、容器4を収容しないことにより熱媒体Bの流動(循環)を促進させる流路スペース22とに分ける(循環促進用スペース)。すなわち流路スペース22は、収容スペース21に収容した容器4に、熱媒体Bをできる限り満遍なく接触させながら、熱媒体Bを槽全体に効率良く循環させるようにしたスペースと言える。ここで流路スペース22は、蓄熱槽2の上部、下部に形成されるものに分けられ、これらを区別したい場合には、各々、上部流路スペース22U、下部流路スペース22Dとする。
もちろん、このようなパンチングメタル23は、熱媒体Bの通過を許容しながら、一方では容器4を載置するものであるから(特に上部に設置するパンチングメタル23以外)、容器4を載せても容器4が落下貫通しないサイズに開孔される。また、パンチングメタル23は、熱媒体Bに浸かるため、熱媒体Bに腐食されない耐久性を有する。
まず、図2(a)は、各々の容器4を円筒状もしくは球形状として平面的に示した図である。ここでは本図に示すように、一つの容器4を取り囲むように、六個の容器4を配置している(放射状配置)。つまり計七個の容器4を一つのユニット(単位)とし、その外接ラインが、平面視、正六角形を描くように配置する(いわゆるハニカム状)。なお、容器4は、このようなユニット毎に、紐やワイヤ等で括るようにしてもよい。
そして、一枚のパンチングメタル23の上に、上記のように容器4を、くまなく並べるように配置すると、容器4と容器4の間には確実に隙間が形成され、熱媒体Bの流動経路を確実に確保することができる。すなわち、このような配置態様によれば、容器4を密に収容しながらも、容器4と効率的に接触させながら熱媒体Bを流動させることができるものである。逆に言えば、例えば立方体状に形成した容器4を、面接触状態でいちめんに配置してしまうと、各容器4の間に隙間が形成されず、熱媒体Bが効率的に容器4と接触できないものである。
また、容器4は、大きさや形状以外にも材質、厚み、数量等を異ならせることも可能であり、これにより上述したように、蓄熱槽2の熱応答性を様々な状態に制御でき、例えば急速な熱の出し入れと、穏やかな熱の出し入れとの両方を行うことができる。
すなわち蓄熱槽2(収容スペース21)を通過する熱媒体Bの流れ方向(上下方向)において蓄熱材Hの相変化温度を徐々に異ならせるように設定した場合、具体的には例えば図1(a)の最下段に設置する蓄熱材Hの凝縮温度(融解温度)を13.5℃、下から二段目に設置する蓄熱材Hの凝縮温度を14.0℃、上から二段目に設置する蓄熱材Hの凝縮温度を14.5℃、最上段に設置する蓄熱材Hの凝縮温度を15.0℃に設定し、冷温の熱媒体Bを蓄熱槽2(収容スペース21)の下部から供給した場合には、熱媒体Bは収容スペース21内で、まず最下段の蓄熱材Hを通過する際に当該蓄熱材Hによって温められ、この温められた熱媒体Bが、更に下から二段目の蓄熱材Hを通過する際に当該蓄熱材Hによって温められ、順次、このような加熱を繰り返し受けながら上昇する。このため蓄熱槽2内を上昇する熱媒体Bは、この流れ方向で見た場合、順次、各段に設置された蓄熱材Hによって温められるものである。なお、この状況は、蓄熱槽2を全体的に見ると、各段を通過する熱媒体Bが、各段に設置された蓄熱材Hによって同時に(均一に)温められ(各段に設置された蓄熱材Hによる熱媒体Bの加熱が蓄熱槽2内で同時に行われ)、熱媒体Bを効率的に温めることができるものである(効率的な熱交換)。
もちろん、上記のような設定であれば、蓄熱槽2の上部から温かい熱媒体Bを供給し、この熱媒体Bを冷却しながら下降させる場合も、同様に効率的な熱交換が行える。
また、一つの蓄熱槽2に複数の相変化温度を持たせることにより、一つの蓄熱槽2で冷房と暖房に対応することができる。例えば相変化温度を10℃と32℃の二種類の蓄熱材Hを使用すれば、冷房・暖房を一つの蓄熱槽2で行うことができる。
因みに、蓄熱材Hの相変化温度を異ならせるには、容器4に充填される硫酸ナトリウムの濃度や他の成分等によって調整することが可能である。
また、この側部流路スペース22SにはアジテータAを設け、更には加熱または冷却の熱源用熱交換器、例えばヒートポンプの蒸発器や凝縮器、あるいはボイラーの温水熱交換器等を直接、設けることが可能である。
これにより蓄熱槽2内を流動する熱媒体Bの循環方向をコントロールすることができる。すなわち、例えばアジテータAを正転させた場合に、側部流路スペース22S内を流れる熱媒体Bを上から下向きに流動させるのであれば、この正転操作により収容スペース21では熱媒体Bを下から上向きに流動(循環)させることができる。一方、アジテータAを逆転させた場合に、側部流路スペース22S内を流れる熱媒体Bを下から上向きに流動させるのであれば、この逆転操作により収容スペース21では熱媒体Bを上から下向きに流動(循環)させることができる。
このようにすることで、熱の供給、取り出しを効率よく行うことができる。すなわち、熱媒体Bは、上述したように温めれば比重が小さくなり、冷やせば比重が大きくなるため、側部流路スペース22Sに上記熱交換器を設ければ、比重差に基づく上昇作用や下降作用を、熱媒体Bの循環に利用することができ、より効率的に熱媒体Bを循環させることができる。
2 蓄熱槽
3 熱交換器(目的の熱交換器)
4 容器
2 蓄熱槽
21 収容スペース
22 流路スペース
22U 上部流路スペース
22D 下部流路スペース
22S 側部流路スペース
23 パンチングメタル
24 立壁
A アジテータ
P ポンプ
V1 バルブ
V2 バルブ
V3 バルブ
V4 バルブ
B 熱媒体(水またはブライン)
H 蓄熱材(硫酸ナトリウム水溶液)
Claims (7)
- 硫酸ナトリウムを主成分とする水溶液を、蓄熱材として蓄熱槽に収容し、且つ当該蓄熱槽と目的の熱交換器との間で、水またはブラインを循環させ、水またはブラインを介して蓄熱材に熱を蓄えたり、蓄えた熱を蓄熱材から回収するようにした蓄熱装置において、
前記蓄熱材は、複数の容器に充填・密閉された状態で蓄熱槽に収容されるものであり、また当該容器は、水またはブラインが個々の容器表面に接触しながら流動するように蓄熱槽に収容されることを特徴とする蓄熱装置。
- 前記蓄熱材は、大きさ、形状、材質、厚み、数量等を異ならせた複数の容器に充填・密閉された状態で蓄熱槽に収容されることを特徴とする請求項1記載の蓄熱装置。
- 前記蓄熱材は、使用目的により容器群ごとまたは容器ごとに濃度が異なるように調整され、一つの蓄熱槽が複数の相変化温度を有するように構成されることを特徴とする請求項1または2記載の蓄熱装置。
- 前記容器に充填・密閉された蓄熱材を融解させる際には、温水または温ブラインを蓄熱槽の上部から供給し、蓄熱槽内で熱交換した水またはブラインを蓄熱槽の下部から取り出すものであり、
一方、前記蓄熱材を凝固させる際には、冷水または冷ブラインを蓄熱槽の下部から供給し、蓄熱槽内で熱交換した水またはブラインを蓄熱槽の上部から取り出すようにしたことを特徴とする請求項1、2または3記載の蓄熱装置。
- 前記蓄熱槽内の水またはブラインの循環経路に、加熱または冷却の熱源用熱交換器を直接、設けたことを特徴とする請求項1、2、3または4記載の蓄熱装置。
- 前記蓄熱槽内の水またはブラインの一部または全部を、直接、冷房・暖房用熱交換器に送って循環させ、冷房・暖房に使用するようにしたことを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の蓄熱装置。
- 前記蓄熱槽に蓄えられた温熱または冷熱は、水またはブラインの循環により取り出し、ヒートポンプの熱源として暖房または冷房に利用するようにしたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6記載の蓄熱装置。
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