JP2005029084A - 風向調整装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】前ブレードの全開位置から全閉位置への移動の際に均一に送風できるとともに全閉位置で前ブレードからの空気の漏れを防止する風向調整装置を提供すること。
【解決手段】前ブレード4のブレードアーム部44のロッド軸部45を略小判状に形成し、連結ロッド6の支持孔部62aを略正方形に形成する。ロッド軸部45の幅寸法を上段側から順に大きくなるように形成して、支持孔部62aとの間の空隙部Hを上段から順に小さくなるように形成する。これによって、最初に全閉位置に到達した前ブレード4は、下段の前ブレード4が全閉位置に到達するまでに、全閉位置で待機状態のまま、ロッド軸部45が支持孔部62aとの空隙部H内を相対的に移動して、下段の前ブレード4の全閉位置への到達を可能とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両室内の風向きを調整する風向調整装置に関し、さらには、ケース意匠面が湾曲状に形成されている風向調整装置に関する。
周知のごとく、車両の風向調整装置は、車両のインストルメントパネル内に配置されて空気の流路を形成するリテーナと、送風されてくる空気の風向を調整する複数の前ブレード及び奥ブレードとを備えて構成され、前ブレード・奥ブレードを上下・左右方向に自由に傾けることによって車室内に送風する風向を調整するように構成されていた。
従来の風向調整装置71は、図9に示すように、例えば、複数の前ブレード72が空気を車室内に送風する場合には、すべての前ブレード72が平行状態で同じ長さで形成された複数のアーム73を備えたブラケット74で連結して格納されている。そして前ブレード72はロッキングレバー75で連結されてリンク機構を構成していることから、1個のダイヤルノブを操作することによって、ロッキングレバー75を介してすべての前ブレード72が同時に開閉できるように構成されていた(特許文献1)。
しかし、上記の風向調整装置71では、前ブレード72は略直線的に全閉するように構成されていて、前ブレード72を覆うケースの空気吹出し口部の形状も略直線状に形成されていることから、ケースが意匠的に低下することとなっていた。そのため、近年においては、ケースの空気吹出し口部を前方に向かって突出するような湾曲状に形成して前ブレードの全閉時に、前ブレードを湾曲状に配置することによって意匠的に向上させる風向調整装置が検討されるようになってきた。
例えば、ケースを前ブレードを湾曲状に配置したものにおいて、車室内への送風を遮断する場合にすべての前ブレードを完全に閉じるように構成したものは、特許文献2に示されている風向調整装置が知られている。これによると、図10に示すように、風向調整装置81は、送風流路を形成するリテーナ82の前端面が湾曲状に形成されて、複数の前ブレード(以下、ルーバという)83を支持するピン取付け孔82aを湾曲状の前端面に沿って湾曲状に配置している。ルーバ83は、複数のルーバ83を連結して同時に回動するために配置された連結ロッド84のピン挿通孔84aに第1のピン83aで連結するとともに第2のピン83bをリテーナ82のピン取付け孔82a内に挿通させている。
この際、連結ロッド84のピン挿通孔84aは湾曲状に配置されているため、操作ノブ85を操作してすべてのルーバ83を閉じる際に、すべてのルーバ83が完全に閉じることができるように、連結ロッド84のピン挿通孔84aは、基準孔として形成された上段の孔を真円とし、下方に孔に向かうにしたがって、順に、長尺となるような長孔に形成するようにしていた。これによって、複数のルーバ83は、基準となる上段のルーバ83と、上段のルーバ83から離れた位置にある下方のルーバ83との回動角度のバラツキが生じても、下方のルーバ83に対応する連結ロッド84のピン挿通孔84aの長孔で調整できることとなって、送風停止の場合においても、完全に閉じることができるようになっていた。
特開平11−70814号公報(4〜5頁、図3参照) 特許第3317292号公報(3〜4頁、図2参照)
しかし、従来の風向調整装置81は、連結ロッド84のピン挿通孔84aが、下方に向かって配置されるにしたがって長尺状の長孔に形成していることから、操作ノブ85の操作によって回動される各ルーバ83の回動角と、対応する連結ロッド84のピン挿通孔84aの長孔の長さを精密に管理しなければならず、部品製作時におけるコスト高になるとともに、ルーバ83の第1のピン83aが、連結ロッド84の長孔状のピン挿通孔84aに対して正確な位置に配置されていないと、送風遮断時にルーバ83が完全には閉まりきらず作動不良となってしまう虞れがあった。
さらに、特許文献2の風向調整装置81の場合、それぞれのルーバ83の回転角度が異なり、又、ルーバ83が全開位置及び全閉位置において同一方向を向くために連結ロッド84のピン挿通孔84a長孔にすることによって調整していることから、全開位置から全閉位置に向かう間では、各ルーバ83が比例配分で角度調整されることとなり、すべてのルーバ83は平行移動をしていないこととなる。そのために、全開位置と全閉位置との間においては、各ルーバ83間では風向が均等に配風されずに機能を低下させることとなっていた。
本発明は上記の課題に鑑みて、廉価な費用で製作でき、しかも前ブレードの全開位置から全閉位置に到達する間においてもすべて均等に配風できるとともに、全閉位置においては、すべての前ブレードが確実に閉じることができるように構成された風向調整装置を提供するものであり、そのために、本発明に係る風向調整装置は、以下のように構成するものである。すなわち、
請求項1記載の発明では、送風流路を形成するリテーナと、送風流路の風向きを調整する複数の前ブレードと、前記リテーナの前方に配置する湾曲状のベゼルと、を備えて構成する風向調整装置であって、
前記前ブレードは、前記ベゼルに沿って湾曲状に配置されるとともに、複数の前ブレードを連結する連結ロッドを介して前記リテーナに支持され、
すべての前ブレードが全開位置から全閉位置に移動する際、すべての前ブレードが平行状態を維持しながら移動するとともに、各前ブレードが順次全閉位置に到達するように、前記前ブレードの全閉位置において相対的に待機移動可能な待機移動手段を配設することを特徴とするものである。
また、請求項2記載の発明では、前記前ブレードは、前記連結ロッドとブレードアーム部で連結され、前記待機移動手段が、前記連結ロッドに形成される支持孔部と、前記支持孔部に係合可能な前記ブレードアーム部の軸部と、を有するとともに、前記支持孔部と前記軸部との間に空隙部を形成し、前記全閉位置に順に達する前記前ブレードのうち、前記前ブレードが全閉位置に到達する順にしたがって前記空隙部の量を順に小さく形成してなることを特徴としている。
さらに請求項3記載の発明では、前記支持孔部が正面視略正方形に形成され、前記軸部が略小判状に形成され、前記前ブレードが全閉位置に到達する順にしたがって、前記前ブレードに対応するブレードアーム部の軸部が順に大きく形成されていることを特徴としている。
請求項1記載の発明による風向調整装置は、前ブレードが全開位置から全閉位置に移動する際、各前ブレードは平行移動しながら移動することから、すべての前ブレードは同方向を向きながら全閉位置に移動することとなる。そして各前ブレードが全閉位置に到達する際、各前ブレードに対応する連結ロッドの連結部位における回動角度が異なることから、回動角度が最小の連結ロッドの連結部位に対応する前ブレードから順に全閉位置に到達することになる。
回動角度の大きい連結ロッドの連結部位に対応する前ブレードが、全閉位置に到達する際には、すでに全閉位置に到達している前ブレードは、全閉位置において待機状態にあり、連結ロッドと相対的に移動する待機移動手段を構成していることによって、前ブレードはリテーナの開口部を塞ぐ方向に回動している状態のまま、連結ロッドの更なる回動を許容することができ、遅れて全閉位置に到達する前ブレードの全閉位置への到達を可能とすることができる。
従って、前ブレードが全開位置から全閉位置に移動する間、前ブレードはすべて平行状態を維持して移動することから、送風される空気はバラツキがなく所定の方向に均等に送風でき、また前ブレード全閉状態においては、すべての前ブレードでリテーナの吹出し口を完全に塞ぐことができることから送風漏れを起こすことなく品質を向上することができる。
また、請求項2記載の発明に示すように、請求項1記載の発明による待機移動手段が、連結ロッドとブレードアーム部との連結部位における支持孔部と軸部との間に形成する空隙部を設けることによって構成することから、最初の前ブレードが全閉位置に到達してその位置で待機状態となったまま、連結ロッドをさらに回動して、軸部を支持孔部に対して相対的に移動させ、全閉位置に到達していない前ブレードを全閉位置に到達させることができる。
つまり、前記前ブレードが全閉位置に到達する順にしたがって前記空隙部の量を小さく形成していることから、全閉位置に順次到達した前ブレードは、連結ロッドとブレードアーム部の連結部位における空隙部内で順次軸部を相対的に移動させることができ、遅れて全閉位置に到達する前ブレードを順次全閉位置へ到達させることができる。従って、請求項1と同様の効果を達成することができる。
さらに、請求項3記載の発明のように、連結ロッドの支持孔部とブレードアーム部の軸部との間に形成する具体的な空隙部は、支持孔部を正面視略正方形に形成し、ブレードアーム部の軸部を略小判状に形成することによって、その間に空隙部を形成するようにしている。そして、最初に全閉位置に達する前ブレードに対応するブレードアーム部の軸部を最小にして、最後に全閉位置に達する前ブレードに対応するブレードアーム部の軸部を最大の大きさにすれば、空隙部は、前ブレードが全閉位置に到達する順にしたがって前記空隙部の量を小さくすることができ、遅れて全閉位置に到達する前ブレードを順次全閉位置へ到達させることができる。従って、請求項2と同様の効果を達成することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明にあたっては、風向調整装置の送風方向の流出側、つまり前ブレードを配置する側を前部とし、送風方向における流入側、つまり前ブレードと反対側の方向を後部という。
実施例の風向調整装置(以下、レジスタという。)1は、図1〜2に示すように、前部および後部を開口して角筒状に形成されるリテーナ2と、リテーナ2の前部に内嵌して前ブレードを支持するケース体となるベゼル3と、ベゼル3の開口部内に水平方向に配置する複数の前ブレード4と、前ブレード4の後方に垂直方向に配置する複数の奥ブレード5と、を備えて構成されている。
リテーナ2は、後部の開口部を入口部21とし前部の開口部を出口部22として形成して、レジスタ1の後方から流入する空気を入口部21から出口部22に向かって送風案内するための流路を形成するものであり、硬質の樹脂材で形成されている。リテーナ2の出口部22の周りの側壁部23・24は出口部22側に向かって湾曲状に形成され、一方の壁部23には前ブレード4を回動可能に支持する複数の孔部25が形成され、他方の壁部24には複数のスリット溝部26が形成されている。孔部25とスリット溝部26とは、いずれも側壁部23・24の湾曲面に沿って湾曲状に配置するように形成されている。
一方、リテーナ2の一方の側壁部24の外壁部には前ブレード4を回動可能に操作する操作ノブ8を装着する操作台7が配置され、操作台7とリテーナ2の側壁部24との間に後述の連結ロッド6を収納する。
なお、リテーナ2の出口部22周りの上下壁部には奥ブレード5を回動可能に支持する複数の長溝が形成されている。
前ブレード4は、図2に示すように、羽部41と羽部41の両側に形成される軸部42・43とを備え、一方の軸部43には軸部43先端から、軸部43の軸心に対して直交する方向に延設するブレードアーム部44を形成し、ブレードアーム部44の先端に軸部43と反対の方向に突出するロッド軸部45を形成している。ロッド軸部45は、実施形態においては、上段から4段目までのロッド軸部45aが大きさの異なる略小判状に形成され、最下段のロッド軸部45bは円柱状に形成されている。詳細は後述する。
一方、リテーナ2の壁部24と操作台7の間には、前述のように、前ブレード4のブレードアーム部44と連結可能な樹脂製の材料で形成された連結ロッド6が配置されている。
連結ロッド6は、図3に示すように、湾曲状に配置された各前ブレード4に沿って湾曲状となすロッド本体61とロッド本体61から突出する複数のアーム部62と、ロッド本体61のアーム部62側と反対の側の中央部から突出して配置される突起部63とを有して形成されている。
各アーム部62のうち、最下段のアーム部62Aを除いたアーム部62には、正面視略正方形の支持孔部62aがアーム部62の延設方向に対して傾いた状態で形成され、最下段のアーム部62Aには正面視円形の支持孔部62bが形成され、最下段のアーム部62Aを基準アーム部とする。そして略正方形の支持孔部62a、円形の支持孔部62bにはブレードアーム44のロッド軸部45a、45bが挿入される。
また、連結ロッド6の突起部63に長溝64が形成され、図2に示すように、操作ノブ8のリブ部の一箇所に取り付けられたピン8aが、操作台7に形成された三日月状のスリット溝7aを挿通して、連結ロッド6の長溝64に取り付けられる。これによって、連結ロッド6は操作ノブ8を回動することによって、回動されてすべての前ブレード4を同時に回動することとなる。
連結ロッド6の支持孔部62aに挿入されるブレードアーム部44のロッド軸部45は、図4に示すように、基準アーム部とする連結ロッド6の最下段のブレードアーム部62Aの支持孔部62bに挿入可能なロッド軸部45bは円柱状に形成され、ロッド軸部45bを除く他の軸部45a(45a1〜45a4)は、幅方向に対向する2面が平面状に形成され直交する長さ方向に対向する2面が円弧面状に形成されて略小判状をなしている。
さらに、上段のロッド軸部45(45a1〜45a4)は、長さ寸法が正方形の支持孔部62aの内径と略同一で円弧面状を有していることから、支持孔部62a内を回転することができ、幅寸法が内径より短く形成されている。それによって支持孔部62aとの間に空隙部Hを形成することができ、空隙部H間でロッド軸部45a1が移動することができる。この空隙部Hは、上段のロッド軸部45a1から下方のロッド軸部45a4に向かって順に小さくなるように、各ロッド軸部45の幅寸法が設定されている。つまり上段のロッド軸部45a1から下方に向かって順にロッド軸部45a4までの幅寸法は大きく形成されている。そして、最下段のロッド軸部45bは、支持孔部62bと略同径か又は僅かに小さく形成されて空隙部Hは略0となる。
この空隙部Hの大きさは、最下段のブレードアーム部44以外のブレードアーム部44の軸部45aの幅寸法によって設定され、最初に全閉位置に到達すべき前ブレード(実施形態では最上段の前ブレード4)が全閉位置に到達した時点で、基準アーム部62Aに連結する前ブレード4が全閉位置に到達するまでの回転角度を、比例配分して連結ロッド6の軸部62の移動量に変換した上で設定されるものである。
奥ブレード5は、図1に示すように、リテーナ2の上下壁部の長溝に軸部を挿通した後、上連結ロッド10と下プレート11によって回動可能に支持されることとなる。なお、奥ブレード5は、ベゼル3に装着された操作ノブ12(図2参照)によって回動されると、上連結ロッド10によってすべての奥ブレード5が同時に回動される。
ベゼル3は、硬質の樹脂材で形成されてリテーナ2の出口部22の周りに設けられ、中央部に開口部を有して送風案内するとともに意匠面を特徴づけるために前方側に突出する湾曲状に形成されている。ベゼル3の湾曲面は、下部に対して上部が水平方向に対して接線方向の傾斜角度を小さく形成していることから、複数の前ブレード4が回転してベゼル3の開口部を塞ぐ際、上方の前ブレード4から順にベゼル3の開口部を塞ぐ位置(全閉位置)に達することになる。
なお、リテーナ2の後部の入口部21における外周面には、ダクト13との間で空気漏れを防止するようにシール部材14が挿入されている。
次に、上記のように構成されたレジスタ1の作用について図2及び図4〜8に基づいて説明する。
まず、リテーナ2に奥ブレード5を組み込んだ後、前ブレード4を取り付ける。この際、前ブレード4の一方の軸部42を湾曲状に配置した孔部25に挿通し、他方の軸部43をスリット溝部26に挿入する。そして、操作台7とリテーナ2の側壁部24との間に連結ロッド6を収納して、リテーナ2のスリット溝部26から突出した前ブレード4のブレードアーム部44先端のロッド軸部45を、連結ロッド6の支持孔部62aにそれぞれ挿入する。
一方、連結ロッド6の突起部63側には、操作台7に支持された操作ノブ8のピン8aが、操作台7に形成されたスリット溝7aを挿通して、連結ロッド6の長溝64に挿入されている。
前ブレード4がリテーナ2に装着された状態では、図4に示すように、前ブレード4は平行状態に配置されるとともに、図4の状態においては、各アーム部62に連結された前ブレード4のブレードアーム部44が所定の角度を有して前方に上方に傾斜するように配置され、前ブレード4の羽部41は、略水平状態に位置して開放され、リテーナ2の入口部21から送風された空気を車室内に送風可能としている。
前ブレード4の羽部41を閉じるために操作ノブ8を、図5中、反時計方向に回転すると、操作ノブ8のピン8aが操作台7に形成された三日月状のスリット溝7aに沿って上方に向かって移動する。すると、連結ロッド6は、ロッド本体61・アーム部62・前ブレード4が平行リンク機構を構成していることから、図6に示すように、前ブレード4を平行状態に保ったまま上方に移動する。この際、操作ノブ8のピン8aは、連結ロッド6の上方移動に伴って連結ロッド6の突起部63に形成された長溝64内を、図6中、左方に移動する。
連結ロッド6の上方移動によって、前ブレード4のブレードアーム部44と連結ロッド6のアーム部62を連結しているロッド軸部45は、同時に前ブレード4の軸部42・43を中心に反時計方向に回転するとともにアーム部62の支持孔部62内を回転し、前ブレード4の羽部41を軸部42・43を中心に反時計方向に回転させる。
引き続き操作ノブ8を反時計方向に回転させると、図7に示すように、最上段の前ブレード4の羽部41は、前ブレード4とベゼル3の内壁面との距離が短いことから、他の前ブレードより速くベゼル3の内壁面に到達して閉鎖位置(全閉位置)となりベゼル3の開口部を塞ぐ。従って、図7の状態では、操作ノブ8の回転により、上段の前ブレード4の羽部41がベゼル3の開口部を塞ぐものの、下方の前ブレード4に向かうにしたがってベゼル3との距離が大きくなることから、ベゼル3の開口部を塞ぐことができない状態にある。
操作ノブ8をさらに回転すると、図8に示すように、連結ロッド6はさらに上方に向かって平行移動し、ロッド軸部45を反時計方向に回転させる。この際、上段の前ブレード4は、羽部41がベゼル3の開口部を閉鎖する位置に達していることから、前ブレード4の羽部41は全閉位置で待機した状態で、連結ロッド6の移動に対してロッド軸部45がアーム部62の支持孔部62a内の空隙部H間を後方に向かって相対的に移動することとなる。
最上段の前ブレード4におけるロッド軸部45a1と連結ロッド6の支持孔部62aとの空隙部Hは、最大の大きさを有し、2〜4段目の前ブレードに対応する空隙部Hは順に小さく形成されていることから、上段の前ブレード4の羽部41から順に全閉位置に達することによって、操作ノブ8の更なる回転により、各前ブレード4のロッド軸部45aが各前ブレード4に対応する連結ロッド6の支持孔部62aの空隙部H内を相対的に移動して、順に前ブレード4の羽部41を前閉位置に到達させることとなる。そして最下段のアーム部62aに対応する前ブレード4の羽部41が、ベゼル3の開口部を塞ぐ位置、つまり全閉位置に到達することによって操作ノブ8の回転を停止することとなる。
これによって、リテーナ2の出口部22は、前ブレード4によって完全に閉状態を形成することができ、出口部22からの空気の漏れはなくなる。
上述のように、実施形態のレジスタ1では、複数の前ブレード4と連結ロッド6とで平行リンク機構を構成して、連結ロッド6の揺動ですべての前ブレード4を平行移動させるとともに、前ブレード4と連結ロッド6のアーム部62との連結部位において、下方に向かって順に小さくなる空隙部Hを形成することによって、複数の前ブレード4を全開位置から全閉位置に移動する間、各前ブレード4を平行状態に維持したまま移動することができることから風向を均一にすることができ、また、全閉位置においては、すべての前ブレード4の羽部41がベゼル3の開口部を塞ぐことができることから空気の漏れを防止できることとなる。
つまり、最初に全閉位置に到達した前ブレード4は、その後の連結ロッド6の回動により、前ブレード4のロッド軸部45を連結ロッド6の支持孔部62a内の空隙部H間で移動することによって、全閉位置で待機した状態を形成できることから、連結ロッド6の更なる回動を許容してすべての前ブレード4を全閉位置に到達させることができて、完全な閉状態を形成して品質を向上することができる。
なお、本発明の風向調整装置は、上記の形態に限定することなく、例えば、最初に全閉位置に到達する前ブレードが最上段に配置されたものではなく、例えば中間位置に配置されたものでもよく、また別の段の位置に配置されたものでもよく、その場合でも、最初に全閉位置に到達する前ブレードの空隙部を最大にして、その後に全閉位置に到達する順にしたがって、順次、空隙部の大きさを小さくすればよい。
また、空隙部Hは、ロッド軸部45の幅寸法で設定するのではなく、ロッド軸部45の幅寸法を一定にして、支持孔部62aの大きさを順次変更するようにしてもよい。
本発明の一形態によるレジスタを示す断面図である。 図1のレジスタを示す分解斜視図である。 図1のレジスタにおける連結ロッドを示す正面図である。 図1のレジスタの連結ロッドの作用を示す断面図である。 図1のレジスタの連結ロッドの作用を示す断面図である。 図1のレジスタの連結ロッドの作用を示す断面図である。 図1のレジスタの連結ロッドの作用を示す断面図である。 図1のレジスタの連結ロッドの作用を示す断面図である。 従来のレジスタにおける前ブレードの回動駆動装置を示す断面図である。 従来の別の形態のレジスタを示す分解斜視図である。
符号の説明
1 レジスタ
2 リテーナ
3 ベゼル
4 前ブレード
5 奥ブレード
8 操作ノブ
41 羽部
44 ブレードアーム部
45 ロッド軸部
61 ロッド本体
62 アーム部
62a 支持孔部
63 突起部

Claims (3)

  1. 送風流路を形成するリテーナと、送風流路の風向きを調整する複数の前ブレードと、前記リテーナの前方に配置する湾曲状のベゼルと、を備えて構成する風向調整装置であって、
    前記前ブレードは、前記ベゼルに沿って湾曲状に配置されるとともに、複数の前ブレードを連結する連結ロッドを介して前記リテーナに支持され、
    すべての前ブレードが全開位置から全閉位置に移動する際、すべての前ブレードが平行状態を維持しながら移動するとともに、各前ブレードが順次全閉位置に到達するように、前記前ブレードの全閉位置において相対的に待機移動可能な待機移動手段を配設することを特徴とする風向調整装置。
  2. 前記前ブレードは、前記連結ロッドとブレードアーム部で連結され、前記待機移動手段が、前記連結ロッドに形成される支持孔部と、前記支持孔部に係合可能な前記ブレードアーム部の軸部と、を有するとともに、前記支持孔部と前記軸部との間に空隙部を形成し、前記全閉位置に順に達する前記前ブレードのうち、前記前ブレードが全閉位置に到達する順にしたがって前記空隙部の量を順に小さく形成してなることを特徴とする請求項1記載の風向調整装置。
  3. 前記支持孔部が正面視略正方形に形成され、前記軸部が略小判状に形成され、前記前ブレードが全閉位置に到達する順にしたがって、前記前ブレードに対応するブレードアーム部の軸部が順に大きく形成されていることを特徴とする請求項2記載の風向調整装置。
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