JP2005028227A - 液体又は溶融体の塗布方法及びノズル - Google Patents

液体又は溶融体の塗布方法及びノズル Download PDF

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Abstract

【課題】円板形状物に塗布材料を均一に塗布する方法を提供する。
【解決手段】液体又は溶融体を被塗物に塗布する方法は、液体又は溶融体を少なくとも1つの加圧供給手段12により複数のオリフィス又は溝32a1〜32a7を有するスロットノズル11へ供給する工程と、異なるピッチP1〜P6を有する複数のオリフィス又は溝に液体又は溶融体を通すことにより、スロットノズル11の長手方向の単位長さ当たりの液体又は溶融体の流量を変化させる工程と、液体又は溶融体をスロットノズルから被塗物5に塗布する塗布工程とを含む。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、単位長さ当たりの流量を故意に変化させた分布をもつスロットノズルで液体や溶融体を被塗物へ塗布する方法に係わり、特にCD、DVDや次世代DVDなどの円板形状物に液体や溶融体をほぼ均一に塗布する方法に係わる。
【0002】
【従来の技術】
深さや幅が異なる複数の凹部や溝を有した被塗物は、コンベヤにより搬送されつつ、複数の工程により塗布材料で凹部や溝を埋めて、その表面にコーティングを行ったり、多くの加圧手段とノズルなどを駆使してその表面に塗布を行ったりしていた。
一方、光ディスクなどの円板形状物の製造工程において、液体や溶融体の接着剤やコーティング剤などを円板形状物に塗布するために、塗布材料を液膜のまま施与する方法がある。このような方法として、以下が実施されている。
(i)この分野の業界ではスピンコートとよばれる方法であって、円板形状物を高速で回転させ、回転している円板形状物に液体などを滴下し、遠心力により液体などをふりきりつつ塗布する方法(例えば、特許文献1参照。)。
(ii)ロールやダイと円板形状物とを相対移動させて液体などを塗布する方法(例えば、特許文献2の図5(A)参照。)。
(iii)液体などをスプレイ機器などにより粒子化して塗布する方法(例えば、特許文献2の図4(A)参照。)。
(iv)グラビアロールのセルやスクリーンの網で分割して塗布する方法。
【0003】
また、円板形状物に塗布材料を均一に塗布するために、ノズルからの液膜の厚さを円板形状物の中心から外側へ向けて、漸次大きくなるように設定することが考えられている(前記した特許文献2の図4(B)及び図5(B)参照。)。
また、塗布材料の膜厚を円板形状物の半径方向にそろえるために、複数の小孔の口径をその小孔の開口位置に対応した円板形状物の半径に比例して順次大きくしたノズルがある(例えば、特許文献3参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−328517号公報
【特許文献2】
特開平7−80387号公報(図4(A),(B)及び図5(A),(B))
【特許文献3】
特開昭59−109273号公報(図3及び図4)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
スピンコート工法では、一般的に、回転する円板形状物の中心に近い個所に液体などを注射針から所望する量を滴下させ、液体を遠心力で液膜として移動させながら最終的に円板形状物から液体をふりとばしつつ、円板形状物の表面に液膜を形成させる。したがって、比較的薄膜を形成させることができる反面、滴下させた液体の流量の90パーセント以上をふり飛ばしてしまうため、非常に非効率で材料コストの増大につながっていた。
【0006】
特許文献1では、エアレスノズルなどで液体を低圧で吐出し、液膜状のカーテンを形成して、より広いパターンで円板形状物に塗布材料を塗布することにより塗着効率を高くする方法が提案されている。しかしこの方式においても遠心力を応用していることから均一な塗膜を得ようとすると効率は60パーセントが上限であった。
【0007】
パターンコートとしてのグラビアコートを除き、ロールによる塗布では、不必要な個所にまで、つまり全面が塗布されてしまい、塗布範囲の制限ができない。また、転写方式ゆえに、100パーセントの転写ができず、さらに、液体の若干の粘度変化などにより転写量がばらつくことがあった。
【0008】
スプレイ機器などにより液体を粒子にして塗布する方法は、液体の粘度が高かったり、液体の分子量が高く凝集力が高かったりする場合には、液体の粒子化が難しかった。また、液体の粒子化できたとしても、粒子の堆積により気泡を巻き込んだり、オーバースプレイやリバウンドにより円板形状物の回転装置やハンドリング装置などを汚したりする問題を抱えていた。
【0009】
また、グラビアコートやスクリーンプリンティング方式においてシキソトロピー(揺変性)の高い液体などをコーティングする場合には、レベリング(平坦化)に問題があり、平滑な塗膜を形成することが困難であった。
【0010】
本発明は、上記の問題点に鑑みなされたものであり、多数のポンプなどの加圧または供給手段を用いることなく、1個又は可能な限り少数の加圧又は供給手段により、単位面積当たりの所望する流量を容易につくりだせる方法を提供することにあり、特に円板形状の光ディスクなどの製造工程で液体や溶融体を均一にコーティングすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前述した課題を解決するために、本発明では次のような液体や溶融体の塗布方法とした。
すなわち、液体又は溶融体を被塗物に塗布する方法において、液体又は溶融体を少なくとも1つの加圧供給手段により複数のオリフィス又は溝を有するスロットノズルへ供給する工程と、(1)異なるピッチを有する該複数のオリフィス又は溝に液体又は溶融体を通すことにより、(2)該複数のオリフィス又は溝に液体又は溶融体を異なる圧力で供給することにより、(3)異なる長さを有する該複数のオリフィス又は溝に液体又は溶融体を通すことにより、又は、(4) スロットノズルの長手方向に数が異なる分布を有する該複数のオリフィス又は溝に液体又は溶融体を通すことにより、スロットノズルの長手方向の単位長さ当たりの液体又は溶融体の流量を変化させる工程と、液体又は溶融体をスロットノズルから被塗物に塗布する塗布工程とを設けた。
【0012】
また、本発明では次のようなノズルとした。
すなわち、塗布材料を受ける入口と塗布材料を押し出す出口とを有する本体と、複数の溝穴が形成されたシムと、取付用板部材とを有するノズルにおいて、前記シムは、前記本体と前記取付用板部材との間に配置されて、前記複数の溝穴は、前記本体の出口と連通する流路を形成しており、前記複数の溝穴は、前記シムの一側部で開放して、吐出開口を形成しており、前記シムの長手方向一端部から他端部へ行くに連れて、前記複数の溝穴の互いに隣り合う溝穴の間の距離が徐々に又は段階的に短くなるようにした。ことを特徴とするノズル。
【0013】
また、絞り穴が形成された絞り板を設けて、絞り板の長手方向一端部から他端部へ行くに連れて、絞り穴が徐々に又は段階的に大きくなるようにしてもよい。複数の絞り穴が形成された絞り板を設けて、絞り板の長手方向一端部から他端部へ行くに連れて、複数の絞り穴の径が徐々に又は段階的に大きくなるようにしてもよい。
【0014】
また、複数の溝穴の長さが徐々に又は段階的に短くなるようにしてもよい。
また、異なる数の溝穴が形成された複数枚のシムを設けてもよい。
【0015】
本発明では、前記したような方法又はノズルにより、スロットノズルからの塗布材料の流量分布を所望する流量分布にしたので、多数のポンプを使用する高価で複雑な大型の装置でしかも生産性の悪い塗布方法と異なり、廉価でシンプル、かつ小型の装置をもって生産性の高い塗布を行うことができる。すなわち、本発明によれば、液体や溶融体の高品質で生産性の高い塗布方法が得られる。
【0016】
特に、シリコンウエハー、CD、DVDなどの円板形状の被塗物への液体や溶融体の使用効率に関しては、従来の方法つまりスピンコート工法やスプレイ工法と大きく異なり、使用効率が飛躍的に向上する。特に、次世代DVDとしてのBlueray Disc(登録商標)などの円板形状物のカバー層を、常温液状又は加熱溶融体紫外線硬化型材料のコーティングにより形成する場合に、本発明の方法を採用することによって、塗布材料をほぼ100パーセントの使用効率で100μmの塗布膜を均一に5秒以内に被塗物上にコーティングすることができる。
【0017】
つまり、長手方向の単位長さ当たりの塗布材料の流量を変更させる手段として、複数のオリフィスや溝の長さを変える、ピッチを変化させる、数が異なる分布にする(分布を変化させる)、複数のオリフィスや溝に供給する塗布材料の圧力を変化させることによって、または、それ以外にも各部位の温度を変えることにより液体や溶融体の粘度を変え、結果として流量をかえることができるので、粘度の低い液体や溶融体に対しても効果的である。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0019】
(装置全体の概略)
図1は、本発明の液体または溶融体の塗布方法を実施するための塗布装置1を示す図である。
【0020】
塗布装置1は、ノズル11と、ノズル11へ塗布材料を供給する供給手段12と、被塗物5を保持して回転させる保持手段13とを有する。被塗物5は、円板形状をした物品であり、たとえば、CD、DVD、次世代DVD、シリコンウエハー、ハードディスクなどである。塗布材料は、液体又は溶融体などの流体であり、例えば、紫外線硬化樹脂材料などである。
【0021】
供給手段12は、ノズル11へ塗布材料を供給するための自動制御弁(不図示)が設けられたガン15を有する。ポンプ16は、タンク17から塗布材料をガン15へ圧送する。ソレノイドバルブ18は、制御装置20からの信号に応じて空気源19から加圧空気をガン15の自動制御弁へ送る。自動制御弁は、通常閉じているが、ソレノイドバルブ18が開くと空気源19からの加圧空気により開放され、塗布材料がガン15からノズル11へ送られる。
【0022】
保持手段13は、被塗物5を真空吸着する回転盤21と、回転盤21に固定された回転軸22と、回転軸22を回転させるためのモータ23と、回転盤21に真空を形成するための真空ポンプ24とを有する。
【0023】
回転盤21の上面には、孔又は溝が形成されている。孔又は溝は、回転軸22内に設けられた内部通路に連通している。内部通路は、回転軸22に封止軸受けにより取り付けられた真空継手25を介して真空ポンプ24に連通している。真空ポンプ24が作動すると、回転盤21の上面に設けられた孔又は溝に真空が形成され、被塗物5は回転盤21に真空吸着される。
【0024】
回転軸22は、軸受け台26に回転可能に支持されている。回転軸22には、プーリ27が取り付けられている。モータ23の軸には、プーリ28が取り付けられている。ベルト29は、プーリ27及び28に掛け渡されている。モータ23は、プーリ28、ベルト29、プーリ27を介して回転軸22を回転させて、回転盤21に真空吸着されている被塗物5を図1の矢印Xで示す方向に回転させる。
【0025】
(ノズル)
図2は、ノズル11の分解図である。ノズル11は、本体31と、シム(薄い板部材)32と、プレート(取付用板部材)33とからなる。
【0026】
本体31は、その上部に、塗布材料の入口35が設けられている。本体31は、その内部に、長手方向に延在する通路36が設けられており、通路36の一端部の開口は、栓37で閉じられている。入口35は、通路36と連通している。本体31は、シム32が固定される面に細長い出口38が設けられている。出口38は、通路36と連通している。塗布材料は、入口35から通路36を通って出口38へ流れ、出口38から押し出される。
【0027】
シム32は、櫛形状に形成されて、複数の溝穴32a(32a1,32a2,32a3,32a4,32a5,32a6,32a7)を有する。隣り合う溝穴32aの長手方向の間隔(P1,P2,P3,P4,P5,P6)は、図2の左から右へ行くに連れて段階的に狭くなるように形成されている。すなわち、複数の溝穴32aのピッチ(互いに隣り合う溝穴の間の距離)は、P1>P2>P3>P4>P5>P6の関係を満たす。これによって、ノズル11が円板形状の被塗物5に対向して設置されたときに、半径方向外側に行くに連れて溝穴32aの間隔が徐々に狭くなり、半径方向外側に行くに連れて塗布材料の流量が増える。これによって、円板形状の被塗物5に塗布材料をほぼ均一な膜厚で塗布することができる。
【0028】
複数の溝穴32a(32a1,32a2,32a3,32a4,32a5,32a6,32a7)の溝幅Xは、それぞれほぼ同一である。また、溝長さLも、それぞれほぼ同一である。ここで、製作上の多少の寸法の違いがあってもほぼ同一に含まれる。溝穴32aの数は、5乃至200であると好ましい。
【0029】
シム32は、本体31とプレート33との間に挟まれて、ネジ39により締結される。これによって、溝穴32a(32a1,32a2,32a3,32a4,32a5,32a6,32a7)は、複数の流路と、被塗物に対向する複数の吐出開口を構成する。本体31の出口38は、複数の溝穴32aと対向し、溝穴32aの上部で溝穴32aと連通している。複数の流路の断面積は、溝幅Xがほぼ同一であるため、ほぼ同一である。したがって、複数の流路を通る塗布材料の流量は、ほぼ同一となる。
【0030】
(塗布工程)
塗布材料は、入口35から入り、本体31に形成された通路36及び細長い出口38を経由して、更に、前記した断面積が異なる複数の流路(溝穴32a1,32a2,32a3,32a4,32a5,32a6,32a7)を経由して、リップ面40から流出する。この方法において、粘度の比較的低い、例えば、500mPa・s以下のニュートン流体またはそれに近い挙動を示す液体や溶融体は、比較的低速で回転している被塗物に塗布される時、フロー(流動)しやすく、レベリング(平坦化)して所望する液膜を得ることができる。
【0031】
また、この方法では、溝穴のピッチを変化させることにより、塗布材料の粘度の高低に関係なく、またニュートン流体、あるいはシキソトロピー(揺変性)などの非ニュートン流体の挙動に関係なく、所望する流量にコントロールすることができる。
【0032】
なお、被塗物5を1回転させて塗布を終了するときには、ガン15にはクリーンカット性が要求されるので、この分野の業界では常識になっているサックバック方式のガンを使用することが望ましい(例えば、特開平10−192763号公報の図2及び図3を参照。)。
【0033】
図3は、被塗物5とノズル11との位置関係を説明するための図である。被塗物5とノズル11との間のギャップtは、塗布材料41の塗膜厚さTに対して40乃至110パーセントが望ましい。流路の数が少ない場合(後述するシムの数やオリフィスの数が少ない場合も含む。)は、40乃至70パーセントが望ましく、通常は50乃至90パーセントが望ましく、被塗物の精度が悪かったり回転ぶれなどがあったりする場合は、80乃至110パーセントの範囲が望ましい。
【0034】
必要に応じて、プレート33は、溝穴32aの下流側にリップ部33aを設けているとよい。リップ部33aは、吐出された塗布材料41を平らに均す作用をする。リップ部33aは、剥離した塗布材料が溜まることがないように、鋭角に形成されている。
【0035】
(塗膜表面の後処理工程)
さらに、次の後処理工程を行うことにより、塗膜表面をより平坦にすることができる。
ギャップtが100パーセント以下の場合は塗布動作終了後瞬時にして塗膜表面よりノズル11を遠ざけるか、塗膜表面近くまでノズル11を上昇させた後、被塗物5の回転を続け、それ以降を回転あたり塗膜の1乃至5パーセント望ましくは1乃至2パーセントの範囲で上昇させつつ、ノズル11のリップ部33a、又は、他の均し手段、例えば、ドクターブレード、スクレーパー、ロール、或いは細いワイヤーなどで表面精度を上げながら仕上げを行うことができる。ドクターブレード、スクレーパーやロール或いはワイヤーなどでの処理は次の工程で行っても良い。特にホットメルトなどの溶融体の場合、塗布後すぐ増粘または固化するのでその特徴を生かし、表面のみを加熱した上記手段(リップ部、ドクターブレード、スクレーパー、ロール、ワイヤー)で慣らしながら仕上げるとより効果的である。
【0036】
図4は、ドクターブレード43を設けたノズル11を示す図である。ノズル11から回転する被塗物5へ塗布材料の塗布を開始し、被塗物5を一回転したときに、塗布材料の塗布を終了する。次に、ノズル11を矢印Aで示す上方へ上昇させて、ノズル11を塗布材料41から離す。同時に、ドクターブレード43を矢印Bで示す下方へ降下させて、ドクターブレード43を塗布材料41の塗膜表面に接触させる。この状態で、被塗物5を数回回転させることにより、塗膜表面を平坦化する。
【0037】
なお、ドクターブレード43は、不図示の加熱装置により、加熱されているとよい。加熱されたドクターブレード43により、塗膜表面の盛り上がった部分を溶かしながら均すとよい。ドクターブレード43は、スクレーパー、ナイフエッジ、ローラ、ワイヤーなどであってもよい。
【0038】
(シムの別の実施例)
図5は、シムの変形例を示す図である。シム1032は、溝穴1032a1と1032a2の間のピッチP0は、溝穴1032a3と1032a4の間のピッチP0と同じである。しかしながら、溝穴1032a1と1032a2の溝穴群と、溝穴1032a3と1032a4の溝穴群との間のピッチP1は、溝穴1032a3と1032a4の溝穴群と、溝穴1032a5と1032a6の溝穴群との間のピッチ(互いに隣り合う溝穴群の間の距離)P2よりも大きい。すなわち、溝穴群のピッチは、P1>P2>P3>P4>P5の関係を満たす。このように、途中にピッチがほぼ同一の部分があったとしても、全体的に、図5の左から右へ行くに連れて段階的にピッチが狭くなるように形成されていれば、前記した実施例のシム32と同様の効果を得られる。
【0039】
以上の実施例では、多少ピッチに不規則があっても、全体的に半径方向外側に行くに連れてピッチが狭くなっていればよい。
【0040】
(共通開口を有するシム)
図6は、共通開口を有するシム2032を取り付けたノズルを示す図である。本体31及びプレート33は、図2に示したノズル11のものと同様であるので説明を省略する。
【0041】
図6は、シム2032が本体31に取り付けられている状態を示している。シム2032は、複数の溝穴2032a(2032a1,2032a2,2032a3,2032a4,2032a5,2032a6,2032a7)が設けられている。複数の溝穴2032aは、一つの共通開口2032bに連通している。本体31、シム2032、及びプレート33をネジにより締結することにより、複数の溝穴2032aは複数の流路を形成する。これらの複数の流路は、共通開口2032bで合流する。
【0042】
塗布材料は、入口35から入り、本体31に形成された通路36及び細長い出口38を経由して、更に、複数の流路(溝穴2032a)を経由して、共通開口2032bで合流する。共通開口2032bで合流した塗布材料は、ミクロ的にも平均化され被塗物5に塗布される。
【0043】
なお、本実施例においては、共通開口をシムに形成しているが、シムの下流側に凹部を形成して、複数の溝穴からの塗布材料を凹部で合流させてもよい。すなわち、塗布材料の流れ方向のシムの長さを本体及びプレートよりも短くして、本体とプレートの間に凹部としての空間を形成してもよい。あるいは、本体又はプレートに凹部を形成してもよい。また、シムの共通開口及び凹部は一つに限らず、二つ以上設けてもよい。
【0044】
(溝穴の長さが異なるノズル)
次に、ノズルの別の実施例を説明する。図7は、溝穴の長さが異なるノズル51の分解図である。ノズル51は、本体61と、シム62と、プレート63とからなる。
【0045】
本体61は、その上部に、塗布材料の入口65が設けられている。本体31は、その内部に、長手方向に斜めに延在する通路66が設けられている。すなわち、通路66は、図7の右下から左上へ延在している。通路66の一端部の開口は、栓67で閉じられている。入口65は、通路66と連通している。本体61は、シム62が固定される面に細長い出口68が設けられている。出口68は、通路66に沿って長手方向に斜めに延在している。すなわち、細長い出口68は、図7の左側に行くに連れて、リップ面60からの距離が大きくなる。出口68は、通路66と連通している。塗布材料は、入口65から通路66を通って出口68へ流れ、出口68から押し出される。
【0046】
シム62は、櫛形状に形成されて、複数の溝穴62a(62a1,62a2,62a3,62a4,62a5,62a6,62a7,62a8,62a9,62a10)を有する。隣り合う溝穴62aの長さ(L1,L2,L3,L4,L5,L6,L7,L8,L9,L10)は、図7の左から右へ行くに連れて段階的に短くなるように形成されている。すなわち、複数の溝穴62aの長さは、L1>L2>L3>L4>L5>L6>L7>L8>L9>L10の関係を満たす。本体61の出口68は、複数の溝穴62aと対向し、溝穴62aの上部で溝穴62aと連通している。
【0047】
シム62は、本体61とプレート63との間に挟まれて、ネジにより締結される。これによって、溝穴62a(62a1,62a2,62a3,62a4,62a5,62a6,62a7,62a8,62a9,62a10)は、複数の流路を構成する。
【0048】
複数の溝穴62aの幅及びピッチはほぼ一定になっているので、溝穴の長さによる圧力損失分だけ塗布材料の流量が変化することになる。塗布材料の供給量さえ十分であれば、円管におけるハーゲン・ポアズイユの流れの公式を、本実施例の矩形断面の溝穴に適用して、長手方向の所望する流量分布をあらかじめ求めることができる。
【数1】
Figure 2005028227
ここで、Q=流量、μ=粘度、P=入口圧力、P=出口圧力、L=長さ、
d=内径である。
溝穴62aの断面積がほぼ一定であり、溝穴の入口圧力がほぼ一定であり、溝穴の出口圧力がほぼ一定であるから、溝穴の流量は、長さに反比例する。すなわち、溝穴の長さが短いほうが流量が多くなる。ノズル51においても、比較的粘度の低い例えば1000mPa・s以下のニュートン流体の液体や溶融体が望ましい。
【0049】
これによって、ノズル51が円板形状の被塗物5に対して設置されたときに、半径方向外側に行くに連れて溝穴62aの長さが徐々に短くなり、半径方向外側に行くに連れて塗布材料の流量が増える。これによって、円板形状の被塗物5に塗布材料をほぼ均一な膜厚で塗布することができる。
【0050】
なお、複数の溝穴62aの幅及びピッチは、製作上の多少の寸法の違いがあってもほぼ同一に含まれる。溝穴62aの数は、5乃至200であると好ましい。また、ほぼ同一の長さの複数の溝穴からなる溝穴群を複数設けてもよい。この場合にも、全体的に、図7の左から右へ行くに連れて段階的に溝穴の長さが短くなるように形成されていれば、前記した実施例と同様の効果を得られる。
【0051】
以上の実施例では、多少ノズル長さに不規則があっても、全体的に半径方向外側に行くに連れてノズル長さが短くなっていればよい。
また、溝穴の長さが異なるシムに、図6に示したような共通開口を設けてもよい。
【0052】
(多層シムを用いたノズル)
次に、ノズルの別の実施例を説明する。図8は、複数枚のシムを重ね合わせたノズル71の分解図である。
ノズル71は、本体72と、5枚のシム73,74,75,76,77と、プレート78とからなる。
【0053】
本体72は、その上部に、塗布材料の入口79が設けられている。本体72は、その内部に、長手方向に延在する通路80が設けられている。通路80の一端部の開口は、栓81で閉じられている。入口79は、通路80と連通している。本体72は、シム73が固定される面に細長い出口82が設けられている。出口82は、通路80に沿って長手方向に延在している。出口82は、通路80と連通している。塗布材料は、入口79から通路80を通って出口82へ流れ、出口82から押し出される。本体72には、4つのネジ穴72a,72b,72c,72dと、2つの位置決めピン72e,72fが設けられている。
【0054】
シム73は、ネジを通すための穴73a,73b,73c,73dが4つと、位置決めピン72e,72fを通すための穴73e,73fが2つ設けられている。また、シム73には、被塗物5の塗布面の幅に応じた長手方向長さにわたって複数の溝穴73gが設けられている。
【0055】
シム74は、ネジを通すための穴74a,74b,74c,74dが4つと、位置決めピン72e,72fを通すための穴74e,74fが2つ設けられている。また、シム74には、本体72の出口82からシム73の複数の溝穴73gを通して流れてくる塗布材料をシムプレーム75の溝穴へ送るための連通口74gが設けられている。連通口74gは、長手方向に延在しているが、少なくともシム75の複数の溝穴に渡る長さを有している。連通口74gは、複数の溝穴73gと対向しかつ本体72の出口82とほぼ同じ高さ位置に配置されている。
【0056】
シム75は、ネジを通すための穴75a,75b,75c,75dが4つと、位置決めピン72e,72fを通すための穴75e,75fが2つ設けられている。また、シム75には、被塗物5の塗布面の半径方向外側に対応して複数の溝穴75gが設けられている。すなわち、図8において、シム75の右側には複数の溝穴75gが設けられているが、左側には溝穴が設けられておらず、シム75の溝穴75gの数は、シム73の溝穴73gの数よりも少ない。
【0057】
シム76は、ネジを通すための穴76a,76b,76c,76dが4つと、位置決めピン72e,72fを通すための穴76e,76fが2つ設けられている。また、シム76には、本体72の出口82からシム73の複数の溝穴73g、シム74の連通口74g、シム75の複数の溝穴75gを通して流れてくる塗布材料をシムプレーム77の溝穴へ送るための連通口76gが設けられている。連通口76gは、長手方向に延在しているが、少なくともシム77の複数の溝穴に渡る長さを有している。連通口76gは、複数の溝穴75gと対向しかつ本体72の出口82とほぼ同じ高さ位置に配置されている。
【0058】
シム77は、ネジを通すための穴77a,77b,77c,77dが4つと、位置決めピン72e,72fを通すための穴77e,77fが2つ設けられている。また、シム77は、被塗物5の塗布面の半径方向外側に対応して複数の溝穴77gが設けられている。すなわち、図8において、シム77の右側には複数の溝穴77gが設けられているが、左側には溝穴が設けられておらず、シム77の溝穴77gの数は、シム75の溝穴75gの数よりも少ない。
【0059】
シム74と76の連通口74g及び76gは、それぞれ溝穴75gと77gに渡る長さを有していれば十分であるが、取り付けを容易にするために同じ長さに形成されている。
【0060】
プレート78は、ネジを通すための穴78a,78b,78c,78dが4つ設けられており、位置決めピン72e,72fが嵌合する2つの穴(不図示)が設けられている。
【0061】
シム73,74,75,76,77は、本体72とプレート78との間に挟まれて、ネジにより締結される。これによって、シム73は、本体71とシム74との間に挟まれて、複数の溝穴73gのそれぞれが、吐出開口を有する流路を形成する。また、シム75は、シム74とシム76の間に挟まれて、複数の溝穴75gのそれぞれが、吐出開口を有する流路を形成する。また、シム77は、シム76とプレート78の間に挟まれて、複数の溝穴77gのそれぞれが、吐出開口を有する流路を形成する。
【0062】
図9は、ノズル71の底面図である。図9の右側、すなわち矢印Cで示す半径方向外側に行くに連れて溝穴の数が増えている。これによって、ノズル71が円板形状の被塗物5と対向して設置されたときに、半径方向外側に行くに連れて溝穴の数が増え、ゆえに、半径方向外側に行くに連れて塗布材料の流量が増える。これによって、円板形状の被塗物5に塗布材料をほぼ均一な膜厚で塗布することができる。
【0063】
複数の溝穴73g、75g、77gの幅及びピッチは、ほぼ同一に形成されている。製作上の多少の寸法の違いは、ほぼ同一に含まれる。溝穴73gの数は、5乃至200であると好ましい。なお、複数の溝穴73g、75g、77gの幅及びピッチは、同一でなくてもよい。
【0064】
また、シムの数は、2枚乃至50枚、望ましくは、3枚乃至10枚である。流量分布を細かく制御するためにシムを50枚程度まで増やすことができる。経済面と精度の妥協できる範囲として3枚乃至10枚のシムで、所望する流量分布を得ることができる。
【0065】
なお、本実施例においては、吐出開口を形成する溝穴が設けられたシム(溝穴付シム)73,75,77と、溝穴付シムの間に設けられて塗布材料を通すための連通口が設けられたシム(連通口付シム)74,76との組み合わせを示しているが、連通口付シム(板部材)を除いて溝穴付シムのみを重ねたノズルとしてもよい。
また、溝穴付シム73,75,77に、図6に示したような共通開口を設けてもよい。
【0066】
(多層シムを用いたノズルにおけるシムの別の実施例)
次の実施例は、溝穴の幅及びピッチが異なっているシムを重ね合わせたノズルを示す。
【0067】
図10は、重ね合わされた9枚のシムの断面図である。溝穴がわかりやすいように断面で示した。溝穴付シム91,93,95,97,99と連通口付シム92,94,96,98が互い違いに重ね合わされている。溝穴付シム91,93,95,97,99の溝穴の幅及びピッチは必ずしも同一ではなく、異なっている。
【0068】
円板形状の被塗物5に均一に塗布材料を付与するためには、半径方向外側に行くに連れて塗布材料の流量を多くする必要がある。その流量割合は、中心からの距離をrとすると、中心からの距離rにおける半径方向単位幅の環形状部分の面積が2πrとなるので、中心からの距離に比例して流量を増大する必要がある。そのため、溝穴の幅及びピッチを調整することにより、中心からの距離に比例した流量に近似させることができる可能性がある。
【0069】
本発明においては、図10の矢印Cで示す方向、半径方向外側に行くに連れて溝穴の数を増やして流量を多くすることを目的としている。しかしながら、図10に示すように、位置aの溝穴の数は1、位置bの溝穴の数は1、位置cの溝穴の数は2、位置dの溝穴の数は1、位置eの溝穴の数は3、位置fの溝穴の数は3、位置gの溝穴の数は4、位置hの溝穴の数は3、位置iの溝穴の数は5、位置jの溝穴の数は3であり、多少溝穴の数が前後しても、全体的に半径方向外側に行くに連れて溝穴の数が増えていれば、本発明の範囲に入るものである。
【0070】
(多層シムを用いたノズルの別の実施例)
図11は、図9に示したノズル71の断面図である。塗布材料は、通路80から出口82を通り、さらに、溝穴73g、連通口74g、溝穴75g、連通口76gを介して、溝穴77gへ至る。しかしながら、圧力損失が大きい場合には、十分な量の塗布材料が溝穴77gまで至らないこともある。
【0071】
そこで、本実施例においては、シム73〜77を貫通する通路を設けて、本体72からプレート78へ塗布材料を供給することにより、溝穴77gへ十分な量の塗布材料を供給する。
【0072】
図12は、別の実施例の多層シムを用いたノズル171の断面図である。本体172には、出口182から長手方向に延長した延長穴182aが設けられている。シム173,174,175,176,177には、それぞれ貫通孔173h,174h,175h,176h,177hが設けられている。貫通孔173h,174h,175h,176h,177hは、一直線に整列している。貫通孔173hは、延長穴182aと連通する。プレート178には、長手方向に延在する通路178gが設けられている。通路178gは、シム177の貫通孔177h及び3つの溝穴177gと連通している。
【0073】
この構成により、本体172の出口182から延長穴182a、貫通孔173h,174h,175h,176h,177h、通路178gを介して、最も遠くに配置されている溝穴177gへ塗布材料を十分に供給することができる。延長穴182a、貫通孔173h,174h,175h,176h,177h、及び通路178gは、圧力損失を余り生じないように十分大きな断面積を有する。このように、迂回路を設けたことにより、本体から離れているシムの溝穴へも塗布材料を十分に供給することができる。
【0074】
(複数のオリフィスを用いたノズル)
本発明では、シムの代わりに、径と長さを揃えた注射針などを所望する流量分布にしたがって組み付けたオリフィス集合体を使用することもできる。
【0075】
図13は、複数の注射針を組み込んだブロックを用いたノズル111の分解図である。ノズル111は、本体121と、オリフィスブロック122と、プレート123とからなる。本実施例においては、プレート123は、省略することができる。
【0076】
オリフィスブロック122は、複数の注射針124を所望の流量分布にしたがってブロック本体122aに組み込んでいる。図13の矢印Cで示す半径方向外側に行くに連れて、注射針124の数が増えている。これによって、ノズル111の注射針124の吐出開口が円板形状の被塗物5に対向して設置されたときに、半径方向外側に行くに連れて注射針124の数が徐々に増えるので、半径方向外側に行くに連れて塗布材料の流量が増える。これによって、円板形状の被塗物5に塗布材料をほぼ均一な膜厚で塗布することができる。
オリフィスブロック122は、ネジ穴122bと位置決めピン122cとが設けられている。
【0077】
本体121は、その上部に、塗布材料の入口125が設けられている。本体121は、その内部に、塗布材料室126が設けられている。また、本体121は、ネジ穴121aと121bを有する。入口125は、塗布材料室126と連通している。塗布材料室126は、オリフィスブロック122の複数の注射針124の全てと連通している。塗布材料室126は、塗布材料のプレナムとなり、塗布材料の圧力が均一になるような十分な広さを有する。
本体121とオリフィスブロック122は、ネジ穴121aと122bとにネジを通して締結される。
【0078】
塗布材料は、入口125から塗布材料室126を通って複数の注射針124から吐出される。
【0079】
プレート123は、リップ部123aが設けられている。また、プレート123は、ネジ穴123bと位置決め穴(不図示)が設けられている。プレート123は、位置決め穴(不図示)にオリフィスブロック122の位置決めピン122cを挿入して、ネジ穴123bと本体121のネジ穴121bにネジを通して、本体121及びオリフィスブロック122に対して固定される。
【0080】
本実施例においては、注射針124の長さ及び内径は同一に設定されており、注射針124の配置分布により、所望の流量分布を得ている。しかしながら、所望の流量分布を得るために、異なる長さの注射針を使用したり、異なる内径の注射針を使用することもできる。異なる長さの注射針を使用する場合には、オリフィスブロックの吐出開口が設けられている側に小室を設ける。
本実施例においては、注射針を使用しているが、ブロックにドリルなどで直接複数の穴をあけてもよい。
【0081】
(複数のポンプを用いて液圧を変化させる方法)
次に、複数のポンプを使用して、液圧を変化させる方法を説明する。
図14は、複数のポンプに接続されるノズル130の分解図である。ノズル130は、本体131と、シム132と、プレート133とからなる。
【0082】
本体131は、その上部に、3つの塗布材料の入口134,135,136が設けられている。本体131は、シム132が固定される面に3つの細長い出口137、138、139が設けられている。入口134,135,136は、本体131の内部に形成されたそれぞれの通路(不図示)を介して、出口137、138、139に連通している。
入口134,135,136は、それぞれ別々のポンプ141,142,143に接続されている。ポンプ141,142,143は、塗布材料のタンク144に接続されている。
【0083】
ポンプ141,142,143からの流量を変えることにより、本体131の出口137、138、139から押し出される塗布材料の圧力を調整することができる。出口137は、シム132の3つの溝穴132aと連通している。出口138は、シム132の3つの溝穴132bと連通している。出口139は、シム132の3つの溝穴132cと連通している。出口137、138、139における塗布材料の流量をそれぞれQ1、Q2、Q3としたときに、矢印Cで示す半径方向外側の流量が大きくなるように、Q1<Q2<Q3の関係を満たすように、ポンプ141,142,143からの流量を調整する。これによって、円板形状の被塗物5に塗布材料をほぼ均一な膜厚で塗布することができる。
【0084】
(絞り板を用いて液圧を変化させる方法)
次に、絞り板を用いて、液圧を変化させる方法を説明する。
図15は、絞り板154を有するノズル150の分解図である。ノズル150は、本体151と、シム152と、プレート153と、絞り板154とからなる。
【0085】
本体151は、その上部に、塗布材料の入口155が設けられている。本体151は、シム152が固定される面に出口156が設けられている。入口155は、本体151の内部に形成された通路(不図示)を介して、出口156に連通している。出口156の周囲には、絞り板154が嵌め込まれる凹部157が形成されている。
【0086】
絞り板154には、複数の絞り穴154a(154a1,154a2,154a3,154a4,154a5,154a6,154a7,154a8,154a9)が形成されている。絞り穴154aの内径は、矢印Cで示す半径方向外側に行くに連れて大きくなっている。すなわち、絞り穴154a1,154a2,154a3,154a4,154a5,154a6,154a7,154a8,154a9の内径をそれぞれd1,d2,d3,d4,d5,d6,d7,d8,d9とすると、d1<d2<d3<d4<d5<d6<d7<d8<d9の関係が成り立つ。これによって、半径方向外側に行くに連れて塗布材料の流量が増えるので、円板形状の被塗物5に塗布材料をほぼ均一な膜厚で塗布することができる。
【0087】
シム152は、櫛形状に形成されて、複数の溝穴152a(152a1,152a2,152a3,152a4,152a5,152a6,152a7,152a8,152a9)を有する。複数の溝穴152aの溝幅Xは、それぞれほぼ同一である。また、複数の溝穴152aの溝長さLも、それぞれほぼ同一である。複数の溝穴152a1,152a2,152a3,152a4,152a5,152a6,152a7,152a8,152a9は、絞り板154の複数の絞り穴154a1,154a2,154a3,154a4,154a5,154a6,154a7,154a8,154a9とそれぞれ対向している。絞り穴154aの数と溝穴152aの数は、それぞれ5乃至200であると好ましい。数を増やせばより精度よく流量を調整することができる。
【0088】
なお、絞り板は、図16に示すように、長手方向に面積が変化する開口を設けてもよい。絞り板160には、矢印Cで示す半径方向外側に行くに連れて、縦方向長さが変化する開口160aが設けられている。この絞り板160を溝穴付シムと本体の出口との間に挟んで配置することにより、半径方向に液圧を変化させることができる。開口160aの傾斜部分が異なる絞り板を複数枚準備しておけば、絞り板を変更することにより、所望の流量分布を得ることができる。
【0089】
以上の実施例においては、円板形状の被塗物を一回転させることにより、一つのノズルだけで被塗物に塗布材料を均一に塗布することができた。本発明は、以上の実施例に限定されるものではなく、例えば、円板形状の被塗物の直径の長さに渡る一つのノズルを設けてもよい。この場合には、一つのノズルにおいて、中心に対して左右対称の流量分布になるように、溝穴やオリフィスの数、溝穴のピッチを設定する。これにより、円板形状の被塗物を半回転させるだけで被塗物に塗布材料を均一に塗布することができる。
また、以上の実施例においては、円板形状の被塗物を回転させているが、被塗物を固定してノズルを回転させてもよい。あるいは、被塗物とノズルの両方を相対的に回転させてもよい。
【0090】
さらに、本発明は、上記のように円板形状の被塗物を回転させて均一の厚みに塗布する場合に限らず、平板状、ウェブ状の被塗物に対しても、ノズルと被塗物を相対移動させ、ノズルの単位長さ当たりの流量を変化させて塗布材料を吐出させることにより該被塗物の部位により吐出流量分布を異ならせて、即ち部位により塗布厚みを異ならせて塗布する場合にも適用することができる。
【0091】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、所望の流量分布で塗布材料を塗布することができる。特に、本発明によれば、円板形状の被塗物に塗布材料をほぼ均一に塗布することができる。
【0092】
本発明は、以上の実施形態に限定されるものではなく、その特徴事項から逸脱することなく、他のいろいろな形態で実施することができる。そのため、前述の実施の形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、何ら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、すべて本発明の範囲内のものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液体または溶融体の塗布方法を実施するための塗布装置1を示す図。
【図2】ノズル11の分解図。
【図3】被塗物5とノズル11との位置関係を説明するための図。
【図4】ドクターブレード43を設けたノズル11を示す図。
【図5】シムの変形例を示す図。
【図6】共通開口を有するシム2032を取り付けたノズルを示す図。
【図7】溝穴の長さが異なるノズル51の分解図。
【図8】複数枚のシムを重ね合わせたノズル71の分解図。
【図9】ノズル71の底面図。
【図10】重ね合わされた9枚のシムの断面図。
【図11】図9に示したノズル71の断面図。
【図12】別の実施例の多層シムを用いたノズル171の断面図。
【図13】複数の注射針を組み込んだブロックを用いたノズル111の分解図。
【図14】複数のポンプに接続されるノズル130の分解図。
【図15】絞り板154を有するノズル150の分解図。
【図16】絞り板の別の実施例を示す図。
【符号の説明】
5 被塗物
11,51,71,171,111 ノズル
12 供給手段
31、61,72,121 本体
32,62,73,75,77 シム
91,93,95,97,99,2032 シム
32a,62a,73g,75g,77g 溝穴
33,63,78,123 プレート
33a リップ部
35 入口
38 出口
43 ドクターブレード
74,76,92,94,96,98 連通口付シム
74g、76g 連通口
122 オリフィスブロック
124 注射針
126 塗布材料室
154,160 絞り板
2032b 共通開口

Claims (30)

  1. 液体又は溶融体を被塗物に塗布する方法であって、
    液体又は溶融体を少なくとも1つの加圧供給手段により複数のオリフィス又は溝を有するスロットノズルへ供給する工程と、
    異なるピッチを有する該複数のオリフィス又は溝に液体又は溶融体を通すことにより、スロットノズルの長手方向の単位長さ当たりの液体又は溶融体の流量を変化させる工程と、
    液体又は溶融体をスロットノズルから被塗物に塗布する塗布工程とを含む方法。
  2. 液体又は溶融体を被塗物に塗布する方法であって、
    液体又は溶融体を少なくとも1つの加圧供給手段により複数のオリフィス又は溝を有するスロットノズルへ供給する工程と、
    該複数のオリフィス又は溝に液体又は溶融体を異なる圧力で供給することにより、スロットノズルの長手方向の単位長さ当たりの液体又は溶融体の流量を変化させる工程と、
    液体又は溶融体をスロットノズルから被塗物に塗布する塗布工程とを含む方法。
  3. 複数のオリフィス又は溝のそれぞれは、長さ及び断面積がほぼ等しいことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
  4. 液体又は溶融体を被塗物に塗布する方法であって、
    液体又は溶融体を少なくとも1つの加圧供給手段により複数のオリフィス又は溝を有するスロットノズルへ供給する工程と、
    異なる長さを有する該複数のオリフィス又は溝に液体又は溶融体を通すことにより、スロットノズルの長手方向の単位長さ当たりの液体又は溶融体の流量を変化させる工程と、
    液体又は溶融体をスロットノズルから被塗物に塗布する塗布工程とを含む方法。
  5. 液体又は溶融体を被塗物に塗布する方法であって、
    液体又は溶融体を少なくとも1つの加圧供給手段により複数のオリフィス又は溝を有するスロットノズルへ供給する工程と、
    スロットノズルの長手方向に数が異なる分布を有する該複数のオリフィス又は溝に液体又は溶融体を通すことにより、スロットノズルの長手方向の単位長さ当たりの液体又は溶融体の流量を変化させる工程と、
    液体又は溶融体をスロットノズルから被塗物に塗布する塗布工程とを含む方法。
  6. 被塗物は円板形状物であり、円板形状物の中心からの距離をrとすると、中心からの距離rにおける円板形状物の半径方向単位幅の環形状部分の面積に比例して、中心からの距離rにおける前記複数のオリフィス又は溝の半径方向単位幅の総断面積が増大していることを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. 被塗物は円板形状物であり、円板形状物の中心からの距離をrとすると、中心からの距離rにおける円板形状物の半径方向単位幅の環形状部分の面積にしたがって、中心からの距離rにおける前記複数のオリフィス又は溝の半径方向単位幅の総断面積が段階的に増大していることを特徴とする請求項5に記載の方法。
  8. 複数のオリフィス又は溝の下流側の少なくとも一つの凹部において複数のオリフィス又は溝からの液体又は溶融体の複数の流れを合流させる工程を含むことを特徴とする請求項1乃至7に記載の方法。
  9. スロットノズルと被塗物との間の距離を、被塗物上に塗布される液体又は溶融体の膜厚さの40パーセント乃至110パーセントに設定する工程を含むことを特徴とする請求項1乃至8に記載の方法。
  10. 被塗物は円板形状物であり、前記塗布工程は、円板形状物とスロットノズルとの少なくともいずれか一方を回転させながら、液体又は溶融体をスロットノズルから円板形状物に塗布する工程を含むことを特徴とする請求項1乃至9に記載の方法。
  11. 液体又は溶融体は、反応硬化する材料であることを特徴とする請求項1乃至10に記載の方法。
  12. 前記反応硬化する材料は、光硬化する材料であることを特徴とする請求項11に記載の方法。
  13. 複数のオリフィス又は溝の数は、5乃至200であることを特徴とする請求項1乃至12に記載の方法。
  14. スロットノズルは、複数の溝が形成されたシムを含むことを特徴とする請求項1乃至13に記載の方法。
  15. スロットノズルは、複数の溝が形成された複数枚のシムを含んでいることを特徴とする請求項1乃至13に記載の方法。
  16. 前記シムが櫛形状に形成されていることを特徴とする請求項14又は15に記載の方法。
  17. スロットノズルは、複数のオリフィスが形成されたブロックを含むことを特徴とする請求項1乃至13に記載の方法。
  18. 前記被塗物は、光ディスクであることを特徴とする請求項1乃至17に記載の方法。
  19. 塗布材料を受ける入口と塗布材料を押し出す出口とを有する本体と、
    複数の溝穴が形成されたシムと、
    取付用板部材とを有し、
    前記シムは、前記本体と前記取付用板部材との間に配置されて、前記複数の溝穴は、前記本体の出口と連通する流路を形成しており、
    前記複数の溝穴は、前記シムの一側部で開放して、吐出開口を形成しており、
    前記シムの長手方向一端部から他端部へ行くに連れて、前記複数の溝穴の互いに隣り合う溝穴の間の距離が徐々に又は段階的に短くなっていることを特徴とするノズル。
  20. 塗布材料を受ける入口と塗布材料を押し出す出口とを有する本体と、
    絞り穴が形成された絞り板と、
    複数の溝穴が形成されたシムと、
    取付用板部材とを有し、
    前記絞り板は、前記本体と前記シムとの間に配置されて、前記絞り穴は、前記本体の出口と連通しており、
    前記シムは、前記絞り板と前記取付用板部材との間に配置されて、前記複数の溝穴は、前記絞り穴と連通する流路を形成しており、
    前記複数の溝穴は、前記シムの一側部で開放して、吐出開口を形成しており、
    前記絞り板の長手方向一端部から他端部へ行くに連れて、前記絞り穴が徐々に又は段階的に大きくなっていることを特徴とするノズル。
  21. 塗布材料を受ける入口と塗布材料を押し出す出口とを有する本体と、
    複数の絞り穴が形成された絞り板と、
    複数の溝穴が形成されたシムと、
    取付用板部材とを有し、
    前記絞り板は、前記本体と前記シムとの間に配置されて、前記絞り穴は、前記本体の出口と連通しており、
    前記シムは、前記絞り板と前記取付用板部材との間に配置されて、前記複数の溝穴は、前記絞り穴と連通する流路を形成しており、
    前記複数の溝穴は、前記シムの一側部で開放して、吐出開口を形成しており、
    前記絞り板の長手方向一端部から他端部へ行くに連れて、前記複数の絞り穴の径が徐々に又は段階的に大きくなっていることを特徴とするノズル。
  22. 塗布材料を受ける入口と塗布材料を押し出す出口とを有する本体と、
    複数の溝穴が形成されたシムと、
    取付用板部材とを有し、
    前記シムは、前記本体と前記取付用板部材との間に配置されて、前記複数の溝穴は、前記本体の出口と連通する流路を形成しており、
    前記複数の溝穴は、前記シムの一側部で開放して、吐出開口を形成しており、
    前記シムの長手方向一端部から他端部へ行くに連れて、前記複数の溝穴の長さが徐々に又は段階的に短くなっていることを特徴とするノズル。
  23. 塗布材料を受ける入口と塗布材料を押し出す出口とを有する本体と、
    異なる数の溝穴が形成された複数枚のシムと、
    取付用板部材とを有し、
    前記複数枚のシムは、前記本体と前記取付用板部材との間に配置されて、前記溝穴は、前記本体の出口と連通する流路を形成しており、
    前記溝穴は、前記シムの一側部で開放して、吐出開口を形成していることを特徴とするノズル。
  24. 前記複数枚のシムの互いに隣接するシムの間に、前記互いに隣接するシムの前記溝穴を連通する連通口を有する板部材が配置されていることを特徴とする請求項23に記載のノズル。
  25. 前記取付用板部材は、前記取付用板部材に隣接するシムの溝穴と連通する通路が設けられており、前記複数枚のシム及び板部材は、それぞれ貫通孔が設けられており、前記貫通孔は、前記本体の出口と前記取付用板部材の前記通路とを連結する迂回路を形成していることを特徴とする請求項24に記載のノズル。
  26. 前記取付用板部材は、前記吐出開口から吐出された塗布材料を均すためのリップ部が設けられていることを特徴とする請求項19乃至25に記載のノズル。
  27. 前記シムは、前記複数の溝穴の前記吐出開口と連通する共通開口が形成されていることを特徴とする請求項19乃至26に記載のノズル。
  28. さらに、被塗物に塗布された塗布材料を均すための均し手段が設けられていることを特徴とする請求項19乃至27に記載のノズル。
  29. 塗布材料を受ける入口と塗布材料を押し出す塗布材料室とを有する本体と、
    一端部で前記塗布材料室と連通し他端部で吐出開口を形成している複数のオリフィスが設けられたブロックとを有し、
    前記ブロックの長手方向の一端部から他端部へ行くに連れてオリフィスの数が徐々に又は段階的に増大していることを特徴とするノズル。
  30. さらに、前記吐出開口から吐出された塗布材料を均すためのリップ部が設けられている取付用板部材を有していることを特徴とする請求項29に記載のノズル。
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