JP2005028168A - 超音波手術システムの拡張ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】超音波手術装置を改造することなく、ハンドピースの操作を可能にして操作性を向上することができる。
【解決手段】超音波振動子の駆動を指示する指示信号を入力可能となるように設けられた接続コネクタ部に指示信号を供給する接続コネクタと、フットスイッチコネクタから出力された指示信号を前記接続コネクタに供給可能となるように、前記接続コネクタに電気的に接続された入力コネクタとしてのフットスイッチコネクタ部と、ハンドスイッチコネクタから出力された指示信号を前記接続コネクタに供給可能となるように、前記接続コネクタに電気的に接続された入力コネクタとしてのハンドスイッチコネクタ部と、を具備する。
【選択図】図1

Description

本発明は、超音波振動によって生体組織を処置する超音波手術システムの拡張ユニットに関する。
従来より超音波振動の応用技術として例えば、特開平9−38098号公報に記載の超音波メス装置や超音波トラカール装置などの超音波を利用した各種の手術装置が提案されている。
このような超音波手術装置では、生体組織を処置する処置部を備えたハンドピースに、超音波振動を発生する超音波振動子と、この超音波振動子からの超音波振動を前記処置部に伝達するプローブとを内蔵している。
上記超音波手術装置を使用して生体組織を処置する際には、前記ハンドピースの処置部を生体組織の処置対象部位に当接させた状態で、その出力のオンオフをフットスイッチによって行い、超音波振動子からの超音波振動をプローブを介して処置部に伝達して、この超音波振動によって生体組織を処置するようになっている。
しかしながら、難しい手術を行う場合には、様々な手術機械を利用して手術を行うため、多くのフットスイッチを手術室に置くことになり、操作性が問題であった。
また、手術の内容や処置方法によっては、一度の手術で複数の異なったハンドピースを使用する必要があるため、超音波手術装置にいくつかのハンドピースを選択して接続できるようになっており、用途に応じてハンドピースを使い分けている。
しかしながら、1台の超音波手術装置には、1つのハンドピースのコネクタしか設けられず、異なったハンドピースを使用する場合には、本体を複数用意してあらかじめ必要なハンドピースを各本体に接続しておくか、あるいはその都度、超音波手術装置のコネクタにハンドピースを接続し直す必要があり、煩雑であった。さらに、複数のハンドピースを使用できる場合でも、手術部位の近傍に配置された複数のハンドピースのうち、どれが使用可能になっているかを認識した上で出力操作をする必要があった。
上記フットスイッチを用いてハンドピースのオンオフを行う超音波手術装置は、電気メス等の他の多くの手術装置のフットスイッチと同時的に使用するため、操作性に問題があった。
本発明は、これらの事情に鑑みてなされたものであり、超音波手術装置を改造することなく、ハンドピースの操作を可能にして操作性を向上する超音波手術システムの拡張ユニットを提供することを目的とする。
本発明の超音波手術システムの拡張ユニットは、超音波振動子の駆動を指示する指示信号を入力可能となるように設けられた接続コネクタ部と接続可能となるように設けられ、前記接続コネクタ部に前記指示信号を供給する出力コネクタとしての接続コネクタと、フットスイッチに設けたフットスイッチコネクタに接続可能となるように設けられ、前記フットスイッチコネクタから出力された前記指示信号を前記接続コネクタに供給可能となるように、前記接続コネクタに電気的に接続された入力コネクタとしてのフットスイッチコネクタ部と、ハンドスイッチに設けたハンドスイッチコネクタに接続可能となるように設けられ、前記ハンドスイッチコネクタから出力された前記指示信号を前記接続コネクタに供給可能となるように、前記接続コネクタに電気的に接続された入力コネクタとしてのハンドスイッチコネクタ部と、を具備したことを特徴とする。
本発明によれば、超音波手術装置を改造することなく、ハンドピースの操作を可能にして操作性を向上することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1ないし図4は本発明の一実施の形態に係り、図1は第1のハンドピースとしてのシザース型ハンドピースを装置本体に着脱自在に接続して使用する超音波手術装置を用いた超音波手術システムの概略構成を示す説明図、図2は図1のシザース型ハンドピースの代わりに装置本体に選択的に接続する第2及び第3のハンドピースを示す説明図であり、図2(a)は第2のハンドピースとしてのフック型ハンドピースを示す外観図、図2(b)は第3のハンドピースとしてのトラカール型ハンドピースを示す外観図、図3は図1のハンドスイッチとフットスイッチと拡張ユニット及び装置本体とから構成される回路ブロック図、図4は図3の他の応用例を説明する回路ブロック図である。
本実施の形態の超音波手術システム1は、超音波手術装置1Aとして、図示しない超音波振動子の駆動手段を内蔵した装置本体2と、この装置本体2に接続され、図示しない超音波振動子を内蔵した第1のハンドピースとしてのシザース型ハンドピース3Aと、このシザース型ハンドピース3Aに着脱可能に取り付けるハンドスイッチ4と、このハンドスイッチ4と選択的に押下操作されるフットスイッチ5と、これらハンドスイッチ4及びフットスイッチ5を接続して該ハンドスイッチ4またはフットスイッチ5からのオンオフを検出して、信号を生成する生成手段及びこの信号を駆動手段に伝達するための接続手段を設けた拡張ユニット6とで構成している。
前記装置本体2のフロントパネル7には、前記第1のハンドピースとしてのシザース型ハンドピース3Aのハンドピースコネクタ8aを着脱自在に接続するハンドピース接続部9と、本体電源をオンオフする電源スイッチ10と、このシザース型ハンドピース3Aの動作状況を表示する表示パネル11とが設けられていて、前記シザース型ハンドピース3Aのハンドピースコネクタ8aを着脱自在に接続することにより、超音波処置が行えるようになっている。この装置本体2の裏側には、前記拡張ユニット6の接続コネクタ12が接続される接続コネクタ部13が設けられている(図3参照)。尚、前記ハンドピース接続部9には、前記第1のハンドピースとしてのシザース型ハンドピース3Aのハンドピースコネクタ8a以外に図2(a)に示すフック型ハンドピース3Bのハンドピースコネクタ8bや図2(b)に示すトラカール型ハンドピース3Cのハンドピースコネクタ8cと選択的に接続できるようになっている。
前記第1のハンドピースとしてのシザース型ハンドピース3Aは、細長いシース14aと、このシース14aの基端部に連結された手元側の操作部15aと、このシース14aの先端部に配設された処置部16aとから成る。
このシザース型ハンドピース3Aには、超音波振動を発生する図示しない超音波振動子と、この超音波振動子からの超音波振動を処置部16aに伝達するプローブ17とが内蔵されている。前記処置部16aには、シース14aの先端部に回動自在に支持された把持部18が設けられていて、前記プローブ17の先端部に対して接離可能となっている。前記操作部15aには、固定ハンドル19aと、可動ハンドル20aとが設けられていて、固定ハンドル19aに対して可動ハンドル20aを開閉操作することにより、処置部16aの把持部18をプローブ17の先端部に対して接離させることができるようになっている。この場合、可動ハンドル20aを閉操作するに伴い、把持部18をプローブ17の先端側に向けて閉じる方向に回動させ、この把持部18とプローブ17の先端部との間で例えば人体内の血管等の生体組織を把持することができるようになっている。そして、この状態でシザース型ハンドピース3A内の超音波振動子を駆動することにより、プローブ17と把持部18との間の生体組織に超音波による凝固切開処置を施すことができるようになっている。
前記ハンドスイッチ4は、前記シザース型ハンドピース3Aの手元側の操作部15a側部に着脱可能に取り付けるようになっている。このハンドスイッチ4は、例えば2つのスイッチA、Bを備えており、基端側に前記拡張ユニット6に接続されるハンドスイッチコネクタ21を有している。また、フットスイッチ5も同様に超音波振動子のオンオフを制御する2つのペダルスイッチA、Bを設けていて、前記前記拡張ユニット6に接続するフットスイッチコネクタ22を有している。
図2(a)に示す第2のハンドピースとしてのフック型ハンドピース3Bは、前記シザース型ハンドピース3Aとは異なる処置部16bをシース14bに設けていて、前記第1のハンドピースとしてのシザース型ハンドピース3Aと同様に、操作部15b側部に前記ハンドスイッチ4を着脱可能に取り付けている。
このフック型ハンドピース3Bの処置部16bには、該シース14bの先端部に固定された略L字状の受け部23と、このシース14b内に軸心方向にスライド可能に装着された突き当て部材24とが設けられている。これら受け部23または、突き当て部材24のいずれか一方に図示しないプローブの先端部が連結されている。
前記操作部15bの固定ハンドル19bに対して可動ハンドル20bを開閉操作することにより、処置部16bの突き当て部材24を受け部23に対して接離させることができるようになっている。この場合、可動ハンドル20bを閉操作するに伴い、処置部16bの突き当て部材24を受け部23に向けて突き当てる方向にスライドさせ、この突き当て部材24と受け部23との間で例えば人体内の血管等の生体組織を把持することができるようになっている。そして、この状態でフック型ハンドピース内3Bの超音波振動子を駆動することにより、突き当て部材24と受け部23との間の生体組織に超音波による溶着等の処置を施すことができるようになっている。
また、図2(b)に示す前記第3のハンドピースとしてのトラカール型ハンドピース3Cは、前記シザース型ハンドピース3A及びフック型ハンドピース3Bとは異なり、図示しない超音波振動子に接続された内針を機械的に振動させ、体壁に刺入して貫通する機能をもっている。
このトラカール型ハンドピース3Cは、超音波振動子からの振動エネルギを伝達して体壁に刺入される細長の内針25と、この内針25を挿通させるためのガイド孔26を有する外套管27と、この内針25の基端部に連結された手元側の操作部15cと、この内針25の先端部に配設された処置部16cとから成る。
また、前記第1のハンドピースとしてのシザース型ハンドピース3Aと同様に、操作部15c側部に前記ハンドスイッチ4を着脱可能に取り付けている。
このトラカール型ハンドピース3Cは、体壁の表皮をメスなどで小切開した後、該トラカール型ハンドピース3Cの処置部16cを体壁に刺入させ、超音波振動子により内針25を振動させて、ガイド孔26にて組合せた外套管27と共に、体壁に対して刺入力を加えることで組織をかき分けながら刺入して外套管27まで挿入した後、この外套管27を体壁に突き刺したまま内針25を抜き去り、この外套管27のガイド孔26に図示しない内視鏡や他の処置具を挿通して観察や手術を行うことができるようになっている。
前記拡張ユニット6は、その前面に前記ハンドスイッチ4のハンドスイッチコネクタ21を接続するハンドスイッチコネクタ部28を有し、裏側に前記フットスイッチ5のフットスイッチコネクタ22を接続するフットスイッチコネクタ部29を有する(図3参照)と共に、該拡張ユニット6内に設けた前記生成手段で生成する信号を前記装置本体2に伝達する接続手段としての接続コネクタ12を有している。この拡張ユニット6を介して装置本体2にハンドスイッチ4を接続して、該ハンドスイッチ4のスイッチA、Bのどちらかを押下操作することによって、例えば選択接続された第1のハンドピースとしてのシザース型ハンドピース3Aの動作を制御することができるようになっている。
本実施の形態では、ハンドスイッチ4またはフットスイッチ5が接続される拡張ユニット6を装置本体2に接続することにより、超音波手術装置1を改造することなく、複数のハンドピースを容易に使い分けると共にハンドピース個々の操作ができるようにしている。
次に図3を用いて前記ハンドスイッチ4及びフットスイッチ5と、これらハンドスイッチ4及びフットスイッチ5のコネクタが接続される拡張ユニット6と、この拡張ユニット6が接続される装置本体2とで構成される回路ブロック図を説明する。先ず、装置本体2内部を説明する。
前記装置本体2は、前記フットスイッチ5またはハンドスイッチ4からの信号を前記拡張ユニット6を介して検出するスイッチ検知回路31と、このスイッチ検知回路31の信号によって制御信号を出力する制御部32と、この制御部32の制御信号によって前記ハンドピースを駆動する発振回路33とから主に構成していて、前記拡張ユニット6の接続コネクタ12を接続するコネクタ接続部13及び前記第1〜第3のハンドピースのハンドピースコネクタ8a、8b、8cが選択的に接続されるコネクタ接続部9を有している。尚、装置本体2には、フットスイッチ5のフットスイッチコネクタ22を直接に接続して、前記装置本体2のスイッチ検知回路31に前記フットスイッチ5の2つのペダルスイッチA、Bのどちらかを押下した信号を受信できるようにしても良い。
前記ハンドスイッチ4は、例えば前記した2つのスイッチA、Bを備えていて、スイッチAの接点34aとスイッチBの接点34bとを接続した配線と、スイッチAの接点35aの配線と、スイッチBの接点35bの配線とを備えたハンドスイッチコネクタ21を有している。
このハンドスイッチ4のスイッチAを押下することにより、スイッチAの接点34aと接点35aとは導通し、ハンドスイッチコネクタ21を介して前記拡張ユニット6と導通するようになっている。一方、スイッチBを押下することにより、スイッチBの接点34bと接点35bとは導通し、スイッチAと同様にハンドスイッチコネクタ21を介して前記拡張ユニット6と導通するようになっている。
前記フットスイッチ5は、例えば前記した2つのペダルスイッチA、Bを備えていて、その内部は前記ハンドスイッチ4と同様に、ペダルスイッチAの接点36aとペダルスイッチBの接点36bとを接続し、ペダルスイッチAの接点37aとペダルスイッチBの接点37bとを接続している。
前記拡張ユニット6は、前記生成手段として例えば、オア回路38の一方のオアゲートOR1及びこのオアゲートOR1の出力によって開閉するアナログスイッチSW1と、オア回路38の他方のオアゲートOR2及びこのオアゲートOR2の出力によって開閉するアナログスイッチSW2とから成る回路で主に構成していて、前記したようにハンドスイッチ4のハンドスイッチコネクタ21を接続するハンドスイッチコネクタ部28及び前記フットスイッチ5のフットスイッチコネクタ22を接続するフットスイッチコネクタ部29と前記装置本体2に接続する接続手段としての接続コネクタ12とを有している。
この拡張ユニット6のハンドスイッチコネクタ部28の3本の配線の内、一番目の配線は、Hレベルにするための V及びフットスイッチコネクタ22を接続するフットスイッチコネクタ部29に接続し、2番目の配線は、オアゲートOR1に接続し、3番目の配線は、オアゲートOR2に接続している。
また、フットスイッチコネクタ部29も同様に、一番目の配線は、Hレベルにするための V及びフットスイッチコネクタ22を接続するハンドスイッチコネクタ部28に接続し、2番目の配線は、オアゲートOR1に接続し、3番目の配線は、オアゲートOR2に接続している。
このオアゲートOR1の出力端は、前記アナログスイッチSW1に接続し、同様に、オアゲートOR2の出力端は、前記アナログスイッチSW2に接続している。尚、オアゲートOR1とアナログスイッチSW1との間及びオアゲートOR2とアナログスイッチSW2との間は、抵抗R1、または抵抗R2を介してアースに接続されている。このため、ハンドスイッチ4またはフットスイッチ5のAまたはBスイッチが押下操作されないときには、オアゲートOR1またはオアゲートOR2の出力端はLレベルとなっている。
前記アナログスイッチSW1のa接点は、前記接続コネクタ12のAに接続し、b接点は接続コネクタ12のCOMに接続している。一方、前記アナログスイッチSW2のa接点は、接続コネクタ12のBに接続し、b接点は接続コネクタ12のCOMに接続している。
前記ハンドスイッチ4またはフットスイッチ5を押下操作することにより、これらハンドスイッチ4またはフットスイッチ5のどちらか一方が導通し、ハンドスイッチ4のハンドスイッチコネクタ21またはフットスイッチ5のフットスイッチコネクタ22を介してこの2つのオアゲートOR1、OR2のどちらか一方が能動となり、アナログスイッチSW1、アナログスイッチSW2のどちらか一方のスイッチがオンして接続コネクタ12のA及びCOMまたはB及びCOMを介して装置本体2のスイッチ検知回路31に導通する。さらに具体的には、ハンドスイッチ4のスイッチAを押下すると、スイッチAの接点34aと接点35aとが導通して、拡張ユニット内の VによってHレベルとなる。これにより、オアゲートOR1が導通してアナログスイッチSW1がオフからオンとなる。アナログスイッチSW1がオンすると、接続コネクタ12のA及びCOMとに導通し、前記ハンドスイッチ4のスイッチA、拡張ユニット6のオアゲートOR1、アナログスイッチSW1、接続コネクタ12のA及びCOMとで閉回路を形成して、前記スイッチ検知回路31において、ハンドスイッチ4のスイッチAが押されたことを検知することができるようになっている。尚、この拡張ユニット6には、ハンドスイッチ4またはフットスイッチ5のどちらかにプライオリティを設定してもよいし、先押し優先の機能を設けてもよい。
このように構成した超音波手術装置1Aを用いて、生体組織の処置対象部位に例えば前記第1のハンドピースとしてのシザース型ハンドピース3Aの処置部16aを当接させた状態で、該シザース型ハンドピース3Aを制御する。
例えば、ハンドスイッチ4のA又はBスイッチを押下操作することにより、ハンドスイッチ4の操作信号は、拡張ユニット6に伝達される。拡張ユニット6の出力は、装置本体2のスイッチ検知回路31に伝達され、どのスイッチが押されたのかを検知し、制御部32でその検知された信号に基づき、発振回路33のオンオフの制御が行われる。発振回路33の出力は、例えばハンドピースコネクタ8aを介してシザース型ハンドピース3Aに伝達され、超音波出力のオンオフを操作することができる。
これにより、既存のフットスイッチ5しか使えない超音波手術装置1Aでも、ハンドスイッチ4が使えるようになり、使い勝手が向上する。
ところで、図3で説明したハンドスイッチ4は、装置本体2と導通しているので、例えばシザース型ハンドピース3Aの処置部16aを患者の生体組織の処置対象部位に当接させて生体組織を処置している際に、該ハンドスイッチ4を介して生体組織に導通する虞がある。
そこで、図4に示すようにハンドスイッチ41とフットスイッチ42とを電気的に分離する回路を設けて、拡張ユニット43を構成する。先ず、ハンドスイッチ41及びフットスイッチ42を説明する。
前記ハンドスイッチ41は、例えば図3と同様に2つのスイッチA、Bを備えていて、スイッチAの接点43aとスイッチBの接点43bとを接続した配線と、スイッチAの接点44aの配線と、スイッチBの接点44bの配線とを備えたハンドスイッチコネクタ45を有している。
前記フットスイッチ42は、前記ハンドスイッチ41と同様な構成で、例えば2つのペダルスイッチA、Bを備えていて、その内部は前記ハンドスイッチ41と同様に、ペダルスイッチAの接点46aとペダルスイッチBの接点46bとを接続した配線と、ペダルスイッチAの接点47aの配線と、ペダルスイッチBの接点47bの配線とを備えたフットスイッチコネクタ49を有している。
前記拡張ユニット43は、例えばハンドスイッチ41と装置本体2を電気的に分離・絶縁して信号を伝達する2つのフォトカプラ51a、51bと、このフォトカプラ51a、51bの電源52と、この電源電流を制限するための抵抗R3、R4とから構成され、前記ハンドスイッチ41のハンドスイッチコネクタ45を接続するハンドスイッチコネクタ部54及び前記フットスイッチ42のフットスイッチコネクタ49を接続するフットスイッチコネクタ部55と、前記装置本体2に接続する接続手段としての接続コネクタ56とを有している。
前記ハンドスイッチコネクタ部54の配線は、前記電源52に接続していて、その一端は抵抗R3を介して前記フォトカプラ51aの発光ダイオードD1に接続し、発光ダイオードD1から該ハンドスイッチコネクタ部54へ戻るように配線している。他端も同様に、抵抗R4を介して前記フォトカプラ51bの発光ダイオードD2に接続し、発光ダイオードD2から該ハンドスイッチコネクタ部54へ戻るように配線している。
このフォトカプラ51aの発光ダイオードD1の発光を受光するフォトトランジスタTr1の出力側は、装置本体2に接続する接続コネクタ56及びフットスイッチ42のフットスイッチコネクタ49と接続するフットスイッチコネクタ部55に配線されていると共に、フォトカプラ51bの発光ダイオードD2の発光を受光するフォトトランジスタTr2の出力側も同様に、接続コネクタ56及びフットスイッチコネクタ部55に配線されている。
このように構成した超音波手術装置を用いて、生体組織の処置対象部位に例えばシザース型ハンドピース3Aの処置部16aを当接させた状態で、該シザース型ハンドピース3Aを制御する。
例えば、ハンドスイッチ41のA又はBスイッチを押下操作することにより、フォトカプラ51aまたは51bが動作して、装置本体2内のスイッチ検知回路31に伝わり、超音波出力がなされる。フットスイッチ42のA又はBペダルスイッチを踏んでも同様に動作する。これにより、フォトカプラ51a、51bで絶縁しているため、ハンドスイッチ41を介して生体組織に導通することはなくなくなり、電気的に安全性が保たれる。
上記構成によって、ハンドスイッチ41と装置本体2とを電気的に分離することができて、図3で説明した回路よりもさらに、電気的に安全にハンドスイッチ41を使用することが可能である。
尚、本実施の超音波手術システムでは、第1〜第3のハンドピースとしてシザース型ハンドピース3A、フック型ハンドピース3B及びトラカール型ハンドピース3Cを選択的に1つ装置本体2に着脱自在に接続して超音波処置を行う構成としているが、本発明はこれに限定されず、シザース型ハンドピース3A、フック型ハンドピース3B及びトラカール型ハンドピース3C以外のハンドピース例えば超音波振動を利用して超音波クリップ溶着等を行うハンドピースを装置本体2に着脱自在に接続して超音波処置を行う構成としても良い。
また、本発明の超音波手術システム及び超音波手術システムの拡張ユニットは、上記した実施の形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
[付記]
(付記項1) 超音波振動子から発生する超音波振動を利用して、生体組織を処置するハンドピースが接続可能で、前記超音波振動子を駆動する駆動手段及びこの駆動手段を操作するスイッチが接続可能で、このスイッチからの操作信号が入力される接続コネクタ部を有する超音波手術装置と、
前記駆動手段をオンオフするためのオンオフ操作が可能なフットスイッチと、
このフットスイッチに設け、このフットスイッチからのオンオフ操作を伝達するフットスイッチコネクタと、
前記駆動手段をオンオフするためのオンオフ操作が可能なハンドスイッチと、
このハンドスイッチに設け、このハンドスイッチからのオンオフ操作を伝達するハンドスイッチコネクタと、
前記フットスイッチコネクタが接続可能なフットスイッチコネクタ部及び前記ハンドスイッチコネクタが接続可能なハンドスイッチコネクタ部を設け、これらフットスイッチコネクタ部又はハンドスイッチコネクタ部から入力される前記フットスイッチ又は前記ハンドスイッチからのオンオフ操作信号を前記超音波手術装置の前記駆動手段に伝達するために、前記接続コネクタ部に接続可能な接続コネクタを設けた拡張ユニットと、
を具備したことを特徴とする超音波手術システム。
(付記項2) 超音波振動子から発生する超音波振動を利用して、生体組織を処置するハンドピースが接続可能で、前記超音波振動子を駆動する駆動手段及びこの駆動手段を操作するスイッチが接続可能で、このスイッチからの操作信号が入力される接続コネクタ部を有する超音波手術装置と、
前記駆動手段をオンオフするためのオンオフ操作が可能なフットスイッチと、
このフットスイッチに設け、このフットスイッチからのオンオフ操作を伝達するために前記接続コネクタ部に対して接続可能なフットスイッチコネクタと、
前記駆動手段をオンオフするためのオンオフ操作が可能なハンドスイッチと、
このハンドスイッチに設け、このハンドスイッチからのオンオフ操作を伝達するハンドスイッチコネクタと、
前記フットスイッチコネクタが接続可能なフットスイッチコネクタ部及び前記ハンドスイッチコネクタが接続可能なハンドスイッチコネクタ部を設け、これらフットスイッチコネクタ部又はハンドスイッチコネクタ部から入力される前記フットスイッチ又は前記ハンドスイッチからのオンオフ操作信号を前記超音波手術装置の前記駆動手段に伝達するために、前記接続コネクタ部に接続可能な接続コネクタを設けた拡張ユニットと、
を具備したことを特徴とする超音波手術システム。
(付記項3) 前記ハンドスイッチは、前記ハンドピースに対して着脱自在に保持可能な部分を有することを特徴とする付記項2に記載の超音波手術システム。
(付記項4) 前記フットスイッチに設けた前記フットスイッチコネクタ及び前記拡張ユニットに設けた前記接続コネクタは、それぞれ前記超音波手術装置に設けた前記接続コネクタ部に対して選択的に着脱自在であることを特徴とする付記項2又は3に記載の超音波手術システム。
(付記項5) 超音波振動子から発生する超音波振動を利用して生体組織を処置するハンドピースに接続されて前記超音波振動子を駆動する駆動手段及びこの駆動手段を操作するスイッチから出力される操作信号を受信する接続コネクタ部を有する超音波手術装置に対して接続可能な超音波手術システムの拡張ユニットであって、
前記超音波手術装置の接続コネクタ部に選択的に接続可能で、且つ、前記駆動手段のオンオフ操作を行うフットスイッチのフットスイッチコネクタに対して接続可能なフットスイッチコネクタ部と、
前記駆動手段のオンオフ操作を行うハンドスイッチに接続可能なハンドスイッチコネクタ部と、
前記フットスイッチ及び前記ハンドスイッチから出力されるオンオフ操作信号のうちの少なくとも一方の信号が伝達され、前記超音波手術装置の接続コネクタ部に対して着脱自在に接続可能な接続コネクタと、
を具備したことを特徴とする超音波手術システムの拡張ユニット。
(付記項6) 超音波振動を利用して、生体組織を処置する処置部を有するハンドピースと、このハンドピースに内蔵した超音波振動子と、超音波手術装置に設けられ、前記超音波振動子を駆動する駆動手段とを備えた超音波手術システムにおいて、
前記駆動手段を駆動するハンドスイッチと、
前記駆動手段を駆動するフットスイッチと、
前記ハンドスイッチと前記フットスイッチとの少なくとも一方が接続され、これらハンドスイッチ又はフットスイッチのスイッチ操作によるオンオフ信号を前記駆動手段に伝達するための接続手段を設けた拡張ユニットと、
を具備したことを特徴とする超音波手術システム。
(付記項7) 前記ハンドスイッチは、前記ハンドピースに対して着脱自在に保持可能な部分を有することを特徴とする付記項6に記載の超音波手術システム。
(付記項8) 前記フットスイッチ及び前記ハンドスイッチは、各々接続可能なコネクタを有し、
前記拡張ユニットは、前記フットスイッチ又は前記フットスイッチが接続可能なコネクタ部を設けていることを特徴とする付記項6に記載の超音波手術システム。
(付記項9) 前記拡張ユニットは、前記ハンドスイッチが接続可能なコネクタ部と、前記フットスイッチが接続可能なコネクタ部とのうちを少なくとも一方を設けたことを特徴とする付記項6に記載の超音波手術システム。
本発明の一実施の形態に係る第1のハンドピースであるシザース型ハンドピースを装置本体に着脱自在に接続して使用する超音波手術装置を用いた超音波手術システムの概略構成を示す説明図 図1におけるシザース型ハンドピースの代わりに装置本体に選択的に接続する第2及び第3のハンドピースを示す説明図であり、図2(a)は第2のハンドピースであるフック型ハンドピースを示す外観図、図2(b)は第3のハンドピースであるトラカール型ハンドピースを示す外観図 図1におけるハンドスイッチとフットスイッチと拡張ユニット及び装置本体とから構成される回路ブロック図 図3における他の応用例を説明する回路ブロック図
符号の説明
1 …超音波手術システム
1A …超音波手術装置
2 …装置本体
3A …シザース型ハンドピース (第1のハンドピース)
3B …フック型ハンドピース (第2のハンドピース)
3C …トラカール型ハンドピース (第3のハンドピース)
4,41 …ハンドスイッチ
5,42 …フットスイッチ
6,43 …拡張ユニット
12 …接続コネクタ
13 …接続コネクタ部
21 …ハンドスイッチコネクタ
22 …フットスイッチコネクタ
28 …ハンドスイッチコネクタ部
29 …フットスイッチコネクタ部
代理人 弁理士 伊藤 進

Claims (1)

  1. 超音波振動子の駆動を指示する指示信号を入力可能となるように設けられた接続コネクタ部と接続可能となるように設けられ、前記接続コネクタ部に前記指示信号を供給する出力コネクタとしての接続コネクタと、
    フットスイッチに設けたフットスイッチコネクタに接続可能となるように設けられ、前記フットスイッチコネクタから出力された前記指示信号を前記接続コネクタに供給可能となるように、前記接続コネクタに電気的に接続された入力コネクタとしてのフットスイッチコネクタ部と、
    ハンドスイッチに設けたハンドスイッチコネクタに接続可能となるように設けられ、前記ハンドスイッチコネクタから出力された前記指示信号を前記接続コネクタに供給可能となるように、前記接続コネクタに電気的に接続された入力コネクタとしてのハンドスイッチコネクタ部と、
    を具備したことを特徴とする超音波手術システムの拡張ユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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