JP2005027806A - 放射線診断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被検体をX線で透視・撮影するときに、透視による診断及び撮影以外のときには、X線曝射量を極力減らすことに重点を置くようにX線量を制御し、被検体が透視・撮影の全体を通して受けるX線被爆量を確実に軽減させる。
【解決手段】透視・撮影を実行するX線診断装置(放射線診断装置)としてのX線テレビシステム(図1)が提供される。このX線テレビシステムにおいて、モニタ44の画面上で観察画像が移動する所定の動作状態、すなわち透視下の位置決め動作になると、この位置決め動作が検出手段(45,46)により検出される。この位置決め動作が検出されたときに、X線管24から曝射されるX線の線量が所定値まで低下するように線量制御手段(46,12)により制御される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被検体を放射線で透視・撮影する放射線診断装置に係り、とくに、放射線で透視しながら消化管などの所望部位を位置決めする操作が必須である、X線診断装置などの放射線診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、X線により消化管などの所望部位を透視・撮影するX線診断装置は、病気治療時の検査のみならず、定期健診などにおいても広く使用されている。
【0003】
このX線診断装置には種々の形態のものがある。一例として、特許文献1及び2に見られる如く、Cアームと呼ばれる支持装置の両端部にそれぞれ取り付けられたX線発生装置とX線テレビ装置との間に、寝台の天板に載せた被検体を位置させて透視及び撮影を行う装置がある。X線発生装置から曝射されたX線は被検体を透過してX線テレビ装置に入射する。この透過X線は、X線テレビ装置において、光信号に変換されてテレビカメラで光学像として撮影される。この撮影を、所定の透視条件(所定強度の透視によるX線曝射)の元で実施することにより、被検体の透視画像をモニタに殆どリアルタイムに表示させることができる。
【0004】
このX線診断装置の場合、オペレータが行う透視・撮影に係る作業ステップとしては、大略、1)透視しながら行う位置決め、2)透視状態における診断(撮影部位の確認)、及び3)位置決めした部位の撮影、に分類される。
【0005】
このうち、1)項の「透視しながら行う位置決め」のステップは、診断したい所望部位がモニタ画面上の適切な位置(例えば中央の位置)に所望サイズで表示されるように位置決めするものである。この位置決めは、X線発生装置及びX線テレビ装置の位置移動や天板の位置移動がオペレータにより指令される。つまり、この「透視しながら行う位置決め」の状態は、オペレータが位置決め操作を行っている最中であるので、モニタ画面上で観察している透視画像(観察画像)が動いていることになる。これに対して、2)項の「透視状態における診断(撮影部位の確認)」のステップは、透視状態ではあるが、オペレータによる位置決め操作はなされておらず(位置決め操作の完了又は一時中止)、モニタ画面上の観察画像も固定した状態にあり、目視で撮影したい部位の確認が行われる。この確認が済むと、通常、所定強度のX線により、3)項の「撮影」ステップが実行される。
【0006】
このように、これら1)項〜3)項の作業ステップが適宜な順に繰り返されて1人の患者の検査がなされる。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−58665号公報
【0008】
【特許文献2】
特開2001−258871号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、X線を使用する医用モダリティにおいて、被検体のX線被爆量をいかに低減させるかということは重要な管理項目及び研究項目になっている。かかる観点から、上述した従来の透視・撮影用のX線診断装置をみた場合、以下のようにX線被爆量が依然として多く、無駄があることが判明した。
【0010】
上述した従来のX線診断装置によれば、「透視しながら行う位置決め」における観察画像の画質は、「透視状態における診断(撮影部位の確認)」の場合のそれに比べて、それほど重要では無く、撮像したい所望部位の位置や形態が分かればよいのであるにも関わらず、従来では、「透視状態における診断(撮影部位の確認)」の場合と同じX線量で透視が行われていたので、診断及び撮影に直接に関係しない作業における患者のX線曝射量が多くなり、これを改善したいとする要請があった。
【0011】
本発明は、このような事情に基づいてなされたもので、被検体を放射線で透視・撮影するときに、透視による診断及び撮影のときの画質は少なくとも従来と同等のものを保持する一方で、透視による診断及び撮影以外のときには、X線曝射量を極力減らすことに重点を置くようにX線量を制御し、これにより、被検体が透視・撮影の全体を通して受けるX線被爆量を確実に軽減させることを、その目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明に係るX線診断装置は、放射線を曝射する放射線源と、この放射線源から曝射されて被検体を透過した放射線を検出する放射線検出手段と、この放射線検出手段により検出された放射線に基づく透視時の観察画像をモニタに表示させる表示手段とを備えるとともに、前記モニタの画面上で前記観察画像が移動する所定の動作状態を検出する動作状態検出手段と、この動作状態検出手段により前記所定の動作状態が検出されたときに、前記放射線源から曝射される放射線の線量を所定値まで低下させるように制御する線量制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0013】
これにより、オペレータが、透視時に表示される観察画面(透視画面)を見ながら被検体の位置決め操作を行うと、かかる位置決め操作が所定の動作状態として検出される。すなわち、透視時に観察画面の表示内容が動いている状態が検出されるときには、観察画面の画質はそれほど問われない(画質を下げても、位置決めという目的は達成できる)ので、かかる透視に使用するX線などの放射線の量を所定値(位置決めが達成できる値)まで自動的に下げられる。このため、位置決め操作を継続させている時間の間、放射線量が低くなり、被検体の被爆量も低減される。このとき、オペレータは放射線量の低減制御を何等意識することなく、従来通りに、位置決め操作を行うだけで良く、操作上の負担が増大するということはない。
【0014】
かかる位置決め操作が終了して透視状態の診断(撮影部位の目視・確認など)に移行するときには、放射線量は再び、元の画質を維持した所定値まで戻されることになる。
【0015】
上述した構成において、好適には、前記動作状態検出手段は、当該放射線診断装置が透視状態で稼動しているときに、オペレータが前記モニタに表示された前記観察画像を見ながら位置決め操作を行っている状態を前記所定の動作状態として検出するように構成することである。
【0016】
また、例えば、前記放射線源は前記放射線としてX線を曝射するX線管であり、前記放射線検出手段は前記X線を検出するX線検出装置であって、前記観察画像は前記X線の透視による透視画像である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る放射線診断装置の一つの実施の形態を、図1〜4を参照して説明する。
【0018】
図1に、本発明に係る放射線診断装置を実施したX線診断装置の全体構成の概略を示す。このX線診断装置は、同図に示すように、Cアームと呼ばれる映像系の支持装置を架台(透視撮影台とも呼ばれる)に用いた遠隔操作式のX線テレビシステムとして構成されている。
【0019】
このX線テレビシステムは、大きくは、架台11、X線高電圧装置12、及び制御システム13を備える。このうち、架台11及びX線高電圧装置12は、実際に被検者が入室して透視・撮影を受けるX線テレビ室に設けられ、一方、制御システム13は操作室に設けられる。なお、X線テレビ室にも、近接操作卓を設けてもよい。
【0020】
架台11は、支持部21に移動可能に保持されたCアーム22を備える。このCアーム22は、Cアーム駆動部23を制御することで、Cアーム22に対して長手動、回転、及び円弧動が可能になっている。
【0021】
このCアームの一方の端部には、放射線源としてのX線管24が設けられている。このX線管24は、X線高電圧装置12から高電圧電力の供給を受けて、この高電圧電力の条件に応じてX線を曝射するようになっている。なお、図示しないが、X線管の前面にはX線可動絞りが設けられる。
【0022】
また、Cアーム22のもう一方の端部には、放射線検出手段としてのX線テレビ装置25が駆動部29を介して設けられている。このX線テレビ装置25は、被検体Pを透過してきたX線を入射させるイメージインテンシファイア(I.I.)26と、このI.I.26の出力側に光学系27を介して設けたTVカメラ28とを備える。このため、I.I.26の入射窓に入射したX線は光信号に変換されて、TVカメラ28により2次元像として撮影され、この2次元像の画像データは制御システム13に送られる。このX線テレビ装置25は、駆動部29を制御することで、当該X線テレビ装置25、すなわちI.I.26を所定の範囲で前後動させることができる。
【0023】
Cアーム22の両端部の間のスペースには、支持部21に支持された天板30が介在できるようになっている。この天板30は支持部21に対して上下動及び左右動可能に支持されており、この移動は支持部21に設けられた駆動部31の駆動を制御することで可能になっている。
【0024】
一方、制御システム13は、図1に示すように、インターフェース41を備え、このインターフェース41がX線高電圧装置12、駆動部23,29,31、及びTVカメラ28と内部バス42とを接続するようになっている。内部バス42には、画像処理装置43、モニタ44、コンソール45、及びコントローラ46が接続されている。
【0025】
このため、TVカメラ28で撮影された画像データはインターフェース41を介して画像処理装置43に送られ、γ補正、諧調処理、空間フィルタ処理などの処理が適宜に施される。このように画像処理を受けた画像はモニタ44に表示されるとともに、内部の記録媒体に記録可能になっている。これにより、透視像及び撮影像を収集可能になっている。
【0026】
コンソール45は、このX線テレビシステムにオペレータが必要な指令を与えるとき等に使用される。この指令には、「透視しながら行う位置決め」のための操作指令が含まれる。コンソール45で行ったオペレータの指令の情報は、コントローラ46に送られる。コントローラ46は、かかる指令情報を解読して制御データに処理し、その制御データを、必要に応じて、画像処理装置43のみならず、インターフェース41を介してX線高電圧装置12及び駆動部23,29,31に出力可能になっている。
【0027】
これにより、画像処理装置43は、コントローラ46から指令された条件の元で画像処理を実行できる。また、X線高電圧装置12は、コントローラ46から指令された曝射条件に応じた高電圧電力でX線管24を駆動できる。さらに、駆動部23,29,31は、コントローラ46から指令された駆動信号に応じて駆動し、Cアーム22、X線テレビ装置25(すなわちI.I.26)、及び天板30を移動することで、位置決め動作が可能になっている。
【0028】
本実施形態に係るX線テレビシステムの場合、コントローラ46が実施する制御には、「透視しながら行う位置決め」のときのX線量の低減制御が含まれる。このX線量の低減制御の処理の概要を図2に示す。
【0029】
次に、このX線テレビシステムで実行される透視及び撮影の動作を説明する。
【0030】
まず、通常、被検体P(被検者)が天板30に載った後、透視が開始される。この透視の開始を、コントローラ46は一定タイミング毎(Δt毎)にオペレータの操作情報に基づいて判断するようになっている(図2、ステップS1)。このため、オペレータが透視開始の条件が整ったとして透視開始のスイッチを操作すると、この操作に応答して、コントローラ46はステップS2以降の処理を実行する。
【0031】
すなわち、コントローラ46は、コンソール45の各種の位置決め用スイッチからの信号を読み込み、それらの信号値から現在、透視しながら位置決めの状態にあるか否かを判断する(ステップS2,S3)。この位置決め用スイッチには、Cアーム22、X線テレビ装置25、及び天板30の移動を指令するスイッチが含まれる。
【0032】
これらのスイッチをオペレータが操作している場合(操作中の場合)、この操作に応答してCアーム22、X線テレビ装置25、及び/又は天板30が移動しているので、被検体に対する透視用X線照射位置や照射範囲が変わるので、モニタ44の画面に表示される観察画像(透視画像)は、その表示内容がかかる操作に連動して移動している。この場合には、透視による診断(撮影部位の確認)を行うときよりも、透視される画像の画質が相当に低くても、その用は十分に足りることになる。
【0033】
そこで、コントローラ46は、図示しない別の移動制御の元で透視しながら位置決めを行う(又は行っている)と判断した場合(ステップS3、YES)、X線量の設定変更に移行する。すなわち、コントローラ46は、X線量を位置決め用X線量Apに既に設定済みであるか否かを判断し、設定済みでない場合には、位置決め用X線量Apに自動的に設定(変更)する(ステップS4)。この位置決め用X線量Apは、後述する透視用X線量Afに比べて、相当に低いレベル(例えば半分程度のレベル)が指定されている(Ap<Af)。透視用X線量Afは従来と同様に、所望の画質を得ることができる値である。
【0034】
このように、X線量=位置決め用X線量Apに設定すると、別に実行されているX線量制御装置による制御を介して、この位置決め用X線量ApがX線高電圧装置12に伝えられる。これにより、X線高電圧装置12はX線管24に供給する管電流及び/又は管電圧を制御し、X線管24から曝射される透視用X線の強度をX位置決め用X線量Apに対応した「低い」値に自動的に変更する。
【0035】
この結果、テレビモニタ44の画面には、低いX線量(=位置決め用X線量Ap)で透視され且つ表示内容が移動する観察画像が表示される。この観察画像の画質(分解能)は、X線量が低くなっている分、通常の透視状態のものよりは劣るものの、位置決めには、十分用が足りるものになっている。
【0036】
次いで、コントローラ46は、上述したようにX線量を低減させたことに伴う輝度調整の指令が既に済んでいるか否かを判断し、済んでいない場合には、かかる輝度調整を実行する(ステップS5)。この輝度調整は、X線量を位置決め用X線量Apに変更したことに伴い観察画像が暗くなってしまうことを防止するもので、X線テレビ装置25の制御パラメータを切り替えることで行われる。この制御パラメータには、テレビカメラ28への入射光量の制御、テレビカメラ28のゲイン制御がある。これにより、X線量を低減させても、殆ど同時に、観察画面の輝度調整が行われるので、観察画面の明るさは常にほぼ一定に保持される。
【0037】
一方、ステップS3の判断でNO、すなわち、透視しながら位置決めを行っている状態ではないと判断した場合には、「透視しながら診断(撮影部位の確認)」を行う(又は、行っている)と認識して、X線量の設定変更に移行する。すなわち、コントローラ46は、X線量を上述した透視用X線量Af(>Ap)に既に設定済みであるか否かを判断し、設定済みでない場合には、透視用X線量Afに自動的に設定(変更)する(ステップS6)。
【0038】
このように、X線量=透視用X線量Afに設定すると、並行して実行している別のX線量制御を介して、この透視用X線量AfがX線高電圧装置12に伝えられる。これにより、X線高電圧装置12はX線管24に供給する管電流及び/又は管電圧を制御して、X線管24から曝射される透視用X線の強度を透視用X線量Afに対応した「通常」値に自動的に変更する。
【0039】
この結果、テレビモニタ44の画面には、通常のX線量(画質を優先した透視用X線量Af)で透視され且つ表示内容が移動しない観察画像が表示される。この観察画像の画質(分解能)は、X線量が通常値になっている分、に優れている。
【0040】
次いで、コントローラ46は、上述したようにX線量を通常値(Af)に復帰させたことに伴う輝度調整の指令が既に済んでいるか否かを判断し、済んでいない場合には、かかる輝度調整を実行する(ステップS7)。これにより、X線量を変更しても、殆ど同時に、観察画面の輝度調整が行われるので、観察画面の明るさは常にほぼ一定に保持される。
【0041】
次いで、コントローラ46は、撮影を実行するか否かについて、オペレータからの操作信号に基づいて判断する(ステップS8)。この判断において、未だ撮影が指示されていないと認識されたときには、制御を終了する場合を除いて(ステップS9)、上述したステップS2に処理を戻す。これにより、一定間隔毎に、上述したステップS2〜S9の処理が繰り返される。
【0042】
一方、撮影の指示が出された場合(ステップS8、YES)、コントローラ46はX線量=撮影用X線量Ai(>Af>Ap)に設定し、この設定値をX線高電圧装置12に送る。これにより、所定X線量Aiの元で撮影が行われ、その撮影画像が画像処理装置43で得られるとともに、モニタ44に表示される。
【0043】
したがって、本実施形態に係るX線診断装置としてのX線テレビシステムによれば、通常、オペレータが透視・撮影に係る作業ステップとして行う「透視しながら行う位置決め」の動作がシステム側で自動的に検知される。
【0044】
つまり、オペレータは、かかるX線量の低減制御のことを何等意識することなく、通常の手順として、透視条件を設定し、位置決めを行えばよいのである。これに応答して、システム側で自動的に、例えば図3に示す如く撮影対象物TGをモニタ画面MSの中央部に移動させようとする透視下の位置決め動作が検知される。かかる検知がなされると、直ちに、透視下のX線量が予め定めた値Apに下げられる(図4、タイミングt1参照)。
【0045】
この「透視しながら行う位置決め」の状態が一定時間継続した後、位置決め動作を止める(又は中断する)と、この状態がシステム側で自動的に検知され、所定の透視用X線量Afに復帰させられる(図4、タイミングt2参照)。そこで、今度は、「透視状態における診断(撮影部位の確認)」が行われる。これにより、良好な分解能の元で撮影部位が確認され、撮影を行うか否か等の判断がなされる(図4、タイミングt2〜t3)。
【0046】
この判断により、オペレータが、例えば再度、位置決めを行う必要があると認定した場合、再度、「透視しながら行う位置決め」が続く(図4、タイミングt3〜t4)。この位置決めの後、「透視状態における診断(撮影部位の確認)」が行われ(図4、タイミングt4〜t5)、確認ができ次第、撮影が行われる(図4、タイミングt5〜t6)。
【0047】
このように、「透視しながら行う位置決め」、「透視状態における診断(撮影部位の確認)」、及び「撮影」が適宜の組み合わせで適宜に繰り返される中で、本実施形態によれば、「透視しながら行う位置決め」においてX線量が自動的に下げられる分だけ(図4中の斜線部参照)、被検体Pに対するX線被爆量が少なくなる。したがって、同じ透視下にあっても、画質優先か否かに応じてX線量を制御することで、きめ細かなX線量制御が可能になり、無用なX線被爆を回避できるという、従来に無い自動X被爆低減機能を有したX線診断装置を提供することができる。
【0048】
また、かかる自動X被爆低減機能により、X線管24の発熱量も抑制できることから、X線管の長寿命化(X線照射可能時間の長期化)も図られる。
【0049】
なお、本発明は、上述した実施形態のものに限定されることなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜に変形して実施可能である。
【0050】
例えば、上述した実施形態にあっては、「透視しながら行う位置決め」動作の状態を検出する構成として、オペレータが遠隔で操作する位置決め用の手動スイッチの操作状況から、かかる検出を行っていたが、必ずしもそのような構成に限定されない。例えば、この手動スイッチの代わりに、Cアーム、天板、X線テレビ装置などの移動部に設けた、当該移動部の移動検出器のセンサ信号を用いて、かかる検出を行ってもよいし、それら手動スイッチと移動検出器とを適宜に組み合わせて用いるようにしてもよい。
【0051】
また、放射線診断装置としてのX線診断装置も上述したX線テレビシステムに限定されること無く、「透視しながら行う位置決め」動作を伴う診断装置であれば、同様に実施することができる。
【0052】
【発明の効果】
以上の説明のとおり、本発明に係る放射線診断装置によれば、画質がそれほど問題にはならないとされる、モニタ画面上で観察画像が移動する所定の動作状態(すなわち、透視下の位置決め動作)を検出し、この所定の動作状態が検出されたときに、放射線の線量を所定値まで自動的に低下させるように制御するので、透視による診断及び撮影のときの画質は少なくとも従来と同等のものを保持する一方で、透視しながら位置決め動作を行うときには、X線量を下げて、被検体へのX線被爆量を減らし、このきめ細かいX線量制御を通して、被検体が透視・撮影の全体を通して受けるX線被爆量を確実により一層、軽減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るX線診断装置を示す概略系統図。
【図2】X線診断装置のコントローラで実行されるX線量の制御の概要を説明するフローチャート。
【図3】「透視しながら行う位置決め」動作の一例を説明するモニタ画面の模式図。
【図4】X線量の制御のタイミングを説明するタイミング図。
【符号の説明】
11 架台
12 X線高電圧装置(線量制御手段)
13 制御システム
22 Cアーム
23,29,31 駆動部
24 X線管
25 X線テレビ装置
30 天板
43 画像処理装置(表示手段)
44 モニタ
45 コンソール(動作状態検出手段)
46 コントローラ(動作状態検出手段、線量制御手段)

Claims (3)

  1. 放射線を曝射する放射線源と、この放射線源から曝射されて被検体を透過した放射線を検出する放射線検出手段と、この放射線検出手段により検出された放射線に基づく透視時の観察画像をモニタに表示させる表示手段とを備えた放射線診断装置において、
    前記モニタの画面上で前記観察画像が移動する所定の動作状態を検出する動作状態検出手段と、
    この動作状態検出手段により前記所定の動作状態が検出されたときに、前記放射線源から曝射される放射線の線量を所定値まで低下させるように制御する線量制御手段と、を備えたことを特徴とする放射線診断装置。
  2. 前記動作状態検出手段は、当該放射線診断装置が透視状態で稼動しているときに、オペレータが前記モニタに表示された前記観察画像を見ながら位置決め操作を行っている状態を前記所定の動作状態として検出するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の放射線診断装置。
  3. 前記放射線源は前記放射線としてX線を曝射するX線管であり、前記放射線検出手段は前記X線を検出するX線検出装置であって、前記観察画像は前記X線の透視による透視画像であることを特徴とする請求項1又は2に記載の放射線診断装置。
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