JP2005027223A - 折畳型携帯端末装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 所定角度開かれた状態からさらに拡開することを防止する折畳型携帯端末装置を提供する。
【解決手段】 第1筐体部材101aと第2筐体部材101bとを開閉可能に連結するヒンジ部102と、第2筐体部材101b内に設けられ、ヒンジ部102を保持するスペーサ113とを備え、第2筐体部材101bは、ヒンジ部102が設けられ、第1筐体部材101aと第2筐体部材101bとが閉じた状態で第1筐体部材101aと対向する正面101dに隣接する上側面101fを有し、第1筐体部材101aは、第1筐体部材101aと第2筐体101bとが所定角度に開いた状態で第2筐体部材101bの上側面101fに当接するヒンジ部側側面101gを有し、スペーサ113は、第2筐体部材101bの上側面101fの内壁に当接する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、2つの筐体が折畳み可能に連結された折畳型携帯端末装置に関する。
2つの筐体を開いた状態と閉じた状態とをとり得る折畳型携帯端末装置においては、使用時の利便性を考慮し、2つの筐体が所定角度以上開かないようにすることが好ましい。従来の折畳型携帯端末装置の一種である折畳型携帯電話機について、図を用いて説明する。図8は、従来の折畳型携帯電話機を開いた時のヒンジ部近傍を示す図である。従来の折畳型携帯電話機は、上部筐体301と下部筐体302とを接続する接続部303に近接して、下部筐体302は、伸縮性を有するクッション304が挿入された凹部305を有し、上部筐体301は、突起部306を有する。そして、2つの筐体301、302を開いたときに、突起部306が凹部305に収容され、上部筐体301と下部筐体302の開口角度が調整可能となっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−110674号公報
しかしながら、上記従来の折畳型携帯電話機にあっては、折畳型携帯電話機を折畳んだ状態において、突起部が上部筐体から電話機の外部へ向かって突出してしまう。一般に、この種の折畳型携帯端末装置にあっては、使用者は折畳んだ状態でポケット等に収納して携帯するものである。従って、ポケットから取出す時に突起が引っ掛かってスムーズに取出すことができなくなってしまう場合があるため、ポケットからの取出しやすさを考慮すると、突起部の高さは低いほうが望ましい。その反面、突起部は、凹部に収納させるだけの大きさおよび高さが必要となるため、ポケットからの取出し性を若干犠牲にしてしまうという事情があった。また、筐体から突出する突起部により、携帯端末装置のデザインに制約が生じてしまうという事情もあった。
本発明は、上記従来の事情に鑑みてなされたものであって、筐体から突出する突起部等を設けずに、所定角度以上の開きが防止される構造を備えた折畳型携帯端末装置を提供することを目的としている。
本発明の折畳型携帯端末装置は、第1筐体と第2筐体とを開閉可能に連結するヒンジ部と、前記第1筐体内に設けられ、前記ヒンジ部を保持する保持部材とを備え、前記第1筐体は、前記ヒンジ部が設けられ、前記第1筐体と前記第2筐体とが閉じた状態で前記第2筐体と対向する面に隣接する第1側面を有し、前記第2筐体は、前記第1筐体と前記第2筐体とが所定角度に開いた状態で前記第1側面に当接する第2側面を有し、前記保持部材は、前記第1側面の内壁に当接するものである。
この構成により、各々の筐体が所定角度に開かれたときに、第1筐体に対して第2筐体が当接する。さらに、第1筐体と第2筐体を所定角度以上に開こうとしたときに、開口角度を大きくさせる外力に対して、保持部材によって、第1筐体における第2筐体との当接部の変形を防止することができる。
また、本発明の折畳型携帯端末装置は、前記保持部材は、前記第1側面の内部と当接する面から立設するリブを備える。
この構成により、第1筐体と第2筐体を所定角度以上に開こうとしたときに発生する外力に対して、第1筐体における第2筐体との当接部の変形をさらに防止することができる。
また、本発明の折畳型携帯端末装置は、第1筐体の内部において、前記第1側面の近傍に設けられたアンテナを更に備える。
この構成により、高いアンテナ性能を得ることができる。
また、本発明の折畳型携帯端末装置は、前記ヒンジ部は、回動部分と、前記回動部分の両端に設けられた非回動部分を有し、前記第1筐体の前記主面と前記第1側面とにわたって、前記非回動部分をそれぞれ収容する収容部を有し、前記回動部分は前記保持部材によって保持されるとともに、前記非回動部分は前記保持部材と前記前記収容部によって保持されるように、前記保持部材が前記第1筐体に取付けられるものである。
この構成により、第1筐体における第2筐体との当接部の変形を防止するとともに、ヒンジ部をしっかりと保持することができる。
本発明によれば、筐体から突出する突起部を設けずに、所定角度以上の開きが防止される構造を備えた折畳型携帯端末装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。本実施の形態では、折畳型携帯端末装置の一種である折畳型携帯電話機を例にとって説明する。
図1は、本発明の実施形態を説明するための折畳型携帯電話機の開いた状態を示す断面図である。図2は、本発明の実施形態に係る折畳型携帯電話機の電気的構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態の折畳型携帯電話機は、筐体101を有する。
筐体101は、第1筐体部材101aおよび第2筐体部材101bを有して構成されており、これらがヒンジ部102を介して開閉(折畳み)可能に連結され、ヒンジ部102の動作により開閉(図1の矢印P方向及び反対方向)可能に構成されている。携帯時には、第1筐体部材101aが第2筐体101bと隣接して対向するように閉じた状態で用いられる。図1に、筐体101が閉じた状態を鎖線で示す。使用時には、第1筐体部材101aと第2筐体部材101bが開いた状態で用いられる。
第1筐体部材101aには、レシーバ106と、表示部111と、永久磁石112とが収容されている。第2筐体部材101bには、アンテナ103と、バイブレータ部104と、操作部105と、スピーカ107と、送話部(マイクロフォン)108と、カメラ部109と、ホール素子110と、スペーサ113と、電池114と、プリント基板115とが収容されている。
レシーバ106は、筐体101を閉じた時に第2筐体部材101bと対面する第1筐体部材101aの主面101cに設けられ、この主面101cから音声が出力されるように配設している。本実施形態の折畳型携帯電話機を通常の電話として使用する際に、通信相手の音声を出力するものである。
表示部111は、第1筐体部材101aの主面101cであって、レシーバ106よりヒンジ部102寄りに設けられている。この表示部111は液晶表示器等により構成することが可能であり、文字や記号、数字、画像、地図等を表示するものである。
プリント基板115には、送受信部116、データ変換部117、音声処理部118、画像処理部119、情報記録部120および制御部121が搭載されている。
バイブレータ部104は、第1筐体部材101a内に配置され、着信時に起振することにより着信を振動で報知するものである。
操作部105は、筐体101が閉じた状態の際に第1筐体部材101aの主面101cと対向する第2筐体部材101bの主面101dに設けられている。使用者は、操作部105を操作して、受話や終話の操作、レシーバ106やスピーカ107から出力される音量の調節、文字や記号、数字の入力、カメラ部109を操作したりマナーモードへの切替えができる。
カメラ部109は、第2筐体部材101bの主面101dと反対側の裏面101eに、スピーカ107や電池114と併設して設けられており、操作部105の後方方向の被写体が撮像可能になっている。
カメラ部109が捉えた被写体からの入射光は、レンズ群109bを通過してCCD(電荷結合素子)などの光電変換素子109aにて光信号から電気信号に変換され、画像情報が生成される。
この画像情報は、画像処理部119にて処理された後、表示部111に画像を生成する。
図2に示すように、送受信部116は、アンテナ103に接続されており、このアンテナ103で受信したデータを処理する。送受信部116で処理されたデータは、制御部121を介してデータ変換部117に伝達される。
データ変換部117は、受信データを音声データに変換して音声処理部118に伝達するものである。
音声処理部118は、音声データを復号化して音声信号を生成した後、レシーバ106やスピーカ107に伝達するものである。レシーバ106やスピーカ107では、音声処理部118から伝達された音声信号に対応する音声を出力するものである。
また、音声処理部118は、マイクロフォン108が受けた音声を符号化して音声データを生成した後、データ変換部117に伝達する。
データ変換部117は、伝達された音声データを通信データに変換する。変換された音声データである通信データは、制御部121を介して送受信部116に送出される。送受信部116は、受け取った通信データを処理し、アンテナ103から無線信号の電波として送信する。
カメラ部109と表示部111は画像処理部119に接続されており、画像処理部119はカメラ部109や制御部121から送られた画像情報を、表示部111に表示するための画像処理を行う。
レシーバ106、スピーカ107およびマイクロフォン108は、音声処理部118に接続されており、音声処理部118はデータ変換部117に接続されている。
また、制御部121は、バイブレータ部104、操作部105、ホール素子110、送受信部116、データ変換部117、画像処理部119、および情報記録部120に接続され、これらの構成要素の制御を行う。さらに、制御部121は電池114にも接続されている。
カメラ部109が撮影した画像情報は、所定の操作をすると情報記録部120に記録される。
情報記録部120は、カメラ部109により撮影された画像情報の他にも、電話番号情報や音声情報、撮像した画像の画像情報以外の画像情報(受信した画像情報等)、作成中または送受信したメール等の文字情報を記録することができる。
ホール素子110は、筐体101が閉状態のときには永久磁石112と対向するように、第2筐体部材101bに設けられている。
筐体101が閉状態では、永久磁石112がホール素子110に近接するため、ホール素子110が永久磁石112を検出して制御部121に検出信号を与える。
また、筐体101が開状態であれば、永久磁石112がホール素子110から離隔される。ホール素子110は永久磁石112を検出できないため、ホール素子110は検出信号を生成しない。
即ち、ホール素子110が永久磁石112を検出すると筐体101は閉状態であり、検出できなければ開状態である。制御部121は、ホール素子110の検出信号によって筐体101の開閉状態を認識できる。
上述のように構成された本実施形態の折畳型携帯電話機にあっては、筐体101が開いた状態では使用者がレシーバ106近傍に耳を当てて使用する。この開いた状態では、レシーバ106とマイクロフォン108との間隔が最大となるため、筐体101を手に持ちレシーバ106近傍を耳に当てて通話すると口の近傍にマイクロフォン108が近づくので、明瞭な音声が聞くことができ、送話も確実となる。またこの開いた状態では、手に持ってハンズフリーで通話したり、メールを読んだり或いはメールを作成するために文字入力をする時にも用いられる。閉じた状態では小さく折り畳まれ、投影面積が最小となるので、携帯性に好適となる。
次に、ヒンジ部102近傍について詳述する。図3は、本実施形態に係る折畳型携帯電話機における第2筐体部材101bおよびヒンジ部102の部分分解斜視図である。図4は、本実施形態に係る折畳型携帯電話機におけるヒンジ部102近傍の中央横断面図である。
図3乃至図4において、第2筐体部材101bは、筐体101が閉じた時に第1筐体部材101aと対向する表ケース122と、この表ケース122と嵌合する裏ケース123とから構成される。これら表ケース122と裏ケース123の周囲にはそれぞれ引掛け爪124と引掛け溝125が形成され、この引掛け爪124は引掛け溝125と係合する。図3では夫々2個ずつ図示していいるが、その数は適宜設けてもよい。
表ケース122の一端部側(上面側)には、ヒンジ部102両端を収容さする円弧状の第1曲面部128aおよび第2曲面部128bが向き合うように形成されている。裏ケース123の一端部側(上面側)には、第1及び第2曲面部128a、128bとの間に配置され、第2筐体部材101bの上側面101f(図1参照)を形成する壁部129が一体に設けられている。また、底面には、ボス部123aが複数設けられ、締結ねじ130が挿通するようになっている。
ヒンジ部102は、フランジ部132を有する筒部133と、筒部133片端側(図3の左上方向)から筒部133の中に挿入された軸部134と、軸部134の片端から挿通するとともに筒部133内部に設けられるコイルばね135およびクリック凹板136ならびにクリック凸板137と、筒部133の片端に取付けられて軸部134を支える第1軸受126と、筒部133の他端に取付けられて筒部133を回動可能に支える第2軸受127と、を有して構成される。
フランジ部132は貫通穴131を有し、この貫通穴131に固定ネジ(図示せず)が貫通することで、フランジ部132が第1筐体部材101aに螺着される。軸部134は、その片端が第1軸受126に挿入され回動不能に支えられ、筒部133とは共回動しないように設けられる。
クリック凹板136は表面に凹部136aが形成され、軸部134に対して回動不能であり軸部134のスラスト方向には摺動可能である。クリック凸板137の表面には凹部136aと対面する凸部137aが形成されている。また、外周には突出部137bが形成され、筒部133内部に形成された溝133a(図4に図示)に嵌ることにより、筒部133と共回動(軸部134に対して回動可能)するようになっている。コイルばね135はクリック凹板136をクリック凸板137側へ付勢する。
軸部134を回動不能に支える第1軸受126は第1曲面部128aの内側に収容され、筒部133を回動可能に支える第2軸受127は第2曲面部128bの内側に収容されることにより、ヒンジ部102は表ケース122に回動可能に保持される。
クリック凸板137の凸部137aは、筐体101が閉じた状態及び開いた状態で、クリック凹板136の凹部136aに係合されるようにに設定されている。クリック凹板136はコイルばね135によりクリック凸板137側に付勢されているので、筐体101が閉じている状態から開く時や開いた状態になったとき、及び筐体101が開いた状態から閉じる時や閉じた状態になったとき、凹部136aから凸部137aが脱出したり係合することにより、使用者がクリック感を得られるようになっている。
すなわち、筐体101が開閉する時、第2筐体部材101bに対して軸部134及びクリック凹板136は非回動な状態であり、筒部133の回動に伴ってクリック凸板137は回動することにより、クリック感が得られる。
スペーサ113は、表ケース122にヒンジ部102が取付けられた後に、表ケース122に取付けられ、ヒンジ部102を保持する。この保持部材の一例としてのスペーサ113は、その中央部113aがヒンジ部102の筒部133との間にクリアランス138(図4に図示)が形成されるように対向配設し、スペーサ113の両端に形成された係合爪113b、113cがそれぞれ第1、第2曲面部128a、128bの内面に形成された係合部128c、128dに係合する。そして、スペーサ113の両端部113d、113eが第1及び第2軸受126、127を覆うように当接することにより、これら第1、第2軸受126、127が夫々第1、第2曲面部128a、128bから脱出しないように保持される。また、スペーサ113の両端には締結ねじ130が挿通してボス部123aに固定されるねじ穴113g、113hが形成されている。
中央部113aには、後述する中央部113aの外面側から外力が付与される場合があり、この外力による中央部113aの変形の発生を防止するために、補強リブ113fが複数設けられている。この補強リブ113fは、表ケース122に組付けるとヒンジ部102によって隠れるので、見栄え、デザイン性が損なわれない。
操作部105やマイクロフォン108、プリント基板115等(図1に図示)とが収容された表ケース122にアンテナ103やカメラ部109(図1に図示)を備えた裏ケース123を嵌合させ、締結ねじ130を螺着させると、第2筐体部材101bが略箱状になって完成される。同時に、裏ケース123の壁部129内面側(第2筐体部材101bの内面側)はスペーサ113の中央部113aと当接される。また、フランジ部132に第1筐体部材101aを組付けると、筐体101が完成される。
図1において、筐体101が開いた状態のとき、第1筐体部材101aのヒンジ部側側面101gの一部が壁部129外面に当接する。前述したヒンジ部102のクリック凹板136およびクリック凸板137の係合と、第1筐体部材101aのヒンジ部側側面101gの一部および壁部129外面の当接とにより、筐体101が所定角度開いた状態となる。筐体101が開いた状態からさらに開こうとすると、第1筐体部材101aのヒンジ部側側面101gが壁部129を第2筐体部材101bの内部に向かって押し倒そうとする。しかし、壁部129がスペーサ113の中央部113aと当接しているため、壁部129及びスペーサ113の曲げ剛性の和により、壁部129は力が加わっても変形しにくくなっている。
近年、この種の携帯端末装置は、デザイン性を向上させるため、筐体部材の外表面に有色塗装が施されている。さらに、この有色塗装表面には、有色塗装剥がれを防止するために、UV塗装も施されている。前述の有色塗装については、下地塗装も行うなど、各製造メーカーは塗装層の多層化などによって、競合他社との色の差別化を図っている。
一方、吹付け量にばらつきを有する塗装工程が多くなると、結果的に塗装の膜厚がばらつき、結果的に、その表面は凹凸状になってしまう。そのため、筐体101が開閉し、開いた時に当接する当接部位に擦れや摩擦が生じると、凹凸面同士の摩擦による異音(擦れ音)が発生してしまう。
特に、使用者がレシーバ106から出力される音声が確実に聞こえやすくするために、第1筐体部材101aを頭部に強く押し当てる場合がある。第1筐体部材101が使用者の頭部に強く押し当てられると、第2筐体部材102の第1筐体部材101と当接する部分に外力が加わる。この押し当て動作を通話中に繰り返すと、第2筐体部材102に加わる外力により第2筐体部材が変形し、第1筐体部材101aと第2筐体部材101bとが摩擦し、異音の発生を招き、良好な通話を阻害する。すなわち、通信相手の音声とともにこの異音が聞こえてしまう。
そこで、本実施形態のように、押し当て動作があっても、第2の筐体部材の裏ケース123の壁部129の変形が防止できるので、このような塗装が施された場合においても、異音の発生が回避できる。
また、この種の携帯端末装置は、小型軽量を達成するために、金属製材料よりはABSやPC等の樹脂材料によって外観の筐体部材(表ケースや裏ケースなど)を形成したほうが好適である。しかしながら、ダイキャスト等の金属製材料で成形した場合に比べ、樹脂材料で形成された場合は、筐体部材の剛性が低下してしまう。そこで、筐体部材の剛性を高めるために厚肉な部品に成形したほうがいいが、反面、樹脂材料ではヒケ(充填不足)を招き、外観不良となってしまう場合がある。そのため、樹脂材料で筐体部材を形成しようとする場合には高剛性な筐体部材を実現することが困難であった。したがって、筐体101が開いた状態からさらに開こうとする時に壁部129の剛性によりそれを抑制する構造を得るには、十分な剛性を得ることが困難であった。
そこで、他の部品(本実施形態では、スペーサ113を指す)を活用して外力による壁部129の変形を防止させることにより、筐体101が容易に所定角度以上に開くことを防ぐことができる小型軽量な折畳型携帯電話機が実現できる。
次に、本実施形態に係る携帯電話機のアンテナ103について説明する。図1、図3および図4に示すように、アンテナ103は、第2筐体部材101bの上側面101fの内面に配置されている。すなわち、アンテナ103は、第2筐体部材101bのヒンジ部側の端部の極近傍に設けられている。
次に、アンテナ103の動作原理を説明する。図5は本実施形態に係る折畳型携帯電話機に用いたアンテナ103の動作原理を示す図であり、図5(a)は筐体が閉じた状態、図5(b)は筐体が開いた状態を示す。ここでは、本実施形態の折畳型携帯電話機が、W−CDMA方式に対応した場合について説明する。また、アンテナ103のエレメントの電気長が例えば、略2.0GHzの1/4波長または3/8波長とする。ここで、第1の筐体部材101aは、アンテナ103を有する第2の筐体部材101bに対し容量結合(浮遊容量)によって接続され、直流的には絶縁されている。この第1の筐体部材101aは、2つの筐体部材101a、101bが閉じた状態であれば反射器的な作用をし、開いた状態では導波器的な作用をする。
すなわち、図5(a)に示す筐体101が閉じた状態では、第1及び第2の筐体部材101a、101bに流れる高周波電流の向きが矢印A、Bのようになり、その大きさは、第2筐体部材101b側が大きくなる。
また、図5(b)に示す筐体101が開いた状態では、第2筐体部材101bに流れる高周波電流に対し、第1の筐体部材101aに流れる高周波電流の大きさはほぼ同じとなるが、その電流が逆相となる(高周波電流の流れる向きが反転し、矢印Dで示す)。第2の筐体部材101b側の筐体電流矢印Cは矢印Aと同じである。そのため、開いた状態では、第1の筐体部材101a側からも電磁波が放射される。
従って、スペーサ113の下方にスペース(空間)を設けることができる本実施形態の構成により、アンテナ103を第2筐体部材101bの端部に配設ができ、さらに人体頭部からも離すことができるので、人体が吸収する電磁波の量が低減し、高いアンテナ利得が得られる。
また、図6に示すように、上述したスペーサ113を用いず、裏ケース123の壁部129の内面側に可倒(変形)防止用リブを設けてもよい。ここで、図を用いて説明する。図6は、本実施形態の折畳型携帯電話機における裏ケースにおいて、壁部の強度を向上させて変形を防止する変形防止用リブを設けた場合を示す斜視図である。図5において、本実施形態の形態電話機に用いた裏ケース123において、壁部129の内面に、外面側から力が付与されたときにその変形を防止する変形防止用リブ123bを設ける。この構成によっても、外面側から力が付与されたときに、第2筐体101bの変形を防止することができる。
次に、図1乃至図4及び図7を参照して、本実施形態の折畳型携帯電話機の動作について説明する。
図7は、本発明が適用される折畳型携帯電話機におけるモード別の機能を説明するための図である。
図7において、本実施形態の折畳型携帯電話機に電源が投入された状態では、音声通信モード201が開始され、前述の操作部105を操作することでモード切替を実行し、非音声通信モード202またはカメラモード203で各機能の操作が行えるように構成されている。
音声通信モード201では、音声および非音声通信の受信待受動作を開始し、着信動作や発信動作を行うことで通信相手と通話をすることができる。
受信待受状態において、筐体101が閉じていれば、露呈していない表示部111には何も表示されない。筐体101が開いていれば、表示部111に時刻等が表示され、着信した場合には時刻等の表示が消えて相手の発信番号が表示される。また、着信したときに、相手の発信番号が名前と共に予め電話帳に登録されているならば、相手の名前が表示される。
音声通信を着信した時は、スピーカ107から報知音が出力され、筐体101を開いた状態にして受話動作を行うと、着信音の出力が停止されて受話が開始される。すなわち、通信相手の音声がレシーバ106から出力される。音声通信を終了する時は、操作部105で所定の操作を行うと、終話する。
非音声通信モード202では、受信待受状態を維持しながら、筐体101を開いた状態において、操作部105により入力した文字情報を表示部111に表示させることができる。さらに、送信機能を用いて相手に入力した文字情報や情報記録部120に保存されてある音声、非音声(画像等)情報を送信することができる。
メールなどの非音声情報を着信した時には、着信を報知する着信音がスピーカ107から出力される。筐体101が開いている時には、表示部111に着信を報知するメッセージが表示される。
なお、音声、非音声通信を着信した時にマナーモードに設定してあるば、スピーカ107から報知音が出力されず、バイブレータ部104が作動して使用者に無音報知する。
また、音声または非音声通信を行うときには、送信相手を確定するために電話帳機能を利用することができる。即ち、筐体101を開いた状態にし、操作部105を操作して、電話帳機能を用いて相手名を表示部111に表示させ、選択して確定することができる。
カメラモード203においては、カメラ部109による撮影は、筐体101を開いた状態で行える。
カメラ部109によって被写体を撮影すると、撮像画像が表示部111に表示される。また、撮影した撮像画像は操作部105の操作により静止画または動画として情報記録部120に記録できる。
情報記録部120に記録された動画や静止画像を再生するときには、所定の操作を行って、撮影した撮像画像を表示部111に表示させ、目視することができる。
この撮影した撮像画像は、電話番号情報に関連付けて電話帳に記憶することができる。画像情報と関連付けられた電話番号から着信があった場合、表示部111に撮像画像が表示される。
音声通信の着信があった場合における、使用者の使用態様について説明する。使用者は第2筐体部材101bを手に持ち、レシーバ106を耳(頭部)に当てて使用する。このとき、レシーバ106から出力される音声を明瞭に聞き取るために、使用者はレシーバ106を耳に強く押し当てる場合がある。そのとき、筐体101には、開いた状態よりさらに開こうとする力が加わる。しかし、前述したように、開いた状態では、第1筐体部材101aのヒンジ部側側面101gが壁部129と当接し、壁部129はスペーサ113と当接しているので、第1筐体部材101aによる壁部129の変形が防がれる。
従って、筐体101から突出する突起部を設けずに、筐体101を所定の開口角度からさらに開く動作を防止できるようので、ポケットからの取出しが容易で、しかも、デザイン上の制約が無い折畳型携帯端末装置を実現することができる。
本発明は、筐体から突出する突起部等を設けずに、所定角度以上の開きが防止される効果を有し、2つの筐体が折畳み可能に連結された折畳型携帯端末装置等に有用である。
本発明の実施形態を説明するための折畳型携帯電話機の開いた状態を示す断面図 本発明の実施形態に係る折畳型携帯電話機の電気的構成を示すブロック図 本発明の実施形態に係る折畳型携帯電話機における第2筐体部材の部分分解斜視図 本発明の実施形態に係る折畳型携帯電話機におけるヒンジ部の中央横断面図 本発明の実施形態に係る折畳型携帯電話機に用いたアンテナの動作原理を示す図であり、(a) 筐体が閉じた状態、(b) 筐体が開いた状態 本発明の実施形態に係る折畳型携帯電話機における裏ケースにおいて、壁部の強度を向上させて変形を防止する変形防止用リブを設けた場合を示す斜視図 本発明の実施形態に係る携帯端末装置のモード別の機能を説明するための説明図 従来の携帯電話機を開いた時のヒンジ部近傍を示す図
符号の説明
101 筐体
101a 第1筐体部材
101b 第2筐体部材
101c 第1の筐体部材の主面
101d 第2の筐体部材の正面
101e 第2の筐体部材の裏面
101f 第2筐体部材101bの上側面
101g 第1筐体部材101aのヒンジ部側側面
102 ヒンジ部
103 アンテナ
113 スペーサ
113a 中央部
113b、113c 係合爪
113d、113e 両端部
113f 補強リブ
113g、113h ねじ穴
122 表ケース
123 裏ケース
123a ボス部
123b 変形防止用リブ
124 引掛け爪
125 引掛け溝
126 第1軸受
127 第2軸受
128a 第1曲面部
128b 第2曲面部
128c、128d 係合部
129 壁部
130 締結ねじ
131 貫通穴
132 フランジ部
133 筒部
133a 溝
134 軸部
135 コイルばね
136 クリック凹板
136a 凹部
137 クリック凸板
137a 凸部
137b 突出部
138 クリアランス

Claims (4)

  1. 第1筐体と第2筐体とを開閉可能に連結するヒンジ部と、
    前記第1筐体内に設けられ、前記ヒンジ部を保持する保持部材とを備え、
    前記第1筐体は、前記ヒンジ部が設けられ、前記第1筐体と前記第2筐体とが閉じた状態で前記第2筐体と対向する面に隣接する第1側面を有し、
    前記第2筐体は、前記第1筐体と前記第2筐体とが所定角度に開いた状態で前記第1側面に当接する第2側面を有し、
    前記保持部材は、前記第1側面の内壁に当接するものである、折畳型携帯端末装置。
  2. 請求項1記載の折畳型携帯端末装置であって、前記保持部材は、前記第1側面の内側と当接する第1面と、前記第1面と接するとともに前記第1面から離れる方向へ延在する第2面とを有し、前記第1面から前記第2面へ向かって立設するリブを備える折畳型携帯端末装置。
  3. 請求項1または2記載の折畳型携帯端末装置であって、
    第1筐体の内部において、前記第1側面の近傍に設けられたアンテナを更に備える折畳型携帯端末装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか一項記載の折畳型携帯端末装置であって、
    前記ヒンジ部は、回動部分と、前記回動部分の両端に設けられた非回動部分を有し、
    前記第1筐体の前記主面と前記第1側面とにわたって、前記非回動部分をそれぞれ収容する収容部を有し、
    前記保持部材は、前記収容部を覆うとともに前記非回動部分を保持するように前記第1筐体に取付けられるものである、折畳型携帯端末装置。
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