JP2005026102A - 圧接コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】圧接端子を確実に固定し信頼性を向上させる。
【解決手段】圧接コネクタ10は、コネクタハウジング20と圧接端子60と端子リテーナ40とを備えて構成され、更にハウジングリテーナ30を備えてなる。コネクタハウジング20は、内側に端子収容孔21を有するコネクタ嵌合部22を備え、コネクタ嵌合部22の側壁には、端子収容孔21とコネクタ嵌合部22の外側とを連通する端子リテーナ挿入穴部25が形成されている。端子リテーナ40は、棒状圧入部41が端子収容孔21に収容された圧接端子60の嵌合接続部61の基端側端部に係合すると共に、端子収容孔21及び端子リテーナ挿入穴部25を隙間無く塞ぐようにコネクタ嵌合部22に装着される。端子リテーナ40で圧接端子60を確実にコネクタハウジング20に固定することができると共に、端子収容孔21内に流れ込むモールドを嵌合接続部61内に入り込ませないため、圧接端子60の信頼性を向上させることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】圧接コネクタ10は、コネクタハウジング20と圧接端子60と端子リテーナ40とを備えて構成され、更にハウジングリテーナ30を備えてなる。コネクタハウジング20は、内側に端子収容孔21を有するコネクタ嵌合部22を備え、コネクタ嵌合部22の側壁には、端子収容孔21とコネクタ嵌合部22の外側とを連通する端子リテーナ挿入穴部25が形成されている。端子リテーナ40は、棒状圧入部41が端子収容孔21に収容された圧接端子60の嵌合接続部61の基端側端部に係合すると共に、端子収容孔21及び端子リテーナ挿入穴部25を隙間無く塞ぐようにコネクタ嵌合部22に装着される。端子リテーナ40で圧接端子60を確実にコネクタハウジング20に固定することができると共に、端子収容孔21内に流れ込むモールドを嵌合接続部61内に入り込ませないため、圧接端子60の信頼性を向上させることができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電線に圧接される圧接端子を収容する圧接コネクタに関し、特に圧接端子を確実に圧接コネクタに固定すると共に圧接端子の信頼性を向上させることができる圧接コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、圧接コネクタに、電線の芯線と接続されることにより電線との電気的導通を図る圧接部を有する圧接端子を収容して固定する場合、圧接端子を収容する端子収容孔の形状を工夫したり、端子収容孔内にランス機構を形成したり、圧接端子自身の形状を工夫したりして圧接端子を圧接コネクタに係止固定させたり、圧接端子を固定するための複雑な形状のリテーナを圧接コネクタに装着して圧接端子を圧接コネクタに係止固定させたりしている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平13−266991号公報(第3−4頁、第1−10図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように圧接コネクタの端子収容孔の形状を工夫したり複雑な形状のリテーナを装着したりして圧接端子を圧接コネクタに固定する場合、圧接コネクタやリテーナの製造作業が繁雑なものとなる場合があると共に、圧接端子の圧接コネクタへの固定作業が複雑なものとなる場合がある。また、端子収容孔の形状を工夫したりした場合、例えば電線を圧接した圧接端子の圧接部と電線との圧接部分を樹脂モールドなどにより封止固定する際にモールドが端子収容孔内に流れ込んで相手方接続端子との嵌合接続部を封止し、不具合を起こして端子の信頼性を損なうことも懸念される。
【0005】
この発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、圧接端子を確実に圧接コネクタに固定すると共に圧接端子の信頼性を向上させることができる圧接コネクタを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る圧接コネクタは、相手方コネクタが嵌合される凸型のコネクタ嵌合部を有しこのコネクタ嵌合部の内側に端子収容孔が形成されたコネクタハウジングと、このコネクタハウジングの前記端子収容孔に収容されて前記相手方コネクタと電気的に接続されると共にケーブルの電線と圧接される金属性の圧接端子と、前記端子収容孔に収容された前記圧接端子を前記コネクタハウジングに固定する端子リテーナとを有する圧接コネクタであって、前記コネクタハウジングは、前記コネクタ嵌合部の側壁に形成された前記端子収容孔と前記コネクタ嵌合部の外側とを連通する端子リテーナ挿入穴部を備えて構成され、前記圧接端子は、前記相手方コネクタに収容された相手方接続端子と嵌合する筒状の嵌合接続部と、この嵌合接続部の基端側に形成され前記電線が挿入されるスリット部を有する圧接部と、これら嵌合接続部及び圧接部の間を連結する板状の端子本体部とを備えて構成され、前記端子リテーナは、前記端子リテーナ挿入穴部から圧入され前記端子収容孔に収容された圧接端子の前記嵌合接続部の基端側端部と係合すると共に、前記端子リテーナ挿入穴部及び前記端子収容孔を隙間無く塞ぐ状態で前記コネクタ嵌合部に係止固定され前記圧接端子を前記コネクタハウジングに固定する棒状圧入部を備えて構成されることを特徴とする。
【0007】
この発明によれば、コネクタハウジングに圧接端子を固定するための端子リテーナが、端子収容孔に収容された圧接端子の嵌合接続部の基端側端部と係合して圧接端子を固定する。また、端子リテーナが、コネクタ嵌合部に形成された端子リテーナ挿入穴部及び端子収容孔を隙間無く塞ぐ状態でコネクタ嵌合部に係止固定される。このため、圧接端子を確実にコネクタハウジングに固定することができると共に、例えば端子収容孔に収容した圧接端子の圧接部とケーブルの電線との圧接部分を樹脂モールドにより封止固定する場合に、端子収容孔内に流れ込んだモールドの嵌合接続部への浸入を防ぎ圧接端子の信頼性を向上させることができる。
【0008】
なお、端子リテーナは、例えば端子リテーナ挿入穴部に圧入され端子収容孔を塞ぐ棒状圧入部の側面に、棒状圧入部よりも軟らかい材質の圧入力減衰部材を備えてなり、この場合圧入力減衰部材としては、EPDMゴム、シリコンゴム、熱可塑性エラストマ又はホットメルト樹脂などを用いることができる。
【0009】
この発明の圧接コネクタとしては、例えばコネクタハウジングに嵌合され嵌合前の状態ではケーブルを嵌合方向と交差する方向に沿って直線状に保持すると共に、圧接端子に電線を挿入して圧接するためのハウジングリテーナと、コネクタハウジングとハウジングリテーナとの嵌合部分に形成され両者を電線と圧接端子との圧接部分と共に封止固定する樹脂モールド部とを更に備えたものでも良く、この場合、コネクタハウジングは、端子収容孔と連通すると共に環状のハウジングリテーナ嵌合壁を有するハウジングリテーナが嵌合するハウジングリテーナ嵌合部を備え、ハウジングリテーナは、ハウジングリテーナ嵌合部への嵌合時にケーブルをその嵌合方向に対して直交する面と平行に保持するケーブル保持部を備え、ケーブル保持部は、嵌合時にハウジングリテーナ嵌合部内で圧接端子に電線を挿入して圧接するための端子側開口部を備えると共に、ハウジングリテーナ嵌合部内に樹脂モールド部を形成するモールドを充填するための注入開口部を備えてなる。
【0010】
なお、それぞれ対向する一対のハウジングリテーナ嵌合壁の内壁面とケーブル保持部の側面とには、嵌合時にケーブルを屈曲した状態で保持するための凹部がそれぞれ形成されている。
【0011】
また、それぞれ対向する一対のハウジングリテーナ嵌合壁の内壁面とケーブル保持部の側面とには、ハウジングリテーナとハウジングリテーナ嵌合部との嵌合状態を保持するためのハウジングリテーナ係止部が形成され、この場合ハウジングリテーナ係止部は、内壁面及び側面のいずれか一方に形成されたハウジングリテーナ係止突起と、いずれか他方に形成されたハウジングリテーナ係止突起と係合するハウジングリテーナ係止凹部とから構成されている。
【0012】
ハウジングリテーナのケーブル保持部としては、以下のようなものでも良い。即ち、ケーブル保持部は、例えばケーブルを介して対向配置されケーブルを電線の芯線方向と交差する方向に挟み込んで挟持固定する分割可能な構造の複数の挟持部材から構成されており、複数の挟持部材のうちの一方の挟持部材に形成された係合凹部と、複数の挟持部材のうちの他方の挟持部材に形成された、係合凹部と係合する係合突起部を有する係合片部とからなる係合部を備えてなる。
【0013】
また、ケーブル保持部は、例えばケーブルを介して対向配置されケーブルを電線の芯線方向と交差する方向に挟み込んで挟持固定する複数の挟持部材と、これら複数の挟持部材の一方の端部同士を結合するヒンジ部と、複数の挟持部材の他方の端部同士を係合して固定する係合部とを一体的に形成して構成されており、係合部は、複数の挟持部材のうちの一方の挟持部材の他方の端部に形成された係合凹部と、複数の挟持部材のうちの他方の挟持部材の他方の端部に形成された、係合凹部と係合する係合突起部を有する係合片部とから構成されている。
【0014】
この場合、複数の挟持部材は、例えばケーブルとの対向面にケーブルの被覆外周径に合わせて形成された、電線の芯線方向に延びる形状の固定溝部を備える。
【0015】
ここで、ケーブルは、例えば複数の電線を平面状に並設した構造からなるフラットケーブルであっても良い。ケーブルがフラットケーブルである場合、複数の挟持部材に備えられた固定溝部は、フラットケーブルを構成する各電線の被覆外周径に合わせて各電線の配列方向に複数配列形成される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照して、この発明の好ましい実施の形態を説明する。
図1〜3は、この発明の一実施形態に係る圧接コネクタを説明するための斜視図、図4は、この圧接コネクタのハウジングリテーナの展開斜視図、図5は、他のハウジングリテーナの展開斜視図、図6は、図3のA−A´断面図、図7は、図3のB−B´断面図、図8は、この圧接コネクタの他の端子リテーナを示す斜視図、図9は、図8で示す端子リテーナを装着した圧接コネクタを示す断面図である。なお、図6は圧接コネクタに接続されたケーブルを更に折り曲げた状態を示している。
圧接コネクタ10は、図示しない相手方コネクタが嵌合される凸型のコネクタ嵌合部22(図6及び図7参照)を有すると共にこのコネクタ嵌合部22の内側に端子収容孔21が形成された樹脂成型部材からなるコネクタハウジング20と、このコネクタハウジング20のコネクタ嵌合部22に形成された端子収容孔21に収容されて相手方コネクタと電気的に接続されると共に例えばケーブルとしてのフラットケーブル50の電線53と圧接される金属性の圧接端子60と、コネクタ嵌合部22の端子収容孔21に収容された圧接端子60をコネクタハウジング20に固定するための端子リテーナ40とを備えて構成されている。また、この例の圧接コネクタ10は、コネクタハウジング20に装着(嵌合)され嵌合前の状態ではフラットケーブル50を嵌合方向と交差する方向に沿って直線状に保持すると共に、圧接端子60にフラットケーブル50の電線53を挿入して圧接するためのコネクタハウジング20と同じく樹脂成型部材からなるハウジングリテーナ30を更に備えて構成されている。
【0017】
コネクタハウジング20は、例えば既述した端子収容孔21を有するコネクタ嵌合部22の他に、更に端子収容孔21と連通しハウジングリテーナ30が内部に嵌合する環状のハウジングリテーナ嵌合壁23が形成されたハウジングリテーナ嵌合部24を備えている。なお、この例の圧接コネクタ10では、コネクタハウジング20のコネクタ嵌合部22の外側に、更に環状のコネクタ嵌合壁28が形成されている。
【0018】
ハウジングリテーナ30に保持されるフラットケーブル50は、この例では絶縁被覆51に芯線52が覆われた複数の電線53を平面状に並設し、各電線53間を絶縁被覆51と同じく絶縁樹脂からなるブリッジ部54で連結した構造からなり、可撓性を備えて構成されている。なお、圧接端子60の後述する圧接部63との圧接を容易にするために、フラットケーブル50の少なくともハウジングリテーナ30に保持される部分には、ブリッジ部54に該当する部分にスリット55が形成されている。ここで、このフラットケーブル50としては、例えば単体からなる複数の電線53をブリッジ部54で連結せずに各々独立して平面状に並設したものでも良い。
【0019】
コネクタハウジング20の端子収容孔21に収容される圧接端子60は、図6に示すように、例えば図示しない相手方接続端子が嵌合する筒状の嵌合接続部61と、この嵌合接続部61の基端側に形成されフラットケーブル50の電線53が挿入されるスリット部62を有する圧接部63と、これら嵌合接続部61及び圧接部63を連結する板状の端子本体部64とを備えて構成されている。なお、嵌合接続部61には、例えば相手方接続端子との接続状態を良好にするための弾性接触片65が形成されている。
【0020】
ハウジングリテーナ30は、コネクタハウジング20のハウジングリテーナ嵌合部24への嵌合時にフラットケーブル50をその嵌合方向に対して直交する面と平行に保持する板状のケーブル保持部31を備えて構成されている。この例のケーブル保持部31は、例えばフラットケーブル50をその厚さ方向に挟み込んで挟持固定する矩形板状の第1挟持部材32及び矩形枠状の第2挟持部材33(図4参照)と、これら第1及び第2挟持部材32,33の一方の端部同士を結合するヒンジ部34と、第1及び第2挟持部材32,33の他方の端部同士を係合して固定する係合部35とを一体的に形成して構成されている。
【0021】
なお、係合部35は、例えば第1挟持部材32のヒンジ部34側と反対側の端部に形成された係合凹部36と、第2挟持部材33のヒンジ部34側と反対側の端部に形成された、係合凹部36と係合する係合突起部38を有する係合片部37とから構成されている。
【0022】
また、第1及び第2挟持部材32,33は、ヒンジ部34で一体的に連結された構造以外に、図5に示すように、例えば互いに分割可能な構造からなるものでも良い。この場合、係合部35は、例えば第1及び第2挟持部材32,33のうちの一方(ここでは第1挟持部材32)の端部に対角状に形成された係合凹部36と、他方(ここでは第2挟持部材33)の端部に係合凹部36と対応する対角状に形成された係合片部37とから構成されていると良い。係合部35がこのように構成されれば、両挟持部材32,33を確実に一体的に係合可能だからである。
【0023】
なお、ケーブル保持部31の第2挟持部材33には、圧接端子60の圧接部63にフラットケーブル50の電線53を挿入して圧接するための端子側開口部33aが形成されている。また、第1挟持部材32には、圧接部63と電線53との圧接時に、圧接部63が第1挟持部材32に当接しないようにするための逃げ凹み部32aが形成されている。更に、第1及び第2挟持部材32,33のそれぞれの対向端部には、例えばフラットケーブル50の各電線53の被覆外周径に合わせて形成され各電線53の芯線52方向に延びると共に各電線53の配列方向に複数配列形成された、各電線53を安定して確実にケーブル保持部31で保持するための固定溝部31cが備えられている。
【0024】
また、ケーブル保持部31の第1挟持部材32の一対の側面には、フラットケーブル50の各電線53の被覆外周径に合わせて複数形成されたハウジングリテーナ側凹部31aが備えられており、コネクタハウジング20のハウジングリテーナ嵌合部24においてハウジングリテーナ30がハウジングリテーナ嵌合部24に嵌合した際に、これらハウジングリテーナ側凹部31aと対向するハウジングリテーナ嵌合壁23の一対の内壁面には、同じくフラットケーブル50の各電線53の被覆外周径に合わせて複数形成されたハウジング側凹部23aが備えられている。
【0025】
このようにケーブル保持部31とハウジングリテーナ嵌合壁23とにハウジングリテーナ側凹部31aとハウジング側凹部23aとが備えられていると、これら備えられたハウジングリテーナ側凹部31a及びハウジング側凹部23aで、ハウジングリテーナ30のハウジングリテーナ嵌合部24への嵌合時にケーブル保持部31がその嵌合方向に対して直交する面と平行に保持していたフラットケーブル50を、図2に示すような屈曲した状態に保持することができるため、圧接コネクタ10のハウジングリテーナ嵌合部24内における圧接端子60の圧接部63とフラットケーブル50の電線53との圧接部分に対していわゆるストレインリリーフ構造を具備させることが可能となる。
【0026】
なお、図3に示すように、ハウジングリテーナ30とコネクタハウジング20とで屈曲状態に保持したフラットケーブル50を、例えば更にハウジングリテーナ嵌合壁23の周縁部で再び折り曲げるようにすれば、圧接端子60の圧接部63とフラットケーブル50の電線53との圧接部分に対して、更に強いストレインリリーフ構造を具備することが可能となる。
【0027】
また、ハウジングリテーナ30のケーブル保持部31とハウジングリテーナ嵌合部24のハウジングリテーナ嵌合壁23におけるハウジングリテーナ側凹部31a及びハウジング側凹部23aが形成された以外の側面及び内壁面には、この例ではハウジングリテーナ係止部100が形成されている。このハウジングリテーナ係止部100は、例えばケーブル保持部31の第1挟持部材32の側面に形成されたハウジングリテーナ係止突起31bと、ハウジングリテーナ嵌合壁23に形成されたハウジングリテーナ係止突起31bと係合するハウジングリテーナ係止凹部23bとから構成されている。このように構成されたハウジングリテーナ係止部100により、ハウジングリテーナ30とコネクタハウジング20との嵌合状態を確実に維持することができる。
【0028】
端子リテーナ40は、例えば樹脂成形部材からなり、コネクタハウジング20のコネクタ嵌合部22の側壁に形成された後述する端子リテーナ挿入穴部に圧入され、端子収容孔21に収容された圧接端子60の嵌合接続部31の基端側端部と係合して端子リテーナ挿入穴部及び端子収容孔21を隙間無く塞ぐ棒状圧入部41と、この棒状圧入部41と平行配置されコネクタ嵌合部22の側壁に係止する棒状係止部42と、これら棒状圧入部41及び棒状係止部42を連結する棒状部連結部43とを備えて構成されている。
【0029】
一方、コネクタハウジング20のコネクタ嵌合部22の側壁には、端子収容孔21とコネクタ嵌合部22の外側とを連通する端子リテーナ挿入穴部25が形成されている。また、コネクタハウジング20のコネクタ嵌合壁28の端子リテーナ挿入穴部25と対応する位置には、端子リテーナ40を挿通するための端子リテーナ装着穴部29が形成されている。
【0030】
従って、図6及び図7に示すように、この圧接コネクタ10では、コネクタ嵌合部22の端子収容孔21に収容した圧接端子60を、端子リテーナ40を端子リテーナ装着穴部29を介してコネクタ嵌合部22に装着し棒状圧入部41を端子リテーナ挿入穴部25に圧入することにより、棒状係止部42がコネクタ嵌合部22の側壁に係止すると共に棒状圧入部41が圧接端子60の嵌合接続部61の基端側端部と係合することでコネクタハウジング20に確実に固定することができる。このとき、コネクタ嵌合部22に装着された端子リテーナ40の棒状圧入部41は、上記のように圧接端子60の嵌合接続部61の基端側端部と係合すると共に端子収容孔21及び端子リテーナ挿入穴部25を隙間無く塞ぐため、例えば後述する圧接端子60の圧接部63とフラットケーブル50の電線53との圧接部分を樹脂モールドにより封止固定する場合に、端子収容孔21内に流れ込んだモールドが嵌合接続部61内に入り込んでしまったり、端子リテーナ挿入穴部25を通ってコネクタ嵌合部22の外側に流出してしまったりすることによる不具合を確実に防止することができる。
【0031】
このため、この圧接コネクタ10では、端子収容孔21に収容された圧接端子60を確実にコネクタハウジング20に固定することができると共に、例えば端子収容孔21に収容した圧接端子60の圧接部63とフラットケーブル50の電線53との圧接部分を封止固定する場合に、端子収容孔21内に流れ込んだモールドの嵌合接続部61への浸入等を確実に防いで圧接端子60の信頼性を向上させることが可能になる。
【0032】
また、この圧接コネクタ10では、フラットケーブル50を保持したハウジングリテーナ30を図1中矢印で示す方向に移動させコネクタハウジング20に装着するだけで、フラットケーブル50の電線53を端子収容孔21に収容された圧接端子60の圧接部63に挿入して圧接することができると共に、ハウジングリテーナ30とコネクタハウジング20とで、フラットケーブル50をケーブル保持部31が保持した部分に対して屈曲した状態で保持し、圧接部63と電線53との圧接部分に対してストレインリリーフ構造を具備することができる。このため、フラットケーブル50と圧接端子60との圧接作業を容易にしつつストレインリリーフ構造を具備してフラットケーブル50への引っ張り力に強い圧接コネクタ10を実現することも可能となる。
【0033】
なお、上述した端子リテーナ40の代わりに、図8に示す端子リテーナ40´を用いるようにしても良い。この端子リテーナ40´は、端子リテーナ挿入穴部25及び端子収容孔21を塞ぐ棒状圧入部41の側面に、EPDMゴム、シリコンゴム、熱可塑性エラストマ又はホットメルト樹脂などの棒状圧入部41よりも軟らかい材質からなる圧入力減衰部材44が備えられている点が、既述した端子リテーナ40と相違している。この場合、備えられた圧入力減衰部材44が圧入時の緩衝材のような役割を果たすため、棒状圧入部41の端子リテーナ挿入穴部25への圧入が容易となる。このような端子リテーナ40´を用いても、図9に示すように、圧入力減衰部材44が備えられた棒状圧入部41が圧接端子60の嵌合接続部61の基端側端部と係合し、且つ端子リテーナ挿入穴部25及び端子収容孔21を塞ぐので、端子リテーナ40を用いた場合と同様の効果を得ることが可能である。
【0034】
図10は、この発明の他の実施形態に係る圧接コネクタを説明するための斜視図、図11は、図10のC−C´断面図である。なお、以降において、既に説明した部分と重複する説明は割愛する。ここで、図11は圧接コネクタに接続されたケーブルを更に折り曲げた状態を示している。
この例の圧接コネクタ10´は、コネクタハウジング20のハウジングリテーナ嵌合部24内に、ハウジングリテーナ30とハウジングリテーナ嵌合部24との嵌合部分をフラットケーブル50の電線53と圧接端子60の圧接部63との圧接部分と共に封止固定する樹脂モールド部70が形成されている点と、ハウジングリテーナ30の第1挟持部材32´に、樹脂モールド部70を形成するモールドを充填するための注入開口部32bが形成されている点とが、先の例の圧接コネクタ10と相違している。この圧接コネクタ10´のように、ハウジングリテーナ嵌合部24内に樹脂モールド部70を形成すれば、ハウジングリテーナ30とコネクタハウジング20との嵌合状態をリテーナ係止部100と共に更に強固に維持することが可能となる。なお、この場合、注入開口部32bからハウジングリテーナ嵌合部24内に充填されたモールドは、端子収容孔21内に流れ込む場合もあるが、図11に示すように、圧接端子60の嵌合接続部61の基端側は端子リテーナ40の棒状圧入部41により塞がれているため、モールドが嵌合接続部61内に入り込んでしまうことは無い。その他の効果については圧接コネクタ10と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0035】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明によれば、コネクタハウジングに圧接端子を固定するための端子リテーナが、端子収容孔に収容された圧接端子の嵌合接続部の基端側端部と係合して圧接端子を固定する。また、端子リテーナが、コネクタ嵌合部に形成された端子リテーナ挿入穴部及び端子収容孔を隙間無く塞ぐ状態でコネクタ嵌合部に係止固定される。このため、圧接端子を確実にコネクタハウジングに固定することができると共に、例えば端子収容孔に収容した圧接端子の圧接部とケーブルの電線との圧接部分を樹脂モールドにより封止固定する場合に、端子収容孔内に流れ込んだモールドの嵌合接続部への浸入を防ぎ圧接端子の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る圧接コネクタを説明するための斜視図である。
【図2】同圧接コネクタを説明するための斜視図である。
【図3】同圧接コネクタを説明するための斜視図である。
【図4】同圧接コネクタのハウジングリテーナの展開斜視図である。
【図5】同圧接コネクタの他のハウジングリテーナの展開斜視図である。
【図6】図3のA−A´断面図であり、ケーブルを更に折り曲げた状態を示す図である。
【図7】図3のB−B´断面図である。
【図8】同圧接コネクタの他の端子リテーナを示す斜視図である。
【図9】図8で示す端子リテーナを装着した圧接コネクタを示す断面図である。
【図10】この発明の他の実施形態に係る圧接コネクタを説明するための斜視図である。
【図11】図10のC−C´断面図であり、ケーブルを更に折り曲げた状態を示す図である。
【符号の説明】10,10´…圧接コネクタ、20…コネクタハウジング、21…端子収容孔、22…コネクタ嵌合部、23…ハウジングリテーナ嵌合壁、24…ハウジングリテーナ嵌合部、25…端子リテーナ挿入穴部、28…コネクタ嵌合壁、29…端子リテーナ装着穴部、30…ハウジングリテーナ、31…ケーブル保持部、32…第1挟持部材、33…第2挟持部材、34…ヒンジ部、35…係合部、36…係合凹部、37…係合片部、38…係合突起部、40,40´…端子リテーナ、41…棒状圧入部、42…棒状係止部、43…棒状部連結部、44…圧入力減衰部材、50…フラットケーブル、53…電線、60…圧接端子、61…嵌合接続部、63…圧接部、70…樹脂モールド部、100…ハウジングリテーナ係止部。
【発明の属する技術分野】
この発明は、電線に圧接される圧接端子を収容する圧接コネクタに関し、特に圧接端子を確実に圧接コネクタに固定すると共に圧接端子の信頼性を向上させることができる圧接コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、圧接コネクタに、電線の芯線と接続されることにより電線との電気的導通を図る圧接部を有する圧接端子を収容して固定する場合、圧接端子を収容する端子収容孔の形状を工夫したり、端子収容孔内にランス機構を形成したり、圧接端子自身の形状を工夫したりして圧接端子を圧接コネクタに係止固定させたり、圧接端子を固定するための複雑な形状のリテーナを圧接コネクタに装着して圧接端子を圧接コネクタに係止固定させたりしている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平13−266991号公報(第3−4頁、第1−10図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように圧接コネクタの端子収容孔の形状を工夫したり複雑な形状のリテーナを装着したりして圧接端子を圧接コネクタに固定する場合、圧接コネクタやリテーナの製造作業が繁雑なものとなる場合があると共に、圧接端子の圧接コネクタへの固定作業が複雑なものとなる場合がある。また、端子収容孔の形状を工夫したりした場合、例えば電線を圧接した圧接端子の圧接部と電線との圧接部分を樹脂モールドなどにより封止固定する際にモールドが端子収容孔内に流れ込んで相手方接続端子との嵌合接続部を封止し、不具合を起こして端子の信頼性を損なうことも懸念される。
【0005】
この発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、圧接端子を確実に圧接コネクタに固定すると共に圧接端子の信頼性を向上させることができる圧接コネクタを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る圧接コネクタは、相手方コネクタが嵌合される凸型のコネクタ嵌合部を有しこのコネクタ嵌合部の内側に端子収容孔が形成されたコネクタハウジングと、このコネクタハウジングの前記端子収容孔に収容されて前記相手方コネクタと電気的に接続されると共にケーブルの電線と圧接される金属性の圧接端子と、前記端子収容孔に収容された前記圧接端子を前記コネクタハウジングに固定する端子リテーナとを有する圧接コネクタであって、前記コネクタハウジングは、前記コネクタ嵌合部の側壁に形成された前記端子収容孔と前記コネクタ嵌合部の外側とを連通する端子リテーナ挿入穴部を備えて構成され、前記圧接端子は、前記相手方コネクタに収容された相手方接続端子と嵌合する筒状の嵌合接続部と、この嵌合接続部の基端側に形成され前記電線が挿入されるスリット部を有する圧接部と、これら嵌合接続部及び圧接部の間を連結する板状の端子本体部とを備えて構成され、前記端子リテーナは、前記端子リテーナ挿入穴部から圧入され前記端子収容孔に収容された圧接端子の前記嵌合接続部の基端側端部と係合すると共に、前記端子リテーナ挿入穴部及び前記端子収容孔を隙間無く塞ぐ状態で前記コネクタ嵌合部に係止固定され前記圧接端子を前記コネクタハウジングに固定する棒状圧入部を備えて構成されることを特徴とする。
【0007】
この発明によれば、コネクタハウジングに圧接端子を固定するための端子リテーナが、端子収容孔に収容された圧接端子の嵌合接続部の基端側端部と係合して圧接端子を固定する。また、端子リテーナが、コネクタ嵌合部に形成された端子リテーナ挿入穴部及び端子収容孔を隙間無く塞ぐ状態でコネクタ嵌合部に係止固定される。このため、圧接端子を確実にコネクタハウジングに固定することができると共に、例えば端子収容孔に収容した圧接端子の圧接部とケーブルの電線との圧接部分を樹脂モールドにより封止固定する場合に、端子収容孔内に流れ込んだモールドの嵌合接続部への浸入を防ぎ圧接端子の信頼性を向上させることができる。
【0008】
なお、端子リテーナは、例えば端子リテーナ挿入穴部に圧入され端子収容孔を塞ぐ棒状圧入部の側面に、棒状圧入部よりも軟らかい材質の圧入力減衰部材を備えてなり、この場合圧入力減衰部材としては、EPDMゴム、シリコンゴム、熱可塑性エラストマ又はホットメルト樹脂などを用いることができる。
【0009】
この発明の圧接コネクタとしては、例えばコネクタハウジングに嵌合され嵌合前の状態ではケーブルを嵌合方向と交差する方向に沿って直線状に保持すると共に、圧接端子に電線を挿入して圧接するためのハウジングリテーナと、コネクタハウジングとハウジングリテーナとの嵌合部分に形成され両者を電線と圧接端子との圧接部分と共に封止固定する樹脂モールド部とを更に備えたものでも良く、この場合、コネクタハウジングは、端子収容孔と連通すると共に環状のハウジングリテーナ嵌合壁を有するハウジングリテーナが嵌合するハウジングリテーナ嵌合部を備え、ハウジングリテーナは、ハウジングリテーナ嵌合部への嵌合時にケーブルをその嵌合方向に対して直交する面と平行に保持するケーブル保持部を備え、ケーブル保持部は、嵌合時にハウジングリテーナ嵌合部内で圧接端子に電線を挿入して圧接するための端子側開口部を備えると共に、ハウジングリテーナ嵌合部内に樹脂モールド部を形成するモールドを充填するための注入開口部を備えてなる。
【0010】
なお、それぞれ対向する一対のハウジングリテーナ嵌合壁の内壁面とケーブル保持部の側面とには、嵌合時にケーブルを屈曲した状態で保持するための凹部がそれぞれ形成されている。
【0011】
また、それぞれ対向する一対のハウジングリテーナ嵌合壁の内壁面とケーブル保持部の側面とには、ハウジングリテーナとハウジングリテーナ嵌合部との嵌合状態を保持するためのハウジングリテーナ係止部が形成され、この場合ハウジングリテーナ係止部は、内壁面及び側面のいずれか一方に形成されたハウジングリテーナ係止突起と、いずれか他方に形成されたハウジングリテーナ係止突起と係合するハウジングリテーナ係止凹部とから構成されている。
【0012】
ハウジングリテーナのケーブル保持部としては、以下のようなものでも良い。即ち、ケーブル保持部は、例えばケーブルを介して対向配置されケーブルを電線の芯線方向と交差する方向に挟み込んで挟持固定する分割可能な構造の複数の挟持部材から構成されており、複数の挟持部材のうちの一方の挟持部材に形成された係合凹部と、複数の挟持部材のうちの他方の挟持部材に形成された、係合凹部と係合する係合突起部を有する係合片部とからなる係合部を備えてなる。
【0013】
また、ケーブル保持部は、例えばケーブルを介して対向配置されケーブルを電線の芯線方向と交差する方向に挟み込んで挟持固定する複数の挟持部材と、これら複数の挟持部材の一方の端部同士を結合するヒンジ部と、複数の挟持部材の他方の端部同士を係合して固定する係合部とを一体的に形成して構成されており、係合部は、複数の挟持部材のうちの一方の挟持部材の他方の端部に形成された係合凹部と、複数の挟持部材のうちの他方の挟持部材の他方の端部に形成された、係合凹部と係合する係合突起部を有する係合片部とから構成されている。
【0014】
この場合、複数の挟持部材は、例えばケーブルとの対向面にケーブルの被覆外周径に合わせて形成された、電線の芯線方向に延びる形状の固定溝部を備える。
【0015】
ここで、ケーブルは、例えば複数の電線を平面状に並設した構造からなるフラットケーブルであっても良い。ケーブルがフラットケーブルである場合、複数の挟持部材に備えられた固定溝部は、フラットケーブルを構成する各電線の被覆外周径に合わせて各電線の配列方向に複数配列形成される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照して、この発明の好ましい実施の形態を説明する。
図1〜3は、この発明の一実施形態に係る圧接コネクタを説明するための斜視図、図4は、この圧接コネクタのハウジングリテーナの展開斜視図、図5は、他のハウジングリテーナの展開斜視図、図6は、図3のA−A´断面図、図7は、図3のB−B´断面図、図8は、この圧接コネクタの他の端子リテーナを示す斜視図、図9は、図8で示す端子リテーナを装着した圧接コネクタを示す断面図である。なお、図6は圧接コネクタに接続されたケーブルを更に折り曲げた状態を示している。
圧接コネクタ10は、図示しない相手方コネクタが嵌合される凸型のコネクタ嵌合部22(図6及び図7参照)を有すると共にこのコネクタ嵌合部22の内側に端子収容孔21が形成された樹脂成型部材からなるコネクタハウジング20と、このコネクタハウジング20のコネクタ嵌合部22に形成された端子収容孔21に収容されて相手方コネクタと電気的に接続されると共に例えばケーブルとしてのフラットケーブル50の電線53と圧接される金属性の圧接端子60と、コネクタ嵌合部22の端子収容孔21に収容された圧接端子60をコネクタハウジング20に固定するための端子リテーナ40とを備えて構成されている。また、この例の圧接コネクタ10は、コネクタハウジング20に装着(嵌合)され嵌合前の状態ではフラットケーブル50を嵌合方向と交差する方向に沿って直線状に保持すると共に、圧接端子60にフラットケーブル50の電線53を挿入して圧接するためのコネクタハウジング20と同じく樹脂成型部材からなるハウジングリテーナ30を更に備えて構成されている。
【0017】
コネクタハウジング20は、例えば既述した端子収容孔21を有するコネクタ嵌合部22の他に、更に端子収容孔21と連通しハウジングリテーナ30が内部に嵌合する環状のハウジングリテーナ嵌合壁23が形成されたハウジングリテーナ嵌合部24を備えている。なお、この例の圧接コネクタ10では、コネクタハウジング20のコネクタ嵌合部22の外側に、更に環状のコネクタ嵌合壁28が形成されている。
【0018】
ハウジングリテーナ30に保持されるフラットケーブル50は、この例では絶縁被覆51に芯線52が覆われた複数の電線53を平面状に並設し、各電線53間を絶縁被覆51と同じく絶縁樹脂からなるブリッジ部54で連結した構造からなり、可撓性を備えて構成されている。なお、圧接端子60の後述する圧接部63との圧接を容易にするために、フラットケーブル50の少なくともハウジングリテーナ30に保持される部分には、ブリッジ部54に該当する部分にスリット55が形成されている。ここで、このフラットケーブル50としては、例えば単体からなる複数の電線53をブリッジ部54で連結せずに各々独立して平面状に並設したものでも良い。
【0019】
コネクタハウジング20の端子収容孔21に収容される圧接端子60は、図6に示すように、例えば図示しない相手方接続端子が嵌合する筒状の嵌合接続部61と、この嵌合接続部61の基端側に形成されフラットケーブル50の電線53が挿入されるスリット部62を有する圧接部63と、これら嵌合接続部61及び圧接部63を連結する板状の端子本体部64とを備えて構成されている。なお、嵌合接続部61には、例えば相手方接続端子との接続状態を良好にするための弾性接触片65が形成されている。
【0020】
ハウジングリテーナ30は、コネクタハウジング20のハウジングリテーナ嵌合部24への嵌合時にフラットケーブル50をその嵌合方向に対して直交する面と平行に保持する板状のケーブル保持部31を備えて構成されている。この例のケーブル保持部31は、例えばフラットケーブル50をその厚さ方向に挟み込んで挟持固定する矩形板状の第1挟持部材32及び矩形枠状の第2挟持部材33(図4参照)と、これら第1及び第2挟持部材32,33の一方の端部同士を結合するヒンジ部34と、第1及び第2挟持部材32,33の他方の端部同士を係合して固定する係合部35とを一体的に形成して構成されている。
【0021】
なお、係合部35は、例えば第1挟持部材32のヒンジ部34側と反対側の端部に形成された係合凹部36と、第2挟持部材33のヒンジ部34側と反対側の端部に形成された、係合凹部36と係合する係合突起部38を有する係合片部37とから構成されている。
【0022】
また、第1及び第2挟持部材32,33は、ヒンジ部34で一体的に連結された構造以外に、図5に示すように、例えば互いに分割可能な構造からなるものでも良い。この場合、係合部35は、例えば第1及び第2挟持部材32,33のうちの一方(ここでは第1挟持部材32)の端部に対角状に形成された係合凹部36と、他方(ここでは第2挟持部材33)の端部に係合凹部36と対応する対角状に形成された係合片部37とから構成されていると良い。係合部35がこのように構成されれば、両挟持部材32,33を確実に一体的に係合可能だからである。
【0023】
なお、ケーブル保持部31の第2挟持部材33には、圧接端子60の圧接部63にフラットケーブル50の電線53を挿入して圧接するための端子側開口部33aが形成されている。また、第1挟持部材32には、圧接部63と電線53との圧接時に、圧接部63が第1挟持部材32に当接しないようにするための逃げ凹み部32aが形成されている。更に、第1及び第2挟持部材32,33のそれぞれの対向端部には、例えばフラットケーブル50の各電線53の被覆外周径に合わせて形成され各電線53の芯線52方向に延びると共に各電線53の配列方向に複数配列形成された、各電線53を安定して確実にケーブル保持部31で保持するための固定溝部31cが備えられている。
【0024】
また、ケーブル保持部31の第1挟持部材32の一対の側面には、フラットケーブル50の各電線53の被覆外周径に合わせて複数形成されたハウジングリテーナ側凹部31aが備えられており、コネクタハウジング20のハウジングリテーナ嵌合部24においてハウジングリテーナ30がハウジングリテーナ嵌合部24に嵌合した際に、これらハウジングリテーナ側凹部31aと対向するハウジングリテーナ嵌合壁23の一対の内壁面には、同じくフラットケーブル50の各電線53の被覆外周径に合わせて複数形成されたハウジング側凹部23aが備えられている。
【0025】
このようにケーブル保持部31とハウジングリテーナ嵌合壁23とにハウジングリテーナ側凹部31aとハウジング側凹部23aとが備えられていると、これら備えられたハウジングリテーナ側凹部31a及びハウジング側凹部23aで、ハウジングリテーナ30のハウジングリテーナ嵌合部24への嵌合時にケーブル保持部31がその嵌合方向に対して直交する面と平行に保持していたフラットケーブル50を、図2に示すような屈曲した状態に保持することができるため、圧接コネクタ10のハウジングリテーナ嵌合部24内における圧接端子60の圧接部63とフラットケーブル50の電線53との圧接部分に対していわゆるストレインリリーフ構造を具備させることが可能となる。
【0026】
なお、図3に示すように、ハウジングリテーナ30とコネクタハウジング20とで屈曲状態に保持したフラットケーブル50を、例えば更にハウジングリテーナ嵌合壁23の周縁部で再び折り曲げるようにすれば、圧接端子60の圧接部63とフラットケーブル50の電線53との圧接部分に対して、更に強いストレインリリーフ構造を具備することが可能となる。
【0027】
また、ハウジングリテーナ30のケーブル保持部31とハウジングリテーナ嵌合部24のハウジングリテーナ嵌合壁23におけるハウジングリテーナ側凹部31a及びハウジング側凹部23aが形成された以外の側面及び内壁面には、この例ではハウジングリテーナ係止部100が形成されている。このハウジングリテーナ係止部100は、例えばケーブル保持部31の第1挟持部材32の側面に形成されたハウジングリテーナ係止突起31bと、ハウジングリテーナ嵌合壁23に形成されたハウジングリテーナ係止突起31bと係合するハウジングリテーナ係止凹部23bとから構成されている。このように構成されたハウジングリテーナ係止部100により、ハウジングリテーナ30とコネクタハウジング20との嵌合状態を確実に維持することができる。
【0028】
端子リテーナ40は、例えば樹脂成形部材からなり、コネクタハウジング20のコネクタ嵌合部22の側壁に形成された後述する端子リテーナ挿入穴部に圧入され、端子収容孔21に収容された圧接端子60の嵌合接続部31の基端側端部と係合して端子リテーナ挿入穴部及び端子収容孔21を隙間無く塞ぐ棒状圧入部41と、この棒状圧入部41と平行配置されコネクタ嵌合部22の側壁に係止する棒状係止部42と、これら棒状圧入部41及び棒状係止部42を連結する棒状部連結部43とを備えて構成されている。
【0029】
一方、コネクタハウジング20のコネクタ嵌合部22の側壁には、端子収容孔21とコネクタ嵌合部22の外側とを連通する端子リテーナ挿入穴部25が形成されている。また、コネクタハウジング20のコネクタ嵌合壁28の端子リテーナ挿入穴部25と対応する位置には、端子リテーナ40を挿通するための端子リテーナ装着穴部29が形成されている。
【0030】
従って、図6及び図7に示すように、この圧接コネクタ10では、コネクタ嵌合部22の端子収容孔21に収容した圧接端子60を、端子リテーナ40を端子リテーナ装着穴部29を介してコネクタ嵌合部22に装着し棒状圧入部41を端子リテーナ挿入穴部25に圧入することにより、棒状係止部42がコネクタ嵌合部22の側壁に係止すると共に棒状圧入部41が圧接端子60の嵌合接続部61の基端側端部と係合することでコネクタハウジング20に確実に固定することができる。このとき、コネクタ嵌合部22に装着された端子リテーナ40の棒状圧入部41は、上記のように圧接端子60の嵌合接続部61の基端側端部と係合すると共に端子収容孔21及び端子リテーナ挿入穴部25を隙間無く塞ぐため、例えば後述する圧接端子60の圧接部63とフラットケーブル50の電線53との圧接部分を樹脂モールドにより封止固定する場合に、端子収容孔21内に流れ込んだモールドが嵌合接続部61内に入り込んでしまったり、端子リテーナ挿入穴部25を通ってコネクタ嵌合部22の外側に流出してしまったりすることによる不具合を確実に防止することができる。
【0031】
このため、この圧接コネクタ10では、端子収容孔21に収容された圧接端子60を確実にコネクタハウジング20に固定することができると共に、例えば端子収容孔21に収容した圧接端子60の圧接部63とフラットケーブル50の電線53との圧接部分を封止固定する場合に、端子収容孔21内に流れ込んだモールドの嵌合接続部61への浸入等を確実に防いで圧接端子60の信頼性を向上させることが可能になる。
【0032】
また、この圧接コネクタ10では、フラットケーブル50を保持したハウジングリテーナ30を図1中矢印で示す方向に移動させコネクタハウジング20に装着するだけで、フラットケーブル50の電線53を端子収容孔21に収容された圧接端子60の圧接部63に挿入して圧接することができると共に、ハウジングリテーナ30とコネクタハウジング20とで、フラットケーブル50をケーブル保持部31が保持した部分に対して屈曲した状態で保持し、圧接部63と電線53との圧接部分に対してストレインリリーフ構造を具備することができる。このため、フラットケーブル50と圧接端子60との圧接作業を容易にしつつストレインリリーフ構造を具備してフラットケーブル50への引っ張り力に強い圧接コネクタ10を実現することも可能となる。
【0033】
なお、上述した端子リテーナ40の代わりに、図8に示す端子リテーナ40´を用いるようにしても良い。この端子リテーナ40´は、端子リテーナ挿入穴部25及び端子収容孔21を塞ぐ棒状圧入部41の側面に、EPDMゴム、シリコンゴム、熱可塑性エラストマ又はホットメルト樹脂などの棒状圧入部41よりも軟らかい材質からなる圧入力減衰部材44が備えられている点が、既述した端子リテーナ40と相違している。この場合、備えられた圧入力減衰部材44が圧入時の緩衝材のような役割を果たすため、棒状圧入部41の端子リテーナ挿入穴部25への圧入が容易となる。このような端子リテーナ40´を用いても、図9に示すように、圧入力減衰部材44が備えられた棒状圧入部41が圧接端子60の嵌合接続部61の基端側端部と係合し、且つ端子リテーナ挿入穴部25及び端子収容孔21を塞ぐので、端子リテーナ40を用いた場合と同様の効果を得ることが可能である。
【0034】
図10は、この発明の他の実施形態に係る圧接コネクタを説明するための斜視図、図11は、図10のC−C´断面図である。なお、以降において、既に説明した部分と重複する説明は割愛する。ここで、図11は圧接コネクタに接続されたケーブルを更に折り曲げた状態を示している。
この例の圧接コネクタ10´は、コネクタハウジング20のハウジングリテーナ嵌合部24内に、ハウジングリテーナ30とハウジングリテーナ嵌合部24との嵌合部分をフラットケーブル50の電線53と圧接端子60の圧接部63との圧接部分と共に封止固定する樹脂モールド部70が形成されている点と、ハウジングリテーナ30の第1挟持部材32´に、樹脂モールド部70を形成するモールドを充填するための注入開口部32bが形成されている点とが、先の例の圧接コネクタ10と相違している。この圧接コネクタ10´のように、ハウジングリテーナ嵌合部24内に樹脂モールド部70を形成すれば、ハウジングリテーナ30とコネクタハウジング20との嵌合状態をリテーナ係止部100と共に更に強固に維持することが可能となる。なお、この場合、注入開口部32bからハウジングリテーナ嵌合部24内に充填されたモールドは、端子収容孔21内に流れ込む場合もあるが、図11に示すように、圧接端子60の嵌合接続部61の基端側は端子リテーナ40の棒状圧入部41により塞がれているため、モールドが嵌合接続部61内に入り込んでしまうことは無い。その他の効果については圧接コネクタ10と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0035】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明によれば、コネクタハウジングに圧接端子を固定するための端子リテーナが、端子収容孔に収容された圧接端子の嵌合接続部の基端側端部と係合して圧接端子を固定する。また、端子リテーナが、コネクタ嵌合部に形成された端子リテーナ挿入穴部及び端子収容孔を隙間無く塞ぐ状態でコネクタ嵌合部に係止固定される。このため、圧接端子を確実にコネクタハウジングに固定することができると共に、例えば端子収容孔に収容した圧接端子の圧接部とケーブルの電線との圧接部分を樹脂モールドにより封止固定する場合に、端子収容孔内に流れ込んだモールドの嵌合接続部への浸入を防ぎ圧接端子の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る圧接コネクタを説明するための斜視図である。
【図2】同圧接コネクタを説明するための斜視図である。
【図3】同圧接コネクタを説明するための斜視図である。
【図4】同圧接コネクタのハウジングリテーナの展開斜視図である。
【図5】同圧接コネクタの他のハウジングリテーナの展開斜視図である。
【図6】図3のA−A´断面図であり、ケーブルを更に折り曲げた状態を示す図である。
【図7】図3のB−B´断面図である。
【図8】同圧接コネクタの他の端子リテーナを示す斜視図である。
【図9】図8で示す端子リテーナを装着した圧接コネクタを示す断面図である。
【図10】この発明の他の実施形態に係る圧接コネクタを説明するための斜視図である。
【図11】図10のC−C´断面図であり、ケーブルを更に折り曲げた状態を示す図である。
【符号の説明】10,10´…圧接コネクタ、20…コネクタハウジング、21…端子収容孔、22…コネクタ嵌合部、23…ハウジングリテーナ嵌合壁、24…ハウジングリテーナ嵌合部、25…端子リテーナ挿入穴部、28…コネクタ嵌合壁、29…端子リテーナ装着穴部、30…ハウジングリテーナ、31…ケーブル保持部、32…第1挟持部材、33…第2挟持部材、34…ヒンジ部、35…係合部、36…係合凹部、37…係合片部、38…係合突起部、40,40´…端子リテーナ、41…棒状圧入部、42…棒状係止部、43…棒状部連結部、44…圧入力減衰部材、50…フラットケーブル、53…電線、60…圧接端子、61…嵌合接続部、63…圧接部、70…樹脂モールド部、100…ハウジングリテーナ係止部。
Claims (10)
- 相手方コネクタが嵌合される凸型のコネクタ嵌合部を有しこのコネクタ嵌合部の内側に端子収容孔が形成されたコネクタハウジングと、
このコネクタハウジングの前記端子収容孔に収容されて前記相手方コネクタと電気的に接続されると共にケーブルの電線と圧接される金属性の圧接端子と、
前記端子収容孔に収容された前記圧接端子を前記コネクタハウジングに固定する端子リテーナと
を有する圧接コネクタであって、
前記コネクタハウジングは、
前記コネクタ嵌合部の側壁に形成された前記端子収容孔と前記コネクタ嵌合部の外側とを連通する端子リテーナ挿入穴部を備えて構成され、
前記圧接端子は、
前記相手方コネクタに収容された相手方接続端子と嵌合する筒状の嵌合接続部と、この嵌合接続部の基端側に形成され前記電線が挿入されるスリット部を有する圧接部と、これら嵌合接続部及び圧接部の間を連結する板状の端子本体部とを備えて構成され、
前記端子リテーナは、
前記端子リテーナ挿入穴部から圧入され前記端子収容孔に収容された圧接端子の前記嵌合接続部の基端側端部と係合すると共に、前記端子リテーナ挿入穴部及び前記端子収容孔を隙間無く塞ぐ状態で前記コネクタ嵌合部に係止固定され前記圧接端子を前記コネクタハウジングに固定する棒状圧入部を備えて構成される
ことを特徴とする圧接コネクタ。 - 前記端子リテーナは、前記端子リテーナ挿入穴部に圧入され前記端子収容孔を塞ぐ前記棒状圧入部の側面に、前記棒状圧入部よりも軟らかい材質の圧入力減衰部材を備えてなることを特徴とする請求項1記載の圧接コネクタ。
- 前記圧入力減衰部材は、EPDMゴム、シリコンゴム、熱可塑性エラストマ又はホットメルト樹脂からなることを特徴とする請求項2記載の圧接コネクタ。
- 前記コネクタハウジングに嵌合され嵌合前の状態では前記ケーブルを嵌合方向と交差する方向に沿って直線状に保持すると共に、前記圧接端子に前記電線を挿入して圧接するためのハウジングリテーナと、
前記コネクタハウジングと前記ハウジングリテーナとの嵌合部分に形成され両者を前記電線と前記圧接端子との圧接部分と共に封止固定する樹脂モールド部とを更に備え、
前記コネクタハウジングは、前記端子収容孔と連通すると共に環状のハウジングリテーナ嵌合壁を有する前記ハウジングリテーナが嵌合するハウジングリテーナ嵌合部を備え、
前記ハウジングリテーナは、前記ハウジングリテーナ嵌合部への嵌合時に前記ケーブルをその嵌合方向に対して直交する面と平行に保持するケーブル保持部を備え、
前記ケーブル保持部は、前記嵌合時に前記ハウジングリテーナ嵌合部内で前記圧接端子に前記電線を挿入して圧接するための端子側開口部を備えると共に、前記ハウジングリテーナ嵌合部内に前記樹脂モールド部を形成するモールドを充填するための注入開口部を備えてなる
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の圧接コネクタ。 - それぞれ対向する一対の前記ハウジングリテーナ嵌合壁の内壁面と前記ケーブル保持部の側面とには、前記嵌合時に前記ケーブルを屈曲した状態で保持するための凹部がそれぞれ形成されている
ことを特徴とする請求項4記載の圧接コネクタ。 - それぞれ対向する一対の前記ハウジングリテーナ嵌合壁の内壁面と前記ケーブル保持部の側面とには、前記ハウジングリテーナと前記ハウジングリテーナ嵌合部との嵌合状態を保持するためのハウジングリテーナ係止部が形成され、
前記ハウジングリテーナ係止部は、前記内壁面及び前記側面のいずれか一方に形成されたハウジングリテーナ係止突起と、いずれか他方に形成された前記ハウジングリテーナ係止突起と係合するハウジングリテーナ係止凹部とから構成されている
ことを特徴とする請求項4記載の圧接コネクタ。 - 前記ケーブル保持部は、前記ケーブルを介して対向配置され前記ケーブルを前記電線の芯線方向と交差する方向に挟み込んで挟持固定する分割可能な構造の複数の挟持部材から構成され、
前記複数の挟持部材のうちの一方の挟持部材に形成された係合凹部と、前記複数の挟持部材のうちの他方の挟持部材に形成された、前記係合凹部と係合する係合突起部を有する係合片部とからなる係合部を備えてなる
ことを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項記載の圧接コネクタ。 - 前記ケーブル保持部は、前記ケーブルを介して対向配置され前記ケーブルを前記電線の芯線方向と交差する方向に挟み込んで挟持固定する複数の挟持部材と、
これら複数の挟持部材の一方の端部同士を結合するヒンジ部と、
前記複数の挟持部材の他方の端部同士を係合して固定する係合部とを一体的に形成して構成され、
前記係合部は、
前記複数の挟持部材のうちの一方の挟持部材の前記他方の端部に形成された係合凹部と、
前記複数の挟持部材のうちの他方の挟持部材の前記他方の端部に形成された、前記係合凹部と係合する係合突起部を有する係合片部とから構成されている
ことを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項記載の圧接コネクタ。 - 前記複数の挟持部材は、
前記ケーブルとの対向面に前記ケーブルの被覆外周径に合わせて形成された、前記電線の芯線方向に延びる形状の固定溝部を備える
ことを特徴とする請求項7又は8記載の圧接コネクタ。 - 前記ケーブルは、複数の電線を平面状に並設した構造からなるフラットケーブルであることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項記載の圧接コネクタ。
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-
2003
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