JP2005024732A - 着色光ファイバ心線及びそれを用いた光ファイバテープ心線 - Google Patents

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博昭 伊藤
Takakazu Ito
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Abstract

【課題】光ファイバテープ心線が温水に浸漬した場合、着色層と一括被覆層との界面に、浸水による異常な膨れが発生し、これにより着色光ファイバ心線にマイクロベンドを与え伝送損失が増大する課題があった。
【解決手段】光ファイバの外周に形成された着色層の物性が、紫外線照射量100mJ/cmを照射して形成された膜厚60μmの硬化膜に温度を変化させながら周波数1kHzの振動を与えて測定された損失正接値(tanδ=G’’/G’、ただしG’=貯蔵弾性率、G’’=損失弾性率)の最大値が0.13以下で、その半値幅が60℃以上の特性を持つものであることを特徴とする。これにより製造された光ファイバテープ心線は、単心分離性に優れ且つ温水特性が良好なものなる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光通信に使用される着色光ファイバ心線及びそれを用いた光ファイバテープ心線に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
光通信の需要増加に伴う光ファイバケーブルの高密度化に適した構造として、光ファイバテープ心線が用いられている。光ファイバテープ心線は、一般に、図6に示すように、裸光ファイバ1の上に緩衝層としての1次被覆層2とその上に保護層としての2次被覆層3が形成されて構成された光ファイバ素線4の外周に着色層5が形成されて構成された着色光ファイバ心線6の複数本を、その幅方向に平行に配置し、その外側に一括被覆層7が施されて形成される。
【0003】
図4は上記着色光ファイバ心線6を製造する一例の説明図であり、線引きして構成された裸光ファイバの外周に1次被覆層、2次被覆層を被覆してなる光ファイバ素線4をサプライリール21から繰り出し、光ファイバ素線4の外周にダイス22により着色層形成用組成物23を塗布し、硬化装置24で硬化して着色層5を形成して着色光ファイバ心線6とした後、ロール25及びキャプスタンロール26に案内し、巻き取りリール(ボヒン)27で巻き取られて製造される。
【0004】
図5は、光ファイバテープ心線8の製造例を示すものであり、複数のサプライボビン11からそれぞれ繰り出された着色光ファイバ心線6は整列機12により、各着色光ファイバ心線6が幅方向に一列に整列され、次にその一列に配列された着色光ファイバ心線6の上に、一括被覆ダイス13によって一括被覆材容器14から供給された紫外線硬化型の一括被覆層樹脂7’を押出し、次に紫外線照射炉15によって一括被覆層樹脂7’が硬化され、これにより製造された光ファイバテープ心線8は次にベルトキャプスタン16により引き出されて、ボビン17に巻き取られる。
【0005】
このようにして製造された従来の光ファイバテープ心線は光ファイバテープ心線が温水に浸漬された場合に、図6に示すように、着色層5と一括被覆層7との界面に、浸水による異常な膨れ9が発生する指摘され、これを解決したものが提案されている(例えば特許文献1)。
【0006】
【特許文献1】
特開平5‐241052号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
光ファイバテープ心線8は、一括被覆層7が施された複数本の着色光ファイバ心線6を接続時などにおいて再び単心の着色光ファイバ心線6に分離可能にする単心分離性と、何らかの事故で光ファイバテープ心線8が浸水し、かつ、高温下に晒された場合、その伝送損失の増加を遅延させる耐温水性を保有している必要がある。
【0008】
この2つの特性は、いずれも着色層5の表面と一括被覆層7との間の密着力に密接な関係があり、密着力が高すぎると単心分離性を困難にし、また密着力が低すぎると耐温水性が悪くなるという相反関係にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、単心分離性を確保しつつ、温水浸水時の異常な膨れ現象による伝送損失増加を遅延させるために、種々の研究開発を行って来た結果、着色層を構成する紫外線硬化型樹脂の動的粘弾性に基づく損失正接値(tanδ=G’’/G’、ただしG’=貯蔵弾性率、G’’=損失弾性率)が関連していることを見出し、本発明に至った。
【0010】
温水浸水時の伝送損失が増加するメカニズムとして、光ファイバテープ心線の製造時に与えられる着色光ファイバ心線への残留歪が水の浸透によって解消される際に、着色層と一括被覆層との密着力の弱い所に応力が集中し、着色層から一括被覆層が剥離し、一括被覆層に局所的な膨れが発生することにより、着色光ファイバ心線がマイクロベンドを受け、伝送損失が増加する。
【0011】
光ファイバテープ心線の製造時における残留歪の原因として、1つは各着色光ファイバ心線の製造張力(引張歪)のアンバランスによって生じる。もう一つは、着色光ファイバ心線において、一括被覆層の硬化時の反応熱によって温度上昇した着色材料が室温付近まで冷却される冷却速度と、着色材料がガラス転移温度Tg近傍の温度範囲において冷却速度が応力緩和速度を上回った時に歪が残留すると考えられる。応力緩和を表す指標の一つに損失正接値tanδがあるが、損失正接値tanδの最大値が低く、変極点の勾配がなだらかな方が応力緩和しやすい材料といえる。なお、損失正接値tanδは”動的粘弾性”から得られる数値である。動的粘弾性については後に詳述する。
【0012】
本発明は、これらの点に着目してなされたもので、裸光ファイバの外周に被覆層が形成され、その外側に着色層が形成された着色光ファイバ心線において、前記着色層の物性は、紫外線照射量100mJ/cmを照射して得られた膜厚60μmの硬化膜に、温度を変化させながら周波数1kHzの振動を与えて測定された損失正接値(tanδ=G’’/G’、ただしG’=貯蔵弾性率、G’’=損失弾性率)の最大値が0.13以下で、且つその半値幅が60℃以上であることを特徴とする着色光ファイバ心線である。
【0013】
更に他の本発明は、上記着色光ファイバ心線の複数本がその幅方向に配置され、それら複数本の着色光ファイバ心線の外周に一括被覆層が形成されたことを特徴とする光ファイバテープ心線である。
【0014】
【発明の実施の形態】
着色層の物性は、紫外線照射量100mJ/cmを照射して得られた膜厚60μmの硬化膜に、温度を変化させながら周波数1kHzの振動を与えて測定された損失正接値(tanδ=G’’/G’、ただしG’=貯蔵弾性率、G’’=損失弾性率)の最大値が0.13以下で、且つその半値幅が60℃以上の特性を持つものである。
【0015】
光ファイバテープ心線は、着色ファイバ心線を複数本横方向に並べて、一括被覆ダイスにより一括被覆層樹脂を加圧押出し、紫外線照射炉によって硬化させる。このとき、各着色光ファイバ心線の張力アンバランスや、硬化時の反応熱が室温まで冷却される際の圧縮歪などの光ファイバテープ心線製造時のトータル残留歪は±0.03%以下に抑えることが望ましい。
【0016】
(損失正接値の測定方法)
着色材料の応力緩和を表す指標の一つに損失正接値がある。これは、着色材料の動的粘弾性を測定することによって得ることができる。ここで、着色層の動的粘弾性とは、物体に周期的に変化する歪みまたは応力を加えたときに観測される粘弾性である。動的粘弾性を測定することによって、貯蔵弾性率(G’)、損失弾性率(G’’)、そして損失正接値(tanδ=G’’/G’)のデータが得ることができる。貯蔵弾性率は物質の弾性要素、損失弾性率は物質の粘性要素を表現しており、損失正接値は損失弾性率を貯蔵弾性率で割った値で弾性要素と粘性要素のバランスを表している。完全な弾性体の場合、応力と歪が比例し、与えられた応力に対して遅れなく(位相差ゼロ)応力が検出される。一方、完全な粘性体の場合は、応力と歪み速度が比例するため、応力をsin(ωt)で与えると応答の歪みは、−cos(ωt)=sin(ωt−π/2)となり、応力に対して歪が1/4波長分(位相差π/2)遅れて検出される。
【0017】
測定は試料に交流力を与えたときの、試料の変位量を検出し、試料に加えた交流力と検出した変位量からフ−リエ演算処理を行い、位相差を求めるものである。一般的な高分子は完全弾性体と粘性体の中間を有し、位相差は0〜π/2の間となる。応力と歪みの関係を測定し、力学特性である弾性成分の貯蔵弾性率と粘性成分の損失弾性率の比を表す損失正接値を出力するものである。
【0018】
着色層の動的粘弾性における損失正接値は、図2に示す引張型動的粘弾性装置を用いて求めた。ステーションDMA1からの指令により、交流関数発生器は交流信号を力発生器DMA17に印加する。力発生器DMA17は板バネDMA13によりコンプライアンスの与えられているプローブDMA14を交流駆動する。プローブは治具に設置のサンプルDMA16に引張り応力を加える。このときサンプルの粘弾性は差動トランスセンサーDMA12で変位として検知され、検知信号として変位検出回答DMA5を介し、その交流成分はフ−リエ変位検出器DMA6及び振幅位相差演算器DMA7で解析され、解析信号はステーションDMA1に送られて、貯蔵粘弾率(G′)、損失弾性率(G″)及び損失正接値(tanδ=G″/G′)が得られる。尚、変位信号の直流成分は零位制御演算器DMA4に送られ、ステップデータドライバDMA2を介してステップモータDMA11を制御して、零位を設定する。又、その直流出力は直流関数発生器DMA3を解して、交流力駆動信号に重ねられる。サンプルDMA16は、温度検出器DMA9と温度制御回路DMA10で制御されているヒータDMA15によってサンプル温度が与えられている。
【0019】
着色層の上記サンプルは以下により製造されたものを用いた。
プラスチックフィルムシートの上に着色層となる紫外線硬化型樹脂を数十g垂らし、その上から所定の隙間が形成されたバー状の治具(バーコーター)を用いて、塗膜面が均一の厚さになる様に水平方向になぞる。その後、作製した塗膜面に100mJ/cmの紫外線を照射して硬化させる。この際、塗膜表面の硬化阻害を無くすために、その表面を窒素雰囲気で満たして行うことが望ましい。尚、均一の塗膜面を得るために、回転する円盤の遠心力を利用しても良い(スピンコーター)。また本発明においてはバーコーターの隙間を60μmとし、膜厚60μmの塗膜面を用いている。
【0020】
【実施例】
以下本発明を図示した実施例に基づき、本発明を更に詳しく説明する。図1は表1の特性を持つ実施例1〜2の着色層5を用いて着色光ファイバ心線を製造し、その着色光ファイバ心線の4本を幅方向に一列に並べ、その上に一括被覆層を形成させたものを示している。このようにして製造された光ファイバテープ心線は表1に示すように温水特性が良好なものであった。
なお、表1には参考のための比較例を載せてあるが、この比較例にある特性の着色層を採用したものは温水特性が満足できるものでなかった。尚、単心分離性については何れの材料も良好であった。
【0021】
【表1】
Figure 2005024732
【0022】
着色層は、光重合開始剤の存在下、モノマーを重合することにより形成され、必要に応じてオリゴマー、顔料、添加剤などが適宜配合されている。
モノマーとしては、モノメタクリレート系及びモノアクリレート系として、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、フェノキシジエチレングリコール(メタ)アクリレートなどを用いることができる。
ジメタクリレート系及びジアクリレート系としては、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート等がある。市販品として、新中村化学工業株式会社製NKエステルシリーズなどを用いることができる。
【0023】
光重合開始剤としては、ベンジルジメチルケタール、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルフォリノプロパン−1−オン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オン、1−〔4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル〕−2−ヒドロキシ−2−メチル−プロパン−1−オン、ビスアシルフォスフィンオキシド、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキシドなどを用いることができる。
【0024】
他に、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、オリゴ(2−ヒドロキシ−2−メチル−1−(4−(1−メチルビニル)フェニル)プロパノン)、p−tert−ブチルトリクロロアセトフェノン、p−tert−ブチルジクロロアセトフェノン、アセトフェノン、ベンゾフェノン等を用いることができる。
【0025】
他に、1−フェニル−1,2−プロパンジオン−2−(O−エトキシカルボニル)オキシム、2−クロロチオキサントン、2−メチルチオキサントン、ジベンゾスベロン、2,4−ジエチルチオキサントン、2,4−ジイソプロピルチオキサントン、2,4−ジメチルチオキサントン、4,4’−ジクロルベンゾフェノン、4,4’−ビスジメチルアミノベンゾフェノン、4,4’−ビスジエチルアミノベンゾフェノン、3,3’,4,4’−テトラ(t−ブチルパーオキシカーボニル)ベンゾフェノン、ベンザルアセトン、ビアセチル、α,α−ジクロル−4−フェノキシアセトフェノン、2−エチルアンスラキノン等を用いることができる。
【0026】
他に、n−ブチルベンゾインエーテル、イソブチルベンゾインエーテル、3,3−ジメチル−4−メトキシベンゾフェノン、メチルベンゾイルホルメート、2,2−ジエトキシアセトフェノン、アシロキシムエステル、塩素化アセトフェノン、ヒドロキシアセトフェノン、イソブチルチオキサントン、4−N,N’−ジメチルアミノアセトフェノン、アセトフェノンジエチルケタール、4’−イソプロピル−2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン等を用いることができる。
【0027】
他に、フェニルグリオキシル酸メチル、o−ベンゾイル安息香酸メチル、p−ジメチルアミノ安息香酸メチル、2,2’−ビス(o−クロロフェニル)−4,5,4’,5’−テトラフェニル−1,2’−ビイミダゾール、10−ブチル−2−クロロアクリドン、カンファーキノン、3−ケトクマリン、アンスラキノン、α−ナフチル、アセナフセン、p,p’−ジメトキシベンジル、p,p’−ジクロロベンジル、2,6−ジメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド、ベンゾイルジエトキシホスフィンオキシド、ベンゾイルジエトキシホスフィンオキシド、α−クロルアンスラキノン、2−tert−ブチルアンスラキノン、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチル−ベンチルホスフィンオキシド等を用いることができる。
【0028】
市販品としては、イルガキュア184、500、651、819、907、CGI369、CG24−61(以上、チバガイギー社製)、LucirineLR8728、Initiator654(以上、BASF社製)、Darocure1116、1173(以上、メルク社製)、ユベクリルP36(UCB社製)等があげられる。なお,上記の重合開始剤は組成中に単独で使用,もしくはこれらを複数種併用することもできる。
【0029】
オリゴマーとしては、ウレタン(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレートを用いることができる。
【0030】
顔料としては、カーボンブラック、酸化チタン、亜鉛華などの着色顔料、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、タルク等の体質顔料、γ−Fe、γ−Feとγ−Feの結晶、C、コバルトフェライト、コバルト被着酸化鉄、バリウムフェライト、Fe−Co、Fe−Co−Ni等の磁性粉、MIO、ジンククロメート、ストロンチウムクロメート、トリポリリン酸アルミニウム、亜鉛、アルミナ、ガラス、マイカ等の無機顔料等を用いることができる。
【0031】
添加剤としては、酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、シランカップリング剤、熱重合禁止剤、レベリング剤、保存安定剤、可塑剤、溶剤、フィラー、老化防止剤、塗れ性改良剤、などを用いることができる。
【0032】
一括被覆層樹脂として紫外線硬化樹脂が採用され、その紫外線硬化型樹脂の一例は、光重合性プレポリマー、光重合性モノマーおよび光重合開始剤からなり、光重合性プレポリマーとして、ウレタンアクリレート系樹脂、エポキシアクリレート樹脂、ポリオールアクリレート樹脂、ブタジエンアクリレート樹脂、ポリエステルアクリレート系樹脂、シリコンアクリレート系樹脂などがあげられる。また、光重合用モノマーとしては、ビニルピロリドン、ヒドロキシエチルアクリレート、エチルヘキシルアクリレート等があげられる。さらに、光重合開始剤としては、ベンゾフェノン系化合物、アシルフォスフィンオキシド系化合物、アセトフェノン系化合物等を用いることができる。
【0033】
【発明の効果】
本発明は上述のように、裸光ファイバの外周に被覆層が形成され、その外側に着色層が形成された着色光ファイバ心線において、前記着色層の物性は、紫外線照射量100mJ/cmを照射して得られた膜厚60μmの硬化膜に、温度を変化させながら周波数1kHzの振動を与えて測定された損失正接値(tanδ=G’’/G’、ただしG’=貯蔵弾性率、G’’=損失弾性率)の最大値が0.13以下で、且つその半値幅が60℃以上であることを特徴とする着色光ファイバ心線である。このような着色光ファイバ心線は、これらの複数を光ファイバテープ心線に構成した際に温水特性の良好なものに構成できる効果を有する。
【0034】
またこれにより製造された光ファイバテープ心線は、着色層と一括被覆層との界面に浸水による異常な膨れを発生することがない、温水浸漬時の伝送損失の良好で且つ単心分離性の良好なものとなる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図。
【図2】上記本発明の一実施例による要部断面説明図。
【図3】本発明の他の実施例を示す構成図。
【図4】本発明の更に他の実施例を示す構成図。
【図5】本発明の更に他の実施例を示す構成図。
【図6】従来の一例を示す斜視図。
【符号の説明】
1 裸光ファイバ
2 一次被覆層
3 二次被覆層
4 光ファイバ素線
5 着色層
6 着色光ファイバ心線
7 一括被覆層
8 光ファイバテープ心線
9 異常な膨れ
11 サプライリール
12 ダイス
13 着色層形成用組成物
14 硬化装置
15 ロール
16 キャプスタンロール
Tg ガラス転移温度

Claims (2)

  1. 裸光ファイバの外周に被覆層が形成され、その外側に着色層が形成された着色光ファイバ心線において、前記着色層の物性は、紫外線照射量100mJ/cmを照射して得られた膜厚60μmの硬化膜に、温度を変化させながら周波数1kHzの振動を与えて測定された損失正接値(tanδ=G’’/G’、ただしG’=貯蔵弾性率、G’’=損失弾性率)の最大値が0.13以下で、且つその半値幅が60℃以上であることを特徴とする着色光ファイバ心線。
  2. 着色光ファイバ心線の複数本がその幅方向に配置され、それら複数本の着色光ファイバ心線の外周に一括被覆層が形成されたことを特徴とする請求項1に記載の光ファイバテープ心線。
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