JP2005024524A - 重量信号のクリープ誤差補償装置および補償方法 - Google Patents

重量信号のクリープ誤差補償装置および補償方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 重量信号に含まれるクリープ誤差をより正確に補償する。
【解決手段】 重量信号Wx(t)は、クリープ誤差wx(t)を含んでおり、このクリープ誤差wx(t)は、重量センサの温度θによって変化するクリープ比K(θ)および時定数T(θ)の各要素を含んでいる。
重量信号Wx(t)は、推定手段としての制御要素50によって処理され、これによって、クリープ誤差wx(t)が推定されると共に、温度θの変化によるクリープ係数K(θ)および時定数T(θ)の変化分が補償される。
そして、差引手段としての制御要素52が、制御要素50による処理後の推定クリープ誤差wc(t)を重量信号Wx(t)から差し引く。これによって、重量信号Wx(t)に含まれるクリープ誤差wx(t)が補償される。
【選択図】 図4

Description

この発明は、クリープ誤差補償装置および補償方法に関し、特に例えば計量装置に適用され、重量検出手段に印加された荷重に対応する重量信号のクリープ現象による誤差を補償する、クリープ誤差補償装置および補償方法に関する。
この種のクリープ誤差補償装置および補償方法の一例が、特許文献1に開示されている。この特許文献1には、重量検出手段(検知器)を構成する起歪体に荷重が印加されたとき、当該起歪体は荷重に対応して歪み、さらに、その歪み量は、クリープ現象によって時間の経過と共に徐々に変化し、具体的には同特許文献1の式3aに示されるような1次遅れ伝達関数のステップ応答に近似した態様で変化する旨が、開示されている。かかるクリープ現象による歪み量の変化、いわゆるクリープ誤差を補償するために、当該特許文献1に開示された従来技術では、補償演算回路(20)が設けられている。この補償演算回路には、起歪体の歪み量に応じて生成される重量信号(計測信号)の経時的変化の態様と本質的に逆の態様を示す伝達関数が、当該式3に基づいて設定される。かかる補償演算回路に重量信号を通すことで、当該重量信号からクリープ誤差が除去され、つまりクリープ誤差が補償される。
なお、クリープ誤差は、最終的には荷重に対応した或る一定値、言わば最終クリープ値(最終クリープ量εcc)に収束する。ただし、この最終クリープ値は、起歪体の温度(θ)によって変化する。つまり、起歪体の温度が変化すると、最終クリープ値も変化する。そして、この最終クリープ値は、クリープ係数(β=εcc/ε(0);ε(0)は荷重が印加された時点での起歪体の歪み量)という形で、上述の式3aにも含まれている。つまり、起歪体の温度が変化すると、当該式3で示されるクリープ誤差の経時変化の態様も変化する。このため、従来技術においては、起歪体の温度変化に伴うクリープ誤差の変化分を補償するべく、当該起歪体の温度に応じて上述の補償演算回路の伝達関数、具体的にはこの伝達関数のうちクリープ係数に係る要素、を補償するクリープ係数演算回路(11)も、設けられている。
特開平4−12221号公報
ところで、上述の式3で示されるクリープ誤差の経時変化の態様は、1次遅れ伝達関数のステップ応答に近似するため、当然ながら時定数要素(τ)を含む。このたび、クリープ誤差の経時変化の態様を改めて観察したところ、起歪体の温度によって上述のクリープ係数のみならず当該クリープ誤差の変化速度(起歪体が歪む速度)が変わること、つまり時定数要素が変わることが、判明した。これに対して、従来技術では、起歪体の温度変化に伴うクリープ誤差の変化分のうち、クリープ係数に係る要素については補償されるが、当該時定数要素については補償されない。つまり、起歪体の温度変化に対する温度補償が不十分であり、よって、クリープ誤差を正確に補償することができない、という問題がある。
また、従来技術においては、荷重の大小に拘らず上述のクリープ係数は一定とされている。しかし、重量検出手段の構成によっては、荷重の大小に応じて当該クリープ係数が変化することがある。つまり、荷重の大小によってもクリープ誤差の経時変化の態様が変化することがある。従って、従来技術では、このような荷重の大小に起因するクリープ誤差の変化分を正確に補償することができない。換言すれば、荷重の大小によって変化するクリープ誤差を正確に補償することができない、という問題もある。
さらに、重量検出手段には、一般に、被計量物を載置するための載置台(風袋)が取り付けられる。そして、この載置台の荷重、言わば初期荷重によっても、クリープ誤差が発生する。ただし、初期荷重によるクリープ誤差は、被計量物が載置される前、つまり実際の荷重が印加される前に、既に最終クリープ値に達していると考えられる。従って、かかる初期荷重によるクリープ誤差を含む重量信号に対して当該初期荷重が無いときと同様の手順でクリープ誤差補償が施されると、補償の精度が低下してしまう。従来技術では、このような初期荷重によるクリープ誤差の影響について、特段な対応は講じられていない。
そこで、この発明は、従来よりもさらに正確にクリープ誤差を補償できる、重量信号のクリープ誤差補償装置および補償方法を提供すること、を目的とする。
第1の発明は、重量検出手段に印加された荷重に対応する重量信号のクリープ誤差を補償するクリープ誤差補償装置において、重量信号に対しクリープ誤差の経時変化の態様と相関する伝達関数に基づく処理を含む所定の処理を施して当該クリープ誤差を補償する補償手段と、重量検出手段の温度に応じて当該伝達関数を補正する対温度補正手段とを具備する。そして、伝達関数は、時定数成分を含み、対温度補正手段は、重量検出手段の温度に応じて当該時定数成分を補正する時定数補正手段を含むこと、を特徴とするものである。
すなわち、第1の発明では、重量検出手段に荷重が印加されると、当該荷重に対応する重量信号が発生する。この重量信号は、クリープ誤差を含んでおり、つまり時間の経過と共に徐々に変化する。補償手段は、この重量信号に所定の処理を施すことで、クリープ誤差を補償する。なお、所定の処理には、クリープ誤差の経時変化の態様と相関する伝達関数に基づく処理が、含まれている。ここで、クリープ誤差の経時変化の態様は、重量検出手段の温度に応じて変化する。この重量検出手段の温度変化に伴うクリープ誤差の変化分を補償するべく、対温度補正手段が、当該重量検出手段の温度に応じて、補償手段の伝達関数、厳密には当該補償手段による所定の処理の根拠とされる伝達関数を、補正する。さらに、この伝達関数には、時定数要素が含まれている。そして、この時定数要素は、時定数補正手段によって補正される。つまり、クリープ誤差に含まれる時定数要素についても、重量検出手段の温度に応じて補償される。
なお、補償手段は、重量信号に対し上述の伝達関数に基づく処理を施してクリープ誤差を推定する推定手段と、この推定手段によって推定された推定クリープ誤差を重量信号から差し引くことでクリープ誤差を補償する差引手段と、を含むものとしてもよい。
また、伝達関数は、1次遅れ伝達関数を含むものであってもよい。
そして、伝達関数は、クリープ誤差の最終値、つまり最終クリープ値と相関する所定係数を含むものであってもよい。この場合、当該所定係数を補正する係数補正手段を設ければ、重量検出手段の温度変化に伴って最終クリープ値が変化しても、その変化分を補償することができる。
第2の発明は、重量検出手段に印加された荷重に対応する重量信号のクリープ誤差を補償するクリープ誤差補償装置において、重量信号に対しクリープ誤差の経時変化の態様と相関する伝達関数に基づく処理を含む所定の処理を施して当該クリープ誤差を補償する補償手段と、重量信号に応じて当該伝達関数を補正する対重量補正手段とを具備すること、を特徴とするものである。
すなわち、重量検出手段の構成によっては、当該重量検出手段の温度のみならず、荷重の違いによっても、クリープ誤差の経時変化の態様が変わることがある。そこで、第2の発明では、対重量補正手段によって、重量信号に応じて補償手段の伝達関数を補正する。このようにすれば、荷重の違いによるクリープ誤差の変化分を補償することができる。
第3の発明は、重量検出手段に印加された荷重に対応する重量信号のクリープ誤差を補償するクリープ誤差補償装置において、重量信号は荷重が印加される前の初期荷重に対応する初期荷重成分を含み、重量信号から初期荷重成分を排除する排除手段と、初期荷重成分が排除された後の重量信号に対しクリープ誤差の経時変化の態様と相関する伝達関数に基づく処理を含む所定の処理を施して当該クリープ誤差を補償する補償手段とを具備すること、を特徴とするものである。
すなわち、重量信号には、荷重が印加される前の初期荷重に対応する初期荷重成分が含まれることがある。ここで、初期荷重とは、例えば載置台の荷重のことを言う。そして、この初期荷重によっても、クリープ誤差が発生する。換言すれば、初期荷重成分には、初期荷重によるクリープ誤差が含まれている。ただし、初期荷重によるクリープ誤差は、実際に荷重が印加される前に、既に最終値に達しているものと考えられる。従って、かかる初期荷重によるクリープ誤差を含む重量信号に対して当該初期荷重が無いときと同様のクリープ誤差補償が施されると、補償の精度が低下する。そこで、第3の発明では、排除手段によって、重量信号から初期荷重成分を排除する。そして、この初期荷重成分が排除された後の重量信号に対して、補償手段による所定の処理、つまりクリープ誤差補償が施されるようにする。このようにすれば、初期荷重によるクリープ誤差の影響を排除することができる。
第4の発明は、重量検出手段に印加された荷重に対応する重量信号のクリープ誤差を補償するクリープ誤差補償方法において、重量信号に対しクリープ誤差の経時変化の態様と相関する伝達関数に基づく処理を含む所定の処理を施して当該クリープ誤差を補償する補償過程と、重量検出手段の温度に応じて当該伝達関数を補正する対温度補正過程とを具備する。そして、伝達関数は時定数要素を含み、対温度補正過程は当該時定数要素を補正する時定数補正過程を含むこと、を特徴とするものである。
すなわち、第4の発明は、第1の発明に対応する方法の発明であり、よって、当該第1の発明と同様の作用を奏する。
第5の発明は、重量検出手段に印加された荷重に対応する重量信号のクリープ誤差を補償するクリープ誤差補償方法において、重量信号に対しクリープ誤差の経時変化の態様と相関する伝達関数に基づく処理を含む所定の処理を施して当該クリープ誤差を補償する補償過程と、重量信号に応じて当該伝達関数を補正する対重量補正過程とを具備すること、を特徴とするものである。
すなわち、第5の発明は、第2の発明に対応する方法の発明であり、よって、当該第2の発明と同様の作用を奏する。
第6の発明は、重量検出手段に印加された荷重に対応する重量信号のクリープ誤差を補償するクリープ誤差補償方法において、重量信号は荷重が印加される前の初期荷重に対応する初期荷重成分を含み、当該重量信号から初期荷重成分を排除する排除過程と、この初期荷重成分が排除された後の重量信号に対しクリープ誤差の経時変化の態様と相関する伝達関数に基づく処理を含む所定の処理を施して当該クリープ誤差を補償する補償過程とを具備すること、を特徴とするものである。
すなわち、第6の発明は、第3の発明に対応する方法の発明であり、よって、当該第3の発明と同様の作用を奏する。
第1の発明によれば、重量検出手段の温度に応じてクリープ誤差が補償され、その補償対象には、時定数要素も含まれる。従って、時定数要素については補償されない上述の従来技術に比べて、より精細な温度補償が行われ、よって、従来よりもさらに正確にクリープ誤差を補償することができる。第4の発明によっても、これと同様の効果が得られる。
第2の発明によれば、重量信号に応じて、つまり荷重に応じて、当該荷重の違いによるクリープ誤差の変化分が補償される。従って、荷重の大小によってクリープ誤差が変化しても、当該クリープ誤差を正確に補償することができる。第5の発明によっても、これと同様の効果が得られる。
第3の発明によれば、初期荷重成分が排除された後の重量信号に対してクリープ誤差補償が施される。従って、初期荷重によるクリープ誤差の影響を受けることなく、正確なクリープ誤差補償を実現できる。第6の発明によっても、これと同様の効果が得られる。
この発明が適用された計量装置の第1実施形態について、図1から図5を参照して説明する。
図1に示すように、第1実施形態の計量装置10は、重量検出手段としての重量センサ12を備えている。この重量センサ12は、例えば歪ゲージ式ロードセルであり、図には示さないが、金属製の起歪体と、この起歪体に取り付けられ、かつブリッジ回路を構成する複数(例えば4個)の歪ゲージとを、備えている。
この重量センサ12に図示しない被計量物が載置され、これによって当被重量センサ12に荷重Wxが印加されると、重量センサ12(ブリッジ回路)は、荷重Wxに対応する電圧のアナログ信号、言わば重量信号Wx(t)(t;時間インデックス)を出力する。この重量信号Wx(t)は、増幅回路14によって所定の増幅率で増幅され、さらにフィルタ回路(LPF)16によるフィルタリング処理によって比較的に周波数の高い例えば数十[Hz]以上の電気的ノイズを除去された後、A/D変換回路18に入力される。A/D変換回路18は、例えばΔ−Σ型のものであり、入力された重量信号Wx(t)を、20[bit]のディジタル信号(以下、このディジタル信号についても重量信号Wx(t)と称する。)に変換する。変換された重量信号Wx(t)は、入出力回路(I/O)20を介してCPU(Central Processing Unit)22に入力される。
CPU22は、入力された重量信号Wx(t)に対してさらにディジタルフィルタリング処理を施すことによって、上述よりも周波数の低いノイズ、例えば機械的振動に起因するノイズを除去する。そして、このディジタルフィルタリング処理後の重量信号Wx(t)に基づいて、荷重Wxを判定する。具体的には、CPU22には、データメモリ24が接続されており、このデータメモリ24には、重量信号Wx(t)の電圧測定値を荷重Wxの値、言わば計量値Wx’に変換するための変換式(変換プログラム)、および変換された計量値Wx’を液晶ディスプレイ26に表示させるための表示式(表示プログラム)が、記憶されている。なお、データメモリ24は、例えばPROM(Programmable Read Only Memory)やEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、或いはRAM(Random Access Memory)によって構成されている。CPU22は、このデータメモリ24に記憶されている変換式に基づいて重量信号Wx(t)を計量値Wx’に変換し、さらに表示式に基づいて当該計量値Wx’を表示させるべく計量値表示信号を生成する。生成された計量値表示信号は、入出力回路20を介して液晶ディスプレイ(LCD)26に入力され、これによって当該液晶ディスプレイ26に荷重Wxの計量値Wx’が表示される。
なお、計量装置10は、上述のデータメモリ24とは別に、例えばPROM構成のプログラムメモリ28を備えており、このプログラムメモリ28には、CPU22の動作を制御するための制御プログラムが記憶されている。また、計量装置10は、操作キー30を備えており、この操作キー30によって稼動モードというモードが選択されたときに、CPU22は、上述の要領で計量信号を生成し、つまり計量を実行する。さらに、計量装置10は、重量センサ12の温度θを検出するための温度センサ32を備えている。この温度センサ32による温度θの検出結果(出力信号)は、入出力回路20を介してCPU22に入力される。この温度θの取り扱いについては、後で詳しく説明する。
ところで、重量信号Wx(t)(厳密には重量信号Wx(t)の電圧)は、上述したように荷重Wxに対応するが、この荷重Wxが継続して印加されると、当該重量信号Wx(t)は、クリープ現象によって時間の経過と共に徐々に変化する。具体的には、計量装置10が既に零点調整およびスパン調整を終えていることを前提とすると、重量センサ12に荷重Wxが印加された時点(t=0)で、重量信号Wx(t)は、Wxを示す。つまり、Wx(0)=Wxとなる。そして、この荷重Wxが継続して印加されると、重量信号Wx(t)は、例えば図2に示すように、時間tの経過と共に徐々に増大する。このように重量信号Wx(t)が徐々に増大する性質は、プラスクリープ特性と呼ばれている。この荷重Wxが印加されているときの重量信号Wx(t)は、次の数1で表される。
〔数1〕
Wx(t)=Wx+wx(t)=Wx(0)+wx(t)
ここで、wx(t)は、時間tの経過に伴う重量信号Wx(t)の変化分、つまりクリープ誤差を表す。このクリープ誤差wx(t)は、最終的には、換言すれば十分に長い時間が経過すると、荷重Wxに対応した或る一定値、言わば最終クリープ値wx(∞)に収束する。なお、重量センサ12に荷重Wxが印加されてからクリープ誤差wx(t)が当該最終クリープ値wx(∞)に収束するまでに掛かる時間は、重量センサ12の構造等によっても異なるが、概ね数十分〜数時間程度である。この最終クリープ値wx(∞)は、次の数2で表される。
〔数2〕
wx(∞)=Wx(∞)−Wx(0)
ここで、Wx(∞)は、クリープ誤差wx(t)が最終クリープ値wx(∞)に収束したときの重量信号Wx(t)の値(電圧値)である。このWx(∞)は、クリープ誤差wx(t)が最終クリープ値wx(∞)に収束したと見なすことのできる時点、換言すれば荷重Wxが印加されてから上述の数十分〜数時間が経過した時点(t=数十分〜数時間)での重量信号Wx(t)の値によって代用できる。
そして、或る時点t1で重量センサ12から荷重Wxが除去されると、重量信号Wx(t)は、当該荷重Wx分だけ小さくなり、当該時点t1でのクリープ誤差wx(t)を示す。つまり、Wx(t1)=wx(t1)となる。そして、この重量信号Wx(t)は、時間tの経過と共に徐々に減少し、最終的にゼロに収束する。
この第1実施形態の計量装置10は、かかるクリープ誤差wx(t)の影響を排除する機能、言わばクリープ誤差補償機能を備えている。これを実現するために、この第1実施形態では、次のような工夫が施されている。
すなわち、上述したように最終クリープ値wx(∞)は荷重Wxに対応するが、これまでの経験から、殆どの歪ゲージ式ロードセルについては、当該最終クリープ値wx(∞)の荷重Wxに対する比率、言わばクリープ比K(=wx(∞)/Wx;従来技術におけるクリープ係数βに対応)は、荷重Wxの大小に拘らず一定となることが、判明している。つまり、次の数3が成り立つ。
〔数3〕
K=wx(∞)/Wx=wx(∞)/Wx(0)=const
一方、時間tの経過に対するクリープ誤差wx(t)の変化の態様(形状)は、最終クリープ値wx(∞)と等価なステップ信号が1次遅れ伝達関数(1/(1+T/s))で表される制御系に入力されたと仮定したときの当該制御系の出力応答波形(ステップ応答波形)に近似している。つまり、クリープ誤差wx(t)は、次の数4で表すことができる。
〔数4〕
wx(t)=wx(∞)・{1−exp(−t/T)}
ここで、Tは、重量センサ12(歪ゲージ式ロードセル)の固有の時定数であり、具体的には、重量センサ12に荷重Wxが印加されてからクリープ誤差wx(t)が最終クリープ値wx(∞)の0.632倍の値に達するまでに掛かる時間である。そして、この数4における最終クリープ値wx(∞)に、数3の変形式(wx(∞)について求めた式)を代入すると、当該数4は、次の数5のように表すことができる。
〔数5〕
wx(t)=Wx(0)・K・{1−exp(−t/T)}
なお、クリープ誤差wx(t)は、荷重Wxと比べると非常に小さく、例えば、その最大値である最終クリープ値wx(∞)は、一般に荷重Wxの数[%]以下、概ね1[%]程度である。つまり、数5におけるWx(0)と、重量信号Wx(t)との差は、1[%]以下である。従って、数5におけるWx(0)に代えてWx(t)を用いることで、当該数5は、次の近似式で表すことができる。
〔数6〕
wx(t)≒Wx(t)・K・{1−exp(−t/T)}
この数6によれば、荷重Wxが印加されている任意の時点tにおいて、重量信号Wx(t)と、クリープ比Kと、時定数Tとが判れば、当該任意の時点tにおけるクリープ誤差wx(t)を推定することができる。そして、その推定値(以下、これを符号wc(t)で表す。)を任意の時点tにおける重量信号Wx(t)から差し引くことで、正確な荷重Wxを求めることができる。つまり、クリープ誤差wx(t)を補償することができる。
ただし、上述したように重量センサ12の温度θによって最終クリープ値wx(∞)は変化し、ひいては所定係数としてのクリープ比Kも変化する。具体的には、温度θが高いほど、クリープ比K(厳密にはその絶対値)は大きくなる。そこで、この第1実施形態では、クリープ比Kを重量センサ12の温度θの関数とし、具体的には次の数7に示す2次式で表す。
〔数7〕
K(θ)=c1・θ+c2・θ+c3
ここで、c1,c2およびc3は、いずれも定数であり、例えば次のようにして求められる。すなわち、重量センサ12の温度θを、θ1,θ2およびθ3という互いに異なる3つの温度に段階的に設定する。この設定は、例えば重量センサ12を恒温槽内に設置することで、実現できる。なお、各温度θ1,θ2およびθ3は、例えば0[℃],20[℃]および40[℃]とする。そして、これらの温度環境下において、重量センサ12に任意の荷重Wx、例えば当該重量センサ12の定格容量と等価ないわゆるサンプル荷重Wmを印加して、そのときの重量信号Wx(t)を一定時間(例えばサンプリング周期;数[ms])間隔でデータメモリ24に順次記憶させる。そして、このデータメモリ24に記憶された重量信号Wx(t)から、各温度θ1,θ2およびθ3におけるW(0)とWx(∞)とを抽出し、これらを上述の数2に代入して当該各温度θ1,θ2およびθ3における最終クリープ値wx(∞)を求める。さらに、この最終クリープ値wx(∞)と荷重Wxとを上述の数3に代入することで、各温度θ1,θ2およびθ3におけるクリープ比K、言わばK(θ1),K(θ2)およびK(θ3)を求める。そして、これらのクリープ比(θ1),K(θ2)およびK(θ3)について、数8に示すように、上述の数7と同様の2次式を構成する。
〔数8〕
K(θ1)=c1・(θ1)+c2・θ1+c3
K(θ2)=c1・(θ2)+c2・θ2+c3
K(θ3)=c1・(θ3)+c2・θ3+c3
この数8に示す3つの1次式から成る3元1次方程式を解くことで、定数c1、c2およびc3を求めることができる。求めた定数c1,c2およびc3は、データメモリ24に記憶される。
すなわち、実際の計量時、つまり上述した稼動モードにおいて、これらの定数c1、c2およびc3と、そのときの重量センサ12の温度θとを、数7に代入することで、当該温度θに応じたクリープ比K(θ)が求められる。なお、最小自乗法などの他の方法によって、当該クリープ比K(θ)を求めてもよい。
また、上述の数6で示されるクリープ誤差wx(t)の経時変化の態様を改めて観察すると、重量センサ12の温度θによってクリープ誤差wx(t)の変化速度が変わること、つまり当該クリープ誤差wx(t)に含まれる時定数Tが変わることが、判明した。具体的には、上述と同様に重量センサ12の温度θをθ1、θ2およびθ3(θ1<θ2<θ3)という互いに異なる3つの温度に段階的に設定すると共に、重量センサ12に任意の荷重Wxを印加して、それぞれの温度環境下における時定数Tを測定したところ、図3に誇張して示すように、温度θが高いほど時定数Tが大きくなること(a1<a2<a3)が判った。なお、上述したように、最終クリープ値wx(∞)(クリープ比K)もまた、温度θが高いほど大きくなる(b1<b2<b3)。そこで、この第1実施形態では、数6における時定数Tについても、重量センサ12の温度θの関数とし、具体的には次の数9に示すような2次式で表す。
〔数9〕
T(θ)=d1・θ+d2・θ+d3
ここで、d1,d2およびd3は、いずれも定数であり、上述の数7における各定数c1,c2およびc3と同様に、次のようにして求められる。すなわち、当該定数c1,c2およびc3を求めるときにデータメモリ24に記憶させた重量信号Wx(t)から、各温度θ1,θ2およびθ3における時定数T、言わばT(θ1),T(θ2)およびT(θ3)を抽出する。そして、これらの時定数T(θ1),T(θ2)およびT(θ3)について、数10に示すように、上述の数9と同様の2次式を構成する。
〔数10〕
T(θ1)=d1・(θ1)+d2・θ1+d3
T(θ2)=d1・(θ2)+d2・θ2+d3
T(θ3)=d1・(θ3)+d2・θ3+d3
この数10に示す3つの1次式から成る3元1次方程式を解くことで、定数d1,d2およびd3を求めることができる。求めた定数d1,d2およびd3は、データメモリ24に記憶される。
そして、稼動モードにおいて、これらの定数d1,d2およびd3と、そのときの重量センサ12の温度θとを、数9に代入すれば、当該温度θに応じた時定数T(θ)が求められる。なお、最小自乗法などの他の方法によっても、当該時定数T(θ)を求めることができる。
つまり、上述した数6に、数7および数9を代入することによって、荷重Wxが印加されているときの任意の時点tにおけるクリープ誤差wx(t)を推定することができる。すなわち、推定クリープ誤差wc(t)は、次の数11で表される。
〔数11〕
wc(t)=Wx(t)・K(θ)・[1−exp{−t/T(θ)}]
≒wx(t)
そして、この数11で求められた推定クリープ誤差wc(t)を重量信号Wx(t)から差し引くことで、正確な荷重を求めることができる。つまり、荷重Wxの計量値Wx(t)’は、次の数12で表される。
〔数12〕
Wx(t)’=Wx(t)−wc(t)≒Wx
このようにして重量信号Wx(t)から荷重Wxの計量値Wx(t)’を求めるための制御系を図で表すと、図4のようになる。すなわち、この補償手段としての制御系は、重量信号Wx(t)からクリープ誤差wx(t)を推定するための推定手段としての制御要素50と、この制御要素50によって推定された推定クリープ誤差wc(t)を重量信号Wx(t)から差し引く差引手段としての制御要素52とを、備えている。さらに、制御要素50は、K(θ)という伝達関数を有する係数補正手段としての制御要素54と、1/(1+T(θ)/s)という1次遅れ伝達関数を有する時定数補正手段としての制御要素56とを、備えており、重量信号Wx(t)は、これらの制御要素54および56によって連続処理されることで、推定クリープ誤差wc(t)に変換される。また、各制御要素54および56には、温度センサ32から重量センサ12の温度θを表す情報が与えられており、この温度θに応じて当該各制御要素54および56の伝達関数が補正され、つまり温度補償される。
かかる制御系は、例えばハードウェアによって構成することができるが、この第1実施形態では、これと同様の機能を、CPU22によって実現する。このため、CPU22は、上述した稼動モードにおいて、図5のフローチャートで示される各処理を実行する。なお、このフローチャートに示される処理を実行する前に、計量装置12は、調整モードにおいて零点調整およびスパン調整される。また、併せて、当該調整モードにおいて、上述した数7における定数c1,c2およびc3と、数8における各定数d1,d2およびc3とが、算出され、データメモリ24に記憶される。この調整モードおよび稼動モードの選択は、操作キー30によって行われる。さらに、CPU22は、稼動モードにおいて荷重Wxが印加されているか否かを一時的に記録するための後述するフラグFを備えている。このフラグFは、稼動モードが選択される直前に一度リセットされ、つまりF=0とされる。
図5を参照して、稼動モードが選択されると、CPU22は、まず、ステップS1において、今現在、重量信号Wx(t)をサンプリングするタイミングであるか否かを判断する。そして、サンプリングタイミングになると、ステップS3に進み、重量信号Wx(t)をサンプリングする。そして、ステップS5において、当該重量信号Wx(t)から重量センサ12に荷重Wxが印加されたか否かを判断する。この判断は、重量信号Wx(t)が所定の閾値を上回るか否かによって行われる。
ステップS5において荷重Wxが印加されたと判断すると、CPU22は、ステップS7に進み、上述のフラグFに“0”が設定されているか否かを判断する。ここで、フラグFに“0”が設定されている場合、つまりフラグFによれば荷重Wxが印加されていないことになっている場合は、ステップS9に進み、当該フラグFに“1”を設定する。そして、ステップS11において、時間tを計測するためのカウンタのカウント値を一度リセットした後、当該カウンタによるカウント動作をスタートさせる。さらに、ステップS13において、温度センサ32によって検出された重量センサ12の温度θに関する情報を取り込む。なお、上述のステップS7においてフラグFに“0”が設定されていない場合、つまり当該フラグFによれば荷重wxが印加されていることになっている場合は、ステップS9およびステップS11をスキップして、ステップS13に進む。
ステップS13において温度θに関する情報を取り込んだ後、CPU22は、ステップS15に進み、上述した数7に基づいて当該温度θに対応するクリープ比K(θ)を算出する。そして、ステップS17において、数9に基づき当該温度θに対応する時定数T(θ)を算出した後、ステップS19に進み、上述の数11から推定クリープ誤差wc(t)を算出する。さらに、ステップS21において、上述の数12から補償重量信号Wx(t)’を算出する。
そして、CPU22は、ステップS23に進み、上述したデータメモリ24に記憶されている変換式を用いて、補償重量信号Wx(t)’がどれくらいの荷重Wxを示しているのかを判定する。そして、ステップS25において、当該ステップS23における判定結果Wx’に基づいて上述した計量値表示信号を生成し、これを入出力回路20経由で液晶ディスプレイ26に入力する。これによって、液晶ディスプレイ26に、荷重Wxの計量値Wx’が表示される。このステップS25の実行後、CPU22は、ステップS1に戻る。
一方、上述のステップS5において荷重Wxが印加されていないと判断した場合、CPU22は、ステップS27に進む。そして、このステップS27において、フラグFに“1”が設定されているか否かを判断する。ここで、フラグFに“1”が設定されている場合、つまりフラグFによれば荷重Wxが印加されていることになっている場合は、ステップS29に進み、当該フラグFに“0”を設定する。そして、ステップS31において、液晶ディスプレイ26の表示をクリア(消去)した後、ステップS1に戻る。なお、ステップS27においてフラグFに“1”が設定されていない場合には、ステップS29およびステップS31をスキップして、直接ステップS1に戻る。
このように、第1実施形態の計量装置10によれば、重量センサ12の温度θに応じてクリープ誤差wx(t)が補償され、この補償対象には、クリープ比Kのみならず、時定数Tも含まれる。従って、時定数要素については補償されない上述の従来技術に比べて、より精細な温度補償が行われる。よって、従来よりもさらに正確なクリープ誤差補償を実現することができる。このようなクリープ誤差補償は、例えば非自動秤のように計測に比較的に長い時間が掛かる計量装置10に、特に有効である。
なお、この第1実施形態においては、CPU22によって言わばソフトウェア的に図5の制御系を構成したが、上述したようにハードウェアによって当該制御系を構成してもよい。また、DSP(Digital Signal Processor)を用いてもよい。
そして、温度センサ32によって重量センサ12自体の温度θを測定することとしたが、これに代えて、当該重量センサ12が設置されている環境(空間)の温度を測定してもよい。
さらに、上述した数11における重量信号Wx(t)に代えて、荷重Wxが印加された時点での(またはその直後の)重量信号Wx(0)を用いてもよい。これを実現するには、例えば荷重Wxが印加されたとき、その時点での(直後の)重量信号Wx(0)をデータメモリ24に記憶させる。そして、このデータメモリ24に記憶された重量信号Wx(0)を、数11に代入する。このようにすれば、より正確にクリープ誤差wx(t)を推定することができ、ひいてはより正確なクリープ誤差補正を実現できる。
また、クリープ比K(θ)については上述の数7に基づいて算出することとしたが、これに限らない。例えば、上述した調整モードにおいて、各温度θに対するクリープ比K(θ)を予め算出し、その算出結果を上述とは別のテーブルデータという形でデータメモリ24に記憶しておく。そして、稼動モードにおいて、温度θに応じて当該テーブルデータを参照することで、当該温度θに対応するクリープ比K(θ)を求めてもよい。時定数T(θ)についても、同様の要領で求めてもよい。
次に、この発明の第2実施形態について、説明する。
すなわち、第1実施形態においては、殆どの歪ゲージ式ロードセルについて、温度θが一定であれば荷重Wxの大小に拘らずクリープ比Kが一定である旨、説明したが、この第2実施形態は、かかる性質を有さない歪ゲージ式ロードセルを重量センサ12として採用する計量装置10に、特に有効である。図6を参照して、一部の歪ゲージ式ロードセルでは、温度θが一定であっても、荷重Wxの大小によって最終クリープ値wx(∞)が変わること、つまりクリープ比K(θ)が変わることがある。歪ゲージ式ロードセル以外の重量センサ12においても、これと同様の性質を持つものがある。そこで、この第2実施形態では、このような荷重Wxの大小によるクリープ比K(θ)の変化分を補償するための手段を講じる。
具体的には、まず、荷重Wxの大小によってクリープ比K(θ)がどれくらい変わるのかを把握する。すなわち、重量センサ12の温度θを或る一定の温度、例えば上述したθ2(=20[℃])に設定する。そして、この状態で、重量センサ12に対し、Wx1,Wx2およびWx3という互いに異なる3つの荷重Wxを、十分に時間間隔を置いて、換言すればクリープ誤差wx(t)のない状態で、個別に印加させる。なお、各荷重Wx1,Wx2およびWx3は、例えば上述したサンプル荷重Wmの1倍(Wm)、1/2倍(Wm/2)および1/4倍(Wm/4)の値とするのが、望ましい。そして、これらの荷重Wx1,Wx2およびWx3が印加されたときの重量信号Wx(t)を、一定時間(例えばサンプリング周期)間隔でデータメモリに順次記憶させる。そして、この記憶された重量信号Wx(t)から、各荷重Wx1,Wx2およびWx3のそれぞれに対するWx(0)とWx(∞)とを抽出し、その抽出結果から当該各荷重Wx1,Wx2およびWx3のそれぞれに対する最終クリープ値wx(∞)を求める。さらに、それぞれの最終クリープ値wxと各荷重Wx1,Wx2およびWx3とから、当該各荷重Wx1,Wx2およびWx3に対するクリープ比K(θ2,Wx1),K(θ2,Wx2)およびK(θ2,Wx3)を求める。
次に、これらのクリープ比K(θ2,Wx1),K(θ2,Wx2)およびK(θ2,Wx3)から、荷重Wxが変わることによってクリープ比K(θ)がどれくらい変動するのかを把握する。すなわち、各クリープ比K(θ2,Wx1),K(θ2,Wx2)およびK(θ2,Wx3)のうちの1つ、例えば荷重Wx1(=Wm)に対するクリープ比K(θ2,Wx1)と、それぞれのクリープ比K(θ2,Wx1),K(θ2,Wx2)およびK(θ2,Wx3)との比率、言わば変動率R(Wx1),R(Wx2)およびR(Wx3)を、次の数13に基づいて求める。
〔数13〕
R(Wx1)=K(θ2,Wx1)/K(θ2,Wx1)=1
R(Wx2)=K(θ2,Wx2)/K(θ2,Wx1)
R(Wx3)=K(θ2,Wx3)/K(θ2,Wx1)
そして、これら変動率R(Wx1),R(Wx2)およびR(Wx3)のそれぞれについて、定数q1,q2およびq3を用いて、次の数14に示すような2次式を構成する。
〔数14〕
R(Wx1)=q1・(Wx1)+q2・Wx1+q3
R(Wx2)=q1・(Wx2)+q2・Wx2+q3
R(Wx3)=q1・(Wx3)+q2・Wx3+q3
さらに、これら3つの1次式から成る3元1次方程式を解いて、各定数d1,d2およびd3を求める。そして、これらの定数d1,d2およびd3を用いて、数15に示すように任意の荷重Wxを変数とする2次式を構成する。
〔数15〕
R(Wx)=q1・Wx+q2・Wx+q3
この数15は、任意の荷重Wxに対するクリープ比K(θ)の変動率R(Wx)を表している。従って、この変動率R(Wx)をクリープ比K(θ)に乗ずれば、荷重Wxの違いによる当該クリープ比K(θ)の変化分を補償することができることになる。
なお、上述したように、実際の荷重Wxと重量信号Wx(t)で表される計量値との差は、概ね1[%]以下である。従って、この数15における荷重Wxに代えて、重量信号Wx(t)を用いることができる。つまり、数15は、次の数16の近似式で表すことができる。
〔数16〕
R{Wx(t)}=q1・{Wx(t)}+q2・Wx(t)+q3
つまり、この数16で表される変動率R{Wx(t)}を上述した数11に乗ずれば、荷重Wxの大小の影響を受けずに正確にクリープ誤差wx(t)を推定することができる。これを式で表すと、次の数17のようになる。
〔数17〕
wc(t)
=Wx(t)・K(θ)・R{Wx(t)}・[1−exp{−t/T(θ)}]
≒wx(t)
この数17からも明らかなように、図7に示すような制御系を構成すれば、荷重Wxの大小に拘らず、当該荷重Wxを正確に求めることができる。すなわち、図7に示す制御系は、上述した図4の制御系における制御要素54の出力側と制御要素56の入力側との間に、R{Wx(t)}という伝達関数を有する対重量補償手段としての制御要素60を設けたものである。この制御要素60には重量信号Wx(t)が入力され、この重量信号Wx(t)に応じて当該制御要素60の伝達関数R{Wx(t)}が補正され、これによって当該重量信号Wx(t)によるクリープ比K(θ)の変化分が補償される。
この図7に示す制御系もまた、例えばハードウェアによって構成できるが、この第2実施形態では、これと同様の機能を、CPU22によって実現する。このため、CPU22は、上述した稼動モードにおいて、図8のフローチャートで示される各処理を実行する。なお、このフローチャートに示される処理を実行する前に、上述した各定数q1,q2およびq3は、調整モードにおいて算出され、データメモリ24に記憶される。
図8に示すように、この第2実施形態のフローチャートは、上述した図5に示す第1実施形態のフローチャートにおいて、ステップS15とステップS17との間にステップS41を新たに設けると共に、ステップS19における推定クリープ誤差wc(t)の算出式として数11ではなく数17を用いるものである。これ以外については、図5と同様であるので、これら同様な部分についての説明は省略する。
すなわち、ステップS15においてクリープ比K(θ)を算出した後、CPU22は、ステップS41に進み、数16に基づいて変動率R{Wx(t)}を算出する。そして、ステップS17において、時定数T(θ)を算出し、さらに、ステップS19において、上述の数17から推定クリープ誤差wc(t)を算出する。これによって、荷重Wxの大小の影響を受けない正確な推定クリープ誤差wc(t)が算出され、ひいては正確な計量値が得られる。
このように、第2実施形態によれば、荷重Wxの大小によってクリープ比K(θ)が変化しても、このクリープ比K(θ)の変化分は、当該荷重Wxに応じて補償される。従って、荷重Wxの大小の影響を受ける重量センサ12であっても、そのクリープ誤差wx(t)を正確に補償することができる。
なお、この第2実施形態では、上述の数16に基づいて変動率R{Wx(t)}を求めたが、これに代えて、荷重Wxが印加された時点での(またはその直後の)重量信号Wx(0)を変数とする変動率R{Wx(0)}を用いてもよい。そして、数17におけるR{Wx(t)}に代えて、当該変動率R{Wx(0)}を用いることで、推定クリープ誤差wx(t)を求めてもよい。このようにすれば、より正確な推定クリープ誤差wc(t)を求めることができ、ひいてはより正確なクリープ誤差補正を実現できる。
また、変動率R{Wx(t)}を、計算によって求めるのではなく、予め設定されたテーブルデータに基づいて算出してもよい。すなわち、上述の調整モードにおいて、各荷重Wxに対する変動率R{Wx(t)}を予め算出し、その算出結果をテーブルデータという形でデータメモリ24に記憶しておく。そして、稼動モードにおいて、重量信号Wx(t)に応じて当該テーブルデータを参照することで、荷重Wx(重量信号Wx(t))に適した変動率R{Wx(t)}を求めてもよい。
次に、この発明の第3実施形態について、説明する。
この第3実施形態は、図1の構成における重量センサ12に図示しない載置台が取り付けられている場合に、この載置台によって生じるクリープ誤差の影響を排除するものである。
すなわち、載置台が存在する場合には、当該載置台の重量をWiとすると、重量信号Wx(t)は、次の数18で表される。
〔数18〕
Wx(t)=Wx+wx(t)+Wi
ここで、載置台の重量Wiには、当該載置台によって生じるクリープ誤差が含まれており、このクリープ誤差は既に最終クリープ値に達している、と考えられる。そこで、上述した調整モードにおいて、当該クリープ誤差を含む載置台の重量Wiを計測し、その計測値、言わば初期荷重をデータメモリ24、特にPROMまたはEEPROMに記憶しておく。そして、稼動モードにおいて、数19に示すように重量信号Wx(t)から当該初期荷重Wiを排除することで、荷重Wxおよび当該荷重Wxによるクリープ誤差wx(t)のみの信号成分Wxa(t)を算出する。
〔数19〕
Wxa(t)=Wx(t)−Wi=Wx+wx(t)
そして、この数19によって算出された信号Wxa(t)から、上述した要領でクリープ誤差wx(t)を推定する。つまり、数11または数17におけるWx(t)にWxa(t)を代入して、推定クリープ誤差wc(t)を算出する。
この論理を図で表すと、図9のようになる。すなわち、図9は、上述した図7に示す第2実施形態の制御系に、初期荷重Wiに対応する制御値を有する制御要素70と、重量信号Wx(t)から当該制御値Wiを排除する制御要素72とを、付加したものである。そして、この言わば排除手段としての制御要素72によって初期荷重Wiが排除された後の信号Wxa(t)が、各制御要素52,54および60に入力される。
この第3実施形態では、図9に示す制御系をCPU22によって実現する。具体的には、図10のフローチャートで示される各処理をCPU22に実行させる。
図10に示すように、この第3実施形態のフローチャートは、上述した図8に示す第2実施形態のフローチャートにおいて、ステップS3とステップS5との間にステップS51を新たに設けると共に、図8におけるステップS41に代えてステップS53を設けたものである。これ以外については、図9と同様であるので、同様な部分についての説明は省略する。
すなわち、ステップS3において重量信号Wx(t)をサンプリングした後、ステップS51に進み、数19に基づいて当該重量信号Wx(t)から初期荷重Wiを排除し、つまり信号Wxa(t)を算出する。そして、ステップS5において、当該初期荷重Wi排除後の信号Wxa(t)から、重量センサ12に荷重Wxが印加されたか否かを判断する。この判断は、重量信号Wxa(t)が所定の閾値を上回るか否かによって行われる。また、ステップS15の実行後のステップS53においては、数16に基づいて信号Wxa(t)を変数とする変動率R{Wxa(t)}を算出する。
このように、第3実施形態によれば、重量信号Wx(t)から初期荷重Wiが排除され、この排除後の信号Wxa(t)に基づいてクリープ誤差wx(t)が補償されるので、当該初期荷重Wiに起因するクリープ誤差の影響が排除される。従って、初期荷重Wiの存在に関係なく、正確なクリープ誤差補償を実現できる。
また、初期荷重Wiは、PROMまたはEEPROM構成のデータメモリ24、つまり不揮発性メモリに記憶されるので、計量装置10の電源がOFFされても、当該初期荷重Wiのデータは消去されない。従って、改めて電源がONされたときには、上述した調整モードによって初期荷重Wiを計測しなくても、当該初期荷重Wiによるクリープ誤差を排除することができる。
なお、この第3実施形態では、図9に示すように、図7の制御系に制御要素70および72を付加する構成としたが、これに限らない。例えば、上述した図4に示す第1実施形態の制御系に当該各制御要素70および72を付加してもよい。換言すれば、図5に示す第1実施形態のフローチャートのステップS3とステップS5との間にステップS51を設け、かかるフローチャートに従ってCPU22を動作させてもよい。
上述した各実施形態では、重量センサ12がプラスクリープ特性を有する場合について説明したが、これに限らない。すなわち、重量センサ12によっては、図11に示すように、荷重Wxが印加されたときに時間tの経過と共に重量信号Wx(t)が減少するという、いわゆるマイナスクリープ特性を有するものがあるが、このような重量センサ12が採用された計量装置10にも、この発明を適用することができる。
この発明の第1実施形態を示す計量装置のブロック図である。 同第1実施形態における重量信号の経時変化を示すグラフである。 同第1実施形態における重量センサの温度の違いに対するクリープ誤差の差異を示すグラフである。 同第1実施形態における制御系の構成を概念的に示すブロック図である。 同第1実施形態におけるCPUの動作を示すフローチャートである。 この発明の第2実施形態の特徴を説明するためのグラフである。 同第2実施形態における制御系の構成を概念的に示すブロック図である。 同第2実施形態におけるCPUの動作を示すフローチャートである。 この発明の第3実施形態における制御系の構成を概念的に示すブロック図である。 同第3実施形態におけるCPUの動作を示すフローチャートである。 図2とは異なる態様の重量信号の経時変化を示すグラフである。
符号の説明
10 計量装置
22 CPU
32 温度センサ
50、52、54、56 制御要素

Claims (9)

  1. 重量検出手段に印加された荷重に対応する重量信号のクリープ現象による誤差を補償するクリープ誤差補償装置において、
    上記重量信号に対し上記誤差の経時変化の態様と相関する伝達関数に基づく処理を含む所定の処理を施して上記誤差を補償する補償手段と、
    上記重量検出手段の温度に応じて上記伝達関数を補正する対温度補正手段とを具備し、
    上記伝達関数は時定数要素を含み、
    上記対温度補正手段は上記時定数要素を補正する時定数補正手段を含むことを特徴とする、重量信号のクリープ誤差補償装置。
  2. 上記補償手段は、上記重量信号に対し上記伝達関数に基づく処理を施して上記誤差を推定する推定手段と、該推定手段によって推定された推定誤差を上記重量信号から差し引く差引手段とを含む、請求項1記載の重量信号のクリープ誤差補償装置。
  3. 上記伝達関数は1次遅れ伝達関数を含む、請求項1または2記載の重量信号のクリープ誤差補償装置。
  4. 上記伝達関数は上記誤差の最終値と相関する所定係数を含み、
    上記対温度補正手段は上記所定係数を補正する係数補正手段を含む、請求項1ないし3のいずれかに記載の重量信号のクリープ誤差補償装置。
  5. 重量検出手段に印加された荷重に対応する重量信号のクリープ現象による誤差を補償するクリープ誤差補償装置において、
    上記重量信号に対し上記誤差の経時変化の態様と相関する伝達関数に基づく処理を含む所定の処理を施して上記誤差を補償する補償手段と、
    上記重量信号に応じて上記伝達関数を補正する対重量補正手段とを具備することを特徴とする、重量信号のクリープ誤差補償装置。
  6. 重量検出手段に印加された荷重に対応する重量信号のクリープ現象による誤差を補償するクリープ誤差補償装置において、
    上記重量信号は上記荷重が印加される前の初期荷重に対応する初期荷重成分を含み、
    上記重量信号から上記初期荷重成分を排除する排除手段と、
    上記初期荷重成分が排除された後の重量信号に対し上記誤差の経時変化の態様と相関する伝達関数に基づく処理を含む所定の処理を施して上記誤差を補償する補償手段とを具備することを特徴とする、重量信号のクリープ誤差補償装置。
  7. 重量検出手段に印加された荷重に対応する重量信号のクリープ現象による誤差を補償するクリープ誤差補償方法において、
    上記重量信号に対し上記誤差の経時変化の態様と相関する伝達関数に基づく処理を含む所定の処理を施して上記誤差を補償する補償過程と、
    上記重量検出手段の温度に応じて上記伝達関数を補正する対温度補正過程とを具備し、
    上記伝達関数は時定数要素を含み、
    上記対温度補正過程は上記時定数要素を補正する時定数補正過程を含むことを特徴とする、重量信号のクリープ誤差補償方法。
  8. 重量検出手段に印加された荷重に対応する重量信号のクリープ現象による誤差を補償するクリープ誤差補償方法において、
    上記重量信号に対し上記誤差の経時変化の態様と相関する伝達関数に基づく処理を含む所定の処理を施して上記誤差を補償する補償過程と、
    上記重量信号に応じて上記伝達関数を補正する対重量補正過程とを具備することを特徴とする、重量信号のクリープ誤差補償方法。
  9. 重量検出手段に印加された荷重に対応する重量信号のクリープ現象による誤差を補償するクリープ誤差補償方法において、
    上記重量信号は上記荷重が印加される前の初期荷重に対応する初期荷重成分を含み、
    上記重量信号から上記初期荷重成分を排除する排除過程と、
    上記初期荷重成分が排除された後の重量信号に対し上記誤差の経時変化の態様と相関する伝達関数に基づく処理を含む所定の処理を施して上記誤差を補償する補償過程とを具備することを特徴とする、重量信号のクリープ誤差補償方法。
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