JP2005023552A - 建物の耐震構造 - Google Patents

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JP2005023552A
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Keizo Tanabe
恵三 田辺
Hiroki Kawai
弘樹 川合
Kazuharu Eto
一治 江藤
Tsukasa Kashiwazaki
司 柏崎
Fujio Uehara
富士夫 上原
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Kurosawa Construction Co Ltd
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Kurosawa Construction Co Ltd
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Abstract

【課題】地震力を一カ所に集中させずに、分散させて変形性能を高めることができる建物の耐震構造を提供することである。
【解決手段】建物の耐震構造1は、建物の柱4と梁5とで囲まれた開口部6の内面に外枠3が設置され、該外枠3内に斜材ブレース2を交差させて網目状に設置したことである。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は建物の耐震構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、建物には大きな耐震性が要求されるため、新らたに構築される建物および既存建物は十分な耐震性を備えている必要がある。この耐震性を備えるための耐震構造として、例えば特開2002−47808号公報の発明がある。これは柱と梁とで囲まれた開口部に鉄骨ブレースを斜めに設置し、該鉄骨ブレースの端部をアンカーボルトで柱や梁に接合している。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−47808(図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の建物の耐震構造は、鉄骨ブレースの剛性が高いため、地震力がブレースの一カ所に集中してしまうという問題があった。
【0005】
本発明は上記のような問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、地震力を一カ所に集中させずに、分散させて変形性能を高めることができる建物の耐震構造を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するための建物の耐震構造は、建物の柱と梁とで囲まれた開口部の内面に外枠が設置され、該外枠内に斜材ブレースを交差させて網目状に設置したことを特徴とする。また外枠と開口部内面との間には固化材が充填されたことを含む。また斜材ブレースの交差部はピンで回転自在に接合されたことを含む。また斜材ブレースは鋼材、木材または強化プラスチック材であることを含む。また斜材ブレースにおける鋼材はカットティ材、アングル材、H形綱、平鋼または溝形綱であることを含むものである。
【0007】
外枠に、斜材ブレースを交差させて網目状に設置したことにより、地震による水平力を受けた場合、斜材ブレースが適度に変形して水平力を分散させる。外枠が充填材で柱および梁に接合されたことにより、既存躯体を損傷させることがない。斜材ブレースの交差部をピン接合して支点間距離を短くしているため、座屈長さが短くなる。斜材ブレースを交差させて網目状に設置したことにより、外枠内が意匠的に美しくなる。斜材ブレースを交差させて網目状に設置した外枠を、開口部に柱と梁を損傷させずに簡単に組み込める。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の建物の耐震構造(以下、耐震構造と呼ぶ)の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、実施の形態における建物は新たに構築された鉄筋コンクリート構造物、いわゆるRC造の建物である。
【0009】
この耐震構造1は、図1に示すように、斜材ブレース2を網目状に設置した外枠3が、柱4と梁5とで囲まれた開口部6に設置されて構成されている。外枠3はT形鋼であり、ウエブ7が開口部6の内側に突出するように開口部内面に設置され、該開口部内面とフランジ8との間には高強度モルタル9が充填されている。
【0010】
一方、下側から上側にかけて互いに異なる方向に傾斜した斜材ブレース2は、外枠3のウエブ7、すなわち上下および両側のウエブ7にピン10で接合されるとともに、交差部11もピン10で回転自在に接合されている。このように交差部11をピン接合して各支点間距離12を短くしたため、座屈長さも短くすることができ、地震力を分散かつ吸収することができるようになった。
【0011】
したがって、地震による水平力が建物に作用した場合、斜材ブレース2が変形して、水平力を細かく分散させて建物の変形性能に順応させることにより、制震ダンパーとしての機能を発揮することができる。
【0012】
また斜材ブレース2は強度が100N/mm2〜800N/mm2のカットティ材や、アングル材、H形綱、平鋼または溝形鋼で形成されている。また、この鋼材の他に木材や強化繊維プラスチック材などで形成することもできる。
【0013】
このように網目状の斜材ブレース2が設置された外枠3を、柱4と梁5とで囲まれた開口部6に簡単に組み込むことができるので、これらの柱4や梁5の損傷を防ぐとともに、開口部6を意匠的に美しくすることもできる。
【0014】
【発明の効果】
外枠に、斜材ブレースを交差させて網目状に設置したことにより、地震による水平力を受けた場合、斜材ブレースが変形して水平力を分散させる。
【0015】
網目状に設置された斜材ブレースは変形能力が高いため、靭性が増して制震能力が高くなる。
【0016】
外枠が充填材で柱および梁に接合されたことにより、既存躯体を損傷させることがない。
【0017】
斜材ブレースの交差部をピン接合して支点間距離を短くしたため、座屈長さを短くすることができた。
【0018】
斜材ブレースを交差させて網目状に設置したことにより、外枠内が意匠的に美しくなる。
【0019】
斜材ブレースを交差させて網目状に設置した外枠を、開口部に柱と梁を損傷させずに簡単に組み込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】耐震構造の正面図である。
【図2】(1)および(2)は斜材ブレースの端部を外枠の上部に取り付けた図である。
【図3】(1)および(2)は斜材ブレースの交差部の図である。
【図4】(1)および(2)は斜材ブレースの端部を外枠の側部に取り付けた図である。
【符号の説明】
1 耐震構造
2 斜材ブレース
3 外枠
4 柱
5 梁
6 開口部
7 ウエブ
8 フランジ
9 高強度モルタル
10 交差部
11 ピン
12 支点間距離

Claims (5)

  1. 建物の柱と梁とで囲まれた開口部の内面に外枠が設置され、
    該外枠内に斜材ブレースを交差させて網目状に設置したことを特徴とする建物の耐震構造。
  2. 外枠と開口部内面との間には固化材が充填されたことを特徴とする請求項1に記載の建物の耐震構造。
  3. 斜材ブレースの交差部はピンで回転自在に接合されたことを特徴とする請求項1または2に記載の建物の耐震構造。
  4. 斜材ブレースは鋼材、木材または強化プラスチック材であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の建物の耐震構造。
  5. 斜材ブレースにおける鋼材はカットティ材、アングル材、平鋼溝形鋼またはH形綱であることを特徴とする請求項4に記載の建物の耐震構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011132750A (ja) * 2009-12-25 2011-07-07 Tomonori Akiyama 耐震・防水・透湿シート(耐震ネット)
JP2019100128A (ja) * 2017-12-06 2019-06-24 株式会社大林組 建物補強構造、建物補強方法及び柱補強部材

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