JP2005023427A5 - - Google Patents
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Description
第1発明は、Fe−Zn合金めっき相を少なくとも鋼板の片面に有し、かつ、めっき面に調質圧延によって平坦にされた平坦部を有するとともに、前記平坦部表面に、直径が5nm以上500nm以下かつ高さが5nm以上500nm以下の範囲内の粒状突起物で形成される微細凹凸を有することを特徴とする合金化溶融亜鉛めっき鋼板を提供する。
第2発明は、第1発明において、めっき面平坦部の微細凹凸が、平坦部全体に対する面積率として30%以上存在することを特徴とする合金化溶融亜鉛めっき鋼板を提供する。
第3発明は、第1または第2発明において、微細凹凸の少なくとも凸部表面がめっき皮膜表層のFe−Zn合金よりも高融点の物質で構成されていることを特徴とする合金化溶融亜鉛めっき鋼板を提供する。
第4発明は、第3発明において、めっき皮膜表層のFe−Zn合金よりも高融点の物質がZnまたはZnとFe及び/又はAlを含む酸化物及び/又は水酸化物からなることを特徴とする合金化溶融亜鉛めっき鋼板を提供する。
第5発明は、第4発明において、ZnまたはZnとFe及び/又はAlを含む酸化物及び/又は水酸化物からなる層の平均厚さが10nm以上、500nm以下であることを特徴とする合金化溶融亜鉛めっき鋼板を提供する。
第6発明は、第1〜第5発明において、めっき表面における平坦部の面積率が20%以上、80%以下であることを特徴とするの合金化溶融亜鉛めっき鋼板を提供する。
本発明において、合金化溶融亜鉛めっき鋼板のめっき皮膜の合金相の構成については特に限定しない。めっき皮膜中鉄濃度が高くめっき皮膜の表面層平坦部にζがほとんど存在しない(ほぼδ層)めっき鋼板に本発明を適用する場合は、硬いδ層の効果と相まって高い摺動抵抗の低減効果を得ることができる。また、めっき皮膜中鉄濃度が低く表面層平坦部にζが存在するめっき鋼板に本発明の第3発明〜第6発明を適用すると、低鉄濃度皮膜の高い成型性と本発明の低摺動抵抗を兼ね備えた、高加工性の合金化溶融亜鉛めっき鋼板を提供することができる。
また、本発明例ではめっき皮膜中の鉄濃度の大小に係わらず低い摩擦係数が得られていることがわかる。従って、本発明はめっき皮膜中の鉄濃度に限定されるものではないことがわかる。
Claims (6)
- Fe−Zn合金めっき相を少なくとも鋼板の片面に有し、かつ、めっき面に調質圧延によって平坦にされた平坦部を有するとともに、前記平坦部表面に、直径が5nm以上500nm以下かつ高さが5nm以上500nm以下の範囲内の粒状突起物で形成される微細凹凸を有することを特徴とする合金化溶融亜鉛めっき鋼板。
- めっき面平坦部の微細凹凸が、平坦部全体に対する面積率として30%以上存在することを特徴とする請求項1に記載の合金化溶融亜鉛めっき鋼板。
- めっき面平坦部の微細凹凸の少なくとも凸部表面がめっき皮膜表層のFe−Zn合金よりも高融点の物質で構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の合金化溶融亜鉛めっき鋼板。
- めっき皮膜表層のFe−Zn合金よりも高融点の物質がZnまたはZnとFe及び/又はAlを含む酸化物及び/又は水酸化物からなることを特徴とする請求項3に記載の合金化溶融亜鉛めっき鋼板。
- ZnまたはZnとFe及び/又はAlを含む酸化物及び/又は水酸化物からなる層の平均厚さが10nm以上、500nm以下であることを特徴とする請求項4に記載の合金化溶融亜鉛めっき鋼板。
- めっき表面における平坦部の面積率が20%以上、80%以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の合金化溶融亜鉛めっき鋼板。
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