JP2005023382A

JP2005023382A - METHOD FOR PRODUCING Ti-CONTAINING COPPER ALLOY OR STRIP

Info

Publication number: JP2005023382A
Application number: JP2003191136A
Authority: JP
Inventors: Shoji Aoki; 庄治青木; Kenji Yajima; 健児矢島
Original assignee: Mitsubishi Materials Corp
Current assignee: Mitsubishi Materials Corp
Priority date: 2003-07-03
Filing date: 2003-07-03
Publication date: 2005-01-27
Anticipated expiration: 2023-07-03
Also published as: JP4329065B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a method for efficiently producing a Ti-containing copper alloy sheet or strip. <P>SOLUTION: The method for producing a Ti-containing copper alloy sheet or strip from a Ti-containing copper alloy ingot comprises a process where the Ti-containing copper alloy ingot is heated at 800 to 950°C, is thereafter subjected to hot rolling at a draft of ≥90% and at a rolling finishing temperature of ≥650°C, is immediately cooled to ≤300°C at a cooling rate of 10 to 50°C/s after the completion of the hot rolling, is next subjected to facing, and is subjected to cold rolling. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
この発明は、含Ｔｉ銅合金板もしくは条またはそれらと類似の形状を有する圧延品を効率良く製造する方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、バネ、端子、コネクター、リードフレームなどの電気・電子部品の製造には加工性および応力緩和特性に優れたベリリウム銅が用いられていたが、ベリリウム銅に含まれるＢｅが有害金属であるところから環境問題に発展する恐れがあり、ベリリウム銅に代わって、近年、加工性および応力緩和特性に優れているＴｉを質量％で（以下、％は質量％を示す）０．５〜６％含有し、さらに必要に応じてＺｎ、Ｃｒ，Ｚｒ，Ｆｅ，Ｃｏ，Ｎｉ，Ｓｎ，Ｉｎ，Ｍｎ，ＰおよびＳｉのうちの１種または２種以上を合計で０．００１〜５％を含有し、残部がＣｕおよび不可避不純物からなる成分組成の含Ｔｉ銅合金板または条が広く用いられるようになってきた。これら含Ｔｉ銅合金板または条は、加工性および応力緩和特性が優れていると言われている。
【０００３】
これら含Ｔｉ銅合金板または条は、一般に、鋳造して得られた含Ｔｉ銅合金鋳塊を適当な温度で均質化処理したのち熱間圧延し、その後、溶体化処理と冷間圧延を繰り返し時効処理して製造される（特許文献１参照）。
特に粗大なデンドライト組織の含Ｔｉ銅合金鋳塊から曲げ性および応力緩和特性に優れた含Ｔｉ銅合金を製造する方法として、粗大なデンドライト組織の含Ｔｉ銅合金鋳塊を熱間圧延等したのち８００℃以上の温度で２４０秒以内かつ平均結晶粒径が２０μｍを越えない熱処理条件で１回目の溶体化処理を行い、次いで、８０％未満の加工度で１回目の冷間圧延を行い、引き続いて８００℃以上の温度で２４０秒以内かつ平均結晶粒径が１〜２０μｍを越えない範囲となる熱処理条件で２回目の溶体化処理を行ったのち５０％以下の加工度で２回目の冷間圧延を行い、引き続いて３００〜７００℃の温度で１時間以上１５時間未満の時効処理を施す方法が提案されている（特許文献２参照）。
【０００４】
【特許文献１】
特公昭５５−３９６１２号公報
【特許文献２】
特許第２７９０２３８号明細書
【０００５】
現在のところ、実際に行われている含Ｔｉ銅合金板または条の製造方法を一層具体的に述べると、鋳造して得られた含Ｔｉ銅合金鋳塊を加熱炉に装入して８００〜９５０℃に加熱し、この加熱された含Ｔｉ銅合金鋳塊を熱間圧延して熱間圧延板を作製し、この熱間圧延板は放冷したのち小型の板のまま或いは小規模のコイル状に巻いて貯蔵しておく。この熱間圧延板は必要に応じて取り出し、バッチ式焼鈍炉に装入して温度：８００〜９５０℃に加熱したのち水冷する溶体化処理を施し、その後、面削したのち冷間粗圧延し、さらに、溶体化処理と冷間圧延を繰り返し施し時効処理して含Ｔｉ銅合金板または条を製造する。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
この含Ｔｉ銅合金は熱伝導率が極めて低く、そのために、この含Ｔｉ銅合金熱間圧延板を通常のバッチ式焼鈍炉に装入して均一加熱するには通常の銅または銅合金よりも長時間を必要とする。さらに、含Ｔｉ銅合金鋳塊を熱間圧延した熱間圧延板を溶体化処理するためにバッチ式焼鈍炉から取り出して水冷するにしても、含Ｔｉ銅合金は熱伝導率が極めて低いためにこのＴｉ銅合金熱間圧延板を内部まで全体を均一に大きな冷却速度で冷却することは非常に難しい。また、特にコイル状に巻いた熱間圧延板を冷却するときには、コイルの内部、板幅の中央部を均一に大きな冷却速度で冷却することはさらに難しい。したがって、バッチ式焼鈍炉に入り、均一に冷却できる小型の熱間圧延板による少量生産が主であった。ちなみに、Ｔｉ：３％含有の含Ｔｉ銅合金の熱伝導率は室温で０．４８Ｊ／（ｃｍ・℃・ｓｅｃ）であるに対し、無酸素銅の熱伝導率は室温で４．０Ｊ／（ｃｍ・℃・ｓｅｃ）であり、この数値を見ても、含Ｔｉ銅合金の熱伝導率が通常の銅または銅合金に比べて極めて低いことがわかる。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明者らは、この含Ｔｉ銅合金鋳塊を一層効率良く圧延して含Ｔｉ銅合金板または条を量産すべく研究を行った。その結果、
（イ）鋳造して得られた含Ｔｉ銅合金鋳塊を温度：８００〜９５０℃に加熱し、圧下率：９０％以上、圧延終了温度：６５０℃以上となるように熱間圧延し、熱間圧延終了後、ただちに冷却速度：１０〜５０℃／ｓｅｃで３００℃以下まで急冷すると、得られた熱間圧延板は溶体化処理した状態になっており、この熱間圧延板を面削して圧下率：７０％以上で冷間圧延しても割れが発生することはない、
（ロ）前記（イ）の工程を含Ｔｉ銅合金板または条の製造に適用すると、従来の小型の板或いは小規模のコイル状の含Ｔｉ銅合金熱間圧延板をバッチ式焼鈍炉に装入して温度：８００〜９５０℃に加熱したのち水冷する溶体化処理の工程を省略して直接、面削、冷間粗圧延することができるので製造時間と焼鈍炉で加熱するためのエネルギーおよびコストを節約することができ、大型品も製造できる、という研究結果が得られたのである。
【０００８】
この発明は、かかる研究結果に基づいてなされたものであって、
含Ｔｉ銅合金鋳塊から含Ｔｉ銅合金板または条を製造する方法において、含Ｔｉ銅合金鋳塊を温度：８００〜９５０℃に加熱したのち圧下率：９０％以上、圧延終了温度：６５０℃以上となるように熱間圧延し、熱間圧延終了後、ただちに冷却速度：１０〜５０℃／ｓｅｃで３００℃以下まで冷却し、次いで面削し冷間圧延する工程を含む含Ｔｉ銅合金板または条の製造方法、に特徴を有するものである。
【０００９】
この発明において作製する含Ｔｉ銅合金鋳塊は、Ｔｉ：０．５〜６％（好ましくは、１．５〜５％）含有し、さらに必要に応じてＺｎ、Ｃｒ，Ｚｒ，Ｆｅ，Ｃｏ，Ｎｉ，Ｓｎ，Ｉｎ，Ｍｎ，ＰおよびＳｉのうちの１種または２種以上を合計で０．００１〜５％含有し、残部がＣｕおよび不可避不純物からなる含Ｔｉ銅合金であり、これら含Ｔｉ銅合金の成分組成はいずれも知られている成分組成であから、その限定理由の説明は省略する。
【００１０】
この発明の含Ｔｉ銅合金鋳塊から含Ｔｉ銅合金板または条を製造する方法において、さらに厚さの薄い含Ｔｉ銅合金板または条は、前記含Ｔｉ銅合金鋳塊を温度：８００〜９５０℃に加熱したのち圧下率：９０％以上、圧延終了温度：６５０℃以上となるように熱間圧延し、熱間圧延終了後、ただちに冷却速度：１０〜５０℃／ｓｅｃで３００℃以下まで冷却し、次いで面削、冷間粗圧延する工程を終了したのち、さらに通常の溶体化処理および冷間圧延を繰り返すことにより得られる。前記溶体化処理は冷間圧延することにより得られた冷延板または条の厚さが薄いのでバッチ式焼鈍炉を使用する必要がなく、連続溶体化炉を使用することができる。連続溶体化炉で含Ｔｉ銅合金板内部まで均一加熱できる板の厚さは５ｍｍ以下であるから、この発明の冷却速度：１０〜５０℃／ｓｅｃで３００℃以下まで冷却したのち冷間圧延することにより得られる冷延板または条の厚さは５ｍｍ以下とすることが好ましい。
【００１１】
次に、この発明の含Ｔｉ銅合金板または条の製造方法において、温度、圧下率および冷却速度を前述の如く限定した理由を説明する。
熱間加工条件：
熱間圧延するための含Ｔｉ銅合金鋳塊の加熱温度は８００〜９５０℃（好ましくは、８３０〜９２０℃）である。含Ｔｉ銅合金鋳塊の加熱温度が８００℃未満では良好な加工性が得られず、また８００℃未満では熱間圧延終了後の含Ｔｉ銅合金熱間圧延板の温度を６５０℃以上にすることが難しくなるからである。一方、含Ｔｉ銅合金鋳塊の温度が９５０℃を越えると、粒界で部分溶融が発生し、熱間加工割れが多発するので好ましくないからである。さらにこの熱間圧延に際して圧下率を９０％以上としたのは圧下率が９０％未満では十分均質な素材が得られないからである。圧延終了温度を６５０℃以上となるようにしたのは、熱間圧延終了温度が６５０℃未満になると析出物が急激に析出し、以降の熱間圧延で割れ発生の原因となるので好ましくない理由によるものである。
【００１２】
冷却条件：
熱間圧延終了後はただちに冷却速度：１０〜５０℃／ｓｅｃで３００℃以下の温度まで冷却する。冷却速度が１０℃／ｓｅｃ未満では６５０℃未満の冷却途中の温度範囲で析出物が急激に析出し、以降の熱間圧延で割れ発生の原因となるので好ましくない理由によるものである。一方、冷却速度が５０℃／ｓｅｃを越える冷却速度で冷却してもさらなる効果が望めないからである。かかる冷却速度で少なくとも３００℃以下（好ましくは２００℃以下）に冷却することが必要である。冷却による到達温度が３００℃を越えると、通常の時効温度で長時間さらされることになり、時効析出硬化により硬度が高くなり、次工程の冷間圧延が難しくなるので好ましくないからである。この冷却到達温度は低いほど好ましい。熱間圧延終了後、ただちに冷却速度：１０〜５０℃／ｓｅｃで３００℃以下まで冷却して得られた熱間圧延板は、溶体化処理した状態になっており、この熱間圧延板を圧下率：７０％以上で冷間圧延しても割れが発生することはないので、高圧下率で冷間圧延することが可能となる。
【００１３】
含Ｔｉ銅合金鋳塊を製造するには、まず、銅原料を溶解炉（低周波誘導溶解炉が最も広く使用されている）により連続して溶解し、得られた溶銅をタンディッシュに注入すると共にここでＴｉおよびその他の必要元素を添加することにより含Ｔｉ銅合金溶湯を製造し、得られた含Ｔｉ銅合金溶湯を通常のインゴット鋳型に鋳造して作製しても良いが、連続鋳造鋳型に鋳造して厚板状のインゴットを作製することが好ましい。この連続鋳造鋳型に鋳造して厚板状のインゴットはデンドライト組織が微細なほど好ましく、Ｃｕα相デンドライトアームの平均サイズが５０μｍ以下の微細なデンドライト組織を有し、Ｃｕα相デンドライトアームとＣｕα相デンドライトアームの間に形成されているＣｕ−Ｔｉ共晶相のデンドライトアームスペースの平均サイズが３０μｍ以下の狭いデンドライト組織を有する含Ｔｉ銅合金鋳塊であることが一層好ましい。
【００１４】
この微細なデンドライト組織を有する含Ｔｉ銅合金鋳塊は、連続鋳造装置の鋳型に注入された含Ｔｉ銅合金溶湯の中心部の温度が凝固開始温度から共晶生成終了に至るまでの温度範囲、すなわち１０８０℃から８８５℃に下がるまでの温度範囲における含Ｔｉ銅合金溶湯の中心部の冷却速度が１０〜５０℃／ｓｅｃの範囲内にあると、含Ｔｉ銅合金鋳塊に割れが発生することが無く製造することができる。
【００１５】
【発明の実施の形態】
実施例１〜９および比較例１〜３
銅を低周波誘導溶解炉により溶解し、得られた溶湯にＴｉを添加して表１に示される量のＴｉを含有し、残部がＣｕおよび不可避不純物からなる成分組成を有する含Ｔｉ銅合金溶湯を作製し、得られた含Ｔｉ銅合金溶湯を水冷鋳型に注入することにより縦：１９０ｍｍ、横：５４０ｍｍ、長さ：２０００ｍｍの寸法を有する含Ｔｉ銅合金鋳塊を作製した。このようにして得られた含Ｔｉ銅合金鋳塊を表１に示される温度に加熱し、この加熱した含Ｔｉ銅合金鋳塊を表１に示される圧下率で熱間圧延することにより表１に示される圧延終了後温度を有する厚さ：１２ｍｍの熱延板を作製した。この熱延板を直ちに表１に示される冷却速度で表１に示される温度になるように冷却し、この冷却した熱延板を面削し、冷間圧延することにより１．５ｍｍの厚さを有する粗冷延板を作製した。この冷間圧延による粗冷延板の割れ発生の有無を観察し、その結果を表１に示した。
【００１６】
【表１】

【００１７】
実施例１０〜２５
表２に示される成分組成を有する含Ｔｉ銅合金溶湯を用意し、これら含Ｔｉ銅合金溶湯を水冷鋳型に注入することにより縦：１９０ｍｍ、横：５４０ｍｍ、長さ：２０００ｍｍの寸法を有する含Ｔｉ銅合金鋳塊を作製した。これら鋳塊を用いて表１に示される実施例１と同じ条件で熱間圧延したのち冷却し、面削し、冷間圧延し、得られた粗冷延板の割れ発生の有無を観察し、その結果を表２に示した。
【００１８】
【表２】

【００１９】
【発明の効果】
表１および２に示されるように、この発明の方法である実施例１〜２５で得られた粗冷延板にはいずれも割れが見られないところから、この発明の含Ｔｉ銅合金板または条の製造方法は、従来の含Ｔｉ銅合金板または条の製造方法に比べて熱間圧延後の最も長時間必要とする溶体化処理工程を省略することができ、また大型品も製造でき、含Ｔｉ銅合金板または条の製造スピードおよびコストを大幅に下げることができるので、産業上すぐれた効果をもたらすものである。[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a method for efficiently producing a Ti-containing copper alloy sheet or strip or a rolled product having a shape similar to them.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, beryllium copper with excellent workability and stress relaxation properties has been used in the manufacture of electrical and electronic parts such as springs, terminals, connectors, and lead frames. However, Be contained in beryllium copper is a harmful metal. In recent years, instead of beryllium copper, 0.5% to 6% Ti, which is excellent in workability and stress relaxation properties (% indicates% by mass), has been developed. Further, if necessary, it contains 0.001 to 5% in total of one or more of Zn, Cr, Zr, Fe, Co, Ni, Sn, In, Mn, P and Si, Ti-containing copper alloy sheets or strips having a composition comprising the balance of Cu and inevitable impurities have been widely used. These Ti-containing copper alloy sheets or strips are said to be excellent in workability and stress relaxation characteristics.
[0003]
These Ti-containing copper alloy plates or strips are generally subjected to homogenization treatment at an appropriate temperature after the Ti-containing copper alloy ingot obtained by casting is hot-rolled, and then repeated solution treatment and cold rolling. Manufactured by aging treatment (see Patent Document 1).
In particular, as a method of producing a Ti-containing copper alloy having excellent bendability and stress relaxation properties from a coarse dendritic Ti-containing copper alloy ingot, after hot rolling the coarse dendritic Ti-containing copper alloy ingot, etc. The first solution treatment is performed at a temperature of 800 ° C. or more within 240 seconds and the average crystal grain size does not exceed 20 μm, and then the first cold rolling is performed at a working degree of less than 80%. After the second solution treatment under the heat treatment conditions within 240 seconds at a temperature of 800 ° C. or higher and the average crystal grain size not exceeding 1 to 20 μm, the second cold at a working degree of 50% or less A method has been proposed in which rolling is performed, followed by aging treatment at a temperature of 300 to 700 ° C. for 1 hour or more and less than 15 hours (see Patent Document 2).
[0004]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Publication No. 55-39612 [Patent Document 2]
Japanese Patent No. 2790238 Specification
At present, the production method of the Ti-containing copper alloy sheet or strip actually performed will be described more specifically. The Ti-containing copper alloy ingot obtained by casting is charged into a heating furnace, and 800 ~ Heat to 950 ° C. and hot-roll the heated Ti-containing copper alloy ingot to produce a hot-rolled plate. The hot-rolled plate is allowed to cool and then remains a small plate or a small-scale coil Store in a roll. This hot-rolled sheet is taken out as necessary, charged in a batch annealing furnace, heated to a temperature of 800 to 950 ° C., then subjected to a solution treatment that is water-cooled, and then subjected to cold rough rolling after chamfering. Further, a solution treatment and cold rolling are repeatedly applied and an aging treatment is performed to produce a Ti-containing copper alloy sheet or strip.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
This Ti-containing copper alloy has a very low thermal conductivity. Therefore, in order to uniformly heat this Ti-containing copper alloy hot-rolled sheet in an ordinary batch-type annealing furnace, compared to ordinary copper or copper alloy Requires a long time. Furthermore, even if the hot-rolled sheet obtained by hot rolling the Ti-containing copper alloy ingot is taken out of the batch-type annealing furnace and subjected to water cooling in order to solution-treat, the Ti-containing copper alloy has an extremely low thermal conductivity. It is very difficult to cool the entire Ti copper alloy hot-rolled sheet to the inside at a uniform and high cooling rate. In particular, when cooling a hot-rolled sheet wound in a coil shape, it is more difficult to uniformly cool the inside of the coil and the central part of the sheet width at a large cooling rate. Therefore, small-scale production by a small hot-rolled sheet that can enter a batch-type annealing furnace and can be uniformly cooled was mainly used. By the way, the thermal conductivity of Ti-containing copper alloy containing 3% Ti is 0.48 J / (cm · ° C. · sec) at room temperature, whereas the thermal conductivity of oxygen-free copper is 4.0 J / (at room temperature. From this numerical value, it can be seen that the thermal conductivity of the Ti-containing copper alloy is extremely lower than that of ordinary copper or copper alloy.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
Therefore, the present inventors have studied to mass-produce Ti-containing copper alloy sheets or strips by rolling this Ti-containing copper alloy ingot more efficiently. as a result,
(A) A Ti-containing copper alloy ingot obtained by casting is heated to a temperature of 800 to 950 ° C., hot-rolled so that the reduction ratio is 90% or more, and the rolling end temperature is 650 ° C. or more. Immediately after completion of the hot rolling, when the cooling rate is rapidly cooled to 300 ° C. or less at a rate of 10 to 50 ° C./sec, the obtained hot rolled plate is in a solution-treated state. Reduction ratio: 70% or more, no cracking occurs even when cold-rolled,
(B) When the process (a) is applied to the production of Ti-containing copper alloy sheets or strips, a conventional small plate or a small coil-shaped Ti-containing copper alloy hot rolled sheet is installed in a batch annealing furnace. Temperature: 800 to 950 ° C. and then water-cooled solution treatment step can be omitted directly, so that chamfering and cold rough rolling can be performed, so manufacturing time and energy for heating in an annealing furnace and Research results have been shown that cost can be saved and large items can be produced.
[0008]
The present invention has been made based on the results of such research,
In a method for producing a Ti-containing copper alloy sheet or strip from a Ti-containing copper alloy ingot, the Ti-containing copper alloy ingot is heated to a temperature of 800 to 950 ° C., and then the rolling reduction: 90% or more, rolling end temperature: 650 ° C. The Ti-containing copper alloy sheet including the steps of hot rolling so as to be described above, and immediately after the hot rolling is finished, cooling to 10 ° C./sec to 300 ° C. or less, then facing and cold rolling. Or it has the characteristic in the manufacturing method of a strip.
[0009]
The Ti-containing copper alloy ingot produced in the present invention contains Ti: 0.5 to 6% (preferably 1.5 to 5%), and further contains Zn, Cr, Zr, Fe, Co, A Ti-containing copper alloy containing 0.001 to 5% of one or more of Ni, Sn, In, Mn, P and Si in total, with the balance being Cu and inevitable impurities. Since the component composition of the copper alloy is a known component composition, explanation of the reason for limitation is omitted.
[0010]
In the method for producing a Ti-containing copper alloy plate or strip from the Ti-containing copper alloy ingot according to the present invention, the Ti-containing copper alloy plate or strip having a thinner thickness can be obtained at a temperature of 800 to 950. After heating to 0 ° C., the steel sheet is hot-rolled so that the reduction ratio is 90% or more and the rolling end temperature is 650 ° C. or more, and immediately after the hot rolling is finished, the cooling rate is 10 to 50 ° C./sec. Then, after the steps of chamfering and cold rough rolling are completed, normal solution treatment and cold rolling are further repeated. Since the cold-rolled sheet or strip obtained by cold rolling is thin in the solution treatment, there is no need to use a batch annealing furnace, and a continuous solution furnace can be used. Since the thickness of the plate that can be uniformly heated to the inside of the Ti-containing copper alloy plate in the continuous solution furnace is 5 mm or less, it is cooled to 300 ° C. or less at a cooling rate of 10 to 50 ° C./sec and then cold-rolled. It is preferable that the thickness of the cold-rolled sheet or strip obtained by this is 5 mm or less.
[0011]
Next, the reason why the temperature, the rolling reduction and the cooling rate are limited as described above in the method for producing a Ti-containing copper alloy sheet or strip according to the present invention will be described.
Hot working conditions:
The heating temperature of the Ti-containing copper alloy ingot for hot rolling is 800 to 950 ° C (preferably 830 to 920 ° C). If the heating temperature of the Ti-containing copper alloy ingot is less than 800 ° C, good workability cannot be obtained, and if it is less than 800 ° C, the temperature of the Ti-containing copper alloy hot-rolled sheet after hot rolling is increased to 650 ° C or higher. Because it becomes difficult. On the other hand, if the temperature of the Ti-containing copper alloy ingot exceeds 950 ° C., partial melting occurs at the grain boundaries and hot working cracks occur frequently, which is not preferable. Furthermore, the reason why the rolling reduction is set to 90% or more in this hot rolling is that a sufficiently homogeneous material cannot be obtained if the rolling reduction is less than 90%. The reason why the rolling end temperature is set to 650 ° C. or higher is that it is not preferable because the precipitate rapidly precipitates when the hot rolling end temperature is less than 650 ° C., and causes cracking in the subsequent hot rolling. Is due to.
[0012]
Cooling conditions:
Immediately after completion of hot rolling, cooling is performed at a cooling rate of 10 to 50 ° C./sec to a temperature of 300 ° C. or lower. If the cooling rate is less than 10 ° C./sec, the precipitate is rapidly deposited in the temperature range during cooling below 650 ° C., which causes cracking in the subsequent hot rolling, which is not preferable. On the other hand, even if cooling is performed at a cooling rate exceeding 50 ° C./sec, no further effect can be expected. It is necessary to cool to at least 300 ° C. or less (preferably 200 ° C. or less) at such a cooling rate. When the temperature reached by cooling exceeds 300 ° C., it is exposed to a normal aging temperature for a long time, and the hardness increases due to aging precipitation hardening, which is not preferable because cold rolling in the next step becomes difficult. The lower the temperature at which cooling is achieved, the better. Immediately after the hot rolling, the hot rolled sheet obtained by cooling to a temperature of 300 ° C. or lower at a cooling rate of 10 to 50 ° C./sec is in a solution-treated state. Rate: Since cracking does not occur even when cold-rolling at 70% or more, cold rolling can be performed at a high-pressure rate.
[0013]
To manufacture Ti-containing copper alloy ingots, first, the copper raw material is continuously melted in a melting furnace (low frequency induction melting furnace is most widely used), and the obtained molten copper is poured into a tundish. At the same time, a Ti-containing copper alloy molten metal may be produced by adding Ti and other necessary elements, and the obtained Ti-containing copper alloy molten metal may be cast into a normal ingot mold. It is preferable to produce a thick plate-like ingot by casting into a mold. Thick plate-like ingots cast into this continuous casting mold are preferred as the dendrite structure is finer, and the Cuα phase dendrite arm has an average size of 50 μm or less and the Cuα phase dendrite arm and the Cuα phase dendrite arm. A Ti-containing copper alloy ingot having a narrow dendrite structure in which the average size of the dendrite arm space of the Cu—Ti eutectic phase formed between the layers is 30 μm or less is more preferable.
[0014]
The Ti-containing copper alloy ingot having this fine dendrite structure is a temperature range from the temperature at the center of the Ti-containing copper alloy molten metal injected into the casting mold of the continuous casting apparatus to the end of eutectic formation, That is, if the cooling rate of the central portion of the Ti-containing copper alloy molten metal in the temperature range from 1080 ° C. to 885 ° C. is within the range of 10 to 50 ° C./sec, cracks occur in the Ti-containing copper alloy ingot. It can be manufactured without.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Examples 1-9 and Comparative Examples 1-3
Copper is melted by a low frequency induction melting furnace, Ti is added to the obtained molten metal, and Ti is contained in an amount shown in Table 1, with the balance being a component composition consisting of Cu and inevitable impurities. And the obtained Ti-containing copper alloy molten metal was poured into a water-cooled mold to produce a Ti-containing copper alloy ingot having dimensions of 190 mm in length, 540 mm in width, and 2000 mm in length. The Ti-containing copper alloy ingot thus obtained was heated to the temperature shown in Table 1, and this heated Ti-containing copper alloy ingot was hot-rolled at the rolling reduction shown in Table 1 to obtain Table 1. A hot-rolled sheet having a thickness of 12 mm having a temperature after rolling as shown in FIG. The hot-rolled sheet is immediately cooled to the temperature shown in Table 1 at the cooling rate shown in Table 1, and the cooled hot-rolled sheet is chamfered and cold-rolled to a thickness of 1.5 mm. A roughly cold-rolled sheet having the following characteristics was prepared. The presence or absence of cracks in the rough cold-rolled sheet due to this cold rolling was observed, and the results are shown in Table 1.
[0016]
[Table 1]

[0017]
Examples 10-25
Ti-containing copper alloy melts having the component compositions shown in Table 2 were prepared, and these Ti-containing copper alloy melts were poured into a water-cooled mold to obtain a length of 190 mm, a width of 540 mm, and a length of 2000 mm. A copper alloy ingot was produced. These ingots were hot-rolled under the same conditions as in Example 1 shown in Table 1 and then cooled, face-cut and cold-rolled, and the resulting rough cold-rolled sheet was observed for cracks. The results are shown in Table 2.
[0018]
[Table 2]

[0019]
【The invention's effect】
As shown in Tables 1 and 2, since the cracks are not observed in any of the rough cold-rolled plates obtained in Examples 1 to 25 which are the method of the present invention, the Ti-containing copper alloy plate of the present invention or The manufacturing method of the strip can omit the solution treatment step that requires the longest time after hot rolling compared to the conventional Ti-containing copper alloy sheet or the manufacturing method of the strip, and can also manufacture a large product, Since the production speed and cost of the Ti-containing copper alloy sheet or strip can be greatly reduced, an excellent industrial effect is brought about.

Claims

In a method for producing a Ti-containing copper alloy sheet or strip from a Ti-containing copper alloy ingot, the Ti-containing copper alloy ingot is heated to a temperature of 800 to 950 ° C., and then the rolling reduction: 90% or more, rolling end temperature: 650 ° C. Hot rolling as described above, and immediately after completion of hot rolling, cooling step: cooling to 300 ° C. or lower at 10 to 50 ° C./sec, then chamfering and cold rolling. A method for producing a Ti-containing copper alloy sheet or strip.

The Ti-containing copper alloy ingot is
(A) Ti: 0.5 to 6% Ti-containing Ti-containing copper alloy ingot containing Cu and inevitable impurities, or
(B) Ti: 0.5 to 6% contained, and further one or two or more of Zn, Cr, Zr, Fe, Co, Ni, Sn, In, Mn, P and Si in a total amount of 0. 2. The method for producing a Ti-containing copper alloy sheet or strip according to claim 1, wherein the Ti-containing copper alloy ingot contains 001 to 5% and the balance is Cu and inevitable impurities.

The Ti-containing copper alloy ingot has a fine dendrite structure with an average size of Cu α phase dendrite arms of 50 μm or less, and a Cu—Ti eutectic phase formed between the Cu α phase dendrite arms and the Cu α phase dendrite arms. 3. The method for producing a Ti-containing copper alloy plate or strip according to claim 1, wherein the dendrite arm space is a Ti-containing copper alloy ingot having a narrow structure with an average size of 30 μm or less.