JP2005022686A - 農産物の箱詰装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一つの農産物を着脱可能に保持する保持部を一方向に複数有する保持手段が複数列配置されると共に、各保持部の配列方向の隣接ピッチ及び隣の列との間隔ピッチが調整可能な取上移載装置と、箱詰めするための農産物を待機させる貯留待機装置と、箱詰めパターンに応じて、取上移載装置の保持手段を農産物の保持・移動の動作に関与する作動状態と保持・移動の動作に関与しない非作動状態との間で切り換え可能であると共に、取上移載装置の各保持部で保持した農産物を容器に箱詰めする際に、該取上移載装置の複数列の各保持手段を個別に制御可能にな制御手段を備える。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば桃、梨、トマト、メロン等の農産物を選別包装出荷する選果場等に用いて好適な農産物の箱詰装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、選果場等において農産物を段ボール箱等の容器に自動的に箱詰めする箱詰装置としては、例えば特許文献1及び特許文献2に開示されている。特許文献1に開示の青果物の自動箱詰装置(箱詰装置Aという)は、複数行・複数列の配列変更装置により、貯留コンベア上の多数の農産物を一括して取り上げた後に、所定の箱詰めパターンに変更して箱詰めするようにしたものである。また、特許文献2に開示の農産物の箱詰装置(箱詰装置Bという)は、貯留コンベア上に1列状態でプールされた複数の農産物を、吸着パッドを1列に備えたパンタグラフ機構(取上移載装置)により取り上げて所定の配列で箱詰めするようにしたものである。
【0003】
【特許文献1】
特公平8−568号公報
【特許文献2】
特開平9−301304号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、箱詰装置Aにおいては、複数行・複数列の配列パターンに対応して複数の農産物を一括箱詰めするため、限定された玉数や配列等の範囲内においては効果的であるものの、例えば行と列の数の形態が大きく異なる箱詰めの配列パターンに対応することが困難であると共に、少ない玉数(例えば3玉等)から多い玉数(例えば28玉等)までの広範囲に亘って対応できる機構ではなく、汎用性の面で劣るという問題点を有している。
【0005】
また、箱詰装置Bにおいては、1列詰めの場合に箱詰めのあらゆる配列パターンにほとんど対応できて、汎用性の面で優れ最大の効果が得られるものの、箱詰めの配列パターンが複数行・複数列の場合に、1列のパンタグラフ機構が貯留コンベア上と箱詰め位置との間を複数回往復移動する必要があり、この往復移動時間が箱詰め能力に影響し易く、箱詰めパターンに係わらず十分な処理能力を得ることが難しい場合があるという問題点を有している。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、各種玉数や配列等の各種箱詰めパターンに的確に対応できて汎用性の向上が図れると共に、その処理能力を十分に高めることが可能な農産物の箱詰装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、一つの農産物を着脱可能に保持する保持部を一方向に複数有する保持手段が複数列配置されると共に、各保持部の配列方向の隣接ピッチ及び隣の列との間隔ピッチが調整可能な取上移載装置と、箱詰めするための農産物を待機させる貯留待機装置と、箱詰めパターンに応じて、前記取上移載装置の保持手段を農産物の保持・移動の動作に関与する作動状態と保持・移動の動作に関与しない非作動状態との間で切り換え可能であると共に、前記貯留待機装置上の農産物を取上移載装置の各保持部で保持して容器に箱詰めする際に、該取上移載装置の複数列の各保持手段を個別に制御可能な制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
このように構成することにより、貯留待機装置上に待機された農産物は、取上移載装置で吸着されて取り上げられることで保持され、箱詰め位置まで移動されて該箱詰め位置の空の容器に所定の箱詰めパターンで箱詰めされる。この時、取上移載装置の一方向に配置された複数の保持部からなる複数列の保持手段が、その保持部の配列方向の隣接ピッチと隣の列との間隔ピッチが制御手段の制御によって調整されると共に、各保持手段の動作が制御手段で個別に制御される。これにより、複数列の保持手段を箱詰めパターンに応じて個別制御できて各種箱詰めパターンに容易に適用でき、その汎用性の向上が図れると共に、取上移載装置の往復移動回数を減らして箱詰めパターンに応じた効率的な箱詰め作業が可能となり、箱詰め作業の処理能力が十分に高められる。
【0009】
そして、前記制御手段は、請求項2に記載の発明のように、取上移載装置の複数列の保持手段のうち、農産物の保持・移動の動作に関与する保持手段を複数列かもしくは1列に切り換え可能であることが好ましい。このように構成することにより、農産物の箱詰め時に、複数列の保持手段を複数列使用するか1列使用するかに切り換えできて、各種箱詰めパターンに的確に対応できる。
【0010】
また、前記制御手段は、請求項3に記載の発明のように、取上移載装置の複数列の保持手段を、容器の複数箱を1単位として扱う箱詰めパターンかもしくは容器の1箱を1単位として扱う箱詰めパターンに制御可能であることが好ましい。このように構成することにより、取上移載装置で容器に農産物を箱詰めする際に、容器1個を1単位として扱う箱詰めパターンでも、容器2個を1単位して扱う箱詰めパターンでも適用できて、その汎用性の一層の向上が図れる。
【0011】
また、請求項4に記載の発明のように、前記保持手段が2列配置され、その1方の保持手段が配列方向と直交する方向に移動禁止状態とされ他方の保持手段が配列方向と直交する方向に移動可能に構成されると共に、2列の保持手段が同時に配列方向及び配列方向と直交する方向に移動可能に構成されていることが好ましい。このように構成することにより、2列の保持手段のうち一方が配列方向と直交する方向への移動が禁止されていることから、該保持手段の構成を簡略化して安価な保持手段が得られると共に、各保持手段が同時に配列方向等に移動可能に構成されていることから、複数列の保持手段の位置を広範囲に設定できて各種箱詰めパターンに一層的確に対応できる。
【0012】
また、前記貯留待機装置は、請求項5に記載の発明のように、取上移載装置の複数列の保持手段に対応して複数条配置されると共に、箱詰めパターンに応じた所定個数の農産物が振分制御手段により各条の貯留待機装置上に待機されることが好ましい。このように構成することにより、保持手段の列数に応じて設けられ複数条の貯留待機装置上に振分制御手段で箱詰めパターンに応じた個数等の農産物が待機されることから、貯留待機装置上に箱詰めパターンに応じた個数や配列の農産物を確実に待機させることができて、箱詰め作業の処理能力の一層の向上等が図れる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図10は、本発明に係わる農産物の箱詰装置を選果場に適用した場合のの一実施形態を示し、図1がその平面図、図2が図1のA−A線矢視図、図3が図2の動作状態の説明図、図4が図3のB−B線矢視図、図5が図3のC−C線矢視図、図6が吸着保持装置の動作説明図、図7が図1のD−D線矢視図、図8〜図10が箱詰め方法の説明図である。
【0014】
図1において、箱詰装置1は、複数列(図では1列・2条で3列)配置された貯留コンベア2と、この各貯留コンベア2の終端部に連結配置された切出コンベア3と、この切出コンベア3の終端部3cに連結配置された貯留待機装置4と、この貯留待機装置4に前記切出コンベア3の直線部3bを挟んで併設された空箱供給装置(空箱搬送装置)5と、この空箱供給装置5の箱詰め位置S1と前記貯留待機装置4との間に配設された取上移載装置6と、前記空箱供給装置5に併設されたパック供給装置7等を備えている。
【0015】
前記切出コンベア3は、その始端部3aが各貯留コンベア2の搬送方向に直交する状態で連結され、貯留コンベア2との連結部には、貯留コンベア2上の農産物Wが載置されたフリートレイ8(以下、農産物入りトレイ8という)を、切出コンベア3上に1個ずつ切り出す(送り出す)フリーに回動自在なレバー状の案内部材9が配設されている。そして、制御装置10の制御信号で所定の貯留コンベア2が作動することにより、当該貯留コンベア2上の農産物入りトレイ8が、切出コンベア3上に1列状態で切り出されるようになっている。
【0016】
前記切出コンベア3は、選果場の形態に応じて所定方向に屈曲配置され、前記取上移載装置6が配置される直線部3bの下流側に位置する終端部3cには、その搬送方向と直交する方向に前記貯留待機装置4の複数条(図では2条)の貯留待機コンベア4a、4bの始端部が連結され、また、終端部3cには振分制御手段としての排出装置11が配置されている。この排出装置11は、貯留待機コンベア4a、4bに対応して複数個(図では2個)設けられ、制御装置10の制御信号で作動することにより、切出コンベア3上の農産物入りトレイ8を各貯留待機コンベア4a、4b上に送り出すようになっている。
【0017】
なお、切出コンベア3の直線部3bの下流側には、制御装置10の制御信号で例えば上下動する振分制御手段としてのストッパ12が配置されると共に、切出コンベア3の終端部3cの最下流端には、排出装置11より下流側に位置する農産物入りトレイ8を検知するセンサ13が配置されている。このセンサ13は、ストッパ12の下降動作で所定個数の農産物入りトレイ8が直線部3bから終端部3cに供給されたか否かを検知するためのもので、供給個数が1個多い場合に当該農産物入りトレイ8を終端部3cの最下流端に貯留すると共に、その検知信号により供給された農産物入りトレイ8が1個多いことを示すエラー指令を出力するようになっている。
【0018】
前記貯留待機装置4の貯留待機コンベア4a、4bの待機位置となる終端部には、制御装置10の制御信号で例えば上下動可能なストッパ14a、14bが設けられ、このストッパ14a、14bの上昇動作で所定個数の農産物入りトレイ8が、貯留待機装置4上に2列状態かもしくは1列状態で待機されるようになっている。なお、各貯留待機コンベア4a、4bの終端部には、空のフリートレイ8を搬送する空トレイ搬送コンベア15が連結されている。
【0019】
前記空箱供給装置5は、その始端部に空箱降下装置16の下部が連結され、この空箱降下装置16で降下されてくる空の段ボール箱17をその下流側の箱詰め位置S1まで搬送し、該箱詰め位置S1に上下動可能に設けたストッパ18aにより待機させられるようになっている。なお、空箱供給装置5の箱詰め位置S1の上流側には、一定間隔を有して例えば3個のストッパ18b〜18dが上下動可能に配置され、下流側から3個目のストッパ18cの位置がパック供給位置S2に設定されている。また、前記空箱降下装置16の上部には、図5に示すように、配函コンベア19が連結され、この配函コンベア19の連結部には、空の段ボール箱17を空箱降下装置16に供給する排出装置20が設けられている。
【0020】
この空箱供給装置5のパック供給位置S2にトレイパック22を供給する前記パック供給装置7は、図2、図3及び図7に示すように、パックストッカー23にストックされているトレイパック22を吸着して取り上げるパック吸着装置24を備えている。このパック吸着装置24は、取上移載装置6のフレーム25に切出コンベア3の直線部3bの搬送方向(後述する配列方向イ)に沿ってスライド移動可能に配設されたスライドシリンダ26と、このスライドシリンダ26に上下動可能に配設された縦方向のスライドシリンダ27等を有し、スライドシリンダ27のモータ28の軸28aには、軸35を中心に屈曲回動可能な一対のアーム部材からなるアーム29の基端部が回動可能に軸支されている。
【0021】
また、アーム29の先端部には支持フレーム30が軸31を中心に回動可能に連結されている。この支持フレーム30には、その一端部に固定吸着盤32が上下方向に指向して配設され、その他端部には一対の水平なスライドシリンダ33a、33bを介して可動吸着盤34が上下方向に指向して配設されている。なお、前記パックストッカー23は、図1及び図7に示すように、空箱供給装置5の搬送方向に沿って例えば4台配置されている。
【0022】
そして、このパック供給装置7は、スライドシリンダ26が作動することで、スライドシリンダ27が4個のパックストッカー23の上方を移動し、所定のパックストッカー23の上方位置でスライドシリンダ27が下降することで支持フレーム30が下降し、2個の吸着盤32、34がトレイパック22の農産物収容用の凹部22a内面に吸着するようになっている。
【0023】
この時、吸着保持しようとするトレイパック22の形状に応じてスライドシリンダ33a、33bを所定距離作動させ、吸着盤32、34を配列方向イ及び配列方向イと直交する方向(以下、直交方向ロという)に移動させることで、1対の吸着盤32、34の間隔やその相対位置が所定の2個の凹部22a位置に設定される。そして、この吸着盤32、34で吸着されたトレイパック22が、アーム29の図3の矢印ニに示す回動動作で、空箱供給装置5の箱詰め位置S1にセットされている空の段ボール17内に嵌挿されてセットされるようになっている。
【0024】
前記取上移載装置6は、図2〜図5に示すように、貯留待機装置4の搬送方向(配列方向イ)に移動可能で矢印ハの如く上下動可能に配設された保持手段としての吸着保持装置36を有している。この吸着保持装置36は、2列平行に配設され6個の保持部としての吸着盤37が列状態で配置されたパンタグラフ機構38a、38bを備え、この一対のパンタグラフ機構38a、38bは、上下一対のパンタグラフの交点位置に垂直状態でシリンダ39がそれぞれ配設されると共に、このシリンダ39のピストンロッド39aの先端(下端)に前記吸着盤37がそれぞれ固定されている。また、各パンタグラフ機構38a、38bは、その駆動源としてのモータ48(図4及び図5参照)が前記制御装置10に接続されている。
【0025】
そして、この一対のパンタグラフ機構38a、38bのうち、一方のパンタグラフ機構38aは、図5に示すように、支持フレーム40の下面に薄肉の間座47を介してガイドレール41が取り付けられ、このガイドレール41に5個の吸着盤37が摺動ガイド43を介して配列方向イに移動可能に配設されている。また、他方のパンタグラフ機構38bは、図4に示すように、支持フレーム40の下面に矢印ロ方向(図3参照)に移動可能なスライドシリンダ42及び薄肉の間座47を介してガイドレール41が取り付けられ、このカイドレール41に5個の吸着盤37が摺動ガイド43を介して配列方向イに移動可能に配設されている。
【0026】
すなわち、前記制御装置10の制御信号で、一方のパンタグラフ機構38aのモータ48が作動することにより、その各吸着盤37が配列方向イに拡大もしくは収縮動作(以下、拡縮動作という)をし、制御装置10の制御信号で他方のパンタグラフ機構38bのモータ48が作動することにより、その各吸着盤37が前記拡縮動作をすると共に、パンタグラフ機構38b自体が直交方向ロに移動して、一方のパンタグラフ機構38aとの間隔ピッチを調整する動作(以下、間隔調整動作という)をするようになっている。
【0027】
また、支持フレーム40の上面には、スライドシリンダ44が水平状態で固定され、このスライドシリンダ44に縦方向のスライドシリンダ45が固定されている。そして、このスライドシリンダ45が前記フレーム25に水平状態で配設されたスライドシリンダ46に上下動可能に配設されることで、支持フレーム40が、前記配列方向イに移動可能に配設されると共にフレーム25に対して高さ方向ハに移動可能に配設されている。
【0028】
なお、吸着保持装置36の2列平行に配置されたパンタグラフ機構38a、38bは、図4〜図6に示すように、6個の吸着盤37のうち配列方向イの基端側の基準シリンダ39Aが固定状態とされ、この基準シリンダ39Aに対して、残りの5個のシリンダ39が配列方向イにそれぞれ拡縮動作するようになっている。この時、パンタグラフ機構38bは、前述したように、その基準シリンダ39Aが直交方向ロに移動することで、両パンタグラフ機構38a、38bの間隔ピッチが調整され、また、各パンタグラフ機構38a、38bが固定された支持フレーム40が、スライドシリンダ44により配列方向イに移動すると共にスライドシリンダ42により直交方向ロに移動することになる。
【0029】
前記制御装置10は、図示しないCPU、ROM、RAM等を有する1台もしくは複数台のパソコン等で構成され、入力装置(図示せず)で入力された箱詰めパターンに応じて、前記各種ストッパや排出装置11等を制御して貯留待機装置4上に所定個数の農産物入りトレイ8を所定の配列状態で待機させたり、取上移載装置6の各種スライドシリンダや各種モータ等の作動を制御して、貯留待機装置4上に待機されたフリートレイ8上の農産物Wを吸着して取り上げ(すなわち保持して)、箱詰め位置S1方向に移動させて箱詰め位置S1にセットされている段ボール箱17に箱詰めしたり、パック供給装置7を制御して所定のトレイパック22を空箱供給装置5のパック供給位置S2にセットされている段ボール箱17内に嵌挿させたりするようになっている。なお、制御装置10の構成はこの例に限定されず、取上移載装置6やパック供給装置7等を自動もしくは手動で動作させ得る適宜の構成を採用できる。
【0030】
次に、前記箱詰装置1の動作を図8〜図10の3つの箱詰めパターンを例にして説明する。なお、図8〜図10において、○は吸着盤37の農産物Wへの非吸着状態を示し、●は吸着盤37の農産物Wへの吸着状態を示している。先ず、図示しない検査装置で等級や階級が判定されたフリートレイ8上の農産物Wは、その仕分区分に対応した貯留コンベア2に供給されて所定数貯留される。そして、箱詰めパターンに応じて所定の貯留コンベア2上の農産物入りトレイ8が切出コンベア3に案内部材9で案内されつつ1列状態で切り出され、該切出コンベア3上を下流側に一列状態で搬送されて、その直線部3bの下流側に設けたストッパ12で停止させられる。
【0031】
ストッパ12で停止された農産物入りトレイ8は、ストッパ12が箱詰めパターンに応じて所定時間下降動作することで、6個の農産物入りトレイ8が切出コンベア3の終端部3cに供給され、該終端部3cに設けられた排出装置11が作動することにより、貯留待機装置4の各貯留待機コンベア4a、4b上に供給される。このストッパ12の下降動作と排出装置11の作動が、制御装置10からの箱詰めパターンに応じた制御信号に基づいて行われ、各貯留待機コンベア4a、4bのストッパ14a、14bにより2列の貯留待機コンベア4a、4b上に農産物入りトレイ8が所定の形態で待機させられ、このフリートレイ8上の農産物Wが次のようにして箱詰めされる。
【0032】
すなわち、箱詰めパターンが図8に示すように、1列3玉×3列合計9個で中間列の3個の農産物Wが左列と右列の農産物Wに対してずれた状態で箱詰めする場合は、先ず、ストッパ12の下降動作で6個の農産物入りトレイ8を切出コンベア3の終端部3cに供給し、2個の排出装置11を交互にそれぞれ3回作動させて各貯留待機コンベア4a、4bに農産物入りトレイ8を3個ずつ送り出し(供給し)、図8(a)に示す待機状態とする。そして、この待機状態で前記取上移載装置6を作動させて、貯留待機コンベア4a、4b上に待機されている2列3個の農産物Wを、取上移載装置6の吸着保持装置36で一括吸着して取り上げ、これを箱詰め位置S1方向に移動させて、図8(b)に示すように、空箱供給装置5の箱詰め位置S1にセットされている段ボール箱17内のトレイパック22の凹部22a内に収納する。
【0033】
この取上移載装置6による農産物Wの箱詰めは、吸着保持装置36の2列のパンタグラフ機構38a、38bを各配列方向イに拡縮動作させたり、他方のパンタグラフ機構38bを直交方向ロに移動させる間隔調整動作をさせて、2列のパンタグラフ機構38a、38b間の間隔ピッチを調整して行う。
【0034】
すなわち、吸着保持装置36の固定側のパンタグラフ機構38aの基準吸着盤37A(図5及び図6参照)を、図8(a)に示す一方の貯留待機コンベア4a上の最下流側の農産物入りトレイ8の上方位置に設定し、この位置からパンタグラフ機構38aを拡縮動作させて2個目と3個目の吸着盤37を残りの2個の農産物W上に位置させる。また、可動側のパンタグラフ機構38bを間隔調整動作させ、その基準吸着盤37A(図4及び図6参照)を他方の貯留待機コンベア4b上の最下流側の農産物W上に位置させると共に、パンタグラフ機構38bを拡縮動作させて2個目の吸着盤37と3個目の吸着盤37を貯留待機コンベア4b上の残りの2個の農産物W上に位置させる。
【0035】
この状態で、吸着保持装置36を下降させ、各吸着盤37を各農産物Wの上面に当接させ、図示しない吸引装置を作動させて各吸着盤37内部を負圧にし、6個の吸着盤37を6個の農産物Wに略同時に吸着させる。これにより、2列で3個ずつ待機された合計6個のフリートレイ8上の農産物Wが、2列の吸着盤37で同時に吸着され、吸着保持装置36が上昇動作することで、フリートレイ8上から農産物Wが一括して取り上げられて保持されることになる。
【0036】
そして、この吸着盤37で保持された農産物Wは、吸着保持装置36が箱詰め位置S1方向に移動して段ボール箱17上で停止させられ、この位置で吸着保持装置36が下降することにより、段ボール箱17に箱詰めされる。この時、図8に示すように、吸着保持した各農産物W間の隣接ピッチが、段ボール箱17内にセットされているトレイパック22の各凹部22a間の隣接ピッチと異なる場合は、吸着保持装置36の2列のパンタグラフ機構38a、38bを拡縮動作させたりパンタグラフ機構38bを間隔調整動作させて行うことになる。
【0037】
つまり、図8の場合、6個の吸着盤37で吸着して保持した3個の農産物W間の隣接ピッチが、トレイパック22の凹部22a間の隣接ピッチより広いことから、各パンタグラフ機構38a、38bを縮小して吸着盤37間の隣接ピッチを凹部22a間の隣接ピッチに合わせ、また、可動側のパンタグラフ機構38bを間隔調整動作させて両パンタグラフ機構38a、38b間の間隔ピッチをトレイパック22の左列と右列の凹部22a間の間隔ピッチに合わせる。
【0038】
そして、この状態で吸着保持装置36を下降させると、吸着盤37に吸着保持されている6個の農産物Wがトレイパック22の左列及び右列の2列の凹部22a内に収納され、この状態で吸着動作を解除することにより6個の農産物Wが6個の凹部22aに同時に収納される。これにより、2列6個の農産物Wの箱詰め作業が完了し、次に中間列の凹部22a内に3個の農産物Wを箱詰めする。
【0039】
この中間列の凹部22aへの農産物Wの箱詰めは、1列で良いことから、2列のパンタグラフ機構38a、38bのうち、一方のパンタグラフ機構38aのみを使用、すなわち2列のパンタグラフ機構38a、38bを制御装置10の制御信号で2列使用から1列使用に切り換えて行うことになる。すなわち、先ず、6個の農産物入りトレイ8を終端部3cに送り出すことにより上昇位置に復帰した切出コンベア3のストッパ12が制御装置10の制御信号で所定時間下降し、3個の農産物入りトレイ8が切出コンベア3の終端部3cに供給される。そして、この3個の農産物入りトレイ8が一方(上流側)の排出装置11の連続した3回の作動により貯留待機コンベア4a上に供給されて下流側に搬送され、図8(c)に示すように、貯留待機コンベア4aのストッパ14aで停止して待機させられる。
【0040】
この待機位置で、吸着保持装置36の一方のパンタグラフ機構38aの基準吸着盤37Aが最下流側の農産物W上に設定されると共に、パンタグラフ機構38aの拡縮動作で2個目と3個目の吸着盤37が2個目と3個目の農産物W上に位置する。この状態で吸着保持装置36を下降させて吸着動作させることにより、3個の農産物Wがパンタグラフ機構38aの3個の吸着盤37で同時に吸着され、吸着保持装置36を上昇動作させることで3個の農産物Wが一括して保持される。この保持された農産物Wが、吸着保持装置36の移動で箱詰め位置S1に移動させられ、該位置S1での下降動作及び吸着解除動作により3個の農産物Wがトレイパック22の中間列の3個の凹部22aに収納される。
【0041】
この時、パンタグラフ機構38aは、その全体(すなわち支持フレーム40)がスライドシリンダ44で配列方向イに移動することにより、基準吸着盤37Aの位置が左列及び右列の基準位置より図において下方にずれた状態とされて箱詰めされ、これにより、図8(d)に示すように、9個の農産物Wが段ボール箱17の9個の凹部22a内に3個ずつ列になって箱詰めされることになる。なお、この一方のパンタグラフ機構38aを使用した箱詰め作業の場合に、他方のパンタグラフ機構38bは、各シリンダ39を上昇位置に設定することで、その吸着盤37が一方のパンタグラフ機構38aの箱詰め作業に何等悪影響を与えることのない高さ位置に設定される。
【0042】
つまり、図8に示す箱詰めパターンの箱詰め作業は、2列平行に配置されたパンタグラフ機構38a、38bを、制御装置10でそれぞれ所定に制御することにより、2列を同時に使用した箱詰め作業と一方のパンタグラフ機構38aのみを使用した1列の箱詰め作業とに切り換えて行うことになる。なお、貯留待機コンベア4a、4b上に待機され農産物Wが箱詰めされることで空となったフリートレイ8は、ストッパ14a、14bが下降動作することにより、空トレイ搬送コンベア15上に送り出されその下流側に搬送されるようになっている。
【0043】
以上は、2列のパンタグラフ機構38a、38bを2列使用と1列使用に切換えて、農産物Wを1個の段ボール箱17に箱詰めする箱詰めパターンの例であるが、次に、前記2列のパンタグラフ機構38a、38bを使用して図9及び図10に示す連設された2個の段ボール箱17に箱詰めする箱詰めパターンの例について説明する。先ず、図9に示す箱詰めパターンは、2個の段ボール箱17を連設させ、各段ボール箱17に6個の農産物Wを箱詰めする箱詰めパターンであり、この場合は、各貯留待機コンベア4a、4b上に例えば6個ずつ合計12個の農産物入りトレイ8を待機させる。
【0044】
そして、この待機状態で、吸着保持装置36の2列のパンタグラフ機構38a、38bを拡縮動作や間隔調整動作させて、図9(a)に示すように、一方のパンタグラフ機構38aの6個の吸着盤37を一方の貯留待機コンベア4aに待機された6個の農産物入りトレイ8上に位置させ、他方のパンタグラフ機構38bの6個の吸着盤37を貯留待機コンベア4bの6個の農産物入りトレイ8上に位置させる。この状態で、各貯留待機コンベア4a、4b上の6個の各農産物Wを各吸着盤37で同時に吸着して取り上げ、これを先ず箱詰め位置S1の下流側の段ボール箱17のトレイパック22に収納する。この際、各パンタグラフ機構38a、38bの上流側の3個の吸着盤37は各シリンダ39により上昇位置に待機される。これにより、図9(b)に示すように、2個連設された段ボール箱17のうち、下流側の段ボール箱17の搬送方向左右2列の凹部22a内に2列のパンタグラフ機構38a、38bにより、6個の農産物Wが同時に収納される。
【0045】
下流側の段ボール箱17に農産物Wが収納されたら、次に、各パンタグラフ機構38a、38bの上流側の3個の吸着盤37により吸着されている農産物Wを、図9(c)に示すように、上流側の段ボール箱17に収納する。これにより、2個連設された段ボール箱17に、取上移載装置6により各6個の農産物Wが箱詰めされることになり、この時、連設される段ボール箱17内のトレイパック22の凹部22a間の間隔ピッチbが、各段ボール箱17内のトレイパック22の隣接する凹部22a間のピッチaと異なる場合でも、2列のパンタグラフ機構38a、38bをそれぞれ個別に拡縮動作や拡開調整動作させることで良好に箱詰めできることになる。
【0046】
また、箱詰めパターンが図10に示すように2個連設された段ボール箱17に5個ずつ(合計10個)農産物Wを箱詰めする場合は、先ず、図10(a)に示すように、例えば一方の貯留待機コンベア4a上に6個の農産物入りトレイ8を待機させ、他方の貯留待機コンベア4b上に4個の農産物入りトレイ8を待機させる。この状態で一方のパンタグラフ機構38aを使用して一方の貯留待機コンベア4a上の6個の農産物Wを保持すると共に、他方のパンタグラフ機構38bを使用して他方の貯留待機コンベア4b上の4個の農産物Wを保持して合計10個の農産物を同時に取り上げる。そして、図10(b)に示すように、一方のパンタグラフ機構38aの6個の吸着盤37のうち基準吸着盤37Aと4個目の吸着盤37により保持されている農産物Wと、他方のパンタグラフ機構38bの基準吸着盤37Aと3個目の吸着盤37により保持されている農産物Wを各段ボール箱17の凹部22a−1に2個同時に(合計4個)収納する。
【0047】
次に、一方のパンタグラフ機構38aの3個目と6個目の吸着盤37に保持されている農産物Wを、図10(c)に示すように、各段ボール箱17の凹部22a−2に同時(合計2個)収納する。そして、一方のパンタグラフ機構38aの2個目と5個目の吸着盤37により保持されている農産物Wを、図10(d)に示すように、各段ボール箱17の凹部22a−3に同時に(合計2個)に収納する。そして、他方のパンタグラフ機構38bの2個目と4個目の吸着盤37に保持されている農産物Wを、10(e)に示すように、各段ボール箱17の凹部22a−4に同時に(合計2個)収納する。
【0048】
これにより、2個連設された段ボール箱17に、貯留待機コンベア4a、4b上に待機され同時に取り上げられた6個と4個の農産物Wが、取上移載装置6により箱詰めされることになり、この箱詰め時も、2列のパンタグラフ機構38a、38bは、段ボール箱17の凹部22の位置に応じて2列同時かもしくはいずれか一方のパンタグラフ機構38a、38bが使用されることになる。
【0049】
このように前記箱詰装置1においては、パンタグラフ機構38a、38bを2列配置すると共に、制御装置10により各パンタグラフ機構38a、38bをストッパ12や排出装置11の作動と関連付けて制御することで、2列のパンタグラフ機構38a、38bを共に使用して箱詰めしたり、パンタグラフ機構38aもしくはパンタグラフ機構38bを択一的に1列使用して箱詰めでき、各種の箱詰めパターンに適用できることになる。
【0050】
ところで、箱詰め位置S1にセットされている段ボール箱17へのトレイパック22のセット作業は次のようにして行われる。すなわち、先ず、箱詰めパターンに応じて所定のトレイパック22が選択され、パック供給装置7のパック吸着装置24により、選択されたトレイパック22がストックされているパックストッカー23から1枚吸着して取り上げられる。この時、選択されたトレイパック22に応じて2個の吸着盤32、34の吸着位置が決定され、この決定に基づいて2個の吸着盤32、34がトレイパック22の吸着取り上げに最適な位置の2個の凹部22aに吸着することで当該トレイパック22が取り上げられ、吸着盤32、34によるトレイパック22の吸着ミスが防止される。
【0051】
2個の吸着盤32,34でトレイパック22を吸着して所定高さまで持ち上げたら、吸着盤32、34がスライドシリンダ26の作動で箱詰め位置S1に設定され、この位置S1でモータ28が作動するとそのモータ軸28aが回転してアーム29が上昇しつつ回動する。これにより、吸着盤32、34の位置が箱詰め位置S1の上方に設定され、この位置で吸着盤32、34を下降させて段ボール箱17内に位置させることで、トレイパック22が段ボール箱17内に嵌挿され、その後、吸着盤32、34の吸着動作を解除することにより、所定のトレイパック22が段ボール箱17内にセットされることになる。
【0052】
このトレイパック22の段ボール箱17への嵌挿作業時に、支持フレーム30がアーム29に軸31で支持されると共に図示しない水平維持機構(ベルト、チェーン等)により常時水平維持されていることから、アーム29の回動動作時に、該支持フレーム30が水平状態を維持しつつ回動し、吸着盤32、34で吸着されたトレイパック22が吸着状態を良好に維持しつつ移動し、移動時のトレイパックの落下等が確実に防止されることになる。なお、本発明におけるパック供給装置7は、この例に限定されず、他の適宜の構成を採用することができる。
【0053】
このように、上記実施形態の箱詰装置1にあっては、6個の吸着盤37が列状態でそれぞれ設けられた2列のパンタグラフ機構38a、38bを平行に配置し、制御装置10の制御信号により各パンタグラフ機構38a、38bを個別に制御して拡縮動作や間隔調整動作等の所定の動作を行うようにしているため、単純な箱詰め作業の繰り返しでは箱詰めできない複雑な箱詰めパターンでも箱詰めできて、農産物Wの段ボール箱17への種々の箱詰めパターンに容易かつ的確に対応することができる。
【0054】
特に、2列配置されたパンタグラフ機構38a、38bが個別に動作可能であることから、段ボール箱17を1個1単位とした箱詰めパターンや段ボール箱17を2個1単位とした箱詰めパターン、2列で取り上げたものを単純に2列で繰り返し箱詰めする箱詰めパターンは勿論のことそれ以外の一度に詰めることができない箱詰めパターン、配列方向に一定ピッチで取り上げたものを所定のパターンピッチに対応させて箱詰めする箱詰めパターン等、従来の箱詰装置では得られない広範囲な箱詰めパターンに適応できる。
【0055】
また、2列のパンタグラフ機構38a、38bが拡縮動作すると共に一方のパンタグラフ機構38bが拡縮動作と間隔調整動作をし、かつ2つのパンタグラフ機構38a、38bを支持する支持フレーム40が配列方向イや直交方向ロに移動するため、各パンタグラフ機構38a、38bの複数個の吸着盤37を各種パターン位置に設定でき、これらのことから、汎用性の高い箱詰装置1が得られ、各種農産物Wの箱詰め作業に効率的に適用できて、選果場等に好適に使用することが可能になる。
【0056】
また、2列のパンタグラフ機構38a、38bの間隔寸法を調整するために、一方のパンタグラフ機構38aを固定とし他方のパンタグラフ機構38bを可動可能としているため、間隔寸法調整のための機構を簡素にできると共に、各パンタグラフ機構38a、38bの基準吸着盤37A側を固定としてこれを基準に各吸着盤37を拡縮動作できるため、各吸着盤37間のピッチ調整機構も簡素にできる。これにより、パンタグラフ機構38a、38b自体の構成を簡略化することができると共に、パンタグラフ機構38a、38bの作動を制御する制御装置10の制御自体の簡素化を図ることも可能になる。
【0057】
さらに、制御装置10の制御により、空箱供給装置5上に所定間隔で4個のストッパ18a〜18dを配置し、常時4個の段ボール箱17を待機させて、1個詰めや2個詰めに対応して所定のストッパ18a〜18dを下降動作させるため、箱詰め位置S1やパック供給位置S2に段ボール箱17を確実にセットすることができる。特に、4個のストッパ18a〜18dで箱詰め位置S1の後方にトレイパック22が嵌挿された段ボール箱17を待機させると共に、パック供給位置S2の後方に空の段ボール箱17を待機させることができて、箱詰め位置S1やパック供給位置S2に所定形態(トレイパック22入りか完全に空)の段ボール箱17を確実かつ素早く供給してセットすることができる。
【0058】
また、切出コンベア3の直線部3bの下流側に設けたストッパ12の作動で、所定個数の農産物入りトレイ8を切出コンベア3の終端部3cに供給すると共に、このフリートレイ8を排出装置11の作動で2条の貯留待機コンベア4a、4b上に送り出すことができるため、待機位置となる貯留待機コンベア4a、4b上に箱詰めパターンに対応した所定個数の農産物入りトレイ8を確実に供給して待機させることができる。また、各パンタグラフ機構38a、38bを制御装置10で個別に制御することにより、各パンタグラフ機構38a、38bの往復移動回数を箱詰めパターンに応じた最小回数に設定できて、箱詰め作業時間の短縮化を図ることができると共に、箱詰めパターンに応じた最適回数の往復移動動作により、農産物Wの保持ミスの防止が図れたり良好な保持状態及び箱詰め状態を得ることもできる。
【0059】
さらにまた、切出コンベア3の終端部3cにセンサ13を設けているため、このセンサ13の検知信号で箱詰めパターンに応じた個数の農産物入りトレイ8が供給されたかな否かを例えば作業管理者が判断できて、的確な作業指示を行うことができ、これらのことから、箱詰めパターンに応じた的確な箱詰め作業を取上移載装置6等により自動的に行うことができて、各種箱詰めパターンの箱詰め作業の処理能力を十分に高めること等が可能になる。
【0060】
なお、上記実施形態においては、パンタグラフ機構を2列配置したが、本発明はこれに限定されず、例えば3列以上(貯留待機コンベアも3条以上)配置し、各パンタグラフ機構を個別に制御するように構成することもできる。また、選果場のレイアウトや、切出コンベアから貯留待機コンベアへの所定個数の農産物の供給方法等も一例であって、本発明に係わる各発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜に変更することができる。
【0061】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1に記載の発明によれば、取上移載装置の列状に配置された複数の保持部からなる複数列の保持手段が、その保持部の配列方向の隣接ピッチと隣の列との間隔ピッチが制御手段の制御によって調整されると共に、各保持手段が制御手段の制御で個別に制御されるため、複数列の保持手段を各種箱詰めパターンに容易かつ的確に適用できて、その汎用性の向上を図ることができると共に、取上移載装置の往復移動回数等を減らして箱詰めパターンに応じた効率的な箱詰め作業が可能となり、箱詰め作業の処理能力を十分に高めることができる。
【0062】
また、請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、取上移載装置の複数列の保持手段のうち、農産物の保持・移動の動作に関与する保持手段が制御手段によって複数列かもしくは1列に切り換え可能であるため、農産物の箱詰め時に、複数列の保持手段を複数列使用するか1列使用するかに切り換えできて、各種箱詰めパターンに一層的確に対応することができる。
【0063】
また、請求項3に記載の発明によれば、請求項1または2に記載の発明の効果に加え、制御手段により取上移載装置の複数列の保持手段を、容器の複数箱を1単位として扱う箱詰めパターンかもしくは容器の1箱を1単位として扱う箱詰めパターンに制御可能であるため、農産物を容器に箱詰めする際に、容器を1単位として扱う箱詰めパターンでも容器2個を1単位して扱う箱詰めパターンでも適用できて、汎用性の一層の向上を図ることができる。
【0064】
また、請求項4に記載の発明によれば、請求項1ないし3に記載の発明の効果に加え、2列の保持手段のうち、その1方の保持手段が配列方向と直交する方向に移動禁止状態とされ他方の保持手段が配列方向と直交する方向に移動可能で、かつ各保持手段が同時に配列方向等に移動可能に構成されているため、該保持手段の構成を簡略化して安価な保持手段が得られると共に、各種箱詰めパターンに一層的確に対応することができる。
【0065】
また、請求項5に記載の発明によれば、請求項1ないし4に記載の発明の効果に加え、貯留待機装置が取上移載装置の複数列の保持手段に対応して複数条配置されると共に、箱詰めパターンに応じた所定個数の農産物が振分制御手段により各貯留待機装置上に待機されるため、貯留待機装置上に箱詰めパターンに応じた個数や配列の農産物を確実に待機させることができて、箱詰め作業の処理能力を一層向上させることができる等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる農産物の箱詰装置を適用した選果場の一実施形態を示す平面図
【図2】同図1のA−A線矢視図
【図3】同図2の動作状態の説明図
【図4】同図3のB−B線矢視図
【図5】同図3のC−C線矢視図
【図6】同吸着保持装置の動作説明図
【図7】同図1のD−D線矢視図
【図8】同箱詰め方法の説明図
【図9】同他の箱詰め方法の説明図
【図10】同さらに他の箱詰め方法の説明図
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・・箱詰装置
2・・・・・・・・・・・貯留コンベア
3・・・・・・・・・・・切出コンベア
4・・・・・・・・・・・貯留待機装置
4a、4b・・・・・・・貯留待機コンベア
5・・・・・・・・・・・空箱供給装置
6・・・・・・・・・・・取上移載装置
7・・・・・・・・・・・パック供給装置
8・・・・・・・・・・・フリートレイ
10・・・・・・・・・・制御装置
11・・・・・・・・・・排出装置
12・・・・・・・・・・ストッパ
17・・・・・・・・・・段ボール箱
22・・・・・・・・・・トレイパック
24・・・・・・・・・・パック吸着装置
30・・・・・・・・・・支持フレーム
32、34・・・・・・・吸着盤
36・・・・・・・・・・吸着保持装置
37・・・・・・・・・・吸着盤
38a、38b・・・・・パンタグラフ機構
39・・・・・・・・・・シリンダ
40・・・・・・・・・・支持フレーム
S1・・・・・・・・・・箱詰め位置
S2・・・・・・・・・・パック供給位置
W・・・・・・・・・・・農産物
Claims (5)
- 一つの農産物を着脱可能に保持する保持部を一方向に複数有する保持手段が複数列配置されると共に、各保持部の配列方向の隣接ピッチ及び隣の列との間隔ピッチが調整可能な取上移載装置と、箱詰めするための農産物を待機させる貯留待機装置と、箱詰めパターンに応じて、前記取上移載装置の保持手段を農産物の保持・移動の動作に関与する作動状態と保持・移動の動作に関与しない非作動状態との間で切り換え可能であると共に、前記貯留待機装置上の農産物を取上移載装置の各保持部で保持して容器に箱詰めする際に、該取上移載装置の複数列の各保持手段を個別に制御可能な制御手段と、を備えることを特徴とする農産物の箱詰装置。
- 前記制御手段は、取上移載装置の複数列の保持手段のうち、農産物の保持・移動の動作に関与する保持手段を複数列かもしくは1列に切り換え可能であることを特徴とする請求項1に記載の農産物の箱詰装置。
- 前記制御手段は、取上移載装置の複数列の保持手段を、容器の複数箱を1単位として扱う箱詰めパターンかもしくは容器の1箱を1単位として扱う箱詰めパターンに制御可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の農産物の箱詰装置。
- 前記保持手段は2列配置され、その1方の保持手段が配列方向と直交する方向に移動禁止状態とされ他方の保持手段が配列方向と直交する方向に移動可能に構成されると共に、2列の保持手段が同時に配列方向及び配列方向と直交する方向に移動可能に構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の農産物の箱詰装置。
- 前記貯留待機装置は、取上移載装置の複数列の保持手段に対応して複数条配置されると共に、箱詰めパターンに応じた所定個数の農産物が振分制御手段により各条の貯留待機装置上に待機されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の農産物の箱詰装置。
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