JP2901933B2 - 箱詰装置 - Google Patents

箱詰装置

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JP2901933B2
JP2901933B2 JP4844897A JP4844897A JP2901933B2 JP 2901933 B2 JP2901933 B2 JP 2901933B2 JP 4844897 A JP4844897 A JP 4844897A JP 4844897 A JP4844897 A JP 4844897A JP 2901933 B2 JP2901933 B2 JP 2901933B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばヨーグル
トやデザート等の食品類を充填した複数個の容器を、合
成樹脂等からなる集合容器(以下、クレートという)に
整列状態に詰め込む箱詰装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記の食品類は一例として100〜15
0g程度を容器に密封した後、流通過程での取扱いを容
易にするために10数個から20数個単位でクレート詰
めしている。そのクレート詰めする容器の形態は、バラ
すなわち1個単位あるいはシュリンクフィルム等によっ
て複数個がシュリンクされている。
【0003】そして、これらの容器を収容するクレート
としては、パレットへの積み重ねや取扱等の管理を容易
にするために、通常、容器のシュリンク形態に拘らず同
一形状のものが使用されている。例えば、(横)3列×
(縦)4行の12個詰め用のクレートや5列×4行の2
0個詰め用のクレートが広く普及している。
【0004】したがって、図18に示すように、例えば
12個詰め用クレートに2個シュリンク70を収容する
場合には、3列×2行の配列で6個をクレート詰めして
いる。また、20個詰め用のクレートに2個シュリンク
70を収容する場合には、図19に示すように5列×2
行の配列で10個をクレート詰めしている。
【0005】これに対して、3個シュリンク71を20
個詰め用のクレートに詰める場合には、図20に示すよ
うに、5列×1行に配列させた5個の縦列側に1列×1
行の配列で1個を加えた計6個がクレート詰される。す
なわち、何等かの手段によって3個シュリンク71のう
ちのいずれかを、方向転換させる必要があった。そし
て、この作業を自動的にかつ確実に行うことのできるイ
ンケーサーの一例が実公平7−34801号公報に記載
されている。この公報に記載された考案の構成について
簡単に説明すると、縦列と横列とに亘って複数個の固定
吸着ヘッドが配列されており、それらの固定吸着ヘッド
の横列のうち端部列には、旋回ヘッドが配置されてい
る。これらの固定吸着ヘッドおよび旋回ヘッドが、まず
一群のシュリンクをそれぞれ吸着する。
【0006】旋回ヘッドは横列方向に一旦移動した後
に、縦列方向に90°方向転換して、そのシュリンクを
固定吸着ヘッドにより吸着された他のシュリンクの縦列
位置に配列させる。その状態で固定吸着ヘッドおよび旋
回ヘッドの吸着が解除され、クリート内に一群のシュリ
ンクが収容される。また、旋回ヘッドはシュリンクをク
レートに収納した後、上記の動作と反対の動作によって
横列側の位置に復帰する。その結果、3個シュリンクが
図20に示す配列でスムースにクレートに収容される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近では6
個シュリンクが市場に出回るようになっている。その場
合、例えば6個の容器を単に直列させた状態にシュリン
クしたものではなく、通常、3個×2列の状態でシュリ
ンクされている。これは、20個詰め用のクリートの横
列が最大5列に設定されていることやシュリンク自体の
破損強度を確保すること、あるいは容器をシュリンクす
る工程の効率性などに起因している。
【0008】しかしながら、実公平7−34801号公
報に記載した構成のインケーサーでは、6個シュリンク
を20個詰め用のクレートに収容させることができなか
った。すなわち、上記従来の装置によれば、6個シュリ
ンクが3個集められると、このうちの右端の6個シュリ
ンクのみが90°方向転換されて、他の6個シュリンク
の縦列のうち最下列に配置される。その場合、6個シュ
リンクは、当然、3個×2列を1つのまとまりとして移
動するから、横列は6列から4列に減少し、これに対し
て、縦列には2行が追加されて5行となる。その結果、
1行分がクレートのからはみ出ててしまうことになり、
実質的に収容することが不可能となる。
【0009】このように、上記従来の装置によれば、方
向変換することによって減少する横列の数と、新たに縦
列に追加される数とが常に等しい数とされるため、クレ
ートの形状(縦列と横列との配列数)によっては、必ず
しも収容することができない不都合があった。
【0010】そのため従来では、6個シュリンクをクレ
ート詰めする場合には、手詰めするか、あるいはインケ
ーサー前のベルトコンベア上で特定のシュリンクを方向
転換した状態で、インケーサー内に整列させてからクレ
ート詰めしているのが現状であり、いずれの手段におい
てもライン上のトラブルの原因になるおそれがあるとと
もに、生産性に劣る不都合があった。
【0011】この発明は上記の事情に鑑みてなされたも
ので、包装容器の形態に拘らず、同じ形状のクレートに
確実にかつ容易に詰めることのできる箱詰装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段およびその作用】上記の目
的を達成するために、この発明は、集合容器の内部に、
その縦列と、これに直交する横列とに亘って複数個の包
装容器を収容する箱詰装置であって、前記包装容器を1
個づつ吸着する吸着部が縦列と、これに直交する横列と
に亘って複数個配列されるとともに、それらの吸着部
が、縦列と横列との個数が異なる群を含む2つの群を形
成するように2方向に離隔・接近可能に構成され、かつ
その吸着部の群のうち縦列と横列との個数が異なる群
が、その群の所定の吸着部を回動点として、他方の群と
接触しないように横列側から縦列側に、あるいはその逆
方向に90度回動して自在に方向転換できるように構成
されていることを特徴とするものである。
【0013】したがって、この発明によれば、包装容器
は複数個の群として方向変換される。そして、その方向
変換される群では、縦列と横列との数が異なっているた
め、方向変換した後の縦列に加えられた数あるいは減少
した数と、方向変換する前の横列の数とが必ずしも一致
せず、そのため、包装容器全体としての縦列および横列
の配列を、集合容器の縦列と横列との配列と等しいか、
あるいはそれよりも数の少ない配列とすることができ
る。したがって、集合容器からはみ出させないように包
装容器を収容することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の一具体例を図
1ないし図17に基づいて説明する。なお、この具体例
では、(横)5列×(縦)4行の20個詰め用のクレー
トを例にして説明する。例えばデザート類が充填された
容器1を搬送する製品コンベア2は、図1での左右方向
に延びた状態に配設されている。この製品コンベア2
は、一例としてベルト駆動式のものであって、図1での
右側から左側に向けて容器1を送り出す構成となってい
る。
【0015】また、製品コンベア2の入口側の端部に
は、例えばステッピングモータ駆動式の直角送り装置3
が設けられている。この直角送り装置3は、製品コンベ
ア2と直交方向(図1での紙面の上下方向)に向けて雑
多な状態で送られる多数の容器1の姿勢をある程度修正
して製品コンベア2に供給する装置である。
【0016】また、製品コンベア2の長手方向での中間
箇所には、製品ストッパ4がライン上を跨ぐ状態で設け
られている。この製品ストッパ4は、設定した個数の容
器1を製品コンベア2の下流側にある後述のプッシャー
側に供給するための装置であり、容器1の形態、すなわ
ち、容器1がバラのものであるか複数個シュリンクされ
たものであるかを識別して、製品コンベア2の上に一時
的にストックする数を自動的に切り替える構成となって
いる。
【0017】他方、製品ストッパ4よりも製品コンベア
2の下流側の端部は、架台5の内部に延ばされている。
この架台5は、複数本の金属の柱材6を縦横に連結して
組み立てられたものである。この架台5のうち高さ方向
での中間箇所で、製品コンベア2よりも架台5の中央付
近の箇所には、床7と平行に向けられた整列板8が取り
付けられている。この整列板8は、吸着ヘッドが容器1
を吸着する際に複数個の容器1が配置される箇所であ
る。
【0018】また、図3での整列板8よりも左側には、
サイドガイド9が設けられている。このサイドガイド9
は、製品コンベア2の流れ方向における先頭の容器1の
側面部を押さえて、複数個の容器1を配列の乱れがない
状態で製品コンベア2上に待機させるためのものであ
り、整列板8の下方の架台5に取り付けられたシリンダ
ー10およびガイドレール11によって、製品コンベア
2を直交方向に横切るように突出・退入する構成となっ
ている。
【0019】また、架台5の上方箇所には、互いに平行
な2本のフレーム12が図3での上下方向に向けて取り
付けられている。これらのフレーム12には、昇降シリ
ンダー13が取り付けられていて、その昇降シリンダー
13のガイドロッドの下端部には、ロボットモジュール
システム14が取り付けられている。
【0020】また、ロボットモジュールシステム14
は、各フレーム12に設けられたスライドレール15に
嵌め込まれている。すなわち、昇降シリンダー13によ
ってロボットモジュールシステム14がスライドレール
15に沿って自在に昇降する構成となっている。ロボッ
トモジュールシステム14の下面には、製品コンベア2
の上方に延びた互いに平行な2本のアーム61が、図3
での左右方向に移動自在に取り付けられている。
【0021】これらのアーム61の先端部には、それぞ
れプッシャー62が設けられている。図4に示すよう
に、このプッシャー62は、容器1(図では3個シュリ
ンク)の上面部を押さえつつ、その側面部を押して、製
品コンベア2上に待機する複数個の容器1を整列板8上
に移動させる部材である。したがって、各プッシャー6
2は、対象とする容器1の高さに合わせてロボットモジ
ュールシステム14と共に自在に上下動するとともに、
アーム61と共に製品コンベア2を直交方向に自在に往
復動する構成となっている。
【0022】また、製品コンベア2の上側で、2個のプ
ッシャー62同士の間には、シリンダーによって昇降す
るブロックストッパ64が設けられている。すなわち、
このブロックストッパ64は、所定数の容器1あるいは
複数個シュリンクがブロックストッパ54を通過してサ
イドガイド9側に搬送された時点で、製品コンベア2側
に下降して容器1あるいは複数個シュリンクを製品コン
ベア2上において二つの群に区分けする構成となってい
る。
【0023】台板18には、昇降シリンダー19が貫通
している。また、昇降シリンダー19の下端部は、台板
18と平行に配設された取り付けベース20に連結され
ている。すなわち、取り付けベース20が昇降シリンダ
ー19によって図7での上下方向に自在に移動し、また
ベルト駆動装置17によって図3での左右方向に自在に
移動する構成となっている。取り付けベース20は、図
5での左右方向に延びる柱状の部材であって、2基の吸
着ヘッド21が左右に対向した状態で取り付けられてい
る。したがって、吸着ヘッド21は、製品コンベア2の
長さ方向に沿って並べられている。
【0024】図6に示すように、吸着ヘッド21は、そ
れぞれ第一ヘッド22と第二ヘッド23とから構成され
ている。まず、第一ヘッド22について説明すると、取
り付けベース20のうち図6での下面には、ヘッド待避
シリンダー24がブラケット25を介して、取り付けベ
ース20と水平に取り付けられている。このブラケット
25の他端部は、中空平板形状のバキューム室26の上
部に設けられた介在部27に取り付けられている。
【0025】また、介在部27は、取り付けベース20
の下面部に沿って取り付けられたガイドレール70に嵌
め込まれている。したがって、ヘッド待避シリンダー2
4の動作によって対向する2基の第一ヘッド22同士が
当接しない範囲内でガイドレール70に沿って自在に接
近・離隔し合う構成となっている。
【0026】また、図8に示すように、バキューム室2
6の下面には、2列×4行に亘る計8個の吸着パッド2
8が吊り下げられた状態に取り付けられている。また、
バキューム室26と吸着パッド28とは連通している。
これらの吸着パッド28は、その胴部の外周に設けられ
たスプリングによっていわゆる首振り状に構成されてお
り、これにより、容器1あるいは複数個シュリンクに対
する良好な吸着性を得ることができる。なお、吸着パッ
ド28が、この発明の吸着部に相当している。
【0027】これに対して、第二ヘッド23のバキュー
ム室29は、第一ヘッド22のバキューム室26よりも
図6での幅寸法が大きい中空平板形状のものであり、そ
の下面には、3列×4行に亘る計12個の吸着パッド2
8が吊り下げられた状態に取り付けられている。これら
の吸着パッド28も、第一ヘッド22に設けられたもの
と同様に首振り状に構成されるとともに、バキューム室
29と連通している。
【0028】また、図9に示すように、バキューム室2
9の上面部には、中心に円孔の形成された円盤部材30
が適宜手段によって取り付けられている。この円盤部材
30の図6での上側の側部には、介在部32が取り付け
られている。介在部32には、ブラケット31の一端部
が取り付けられており、このブラケット31の他端部
は、上方に延ばされていて、取り付けベース20と水平
に取り付けられたヘッド反転シリンダー33のガイドロ
ッド34の一端部に連結されている。また、取り付けベ
ース20のうちのヘッド反転シリンダー33の下方箇所
には、取り付けベース20と水平方向に延びるガイドレ
ール35が設けられており、このガイドレール35には
ブラケット31が嵌め込まれている。
【0029】また、円盤部材30の円孔には、後述のバ
キュームパイプの端部に設けられた異形円筒スリーブ3
6が嵌め込まれている。したがって、バキュームパイプ
とバキューム室29とが互いに連通した構成となってい
る。そして、異形円筒スリーブ36の外周面と円孔の内
周面との間には、グリースが塗布されていて、異形円筒
スリーブ36の外周部をバキューム室29が滑らかに回
動するようになっている。
【0030】また、この具体例では、異形円筒スリーブ
36は、図8での横2列目で縦2行目に配置された吸着
パッド28と同軸上に揃えられている。したがって、ヘ
ッド反転シリンダー33の動作に伴って第二ヘッド23
が異形円筒スリーブ36の嵌合箇所を中心にして第二ヘ
ッド23が縦列方向から横列方向に、またその逆方向に
自在に方向変換する構成となっている。
【0031】他方、図7に示すように、第一ヘッド22
のバキューム室29は、その上部に配設された可撓性パ
イプからなるU字型バキュームパイプ37を介して第二
ヘッド23のバキューム室29とそれぞれ連通してお
り、また、第二ヘッド23のバキューム室29には、フ
レキシブルパイプからなるバキュームパイプ38がそれ
ぞれ連結されている。そして、このバキュームパイプ3
8は、吊下げられた状態に図3での上側に向けて延ばさ
れるとともに、架台5のうちの下方に取り付けたバキュ
ームポンプ39に連結されている。したがって、バキュ
ームポンプ39を動作させれば、2基の吸着ヘッド21
に備えられた40個の吸着パッド28に一様に吸着力が
作用する。
【0032】他方、架台5の図5での左側には、吸着ヘ
ッド21やプッシャー62等を制御する制御盤40が備
えられている。また、吸着ヘッド21の下方で、整列板
8に対する図3での右側箇所には、架台5に支持させた
クレートコンベア41が配設されている。このクレート
コンベア41は、一例としてバイピッチチェーン駆動に
よってクレート42を製品コンベア2と同じ方向に搬送
する装置であり、その長さ方向での中間箇所が架台5を
通過するように製品コンベア2とほぼ平行に配設されて
いる。
【0033】また、このクレートコンベア41には、2
基の吸着ヘッド21が実際に容器1を吸着する場合にそ
れらの直下とされる位置に2個のクレート42を停止さ
せ、また、次回分のクレート42の前進を一時的に停止
させるためのストッパ43が3箇所に設けられている。
これらのストッパ43は、それぞれシリンダーの作動に
よってコンベア上に自在に突出・退入する構成となって
いる。
【0034】クレートコンベア41の下流側の端部に
は、一例としてバイピッチチェーン駆動式のスタッカ付
クレートコンベア44が設けられている。このスタッカ
付クレートコンベア44は、容器1が収容された状態の
2個のクレート42をクレートコンベア44と同じ方向
に搬送させつつ、それぞれを5段づつ積み重ねる装置で
ある。
【0035】つぎに、上記のように構成されたこの発明
の作用について説明する。まず、クレート詰めの対象と
なる容器1がシュリンクされていないバラの場合につい
て説明する。製品コンベア2に乗って架台5に向けて搬
送されるバラの容器1は、プッシャー62の位置に10
個が到達すると、プッシャー62によって整列板8の上
に押し出される。その場合、各容器1の上面部が、押え
られているから転倒が防止される。
【0036】上述の動作をプッシャー62が4回繰り返
すと、吸着ヘッド21の下に40個の容器1が縦横列に
配列される。また、各第二ヘッド23は、製品コンベア
2の長さ方向に沿って吸着パッド28を3個配置させた
姿勢で待機している(図8参照)。
【0037】複数個の容器1は、図13に示すように、
クレート42の配列と一致した5列×4行の20個づつ
の群に二分割される。換言すれば、容器1同士の間に、
2個のクレート42同士の間の空隙に相当する空隙が形
成される。したがって、各容器1の中心と各吸着パッド
28の中心とがほぼ一致している。その状態から、各吸
着ヘッド21は下降するとともに、バキュームポンプ3
9の吸引力によって各容器1の上面部を各吸着パッド2
8に吸着した後、上昇して各クレート42の位置に移動
する。
【0038】その場合、吸着ヘッド21の保持する容器
1の数および配列と、各クレート42の寸法(配列)と
が一致しているから、各第二ヘッド23はそのままの姿
勢を維持し、すなわち回動動作による方向変換は行われ
ない。なお、クレート42は、既にクレートコンベア4
1によって運ばれてストッパ43のある位置に待機して
いる。
【0039】他方、クレート42の上方に移動した各吸
着ヘッド21は、クレート42に向けて下降するととも
に、各容器1の底部がクレート42の内部に僅かに入り
込んだ位置においてバキューム力が遮断される。する
と、各容器1は、吸着ヘッド21の吸着パッド28から
離れてクレート42の内部に落下する。その結果、20
個詰め用のクレート42に20個の容器1が詰め込ま
れ、すなわち、クレート42に空白スペースが生じない
状態で容器1が収納される。なお、クレート42の内部
に容器1が収納されると、各吸着ヘッド21は上昇する
とともに初期の位置に復帰し、つぎの容器1の群が送ら
れるのを待機する。
【0040】つぎに、2個シュリンクを対象とした例に
ついて説明する。2個シュリンク1aは、製品コンベア
2の幅方向に個々の容器1を並べた状態で架台5に向け
て搬送される。したがって、2個シュリンク1aがプッ
シャー62の位置に10個集められた時点で、プッシャ
ー62によって整列板8の上に押し出され、このプッシ
ャー62による押し出し動作が2回繰り返されると、図
14に示すように、20個の2個シュリンク1aが各ク
レート42の配列に一致した配列、すなわち、5列×2
行の10個づつ群に二分割された状態で吸着ヘッド21
の下方に配置される。また、各第二ヘッド23は、製品
コンベア2の長さ方向に沿って吸着パッド28を3個配
置させた姿勢で待機している(図8参照)。
【0041】これらの2個シュリンク1aは、バラの容
器1をクレート詰めする上記の例とほぼ同様に、吸着ヘ
ッド21によって運ばれるとともに、クレート42の内
部に収容される。その場合、容器1は2個を一組として
シュリンクされてはいるものの、容器1自体の数および
配列が各クレート42の配列と一致しているから、各第
二ヘッド23に保持された一群の2個シュリンク1aの
方向変換を行う必要がない。
【0042】つぎに、3個シュリンクを対象とした例に
ついて説明する。図15に示すように3個シュリンク1
bは、製品コンベア2の幅方向に容器1を3個並べた状
態で架台5に向けて搬送される。したがって、3個シュ
リンク1bがプッシャー62の位置に6個集められた段
階で、これらがプッシャー62により整列板8の上に押
し出されるとともに、6列×1行の6個づつの群に二分
割された状態で、各吸着ヘッド21の下方にそれぞれ配
置される。また、各第二ヘッド23は、製品コンベア2
の長さ方向に沿って吸着パッド28を4個配置させた姿
勢で待機している(図10参照)。
【0043】バキュームポンプ39は、製品コンベア2
の起動と同時に作動しているので、この状態から、吸着
ヘッド21が下降すると、各第一ヘッド22のうち破線
で示す2個の吸着パッド28以外の吸着パッド28にそ
れぞれ容器1が吸着される。したがって、各第一ヘッド
22には、2個づつ3個シュリンク1bが保持され、こ
れに対して、各第二ヘッド23には4個づつ3個シュリ
ンク1bが保持される。
【0044】前述の通り、クレート42の寸法は5列×
4行であるから、このままの配列では横1列分の容器1
がクレート42からはみ出してしまう。したがって、各
第二ヘッド23の方向変換による配列の変更動作が行わ
れる。まず、右側の第一ヘッド22が左側に移動すると
ともに、左側の第一ヘッド22が右側に移動し、換言す
れば、2基の第一ヘッド22同士が互いに接近し合う。
このように、各第一ヘッド22が各第二ヘッド23から
離隔することになり、両者の間に隙間が形成される。
【0045】つぎに、各第二ヘッド23のうち第一ヘッ
ド22側から数えた横2列目で、かつ縦2列目に位置し
た黒丸で示す吸着パッド28を回動点60として、各第
二ヘッド23が同図での下側に向けてそれぞれ90度回
動する。その際に、予め各第一ヘッド22が離隔方向に
移動しているから、第二ヘッド23と第一ヘッド22と
が当接することがなく、第二ヘッド23の方向変換が支
障なく行われる。
【0046】したがって、回動する以前に4列×3行の
配列であった各第二ヘッド23は、3列×4行の配列と
なる。なお、回動点60の位置は、要は第二ヘッド23
の方向変換が支障なく行われる位置であればよいのであ
って、上記の例に限定されない。
【0047】さらに、第二ヘッド23の方向変換が完了
すると、各第一ヘッド22が上記の方向と反対方向にそ
れぞれ同じ量移動して、初期の位置に復帰する。したが
って、第一ヘッド22と第二ヘッド23とが再度一体化
される。この場合、各吸着ヘッド21としては、第二ヘ
ッド23の方向変換が行われる前と比べて縦列において
一行分増加するとともに、横列において一列分減少した
形態とされる。つまり、容器1の個数としては縦列のう
ちの最多箇所において4個となり、横列の最多箇所にお
いて5個とされ、5列×4行のクレート42に収容可能
な配列とされる。
【0048】以降、上記各例と同様にバキュームの遮断
等の作用が行われることによって、各クレート42ごと
に3個シュリンク1bが収容される。より詳細には、図
15での右側のクレート42の場合には、上下方向に向
けた3個シュリンク1bが左下の隅に容器2個分の空白
スペースが生じるように2個配置されるとともに、それ
らの右側に図での横方向に向けた3個シュリンク1b
が、縦列において4個配置された状態となっている。
【0049】このように、第二ヘッド23を回動させて
3個シュリンク1bの縦横の配列を変換させるから、3
個シュリンク1bを5列×4行の20個詰め用のクレー
ト42に詰め込むことができる。
【0050】つぎに、4個シュリンクを対象とした例に
ついて説明する。4個シュリンク1cは、容器1が2個
×2列の状態で架台5に向けて搬送される。したがっ
て、4個シュリンク1cがプッシャー62の位置に4個
集められた時点で、これらがプッシャー62によって整
列板8の上に押し出される。
【0051】この押し出し動作が2回繰り返されると、
図16に示すように、集められた4個シュリンク1c
は、2列×2行の4個づつ2つの群に分けられて、吸着
ヘッド21の下方にそれぞれ配置される。その場合、一
群の容器1の数は、4列×4行の計16個となる。ま
た、各第二ヘッド23は、製品コンベア2の長さ方向に
沿って吸着パッド28を3個配置させた姿勢で待機して
いる(図8参照)。
【0052】これらの4個シュリンク1cは、上記各例
とほぼ同様に、各吸着ヘッド21によって運ばれるとと
もに、各第二ヘッド23の方向変換を行うことなく各ク
レート42の内部に収容される。前述の通り、それぞれ
の吸着ヘッド21に保持する容器1の数は16個となっ
ているから、各吸着ヘッド21のうち破線で示す縦一列
分に相当する4個の吸着パッド28には、容器1が吸着
されず、すなわち、これらの4個の吸着パッド28は空
いたままとされる。
【0053】さらに、6個シュリンクを対象とした例に
ついて説明する。図17に示すように、6個シュリンク
1dは、容器1を製品コンベア2の幅方向に3個、かつ
長さ方向に2個並べた状態で架台5に向けて搬送され
る。したがって、6個シュリンク1dがプッシャー62
の位置に3個集められた段階で、これらがプッシャー6
2により整列板8の上に押し出されるとともに、3列×
1行づつの群に二分割された状態で各吸着ヘッド21の
下方にそれぞれ配置される。また、各第二ヘッド23
は、製品コンベア2の長さ方向に沿って吸着パッド28
を4個配置させた姿勢で待機している(図10参照)。
【0054】この状態から、吸着ヘッド21が下降する
とともに、バキュームポンプ39が作動すると、各第一
ヘッド22のうち破線で示す2個の吸着パッド28以外
の吸着パッド28にそれぞれ容器1が吸着される。した
がって、第一ヘッド22は、6個シュリンク1dを1個
保持し、これに対して、第二ヘッド23は、6個シュリ
ンク1dを2個保持している。
【0055】ここで、クレート42の寸法は5列×4行
であるから、このままの状態では横1列分の容器1がク
レート42からはみ出してしまう。したがって、各第二
ヘッド23の方向変換による配列の変更を行う。この動
作は、上述した3個シュリンク1bを対象とした場合と
同じであり、図17での右側の第一ヘッド22が左側に
移動し、また左側の第二ヘッド23が右側に移動する。
【0056】つぎに、各第二ヘッド23のうち黒丸で示
した吸着パッド28を回動点60として、各第二ヘッド
23が同図での下側に向けてそれぞれ90度回動する。
その際に、予め各第一ヘッド22が離隔方向に移動して
いるから、第二ヘッド23と第一ヘッド22とが当接す
ることがなく、第二ヘッド23の方向変換が支障なく行
われる。したがって、回動する以前に4列×3行の配列
であった各第二ヘッド23が、3列×4行の配列にな
る。
【0057】さらに、第二ヘッド23の方向変換が完了
すると、各第一ヘッド22が上記の方向と反対方向にそ
れぞれ同じ量移動して、初期の位置に復帰する。したが
って、第一ヘッド22と第二ヘッド23とが再度一体化
される。この場合、各吸着ヘッド21としては、第二ヘ
ッド23の方向変換が行われる前と比べて縦列において
一行分増加するとともに、横列において一列分減少した
形態とされる。つまり、容器1の個数としては縦列のう
ちの最多箇所において4個となり、横列の最多箇所にお
いて5個とされ、5列×4行のクレート42に収容可能
な配列とされる。
【0058】以降、上記各例と同様にバキュームの遮断
等の作用が行われることによって、各クレート42ごと
に6個シュリンク1dが収容される。より詳細には、図
17での右側のクレート42の場合には、上下方向に向
けた6個シュリンク1dが左下の隅に容器2個分の空白
スペースが生じるように1個配置されるとともに、それ
らの右側に図での横方向に向けた6個シュリンク1dが
縦列において2個配置された状態となっている。
【0059】以上のように、必要に応じて第二ヘッド2
3を回動させて、それに保持した容器1の縦列と横列と
の配列を変換するから、容器1がバラのままであって
も、あるいは2個ないし6個シュリンク1dのいずれの
形態であっても、同じ形状のクレート42に確実にかつ
容易に詰めることができる。
【0060】以上の具体例では、5列×4行の20個詰
め用のクレート42と、同じ配列の吸着パッド28を備
えた吸着ヘッド21を例示したが、この発明は上記具体
例に限定されるものではなく、例えば3列×4行の12
個詰め用のクレート42およびそれと同じ配列の吸着パ
ッド28を備えた吸着ヘッド21に適用することもでき
る。
【0061】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明によれば、縦列と横列とに亘って配列された吸着部
が、縦列と横列との個数が異なる群を含む2つの群を形
成するように2方向に離隔・接近可能に構成されるとと
もに、縦列と横列との個数が異なるその群が、他方の群
と接触しないように横列側から縦列側に、あるいはその
逆方向に90度回動して自在に方向転換できるように構
成されているから、包装容器が個々のままであっても、
あるいは複数個シュリンクしたものであっても、同じ形
状の集合容器に確実にかつ容易に詰めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一具体例の装置類を上方から見た状
態を示す概略図である。
【図2】その具体例の装置類をクレートコンベア側から
見た状態を示す概略図である。
【図3】架台をスタッカ付クレートコンベア側から見た
状態を示す概略図である。
【図4】プッシャーを示す概略図である。
【図5】架台をクレートコンベア側から見た状態を示す
概略図である。
【図6】吸着ヘッドを上方から見た状態を示す概略図で
ある。
【図7】吸着ヘッドをクレートコンベア側から見た状態
を示す概略図である。
【図8】吸着パッドの配列を示す模式図である。
【図9】吸着ヘッドをプッシャー側から見た状態を示す
概略図である。
【図10】第一ヘッドおよび第二ヘッドの移動状態を示
す模式図である。
【図11】第一ヘッドを一部切り欠いて示す概略図であ
る。
【図12】第二ヘッドを一部切り欠いて示す概略図であ
る。
【図13】バラの容器の配列を示す模式図である。
【図14】2個シュリンクの配列を示す模式図である。
【図15】3個シュリンクの配列を示す概略図である。
【図16】4個シュリンクの配列を示す模式図である。
【図17】6個シュリンクの配列を示す模式図である。
【図18】12個詰め用のクレートに2個シュリンクを
収容した状態を示す概略図である。
【図19】20個詰め用のクレートに2個シュリンクを
収容した状態を示す概略図である。
【図20】20個詰め用のクレートに3個シュリンクを
収容した状態を示す概略図である。
【符号の説明】
1…容器、1a…2個シュリンク、 1b…3個シュリ
ンク、 1c…4個シュリンク、 1d…6個シュリン
ク、 8…整列板、 9…サイドガイド、 21…吸着
ヘッド、 22…第一ヘッド、 23…第二ヘッド、
24…ヘッド待避シリンダー、 28…吸着パッド、
33…ヘッド反転シリンダー、 36…異形円筒スリー
ブ、 39…バキュームポンプ、 41…クレートコン
ベア、42…クレート、 60…回動点、 62…プッ
シャー、 64…ブロックストッパ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集合容器の内部に、その縦列と、これに
    直交する横列とに亘って複数個の包装容器を収容する箱
    詰装置であって、前記包装容器を1個づつ吸着する吸着
    部が縦列と、これに直交する横列とに亘って複数個配列
    されるとともに、それらの吸着部が、縦列と横列との個
    数が異なる群を含む2つの群を形成するように2方向に
    離隔・接近可能に構成され、かつその吸着部の群のうち
    縦列と横列との個数が異なる群が、その群の所定の吸着
    部を回動点として、他方の群と接触しないように横列側
    から縦列側に、あるいはその逆方向に90度回動して自
    在に方向転換できるように構成されていることを特徴と
    する箱詰装置。
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