JP2005022197A - 静電式インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】メンテナンス時に筐体の開閉扉を開けた場合やジャム発生時などに、感電や周辺機器への悪影響を与えることのない静電式インクジェット記録装置を安価に提供する。
【解決手段】本発明の静電式インクジェット記録装置は、静電力により、帯電した微粒子を含むインクの吐出を制御し、記録媒体上に画像を記録するものであり、筐体の開閉扉が開放されたことを検知する検知手段と、高電圧装置の電源を遮断する遮断手段と、検知手段により、筐体の開閉扉が開放されたことが検知された場合に、高電圧装置の電源を遮断するように遮断手段を制御する制御手段とを備える。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、静電式インクジェット記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
静電式インクジェット記録方式は、帯電した微粒子を含むインクを用い、画像データに応じて、インクジェットヘッドの各々の吐出部に所定の電圧を印加することにより、静電力を利用してインクの吐出を制御し、画像データに対応した画像を記録媒体上に記録する方式である。この静電式インクジェット記録方式を採用する記録装置としては、例えば特許文献1に開示のインクジェット記録装置が知られている。
【0003】
ところで、静電式インクジェット装置は、インクジェットヘッドの構造が単純でマルチチャンネル化しやすく、また、微液滴形成が可能であり、高解像力描画が可能であるという特徴を備えている。しかしその反面、静電式インクジェット装置は、一般的に高電圧を必要とし、メンテナンス時に筐体の開閉扉を開けた場合やジャムが発生した時に、人が感電したり、周辺機器に悪影響を及ぼす場合があるという問題があった。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−138493号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、前記従来技術に基づく問題点を解消し、メンテナンス時に筐体の開閉扉を開けた場合やジャム発生時などに、感電や周辺機器への悪影響を与えることのない静電式インクジェット記録装置を安価に提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、静電力により、帯電した微粒子を含むインクの吐出を制御し、記録媒体上に画像を記録する静電式インクジェット記録装置であって、
筐体の開閉扉が開放されたことを検知する検知手段と、高電圧装置の電源を遮断する遮断手段と、前記検知手段により、前記筐体の開閉扉が開放されたことが検知された場合に、前記高電圧装置の電源を遮断するように前記遮断手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする静電式インクジェット記録装置を提供するものである。
【0007】
ここで、前記開閉扉は、前記筐体と係合する回転軸を中心として開閉され、前記検知手段は、前記開閉扉の回転軸近傍に設置されているのが好ましい。
【0008】
また、本発明は、静電力により、帯電した微粒子を含むインクの吐出を制御し、記録媒体上に画像を記録する静電式インクジェット記録装置であって、
前記記録媒体のジャムが発生したことを検知する検知手段と、高電圧装置の電源を遮断する遮断手段と、前記検知手段により、前記記録媒体のジャムが発生したことが検知された場合に、前記高電圧装置の電源を遮断するように前記遮断手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする静電式インクジェット記録装置を提供する。
【0009】
ここで、前記検知手段は、機械的スイッチであるのが好ましい。
【0010】
また、前記高電圧装置は、インクジェットヘッド印加用のパルス電圧印加装置、記録媒体の帯電装置、および記録媒体の除電装置を含み、
前記制御手段は、前記インクジェットヘッド印加用のパルス電圧印加装置の電源を遮断した後、前記記録媒体の帯電装置および前記記録媒体の除電装置の電源を遮断するように前記遮断手段を制御するのが好ましい。
【0011】
また、前記高電圧装置は、さらにインクジェットヘッド印加用のDCバイアス電圧印加装置を含み、
前記制御手段は、前記インクジェットヘッド印加用のパルス電圧印加装置の電源を遮断した後、続いて前記インクジェットヘッド印加用のDCバイアス電圧印加装置の電源を遮断し、その後、前記記録媒体の帯電装置および前記記録媒体の除電装置の電源を遮断するように前記遮断手段を制御するのが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、添付の図面に示す好適実施形態に基づいて、本発明の静電式インクジェット記録装置を詳細に説明する。
【0013】
図1は、本発明の静電式インクジェット記録装置の第1の実施形態の構成概略図である。同図に示す静電式インクジェット記録装置10は、静電力により、帯電した微粒子を含むインクの吐出を制御し、記録媒体(記録用紙)P上に4色印刷をしてフルカラー画像を記録するもので、記録媒体Pの保持手段12、搬送手段14および記録手段16と、溶媒回収手段18と、高電圧装置の制御手段20と、筐体22とを備えている。
【0014】
まず、記録媒体Pの保持手段12は、記録前の記録媒体Pを保持する給紙トレイ24と、フィードローラ26と、記録後の記録媒体Pを保持する排出トレイ28とを備えている。
【0015】
給紙トレイ24は、その先端部が給紙トレイ24の装着部(図中筐体22の左面下部)の内部に挿入され、装着部の所定位置に着脱可能なものである。給紙トレイ24が装着部に完全に装着された状態では、その挿入方向の先端部が装着部の奥端部に接触し、給紙トレイ24の後端部は筐体22の外部に突出した状態で装着される。また、フィードローラ26は、給紙トレイ24の装着部の奥部近傍に配置されている。
【0016】
給紙トレイ24内には、記録前の記録媒体Pが複数枚積層されてストックされる。画像の記録時には、フィードローラ26により、記録媒体Pが給紙トレイ24から1枚ずつ取り出され、記録媒体Pの搬送手段14に供給される。
【0017】
排出トレイ28は、記録媒体Pの排出部(図中筐体22の左面の中央部)の近傍に、その先端部側(記録媒体Pの搬送方向側)が筐体22の外部に位置し、その後端部側が筐体22の内部に位置するように配設されている。また、排出トレイ28は、その先端部が後端部よりも低くなるように、所定の傾斜角度で配設されている。
【0018】
記録後の記録媒体Pは、搬送手段14により搬送されて排出部から排出され、排出トレイ28内に順次積層されてストックされる。
【0019】
続いて、記録媒体Pの搬送手段14について説明する。
搬送手段14は、記録媒体Pを静電吸着し、給紙トレイ24から排出トレイ28まで所定の経路に沿って搬送するものであり、搬送ローラ対30と、搬送ベルト32と、ベルトローラ34a、34b、34cと、導電性プラテン36と、記録媒体Pの帯電装置38および除電装置40と、分離爪42と、ガイド44と、定着ローラ対46とを備えている。
【0020】
搬送ローラ対30は、記録媒体Pの搬送経路上の、フィードローラ26と搬送ベルト32との間の位置に設けられている。
【0021】
フィードローラ26により給紙トレイ24から取り出された記録媒体Pは、この搬送ローラ対30により挟持搬送され、搬送ベルト32上の所定の位置に供給される。
【0022】
記録媒体Pの帯電装置38は、スコロトロン帯電器48と、負の高圧電源50とを備えている。スコロトロン帯電器48は、記録媒体Pの搬送経路上の、搬送ローラ対30と記録手段16との間の位置で、搬送ローラ対30により、記録媒体Pが供給される位置の搬送ベルト32の表面に対向する位置に配置されている。また、負の高圧電源50の負側の端子はスコロトロン帯電器48に接続され、その正側の端子は接地されている。
【0023】
記録媒体Pの表面は、負の高圧電源50に接続されたスコロトロン帯電器48により所定の負の高電位に均一に帯電され、常に一定のDCバイアス電圧(例えば、約−1.5kV)が印加された状態となる。これにより、記録媒体Pは、搬送ベルト32の絶縁性を有する表面上に静電吸着される。
【0024】
搬送ベルト32は、リング状のエンドレスベルトであり、3つのベルトローラ34a、34b、34cによって三角形状に張架されている。また、記録手段16に対向する位置にある搬送ベルト32の内側には、平板状の導電性プラテン36が配置されている。
【0025】
搬送ベルト32は、記録媒体Pが静電吸着される側の面(表面)が絶縁性、ベルトローラ34a、34b、34cと接触する側の面(裏面)が導電性のものである。ベルトローラ34bは接地されており、従って、搬送ベルト32の裏面を介してベルトローラ34a、34cおよび導電性プラテン36も接地される。これにより、記録手段16に対向する位置の搬送ベルト32は、インクジェットヘッドの対向電極として機能する。
【0026】
ベルトローラ34a、34b、34cのうちの少なくとも1つは図示していない駆動源に接続されており、記録時には、所定の速度で回転駆動される。これにより、搬送ベルト32は、記録時に図中の矢印方向に移動される。従って、記録媒体Pは、搬送ベルト32の移動とともに移動され、記録手段16の前を搬送される。
【0027】
記録媒体Pの除電装置40は、コロトロン除電器52と、高圧電源54とを備えている。コロトロン除電器52は、記録媒体Pの搬送経路上の、記録手段16と分離爪42との間の位置で、記録後の記録媒体Pが搬送される位置の搬送ベルト32の表面に対向する位置に配置されている。また、高圧電源54の一端はコロトロン除電器52に接続され、他端は接地されている。
【0028】
記録後の記録媒体Pは、高圧電源54に接続されたコロトロン帯電器52により除電される。これにより、記録媒体Pは、搬送ベルト32から分離されやすくなる。
【0029】
また、分離爪42、ガイド44、および定着ローラ対46は、記録媒体Pの搬送経路上の、除電装置40の下流側にこの順に配置されている。
【0030】
除電装置40により除電された記録媒体Pは、分離爪42により搬送ベルト32上から分離され、ガイド44に沿って定着ローラ対46に供給される。定着ローラ対46は、ヒートローラを備えるローラ対であり、記録媒体Pは、定着ローラ対46により挟持搬送されつつ、その上に記録された画像は、接触加熱され定着される。定着後の記録媒体Pは排出部から排出され、排出トレイ28内に順次積層されてストックされる。
【0031】
続いて、記録媒体Pの記録手段16について説明する。
記録手段16は、静電力により、記録媒体P上に4色印刷をしてフルカラー画像を記録するものであり、インクジェットヘッド56と、ヘッドドライバ58と、インク循環系60と、記録媒体Pの位置検出装置62とを備えている。
【0032】
インクジェットヘッド56は、同時に1行分の画像を記録することが可能なラインヘッドであり、フルカラー画像を記録するためのシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(B)の4色の吐出ヘッドを備えている。
【0033】
ここで、帯電した着色微粒子を含むインクの吐出を静電力により制御する方式の静電式インクジェットヘッド56の各色の吐出ヘッドの具体的なヘッド構造を図3〜図5に示す。
【0034】
図3は、図1に示すインクジェットヘッド56で使用されている各色の吐出ヘッド80の一実施形態の概略構成を示す模式的部分斜視図である。また、図4(a)は、図3に示す吐出ヘッド80の一部を示す模式的断面図であり、図4(b)は、図4(a)のIV−IV線切断面図である。図5(a)、図5(b)および図5(c)は、それぞれ図4(b)のA−A線、B−B線およびC−C線矢視図(貫通孔部分を除く)である。
【0035】
これらの図に示す吐出ヘッド80は、2層電極構造の制御電極を持つ静電式インクジェットであって、帯電された顔料等の着色微粒子(例えば、トナー等の微粒子)を含むインクQを、静電力により吐出させて、画像データに応じた画像を記録媒体P上に記録するものであり、ヘッド基板82と、インクガイド84と、絶縁性基板86と、制御電極を構成する第1制御電極88および第2制御電極90と、浮遊導電板92とを備えている。吐出ヘッド80は、対向電極となる記録媒体Pを支持する搬送ベルト32と対向するように配置されている。
【0036】
図示例の吐出ヘッド80において、制御電極は、絶縁性基板86を挟むように、図中上面に配置される第1制御電極88と下面に配置される第2制御電極90との2層電極構造としている。
【0037】
図示例の吐出ヘッド80は、さらに、第2制御電極90の下方(下面)を覆う絶縁層94aと、第1制御電極88の上方(上面)を覆う絶縁層94bと、第1制御電極88の上方に絶縁層84bを介して配置されるシート状のガード電極96と、ガード電極96の上面を覆う絶縁層94cとを備えている。
【0038】
図示例の吐出ヘッド80においては、インクガイド84は、突状先端部分84aを持つ所定厚みの絶縁性樹脂製平板からなり、吐出部毎にヘッド基板82の上に配置されている。また、絶縁層94a、 絶縁性基板86、絶縁層94bおよび94cの積層体には、インクガイド84の配置に対応する位置に貫通孔98が開孔されている。この貫通孔98には、 絶縁層94a側からインクガイド84が挿入され、 インクガイド84の先端部分84aは、絶縁層94cから突出している。なお、インクガイド84の先端部分84aには、インクQの供給およびインクQ内の帯電着色微粒子の先端部分84aへの濃縮を促進するために、インク案内溝となる切り欠きを図中上下方向に形成しても良い。
【0039】
なお、インクガイド84の先端部分84aは、記録媒体P(搬送ベルト32)側へ向かうに従って次第に細く略三角形(ないしは台形)に成形されている。また、インクガイド84の、インクQが吐出される先端部分(最先端部)84aには、金属が蒸着されているのが好ましい。インクガイド84の先端部分84aの金属蒸着はされていなくても良いが、この金属蒸着により、インクガイド84の先端部分84aの誘電率が実質的に大きくなり、強電界を生じさせやすくできるという効果があるので、金属蒸着を行うのが好ましい。なお、インクガイド84の形状は、インクQ、特に、インクQ内の帯電着色粒子を絶縁性基板86の貫通孔98を通って先端部分84aに濃縮させることができれば、特に、制限的ではなく、例えば、先端部分84aは、突状でなくても良いなど適宜変更してもよく、従来公知の形状とすることができる。
【0040】
ヘッド基板82と絶縁層94aとは、所定間隔離間して配置されており、両者の間には、インクガイド84にインクQを供給するためのインクリザーバ(インク室)として機能するインク流路100が形成されている。なお、インク流路100内のインクQは、第1制御電極88および第2制御電極90に印加される電圧と同極性に帯電した着色微粒子を含み、記録時には、インク循環系60(図1参照)によって、所定方向、図4に示す例ではインク流路100内を右側から左側(図中矢印a方向)へ向かって所定の速度(例えば、200mm/sのインク流)で循環される。以下、インク中の着色微粒子が正帯電している場合を例にとって説明を行う。
【0041】
第1制御電極88および第2制御電極90は、図3に示すように、絶縁性基板86に開孔された貫通孔98の周囲を囲むように、絶縁性基板86の図中上側、すなわち記録媒体P側の表面に、吐出部毎にリング状に、すなわち円形電極として配置されている。なお、第1制御電極88および第2制御電極90の電極形状は、円形電極に限定されず、略円形であっても、分割円形電極であっても、平行電極または略平行電極であっても良い。このような第1制御電極88および第2制御電極90は、2層電極構造に構成され、マトリクス状に配置される。ここで、行方向(例えば、主走査方向)に配置された複数の第1制御電極88は相互に接続され、列方向(例えば、副走査方向)に配置された複数の第2制御電極90は相互に接続される。
【0042】
ここで、一つの第1制御電極88の行を高電圧レベルまたはフローティング(ハイインピーダンス)状態とし、一つの第2制御電極90の列を高電圧レベルとして、一つの行と一つの列とをともにオン状態にすることにより、両者(行と列)が交差する1つの吐出部をオン状態にして、この吐出部からのインクの吐出を行うことができる。なお、この時、これらの第1および第2制御電極88および90の一方が接地レベルの場合にはインクは吐出しない。このように、マトリクス状に配置される第1制御電極88および第2制御電極90をマトリクス駆動することができる。従って、第1および第2制御電極88および90を駆動するヘッドドライバ58(図1参照)の数を大幅に減らすことができ、ヘッドドライバ58の構成をコンパクトにし、その実装面積を削減することができる。
【0043】
一方、インクガイド84と対向する位置には、インク中の帯電した着色微粒子と極性が反対となる電圧に帯電された記録媒体Pが、搬送ベルト32に保持されて配置される。上述したように、本実施形態において、記録媒体Pは負の高電圧に帯電されている。また、搬送ベルト32の記録媒体Pを保持する面は絶縁性のフッ素樹脂面であり、裏面は導電性の金属面であり、この金属面が導電性のベルトローラ34bを介して接地されている(図1参照)。
【0044】
浮遊導電板92は、インク流路100の下方に配置され、電気的に絶縁状態(ハイインピーダンス状態)となっている。図示例では、ヘッド基板82の内部に配置されている。
【0045】
この浮遊導電板92は、画像の記録時に、吐出部に印加された電圧値に応じて、誘起された誘導電圧が発生し、インク流路100内のインクQにおいて、その着色微粒子を絶縁性基板86側へ泳動させて濃縮させるためのものである。従って、浮遊導電板92は、インク流路100よりもヘッド基板82側に配置される必要がある。また、浮遊導電板92は、吐出部の位置よりもインク流路100の上流側に配置される方が好ましい。この浮遊導電板92により、インク流路100内の上層の帯電着色微粒子の濃度を高めるため、絶縁性基板86の貫通孔98を通過するインクQ内の帯電着色微粒子の濃度を所定濃度に高めることができ、インクガイド84の先端部分84aに濃縮させて、インク液滴Rとして吐出させるインクQ内の帯電着色微粒子の濃度を所定濃度に安定させることができる。
【0046】
以上のように構成される2層電極構造の制御電極を持つ本実施形態の吐出ヘッド80においては、例えば、第2制御電極90に、常時、所定の電圧、例えば600Vを印加し、第1制御電極88を、画像データに応じて接地状態(オフ状態)とハイインピーダンス状態(オン状態)とに切り換えることにより、それぞれ第2制御電極90に印加される高電圧レベルと同極性に帯電した顔料等の着色微粒子を含むインクQ(インク液滴R)の吐出/非吐出を制御することができる。すなわち、吐出ヘッド80では、第1制御電極88が接地レベルの状態(オフ状態)では、インクガイド84の先端部分84a近傍の電界強度が低く、インクQはインクガイド84の先端部分84aからは飛び出さず、第1制御電極88がハイインピーダンス状態(オン状態)になると、インクガイド84の先端部分84a近傍の電界強度が高くなり、インクガイド84の先端部分84aに濃縮したインクQは静電力によって先端部分84aから飛び出す。このとき、条件を選ぶことによって更に濃縮を行うこともできる。
【0047】
このような2層電極構造においては、第1制御電極88をハイインピーダンス状態と接地レベルとの間でスイッチングすることができるので、スイッチングのために大電力を消費しない。従って、本実施形態によれば、高精細かつ高速性が要求されるインクジェットヘッドにおいても、消費電力を大幅に削減することができる。
【0048】
なお、第1制御電極88を、画像データに応じて、接地レベル(オフ状態)と高電圧レベル(オン状態)との間でスイッチングさせて、吐出/非吐出を制御してもよい。本実施形態の吐出ヘッド80では、第1制御電極88または第2制御電極90の一方が接地レベルの場合にはインクが吐出せず、第1制御電極88がハイインピーダンス状態または高電圧レベルで、かつ第2制御電極90が高電圧レベルの場合にだけインクが吐出する。
【0049】
また、本実施形態では、画像信号に応じて、第1および第2制御電極88および90にパルス電圧を印加し、両電極ともに高電圧レベルとなった時に、インク吐出を行うようにしても良い。
【0050】
なお、第1制御電極88または第2制御電極90のどちらかで、または、両方で、インク吐出/非吐出の制御を行うかは特に制限的ではないが、第1制御電極88または第2制御電極90の一方が接地レベルの場合には、インクQが吐出せず、第1制御電極88がハイインピーダンス状態または高電圧レベルで、かつ第2制御電極90が高電圧レベルの場合にだけインクQが吐出するようにするのが良い。
【0051】
また、記録媒体Pを例えば−1.6kVに帯電し、第1制御電極88および第2制御電極90の何れか一方または両方が負の高電圧(例えば−600V)の時にはインクが吐出せず、第1制御電極88および第2制御電極90の両方が接地レベル(0V)の場合にだけインクが吐出するようにしても良い。
【0052】
また、本実施形態によれば、吐出部を2次元的に配置し、マトリクス駆動するため、行方向の複数の吐出部を駆動する行ドライバおよび列方向の複数の吐出部を駆動する列ドライバの個数を大幅に削減することができる。従って、本実施形態によれば、2次元配列される吐出部の駆動回路の実装面積および消費電力を大幅に削減することができる。また、本実施形態によれば、各吐出部間を比較的余裕をもって配置することができるため、各吐出部間での放電の危険性を極めて低減することができ、高密度実装と高電圧を安全に両立させることができる。
【0053】
なお、上述した静電吐出型吐出ヘッド80のように、第1および第2制御電極88および90からなる2層電極構造の制御電極を用いるものでは、吐出部を高密度に配置すると、隣接する吐出部間に電界干渉が生じることがある。このため、本実施形態のように、隣接するインクガイド84への電気力線を遮蔽するために、隣接する吐出部の第1制御電極88間に、ガード電極96を設けるのが好ましい。
【0054】
ガード電極96は、隣接する吐出部の第1制御電極88の間に配置され、隣接する吐出部のインクガイド84の間に生じる電界干渉を抑制するためのものである。図5(a)、(b)および(c)は、それぞれ図4(b)のA−A線、B−B線およびC−C線矢視図である。図5(a)に示すように、ガード電極96は、全吐出部に共通な金属板などのシート状の電極であり、2次元的に配列されている各吐出部毎の貫通孔98の周囲に形成された第1制御電極88に相当する部分が穿孔されている(図4参照)。なお、本実施形態において、ガード電極96を設ける理由は、吐出部を高密度に配置すると、隣接する吐出部の電界の状態によって自分自身の吐出部の発生する電界が影響を受け、ドットサイズおよびドットの描画位置が乱れ、記録品質に悪影響を及ぼす場合があるからである。
【0055】
ところで、ガード電極96の図中上側には、貫通孔98を除いて絶縁層94cによって覆われ、ガード電極96と第1制御電極88との間には、絶縁層94bが介在し、両電極96と88とを絶縁している。すなわち、ガード電極96は、絶縁層94cと絶縁層94bとの間に配置され、第1制御電極88は、絶縁層94bと絶縁性基板86との間に配置される。
【0056】
すなわち、図5(b)に示すように、絶縁性基板86の上面には、従って、絶縁層94bと絶縁性基板86との間には、各吐出部毎の貫通孔98の周囲に形成された第1制御電極88が2次元的に配列されており、列方向の複数の第1制御電極88が相互に接続されている。
【0057】
また、図5(c)に示すように、絶縁層94aの上面には、従って、絶縁性基板86の下面には、すなわち、絶縁層94aと絶縁性基板86との間には(図4参照)、各吐出部毎の貫通孔98の周囲に形成された第2制御電極90が2次元的に配列されており、行方向の複数の第2制御電極90が相互に接続されている。
【0058】
また、本実施形態において、各吐出部の制御電極、例えば第1および第2制御電極88および90からのインク流路100方向への反発電界を遮蔽するために、第1および第2制御電極88および90の流路側にシールド電極を設置しても良い。
【0059】
さらに、本実施形態の吐出ヘッド80においては、インク流路100の底面を構成すると共に、第1制御電極88および第2制御電極90に印加されるパルス電圧によって定常的に生じる誘導電圧により、インク流路100内の正に帯電したインク粒子(荷電粒子、すなわち帯電微粒子)を上方へ向けて(すなわち記録媒体P側に向けて)泳動させる浮遊導電板92が設けられている。また、浮遊導電板92の表面には、電気絶縁性である被覆膜(図示せず)が形成されており、インクへの電荷注入等によりインクの物性や成分が不安定化することを防止する。絶縁性被覆膜の電気抵抗は、1012Ω・cm以上が望ましく、より望ましくは1013Ω・cm以上である。また、絶縁性被覆膜は、インクに対して耐腐食性であることが望ましく、これにより浮遊導電板92がインクに腐食されることが防止される。また、浮遊導電板92は、下方から絶縁部材で覆われており、このような構成により、浮遊導電板92は、完全に電気的絶縁浮遊にされている。
【0060】
浮遊導電板92は、吐出ヘッドの1ユニットにつき1個以上である(例えば、C、M、Y、Kの4つの吐出ヘッドがあった場合、浮遊導電板数は最低各1個ずつ有し、CとMの吐出ヘッドユニット間で共通の浮遊導電板とすることはない)。
【0061】
上述した実施形態においては、第1および第2制御電極88および90として、吐出部毎に円形電極等を設け、それぞれ行および列方向に接続しているが、本発明はこれに限定されず、全ての吐出部を独立にして、個々に駆動するようにしても良いし、第1および第2制御電極88および90の一方を全ての吐出部に共通のシート状電極(貫通孔98部分は穿孔されている)としても良い。
【0062】
また、上記実施形態においては、制御電極を第1および第2制御電極88および90の2層電極構造としているが、本発明はこれに限定されず、単層電極構造の制御電極としても良い。単層制御電極は、絶縁性基板86のどちらの表面に配置させても良いが、記録媒体P側に設けるのが好ましい。各色の吐出ヘッドは、例えば以上のような構成ものである。
【0063】
それぞれの吐出ヘッドは、その吐出部の配列方向が、記録媒体Pの搬送方向に直交する方向と一致するように配置され、各色の吐出ヘッドは記録媒体Pの搬送方向に沿って一列に配置されている。また、それぞれの吐出ヘッドは、そのインクの吐出部が、導電性プラテン36が配置された位置の搬送ベルト32の表面に対向する位置に、搬送ベルト32上に静電吸着されて搬送されてくる記録媒体Pの表面と所定の一定間隔となるように配置されている。またそれぞれの吐出ヘッドの吐出部の配列方向は記録媒体Pの搬送方向と略並行に配置してもよい。この場合には吐出ヘッドを記録媒体Pの搬送方向と直交する方向に主走査しながら吐出を行い、その後に記録媒体Pを一定量のみ搬送することを繰り返すシリアルスキャンを行う。
【0064】
前述の通り、対向電極となる搬送ベルト32上に静電吸着された記録媒体Pの表面は、記録媒体Pの帯電装置38により、所定の負の高電位に均一に帯電され、常に一定のDCバイアス電圧(約−1.5kV)が印加された状態である。また、各色の吐出ヘッドの吐出部の制御電極には、後述するインクジェットヘッド56印加用のパルス電圧印加装置(図示省略)により、記録時に画像データに応じたパルス電圧が印加される。
【0065】
各色の吐出ヘッドでは、記録媒体Pに、常に一定のDCバイアス電圧(約−1.5kV)が印加された状態で、パルス電圧として、高電圧(400〜600V)が印加された場合にはインクの吐出が行われ、低電圧(0V)が印加された場合にはインクの吐出は行われない。各色の吐出ヘッドから吐出されたインクは、負の高電位に帯電された記録媒体Pに引っ張られて記録媒体P上に付着し、画像データに対応したフルカラー画像が記録される。
【0066】
なお、本実施形態では、対向電極となる搬送ベルト32上に静電吸着された記録媒体Pの表面に、常に一定のDCバイアス電圧を印加し、制御電極には、記録時に画像データに応じたパルス電圧を印加しているが、対向電極側を接地し、後述するインクジェットヘッド56印加用のDCバイアス電圧印加装置により、各色の吐出ヘッドの吐出部の制御電極側に、常に一定のDCバイアス電圧(例えば、1.5kV)を印加するようにしてもよい。
【0067】
インク循環系60は、インクタンク64と、ポンプ(図示省略)と、インクの供給路および回収路66とを備えている。インクタンク66は、筐体22内部の底面上に配置され、インクの供給路および回収路66を介してインクジェットヘッド56と接続されている。
【0068】
インクタンク64内には、各色の帯電微粒子と、これを分散させる分散溶媒とを含む4色のインクが保持されている。インクタンク64内の各色のインクは、ポンプにより、インクの供給路66を介して、インクジェットヘッド56の各色の吐出ヘッドに供給される。また、画像記録に使用されなかった余分な各色のインクは、ポンプにより、インクの回収路66を介して各色のインクタンク64内に回収される。
【0069】
記録媒体Pの位置検出装置62は、フォトセンサ等の従来公知の位置検出手段であり、記録媒体Pの搬送経路上の、帯電装置38とインクジェットヘッド56との間の位置で、記録媒体Pが搬送される搬送ベルト32の表面に対向する位置に配置されている。
【0070】
位置検出装置62により記録媒体Pの位置が検出され、その位置情報はヘッドドライバ58に供給される。
【0071】
ヘッドドライバ58は、筐体22内部の図中右面に取り付けられており、インクジェットヘッド56と接続されている。
【0072】
ヘッドドライバ58には、外部装置から画像データが入力され、位置検出装置62から記録媒体Pの位置情報が入力される。ヘッドドライバ58の制御により、記録媒体Pの位置情報に従って、インクジェットヘッド56の各色の吐出ヘッドの吐出タイミングが制御されつつ、画像データに応じて各色の吐出ヘッドから各色のインクが吐出され、記録媒体P上には、画像データに対応したフルカラー画像が記録される。
【0073】
すなわち、記録媒体Pは、搬送手段14により、インクジェットヘッド56の前を所定の一定速度で搬送されつつ、記録手段16により、その表面に4色印刷が行われてフルカラー画像が記録される。
【0074】
続いて、溶媒回収手段18について説明する。
溶媒回収手段18は、インクジェットヘッド56から記録媒体P上に吐出されたインクから蒸発する分散溶媒や、画像の定着時にインクから蒸発する分散溶媒等を回収するもので、活性炭フィルタ68と、排出ファン70とを備えている。活性炭フィルタ68は、筐体22の上蓋(開閉扉)22aの裏面に取り付けられ、排出ファン70は、活性炭フィルタ68の上に取り付けられている。
【0075】
筐体22内部の分散溶媒成分を含む空気は、排出ファン70により、活性炭フィルタ68を介して筐体22の外部に排出される。その際、筐体22内部の空気中に含まれる分散溶媒成分は、活性炭フィルタ68によって吸着除去される。
【0076】
続いて、高電圧装置の制御手段20について説明する。
高電圧装置の制御手段20は、筐体22の上蓋22aが開放された場合に、高電圧装置を遮断するもので、検知装置72と、遮断装置(図示省略)と、制御装置74とを備えている。検知装置72は制御装置74に接続され、制御装置74は、それぞれの高電圧装置に設けられた遮断装置に接続されている(図示省略)。
【0077】
検知装置72は、筐体22の上蓋22aが開放されたことを検知するものである。上蓋22aは、筐体22と係合する回転軸を中心として開閉され、検知装置72は、回転軸近傍の上蓋22aの内壁面に取り付けられている。
【0078】
上蓋22aが開放されると、検知装置72により、上蓋22aが開放されたことが検知され、その検知情報が制御装置74に供給される。また、上蓋22aが閉じられると、検知装置72により、上蓋22aが閉じられたことが検知され、その検知情報が制御装置74に供給される。
【0079】
検知装置72は、筐体22の上蓋22aが開放されたことを検知可能なものであれば、従来公知のものがいずれも利用可能であるが、例えばリミッタスイッチ等の機械的スイッチは、高電圧のノイズの影響による誤動作が発生しにくいので好適に利用可能である。検知装置72の設置場所も何ら制限されないが、手が触れること等による検知装置72の誤作動を防止するために、奥手側の回転軸近傍に設置されるのが好ましい。
【0080】
遮断装置は、高電圧装置の電源を遮断するもので、図示省略しているが、各々の高電圧装置の電源に対応して1つずつ設けられている。
【0081】
ここで、高電圧装置は、各色の吐出ヘッドの吐出部の制御電極に、常に一定のDCバイアス電圧を印加するインクジェットヘッド56印加用のDCバイアス電圧印加装置、各色の吐出ヘッドの吐出部の制御電極に、記録時に画像データに応じたパルス電圧を印加するインクジェットヘッド56印加用のパルス電圧印加装置、記録媒体Pの帯電装置38および除電装置40等のように、高電圧を発生する各種の装置を含む。
【0082】
制御装置74は、検知装置72により、筐体22の上蓋22aが開放されたことが検知され、その検知情報が供給された場合に、高電圧装置の電源を遮断するように遮断装置を制御する。また、制御装置74は、筐体22の上蓋22aが閉じられたことが検知され、その検知情報が供給された場合に、高電圧装置の電源を通電するように遮断装置を制御する。制御装置74は、回転軸近傍の上蓋22aの内壁面に検知装置72に隣接して取り付けられている。
【0083】
このように、筐体22の上蓋22aが開放された場合に、高電圧装置の電源を遮断することにより、高電圧によって人が感電したり、周辺装置に悪影響を及ぼすのを未然に防止することができるので、装置使用時の安全性を向上させることができる。
【0084】
制御装置74は、インクジェットヘッド56印加用のパルス電圧印加装置の電源を遮断し、次にインクジェットヘッド56印加用のDCバイアス電圧印加装置があればその電源を遮断して、インクジェットヘッド56に関連する高電圧装置の電源を遮断した後、記録媒体Pの帯電装置38および除電装置40等を含む、インクジェットヘッド56に関連する高電圧装置以外の高電圧装置の電源を遮断するように、各遮断装置を制御するのが好ましい。
【0085】
上記の順序で高電圧装置の電源を遮断することにより、例えば電源遮断時の記録媒体Pの分離によって、インクジェットヘッド56で放電破壊が起こる等の不具合を未然に防止することができる。なお、上記の順序で高電圧装置の電源を遮断する手段は何ら限定されない。例えば、制御装置74にタイマやディレイライン等の、従来公知の時間調整手段を設け、この時間調整手段で電源を遮断する順序を制御することが可能である。
【0086】
以下、静電式インクジェット記録装置10の動作を説明する。
【0087】
静電式インクジェット記録装置10では、画像の記録時に、給紙トレイ24に収納された記録媒体Pがフィードローラ26により1枚ずつ取り出され、搬送ローラ対30により挟持搬送されて搬送ベルト32上の所定位置に供給される。
【0088】
搬送ベルト32上に供給された記録媒体Pは、帯電装置38により負の高電位に帯電され、搬送ベルト32の表面に静電吸着される。
【0089】
搬送ベルト32の表面に静電吸着された記録媒体Pは、搬送ベルト32の移動とともに所定の一定速度で移動されつつ、インクジェットヘッド56により、その表面に画像データに対応した画像が記録される。
【0090】
画像記録後の記録媒体Pは、除電装置40により除電され、分離爪42により搬送ベルト32から分離され、ガイド44に沿って定着ローラ対46に供給される。そして、定着ローラ対46により挟持搬送されつつ、記録された画像が加熱定着され、排出トレイ28内に積層された状態でストックされる。
【0091】
筐体22の上蓋22aが開放されると、検知装置72により、上蓋22aが開放されたことが検知され、その検知情報が制御装置74に供給される。
【0092】
筐体22の上蓋22aが開放されたことを表す検知情報が制御装置74に供給されると、制御装置74は、高電圧装置の電源を遮断するように遮断装置を制御する。これにより、高電圧装置の電源は遮断される。
【0093】
一方、上蓋22aが閉じられると、検知装置72により、上蓋22aが閉じられたことが検知され、その検知情報が制御装置74に供給される。
【0094】
筐体22の上蓋22aが閉じられたことを表す検知情報が制御装置74に供給されると、制御装置74は、高電圧装置の電源を通電するように遮断装置を制御する。これにより、高電圧装置の電源は通電される。また、もし描画動作中に筐体22の上蓋22aが開放され、閉じられた場合には、その時点で描画は停止し、定着動作のみを行って記録媒体Pを排出するようにしても良い。
【0095】
次に、本発明のインクジェット記録装置について、別の実施形態を挙げて説明する。
【0096】
図2は、本発明の静電式インクジェット記録装置の第2の実施形態の構成概略図である。同図に示す静電式インクジェット記録装置11は、記録媒体Pの両面上にフルカラー画像を記録可能である点を除いて、図1に示すインクジェット記録装置10と大部分で同じ構成のものである。従って、両者で同一の構成要素には同一の符号を付してその詳細な説明を省略し、以下、インクジェット記録装置11に特有の点を重点的に説明する。
【0097】
インクジェット記録装置11は、記録媒体Pの保持手段12、搬送手段14および記録手段16と、溶媒回収手段18と、高電圧装置の制御手段20と、筐体22とを備えている。
【0098】
同様に、記録媒体Pの保持手段12は、給紙トレイ24と、フィードローラ26と、排出トレイ28とを備えている。給紙トレイ24は、筐体22内部の図中左側の底面上に配置され、フィードローラ26は、給紙トレイ24からの記録媒体Pの取出部の近傍に配置されている。また、排出トレイ28は、筐体22の外部の、記録媒体Pの排出部(図中筐体22の右面の中央部)の近傍に配置されている。
【0099】
続いて、記録媒体Pの搬送手段14は、搬送ローラ31a、31b、31cと、搬送ベルト32と、ベルトローラ34a、34bと、導電性プラテン36と、記録媒体Pの帯電装置38a、38bおよび除電装置40と、切替爪43と、ガイド44a、44b、44cと、定着ローラ対46と、反転ローラ対47とを備えている。
【0100】
搬送ローラ31aは、記録媒体Pの搬送経路上の、フィードローラ26と記録手段16との間の位置に設けられている。
【0101】
フィードローラ26により給紙トレイ24から取り出された記録媒体Pは、搬送ローラ31と搬送ベルト32との間に挟持され、搬送ベルト32上を図中右側方向に搬送される。
【0102】
搬送ベルト32は、リング状のエンドレスベルトであり、2つのベルトローラ34a、34bによって楕円形状に張架されている。
【0103】
記録媒体Pの帯電装置38aは、スコロトロン帯電器48と、負の高圧電源50とを備えている。帯電装置38aは、記録媒体Pの搬送経路上の、搬送ローラ31aと記録手段16との間の位置に配置されている。また、記録媒体Pの除電装置40は、コロトロン除電器52と、負の高圧電源54とを備えている。除電装置40は、記録媒体Pの搬送経路上の、記録手段16と定着ローラ対46との間の位置に配置されている。
【0104】
定着ローラ対46、切替爪43、反転ローラ対47、およびガイド44aは、記録媒体Pの搬送経路上の、除電装置40の下流側にこの順に配置されている。ガイド44bおよび搬送ローラ31bは、排出時の搬送経路上の、切替爪43と排出トレイ28との間に配置され、ガイド44cおよび搬送ローラ31cは、記録媒体Pの反転時の搬送経路上の、反転ローラ対47と帯電装置38bとの間に配置されている。
【0105】
両面の記録が指定された場合、片面の記録後は、切替爪43が反転位置に設定され、片面記録後の記録媒体Pは、反転ローラ対47側に搬送される。記録媒体Pの先端部が反転ローラ対47により挟持搬送され、その先端部がガイド44a上に載って、後端部が定着ローラ対46から離れると、後端部はガイド44c上に垂下する。このタイミングで反転ローラ対47が反転され、記録媒体Pは、搬送ローラ31cとガイド44cとの間に挟持されて搬送され、ガイド44cに沿って搬送ベルト32上の所定の位置に供給される。
【0106】
片面のみの記録が指定された場合の、片面の記録後、および両面の記録が指定された場合の、両面の記録後は、切替爪43が排出位置に設定され、記録後の記録媒体Pはガイド44b側に供給される。そして、定着ローラ対46により、ガイド44bに沿って搬送され、さらに搬送ローラ31bとガイド44bとの間に挟持されて搬送され、排出部から排出されて、排出トレイ28内に順次積層されてストックされる。
【0107】
記録媒体Pの帯電装置38bは、帯電装置38aと同様の構成のもので、記録媒体Pの反転時の搬送経路上の、ガイド44cの下流側の位置で、反転ローラ対47により、記録媒体Pが搬送された後の位置の搬送ベルト32の表面に対向する位置に配置されている。
【0108】
ガイド44cに沿って搬送ベルト32上の所定位置に供給された記録媒体Pの表面は、帯電装置38bにより帯電され、記録媒体Pは、搬送ベルト32の絶縁性を有する表面上に再度静電吸着される。そして、搬送ベルト32上に静電吸着された記録媒体Pは搬送ベルト32の移動とともに移動され、再度搬送ローラ31aと搬送ベルト32との間に挟持されて搬送され、その裏面側に画像が記録される。
【0109】
続いて、記録媒体Pの記録手段16は、インクジェットヘッド56と、ヘッドドライバ58と、インク循環系60と、記録媒体Pの位置検出装置62とを備えている。
【0110】
インクジェットヘッド56は、同時に1行分の画像を記録することが可能なラインヘッドであり、同様に、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(B)の4色の吐出ヘッドを備えている。
【0111】
インク循環系60は、インクタンク64と、ポンプ(図示省略)と、インクの供給路および回収路66を備えている。インクタンク66は、筐体22内部の底面中央部上に配置され、インクの供給路および回収路66を介してインクジェットヘッド56と接続されている。
【0112】
ヘッドドライバ58は、インクジェットヘッド56の上部に配置されており、インクジェットヘッド56と接続されている。
【0113】
続いて、溶媒回収手段18は、筐体22内部の底面中央部上に配置され、図示省略しているが、活性炭フィルタ、排出ファン、冷却装置等を備えている。
【0114】
筐体22内部の分散溶媒成分を含む空気は、冷却装置により冷却されてその溶媒成分が凝縮され、排出ファンにより、活性炭フィルタを介して筐体22の外部に排出される。その際、冷却装置により凝集された溶媒成分は再利用されるか、図示されない廃液タンクに収納される。
【0115】
続いて、高電圧装置の制御手段20は、記録媒体Pのジャムが発生した場合に、高電圧装置を遮断するもので、検知装置72と、遮断装置(図示省略)と、制御装置(図示省略)とを備えている。検知装置72は制御装置に接続され、制御装置は、それぞれの高電圧装置に設けられた遮断装置に接続されている(図示省略)。
【0116】
検知装置72は、記録媒体Pのジャムが発生したことを検知するもので、記録媒体Pの帯電装置38aと記録手段16との間、記録媒体Pの除電装置40と定着ローラ対46との間、および記録媒体Pの帯電装置38bと搬送ローラ31との間の3箇所に取り付けられている。
【0117】
記録媒体Pのジャムが発生すると、検知装置72により、記録媒体Pのジャムが発生したことが検知され、その検知情報が制御装置に供給される。また、記録媒体Pのジャムが解消されると、検知装置72により、記録媒体Pのジャムが解消されたことが検知され、その検知情報が制御装置に供給される。
【0118】
検知装置72は、記録媒体Pのジャムが発生したことを検知可能なものであれば、従来公知のものがいずれも利用可能であるが、同様にリミッタスイッチ等の機械的スイッチは、高電圧のノイズの影響による誤動作が発生しにくいので好適に利用可能である。検知装置72の設置場所や個数等も何ら制限されない。
【0119】
遮断装置は、高電圧装置の電源を遮断するもので、図示省略しているが、各々の高電圧装置の電源に対応して1つずつ設けられている。
【0120】
制御装置は、検知装置72により、記録媒体Pのジャムが発生したことが検知され、その検知情報が供給された場合に、高電圧装置の電源を遮断するように遮断装置を制御する。また、制御装置74は、記録媒体Pのジャムが解消されたことが検知され、その検知情報が供給された場合に、高電圧装置の電源を通電するように遮断装置を制御する。また検知情報により、高電圧装置の電源を遮断するとともに、インクジェットヘッド56を記録媒体Pから離れる方向に退避させることにより、ヘッドの不慮の物理的破損を防止することができる。
【0121】
このように、記録媒体Pのジャムが発生した場合に、高電圧装置の電源を遮断することにより、ジャムが発生した記録媒体Pを取り除く場合に、高電圧によって人が感電したり、周辺装置に悪影響を及ぼすのを未然に防止することができるので、装置使用時の安全性を向上させることができる。
【0122】
同様に、制御装置は、インクジェットヘッド56印加用のパルス電圧印加装置の電源を遮断し、次にインクジェットヘッド56印加用のDCバイアス電圧印加装置があればその電源を遮断して、インクジェットヘッド56に関連する高電圧装置の電源を遮断した後、記録媒体Pの帯電装置38a、38bおよび除電装置40等を含む、インクジェットヘッド56に関連する高電圧装置以外の高電圧装置の電源を遮断するように、各遮断装置を制御するのが好ましい。
【0123】
以下、静電式インクジェット記録装置11の動作を説明する。
【0124】
静電式インクジェット記録装置11では、画像の記録時に、給紙トレイ24に収納された記録媒体Pがフィードローラ26により1枚ずつ取り出され、搬送ローラ31aと搬送ベルト32との間に挟持されて、搬送ベルト32上の所定位置に搬送される。
【0125】
搬送ベルト32上の所定位置に搬送された記録媒体Pは、帯電装置38aにより負の高電位に帯電され、搬送ベルト32の表面に静電吸着される。
【0126】
搬送ベルト32の表面に静電吸着された記録媒体Pは、搬送ベルト32の移動とともに所定の一定速度で移動されつつ、インクジェットヘッド56により、その表面に画像データに対応した画像が記録される。
【0127】
片面記録後の記録媒体Pは、除電装置40により除電され、定着ローラ対46により挟持搬送されつつ、記録された画像が加熱定着される。
【0128】
片面のみの記録が指定されている場合、片面記録後の記録媒体Pは、排出位置に設定された切替爪43に応じて、定着ローラ対46により、ガイド44bに沿って搬送され、さらに搬送ローラ31bとガイド44bとの間に挟持されて搬送され、排出部から排出されて、排出トレイ28内に順次積層されてストックされる。
【0129】
これに対し、両面の記録が指定されている場合、片面記録後の記録媒体Pは、反転位置に設定された切替爪43に応じて、定着ローラ対46により、反転ローラ対47側に搬送される。その後、反転ローラ対47が反転され、記録媒体Pはガイド44cに沿って搬送され、さらに搬送ローラ31cとガイド44cとの間に挟持されて搬送され、搬送ベルト32上の所定の位置に供給される。すなわち、この段階で記録媒体Pは反転される。
【0130】
その後、反転された記録媒体Pは、搬送ベルト32の移動とともに移動され、同様にして、その裏面に画像データに対応した画像が記録される。これ以後の動作は、片面のみの記録が指定されている場合と同じである。
【0131】
記録媒体Pのジャムが発生すると、記録媒体Pのジャムが発生したことが検知装置72により検知され、その検知情報が制御装置に供給される。
【0132】
記録媒体Pのジャムが発生したことを表す検知情報が制御装置に供給されると、制御装置は、高電圧装置の電源を遮断するように遮断装置を制御する。これにより、高電圧装置の電源は遮断される。
【0133】
一方、記録媒体Pのジャムが解消されると、記録媒体Pのジャムが解消されたことが検知装置72により検知され、その検知情報が制御装置に供給される。
【0134】
記録媒体Pのジャムが解消されたことを表す検知情報が制御装置に供給されると、制御装置は、高電圧装置の電源を通電するように遮断装置を制御する。これにより、高電圧装置の電源は通電される。
【0135】
なお、本発明は、図1および図2に示すインクジェット記録装置10,11に限定されるわけではなく、従来公知の各種形態の静電式インクジェット記録装置に適用可能である。すなわち、本発明が適用される静電式インクジェット記録装置を構成する記録媒体Pの保持手段12、搬送手段14および記録手段16、溶媒回収手段18、高電圧装置の制御手段20の具体的な構成は、図示例のものに何ら制限されない。
【0136】
本発明は、基本的に以上のようなものである。
本発明の静電式インクジェット記録装置について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
【0137】
【発明の効果】
以上詳細に説明した様に、本発明の静電式インクジェット記録装置によれば、メンテナンス時に筐体の開閉扉を開けた場合やジャム発生時などに、高電圧装置によって人が感電したり、周辺機器に悪影響を及ぼすことがなく、しかも、高電圧装置の制御手段は単純な構造のものであり、わずかなコストで実現できるため、安全に使用できる装置を安価に提供できる。また、本発明の静電式インクジェット記録装置によれば、誤動作による高電圧装置の遮断を極力防止することができるため、ヘッドドライバへの負担を小さく抑え、インクジェットヘッドを高寿命化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の静電式インクジェット記録装置の第1の実施形態の構成概略図である。
【図2】本発明の静電式インクジェット記録装置の第2の実施形態の構成概略図である。
【図3】図1に示すインクジェットヘッドで使用されている各色の吐出ヘッドの一実施形態の概略構成を示す模式的部分斜視図である。
【図4】(a)は、図3に示す吐出ヘッドの一部を示す模式的断面図であり、(b)は、図4(a)のIV−IV線切断面図である。
【図5】(a)、(b)および(c)は、それぞれ図4(b)のA−A線、B−B線およびC−C線矢視図である。
【符号の説明】
10,11 静電式インクジェット記録装置
12 保持手段
14 搬送手段
16 記録手段
18 溶媒回収手段
20 高電圧装置の制御手段
22 筐体
22a 上蓋
24 給紙トレイ
26 フィードローラ
28 排出トレイ
30 搬送ローラ対
31a、31b、31c 搬送ローラ
32 搬送ベルト
34a、34b、34c ベルトローラ
36 導電性プラテン
38 帯電装置
40 除電装置
42 分離爪
44,44a、44b、44c ガイド
46 定着ローラ対
48 スコロトロン帯電器
50,54 高圧電源
52 コロトロン除電器
56 インクジェットヘッド
58 ヘッドドライバ
60 インク循環系
62 位置検出装置
64 インクタンク
66 インクの供給路および回収路
68 活性炭フィルタ
70 排出ファン
72 検知装置
74 制御装置
80 吐出ヘッド
82 ヘッド基板
84 インクガイド
84a インクガイドの先端部分
86 絶縁性基板
88,90 制御電極
92 浮遊導電板
94a,94b,94c 絶縁層
96 ガード電極
98 貫通孔
100 インク流路

Claims (6)

  1. 静電力により、帯電した微粒子を含むインクの吐出を制御し、記録媒体上に画像を記録する静電式インクジェット記録装置であって、
    筐体の開閉扉が開放されたことを検知する検知手段と、高電圧装置の電源を遮断する遮断手段と、前記検知手段により、前記筐体の開閉扉が開放されたことが検知された場合に、前記高電圧装置の電源を遮断するように前記遮断手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする静電式インクジェット記録装置。
  2. 前記開閉扉は、前記筐体と係合する回転軸を中心として開閉され、前記検知手段は、前記開閉扉の回転軸近傍に設置されている請求項1に記載の静電式インクジェット記録装置。
  3. 静電力により、帯電した微粒子を含むインクの吐出を制御し、記録媒体上に画像を記録する静電式インクジェット記録装置であって、
    前記記録媒体のジャムが発生したことを検知する検知手段と、高電圧装置の電源を遮断する遮断手段と、前記検知手段により、前記記録媒体のジャムが発生したことが検知された場合に、前記高電圧装置の電源を遮断するように前記遮断手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする静電式インクジェット記録装置。
  4. 前記検知手段は、機械的スイッチである請求項1〜3のいずれかに記載の静電式インクジェット記録装置。
  5. 前記高電圧装置は、インクジェットヘッド印加用のパルス電圧印加装置、記録媒体の帯電装置、および記録媒体の除電装置を含み、
    前記制御手段は、前記インクジェットヘッド印加用のパルス電圧印加装置の電源を遮断した後、前記記録媒体の帯電装置および前記記録媒体の除電装置の電源を遮断するように前記遮断手段を制御する請求項1〜4のいずれかに記載の静電式インクジェット記録装置。
  6. 前記高電圧装置は、さらにインクジェットヘッド印加用のDCバイアス電圧印加装置を含み、
    前記制御手段は、前記インクジェットヘッド印加用のパルス電圧印加装置の電源を遮断した後、続いて前記インクジェットヘッド印加用のDCバイアス電圧印加装置の電源を遮断し、その後、前記記録媒体の帯電装置および前記記録媒体の除電装置の電源を遮断するように前記遮断手段を制御する請求項5に記載の静電式インクジェット記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012020552A (ja) * 2010-07-16 2012-02-02 Seiko Epson Corp 記録装置、及び、記録方法

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