JP2005022016A - 被加工物の加工方法及びその加工装置 - Google Patents

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Osamu Kurauchi
治 倉内
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Abstract

【目的】軸線方向に延びる軸部を有する被加工物の加工時に軸部が撓むことなく、精度の高い製品を製造するとともに切削工具の寿命低下も抑制する被加工物の加工方法及びその加工装置を提供する。
【構成】1.軸線方向に延びる軸部を有する被加工物の加工方法において、軸部に軸線反中央方向への引っ張り応力を付与した状態で軸部を加工する。
2.軸線方向に延びる軸部を有する被加工物の軸部の加工装置であって、軸部の一端を把持する第一把持装置と軸部の他端を把持する第二把持装置とを備え、第一把持装置及び第二把持装置は軸部の一端及び他端を各々軸線反中央方向へ引っ張り可能である。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、軸線方向に延びる軸部を有する被加工物の加工方法及びその加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より軸線方向に延びる軸部を有する被加工物の加工装置としては、図3に示される旋盤装置161があった。101は主軸台で、回転自在な主軸(図示せず)が支承されており、一端に連結して主軸の駆動装置102が主軸台101に取り付けられ、他端には被加工物を把持するチャック103が取り付けられている。この主軸台101はレール105によって軸線方向に摺動可能である。また141は心押し台で、主軸台101と軸線方向に対向する状態で配置され、本体部142と、本体部142に対して進退自在に備えられ、先端部144を有するセンター軸143とを備える。このセンター軸143と直交する位置にはタレット121が配置される。タレット121は切削工具を取り付ける工具ホルダ122と、工具ホルダ122を移動させる駆動手段が設けられているタレットスライド123とを備える。工具ホルダ122は切削刃であるチップ125を備えた切削工具であるバイト124が取り付けられている。
【0003】
上記の如き旋盤装置161を使用して加工される軸線方向に延びる軸部を有する被加工物の一つとして、カムシャフトが挙げられる。カムシャフトは、自動車の内燃機関等における吸排気バルブの開閉等に使用されている。このようなカムシャフト51は、図2に示す如く、軸線方向に延びるカム軸53と、カム軸53上に設けられる複数のカム駒52から構成される。カム軸53は外周がカム軸53より大径で同心の円形状であるジャーナル駒54と、カム駒52及びジャーナル駒54を連結する連結部55とよりなる。ここで、最近の自動車には軽量化が求められる傾向がある。そのため、このカム軸53は中空形状であり、軸径は従来と比較して小径に形成されている。
【0004】
このようなカムシャフト51の製造方法は、予め鋳造により成形したカムシャフト素材に、軸部であるジャーナル駒54用の切削装置でジャーナル駒54を切削後、カム駒用の研削装置でカム駒52に研削加工を施していた。
【0005】
上記の如きカムシャフト51のカム軸53を旋盤装置161を用いて切削加工する方法を説明する。まずカムシャフト51のカム軸53の一端カム端部56を主軸台101のチャック103が把持し、続いてカムシャフト51のカム軸53の他端カム端部57内側に心押し台141のセンター軸143の先端144を挿入して、カム軸53をチャック103とセンター軸143とで保持する。次いで保持したカムシャフト51を微速回転させる。続いてタレット121がカムシャフト51側に移動して、バイト124のチップ125が回転するカム軸53のジャーナル駒54に当接し、カム軸53の他端57側から一端56側に向けてジャーナル駒54を切削していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記の如き旋盤装置161を使用して上記の如き切削加工を行う場合、カムシャフト51のカム軸53にはセンター軸143により他端カム端部57が押圧されて主軸台101方向へ向けての軸線方向の圧縮力pが付与されている。そのためカム軸53は撓みやすい状態となっており、特に中空で軸径が小径であるカムシャフト51では更に曲げ剛性が低くなるということがあった。このようなカム軸53にバイト124のチップ125が接触するとカム軸53に振動が発生する。このようにカム軸53が振動している状態でジャーナル駒54を切削すると、寸法にバラツキが生じて製品精度が低下するということがあった。また振動しているカム軸53に切削刃125が当接するため、切削刃125の寿命も低下するということがあった。
【0007】
そこで上記の如きカム軸53の振動を抑制するため、カム軸53の軸線方向中央部にカム軸53を支承する支承具を配置して、カム軸53を支持することにより撓みを防ぐことも考えられる。しかしカムシャフト51は鋳造により製造されているためカム軸53が鋳造肌の粗い状態となっているため、カムシャフト51が回転すると、支承具で支持される箇所の粗さに伴ってカム軸53が振動してしまうため、同様に切削状態が悪化して、使用することができない。
【0008】
従って、本発明は上述の如き課題を解決し、軸線方向に延びる軸部を有する被加工物の加工時に軸部が撓むことなく、精度の高い製品を製造するとともに切削工具の寿命低下も抑制する被加工物の加工方法及びその加工装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明による被加工物の加工方法は以下のとおりである。
【0010】
軸線方向に延びる軸部を有する被加工物の加工方法において、軸部に軸線反中央方向への引っ張り応力を付与した状態で軸部を加工する。
【0011】
また、本発明による被加工物の加工装置は以下の通りである。
【0012】
軸線方向に延びる軸部を有する被加工物の軸部の加工装置であって、軸部の一端を把持する第一把持装置と軸部の他端を把持する第二把持装置とを備え、第一把持装置及び第二把持装置は軸部の一端及び他端を各々軸線反中央方向へ引っ張り可能である。
【0013】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図1及び図2に基づいて説明する。
【0014】
図1は本発明の実施例による被加工物の加工装置である旋盤装置61を表す。この旋盤装置61は、床に設置される機台上のテーブル31に、軸線方向に延びる第一レール5が形成されており、第一レール5上には第一主軸台1が第一ワーク受け治具32に対して接近、離反可能に取り付けられる。第一主軸台1に第一主軸が支承され、この第一主軸の一端に連結して、それを回転駆動する第一電動モータ2が第一主軸台1に取り付けられ、主軸の他端には第一把持装置である第一チャック3が取り付けられる。第一チャック3は、第一本体部6と、第一本体部6に放射線上に等間隔をおいて配置される三本の爪部4と、爪部4の第一本体部6中心方向へ向かっての移動及び反対側への移動を調整する調整部材とを備える。また、この第一主軸台1と軸線方向に対向する状態で第二レール15が形成され、第二レール15上に第二ワーク受け治具33に対して接近、離反可能に取り付けられる第二主軸台11が配置されている。第二主軸台11は第一主軸台1と同様の構造で、第二主軸台11に第二主軸が支承され、第二主軸の一端に連結して、それを回転駆動する第二電動モータ12が第二主軸台11に取り付けられ、主軸の他端には第二把持装置である第二チャック13が取り付けられる。第二チャック13は、第二本体部16と、第二本体部16に放射線上に等間隔をおいて配置される三本の爪部14と、爪部14の第二本体部16中心方向へ向かっての移動及び反対側への移動を調整する調整部材とを備え、第一本体部6と第二本体部16が対向する状態に配置されている。
【0015】
また前記第二主軸台11と直交する方向にタレット21が配置されている。タレット21は切削工具を取り付ける工具ホルダ22と、工具ホルダ22を移動させる駆動手段が設けられているタレットスライド23とを備える。工具ホルダ22は切削刃であるチップ25を備えた切削工具であるバイト24が取り付けられている。
【0016】
上記加工装置61には図示せぬNC制御ユニットが設けられ、第一主軸台1、第二主軸台11及びタレット21を制御するようになっている。
【0017】
次に上記旋盤装置61で軸線方向に延びる軸部を有する被加工物としてのカムシャフト51を加工する方法を説明する。このカムシャフト51は、従来の加工装置における被加工物の一例として挙げたカムシャフト51と同一の構造であるので、詳細な説明は省略する。まず、カムシャフト51のカム軸53の一端カム端部56を第一チャック3の爪部4により把持し、続いてカム軸53の他端カム端部57を第二チャック13の爪部14で把持したのち、第一チャック3及び第二チャック13はそれぞれカムシャフト51のカム軸53を軸線方向反中央方向へ僅かに引っ張り、引っ張り応力P1,P2をカム軸53に付与する。このときワーク受け治具32,33は各主軸台1,11のチャック3,13と協動してカムシャフト51を支持する。次いで第一主軸台1の第一電動モータ2により第一チャック3を介してカムシャフト51を微速回転させる。続いてNC制御ユニットがカムシャフト51のカム軸53の位置を検知し、そのデータによりタレット21が移動して工具ホルダ22に取り付けられたバイト24のチップ25がジャーナル駒54に当接し、ジャーナル駒54を切削する。ジャーナル駒54はカム軸53の他端カム端部57側から一端カム端部56側に向かって順次切削され、切削は完了する。
【0018】
よって上記の如き加工方法によれば、カムシャフト51のカム軸53に軸線反中央方向への引っ張り応力P1,P2が付与された状態で軸部であるジャーナル駒54に切削加工が施されるので、カム軸53の曲げ剛性が高くなる。
【0019】
又、上記の如き旋盤装置61によれば、第一チャック3がカムシャフト51のカム軸53の一端カム端部56を把持し、第二チャック13がカムシャフト51のカム軸53の他端カム端部57を把持したのち、各チャック3,13がカム軸53を軸線反中央方向に引っ張っるので、カム軸53に軸線反中央方向への引っ張り応力P1,P2を付与した状態でカム軸53を加工することができる。
【0020】
なお、上記実施例では被加工物にカムシャフトを使用したが、カムシャフトに限定されるわけではなく、軸線方向に延びる軸部を有する被加工物全てに対応できる。
【0021】
【発明の効果】
以上のように本発明の被加工物の加工方法によれば、軸線方向に延びる軸部を有する被加工物の加工方法において、軸部に軸線反中央方向への引っ張り応力を付与した状態で軸部を加工するので、被加工物の軸部の曲げ剛性が高くなるため、軸部の加工時に切削刃が軸部に接触しても軸部が強く振動することがなく、精度が低下することはない。また、切削刃の寿命も向上する。
【0022】
また、本発明の被加工物の加工装置によれば、軸線方向に延びる軸部を有する被加工物の軸部の加工装置であって、軸部の一端を把持する第一把持装置と軸部の他端を把持する第二把持装置とを備え、第一把持装置及び第二把持装置は軸部の一端及び他端を各々軸線反中央方向へ引っ張り可能なので、軸部に軸線方向への引っ張り応力を付与できるので、上記の加工方法を容易に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による加工装置の正面図である。
【図2】本発明の実施例による加工装置で加工される被加工物の一例であるカムシャフトの断面正面図である。
【図3】従来の加工装置の正面図である。
【符号の説明】
3 第一把持装置
13 第二把持装置
51 被加工物
53 軸部
56 一端
57 他端
P1 引っ張り応力
P2 引っ張り応力

Claims (2)

  1. 軸線方向に延びる軸部(53)を有する被加工物(51)の加工方法において、前記軸部(53)に軸線反中央方向への引っ張り応力(P1,P2)を付与した状態で前記軸部(53)を加工することを特徴とする被加工物の加工方法。
  2. 軸線方向に延びる軸部(53)を有する被加工物(51)の軸部(53)の加工装置(61)であって、前記軸部(53)の一端(56)を把持する第一把持装置(3)と前記軸部(53)の他端(57)を把持する第二把持装置(13)とを備え、前記第一把持装置(3)及び第二把持装置(13)は前記軸部(53)の一端(56)及び他端(57)を各々軸線反中央方向へ引っ張り可能であることを特徴とする加工装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012196748A (ja) * 2011-03-23 2012-10-18 Nakamura Tome Precision Ind Co Ltd 2主軸対向nc旋盤及び防振加工方法

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