JP2005021825A - 無機系抗菌剤を含有したと光触媒組成物 - Google Patents

無機系抗菌剤を含有したと光触媒組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2005021825A
JP2005021825A JP2003191107A JP2003191107A JP2005021825A JP 2005021825 A JP2005021825 A JP 2005021825A JP 2003191107 A JP2003191107 A JP 2003191107A JP 2003191107 A JP2003191107 A JP 2003191107A JP 2005021825 A JP2005021825 A JP 2005021825A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antibacterial agent
inorganic antibacterial
photocatalyst
oxide
present
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003191107A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Inoue
直史 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2003191107A priority Critical patent/JP2005021825A/ja
Publication of JP2005021825A publication Critical patent/JP2005021825A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/30Wastewater or sewage treatment systems using renewable energies
    • Y02W10/37Wastewater or sewage treatment systems using renewable energies using solar energy

Landscapes

  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

【目的】本発明の目的は、これらの従来の光触媒組成物の有害物の除去効果が不十分な点を解決し、安全で、効力があり、効力の持続性があり、安価な光触媒組成物を得ることである。
【手段】(無機系抗菌剤および光触媒性の金属酸化物を含有した光触媒組成物であって、該無機系抗菌剤がCuイオンおよび/またはZnイオンを含有する複合金属酸化物あるいは複合金属水酸化物である光触媒組成物による。また、無機系抗菌剤がCuイオンおよび/またはZnイオン以外に、アルカリ土類金属、チタン、ジルコニウム、アルミニウム、ケイ素の内少なくとも1種を含有する複合金属酸化物あるいは複合金属水酸化物である光触媒組成物による
【効果】安全で、抗菌効果が大きく、持続し、特性の劣化が少なく、かつ安価な光触媒組成物を得た。

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光触媒組成物に係わるもので、特に無機系抗菌剤を含有し、有害物質の除去を行い、悪臭除去、建材等から発生する有害ガス除去、廃棄ガス除去、抗菌、抗かび作用、上水処理、下水処理等に好適な光触媒組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年光触媒組成物は多方面の用途に使用されている。光触媒はそのバンドギャップ以上のエネルギーを持つ波長の光を照射すると光励起により伝導帯に電子、および価電子帯に正孔を生じる。この光励起により生じた電子の持つ強い還元力や、正孔の持つ強い酸化力により、有機物質の分解が行われる。有害物質の除去、脱臭、殺菌、抗菌、抗かび等に用いられる。多くの組成、構造が光触媒の応用について提案されているが、これらの有害物を除く効果がまだ不十分でありその用途が限られているのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、これらの従来の光触媒組成物の有害物の除去効果、抗菌、抗かび効果が不十分な点を解決し、安全で、効力があり、効力の持続性があり、安価な光触媒組成物を得ることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を達成するため、以下の手段が有効であることを見出した。
(1)無機系抗菌剤および光触媒性の金属酸化物を含有した光触媒組成物であって、該無機系抗菌剤がCuイオンおよび/またはZnイオンを含有する複合金属酸化物あるいは複合金属水酸化物である光触媒組成物による。(2)前記無機系抗菌剤がアルカリ土類金属、チタン、ジルコニウム、アルミニウム、ケイ素の内少なくとも1種を含有する複合金属酸化物あるいは複合金属水酸化物である上記(1)に記載された光触媒組成物による。(3)光触媒性の金属酸化物が酸化チタンである、上記(1)に記載された光触媒組成物による。(4) シリカおよび/またはシリカ前駆体、及び屈折率調整材を含む上記(1)に記載された光触媒組成物による。
【0005】本発明の光触媒性の金属酸化物としては酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化スズ、チタン酸ストロンチウム、酸化亜鉛、三酸化ビスマス、三酸化タングステン、酸化第二鉄、炭化ケイ素及び硫化カドミウムを用いることができる。これらの中では酸化チタンが好ましく、酸化チタンとしては、アナターゼ型酸化チタン、ブルッカイト型酸化チタン、ルチル型酸化チタンいずれも好ましく用いられるが、特にアナターゼ型酸化チタンおよびルチル型酸化チタンが好ましく、アナターゼ型酸化チタンが最も好ましい。
また特開平8−173511号記載のように、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化スズ、チタン酸ストロンチウム、酸化亜鉛、炭化ケイ素及び硫化カドミウム等に、白金、ロジウム、酸化ルテニウム、酸化ニッケルからなる群から選ばれる1種又は2種以上との複合体であることも好ましい。例えば、Pt/TiO2 、Rh/SrTiO2 、Ru/SrTiO2 、Pt/SrTiO2 、RuO2 /TiO2 /Pt、RuO2 /TiO2 等を挙げることができる。
【0006】また、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化スズ、チタン酸ストロンチウム、酸化亜鉛、炭化ケイ素及び硫化カドミウムに加えて、特開平9−192496号記載のように、バナジウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル及び銅からなる群より選択されるドーパントをドーピングすることも好ましい。本発明に係る光触媒の前記主成分にドーピングする前記ドーパントのドーピング量は、光触媒全量に対して500ppb〜500ppm(重量比)であることが好ましい。
【0007】光触媒性金属酸化物粒子の平均粒径は1〜100nmが好ましく、より好ましくは1〜50nmである。粒子径を上記範囲にすることで、親水化作用を十分に発揮し、かつ組成物を適用した表面が粒子による可視光の散乱により透明性を失ってしまうことを防止でき、有害物の除去、抗菌、抗かび作用を大きくできる。
【0008】前記シリカおよび/またはシリカ前駆体としては、テトラエトキシシラン、テトライソプロポキシシラン、テトラn−プロポキシシラン、テトラブトキシシラン、テトラメトキシシラン、ジメトキシジエトキシシラン等のテトラアルコキシシラン、または、メチルシリケート、エチルシリケート、プロピルシリケート、ブチルシリケート等のアルキルシリケート、およびそれらの加水分解縮重合物が挙げられる。
【0009】シリカおよび/またはシリカ前駆体の被膜全体に対する含有率は、シリカ換算で5〜50重量%が好ましく、より好ましくは、10〜45重量%である。5重量%以下では十分な塗膜強度が得られず、50重量%以上では、光沢が必要な基材上では製膜後に光沢が低下してしまい、外観上の問題がクリアーできない。
【0010】本発明の屈折率調節剤としては酸化セリウムが好ましい。酸化セリウムの粒子の平均粒径は1〜100nmが好ましく、より好ましくは1〜50nmである。粒子径が上記範囲にあることで、外観上の異常なギラツキを抑え、かつ組成物を適用した表面が粒子による可視光の散乱により透明性を失ってしまうことを防止できる。
【0011】酸化セリウムの被膜全体に対する含有率は、10〜70重量%が好ましく、より好ましくは、15〜55重量%である。10重量%以下では十分な光沢が得られず、光沢が必要な基材上では外観上の問題をクリアーできず、70重量%以上では、酸化セリウムが親水性ではないことから、十分な親水性が得られず、また、外観的には目視でギラツキが発生し易くなる。
【0012】本発明の無機抗菌剤が含有する好ましい金属イオンはCuおよびZnであり、より好ましくはZnである。CuおよびZnの含有量は2〜98重量%が好ましく、2〜90重量%がさらに好ましい。
【0013】本発明の無機系抗菌剤はアルカリ土類金属、チタン、ジルコニウム、アルミニウム、ケイ素の内少なくとも1種を含有することが好ましい。これらの内でアルカリ土類金属、アルミニウム、ケイ素がより好ましく、マグネシウム、カルシウム、アルミニウムがさらに好ましく、マグネシウム、アルミニウムがさらに好ましく、アルミニウムが最も好ましい。
【0014】本発明の無機系抗菌剤は下記式(1)〜(5)で表されるものがより好ましく、下記式(1)、(3)と(4)がより好ましく、さらに(1)、(3)が最も好ましい。
【0015】
MxN1−xO (1)
(式中、NはMgおよび/あるいはCaを示し、MはCuおよびZnからなる群から選ばれた金属イオンの少なくとも一種を示し、xは0.02<x<0.8である)
MxN1−x(OH)2 (2)
(式中、M、N、xは式(1)と同じである)
(MO)・(Al2O3)a・(SiO2)b (3)
(式中、M、は式(1)と同じ。aは0.00≦a<50で、bは0.00≦b<80である。ただし、a=0の場合、bは0.001≦b<80であり、b=0の場合、aは0.001≦a<50である。)
(MO)・(XO2)c (4)
(式中、M、は式(1)と同じ。XはTiおよび/またはZrを表す。cは0.001<c<0.2を表す。)
(MO)・(NO)d・(Al2O3)e (5)
(式中、M、Nは式(1)と同じ。dは0.05≦d<5で、bは0.01≦b<5ある。)
【0016】上記式(1)〜(6)において、MはZnがより好ましい。また、上記式(1)および(2)式のNはMgがより好ましい。上記式(4)のa,bはより好ましくは、aは0.00≦a<2で、bは0.00≦b<50である。(ただし、a=0の場合、bは0.001≦b<50であり、b=0の場合、aは0.001≦a<2である)。さらに好ましくはaは0.00≦a<0.2で、bは0.00≦b<1である。(ただし、a=0の場合、bは0.001≦b<1であり、b=0の場合、aは0.001≦a<0.2である。)
本発明の無機系抗菌剤は固溶体であることが好ましい。
【0017】本発明の好ましい無機系抗菌剤の例を以下に挙げるが、これらに限定されるものではない。 ( )内の数字は順に、BET表面積(m2/g)、粒度D50%(μm)を表す。)
(A−1)Zn0.14Mg0.86O(15、0.04)
(A−2)Zn0.05Ca0.95O(12、0.04)
(A−3)Cu0.05Ca0.95O(18、0.0.05)
(A−4)Cu0.14Mg0.86O(30、0.04)
(A−5)Zn0.14Mg0.86(OH)2(19、0.03)
(A−6)ZnO・(Al2O3)0.04 (30、0.03)
(A−7)ZnO・(MgO)1.5・(Al2O3)1.25(60、0.05)
【0018】本発明の無機系抗菌剤の粒度D50%が0.01〜20μmが好ましく、0.02〜5μmがより好ましく、0.02〜1μmがさらに好ましい。粒子サイズは、5分間以上超音波で分散させた後に、レーザー散乱法で測定した値である。抗菌剤のBET表面積は重要な指標である。一般に抗菌効果を迅速に働かすためには、極めて大きいBET表面積が好ましい。しかし、一方では抗菌効果を持続させるためにはある程度以下の値にする必要がある。そのため、BET表面積は1〜300m2/gが好ましく、3〜150m2/gがより好ましく、3〜100m2/gがさらに好ましい。
【0019】これらの無機系抗菌剤の製造方法としては、特開平6ー72816号、特開平6−65011号、特開平8−291011号、特開平8−48606号、特開平11−123385号、特開平11−180808号、特開平11−209258号、特開2000−63219号記載の方法を用いることができる。ただし、これらに限定されるものではない。
【0020】本発明の無機系抗菌剤は表面処理されることが好ましい。表面処理剤として好ましく用いられるものを例示すれば次の通りである。ステアリン酸、エルカ酸、パルミチン酸、ラウリン酸、ベヘニン酸等の炭素数10以上の高級脂肪酸類;前記高級脂肪酸のアルカリ金属塩;ステアリルアルコール、オレイルコール等の高級アルコールの硫酸エステル塩;ポリエチレングリコールエーテルの硫酸エステル塩、アミド結合硫酸エステル塩、エステル結合硫酸エステル塩、エステル結合スルホネート、アミド結合スルホン酸塩、エーテル結合スルホン酸塩、エーテル結合アルキルアリルスルホン酸塩、エステル結合アルキルアリルスルホン酸塩、アミド結合アルキルアリルスルホン酸塩等のアニオン系界面活性剤類;オルトリン酸とオレイルアルコール、ステアリルアルコール等のモノまたはジエステルまたは両者の混合物であって、それらの酸型またはアルカリ金属塩またはアミン塩等のリン酸エステル類;ビニルエトキシシラン、ビニルートリス(2ーメトキシーエトキシ)シラン、ガンマ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、ガンマ−アミノプロピルトリメトキシシラン、ベーター(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、ガンマ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、ガンマ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等のシランカップリング剤類;イソプロピルトリイソステアロイルチタネート、イソプロピルトリス(ジオクチルパイロフォスフェート)チタネート、イソプロピルトリ(N−アミノエチル−アミノエチル)チタネート、イソプロピルトリデシルベンゼンスルホニルチタネート等のチタネート系カップリング剤類;アセトアルコキシアルミニウムジイソプロピレート等のアルミニウム系カップリング剤類;グリセリンモノステアレート、グリセリンモノオレエート等の多価アルコールと脂肪酸のエステル類。
【0021】この中でも、高級脂肪酸、アニオン系界面活性剤、リン酸エステル、カップリング剤(シラン系、チタネート系、アルミニウム系)および多価アルコールと脂肪酸のエステル類からなる群から選ばれた表面処理剤の内の少なくとも一種による表面処理が好ましく、さらにステアリン酸、エルカ酸、パルミチン酸、ラウリン酸、ベヘニン酸等の炭素数10以上の高級脂肪酸類および前記高級脂肪酸のアルカリ金属塩が特に好ましい。表面処理は特開2001−123071号の実施例1記載の方法に準じた方法で行うことができる。
【0022】本発明においては、表面を親水性にする目的で、親水性金属酸化物粒子を用いることができる。親水性金属酸化物としてはアルミナ、ベーマイト、シリカが好ましく用いられる。これらの親水性金属酸化物粒子の平均粒径は1〜100nmが好ましく、より好ましくは1〜50nmである。粒子径が上記範囲にあることで、親水化作用を十分に発揮し、かつ組成物を適用した表面が粒子による可視光の散乱により透明性を失ってしまうことを防止できる。
【0023】また、被膜全体に対する親水性の金属酸化物粒子の含有率は、10〜60重量%が好ましく、より好ましくは、15〜50重量%である。10重量%以下では十分な親水性が得られず、60重量%以上では、光沢が必要な基材上では製膜後に光沢が低下してしまい、外観上の問題がクリアーできない。
【0024】この光触媒、無機系抗菌剤を備えることにより、自己清浄品となる。光触媒、無機系抗菌剤を自己清浄品に形成する方法としては、担持、塗布または蒸着等が挙げられ、自己清浄品の表面に実用に耐えうる強度で形成できれば、いずれの方法でもよく、その方法は限定されない。例えば、光触媒、無機系抗菌剤を塗布あるいは蒸着する方法としては、ディップ法、スプレー法、スピナー法、ゾル−ゲル法、エクスクルージョン法、ワイヤーバー法、グラビアコート法、真空蒸着法、CVD法、熱CVD法、スパッタ法等が挙げられる。光触媒、無機系抗菌剤の担持方法としては、塗料やバインダーを塗布した後に、光触媒、無機系抗菌剤を吹き付ける方法、または塗料やバインダー中に光触媒、無機系抗菌剤を混入させて吹き付ける方法等が挙げられるが、これらの方法に限られるわけではない。
【0025】生活空間で使用するもので例えば、器具、機器、設備、生活用品等で、油等の有機汚れ等が付き易い部位等の表面に、前記光触媒、無機系抗菌剤が形成されたものを自己清浄品と称する。この自己清浄品は、表面に光触媒、無機系抗菌剤が形成されているので、この光触媒、無機系抗菌剤により、自己清浄品の表面の汚れが分解されるため、自己清浄品の表面が常にきれいな状態に保たれる。すなわち、光触媒、無機系抗菌剤を自己清浄品の表面に存在させることにより、自己清浄品に付着した、例えば、油等の汚れを、紫外線のみでなく360〜830nm程度の可視光等の光により光触媒が活性化し、前記汚れを酸化分解して清浄化するわけである。また、光触媒の活性化により、水質等を清浄化することが可能であり、例えば、TOCを小さくすることができる。
【0026】本発明の光触媒、無機系抗菌剤組成物をコーティングして使用する場合の、使用できる基材としては、プラスチック、金属、セラミックス、ガラス、木、石、セメント、コンクリ−ト、繊維、布帛、紙、それらの組合せ、それらの積層体、それらの塗装体等である。より具体的には、外壁や屋根のような建物外装、建物窓枠、自動車、鉄道車両、航空機、船舶、自転車、オ−トバイ等の外装、塗装及び窓ガラス;看板、交通標識、防音壁、ビニ−ルハウス、碍子、乗物用カバ−、テント材、反射板、雨戸、網戸、太陽電池用カバ−、太陽熱温水器等の集熱器用カバ−、街灯、舗道、屋外照明、人工滝・人工噴水用石材・タイル、橋、温室、外壁材、壁間や硝子間のシ−ラ−、ガ−ドレ−ル、ベランダ、自動販売機、エアコン室外機、屋外ベンチ、各種表示装置、シャッタ−、料金所、料金ボックス、屋根樋、車両用ランプ保護カバ−、防塵カバ−及び塗装、機械装置や物品の塗装、広告塔の外装及び塗装、構造部材、及びそれら物品に貼着可能なフィルム、ワッペン、建物の内装材、窓ガラス、住宅設備、便器、浴槽、洗面台、照明器具、台所用品、食器、食器乾燥器、流し、調理レンジ、キッチンフ−ド、換気扇、窓レ−ル、窓枠、トンネル内壁、トンネル内照明、及びそれら物品に貼着可能なフィルム、ワッペン等である。
【0027】本発明の光触媒組成物の適用例としては、上記の記載に加え、例えば、照明器具として反射板、カバー若しくは傘部、レンジフードとしてフィルター、フード若しくはファン部、キッチン周り品としてテーブル、食器棚、壁、タイル若しくは天井部、トイレ周り品として壁、便座若しくは便器、浴室周り品として浴槽、壁、タイル部若しくは天井部、収納具として下駄箱、押入、タンス、床下収納庫、米櫃、クーラーボックス若しくはごみ箱、建材として外装材、レンガ、間仕切り、ふすま、障子若しくは床、寝具としてふとん、まくら若しくは毛布、カーテン、じゅうたん、家電製品としてテレビ、ビデオ、ステレオ、クーラー、ストーブ、掃除機、洗濯機、冷蔵庫、電気ポット、こたつ、炊飯器、シェーバー、むだ毛剃り器若しくはドライヤー、調理器具としてなべ、茶瓶若しくはフライパン、食器としてコップ、茶碗若しくはどんぶり鉢、自動車として窓ガラス若しくはハンドル、自転車、携帯品として帽子、バッグ、時計、釣竿、靴、入れ歯若しくはコンタクトレンズ、衣類として制服、背広、靴下、下着、コート、ジャンバー、セーター、トレーナー、ワイシャツ、ズボン、着物、スカート、ストッキング若しくはタイツ、浄化設備として排水処理設備、浄化槽、空気浄化器、水浄化器若しくは生ゴミ処理器、水槽としてプール、観賞魚用水槽、生けす用水槽若しくは池作り用石又は動物用品としてペット小屋、犬小屋若しくは鳥かご等自体又はこれらの部品の表面若しくは内面に前記光触媒が形成されているもの等が挙げられる。前記部品とは、例えば、シェーバー、むだ毛剃り器についていうと、その歯等が挙げられる。
【0028】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、これらに限定されるものではない。
【0029】
【比較例1】(酸化チタン光触媒) チタン酸イソプロポキシドに硝酸を加え加水分解した後、この加水分解物の水溶液を加熱し重合反応を起こさせた。これを、700℃で空気雰囲気下で焼成しアナターゼ型の酸化チタン光触媒粒子を得た。この酸化チタン光触媒0.1gを300ccの容器に形成し、容器内の濃度が約50ppmになるようにアセトアルデヒドを注入して、蛍光灯8Wを照射し、アセトアルデヒドの分解反応の半減期を測定した。半減期は約1.5時間であった。
【比較例2】また、光触媒を0.2gに増量した以外は比較例1を繰り返した。半減期は1.4時間であった。
【比較例3】酸化チタン光触媒の代わりに、本発明の無機系抗菌剤A−6を0.1g用いた以外は比較例1を繰り返した。アセトアルデヒドの分解反応の半減期は2.5時間であった。また、光触媒も本発明の無機系抗菌剤)
【比較例4】また、光触媒も本発明の無機系抗菌剤も用いずに比較例1を繰り返した。半減期は48時間以上であった。
【実施例1】酸化チタン光触媒の代わりに、本発明の無機系抗菌剤A−6を0.1gおよび比較例1で用いた酸化チタン光触媒を0.1gを用いた以外は比較例1を繰り返した。半減期は0.5時間であった。光触媒と本発明の無機系抗菌剤を組み合わせた、実施例1は、光触媒を単独に用いた比較例1,2、また無機系抗菌剤を単独に用いた比較例3、および光触媒も無機系抗菌剤も用いなかった比較例4に比べ、アルデヒドの分解の半減期が短く好ましかった。
【0030】
【実施例2】以下の様にしてコーティング液を調製した。固形分として本発明の光触媒として酸化チタンソ゛ル STS−100(粒子径 10nm;石原産業製、塗布液全体に対し0.05重量%)、本発明の無機系抗菌剤A−6(同0.05重量%)、酸化セリウム U−15(粒子径7nm;多木化学製、同0.43重量%)、酸化アルミニウム アルミナ520(粒子径20nm;日産化学製、アルミナとして同0.15重量%)、 アルミクリアーソ゛ル(粒子径2〜20nm;川研ファインケミカル製、アルミナとして同0.06重量%)、テトラメトキシシラン テトラメトキシシラン(信越化学工業製、シリカ換算固形分として同0.26重量%)を用いた。固形分全体で塗布液の1重量%であった。溶媒として1−フ゜ロハ゜ノール:シ゛エチレンク゛リコールモノフ゛チルエーテル:水の比を93:2:5としたものを用い、大日本インキ製のフッ素系の界面活性剤F144Dを用いた。これらの固形分、溶媒、界面活性剤を混合し塗布液を調製した。100mm角のアクリルメラミン系塗装鋼板を、140℃で24時間乾燥後に、研磨剤入りの中性洗剤、蒸留水で順次洗浄し、乾燥後に塗布基板とした。この塗布基板に、前記の塗布液をスプレー法で塗布し、本発明の光触媒組成物サンプルH−1を得た。塗膜の厚みは0.4μmであった。また、無機系抗菌剤A−6の代わりに、各々A−1、A−4を用いた以外はサンプルH−1と同様にして、本発明のサンプルH−2,H−3を得た。
【0031】
【比較例5】本発明の光触媒として酸化チタンソ゛ル STS−100(粒子径 10nm;石原産業製)を用いなかった以外は実施例2を繰り返し、比較例サンプルC−1を得た。
【比較例6】本発明の無機系抗菌剤A−2を用いなかった以外は実施例2を繰り返し、比較例サンプルC−2を得た。
【比較例7】本発明の光触媒として酸化チタンソ゛ル STS−100(粒子径 10nm;石原産業製)および無機系抗菌剤A−2を共に用いなかった以外は実施例2を繰り返し、比較例サンプルC−3を得た。
【比較例8】本発明の無機系抗菌剤A−2の代わりに酸化亜鉛粒子(0.06μmサイズ)を用いた以外は実施例2を繰り返し、比較例サンプルC−4を得た。
【実施例3】本発明の光触媒組成物サンプルH−1〜3、比較例サンプルC−1〜4に、大腸菌(IFO 3972)を接種した。接種した生菌数は1.1×106 個であった。これを36℃の条件下に24時間放置した後に菌数を定法に従い測定した。24時間後の菌数は、H−1、H−2が10個以下、H−3が120個、C−1が3000個、C−2が4000個、C−3が2×105個、C−4が4000個であった。本発明の光触媒と無機系抗菌剤を含有したサンプルH−1〜3はいずれも比較例のC−1〜4より残存菌数が少なく好ましかった。
【0032】
【実施例4】本発明の光触媒組成物サンプルH−1〜3、比較例サンプルC−1〜4を30日間、室外に放置した後に、大腸菌(IFO 3972)を接種した。接種した生菌数は1.1×106 個であった。これを36℃の条件下に24時間放置した後に菌数を定法に従い測定した。24時間後の菌数は、H−1、H−2が10個以下、H−3が200個、C−1が1×104個、C−2が6×104個、C−3が3×105個、C−4が5×104個であった。本発明の光触媒と無機系抗菌剤を含有したサンプルH−1〜3はいずれも比較例のC−1〜4より残存菌数が少なく好ましかった。
【実施例5】本発明の光触媒組成物サンプルH−1〜3、比較例サンプルC−1〜4の塗布直後の外観を、60°光沢及び目視により評価した。施工後60°光沢維持率とは、施工後60°光沢維持率(%)=塗布部60°光沢値/未塗布基板部60°光沢値×100と定義した。本発明の光触媒組成物サンプルH−1〜3、比較例サンプルC−1〜3はいずれも施工後60°光沢維持率が99%以上であり好ましかったが、比較例のC−4は80%と低く好ましくなかった。
<効果> 本発明の光触媒と無機系抗菌剤を含有したサンプルはいずれも有害物質の除去作用、抗菌作用が大きく、またその持続性も優れており、副作用(光沢度の低下)は小さく好ましかった。

Claims (4)

  1. 無機系抗菌剤および光触媒性の金属酸化物を含有した光触媒組成物において、該無機系抗菌剤がCuイオンおよび/またはZnイオンを含有する複合金属酸化物あるいは複合金属水酸化物であることを特徴とする光触媒組成物。
  2. 該無機系抗菌剤がアルカリ土類金属、チタン、ジルコニウム、アルミニウム、ケイ素の内少なくとも1種を含有する複合金属酸化物あるいは複合金属水酸化物であることを特徴とする請求項1記載の光触媒組成物。
  3. 光触媒性の金属酸化物が酸化チタンであることを特徴とする請求項1記載の光触媒組成物。
  4. シリカおよび/またはシリカ前駆体、及び屈折率調整材を含むことを特徴とする請求項1記載の光触媒組成物。
JP2003191107A 2003-07-03 2003-07-03 無機系抗菌剤を含有したと光触媒組成物 Pending JP2005021825A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003191107A JP2005021825A (ja) 2003-07-03 2003-07-03 無機系抗菌剤を含有したと光触媒組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003191107A JP2005021825A (ja) 2003-07-03 2003-07-03 無機系抗菌剤を含有したと光触媒組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005021825A true JP2005021825A (ja) 2005-01-27

Family

ID=34188817

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003191107A Pending JP2005021825A (ja) 2003-07-03 2003-07-03 無機系抗菌剤を含有したと光触媒組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005021825A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010005611A (ja) * 2008-05-27 2010-01-14 Toto Ltd 光触媒塗装体
JP2011190155A (ja) * 2010-03-16 2011-09-29 Lixil Corp 抗菌機能材
JP2014118358A (ja) * 2012-12-13 2014-06-30 Showa Denko Kk 抗菌抗ウイルス性組成物及びその製造方法
JP2016150329A (ja) * 2015-02-19 2016-08-22 フジコピアン株式会社 光触媒層を有する有機系基材
CN106714850A (zh) * 2014-12-24 2017-05-24 东亚合成株式会社 除臭剂和除臭制品
JP2019181455A (ja) * 2018-03-30 2019-10-24 Toto株式会社 光触媒塗装体
CN110404529A (zh) * 2018-04-26 2019-11-05 夏普株式会社 光催化层、光催化体及光催化体的制造方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010005611A (ja) * 2008-05-27 2010-01-14 Toto Ltd 光触媒塗装体
JP2011190155A (ja) * 2010-03-16 2011-09-29 Lixil Corp 抗菌機能材
JP2014118358A (ja) * 2012-12-13 2014-06-30 Showa Denko Kk 抗菌抗ウイルス性組成物及びその製造方法
CN106714850A (zh) * 2014-12-24 2017-05-24 东亚合成株式会社 除臭剂和除臭制品
US10669669B2 (en) 2014-12-24 2020-06-02 Toagosei Co., Ltd. Deodorant and deodorizing product
JP2016150329A (ja) * 2015-02-19 2016-08-22 フジコピアン株式会社 光触媒層を有する有機系基材
JP2019181455A (ja) * 2018-03-30 2019-10-24 Toto株式会社 光触媒塗装体
JP7151509B2 (ja) 2018-03-30 2022-10-12 Toto株式会社 光触媒塗装体
CN110404529A (zh) * 2018-04-26 2019-11-05 夏普株式会社 光催化层、光催化体及光催化体的制造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2538807T3 (es) Procedimiento de limpieza de un sustrato que tiene una superficie ultrahidrófila y fotocatalítica
US5811192A (en) Titanium dioxide film having photocatalytic activity and substrate having the same
FI116297B (fi) Menetelmä pintojen käsittelemiseksi
CN1662465A (zh) 有自洁式涂层的基材
JPH09227156A (ja) 光半導体の光励起に応じて親水性を呈する部材
SK288295B6 (sk) Multifunkčný náter s fotokatalytickým a sanitárnym efektom a spôsob jeho prípravy
JP2000279905A (ja) 複合材の清浄化方法及びセルフクリーニング性複合材機構
JP2005021825A (ja) 無機系抗菌剤を含有したと光触媒組成物
JP2001064583A (ja) 光触媒塗料組成物、光触媒性塗膜、該塗膜被覆物品および該塗膜形成方法
JP2004262941A (ja) 防臭・抗菌・防カビ被覆用組成物
JP2009119462A (ja) 光触媒塗装体およびそのための光触媒コーティング液
Cai et al. Preparation and characterization of SiO2–TiO2 superhydrophilic coatings with photocatalytic activity induced by low temperature
JP2000318083A (ja) 親水性複合部材
JP2009263651A (ja) 光触媒コーティング組成物
JP2001040294A (ja) 吸湿性コーティング組成物
JP2000262908A (ja) 複合材の清浄化方法及びセルフクリーニング性複合材機構
JPWO2005044447A1 (ja) 複合酸化型チタニア系光触媒及びその用途
JP2004091263A (ja) アナターゼ型チタニア膜、アナターゼ型チタニアゾルの製造方法およびアナターゼ型チタニア膜の製造方法
JP2001246265A (ja) 光触媒を含有する層が表面に形成された基材及び、光触媒を含有する層を基材表面に形成する方法
JPH09300515A (ja) 光触媒機能を有する建築材料およびその製造法
JP2004322052A (ja) 可視光応答型光触媒
JP2010149005A (ja) 光触媒塗装体およびそのための光触媒コーティング液
JP2001129064A (ja) 消臭機能を有する組立式保管庫
JP3368338B2 (ja) 抗菌抗カビ性セラミックス及びその製造方法
M. Oymak et al. Patents on photocatalyst incorporated cement based materials

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041102

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041230

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070724

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070731

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071127