JP2005021799A - 管内清掃具 - Google Patents

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雄司 今▲崎▼
Takayuki Nagaoka
孝幸 長岡
Hiroshi Yamazaki
弘 山崎
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MEESHIKKU KK
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Abstract

【課題】ケーブルが布設された管内の清掃を行うことが可能な管内清掃具を提供する。
【解決手段】清掃具本体2の後端側のホース取り付け部4にホース3が取り付けられ、ケーブル13が布設された管12内にてホース3から送られる高圧水を清掃具本体2に設けたノズル6の噴出孔7から噴出させ、該高圧水により管12内を清掃する管内清掃具1であって、清掃具本体2に、管12内に布設されたケーブル13を移動可能に通すケーブルガイド溝8を前端から後端にかけて形成し、ケーブル13を通したケーブルガイド溝8の開口部を覆うカバー体9を清掃具本体2に開閉自在に設けた。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ケーブルが布設された管内を清掃するための管内清掃具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、地中に埋設された管等の内部を清掃するための管内清掃具として、ホースの先端に取り付けられ、管内にて前記ホースから送られる高圧水を清掃具本体に設けた噴出孔から噴出させ、該高圧水により管内を清掃する管内清掃具がある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
このような管内清掃具は、前記噴出孔から噴出する高圧水により、管内に堆積した堆積物や管の内壁に付着した付着物を除去・清掃するとともに、清掃具本体に対する浮力と推進力を得て、かかる清掃具本体を管内で旋回させて移動させながら清掃を行うようになっている。前記管内清掃具は、内部に布設物の無い管を清掃の対象としており、例えば、ケーブルが布設されているような管内の清掃は考慮されていない。前記管内清掃具でケーブルが布設された管内の清掃をすると、噴出孔から噴出される高圧水によって管内のケーブルが傷つけられるおそれがあり、また、清掃の際に管内を移動する清掃具本体により管内に布設されているケーブルが傷つけられるおそれがある。このため、ケーブルが布設された管にあっては、前記管内清掃具を用いての清掃は困難とされ、ケーブルが布設された管内の清掃は行われていないのが現状であった。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−193129号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
近年、光通信の発達に伴いケーブルが増設されている。ケーブルは地下に埋設された埋設管内に布設されるケースが多いが、建造物が密集している地域にあっては、ケーブルを布設する管の埋設場所を確保することが困難な場合が多い。そこで、既にケーブルが布設されている埋設管に、更に、新たなケーブルを布設することができれば前記問題が解決できるといったことが考えられる。
【0006】
しかし、前記の通り、従来は、ケーブルが布設してある管内の清掃が行われておらず、また清掃を行うことができなかったため、ケーブルが布設されている管内に堆積物があったり、また管壁に付着物があったりして、ケーブルが布設されている既存の埋設管に、更に新たなケーブルを布設することは困難とされ、既にケーブルが布設されている埋設管に、更に、新たなケーブルを布設するといったことは殆ど行われていない。
【0007】
本発明者等は、上記の点に鑑み、ケーブルが布設されている埋設管に、更に、新たなケーブルを布設することができるようにするために、ケーブルが布設された管内の清掃について研究し、本発明を完成するに至った。
【0008】
即ち、本発明の目的は、ケーブルが布設された管内の清掃を行うことが可能な管内清掃具を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、清掃具本体の後端側にホースが取り付けられ、ケーブルが布設された管内にて前記ホースから送られる高圧水を前記清掃具本体に設けた噴出孔から噴出させ、該高圧水により前記管内を清掃する管内清掃具であって、前記清掃具本体に、管内に布設されたケーブルを移動可能に通すケーブルガイド溝を前端から後端にかけて形成し、該ケーブルを通したケーブルガイド溝の開口部を覆うカバー体を前記清掃具本体に着脱自在に設けたことを特徴とする。
【0010】
このような請求項1に記載の本発明によれば、前記カバー体を前記清掃具本体から外して開口状態としたケーブルガイド溝に管内に布設されたケーブルを通した後、前記カバー体を清掃具本体に取り付けてケーブルガイド溝の開口部を覆い、この状態で清掃具本体を管内で移動させて前記噴出孔から噴出する高圧水により管内を清掃する。これにより、清掃の際に、管内のケーブルはカバー体で開口部が覆われているケーブルガイド溝に通されて保護されているので、前記噴出孔から噴出される高圧水によってケーブルが傷つけられたり、また清掃の際に管内を移動する清掃具本体によってケーブルが傷つけられることなく、ケーブルが布設された管内の清掃を行うことができる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、前記噴出孔を、斜め後方に向けたことを特徴とする。
【0012】
このような請求項2に記載の本発明によれば、管の内壁の清掃の際、前記清掃具本体の後端側に取り付けられたホースを引っ張って清掃具本体を後方向に移動させながら前記噴出孔から噴出される高圧水によって清掃を行う。このとき、噴出孔が斜め後方に向いていることから、このような噴出孔から斜め後方に向かって噴出される高圧水により、清掃具本体に前方向への力が働き、これによってホースに張力が働いた状態となる。このような状態にあるホースを引っ張りながら清掃を行うことにより、清掃具本体がふらつかず安定した状態で清掃を行うことができる。また、前記噴出孔から斜め後方に向かって噴出する高圧水により、管内の堆積物や内壁から剥離された付着物は、清掃具本体の進行方向に押し出され、清掃具本体の移動とともに清掃具本体の進行方向に流れて集まるので、清掃作業を容易に行うことができる。
【0013】
請求項3に記載の発明は、前記清掃具本体の外周に、その周方向に任意の幅のブラシ部を設けたことを特徴とする。
【0014】
このような請求項3に記載の本発明によれば、前記噴出孔から高圧水を噴出することに加えて、前記ブラシ部を管の内壁に擦りつけて清掃を行うことにより、より効果的な清掃を行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明に係る管内清掃具の実施の形態の一例について説明する。
図1はケーブルが布設された管内における本例の管内清掃具の縦断面図、図2は図1に示す本例の管内清掃具の底面図、図3は図1の左側面図、図4は図2のA−A線断面図、図5はケーブルが布設された管内における本例の管内清掃具の一部切欠斜視図である。
【0016】
図において、1は管内清掃具、2は清掃具本体である。清掃具本体2は、外形形状が略円柱形状となっており、後端側にホース3を取り付けるためのホース取り付け部4が設けられている。また、清掃具本体2は、先端側に、縮径テーパ面2aから段差部2bを介して連設された頭部2cを有している。清掃具本体2には、内部に流路5が形成されている。この流路5は、ホース取り付け部4の端部に開口し、清掃具本体2の頭部2cにまで達している。清掃具本体2の前記段差部2bは、傾斜面2dを有していて、この傾斜面2dには、ノズル6が円周方向に所定の間隔をもって複数設けられている。ノズル6には、流路5に連通する噴出孔7が形成されており、この噴出孔7から、流路5に送り込まれた高圧水を放射状に噴出させるようになっている。
【0017】
噴出孔7の口径は、管12の内壁に付着した付着物を剥離させることができる一方で、管12を破壊しない程度の水圧と水量をもって高圧水を噴出することができる径に設定されている。また、前記傾斜面2dに設けられたノズル6の噴出孔7は、斜め後方に向いており、かかる噴出孔7から噴出される高圧水が斜め後方に向かって噴出され、清掃具本体2に前方向への力が働くようになっている。
【0018】
8は管12内に布設されたケーブル13を移動可能に通すケーブルガイド溝である。このケーブルガイド溝8は、清掃具本体2の前端から後端にかけて形成されている。そして、このケーブルガイド溝8は、断面略C字形状に形成されている。またケーブルガイド溝8は、ケーブル13を入れ易いよう開口部が拡開している。そして、ケーブルガイド溝8は、ケーブル13を通したときに該ケーブル13と清掃具本体2との間に隙間が形成され、管12内の清掃の際、ケーブルガイド溝8にケーブル13を通した状態で清掃具本体2が円滑に移動可能となるように形成されている。
【0019】
9はケーブルガイド溝8の開口部を覆うためのカバー体である。カバー体9は清掃具本体2の外周面に合わせて形成された円弧状の板体となっている。そして、カバー体9は、基部9aからノズル6側に突出片9bが突出するようにして形成された平面視凸形状となっている。突出片9bは、ケーブル13の径よりもやや幅広で、且つケーブルガイド溝8を挟んで隣り合うノズル6の間隔よりも幅狭となっている。これにより、カバー体9を清掃具本体2に取り付けたときに、ノズル6とカバー体9とが干渉しないようになっている。
【0020】
かかるカバー体9は、その基部9aが清掃具本体2に形成された凹部10にネジ11によって着脱自在に取り付けられるようになっている。
【0021】
次に、本例の管内清掃具1によるケーブルが布設された管内の清掃について説明する。
本例の管内清掃具1を用いて清掃を行うケーブル13が布設された管12は、一般に内径が70〜150mmとなっている。かかる管12の内部を清掃するにあたり、先ず、管12内に管内清掃具1を挿入する。具体的には、清掃具本体2のホース取り付け部4にホース3を取り付けるとともに、ケーブルガイド溝8に管12に布設されているケーブル13を通し、管内清掃具1を管12内に挿入する。
【0022】
前記ケーブルガイド溝8にケーブル13を通すには、カバー体9を清掃具本体2から外してケーブルガイド溝8を開口状態とし、かかるケーブルガイド溝8にケーブル13を通す。そして、カバー体9をネジ11によって清掃具本体2に取り付けてケーブルガイド溝8の開口部をカバー体9で覆う。
【0023】
管12の内部の清掃は、清掃具本体2を清掃開始位置まで移動させた後、清掃具本体2に超高圧ポンプユニットで発生した高圧水をホース3を通して送り込む。清掃具本体2に送り込まれた高圧水は、流路5を通って噴出孔7から噴出し、これにより、管12の内部に堆積した堆積物や管の内壁に付着した付着物が除去される(図1参照)。
【0024】
清掃作業にあたっては、清掃具本体2は、該清掃具本体2のホース取り付け部4に取り付けられたホース3を引っ張って後方に(図1中の矢印X方向)に移動させる。このとき、噴出孔7は斜め後方に向いていることから、このような噴出孔7から斜め後方に向かって噴出される高圧水により、清掃具本体2に前方向への力が働き、これによってホース3に張力が働いた状態となる。したがって、このような状態にあるホース3を引っ張りながら清掃を行うことにより、清掃具本体2がふらつかず安定した状態で清掃を行うことができる。
【0025】
また、噴出孔7から斜め後方に向かって噴出する高圧水により、管12内の堆積物や内壁から剥離された付着物は、清掃具本体2の進行方向に押し出され、清掃具本体の移動とともに清掃具本体の進行方向に流れて集まるので、清掃作業を容易に行うことができる。
【0026】
管内壁清掃具1による管12内の清掃の際に、管12内のケーブル13はカバー体9で開口部が覆われているケーブルガイド溝8に通されて保護されているので、前記噴出孔7から噴出される高圧水によってケーブル13が傷つけられたり、また清掃の際に管12内を移動する清掃具本体2によってケーブル13が傷つけられることなく、ケーブル13が布設された管12内の清掃を行うことができる。
【0027】
なお、清掃具本体2の長さが短く、噴出孔7から噴出する高圧水が管12の内壁から跳ね返ることにより、清掃具本体2の後端側においてケーブルガイド溝8から突出したケーブル13が傷つくおそれがある場合には、図示しないが、ケーブル13を覆うためのケーブル保護治具を、清掃具本体2の後端側に設けてもよい。かかるケーブル保護治具の長さは、清掃具本体2の長さに応じて適宜設定する。すなわち、ケーブル保護治具の長さは、噴出孔7から噴出されて管12の内壁から跳ね返った高圧水からケーブル13を保護することができるよう、清掃具本体2の長さが短いほど長く設定し、清掃具本体2の長さが長いほど短く設定する。
【0028】
次に、本発明に係る管内清掃具の実施の形態の他例について説明する。
図6はケーブルが布設された管内における本例の管内清掃具の側面図、図7は図6の正面図、図8は図6に示す管内清掃具の底面図である。
【0029】
本例の管内清掃具1においては、清掃具本体2の頭部2dのケーブルガイド溝8を除いた部分の外周に、周方向に全周に渡って任意の幅のブラシ部14aが設けられている。その他の構成については上記実施の形態の一例と同様の構成となっている。
【0030】
このような本例の管内清掃具1によれば、噴出孔7から高圧水を噴出することに加えて、ブラシ部14a,14bを管12の内壁に擦りつけて清掃を行うことにより、より効果的な清掃を行うことができる。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように本発明にかかる管内清掃具によれば、カバー体を清掃具本体から外して開口状態としたケーブルガイド溝に管内に布設されたケーブルを通した後、前記カバー体を清掃具本体に取り付けてケーブルガイド溝の開口部を覆い、この状態で清掃具本体を管内で移動させて前記噴出孔から噴出する高圧水により管内を清掃することにより、清掃の際に、管内のケーブルはカバー体で開口部が覆われているケーブルガイド溝に通されて保護されているので、前記噴出孔から噴出される高圧水によってケーブルが傷つけられたり、また清掃の際に管内を移動する清掃具本体によってケーブルが傷つけられることなく、ケーブルが布設された管内の清掃を行うことができる。これにより、既にケーブルが布設されている埋設管に、更に、新たなケーブルを布設することを可能にすることができるといった効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】ケーブルが布設された管内における本発明の実施の形態の一例に係る管内清掃具の縦断面図。
【図2】図1に示す管内清掃具の底面図。
【図3】図1の左側面図。
【図4】図2のA−A線断面図。
【図5】ケーブルが布設された管内における図1に示す管内清掃具の一部切欠斜視図。
【図6】ケーブルが布設された管内における本発明の実施の形態の他例に係る管内清掃具の側面図。
【図7】図6の正面図。
【図8】図6に示す管内清掃具の底面図。
【符号の説明】
1 管内清掃具
2 清掃具本体
2a テーパ面
2b 段差部
2c 頭部
2d 傾斜面
3 ホース
4 ホース取り付け部
5 流路
6 ノズル
7 噴出孔
8 ケーブルガイド溝
9 カバー体
9a 基部
9b 突出片
10 凹部
11 ネジ
12 管
13 ケーブル
14a,14b ブラシ部

Claims (3)

  1. 清掃具本体の後端側にホースが取り付けられ、ケーブルが布設された管内にて前記ホースから送られる高圧水を前記清掃具本体に設けた噴出孔から噴出させ、該高圧水により前記管内を清掃する管内清掃具であって、
    前記清掃具本体に、管内に布設されたケーブルを移動可能に通すケーブルガイド溝を前端から後端にかけて形成し、該ケーブルを通したケーブルガイド溝の開口部を覆うカバー体を前記清掃具本体に着脱自在に設けたことを特徴とする管内清掃具。
  2. 前記噴出孔を、斜め後方に向けたことを特徴とする請求項2に記載の管内清掃具。
  3. 前記清掃具本体の外周に、その周方向に任意の幅のブラシ部を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の管内清掃具。
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