JP2005021476A - 連結構造および連結構造を有する帯状装身具とその製造方法 - Google Patents

連結構造および連結構造を有する帯状装身具とその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】金属製連結ピンにより金属製連結部材を連結した状態で加熱処理を行うと、金属製連結ピン等の弾性が失われてしまい、加熱処理前後で金属製連結ピンの交換が不可欠である。
【解決手段】少なくとも1箇所に略周状に形成された溝部を有する、端部がR形状を有する金属製連結ピンを、2つの金属製連結部材を隣接させて互いの連結部の連結孔を同軸上に配置した際、連結孔の少なくとも1箇所に金属製リングを予め配設した金属製連結部材の最表側に位置する連結孔から挿通し、前記金属製リングに金属製連結ピンを圧入し、前記金属製連結ピンの溝部に前記金属製リングを嵌合して、また、金属製リングの外周部径を対向し、最表側に位置する連結孔の周径よりも大きく設けることで、前記金属製連結ピンが前記金属製連結部材から抜け落ちることなく、金属製連結部材を回動自在に連結した後、前記金属製連結部材に硬化処理および表面処理を行う。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は金属製連結ピンにより金属製連結部材を連結する連結構造およびその連結構造を有する腕時計、アクセサリー等の帯状装身具とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、帯状装身具の一種である腕時計を携帯する方法として、時計ケースに駒を複数連結し、帯状にした物を腕に装着する方法が一般的に行われている。特に、装飾性や、耐久性等の長期信頼性の面からは、金属製の駒が用いられることが多い。
携帯する人の腕の太さは千差万別であるため、連結した金属製の駒を有する腕時計を装着する際には、その人の腕の太さに対応させる必要があり、これは、駒の増減を行うことで長さを調節して対応している。その際、駒の増減は、各駒の各連結部に挿通されている金属製連結ピンの取り付け、取り外しを行うことで可能になる。
従来の帯状装身具の連結構造は、汎用に用いられているものとして図5および図6(a)に示すような構造が知られている。なお、図5、6(a)のスケールはいずれも正しくない。
図5は帯状装身具である腕時計に使用される駒の一部で、連結前の駒部31が分離している状態を表す斜視図である。図6(a)は、駒部31を連結した後の一部の状態を表す切断正面図である。金属製連結部材である駒31aは駒の長さ方向の一端に凸部33を、他端(図示せず)に凹部を有している。凸部33には金属製連結ピン16を挿通、嵌合するための連結孔32aを駒の幅方向に有している。金属製連結部材である駒31bは駒31aと同形状であり、駒の長さ方向の一端に凸部を、他端に凹部34を有しているが、凸部は図示していない。駒31bの凹部34に設けた一対の突出部にはそれぞれ金属製連結ピン16を挿通、嵌合するための連結孔32bを駒の幅方向に有している。連結孔32a、32bは、駒31a、31bの凸部33、凹部34を連結させたときに同軸上に位置するよう設けている。
隣接する駒31a、31bを連結するには、まず金属製リング15を駒31aの凸部33の連結孔32aに挿入する。次に、一方の駒31aの凸部33を他方の駒31bの凹部34に嵌める。その後、駒31a、31bを連結した際に最表側に位置する連結孔32bの一方から端面にR形状を有する金属製連結ピン16を挿通し、図6(a)に示すように金属製リング15の内周部を通るように圧入しながら連結孔32aを介して他方の連結孔32bを通して両駒が連結される。連結後は金属製リング15が連結孔内の任意の箇所で固定されることになる。
さらに、より汎用に用いられているものとして、駒の構成は図6(a)と同様で、図6(a)の金属製連結ピン16の代わりに図6(b)に示すヘアピン形状の、弾性を有する金属製連結ピン17を使用していた。切断正面図である図6(b)のスケールも正しくない。この金属製連結ピン17は、断面が半甲丸形状の線状金属部材を曲折部18から対称になるように二つ折りに曲折させ、対称になった両線状金属部材の一部を、連結孔内で圧入嵌合させるため突出部13を形成している。
また、円柱形状を有している連結ピンに円周溝を配設し、前記円周溝に弾性リングを装着することで連結駒を嵌合して連結していたものもあった(特許文献1参照)。
また、連結孔内に段拡孔部を設け、前記段拡孔部にCリングを配設し、連結孔内にストレート形状の連結ピンを挿通し、前記連結ピンがCリングを通るようにして固定する方法もあった(特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
実開昭52−133666号公報
【特許文献2】
実開昭60−182811号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近年、帯状装身具に使用される金属としてステンレス鋼、Ti、Ti合金があるが、金属固有の硬さでは、帯状装身具であるが故故意でなくても色々な物に接触してしまい、帯状装身具に傷が容易についてしまう欠点があった。それを解消するため、帯状装身具に湿式メッキはもとより、乾式メッキ、硬化処理等を行い、傷つきにくく、かつ装飾性を高める方法が取られている。しかし、これらの処理には加熱処理工程を有することが多く、帯状装身具に金属製連結ピン等を挿通したまま加熱処理を行うと、前記加熱処理が比較的高温で行われることに起因して、金属製連結ピンが焼鈍された状態になってしまう。この結果、金属製Cリングを圧入したストレート形状の金属製連結ピンでは、加熱処理により金属製Cリングの内周部径と連結ピンの外周径に差がなくなったり、ヘアピン形状の金属製連結ピンでは前記突出部の弾性がなくなってしまう。つまり、いずれの場合も連結時には弾性が損なわれることになってしまっていた。さらに、加熱処理を行う装置内には、帯状装身具を各駒のような単体で処理するよりは、駒を連結した状態で処理を行った方が生産工程上効率が良いため、駒内に金属製連結ピンを挿通した状態で加熱処理を行い、加熱処理後に弾性力が損なわれた金属製連結ピンを取り外し、その後加熱処理を行っていない新しい金属製連結ピンを再度挿通すると言う極めて非効率的な作業を行っていた。また、金属製連結ピンや、金属製連結ピンと嵌合させる部材の少なくとも一部に弾性体として一般的な樹脂、ゴム等を使用すると、加熱処理は比較的高温で行われるため、連結ピンを挿通したままでは加熱処理を行うことは不可能であった。
【0005】
本発明は、鑑みる前記課題を解決し、加熱処理を行い、金属製連結ピンや金属製リング等の弾性が損なわれても交換を必要としない、また、加熱処理を行っても金属製連結ピンや金属製リング等の弾性が失われないため、加熱処理前後で金属製連結ピンや金属製リング等の交換を必要としない連結構造およびその連結構造を有する帯状装身具とその製造方法を提供する。なお本発明は、加熱処理を行わなくても有効であることは言うまでもない。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は以下の方法を採用する。
本発明の連結構造は、請求項1に示すように金属製連結ピンによって連結される、連結部を有し、前記連結部に連結孔を設けた金属製連結部材の連結構造において、前記金属製連結ピンは端面がR形状を有し、かつ少なくとも1箇所に略周状に形成された溝部を有しており、また、2つの前記金属製連結部材は隣接させて互いの連結部の連結孔を同軸上に配置した際、連結孔の少なくとも1箇所に金属製リングを予め配設し、前記金属製連結ピンを最表側に位置する連結孔から挿通して、金属製リングに金属製連結ピンを圧入し、金属製連結ピンの溝部で金属製リングを嵌合し、また、金属製リングの外周部径を対向し、最表側に位置する連結孔の周径よりも大きく設けることで、金属製連結ピンが金属製連結部材から抜け落ちることなく、金属製連結ピンと金属製連結部材が回動自在に連結することを特徴とする。
また、請求項2に示すように前記金属製連結ピンと前記金属製連結部材を回動自在に連結した状態で、前記金属製連結部材に硬化処理および表面処理を行ったことを特徴とする。
また、請求項3に示すように前記金属製連結ピンと前記金属製連結部材を回動自在に連結した状態で、前記金属製連結部材に硬化処理または表面処理を行ったことを特徴とする。
また、請求項4に示すように前記溝部の幅は、前記金属製リングの厚み相当以上で、前記金属製連結ピンの軸方向の長さより短いことを特徴とする。
また、請求項5に示すように前記金属製連結ピンは、溝部を配設した略棒状ピン、ネジピン、バネ棒ピンであることを特徴とする。
また、請求項6に示すように前記表面処理は湿式メッキ法または乾式メッキ法であることを特徴とする。
また、請求項7に示すように前記硬化処理および表面処理は加熱処理工程を有することを特徴とする。
また、請求項8に示すように前記硬化処理または表面処理は加熱処理工程を有することを特徴とする。
また、請求項9に示すように前記金属製リングは略C字状であることを特徴とする。
また、請求項10に示すように前記金属製リングおよび前記金属製連結ピンは形状記憶合金で形成されることを特徴とする。
また、請求項11に示すように前記金属製リングまたは前記金属製連結ピンは形状記憶合金で形成されることを特徴とする。
また、請求項12に示すように前記金属製リングおよび前記金属製連結ピンは、高温において高い強度を有する合金で形成されることを特徴とする。
また、請求項13に示すように前記金属製リングまたは前記金属製連結ピンは、高温において高い強度を有する合金で形成されることを特徴とする。
また、請求項14に示すように前記合金は、Ni、Crを主成分とすることを特徴とする。
また、請求項15に示すように前記合金は、Niが25.0から80.0重量%、Crが3.0から25.0重量%、残部がMo、Co、Al、Fe、Nb、Ta、Ti、Wのうち少なくとも1つ以上の元素を含み、その他不可避不純物からなることを特徴とする。
また、本発明の連結構造を有する帯状装身具は、請求項16に示すように金属製連結ピンによって連結される、連結部を有し、前記連結部に連結孔を設けた金属製連結部材の連結構造を有する帯状装身具において、前記金属製連結ピンは端面がR形状を有し、かつ少なくとも1箇所に略周状に形成された溝部を有しており、また、2つの前記金属製連結部材は隣接させて互いの連結部の連結孔を同軸上に配置した際、連結孔の少なくとも1箇所に金属製リングを予め配設し、前記金属製連結ピンを最表側に位置する連結孔から挿通して、金属製リングに金属製連結ピンを圧入し、金属製連結ピンの溝部で金属製リングを嵌合し、また、金属製リングの外周部径を対向し、最表側に位置する連結孔の周径よりも大きく設けることで、金属製連結ピンが金属製連結部材から抜け落ちることなく、金属製連結ピンと金属製連結部材が回動自在に連結することを特徴とする。
また、請求項17に示すように前記金属製連結ピンと前記金属製連結部材を回動自在に連結した状態で、前記金属製連結部材に硬化処理および表面処理を行ったことを特徴とする。
また、請求項18に示すように前記金属製連結ピンと前記金属製連結部材を回動自在に連結した状態で、前記金属製連結部材に硬化処理または表面処理を行ったことを特徴とする。
また、請求項19に示すように前記帯状装身具は腕時計であることを特徴とする。
また、請求項20に示すように前記溝部の幅は、前記金属製リングの厚み相当以上で、前記金属製連結ピンの軸方向の長さより短いことを特徴とする。
また、請求項21に示すように前記金属製連結ピンは、溝部を配設した略棒状ピン、ネジピン、バネ棒ピンであることを特徴とする。
また、請求項22に示すように前記表面処理は湿式メッキ法または乾式メッキ法であることを特徴とする。
また、請求項23に示すように前記硬化処理および表面処理は加熱処理工程を有することを特徴とする。
また、請求項24に示すように前記硬化処理または表面処理は加熱処理工程を有することを特徴とする。
また、請求項25に示すように前記金属製リングは略C字状であることを特徴とする。
また、請求項26に示すように前記金属製リングおよび前記金属製連結ピンは形状記憶合金で形成されることを特徴とする。
また、請求項27に示すように前記金属製リングまたは前記金属製連結ピンは形状記憶合金で形成されることを特徴とする。
また、請求項28に示すように前記金属製リングおよび前記金属製連結ピンは、高温において高い強度を有する合金で形成されることを特徴とする。
また、請求項29に示すように前記金属製リングまたは前記金属製連結ピンは、高温において高い強度を有する合金で形成されることを特徴とする。
また、請求項30に示すように前記合金は、Ni、Crを主成分とすることを特徴とする。
また、請求項31に示すように前記合金は、Niが25.0から80.0重量%、Crが3.0から25.0重量%、残部がMo、Co、Al、Fe、Nb、Ta、Ti、Wのうち少なくとも1つ以上の元素を含み、その他不可避不純物からなることを特徴とする。
本発明の連結構造を有する帯状装身具の製造方法は、請求項32に示すように少なくとも1箇所に略周状に形成された溝部を有する、端部がR形状を有する金属製連結ピンを、2つの金属製連結部材を隣接させて互いの連結部の連結孔を同軸上に配置した際、連結孔の少なくとも1箇所に金属製リングを予め配設した金属製連結部材の最表側に位置する連結孔から挿通し、前記金属製リングに金属製連結ピンを圧入し、前記金属製連結ピンの溝部に前記金属製リングを嵌合して、また、金属製リングの外周部径を対向し、最表側に位置する連結孔の周径よりも大きく設けることで、前記金属製連結ピンが前記金属製連結部材から抜け落ちることなく、金属製連結部材を回動自在に連結した後、前記金属製連結部材に硬化処理および表面処理を行うことを特徴とする。
また、請求項33に示すように少なくとも1箇所に略周状に形成された溝部を有する、端部がR形状を有する金属製連結ピンを、2つの金属製連結部材を隣接させて互いの連結部の連結孔を同軸上に配置した際、連結孔の少なくとも1箇所に金属製リングを予め配設した金属製連結部材の最表側に位置する連結孔から挿通し、前記金属製リングに金属製連結ピンを圧入し、前記金属製連結ピンの溝部に前記金属製リングを嵌合して、また、金属製リングの外周部径を対向し、最表側に位置する連結孔の周径よりも大きく設けることで、前記金属製連結ピンが前記金属製連結部材から抜け落ちることなく、金属製連結部材を回動自在に連結した後、前記金属製連結部材に硬化処理または表面処理を行うことを特徴とする。
また、請求項34に示すように前記硬化処理および表面処理の前後で、同じ金属製連結ピンを使用することを特徴とする。
また、請求項35に示すように前記硬化処理または表面処理の前後で、同じ金属製連結ピンを使用することを特徴とする。
また、請求項36に示すように前記表面処理は湿式メッキ法または乾式メッキ法であることを特徴とする。
また、請求項37に示すように前記硬化処理および表面処理は加熱処理工程を有することを特徴とする。
また、請求項38に示すように前記硬化処理または表面処理は加熱処理工程を有することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下では、帯状装身具の体表的な製品である腕時計を例にとって説明する。
(実施例1)
図1は、本発明による連結構造を表す腕時計の駒の一部で、連結前の金属製の駒部1が分離している状態を表す斜視図である。図2は、駒を連結した後の一部の状態を表す切断正面図である。また、図1、2のスケールはいずれも正しくない。
駒部1はTi合金(例えばTi−6Al−4V)で作製し、略棒状の金属製連結ピン6および金属製リング5は高温において高い強度を有する合金、例えば金属製連結ピン6をNi73.0重量%、Cr15.5重量%、Fe7.0重量%、残部4.5重量%をTi、Al、Nb、Taからなる合金、金属製リング5をNi61.0重量%、Cr21.5重量%、Mo9.0重量%、Fe2.5重量%、残部6.0重量%がNb、Ta等からなる合金で作製した。金属製連結部材である駒1aは、駒の長さ方向の一端に凸部3を、他端(図示せず)に凹部を有している。凸部3には金属製連結ピン6を挿通、嵌合するための連結孔2aを駒の幅方向の一方に有し、他方には金属製リング5を嵌合するために連結孔2aよりも径大な連結凹孔2a’が設けてある。金属製連結部材である駒1bは駒1aと同形状であり、駒の長さ方向の一端に凸部を、他端に凹部4を有しているが、凸部は図示していない。駒1bの凹部4に設けた一対の突出部にはそれぞれ金属製連結ピン6を挿通、嵌合するための連結孔2bを駒の幅方向に有している。連結孔2a、2bは、駒1a、1bの凸部3、凹部4を連結させたときに同軸上に位置するよう設けている。
また、金属製連結ピン6は端面にR形状を有し、C字状の金属製リング5を金属製連結ピン6に嵌合させるための溝部7が形成されている。溝部7の幅L1は、嵌合される金属製リング5の厚みと同等かそれ以上で、金属製連結ピン6の軸方向の長さより短ければよい。嵌合後は金属製連結ピン6の短手方向の最外周に金属製リング5の外周部がくる。また、この金属製リング5の外周部径は、連結凹孔2a’と対向する最表側に位置する連結孔2bの周径よりも径大である。
隣接する駒1a、1bを連結するには、まず金属製リング5を連結凹孔2a’に嵌合する。次に、一方の駒1aの凸部3を他方の駒1bの凹部4に嵌める。その後、駒1a、1bを連結した際に最表側に位置する連結孔2bの一方から金属製連結ピン6を挿通し、図2に示すように連結孔2a、連結凹孔2a’を介して他方の最表側の連結孔2bを通して両駒が連結される。このとき、金属製リング5に圧入されるように金属製連結ピン6の端面をR形状にしているため、金属製リング5に金属製連結ピン6が圧入され、その後、金属製リング5は金属製連結ピン6の溝部7に嵌合されることになる。また、金属製連結ピンの軸方向の長さは駒の幅方向の長さとほぼ同じにしていることで、外観上の見栄えがよい。また、図2を見れば明らかなように、圧入後は金属製連結ピン6が金属製リング5により固定されており、かつ金属製リング5の外周部径を連結孔2bの周径よりも径大に設定しているため、駒同士が自然に外れてしまうことはない。また、駒の揉み、捻り耐久試験の結果、金属製連結ピンの外れは起こらず、長期信頼性に優れていると言える。
駒の連結解除についてはいずれかの連結孔2bから連結孔2b以下の径を持つ専用治具等で金属製リング5が金属製連結ピン6の溝部7から外れるまでやや力を入れて押圧し、その後は緩やかな力で金属製連結ピン6を押圧して連結を解除すれば良い。
【0008】
なお、本実施例では金属製リング5の駒内での嵌合箇所を駒1a内の連結凹孔2a’として説明したが、連結凹孔を設けるのはこの限りでなく、連結された駒1a、1bのどちらでも良い。また、駒の形状もこの限りでないことは言うまでもない。
さらに、溝部7も1箇所ではなく、数箇所をどこに設けても良い。もちろん1箇所のままでも全く問題はない。また、複数個設けた溝部全てに対応して金属製リングを嵌合しなくても、少なくとも1箇所の溝部に金属製リングを嵌合すればよい。さらに、溝部1箇所につき金属製リングを複数個嵌合してもよい。
【0009】
(実施例2)
図3は、本発明による連結構造を表す腕時計の一部の斜視図である。また、図3のスケールは正しくない。
時計ケース11および駒21bはTi合金(例えばTi−6Al−4V)で作製し、略棒状の金属製連結ピン6’および金属製リング5’は高温で高い強度を有する合金、例えば金属製連結ピン6’をNi73.0重量%、Cr15.5重量%、Fe7.0重量%、残部4.5重量%をTi、Al、Nb、Taからなる合金、金属製リング5’をNi61.0重量%、Cr21.5重量%、Mo9.0重量%、Fe2.5重量%、残部6.0重量%がNb、Ta等からなる合金で作製した。腕時計8は、時計ケース11の上面に風防ガラス10を、時計ケース11内には時計装置等(図示せず)を有している。また、12時および6時方向に凸部13(12時方向は図示せず)を有し、凸部13には金属製連結ピンを挿通、嵌合するための連結孔12aを駒の幅方向に有している。ここで言う6時方向とは時計ケース11の凸部から駒21bの凹部に向かう方向のことである。時計ケース11に取り付ける駒21bの凹部24に設けた一対の突出部にはそれぞれ金属製連結ピン6’を挿通、嵌合するための連結孔22bを駒の幅方向に有している。連結孔22b、12aは駒21b、時計ケース11を連結させたときに同軸上に位置するよう設けている。
また、金属製連結ピン6’は端面にR形状を有し、C字状の金属製リング5’を金属製連結ピン6’に嵌合させるための溝部7’が形成されている。溝部7’の幅L2は、嵌合される金属製リング5’の長手方向の厚みと同等かそれ以上で、金属製連結ピン6’の軸方向の長さより短ければよい。嵌合後は金属製連結ピンの短手方向の最外周に金属製リング5’の外周部がくる。また、この金属製リング5’の外周部径は最表側に位置する連結孔22bの周径よりも径大である。時計ケース11と駒21bを連結するには、まず時計ケース11の連結孔12a内に金属製リング5’を嵌合する。次に時計ケース11の凸部13を駒21bの凹部24に嵌める。その後、時計ケース11、駒21bを連結した際に最表側に位置する連結孔22bの一方から金属製連結ピン6’を挿通し、連結孔12aを介して他方の最表側の連結孔22bを通して時計ケース11と駒21bが連結される。このとき、金属製リング5’に圧入されるように金属製連結ピン6’の端面をR形状にしているため、金属製リング5’に金属製連結ピン6’が圧入され、その後、金属製リング5’は金属製連結ピン6’の溝部7’に嵌合されることになり、金属製連結ピン6’と時計ケース11、駒21bが連結されることになる。また、金属製連結ピンの軸方向の長さは駒の幅方向の長さとほぼ同じにしていることで、外観上の見栄えがよい。また、金属製連結ピン6’が金属製リング5’により時計ケース11内で固定されているため、時計ケースと駒が自然に外れてしまうことはない。また、駒とケースの揉み、捻り耐久試験の結果、金属製連結ピンの外れは起こらず、長期信頼性に優れていると言える。
時計ケースと駒の連結解除についてはいずれかの最表側の連結孔22bから連結孔22b以下の径を持つ専用治具等で金属製リング5’が金属製連結ピン6’の溝部7’から外れるまでやや力を入れて押圧し、その後は緩やかな力で金属製連結ピン6’を押圧して連結を解除すれば良い。
【0010】
なお、本実施例では金属製リング5’の嵌合箇所を時計ケース11内としたが、この限りでなく、連結された時計ケース11、駒21bのどちらでも、どこでも良い。また、時計ケースおよび駒の形状もこの限りでないことは言うまでもない。
さらに、溝部7’も1箇所ではなく、図4に示すように、時計ケース11’、駒21b’のような場合、金属製連結ピン14に、溝部を2箇所、7a、7bとして設け、それに対応して、金属製リング5a、5bをそれぞれ圧入しても良い。このとき、各金属製リング5a、5bの外周部径が対向する連結孔12a’の周径よりも径大になっているため抜け落ちることはない。溝部を複数設けることで、固定力はさらに安定することがわかった。しかしながら、溝部の箇所は1箇所でも全く問題はなく、さらに、金属製連結ピンにおいて溝部を設ける場所に限定はない。溝部の箇所をさらに多く(2箇所より多く)設けても良い。さらに、複数個設けた溝部全てに対応して金属製リングを嵌合しなくとも、少なくとも1箇所の溝部に金属製リングを嵌合すれば良い。さらに、溝部1箇所につき、金属製リングを複数個嵌合してもよい。なお、図4のスケールは正しくない。
【0011】
(実施例3)
実施例1と同様な構造で、駒部1をTi合金(例えばTi−6Al−4V)で作製し、金属製連結ピン6および金属製リング5は高温で高い強度を有する合金、例えば金属製連結ピン6をNi73.0重量%、Cr15.5重量%、Fe7.0重量%、残部4.5重量%をTi、Al、Nb、Taからなる合金、金属製リング5をNi61.0重量%、Cr21.5重量%、Mo9.0重量%、Fe2.5重量%、残部6.0重量%がNb、Ta等からなる合金で作製した。次に、実施例1と同様に駒部1を、金属製連結ピン6、金属製リング5により連結した。その後、本願出願人による特許第3225263号公報による、Ti装飾部材の硬化処理、すなわち、前記特許第3225263号公報の第3図に示された加熱処理を行った。加熱処理後、金属製連結ピン6の着脱テストを行ったが、加熱処理前後で固定力(抜き力)に差はなく、すなわち、加熱処理後の金属製連結ピンの交換が必要ないことが分かった。また、加熱処理工程の前後共、人工汗、塩水噴霧試験等の耐食性試験に合格した。つまり、長期間の携帯にも耐えうる長期信頼性も問題ないと言える。
【0012】
なお、前記硬化処理の後にイオンプレーティング法やスパッタリング法等の加熱工程を有する乾式メッキや湿式メッキによる表面処理を行っても、固定力に変化は無かった。この結果は、駒部1を純Ti(JIS2種)に変更しても同様であった。また、連結後、硬化処理を行わずに前記表面処理を行っても問題ないことは言うまでもない。
【0013】
(実施例4)
実施例2と同様な構造で、時計ケース11および駒1bをTi合金(例えばTi−6Al−4V)で作製し、金属製連結ピン6’および金属製リング5’は高温で高い強度を有する合金、例えば金属製連結ピン6’をNi73.0重量%、Cr15.5重量%、Fe7.0重量%、残部4.5重量%をTi、Al、Nb、Taからなる合金、金属製リング5’をNi61.0重量%、Cr21.5重量%、Mo9.0重量%、Fe2.5重量%、残部6.0重量%がNb、Ta等からなる合金で作製した。次に、実施例2と同様に時計ケース11、駒1bを、金属製連結ピン6’、金属製リング5’により連結した。その後、本願出願人による特許第3225263号公報による、Ti装飾部材の硬化処理、すなわち、前記特許第3225263号公報の第3図に示された加熱処理を行った。加熱処理後、金属製連結ピン6’の着脱テストを行ったが、加熱処理前後で固定力(抜き力)に差はなく、すなわち、加熱処理行程後の金属製連結ピンの交換が必要ないことが分かった。また、加熱処理の前後共人工汗、塩水噴霧試験等の耐食性試験に合格した。つまり、長期間の携帯にも耐えうる長期信頼性も問題ないと言える。
【0014】
なお、前記硬化処理の後にイオンプレーティング法やスパッタリング法等の加熱工程を有する乾式メッキや、湿式メッキによる表面処理を行っても、固定力に変化は無かった。この結果は、駒部1を純Ti(JIS2種)に変更しても同様であった。また、連結後、硬化処理を行わずに前記表面処理を行っても問題ないことは言うまでもない。
【0015】
(実施例5)
実施例1と同様な構造で、駒部1をTi合金(例えばTi−6Al−4V)で作製し、金属製連結ピン6および金属製リング5をステンレス鋼(例えばオーステナイト系ステンレス鋼であるSUS316L)で作製した。次に、実施例1と同様に駒部1を、金属製連結ピン6、金属製リング5により連結した。その後、本願出願人による特許第3225263号公報による、Ti装飾部材の硬化処理方法、すなわち、前記特許第3225263号公報の第3図に示された加熱処理を行った。加熱処理後、金属製連結ピン6の着脱テストを行ったが、加熱処理後の金属製連結ピン6の固定力(抜き力)が、加熱処理前の固定力(抜き力)に比べてやや小さかった。しかし、加熱処理後の金属製連結ピンの交換は、実用上は必要ないレベルであった。これは、金属製連結ピンおよび金属製リングをSUS316Lで作製したため、加熱処理を行ったことにより焼鈍された状態になったが、本発明の連結構造により、溝部内に金属製リングが留まり、依然として固定されることが可能になったためと考えられる。
【0016】
なお、金属製連結ピン6と金属製リング5について、一方をステンレス鋼(例えばSUS316L)、他方を高温で高い強度を有する合金、例えばNi73.0重量%、Cr15.5重量%、Fe7.0重量%、残部4.5重量%をTi、Al、Nb、Taからなる合金や、Ni61.0重量%、Cr21.5重量%、Mo9.0重量%、Fe2.5重量%、残部6.0重量%がNb、Ta等からなる合金とした場合も問題ないことは言うまでもない。
【0017】
(比較例1)
比較例1に関して、図5のように、駒部1をTi合金(例えばTi−6Al−4V)で作製し、金属製連結ピン16および金属製リング15をステンレス鋼(例えばSUS316L)で作製した。次に、従来と同様公知の方法で駒部1を、金属製連結ピン16、金属製リング15により連結した。その後、本願出願人による特許第3225263号公報による、Ti装飾部材の硬化処理方法、すなわち、前記特許第3225263号公報の第3図に示された加熱処理を行った。加熱処理後、金属製連結ピン16の着脱テストを行ったが、加熱処理後の金属製連結ピン16の固定力(抜き力)が、加熱処理前の固定力(抜き力)に比べて圧倒的に小さく、ピンが容易に外れてしまうことが分かった。すなわち、加熱処理後に金属製連結ピンの交換を行わないと、使用上問題が発生することが分かった。これは、加熱処理を行うことによって、金属製リング15が焼鈍されて弾性力が損なわれ、金属製リング15の内周部径が金属製連結ピン16の外周径とほぼ同じ径になってしまったため、固定力が大幅に低下したと考えられる。
【0018】
【発明の効果】
以上のように、本発明の一つによれば連結部材の弾性が損なわれても金属製連結ピンの交換を必要としない連結構造を提供することが可能である。また、他の本発明によれば、加熱処理を行っても金属製連結ピンや金属製リング等の弾性が失われないため、従来は不可欠であった金属製連結ピンの交換を不要とする連結構造を提供することも可能である。さらに、前記連結構造を有する帯状装身具、そしてその製造方法を提供することが可能である。
【0019】
なお、帯状装身具である駒や時計ケースはTi、Ti合金以外、例えば、ステンレス鋼であっても、表面処理、硬化処理の条件を変更すれば同様の効果が得られる。
また、高温で高い強度を有する合金も前記に限るものではなく、例えば、成分中にNi、Crの他Co、W、酸化物等を含んでいるものであっても良い。このとき、合金の組成は、Niが25.0から80.0重量%、Crが3.0から25.0重量%、残部がMo、Co、Al、Fe、Nb、Ta、Ti、Wのうち少なくとも1つ以上の元素(およびその他不可避不純物)からなっていれば良いことがわかっている。
また、溝部は周状になく、金属製リングに合致する部分のみにあっても良い。金属製リングもそれに対応して形状を変更することも可能である。また、金属製連結ピンの軸方向の長さは駒の幅方向の長さより短くても効果が得られる。
また、金属製連結ピンの形状がネジになっており、駒内に前記ネジに対応する形状を設けても良い。金属製連結ピンは雄ネジと雌ネジを有する各部材を形成しても対応可能である。そして、ヘアピン、バネ棒ピンであっても、高温で高い強度を有する材料を使用すれば効果があることが確認されている。
さらに、金属製連結ピンおよび金属製リングの材質はNi−Tiに代表される形状記憶合金の超弾性性質を利用しても問題がないことが確認されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1つの連結構造の連結前の状態を表す斜視図である。
【図2】本発明の1つの連結構造の連結後の状態を表す切断正面図である。
【図3】本発明の他の連結構造の連結前の状態を表す斜視図である。
【図4】本発明の他の連結構造の連結後の状態を表す切断正面図である。
【図5】従来の連結構造の連結前の状態を表す斜視図である。
【図6】従来の連結構造の連結後の状態を表す切断正面図である。
【符号の説明】
1、31 駒部
1a、1b、21b、21b’、31a、31b 駒
2a、2b、12a、12a’、22b、32a、32b 連結孔
2a’ 連結凹孔
3、13、33 凸部
4、24、34 凹部
5、5’、5a、5b、15 金属製リング
6、6’、14、16、17 金属製連結ピン
7、7’、7a、7b 溝部
8 腕時計
10 風防ガラス
11、11’ 時計ケース
13 突出部
18 曲折部

Claims (38)

  1. 金属製連結ピンによって連結される、連結部を有し、前記連結部に連結孔を設けた金属製連結部材の連結構造において、前記金属製連結ピンは端面がR形状を有し、かつ少なくとも1箇所に略周状に形成された溝部を有しており、また、2つの前記金属製連結部材は隣接させて互いの連結部の連結孔を同軸上に配置した際、連結孔の少なくとも1箇所に金属製リングを予め配設し、前記金属製連結ピンを最表側に位置する連結孔から挿通して、金属製リングに金属製連結ピンを圧入し、金属製連結ピンの溝部で金属製リングを嵌合し、また、金属製リングの外周部径を、対向し、最表側に位置する連結孔の周径よりも大きく設けることで、金属製連結ピンが金属製連結部材から抜け落ちることなく、金属製連結ピンと金属製連結部材が回動自在に連結することを特徴とする連結構造。
  2. 前記金属製連結ピンと前記金属製連結部材を回動自在に連結した状態で、前記金属製連結部材に硬化処理および表面処理を行ったことを特徴とする請求項1に記載の連結構造。
  3. 前記金属製連結ピンと前記金属製連結部材を回動自在に連結した状態で、前記金属製連結部材に硬化処理または表面処理を行ったことを特徴とする請求項1に記載の連結構造。
  4. 前記溝部の幅は、前記金属製リングの厚み相当以上で、前記金属製連結ピンの軸方向の長さより短いことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の連結構造。
  5. 前記金属製連結ピンは、溝部を配設した略棒状ピン、ネジピン、バネ棒ピンであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の連結構造。
  6. 前記表面処理は湿式メッキ法または乾式メッキ法であることを特徴とする請求項2または3に記載の連結構造。
  7. 前記硬化処理および表面処理は加熱処理工程を有することを特徴とする請求項2または6に記載の連結構造。
  8. 前記硬化処理または表面処理は加熱処理工程を有することを特徴とする請求項3または6に記載の連結構造。
  9. 前記金属製リングは略C字状であることを特徴とする請求項1に記載の連結構造。
  10. 前記金属製リングおよび前記金属製連結ピンは形状記憶合金で形成されることを特徴とする請求項1から5、9のいずれかに記載の連結構造。
  11. 前記金属製リングまたは前記金属製連結ピンは形状記憶合金で形成されることを特徴とする請求項1から5、9のいずれかに記載の連結構造。
  12. 前記金属製リングおよび前記金属製連結ピンは、高温において高い強度を有する合金で形成されることを特徴とする請求項1から5、9のいずれかに記載の連結構造。
  13. 前記金属製リングまたは前記金属製連結ピンは、高温において高い強度を有する合金で形成されることを特徴とする請求項1から5、9のいずれかに記載の連結構造。
  14. 前記合金は、Ni、Crを主成分とすることを特徴とする請求項12または13に記載の連結構造。
  15. 前記合金は、Niが25.0から80.0重量%、Crが3.0から25.0重量%、残部がMo、Co、Al、Fe、Nb、Ta、Ti、Wのうち少なくとも1つ以上の元素を含み、その他不可避不純物からなることを特徴とする請求項14に記載の連結構造。
  16. 金属製連結ピンによって連結される、連結部を有し、前記連結部に連結孔を設けた金属製連結部材の連結構造を有する帯状装身具において、前記金属製連結ピンは端面がR形状を有し、かつ少なくとも1箇所に略周状に形成された溝部を有しており、また、2つの前記金属製連結部材は隣接させて互いの連結部の連結孔を同軸上に配置した際、連結孔の少なくとも1箇所に金属製リングを予め配設し、前記金属製連結ピンを最表側に位置する連結孔から挿通して、金属製リングに金属製連結ピンを圧入し、金属製連結ピンの溝部で金属製リングを嵌合し、また、金属製リングの外周部径を対向し、最表側に位置する連結孔の周径よりも大きく設けることで、金属製連結ピンが金属製連結部材から抜け落ちることなく、金属製連結ピンと金属製連結部材が回動自在に連結することを特徴とする帯状装身具。
  17. 前記金属製連結ピンと前記金属製連結部材を回動自在に連結した状態で、前記金属製連結部材に硬化処理および表面処理を行ったことを特徴とする請求項16に記載の帯状装身具。
  18. 前記金属製連結ピンと前記金属製連結部材を回動自在に連結した状態で、前記金属製連結部材に硬化処理または表面処理を行ったことを特徴とする請求項16に記載の帯状装身具。
  19. 前記帯状装身具は腕時計であることを特徴とする請求項16から18のいずれかに記載の帯状装身具。
  20. 前記溝部の幅は、前記金属製リングの厚み相当以上で、前記金属製連結ピンの軸方向の長さより短いことを特徴とする請求項16から18のいずれかに記載の帯状装身具。
  21. 前記金属製連結ピンは、溝部を配設した略棒状ピン、ネジピン、バネ棒ピンであることを特徴とする請求項16から20のいずれかに記載の帯状装身具。
  22. 前記表面処理は湿式メッキ法または乾式メッキ法であることを特徴とする請求項17または18に記載の帯状装身具。
  23. 前記硬化処理および表面処理は加熱処理工程を有することを特徴とする請求項17または22に記載の帯状装身具。
  24. 前記硬化処理または表面処理は加熱処理工程を有することを特徴とする請求項18または22に記載の帯状装身具。
  25. 前記金属製リングは略C字状であることを特徴とする請求項16に記載の帯状装身具。
  26. 前記金属製リングおよび前記金属製連結ピンは形状記憶合金で形成されることを特徴とする請求項16から21、25のいずれかに記載の帯状装身具。
  27. 前記金属製リングまたは前記金属製連結ピンは形状記憶合金で形成されることを特徴とする請求項16から21、25のいずれかに記載の帯状装身具。
  28. 前記金属製リングおよび前記金属製連結ピンは、高温において高い強度を有する合金で形成されることを特徴とする請求項16から21、25のいずれかに記載の帯状装身具。
  29. 前記金属製リングまたは前記金属製連結ピンは、高温において高い強度を有する合金で形成されることを特徴とする請求項16から21、25のいずれかに記載の帯状装身具。
  30. 前記合金は、Ni、Crを主成分とすることを特徴とする請求項28または29に記載の帯状装身具。
  31. 前記合金は、Niが25.0から80.0重量%、Crが3.0から25.0重量%、残部がMo、Co、Al、Fe、Nb、Ta、Ti、Wのうち少なくとも1つ以上の元素を含み、その他不可避不純物からなることを特徴とする請求項30に記載の帯状装身具。
  32. 少なくとも1箇所に略周状に形成された溝部を有する、端部がR形状を有する金属製連結ピンを、2つの金属製連結部材を隣接させて互いの連結部の連結孔を同軸上に配置した際、連結孔の少なくとも1箇所に金属製リングを予め配設した金属製連結部材の最表側に位置する連結孔から挿通し、前記金属製リングに金属製連結ピンを圧入し、前記金属製連結ピンの溝部に前記金属製リングを嵌合して、また、金属製リングの外周部径を対向し、最表側に位置する連結孔の周径よりも大きく設けることで、前記金属製連結ピンが前記金属製連結部材から抜け落ちることなく、金属製連結部材を回動自在に連結した後、前記金属製連結部材に硬化処理および表面処理を行うことを特徴とする帯状装身具の製造方法。
  33. 少なくとも1箇所に略周状に形成された溝部を有する、端部がR形状を有する金属製連結ピンを、2つの金属製連結部材を隣接させて互いの連結部の連結孔を同軸上に配置した際、連結孔の少なくとも1箇所に金属製リングを予め配設した金属製連結部材の最表側に位置する連結孔から挿通し、前記金属製リングに金属製連結ピンを圧入し、前記金属製連結ピンの溝部に前記金属製リングを嵌合して、また、金属製リングの外周部径を対向し、最表側に位置する連結孔の周径よりも大きく設けることで、前記金属製連結ピンが前記金属製連結部材から抜け落ちることなく、金属製連結部材を回動自在に連結した後、前記金属製連結部材に硬化処理または表面処理を行うことを特徴とする帯状装身具の製造方法。
  34. 前記硬化処理および表面処理の前後で、同じ金属製連結ピンを使用することを特徴とする請求項32に記載の帯状装身具の製造方法。
  35. 前記硬化処理または表面処理の前後で、同じ金属製連結ピンを使用することを特徴とする請求項33に記載の帯状装身具の製造方法。
  36. 前記表面処理は湿式メッキ法または乾式メッキ法であることを特徴とする請求項32から35のいずれかに記載の帯状装身具の製造方法。
  37. 前記硬化処理および表面処理は加熱処理工程を有することを特徴とする請求項32、34、36のいずれかに記載の帯状装身具の製造方法。
  38. 前記硬化処理または表面処理は加熱処理工程を有することを特徴とする請求項33、35、36のいずれかに記載の帯状装身具の製造方法。
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JP2016039863A (ja) * 2014-08-12 2016-03-24 セイコーエプソン株式会社 装飾部材および装飾品

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