JP2005020719A - 画像読影支援方法及び装置並びにプログラム - Google Patents

画像読影支援方法及び装置並びにプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2005020719A
JP2005020719A JP2004158580A JP2004158580A JP2005020719A JP 2005020719 A JP2005020719 A JP 2005020719A JP 2004158580 A JP2004158580 A JP 2004158580A JP 2004158580 A JP2004158580 A JP 2004158580A JP 2005020719 A JP2005020719 A JP 2005020719A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
images
alignment
subject
final
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004158580A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4493408B2 (ja
Inventor
Satoru Osawa
哲 大沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2004158580A priority Critical patent/JP4493408B2/ja
Priority to US10/860,564 priority patent/US7286694B2/en
Publication of JP2005020719A publication Critical patent/JP2005020719A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4493408B2 publication Critical patent/JP4493408B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/0002Inspection of images, e.g. flaw detection
    • G06T7/0012Biomedical image inspection
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/30Determination of transform parameters for the alignment of images, i.e. image registration
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/30Subject of image; Context of image processing
    • G06T2207/30004Biomedical image processing
    • G06T2207/30061Lung

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

【課題】 被写体の状態変化を表す3以上の画像をその状態変化の順に並べた場合に隣接しない2つの注目画像について、両画像中の被写体を高い精度で位置合わせし、両画像の比較読影を効果的に行う。
【解決手段】 注目画像1中の被写体の位置を、注目画像1に隣接する第1の中間画像中の被写体の位置に合わせる位置合わせ処理により第1の位置合わせ画像を生成し、第1の位置合わせ画像と、第1の位置合わせ画像に隣接する第2の中間画像についても同様に位置合わせ処理を行い、第2の位置合わせ画像を生成する。同様の処理を繰り返し、注目画像1中の被写体の位置を基準画像中の被写体の位置に合わせた最終位置合わせ画像を生成する。注目画像2についても同様にして、注目画像2中の被写体の位置を基準画像中の被写体の位置に合わせた最終位置合わせ画像を生成する。診断者は、生成された2つの最終位置合わせ画像について比較読影を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像読影支援方法及び装置並びにプログラムに関し、より詳細には、被写体の状態変化を表す3以上の画像をその状態変化の順に並べた場合に隣接しない2つの画像の比較読影を支援する画像読影支援方法及び装置並びにプログラムに関するものである。
2種類以上の状態変化が同時になされる被写体を撮影した複数の画像に基づき、ある1種類の状態変化のみを比較・観察することが必要な場合がある。この場合、観察対象外の状態変化の影響を除去することにより、観察対象の状態変化を、より高い精度で、より効果的に比較・観察することが可能になる。
例えば、近年、複数の呼吸段階を撮影した単純X線画像を用いて呼吸機能の診断を行おうとする試みがある。この場合、複数のX線画像中には、肋骨や横隔膜といった解剖学的構造物の移動と肺野内の濃度の変化という2つの状態変化が含まれている。これらの状態変化のうち、肺野内の濃度の変化の観察については、慢性閉塞性肺疾患(COPD; Chronic Obstructive Pulmonary Disease)の一種である気流閉塞(閉塞性換気障害)を伴う肺気腫の診断等に有効であると考えられる。
肺気腫の場合、胸部X線画像の所見では、気腫化による肺胞破壊、消失、肺血管影の減少と肺過膨張による含気の多さを反映して肺野の透過性亢進の増加が認められる。また、胸部CTの所見では、低吸収領域(LAA; Low Attenuation Area)が病理学的な肺気腫を反映するとされている。(川本、神辺、「7.慢性閉塞性肺疾患」、DRG/PPS対応 臨床検査のガイドライン2002:第四次案、日本臨床検査医学会、2002年11月、p.26) したがって、複数の呼吸段階を撮影したX線画像に基づく肺野内の濃度変化の観察にこれらの知見を適用した場合、X線の吸収量が小さい状態のままで濃度があまり変化しない部分を、空気が入ったままで呼吸によっても出ていかない換気異常部分として検出できることになる。
さて、この複数の呼吸段階を撮影した単純X線画像を用いた呼吸機能の診断の試みとして、I.I.(Image Intensifier)を用いて吸気から呼気までの複数の段階を撮影した動画像から換気異常を検出できるが、このような換気異常の検出をより高い精度で行うためには複数の画像間の位置合わせが必要であるとの見解が報告されている(例えば、非特許文献1)。また、近年、実用化が進んでいる動画対応のFPD(Flat-Panel Detector;平面検出器)を搭載したX線画像デジタル撮影装置を用いた検討も行われており、I.I.よりも高解像度の胸部動画像を用いることで、より精密に肺野の濃度の変化から呼吸機能情報を取得できることが示唆されており、さらに、図24のように、撮影された動画像のうち隣接する画像間の位置合わせを行い、差分を計算した画像による差分動画像を作成した解析も試みられている(例えば、非特許文献2)。
一方、同一の被写体について時系列的に異なるタイミングで撮影して得られた2つの画像中の被写体の位置合わせを行い、両画像の差分による差分画像を生成する経時サブトラクション技術が知られている(例えば、特許文献1、2、3、4、非特許文献3)。この技術は、例えば、同一の被検者の胸部を撮影した放射線画像のうち、1年前のものと現在のものとを比較読影するような場合に有効なものである。
特開平7-37074号公報 特開平8-335271号公報 特開2001-157675号公報 特開平2002-032735号公報 J.Liang, et.al, "Dynamic chest image analysis: model-based ventilation study with pyramid images",(米国), Proceedings of SPIE Medical Imaging 1997: Physiology and Function from Multidimensional Images, SPIE, May 1997, Vol.3033, p.81-92 田中,真田,外5名,「胸部動画像を対象とした呼吸性動態の定量化」,医用画像情報学会雑誌,医用画像情報学会,2003年1月,第20巻,第1号, p.13-19 A.Kano, K.Doi, H.MacMahon, D.Hassell, M.L.Giger, "Digital image subtraction of temporally sequential chest images for detection of interval change",(米国), Medical Physics, AAPM, Vol.21, Issue 3, March 1994, p.453-461
このような肺の換気異常の診断においては、最大呼気画像と最大吸気画像とを比較することにより肺野の濃度の変化を観察することが重要であるとされている。
これに対し、非特許文献1、2では、複数の呼吸段階を表す画像によって連続的な変化を観察しているか、もしくは、隣接する画像間の比較をしているに過ぎず、最大呼気画像と最大吸気画像との間での肺野の濃度の変化を直接的かつ十分に捉えているとはいえない。
また、最大呼気状態と最大吸気状態との間では、肋骨や横隔膜の3次元変動により肺野のサイズ変化が大きく、また肋骨と肺野軟部とで移動量や方向等も異なるため、最大呼気画像と最大吸気画像とを直接比較することは困難である。そこで、特許文献1から4の従来の経時サブトラクション技術による画像中の被写体の位置合わせ処理により最大呼気画像と最大吸気画像との間での両画像中の被写体の位置合わせを行うことが考えられるが、上記のように両画像間の相違が大きすぎるため、精度の高い位置合わせをすることはできなかった。
このように、被写体の状態変化を表す3以上の画像をその状態変化の順に並べた場合に隣接しない2つの画像の比較読影を行う場合に、その2つの画像中の被写体の位置合わせをすることによって、観察対象外の状態変化の影響を除去し、観察対象の状態変化を比較読影により観察することは不可能であった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、被写体の状態変化を表す3以上の画像をその状態変化の順に並べた場合に隣接しない2つの画像について、両画像中の被写体を高い精度で位置合わせし、両画像の比較読影を効果的に行うことができるように支援する方法及び装置並びにプログラムを提供することを目的とするものである。
本発明による画像読影支援方法は、被写体の状態変化を表す3以上の画像をその状態変化の順に並べた場合に隣接しない2つの注目画像の各々について、注目画像に含まれる被写体の位置を、隣接する画像に含まれる被写体の位置に順次合わせていき、最終的に位置合わせの基準となる基準画像に含まれる被写体の位置に合わせることによって、2つの注目画像の比較読影を支援するものである。
図1は、本発明による方法に基づき、注目画像1と注目画像2とをそれぞれ基準画像に位置合わせしていく様子を模式的に表したものである。図に示すように、本発明による画像読影支援方法は、被写体の状態変化を表す3以上の画像のうちの1つの画像を基準画像とし、この状態変化の順に並べた場合に隣接しない2つの注目画像の一方(注目画像1とする)と基準画像との間にあり、注目画像1に隣接する第1の中間画像に含まれる被写体の位置に、注目画像1に含まれる被写体の位置を合わせる位置合わせ処理を行って、注目画像1に含まれる被写体の位置を変換した第1の位置合わせ画像を生成し、次に、1以上の自然数nについて、第nの中間画像と基準画像との間にあり、第nの中間画像に隣接する第(n+1)の中間画像に含まれる被写体の位置に、第nの位置合わせ画像に含まれる被写体の位置を合わせる位置合わせ処理を行って、第nの位置合わせ画像に含まれる被写体の位置を変換した第(n+1)の位置合わせ画像を生成することを、n=1から順に第(n+1)の中間画像が基準画像と一致するまで繰り返し行い、2つの注目画像の他方(注目画像2とする)についても同様にして、第1の位置合わせ画像を生成した後、第(n+1)の中間画像が基準画像と一致するまで第nの位置合わせ画像から第(n+1)の位置合わせ画像を生成する処理を繰り返し行い、これにより、2つの注目画像に含まれる被写体の各々の位置を、基準画像に含まれる被写体の位置に合わせた2つの最終位置合わせ画像を生成することを特徴とする。
なお、基準画像は注目画像の一方と一致していてもよい。したがって、本発明による画像読影支援方法は以下のように表すこともできる。
すなわち、被写体の状態変化を表し、その状態変化の順に並べられた3以上の画像1から画像Nのうち、隣接しない2つの注目画像の比較読影を支援する画像読影支援方法であって、これら2つの注目画像の一方を画像Kとし、これら3以上の画像中の任意の画像Lを基準画像としたときに(ただし、Nは3以上の自然数、K及びLは1以上N以下の自然数とする)、
(1)Kの値がLの値より小さい場合には、
画像(K+1)に含まれる被写体の位置に、注目画像Kに含まれる被写体の位置を合わせる位置合わせ処理を行って、注目画像Kに含まれる被写体の位置を変換した位置合わせ画像(K+1)を生成し、
次に、(K+1)以上(L−1)以下の自然数mについて、画像(m+1)に含まれる被写体の位置に位置合わせ画像mに含まれる被写体の位置を合わせる位置合わせ処理を行って、位置合わせ画像mに含まれる被写体の位置を変換した位置合わせ画像(m+1)を生成することを、mの値を(K+1)から順に1ずつ加算していきm=(L−1)になるまで繰り返し行って、注目画像Kに含まれる被写体の位置を基準画像Lに含まれる被写体の位置に合わせた最終位置合わせ画像を生成し、
(2)Kの値がLの値より大きい場合には、
画像(K−1)に含まれる被写体の位置に、注目画像Kに含まれる被写体の位置を合わせる位置合わせ処理を行って、注目画像Kに含まれる被写体の位置を変換した位置合わせ画像(K−1)を生成し、
次に、(L+1)以上(K−1)以下の自然数mについて、画像(m−1)に含まれる被写体の位置に位置合わせ画像mに含まれる被写体の位置を合わせる位置合わせ処理を行って、位置合わせ画像mに含まれる被写体の位置を変換した位置合わせ画像(m−1)を生成することを、mの値を(K−1)から順に1ずつ減算していきm=(L+1)になるまで繰り返し行って、注目画像Kに含まれる被写体の位置を基準画像Lに含まれる被写体の位置に合わせた最終位置合わせ画像を生成し、
(3)Kの値とLの値が等しい場合には、
注目画像Kを最終位置合わせ画像とし、
同様にして、2つの注目画像の他方に対しても位置合わせ処理を繰り返し行って、最終位置合わせ画像を生成し、
これにより、2つの注目画像に含まれる被写体の各々の位置を、基準画像Lに含まれる被写体の位置に合わせた2つの最終位置合わせ画像を生成することを特徴とするものである。
また、本発明による画像読影支援方法は、このように隣接する中間画像中の被写体に位置合わせを行うたびに中間的な位置合わせ画像を生成せずに、位置合わせ結果情報のみを保持しておき、基準画像中の被写体との位置合わせが完了した後、すべての位置合わせ情報に基づいて最後に位置合わせ画像を生成するようにすることも考えられる。すなわち、2つの注目画像の一方(注目画像1とする)と基準画像との間にあり、注目画像1に隣接する第1の中間画像に含まれる被写体の位置に、注目画像1の一方に含まれる被写体の位置を合わせる位置合わせ処理を行って、第1の位置合わせ結果情報を生成し、次に、1以上の自然数nについて、第nの中間画像と基準画像との間にあり、第nの中間画像に隣接する第(n+1)の中間画像に含まれる被写体の位置に、その注目画像の一方に含まれる被写体の位置を第1の位置合わせ結果情報から第nの位置合わせ結果情報までの情報に基づいて変換した後の被写体の位置を合わせる位置合わせ処理を行って、第(n+1)の位置合わせ結果情報を生成することを、n=1から順に第(n+1)の中間画像が基準画像と一致するまで繰り返し行い、2つの注目画像の他方(注目画像2とする)についても同様にして、第1の位置合わせ結果情報を生成した後、第(n+1)の中間画像が基準画像と一致するまで第(n+1)の位置合わせ結果情報を生成する処理を繰り返し行い、最終的に、2つの注目画像に含まれる被写体の各々の位置を2つの注目画像の各々について生成されたすべての位置合わせ結果情報に基づいて各々変換し、2つの注目画像に含まれる被写体の各々の位置を基準画像に含まれる被写体の位置に合わせた2つの最終位置合わせ画像を生成するようにしてもよい。
さらに、これら2つの最終位置合わせ画像の差分による最終差分画像を生成するようにしてもよい。
この最終差分画像中の画素値を1種類以上の閾値により2以上の区分に分類し、この区分を最終差分画像中で識別可能な態様にした最終マップ画像を生成するようにしてもよい。
注目画像と基準画像との間に位置する中間画像の少なくとも1つについても、注目画像と同様にして、その中間画像に含まれる被写体の位置を基準画像に含まれる被写体の位置に合わせた最終位置合わせ画像を生成し、前記のようにして2つの注目画像に基づいて生成された2つの最終位置合わせ画像の一方と、2つの注目画像の他方及び前記の中間画像に基づいて各々生成された各最終位置合わせ画像との差分による差分画像を各々生成するようにしてもよい。図2は、被写体の状態変化を表し、状態変化の順に並べられた5つの画像の両端を注目画像1、2とし、中央の画像を基準画像とした場合に、この処理により注目画像1に基づく最終位置合わせ画像と他の画像に基づく最終位置合わせ画像との差分による差分画像を生成する処理を模式的に表したものである。図2(a)に示すように、まず、注目画像1、2、中間画像1、2について、各々基準画像への位置合わせ処理を順次行い、最終位置合わせ画像を生成する。ここで、基準画像については位置合わせ処理を行わず、そのまま最終位置合わせ画像としている。次に、図2(b)に示すように、生成された最終位置合わせ画像である注目画像2′、中間画像1′、2′、基準画像の各々について、注目画像1の最終位置合わせ画像である注目画像1′との差分による差分画像1、2、3、4を生成する。なお、ここでは、中間画像のすべてについて最終位置合わせ画像を生成している。
この差分画像中の画素値を1種類以上の閾値により2以上の区分に分類し、これらの区分を各差分画像中で識別可能な態様にしたマップ画像を各々生成するようにしてもよい。
また、位置合わせ処理対象の2つの画像の一方を所定の画素数を有する複数の局所領域に分割し、位置合わせ処理によって求められる画素毎の移動方向および移動量に基づいて、局所領域毎の移動方向および/または移動量を求め、その局所領域毎の移動方向および/または移動量を局所領域の各位置に対応づけて表した局所移動状態画像を生成するようにしてもよい。
もしくは、被写体の状態変化の順に並べた場合に隣接しない2つの画像間における各画素の移動方向および移動量を、これらの2つの画像間に存在する画像を対象とする位置合わせ処理の各々によって求められる画素毎の移動方向および移動量をベクトルとして加算することによって求め、これらの隣接しない2つの画像のうちの一方を所定の画素数を有する複数の局所領域に分割し、これらの隣接しない2つの画像間における画素毎の移動方向および移動量に基づいて、これらの隣接しない2つの画像間における局所領域毎の移動方向および/または移動量を求め、その局所領域毎の移動方向および/または移動量を局所領域の各位置に対応づけて表した局所移動状態画像を生成するようにしてもよい。
被写体が少なくとも骨部と軟部とを含むものであり、被写体の状態変化を表す3以上の画像が医用放射線画像であれば、これらの3以上の医用放射線画像から軟部のみを含む軟部画像を各々生成し、生成された軟部画像の各々を入力として、前記の各位置合わせ処理を行うようにしてもよい。
次に、本発明による画像読影支援装置について説明する。本発明による画像読影支援装置は、上記の画像読影支援方法を実現する装置である。
すなわち、被写体の状態変化を表す3以上の画像をその状態変化の順に並べた場合に隣接しない2つの注目画像の比較読影を支援するものであり、これらの3以上の画像のうちの1つの画像を基準画像とし、2つの注目画像の一方と基準画像との間にあり、この注目画像の一方に隣接する第1の中間画像に含まれる被写体の位置に、この注目画像の一方に含まれる被写体の位置を合わせる位置合わせ処理を行って、この注目画像の一方に含まれる被写体の位置を変換した第1の位置合わせ画像を生成し、次に、1以上の自然数nについて、第nの中間画像と基準画像との間にあり、第nの中間画像に隣接する第(n+1)の中間画像に含まれる被写体の位置に、第nの位置合わせ画像に含まれる被写体の位置を合わせる位置合わせ処理を行って、第nの位置合わせ画像に含まれる被写体の位置を変換した第(n+1)の位置合わせ画像を生成することを、n=1から順に第(n+1)の中間画像が基準画像と一致するまで繰り返し行い、2つの注目画像の他方についても同様にして、第1の位置合わせ画像を生成した後、第(n+1)の中間画像が基準画像と一致するまで第nの位置合わせ画像から第(n+1)の位置合わせ画像を生成する処理を繰り返し行う累積的位置合わせ画像生成手段を設け、これにより、累積的位置合わせ画像生成手段が、2つの注目画像に含まれる被写体の各々の位置を、基準画像に含まれる被写体の位置に合わせた2つの最終位置合わせ画像を生成するようにしたことを特徴とする装置である。
また、2つの注目画像の一方と基準画像との間にあり、その注目画像の一方に隣接する第1の中間画像に含まれる被写体の位置に、その注目画像の一方に含まれる被写体の位置を合わせる位置合わせ処理を行って、第1の位置合わせ結果情報を生成し、次に、1以上の自然数nについて、第nの中間画像と基準画像との間にあり、第nの中間画像に隣接する第(n+1)の中間画像に含まれる被写体の位置に、注目画像の一方に含まれる被写体の位置を第1の位置合わせ結果情報から第nの位置合わせ結果情報までの情報に基づいて変換した後の被写体の位置を合わせる位置合わせ処理を行って、第(n+1)の位置合わせ結果情報を生成することを、n=1から順に第(n+1)の中間画像が基準画像と一致するまで繰り返し行い、2つの注目画像の他方についても同様にして、第1の位置合わせ結果情報を生成した後、第(n+1)の中間画像が基準画像と一致するまで第(n+1)の位置合わせ結果情報を生成する処理を繰り返し行う累積的位置合わせ結果情報生成手段と、2つの注目画像に含まれる被写体の各々の位置をこれら2つの注目画像の各々について生成されたすべての位置合わせ結果情報に基づいて各々変換し、2つの注目画像に含まれる被写体の各々の位置を基準画像に含まれる被写体の位置に合わせた2つの最終位置合わせ画像を生成する最終位置合わせ画像生成手段とを設けたものであってもよい。
さらに、これら2つの最終位置合わせ画像の差分による最終差分画像を生成する最終差分画像生成手段を設けてもよい。
最終差分画像中の画素値を1種類以上の閾値により2以上の区分に分類し、これらの区分を最終差分画像中で識別可能な態様にした最終マップ画像を生成する最終マップ画像生成手段をさらに設けてもよい。
累積的位置合わせ画像生成手段が、注目画像と基準画像との間に位置する中間画像の少なくとも1つについても、注目画像と同様にして、その中間画像に含まれる被写体の位置を基準画像に含まれる被写体の位置に合わせた最終位置合わせ画像を生成するようにし、さらに、前記のようにして2つの注目画像に基づいて生成された2つの最終位置合わせ画像の一方と、2つの注目画像の他方及び前記の中間画像に基づいて各々生成された各最終位置合わせ画像との差分による差分画像を各々生成する手段をさらに設けてもよい。
これらの各差分画像中の画素値を1種類以上の閾値により2以上の区分に分類し、これらの区分を各差分画像中で識別可能な態様にしたマップ画像を各々生成する手段をさらに設けてもよい。
また、位置合わせ処理対象の2つの画像の一方を所定の画素数を有する複数の局所領域に分割し、位置合わせ処理によって求められる画素毎の移動方向および移動量に基づいて、局所領域毎の移動方向および/または移動量を求め、その局所領域毎の移動方向および/または移動量を局所領域の各位置に対応づけて表した局所移動状態画像を生成する手段を設けてもよい。
もしくは、被写体の状態変化の順に並べた場合に隣接しない2つの画像間における各画素の移動方向および移動量を、これらの2つの画像間に存在する画像を対象とする位置合わせ処理の各々によって求められる画素毎の移動方向および移動量をベクトルとして加算することによって求め、これらの隣接しない2つの画像のうちの一方を所定の画素数を有する複数の局所領域に分割し、これらの隣接しない2つの画像間における画素毎の移動方向および移動量に基づいて、これらの隣接しない2つの画像間における局所領域毎の移動方向および/または移動量を求め、その局所領域毎の移動方向および/または移動量を局所領域の各位置に対応づけて表した局所移動状態画像を生成する手段を設けてもよい。
被写体が少なくとも骨部と軟部とを含むものであり、被写体の状態変化を表す3以上の画像が医用放射線画像であれば、これら3以上の医用放射線画像から軟部のみを含む軟部画像を各々生成する軟部画像生成手段をさらに設け、生成された軟部画像の各々を入力として、前記の各位置合わせ処理を行うようにしてもよい。
さらに、本発明による画像読影支援プログラムについて説明する。本発明による画像読影支援プログラムは、コンピュータに上記の画像読影支援方法を行わせるもの、言い換えると、コンピュータを上記の画像読影支援装置の各手段として機能させるものである。
すなわち、コンピュータを、被写体の状態変化を表す3以上の画像をその状態変化の順に並べた場合に隣接しない2つの注目画像の比較読影を支援するように機能させるプログラムであり、これらの3以上の画像のうちの1つの画像を基準画像とし、2つの注目画像の一方と基準画像との間にあり、この注目画像の一方に隣接する第1の中間画像に含まれる被写体の位置に、この注目画像の一方に含まれる被写体の位置を合わせる位置合わせ処理を行って、この注目画像の一方に含まれる被写体の位置を変換した第1の位置合わせ画像を生成し、次に、1以上の自然数nについて、第nの中間画像と基準画像との間にあり、第nの中間画像に隣接する第(n+1)の中間画像に含まれる被写体の位置に、第nの位置合わせ画像に含まれる被写体の位置を合わせる位置合わせ処理を行って、第nの位置合わせ画像に含まれる被写体の位置を変換した第(n+1)の位置合わせ画像を生成することを、n=1から順に第(n+1)の中間画像が基準画像と一致するまで繰り返し行い、2つの注目画像の他方についても同様にして、第1の位置合わせ画像を生成した後、第(n+1)の中間画像が基準画像と一致するまで第nの位置合わせ画像から第(n+1)の位置合わせ画像を生成する処理を繰り返し行う累積的位置合わせ画像生成手段としてコンピュータを機能させ、これにより、累積的位置合わせ画像生成手段が、2つの注目画像に含まれる被写体の各々の位置を、基準画像に含まれる被写体の位置に合わせた2つの最終位置合わせ画像を生成するようにしたことを特徴とするものである。
また、2つの注目画像の一方と基準画像との間にあり、その注目画像の一方に隣接する第1の中間画像に含まれる被写体の位置に、その注目画像の一方に含まれる被写体の位置を合わせる位置合わせ処理を行って、第1の位置合わせ結果情報を生成し、次に、1以上の自然数nについて、第nの中間画像と基準画像との間にあり、第nの中間画像に隣接する第(n+1)の中間画像に含まれる被写体の位置に、注目画像の一方に含まれる被写体の位置を第1の位置合わせ結果情報から第nの位置合わせ結果情報までの情報に基づいて変換した後の被写体の位置を合わせる位置合わせ処理を行って、第(n+1)の位置合わせ結果情報を生成することを、n=1から順に第(n+1)の中間画像が基準画像と一致するまで繰り返し行い、2つの注目画像の他方についても同様にして、第1の位置合わせ結果情報を生成した後、第(n+1)の中間画像が基準画像と一致するまで第(n+1)の位置合わせ結果情報を生成する処理を繰り返し行う累積的位置合わせ結果情報生成手段と、2つの注目画像に含まれる被写体の各々の位置をこれら2つの注目画像の各々について生成されたすべての位置合わせ結果情報に基づいて各々変換し、2つの注目画像に含まれる被写体の各々の位置を基準画像に含まれる被写体の位置に合わせた2つの最終位置合わせ画像を生成する最終位置合わせ画像生成手段として、コンピュータを機能させるプログラムとしてもよい。
さらに、これら2つの最終位置合わせ画像の差分による最終差分画像を生成する最終差分画像生成手段としてコンピュータをさらに機能させるようにしてもよい。
最終差分画像中の画素値を1種類以上の閾値により2以上の区分に分類し、これらの区分を最終差分画像中で識別可能な態様にした最終マップ画像を生成する最終マップ画像生成手段としてコンピュータをさらに機能させるようにしてもよい。
累積的位置合わせ画像生成手段が、注目画像と基準画像との間に位置する中間画像の少なくとも1つについても、注目画像と同様にして、その中間画像に含まれる被写体の位置を基準画像に含まれる被写体の位置に合わせた最終位置合わせ画像を生成するようにコンピュータを機能させるとともに、前記のようにして2つの注目画像に基づいて生成された2つの最終位置合わせ画像の一方と、2つの注目画像の他方及び前記の中間画像に基づいて各々生成された各最終位置合わせ画像との差分による差分画像を各々生成する手段としてコンピュータをさらに機能させるようにしてもよい。
これらの各差分画像中の画素値を1種類以上の閾値により2以上の区分に分類し、これらの区分を各差分画像中で識別可能な態様にしたマップ画像を各々生成する手段としてコンピュータをさらに機能させるようにしてもよい。
また、位置合わせ処理対象の2つの画像の一方を所定の画素数を有する複数の局所領域に分割し、位置合わせ処理によって求められる画素毎の移動方向および移動量に基づいて、局所領域毎の移動方向および/または移動量を求め、その局所領域毎の移動方向および/または移動量を局所領域の各位置に対応づけて表した局所移動状態画像を生成する手段としてコンピュータをさらに機能させるようにしてもよい。
もしくは、被写体の状態変化の順に並べた場合に隣接しない2つの画像間における各画素の移動方向および移動量を、これらの2つの画像間に存在する画像を対象とする位置合わせ処理の各々によって求められる画素毎の移動方向および移動量をベクトルとして加算することによって求め、これらの隣接しない2つの画像のうちの一方を所定の画素数を有する複数の局所領域に分割し、これらの隣接しない2つの画像間における画素毎の移動方向および移動量に基づいて、これらの隣接しない2つの画像間における局所領域毎の移動方向および/または移動量を求め、その局所領域毎の移動方向および/または移動量を局所領域の各位置に対応づけて表した局所移動状態画像を生成する手段としてコンピュータをさらに機能させるようにしてもよい。
被写体が少なくとも骨部と軟部とを含むものであり、被写体の状態変化を表す3以上の画像が医用放射線画像であれば、これら3以上の医用放射線画像から軟部のみを含む軟部画像を各々生成する軟部画像生成手段としてコンピュータをさらに機能させ、生成された軟部画像の各々を入力として、前記の各位置合わせ処理を行うようにコンピュータをさらに機能させるようにしてもよい。
以下では、これらの本発明による画像読影支援方法及び装置の詳細について説明する。
被写体の状態変化を表す3以上の画像の具体例としては、複数の呼吸段階を撮影した人間の胸部の医用放射線画像が考えられる。
また、この場合、2つの注目画像を最大呼気画像と最大吸気画像とすることも好ましい。
注目画像が3つ以上ある場合も、そのうちの任意の2つの注目画像の組合せについて本発明の方法及び装置により基準画像に含まれる被写体の位置への位置合わせ処理が行われることになるので、本発明の技術的範囲に含まれる。
基準画像は、先に説明したように、被写体の状態変化の順に並べた場合に2つの注目画像の間にある画像であってもよいし、基準画像が2つの注目画像の一方と一致していてもよい(図3(a))。この場合、基準画像と一致する注目画像については、位置合わせ処理を行う必要はなく、その注目画像をそのまま最終位置合わせ画像とすればよい。また、2つの注目画像の外側に位置する画像であってもよい(図3(b))。なお、基準画像を2つの注目画像の一方と一致させた場合には、他方の注目画像についての位置合わせ処理回数が増加するため、位置合わせ処理による誤差が大きくなったり、ノイズが増加したりしてしまう。また、2つの注目画像の外側に位置する画像にした場合、基準画像を2つの注目画像の間にある画像にした場合よりも2つの注目画像全体での位置合わせ処理回数が増加するため、処理負荷が高くなってしまう。したがって、基準画像は2つの注目画像の間にある画像にするのが位置合わせ処理や位置合わせ画像の精度上は最も好ましいが、基準画像中の被写体の位置や形状が比較読影を行う上で重要な意味を持つ場合には、基準画像を注目画像の一方に一致させたり、2つの注目画像の外側に位置する画像としたりすることも有効である。
位置合わせ処理とは、2つの画像の少なくとも一方に対して線形または非線形の位置変換を行って、2つの画像中の被写体の位置を合わせる画像処理をいう。線形の位置変換の具体例としては、アフィン変換によって画像中の全画素を一定方向へ回転、平行移動させる処理が考えられる。非線形の位置変換とは、線形の位置変換以外の位置変換であり、画像中の画素毎に個別にシフトさせる処理である。具体的には、2つの画像中の被写体の位置に注目し、両画像中の画素毎の位置の対応関係を求め、画素毎に一方の画像から他方の画像へのシフト量を算出して位置変換を行うことが考えられる。また、前述の特許文献1、3、4等に記載の経時サブトラクション手法のように、線形の位置変換である概略的な位置合わせ処理(グローバルマッチング)と非線形の位置変換である局所的な位置合わせ処理(ローカルマッチング)とを組み合わせたものも考えられる。
位置合わせ画像とは、原画像中の各画素をこの線形または非線形の位置合わせ処理により求められたシフト量だけシフトすることによって生成される画像のことである。なお、非線形の位置変換(ワーピング)を行った画像をワープ画像という(特許文献1、3、4等参照)。
位置合わせ結果情報とは、この線形または非線形の位置合わせ処理により得られる各画素のシフト量のことである。このシフト量は、各画素の移動方向および移動量の両方を有するベクトル量である。
なお、前記の第nの位置合わせ画像から第(n+1)の位置合わせ画像を生成する処理、及び、位置合わせ処理対象の注目画像と第1から第nまでの位置合わせ結果情報に基づいて第(n+1)の位置合わせ結果情報を生成する処理は、位置合わせ対象の注目画像と基準画像が隣接する場合には行う必要はない。
最終マップ画像やマップ画像は、もとの画像を所定の画素数の局所領域によりブロック化し、各ブロックの平均画素値に対して閾値処理を行って生成するようにしてもよい。
局所領域の大きさ、すなわち画素数は、被写体の状態変化の観察に適した大きさを設定できるようにしておくことが好ましい。例えば、肺の呼吸機能の診断の場合、肺の放射線医用画像を、2次小葉と呼ばれる肺胞が集まった6〜10mm程度の組織と同程度の大きさの局所領域に分割することにより、局所的な換気機能の観察が効率的に行えるようになる。
局所領域毎の移動方向および移動量は、例えば、その局所領域内の各画素の移動方向及び移動量を表すベクトルの合成演算により求めることができる。
局所移動状態画像は、局所領域毎の移動方向および/または移動量を、その局所領域の各位置に対応づけ、視認可能な態様で画像中に表示したものである。この場合、局所領域毎の移動方向および/または移動量は、位置合わせ処理対象の2つの画像のいずれか一方に重ね合わせるように表示してもよいし、位置合わせ処理によって、被写体の位置が変換された後の画像に重ね合わせるように表示してもよい。
(被写体の状態変化の順に並べた場合に隣接しない)2つの画像間に存在する画像を対象とする位置合わせ処理には、例えば、これらの2つの画像が、一方の注目画像に対する第kの中間画像と第mの中間画像であった場合、第kの位置合わせ画像と第(k+1)の中間画像による位置合わせ処理から順に、第(k+1)の位置合わせ画像と第(k+2)の中間画像による位置合わせ処理、第(k+2)の位置合わせ画像と第(k+3)の中間画像による位置合わせ処理、・・・、第(m−1)の位置合わせ画像と第mの中間画像による位置合わせ処理までが含まれる。
また、局所領域の移動方向および/または移動量を、被写体の状態変化のさまざまな段階で求め、それらに基づいて複数の局所移動状態画像を生成し、生成された複数の局所移動状態画像を状態変化の順に並べて表示するようにしたり、各々の局所異動状態画像を状態変化の順に所定の時間間隔で切り替えながら動画的に表示するようにしたりしてもよい。
軟部画像の生成方法の具体例としては、エネルギーサブトラクション技術による方法が考えられる、エネルギーサブトラクションとは、異なる管電圧の下で時系列的にほぼ同時に撮影して得られたエネルギー分布の異なる2つの原画像(高圧画像(通常の放射線画像)及び低圧画像(高圧抑制画像))に基づいて、単純減算または加重減算を行うことによって、骨部または軟部のみの画像を生成する技術である(例えば、特開平11-205682号公報、特開2000-60834号公報参照)。
本発明の画像読影支援方法及び装置は、被写体の状態変化を表す3以上の画像をその状態変化の順に並べた場合に隣接しない2つの注目画像の各々について、注目画像中の被写体の位置を、その注目画像に隣接する中間画像中の被写体の位置に合わせる位置合わせ処理によって位置合わせ画像を生成し、さらにその位置合わせ画像中の被写体の位置を、その位置合わせ画像に隣接する中間画像中の被写体の位置に合わせる位置合わせ処理によってさらなる位置合わせ画像を生成することを、順次、累積的に繰り返すことにより、最終的に、注目画像中の被写体の位置を基準画像中の被写体の位置に合わせた最終位置合わせ画像を生成する。したがって、2つの注目画像から生成された2つの最終位置合わせ画像中の被写体の位置は基準画像中の被写体の位置に合わせられたものになるので、このような隣接しない2つの注目画像中の被写体を高い精度で位置合わせすることが可能になり、読影者は2つの注目画像の比較読影を容易に行うことができ効果的である。
特に、複数の呼吸段階を撮影した放射線画像のうち最大呼気画像と最大吸気画像との比較読影を行うようにした場合には、診断上重要な両画像中の被写体の位置合わせが高い精度で実現され、診断者は両画像の比較読影が容易になり、換気異常の診断効率が向上する。
また、位置合わせ処理によって位置合わせ画像を生成せず、位置合わせ結果情報のみ生成し、最後に、生成されたすべての位置合わせ結果情報に基づいて注目画像を変換して最終位置合わせ画像を生成するようにした場合には、位置合わせ画像の生成回数が減少するため処理効率が向上する。
2つの最終位置合わせ画像の差分による最終差分画像を生成するようにした場合には、最終差分画像は、精度の高い位置合わせがなされた最終位置合わせ画像間の差分画像となるため、アーチファクトの少ない画像となり、比較読影がさらに容易になる。特に、複数の呼吸段階を撮影した放射線画像のうち最大呼気画像と最大吸気画像との比較読影を行う場合には、アーチファクトの少ない差分画像を読影することにより、換気異常の診断が明確にできるようになる。
注目画像だけでなく、注目画像と基準画像との間に位置する中間画像の少なくとも1つについても、注目画像と同様にして最終位置合わせ画像を生成し、前記のようにして2つの注目画像に基づいて生成された2つの最終位置合わせ画像の一方と、それ以外の最終位置合わせ画像との差分による差分画像を各々生成するようにした場合には、注目画像間の比較読影だけでなく、注目画像間の変化の様子も被写体が高い精度で位置合わせされた状態で観察することが可能になるため、より精度の高い読影が実現される。特に、複数の呼吸段階を撮影した放射線画像のうち最大呼気状態から最大吸気状態までの画像を対象にした場合には、肺野に空気が入っていく様子、または、肺野から空気が出て行く様子を観察することが可能もなり、診断精度の向上が実現される。
前記の最終差分画像や前記の差分画像に対して閾値処理を行い、最終マップ画像やマップ画像を生成する場合には、最終位置合わせ画像間での変化が視覚化され、比較読影がさらに容易になる。特に、複数の呼吸段階を撮影した放射線画像のうち最大呼気画像と最大吸気画像との比較読影を行う場合には、このような視覚化によって、肺野内の濃度があまり変化しない換気異常部分を、さらに容易に発見することが可能になる。
ところで、上記のような被写体の状態変化に伴う画像間での濃度変化は、位置合わせ処理の誤差によるアーチファクト等のノイズの影響を受けやすいという問題がある。そこで、被写体の状態変化の各段階を表す2つの画像間における各局所領域の移動方向および/または移動量を表す局所移動状態画像を生成するようにした場合には、局所領域の移動方向や移動量は、上記の濃度変化に比べてノイズの影響を受けにくいため、診断効率や精度の低下が防止される。なお、例えば、肺の呼吸機能の診断の場合、画像間の濃度変化ではなく、画像間の局所領域の移動方向や移動量という別の観点から観察を行っても、呼吸段階の変化にかかわらず移動しない局所領域では、空気の移動がないと考えられることから、局所的な換気機能の異常の診断が可能となる。
また、複数の局所移動状態画像を状態変化の順に並べて表示したり、動画的に表示したりした場合、被写体の状態変化に伴う局所領域の移動の様子を連続的に把握することが可能になり、診断精度と効率の向上に資する。
骨部と軟部とを含む放射線画像から軟部画像を生成し、位置合わせ処理の入力としてこの軟部画像を使用するようにした場合には、位置合わせ処理における骨部の変動の影響が減少するため、位置合わせ処理の精度が向上し、軟部の変化の観察が容易になる。特に、複数の呼吸段階を撮影した放射線画像から軟部画像を各々生成し、これらを位置合わせ処理の入力として使用するようにした場合には、撮影時における被写体の3次元的な体位変動により肋骨と軟部とが異なる方向に移動する場合であっても、軟部の位置合わせが可能になり、また肋骨の変動の影響がほとんどなくなるので、肺野の濃度変化の観察が容易になる。
以下、複数の呼吸段階を撮影した放射線画像のうち最大吸気画像と最大呼気画像との比較読影を行う場合を例として、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。
図4は、本発明の実施形態となる胸部画像診断支援システムの構成の概要を示したものである。図に示すように、画像撮影・読取システム20と、画像管理システム30、画像読影支援システム10、画像表示システム40が、LAN等のネットワーク50を経由して通信可能な状態で接続されている。
画像撮影・読取システム20は、患者の胸部を被写体として、複数の呼吸段階を撮影した放射線画像を取得するものであり、CR(Computed Radiography)装置21や、I.I.22、動画対応のFPDを搭載したX線画像デジタル撮影装置(以下、FPD装置という)23等が含まれる。
画像読影支援システム10は、画像撮影・読取システム20で撮影された放射線画像に対して画像処理を行い、診断者の読影に適した画像を生成するものであり、画像処理サーバ11等が含まれる。本発明の実施形態となる画像読影支援装置はこの画像処理サーバ11に実装されるものである。
画像管理システム30は、画像撮影・読取システム20や画像読影支援システム10で生成された画像を保存・管理するものであり、画像管理サーバ31と大容量外部記憶装置32、データベース管理ソフトウェア(例えば、ORDB(Object Relational DataBase)管理ソフトウェア)等が含まれる。
画像表示システム40は、画像撮影・読取システム20や画像読影支援システム10で生成された画像を表示するものであり、クライアントPC41や3台の高精細液晶ディスプレイ42等が含まれる。
本発明の第1の実施形態となる画像読影支援装置Aは、最大吸気画像と最大呼気画像とに含まれる被写体の位置を所定の基準画像中の被写体の位置に合わせた2つの最終ワープ画像を生成する機能を備えたものである。診断者は、この生成された2つの最終ワープ画像の比較読影を行う。
図5は、画像読影支援装置Aとその周辺のシステムの論理的な構成とデータの流れとを表したブロック図である。図に示すように、画像読影支援装置Aには、読影条件指定手段2によって指定された読影条件情報に基づいて、画像記憶手段4に記憶されている画像1(最大吸気画像)から画像N(最大呼気画像)までの画像ファイルを読み込み、2つの注目画像である最大吸気画像と最大呼気画像とに含まれる被写体の位置を所定の基準画像中の被写体の位置に合わせた2つの最終ワープ画像を生成し、さらにこれら2つの最終ワープ画像をファイルに出力し、画像表示手段3に送信する累積的ワープ画像生成手段1が設けられており、画像読影支援システム10の画像処理サーバ11に実装されている。
累積的ワープ画像生成手段1は、画像処理サーバ11で実行可能なプログラムと、画像処理サーバ11のCPU、プログラム中で使用するデータや命令を記憶する主記憶装置、複数の画像を記憶するフレームメモリ、出力される最終ワープ画像を記憶するハードディスク等の外部記憶装置、各種入出力や通信のインターフェース、オペレーティングシステム等から構成される。
読影条件指定手段2は、クライアントPC41に実装され、クライアントPC41で実行可能なプログラムと、クライアントPC41のCPU、プログラム中で使用するデータや命令を記憶する主記憶装置、各種入出力や通信のインターフェース、オペレーティングシステム等から構成される。
画像表示手段3は、画像表示システム40に実装され、クライアントPC41で実行可能なプログラムと、クライアントPC41のCPU、プログラム中で使用するデータや命令を記憶する主記憶装置、表示対象の画像を記憶するフレームメモリ、表示対象の画像を記憶するハードディスク等の外部記憶装置、表示対象の画像を表示する高精細液晶ディスプレイ42、各種入出力や通信のインターフェース、オペレーティングシステム等から構成される。
読影条件情報には、診断対象の患者を特定する患者IDや撮影日時、画像処理の方法や詳細な設定を特定する読影パターン等が含まれる。なお、本実施形態では、画像処理サーバ11は、予め定められた複数の読影パターンのうち、読影条件指定手段2で指定された1つのパターンに基づき画像処理を行うように構成されているものとする。
画像記憶手段4は、画像管理システム30に実装され、画像管理サーバ31で実行可能なプログラムと、画像管理サーバ31のCPU、プログラム中で使用するデータや命令を記憶する主記憶装置、画像データが患者IDや撮影日時等の付随情報と関連づけられて記憶されている大容量外部記憶装置32、各種入出力や通信のインターフェース、データベース管理ソフトウェア、オペレーティングシステム等から構成される。
次に、画像読影支援装置Aとその周辺のシステムで行われる処理の流れを説明する。
まず、画像撮影・読取システム20において、例えば、動画対応のFPD装置23によって、患者の胸部の撮影が行われ、複数の呼吸段階を表す画像1(最大吸気)、画像2、・・・、画像N(最大呼気)のN個(N≧3)の画像が生成される。生成された画像は、各々、患者IDや撮影日時等の付随情報と関連づけられ、画像毎にファイルに格納され、N個のファイルが出力される。出力されたN個のファイルは、画像管理システム30にネットワーク50経由で送信される。なお、本実施形態では、撮影時に最大吸気画像と最大呼気画像とが特定され、付随情報の中に最大吸気画像や最大呼気画像を特定する情報も含まれているものとする。
画像管理システム30では、画像管理サーバ31が、送信されてきたN個のファイルを受信し、データベース管理ソフトウェアで定められたデータ形式、データ構造に基づき、その受信したN個の画像ファイル中の画像データを患者IDや撮影日時等の付随情報と関連づけて大容量外部記憶装置32に記憶する。記憶された画像データは、患者IDや撮影日時等の付随情報の一部または全部を検索キーとして、検索可能な状態となっている。
診断者は、読影条件指定手段2により、患者IDや撮影日時等の付随情報と、読影パターン(ここでは、最大吸気画像と最大呼気画像との比較)とを指定する。この付随情報を指定することによって読影対象の画像が特定され、読影パターンを指定することによってその読影に必要な画像処理の内容が特定される。具体的には、診断者が、クライアントPC41で読影条件指定のためのプログラムを起動し、表示される画面でキーボードやマウスの操作によって、患者IDや撮影日時等の付随情報を入力し、予め定められた読影パターンの中から所望のパターンを選択する操作を行う。読影条件指定手段2は、入力、選択された読影条件情報を画像読影支援システム10に送信する。
画像読影支援システム10では、画像処理サーバ11が読影条件情報を受信し、その内容を解析する。ここでは、読影パターンとして「最大吸気画像と最大呼気画像との比較」が選択されているので、その読影のために必要な画像処理を行う累積的ワープ画像生成手段1に処理が引き継がれる。
ここで、累積的ワープ画像生成手段1が行う処理について、図6の累積的ワープ画像生成手段1の処理の全体像を表したフローチャートと、図7のソース画像をターゲット画像に位置合わせする処理(図6の#7)の内容を表したフローチャートとを用いて説明する。なお、以下の処理では、ソース画像メモリとターゲット画像メモリという2つのフレームメモリを使用している。また、画像1から画像Nは、画像管理システム30において、画像管理サーバ31上で稼働しているデータベース管理ソフトウェアの管理下で、大容量外部記憶装置32に格納されており、これらの画像の読込みは、画像処理サーバ11からネットワーク50を経由して画像管理サーバ31に読込み要求が送信され、この要求に基づいて、画像管理サーバ31で、データベースの検索が行われ、画像処理サーバ11が要求した画像データが抽出され、画像管理サーバ31がその画像データが格納されたファイルをネットワーク50経由で画像処理サーバ11に送信し、画像処理サーバ11が受信したファイルに格納されている画像データを読み込むことによって行われるが、以下では、単に「画像を読み込む」と記述する。
まず、位置合わせの基準となる基準画像Mを決定する(#1)。基準画像Mは、注目画像毎のワープ画像の生成回数に偏りがなく、注目画像毎のワープ画像の生成回数の和が最小になるように決定される。本実施形態では、注目画像である画像1(最大吸気画像)と画像N(最大呼気画像)との中間に位置する画像N/2(または(N±1)/2、以下ではN/2として説明)に決定される。すなわち、M=N/2となる。
次に、注目画像の1つである画像Q1(以下、注目画像の1つである画像Qiを注目画像Qiという。本実施形態ではQ1=1であり、注目画像Q1は画像1(最大吸気画像)を示す)を読み込み、ソース画像メモリに格納する(#2〜#4)。
ここで、Q1の値とMの値とを比較する(#5)。本実施形態ではQ1=1、M=N/2、N≧3より、Q1<Mであるから、画像の番号を表す変数kにQ1+1(=2)を設定し(#6a)、ソース画像メモリに格納されている画像データによる画像(以下、ソース画像P2という)に含まれている被写体の位置を、ターゲット画像メモリに格納されている画像データによる画像(以下、ターゲット画像P1という)に含まれている被写体の位置に合わせる位置合わせ処理を行う(#7)。
この位置合わせ処理では、まず、画像k(=2)を読み込み、ターゲット画像メモリに格納する(#7.1〜#7.2)。
次に、ソース画像P2とターゲット画像P1との概略的な位置合わせ処理(グローバルマッチング)を行う(#7.3)。これは、ターゲット画像P1にソース画像P2を一致させるように、ソース画像P2に対してアフィン変換(回転、平行シフト)を施す処理であり、この処理によりソース画像P2は、図8に示すようにソース画像P2′に変換される。
グローバルマッチング処理の完了後、局所的な位置合わせ処理(ローカルマッチング)を行う(#7.4〜#7.7)。以下に詳細に説明する。
ターゲット画像P1の全体を多数の関心領域(ROI)T(以下、テンプレートROI(T)という)に区切り、図9のように、各テンプレートROI(T)の中心画素をそれぞれx−y座標系(x,y)により表す(#7.4)。また、ソース画像P2′に探索ROI(R)を設定する(#7.5)。この探索ROI(R)は、ターゲット画像P1の各テンプレートROI(T)に対応して設定され、同一の中心座標(x,y)を有し、テンプレートROI(T)よりも大きい領域である。ここでは、テンプレートROI(T)の4倍(縦横ともに2倍)の大きさの領域としている。
ソース画像P2′に設定された各探索ROI(R)の中で、ターゲット画像P1の対応するテンプレートROI(T)を移動させて、両画像P1,P2′のマッチング度合いが最も高くなる位置(ROIの中心位置(x′,y′))を探索ROI(R)毎に求める(ローカルマッチングによるROI毎のシフト量算出; #7.6))。マッチング度合いの高低を示す指標値としては、最小自乗法や相互相関による指標値を用いることができる。
このようにして求められた各ROIの中心画素(x,y)毎のシフト値(Δx,Δy)(ただし、Δx=x′−x,Δy=y′−y)は、各画像P1,P2間において図10に示すようなものとなる。そして中心画素(x,y)毎のシフト値(Δx,Δy)を用いて、ソース画像P2′の全ての画素に対するシフト値(Δx,Δy)を求めるために、2次元10次のフィッティング多項式による近似処理を行なう(#7.7)。そして得られた画素毎のシフト値(Δx,Δy)に基づいて、ソース画像P2′の各画素(x,y)をシフトさせる、非線形歪変換処理(ワーピング)をソース画像P2′に対して施してワープ画像kを生成する(#7.8)。
以上の処理により、注目画像Q1(画像1)中の被写体の位置を、注目画像Q1に隣接する画像k(=2)中の被写体の位置に合わせたワープ画像k(=2)が生成される。
そして、ワープ画像k(=2)をソース画像メモリに格納した後(#7.9)、kの値を1加算し、k=3にする(#8a)。ここで、kの値とMの値との比較を行う(#9a)。
k≦Mの場合には、ソース画像をターゲット画像に位置合わせする処理を繰り返し行う(#7)。今回はk=3であるから、画像3を読み込み(#7.1)、ターゲット画像メモリに格納した後(#7.2)、前回と同様の処理を行い(#7.3〜#7.8)、ソース画像P2(ワープ画像2)中の被写体の位置をターゲット画像P1(画像3)中の被写体の位置に合わせたワープ画像3を生成する。以降、同様にして、kの値を1ずつ加算しながら、位置合わせ処理を繰り返し、ワープ画像(k−1)中の被写体の位置を画像k中の被写体の位置に合わせたワープ画像kを生成していく(図11(a)参照)。
そして、k=Mとなった場合に、同様にしてワープ画像(M−1)中の被写体の位置を基準画像M中の被写体の位置に合わせたワープ画像Mを生成した後、kの値を1加算すると(#8a)、k>Mとなるから(#9a)、ソース画像メモリに格納されているワープ画像を最終ワープ画像としてファイルに出力する(#10)。この最終ワープ画像は、注目画像Q1中の被写体の位置を基準画像M中の被写体の位置に合わせたものである。
次に、iの値を1加算してi=2とし(#11)、注目画像の総数Imaxの値との比較を行う(#12)。本実施形態では、Imax=2であるから、次の注目画像Q2を読み込み(#3)、ソース画像メモリに格納する(#4)。
本実施形態では、注目画像Q2は画像N(最大呼気画像)であるからQ2=Nとなり、Q2の値とMの値とを比較すると(#5)、はQ2=N、M=N/2より、Q2>Mであるから、kにQ2−1(=N−1)を設定し(#6b)、ソース画像P2に含まれている被写体の位置を、ターゲット画像P1に含まれている被写体の位置に合わせる位置合わせ処理を行う(#7)。
以下、注目画像Q1の場合と同様の処理を行い(#7.1〜#7.9)、注目画像Q2中の被写体の位置を画像(N−1)中の被写体の位置に合わせたワープ画像(N−1)を生成し、ソース画像メモリに格納する。
そして、kの値を1減算してk=N−2とし(#8b)、kの値とMの値との比較を行う(#9b)。
k≧Mの場合には、ソース画像をターゲット画像に位置合わせする処理を繰り返し行う(#7)。今回はk=N−2であるから、画像(N−2)を読み込み(#7.1)、ターゲット画像メモリに格納した後(#7.2)、前回と同様の処理を行い(#7.3〜#7.8)、ソース画像P2(ワープ画像(N−1))中の被写体の位置をターゲット画像P1(画像(N−2))中の被写体の位置に合わせたワープ画像(N−2)を生成する。以降、同様にして、kの値を1ずつ減算しながら、位置合わせ処理を繰り返し、ワープ画像(k+1)中の被写体の位置を画像k中の被写体の位置に合わせたワープ画像kを生成していく(図11(b)参照)。
そして、k=Mとなった場合に、同様にしてワープ画像(M+1)中の被写体の位置を基準画像M中の被写体の位置に合わせたワープ画像Mを生成した後、kの値を1減算すると(#8b)、k<Mとなるから(#9b)、ソース画像メモリに格納されているワープ画像を最終ワープ画像としてファイルに出力する(#10)。この最終ワープ画像は、注目画像Q2中の被写体の位置を基準画像M中の被写体の位置に合わせたものである。
次に、iの値を1加算してi=3とし(#11)、注目画像の総数Imaxの値との比較を行う(#12)。本実施形態では、Imax=2であるから、i>Imaxとなり、処理を終了する。
以上、フローチャートを用いて詳細に説明したように、累積的ワープ画像生成手段1は最大吸気画像と最大呼気画像との各々についての最終ワープ画像を生成し、2つの最終ワープ画像ファイルを出力する。これら2つの最終ワープ画像ファイルは、画像処理サーバ11から画像表示システム40のクライアントPC41にネットワーク50を経由して送信される。クライアントPC41では、画像表示手段3が、受信した2つの最終ワープ画像ファイルに基づき、3台の高精細液晶ディスプレイ42のうちの2台に、2つの最終ワープ画像、すなわち、最大吸気状態と最大呼気状態を表す位置合わせ処理済の2つの画像を各々表示する処理を行い、これらの画像が診断者の比較読影に供される。
このように本発明の第1の実施形態となる画像読影支援装置Aによれば、累積的ワープ画像生成手段1が、2つの注目画像の各々について、注目画像中の被写体の位置を、その注目画像に隣接する中間画像中の被写体の位置に合わせる位置合わせ処理によってワープ画像を生成し、さらにそのワープ画像中の被写体の位置を、そのワープ画像に隣接する中間画像中の被写体の位置に合わせる位置合わせ処理によってさらなるワープ画像を生成することを、順次、累積的に繰り返すことにより、最終的に、注目画像中の被写体の位置を基準画像中の被写体の位置に合わせた最終ワープ画像を生成する。したがって、複数の呼吸段階を撮影した放射線画像のうち、診断上重要な2つの注目画像である最大吸気画像と最大呼気画像とに含まれる被写体の位置合わせが高い精度で実現され、診断者は両画像の比較読影が容易になり、換気異常の診断効率が向上する。
次に、本発明の第1の実施形態の変形例について説明する。
上記の説明では、累積的ワープ画像生成手段1は、ソース画像とターゲット画像との位置合わせを行う度にワープ画像を生成していたが、これを行わず、注目画像中の被写体の位置が基準画像中の被写体の位置に合わせられた時点で、1回のみワープ画像を生成することも考えられる。すなわち、図7のフローチャートで、ソース画像をワーピング(非線形歪変換)して、ワープ画像kを生成し(#7.8)、ワープ画像kをソース画像メモリに格納する(#7.9)処理を省略し、2次元10次のフィッティング多項式を用いて近似、算出した画素毎のシフト量を出力するに留め (#7.7)、kを1加算(#8a,b)後に繰り返し行われるソース画像P2をターゲット画像P1に位置合わせする処理(#7)において、ソース画像P2(この場合、注目画像Qiのまま)と前回までに算出されたシフト量とに基づき、画像kとのグローバルマッチング以下の処理を行うようにすればよい。そして、k>M(またはk<M)となり(#9aまたは#9b)、注目画像中の被写体の位置が基準画像中の被写体の位置に合わせられた時点で、ソース画像P2とそれまでに算出されたシフト量とに基づいて最終ワープ画像を生成し、ファイル出力するようにする(#10)。このようにすれば、ワープ画像の生成回数が減少するため処理効率が向上する。
また、上記の説明では、注目画像Q1について最終ワープ画像を生成した後、注目画像Q2について最終ワープ画像を生成するというように、注目画像毎の位置合わせ・ワープ画像生成処理を直列的に行っているが、画像処理サーバ11が並列処理可能な構成であれば、この注目画像毎の位置合わせ・ワープ画像生成処理を同時に並列的に行うことにより、処理時間の短縮を図ることが可能になる。
上記の説明では、画像1から画像Nまでを画像管理サーバ31から受信して、画像処理サーバ11が処理を行うようにしているが、画像1から画像Nまでを画像撮影・読取システム20から直接受信するようにしてもよい。このようにすると、比較読影を撮影と同時に行う場合に効率的である。一方、生成された最終ワープ画像を、クライアントPC41に直接送らず、画像管理サーバ31に送信し、画像管理サーバ31上のデータベース管理ソフトウェアの管理下において、受信した最終ワープ画像を患者IDや撮影日時等の付随情報と関連づけて大容量外部記憶装置32に記憶しておいてもよい。このようにすると、診断者は比較読影対象の画像に対して行うべき処理を読影条件指定手段2によって予約しておくことが可能になり、比較読影時に画像処理サーバ11による処理を待つ必要がなくなるだけでなく、画像処理サーバ11が夜間等のバッチ処理で最終ワープ画像を生成することが可能になり、画像処理サーバ11の負荷分散にも資する。
上記説明では、撮影時に最大吸気画像と最大呼気画像とが特定され、付随情報の中に最大吸気画像や最大呼気画像を特定する情報も含まれているものとしたが、累積的ワープ画像生成手段1が、画像の平均濃度等から最大吸気画像と最大呼気画像とを特定するようにしてもよい。
この他、上記説明では、累積的ワープ画像生成手段1は画像処理サーバ11に、読影条件指定手段2はクライアントPC41に、画像表示手段3はクライアントPC41と高精細液晶ディスプレイ42に、画像記憶手段4は画像管理サーバ31と大容量外部記憶装置32に、それぞれ分散して実装されているが、これらを1台のコンピュータに実装するようにしてもよい。これは小規模なシステムの場合に有効である。
本発明の第2の実施の形態となる画像読影支援装置Bは、最大吸気画像と最大呼気画像とに含まれる被写体の位置を所定の基準画像中の被写体の位置に合わせた2つの最終ワープ画像の差分画像を生成する機能を備えたものである。
図12は、画像読影支援装置Bとその周辺のシステムの論理的な構成とデータの流れとを表したブロック図である。最大吸気画像と最大呼気画像とについての2つの最終ワープ画像の差分による最終差分画像生成手段5を設けた点のみが、画像読影支援装置Aと相違している。以下、この相違点を中心に説明する。
最終差分画像生成手段5は、画像処理サーバ11で実行可能なプログラムと、画像処理サーバ11のCPU、プログラム中で使用するデータや命令を記憶する主記憶装置、複数の画像を記憶するフレームメモリ、出力される最終差分画像を記憶するハードディスク等の外部記憶装置、各種入出力や通信のインターフェース、オペレーティングシステム等から構成される。
最終差分画像生成手段5は、累積的ワープ画像生成手段1が生成した2つの最終ワープ画像を読み込み、両画像の対応する画素間で減算処理を行うことにより、最終差分画像を生成し、ファイル出力する。この出力されたファイル(最終差分画像ファイルと呼ぶ)は、累積的ワープ画像生成手段1によって出力された2つの最終ワープ画像ファイルとともに、画像処理サーバ11から画像表示システム40のクライアントPC41にネットワーク50を経由して送信される。クライアントPC41では、画像表示手段3が、受信した3つの画像ファイルに基づき、3台の高精細液晶ディスプレイ42の各々に、最大吸気状態と最大呼気状態とを表す2つの最終ワープ画像、最終差分画像とを表示する処理を行い、これらの画像が診断者の比較読影に供される(図13参照)。
このように本発明の第2の実施形態となる画像読影支援装置Bによれば、累積的ワープ画像生成手段1が精度の高い位置合わせをして生成した最大吸気状態と最大呼気状態とを表す2つの最終ワープ画像に基づき、最終差分画像生成手段5が差分画像を生成するので、差分画像はアーチファクトの少ない画像となり、診断者は、比較読影を容易に行うことが可能になり、肺の換気異常の診断がより明確になる。具体的には、換気が正常に行われていれば、空気を吸った状態から空気を吐くことによって肺野内から空気が出て行き、肺野内のX線の吸収量が大きくなる。このため、肺野内では最大吸気画像と最大呼気画像との間で濃度が変化し、この変化が最終差分画像中に現れる。しかし、換気異常部分は、空気を吐いても空気が出て行かないため、X線の吸収量が小さい状態のままで濃度があまり変化しない。したがって、この濃度が変化しない部分が最終差分画像中により顕著に現れ、この部分を換気異常部分として検出できることになる。
なお、累積的ワープ画像生成手段1と最終差分画像生成手段5との間での最終ワープ画像の受渡しは、ファイルを経由して行ったが、フレームメモリを両手段で共有するようにすれば、フレームメモリを経由して受渡しを行う形態での実施も可能である。
また、画像表示手段3では、高精細液晶ディスプレイ42に最終差分画像のみを表示するようにしてもよいし、最終ワープ画像ではなく、もとの最大吸気画像と最大呼気画像を表示するようにしてもよい。
本発明の第3の実施の形態となる画像読影支援装置Cは、最終差分画像について、画像中の画素値を1種類以上の閾値により2以上の区分に分類し、その区分を最終差分画像中で識別可能な態様にしたマップ画像を生成する機能を備えたものである。
図14は、画像読影支援装置Cとその周辺のシステムの論理的な構成とデータの流れとを表したブロック図である。最終差分画像に対して閾値処理等を行い、最終マップ画像を生成するマップ画像生成手段6を設けた点のみが、画像読影支援装置Bと相違している。以下、この相違点を中心に説明する。
マップ画像生成手段6は、画像処理サーバ11で実行可能なプログラムと、画像処理サーバ11のCPU、プログラム中で使用するデータや命令を記憶する主記憶装置、複数の画像を記憶するフレームメモリ、出力される最終差分画像を記憶するハードディスク等の外部記憶装置、各種入出力や通信のインターフェース、オペレーティングシステム等から構成される。
マップ画像生成手段6は、最終差分画像生成手段5が生成した最終差分画像を読み込み、胸郭検出処理(例えば、特開2002-109548号公報、特開2002-109550号公報参照)により胸郭内の領域を検出し、胸郭内の領域中を所定の大きさ(例えば36画素×36画素)の局所領域でブロック化し、各局所領域(ブロック)の平均画素値を求めた局所平均画像を生成する。そして、その局所平均画像に対して1種類以上の画素値を閾値とする閾値処理を行って2以上の区分に分類し、各区分を異なる色にするなどして各区分を局所平均画像中で識別可能な態様にした最終マップ画像を生成し、ファイル出力する。この出力されたファイル(最終マップ画像ファイルと呼ぶ)は、累積的ワープ画像生成手段1によって出力された2つの最終ワープ画像ファイルとともに、画像処理サーバ11から画像表示システム40のクライアントPC41にネットワーク50を経由して送信される。クライアントPC41では、画像表示手段3が、受信した3つの画像ファイルに基づき、3台の高精細液晶ディスプレイ42の各々に、最大吸気状態と最大呼気状態とを表す2つの最終ワープ画像、最終マップ画像とを表示する処理を行い、これらの画像が診断者の比較読影に供される(図18(d)参照)。
このように本発明の第3の実施形態となる画像読影支援装置Cによれば、マップ画像生成手段6が最終差分画像に基づきマップ画像を生成するので、最大吸気画像と最大呼気画像とについての最終ワープ画像間での肺野内の濃度の変化が視覚化され、肺野内の濃度があまり変化しない換気異常部分を、さらに容易に発見することが可能になる。
なお、最終差分画像生成手段5とマップ画像生成手段6との間での最終差分画像の受渡しは、ファイルを経由して行ったが、フレームメモリを両手段で共有するようにすれば、フレームメモリを経由して受渡しを行う形態での実施も可能である。
また、画像表示手段3では、高精細液晶ディスプレイ42に最終マップ画像のみを表示するようにしたり、最終ワープ画像ではなく、もとの最大吸気画像と最大呼気画像を表示したり、最終差分画像もさらに表示したりするようにしてもよい。
本発明の第4の実施の形態となる画像読影支援装置Dは、複数の画像の各々について、画像中の被写体の位置を所定の基準画像中の被写体の位置に合わせた最終ワープ画像を生成し、生成された最終ワープ画像の1つを差分基準画像として、他の最終ワープ画像との差分による差分画像を各々生成し、その差分画像中の画素値を1種類以上の閾値により2以上の区分に分類し、その区分を差分画像中で識別可能な態様にしたマップ画像を生成する機能を備えたものである。
図15は、画像読影支援装置Dとその周辺のシステムの論理的な構成とデータの流れとを表したブロック図である。累積的ワープ画像生成手段1が、画像1から画像Nまでの各々に基づいて最終ワープ画像を生成する点と、図14の最終差分画像生成手段5の代わりに、複数の差分対象画像の各々について差分基準画像との差分による差分画像を各々生成する差分画像生成手段7を設けた点と、マップ画像のみが画像表示手段3に送信される点とが、画像読影支援装置Cと相違している。
差分画像生成手段7は、画像処理サーバ11で実行可能なプログラムと、画像処理サーバ11のCPU、プログラム中で使用するデータや命令を記憶する主記憶装置、複数の画像を記憶するフレームメモリ、出力される差分画像を記憶するハードディスク等の外部記憶装置、各種入出力や通信のインターフェース、オペレーティングシステム等から構成される。
以下、この画像読影支援装置Dとその周辺のシステムで行われる処理の流れを説明する。
まず、画像撮影・読取システム20での被写体の撮影により生成された複数の呼吸段階を表す画像1(最大呼気)、画像2、・・・、画像N(最大吸気)のN個(N≧3)の画像のファイルが画像管理システム30にネットワーク50経由で送信され、画像管理システム30の大容量外部記憶装置32に記憶される点は、上記の他の実施形態と同様である。
診断者は、読影条件指定手段2により、患者IDや撮影日時等の付随情報とともに、読影パターンとして「最大呼気画像を基準とした差分マップ画像の読影」を指定する。読影条件指定手段2は、選択、入力された読影条件情報を画像読影支援システム10に送信する。
画像読影支援システム10では、画像処理サーバ11が読影条件情報を受信し、読影パターンの指定(最大呼気画像を基準とした差分マップ画像の読影)に基づき、その読影のために必要な画像処理を行う累積的ワープ画像生成手段1に処理を引き継ぐ。ここで、累積的ワープ画像生成手段1に対して画像1から画像Nまでのすべてを注目画像とするように指示がなされる点が、最大呼気画像と最大吸気画像の2つの画像のみが注目画像となる画像読影支援装置Aの場合とは異なる。
累積的ワープ画像生成手段1は、画像読影支援装置Aの場合と同様にして、画像1(最大呼気)から画像N(最大吸気)までのすべてについて、各々の画像を注目画像として、注目画像中の被写体の位置を基準画像M中の被写体の位置に合わせる位置合わせ処理を行い、N個の最終ワープ画像1〜Nを生成し、ファイル出力する。この処理は、図6で、Imax=Nで、Q1=1、Q2=2、・・・、QN=Nの場合に相当する。図16(a)は、N=5の場合に、画像3を基準画像として5つの最終ワープ画像を生成する場合の例を示したものである。
次に、差分画像生成手段7の処理について図17を参照して説明する。なお、以下の処理では、差分基準画像メモリと差分対象画像メモリという2つのフレームメモリを使用している。また、入力となる最終ワープ画像の読込みは、画像管理サーバ31において、累積的ワープ画像生成手段1が生成、出力した最終ワープ画像ファイル中の画像データを読み込むことによって行われるが、以下では、単に「最終ワープ画像を読み込む」と記述する。
差分画像生成手段7は、まず、差分基準画像を読み込み(#21)、差分基準画像メモリに格納する(#22)。本実施形態では、「最大呼気画像を基準とした差分マップ画像の読影」を読影パターンとして指定しているので、差分基準画像は、最大呼気画像1に基づいて生成された最終ワープ画像となる。次に、最終ワープ画像の番号を表す変数jに1を設定し(#23)、最終ワープ画像j(=1)を読み込み(#24)、差分対象画像メモリに格納する(#25)。そして、両画像メモリに格納された画像の対応する画素間で減算処理を行うことにより、差分画像jを生成し(#26)、ファイル出力する(以下、出力されたファイルを差分画像ファイルjという)(#27)。ファイル出力が終了したら変数jの値を1加算し(#28)、jの値が、差分画像生成対象の画像の総数Jmax(ここではJmax=N)以下であれば、同様にして、最終ワープ画像jの読込み(#24)から差分画像jのファイル出力(#27)までを、jの値を1ずつ加算しながら(#28)繰り返し行う。そして、j>Jmaxになった時点で処理を終了する。以上の処理により、最終ワープ画像1〜Nの各々について、最大呼気画像1に基づく最終ワープ画像との差分をとった差分画像1〜Nが生成され、ファイル出力される。図16(b)は、N=5の場合に、5つの最終ワープ画像について、最大呼気画像1に基づく最終ワープ画像1との差分による差分画像1〜4を生成する場合の例を示したものである。
マップ画像生成手段6は、差分画像生成手段が生成した差分画像1〜Nを順次読み込み、各々の差分画像について、胸郭検出処理(例えば、特開2002-109548号公報、特開2002-109550号公報参照)により胸郭内の領域を検出し、胸郭内の領域中を所定の大きさ(例えば36画素×36画素)の局所領域でブロック化し、各局所領域(ブロック)の平均画素値を求めた局所平均画像を生成する。そして、その局所平均画像に対して1種類以上の画素値を閾値とする閾値処理を行って2以上の区分に分類し、各区分を異なる色にするなどして各区分を局所平均画像中で識別可能な態様にしたマップ画像を生成し、ファイル出力する。図18は、N=5の場合に、5つの最終ワープ画像について、最大呼気画像1に基づく最終ワープ画像1との差分による差分画像1から4に基づき各々生成された4つのマップ画像の一例を示す。この処理により出力されたN個のファイル(マップ画像ファイルと呼ぶ)は、画像処理サーバ11から画像表示システム40のクライアントPC41にネットワーク50を経由して送信される。クライアントPC41では、画像表示手段3が、受信したN個のマップ画像ファイルに基づき、高精細液晶ディスプレイ42に、マップ画像を状態変化の順に表示する処理を行い、これらの画像が診断者の読影に供される。
このように本発明の第4の実施形態となる画像読影支援装置Dによれば、累積的ワープ画像生成手段1が、最大呼気画像から最大吸気画像までの複数の画像に基づき最終ワープ画像を各々生成し、差分画像生成手段7が、生成された最終ワープ画像の各々について、最大呼気画像に基づく最終ワープ画像を基準として、他の最終ワープ画像との差分による差分画像を生成し、マップ画像生成手段6が、生成された各差分画像のマップ画像を生成するので、診断者は、肺野に空気が入っていく様子、または、肺野から空気が出て行く様子を視覚的に見やすい態様で観察することが可能になり、肺野内の濃度があまり変化しない換気異常部分を、さらに容易に発見することが可能になる。
なお、累積的ワープ画像生成手段1と差分画像生成手段7との間での最終ワープ画像の受渡し、及び、差分画像生成手段7とマップ画像生成手段6との間での差分画像の受渡しは、ファイルを経由して行ったが、フレームメモリを両手段で共有するようにすれば、フレームメモリを経由して受渡しを行う形態での実施も可能である。
また、画像表示システム40のクライアントPC41が最大呼気状態と最大吸気状態を表す最終ワープ画像のファイルも画像処理サーバ11から受信するようにし、画像表示手段3が、3台の高精細液晶ディスプレイ42のうちの2台には最大呼気状態と最大吸気状態を表す最終ワープ画像を各々表示し、残りの1台にマップ画像を動画的に表示するようにしてもよい。
本発明の第5の実施形態となる画像読影支援装置Eは、エネルギーサブトラクション技術により生成される軟部画像を利用して、最大吸気画像と最大呼気画像とに含まれる被写体の位置を所定の基準画像中の被写体の位置に合わせた2つの最終ワープ画像を生成する機能を備えたものである。診断者は、この生成された2つの最終ワープ画像の比較読影を行う。
図19は、画像読影支援装置Eとその周辺のシステムの論理的な構成とデータの流れとを表したブロック図である。図に示すように、画像撮影・読取システム20のX線画像生成手段9で撮影された、1からNまでの呼吸段階を表す高エネルギー画像1(最大吸気)からN(最大呼気)までと、低エネルギー画像1(最大吸気)からN(最大呼気)までとが画像管理システム30の画像記憶手段4に記憶されており、画像読影支援装置Eは、読影条件指定手段2によって指定された読影条件情報に基づいて、画像記憶手段4に記憶されている高エネルギー画像1からNまでと、低エネルギー画像1からNまでの画像ファイルを読み込み、各呼吸段階についての軟部画像1からNを生成する軟部画像生成手段8と、軟部画像1からNを入力として、2つの注目画像である最大吸気状態と最大呼気状態とを表す軟部画像に含まれる被写体の位置を所定の基準画像中の被写体の位置に合わせた2つの最終ワープ画像を生成し、さらにこれら2つの最終ワープ画像をファイルに出力し、画像表示手段3に送信する累積的ワープ画像生成手段1とが設けられており、画像読影支援システム10の画像処理サーバ11に実装されている。
軟部画像生成手段8は、画像処理サーバ11で実行可能なプログラムと、画像処理サーバ11のCPU、プログラム中で使用するデータや命令を記憶する主記憶装置、複数の画像を記憶するフレームメモリ、出力される最終ワープ画像を記憶するハードディスク等の外部記憶装置、各種入出力や通信のインターフェース、オペレーティングシステム等から構成される。
X線画像生成手段9は、画像撮影・読取システム20のX線撮影装置(図示なし)、CR装置21として実装されている。
次に、画像読影支援装置Eとその周辺のシステムで行われる処理の流れを説明する。
まず、X線画像生成手段9によって、異なる管電圧の下で患者の胸部の撮影が行われ、1〜Nまでの呼吸段階を表す高エネルギー画像1(最大吸気)〜N(最大呼気)と、低エネルギー画像1(最大吸気)〜N(最大呼気)とが生成される。この高エネルギー画像と低エネルギー画像の生成方法については従来と同様の方法でよく、例えば、特開平11-205682号公報、特開2000-60834号公報等に開示されている。生成された高エネルギー画像と低エネルギー画像とは、患者IDや撮影日時等の付随情報と関連づけられ、画像毎にファイルに格納され、2N個のファイルが出力される。出力された2N個のファイルは、画像管理システム30にネットワーク50経由で送信される。なお、本実施形態では、撮影時に最大吸気画像と最大呼気画像とが特定され、付随情報の中に最大吸気画像や最大呼気画像を特定する情報も含まれているものとする。
画像管理システム30では、画像管理サーバ31が、送信されてきた2N個のファイルを受信し、データベース管理ソフトウェアで定められたデータ形式、データ構造に基づき、その受信した2N個の画像ファイル中の画像データを患者IDや撮影日時等の付随情報と関連づけて大容量外部記憶装置32に記憶する。記憶された画像データは、患者IDや撮影日時等の付随情報の一部または全部を検索キーとして、検索可能な状態となっている。
診断者は、読影条件指定手段2により、患者IDや撮影日時等の付随情報と、読影パターン(ここでは、最大吸気軟部画像と最大呼気軟部画像との比較)とを指定する。読影条件指定手段2は、入力、選択された読影条件情報を画像読影支援システム10に送信する。
画像読影支援システム10では、画像処理サーバ11が読影条件情報を受信し、その内容を解析する。ここでは、読影パターンとして「最大吸気軟部画像と最大呼気軟部画像との比較」が指定されているので、その読影のために必要な画像処理を行う軟部画像生成手段8に処理が引き継がれる。
軟部画像生成手段8は、高エネルギー画像1(最大吸気)からN(最大呼気)と、低エネルギー画像1(最大吸気)からN(最大呼気)とを呼吸段階毎に順次読み込み、エネルギー分布が異なるが呼吸段階の一致する2つの画像毎に、すなわち、高エネルギー画像1と低エネルギー画像1、高エネルギー画像2と低エネルギー画像2、・・・、高エネルギー画像Nと低エネルギー画像Nの各々の組合せについて、加重減算を行うことによって軟部画像1〜Nを生成し、ファイル出力する。この軟部画像の生成方法については従来と同様の方法でよく、例えば、特開平11-205682号公報、特開2000-60834号公報等に開示されている。
累積的ワープ画像生成手段1は、この軟部画像1〜Nに基づき、画像読影支援装置Aと同様にして、最大吸気状態を表す軟部画像1と最大呼気状態を表す軟部画像Nとに含まれる被写体の位置を、基準画像Mに含まれる被写体の位置に合わせた2つの最終ワープ画像を生成し、ファイル出力する。これら2つの最終ワープ画像ファイルは、画像処理サーバ11から画像表示システム40のクライアントPC41にネットワーク50を経由して送信される。クライアントPC41では、画像表示手段3が、受信した2つの最終ワープ画像ファイルに基づき、3台の高精細液晶ディスプレイ42のうちの2台に、最終ワープ画像、すなわち、最大吸気状態と最大呼気状態とを表す位置合わせ処理済の軟部画像を表示する処理を行い、これらの画像が診断者の比較読影に供される。
このように本発明の第5の実施形態となる画像読影支援装置Eによれば、軟部画像生成手段8が、複数の呼吸段階を撮影した放射線画像から軟部画像を各々生成し、これらを位置合わせ処理の入力として使用するようにしたので、撮影時における被写体の3次元的な体位変動により肋骨と軟部とが異なる方向に移動する場合であっても、軟部の位置合わせが可能になり、また肋骨の変動の影響がほとんどなくなるので、軟部の位置合わせの精度が向上し、肺野の濃度変化の観察が容易になる。
なお、累積的ワープ画像生成手段1が、軟部画像に基づくワープ画像を生成せずに、位置合わせ結果情報(シフト量)を生成するに留め、注目画像Qiから基準画像Mへの位置合わせのためのすべての位置合わせ結果情報を、もとの画像(高エネルギー画像)に対して適用し、もとの画像に基づく最終ワープ画像を生成するようにしてもよい。軟部画像による位置合わせは、もとの画像による位置合わせに比べて、肋骨の3次元変動の影響を受けない分、位置合わせの精度が向上するが、軟部画像の生成のための画像処理によりノイズが増加してしまうこともある。したがって、位置合わせ結果情報は、精度の高い軟部画像によるものを利用し、最終ワープ画像は、ノイズの少ないもとの画像に基づいて生成することにより、より精度の高い読影を行うことが可能になる。
また、画像読影支援装置Bと同様に、最終差分画像生成手段5をさらに設けたり、画像読影支援装置Cと同様に、最終差分画像生成手段5とマップ画像生成手段6とをさらに設けたり、画像読影支援装置Dと同様に、差分画像生成手段7とマップ画像生成手段6とをさらに設けたりすることも好ましい実施形態として考えられる。
本発明の第6の実施の形態となる画像読影支援装置Fは、各位置合わせ処理において生成される画素毎の移動方向および移動量を表す画素変位ベクトルに基づいて、各画像間における画像中の局所領域の各々の変位を表す局所変位ベクトルを求め、この局所変位ベクトルの各々を画像中に表した局所移動状態画像を生成する機能を備えたものである。
図20は、画像読影支援装置Fとその周辺のシステムの論理的な構成とデータの流れとを表したブロック図である。各画像1〜N−1と隣接する画像間の画素毎の画素変位ベクトルΔr1からΔrn-1とに基づいて局所移動状態画像を生成する局所移動状態画像生成手段101を設けた点のみが、画像読影支援装置Aと相違している。以下、この相違点を中心に説明する。
局所移動状態画像生成手段101は、画像処理サーバ11で実行可能なプログラムと、画像処理サーバ11のCPU、プログラム中で使用するデータや命令を記憶する主記憶装置、複数の画像を記憶するフレームメモリ、出力される最終差分画像を記憶するハードディスク等の外部記憶装置、各種入出力や通信のインターフェース、オペレーティングシステム等から構成される。
次に、画像読影支援装置Fとその周辺のシステムで行われる処理の流れを説明する。
まず、画像撮影・読取システム20での被写体の撮影により生成された複数の呼吸段階を表す画像1(最大呼気)、画像2、・・・、画像N(最大吸気)のN個(N≧3)の画像のファイルが画像管理システム30にネットワーク50経由で送信され、画像管理システム30の大容量外部記憶装置32に記憶される点は、上記の他の実施形態と同様である。
診断者は、読影条件指定手段2により、患者IDや撮影日時等の付随情報とともに、読影パターンとして「局所移動状態画像の読影」を指定する。読影条件指定手段2は、選択、入力された読影条件情報を画像読影支援システム10に送信する。
画像読影支援システム10では、画像処理サーバ11が読影条件情報を受信し、読影パターンの指定(局所移動状態画像の読影)に基づき、その読影のために必要な画像処理を行う累積的ワープ画像生成手段1に処理を引き継ぐ。ここで、累積的ワープ画像生成手段1に対して、各位置合わせ処理で生成される画素毎の変位ベクトルを局所移動状態画像生成手段101に対して出力するように指示がなされる点が、画像読影支援装置Aの場合とは異なる。
累積的ワープ画像生成手段1は、画像読影支援装置Aの場合と同様にして、最大吸気画像と最大呼気画像との各々についての最終ワープ画像を生成するとともに、各々の位置合わせ処理において、図7のステップ#7.7において生成される画素毎のシフト値(Δx,Δy)を画素変位ベクトルとして局所移動状態画像生成手段101に対して出力する。
局所移動状態画像生成手段101は、1からN−1までの自然数nの各々について、以下の処理を行う。まず、画像nを縦横30〜50画素程度(1画素0.2mmの標準密度画像とする)の局所領域に分割する。これは、2次小葉と呼ばれる肺胞が集まった6〜10mm程度の組織の局所的な換気機能の観察を行うためである。次に、ワープ画像nと画像n+1との位置合わせ処理で生成された画素毎の変位ベクトルを局所領域毎に合成することによって、局所領域毎の変位を表す局所変位ベクトルを求める。ここで、ワープ画像nとは、n=1のときは、画像1であり、n≧2のときは、ワープ画像n−1と画像nとの位置合わせ処理によって生成される画像である。そして、画像nの各局所領域の中心を始点として、対応する局所変位ベクトルの向きと大きさを表現した局所移動状態画像を生成する。
図21は、画像数が7で基準画像が画像4の場合に、累積的ワープ画像生成手段1と局所移動状態画像生成手段101とで行われる処理を模式的に表したものである。図に示したように、累積的ワープ画像生成手段1は、画像1と画像2の間で位置合わせ処理を行い、ワープ画像1aを生成するとともに、画素毎の変位ベクトルΔr1を生成する。次に、ワープ画像1aと画像3の間で位置合わせ処理を行い、ワープ画像1b、変位ベクトルΔr2を生成し、同様にして、ワープ画像1c、変位ベクトルΔr3を生成する。一方、画像7と画像6の位置合わせ処理によりワープ画像7a、変位ベクトルΔr6を生成し、ワープ画像7aと画像5の位置合わせ処理により画像7b、変位ベクトルΔr5を生成し、同様にして、ワープ画像7c、変位ベクトルΔr4を生成する。そして、局所移動状態画像生成手段101は、画像1と画素毎の変位ベクトルΔr1から局所移動状態画像Δ1を生成し、以下同様にして、局所移動状態画像Δ2,Δ3を生成する。また、画像4と変位ベクトルΔr4から局所移動状態画像Δ4を生成するが、変位ベクトルΔr4〜Δr6は、画像7を画像4に順次位置合わせしていく際に生成されたものであるため、変位ベクトルΔr1〜Δr3とは向きが逆になっており、変位ベクトルの向きを逆転させてから局所移動状態画像Δ4の生成を行う必要がある。局所移動状態画像Δ5、Δ6についても同様である。
画像表示手段3は、最大吸気状態と最大呼気状態を表す位置合わせ処理済の2つの画像を各々表示する処理を行うとともに、局所移動状態画像生成手段101で生成された複数の局所移動状態画像を呼吸段階の変化の順に(最大吸気から最大呼気の順に)、一定の時間間隔で切り替えながら動画的に表示し、呼吸に伴う肺の局所的な換気機能の観察に供される。図22は、表示される局所移動状態画像の一例を示したものである。
このように本発明の第6の実施形態となる画像読影支援装置Fによれば、累積的ワープ画像生成手段1の各位置合わせ処理において生成される画素毎の移動方向および移動量を表す画素変位ベクトルに基づいて、局所移動状態画像生成手段101が、各画像間における画像中の局所領域の変位を表す局所移動状態画像を生成するので、局所領域の移動方向や移動量に注目した被写体の観察が可能になる。ここで、局所領域の移動方向や移動量は、前述の実施形態において観察対象となっている濃度変化に比べてノイズの影響を受けにくいため、診断効率や精度の低下が防止される。
なお、局所移動状態画像生成手段101は、隣接しない、離れた画像間での局所移動状態画像を生成するようにしてもよい。図23は、1画像おきに局所移動状態画像を生成するようにした場合を模式的に示したものである。図に示すように、例えば、画像1と画像2の間での位置合わせ処理によって生成される変位ベクトルΔr1と、その位置合わせによって生成されたワープ画像1aと画像3の間での位置合わせ処理によって生成される変位ベクトルΔr2と、画像1とに基づいて、局所移動状態画像Δ1を生成している。具体的には、変位ベクトルΔr1と変位ベクトルΔr2を対応する画素毎に合成し、さらに、局所領域毎に合成することによって局所変位ベクトルを求め、画像1に重ねて表示している。以下、局所移動状態画像Δ2とΔ3も同様にして生成される。
また、局所移動状態画像生成手段101で分割される局所領域が、各位置合わせ処理における図7のステップ#7.6の段階のテンプレートROI(T)と同様に区切られる場合には、前記のように画素毎の変位ベクトルを合成して局所変位ベクトルを求めずに、図7のステップ#7.6における各ROIの中心画素(x,y)毎のシフト値(Δx,Δy)を局所変位ベクトルとすることができる。このようにすることにより、処理の効率化が図られる。
また、上記の説明では、局所変位ベクトルを重ね合わせる画像を変位前の原画像としていたが、変位前のワープ画像とすることもできるし、変位後の原画像やワープ画像とすることもできる。例えば、図21で、変位ベクトルΔr2から求められた局所変位ベクトルを、変位前の原画像である画像2に重ね合わせて局所移動状態画像Δ2を生成しているが、画像2の代わりに、変位前のワープ画像であるワープ画像1aや変位後の原画像である画像3、変位後のワープ画像であるワープ画像1bを用いることも可能である。
また、前述の胸郭検出処理によって胸郭内の領域を検出すれば、表示する局所変位ベクトルを胸郭領域の内外で色分けして表示することも可能である。
また、画像表示手段3は、生成された複数の局所移動状態画像を1画面中に並べて表示するようにしてもよい。
なお、この局所移動状態画像は、被写体の状態変化を表す3以上の画像をその状態変化の順に並べた場合に、隣接する画像間で位置合わせ処理を行うことによって得られる画素変位ベクトルを用いて生成することも可能である。
以上、本実施の形態では、複数の呼吸段階を撮影した胸部放射線画像における最大吸気画像と最大呼気画像とを比較読影する場合を例としたが、入力となる画像はこれに限定されず、被写体の状態変化を表す3以上の画像を状態変化の順に並べた場合に隣接しない2つ以上の画像であって、隣接する画像間での位置合わせ処理が可能なものであればどのようなものであってもよい。
本発明による方法に基づき、注目画像1と注目画像2とをそれぞれ基準画像に位置合わせしていく様子を模式的に表した図 本発明による方法に基づき、5つの画像の各々について最終位置合わせ画像を生成し(a)、そのうちの1つの画像とそれ以外の画像との差分画像を生成する(b)様子を模式的に表した図 基準画像が2つの注目画像の一方と一致している場合(a)、基準画像が2つの注目画像の外側に位置する場合(b)に、本発明の方法を適用した様子を模式的に表した図 本発明の実施形態となる胸部画像診断支援システムの構成の概要を示した図 本発明の第1の実施形態による画像読影支援装置Aとその周辺のシステムの論理的な構成とデータの流れとを表したブロック図 本発明の実施形態による累積的ワープ画像生成手段が行う処理を示すフローチャート 累積的ワープ画像生成手段がソース画像をターゲット画像に位置合わせする処理を示すフローチャート 累積的ワープ画像生成手段が行うグローバルマッチング処理を説明する図 累積的ワープ画像生成手段が行うローカルマッチング処理を説明する図 累積的ワープ画像生成手段が行うローカルマッチング処理により求めた各ROIの中心画素のシフトの様子を模式的に表した図 累積的ワープ画像生成手段が、最大吸気画像1を基準画像に位置合わせする様子(a)、最大呼気画像Nを基準画像に位置合わせする様子(b)を模式的に表した図 本発明の第2の実施形態による画像読影支援装置Bとその周辺のシステムの論理的な構成とデータの流れとを表したブロック図 本発明の第2の実施形態において、画像表示手段により表示される最大吸気状態(a)、最大呼気状態(b)を示す最終ワープ画像と、最終差分画像(c)の一例を模式的に表した図 本発明の第3の実施形態による画像読影支援装置Cとその周辺のシステムの論理的な構成とデータの流れとを表したブロック図 本発明の第4の実施形態による画像読影支援装置Dとその周辺のシステムの論理的な構成とデータの流れとを表したブロック図 本発明の第4の実施形態において、累積的ワープ画像生成手段が、5つの画像の各々について最終ワープ画像を生成し(a)、そのうちの1つの画像とそれ以外の画像との差分画像を生成する(b)様子を模式的に表した図 差分画像生成手段が行う処理を示すフローチャート 本発明の第4の実施形態において、マップ画像生成手段が生成した4つのマップ画像の一例を模式的に表した図 本発明の第5の実施形態による画像読影支援装置Eとその周辺のシステムの論理的な構成とデータの流れとを表したブロック図 本発明の第6の実施形態による画像読影支援装置Fとその周辺のシステムの論理的な構成とデータの流れとを表したブロック図 本発明の第6の実施形態において累積的ワープ画像生成手段1と局所移動状態画像生成手段101とで行われる処理を模式的に表した図 局所移動状態画像の一例を示す図 本発明の第6の実施形態の変形例において累積的ワープ画像生成手段1と局所移動状態画像生成手段101とで行われる処理を模式的に表した図 従来の技術により、複数の呼吸段階を表す動画像の隣接する画像間の差分による差分動画像を生成する処理の模式図
符号の説明
1 累積的ワープ画像生成手段
2 読影条件指定手段
3 画像表示手段
4 画像記憶手段
5 最終差分画像生成手段
6 マップ画像生成手段
7 差分画像生成手段
8 軟部画像生成手段
9 X線画像生成手段
10 画像読影支援システム
11 画像処理サーバ
20 画像撮影・読取システム
21 CR装置
22 I.I.
23 FPDを搭載したX線画像デジタル撮影装置
30 画像管理システム
31 画像管理サーバ
32 大容量外部記憶装置
40 画像表示システム
41 クライアントPC
42 高精細液晶ディスプレイ
50 ネットワーク
101 局所移動状態画像生成手段
A 本発明の第1の実施形態による画像読影支援装置
B 本発明の第2の実施形態による画像読影支援装置
C 本発明の第3の実施形態による画像読影支援装置
D 本発明の第4の実施形態による画像読影支援装置
E 本発明の第5の実施形態による画像読影支援装置
F 本発明の第6の実施形態による画像読影支援装置

Claims (29)

  1. 被写体の状態変化を表す3以上の画像を前記状態変化の順に並べた場合に隣接しない2つの注目画像の比較読影を支援する画像読影支援方法であって、
    前記3以上の画像のうちの1つの画像を基準画像とし、
    前記2つの注目画像の一方と前記基準画像との間にあり、該注目画像の一方に隣接する第1の中間画像に含まれる前記被写体の位置に、該注目画像の一方に含まれる前記被写体の位置を合わせる位置合わせ処理を行って、該注目画像の一方に含まれる前記被写体の位置を変換した第1の位置合わせ画像を生成し、
    次に、1以上の自然数nについて、第nの中間画像と前記基準画像との間にあり、前記第nの中間画像に隣接する第(n+1)の中間画像に含まれる前記被写体の位置に、第nの位置合わせ画像に含まれる前記被写体の位置を合わせる位置合わせ処理を行って、前記第nの位置合わせ画像に含まれる前記被写体の位置を変換した第(n+1)の位置合わせ画像を生成することを、n=1から順に前記第(n+1)の中間画像が前記基準画像と一致するまで繰り返し行い、
    前記2つの注目画像の他方についても同様にして、前記第1の位置合わせ画像を生成した後、前記第(n+1)の中間画像が前記基準画像と一致するまで第nの位置合わせ画像から第(n+1)の位置合わせ画像を生成する処理を繰り返し行い、
    これにより、前記2つの注目画像に含まれる前記被写体の各々の位置を、前記基準画像に含まれる前記被写体の位置に合わせた2つの最終位置合わせ画像を生成することを特徴とする画像読影支援方法。
  2. 被写体の状態変化を表す3以上の画像を前記状態変化の順に並べた場合に隣接しない2つの注目画像の比較読影を支援する画像読影支援方法であって、
    前記3以上の画像のうちの1つの画像を基準画像とし、
    前記2つの注目画像の一方と前記基準画像との間にあり、該注目画像の一方に隣接する第1の中間画像に含まれる前記被写体の位置に、該注目画像の一方に含まれる前記被写体の位置を合わせる位置合わせ処理を行って、第1の位置合わせ結果情報を生成し、
    次に、1以上の自然数nについて、第nの中間画像と前記基準画像との間にあり、前記第nの中間画像に隣接する第(n+1)の中間画像に含まれる前記被写体の位置に、前記注目画像の一方に含まれる前記被写体の位置を前記第1の位置合わせ結果情報から第nの位置合わせ結果情報までの情報に基づいて変換した後の前記被写体の位置を合わせる位置合わせ処理を行って、第(n+1)の位置合わせ結果情報を生成することを、n=1から順に前記第(n+1)の中間画像が前記基準画像と一致するまで繰り返し行い、
    前記2つの注目画像の他方についても同様にして、前記第1の位置合わせ結果情報を生成した後、前記第(n+1)の中間画像が前記基準画像と一致するまで第(n+1)の位置合わせ結果情報を生成する処理を繰り返し行い、
    最終的に、前記2つの注目画像に含まれる前記被写体の各々の位置を該2つの注目画像の各々について生成されたすべての位置合わせ結果情報に基づいて各々変換し、該2つの注目画像に含まれる被写体の各々の位置を前記基準画像に含まれる前記被写体の位置に合わせた2つの最終位置合わせ画像を生成することを特徴とする画像読影支援方法。
  3. 前記2つの最終位置合わせ画像の差分による最終差分画像を生成することを特徴とする請求項1または2記載の画像読影支援方法。
  4. 前記最終差分画像中の画素値を1種類以上の閾値により2以上の区分に分類し、該区分を前記最終差分画像中で識別可能な態様にした最終マップ画像を生成することを特徴とする請求項3記載の画像読影支援方法。
  5. 前記注目画像と前記基準画像との間に位置する中間画像の少なくとも1つについても、前記注目画像と同様にして、該中間画像に含まれる前記被写体の位置を前記基準画像に含まれる前記被写体の位置に合わせた最終位置合わせ画像を生成し、
    前記2つの注目画像に基づいて生成された2つの前記最終位置合わせ画像の一方と、前記2つの注目画像の他方及び前記中間画像に基づいて各々生成された前記各最終位置合わせ画像との差分による差分画像を各々生成することを特徴とする請求項1または2記載の画像読影支援方法。
  6. 前記各差分画像中の画素値を1種類以上の閾値により2以上の区分に分類し、該区分を前記各差分画像中で識別可能な態様にしたマップ画像を各々生成することを特徴とする請求項5記載の画像読影支援方法。
  7. 前記位置合わせ処理が、該処理対象の2つの画像中の前記被写体の位置に注目し、該2つの画像中の各画素の位置の対応関係を求め、該画素毎に、前記2つの画像の一方から他方への移動方向および移動量を求めるものであり、
    前記処理対象の2つの画像の一方を所定の画素数を有する複数の局所領域に分割し、
    前記画素毎の移動方向および移動量に基づいて、前記局所領域毎の移動方向および/または移動量を求め、
    該局所領域毎の移動方向および/または移動量を該局所領域の各位置に対応づけて表した局所移動状態画像を生成することを特徴とする請求項1または2記載の画像読影支援方法。
  8. 前記位置合わせ処理が、該処理対象の2つの画像中の前記被写体の位置に注目し、該2つの画像中の各画素の位置の対応関係を求め、該画素毎に、前記2つの画像の一方から他方への移動方向および移動量を求めるものであり、
    前記状態変化の順に並べた場合に隣接しない2つの画像間における各画素の移動方向および移動量を、前記2つの画像間に存在する画像を対象とする前記位置合わせ処理の各々によって求められる前記画素毎の移動方向および移動量をベクトルとして加算することによって求め、
    前記隣接しない2つの画像のうちの一方を所定の画素数を有する複数の局所領域に分割し、
    前記隣接しない2つの画像間における画素毎の移動方向および移動量に基づいて、該隣接しない2つの画像間における局所領域毎の移動方向および/または移動量を求め、
    該局所領域毎の移動方向および/または移動量を該局所領域の各位置に対応づけて表した局所移動状態画像を生成することを特徴とする請求項1または2記載の画像読影支援方法。
  9. 前記被写体が少なくとも骨部と軟部とを含むものであり、
    前記3以上の画像が医用放射線画像であり、
    前記被写体の状態変化を表す3以上の医用放射線画像から前記軟部のみを含む軟部画像を各々生成し、
    生成された該軟部画像の各々を入力として、前記各位置合わせ処理を行うことを特徴とする第1項から第8項のいずれか1項に記載の画像読影支援方法。
  10. 被写体の状態変化を表す3以上の画像を前記状態変化の順に並べた場合に隣接しない2つの注目画像の比較読影を支援する画像読影支援装置であって、
    前記3以上の画像のうちの1つの画像を基準画像とし、
    前記2つの注目画像の一方と前記基準画像との間にあり、該注目画像の一方に隣接する第1の中間画像に含まれる前記被写体の位置に、該注目画像の一方に含まれる前記被写体の位置を合わせる位置合わせ処理を行って、該注目画像の一方に含まれる前記被写体の位置を変換した第1の位置合わせ画像を生成し、
    次に、1以上の自然数nについて、第nの中間画像と前記基準画像との間にあり、前記第nの中間画像に隣接する第(n+1)の中間画像に含まれる前記被写体の位置に、第nの位置合わせ画像に含まれる前記被写体の位置を合わせる位置合わせ処理を行って、前記第nの位置合わせ画像に含まれる前記被写体の位置を変換した第(n+1)の位置合わせ画像を生成することを、n=1から順に前記第(n+1)の中間画像が前記基準画像と一致するまで繰り返し行い、
    前記2つの注目画像の他方についても同様にして、前記第1の位置合わせ画像を生成した後、前記第(n+1)の中間画像が前記基準画像と一致するまで第nの位置合わせ画像から第(n+1)の位置合わせ画像を生成する処理を繰り返し行う累積的位置合わせ画像生成手段を備え、
    これにより、該累積的位置合わせ画像生成手段が、前記2つの注目画像に含まれる前記被写体の各々の位置を、前記基準画像に含まれる前記被写体の位置に合わせた2つの最終位置合わせ画像を生成するものであることを特徴とする画像読影支援装置。
  11. 被写体の状態変化を表す3以上の画像を前記状態変化の順に並べた場合に隣接しない2つの注目画像の比較読影を支援する画像読影支援装置であって、
    前記3以上の画像のうちの1つの画像を基準画像とし、
    前記2つの注目画像の一方と前記基準画像との間にあり、該注目画像の一方に隣接する第1の中間画像に含まれる前記被写体の位置に、該注目画像の一方に含まれる前記被写体の位置を合わせる位置合わせ処理を行って、第1の位置合わせ結果情報を生成し、
    次に、1以上の自然数nについて、第nの中間画像と前記基準画像との間にあり、前記第nの中間画像に隣接する第(n+1)の中間画像に含まれる前記被写体の位置に、前記注目画像の一方に含まれる前記被写体の位置を前記第1の位置合わせ結果情報から第nの位置合わせ結果情報までの情報に基づいて変換した後の前記被写体の位置を合わせる位置合わせ処理を行って、第(n+1)の位置合わせ結果情報を生成することを、n=1から順に前記第(n+1)の中間画像が前記基準画像と一致するまで繰り返し行い、
    前記2つの注目画像の他方についても同様にして、前記第1の位置合わせ結果情報を生成した後、前記第(n+1)の中間画像が前記基準画像と一致するまで第(n+1)の位置合わせ結果情報を生成する処理を繰り返し行う累積的位置合わせ結果情報生成手段と、
    前記2つの注目画像に含まれる前記被写体の各々の位置を該2つの注目画像の各々について生成されたすべての位置合わせ結果情報に基づいて各々変換し、該2つの注目画像に含まれる被写体の各々の位置を前記基準画像に含まれる前記被写体の位置に合わせた2つの最終位置合わせ画像を生成する最終位置合わせ画像生成手段と
    を備えたことを特徴とする画像読影支援装置。
  12. 前記2つの最終位置合わせ画像の差分による最終差分画像を生成する最終差分画像生成手段をさらに備えたことを特徴とする請求項10または11記載の画像読影支援装置。
  13. 前記最終差分画像中の画素値を1種類以上の閾値により2以上の区分に分類し、該区分を前記最終差分画像中で識別可能な態様にした最終マップ画像を生成する最終マップ画像生成手段をさらに備えたことを特徴とする請求項12記載の画像読影支援装置。
  14. 前記累積的位置合わせ画像生成手段が、前記注目画像と前記基準画像との間に位置する中間画像の少なくとも1つについても、前記注目画像と同様にして、該中間画像に含まれる前記被写体の位置を前記基準画像に含まれる前記被写体の位置に合わせた最終位置合わせ画像を生成するものであり、
    前記2つの注目画像に基づいて生成された2つの前記最終位置合わせ画像の一方と、前記2つの注目画像の他方及び前記中間画像に基づいて各々生成された前記各最終位置合わせ画像との差分による差分画像を各々生成する手段をさらに備えたことを特徴とする請求項10または11記載の画像読影支援装置。
  15. 前記各差分画像中の画素値を1種類以上の閾値により2以上の区分に分類し、該区分を前記各差分画像中で識別可能な態様にしたマップ画像を各々生成する手段をさらに備えたことを特徴とする請求項14記載の画像読影支援装置。
  16. 前記位置合わせ処理が、該処理対象の2つの画像中の前記被写体の位置に注目し、該2つの画像中の各画素の位置の対応関係を求め、該画素毎に、前記2つの画像の一方から他方への移動方向および移動量を求めるものであり、
    前記処理対象の2つの画像の一方を所定の画素数を有する複数の局所領域に分割し、前記画素毎の移動方向および移動量に基づいて、前記局所領域毎の移動方向および/または移動量を求め、該局所領域毎の移動方向および/または移動量を該局所領域の各位置に対応づけて表した局所移動状態画像を生成する手段をさらに備えたことを特徴とする請求項10または11記載の画像読影支援装置。
  17. 前記位置合わせ処理が、該処理対象の2つの画像中の前記被写体の位置に注目し、該2つの画像中の各画素の位置の対応関係を求め、該画素毎に、前記2つの画像の一方から他方への移動方向および移動量を求めるものであり、
    前記状態変化の順に並べた場合に隣接しない2つの画像間における各画素の移動方向および移動量を、前記2つの画像間に存在する画像を対象とする前記位置合わせ処理の各々によって求められる前記画素毎の移動方向および移動量をベクトルとして加算することによって求め、前記隣接しない2つの画像のうちの一方を所定の画素数を有する複数の局所領域に分割し、前記隣接しない2つの画像間における画素毎の移動方向および移動量に基づいて、該隣接しない2つの画像間における局所領域毎の移動方向および/または移動量を求め、該局所領域毎の移動方向および/または移動量を該局所領域の各位置に対応づけて表した局所移動状態画像を生成する手段をさらに備えたことを特徴とする請求項10または11記載の画像読影支援装置。
  18. 前記被写体が少なくとも骨部と軟部とを含むものであり、
    前記被写体の状態変化を表す3以上の医用放射線画像から前記軟部のみを含む軟部画像を各々生成する軟部画像生成手段をさらに備え、
    前記各位置合わせ処理が、生成された該軟部画像の各々を入力として行われるものであることを特徴とする第10項から第17項のいずれか1項に記載の画像読影支援装置。
  19. 前記被写体の状態変化を表す3以上の画像が、複数の呼吸段階を撮影した人間の胸部の医用放射線画像であることを特徴とする第10項から第18項のいずれか1項に記載の画像読影支援装置。
  20. 前記2つの注目画像が、最大呼気画像と最大吸気画像とであることを特徴とする請求項19記載の画像読影支援装置。
  21. コンピュータを、被写体の状態変化を表す3以上の画像を前記状態変化の順に並べた場合に隣接しない2つの注目画像の比較読影を支援するように機能させる画像読影支援プログラムであって、
    前記コンピュータを
    前記3以上の画像のうちの1つの画像を基準画像とし、
    前記2つの注目画像の一方と前記基準画像との間にあり、該注目画像の一方に隣接する第1の中間画像に含まれる前記被写体の位置に、該注目画像の一方に含まれる前記被写体の位置を合わせる位置合わせ処理を行って、該注目画像の一方に含まれる前記被写体の位置を変換した第1の位置合わせ画像を生成し、
    次に、1以上の自然数nについて、第nの中間画像と前記基準画像との間にあり、前記第nの中間画像に隣接する第(n+1)の中間画像に含まれる前記被写体の位置に、第nの位置合わせ画像に含まれる前記被写体の位置を合わせる位置合わせ処理を行って、前記第nの位置合わせ画像に含まれる前記被写体の位置を変換した第(n+1)の位置合わせ画像を生成することを、n=1から順に前記第(n+1)の中間画像が前記基準画像と一致するまで繰り返し行い、
    前記2つの注目画像の他方についても同様にして、前記第1の位置合わせ画像を生成した後、前記第(n+1)の中間画像が前記基準画像と一致するまで第nの位置合わせ画像から第(n+1)の位置合わせ画像を生成する処理を繰り返し行う累積的位置合わせ画像生成手段として機能させ、
    これにより、該累積的位置合わせ画像生成手段が、前記2つの注目画像に含まれる前記被写体の各々の位置を、前記基準画像に含まれる前記被写体の位置に合わせた2つの最終位置合わせ画像を生成するようにしたことを特徴とする画像読影支援プログラム。
  22. コンピュータを、被写体の状態変化を表す3以上の画像を前記状態変化の順に並べた場合に隣接しない2つの注目画像の比較読影を支援するように機能させる画像読影支援プログラムであって、
    前記コンピュータを
    前記3以上の画像のうちの1つの画像を基準画像とし、
    前記2つの注目画像の一方と前記基準画像との間にあり、該注目画像の一方に隣接する第1の中間画像に含まれる前記被写体の位置に、該注目画像の一方に含まれる前記被写体の位置を合わせる位置合わせ処理を行って、第1の位置合わせ結果情報を生成し、
    次に、1以上の自然数nについて、第nの中間画像と前記基準画像との間にあり、前記第nの中間画像に隣接する第(n+1)の中間画像に含まれる前記被写体の位置に、前記注目画像の一方に含まれる前記被写体の位置を前記第1の位置合わせ結果情報から第nの位置合わせ結果情報までの情報に基づいて変換した後の前記被写体の位置を合わせる位置合わせ処理を行って、第(n+1)の位置合わせ結果情報を生成することを、n=1から順に前記第(n+1)の中間画像が前記基準画像と一致するまで繰り返し行い、
    前記2つの注目画像の他方についても同様にして、前記第1の位置合わせ結果情報を生成した後、前記第(n+1)の中間画像が前記基準画像と一致するまで第(n+1)の位置合わせ結果情報を生成する処理を繰り返し行う累積的位置合わせ結果情報生成手段と、
    前記2つの注目画像に含まれる前記被写体の各々の位置を該2つの注目画像の各々について生成されたすべての位置合わせ結果情報に基づいて各々変換し、該2つの注目画像に含まれる被写体の各々の位置を前記基準画像に含まれる前記被写体の位置に合わせた2つの最終位置合わせ画像を生成する最終位置合わせ画像生成手段として
    機能させることを特徴とする画像読影支援プログラム。
  23. 前記コンピュータを、前記2つの最終位置合わせ画像の差分による最終差分画像を生成する最終差分画像生成手段としてさらに機能させることを特徴とする請求項21または22記載の画像読影支援プログラム。
  24. 前記コンピュータを、前記最終差分画像中の画素値を1種類以上の閾値により2以上の区分に分類し、該区分を前記最終差分画像中で識別可能な態様にした最終マップ画像を生成する最終マップ画像生成手段としてさらに機能させることを特徴とする請求項23記載の画像読影支援プログラム。
  25. 前記累積的位置合わせ画像生成手段が、前記注目画像と前記基準画像との間に位置する中間画像の少なくとも1つについても、前記注目画像と同様にして、該中間画像に含まれる前記被写体の位置を前記基準画像に含まれる前記被写体の位置に合わせた最終位置合わせ画像を生成するように前記コンピュータを機能させ、
    前記コンピュータを、前記2つの注目画像に基づいて生成された2つの前記最終位置合わせ画像の一方と、前記2つの注目画像の他方及び前記中間画像に基づいて各々生成された前記各最終位置合わせ画像との差分による差分画像を各々生成する手段としてさらに機能させることを特徴とする請求項21または22記載の画像読影支援プログラム。
  26. 前記コンピュータを、前記各差分画像中の画素値を1種類以上の閾値により2以上の区分に分類し、該区分を前記各差分画像中で識別可能な態様にしたマップ画像を各々生成する手段としてさらに機能させることを特徴とする請求項25記載の画像読影支援プログラム。
  27. 前記位置合わせ処理が、該処理対象の2つの画像中の前記被写体の位置に注目し、該2つの画像中の各画素の位置の対応関係を求め、該画素毎に、前記2つの画像の一方から他方への移動方向および移動量を求めるものであり、
    前記コンピュータを、
    前記処理対象の2つの画像の一方を所定の画素数を有する複数の局所領域に分割し、前記画素毎の移動方向および移動量に基づいて、前記局所領域毎の移動方向および/または移動量を求め、該局所領域毎の移動方向および/または移動量を該局所領域の各位置に対応づけて表した局所移動状態画像を生成する手段としてさらに機能させることを特徴とする請求項21または22記載の画像読影支援プログラム。
  28. 前記位置合わせ処理が、該処理対象の2つの画像中の前記被写体の位置に注目し、該2つの画像中の各画素の位置の対応関係を求め、該画素毎に、前記2つの画像の一方から他方への移動方向および移動量を求めるものであり、
    前記コンピュータを、
    前記状態変化の順に並べた場合に隣接しない2つの画像間における各画素の移動方向および移動量を、前記2つの画像間に存在する画像を対象とする前記位置合わせ処理の各々によって求められる前記画素毎の移動方向および移動量をベクトルとして加算することによって求め、前記隣接しない2つの画像のうちの一方を所定の画素数を有する複数の局所領域に分割し、前記隣接しない2つの画像間における画素毎の移動方向および移動量に基づいて、該隣接しない2つの画像間における局所領域毎の移動方向および/または移動量を求め、該局所領域毎の移動方向および/または移動量を該局所領域の各位置に対応づけて表した局所移動状態画像を生成する手段としてさらに機能させることを特徴とする請求項21または22記載の画像読影支援プログラム。
  29. 前記被写体が少なくとも骨部と軟部とを含むものであり、
    前記コンピュータを、前記被写体の状態変化を表す3以上の医用放射線画像から前記軟部のみを含む軟部画像を各々生成する軟部画像生成手段としてさらに機能させ、
    前記各位置合わせ処理が、生成された該軟部画像の各々を入力として行われるように前記コンピュータを機能させることを特徴とする第21項から第28項のいずれか1項に記載の画像読影支援プログラム。
JP2004158580A 2003-06-06 2004-05-28 画像読影支援方法及び装置並びにプログラム Expired - Lifetime JP4493408B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004158580A JP4493408B2 (ja) 2003-06-06 2004-05-28 画像読影支援方法及び装置並びにプログラム
US10/860,564 US7286694B2 (en) 2003-06-06 2004-06-04 Method and apparatus for aiding image interpretation and computer-readable recording medium storing program therefor

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003161916 2003-06-06
JP2004158580A JP4493408B2 (ja) 2003-06-06 2004-05-28 画像読影支援方法及び装置並びにプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005020719A true JP2005020719A (ja) 2005-01-20
JP4493408B2 JP4493408B2 (ja) 2010-06-30

Family

ID=34106809

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004158580A Expired - Lifetime JP4493408B2 (ja) 2003-06-06 2004-05-28 画像読影支援方法及び装置並びにプログラム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7286694B2 (ja)
JP (1) JP4493408B2 (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006314778A (ja) * 2005-04-15 2006-11-24 Toshiba Corp 医用画像処理装置及び医用画像処理方法
WO2006137294A1 (ja) * 2005-06-21 2006-12-28 National University Corporation Kanazawa University X線診断支援装置、プログラム及び記録媒体
JP2008167854A (ja) * 2007-01-10 2008-07-24 Shimadzu Corp 放射線撮像装置
JP2009160100A (ja) * 2007-12-28 2009-07-23 Shimadzu Corp 画像処理装置およびx線撮影装置
JP2010158288A (ja) * 2009-01-06 2010-07-22 Konica Minolta Holdings Inc 画像表示装置およびプログラム
EP2375378A1 (en) 2010-03-31 2011-10-12 Fujifilm Corporation Medical image diagnosis assisting apparatus and method, and computer readable recording medium on which is recorded program for the same
JP2012000297A (ja) * 2010-06-18 2012-01-05 Konica Minolta Medical & Graphic Inc 動画像処理装置及びプログラム
JP2012192255A (ja) * 2012-07-13 2012-10-11 Konica Minolta Holdings Inc 画像表示装置およびプログラム
JP2014508021A (ja) * 2011-03-16 2014-04-03 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ 頸部を検査する医療機器
WO2014156444A1 (ja) * 2013-03-28 2014-10-02 富士フイルム株式会社 画像表示装置および方法
WO2014162911A1 (ja) * 2013-04-05 2014-10-09 東芝メディカルシステムズ株式会社 医用画像処理装置及び医用画像処理方法
JP2015170204A (ja) * 2014-03-07 2015-09-28 株式会社リコー 画像処理装置、システム、画像処理方法およびプログラム
JP2017039007A (ja) * 2008-10-27 2017-02-23 東芝メディカルシステムズ株式会社 X線診断装置
JP2018148965A (ja) * 2017-03-10 2018-09-27 コニカミノルタ株式会社 動態解析システム
JP2019171102A (ja) * 2019-05-30 2019-10-10 コニカミノルタ株式会社 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム

Families Citing this family (32)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7903849B2 (en) * 2005-04-15 2011-03-08 Kabushiki Kaisha Toshiba Medical image processing apparatus
US8194946B2 (en) * 2005-07-28 2012-06-05 Fujifilm Corporation Aligning apparatus, aligning method, and the program
US8406489B2 (en) * 2005-09-09 2013-03-26 Olympus Medical Systems Corp Image display apparatus
US8414123B2 (en) * 2007-08-13 2013-04-09 Novartis Ag Toric lenses alignment using pre-operative images
US9655775B2 (en) 2007-08-13 2017-05-23 Novartis Ag Toric lenses alignment using pre-operative images
WO2009078297A1 (ja) * 2007-12-19 2009-06-25 Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. 動態画像処理システム
US9168173B2 (en) 2008-04-04 2015-10-27 Truevision Systems, Inc. Apparatus and methods for performing enhanced visually directed procedures under low ambient light conditions
US9226798B2 (en) 2008-10-10 2016-01-05 Truevision Systems, Inc. Real-time surgical reference indicium apparatus and methods for surgical applications
EP2335217A4 (en) * 2008-10-10 2014-02-05 Gen Electric AUTOMATED MANAGEMENT OF MEDICAL DATA USING EXPERTS 'KNOWLEDGE AND SCIENCE OF APPLIED COMPLEXITY FOR RISK ASSESSMENT AND DIAGNOSIS
US10117721B2 (en) 2008-10-10 2018-11-06 Truevision Systems, Inc. Real-time surgical reference guides and methods for surgical applications
ATE509568T1 (de) 2008-10-22 2011-06-15 Sensomotoric Instr Ges Fuer Innovative Sensorik Mbh Verfahren und vorrichtung zur bildverarbeitung für computerunterstützte augenoperationen
WO2010086776A1 (en) * 2009-01-30 2010-08-05 Koninklijke Philips Electronics N.V. System for providing lung ventilation information
US9119565B2 (en) * 2009-02-19 2015-09-01 Alcon Research, Ltd. Intraocular lens alignment
US9173717B2 (en) * 2009-02-20 2015-11-03 Truevision Systems, Inc. Real-time surgical reference indicium apparatus and methods for intraocular lens implantation
EP2399236A4 (en) * 2009-02-23 2014-07-09 Gen Electric MULTISENSORY MEDICAL SYSTEM OF A PLACE OF INTERVENTION AND METHOD
TWI406181B (zh) * 2009-05-11 2013-08-21 Nat Univ Tsing Hua 一種建構和搜尋三維影像資料庫之方法
US8498459B2 (en) * 2009-10-08 2013-07-30 Siemens Aktiengesellschaft System and method for verifying registration accuracy in digital medical images
JP5597429B2 (ja) 2010-03-31 2014-10-01 富士フイルム株式会社 医用画像処理装置および方法、並びにプログラム
JP5537262B2 (ja) * 2010-05-28 2014-07-02 株式会社東芝 X線画像診断装置
US9224229B2 (en) * 2010-11-24 2015-12-29 Blackford Analysis Limited Process and apparatus for data registration
US8837791B2 (en) 2010-12-22 2014-09-16 Kabushiki Kaisha Toshiba Feature location method and system
US8904517B2 (en) 2011-06-28 2014-12-02 International Business Machines Corporation System and method for contexually interpreting image sequences
WO2014036499A1 (en) 2012-08-30 2014-03-06 Truevision Systems, Inc. Imaging system and methods displaying a fused multidimensional reconstructed image
JP6413927B2 (ja) * 2015-05-25 2018-10-31 コニカミノルタ株式会社 動態解析装置及び動態解析システム
JP6565422B2 (ja) * 2015-07-24 2019-08-28 富士通株式会社 画像処理プログラム、画像処理装置及び画像処理方法
US11200664B2 (en) 2015-12-18 2021-12-14 The Regents Of The University Of California Interpretation and quantification of emergency features on head computed tomography
JP2017176202A (ja) * 2016-03-28 2017-10-05 コニカミノルタ株式会社 動態解析システム
JP2018110637A (ja) 2017-01-10 2018-07-19 コニカミノルタ株式会社 動態画像処理装置
US10917543B2 (en) 2017-04-24 2021-02-09 Alcon Inc. Stereoscopic visualization camera and integrated robotics platform
US11083537B2 (en) 2017-04-24 2021-08-10 Alcon Inc. Stereoscopic camera with fluorescence visualization
US10299880B2 (en) 2017-04-24 2019-05-28 Truevision Systems, Inc. Stereoscopic visualization camera and platform
JP6958202B2 (ja) 2017-10-03 2021-11-02 コニカミノルタ株式会社 動態画像処理装置及びプログラム

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0737074A (ja) * 1992-11-25 1995-02-07 Arch Dev Corp 時間的に連続する胸部画像間の経時変化を検出する方法及び装置
JPH10118042A (ja) * 1996-10-16 1998-05-12 Taku Yoshizawa 時系列mri(又はct等)画像データの処理方法、薬剤効能等分析方法、時系列画像データの処理方法とその装置
JP2000342558A (ja) * 1999-06-04 2000-12-12 Konica Corp 画像の位置合わせ処理装置及び画像間演算処理装置
JP2001157675A (ja) * 1999-12-02 2001-06-12 Fuji Photo Film Co Ltd 画像表示方法および画像表示装置
JP2002032735A (ja) * 2000-05-12 2002-01-31 Fuji Photo Film Co Ltd 画像の位置合わせ方法および装置
JP2003510730A (ja) * 1999-09-30 2003-03-18 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 画像処理方法及び画像列における移動対象を追跡するシステム
JP2003290193A (ja) * 2002-04-03 2003-10-14 Canon Inc 放射線画像処理装置、放射線画像用装置、放射線画像用システム、プログラム、コンピュータ可読記憶媒体、及び放射線画像処理方法
JP2004000410A (ja) * 2002-04-03 2004-01-08 Canon Inc 放射線画像処理方法、放射線画像処理装置、放射線画像処理システム、プログラム、コンピュータ可読媒体、画像診断支援方法、及び画像診断支援システム
JP2004222864A (ja) * 2003-01-21 2004-08-12 Mitsubishi Research Institute Inc 診断支援システム、診断支援方法及び診断支援プログラム

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5249045A (en) * 1954-12-24 1993-09-28 Lemelson Jerome H Apparatus and methods for automated observation of three-dimensional objects
US5144421A (en) * 1954-12-24 1992-09-01 Lemelson Jerome H Methods and apparatus for scanning objects and generating image information
US4209852A (en) * 1974-11-11 1980-06-24 Hyatt Gilbert P Signal processing and memory arrangement
JPH06269444A (ja) * 1993-03-24 1994-09-27 Fujitsu Ltd 放射線三次元画像の生成方法
US5790690A (en) * 1995-04-25 1998-08-04 Arch Development Corporation Computer-aided method for automated image feature analysis and diagnosis of medical images
US6122042A (en) * 1997-02-07 2000-09-19 Wunderman; Irwin Devices and methods for optically identifying characteristics of material objects
US7221464B2 (en) * 2000-12-01 2007-05-22 Konica Corporation Image recording apparatus and test pattern for evaluating recorded image

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0737074A (ja) * 1992-11-25 1995-02-07 Arch Dev Corp 時間的に連続する胸部画像間の経時変化を検出する方法及び装置
JPH10118042A (ja) * 1996-10-16 1998-05-12 Taku Yoshizawa 時系列mri(又はct等)画像データの処理方法、薬剤効能等分析方法、時系列画像データの処理方法とその装置
JP2000342558A (ja) * 1999-06-04 2000-12-12 Konica Corp 画像の位置合わせ処理装置及び画像間演算処理装置
JP2003510730A (ja) * 1999-09-30 2003-03-18 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 画像処理方法及び画像列における移動対象を追跡するシステム
JP2001157675A (ja) * 1999-12-02 2001-06-12 Fuji Photo Film Co Ltd 画像表示方法および画像表示装置
JP2002032735A (ja) * 2000-05-12 2002-01-31 Fuji Photo Film Co Ltd 画像の位置合わせ方法および装置
JP2003290193A (ja) * 2002-04-03 2003-10-14 Canon Inc 放射線画像処理装置、放射線画像用装置、放射線画像用システム、プログラム、コンピュータ可読記憶媒体、及び放射線画像処理方法
JP2004000410A (ja) * 2002-04-03 2004-01-08 Canon Inc 放射線画像処理方法、放射線画像処理装置、放射線画像処理システム、プログラム、コンピュータ可読媒体、画像診断支援方法、及び画像診断支援システム
JP2004222864A (ja) * 2003-01-21 2004-08-12 Mitsubishi Research Institute Inc 診断支援システム、診断支援方法及び診断支援プログラム

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006314778A (ja) * 2005-04-15 2006-11-24 Toshiba Corp 医用画像処理装置及び医用画像処理方法
WO2006137294A1 (ja) * 2005-06-21 2006-12-28 National University Corporation Kanazawa University X線診断支援装置、プログラム及び記録媒体
JP4797173B2 (ja) * 2005-06-21 2011-10-19 国立大学法人金沢大学 X線診断支援装置、プログラム及び記録媒体
JP2008167854A (ja) * 2007-01-10 2008-07-24 Shimadzu Corp 放射線撮像装置
JP2009160100A (ja) * 2007-12-28 2009-07-23 Shimadzu Corp 画像処理装置およびx線撮影装置
JP2017039007A (ja) * 2008-10-27 2017-02-23 東芝メディカルシステムズ株式会社 X線診断装置
JP2010158288A (ja) * 2009-01-06 2010-07-22 Konica Minolta Holdings Inc 画像表示装置およびプログラム
EP2375378A1 (en) 2010-03-31 2011-10-12 Fujifilm Corporation Medical image diagnosis assisting apparatus and method, and computer readable recording medium on which is recorded program for the same
JP2012000297A (ja) * 2010-06-18 2012-01-05 Konica Minolta Medical & Graphic Inc 動画像処理装置及びプログラム
JP2014508021A (ja) * 2011-03-16 2014-04-03 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ 頸部を検査する医療機器
JP2012192255A (ja) * 2012-07-13 2012-10-11 Konica Minolta Holdings Inc 画像表示装置およびプログラム
WO2014156444A1 (ja) * 2013-03-28 2014-10-02 富士フイルム株式会社 画像表示装置および方法
JP2014188250A (ja) * 2013-03-28 2014-10-06 Fujifilm Corp 画像表示装置および方法
US9911064B2 (en) 2013-03-28 2018-03-06 Fujifilm Corporation Image display device and method
WO2014162911A1 (ja) * 2013-04-05 2014-10-09 東芝メディカルシステムズ株式会社 医用画像処理装置及び医用画像処理方法
JP2014210171A (ja) * 2013-04-05 2014-11-13 東芝メディカルシステムズ株式会社 医用画像処理装置及び医用画像処理方法
US9730666B2 (en) 2013-04-05 2017-08-15 Toshiba Medical Systems Corporation Medical image processing apparatus and medical image processing method
JP2015170204A (ja) * 2014-03-07 2015-09-28 株式会社リコー 画像処理装置、システム、画像処理方法およびプログラム
JP2018148965A (ja) * 2017-03-10 2018-09-27 コニカミノルタ株式会社 動態解析システム
JP2019171102A (ja) * 2019-05-30 2019-10-10 コニカミノルタ株式会社 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
US20050025365A1 (en) 2005-02-03
JP4493408B2 (ja) 2010-06-30
US7286694B2 (en) 2007-10-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4493408B2 (ja) 画像読影支援方法及び装置並びにプログラム
US9763639B2 (en) Tomography imaging apparatus and method of reconstructing tomography image
JP6402422B2 (ja) 医用画像処理装置及び医用画像処理方法
JP5643304B2 (ja) 胸部トモシンセシスイメージングにおけるコンピュータ支援肺結節検出システムおよび方法並びに肺画像セグメント化システムおよび方法
JP2006239195A (ja) コンピュータによる画像診断支援方法および画像診断支援装置ならびにプログラム
JP5551960B2 (ja) 診断支援システム、診断支援プログラムおよび診断支援方法
JP6958202B2 (ja) 動態画像処理装置及びプログラム
JP2016193191A (ja) 医用画像処理装置及び医用画像処理プログラム
JP6217241B2 (ja) 胸部診断支援システム
JP2005151099A (ja) 放射線画像処理装置及び処理方法
JP2018175226A (ja) 医用画像分類装置、方法およびプログラム
JP2008006188A (ja) 医用画像表示処理装置、及び、医用画像表示処理プログラム
JP5976293B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
US20240193766A1 (en) Image processing apparatus and image processing method
WO2023163933A1 (en) Registration of deformable structures
JP4493436B2 (ja) 画像読影支援方法および装置ならびにプログラム
JP2002219123A (ja) 投影変換装置及び方法並びに経時差分画像作成装置及び方法
CN111798535A (zh) Ct图像增强显示方法及计算机可读存储介质
JP4830564B2 (ja) 医用画像システム
JP5100041B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理プログラム
JP6852545B2 (ja) 画像表示システム及び画像処理装置
JP6927020B2 (ja) 動態画像処理方法、動態画像処理装置及びプログラム
JP5051025B2 (ja) 画像生成装置、プログラム、および画像生成方法
JP2005136594A (ja) 画像処理装置及びその制御方法
JP2006247293A (ja) 画像処理方法および画像処理装置ならびにプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20061207

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070308

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100301

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100323

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100406

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130416

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130416

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140416

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250