JP4830564B2 - 医用画像システム - Google Patents

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Description

本発明は、被写体の胸部を撮影して胸部画像を得、これを表示する医用画像システムに関する。
近年、人体に入り込んだアスベストが塵肺や中皮種等の重得な疾病を誘起するとして問題となっている。このため、患者の胸部X線画像を撮影し、このX線画像から人体内のアスベストの有無を検出するための検査が行われている。アスベストの検出により、迅速な処置(治療、予防措置)につなげ、発病を抑制することが期待される。
しかし、通常の検査で行われる一般的なX線の撮影方法では、アスベストのような直径約10μm以下の微細な構造物を可視画像化することは困難である。仮に、可視画像化できたとしても視認性が低く、医師が観察(判別)できないことが多い、これは、X線撮影で使用される画像検出器の空間解像度よりも撮影対象の構造物のサイズが小さいためである。
上記アスベストのような微小な対象物を精細に観察可能なX線画像を得るためには、拡大撮影が有効である。拡大撮影は、X線管の焦点径、X線管から被写体までの距離、被写体から画像検出器までの距離を所定の関係とすることにより、実際の被写体のサイズよりも拡大されたX線画像を得る方法である。
従来から、このような拡大撮影と腹部等を撮影対象とする一般的な通常撮影とを切替可能な撮影システムが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−270201号公報
撮影画像は読影時に視認性が良くなるように階調処理、鮮鋭性調整処理等の各種の画像処理がなされた後に表示されることが多い。
しかしながら、拡大撮影ではその撮影方法の違いから通常撮影とは異なる濃度特性の画像が得られるため、通常撮影と同様の画像処理を行ったとしてもアスベストの視認性が向上するわけではない。
従って、従来通り一律に同じ画像処理を施していたのでは、その処理画像を医師に提供しても医師のアスベスト陰影の読影作業の効率化は望めないと思われる。
本発明の課題は、撮影画像におけるアスベスト陰影を医師が容易にかつ効率的に判別することができるように撮影画像の表示を行うことである。
請求項1に記載の発明は、医用画像システムにおいて、
第1のX線管を用いて被写体の胸部全体を撮影する通常撮影と、前記第1のX線管よりも焦点径の小さい第2のX線管を用いて胸部の一部を撮影する位相コントラスト拡大撮影とを切替えて撮影を行う撮影手段と、
前記通常撮影により撮影された胸部の全体画像及び前記位相コントラスト拡大撮影により撮影された胸部の部分画像のデータを生成するデータ生成手段と、
前記全体画像に対し、第1条件で階調変換処理を行って、読影用の全体画像を生成する手段と、
前記部分画像に対し、階調変換特性の直線部分の傾きが前記第1の条件よりも大きい第2の条件で階調変換処理を行って、アスベスト検出用の部分画像を生成する手段と、
画像表示を行うための表示手段と、
前記読影用の全体画像及び前記アスベスト検出用の部分画像を、位置関係を関連づけて前記表示手段表示させる制御手段と、
を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の医用画像システムにおいて、
前記データ生成手段により生成された部分画像に対し前記第1の条件で階調変換処理を行って、読影用の部分画像を生成する手段と、
前記読影用の部分画像を、前記アスベスト検出用の部分画像と切り替えて前記表示手段に表示させる手段と、を備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の医用画像システムにおいて、
前記アスベスト検出用の部分画像を生成する手段は、前記データ生成手段により生成された部分画像に対し、前記第2の条件で階調変換処理を行うとともに、階調反転処理を行ってアスベスト検出用の部分画像を生成することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の医用画像システムにおいて、
前記第1の条件における階調変換特性の直線部分の傾きは、2.5〜4.0の範囲であり、
前記第2の条件における階調変換特性の直線部分の傾きは、20以上であることを特徴とする。
発明によれば、医師は全体画像と部分画像を比較しながら読影することが可能となる。部分画像は、拡大撮影手法の一種である位相コントラスト撮影を採用し、位相コントラスト効果(エッジ効果)を有するため、全体画像よりも、吸引されたアスベストや人体構造物等の陰影の辺縁が明瞭となっている。また、第2の条件により階調変換処理を施すことにより、アスベスト陰影とその背景のコントラストを増大させて、微小なアスベスト陰影をも視認可能な画質とすることができる。よって、このような部分画像を全体画像と組み合わせて観察することにより、読影の効率化を図ることができる。医師はアスベスト陰影のような微小な陰影を目視で検出するにあたり、同一患者について全体的に、また部分的に拡大された画像を観察することができ、医師は容易にかつ効率的にアスベスト陰影の検出を行うことが可能となる
まず、構成を説明する。
図1に、本実施形態におけるX線画像システム100の構成を示す。
X線画像システム100は、図1に示すように、撮影装置10、画像処理装置20、フィルム出力装置30、画像サーバ40、表示装置50を備えて構成されており、各装置10〜50はネットワークNを介して接続されている。ネットワークNは、DICOM(Digital Imaging and Communication in Medicine)規格に準拠したLAN(Local Area Network)である。
X線画像システム100では、撮影装置10において被写体の胸部にX線を照射することによりX線画像のデジタルデータを生成すると、当該X線画像に対する各種画像処理を画像処理装置20により施す。画像処理装置20から出力された処理画像は画像サーバ40に保存され、フィルム出力装置30に出力されたり、或いは表示装置50からの要求に応じて表示装置50に出力される。
以下、各構成装置について説明する。
撮影装置10は、図2に示すように、X線源2、画像生成装置3を備えて構成されており、X線源2から被写体Wに向けて照射したX線を画像生成装置3内の画像検出器31で検出し、そのX線量に応じたX線画像のデジタルデータを生成するものである。
X線源2は、X線を発生させて被写体Wに向けて照射するものである。X線源2では2種類のX線源21、22(図3参照)が切替可能に設置されている。X線源21は通常撮影用に準備された焦点径D1(μm)のX線管を有する。X線源22は拡大撮影の1種である位相コントラスト撮影用に準備された焦点径D2(μm)のX線管を有する。撮影時には、X線源21、22を切り替えることにより、通常撮影及び拡大撮影を切り替えて撮影することが可能となっている。
ここで、通常撮影とは、図3に示すように被写体Wと接する位置に画像検出器31を配置する撮影方法をいう。この場合、被写体Wを透過したX線を画像検出器31ですぐに受けるので、そのX線画像はライフサイズ(被写体Wと同一サイズであることをいう)とほぼ等サイズとなる。
一方、拡大撮影とは、図3に示すように被写体Wと画像検出器31間に距離を設ける撮影方法をいう。この場合、X線源2からコーンビーム状に照射されたX線は被写体Wを透過した後、なおコーンビーム状に画像検出器31に入射するため、得られるX線画像はライフサイズに比して拡大されたサイズとなる。この拡大サイズの画像を拡大画像という。
拡大画像のライフサイズに対する拡大率Mは、X線源2から被写体Wまでの距離をR1、被写体Wから画像検出器31までの距離をR2、X線源2から画像検出器31までの距離をR3(R3=R1+R2)とすると、下記式(1)により求めることができる。
M=R3/R1・・・(1)
拡大率Mは、距離R1及びR2を増減することにより調整が可能である。
撮影室内等、距離R3の設定に制限がある場合には、距離R3は固定し、その固定した距離R3の中で距離R1、R2の比率を変えればよい。
本実施形態においては、前述した拡大撮影において、特開2001−91479号公報等に開示されているような、R1、R2、R3及び焦点径D2の設定を所定の範囲とせしめることで、被写体辺縁のエッジ強調効果が得られる位相コントラスト撮影を採用している。
位相コントラスト撮影で得られた位相コントラスト画像では、被写体Wの辺縁を通過することにより屈折したX線が被写体Wを介さずに通過したX線と重なり合い、重なった部分のX線強度が強くなる現象が生じる。一方で、屈折したX線の分だけ、被写体Wの辺縁内側の部分においてX線強度が弱くなる現象が生じる。そのため、被写体Wの辺縁を境にしてX線強度差が広がるエッジ強調作用(エッジ効果ともいう)が働き、辺縁部分が鮮鋭に描写された視認性の高いX線画像が得られることとなる。
X線源2が点線源であるとみなした場合、辺縁部分におけるX線強度は図4の実線で示すようなものとなる。図4に示すEはエッジ強調の半値幅を示し、下記式(2)により求めることができる。半値幅Eはエッジの山−谷間の距離を示す。
Figure 0004830564
しかし、医療現場や非破壊検査施設では、X線源としてクーリッジX線管(熱電子X線管ともいう)が広く使用されており、このクーリッジX線管では焦点径がある程度大きくなるため、理想的な点線源とみなすことができない。この場合、エッジ強調の半値幅Eが広がり、かつ強度が低下する幾何学的不鋭の現象が生じ、図4の点線で示すようなX線強度となる。この幾何学的不鋭はボケと呼ばれる。
ボケが生じた場合のエッジ強調の半値幅をEBとすると、EBは下記式(3)から求めることができる。
Figure 0004830564
式中、δ及びrの定義は式2と同じである。
また、EBはボケが無い場合のエッジ強調半値幅Eにボケの大きさを示すBを加え、EB=E+Bで示される。
上述のように、X線源2の焦点径が小さいほど、ボケが減少し、得られるエッジ効果が大きくなる。よって、D1>D2としてX線源21、22を準備し、微細なアスベスト陰影の拡大撮影時には通常撮影に用いられる焦点径D1よりもさらに小焦点径D2のX線源22を用いるものである。
また、X線源2はその位置を上下左右に移動可能に構成されている。X線源2の位置を移動することにより、コーンビーム状に照射されるX線の照射中心位置(これをターゲットという)を自由に変更することができる。ターゲットは撮影により得られる撮影画像の中心位置となるものである。
図5(a)に示すように、胸部全体を撮影範囲とした通常撮影を行い、胸部の全体画像Tを得るとともに、その胸部の一部分P1、P2を撮影範囲とした拡大撮影を行う場合、ターゲットは図5(b)に示すようなものとなる。
胸部全体を撮影する通常撮影では、図5(b)に示すように胸部の中心(図中、中心は十字のマーカで示す)をターゲットとしてX線を照射していたのに対し、拡大撮影では拡大する部分の中心にターゲットを合わせる必要がある。このターゲットの変更に伴うX線源2の移動量及び移動方向は、通常撮影のターゲットを基準に相対的な位置関係で求めておくこととする。ターゲット位置の変更時には予め記憶された移動量、移動方向に応じてX線源2の位置が移動される。
例えば、通常撮影のターゲット位置の位置座標を原点(0、0)とすると、通常撮影から部分P1の拡大撮影に切り替える際には、現在位置(0、0)から部分P1の中心(x1、y1)の位置へターゲット位置が変更される。X線源2の移動量はX方向へx1、Y方向へy1である。次に、部分P1の拡大撮影から部分P2の拡大撮影に切り替える際には、現在位置(x1、x2)から部分P2の中心(x2、y2)の位置へターゲット位置が変更される。X線源2の移動量はX方向へ(x2−x1)、Y方向へ(y2−y1)である。
画像生成装置3は、図2に示すように画像検出器31を含む撮影部32、撮影制御を行うための本体部33等を備えて構成されている。
撮影部32は、画像検出器31を内蔵し、撮影部位に合わせてその高さ位置を調整可能に構成されている。
画像検出器31は照射されるX線を検出するものである。画像検出器31としては、X線エネルギーを吸収、蓄積可能な揮尽性蛍光体プレートやFPD(Flat Panel Detector)等を適用することができる。揮尽性蛍光体プレートを適用する場合、当該揮尽性蛍光体プレートにレーザ光等の励起光を照射し、蛍光体プレートから出射される輝尽光を画像信号に光電変換する読取部が撮影部32内に設けられる。読取部により生成された画像信号(アナログ信号)は本体部33に出力される。
なお、画像検出器31として蛍光体プレートが筐体に収容されたカセッテが用いられた場合には、カセッテ専用の読取装置を用いて画像信号の読取処理、デジタル化が行われることとなる。
一方、FPDは入射したX線量に応じて電気信号を生成する変換素子がマトリクス上に配設されたものであり、FPD内で直接電気信号(アナログ)を生成する点で上記蛍光体プレートと異なる。FPDを適用した場合、FPD内で生成された電気信号がサンプリングによりデジタル信号に変換され、本体部33に出力される。
本体部33はX線源2と接続されており、X線源2及び撮影部32の撮影動作の制御操作を行うための操作部や、画像信号をデジタルデータに変換する等の各種信号処理、データ処理を行う処理部、画像生成装置3の各部を集中制御する制御部、他の外部装置と通信を行う通信部等を備えている。
本体部33では、操作部を介してX線源2における管電圧、管電流等のX線の照射条件や照射タイミング等を指示操作することが可能であり、制御部ではこの指示操作に応じてX線源2、撮影部32等の各部の動作を集中制御する。
画像処理装置20は、撮影装置10により生成された撮影画像に対し、各種画像処理を施すものである。画像処理装置20は、図6に示すように、制御部21a、操作部22、表示部23、通信部24、記憶部25、画像メモリ26、画像処理部27等を備えたコンピュータであり、画像処理プログラムと制御部21aとの協働により各種画像処理を実現するものである。
制御部21aは、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等からなり、記憶部25に記憶された各種制御プログラムをCPUにより読み出してRAMに展開し、これらプログラムに従って各種演算や各部の集中制御を行う。
操作部22は、マウスやキーボード等を備えてこれらの操作に応じた操作信号を生成し、制御部21aに出力する。
表示部23は、ディスプレイを備えて制御部21aの制御に従って各種表示画面を表示する。
通信部24は、ネットワークインターフェイスカード等の通信用インターフェイスを備え、ネットワークN上の外部装置と通信を行う。
記憶部25は、制御部21aにおいて実行される各種プログラムや画像処理部27において実行される画像処理プログラム、その実行に必要なパラメータやデータ等を記憶している。
画像メモリ26は、画像処理対象の撮影画像や処理後の処理画像を記憶するためのメモリである。
画像処理部27は、画像処理プログラムに従って各種画像処理を実行する。画像処理としては、前処理として照射野認識処理、関心領域の設定を行った後、階調変換処理、周波数強調処理、階調反転処理等の各種画像処理を施すことが可能である。また、画像処理部27は、撮影画像或いは処理画像の画像解析を行うことにより、アスベスト陰影の候補領域を検出する検出処理を行う。
まず、撮影画像上に表れるアスベスト陰影の特徴について説明した後、各画像処理について説明する。
人体の構造物は、主にC、H、O、Ca等の元素から構成されている一方、アスベストは主にSi、O、Fe、Mg等の元素から構成されている。各構成元素とそのX線吸収率の関係は下記表1のようになる。
Figure 0004830564
アスベストは、口から吸入され肺胞中に存在することが多い。肺胞構成元素は主にC、H、O、N等であり、アスベストの主成分であるSiとのX線吸収率を比較すると、その差は10倍以上である。そのため、同一X線量が人体に照射された場合には画像検出器に到達するX線量の差も大きく、その撮影画像上におけるコントラスト(濃度差)も大きくなる。
また、人体の骨部はX線吸収率の大きいCaの含有率が多いため、人体を透過しづらく、画像検出器に到達するX線量が減少する。アスベストの構成元素Siと比較すると、SiのX線吸収率はCaの1/3であり、アスベストと肺胞のコントラストは、骨と肺胞のコントラストより小さいことが分かる。
従来から胸部を撮影したX線画像では、X線吸収率差が大きい骨部と肺胞部、肺血管部とを同時に読影しやすい濃度とするように、X線画像上の階調特性を調整している。しかし、このように調整された階調特性の下では、アスベストと肺胞のような比較的到達X線量の差が小さい画像部分において充分なコントラストが得られず、アスベストと肺胞の境界部分が判別できなくなってしまう。
よって、微小なアスベストを視認可能なX線画像を得るため、アスベスト陰影の検出に応じた階調変換処理及び/又は周波数強調処理を施すことにより、アスベスト陰影の視認性を向上させることができる。
〈階調変換処理〉
階調変換処理は、画像出力時の濃度、コントラストを調整するための処理である。医師がX線画像の読影により人体構造の疾病(例えば胸部における肺癌)の有無を診断する場合、X線画像上における構造物の濃度やコントラスト(階調性)に基づき、疾病の有無が判断される。よって、読影に適した濃度、コントラストに調整することにより、医師の疾病の検出作業を支援することができる。
階調変換処理は、(1)正規化処理、(2)基本LUT(ルックアップテーブル)を用いての変換処理の2段階で行い、最終的に所望の信号値範囲、階調特性となるように階調変換を行うものである。
従来、撮影にはスクリーン/フィルム方式が採用されていた背景から、揮尽性蛍光体プレートやFPD等の画像検出器31を用いたデジタル処理方式が採用された現在でも、医師の読影能(診断性能)を維持するため、スクリーン/フィルム方式で培われた階調特性(コントラスト)を目標として入力信号(読取信号)の変換処理が行われている。
スクリーン/フィルム方式で得られる階調特性は、図7に示すようにS字状の曲線となる。階調変換処理では、この階調特性を示すLUTを基本LUTとして準備しておき、正規化処理により対象画像について個々の信号調整を行った後、この基本LUTを用いて信号値の変換を行う。
図8に、画像検出器31(蛍光体プレートの場合)により検出されるX線量とそのX線量に応じて最終的に出力されるX線画像の信号値との関係を示す。
図8の座標系において、第1象限は読取特性を示しており、画像検出器31への到達X線量と、読取信号値(アナログ信号値)との関係を示している。また、第2象限は正規化特性を示しており、その読取信号値と、正規化処理が施された後の正規化信号値(デジタル信号値)の関係を示している。第3象限は階調変換特性を示すものであり、正規化信号値と、基本LUTにより変換された出力濃度値(デジタル濃度信号値)との関係を示している。なお、ここでは出力濃度値を0〜4095の12ビット分解能としている。
第2象限において、正規化特性を示す直線はその傾きを変化させることにより出力値の範囲(SH−SL間の大きさ)を調整することができるとともに画像全体のコントラストを変化させることができる。この傾きをG値とする。また、階調変換特性を示す直線の切片を変化させることにより、出力値の範囲全体の高低(SH−SLの移動)を調整し、これにより画像全体の濃度を変化させることができる。この切片をS値とする。
例えば、図8に示す直線h2と直線h3で正規化を行った場合を比較すると、G値を大きくすることで、アスベストに対応する正規化信号値が基本LUTの直線領域に対応することとなり、コントラストが向上することで、アスベスト部分の視認性が向上する。なお、このとき、透過X線量の大きな領域は飽和状態となるが、この部分に読影対象は存在しないので問題となることはない。
すなわち、階調変換特性を示す直線の傾きG値、切片S値を階調変換パラメータとしてこれを制御することにより、出力画像の濃度範囲、コントラストを調整することができる。
G値は、図7に示すスクリーン/フィルム方式における階調特性曲線の傾きを求める下記式(4)により決定される。
G=(J2−J1)/(logE2−logE1)・・・(4)
ここで、
J1=0.25+Fog、J2=2.0+Fog、Fog=0.2であり、
E1、E2はそれぞれJ2、J1に対応する入射X線量である。
胸部や乳房等の人体各部位を観察対象とする場合、G値は一般に、2.5〜5.0程度のものが用いられることが多い。
また、S値は下記式(5)により求められる。
S=QR×K1/K2・・・(5)
ここで、
QRは量子化領域値であり、
K1は信号値1535(QR=200、出力濃度1.2)となる到達X線量、K2は階調変換後の画像で出力濃度1.2となった画素の実際の到達X線量である。
K1の値は、撮影前の量子化領域QR値の設定で一意に決まるものである。
求めたG値、S値により定まる直線から対象画像の信号変換を行うことにより対象画像の正規化を行う。そして、この正規化画像に基本LUTを用いて階調変換を行い、所望の階調特性の処理画像を得る。
すなわち、G値、S値を用いて正規化を行うことにより同一のLUTを用いてもX線量のばらつき及び出力手段における出力特性に応じた階調変換を行うことができるものである。
以上が通常時の階調変換処理の内容であるが、本実施形態では、出力画像におけるアスベスト−肺胞間のコントラスト差に注目し、アスベストの視認性を向上させるため、アスベスト−肺胞間のコントラスト差が大きくなるよう、上記の式(4)によらずG値を引き上げることが必要である。
図8中、符号hで示すのはアスベストが存在する肺野部についてのX線量のヒストグラムである。アスベスト部分の信号値は、肺野部の中でも低信号値側に偏っており、その信号幅は狭い。よって、出力可能な濃度範囲(コントラスト)をヒストグラム全体の信号幅に割り付けるのではなく、当該狭い領域に割り付けて、G値を20以上とし、アスベスト画像のコントラストを向上させることが好ましい。
〈周波数強調処理〉
階調変換が終了すると、その処理画像に対し、周波数強調処理が施される。
周波数強調処理の手法としては、非鮮鋭マスク処理を行う手法や、多重解像度分解を行う手法等があるが、ここでは、特開平9−44645号公報等に記載されている多重解像度分解を行う手法を例に説明する。
多重解像度分解を行う手法では、処理対象画像を複数の周波数帯域の信号に分解し、この分解された信号のうち、所望とする周波数帯域の信号を強調する。
まず、処理対象画像から1画素おきにサンプリングし、そのサンプリングした画素間に信号値「0」の画素を補間する。すなわち、サンプリング画像においてマトリクス状に並ぶ各画素の一列おき及び一行おきに「0」の画素が挿入されることとなる。
次いで、この補間された補間画像に対してローパスフィルタによるフィルタ処理を施して、低解像度画像g1を得る。この低解像度画像g1は元の処理対象画像と比較して空間周波数が半分より低い低周波数帯域が抽出されたものとなっている。これは、サンプリングにより画像の大きさを1/4とし、画素値「0」の画素を補間したことにより、空間周波数が半分より高い周波数帯域の画像が失われたためである。
次いで、処理対象画像から低解像度画像gを減算し、高解像度画像jを得る。この高解像度画像jは空間周波数が半分より高い高周波数帯域の画像が抽出されたものであり、原画像のナイキスト周波数Nのうち、N/2〜Nの周波数帯域を示す画像である。
次に、低解像度画像gに対し、上記のローパスフィルタによるフィルタ処理、補間処理を施して低解像度画像gを得、低解像度画像gから低解像度画像gを減算して高解像度画像jを得る。この高解像度画像jは原画像のナイキスト周波数Nのうち、N/4〜N/2の周波数帯域のみの画像である。
このようにフィルタ処理、補間処理を繰り返すことにより、低解像度画像gkから、N/2k+1〜N/2の周波数帯域を示す高解像度画像j(k=1、2、・・・)を得ることができる。
そして、所望の周波数帯域の高解像度画像jが得られると、強調すべき周波数帯域の高解像度画像jに強調係数を乗じる。次いで、多重解像度分解された画像を復元するため、この強調係数が乗じられた高解像度画像を含む各画像jの逆変換を行う。
まず、低解像度画像gに対して各画素間の補間処理を施し、低解像度画像gの4倍の大きさの逆変換画像ggを生成する。次に、この逆変換画像ggと高解像度画像jとを加算し、加算画像gjk−1を得る。この加算画像gjk−1に対し、補間処理により逆変換画像ggk−2を生成し、これに高解像度画像jk−1を加算して加算画像gjk−2を得る。
このような処理を繰り返し、最高解像度を有する高解像度画像jとの加算により得られた加算画像jkを周波数強調処理による処理画像として出力する。
ここで、ある幅A(μm)以下の構造物の視認に必要な空間周波数F(lp/mm)は、F≧500/Aでなければならない。拡大撮影では、画像検出器31上の被写体幅Aは、被写体サイズrに拡大率Mを乗算してボケ幅Bを加えたA=r×M+Bとなる。径が0.05(μm)以上、10(μm)以下のアスベストはその最大サイズが10(μm)であることから、A=10M+Bで表されるので、アスベストの視認に必要な空間周波数Fは、F=500/(10M+B)である。
従って、出力画像におけるアスベストの視認性を高めるため、上記周波数強調を行う際には空間周波数F=500/(10M+B)以上の高解像度画像jについて強調処理を行う。
ここで、上記階調変換処理、周波数強調処理を施した処理画像についてフィルムに出力した際の視覚評価を示す。視覚評価は、下記に示す実験条件により通常撮影及び拡大撮影を行い、得られた撮影画像について各種処理条件にて画像処理を行った後、フィルムに出力した出力画像に対して行った。
〈実験条件〉
被写体は、直径5(μm)のガラスウールを厚さ5cmのアクリル板に貼り付け、これを胸部中のアスベストの模擬ファントムとして使用した。
X線管球は、コニカミノルタ社で試作したものを用い、焦点径D=10(μm)のものを使用した。撮影装置についても同社製の試作機を用いた。
また、画像検出器は同社製の蛍光体プレートであるレジウスプレートRP−5PM及びレジウスカセッテRC−110Mを使用した。
上記画像検出器により検出された拡大画像の読取生成は、コニカミノルタ社製Regius model190により読み取った。その読取画素サイズは43.75(μm)である。一方、フィルム出力装置は、同社製のDRYPRO model 793を用いて書込画素サイズ25(μm)でフィルムに出力した。このとき、出力対象画像の各画素と出力画像の各画素を1:1で対応させて補間処理を行わずに出力した。
〈撮影条件〉
撮影時のX線管の管電圧は65(kVp)、80(kVp)であり、管電流は1(mA)である。
また、X線管の焦点から画像検出器までの距離R3は3.5(m)で固定し、距離R1、R2をそれぞれ2≧R1≧0.07、3.43≧R2≧1.5の範囲で可変して拡大率Mが1≦M≦50となる範囲で撮影を行った。
このときの撮影条件とその条件によって生じたボケBの測定結果を下記表2に示す。各撮影条件には撮影条件を個々に識別するため、撮影条件No.を付与している。
Figure 0004830564
〈画像処理条件〉
撮影により得られた位相コントラスト画像に対し、階調変換処理、周波数強調処理を施した処理画像と、未処理のままの拡大画像とを作成し、これらをフィルム出力装置により出力した。処理を施したものについては、階調変換処理ではG値を、周波数強調処理では強調する周波数帯域(F)をそれぞれ変化させている。
〈評価基準〉
フィルム上に出力形成された拡大画像の評価基準は以下の通りである。
◎:繊維一本のそれぞれを鮮明に認識することが可能
○:繊維数本のまとまりを認識することが可能
△:繊維の塊があることが分かる
×:繊維が視認できない
なお、上記評価において、繊維を認識できる本数は比較例と変わりないが、繊維の見え方がより鮮明である場合には「+」の符号を付している。
上記の評価基準に従って、7人の画像評価者がフィルム上の画像を観察し、被写体となったガラスウール繊維の画像について評価を行った。
上記No.1〜9の撮影条件で撮影を行い、得られた撮影画像に対して階調変換処理を単独で施した場合、G値を固定した階調変換処理及び周波数強調処理を組み合わせて施した場合の画像評価結果を下記表3に示す。また、階調変換処理、周波数強調処理をともに施した場合の画像評価結果を下記表4に示す。
Figure 0004830564
Figure 0004830564
表3に示すように、G値をG>20とすることにより、繊維を細かく識別することができるまで視認性が向上していることが分かる。これはG値を調整してコントラストを大きくしたことによるものを考えられる。また、500/(10M+B)以上の周波数帯域に対して強調処理を行った結果7、8では、特に撮影条件No.5〜7のときに最良の評価が得られており、鮮明に繊維を確認でいる画質となっていることが分かる。
表4に示す結果からは、階調変換処理及び周波数強調処理を合わせて施すことにより、繊維を視認することができる画質となることが分かる。また、G>20、かつF=500/(10M+B)以上の周波数帯域の強調を行うことにより、繊維一本のそれぞれが鮮明に観察することができ、視認性が最良となっていることが分かる。
なお、上記評価では焦点径D=10(μm)の場合のもののみ示しているが、同様の実験を焦点径D=30(μm)まで変えて行ったところ、結果は焦点径D=10(μm)の場合とほぼ同じ結果となった。
〈階調反転処理〉
階調反転処理はアスベスト検出用に施される画像処理の一つであり、階調レベルに対応する濃度を反転させる処理である。例えば、最小階調0(表示濃度:黒)〜最大階調1023(表示濃度:白)である場合、これを反転させて最小階調0のとき表示濃度:白、最大階調1023のとき表示濃度:黒に割り付ける。
アスベストは肺野部に存在する。一般にアスベスト陰影は低濃度(画像検出器に到達する透過X線量が少ない)であるが、その背景の肺野部もアスベスト陰影に比較すると高濃度であるものの絶対値としては低濃度域にあるため、全体としてアスベスト陰影のコントラストが低くなってしまう。コントラストが低い場合、白い肺野部からより白く微細なアスベスト陰影を検出することとなり、非常に視認しづらい。アスベスト陰影のコントラストを上げるためには、前記階調変換処理により高コントラストとなるようにすることもできるが、背景の肺野部も同様に高コントラストとなり、その結果アスベスト陰影が視認しづらくなる。
この場合、上記のように階調反転処理を施すことにより、アスベスト陰影が高濃度、肺野部はアスベスト陰影より低濃度となり、白い肺野部から黒いアスベスト陰影を検出することになるため、視覚的に検出しやすい画像となる。
〈アスベスト陰影候補の検出処理〉
検出処理では、上記階調変換処理及び/又は周波数強調処理が施された処理画像からアスベスト陰影に特徴的な濃度変化を示す領域をアスベスト陰影の候補領域として検出する。前記処理画像では、肺野等の人体構造物は黒くつぶれ(最高濃度Dmaxに該当する)、骨部は白くつぶれる(Dminに相当する)ため、アスベストが吸飲されていた場合、黒くつぶれた背景部に所定濃度のアスベスト部が散在するパターンとなる。このようなパターンをアスベスト陰影として検出すればよい。
検出方法は何れの方法でも適用可能であるが、ここでは特開平10−91758号公報に記載されているように濃度勾配に基づいて検出する手法を説明する。
まず、対象画像から肺野領域を抽出する。抽出は特開平11−96380号公報に記載のように、対象画像の主走査方向及び副走査方向におけるヒストグラムを求め、照合用のヒストグラムパターンと比較することにより行われる。照合用のヒストグラムパターンにおいて肺野領域と定められている濃度領域と一致する画素値からなる領域を肺野領域として抽出する。
そして、肺野領域の各画素についてベクトル集中度を算出し、この集中度が予め設定されている閾値を超える画素からなる領域を1次候補領域とする。次いで、1次候補領域について特徴量(画素値の平均値、面積、ベクトル集中度の最大値、平均値等)を求め、特徴量に基づく判別分析により1次候補領域における偽陽性候補領域を検出し、これを1次候補領域から削除する。削除により残った領域を最終的なアスベスト陰影候補領域として出力する。判別分析では、予め真陽性のアスベスト陰影と偽陽性の陰影とを学習データとして判別ロジックを作成しておく。判別ロジックはマハラノビスの距離、ニューラルネットワーク等、何れのものも適用可能である。
画像処理部27では、以上のような画像処理を、その処理条件を変えて全体画像、部分画像に適用する。処理条件としては、(1)階調変換処理のG値、(2)周波数強調処理において強調する周波数帯域F値、(3)階調反転処理の有無がある。
これら処理条件は読影に応じた読影用の画像処理のためのものと、アスベスト検出に応じたアスベスト検出用の画像処理のためのものが準備されている。
読影用の画像処理とは、読影に適した画像特性となるように施す画像処理である。読影用の画像処理は階調変換処理又は周波数強調処理のうちの1以上を含む。
一方、アスベスト検出用の画像処理とは、アスベスト陰影を検出しやすい画像特性となるように施す画像処理である。アスベスト検出用の画像処理は、階調変換処理、周波数強調処理、階調反転処理のうち1以上を含む。
読影用の画像処理では、(1)G値は約2.5〜4.0(被写体Wの厚み等により変わる)、(2)F≧500/A(一般に、検出対象は100μm≦A≦5cm)、(3)階調反転処理無効、の処理条件が設定されている。
これに対し、アスベスト検出用の画像処理では、(1)G>20、(2)F≧500/(10M+B)、(3)階調反転処理有効、の処理条件が設定されている。
なお、階調変換処理、周波数強調処理、階調反転処理の画像処理をそれぞれ単独で施すこととしてもよいし、これら画像処理のうち1以上を組み合わせて複数の画像処理を施すこととしてもよい。
以上のようにして、得られた処理画像、或いはアスベスト陰影候補の検出結果は画像処理装置20から画像サーバ40に送信され、画像サーバ40において画像DB40aに保存される。
フィルム出力装置30は、入力画像に基づいてフィルム上に画像形成を行って出力する。
画像サーバ40は画像DB40aを備え、この画像DB40aに撮影装置10において得られた撮影画像(原画像)、画像処理装置20により得られた処理画像の他、アスベスト陰影の検出結果等をデータベース化して保存し、その入出力を管理する。
例えば、画像サーバ40は表示装置50からの要求に応じて指定された医用画像(原画像、処理画像)を画像DB40aから読み出して当該表示装置50に送信する。
画像サーバ40は、HIS(Hospital Information System)やRIS(Radiology Information System)から撮影オーダ情報を受信する。撮影オーダ情報とは検査撮影に関する指示情報をいい、撮影対象の患者、検査等に関する指示情報が含まれる。画像サーバ40は、この撮影オーダ情報に基づいて対応する撮影画像の関連付け、データベース化を行う。
表示装置50は、医師が撮影画像を読影する際に用いられる端末装置である。表示装置50は、図9に示すように、制御部51、操作部52、表示部53、記憶部54、通信部55等を備えて構成されている。
制御部51は、CPU、RAM等から構成されており、記憶部54に記憶された各種制御プログラムに従って各種演算を行う、或いは各部の集中制御を行う。
操作部52は、マウス、キーボード等を備えてこれらの操作に応じた操作信号を生成して制御部51に出力する。
表示部53は、ディスプレイを備え、制御部51の制御に従って各種表示画面を表示する。
記憶部54は、制御部51において実行される各種制御プログラム、その実行に必要なパラメータ、データ等を記憶している。
通信部55は、通信用インターフェイスを備えてネットワークN上の外部装置と通信を行う。
次に、図10を参照して、医用画像システム1の動作について説明する。
図10は、医用画像システム1において撮影からその撮影画像が表示されるまでの全体的な流れを説明するフローチャートである。
事前にHIS等から撮影オーダ情報が画像サーバ40に送信されているので、画像サーバ40ではその撮影オーダ情報の表示が行われる。撮影技師はこの撮影オーダ情報に従って指定された患者に対し、指定された撮影部位等の撮影方法で撮影作業を行う。
撮影装置10では撮影技師の操作に従って撮影が行われる(ステップS1)。
撮影は、通常撮影と拡大撮影が本体部33の制御により自動的に切り替えて行われる。図5(a)に示すように、通常撮影により被写体胸部の全体Tを撮影し、拡大撮影により胸部の一部P1、P2を拡大して撮影するためである。ここでは、下記に示す順番・撮影内容で撮影オーダ情報が発行されており、それに応じて計4回の撮影を行うこととする。
(1)通常撮影1:胸部正面、ターゲット位置(0,0)
(2)通常撮影2:胸部側面、ターゲット位置(0,0)
(3)拡大撮影1:部分P1、ターゲット位置(x1、y1)
(4)拡大撮影2:部分P2、ターゲット位置(x2、y2)
上記(1)の通常撮影1の際には、図3に示すように被写体のすぐ後方に画像検出器31が配置されてX線源21を用いて通常撮影が行われる。その後、通常撮影2を行う際には、X線源21はそのままで被写体を90度回転させて側面の撮影が行われる。次に、拡大撮影1を行う際にはX線源21が小焦点径D2のX線源22に切り替えられる。また、被写体の位置は変えずに、指定された拡大率Mに応じてX線源22と画像検出器31の配置位置が変更され、距離R1、R2が調整される。さらに、X線源22の移動によりターゲット位置が(0,0)から(x1、y1)に変更される。
拡大撮影2を行う際には、X線源22のターゲット位置が(x1、y1)から(x2、y2)へ変更され、その変更後位置に応じて画像検出器31の位置が一致するように画像検出器31の位置が変更される。
なお、画像検出器31としてCRカセッテを使用することとする。画像検出器31としてカセッテを用いている場合は、撮影毎にカセッテが交換される。
画像生成装置3では上記撮影(1)〜(4)が行われる毎に撮影画像のデータが生成され、通常撮影により得られた全体画像、拡大撮影により得られた部分画像の各撮影画像が画像サーバ40へ送信される。
画像サーバ40では、撮影装置10から受信された各撮影画像が画像DB40aに保存される。このとき、撮影オーダ情報と各撮影画像の対応付けが行われ、その対応する撮影オーダ情報に基づいて各撮影画像のデータベース化が行われ、各撮影画像が関連付けて保存される(ステップS2)。
関連付けは、各撮影画像に対して図11に示すような付帯情報を生成し、画像のヘッダ領域に書き込む等することにより行われる。
付帯情報は、図11に示すように患者基本情報テーブルL1、検査情報テーブルL2、シリーズ情報テーブルL3、画像詳細情報テーブルL4からなる。
患者基本情報テーブルL1には患者情報が記憶されている。また、個々の患者情報を区別するために付与された患者情報LIDが書き込まれる。
検査情報テーブルL2には、撮影が依頼された検査に関する検査情報が記憶されている。また、個々の検査情報を区別するために付与された検査情報LIDが書き込まれている。
シリーズ情報テーブルL3には同一検査において得られた一連の撮影画像に関するシリーズ情報が記憶されている。シリーズ情報テーブルL3には全体画像又は部分画像の何れであるか、部分画像であればターゲット位置の位置情報が書き込まれる。このシリーズ情報テーブルL3においては、個々のシリーズ情報を区別するためのシリーズ情報LIDが付与されて記憶されている。
画像詳細情報テーブルL4には画像に関する詳細情報が書き込まれる。画像処理が施された処理画像の場合、その画像処理種(読影用の画像処理又はアスベスト検出用の画像処理)、画像処理時の処理条件(G値、周波数F、階調変換処理時の条件)が書き込まれる。また、画像詳細情報テーブルL4には画像詳細情報を個々に区別するための画像詳細情報LIDが付与されて記憶されている。
患者情報、検査情報、シリーズ情報は、撮影オーダ情報から取得される。画像詳細情報は、画像生成に関する情報については撮影装置10から、画像処理に関する情報について画像処理装置20から取得されるものである。
全体画像及び部分画像は同一患者についてある一の検査で同時に撮影されるものであるため、患者基本情報テーブルL1、検査情報テーブルL2は同一内容となる。すなわち、患者情報LID、検査情報LIDにより同一患者の同一検査で得られた各撮影画像を関連付けることができる。
次いで、関連付けられた全体画像及び部分P1、P2の部分画像は、画像処理対象の画像として画像サーバ40から画像処理装置20に送信される。
画像処理装置20では、全体画像及び部分画像にそれぞれ画像処理が施されるとともに、アスベスト陰影候補の検出処理が行われる(ステップS3)。
画像処理装置20では、全体画像には読影用の画像処理が施される。部分P1、P2の部分画像には読影用とアスベスト検出用の2種類の画像処理が施される。その後、アスベスト検出用の画像処理が施された部分画像を用いてアスベスト陰影候補の検出処理が行われる。
検出処理が終了すると、全体画像及び部分画像の処理画像とともに、アスベスト陰影候補の検出結果が画像サーバ40に送信される。画像サーバ40では各処理画像が互いに関連付けられて画像DB40aに保存される。また、部分画像についてはアスベスト陰影候補の検出結果が付帯情報として付帯される。
以上が、撮影画像の撮影から保存までの流れである。
次に、保存された撮影画像の表示について説明する。
表示装置50では操作部52を介して医師により読影対象の患者の指定操作が行われると、制御部51において指定された患者に係る撮影画像を要求する要求情報が生成され、通信部55を介して画像サーバ40に送信される。
画像サーバ40では、表示装置50からの要求情報に応じて、指定された患者に係る全体画像、部分画像の処理画像が画像DB40aにおいて検索され、表示装置50に送信される。
表示装置50では、画像サーバ40から取得された全体画像、部分画像の各処理画像が関連付けて表示される(ステップS4)。ここで、関連付けて表示するとは、胸部の全体画像とその一部の部分画像との位置関係を関連させて表示することである。
全体画像、部分画像は、操作部52からの指示操作に応じてその表示内容を切り替えて表示することが可能である。以下、読影用の画像処理が施された全体画像を読影全体画像、読影用の画像処理が施された部分画像を読影部分画像、アスベスト検出用の画像処理が施された部分画像を検出部分画像という。
まず初期表示時には制御部51の表示制御により、図12に示すように、読影全体画像T1、読影部分画像P11、P21が同一画面上に並べて表示される。このとき、制御部51では全体画像、部分画像についてトリミングする等、表示に必要な画像処理が行われる。読影全体画像T1は胸部を正面から撮影した画像であり、読影部分画像P11は部分P1、読影部分画像P21は部分P2に対応する画像である。読影部分画像P11、P21は読影全体画像T1に比べて拡大されているとともに、エッジ効果によりアスベスト陰影の辺縁部分がより明瞭となっている。
この読影画面において、医師により読影部分画像P11又はP21が選択操作されると、制御部51の表示制御により読影全体画像T1において、当該選択された読影部分画像P11又はP12に対応する部分P1、P2を指し示すマーカd1が表示される。医師はこのマーカd1により、部分画像の位置を識別することが可能となり、部分画像の全体画像に対する位置関係を容易に把握することができる。
逆に、読影全体画像T1において読影部分画像P11、P21に対応する部分P1、P2が選択操作された場合には、当該選択された部分P1又はP2に対応する読影部分画像P11、P21の縁に枠のマーカを表示する等して識別表示されるような構成であってもよい。この場合、医師は選択した部分に対応する部分画像が何れの部分画像P11又はP12であるかを識別することができ、容易に観察したい部分の部分画像を把握することができる。
また、図12に示す読影画面において、医師による読影用と検出用の切替操作がなされた場合、その切替操作に応じて制御部51では表示制御がなされ、読影部分画像P11又はP21と検出部分画像P12又はP22が切り替えて表示される。検出部分画像P12、P22は読影部分画像P11、P21に比べてアスベスト陰影がより強調された画質(コントラスト、鮮鋭性)となっている。
さらに、読影全体画像T1の選択操作に応じて、制御部51の表示制御により図13に示すように正面の読影全体画像T1が側面の読影全体画像T2に切替表示される。なお、他にも異なる撮影方向から撮影した読影全体画像がある場合には、一括表示の指示に応じて、図14に示すように同一画面上に正面及び左右側面の読影全体画像T1〜T3、読影部分画像P11、P21又は検出部分画像P12、P22を表示させることとしてもよい。
肺野部は心臓等の他の臓器と重複する部分があり、この重複部分については背景に臓器の陰影が重なるためアスベスト陰影が検出しにくいが、正面、側面と観察する方向を変えることにより、その重複が解消された肺野部を観察することができる場合がある。
各読影画面には検出結果の表示を指示するための検出結果ボタンd4が表示されており、この検出結果ボタンd4が操作されると、制御部51の表示制御により、アスベスト陰影候補の検出結果が表示される。またこのとき、アスベスト陰影候補の検出の有無によって、読影画面上に表示されている全体画像、部分画像が切替表示される。具体的には、何れの検出部分画像P11、P21からもアスベスト陰影候補が検出されなかった場合には、切替表示は行われず、医師の操作に応じた表示状態が維持されるが、アスベスト陰影候補が検出された場合には、少なくとも検出された部分画像については必ず読影部分画像P11、P21に切替表示される。
例えば、図12に示す読影画面において検出結果ボタンd4が操作されると、図15に示すように読影画面上に検出結果d2が表示される。
検出結果d2は、読影全体画像T1の縮小画像上にアスベスト陰影候補の検出の有無を示すマーカd3が表示されてなるものである。実線で表示されたマーカd3はアスベスト陰影候補が検出されていることを示し、点線で表示されたマーカd3はアスベスト陰影候補の検出処理を行ったが、候補は検出されなかったことを示す。
このとき、アスベスト陰影候補が検出されている部分P1については読影部分画像P11が表示され、アスベスト陰影候補が検出されていない部分P2については切替表示は行われず、前画面で表示されていた読影部分画像P21、P22の何れかが表示されたままとなる。
なお、その後は切替操作を行うことにより読影部分画像P11について検出部分画像P12に切り替えることは可能である。
このように、まずエッジ効果がある読影部分画像から医師に観察させ、その後、必要に応じて検出部分画像を表示させるという表示順を経ることにより、まず読影部分画像において、医師は塵肺や中皮種の発症の有無を確認し、疑わしき陰影があるとき、さらに検出部分画像におけるアスベスト陰影の有無によって、真陽性か偽陽性かを判断することが可能となる。
また、医師は、アスベスト陰影候補の検出結果d2を参照して読影に供することができる。また、検出結果d2は読影部分画像P11、P21若しくは検出部分画像P12、P22と同一画面上に表示される。読影部分画像P11、P21はエッジ効果によりアスベスト陰影の辺縁が明瞭となっており、検出部分画像P12、P22はアスベスト陰影がさらに強調されているので、これら画像と検出結果d2とを比較しながらアスベストの有無を診断することができる。
以上のように、本実施形態によれば、撮影装置10において一回の検査撮影で通常撮影と拡大撮影を切り替えて行い、胸部全体を示す全体画像とその一部分を示す部分画像を得る。画像処理装置20では、全体画像については読影用の処理条件により画像処理を施し、部分画像についてはアスベスト陰影検出用の処理条件、読影用の処理条件で画像処理を施し、それぞれ処理画像を生成する。そして、表示装置50において、アスベスト陰影検出用の処理条件で画像処理が施された部分画像からアスベスト陰影候補の検出を行い、当該候補が検出された場合には読影全体画像、読影部分画像を関連付けて同一画面上に表示する。
これにより、医師はアスベスト陰影のような微小な陰影を目視により検出するにあたり、全体的に、また部分的に拡大された画像を観察することができ、容易にかつ効率的にアスベスト陰影の検出を行うことが可能となる。
また、読影部分画像と検出部分画像の切替表示が可能であり、医師は目的に応じて、読影に適した画質、アスベスト陰影検出に適した画質を切替表示させることができる。
なお、上述した実施形態は本発明を適用した好適な一例であってこれに限定されない。
例えば、全体画像の表示時に次回の検査時に拡大撮影を行う部分を撮影予約することができるように、図11に示す全体画像T1上で撮影予約する領域を選択操作可能な構成としてもよい。この場合、表示装置50において、選択された部分について拡大撮影を行うことを指示する指示情報を生成し、撮影オーダ情報を発行するHISやRISに送信する。HISやRISでは、指示情報に基づいて撮影オーダ情報が生成され、画像サーバ40に送信される。
医師は経過観察したい部分がある場合や、読影中にアスベスト陰影、或いは疑わしい陰影を発見した場合には、読影中の全体画像T1から容易にかつ具体的に撮影予約する部分を指定することができ、効率的である。
また、1回の検査撮影において通常撮影と拡大撮影を行うこととしたが、まず、通常撮影により全部画像を撮影してこれを表示装置50において表示させ、この全部画像において拡大撮影を行う部分を撮影予約することができる構成としてもよい。
この構成では、医師が一度全部画像を読影して塵肺、中皮種等の陰影、或いはそのような疾病が発症しているとして疑わしい陰影を発見し、より詳細な画像を得たいときのみ、拡大撮影を行うこととなるので、患者の撮影による負担を軽減することができる。また、医師も診察中に観察したい部分を容易に撮影予約することができ、効率的である。
また、上述した説明では、2枚の全体画像(正面、側面)、2枚の部分画像(部分P1、P2)を撮影する例を説明したが、その枚数等は特に限定されない。また、2枚の部分画像は左側の肺野部から撮影したが、左右それぞれの肺野部から部分画像を撮影することとしてもよく、その撮影対象の部分も特に限定されない。
また、読影部分画像、検出部分画像等を電子カルテや電子レポートにシェーマとして貼り付け可能としてもよい。診察時の参照用として読影部分画像、検出部分画像を利用することができる。
また、本実施形態では位相コントラスト撮影を採用した例を説明したが、一般的な拡大撮影手法を採用してもよい。この場合、エッジ強調効果による視認性向上は期待できないが、上述のような画像処理条件や、各処理画像の表示方法を採用することにより、アスベスト陰影の視認性を向上することが可能となる。
本実施形態における医用画像システムのシステム構成を示す図である。 図1の撮影装置を示す図である。 通常撮影と拡大撮影について説明する図である。 拡大撮影のエッジ効果におけるエッジ強度とボケの関係を示す図である。 通常撮影時と拡大撮影時におけるターゲットを説明する図である。 図1の画像処理装置の内部構成を示す図である。 目標とする階調特性を示す図である。 階調変換処理時の信号値の変換の流れを示す図である。 図1の表示装置の内部構成を示す図である。 医用画像システムにおける全体的な処理の流れを示すフローチャートである。 撮影画像の付帯情報の一例を示す図である。 読影画面例を示す図である。 読影画面例を示す図である。 読影画面例を示す図である。 読影画面例を示す図である。
符号の説明
100 医用画像システム
10 撮影装置
2 X線源
3 画像生成装置
20 画像処理装置
21a 制御部
27 画像処理部
30 フィルム出力装置
40 画像サーバ
50 表示装置
51 制御部
52 操作部
53 表示部

Claims (4)

  1. 第1のX線管を用いて被写体の胸部全体を撮影する通常撮影と、前記第1のX線管よりも焦点径の小さい第2のX線管を用いて胸部の一部を撮影する位相コントラスト拡大撮影とを切替えて撮影を行う撮影手段と、
    前記通常撮影により撮影された胸部の全体画像及び前記位相コントラスト拡大撮影により撮影された胸部の部分画像のデータを生成するデータ生成手段と、
    前記全体画像に対し、第1条件で階調変換処理を行って、読影用の全体画像を生成する手段と、
    前記部分画像に対し、階調変換特性の直線部分の傾きが前記第1の条件よりも大きい第2の条件で階調変換処理を行って、アスベスト検出用の部分画像を生成する手段と、
    画像表示を行うための表示手段と、
    前記読影用の全体画像及び前記アスベスト検出用の部分画像を、位置関係を関連づけて前記表示手段表示させる制御手段と、
    を備えることを特徴とする医用画像システム。
  2. 前記データ生成手段により生成された部分画像に対し前記第1の条件で階調変換処理を行って、読影用の部分画像を生成する手段と、
    前記読影用の部分画像を、前記アスベスト検出用の部分画像と切り替えて前記表示手段に表示させる手段と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の医用画像システム。
  3. 前記アスベスト検出用の部分画像を生成する手段は、前記データ生成手段により生成された部分画像に対し、前記第2の条件で階調変換処理を行うとともに、階調反転処理を行ってアスベスト検出用の部分画像を生成することを特徴とする請求項1又は2に記載の医用画像システム。
  4. 前記第1の条件における階調変換特性の直線部分の傾きは、2.5〜4.0の範囲であり、
    前記第2の条件における階調変換特性の直線部分の傾きは、20以上であることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の医用画像システム。
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