JP2005019849A - 半導体冷却装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】半導体チップを効率的に冷却できる半導体冷却装置を提供する。
【解決手段】互いに絶縁された下側電極板2および上側電極板3と、該下側電極板2および上側電極板3に接して実装された半導体チップ1とを備える構造体と、構造体を取り囲む外壁5と、を有して構成され、構造体の一主面が絶縁基板4を介して外壁5に接し、該外壁5に囲まれた空間には絶縁性を有する流体6が満たされる構造を備えることを特徴とする。これにより、電極板と一体構造化した半導体チップの周辺を、絶縁性を有する流体が流れるため、冷却効率が向上する。
【選択図】 図1
【解決手段】互いに絶縁された下側電極板2および上側電極板3と、該下側電極板2および上側電極板3に接して実装された半導体チップ1とを備える構造体と、構造体を取り囲む外壁5と、を有して構成され、構造体の一主面が絶縁基板4を介して外壁5に接し、該外壁5に囲まれた空間には絶縁性を有する流体6が満たされる構造を備えることを特徴とする。これにより、電極板と一体構造化した半導体チップの周辺を、絶縁性を有する流体が流れるため、冷却効率が向上する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体チップを効率的に冷却可能な半導体冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
本発明の背景となる従来技術として、例えば特開平5−121604号公開特許公報で開示された冷却装置がある。図9に従来技術の概略的な断面構造を示す。
【0003】
図9に示すように、基板151上に半導体チップ152が実装されており、その半導体チップ152は基板151上の周面に配置されたシール部材153と、その上部に配置されたコールドプレート154とで構成されるキャップで封止されている。なお、半導体チップが封止されているキャップ内には、絶縁性を有する液体155が満たされるように封止されている。また、コールドプレート154内には、冷却媒体が流れる流路156が形成されている。
【0004】
このような従来技術の冷却装置においては、半導体チップ152が発熱すると、この熱はキャップ内に封入されている液体155を介してコールドプレート154に伝えられる。コールドプレートに伝熱された熱は、流路156内を流れる液体によって熱交換されることにより、半導体チップ152の冷却を良好に行なうことができる。
【0005】
【特許文献1】
特開平5−121604号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した特許文献1に開示された冷却構造においては、比較的熱抵抗の高い液体と熱伝導体との熱交換のやり取りが、キャップ内に封入されている液体155とコールドプレート154との間、並びにコールドプレート154と流路156内を流れる液体との間の2回について行われる。つまり、それぞれの間の熱抵抗分が必ず発生するため、半導体チップ152の冷却に限界があった。
【0007】
この発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、半導体チップを効率的に冷却できる半導体冷却装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を解決するため、本発明は、互いに絶縁された複数の電極板と、前記複数の電極板に接して実装された1つもしくは複数の半導体チップとを備える構造体と、前記構造体の一部もしくは全体を取り囲む外壁と、を有し、前記外壁に囲まれた空間に絶縁性を有する流体が満たされていることを特徴とする。
【0009】
【発明の効果】
本発明に係る半導体冷却装置では、電極板と一体構造化した半導体チップの周辺を、絶縁性を有する流体が流れるため、従来に比べて冷却効率が向上する。その結果、半導体チップの使用範囲が広がるため、半導体チップの小型化が可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の半導体冷却装置の実施の形態について、〔第1の実施形態〕、〔第1の実施形態の変形例〕、〔第2の実施形態〕、〔第3の実施形態〕、〔第4の実施形態〕、〔第5の実施形態〕を、順に図面を参照して詳細に説明する。
【0011】
〔第1の実施形態〕
図1は本発明の第1の実施形態に係る半導体冷却装置の断面図である。
【0012】
同図において、本実施形態の半導体冷却装置は、互いに絶縁された下側電極板2および上側電極板3と、該下側電極板2および上側電極板3に接して実装された半導体チップ1とを備える構造体と、構造体を取り囲む外壁5と、を有して構成され、構造体の一主面が絶縁基板4を介して外壁5に接し、該外壁5に囲まれた空間には絶縁性を有する流体6が満たされる構造となっている。
【0013】
本実施形態の半導体冷却装置では、半導体チップ1は、対向する下側電極板2と上側電極板3で挟みこむように配置されている。ここで、半導体チップ1と下側電極板2との接合面A並びに半導体チップ1と上側電極板3との接合面Bは、それぞれ、例えば半田やろう材を使用したろう付け接続や、圧接接続などによる面実装構造となっている。また、下側電極板2および上側電極板3は、比較的電気伝導度並びに熱伝導度の高い、例えばAlやCuやSiC等の合金材料で構成されている。
【0014】
半導体チップ1を挟み込んだ下側電極板2および上側電極板3、即ち構造体は、例えばセラミクス基板などの絶縁基板4を介して外壁5に接している。また、外壁5は、半導体チップ1を挟み込んだ下側電極板2および上側電極板3(構造体)の周囲を囲むように形成されており、外壁5と半導体チップ1を挟み込んだ下側電極板2及び上側電極板3(構造体)との間にできる空間には、例えば油のような絶縁性を有する流体6で満たされている。そして、図1においては図示していないが、紙面に垂直な方向に流体6は所定の流速で流れている。
【0015】
次に本実施形態の半導体冷却装置の動作について説明する。例えば、下側電極板2と上側電極板3との間に所定の電圧を印加して、半導体チップ1を介して通電させた場合に、所定の抵抗を有する半導体チップ1は発熱することになる。この半導体チップ1で発生した熱は、該半導体チップ1と所定の面実装接合がなされている下側電極板2および上側電極板3に低い熱抵抗で伝熱する。そして、本実施形態の半導体冷却装置においては、半導体チップ1を挟み込んだ下側電極板2および上側電極板3の周囲を所定の流速で流体6が流れているため、半導体チップ1で発生した熱を流体6が熱交換し放熱する。
【0016】
つまり、従来の半導体冷却装置(図9参照)においては、半導体チップ152で発生した熱を放熱するために、比較的熱抵抗の高い液体と熱伝導体との熱交換のやり取りが、液体155とコールドプレート154との間、並びに、コールドプレート154と流路156内を流れる液体との間の2回について行われていたのに対し、本実施形態の半導体冷却装置においては、下側電極板2および上側電極板3と一体構造化した半導体チップ1の周辺を、絶縁性を有する流体6が流れて、比較的熱抵抗の高い液体と熱伝導体との熱交換のやり取りが1回で済むため、従来構造に比べて冷却効率を向上することができる。その結果、半導体チップの使用範囲が広がるため、半導体チップの小型化が可能となる。
【0017】
なお、本実施形態の半導体冷却装置においては、半導体チップ1を挟み込んだ下側電極板2および上側電極板3を直接流体6の中に配置しているが、絶縁性を有する流体6を用いているので、下側電極板2及び上側電極3が短絡するのを防止することができる。
【0018】
また、耐湿性に関してもレイアウトの工夫で容易に解決できる。つまり、流体6として使用する液体の比重が1より大きい場合は、混入した水分は流体6より軽く浮きやすいため、図1に示すように上側電極板3と外壁5の間隔を広くすることで対応できる。反対に、流体6として使用する液体の比重が1より小さい場合は、混入した水分は流体6より重く沈みやすいため、下側電極板2と外壁5の間隔を広くすることで対応できる。
【0019】
また、流体6に気泡(空気)が混入した場合についても問題はない。すなわち、半導体チップ1を所定の接合で下側電極板2および上側電極板3で固定した後に空気にさられたとしても、それら一体となった構造体の外周部に自然酸化による絶縁皮膜が形成されることになるため、かえって短絡の防止が促進されるためである。しかしながら、優れた冷却効率を得るためにはなるべく気泡は混入しない方がよい。
【0020】
〔第1の実施形態の変形例〕
図1に示した本実施形態の半導体冷却装置においては、一例として、半導体チップ1を挟み込んだ下側電極板2および上側電極板3(構造体)が絶縁基板4を介して外壁5に接する構造を示したが、接していなくてもかまわない。ただし、図1に示した本実施形態の半導体冷却装置のように、半導体チップ1を挟み込んだ下側電極板2および上側電極板3(構造体)のどちらかの主面を、絶縁基板4を介して外壁5に接するように配置することで、例えば、1度の製造プロセスでそれぞれの接触部を半田などで固定することが可能となる。つまり、半導体チップ1と下側電極板2および上側電極板3を備えた構造体を形成する工程と、外壁5内部に固定する工程とを同時に行なうことができ、製造工程を簡略化することができる。
【0021】
また、図2は、第1の実施形態の変形例の半導体冷却装置の断面図である。図1に示した本実施形態の半導体冷却装置においては、下側電極板2および上側電極板3は単一材料で平板形状をした概略的な構造で示しているが、図2に示すように、下側電極板2と半導体チップ1の間に第二の下側電極板7を、上側電極板3と半導体チップ1の間に第二の上側電極板8を、それぞれ配置するような構造としても良い。
【0022】
さらに、第二の下側電極板7と半導体チップ1の接合部Cや第二の上側電極板8と半導体チップ1の接合部Dのように、半導体チップ1の外周部において部分的に接合を形成していない構造をしていても良い。
【0023】
〔第2の実施形態〕
次に、図3は本発明の第2の実施形態に係る半導体冷却装置の断面図である。本実施形態の半導体冷却装置は、図1に示した第1の実施形態と同様の構造を備えており、第1の実施形態と同等の部材、即ち半導体チップ1、下側電極板2、絶縁基板4、外壁5および絶縁性を有する流体6については、同じ参照符号で示して詳細な説明を省略する。
【0024】
本実施形態(図3)において、第1の実施形態(図1)と異なる点は、上側電極板3の半導体チップ1と接する面に、突起状或いは流体6の流れる方向と平行な櫛歯状の凹凸が形成されている点である。
【0025】
本実施形態の半導体冷却装置では、上側電極板3をこのような表面形状にすることにより、半導体チップ1を挟み込んだ下側電極板および上側電極板3の周囲だけでなく、半導体チップ1上の上側電極板3と挟まれた空間も流体6の流路となる。
【0026】
ここで、半導体チップ1が例えば一般的な電力用途の半導体装置として形成されている場合、半導体チップ1は、その厚みの大部分を占める低抵抗基板上に、厚みが小さく比較的高抵抗なドリフト領域が形成されているのであるが、半導体チップ1の発熱は、主としてその厚みが小さく比較的高抵抗なドリフト領域で発生する。つまり、本実施形態の半導体冷却装置においては、半導体チップ1の主に発熱する面に接するように流体6の流路が確保されているため、第1の実施形態で得られる効果に加えて、さらに半導体チップ1の冷却効率が向上する。
【0027】
なお、第2の実施形態の変形例として、図3では、上側電極板3の半導体チップ1と接する面に、突起状或いは流体6の流れる方向と平行な櫛歯状の凹凸を形成したが、下側電極板2の半導体チップ1と接する面に、あるいは、下側電極板2の半導体チップ1と接する面および上側電極板3の半導体チップ1と接する面の両方に、それぞれ突起状或いは流体6の流れる方向と平行な櫛歯状の凹凸を形成した構造としても良い。
【0028】
〔第3の実施形態〕
次に、図4は本発明の第3の実施形態に係る半導体冷却装置の断面図である。本実施形態の半導体冷却装置は、図1に示した第1の実施形態と同様の構造を備えており、第1の実施形態と同等の部材、即ち半導体チップ1、下側電極板2、上側電極板3、絶縁基板4、外壁5および絶縁性を有する流体6については、同じ参照符号で示して詳細な説明を省略する。
【0029】
本実施形態(図4)において、第1の実施形態(図1)と異なる点は、下側電極板2および上側電極板3で半導体チップ1を挟み込んで構造体を形成した後に、該構造体の周囲全体に絶縁材料39をコーティングしている点である。ここで、絶縁材料39には、例えば、初期状態は液体であって塗布後に熱硬化するような材料を用いると製造が容易である。
【0030】
本実施形態の半導体冷却装置では、このように構造体の周囲を絶縁材料39でコーティングした構造にすることによって、絶縁性を有する流体6中に、偶発的に導電性があり比較的サイズの大きい部質が混入したとしても、絶縁材料39によって短絡を防止することができるので、下側電極板2と上側電極板3との間の電極間の絶縁性を容易に保持でき、絶縁信頼性を向上させることができる。
【0031】
〔第4の実施形態〕
次に、図5は本発明の第4の実施形態に係る半導体冷却装置の断面図である。本実施形態の半導体冷却装置は、図1に示した第1の実施形態と同様の構造を備えており、第1の実施形態と同等の部材、即ち半導体チップ1、下側電極板2、上側電極板3、および絶縁性を有する流体6については、同じ参照符号で示して詳細な説明を省略する。
【0032】
本実施形態(図5)において、第1の実施形態(図1)と異なる点は、外壁45を絶縁材料で構成し、該外壁45と構造体の下側電極板2とが直接接している点である。
【0033】
本実施形態の半導体冷却装置では、このように外壁45を絶縁材料で構成し、半導体チップ1、下側電極板2および上側電極板3を備えた構造体を外壁45に固定する構造とすることで、半導体チップ1、下側電極板2および上側電極板3を備えた構造体を形成する工程と、外壁45内部に固定する工程とを同時に行なうことができるため、第1の実施形態の半導体冷却装置の効果に加え、製造工程を簡易化することができる。さらに、外壁45が絶縁性を有しているため、構造体と外壁45との間に絶縁基板を挟む必要がなくなり、部品点数を削減することができる。
【0034】
なお、本実施形態の構造は、第1の実施形態だけでなく、第2および第3の実施形態に対しても適用可能である。
【0035】
〔第5の実施形態〕
次に、図6は本発明の第5の実施形態に係る半導体冷却装置の断面図である。
【0036】
上述した第1、第2、第3および第4の実施形態では、単体の半導体チップ1を備えた構造を例示して説明を行ったが、本実施形態では、2個の半導体チップを供えた構造について説明する。なお、半導体チップとしては、例えばMOSFET(Metal Oxide Semiconductor FET)やIGBT(Insulated−Gate Bipolar Transistor)、バイポーラトランジスタなどのスイッチ半導体が該当するが、本実施形態においては、スイッチ半導体としてMOSFETの場合を例示する。
【0037】
図6において、本実施形態の半導体冷却装置は、互いに絶縁された下側電極板53、中側電極板54および上側電極板55と、下側電極板53および中側電極板54に接して実装された第一の半導体チップ51と、中側電極板53および上側電極板55に接して実装された第二の半導体チップ52とを備える構造体と、構造体を取り囲む外壁61と、を有して構成され、構造体の一主面が絶縁基板60を介して外壁61に接し、該外壁61に囲まれた空間には絶縁性を有する流体62が満たされる構造となっている。本実施形態の半導体冷却装置では、第一の半導体チップ51および第二の半導体チップ52の上面には共にゲート電極端子とソース電極端子が形成され、下面にはドレイン電極端子が形成されている。第一の半導体チップ51は、ドレイン電極端子が下側電極板53とソース電極端子が中側電極板54と接続するように挟まれている。また、第二の半導体チップ52は、ドレイン電極端子が中側電極板54とソース電極端子が上側電極板55と接続するように挟まれている。
【0038】
また、中側電極板54と上側電極板55には、中側電極板絶縁膜56と上側電極板絶縁膜57によってそれぞれ絶縁された中側電極板駆動端子58と上側電極板駆動端子59がそれぞれ形成されている。そして、第一の半導体チップ51のゲート電極端子は中側電極板駆動端子58と、第二の半導体チップ52のゲート電極端子は中側電極板駆動端子59と接続している。
【0039】
つまり、図6で示した断面構造は、図7に示した回路図に対応する接続をしており、中側電極板54が上下アームスイッチの出力端子として機能する。
【0040】
また、図6において、下側電極板53、中側電極板54、上側電極板55、第一の半導体チップ51および第二の半導体チップ52を備えた構造体の外周を囲むように、絶縁基板60を介して外壁61が形成されており、外壁61に囲まれた空間には絶縁性を有する流体62が満たされている。
【0041】
次に、図8は、本実施形態の半導体冷却装置の斜視図を示す。同図は、図6において左上側から眺めたものである。図8では、外壁61を破線表示して、各電極板53,54,55および各半導体チップ51,52の配置をわかりやすく表示している。
【0042】
図8において、中側電極板54の左端部は、外壁61の内側において、例えば電動機や発電機などの負荷装置の外部接続端子63と接続している。なお、図8では、外部接続端子63の形状として差し込み式の場合を示しているが、中側電極板54と外部接続端子63との接続方法については特に問わない。また、本実施の形態においては負荷側につながる中側電極板54が外部接続端子63と接続する場合を一例として挙げているが、電源側につながる下側電極板53や上側電極板55が蓄電池やキャパシタ等の外部接続端子と接続されていても良い。
【0043】
本実施形態の半導体冷却装置では、このように、電極板が流体に満たされた外壁61の内側で電動機、発電機、蓄電池、キャパシタもしくは負荷装置の何れかの外部接続端子63とつながっているため、半導体チップ51,52を冷却する装置を他の構造体の冷却装置と共用することが可能となり、さらに、システム全体の冷却装置を小型化することができる。また、外壁61の外側で接続端子と接続する点数が減るため、流体62の液漏れ対策を簡易化することができる。
【0044】
なお、本実施形態においては、一例として上下アームスイッチが1アームの場合について説明しているが、2アームもしくはそれ以上が並列に実装されていても同様の効果を得ることが可能である。
【0045】
以上、第1の実施形態から第5の実施形態を用いて、本発明の特徴を述べてきたが、本発明の主旨を逸脱しない範囲での変形を含むことは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る半導体冷却装置の断面図である。
【図2】第1の実施形態の変形例の半導体冷却装置の断面図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る半導体冷却装置の断面図である。
【図4】本発明の第3の実施形態に係る半導体冷却装置の断面図である。
【図5】本発明の第4の実施形態に係る半導体冷却装置の断面図である。
【図6】本発明の第5の実施形態に係る半導体冷却装置の断面図である。
【図7】第5の実施形態の半導体冷却装置に対応した回路図である。
【図8】第5の実施形態の半導体冷却装置の斜視図である。
【図9】従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 半導体チップ
2,53 下側電極板
3,23,55 上側電極板
4,60 絶縁基板
5,45,61 外壁
6,62 流体
7 第二の下側電極板
8 第二の上側電極板
39 絶縁材料
51 第一の半導体チップ
52 第二の半導体チップ
54 中側電極板
56 中側電極板絶縁膜
57 上側電極板絶縁膜
58 中側電極板駆動電極
59 上側電極板駆動電極
63 外部接続端子
A,B,C,D 接合面
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体チップを効率的に冷却可能な半導体冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
本発明の背景となる従来技術として、例えば特開平5−121604号公開特許公報で開示された冷却装置がある。図9に従来技術の概略的な断面構造を示す。
【0003】
図9に示すように、基板151上に半導体チップ152が実装されており、その半導体チップ152は基板151上の周面に配置されたシール部材153と、その上部に配置されたコールドプレート154とで構成されるキャップで封止されている。なお、半導体チップが封止されているキャップ内には、絶縁性を有する液体155が満たされるように封止されている。また、コールドプレート154内には、冷却媒体が流れる流路156が形成されている。
【0004】
このような従来技術の冷却装置においては、半導体チップ152が発熱すると、この熱はキャップ内に封入されている液体155を介してコールドプレート154に伝えられる。コールドプレートに伝熱された熱は、流路156内を流れる液体によって熱交換されることにより、半導体チップ152の冷却を良好に行なうことができる。
【0005】
【特許文献1】
特開平5−121604号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した特許文献1に開示された冷却構造においては、比較的熱抵抗の高い液体と熱伝導体との熱交換のやり取りが、キャップ内に封入されている液体155とコールドプレート154との間、並びにコールドプレート154と流路156内を流れる液体との間の2回について行われる。つまり、それぞれの間の熱抵抗分が必ず発生するため、半導体チップ152の冷却に限界があった。
【0007】
この発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、半導体チップを効率的に冷却できる半導体冷却装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を解決するため、本発明は、互いに絶縁された複数の電極板と、前記複数の電極板に接して実装された1つもしくは複数の半導体チップとを備える構造体と、前記構造体の一部もしくは全体を取り囲む外壁と、を有し、前記外壁に囲まれた空間に絶縁性を有する流体が満たされていることを特徴とする。
【0009】
【発明の効果】
本発明に係る半導体冷却装置では、電極板と一体構造化した半導体チップの周辺を、絶縁性を有する流体が流れるため、従来に比べて冷却効率が向上する。その結果、半導体チップの使用範囲が広がるため、半導体チップの小型化が可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の半導体冷却装置の実施の形態について、〔第1の実施形態〕、〔第1の実施形態の変形例〕、〔第2の実施形態〕、〔第3の実施形態〕、〔第4の実施形態〕、〔第5の実施形態〕を、順に図面を参照して詳細に説明する。
【0011】
〔第1の実施形態〕
図1は本発明の第1の実施形態に係る半導体冷却装置の断面図である。
【0012】
同図において、本実施形態の半導体冷却装置は、互いに絶縁された下側電極板2および上側電極板3と、該下側電極板2および上側電極板3に接して実装された半導体チップ1とを備える構造体と、構造体を取り囲む外壁5と、を有して構成され、構造体の一主面が絶縁基板4を介して外壁5に接し、該外壁5に囲まれた空間には絶縁性を有する流体6が満たされる構造となっている。
【0013】
本実施形態の半導体冷却装置では、半導体チップ1は、対向する下側電極板2と上側電極板3で挟みこむように配置されている。ここで、半導体チップ1と下側電極板2との接合面A並びに半導体チップ1と上側電極板3との接合面Bは、それぞれ、例えば半田やろう材を使用したろう付け接続や、圧接接続などによる面実装構造となっている。また、下側電極板2および上側電極板3は、比較的電気伝導度並びに熱伝導度の高い、例えばAlやCuやSiC等の合金材料で構成されている。
【0014】
半導体チップ1を挟み込んだ下側電極板2および上側電極板3、即ち構造体は、例えばセラミクス基板などの絶縁基板4を介して外壁5に接している。また、外壁5は、半導体チップ1を挟み込んだ下側電極板2および上側電極板3(構造体)の周囲を囲むように形成されており、外壁5と半導体チップ1を挟み込んだ下側電極板2及び上側電極板3(構造体)との間にできる空間には、例えば油のような絶縁性を有する流体6で満たされている。そして、図1においては図示していないが、紙面に垂直な方向に流体6は所定の流速で流れている。
【0015】
次に本実施形態の半導体冷却装置の動作について説明する。例えば、下側電極板2と上側電極板3との間に所定の電圧を印加して、半導体チップ1を介して通電させた場合に、所定の抵抗を有する半導体チップ1は発熱することになる。この半導体チップ1で発生した熱は、該半導体チップ1と所定の面実装接合がなされている下側電極板2および上側電極板3に低い熱抵抗で伝熱する。そして、本実施形態の半導体冷却装置においては、半導体チップ1を挟み込んだ下側電極板2および上側電極板3の周囲を所定の流速で流体6が流れているため、半導体チップ1で発生した熱を流体6が熱交換し放熱する。
【0016】
つまり、従来の半導体冷却装置(図9参照)においては、半導体チップ152で発生した熱を放熱するために、比較的熱抵抗の高い液体と熱伝導体との熱交換のやり取りが、液体155とコールドプレート154との間、並びに、コールドプレート154と流路156内を流れる液体との間の2回について行われていたのに対し、本実施形態の半導体冷却装置においては、下側電極板2および上側電極板3と一体構造化した半導体チップ1の周辺を、絶縁性を有する流体6が流れて、比較的熱抵抗の高い液体と熱伝導体との熱交換のやり取りが1回で済むため、従来構造に比べて冷却効率を向上することができる。その結果、半導体チップの使用範囲が広がるため、半導体チップの小型化が可能となる。
【0017】
なお、本実施形態の半導体冷却装置においては、半導体チップ1を挟み込んだ下側電極板2および上側電極板3を直接流体6の中に配置しているが、絶縁性を有する流体6を用いているので、下側電極板2及び上側電極3が短絡するのを防止することができる。
【0018】
また、耐湿性に関してもレイアウトの工夫で容易に解決できる。つまり、流体6として使用する液体の比重が1より大きい場合は、混入した水分は流体6より軽く浮きやすいため、図1に示すように上側電極板3と外壁5の間隔を広くすることで対応できる。反対に、流体6として使用する液体の比重が1より小さい場合は、混入した水分は流体6より重く沈みやすいため、下側電極板2と外壁5の間隔を広くすることで対応できる。
【0019】
また、流体6に気泡(空気)が混入した場合についても問題はない。すなわち、半導体チップ1を所定の接合で下側電極板2および上側電極板3で固定した後に空気にさられたとしても、それら一体となった構造体の外周部に自然酸化による絶縁皮膜が形成されることになるため、かえって短絡の防止が促進されるためである。しかしながら、優れた冷却効率を得るためにはなるべく気泡は混入しない方がよい。
【0020】
〔第1の実施形態の変形例〕
図1に示した本実施形態の半導体冷却装置においては、一例として、半導体チップ1を挟み込んだ下側電極板2および上側電極板3(構造体)が絶縁基板4を介して外壁5に接する構造を示したが、接していなくてもかまわない。ただし、図1に示した本実施形態の半導体冷却装置のように、半導体チップ1を挟み込んだ下側電極板2および上側電極板3(構造体)のどちらかの主面を、絶縁基板4を介して外壁5に接するように配置することで、例えば、1度の製造プロセスでそれぞれの接触部を半田などで固定することが可能となる。つまり、半導体チップ1と下側電極板2および上側電極板3を備えた構造体を形成する工程と、外壁5内部に固定する工程とを同時に行なうことができ、製造工程を簡略化することができる。
【0021】
また、図2は、第1の実施形態の変形例の半導体冷却装置の断面図である。図1に示した本実施形態の半導体冷却装置においては、下側電極板2および上側電極板3は単一材料で平板形状をした概略的な構造で示しているが、図2に示すように、下側電極板2と半導体チップ1の間に第二の下側電極板7を、上側電極板3と半導体チップ1の間に第二の上側電極板8を、それぞれ配置するような構造としても良い。
【0022】
さらに、第二の下側電極板7と半導体チップ1の接合部Cや第二の上側電極板8と半導体チップ1の接合部Dのように、半導体チップ1の外周部において部分的に接合を形成していない構造をしていても良い。
【0023】
〔第2の実施形態〕
次に、図3は本発明の第2の実施形態に係る半導体冷却装置の断面図である。本実施形態の半導体冷却装置は、図1に示した第1の実施形態と同様の構造を備えており、第1の実施形態と同等の部材、即ち半導体チップ1、下側電極板2、絶縁基板4、外壁5および絶縁性を有する流体6については、同じ参照符号で示して詳細な説明を省略する。
【0024】
本実施形態(図3)において、第1の実施形態(図1)と異なる点は、上側電極板3の半導体チップ1と接する面に、突起状或いは流体6の流れる方向と平行な櫛歯状の凹凸が形成されている点である。
【0025】
本実施形態の半導体冷却装置では、上側電極板3をこのような表面形状にすることにより、半導体チップ1を挟み込んだ下側電極板および上側電極板3の周囲だけでなく、半導体チップ1上の上側電極板3と挟まれた空間も流体6の流路となる。
【0026】
ここで、半導体チップ1が例えば一般的な電力用途の半導体装置として形成されている場合、半導体チップ1は、その厚みの大部分を占める低抵抗基板上に、厚みが小さく比較的高抵抗なドリフト領域が形成されているのであるが、半導体チップ1の発熱は、主としてその厚みが小さく比較的高抵抗なドリフト領域で発生する。つまり、本実施形態の半導体冷却装置においては、半導体チップ1の主に発熱する面に接するように流体6の流路が確保されているため、第1の実施形態で得られる効果に加えて、さらに半導体チップ1の冷却効率が向上する。
【0027】
なお、第2の実施形態の変形例として、図3では、上側電極板3の半導体チップ1と接する面に、突起状或いは流体6の流れる方向と平行な櫛歯状の凹凸を形成したが、下側電極板2の半導体チップ1と接する面に、あるいは、下側電極板2の半導体チップ1と接する面および上側電極板3の半導体チップ1と接する面の両方に、それぞれ突起状或いは流体6の流れる方向と平行な櫛歯状の凹凸を形成した構造としても良い。
【0028】
〔第3の実施形態〕
次に、図4は本発明の第3の実施形態に係る半導体冷却装置の断面図である。本実施形態の半導体冷却装置は、図1に示した第1の実施形態と同様の構造を備えており、第1の実施形態と同等の部材、即ち半導体チップ1、下側電極板2、上側電極板3、絶縁基板4、外壁5および絶縁性を有する流体6については、同じ参照符号で示して詳細な説明を省略する。
【0029】
本実施形態(図4)において、第1の実施形態(図1)と異なる点は、下側電極板2および上側電極板3で半導体チップ1を挟み込んで構造体を形成した後に、該構造体の周囲全体に絶縁材料39をコーティングしている点である。ここで、絶縁材料39には、例えば、初期状態は液体であって塗布後に熱硬化するような材料を用いると製造が容易である。
【0030】
本実施形態の半導体冷却装置では、このように構造体の周囲を絶縁材料39でコーティングした構造にすることによって、絶縁性を有する流体6中に、偶発的に導電性があり比較的サイズの大きい部質が混入したとしても、絶縁材料39によって短絡を防止することができるので、下側電極板2と上側電極板3との間の電極間の絶縁性を容易に保持でき、絶縁信頼性を向上させることができる。
【0031】
〔第4の実施形態〕
次に、図5は本発明の第4の実施形態に係る半導体冷却装置の断面図である。本実施形態の半導体冷却装置は、図1に示した第1の実施形態と同様の構造を備えており、第1の実施形態と同等の部材、即ち半導体チップ1、下側電極板2、上側電極板3、および絶縁性を有する流体6については、同じ参照符号で示して詳細な説明を省略する。
【0032】
本実施形態(図5)において、第1の実施形態(図1)と異なる点は、外壁45を絶縁材料で構成し、該外壁45と構造体の下側電極板2とが直接接している点である。
【0033】
本実施形態の半導体冷却装置では、このように外壁45を絶縁材料で構成し、半導体チップ1、下側電極板2および上側電極板3を備えた構造体を外壁45に固定する構造とすることで、半導体チップ1、下側電極板2および上側電極板3を備えた構造体を形成する工程と、外壁45内部に固定する工程とを同時に行なうことができるため、第1の実施形態の半導体冷却装置の効果に加え、製造工程を簡易化することができる。さらに、外壁45が絶縁性を有しているため、構造体と外壁45との間に絶縁基板を挟む必要がなくなり、部品点数を削減することができる。
【0034】
なお、本実施形態の構造は、第1の実施形態だけでなく、第2および第3の実施形態に対しても適用可能である。
【0035】
〔第5の実施形態〕
次に、図6は本発明の第5の実施形態に係る半導体冷却装置の断面図である。
【0036】
上述した第1、第2、第3および第4の実施形態では、単体の半導体チップ1を備えた構造を例示して説明を行ったが、本実施形態では、2個の半導体チップを供えた構造について説明する。なお、半導体チップとしては、例えばMOSFET(Metal Oxide Semiconductor FET)やIGBT(Insulated−Gate Bipolar Transistor)、バイポーラトランジスタなどのスイッチ半導体が該当するが、本実施形態においては、スイッチ半導体としてMOSFETの場合を例示する。
【0037】
図6において、本実施形態の半導体冷却装置は、互いに絶縁された下側電極板53、中側電極板54および上側電極板55と、下側電極板53および中側電極板54に接して実装された第一の半導体チップ51と、中側電極板53および上側電極板55に接して実装された第二の半導体チップ52とを備える構造体と、構造体を取り囲む外壁61と、を有して構成され、構造体の一主面が絶縁基板60を介して外壁61に接し、該外壁61に囲まれた空間には絶縁性を有する流体62が満たされる構造となっている。本実施形態の半導体冷却装置では、第一の半導体チップ51および第二の半導体チップ52の上面には共にゲート電極端子とソース電極端子が形成され、下面にはドレイン電極端子が形成されている。第一の半導体チップ51は、ドレイン電極端子が下側電極板53とソース電極端子が中側電極板54と接続するように挟まれている。また、第二の半導体チップ52は、ドレイン電極端子が中側電極板54とソース電極端子が上側電極板55と接続するように挟まれている。
【0038】
また、中側電極板54と上側電極板55には、中側電極板絶縁膜56と上側電極板絶縁膜57によってそれぞれ絶縁された中側電極板駆動端子58と上側電極板駆動端子59がそれぞれ形成されている。そして、第一の半導体チップ51のゲート電極端子は中側電極板駆動端子58と、第二の半導体チップ52のゲート電極端子は中側電極板駆動端子59と接続している。
【0039】
つまり、図6で示した断面構造は、図7に示した回路図に対応する接続をしており、中側電極板54が上下アームスイッチの出力端子として機能する。
【0040】
また、図6において、下側電極板53、中側電極板54、上側電極板55、第一の半導体チップ51および第二の半導体チップ52を備えた構造体の外周を囲むように、絶縁基板60を介して外壁61が形成されており、外壁61に囲まれた空間には絶縁性を有する流体62が満たされている。
【0041】
次に、図8は、本実施形態の半導体冷却装置の斜視図を示す。同図は、図6において左上側から眺めたものである。図8では、外壁61を破線表示して、各電極板53,54,55および各半導体チップ51,52の配置をわかりやすく表示している。
【0042】
図8において、中側電極板54の左端部は、外壁61の内側において、例えば電動機や発電機などの負荷装置の外部接続端子63と接続している。なお、図8では、外部接続端子63の形状として差し込み式の場合を示しているが、中側電極板54と外部接続端子63との接続方法については特に問わない。また、本実施の形態においては負荷側につながる中側電極板54が外部接続端子63と接続する場合を一例として挙げているが、電源側につながる下側電極板53や上側電極板55が蓄電池やキャパシタ等の外部接続端子と接続されていても良い。
【0043】
本実施形態の半導体冷却装置では、このように、電極板が流体に満たされた外壁61の内側で電動機、発電機、蓄電池、キャパシタもしくは負荷装置の何れかの外部接続端子63とつながっているため、半導体チップ51,52を冷却する装置を他の構造体の冷却装置と共用することが可能となり、さらに、システム全体の冷却装置を小型化することができる。また、外壁61の外側で接続端子と接続する点数が減るため、流体62の液漏れ対策を簡易化することができる。
【0044】
なお、本実施形態においては、一例として上下アームスイッチが1アームの場合について説明しているが、2アームもしくはそれ以上が並列に実装されていても同様の効果を得ることが可能である。
【0045】
以上、第1の実施形態から第5の実施形態を用いて、本発明の特徴を述べてきたが、本発明の主旨を逸脱しない範囲での変形を含むことは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る半導体冷却装置の断面図である。
【図2】第1の実施形態の変形例の半導体冷却装置の断面図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る半導体冷却装置の断面図である。
【図4】本発明の第3の実施形態に係る半導体冷却装置の断面図である。
【図5】本発明の第4の実施形態に係る半導体冷却装置の断面図である。
【図6】本発明の第5の実施形態に係る半導体冷却装置の断面図である。
【図7】第5の実施形態の半導体冷却装置に対応した回路図である。
【図8】第5の実施形態の半導体冷却装置の斜視図である。
【図9】従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 半導体チップ
2,53 下側電極板
3,23,55 上側電極板
4,60 絶縁基板
5,45,61 外壁
6,62 流体
7 第二の下側電極板
8 第二の上側電極板
39 絶縁材料
51 第一の半導体チップ
52 第二の半導体チップ
54 中側電極板
56 中側電極板絶縁膜
57 上側電極板絶縁膜
58 中側電極板駆動電極
59 上側電極板駆動電極
63 外部接続端子
A,B,C,D 接合面
Claims (6)
- 互いに絶縁された複数の電極板と、前記複数の電極板に接して実装された1つもしくは複数の半導体チップとを備える構造体と、
前記構造体の一部もしくは全体を取り囲む外壁と、を有し、
前記外壁に囲まれた空間に絶縁性を有する流体が満たされていることを特徴とする半導体冷却装置。 - 前記半導体チップと接する前記電極板の表面形状は、突起構造、或いは、前記流体の流れに平行な櫛歯構造をしていることを特徴とする請求項1に記載の半導体冷却装置。
- 前記構造体の表面は、絶縁材料でコーティングされていることを特徴とする請求項1または請求項2の何れかに記載の半導体冷却装置。
- 前記構造体の一主面は、絶縁基板を介して前記外壁に接していることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1つに記載の半導体冷却装置。
- 前記外壁は絶縁性を有しており、前記構造体の一主面は前記外壁に接していることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1つに記載の半導体冷却装置。
- 前記電極板は、前記流体で満たされている外壁の内側で、電動機、発電機、蓄電池、キャパシタもしくは負荷装置の何れかの接続端子と接続されていることを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1つに記載の半導体冷却装置。
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-
2003
- 2003-06-27 JP JP2003185149A patent/JP2005019849A/ja active Pending
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