JP2005019845A - 回転式電子部品 - Google Patents

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Inventor
Kazuo Ichiyanagi
和夫 一柳
Masahiko Fujita
雅彦 藤田
Kazuo Koganehira
和雄 小金平
Shigeaki Kinoshita
茂明 木下
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Teikoku Tsushin Kogyo Co Ltd
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Teikoku Tsushin Kogyo Co Ltd
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Abstract

【課題】部品点数が増加することなく、容易且つ確実に回転体の回転停止時の音や振動の発生を抑えることができる回転式電子部品を提供する。
【解決手段】回転体50に中立点復帰用のねじりコイルバネ73を備えた回転式電子部品(揺動式電子部品)1である。回転体50の外周側面と固定側部材である取付台120のストッパー部124との間に設けた隙間Sに、粘性物質であるグリス170を充填することで、回転体50の回転に抵抗を生じさせる。ストッパー部124は回転体50の過度の変位(矢印B方向)を阻止するものである。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転体を回転することでその電気的出力を変化する回転式電子部品に関し、特に中立点復帰用の弾発手段を備えた回転体の中立点復帰時に生じる音を防止するのに好適な回転式電子部品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば回転式電子部品は、回転側の部材を回動することでその電気的出力を変化するように構成されている。図6はこの種従来の回転式電子部品(揺動式電子部品)180を示す図である。同図(a)に示すように回転式電子部品180は、金属板製の基台190上にフレキシブル基板200を載せ、その上に中立点復帰用バネ230を取り付けたモールド樹脂製の回転体210を回動自在に取り付けて構成されている。ここで基台190の両側辺の下部の対向する位置には紙面手前側に折り曲げられて突出する係止片191,193が設けられ、また基台190のほぼ中央には紙面手前側に突出する円筒状の軸部195が設けられている。フレキシブル基板200はその表面の回転体210によって隠れている部分に、円弧状のスイッチパターン(又は抵抗体パターン)を印刷し、その下端部に金属端子板製の端子211を取り付けて構成されている。
【0003】
回転体210はモールド樹脂製であり、略円板状の基部212の外周側面からレバー213を突出し、また基部212の中央を前記軸部195によって回動自在に軸支し、その周囲に突出部223を設け、さらにその周囲にリング状に凹むバネ収納部217を設け、バネ収納部217の下部には切り欠き218を設けてその両側を当接部219,221として構成されている。なお基部212のフレキシブル基板200側の面には図示しない摺動子が取り付けられており、フレキシブル基板200のスイッチパターン(又は抵抗体パターン)に当接している。
【0004】
中立点復帰用バネ230はねじりコイルバネであり、リング状に巻いたコイル部231をバネ収納部217内に収納し、両端の引出部233,235をそれぞれ回転体210の当接部219,221と、基台190の係止片191,193の両者に係止することで回転体210を中立点に位置している。
【0005】
そして例えば図6(b)に示すようにレバー213を矢印a方向に押圧すると回転体210は時計回りに回転(揺動)し、図示しない摺動子がスイッチパターン(又は抵抗体パターン)上を摺動することで各端子211間の電気的出力が変化する。このとき中立点復帰用バネ230の左側の引出部233は係止片191に係止されたままであるが、右側の引出部235は当接部221によって押圧されて引出部233側に移動し、このときコイル部231は絞られて強い弾発復帰力を生じ、従ってレバー213への押圧を解除すると回転体210は元の中立点位置に自動復帰する。
【0006】
しかしながら上記従来の回転式電子部品180において、回動したレバー213への押圧を解除してレバー213が元の中立点位置に自動復帰する際、当接部221に押圧されて移動していた引出部235が強く係止片193に衝突することで、大きな音や振動を発生するという問題があった。特にこの問題は、この回転式電子部品180を録音・録画用機器に使用した場合、前記音や振動が雑音として録音されてしまうので問題となっていた。
【0007】
そこで上記問題点を解決するため、前記引出部233,235や前記係止片191,193に筒状の樹脂チューブを取り付け、両者が当接した際の衝撃を緩衝させることで、前記音や振動の発生を防止する方法が考えられていた(例えば特許文献1)。
【0008】
しかしながら上記樹脂チューブを用いた防音構造においては、樹脂チューブが必要なので部品点数が増えるばかりか、取り付けた樹脂チューブが引出部233,235や係止片191,193から外れてしまう恐れがあり、さらに小型化された回転式電子部品の引出部233,235や係止片191,193に樹脂チューブを取り付けることは困難であった。
【0009】
【特許文献1】
特開2002−198209号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、部品点数が増加することなく、容易且つ確実に回転体の回転停止時の音や振動の発生を抑えることができる回転式電子部品を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため本発明にかかる回転式電子部品は、固定側部材に対して回転体を回転することで、その電気的出力を変化する回転式電子部品において、前記回転体の外周側面と固定側部材との間に設けた隙間に、回転体の回転に抵抗を生じさせる粘性物質を充填したことを特徴とする。
【0012】
また本発明は、前記回転式電子部品が、前記回転体に中立点復帰用の弾発手段を備えた揺動式電子部品であることを特徴とする。
【0013】
また本発明は、前記固定側部材の回転体の外周側面に隙間を有して対向する位置に、回転体が前記隙間方向に押しやられた際に回転体の外周側面を当接して回転体の過度の変位を阻止するストッパー部が設けられていることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態にかかる回転式電子部品(揺動式電子部品)1の側断面図、図2は回転式電子部品1の分解斜視図である。両図に示すように回転式電子部品1は、金属板をL字状に折り曲げて構成された取付具80の一方の面である電子部品取付部81に回転式電子部品部5を取り付けるとともに、他方の面である圧接接続部85を回路基板140と前記回転式電子部品部5から引き出したフレキシブル基板11とを介在して固定側部材となる取付台120上に固定することで構成されている。そして本実施の形態においては、取付台120の上面に設けた下記するストッパー部124と回転式電子部品部5の下記する回転体50の外周側面との間の隙間Sに粘性物質であるグリス170を充填することで、回転体50の回転に抵抗を生じさせるようにしている。なおこの回転式電子部品1の固定側部材は、回転側部材である回転体50を除くそれ以外の各部品である。以下各構成部品について説明する。
【0015】
ここでまず回転式電子部品部5は、基板部10に対して回転体50を軸150によって回動自在に軸支して構成されている。図3は基板部10の斜視図である。同図及び図1,図2に示すように、基板部10はフレキシブル基板11の周囲と背面とにモールド樹脂製の基台25をインサート成形によって取り付けて構成されている。フレキシブル基板11は基台25に保持される機能パターン部13と、基台25の下部から突出する端子パターン部15とを具備し、機能パターン部13の表面に設けた円弧状の摺接パターン17と、端子パターン部15の表面に設けた端子パターン19とを接続パターン21によって接続して構成されている。なお摺接パターン17はスイッチパターンであっても良いし、抵抗体パターンであってもよく、さらにそれら以外の機能を有するパターンであっても良い。また端子パターン部15の両側辺には下記する係止片87を係合する2つずつの凹状の係合部23が設けられている。一方基台25はフレキシブル基板11の機能パターン部13の周囲と背面とを囲むように形成されており、その上面中央にはストッパー用の係止部27が設けられ、またその下部両側には前方に向かって突出する支持部29,29が設けられている。支持部29の上面は半径方向外側に向かって下がるように傾斜する面状の係止部31となっている。そしてフレキシブル基板11の機能パターン部13の略中央とこれに対向する基台25の背面には、両者を貫通する軸貫通穴33が設けられている。基台25の背面の軸貫通穴33の上部には図1に示すように位置決め突起35が突設されている。
【0016】
図4は回転体50の分解斜視図である。同図に示すように回転体50は回転部材51と摺動子67と弾発手段(以下この実施の形態では「ねじりコイルバネ」という)73と押え部材79とを具備して構成されている。回転部材51は略円板状のモールド樹脂成形品であり、一方の面を摺動子取付面53とし、他方の面を弾発手段収納部55とし、上面にはつまみ取付部65を設けている。弾発手段収納部55はその外周から円形の側壁57を突出することで構成され、その両側に切り欠き状の引出部突出部59,59を設け、またその上下部分に固定部61,61を突出し、またその中央に軸貫通孔63を設けている。引出部突出部59,59の下側の面は当接部60,60となっている。弾発手段収納部55の内径は、ねじりコイルバネ73の下記するコイル部75の外径よりも少し大きい寸法に形成され、これによって弾発手段収納部55の内周面部分でコイル部75の外周を支持するように構成している。
【0017】
摺動子67は弾性金属板を略リング状に形成し、その上下部分二ヵ所に穴からなる取付部69,69を設け、また左右両側部分二ヵ所に摺接部71,71を設けて構成されている。
【0018】
ねじりコイルバネ73は線材をコイル状に巻き回したコイル部75の両端から引出部77,77を引き出して構成されている。このねじりコイルバネ73は両引出部77,77を上方向に移動することでコイル部75の内径が小さくなって絞られる方向になるように巻き回されている。
【0019】
押え部材79はリング状の金属板であって前記回転部材51の弾発手段収納部55を塞ぐ外径形状に構成され、その上下に回転部材51の固定部61を挿入する溝状の固定部係止部791を設けている。
【0020】
この回転体50を組み立てるには、まず回転部材51の摺動子取付面53に摺動子67を設置して摺動子取付面53に設けた図示しない小突起を摺動子67の取付部69,69に挿入してその先端を熱カシメすることで固定する。次に回転部材51の弾発手段収納部55内にねじりコイルバネ73のコイル部75を収納して両端の引出部77,77をそれぞれ回転部材51の引出部突出部59,59から突出させて当接部60,60に弾接させ、その上から押え部材79を被せて固定部係止部791,791に固定部61,61を挿入してその先端を熱カシメして固定すれば、図2に示す回転体50が完成する。
【0021】
軸150は図2に示すように、略円柱状であってその中間にその外径を大きく張り出してなるつば部151を設け、その一方の側(基板部10側)を軸支部153、他方の側を軸固定部155としている。
【0022】
取付具80は前述のように金属板を略L字状に折り曲げ、その両面をそれぞれ電子部品取付部81及び圧接接続部85として構成され、電子部品取付部81の略中央下部には貫通孔からなる軸取付部83を設け、その上部には貫通孔からなる位置決め部84を設け、一方圧接接続部85の両側辺からは下方向に折り曲げられる二本ずつの係止片87を突接している。
【0023】
回路基板140は、可撓性を有する合成樹脂フイルム上に三つの端子パターン141を設け、各端子パターン141から引き出した引出パターン143をこの回路基板140の引出部145に導出している。なお回路基板140の引出部145の図示しない更に先の部分には図示しない他の各種回路が形成され、各種電子部品が搭載されている。また回路基板140の先端側の一辺には二つの凹状の係合部147が設けられ、また各端子パターン141を形成した部分よりも引出部145側の部分にも二つの貫通孔からなる係合部147が設けられている。
【0024】
固定側部材である取付台120はモールド樹脂成形品を略矩形状に成形して構成されており、その前方側は電子部品載置部121、後方側は基板圧接部123となっている。電子部品載置部121の上面の略中央には、その上に設置する回転体50の円形の外周側面に対して所定の狭い隙間を所定距離にわたって維持するように突出するストッパー部124が設けられている。即ちストッパー部124は凸部形状の上面中央を円弧状に凹む形状に形成され、その曲率半径は前記回転体50の外周側面の曲率半径と略同一となっている。基板圧接部123の略中央には矩形状で凹状の弾発手段収納部125が設けられ、また基板圧接部123の両側辺にはそれぞれ二つずつの凹状の係合部127が設けられている。弾発手段収納部125内に収納される弾発部材130は弾性金属板製であり、略矩形状の基部131の一側辺から三本の弾発片133を突出して上方向に折り返し、それぞれの先端に上方向に突出するように湾曲する弾発部135を形成して構成されている。
【0025】
次にこの回転式電子部品1の組み立て方法を説明する。即ちまず図2において、軸150の軸固定部155を取付具80の軸取付部83に挿入してその先端をカシメることで両者を一体化し、次に取付具80の電子部品取付部81の面に基板部10の基台25の背面を当接し、このとき基板部10の軸貫通穴33に軸150の軸支部153を挿入し、同時に取付具80の位置決め部84に基板部10の位置決め突起35(図1参照)を挿入して位置決めする。そして基板部10の軸貫通穴33から突出した軸支部153を回転体50の軸貫通孔63に挿入し、さらに軸貫通孔63から突出した軸支部153にリング状の金具24を挿入してその先端をカシメる。
【0026】
次に取付台120の弾発手段収納部125内に弾発部材130を収納した上で、その上に端子パターン141を上向きとした可撓性を有する回路基板140を載置する。一方取付台120のストッパー部124の凹状の上面には予めグリス170を載せておく。次に取付具80に取り付けた基板部10のフレキシブル基板11の端子パターン部15を取付具80の圧接接続部85の下面側に折り曲げたものを、前記回路基板140上に載置する。このとき取付具80の各係止片87をフレキシブル基板11の各係合部23と、回路基板140の各係合部147と、取付台120の各係合部127に係合し、各係止片87の先端を取付台120の裏面に折り曲げ、これによって回転式電子部品部5を固定した取付具80を取付台120に固定すると同時に、取付台120上に載置した回路基板140の三つの端子パターン141とフレキシブル基板11の三つの端子パターン19とを圧接接続部85の下面と弾発部材130の三つの弾発部135とによってそれぞれ圧接接続する。これによって図1に示す回転式電子部品1の組み立てが完了するが、このときストッパー部124と回転体50の外周側面との間の隙間Sに粘性物質であるグリス170が充填された状態となる(図1参照)。
【0027】
図5は組み立てられた回転式電子部品1の動作説明図(但し、押え部材79の記載は省略)である。なおこの回転式電子部品1のつまみ取付部65にはつまみ160を取り付けている。そして回転体50が中立位置にあるときは、ねじりコイルバネ73の両引出部77,77は回転体50の当接部60,60と基板部10の係止部31,31に弾接している。なおねじりコイルバネ73のコイル部75の外周は弾発手段収納部55の内周部分で支持されている。
【0028】
そして例えばつまみ160を矢印A方向に回動(押圧)すれば、回転体50全体が軸150を中心に矢印A方向に回動し、摺動子67の摺接部71がフレキシブル基板11の摺接パターン17上を摺動してその出力を変化する。その際ねじりコイルバネ73の左側の引出部77は元の位置に保持されたまま右側の引出部77が当接部60によって押し上げられて図5(b)の状態となる。このときねじりコイルバネ73のコイル部75はそのターン数を増やす方向にねじられるためその外径は小さくなり、従ってコイル部75の外周が弾発手段収納部55の内周面に強く当接することはなく、そのねじれがスムーズ且つ確実に行える。
【0029】
一方つまみ160への回動(押圧)を解除すれば、ねじりコイルバネ73の弾発復帰力によって回転体50は元の図5(a)の状態に自動復帰する。このときストッパー部124と回転体50の外周側面との間の隙間Sには粘性物質であるグリス170が充填されているので、ねじりコイルバネ73の弾発復帰力によって回転体50が中立位置に自動復帰しようとする際、その回転に抵抗が生じ、グリス170による抵抗がない場合に比べてかなりゆっくりとした回転となり、一方の当接部60によって押し上げられていた引出部77の係止部31への当接時の衝撃力は非常に小さくなり、音や振動は効果的に防止される。なおグリス170が充填される隙間Sの面Tの面積(回転体50の外周側面とストッパー部124の上面との対向領域の面積)は、グリス粘度や隙間Sの厚み寸法に応じて決定する。
【0030】
さらに図5(a)において回転式電子部品1のつまみ160を回動操作によって、回転体50にはこれを回動しようとする方向(矢印A方向)の力が加わると同時に、隙間S方向(矢印B方向)に押しやられる力も加わる。特にこの回転式電子部品1は軸150の一端のみを取付具80に固定している構造なので、つまみ160に加わる隙間S方向(矢印B方向)への押圧力によって、軸150は取付具80への固定部分を中心として撓み易く、これによって回転体50が隙間S方向に押しやられるが、その際、本回転式電子部品1においては回転体50の外周側面が所定の隙間Sを介して対向して設けられたストッパー部124の上面に当接して回転体50の過度の変位が阻止され、これによって回転式電子部品1の破壊が効果的に防止される。つまり本実施の形態においては、回転式電子部品1の破壊防止のために設けたストッパー部124の部分を利用して、ストッパー部124と回転体50の外周側面とによって形成される隙間S部分に粘性物質を充填することで、回転体50の自動復帰による音と振動の防止作用をも発揮させるようにしたのである。
【0031】
以上本発明の実施の形態を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載がない何れの形状や構造や材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば回転式電子部品は上記構造のものに限定されず、要は固定側部材に対して回転体を回転することで、その電気的出力を変化する回転式電子部品であればどのような構造の回転式電子部品であっても良い。またストッパー部124の形状は上記実施の形態にかかる形状に限定されず、種々の変形が可能であり、例えば平面形状、凹形状、凸形状等でもよい。要は回転体50の外周側面に当接して回転体50の過度の変位を阻止し、同時に隙間Sにグリス170が充填できる形状であればどのような形状でも良い。また上記実施の形態では回転体50の回転に抵抗を生じさせる抵抗手段としてグリス170を用いたが、グリス170の代わりに他の各種粘性物質を充填しても良い。
【0032】
また上記実施の形態では、粘性物質であるグリス170を充填する隙間Sとして回転体50の外周側面と固定側部材である取付台120の間の隙間Sを利用したが、本発明はこの実施の形態に限定されず、他の固定側部材である基板部10や取付具80に回転体50の外周側面と対向する面を設けて両面間に隙間を形成し、この隙間に粘性物質を充填するように構成しても良い。
【0033】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明によれば以下のような優れた効果を有する。▲1▼回転体の外周側面と固定側部材との間に設けた隙間に、回転体の回転に抵抗を生じさせる粘性物質を充填したので、回転体の回動に抵抗を持たせることができ、例えば回転体を弾発手段によって所望の位置に自動復帰させるような場合でも、大きな音や衝撃の原因となる回転体の急激な回動を防止できる。特にグリスのような粘性物質を用いているので、回転体の回動に粘りのある抵抗を持たせることができると同時に、その抵抗は回転体を所定の位置に強く停止させる性質のものではないので、例えば回転体を弾発手段によって所望の位置に自動復帰させるような場合でも、回転体を前記所望の位置まで確実に自動復帰させることができ、好適である。また粘性物質を充填するだけで良いので、部品点数が増加することなく、容易且つ確実に防音構造を構成できる。
【0034】
▲2▼回転式電子部品として、回転体に中立点復帰用の弾発手段を備えた揺動式電子部品を用いれば、回転体が弾発手段によって中立点に自動復帰する際に生じる恐れのある音や振動を効果的に防止できる。
【0035】
▲3▼固定側部材に設けたストッパー部と回転体の外周側面との間の隙間に粘性物質を充填したので、回転体の回転操作に伴って回転体が前記隙間方向に押しやられた際の回転体の過度の変位を阻止して回転体が破壊されるのを防止できる効果と、回転体の回転に抵抗を持たせる効果とを同時に達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】回転式電子部品1の側断面図である。
【図2】回転式電子部品1の分解斜視図である。
【図3】基板部10の斜視図である。
【図4】回転体50の分解斜視図である。
【図5】回転式電子部品1の動作説明図(但し、押え部材79の記載は省略)である。
【図6】従来の回転式電子部品180を示す図である。
【符号の説明】
1 回転式電子部品
5 回転式電子部品部
10 基板部(固定側部材)
11 フレキシブル基板
13 機能パターン部
15 端子パターン部
17 摺接パターン
19 端子パターン
25 基台
31 係止部
50 回転体
51 回転部材
67 摺動子
73 ねじりコイルバネ(弾発手段)
75 コイル部
77 引出部
80 取付具(固定側部材)
81 電子部品取付部
85 圧接接続部
120 取付台(固定側部材)
121 電子部品載置部
123 基板圧接部
124 ストッパー部
S 隙間
130 弾発部材
135 弾発部
140 回路基板(固定側部材)
141 端子パターン
150 軸
170 グリス(粘性物質、抵抗手段)

Claims (3)

  1. 固定側部材に対して回転体を回転することで、その電気的出力を変化する回転式電子部品において、
    前記回転体の外周側面と固定側部材との間に設けた隙間に、回転体の回転に抵抗を生じさせる粘性物質を充填したことを特徴とする回転式電子部品。
  2. 前記回転式電子部品は、前記回転体に中立点復帰用の弾発手段を備えた揺動式電子部品であることを特徴とする請求項1に記載の回転式電子部品。
  3. 前記固定側部材の回転体の外周側面に隙間を有して対向する位置には、回転体が前記隙間方向に押しやられた際に回転体の外周側面を当接して回転体の過度の変位を阻止するストッパー部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の回転式電子部品。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006310654A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Teikoku Tsushin Kogyo Co Ltd 摺動式電子部品

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JP2006310654A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Teikoku Tsushin Kogyo Co Ltd 摺動式電子部品

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