JP2005019311A - 電気化学素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】高品質で安全性の高い電気化学素子を効率良く提供する。
【解決手段】少なくとも1つの第1電極110、少なくとも1つの第2電極120a,b、および第1電極と第2電極との間に介在するセパレータ130からなる極板群100を有し、第1電極は、表面に導電部と絶縁部とを有する第1集電体シート112およびこれに担持された少なくとも1つの第1電極合剤層114からなり、第2電極は、第2集電体シートおよびこれに担持された少なくとも1つの第2電極合剤層124からなり、第1集電体シートが、絶縁シートからなり、導電部が絶縁シートの表面に形成された導電層118からなり、絶縁部が絶縁シートの表面に残されたその露出部からなり、第2集電体シートが、導電シートからなる電気化学素子。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気化学素子に関し、特にリチウムイオン二次電池などの高エネルギー密度を有する二次電池の極板群の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子・電気機器の小型化・軽量化に伴い、電気化学素子に対する小型化・軽量化への要望が強まってきている。電気化学素子のなかでも、リチウムイオン二次電池は、特に高エネルギー密度を有する。しかし、高エネルギー密度を有する電気化学素子には、高品質および高度な安全性が要求される。
例えばリチウムイオン二次電池は、正極、負極およびセパレータからなる極板群を有する。積層型の極板群は、正極と負極とをセパレータを介して交互に積層したものである。また、捲回型の極板群は、長尺の正極と負極とをセパレータを介して捲回したものである。
【0003】
ここで、正極および負極は、一般に金属箔からなる集電体シートおよびこれに担持された電極合剤層からなる。金属箔からなる集電体シートを切断すると、その切断面には金属バリが発生する。金属バリは、セパレータを突き破って対向する電極と接触することにより、内部短絡を起こす可能性がある。そこで、内部短絡の発生を抑制するために、極板やセパレータの寸法を制御する検討等が行われている(特許文献1)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−30742号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、極板の集電体シートに金属箔を用いる限り、金属バリの発生の問題を完全に払拭することはできない。そのため、従来に無い新規な構造の極板群を具備する電気化学素子の開発が望まれている。また、仮に高品質で安全性の高い電気化学素子が得られたとしても、製造工程が複雑では、コストが高くなるため、実用化が困難である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記状況を鑑みてなされたものであり、新規な構造を有し、高品質で安全性の高い電気化学素子、特にリチウムイオン二次電池を効率良く提供することを目的とする。
【0007】
すなわち、本発明は、(a)少なくとも1つの第1電極、(b)少なくとも1つの第2電極、および(c)第1電極と第2電極との間に介在するセパレータからなる極板群を有する電気化学素子であって、前記第1電極(a)は、表面に導電部と絶縁部とを有する第1集電体シートおよびこれに担持された少なくとも1つの第1電極合剤層からなり、前記第2電極(b)は、第2集電体シートおよびこれに担持された少なくとも1つの第2電極合剤層からなり、前記第1集電体シートが、絶縁シートからなり、前記導電部が前記絶縁シートの表面に形成された導電層からなり、前記絶縁部が前記絶縁シートの表面に残されたその露出部からなり、前記第2集電体シートが、導電シートからなる電気化学素子に関する。
【0008】
本発明は、また、前記第1集電体シートの導電部が、前記極板群の第1側面において第1端子と接続され、前記第2集電体シートが、前記極板群の第2側面において第2端子と接続され、前記第1集電体シートの絶縁部が前記第2側面に配され、前記第2集電体シートの前記第1側面に配されている端部が絶縁材料で被覆されている電気化学素子に関する。
【0009】
前記極板群が2つ以上の側面を有する場合、前記第1側面および前記第2側面以外の前記極板群の側面には、前記第1集電体シートの絶縁部が配されていることが好ましい。
前記第1側面と前記第2側面とは、互いに前記極板群の反対側に位置することが好ましい。
【0010】
前記第1側面には、前記第1端子と前記第2電極とを絶縁するための第1絶縁材料部が設けられており、前記第2側面には、前記第2端子と前記第1電極とを絶縁するための第2絶縁材料部が設けられていることが好ましい。
【0011】
本発明は、また、第1電極と第2電極とをセパレータを介して捲回した極板群を有する電気化学素子であって、前記第1電極は、表面に導電部と絶縁部とを有する第1集電体シートおよびこれに担持された少なくとも1つの第1電極合剤層からなり、前記第2電極は、第2集電体シートおよびこれに担持された少なくとも1つの第2電極合剤層からなり、前記第1集電体シートが、絶縁シートからなり、前記導電部が前記絶縁シートの表面に形成された導電層からなり、前記絶縁部が前記絶縁シートの表面に残されたその露出部からなり、前記第2集電体シートが、導電シートからなり、前記第1集電体シートの導電部が前記極板群の第1底面において第1端子と接続され、前記第2集電体シートが前記極板群の第2底面において第2端子と接続され、前記第1集電体シートの絶縁部が前記第2底面に配され、前記第2集電体シートの前記第1底面に配されている端部が絶縁材料で被覆されている電気化学素子に関する。
【0012】
前記第1底面には、前記第1端子と前記第2電極とを絶縁するための第1絶縁材料部が設けられており、前記第2底面には、前記第2端子と前記第1電極とを絶縁するための第2絶縁材料部が設けられていることが好ましい。
【0013】
本発明は、また、複数の第1電極と複数の第2電極とをセパレータを介して交互に積層した極板群を有する電気化学素子であって、前記複数の第1電極は、それぞれ表面に導電部と絶縁部とを有する第1集電体シートおよびこれに担持された少なくとも1つの第1電極合剤層からなり、前記複数の第2電極は、それぞれ第2集電体シートおよびこれに担持された少なくとも1つの第2電極合剤層からなり、前記第1集電体シートの導電部が前記極板群の第1側面において第1端子と接続され、前記第2集電体シートが前記極板群の第2側面において第2端子と接続され、前記第1集電体シートの絶縁部が前記第2側面に配され、前記第2集電体シートの前記第1側面に配されている端部が絶縁材料で被覆されている電気化学素子に関する。
【0014】
前記第1側面には、前記第1端子と前記第2電極とを絶縁するための第1絶縁材料部が設けられており、前記第2側面には、前記第2端子と前記第1電極とを絶縁するための第2絶縁材料部が設けられていることが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
実施の形態1
本実施形態では、積層型の極板群を有する電気化学素子の一例について説明する。
図1に、本実施形態に係る極板群の縦断面図を示す。
この極板群100は、交互に積層された複数の第1電極110と複数の第2電極120からなり、第1電極110と第2電極120との間には、セパレータ130が介在している。
【0016】
第1電極110は、第1集電体シート112および2つの第1電極合剤層114からなり、第1集電体シート112は、樹脂シート116およびその両面に設けられた導電層118からなる。第1集電体シート112は、導電層の形状パターンに応じて導電部と絶縁部とを有する。
【0017】
一方、図1の極板群には、2種類の第2電極120aおよび120bが含まれている。2つの第1電極110で挟持されている内部の第2電極120aは、導電シート122からなる第2集電体シートおよび2つの第2電極合剤層124からなる。最外部の2つの第2電極120bは、内側片面だけに第2電極合剤層124が設けられていること以外、内部の第2電極120aと同様の構造を有する。
第1電極合剤層および第2電極合剤層の厚さは、特に限定されないが、例えば1〜1000μmである。
【0018】
なお、図1においては、第2電極が最外部の2つの電極を構成しているが、第1集電体シートの内側片面だけに第1電極合剤層が設けられた第1電極を最外部の2つの電極とすることもできる。また、最外部の2つの電極のうち、片方を第1電極とし、他方を第2電極とすることもできる。
【0019】
第1電極110においては、樹脂シートの一端部116xを除く全面もしくは端部116xと図1の紙面裏表に位置する端部を除く全面に導電層118が設けられている。導電層118の上には、第1電極合剤層114が設けられている。図1の第1集電体シート112においては、導電層118を有さない樹脂シートの端部116xもしくは端部116xと図1の紙面裏表に位置する端部が絶縁部として機能する。端部116xの反対側に位置する導電層の端部118xには、導電層118の露出部が残されている。
【0020】
樹脂シート116の厚さは、例えば0.5〜500μmであることが好ましい。また、導電層118の厚さは、0.01〜100μmであることが好ましい。
平坦な表面を有する通常の樹脂シートを用いてもよく、穿孔体、ラス体、多孔質体、ネット、発泡体、織布、不織布などを用いてもよい。また、表面に凹凸を有する樹脂シートを用いることもできる。
【0021】
樹脂シートの材質には、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテンなどのオレフィン系ポリマー、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレート、ポリアリレートなどのエステル系ポリマー、ポリフェニレンサルファィドなどのチオエーテル系ポリマー、ポリスチレンなどの芳香族ビニル系ポリマー、ポリイミド、アラミド樹脂などの窒素含有ポリマー、ポリ4フッ化エチレン、ポリフッ化ビニリデンなどのフッ素ポリマーなどを用いることができる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせたコポリマー、ポリマーアロイ、ポリマーブレンドなどを用いてもよい。
【0022】
導電層118には、構成された電池において化学変化を起こさない電子伝導体を特に限定なく用いることができる。
導電層を形成する方法は、特に限定されないが、例えば蒸着法、メッキ法等により、形成することができる。蒸着法としては、例えば抵抗加熱法、rf加熱法、エレクトロンビーム法等が挙げられる。特に、rf加熱法および/またはエレクトロンビーム法を採用することが好ましい。また、メッキ法としては、例えば電解法、無電解法等が挙げられる。なお、導電層を形成する際、所定形状の開口部を有するマスクを用いることにより、任意のパターンの蒸着層やメッキ層を形成することができる。
【0023】
蒸着層は、0.5μm以下の比較的薄い導電層が望まれる場合において特に好適である。また、メッキ層は、0.5μmを超える比較的厚い導電層が望まれる場合において特に好適である。蒸着法とメッキ法とを併用することもできる。例えば絶縁シート上に下地となる金属をパターン蒸着した後、その上に金属メッキ層を形成することにより、パターンメッキが容易となる。従って、0.5μmを超える厚さの所望の形状パターンを有する導電層を形成する場合、蒸着法とメッキ法との併用が極めて有用である。
【0024】
第1電極が正極である場合には、例えば、ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、チタン、炭素などを用いることができ、特に、アルミニウム、アルミニウム合金などが好ましい。また、第1電極が負極である場合には、例えば、ステンレス鋼、ニッケル、銅、銅合金、チタンなどを用いることができ、特に、銅、銅合金などが好ましい。
【0025】
第2電極120を構成する第2集電体シートにおいては、導電シート122の一方の端部122xもしくは端部122xと図1の紙面裏表に位置する端部が、絶縁材料126で被覆されている。また、端部122xの反対側に位置する導電シートの端部122yでは、導電シート122が露出している。
【0026】
導電シート122の厚さは、例えば0.5〜500μmであることが好ましい。平坦な表面を有する通常の導電シートを用いてもよく、穿孔体、ラス体、多孔質体、ネット、発泡体、織布、不織布などを用いてもよい。また、表面に凹凸を有する導電シートを用いることもできる。
【0027】
導電シートの材質には、第2電極が正極である場合には、例えば、ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、チタン、炭素などを用いることができ、特に、アルミニウム、アルミニウム合金などが好ましい。また、第2電極が負極である場合には、例えば、ステンレス鋼、ニッケル、銅、銅合金、チタンなどを用いることができ、特に、銅、銅合金などが好ましい。
【0028】
絶縁材料126の厚さは、例えば0.5〜500μmであることが好ましい。
絶縁材料126には、例えば樹脂塗膜を用いることができる。樹脂塗膜は、絶縁樹脂を含む溶液または分散液を、導電シート122の端部に塗工し、乾燥することにより、形成することができる。塗工方法は特に限定されないが、例えばスクリーン印刷法、ダイコート法等を採用することができる。溶液や分散液は、液状でもペースト状でもよく、これらの粘度は任意に制御すればよい。
【0029】
溶液または分散液に含ませる絶縁樹脂には、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリアセタール、ポリフェニレンエーテル、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミド等のエーテル系樹脂;ポリアクリロニトリル、AS樹脂、ABS樹脂等のアクリロニトリル系樹脂;ポリフッ化ビニリデン等のフッ素樹脂;ポリメタクリル酸メチル等のアクリル系樹脂;これらのポリマーを含むコポリマー、ポリマーアロイもしくはポリマーブレンド等を用いることができる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらのうちでは、特に、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリアクリロニトリル、ポリフッ化ビニリデン、ポリメタクリル酸メチル、これらのポリマーを含むコポリマー、ポリマーアロイもしくはポリマーブレンド等を用いることが好ましい。
【0030】
樹脂塗膜は、重合性化合物を含む溶液または分散液を、電極合剤層の端部に塗工し、前記重合性化合物を重合させることにより、形成することもできる。塗工方法は特に限定されないが、例えばスクリーン印刷法により行うことができる。溶液や分散液は、液状でもペースト状でもよく、これらの粘度は任意に制御すればよい。重合性化合物は、熱、紫外線および電子線よりなる群から選択される少なくとも1種の手段で重合することが好ましい。
重合性化合物は、例えば分子中に1〜3個の重合性官能基を有する。重合性官能基は、アクリレート基およびメタクリレート基よりなる群から選択される少なくとも1種であることが好ましい。また、重合性官能基以外の部分は、特に限定されないが、例えばポリアルキレンオキシド鎖などであればよい。
【0031】
重合性化合物を熱で重合させる場合には、アゾビスイソブチロニトリル、過酸化ベンゾイル、過酸化アセチル等の重合開始剤を用いる。重合性化合物を紫外線で重合させる場合には、ベンジルジメチルケタール、ベンゾインイソプロピルエーテル等の重合開始剤を用いる。重合性化合物を電子線で重合させる場合には、重合開始剤は特に必要としない。
【0032】
樹脂テープで導電シート122の端部を被覆することにより、絶縁材料126を設けることもできる。樹脂テープには、絶縁基材およびそれに担持された絶縁性粘着剤からなるものを用いることができる。
【0033】
絶縁基材には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン等のオレフィン系樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリシクロへキシレンジメチレンテレフタレート、ポリアリレート、ポリカーボネート等のエステル系樹脂;ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリアセタール、ポリフェニレンエーテル、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミド等のエーテル系樹脂;ポリスルホン、ポリエーテルスルホン等のスルホン系樹脂;ポリアクリロニトリル、AS樹脂、ABS樹脂等のアクリロニトリル系樹脂;ポリフェニレンサルファイド等のチオエーテル系樹脂;ポリスチレン等の芳香族ビニル系樹脂;ポリイミド、アラミド樹脂等の窒素含有樹脂;ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン等のフッ素樹脂;ポリメタクリル酸メチル等のアクリル系樹脂;これらのポリマーを含むコポリマー、ポリマーアロイもしくはポリマーブレンド等を用いることができる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらのうちでは、特に、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリフェニレンサルファイド、ポリイミド、アラミド樹脂、これらのポリマーを含むコポリマー、ポリマーアロイもしくはポリマーブレンド等が好ましい。
【0034】
絶縁性粘着剤は、特に限定されないが、例えばアクリル系樹脂、ブチルゴム系樹脂などを用いることができる。
基材の厚さは、例えば1〜1000μmであり、絶縁性粘着剤の層の厚さは、例えば0.1〜100μmである。絶縁性粘着剤は、基材の片面のみに設けてもよく、両面に設けてもよい。
【0035】
第1集電体シートの導電層の端部118xは、極板群の第1側面、すなわち図1左側に配されており、その反対側に位置する樹脂シートの端部116xは、極板群の第2側面、すなわち図1右側に配されている。また、導電シート122の端部122yは、極板群の第1側面に配されており、その反対側の絶縁材料126で被覆されている端部は、極板群の第2側面に配されている。
【0036】
図1では、第1側面と前記第2側面とが、互いに極板群の反対側に位置している。第1側面と前記第2側面の配置は、これに限定されるわけではないが、このような配置が製造工程上好ましい。
【0037】
図1のような配置であれば、第1電極と第2電極との短絡を防止することが容易である。また、複数の第1集電体シートの導電層の端部118xおよび導電シートの端部122yを、それぞれ第1側面および第2側面において一体に接続し、並列構造の高容量電池を得ることも容易である。
ただし、短絡を確実に防止する観点から、樹脂シートの端部116xの幅は、0.001mm以上、好ましくは0.1mm以上であることが好ましい。絶縁材料126で被覆されている導電シートの端部122xの幅についても、同様である。
【0038】
極板群の第1側面および第2側面は、それぞれ導電性被膜からなる第1端子140および第2端子150で被覆されている。従って、複数の第1集電体シートの導電層の端部118xは、第1端子140により並列に接続されている。また、複数の導電シートの端部122yは、第2端子150により並列に接続されている。導電性被膜の厚さは、例えば0.01〜1mm程度で十分である。
良好な集電状態を得るためには、端部118xおよび端部122yと導電性被膜との接触面積が大きい方が好ましく、各端部が導電性被膜の内部に0.001〜1mmの深さまで埋没していることが好ましい。
【0039】
導電性被膜には、粒子状金属が連続的に接合してなる多孔質金属膜、導電性ペースト、融点250℃以下の低融点金属等を用いることができる。
多孔質金属膜は、溶融金属もしくは半溶融状態の金属粒子を、圧搾空気でノズルより吹き出させ、極板群の所定の側面に吹き付ける方法(溶射法)により得ることができる。例えば、いわゆるメタリコン(metalikon)を採用することができる。
【0040】
第1端子もしくは第2端子が、正極端子となる場合には、多孔質金属膜は、アルミニウム、アルミニウム合金等からなることが好ましい。第1端子もしくは第2端子が、負極端子となる場合には、多孔質金属膜は、銅、銅合金等からなることが好ましい。
【0041】
導電性ペーストには、樹脂とそれに分散させた導電性微粒子および/または導電性繊維からなるものを用いることができる。導電性ペーストは、極板群の所定の側面に塗工することが容易である点で製造工程上有利である。極板群の所定の側面に塗工された導電性ペーストは、加熱や光照射により、硬化させることが好ましい。導電性ペーストを硬化させることにより、第1端子および第2端子の強度を向上させることができる。樹脂には、熱可塑性樹脂を用いてもよく、熱硬化性樹脂を用いてもよい。
【0042】
第1端子もしくは第2端子が、正極端子となる場合には、導電性ペーストの樹脂として、ポリアミドイミドなどを好ましく用いることができる。また、正極端子には、カーボン、アルミニウムなどからなる導電性微粒子や導電性繊維を用いることが好ましい。第1端子もしくは第2端子が、負極端子となる場合にも、導電性ペーストの樹脂として、ポリアミドイミドなどを好ましく用いることができる。また、負極端子には、銅、銀、銀メッキされた銅、ニッケル、カーボンなどからなる導電性微粒子や導電性繊維を用いることが好ましい。
【0043】
導電性微粒子の平均粒径は、1〜100μmであることが好ましい。また、導電性繊維の直径は、1〜100μmであることが好ましく、繊維の長さは特に限定されない。
導電性ペーストにおける導電性微粒子および/または導電性繊維の含有率は、50〜90重量%であることが好ましい。導電性を高めるためには、導電性微粒子および/または導電性繊維の量が多い方が好ましいが、樹脂の含有率があまりに少なくなると、導電性ペーストの調製や塗工が困難になる。
【0044】
融点250℃以下の低融点金属には、例えば半田を用いることができる。半田は取り扱いが容易な上、多孔質金属膜や導電性ペーストに比べて良好な導電性を有する。融点が250℃を超えると、極板群の所定の側面に端子を設ける際に、電気化学素子を劣化させる虞がある。低融点金属は、好ましくは180℃以下の融点を有することが好ましい。
【0045】
低融点金属としては、Pb−Sn系合金、Pb−Sn−Bi系合金、Pb−Sn−Sb系合金、Sn−Ag−Cu系合金、Sn−Zn−Bi系合金等が知られているが、他の組成の金属を用いることもできる。
【0046】
図1においては、短絡を確実に防止する観点から、第1電極合剤層114の端部、および第2電極合剤層124の端部が、第1絶縁材料部160および第2絶縁材料部170で被覆されている。
第1側面に配されている導電シートの端部122xは絶縁材料126で被覆されており、第2側面に配されている第1集電体シートの端部は樹脂シートの露出部である。従って、絶縁材料部を設けなくても短絡を防止することは容易であるが、絶縁材料部160および170を設けることで、短絡の可能性は大幅に低減する。各絶縁材料部の厚さは、特に限定されないが、0.001mm以上、さらには0.01mm以上であることが好ましい。
【0047】
絶縁材料部は、例えばスクリーン印刷法により、ペースト状もしくは液状の絶縁材料を所定位置に塗布することにより形成することができる。また、フィルム状もしくはテープ状の絶縁材料を所定位置に貼り付けることにより、絶縁材料部を形成することもできる。また、導電シートの端部122xを絶縁材料126で覆う際に、第2電極合剤層の端部を一緒に被覆してもよい。
【0048】
絶縁材料部160および170を形成する絶縁材料には、樹脂、ガラス組成物、セラミックス等を用いることができる。また、織布や不織布に樹脂を含浸させた複合物などを用いることもできる。
樹脂には、熱可塑性樹脂を用いてもよく、熱硬化性樹脂を用いてもよい。熱硬化性樹脂を用いる場合には、樹脂の塗膜を加熱して硬化させる工程を要する。
【0049】
絶縁材料部に用いることのできる樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテンなどのオレフィン系ポリマー、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレート、ポリアリレート、ポリカーボネートなどのエステル系ポリマー、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリアセタール、ポリフェニレンエーテル、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミドなどのエーテル系ポリマー、ポリスルホン、ポリエーテルスルホンなどのスルホン系ポリマー、ポリアクリロニトリル、AS樹脂、ABS樹脂などのアクリロニトリル系ポリマー、ポリフェニレンサルファィドなどのチオエーテル系ポリマー、ポリスチレンなどの芳香族ビニル系ポリマー、ポリイミド、アラミド樹脂などの窒素含有ポリマー、ポリ4フッ化エチレン、ポリフッ化ビニリデンなどのフッ素ポリマー、ポリメタクリル酸メチルなどのアクリル系ポリマーなどを用いることができる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせたコポリマー、ポリマーアロイ、ポリマーブレンドなどを用いてもよい。また、加熱やUV照射により重合固化して得られるポリマーを用いてもよい。
【0050】
図1では、第1電極合剤層よりも第2電極合剤層の方が、大きな面積を有している。リチウムイオン二次電池の場合、第1電極合剤層を正極とし、第2電極合剤層を負極とするこのような構造を採用することが好ましい。一方、第1電極合剤層を負極とし、第2電極合剤層を正極とする場合には、第2電極合剤層よりも第1電極合剤層の面積を大きくすることが好ましい。
【0051】
また、電気化学素子の安全性を損なわせる原因の一つは、正極集電体シートと負極合剤層との短絡であることから、正極集電体シートに絶縁シートからなる第1集電体シートを用い、負極集電体シートに導電シートからなる第2集電体シートを用いることが好ましい。
【0052】
次に、図1の極板群の効率的な製造法の一例について、図2および3を参照しながら説明する。
(イ)第1電極の作製
所望数の集電体シートを与え得る大きさの樹脂シート210を準備する。樹脂シート210の両面の同じ位置には、図2に示すように、複数の所定形状の導電層220を形成する。このような導電層は、例えば樹脂シートにマトリックス状の開口部を有するマスクを被せ、開口部から露出する樹脂シート部分に金属を蒸着させることにより得ることができる。導電層220は、電極2つ分の大きさとする。すなわち2n個の電極を得る場合、樹脂シートに片面あたりn個の導電層を形成し、集電体シートの集合体200を作製する。図2中、各導電層の破線の内側は、電極合剤層を担持しない露出部となり、その両側に電極合剤層が担持される。
【0053】
次に、図3(a)に示すように、各導電層220の上に、第1電極合剤層310を2つずつ形成する。2つの第1電極合剤層310の間には、電極合剤層を担持しない導電層の露出部220aを残しておく。なお、図3には3行3列の電極合剤層が描かれているが、より大きな集電体シートの集合体に、より多くの導電層と電極合剤層を形成してもよい。
その後、図3(b)に示すように、集電体シートの集合体200を一列毎に分割する。なお、従来から一般的に用いられている金属箔からなる集電体シートの場合、切断時に生じる金属バリが問題となる。一方、樹脂シートからなる集電体シートの場合、切断面のほとんどが樹脂で占められているため、大きな金属バリを生じることがない。
【0054】
第1電極合剤層310は、第1電極合剤からなるペーストを導電層上に塗工することにより形成することができる。塗工方法は特に限定されないが、スクリーン印刷、パターン塗工などを採用することが好ましい。ペーストが塗工されていない導電層の露出部220aは、集合体200が極板毎に分割された後、第1端子との接続部220bとなる。また、樹脂シートの露出部210aは、集合体200が極板毎に分割された後、極板群の第2側面に配される絶縁部210bとなる。第1電極合剤は、第1電極の活物質、導電材、結着剤などを、分散媒と混合することにより調製される。ペーストの塗膜を乾燥し、乾燥後の塗膜をローラで圧延して、合剤密度が高められる。
図3には示されていないが、第1電極合剤層の形成後、極板群において第2側面に配される第1電極合剤層の端部を絶縁材料で被覆してもよい。
【0055】
(ロ)第2電極の作製
所望数の電極を与え得る大きさの導電シートの両面の同じ位置に、第1電極の場合と同様に複数の所定形状の第2電極合剤層を形成する。その後、導電シートを電極毎に分割する。そして、極板群の第1側面に配される予定の導電シートの端部を絶縁材料で被覆する。また、極板群の第1側面に配される予定の第1電極合剤層の端部を絶縁材料で被覆してもよい。
片面だけに第2電極合剤層を有する第2電極についても、他方の面に第2電極合剤層を設けないこと以外、上記と同様の方法で作製することができる。
【0056】
第1電極もしくは第2電極が、リチウムイオン二次電池の正極である場合、活物質としては、例えば、リチウム含有遷移金属酸化物を好ましく用いることができる。リチウム含有遷移金属酸化物としては、例えば、LiCoO、LiNiO、LiMnO、LiCoNi1−y、LiCo1−f、LiNi1−y(M=Ti、V、Mn、Fe)、LiCoNi(M=Ti、Mn、Al、Mg、Fe、Zr)、LiMn、LiMn2(1−y)2y(M=Na、Mg、Sc、Y、Fe、Co、Ni、Ti、Zr、Cu、Zn、Al、Pb、Sb)などを挙げることができる。ただし、x値は電池の充放電により、0≦x≦1.2の範囲で変化する。また、0≦y≦1、0.9≦f≦0.98、1.9≦z≦2.3、a+b+c=1、0≦a≦1、0≦b≦1、0≦c<1である。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0057】
第1電極がもしくは第2電極が、リチウムイオン二次電池の負極である場合、活物質としては、例えば、リチウム、リチウム合金、金属間化合物、炭素材料、リチウムイオンを吸蔵・放出可能な有機化合物や無機化合物、金属錯体、有機高分子化合物などを好ましく用いることができる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。炭素材料としては、コークス、熱分解炭素、天然黒鉛、人造黒鉛、メソカーボンマイクロビーズ、黒鉛化メソフェーズ小球体、気相成長炭素、ガラス状炭素、炭素繊維(ポリアクリロニトリル系、ピッチ系、セルロース系、気相成長系)、不定形炭素、有機化合物焼成体などが挙げられる。これらのうちでは、特に、天然黒鉛や人造黒鉛が好ましい。
【0058】
導電材には、例えば、アセチレンブラックなどのカーボンブラック、黒鉛などが用いられる。また、結着剤には、例えば、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレンなどのフッ素樹脂、アクリル系樹脂、スチレンブタジエンゴム、エチレンプロピレンターポリマーなどを用いることができる。
【0059】
(ハ)極板群の作製
図3(c)に示すように、各第1電極の第1電極合剤層310と各第2電極の第2電極合剤層320とをセパレータ330を介して対向させて積層する。積層数は任意である。また、第1電極の第1端子との接続部220bが、第2電極の導電シート321の端部を被覆する絶縁材料322と対面するように、両極板を配置する。そして、両最外面に、片面だけに第2電極合剤層を有する一対の第2電極を配し、これらで内側の電極を挟持し、全体をプレスする。その結果、複数の極板スタックからなる集合体が得られる。最後に、極板スタックからなる集合体を極板スタックごとに分割する。このときも第1集電体シートの切断面に大きな金属バリが発生することはない。
【0060】
セパレータには、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのオレフィン系ポリマーやガラス繊維などからなる織布や不織布を用いることができる。また、固体電解質やゲル電解質をセパレータとして用いることもできる。固体電解質には、例えば、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイドなどをマトリックス材料として用いることができる。ゲル電解質としては、例えば、後述の非水電解液をポリマー材料からなるマトリックスに保持させたものを用いることができる。マトリックスを形成するポリマー材料には、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、ポリフッ化ビニリデン、フッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンとのコポリマーなどを用いることができる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらのうちでは、特に、フッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンとのコポリマー、ポリフッ化ビニリデンとポリエチレンオキサイドとの混合物を用いることが好ましい。
【0061】
次に、第1集電体シートの第1端子との接続部220bと第2集電体シートの導電シートの絶縁材料322で被覆された端部とが交互に配列する第1側面を、第1端子で被覆する。また、第2集電体シートの導電シートの絶縁材料で被覆されていない端部と第1集電体シートの絶縁部210bとが交互に配列する第2側面を、第2端子で被覆する。
また、端子を有さない極板群の側面は、そのままの状態でもよいが、できれば多孔質な絶縁材料で被覆することが好ましい。
【0062】
次に、捲回型極板群の効率的な製造法の一例について、図4を参照しながら説明する。
捲回型極板群に用いる第1電極410および第2電極420は、図4(a)に示すような帯状の形状を有すること以外、積層型極板群に用いる第1電極および第2電極と同様の構造を有する。従って、第1電極および第2電極の製造法は、積層型の場合とほぼ同様である。
【0063】
図4(a)において、第1電極410の長手方向に沿う一方の端部には、導電層の露出部からなる第1端子との接続部412が設けられている。また、第1電極410の他方の端部には、樹脂シートからなる絶縁部413が設けられている。
また、第2電極420の長手方向に沿う一方の端部においては、導電シート422の端部が露出しており、導電シート422の他方の端部は絶縁材料423で被覆されている。
【0064】
次いで、図4(b)に示すように、第1電極410と第2電極420とをセパレータ430を介して積層し、捲回する。その結果、図4(c)に示すような捲回型極板群400が得られる。このような極板群の一方の底面(第1底面)には、第1集電体シートの第1端子との接続部412と第2集電体シートの絶縁材料423とが交互に同心円状に配列しており、他方の底面(第2底面)には、導電シート422の露出部と第1集電体シートの絶縁部413とが交互に同心円状に配列している。従って、第1底面および第2底面を、上記と同様にそれぞれ第1端子および第2端子で被覆することができる。
【0065】
得られた極板群は、必要に応じて所定形状のケースに所定の電解液とともに収容される。ケースの形状、材質などは特に限定されないが、例えばステンレス鋼板、アルミニウム板などを所定形状に加工したもの、両面に樹脂被膜を有するアルミニウム箔(アルミニウムラミネートシート)、樹脂ケースなどが用いられる。
【0066】
電気化学素子が、例えばリチウムイオン二次電池の場合、電解液には、非水溶媒にリチウム塩を溶解させたものが用いられる。電解液におけるリチウム塩濃度は、例えば0.5〜1.5mol/Lとすることが好ましい。
【0067】
非水溶媒には、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、ビニレンカーボネートなどの環状カーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、エチルプロピルカーボネート、メチルプロピルカーボネート、メチルイソプロピルカーボネート、ジプロピルカーボネートなどの非環状カーボネート、蟻酸メチル、酢酸メチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチルなどの脂肪族カルボン酸エステル、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトンなどのγ−ラクトン、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン、エトキシメトキシエタンなどの非環状エーテル、テトラヒドロフラン、2−メチル−テトラヒドロフランなどの環状エーテル、ジメチルスルホキシド、1,3−ジオキソラン、リン酸トリメチル、リン酸トリエチル、リン酸トリオクチルなどのアルキルリン酸エステルやそれらのフッ化物などを用いることができる。これらは複数種を組み合わせて用いることが好ましい。特に、環状カーボネートと非環状カーボネートを含む混合物、環状カーボネートと非環状カーボネートと脂肪族カルボン酸エステルを含む混合物などが好ましい。
【0068】
リチウム塩には、LiPF、LiBF、LiClO、LiAlCl、LiSbF、LiSCN、LiCl、LiCFSO、LiCFCO、LiAsF、LiN(CFSO、Li10Cl10、LiN(CSO、LiPF(CF、LiPF(Cなどを用いることができる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよいが、少なくともLiPF6を用いることが好ましい。
【0069】
【実施例】
《実施例1》
本実施例では、以下の要領で積層型のリチウムイオン二次電池を作製した。
(イ)正極の作製
横198mm、縦282mm、厚さ7μmのPETシートを準備した。次いで、マトリックス状の開口部を有するマスクを用いて、PETシートの両面の同じ位置に、3行6列に配列する複数の矩形(64mm×45mm)のアルミニウムの蒸着膜を形成した。Al蒸着膜の厚さは、0.1μmとした。
【0070】
次に、活物質のコバルト酸リチウム(LiCoO)100重量部と、導電材のアセチレンブラック3重量部と、結着剤のポリフッ化ビニリデン7重量部と、分散媒である適量のカルボキシメチルセルロース水溶液とを混合することにより、正極合剤からなるペーストを調製した。このペーストを図3に示すように、各蒸着膜の中央部を除く全面に塗工し、乾燥した。その結果、各蒸着膜の上に、31mm×45mmの正極合剤層が2つずつ形成された。2つの正極合剤層の間には幅2mmのAl蒸着膜の露出部を残した。その後、正極合剤層を厚さ70μmになるまでローラで圧延した。
【0071】
次に、負極端子と隣接する予定の正極合剤層の端部を、幅0.3mmのポリフッ化ビニリデン(PVDF)の塗膜で被覆した。こうして、両面に6行6列の正極合剤層を有する正極集合体を得た。この正極集合体を1列毎に分割した。分割された正極集合体の長手方向に沿う一方の端部には、幅1mmのAl蒸着膜を有するPETシートの端部が存在し、他方の端部には、幅1mmのAl蒸着膜を有さないPETシートの端部が存在した。
【0072】
(ロ)負極の作製
横198mm、縦282mm、厚さ7μmの銅箔を準備した。
次に、活物質の球状黒鉛(黒鉛化メソフェーズ小球体)100重量部と、結着剤のスチレンブタジエンゴム3重量部と、分散媒である適量のカルボキシメチルセルロース水溶液とを混合することにより、負極合剤からなるペーストを調製した。このペーストを銅箔の両面に正極の場合と同様のパターンで塗工し、乾燥して、32mm×46mmの負極合剤層を複数個形成した。その後、負極合剤層を厚さ70μmになるまでローラで圧延した。
【0073】
次に、正極端子と隣接する予定の負極合剤層の端部を、幅0.3mmのPVDFの塗膜で被覆した。こうして、両面に6行6列の負極合剤層を有する負極集合体を得た。この負極集合体を1列毎に分割した。分割された負極集合体の長手方向に沿う両端部には、幅0.5mmの銅箔露出部が存在した。
【0074】
その後、正極端子側に配される予定の銅箔端部の幅0.5mmの領域を厚さ25μmのPVDFで被覆した。
また、片面だけに負極合剤層を有する負極についても、他方の面に負極合剤層等を設けないこと以外、上記と同様の方法で作製した。
【0075】
(ハ)極板群の作製
両面に負極合剤層を有する負極集合体2つで、正極集合体1つをセパレータを介して挟持した。このとき正極合剤層と負極合剤層とを互いに対面させた。また、正極のAl蒸着膜を有するPETシートの端部と、負極の銅箔のPVDF塗膜で被覆された端部とを同じ側に配した。そして、両最外面に、片面だけに負極合剤層を有する一対の負極を配し、これらで内側の電極を挟持し、全体をプレスした。その結果、複数の極板スタックからなる集合体が得られた。この集合体は極板スタック毎に分割した。その結果、一連の塗工・積層工程により、一度に6個の極板スタックを得ることができた。
【0076】
正極のAl蒸着膜を有するPETシートの端部と、負極の銅箔のPVDF塗膜で被覆された端部とが交互に配列する側面に、半溶融状態のAl微粒子を吹き付け、厚さ0.5mmのAl膜を形成した。このとき、Al蒸着膜がAl膜の内部に深さ0.2mmまで埋没していた。このAl膜を正極端子とした。
【0077】
次に、Al蒸着膜を有さないPETシートの端部と、負極の銅箔のPVDF塗膜で被覆されていない端部とが交互に配列する側面に、半溶融状態の銅微粒子を吹き付け、厚さ0.5mmのCu膜を形成した。このとき、銅箔の端部がCu膜の内部に深さ0.2mmまで埋没していた。このCu膜を負極端子とした。
【0078】
《比較例1》
従来から用いられている厚さ7μmのAl箔からなる芯材を用いて正極を作製し、この正極を用いたこと以外は実施例1と同様のリチウムイオン二次電池を作製した。ただし、Al箔からなる芯材と負極端子との短絡を防ぐために、正極端子との接続部以外はAl箔の端部をPVDFの塗膜で被覆した。
【0079】
[評価]
各電池のAl膜とCu膜にそれぞれリード線を接続し、外部の充放電装置を用いて、20℃雰囲気中で充放電試験を行った。ここで用いた電解液は、エチレンカーボネート(EC)とエチルメチルカーボネート(EMC)とを体積比30:70で混合した混合溶媒に、LiPFを1モル/Lの濃度で溶解して調製した。
【0080】
充電および放電は、それぞれ電極面積に対して2.5mA/cmの電流モードで行った。充電終止電圧は4.2Vとした。放電終止電圧は3.0Vとした。上記条件によって得られた電気容量は900mAhであった。
【0081】
実施例1および比較例1の電池を、さらに以下の手順で評価した。
(i)各電池を、それぞれ100個用意し、これらを900mAで、電池電圧が4.2Vの充電状態になるまで充電した。
(ii)次いで、充電状態の電池に、極板面に対して垂直に釘を貫通させた。
(iii)釘を貫通させた後の電池の発熱による最高到達温度を調べた。
【0082】
結果を以下に示す。
実施例1の電池の最高到達温度は、いずれも42℃以下であった。
比較例1の電池の中には、最高到達温度が110℃に達するものがあった。
【0083】
【発明の効果】
本発明によれば、高品質で安全性の高い電気化学素子を効率良く提供することができる。このような電気化学素子を用いることにより、信頼性の高い携帯電話、携帯情報端末機器、カムコーダ、パーソナルコンピュータ、PDA、携帯音響機器、電気自動車、ロードレベリング用電源などの機器を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る積層型極板群の縦断面図の一例である。
【図2】第1集電体シートの一例の上面図である。
【図3】積層型極板群の製造工程を示す概念図である。
【図4】捲回型極板群の製造工程を示す概念図である。
【符号の説明】
100 極板群
110 第1電極
120a、b 第2電極
130 セパレータ
112 第1集電体シート
114 第1電極合剤層
116 樹脂シート
116x 樹脂シートの端部
118 導電層
118x 導電層の端部
122 導電シート
122x、y 導電シートの端部
124 第2電極合剤層
126 絶縁材料
140 第1端子
150 第2端子
160 第1絶縁材料部
170 第2絶縁材料部
200 集電体シートの集合体
210 樹脂シート
220 導電層
220a 導電層の露出部
220b 第1端子との接続部
210a 樹脂シートの露出部
210b 絶縁部
310 第1電極合剤層
320 第2電極合剤層
321 第2電極の導電シート
322 絶縁材料
330 セパレータ
400 捲回型極板群
410 第1電極
412 第1端子との接続部
413 絶縁部
420 第2電極
422 導電シート
423 絶縁材料
430 セパレータ

Claims (9)

  1. (a)少なくとも1つの第1電極、(b)少なくとも1つの第2電極、および(c)第1電極と第2電極との間に介在するセパレータからなる極板群を有する電気化学素子であって、
    前記第1電極(a)は、表面に導電部と絶縁部とを有する第1集電体シートおよびこれに担持された少なくとも1つの第1電極合剤層からなり、
    前記第2電極(b)は、第2集電体シートおよびこれに担持された少なくとも1つの第2電極合剤層からなり、
    前記第1集電体シートが、絶縁シートからなり、前記導電部が前記絶縁シートの表面に形成された導電層からなり、前記絶縁部が前記絶縁シートの表面に残されたその露出部からなり、
    前記第2集電体シートが、導電シートからなる電気化学素子。
  2. 前記第1集電体シートの導電部が前記極板群の第1側面において第1端子と接続され、前記第2集電体シートが前記極板群の第2側面において第2端子と接続され、前記第1集電体シートの絶縁部が前記第2側面に配され、前記第2集電体シートの前記第1側面に配されている端部が絶縁材料で被覆されている請求項1記載の電気化学素子。
  3. 前記第1側面および前記第2側面以外の前記極板群の側面に、前記第1集電体シートの絶縁部が配されている請求項2記載の電気化学素子。
  4. 前記第1側面と前記第2側面とが、互いに前記極板群の反対側に位置する請求項2記載の電気化学素子。
  5. 前記第1側面には、前記第1端子と前記第2電極とを絶縁するための第1絶縁材料部が設けられており、前記第2側面には、前記第2端子と前記第1電極とを絶縁するための第2絶縁材料部が設けられている請求項2記載の電気化学素子。
  6. 第1電極と第2電極とをセパレータを介して捲回した極板群を有する電気化学素子であって、
    前記第1電極は、表面に導電部と絶縁部とを有する第1集電体シートおよびこれに担持された少なくとも1つの第1電極合剤層からなり、
    前記第2電極は、第2集電体シートおよびこれに担持された少なくとも1つの第2電極合剤層からなり、
    前記第1集電体シートが、絶縁シートからなり、前記導電部が前記絶縁シートの表面に形成された導電層からなり、前記絶縁部が前記絶縁シートの表面に残されたその露出部からなり、
    前記第2集電体シートが、導電シートからなり、
    前記第1集電体シートの導電部が前記極板群の第1底面において第1端子と接続され、
    前記第2集電体シートが前記極板群の第2底面において第2端子と接続され、
    前記第1集電体シートの絶縁部が前記第2底面に配され、
    前記第2集電体シートの前記第1底面に配されている端部が絶縁材料で被覆されている電気化学素子。
  7. 前記第1底面には、前記第1端子と前記第2電極とを絶縁するための第1絶縁材料部が設けられており、前記第2底面には、前記第2端子と前記第1電極とを絶縁するための第2絶縁材料部が設けられている請求項6記載の電気化学素子。
  8. 複数の第1電極と複数の第2電極とをセパレータを介して交互に積層した極板群を有する電気化学素子であって、
    前記複数の第1電極は、それぞれ表面に導電部と絶縁部とを有する第1集電体シートおよびこれに担持された少なくとも1つの第1電極合剤層からなり、
    前記複数の第2電極は、それぞれ第2集電体シートおよびこれに担持された少なくとも1つの第2電極合剤層からなり、
    前記第1集電体シートの導電部が前記極板群の第1側面において第1端子と接続され、
    前記第2集電体シートが前記極板群の第2側面において第2端子と接続され、
    前記第1集電体シートの絶縁部が前記第2側面に配され、
    前記第2集電体シートの前記第1側面に配されている端部が絶縁材料で被覆されている電気化学素子。
  9. 前記第1側面には、前記第1端子と前記第2電極とを絶縁するための第1絶縁材料部が設けられており、前記第2側面には、前記第2端子と前記第1電極とを絶縁するための第2絶縁材料部が設けられている請求項8記載の電気化学素子。
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